【実施例】
【0235】
スキームおよび実施例
これらの代表的な方法の一般的態様を、以下および実施例で記載する。以下の方法の生成物は、それぞれ、場合によっては、使用の前に、続くプロセスにおいて、分離され、単離されおよび/または精製される。
【0236】
本発明の化合物の数多くの代表的な製造方法を、本明細書、たとえば以下の実施例に記載する。これらの方法は、そのような製造の特質を説明するためのものであり、適用しうる方法の範囲を限定するものではない。本発明のある化合物は、他の本発明の化合物の製造のための中間体として使用することができる。たとえば、本発明の種々のホスホナート化合物の相互変換を以下に説明する。
中間体の製造:
ホスホン酸中間体の製造:
1.ジエチル(1S,2R)−1−アミノ−2−エテニルシクロプロパン−1−ホスホナートジベンゾイル−L−酒石酸塩の合成および分割
【0237】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
水酸化セシウム一水和物(82g,490mmol)加え、ジエチル(N−ベンジリデンアミノメチル)−ホスホナート(50g,196mmol)、トランス−1,4−ジブロモ2−ブテン(50g,235mmol)およびベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(4.5g,19.6mmol)のジクロロメタン(1.0L)溶液を、機械的攪拌器を使用して、室温で攪拌した。得られた混合物を、18時間攪拌し、その後、さらに水酸化セシウム一水和物(82g,490mmol)を加えた。得られた混合物を24時間攪拌した。次いで塩をセライト521パッドでろ取し、ろ液を1NのHCl水溶液とともに、室温で3時間攪拌した。得られた混合物を、別のセライト521パッドでろ過し、ろ液の2相を分離した。有機画分を1NのHCl水溶液(250mL×1)で抽出した。水性画分をジクロロメタン(250mL×1)で洗浄し、84g(1mol)のNaHCO
3、次いで過剰のNaClを飽和するまで慎重に加えながら、合わせた水性画分を酢酸エチル(500mL)とともに攪拌した。得られた混合物をセライト521パッドでろ過し、過剰のNaClおよびいくらかの黒色タール分を除去した後、2層を分離し、水性画分をさらに酢酸エチル(250mL×2)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl溶液(250mL×1)で洗浄し、合わせ、乾燥(MgSO
4)し、濃縮して、約16.5〜17gの粗アミンを得た。
【0238】
粗アミンを、酢酸エチル(100%,約500mL)、次いで酢酸エチル(約1200mL)中の5%メタノールで溶出する165〜170gのシリカゲルを使用して、カラムクロマトグラフィーによって部分的に精製した。画分を含有する生成物をプールし、濃縮すると、11.5〜12gの部分的に精製されたアミンを得た。
【0239】
このアミンに、18.8〜19.6g(1モル当量)のジベンゾイル−L−酒石酸の151.5〜158mLのアセトニトリル(塩の5倍量)溶液を加えた。混合物を、溶液になるまで加熱し、ゆっくり室温でゆっくり冷却し、固体を得た。一晩後、固体をろ過により集め、アセトニトリルで洗浄した。固体を再び、同じ量のアセトニトリルから室温で再結晶し、11.5gの光学的に純粋な塩を得た。
【0240】
【化102】
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分析:アミンの光学純度は、DMSO−d
6中でモッシャーアミドの
31P NMRにより測定することができる。再結晶物質(25mg)を、飽和NaHCO
3水溶液(5mL)および飽和NaCl水溶液(5mL)の混合物に溶解し、遊離のアミンを、ジクロロメタン(10mL×2)を使用して抽出した。抽出物を飽和NaHCO
3水溶液(5mL)および飽和NaCl水溶液(5mL)の混合物で1回洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。
【0241】
残渣およびN,N−ジメチルアミノピリジン(約3.5mg)のピリジン(0.1mL)溶液に、(R)−(−)−α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニルアセチルクロリドを、室温で加えた。1.5時間攪拌した後、ピリジンを蒸発させ、残渣を0.5NのHCl(10mL)および酢酸エチル(10mL)に溶解した。2層を分離した後、有機層を、水(10mL×1)および飽和NaHCO
3水溶液(10mL×1)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。DMSO−d
6中の残渣の
31P NMRでは、目的アミドが、23.00ppmで出現し、望ましくないアミドが22.79ppmに現れている。
2.ホスホン酸中間体の製造:
【0242】
【化103】
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アミンI(9.0g,41.1mmol)を、1,4−ジオキサン(100mL)に溶解した。Na
2CO
3(13.1g,123.3mmol)のH
2O(50mL)溶液を、反応混合物に加え、室温で5分攪拌した。ベンジルクロロホルメート(8.4g,49.3mmol)を加えた後、反応溶液を室温で一晩攪拌した。有機相をEtOAcで希釈し、H
2Oおよびブリンで抽出した。有機相をMgSO
4で乾燥した。ろ液を濃縮し、真空ろ過によりMgSO
4を除去し、油状物を得、これから、IIを、カラムクロマトグラフィー(SiO
2,ヘキサン中20%EtOAc)により透明油状物(11.6g,80%)として単離した。
【0243】
【化104】
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中間体II(11.6g,32.9mmol)およびNaI(24.5g,164.3mmol)を、ピリジン(110mL)に溶解した。反応溶液を10時間で115℃に加熱した。室温に冷却した後、反応溶液を濃縮してピリジンを除去した。H
2O(50mL)を粗生成物に加えた。水性をジエチルエーテル(2×100mL)で洗浄した。次いで水性相に1MのHCl(水溶液)を加えてpH=2とした。生成物III(7.5g,23.0mmol)を、ジクロロメタンで抽出することにより単離し、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
【0244】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
3.ホスフィン酸中間体の製造:
化合物IIIから出発する、ホスフィン酸の製造のための一般的スキームを、以下に示す(スキーム1)。
スキーム1
【0245】
【化106】
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代わりのホスフィン酸の製造スキーム(スキーム2)を、以下に示す。
スキーム2
【0246】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
ホスホン酸中間体III(1.0g,3.1mmol)を、トルエン(6mL)に溶解した。次いで、この溶液を、室温で、6mLのトルエンに溶解した(COCl)
2(1.1mL,12.4mmol)およびDMF(47μL,0.6mmol)に滴下した。室温で1時間攪拌した後、反応系を濃縮し、トルエンで3回共沸し、粗IVを油状物として得た。
【0247】
得られた暗い、粘稠な残渣をTHF(20mL)中、−78℃で攪拌し、1.0MのLiAlH(O−tBu)
3(23.5mL,23.5mmol)を10分かけて加えた。溶液を室温に30分で温めた。反応子雲合物を、0℃に冷却し、氷冷した1NのHCl(200mL)でクエンチした。生成物をエーテル(200mL×2)で抽出し、有機画分を、氷冷した1NのHCl(100mL)およびH
2O(100mL)で洗浄した。有機画分を乾燥(MgSO
4)し、濃縮した後、残渣を、溶出液としてヘキサン/酢酸エチルを使用するコンビ−フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、IV(1.89g,78.3%)を得た。
【0248】
【化108】
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得られたホスフィン酸は、スキーム3に示すように、ジペプチド中間体に結合している。
スキーム3
【0249】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
(1)ジオキサン
4.ジペプチド中間体の製造:
A.フェニルキノリンジペプチド中間体の合成:
【0250】
【化110】
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ステップ1.キノリン(7.6g,30.1mmol)、N−t−Boc−シス−4−ヒドロキシル−プロリンメチルエステル(8.9g,36.3mmol)およびトリフェニルホスフィン(17.4g,66.3mmol)を、THF(250mL)に溶解した。反応溶液を0℃に冷却した後、DIAD(13.4g,66.3mmol)を15分かけて加えた。反応系を室温で12時間攪拌し、EtOAc(700mL)で希釈し、NaHCO
3(水溶液)、H
2Oおよびブリンで洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥した。濃縮後、EtOAc(100mL)およびヘキサン(50mL)を使用して結晶化を行い、トリフェニルホスフィンオキシドのほとんどを除去し、カラムクロマトグラフィー(SiO
2,ヘキサン中70%EtOAc)により、目的生成物を、油状物(11.9g,85%)として単離した。
【0251】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2.先の反応の生成物(9.6g,20.8mmol)を、ジクロロメタン(20mL)に溶解した。1,4−ジオキサン(50mL)中の4.0MのHClを、ゆっくりと反応溶液に加え、反応溶液を、室温で5時間攪拌した。高真空下で30分濃縮した後、粗生成物をDMF(70mL)に溶解した。酸(6.1g,25.0mmol)、HATU(11.9g,31.2mmol)およびN−メチルモルホリン(10.5g,104.0mmol)を反応溶液に加えた。反応溶液を、室温で一晩攪拌し、EtOAc(500mL)で希釈し、NH
4Cl(水溶液)、NaHCO
3(水溶液)およびブリンで洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥した。濃縮後、カラムクロマトグラフィー(SiO
2,ヘキサン中90%EtOAc)により、目的生成物(10.0g,80%)を固体として単離した。
【0252】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3.メチルエステル(9.2g,15.3mmol)を、THF(30mL)、MeOH(10mL)およびH
2O(10mL)に溶解した。LiOH(1.8g,76.5mmol)を、反応溶液に加え、反応溶液を室温で7時間攪拌した。EtOAc(150mL)を加えて反応溶液を希釈し、1MのHCl(水溶液)を加えて水性相をpH=2に調節した。EtOAc(2×100mL)で抽出することにより、ジペプチド酸VI(8.6g,95%)を単離し、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0253】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
B.1−(2−シクロペンチルオキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−[2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ]−ピロリジン−2−カルボン酸の合成:
【0254】
【化114】
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ステップ1.ヒドロキシチアゾールキノリン(20.0g,63.5mmol)のTHF(400mL)溶液に、シス−Boc−ヒドロキシプロリンメチルエステル(18.7g,76.2mmol)およびトリフェニルホス(36.6g,139.7mmol)を加えた。溶液を0℃に冷却し、DIAD(27mL,139.7mmol)をゆっくり加えた。溶液を1時間の時間をかけて室温に温め、一晩攪拌した。溶剤を減圧除去し、粗反応混合物を酢酸エチルに溶解し、水、次いでブリンで抽出した。有機物をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、溶剤を減圧除去した。粗物質を(25%〜100%)酢酸エチル/ヘキサンの速い勾配を使用するシリカのプラグで溶出し、32.5gの目的生成物を黄色固体として得た。これは、10%〜15%のトリフェニルホスフィンオキシド混入物を有する。
【0255】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2.メチルエステル(30.0g,55mmol)の塩化メチレン(150mL)溶液に、0℃で、ジオキサン(150mL)中の4NのHClを加えた。反応系を1時間で室温に暖めた。反応が進行し、生成物が溶液から析出した。固体をろ取し、次いでジエチルエーテルで繰り返し洗浄し、アミンのHCl塩(20.67g,78%)を結晶性黄色固体として得た。
【0256】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
HClアミン塩(20.96g,43.8mmol)のDMF(300mL)溶液に、室温で、シクロペンチルカルバメート−tert−ロイシンカルボン酸(13.0g,52.6mmol)およびHATU(25.0g,65.7mmol)を加えた。反応系を室温で10分攪拌し、次いでヒューニッヒ塩基(45mL,262mmol)を5分かけて加えた。反応系を室温で1時間攪拌し、LCMSでモニターした。溶剤を減圧除去し、残渣を酢酸エチルで希釈した。反応系を飽和NaHCO
3、次いで水およびブリンで抽出した。有機物をMgSO
4で乾燥し、固体をろ過により除去し、次いで溶剤を減圧除去した。粗物質をシリカプラグで溶出し、過剰の塩を除去した。溶剤を除去し、生成物を酢酸メチルおよびヘキサンから再結晶し、ジペプチドメチルエステル(23.5g,81%)を黄色結晶性固体として得た。
【0257】
【化117】
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ステップ3.メチルエステル(21.0g,31.5mmol)のTHF(300mL)およびメタノール(15mL)の溶液に、水(150mL)中の水酸化リチウム粉末(4.5g,187mmol)を加えた。反応系を室温で一晩攪拌した。有機溶剤を減圧除去し、水中の10%HClでpH2〜3に調整した。溶液を酢酸エチル(2×250mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥し、これをろ過により取り除き、溶剤を減圧除去し、ジペプチドカルボン酸VII(19.3g,94%)を黄色固体として得た。
【0258】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
5.ジペプチド中間体の製造:
ジペプチド中間体の合成を、スキーム4およびスキーム5に示す。
スキーム4
【0259】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム5
【0260】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
アミン(7.00g,28.55mmol)およびDABCO(5.13g,45.94mmol)を、トルエン(30mL)に溶解する。塩化ブロシル(10.22g,40.01mmol)のトルエン(11mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAc(210mL)で希釈し、0.5NのHCl(200mL)を加えた。2層を分離し、水層をEtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブリン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビ−フラッシュによって精製し、12.23gの中間体IXを92%の収率で得た。
【0261】
X(12.8g,20.7mmol)のCH
2Cl
2(50mL)溶液に、1,4−ジオキサン(50mL,200mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を、室温で2時間攪拌し、濃縮し、20分真空乾燥し、次いでCH
3CN(50mL)に溶解した。NaHCO
3の飽和H
2O(50mL)溶液を加え、5分攪拌した。THF(50mL)中の新しく準備したシクロペンチルクロロホルメートを加えた。反応は1時間以内に完了した。溶剤を減圧除去し、残渣をEtOAcで希釈した。1NのHClで混合物をpH=2とし、2層を分離した。有機層をブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物(3.18g)を得た。
【0262】
粗エステル(3.18g,5.07mmol)をTHF(25mL)に溶解し、H
2O(25mL)、次いでMeOH(6mL)およびLiOH(660mg,25.4mmol)を加えた。反応混合物を、室温で1時間攪拌し、EtOAcで希釈した。1NのHClで反応混合物をpH2とし、2層を分離した。水層を、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層を、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、真空乾燥し、3.09gの酸XIを得た。
【0263】
スキーム6で示すように、プロリンを、ホスフィナートに結合し、ジペプチドを得ることができた。
スキーム6
【0264】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
6.8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オールの製造:
8−クロロキノリンの合成を、スキーム7に示す。同じ合成を使用して、8−ブロモ、フルオロおよびメチル類縁体を製造する。
スキーム7
【0265】
【化122】
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8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシキノリン−2−カルボン酸:メチル8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシキノリン−2−カルボキシレート(36.5g,0.145mol)のMeOH:THF(合計160mL)の1:1混合物溶液に、LiOH(30.5g,0.725mol)のH
2O(80mL)溶液を加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、その時、LCMS分析は、カルボン酸に完全に変換したことを示した。揮発物の除去により反応をやり遂げ、6NのHCl水溶液を使用して、溶液のpHを6に調整した。得られたガム状残渣をろ過し、凍結乾燥機で2日間乾燥し、34.4g(99.6%)の生成物を白色固体として得た。EI MS(m/z)253.9[M+H]
2−(2−ジアゾ−1−オキソ)−8−クロロ−7−メトキシキノリン−4−イルイソブチルカーボネート:8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシキノリン−2−カルボン酸(10.2g,0.04mol)のTHF(400mL)溶液に、トリエチルアミン(12.3mL,0.088mol)およびi−ブチルクロロホルメート(11.6mL,0.088mol)を、アルゴン雰囲気下0℃で加えた。混合物を0℃で1時間攪拌し、その時、LCMS分析は、反応の完了を示し、目的の混合無水物を得た。EI MS(m/z)454.0[M+H]
無水物の反応混合物に、1Mのジアゾメタン(121mL,0.121mol)のジエチルエーテル溶液を、0℃でプラスティック漏斗によって加えた。この混合物を室温まで暖めながら、さらに2時間攪拌した。LCMSによる混合物の分析は、反応の完了を示した。隔壁を取り除き、溶剤を除去する前に、反応系をさらに20分攪拌した。得られた残渣を高真空でさらに乾燥し、次のステップに使用した。EI MS(m/z)377.9[M+H]
MNNGからのジアゾメタンの製造:130mLの40%KOH水溶液および130mLのジエチルエーテルの溶液に、氷上で、15分かけて、N−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジン(18g,0.121mol)のスラリーを加えた。混合物を氷上でさらに15分攪拌すると、泡立ちが観察されなくなった。有機層を他のフラスコにデカントし、次の使用のためにKOHペレット上に保存した。
8−クロロ−2−(2−(イソプロピルアミノ)チアゾール−4−イル)−7−メトキシキノリン−4−オール:2−(2−ジアゾ−1−オキソ)−8−クロロ−7−メトキシキノリン−4−イルイソブチルカーボネート(15.2g,0.040mol)の冷却されたTHF(268mL)溶液に、0℃で、48%HBr(23mL,0.201mol)をゆっくり15分かけて加えた。溶液を0℃でさらに40分攪拌すると、LCMS分析が反応の完了を示した。1NのNaOH水溶液(180mL)を0℃で添加し、水層のpHを9に調整して、反応をやり遂げた。層を分離し、水層をEtOAc(2×200mL)で洗浄した。合わせた有機抽出物をブリンで洗浄し、MgSO
4で乾燥した。溶剤を真空除去し、17.7gの黄色固体を得た。EI MS(m/z)4
31.9[M+H]。
【0266】
先の反応で得られたブロモケトンの溶液を、i−プロパノール(270mL)に懸濁し、72℃で2時間加熱すると、反応のLCMS分析が、目的生成物に完全に変換したことを示した。反応系を室温まで冷却し、溶液から生成物を析出させた。ろ過の前に、反応系を12時間でさらに0℃に冷却した。ろ液をエーテルで洗浄し、凍結乾燥機で乾燥し、8.03gの目的生成物をオレンジ色固体として得た。
【0267】
【化123】
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実施例1:化合物1の製造
【0268】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
ホスホン酸中間体(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ホスホン酸モノエチルエステルIII(415mg,1.28mmol)を、トルエン(8mL)に溶解した。この溶液を0℃に冷却し、(COCl)
2(222μL,2.56mmol)を滴下した。次いで、DMF(44μL,0.56mmol)を加えた。反応を0℃で2時間行い、
31P NMRにより完了したことを確かめた。
【0269】
【化125-1】
[この文献は図面を表示できません]
反応系を濃縮してオレンジ−黄色油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(6.4mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。メチルリチウムの1.4Mジエチルエーテル溶液(1.37mL,1.92mmol)を滴下した。40分後、さらにメチルリチウム(456μL,0.64mmol)を滴下した。10分後、飽和NH
4Cl(水溶液)の添加によって、反応を-78℃でクエンチした。有機相を
EtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSO
4で乾燥した。真空ろ過によりMgSO
4を除去した後、ろ液を濃縮し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO
2,100%EtOAc)により、生成物を透明油状物(214mg,2ステップで52%)として単離した。
【0270】
【化125-2】
[この文献は図面を表示できません]
(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−メチル−ホスフィン酸エチルエステル(100mg,0.308mmol)のCH
3CN(7.7mL)溶液を、0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。次いで、反応系を0℃に冷却し、追加のTMSI(110μL,0.77mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、30分攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(360μL,3.1mmol)を滴下した。これに次いで、Et
3N(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)を加えた。次いで、反応系を真空濃縮し、粗アミノホスフィン酸を次の反応に直接使用した。
【0271】
ジペプチドVII(81mg,0.123mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。Et
3N(34μL,0.246mmol)、次いでClCO
2Et(18μL,0.185mmol)をこの溶液に加えた。反応系を、−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEt
3N(34μL,0.246mmol)およびClCO
2Et(18μL,0.185mmol)を加えた。反応混合物を、−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。粗アミノホスフィン酸のCH
2Cl
2(2mL)溶液を、−30℃で滴下し、反応系を室温に暖め、2時間攪拌した。反応を飽和NH
4Cl(水溶液)の添加によりクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)、H
2Oおよびブリンで順番に洗浄した。次いで、有機相をNa
2SO
4で乾燥し、続いてこれを真空ろ過で除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。逆相HPLCによってこの溶液から化合物1を黄色固体(37mg,37%)として単離した。
【0272】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
実施例2:化合物2の製造
【0273】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
ホスホン酸中間体III(208mg,0.64mmol)をトルエン(8mL)に溶解した。この溶液を0℃に冷却し、(COC1)
2(111μL,1.28mmol)を滴下した。次いで、DMF(22μL,0.28mmol)を加えた。反応を0℃で2時間行い、
31P NMRにより完了したことを確かめた。
【0274】
【化128-1】
[この文献は図面を表示できません]
反応系を濃縮しオレンジ−黄色油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(6.4mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。EtLiのジブチルエーテル溶液(1.7M,566μL,0.96mmol)を滴下した。40分後、さらにEtLi(189μL,0.32mmol)を滴下した。10分後、反応を−78℃で、飽和NH
4Cl(水溶液)の添加によりクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSO
4で乾燥した。真空ろ過によりMgSO
4を除去した後、ろ液を濃縮し、オレンジ色の油状物を得、これから、目的生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2,100%EtOAc)により、透明油状物(67mg,2ステップで31%)として単離した。
【0275】
【化128-2】
[この文献は図面を表示できません]
(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エチル−ホスフィン酸エチルエステル(104mg,0.308mmol)のCH
3CN(7.7mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。次いで、反応系を0℃に冷却し、追加のTMSI(110μL,0.77mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、30分攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(360μL,3.1mmol)を滴下した。これに次いで、Et
3N(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)を加えた。次いで、反応系を真空濃縮し、粗アミノホスフィン酸を、次の反応に直接使用した。
【0276】
ジペプチドVII(81mg,0.123mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。Et
3N(34μL,0.246mmol)をこの溶液に加え、次いでClCO
2Et(18μL,0.185mmol)を加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEt
3N(34μL,0.246mmol)およびClCO
2Et(18μL,0.185mmol)を反応系に加えた。反応系を、−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。粗アミノホスフィン酸のCH
2Cl
2(2mL)溶液を、−30℃で滴下し、反応系を室温に暖めた。飽和NH
4Cl(水溶液)の添加により、反応をクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)
、H
2Oおよびブリンで洗浄した。次いで有機相をNa
2SO
4で乾燥し、続いてこれを真空ろ過で除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。逆相HPLCによりこの溶液から、化合物2を黄色固体(37mg,37%)として単離した。
【0277】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
実施例3:化合物3の製造
【0278】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
ホスホン酸中間体III(386mg,1.19mmol)をトルエン(14.9mL)に溶解した。この溶液を0℃に冷却し、(COCl)
2(155μL,1.78mmol)に滴下した。次いで、DMF(20μL,0.26mmol)を加えた。反応を0℃で2時間行い、
31P NMRによって完了したことを確かめた。
【0279】
【化131-1】
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反応系を濃縮し黄色−オレンジ色の油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(11.9mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。n−BuLiの2.0Mペンタン溶液(595μL,1.19mmol)を滴下した。40分後、さらにn−BuLi(520μL,1.04mmol)を滴下した。10分後、飽和NH
4Cl(水溶液)の添加により、−78℃で反応をクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSO
4で乾燥した。MgSO
4を真空ろ過で除去した後、ろ液を濃縮し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO
2,7/3EtOAc:ヘキサン)により、生成物を透明油状物(243mg,2ステップで56%)として単離した。
【0280】
【化131-2】
[この文献は図面を表示できません]
(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ブチル−ホスフィン酸エチルエステル(364mg,0.996mmol)のCH
3CN(25mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。次いで、反応系を0℃に冷却し、追加のTMSI(711μL,4.98mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(1mL,10.1mmol)を滴下した。これに次いで、Et
3N(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)を加えた。反応系を室温に暖め、次いで真空濃縮した。粗混合物を次の反応に直接使用した。
【0281】
出発ジペプチドVII(100mg,0.153mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。Et
3N(32μL,0.230mmol)、次いでClCO
2Et(22μL,0.23mmol)をこの溶液に加えた。反応系を、−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEt
3N(32μL,0.23mmol)およびClCO
2Et(22μL,0.23mmol)を反応系に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。ステップ1の粗生成物のCH
2Cl
2(2mL)溶液を−30℃で滴下し、反応系を室温に暖めた。反応系を飽和NH
4Cl(水溶液)の添加によりクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)、H
2Oおよびブリンで抽出した。次いで、有機相をNa
2SO
4で乾燥し、続いてこれを真空ろ過で除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。結合させ、これから目的生成物を逆相HPLCにより単離した。この結合反応を同じ規模でもう1回繰り返し、両反応で得た生成物の単離混合物を合わせた。
【0282】
結合反応で得た生成物を合わせたものを、CH
3CN(5.4mL)に溶解し、2,6−ルチジン(149μL,1.29mmol)を加えた。この溶液を0℃に冷却し、TMSI(184μL,1.29mmol)を滴下した。反応系を室温で1時間攪拌し、ついで0℃に冷却した。追加の2,6−ルチジン(125μL,0.645mmol)およびTMSI(92μL,0.645mmol)を加え、反応系を室温に暖めた。次いで、反応系を0℃に冷却し、Et
3N(1.5mL,20.4mmol)、次いでMeOH(5mL)を滴下した。反応系を真空蒸発させた。次いで、反応系をMeOH(1.5mL)に溶解した。逆相HPLCによりこの溶液から化合物3を黄色固体(86mg,2ステップで33%)として単離した。
【0283】
【化132】
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実施例4:化合物4の製造
【0284】
【化133】
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ホスホン酸中間体III(415mg,1.28mmol)をトルエン(8mL)に溶解した。この溶液を0℃に冷却し、(COCl)
2(222μL,2.56mmol)を滴下した。次いで、DMF(44μL,0.56mmol)を加えた。反応を0℃で2時間行い、
31P NMRにより完了したことを確かめた。
【0285】
【化134-1】
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反応系を濃縮し、オレンジ−黄色油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(6.4mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。sec−ブチルリチウムの1.4Mシクロヘキサン溶液(1.37mL,1.92mmol)を滴下した。40分後、さらにsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液(456μL,0.64mmol)を滴下した。10分後、飽和NH
4Cl(水溶液)の添加により、反応系を−78℃でクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSO
4で乾燥した。MgSO
4を真空ろ過により除去した後、ろ液を濃縮し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO
2,ヘキサン中60%EtOAc)により生成物を透明油状物(146mg,2ステップで31%)として単離した。
【0286】
【化134-2】
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(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−sec−ブチル−ホスフィン酸エチルエステル(112mg,0.308mmol)のCH
3CN(7.7mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。次いで、反応系を0℃に冷却し、追加のTMSI(110μL,0.77mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、30分攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(360μL,3.1mmol)を滴下した。これに次いで、Et
3N(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)を加えた。次いで、反応系を真空濃縮し、得られた粗生成物を次の反応に直接使用した。ジペプチドVII(81mg,0.123mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。Et
3N(34μL,0.246mmol)、次いでClCO
2Et(18μL,0.185mmol)をこの溶液に加えた。反応系を、−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEt
3N(34μL,0.246mmol)およびClCO
2Et(18μL,0.185mmol)を反応系に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。ステップ1の粗生成物のCH
2Cl
2(2mL)溶液を−30℃で滴下し、反応系を室温に暖め、2時間攪拌した。飽和NH
4Cl(水溶液)の添加により反応をクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)、H
2Oおよびブリンで抽出した。有機相をNa
2SO
4で乾燥し、続いてこれを真空ろ過により除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。逆相HPLCによりこの溶液から化合物4を黄色固体(42mg,41%)として単離した。
【0287】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
実施例5:化合物5の製造
【0288】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
ホスホン酸中間体III(415mg,1.28mmol)を、トルエン(8mL)に溶解した。この溶液を0℃に冷却し、(COCl)
2(222μL,2.56mmol)を滴下した。次いで、DMF(44μL,0.56mmol)を加えた。反応を0℃で2時間行い、
31P NMRで完了したことを確認した。
【0289】
【化137-1】
[この文献は図面を表示できません]
反応系を濃縮し、オレンジ−黄色油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(6.4mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。イソプロピルリチウムの0.7Mペンタン溶液(2.74mL,1.92mmol)を滴下した。40分後、さらにイソプロピルリチウム(912μL,0.64mmol)を滴下した。10分後、反応系をNH
4Cl(水溶液)の添加により、−78℃でクエンチした。飽和有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSO
4で乾燥した。MgSO
4を真空ろ過で除去した後、ろ液を濃縮しオレンジ色の油状物を得、これからカラムクロマトグラフィー(SiO
2,100%EtOAc)により、生成物を透明油状物(200mg,2ステップで45%)として単離した。
【0290】
【化137-2】
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(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−イソプロピルホスフィン酸エチルエステル(108mg,0.308mmol)のCH
3CN(7.7mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。次いで反応系を0℃に冷却し、追加のTMSI(110μL,0.77mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、30分攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(360μL,3.1mmol)を滴下した。これに次いで、Et
3N(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)を加えた。次いで、反応系を真空濃縮し、粗生成物を次の反応に直接使用した。
【0291】
VII(81mg,0.123mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。Et
3N(34μL,0.246mmol)、次いでClCO
2Et(18μL,0.185mmol)を、この溶液に加えた。反応系を、−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEt
3N(34μL,0.246mmol)およびClCO
2Et(18μL,0.185mmol)を反応系に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。ステップ1の粗生成物のCH
2Cl
2(2mL)溶液を、−30℃で滴下し、反応系を室温に暖め、2時間攪拌した。飽和NH
4Cl(水溶液)の添加により反応をクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)、H
2Oおよびブリンで抽出した。次いで、有機相をNa
2SO
4で乾燥し、続いてこれを真空ろ過により除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。この溶液から逆相HPLCにより化合物5を黄色固体(40mg,40%)として単離した。
【0292】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
実施例6:化合物6の製造
【0293】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
ホスホン酸中間体III(415mg,1.28mmol)をトルエン(8mL)に溶解した。この溶液を0℃に冷却し、(COCl)
2(222μL,2.56mmol)を滴下した。次いで、DMF(44μL,0.56mmol)を加えた。反応を0℃で2時間行い、
31P NMRにより完了したことを確かめた。
【0294】
【化140-1】
[この文献は図面を表示できません]
反応系を濃縮し、オレンジ−黄色油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(6.4mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。ビニルマグネシウムブロマイドの1Mテトラヒドロフラン溶液(2.6mL,2.6mmol)を滴下した。40分後、さらにビニルマグネシウムブロマイド(2.6mL,2.6mmol)を滴下した。10分後、飽和NH
4Cl(水溶液)の添加により、反応系を−78℃でクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSO
4で乾燥した。MgSO
4を真空ろ過により除去した後、ろ液を濃縮し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO
2,100%EtOAc)により生成物を透明油状物(214mg,2ステップで40%)として単離した。
【0295】
【化140-2】
[この文献は図面を表示できません]
(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ビニル−ホスフィン酸エチルエステル(103mg,0.308mmol)のCH
3CN(7.7mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。次いで反応系を0℃に冷却し、追加のTMSI(110μL,0.77mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、30分攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(360μL,3.1mmol)を滴下した。これに次いで、Et
3N(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)加えた。次いで真空濃縮し、粗生成物を次の反応に直接使用した。
【0296】
ジペプチドVII(81mg,0.123mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。Et
3N(34μL,0.246mmol)、次いでClCO
2Et(18μL,0.185mmol)をこの溶液に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEt
3N(34μL,0.246mmol)およびClCO
2Et(18μL,0.185mmol)を反応系に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。ステップ1の粗生成物のCH
2Cl
2(2mL)の溶液を−30℃で滴下し、反応系を室温に暖め、2時間攪拌した。飽和NH
4Cl(水溶液)の添加により、反応をクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)、H
2Oおよびブリンで抽出した。次いで、有機相をNa
2SO
4で乾燥し、続いて、これを真空ろ過により除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。逆相HPLCにより、この溶液から化合物6を黄色固体(45mg,45%)として単離した。
【0297】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
実施例7:化合物7の製造
【0298】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
ホスホン酸中間体III(451mg,1.39mmol)をトルエン(17.4mL)に溶解した。この溶液を0度に冷却し、(COCl)
2(1.21mL,13.87mmol)を滴下した。次いで、DMF(24μL,0.306mmol)を加えた。反応を0℃で2時間、次いで室温で18時間行った。
31P NMRにより、反応が完了したことを確かめた。
【0299】
【化143-1】
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反応系を濃縮し、オレンジ−黄色油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(13.9mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。PhLiのEt
2O(1.2mL,2.17mmol)1.8M溶液を滴下した。30分後、飽和NH
4Cl(水溶液)の添加により、反応系を−78℃でクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSO
4で乾燥し、続いてこれを真空ろ過により除去した。ろ液を濃縮してオレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO
2,7/3EtOAc:ヘキサン)により目的生成物を透明油状物(243mg,2ステップで56%)として単離した。これは、
31P NMRにより73%の純度であった。
【0300】
【化143-2】
[この文献は図面を表示できません]
(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−フェニル−ホスフィン酸エチルエステル(150mg,0.389mmol)のACN(10mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(278μL,1.95mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、Et
3N(1.5mL,20.4mmol)およびMeOH(5mL)を滴下した。次いで、反応系を真空濃縮し、粗生成物を次の反応に直接使用した。
【0301】
ジペプチドVII(50mg,0.076mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。Et
3N(16μL,0.114mmol)、次いでClCO
2Et(15μL,0.114mmol)をこの溶液に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEt
3N(16μL,0.114mmol)およびClCO
2Et(15μL,0.114mmol)を反応系に加えた。反応系を、−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。ステップ1の粗生成物のCH
2Cl
2(2mL)溶液を、−30℃で滴下し、反応系を室温に暖めた。飽和NH
4Cl(水溶液)の添加により、反応をクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)、H
2Oおよびブリンで抽出した。次いで、有機相をNa
2SO
4で乾燥し、続いてこれを真空ろ過で除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。この溶液から、逆相HPLCにより化合物7を黄色固体(17mg,25%)として単離した。
【0302】
【化144】
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実施例8:化合物8の製造
【0303】
【化145】
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1(677mg,0.79mmol)のDME(5mL)およびH
2O(0.4mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(737mg,3.96mmol)およびNaOAc(650mg,7.93mmol)を加えた。反応混合物を1.5時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。3NのHClを数滴加え、pHを2に調整した。粗生成物をHPLCにより精製し、8(587mg,76%)を黄色固体として得た。
【0304】
【化146】
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実施例9:化合物9の製造
【0305】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸(IV)(150mg,0.48mmol)のCH
3CN(1mL)溶液を、0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(345μl,2.42mmol)を加えた。該溶液を室温で45分攪拌し、0℃に冷却しなおし、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)およびMeOH(2mL)を加えた。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。次いで、溶液を濃縮し、トルエンと共沸(×2)し、高真空で30分乾燥した。粗生成物をVII(209mg,0.32mmol)と、HATU(304mg,0.80mmol)、およびDMF(1mL)中のNMM(176μl,1.60mmol)を使用して、室温で一晩、結合させた。反応系を濃縮し、ギルソンHPLCで精製し、9を黄色固体として得た。
【0306】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
実施例10:化合物10の製造
【0307】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
実施例6で記載した手順と同じ手順を使用して、化合物10を得た。
【0308】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
実施例11:化合物11の製造
【0309】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸IV(499mg,1.61mmol)、ヒューニッヒ塩基(794μL,3.88mmol)およびクロロトリメチルシラン(590μL,3.57mmol)のCH
2Cl
2(7.5mL)溶液を室温で30分攪拌し、その後エチル2−ブロモアセテート(395μL,3.65mmol)を加えた。溶液を40℃で7.5時間加熱した。溶液を濃縮し、残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解し、次いでH
2O(30mL×2)で洗浄した。水層を酢酸エチル(30mL)で抽出した。合わせた有機層を(MgSO
4)で乾燥し、濃縮した。残渣を、ヘキサン:酢酸エチルを溶出液として使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、[(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エトキシ−ホスフィノイル]−酢酸エチルエステル(344mg,54%)を得た。
【0310】
【化152】
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[(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エトキシ−ホスフィノイル]−酢酸エチルエステル(352mg,0.89mmol)のTHF(3mL)溶液を、0℃で攪拌しながら、1NのNaOH(980μL,0.98mmol)を加えた。溶液を、溶液を室温で一晩攪拌し、次いで濃縮し、H
2O(10mL)で希釈し、酢酸エチルで洗浄した。水層を1NのHCl(5mL)で酸性とし、酢酸エチル(×2)で抽出した。有機抽出物をH
2Oで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮して、[(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エトキシ−ホスフィノイル]−酢酸(224mg,69%)を得た。
【0311】
【化153】
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酸(224mg,0.61mmol)、ジメチルアンモニウムクロリド(125mg,1.53mmol)、HATU(697mg,1.83mmol)およびN−メチルモルホリン(600μl,5.46mmol)のDMF(3mL)溶液を、室温で2.5時間攪拌した。溶液を濃縮し、残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解し、H
2O(2×30mL)およびブリンで洗浄した。水層を酢酸エチル(30mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を(MgSO
4)で乾燥し、濃縮した。残渣をCH
2Cl
2(10mL)で粉砕し、ろ過した。ろ液を濃縮し、残渣をCH
2Cl
2で処理し、次いでろ過した。目的生成物(240mg,99%)を、ヘキサン:酢酸エチルを溶出液として使用するカラムクロマトグラフィーにより単離した。
【0312】
【化154】
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脱保護し、中間体VIIに結合させ、11を得た。LCMS=868(M
++l)。
実施例12:化合物12の製造
【0313】
【化155】
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中間体IV(840mg,2.7mmol)を8mLの乾燥乾燥THFに溶解し、−40℃に冷却した。THF中の1NのNaHMDS(4.1mL,4.1mmol)を、滴下し、反応系を−40℃で30分攪拌した。1−ブロモ−2−メチル−プロペン(446μl,4.1mmol)を1mLのTHFに溶解し、次いで滴下した。反応系を室温に暖めた。室温で一晩攪拌した後、反応系を0℃に冷却し、300μlの酢酸を加え、反応をクエンチした。次いで、混合物を真空濃縮し、酢酸エチルで希釈した。次いで、有機物を水で1回、ブリンで1回抽出した。次いで有機物をMg
2SO
4で乾燥し、真空濃縮し、油状残渣を得た。次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(3:1−酢酸エチル:ヘキサン)によって、残渣から生成物(83mg,9%)を単離した。
【0314】
【化156-1】
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ジペプチドVIIへの結合を上記のように行い、化合物12(28mg,28%)を得た。
【0315】
【化156-2】
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実施例13:化合物13の製造
【0316】
【化157】
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実施例13〜15を、実施例12と同じ方法により製造した。
【0317】
【化158】
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実施例14:化合物14の製造
【0318】
【化159】
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実施例15:化合物15の製造
【0319】
【化160】
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実施例11の[(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エトキシ−ホスフィノイル]−酢酸(340mg,0.92mmol)を、5mLのDMFに懸濁した。HATU(1.04g,2.76mmol)、アンモニウムクロリド(123mg,2,32mmol)、次いでNMM(910μl,8.28mmol)を加えた。2時間後、反応系を濃縮し、EtOAcおよびH
2Oで分配した。水層をEtOAcで3回抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。生成物、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−カルバモイルメチル−ホスフィン酸エチルエステルを、褐色油状物(214mg,64%)として得、それを粗のまま使用した。
【0320】
粗(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−カルバモイルメチル−ホスフィン酸エチルエステル(107mg,0.29mmol)を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(208μl,1.46mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を0℃に冷却しなおし、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。残渣を、VII(94mg,0.14mmol)、HATU(133mg,0.35mmol)およびNMM(77μl,0.70mmol)に結合させた。混合物をギルソンHPLCにより精製し、15(15.4mg,13%)を黄色固体として得た。
【0321】
【化161】
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実施例16:化合物16の製造
【0322】
【化162】
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実施例16〜23を、グリニヤール試薬を使用して製造した。詳しい手順は、実施例19に記載する。
【0323】
【化163】
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実施例17:化合物17の製造
【0324】
【化164】
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実施例18:化合物18の製造
【0325】
【化165】
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実施例19:化合物19の製造
【0326】
【化166】
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中間体III(1.0g,3.1mmol)をトルエン(20mL)に溶解した。この溶液を0℃に冷却し、(COCl)
2(1.6g,12.4mmol)を滴下した。次いで、DMF(45mg,0.62mmol)を加えた。反応を0℃で2時間行い、
31P
NMRによって完了したことを確かめた。反応系を濃縮し、オレンジ−黄色油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(6.4mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。シス−1−ブテンマグネシウムブロマイドのTHF1.0M溶液(9.1mL,9.1mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、3時間攪拌した。飽和NH
4Cl(水溶液)の添加により、0℃で反応をクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSO
4で乾燥した。MgSO
4を真空ろ過により除去した後、ろ液を濃縮し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO
2,100%EtOAc)により、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ブテ−1−ニル−ホスフィン酸エチルエステルを、透明油状物(100mg,2ステップで8%)として得た。
【0327】
【化167】
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ホスフィナート(100mg,0.275mmol)を、1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(TMSI)(190μl,1.38mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を0℃に冷却しなおし、トリエチルアミン(0.5mL,3.6mmol)および0.5mLのMeOHを反応系に加えた。反応系を室温に暖め、さらに20分攪拌した。反応系を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固体をVIIに結合させ、逆相 HPLC精製し、化合物19を得た。
【0328】
【化168】
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実施例20:化合物20の製造
【0329】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
実施例21:化合物21の製造
【0330】
【化170】
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実施例22:化合物22の製造
【0331】
【化171】
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実施例23:化合物23の製造
【0332】
【化172】
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亜ホスホン酸IV(363mg,1.17mmol)を5mLのTHFに懸濁し、−40℃に冷却した。1NのNaN(TMS)
2(1.41mL,1.41mmol)を15分で滴下し、次いで1mLのTHF中の1−ブロモ−3−メチルブテ−2−ン(164μl,1.41mmol)を滴下した。溶液を−40℃から室温まで45分間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20mLの1NのHClでクエンチした。有機層をブリンで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。30%EtOAc/ヘキサン〜100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して、粗物質を精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−メチル−ブテ−2−ニル)−ホスフィン酸エチルエステル(219mg,50%)を褐色油状物として得た。この油状物(135mg,0.36mmol)を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(254μl,1.79mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を0℃に冷却しなおし、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを、反応液に加えた。反応系を室温に暖め、さらに20分攪拌した。反応系を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。粗生成物を中間体VIIと結合させ、HPLC精製し、化合物23を得た。
【0333】
【化173】
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実施例24:化合物24の製造
【0334】
【化174】
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ナトリウムボロハイドライド(82mg,2.17mmol)および実施例91の[(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エトキシ−ホスフィノイル]−酢酸エチルエステル(344mg,0.87mmol)のTHF(3.5mL)懸濁液を、50℃で攪拌しながら、MeOH(710μL)を20分で滴下した。50℃で20分後、反応系を濃縮し、酢酸エチル(15mL)中の得られた残渣を、H
2Oおよびブリンで洗浄した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を乾燥し(MgSO
4)、濃縮し、アルコール(282mg,91.8%)を得た。生成物をさらに精製することなく使用した。
【0335】
【化175】
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該アルコール(112mg,0.32mmol)を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(225μl,1.58mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を0℃に冷却しなおし、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを反応液に加えた。反応系を室温に暖め、さらに20分攪拌した。反応系を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固体(104mg,0.16mmol)を1mLのDMFに懸濁した。HATU(152mg,0.40mmol)、VII(61mg,0.32mmol)およびNMM(88μl,0.80mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物を逆相HPLCで精製し、24(33.3mg,25%)を黄色固体として得た。
【0336】
【化176】
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実施例25:化合物25の製造
【0337】
【化177】
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実施例26:化合物26の製造
【0338】
【化178】
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中間体IV(467mg,1.5mmol)を5.0mLの乾燥DCMに溶解した。DIEA(523μl,3.0mmol)および381μl(3.0mmol)のTMSClを順番に加え、次いで、反応系を室温で5分攪拌した。次いで、DIEA(523μl,3.0mmol)および209μl(3.0mmol)のブロモアセトニトリルを加えた。反応系を40℃に暖め、一晩攪拌した。次いで酢酸エチルで希釈し、濃縮してDCMを除去した。次いで、有機相を飽和NH
4Cl、水およびブリンで洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥した。MgSO
4を真空ろ過により除去した後、ろ液を濃縮し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、純粋酢酸エチル)により、生成物を透明油状物(190mg,37%)として単離した。
【0339】
【化179】
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先に記載したように脱保護およびジペプチドVIIへの結合を行い、26(60mg40%)を得た。
【0340】
【化180】
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実施例27:化合物27の製造
【0341】
【化181】
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亜ホスホン酸IV(436mg,1.40mmol)、ヒューニッヒ塩基(593μL,3.40mmol)およびクロロトリメチルシラン(378μL,3.12mmol)のCH
2Cl
2(5mL)溶液を、室温で1時間攪拌した。クロロ(メトキシ)メタン(220μL,3.17mmol)加えた後、溶液を40℃で2時間加熱した。溶液を濃縮し、酢酸エチル(30mL)中の残渣をH
2O(30mL×2)で洗浄した。水性水性画分を酢酸エチル(30mL)で抽出し、合わせた有機画分を乾燥(MgSO
4)し、濃縮した。残渣をヘキサン:酢酸エチルを溶出液として使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、27(297mg,60%)を得た。
【0342】
【化182】
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先に記載したように脱保護およびジペプチドVIIへの結合を行い、27を得た。
LC/MS=827(M
++1)
実施例28:化合物28の製造
【0343】
【化183】
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化合物IV(1.64g,5.31mmol)をCH
2Cl
2(60mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(1.96mL)を加え、15分間攪拌した。クロロトリメチルシラン(1.40mL)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。エチルブロモアセテート(2.92mL)を加え、反応系を45℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CH
2Cl
2で希釈し、NH
4Cl水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、1.15gの[(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エトキシ−ホスフィノイル]−酢酸エチルエステルを55%の収率で得た。
【0344】
エステル(679mg,1.72mmol)のトルエン(25mL)溶液に、−78℃で、DIBALのCH
2Cl
2の1.0M溶液(6.6mL,6.6mmol)を加え、2時間攪拌した。混合物を氷冷した6NのHCl(100mL)に注ぎ入れ、EtOAcで抽出し、濃縮した。残渣をCH
2Cl
2に再び溶解し、不溶解物をセライトによるろ過により除去し、ろ液を濃縮し、無色油状物を得た。該油状物をCH
2Cl
2(20mL)次いでAcOH(0.52mL)、トリフルオロエチルアミン(260mg)、およびトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(730mg)を順番に加えた。混合物を室温で16時間攪拌した。反応系をCH
2Cl
2および飽和NaHCO
3で分配した。有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製し、310mgのホスフィナートを油状物として得た。
【0345】
ホスフィナートのCH
3CN(1mL)溶液を、0℃でヨードトリメチルシラン(0.03mL)に加えた。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌し、0℃に冷却した。トリエチルアミン(0.2mL)、次いでMeOH(2mL)を加え、反応系を室温に暖めた。混合物を濃縮し、真空乾燥し、23mgのアミンを粗生成物として得た。
【0346】
酸VII(35mg)をDMF(0.8mL)に溶解した。HATU(30mg)を加え、混合物を0℃に冷却した。DIPEA(0.04mL)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。アミンのCH
2Cl
2(2mL)溶液を加え、1時間攪拌した。反応系をH
2Oでクエンチし、CH
2Cl
2を真空除去した。不揮発性残渣をHPLCにより精製し、19.9mgの化合物28を得た。
【0347】
【化184】
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実施例29:化合物29の製造
【0348】
【化185】
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化合物IV(149mg,0.482mmol)のTHF(2.41mL)溶液を−40℃に冷却した。該溶液にNaHMDSのTHF(0.578mL)1M溶液を加え、得られた混合物を30分攪拌し、次いで2−ブロモエチルベンゼン(107mg,0.578mmol)を加えた。得られた溶液を、LCMSによって全ての出発物質が消費されたことが測定されるまで、さらに2時間攪拌した。溶剤を真空除去することによって、反応を完了した。残渣をEtOAcに溶解し、飽和NH
4Cl水溶液で洗浄した。有機層を乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィーを使用して、生成物を精製し、74mgの生成物を透明油状物として得た。EI MS(m/z)436.1[M+Na]
ベンジル(1S,2S)−1−((S)−エトキシ−(フェネチル)ホスホリル)−2−ビニルシクロプロピルカルバメート(72mg,0.174mmol)の乾燥アセトニトリル(1.74mL)溶液に、TMSI(0.124mL,0.87mmol)を加えた。LCMS分析が反応の完了を示すまで、反応系を周辺温度で1時間攪拌した。混合物を、TEA(0.243mL,1.74mmol)、次いでMeOH(10mL)を加えることにより、混合物をクエンチした。残渣を乾燥し、さらに精製することなく使用した。EI MS(m/z)252.3[MH
+],274.1[M+Na]
(S)−((1S,2S)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロピル)(フェネチル)ホスフィン酸(43mg,0.171mmol)、カルボン酸VII(112mg,0.171mmol)のDMFおよびCH
2Cl
2(1.7mL)の1:1溶液を、HATU(98mg,0.256mmol)およびDIEA(0.119mL,0.685mmol)とともに、反応が完了するまで、1時間攪拌した。生成物を逆相HPLC(ACN,0.05%TFA−H
2O,0.05%TFA)により精製し、目的生成物を得た。
【0349】
【化186】
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実施例30:化合物30の製造
【0350】
【化188】
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実施例30〜33を、実施例29と同じ方法により製造した。分取分取逆相HPLCにより化合物30(10mg,33%)を黄色固体として得た。
【0351】
【化189】
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実施例31:化合物31の製造
【0352】
【化190】
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分取逆相HPLC精製により、化合物31(23mg,47%)を黄色固体として得た。
【0353】
【化191】
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実施例32:化合物32の製造
【0354】
【化192】
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分取逆相HPLC精製により、化合物32(85mg,65%)を黄色固体として得た。
【0355】
【化193】
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実施例33:化合物33の製造
【0356】
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
分取逆相HPLC精製により、化合物33(70mg,55%)を黄色固体として得た。
【0357】
【化195】
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実施例34:化合物34の製造
【0358】
【化196】
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中間体IV(1.08g,3.5mmol)をCH
2Cl
2(40mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(950mg,7.35mmol)を加え、15分攪拌した。クロロトリメチルシラン(800mg,7.35mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。クロロメチルスルファニル−ベンゼン(2.77g,17mmol)を加え、反応系を45℃で一晩加熱した。反応混合物を 室温に冷却し、CH
2Cl
2で希釈し、NH
4Cl水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、222mgのホスフィナートを得た。
【0359】
上で得たホスフィナート(222mg,0.52mmol)のCH
3CN(1mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(0.36mL,2.58mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、次いで0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.3mL)およびMeOH(0.6mL)を加え、10分攪拌した。溶剤を濃縮し、残渣をトルエン(5mL)と共蒸発させ、20分真空乾燥し、粗アミンを得た。酸VII(168mg,0.26mmol)との結合により、150mgの化合物34を得た。
【0360】
【化197】
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実施例35:化合物35の製造
【0361】
【化198】
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実施例36:化合物36の製造
【0362】
【化199】
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亜ホスホン酸IV(409mg,1.32mmol)を2.5mLのCDCl
3に懸濁した。空気を吸引して反応フラスコから除去し、N
2で置き換えた。ヒューニッヒ塩基(552μl,3.16mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(368μl,2.90mmol)を加えた。5分後、1−(ブロモメチル)−2−フルオロベンゼン(334μl,2.77)を加え、溶液を40℃で加熱した。4時間後、反応系を濃縮した。残渣をEtOAcおよびH
2Oで分配し、H
2Oで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、50%EtOAc/Hex〜100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−フルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(142.8mg,26%)を褐色油状物として得た。
【0363】
【化200】
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残渣(142.8mg,0.34mmol)を、1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(243μl,1.71mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを加えた。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。粗生成物を酸VII(148mg,0.23mmol)、HATU(218mg,0.58mmol)およびNMM(126μl,1.15mmol)と結合させ、ギルソンHPLC精製の後、36(122mg,60%)を黄色固体として得た。
【0364】
【化201】
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実施例37:化合物37の製造
【0365】
【化202】
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亜ホスホン酸IV(35Omg,1.13mmol)を2.5mLのCDCI
3に懸濁した。空気を吸引して反応フラスコから除去し、N
2で置き換えた。ヒューニッヒ塩基(472μl,2.71mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(315μl,2.48mmol)を加えた。5分後、500μlのCDCl
3中の1−(ブロモメチル)−3−フルオロベンゼン(449mg,2.37)を加え、溶液を40℃で加熱した。4時間後、反応系を濃縮した。残渣をEtOAcおよびH
2Oで分配し、H
2Oで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、50%EtOAc/Hex〜100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−フルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(110mg,23%)を褐色油状物として得た。
【0366】
残渣(110mg,0.26mmol)を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(187μl,1.31mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらにさらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。VIIとの結合により、化合物37(86.5mg、57%)を黄色固体として得た。
【0367】
【化203】
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実施例38:化合物38の製造
【0368】
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸IV(404mg,1.30mmol)を2.5mLのCDCl
3に懸濁した。空気を吸引して反応フラスコから除去し、N
2で置き換えた。ヒューニッヒ塩基(543μl,3.12mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(363μl,2.86mmol)を加えた。5分後、1−(ブロモメチル)−4−フルオロベンゼン(337μl,2.77mmol)を加え、溶液を40℃で加熱した。4時間後、反応系を濃縮した。残渣をEtOAcおよびH
2Oで分配し、H
2Oで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、50%EtOAc/Hex〜100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−フルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(164mg,30%)を褐色油状物として得た。粗生成物(151mg,0.36mmol)を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(257μl,1.81mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固体状(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−フルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸を直接使用した。
【0369】
酸VII(1.57mg,0.24mmol)を1mLのDMFに懸濁した。HATU(228mg,0.60mmol)、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−フルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸(92mg,0.36mmol)、次いでNMM(132μl,1.20mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCによって精製し、38(133mg,62%)を黄色固体として得た。
【0370】
【化205】
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実施例39:化合物39の製造
【0371】
【化206】
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亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)およびヒューニッヒ塩基(392μl,2.25mmol)のCH
2Cl
2(9.7mL)溶液を0℃で攪拌しながら、クロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、2−(ブロモメチル)ベンゾニトリル(461mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で5時間加熱した。溶液を室温で12時間攪拌し、濃縮した。残渣をCH
2Cl
2およびNH
4Clで分配した。有機層を乾燥(MgSO
4)し、濃縮した。粗物質をコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムで精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−シアノ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(180mg,40%)を得た。
【0372】
【化207】
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ホスフィナート(180mg,0.42mmol)のCH
3CN(1mL)溶液を0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシリル(301μl,2.12mmol)を加えた。溶液を室温で攪拌し、次いで再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)およびMeOH(2mL)を加えた。溶液を室温に暖め、20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに共沸(2回)し、高真空で30分乾燥した。固体をさらに精製することなく使用した。
【0373】
酸VII(137mg,0.21mmol)を3mLのDMFに懸濁した。HATU(200mg,0.53mmol)、上で得たアミン(111mg,0.42mmol)、次いでNMM(136μl,1.05mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCにより精製し、39(43mg,23%)を黄色固体として得た。
【0374】
【化208】
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実施例40:化合物40の製造
【0375】
【化209】
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亜ホスホン酸IV(320mg,1.04mmol)を9.7mLのCH
2Cl
2に懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、3−(ブロモメチル)ベンゾニトリル(461mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で5時間加熱した。反応系を室温で12時間攪拌した。残渣をCH
2Cl
2およびNH
4Clで分配し、NH
4Clで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュ クロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−シアノ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(190mg,42%)を得た。
【0376】
【化210】
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ホスフィナート(180mg,0.42mmol)を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(301μl,2.12mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固体を、3mLのDMF、HATU(200mg,0.53mmol)、NMM(136μl,1.05mmol)中で、酸VII(137mg,0.21mmol)と結合させた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCによって精製し、40(40mg,22%)を黄色固体として得た。
【0377】
【化211】
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実施例41:化合物41の製造
【0378】
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)を、9.7mLのCH
2Cl
2に懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、4−(ブロモメチル)ベンゾニトリル(7)(461mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で5時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣をCH
2Cl
2およびNH
4Clで分配し、NH
4Clで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムで精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−シアノ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(200mg,45%)を得た。
【0379】
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
ホスフィナート(180mg,0.42mmol)を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(301μl,2.12mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。残った固体を酸VII(137mg,0.21mmol)と、3mLのDMF、HATU(200mg,0.53mmol)およびNMM(136μl,1.05mmol)中で結合させた。混合物をギルソンHPLCで精製し、41(55mg,30%)を黄色固体として得た。
【0380】
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
実施例42:化合物42の製造
【0381】
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
中間体IV(2.1g,6.79mmol)をTHF(20mL)に溶解し、−78℃に冷却した。NaN(TMS)
2の1MのTHF溶液(8.83mL,8.83mmol)を滴下し、反応混合物を−78℃で1時間攪拌した。2−メトキシベンジルクロリド(1.23mL,8.83mmol)を加え、冷却バスをはずした。反応混合物を室温で6時間攪拌した。反応混合物を、NH
4Clでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物を、コンビフラッシュで精製し、2.15gのホスフィナートを74%の収率で得た。
【0382】
上で得たホスフィナート(2.15g)のTFA(10mL)溶液に室温で、DMS(3mL)を加え、一晩攪拌した。混合物を濃縮し、トルエンとともに共蒸発した。残渣を1/1のiPrOH/ヘプタンに溶解し、6NのHCl(3×100mL)で洗浄した。合わせた水層を冷却バス中でNaOHを用いてpH=10とした。水層をEtOAcで抽出した。有機層を、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、386mgのアミンを得、これをDMFおよびHATU中で、標準手順に倣い、中間体VIに結合させ、粗生成物を得た。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.1gのトリペプチドを87%の収率で得た。
【0383】
上で得たトリペプチド(1.1g,1.18mmol)をCH
3CN(10mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.85mL,5.91mmol)を滴下し、10分攪拌した。2,6−ルチジン(0.82mL)を加えた。MeOH(10mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、645mgの化合物42を得た。
【0384】
【化216】
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実施例43:化合物43の製造
【0385】
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸IV(373mg,1.21mmol)を5mLのTHFに懸濁し、−40℃に冷却した。1NのNaN(TMS)
2(1.43mL,1.43mmol)を15分で滴下し、次いで1mLのTHF中の1−(クロロメチル)−3−メトキシベンゼン(2−12μl,1.46mmol)を滴下した。溶液を−40℃から室温で一晩攪拌した。反応系を、EtOAcで希釈し、20mLの1NのHClでクエンチした。有機層をブリンで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、30%EtOAc/Hexから100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−メトキシ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(95.9mg,19%)を褐色油状物として得、これを1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。この混合物に、ヨードトリメチルシリル(TMSI)(158μl,1.11mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固形(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−メトキシ−ベンジル)−ホスフィン酸を、VII(95mg,0.16mmol)、HATU(142mg,0.38mmol)およびNMM(83μl,0.75mmol)と結合させ、ギルソンHPLC精製の後、化合物43を得た。
【0386】
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
実施例44:化合物44の製造
【0387】
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸IV(341mg,1.10mmol)を5mLのTHFに懸濁し、−40℃に冷却した。1NのNaN(TMS)
2(1.32mL,1.32mmol)を15分で滴下し、次いで1mLのTHF中の1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(180μl,1.32mmol)を滴下した。溶液を−40℃から室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20mLの1NのHClでクエンチした。有機層をブリンで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、30%EtOAc/Hexから100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ− 2−ビニル−シクロプロピル)−(4−メトキシ−ベンジル)−ホスフィン酸 エチルエステル(135mg,27%)を褐色油状物として得た。残渣を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(215μl,1.51mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固形(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−メトキシ−ベンジル)−ホスフィン酸を直接使用した。
【0388】
酸VII(130mg,0.20mmol)を1mLのDMFに懸濁した。HATU(190mg,0.50mmol)、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−メトキシ−ベンジル)−ホスフィン酸(80mg,0.30mmol)、次いでNMM(110μl,1.00mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、44(85.4mg,47%)を黄色固体として得た。
【0389】
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
実施例45:化合物45の製造
【0390】
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)を9.7mLのCH
2Cl
2に懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、1−(ブロモメチル)−3−メチルベンゼン(435mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で5時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣をCH
2Cl
2およびNH
4Clで分配し、NH
4Clで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−メチル−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(190mg,43%)を得た。
【0391】
【化222】
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ホスフィナート(173mg,0.42mmol)を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(301μl,2.12mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固形物をさらに精製することなく直接使用した。
【0392】
酸VII(137mg,0.21mmol)を3mLのDMFに懸濁した。HATU(200mg,0.53mmol)、上で得た粗アミン(105mg,0.42mmol)、次いでNMM(136μl,1.05mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、45(60mg,34%)を黄色固体として得た。
【0393】
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
実施例46:化合物46の製造
【0394】
【化224-1】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)を9.7mLのCH
2Cl
2に懸濁区した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、1−(ブロモメチル)−3−メチルベンゼン(435mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で5時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣をCH
2Cl
2およびNH
4Clで分配し、NH
4Clで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−メチル−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(200mg、45%)を得た。
【0395】
【化224-2】
[この文献は図面を表示できません]
実施例45で記載した脱保護および結合により、化合物46を黄色固体として得た。
【0396】
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
実施例47:化合物47の製造
【0397】
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)を9.7mLのCH
2Cl
2に懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、1−(ブロモメチル)−4−メチルベンゼン(435mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で5時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣をCH
2Cl
2およびNH
4Clで分配し、NH
4Clで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−メチル−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(195mg,44%)を得た。
【0398】
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
実施例45で記載した脱保護および結合により、化合物47を黄色固体として得た。
【0399】
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
実施例48:化合物48の製造
【0400】
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)を9.7mLのCH
2Cl
2に懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mraol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、1−(ブロモメチル)−1−(トリフルオロメチル)ベンゼン(456mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で48時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣を、CH
2Cl
2およびNH
4Clで分配し、NH
4Clで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−トリフルオロメチル−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(225mg,45%)を得た。
【0401】
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
実施例45で記載した脱保護および結合により、化合物48を黄色固体(80mg,45%)として得た。
【0402】
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
実施例49:化合物49の製造
【0403】
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)を9.7mLのCH
2Cl
2に懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、1−(ブロモメチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンゼン(456mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で48時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣をCH
2Cl
2およびNH
4Clで分配し、NH
4Clで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−ホスフィン酸 エチルエステル(230mg,46%)を得た。
【0404】
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
実施例45で記載した脱保護および結合により、化合物49を黄色固体(80mg,45%)として得た。
【0405】
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
実施例50:化合物50の製造
【0406】
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)を9.7mLのCH
2Cl
2に懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、1−(ブロモメチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(28)(456mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で48時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣を、CH
2Cl
2およびNH
4Clで分配し、NH
4Clで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(205mg,41%)を得た。
【0407】
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
実施例45で記載した脱保護および結合により、化合物50を黄色固体(80mg,45%)として得た。
【0408】
【化237】
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実施例51:化合物51の製造
【0409】
【化238】
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中間体IV(13.42g,43.4mmol)をCH
2Cl
2(300mL)に溶解し、0℃に冷却し、ジイソプロピルエチルアミン(15.4mL,91.1mmol)を加えた。クロロトリメチルシラン(11.4mL,91.1mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1.5時間攪拌した。2−クロロベンジルクロリド(15.6g,95.5mmol)を加え、反応系を50℃で48時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CH
2Cl
2で希釈し、NH
4Cl水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物を、コンビフラッシュで精製し、ホスフィナートを得た。
【0410】
該ホスフィナート(5.0g,11.55mmol)(147mg,0.34mmol)を、1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(241μl,1.70mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。粗生成物を、酸VIIと結合させ、化合物51を得た。
【0411】
【化239】
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実施例52:化合物52の製造
【0412】
【化240】
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亜ホスホン酸IV(369mg,l.19mmol)を5mLのTHFに懸濁し、−40℃に冷却した。1NのNaN(TMS)
2(1.43mL,1.43mmol)を15分で滴下し、次いで、1mLのTHF中の1−クロロ−3−(クロロメチル)ベンゼン(182μl,1.43mmol)を滴下した。溶液を−40℃から室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20mLの1NのHClでクエンチした。有機層をブリンで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、30%EtOAc/Hexから100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−クロロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(90.5mg,24%)を褐色油状物として得た。粗生成物を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(148μl,1.04mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固形(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−クロロ−ベンジル)−ホスフィン酸 直接使用した。酸(87mg,0.13mmol)を1mLのDMFに懸濁した。HATU(123mg,0.33mmol)、VII(54.6mg,0.20mmol)、次いでNMM(71μl,0.65mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、52(68.5mg,59%)を黄色固体として得た。
【0413】
【化241】
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実施例53:化合物53の製造
【0414】
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸IV(370mg,1.20mmol)を5mLのTHFに懸濁し、−40℃に冷却した。1NのNaN(TMS)
2(1.43mL,1.43mmol)を15分で滴下し、次いで1mLのTHF中の1−クロロ−4−(クロロメチル)ベンゼン(231mgl,1.43mmol)を滴下した。溶液を−40℃から室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20mLの1NのHClでクエンチした。有機層をブリンで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、30%EtOAc/Hexから100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−クロロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(94mg,26%)を褐色油状物として得た。残渣(94.9mg,0.22mmol)を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(155μl,1.09mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。1mLのDMF、HATU(142mg,0.37mmol)およびNMM(821,0.75mmol)中で、ホスフィン酸を中間体VII(96mg,0.15mmol)で結合させ、53(75.2mg,55%)を黄色固体として得た。
【0415】
【化243】
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実施例54:化合物54の製造
【0416】
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
中間体IV(398mg,1.3mmol)をCH
2Cl
2(25mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL,2.7mmol)を加え、25分攪拌した。クロロトリメチルシラン(0.4mL,2.7mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。2−ブロモベンジルブロマイド(1.6g,6.4mmol)を加え、反応系を45℃で18時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CH
2Cl
2で希釈し、NH
4Cl水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、346mgのホスフィナートを56%の収率で得た。
【0417】
上で得たホスフィナート(346mg,0.72mmol)のCH
3CN(1mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(0.6mL,3.6mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、次いで0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.5mL)およびMeOH(1mL)を加え、10分攪拌した。溶剤を濃縮し、残渣をトルエン(5mL)とともに共蒸発し、20分真空乾燥し、粗アミンを得た。酸VII(230mg,0.36mmol)と結合させ、360mgの化合物54を得た。
【0418】
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
実施例55:化合物55の製造
【0419】
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
実施例56:化合物56の製造
【0420】
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸IV(1.5g,4.85mmol)を40mLのCH
2Cl
2に懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(1.73mL,10.2mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(1.28mL,10.2mmol)を滴下した。 溶液を室温に暖め、40分後、1−ブロモメチル−2−イソプロポキシ−ベンゼン(2.45g,10.7mmol)を加え、溶液を40℃で12時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣を、CH
2Cl
2およびNH
4Clで分配し、NH
4Clで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュ
クロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−イソプロポキシ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(1.1g,50%)を得た。
【0421】
【化248】
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ホスフィナート(700mg,1.07mmol)を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(727μl,5.35mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(2mL,14.6mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固形アミンを酸VIIに結合させ、化合物56を得た。
【0422】
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
実施例57:化合物57の製造
【0423】
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
(2−エチル−フェニル)−メタノール(3g,22mmol)のエーテル(10mL)溶液に、0℃でPBr
3(2.18g,8.1mmol)のエーテル(3mL)溶液を加えた。反応混合物を45分室温で暖め、0℃に冷却した。反応混合物を50%KOH水溶液(15mL)で処理し、分離した。有機層を、KOHペレットで乾燥し、濃縮し、3.9gの1−ブロモメチル−2−エチル−ベンゼンを得た。
【0424】
中間体IV(1.29g,3.88mmol)をCH
2Cl
2(40mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(1.41mL,8.15mmol)を加え、15分攪拌した。クロロトリメチルシラン(1.1mL,8.15mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。2−エチルベンジルブロマイド(3.86g,19.4mmol)を加え、反応系を45℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CH
2Cl
2で希釈し、NH
4Cl水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、683mgのホスフィナートを41%の収率で得た。
【0425】
上で得たホスフィナート(650mg,1.52mmol)のCH
3CN(3mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(1.52g,7.6mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、次いで0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.9mL)およびMeOH(1.5mL)を加え、10分攪拌した。溶剤を濃縮し、残渣をトルエン(5mL)とともに共蒸発し、20分真空乾燥し、粗アミンを得、これをVII(500mg,0.76mmol)に結合させ、化合物57(480mg,70%)を得た。
【0426】
【化251】
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実施例58:化合物58の製造
【0427】
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸IV(327mg,1.06mmol)を5mLのTHFに懸濁氏、−40℃に冷却した。1NのNaN(TMS)
2(1.27mL,1.39mmol)を15分で滴下し、次いで1mLのTHF中の2−(ブロモメチル)−1,3−ジフルオロベンゼン(176μl,1.39mmol)を滴下した。溶液を−40℃から室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20mLの1NのHClでクエンチした。有機層をブリンで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、30%EtOAc/Hexから100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2,6−ジフルオロベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(147mg,33%)を褐色油状物として得た。ホスフィナート(94.7mg,0.22mmol)を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(155μl,1.08mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置き、粗アミン、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2,6−ジフルオロベンジル)−ホスフィン酸エチルエステルを得た。
【0428】
酸VII(96mg,0.15mmol)を1mLのDMFに懸濁した。HATU(143mg,0.37mmol)、上で得たアミン(60mg,0.22mmol)を加え、次いでNMM(83μl,0.75mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、58(67mg,53%)を黄色固体として得た。
【0429】
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
実施例59:化合物59の製造
【0430】
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
Boc−ヒドロキシプロリンメチルエステル(5g,20.4mmol)をDCM(50mL)およびTFA(50mL)中に取った。反応系を室温で1.5時間攪拌し、次いで濃縮し、トルエン(2×50mL)とともに共沸した。残渣をDCM(200mL)にとり、tert−ロイシンのシクロペンチルカルバメート(5.5g,22.4mmol)、次いでHATU(11.6g,30.6mmol)およびNMM(9mL,81.6mmol)を加えた。反応系を室温で一晩攪拌し、次いで飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、水、次いでブリンで洗浄し、乾燥し、濃縮した。次いで残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、目的ジペプチド(7.56g)を得た。
【0431】
メチルエステルをTHF(70mL)に取り、水(70mL)、メタノール(70mL)およびLiOH−H
2O(8.6g,204mmol)を加えた。反応系を室温で1時間攪拌し、次いで水で希釈し、HClで酸性とした。反応系を酢酸エチルで抽出し、ブリンで洗浄し、乾燥し、濃縮し、目的の酸(5.98g粗,2ステップで82%)を得た。
【0432】
該カルボン酸(2.62g,7.36mmol)を0℃でTHF(75mL)に取り、TEA(3.1mL,22.08mmol)およびエチルクロロホルメート(0.70mL,7.36mmol)を加えた。反応系を室温まで暖め、30分攪拌した。固体をろ取し、反応系を濃縮した。残渣を酢酸エチルに取り、1NのHClで洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーで精製し、目的のラクトン(1.81g,73%)を得た。
【0433】
このラクトン(0.44g,1.3mmol)を、実施例83で製造したアミン(0.25g,0.83mmol)の存在下、トルエン(8mL)および水(8mL)に取った。ナトリウムエチルヘキサノエート(0.32g,1.95mmol)を加え、反応系を80℃で一晩攪拌した。反応系を酢酸エチルで抽出し、ナトリウムビカーボネート溶液、1NのHClおよびブリンで洗浄し、乾燥し、濃縮し、フラッシュカラムで精製し、トリペプチド(0.25g,50%)を得た。
【0434】
プロリノール(0.93g,1.45mmol)を、トルエン(3mL)中で、ブロシルクロリド(0.52g,2.03mmol)およびDABCO(0.26g,2.32mmol)と混合し、室温で3時間攪拌した。反応系を酢酸エチルで抽出し、ナトリウムビカーボネート溶液、1NのHCl、ブリンで洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーで精製し、ブロシレート(0.995g,80%)を得た。
【0435】
該ブロシレート(0.995g,1.16mmol)をNMP(12mL)に取り、8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸(0.38g,1.16mmol)およびセシウムカーボネート(0.38g,1.16mmol)を加えた。反応系を60℃で4時間、次いで室温で一晩攪拌した。反応系を酢酸エチルで抽出し、ビカーボネート溶液で洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーで精製し、生成物(0.86g,84%)を得た。
【0436】
このメチルエステル(0.86g,0.97mmol)をTHF(10mL)中に取り、水(10mL)およびNaOH(2mLの1M溶液)を0℃で加えた。反応系を1.5時間攪拌し、水で希釈し、HClで酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機物を乾燥し、濃縮し、カルボン酸を得た。この残渣をTHFに取り、TEA(0.15mL,1.07mmol)を加え、混合物を0に冷却した。イソブチルクロロホルメート(0.14mL,1.07mmol)を加え、反応系を室温で40分攪拌した。ジアゾメタン(2.0当量)をエーテル溶液(MNNGから製造)中に加え、反応系を0で30分、次いで室温で2時間攪拌した。次いで、反応系を濃縮し、ジアゾケトン(0.58g,2ステップで67%)を得た。
【0437】
ジアゾケトン(0.58g,0.646mmol)を0℃でTHFに取り、濃HBr(0.4mL)を加えた。反応系を攪拌し、LCMSでモニターした。完全に変換した時、酢酸エチルを加え、混合物をNaHCO
3溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮した。残渣をIPA(10mL)に取り、イソプロピルチオウレア(0.15g,1.29mmol)を加えた。反応系を1時間で75度に加熱し、次いで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリルに取り、TMSI(0.5mL,3.23mmol)を加えた。反応系を室温で15分攪拌し、0.4mLの2,6−ルチジンで希釈し、次いでメタノールでクエンチし、濃縮し、HPLCで精製し、化合物59(443mg,73%)を得た。
【0438】
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
実施例60:化合物60の製造
【0439】
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
亜ホスホン酸IV(1.0g,3.24mmol)を30mLのCH
2Cl
2に懸濁し、溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(1036μl,6.79mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(863μl,6.79mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、2−ブロモメチル−1−クロロ−3−フルオロ−ベンゼン(1.58g,7.13mmol)を加え、溶液を40℃で12時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣をCH
2Cl
2およびNH
4Clで分配し、NH
4Clで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−クロロ−6−フルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(750mg,51%)を得た。
【0440】
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
上で得たホスフィナート(730mg,1.62mmol)を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(1112μl,8.18mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(2mL,14.6mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。粗アミンを直接使用した。VIIとの結合により化合物60を得た。
【0441】
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
実施例61:化合物61の製造
【0442】
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
実施例62:化合物62の製造
【0443】
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
中間体IV(2.06g,6.7mmol)をCH
2Cl
2(60mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(2.48mL,14.3mmol)を加え、15分攪拌した。クロロトリメチルシラン(1.92mL,14.3mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1.5時間攪拌した。2−フルオロ−6−トリフルオロメチルベンジルクロリド(8.61g,33.5mmol)を加え、反応系を45℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CH
2Cl
2で希釈し、NH
4Cl水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.14gのホスフィナートを35%の収率で得た。
【0444】
上で得たホスフィナート(550mg,1.13mmol)のCH
3CN(2mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(1.13g,5.66mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、次いで0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.7mL)およびMeOH(1mL)を加え、10分攪拌した。溶剤を濃縮し、残渣をトルエン(5mL)とともに共蒸発し、20分真空乾燥し、粗アミンを得、これを酸VIIに結合させ、実施例62(339mg)を得た。
【0445】
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
実施例63:化合物63の製造
【0446】
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
実施例64:化合物64の製造
【0447】
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
中間体IV(948.8mg,3.07mmol)をTHF(9.5mL)に溶解し、−40℃に冷却した。NaN(TMS)
2の1MのTHF溶液(4mL,4mmol)を滴下し、反応混合物を−40℃で40分攪拌した。THF(2mL)中の2,6−ジメチルベンジルクロリド(623.2mg,4.03mmol)を加え、冷却バスをはずした。反応混合物を室温で20時間攪拌した。反応混合物を1NのHCl(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、679.9mgのホスフィナートを52%の収率で得た。
【0448】
ホスフィナート(400.1mg,0.94mmol)のCH
3CN(4mL)溶液を0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(0.67mL,4.71mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、1.5時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、TEA(10.76mL)およびMeOH(4mL)を加えた。溶液を室温で0.5時間攪拌し、濃縮した。残渣をトルエン(8mL)で粉砕し、濃縮した。粗生成物を乾燥し、次のステップの反応に使用した。
【0449】
酸VII(408.5mg,0.63mmol)および上で得たアミンをDMF(5mL)に溶解し、0℃に冷却した。HATU(891.2mg,2.34mmol)およびNMM(0.52mL,4.73mmol)を加え、混合物を室温に暖め、3時間攪拌した。粗生成物をHPLCにより精製し、266mgの64を得た。
【0450】
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
実施例65:化合物65の製造
【0451】
【化265】
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化合物IV(3.9g,12.6mmol)をCH
2Cl
2(60mL)に溶解し、0℃に冷却し、ジイソプロピルエチルアミン(4.5mL,26.4mmol)を加えた。クロロトリメチルシラン(3.3mL,26.4mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。2,6−ジフルオロ3−クロロベンジルブロマイド(4.5g,18.8mmol)を加え、反応系を42℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CH
2Cl
2で希釈し、NH
4Cl水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、3.7gのホスフィナートを61%の収率で得た。該ホスフィナートをTMSIで処理し、VIIと結合させ、化合物65を得た。
【0452】
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
実施例66:化合物66の製造
【0453】
【化267】
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実施例67:化合物67の製造
【0454】
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
実施例68:化合物68の製造
【0455】
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
実施例69:化合物69の製造
【0456】
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
中間体IV(15.5g,50.3mmol)をCH
2Cl
2(300mL)に溶解し、0℃に冷却し、ジイソプロピルエチルアミン(22mL,126mmol)を加えた。クロロトリメチルシラン(17mL,126mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。2,3,6−トリフルオロベンジルブロマイド(37g,165mmol)を加え、反応系を室温で一晩攪拌した。NH
4Cl(200mL)水溶液を加え、30分攪拌した。2層を分離し、水層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、7.3gのホスフィナートを得た。
【0457】
ホスフィナート(7.2g,15.8mmol)のTFA(45mL)溶液に、室温で、DMS(10mL)を加え、一晩攪拌した。混合物を濃縮し、トルエンとともに共蒸発した。残渣を1/1のiPrOH/ヘプタンに溶解し、6NのHCl(3×)で洗浄した。冷却バス中で、合わせた水層をNaOHでpH=10とした。水層をEtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層をブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、3.8gのアミンを得、これを結合および脱保護し、化合物69を75%の収率で得た。
【0458】
【化271】
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実施例70:化合物70の製造
【0459】
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
中間体IV(380mg,0.78mmol)をCH
2Cl
2(15mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(0.4mL,2.3mmol)を加え、25分攪拌した。クロロトリメチルシラン(0.32mL,2.3mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。1−ブロモメチル−5−クロロ−2,4−ジフルオロベンゼン(940mg,3.9mmol)を加え、反応系を45℃で18時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CH
2Cl
2で希釈し、NH
4Cl水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、190mgのホスフィナートを52%の収率で得た。
【0460】
上で得たホスフィナート(190mg,0.41mmol)のCH
3CN(1mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(0.3mL,2mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、次いで0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.23mL)およびMeOH(1mL)を加え、10分攪拌した。溶剤を濃縮し、残渣をトルエン(5mL)とともに共蒸発し、20分真空乾燥し、粗アミンを得た。酸VII(130mg,0.2mmol)との結合により、化合物70を得た。
【0461】
【化273】
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実施例71:化合物71の製造
【0462】
【化274】
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実施例72:化合物72の製造
【0463】
【化275】
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亜ホスホン酸IV(1.62g,5.27mmol)を5mLのTHFに懸濁し、−40℃に冷却した。1NのNaN(TMS)
2(6.32mL,6.31mmol)を15分で滴下し、次いで1mLのTHF中の1−(ブロモメチル)−2−ニトロベンゼン(1.36g,6.32mmol)を滴下した。溶液を−40℃から室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20mLの1NのHClでクエンチした。有機層をブリンで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、30%EtOAc/Hexから100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−ニトロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(196mg,8%)を褐色油状物として得た。
【0464】
ホスフィナート(196mg,0.44mmol)を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(155μl,1.08mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置き、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−ニトロ−ベンジル)−ホスフィン酸を得た。該酸(124mg,0.44mmol)を、中間体IV(191mg,0.29mmol)、HATU(276mg,0.73mmol)およびNMM(160μl,1.45mmol)と結合させ、化合物72(140mg,53%)を黄色固体として得た。
【0465】
【化276】
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実施例73:化合物73の製造
【0466】
【化277】
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化合物72(80mg,0.08mmol)をEtOHに懸濁し、SnCl
22H
2O(98mg,0.44mmol)を加えた。溶液を還流加熱した。3時間後、出発物質が消費された。溶液をろ過し、濃縮した。混合物をギルソンHPLCで精製し、73(20mg,53%)を黄色固体として得た。
【0467】
【化278】
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実施例74:化合物74の製造
【0468】
【化279】
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化合物IV(96mg,0.31mmol)のCH
2Cl
2(2.82mL)溶液を、0℃で、DIEA(0.114mL,0.652mmol)およびTMSCl(0.083mL,0.652mmol)に加えた。反応系を室温まで暖め、1時間攪拌した。該混合物に、2−(ブロモメチル)ピリジン(173mg,0.683mmol)のDIEA(0.054mL,0.31mmol)溶液を加えた。この反応系を室温で2日間攪拌すると、出発物質の完全な消費がLCMSにより観察された。CH
2Cl
2および飽和NH
4Cl水溶液の添加により反応を完了させた。有機層を真空乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィーを使用して精製し、91mgの生成物を透明油状物として得た。EI MS(m/z)401.0[M+H]
ベンジル(1S,2S)−1−((S)−エトキシ(ピリジン−2−イルメチル)ホスホリル)−2−ビニルシクロプロピルカルバメート(96mg,0.239mmol)の2.39mLのHCl6N水溶液を、70℃で7時間加熱し、室温で12時間攪拌した。揮発成分を全て除去することにより反応混合物を得、これをさらに精製することなく使用した。EI MS(m/z)267.3[MH
+]
(S)−エチル((1S,2S)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロピル)(ピリジン−2−イルメチル)ホスフィナート(64mg,0.24mmol)、カルボン酸VII(157mg,0.0.24mmol)のDMF−CH
2Cl
21:1溶液(1.2mL)を、HATU(137mg,0.36mmol)およびDIEA(0.168mL,0.962mmol)とともに、2.5時間攪拌すると、反応が完了した。生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc−EtOAc/MeOH)により精製し、82mgの目的生成物を得た。EI MS(m/z)901.4[MH
+]
シクロペンチル(S)−1−((2S,4R)−2−(((1S,2S)−1−((S)−エトキシ(ピリジン−2−イルメチル)ホスホリル)−2−ビニルシクロプロピル)−カルバモイル)−4−(2−(2−(イソプロリルアミノ)チアゾール−4−イル)−7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イルカルバメート(68mg,0.074mmol)およびTMSI(0.053mL,0.371mmol)の溶液を、乾燥アセトニトリル(0.74mL)中で1時間攪拌すると、LCMSが判断したように、反応が完了した。TEA(0.104mL,0.742mmol)を使用して反応をクエンチし、次いでMeOH(10mL)を加えた。反応混合物を減圧乾燥し、残渣をRP HPLC(ACN,0.05%TFA−H
2O,0.05%TFA)を使用して精製し、42mgの目的生成物を得た。
【0469】
【化280】
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実施例75:化合物75の製造
【0470】
【化281】
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化合物IV(161mg,0.521mmol)のCH
2Cl
2(4.7mL)溶液に、DIEA(0.190mL,1.09mmol)およびTMSCl(0.139mL,1.09mmol)を0℃で加えた。反応系を室温まで暖め、1時間攪拌した。該混合物に、3−(ブロモメチル)ピリジン(290mg,1.15mmol)のDIEA(0.091mL,0.521mmol)溶液を加えた。この反応系を室温で3日間攪拌すると、出発物質の完全な消費がLCMSにより観察された。CH
2Cl
2および飽和NH
4Cl水溶液の添加によりっ反応を終えた。有機層を真空乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィーを使用して精製し、91mgの生成物を透明油状物として得た。EI MS(m/z)401.0[M+H]
ベンジル(1S,2S)−1−((S)−エトキシ(ピリジン−3−イルメチル)ホスホリル)−2−ビニルシクロプロピルカルバメート(41mg,0.102mmol)のアセトニトリル(1.02mL)溶液を、TMSI(0.073mL,0.512mmol)を用い、室温で2時間処理すると、反応が完了した。TEA(0.142mL,1.02mmol)およびMeOH(10mL)の添加により反応をクエンチし、残渣を乾燥し、そのまま使用した。(S)−((1S,2S)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロピル)(ピリジン−3−イルメチル)ホスフィン酸(24mg,0.10mmol)、カルボン酸VII(66mg,0.100mmol)のDMF(1.0mL)溶液を、HATU(57mg,0.15mmol)およびDIEA(0.070mL,0.403mmol)とともに、1時間攪拌すると、反応は完了した。生成物を、RP HPLC(ACN,0.05%TFA−H
2O,0.05%TFA)により精製し、28mgの目的生成物を得た。
【0471】
【化282】
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実施例76:化合物76の製造
【0472】
【化283】
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化合物IV(228mg,0.737mmol)のCH
2Cl
2(6.7mL)溶液に、DIEA(0.270mL,1.55mmol)およびTMSCl(0.196mL,1.55mmol)を0℃で加えた。反応系を室温に暖め、、1時間攪拌した。該混合物に、DIEA(0.128mL,0.737mmol)中の2−ブロモメチル−3−ヒドロキシピリジン塩酸塩(436mg,1.62mmol)を加えた。この反応系を室温で1日攪拌し、CH
2Cl
2および飽和NH
4Cl水溶液を加えた。有機層を真空乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィーを使用して精製し、205mg(67%)の生成物を透明油状物として得た。EI MS(m/z)439.0[M+H]
ベンジル(1S,2S)−1−((S)−エトキシ((3−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル)ホスホリル)−2−ビニルシクロプロピル−カルバメート(205mg,0.492mmol)のアセトニトリル(4.92mL)溶液を、TMSI(0.350mL,2.46mmol)を用いて室温で2時間処理すると、反応が完了した。TEA(0.685mL,4.92mmol)およびMeOH(10mL)の添加により、反応をクエンチし、残渣を乾燥し、そのまま使用した。
【0473】
(S)−((1S,2S)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロピル)((3−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル)ホスフィン酸(214mg,0.328mmol)、カルボン酸VII(125mg,0.493mmol)のDMF(1.5mL)溶液を、HATU(188mg,0.493mmol)およびDIEA(0.228mL,1.30mmol)とともに1時間攪拌すると、反応が完了した。生成物をRP HPLC(ACN,0.05%TFA−H
2O,0.05%TFA)により精製し、54mgの目的生成物を得た。
【0474】
【化284】
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実施例77:化合物77の製造
【0475】
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
3−クロロ−6−メチルピリジン(220mg,1.72mmol)の四塩化炭素(4mL)溶液を、NBS(284mg,1.60mmol)および過酸化ベンゾイル(100mg)とともに3日間加熱した。溶剤の除去およびCH
2Cl
2中への生成物を再懸濁により反応を終わらせた。有機層を2NのNaOH水溶液(2×50mL)で洗浄し、真空乾燥し、170mgの生成物を透明油状物として得た。EI MS(m/z)208.0,210.0[M+H]
化合物IV(102mg,0.330mmol)のCH
2Cl
2(3.0mL)溶液に、DlEA(0.121mL,0.692mmol)およびTMSCl(0.088mL,0.692mmol)を、0℃で加えた。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。該混合物に、DIEA(0.121mL,0.692mmol)中の2−(ブロモメチル)−6−クロロピリジン(102mg,0.330mmol)を加えた。この反応系を室温で一晩攪拌し、CH
2Cl
2および飽和NH
4Clの添加により、反応を終えた。有機層を真空乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィーを使用して、140mg(97%)の生成物を透明油状物として得た。EI MS(m/z)457.0[M+Na]
ベンジル(1S,2S)−1−((S)−((6−クロロピリジン−2−イル)メチル)(エトキシ)ホスホリル)−2−ビニルシクロプロピルカルバメート(118mg,0.271mmol)のアセトニトリル(2.71mL)溶液を、TMSI(0.193mL,1/35mmol)を用いて、室温で1.5時間処理すると、反応は完了した。TEA(0.377mL,2.71mmol)およびMeOH(10mL)の添加により、反応をクエンチし、残渣を乾燥し、そのまま使用した。EI MS(m/z)273.1[MH
+]
(S)−((1S,2S)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロピル)((6−クロロピリジン−2−イル)メチル)ホスフィン酸(74mg,0.271mmol)、カルボン酸VII(177mg,0.271mmol)のDMF(1.3mL)溶液を、HATU(155mg,0.407mmol)およびDIEA(0.189mL,1.09mmol)とともに1時間攪拌すると、反応が完了した。生成物をRP HPLC(ACN,0.05%TFA−H
2O,0.05%TFA)により精製し、37mgの目的生成物を得た。
【0476】
【化286】
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実施例78:化合物78の製造
【0477】
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
実施例78〜81を、実施例74の製造に使用した方法と類似の方法で製造した。
【0478】
生成物(実施例78)を、黄色固体(48mg,15%)として得た。
【0479】
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
実施例79:化合物79の製造
【0480】
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
生成物(実施例79)を黄色固体(7mg,5%)として得た。
【0481】
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
実施例80:化合物80の製造
【0482】
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
生成物(実施例80)を黄色固体(11mg,15)として得た。
【0483】
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
実施例81:化合物81の製造
【0484】
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
生成物(実施例81)を黄色固体(85mg,51%)として得た。
【0485】
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
実施例82:化合物82の製造
【0486】
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
実施例83:化合物83の製造
【0487】
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
フルフリルブロマイドを、フルフリルアルコールから以下の方法でその場で形成した。フルフリルアルコール3.5mL(41mmol)を20mLの乾燥エーテルに溶解し、0℃に冷却した。次いで、4mLの乾燥エーテルに溶解したPBr
3(1.4mL,15.1mmol)を0℃で加えた。添加後、溶液を室温に温めた。室温で45分後、溶液を0℃に冷却、12mLの50%KOH水溶液を加えた。次いでエーテル層を乾燥したフラスコにデカントし、固形KOH上、−20℃で保存した。別のフラスコで、392mg(1.27mmol)のIVを5.0mLの乾燥DCMに溶解した。465μl(2.67mmol)のDIEAおよび339μl(2.67mmol)のTMSClを、それぞれ加え、次いで反応系を室温で5分攪拌した。次いで、465μl(2.67mmol)のDIEA、および先に記載した、その場で形成されたフルフリルブロマイドのエーテル溶液1.7mLを加えた。反応系を40℃に暖め、一晩40℃で放置した。次いで、反応系を酢酸エチルで希釈し、濃縮し、DCMを除去した。次いで、有機相をw/1.0Mのクエン酸で1回、w/水で2回、およびw/ブリンで1回洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥した。真空ろ過でろ液を濃縮し、MgSO
4を除去し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO
2,3:1−酢酸エチル:ヘキサン)により生成物7を透明油状物(160mg,2ステップで32%)として単離した。
【0488】
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
上で得たホスフィナート(103mg,0.308mmol)のACN(7.7mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、室温で1時間攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(360μL,3.1mmol)を滴下した。次いで、これにEt
3N(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)を加えた。次いで、反応系を真空濃縮し、粗生成物を次の反応に直接使用した。
【0489】
ステップ1の粗残渣、HATU(190mg,0.5mmol)、ジペプチドVII(130mg,0.2mmolおよびn−メチルモルホリン(110μl,1.0mmol)を、2mLのDMFに溶解し、室温で一晩攪拌した。次いで、粗反応混合物を直接逆相分取HPLCで精製し、60mgの83(60mg,34%)を得た。
【0490】
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
実施例84:化合物84の製造
【0491】
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
中間体IV(360mg,1.2mmol)を5.0mLの乾燥DCMに溶解した。DIEA(418μl,2.4mmol)および343μl(2.4mmol)のTMSClを順番に加え、反応系を室温で5分攪拌した。さらにDIEA(418μl,2.4mmol)および343μl(2.4mmol)の5−(トリフルオロメチル)フルフリルブロマイドをそれぞれ加えた。反応系を40℃に暖め、40℃で一晩攪拌した。次いで、反応系を酢酸エチルで希釈し、濃縮し、DCMを除去した。次いで、有機相を、飽和NH
4C1で1回、水で2回、w/ブリンで1回洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥した。MgSO
4のろ過の後、ろ液を濃縮して、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO
2,純粋酢酸エチル)によって生成物を透明油状物(313mg,56%)として単離した。脱保護およびジペプチドVIIへの結合により、化合物84を得た。
【0492】
【化300】
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実施例85:化合物85の製造
【0493】
【化301】
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5−メチル−1H−ピラゾール(5g,61.05mmol)のCH
3CN(50mL)溶液に、0℃でジ−tert−ブチルジカーボネート(16g,73.26mmol)およびDMAP(740mg,6.10mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、2時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、1NのHCl(2×30mL)で洗浄した。有機層を、飽和NaHCO
3(30mL)およびブリン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、8.7gの5−メチル−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを粗生成物として得た。
【0494】
5−メチル−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステルのCCl
4(40mL)溶液に、NBS(3.3g,18.5mmol)および過酸化ベンゾイル(450mg,1.86mmol)を加えた。反応混合物を4時間還流加熱し、室温に冷却した。不溶解物質をろ取し、溶液をEtOAcで希釈した。有機物を、飽和NaHCO
3およびH
2Oで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.67gの5−ブロモメチル−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを52%の収率で得た。
【0495】
中間体IV(800mg,2.56mmol)を、CH
2Cl
2(30mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(1mL,5.36mmol)を加え、15分攪拌した。クロロトリメチルシラン(0.8mL,5.36mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。5−ブロモメチル−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの固体(1.67g,6.4mmol)を加え、反応系を45℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CH
2Cl
2で希釈し、NH
4Cl水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、682mgのホスフィナートを55%の収率で得た。
【0496】
ホスフィナート(682mg,1.4mmol)のCH
3CN(2mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(1.0mL,7mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌した。追加量のヨードトリメチルシラン(1mL,7mmol)を加え、30分攪拌した。2,6−ルチジン(0.8mL)およびMeOH(1.6mL)を加え、20分攪拌し、真空濃縮し、20分攪拌し、アミンを得た。中間体VIIとの結合により、ホスフィン酸85を得た。
【0497】
【化302】
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実施例86:化合物86の製造
【0498】
【化303】
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ステップ1.ホスフィナート(上に示された構造,170mg,0.44mmol)のCH
3CN溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(0.31mL,2.18mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.51mL)を加え、次いでMeOH(0.5mL)を加え、室温に暖めた。混合物を濃縮し、真空乾燥し、目的アミノホスフィン酸を粗生成物として得た。
ステップ2.中間体VII(142mg,0.22mmol)およびステップ1で得たアミノホスフィン酸(0.44mmol)を、DMF(2mL)に溶解した。HATU(166mg,0.44mmol)およびNMM(0.07mL,0.65mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。反応系をCH
2Cl
2で希釈し、5%LiCl(2×)で洗浄した。有機層を飽和NaHCO
3で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物 HPLCにより精製し、83.2mgの化合物86を得た。
【0499】
【化304】
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実施例87:化合物87の製造
【0500】
【化306】
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フラスコに1.1mL(10.2mmol)の新しく蒸留した2,5−ジメチルチアゾールおよび25mLの乾燥THFを充填した。次いで、この混合物に、4.6mL(2.8mmol)の2.2MのnBuLiを滴下し、反応系を−78℃で30分攪拌した。中間体ホスホン酸IV(1.1gのIII,3.4mmolから製造)を20mLの乾燥THFに溶解し、その場で形成した2.5−ジメチルチアゾールのリチウムアニオン溶液に、−78℃で滴下した。30分後、−78℃で飽和NH
4Cl(水溶液)の添加により、反応をクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)およびブリンで洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥した。真空ろ過によりろ液を濃縮し、MgSO
4を除去することにより、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO
2,3:1−酢酸エチル:ヘキサン)により生成物を透明油状物(220mg,2ステップで15%)として得た。
【0501】
【化307】
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前に記載した脱保護および結合により、87を得た。(収量=65mg,66%)
【0502】
【化308】
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実施例88:化合物88の製造
【0503】
【化309】
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亜ホスホン酸IV(501.3mg,1.62mmol)、ヒューニッヒ塩基(680μL,3.90mmol)およびクロロトリメチルシラン(460μL,3.62mmol)のCH
2C1
2(8mL)溶液を室温で20分攪拌した。4−(クロロメチル)−2−メチルチアゾール(510mg,2.77mmol)、テトラブチルアンモニウムヨウ化物(598.4mg,1.620mmol)およびヒューニッヒ塩基(530μL,3.04mmol)のCH
2Cl
2(1.5mL)溶液を、室温でカニューレを介して加えた。得られた溶液を40℃で4.5日間攪拌し、室温に冷却した。溶液を濃縮し、残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解した。有機層をH
2O(×2)で洗浄し、水層を酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機画分を乾燥(MgSO
4)し、濃縮した。残渣を、ヘキサン:酢酸エチルを溶出液として使用するコンビフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、ホスフィナート(449mg,66%)を得た。
【0504】
【化310】
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実施例89:化合物89の製造
【0505】
【化311】
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実施例7に類似する方法(他のフラン)による。収量=230mg(40%)。
【0506】
【化312】
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実施例90:化合物90の製造
【0507】
【化313】
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フラスコに、13.0mLの乾燥エーテルおよび2.95mLの2.2MのnBuLiのヘキサン溶液を充填した。混合物を−78℃に冷却した。次いで、新しく蒸留したブロモチアゾール587μl(6.5mmol)を加え、反応系を−78℃で20分攪拌した。中間体ホスホン酸IV(1.0gのIII,3.1mmolから製造)を、13.0mLのTHFに溶解いs、次いで、−78℃で該アニオン溶液に滴下した。20分後、−78℃で飽和NH
4Cl(水溶液)の添加により、反応をクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)およびブリンで洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥した。ろ液を真空ろ過で濃縮し、MgSO
4を除去し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO
2,純粋酢酸エチル)により、生成物を透明油状物(450mg,2ステップで37%)として単離した。
【0508】
【化314】
[この文献は図面を表示できません]
上で得たホスフィナート(300mg,0.77mmol)のACN(6.5mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(764μL,5.4mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(897μL,2.6mmol)を滴下した。これに次いで、追加のEt
3N(2.7mL,19.3mmol)およびMeOH(8mL)を滴下した。次いで、反応系を真空濃縮し、粗生成物を次の反応に直接使用した。ジペプチドVII(150mg,0.23mmol)のTHF(4mL)溶液を−30℃に冷却した。Et
3N(81μL,0.58mmol)、次いでClCO
2Et(44μL,0.46mmol)を、この溶液に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。
【0509】
ステップ1の粗生成物のCH
2Cl
2(2mL)溶液を−30℃で滴下し、反応系を室温に暖め、2時間攪拌した。飽和NH
4Cl(水溶液)の添加により、反応をクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)、H
2Oおよびブリンで抽出した。次いで、有機相をNa
2SO
4で乾燥し、続いてこれを真空ろ過により除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。この溶液から逆相HPLCにより化合物90を黄色固体(82mg,41%)として単離した。
【0510】
【化315】
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実施例91:化合物91の製造
【0511】
【化316】
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実施例11の[(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エトキシ−ホスフィノイル]−酢酸(290mg,0.79mmol)を、4mLのDMFに懸濁した。HATU(901mg,2.37mmol)、メチルアミン(133mg,1.97mmol)、次いでNMM(781μl,7.11mmol)を加えた。2時間後、反応系を濃縮し、EtOAcおよびH
2Oで分配した。水層をEtOAcで3回抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。褐色油状物の物質(264mg,88%)を未精製で使用した。
【0512】
残渣を1mLのCH
3CNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(187μl,1.31mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。中間体VIIとの結合により、91を黄色固体として得た。
【0513】
【化317】
[この文献は図面を表示できません]
実施例92:化合物92の製造
【0514】
【化318】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1.ジペプチド化合物(中間体XIIからBoc脱保護されたもの)(2.86g,4.27mmol)および2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−ヒドロキシ−酪酸(958mg,4.37mmol)をDMF(18mL)に溶解し、0℃に冷却した。TEA(1.09mL,8.54mmol)、HOBT(634mg,4.7mmol)およびEDCI(1.7g)を順番に加えた。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、一晩室温で暖めた。反応混合物をH
2Oでクエンチし、EtOAc(2×)で抽出した。有機層を、5%LiCl、飽和NH
4Clおよびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.21gのトリペプチドを62%の収率で得た。
【0515】
【化319-1】
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LC/MS=836.0(M
++l),856.0(M
++Na)
ステップ2.ステップ1のアルコール(2.06g,2.5mmol)およびペンテ−4−ン酸(0.64mL,6.25mmol)をCH
2Cl
2(18.75mL/DMF(6.25mL)に溶解した。EDCI(1.8g,9.38mmol)およびDMAP(92mg,0.75mmol)を順番に加えた。反応混合物を室温で7時間攪拌し、濃縮した。反応混合物をH
2OおよびEtOAc(2x)で抽出した。有機層を5%LiClおよびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.16gのエステル生成物を96%の収率で得た。
【0516】
【化319-2】
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ステップ3.エステル(2.16g,2.36mmol)をCH
2Cl
2(236mL)に溶解し、N
2で20分脱気した。グラブのGl(Grubb’s Gl)(486mg,0.59mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を50℃で5.5時間加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(3.66g,29.5mmol)を加え、次いでTEA(8.2mL,59mmol)およびH
2O(20mL)を加えた。反応混合物を50℃で5時間、次いで室温で一晩加熱した。2層を分離した。有機層を0.5NのHClおよびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.48gの環化化合物を71%の収率で得た。
【0517】
【化319-3】
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LC/MS=888.1(M
++l),909.9(M
++Na)
ステップ4.環状オレフィン(1.48g,1.67mmol)のCH
2Cl
2(10mL)溶液に、1,4−ジオキサン(6.26mL,25.05mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で3.5時間攪拌し、濃縮し、一晩真空乾燥し、次いでTHF(14.3mL)/H
2O(2.4mL)に溶解した。化合物、炭酸シクロペンチルエステル、2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル(398mg,1.75mmol)およびTEA(0.7mL,5.01mmol)を加えた。反応系を室温で2時間攪拌し、追加の炭酸シクロペンチルエステル、2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル(38mg)を加えた。反応系を2時間攪拌した。0.5NのHClを添加することにより反応をクエンチし、EtOAcで希釈した。2層を分離した。有機層を0.5NのHClおよびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.45gのシクロペンチルカーバメートを96%の収率で得た。
【0518】
【化319-4】
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LC/MS=902.0(M
++l)
ステップ5.シクロペンチルカーバメート(1.4g,1.55mmol)および8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(542mg,1.55mmol)のNMP(15mL)溶液を、Cs
2CO
3(1.26g,3.88mmol)で処理した。反応混合物を63℃で5時間加熱し、次いで室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。有機層を5%LiClおよびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.18gの目的生成物を75%の収率で得た。
ステップ6.上で得た生成物(1.18g,1.16mmol)のCH
3CN(12mL)溶液に、0℃で、2,6−ルチジン(1.35mL,11.6mmol)およびヨードトリメチルシラン(1.66mL,11.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間処理し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.27mL,2.32mmol)を加え、次いでMeOH(5mL)を加え、10分で室温に暖めた。混合物を濃縮し、真空乾燥した。粗生成物を、逆相コンビフラッシュ、次いでHPLCにより精製し、1.01gの92を88%の収率で得た。
【0519】
【化319-5】
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実施例93:化合物93の製造
【0520】
【化320】
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ステップ1.エチルアセトイミデート塩酸塩(1.23g,9.95mmol)および2,2,2−トリフルオロエチルアミン塩酸塩(1.35g,9.95mmol)を、CH
2Cl
2(32mL)/H
2O(3.2mL)に溶解した。K
2CO
3(0.69g,4.98mmol)を加え、30分攪拌した。2層を分離した。水層をCH
2Cl
2(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮し、1.48gのN−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アセトイミド酸エチルエステルを薄黄色の液体として87%の収率で得た。
【0521】
ステップ2.Boc保護トリペプチドホスフィナートを、実施例58で記載した方法に類似した方法で製造し、これを以下のように脱保護した。トリペプチド(500mg,0.54mmol)をCH
3CN(5mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.77mL)を加えた。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(1.30mL)を加え、次いでMeOH(5mL)を加えた。混合物を濃縮し、CH
2CI
2(2×)とともに共蒸発させ、真空乾燥し、アミノホスフィナートを2,6−ルチジン塩として得た。該塩(80mg,0.025mmol)を、DMF(0.45mL)および0.1Nのホスフェート緩衝液(0.9mL)に溶解した。2NのNaOH(86μL)を加え、pHを9に調整した。N−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アセトイミド酸エチルエステル(150mg,0.89mmol)のDMF(0.1mL)溶液を加え、18時間攪拌した。反応混合物をろ過し、ろ液をHPLCにより精製し、8.8mgの93を黄色固体として得た。
実施例94:化合物94の製造
【0522】
【化321】
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(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−メチル−ホスフィン酸エチルエステル(100mg,0.308mmol)のACN(7.7mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。次いで、反応系を0℃に冷却し、追加のTMSI(110μL,0.77mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、30分攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(360μL,3.1mmol)を滴下した。これに次いで、Et
3N(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)を加えた。次いで、反応系を真空濃縮し、粗生成物を次の反応に直接使用した。
【0523】
VI(72mg,0.123mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。Et
3N(34μL,0.246mmol)、次いでClCO
2Et(18μL,0.185mmol)をこの溶液に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEt
3N(34μL,0.246mmol)およびClCO
2Et(18μL,0.185mmol)を、反応液に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。ステップ1の粗生成物のCH
2Cl
2(2mL)溶液を、−30℃で滴下し、反応系を室温に暖め、2時間攪拌した。飽和NH
4Cl(水溶液)の添加により、反応をクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)、H
2Oおよびブリンで抽出した。次いで、有機相をNa
2SO
4で乾燥し、続いてこれを真空ろ過により除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。この溶液から逆相HPLCにより、化合物94を黄色固体(35mg,38%)として単離した。
【0524】
【化322】
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実施例95:化合物95の製造
【0525】
【化323】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(133mL)中のIX(12.38g,26.68mmol)および2−アミノ−7−メトキシ−キノリン−4−オール(7.11g,37.35mmol)の混合物に、Cs
2CO
3(10.43g,32.01mmol)を加えた。反応混合物を80℃で一晩加熱し、室温に冷却した。該混合物をブリン(500mL)に注ぎ入れ、EtOAc(600mL)で抽出した。有機層を飽和NaHCO
3(300mL)、ブリン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、4.02gの4−(2−アミノ−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−メチルエステルを26%の収率で得た。
【0526】
エステル(4.02g,9.62mmol)および3−メチル−1−ニトロソオキシ−ブタン(7.18mL,48.5mmol)の混合物を、HOAc(21mL)中、室温で36時間攪拌し、H
2O(500mL)に注ぎ入れ、CH
2Cl
2(2×150mL)で抽出した。水層をブリン(200mL)で希釈し、10%MeOH/CH
2Cl
2(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、3.39gの4−(2−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−メチルエステルを79%の収率で得た。
【0527】
粗4−(2−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−メチルエステル(3.18g,7.60mmol)を、POCl
3(76mL)に溶解し、40℃で一晩加熱した。反応混合物を真空濃縮し、CH
2Cl
2(40mL)に溶解した。1,4−ジオキサン(40mL)中の4NのHClを加え、室温で1時間攪拌した。粗物質をH
2OとCH
2Cl
2との間で分配し、NaHCO
3および1NのNaOHでpHを11に調整した。水層をCH
2Cl
2(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.05gの4−(2−クロロ−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−メチルエステルを得た。
【0528】
上で得たアミン(562mg,1.67mmol)、2−シクロペンチルオキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチル酪酸(489.8mg,2.01mmol)およびHATU(1.27g,3.34mmol)を、DMF(16mL)に溶解し、0℃に冷却した。NMM(0.74mL,6.73mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、一晩攪拌した。生成物を、H
2O(300mL)とEtOAc(3×100mL)との間で分配した。合わせた有機層をH
2O(100mL)、NH
4Cl(100mL)、NaHCO
3(100mL)、ブリン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、691.6mgのジペプチドメチルエステルを71%の収率で得た。
【0529】
エステル(664mg,1.18mmol)をTHF(4mL)、H
2O(4mL)およびMeOH(4mL)に溶解し、LiOH(142.2mg,5.94mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。混合物をH
2O(15mL)/EtOAc(20mL)で希釈し、1.0NのHClでpH=2の酸性とし、2層を分離した。水層をEtOAc(3×50mL)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、661mgの酸を得た。該酸(931mg,1.87mmol)、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ベンジル−ホスフィン酸エチルエステル(548.1mg,2.07mmol)およびHATU(1.42g,3.74mmol)を、DMF(19mL)に溶解し、0℃に冷却した。NMM(1.03mL,9.37mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、一晩攪拌した。生成物を、H
2O(300mL)とEtOAc(3×100mL)との間で分配した。合わせた有機層を、H
2O(100mL)、NH
4Cl(100mL)、NaHCO
3(100mL)、ブリン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.21gのトリペプチドホスフィナートを81 %の収率で得た。
【0530】
トリペプチドホスフィナートをCH
3CN(1mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(72μL,0.51mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で45分攪拌し、2,6−ルチジン(0.5mL)を加えた。MeOH(0.5mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、61.5mgの95を79%の収率で得た。
【0531】
【化324】
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実施例96:化合物96の製造
【0532】
【化325】
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実施例95のクロロキノリン(51.7mg,0.06mmol)のDMF(0.43mL)溶液を、4−フルオロフェニルボロン酸(13.5mg,0.10mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(7.3mg)で処理した。K
2CO
3(9mg,0.06mmol)のH
2O(0.22mL)溶液を、上の混合物に加えた。反応混合物を、電子レンジを用い100℃で1時間加熱した。HPLC精製の後、目的エステル(46.7mg)を得た。
【0533】
エステル(44.8mg,0.05mmol)をCH
3CN(0.53mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(37.5μL,0.27mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、2,6−ルチジン(0.3mL)を加えた。MeOH(0.3mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、17.7mgの96を41%の収率で得た。
【0534】
【化326】
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実施例97:化合物97の製造
【0535】
【化327】
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実施例95のクロロキノリン(78.2mg,0.10mmol)のDMF(0.65mL)溶液を、2−フルオロフェニルボロン酸(20.1mg,0.15mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(6.0mg)で処理した。K
2CO
3(13.6mg,0.10mmol)のH
2O(0.33mL)溶液を上の混合物に加えた。反応混合物を、電子レンジを使用して100℃で1時間加熱した。HPLC精製後、目的エステル(73.3mg)を得た。
【0536】
上で得たホスフィナートエステル(73.3mg,0.09mmol)をCH
3CN(0.85mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(61μL,0.43mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、2,6−ルチジン(0.3mL)を加えた。MeOH(0.3mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、97を得た。LCMS(M+l):827.15
実施例98:化合物98の製造
【0537】
【化328】
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実施例95のクロロキノリン(78.0mg,0.10mmol)のDMF(0.98mL)溶液を、3−フルオロフェニルボロン酸(21.9mg,0.16mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(6.4mg)で処理した。K
2CO
3(13.5mg,0.1mmol)のH
2O(0.3mL)溶液を上の混合物に加えた。反応混合物を、電子レンジを使用して100℃で1時間加熱した。粗生成物をHPLCにより精製し、41mgのエステルを49%の収率で得た。
【0538】
エステル(41mg,0.05mmol)をCH
3CN(0.48mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(34μL,0.24mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、2,6−ルチジン(0.3mL)を加えた。MeOH(0.3mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、23mgの酸98を得た。LCMS(M+l):827.13
実施例99:化合物99の製造
【0539】
【化329】
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実施例95のクロロキノリン(78.4mg,0.10mmol)のDMF(0.98mL)溶液を、4−メトキシフェニルボロン酸(23mg,0.15mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(5.9mg)で処理した。K
2CO
3(13.5mg,0.1mmol)のH
2O(0.3mL)溶液を上の混合物に加えた。反応混合物を、電子レンジを使用して100℃で1時間加熱した。粗生成物をHPLCにより精製し、43.8mgのエステルを51%の収率で得た。
【0540】
エステル(43.8mg,0.05mmol)をCH
3CN(0.5mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(36.5μL,0.26mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、2,6−ルチジン(0.3mL)を加えた。MeOH(0.3mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、29mgの酸99を得た。
実施例100:化合物100の製造
【0541】
【化330】
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実施例95のクロロキノリン(79.9mg,0.10mmol)のDMF(0.98mL)溶液を、2−メトキシフェニルボロン酸(24.4mg,0.16mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(5.9mg)で処理した。K
2CO
3(13.7mg,0.1mmol)のH
2O(0.33mL)溶液を、上の混合物に加えた。反応混合物を、電子レンジを使用して100℃で1時間加熱した。粗生成物をHPLCにより精製し、29.9mgのエステルを36%の収率で得た。
【0542】
エステル(29.9mg,0.03mmol)をCH
3CN(0.35mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(25μL,0.18mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、2,6−ルチジン(0.3mL)を加えた。MeOH(0.3mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、19mgの酸100を得た。
実施例101:化合物101の製造
【0543】
【化331】
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実施例101〜103のジペプチドは、先の文献で公知である。それぞれを、実施例35で使用した方法と同じ方法によって、ベンジルホスフィニエート(phospiniate)Plに結合させた。分取HPLCにより以下を得た(実施例101)(22mg,24%)。
【0544】
【化332】
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実施例102:化合物102の製造
【0545】
【化333】
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分取HPLCにより以下を得た(実施例102)(29mg,26%)。
【0546】
【化334】
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実施例103:化合物103の製造
【0547】
【化335】
[この文献は図面を表示できません]
分取HPLCにより以下を得た(実施例103)(15mg,19%)。
【0548】
【化336】
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実施例104:化合物104の製造
【0549】
【化337】
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化合物94(100mg,0.14mmol)をピリジン(3mL)に溶解し、次いでフェノール(129mg,1.37mmol)を加え、溶液を60℃で10分加熱した。加熱溶液に、ジシクロヘキシルカルボジイミド(169mg,0.82mmol)を加え、反応混合物をさらに3時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、溶剤を減圧除去した。反応混合物をEtOAcで希釈し、固体をろ過した。溶剤を減圧除去し、粗生成物を、コンビフラッシュEtOAc/Hexで精製し、23mgのホスフィナートプロドラッグを21%の収率で得た。
【0550】
【化338】
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実施例105:化合物105の製造
【0551】
【化339】
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ステップ1.THF(2mL,3.94mmol)中の8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸(500mg,1.97mmol)および2.0Mのジメチルアミンを、DMF(20mL)に溶解した。HATU(1.5g,3.94mmol)およびNMM(697mg,6.89mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、1NのHClで酸性にした。2層を分離した。有機層を2%LiCl、飽和NaHCO
3およびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボ酸ジメチルアミドを得た。
【0552】
実施例58のブロシレート(100mg,0.11mmol)および上で得たフェノール(35mg,0.11mmol)のNMP(5mL)溶液を、Cs
2CO
3(76mg,0.22mmol)で処理しt。反応混合物を80℃に3時間で加熱し、3時間で室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、H
2Oで洗浄した。1NのHClで、水層をpH=4とし、5%MeOH/EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮し、58mgのホスフィナートを得た。
【0553】
ホスフィナート(58mg,0.06mmol)のCH
3CN(0.5mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(0.05mL,0.32mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.32mL)およびMeOH(0.5mL)を加え、10分攪拌した。溶剤を濃縮し、粗生成物をHPLCにより精製し、酸105を得た。
【0554】
【化340】
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実施例106:化合物106の製造
【0555】
【化341】
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8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸(115mg,0.45mmol)およびアンモニウムクロリド(36mg,0.68mmol)を、DMF(4mL)に溶解した。HATU(342mg,0.9mmol)およびNMM(159mg,1.58mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。追加の量のアンモニウムクロリド(72mg,13.5mmol)を加え、18時間で53℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮し、8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸アミドを黄色固体として得た。
【0556】
実施例58のブロシレート(380mg,0.44mmol)および8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸アミド(100mg,0.4mmol)のNMP(3mL)溶液を、Cs
2CO
3(287mg,0.88mmol)で処理した。反応混合物を80℃で一晩加熱し、次いで室温に冷却した。反応混合物をEtOAcで希釈し、H
2Oで洗浄した。水層を、1NのHClでpH=4とし、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮し、334mgの粗生成物を得た。
【0557】
上で得た粗生成物(78mg,0.09mmol)のCH
3CN(0.5mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(89mg,0.45mmol)を得た。反応混合物を0℃で20分攪拌した。2,6−ルチジン(0.06mL)およびMeOH(0.5mL)を加え、20分攪拌し、真空濃縮し、20分乾燥し、酸を得、これをTFAAで処理し、106を得た。
【0558】
【化342】
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実施例107:化合物107の製造
【0559】
【化343】
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酸VI(160mg,0.27mmol)、HATU(256mg,0.67mmol)、酸(実施例9)(80mg,0.54mmol)およびNMM(148μl,1.35mmol)の溶液をDMF(1mL)中、室温で一晩攪拌した。溶液を濃縮し、ギルソンHPLCで精製し、107(25.3mg,13%)を白色固体として得た。
【0560】
【化344】
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実施例108:化合物108の製造
【0561】
【化345】
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Plホスフィナートアミンを実施例2で記載したように製造し、VIと結合させた。
【0562】
【化346】
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実施例109:化合物109の製造
【0563】
【化347】
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Plホスフィナートアミンを実施例10で記載したように製造し、VIと結合させた。
【0564】
【化348】
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実施例110:化合物110の製造
【0565】
【化349】
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酸VI(82mg,0.14mmol)を1mLのDMFに懸濁した。HATU(133mg,0.35mmol)、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−ホスフィン酸(実施例24)(53mg,0.28mmol)、次いでNMM(77μl,0.70mmol)を加えた。該溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、110(28.3mg,27%)を白色固体として得た。
【0566】
【化350】
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実施例111:化合物111の製造
【0567】
【化351】
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酸VI(100mg,0.17mmol)、HATU(161mg,0.42mmol)、アミン、実施例x(65mg,0.34mmol)およびNMM(93μl,0.85mmol)の溶液を、DMF(1mL)中、室温で一晩攪拌した。溶液を濃縮し、ギルソンHPLCで精製し、111(97mg,75%)を白色固体として得た。
【0568】
【化352】
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実施例112:化合物112の製造
【0569】
【化353】
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P1ホスフィナートアミンを実施例17に記載するように製造し、VIと結合させた。
【0570】
【化354】
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実施例113:化合物113の製造
【0571】
【化355】
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P1ホスフィナートアミンを実施例18に記載するように製造し、VIと結合させた。
【0572】
【化356】
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実施例114:化合物114の製造
【0573】
【化357】
[この文献は図面を表示できません]
実施例115:化合物115の製造
【0574】
【化358】
[この文献は図面を表示できません]
P1ホスフィナートアミンを実施例35に記載するように製造し、VIと結合させた。
【0575】
【化359】
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実施例116:化合物116の製造
【0576】
【化360】
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P1ホスフィナートアミンを実施例83に記載するように製造し、VIと結合させた。
【0577】
【化361】
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実施例117:化合物117の製造
【0578】
【化362】
[この文献は図面を表示できません]
P1ホスフィナートアミンを実施例87に記載するように製造し、VIと結合させた。
【0579】
【化363】
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実施例118:化合物118の製造
【0580】
【化364】
[この文献は図面を表示できません]
P1ホスフィナートアミンを実施例88に記載するように製造し、VIと結合させた。
【0581】
【化365】
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実施例119:化合物119の製造
【0582】
【化366】
[この文献は図面を表示できません]
酸VI(85mg,0.14mmol)を1mLのDMFに懸濁させた。HATU(133mg,0.35mmol)、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−カルバモイルメチル−ホスフィン酸(59mg,0.29mmol)、次いでNMM(77μl,0.70mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、119(30mg,27%)を白色固体として得た。
【0583】
【化367】
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実施例120:化合物120の製造
【0584】
【化368】
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酸VI(76mg,0.13mmol)を1mLのDMFに溶解した。HATU(123mg,0.32mmol)、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−メチルカルバモイルメチル−ホスフィン酸(56mg,0.26mmol)、次いでNMM(71μl,0.65mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、120(93mg,91%)を白色固体として得た。
【0585】
【化369】
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実施例121:化合物121の製造
【0586】
【化370】
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酸VI(100mg,0.17mmol)を1mLのDMFに懸濁した。HATU(161mg,0.42mmol)、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ジメチルカルバモイルメチル−ホスフィン酸(78mg,0.34mmol)、次いでNMM(93μl,0.85mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、121(112mg,82%)を白色固体として得た。
【0587】
【化371】
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実施例122:化合物122の製造
【0588】
【化372】
[この文献は図面を表示できません]
化合物94(200mg,0.27mmol)をACN(5mL)に溶解し、次いでTEA(1mL)を加え、該溶液を70℃で10分加熱した。加熱溶液に、イソブチルクロロ−メチルカーボネートを加え、反応混合物をさらに5時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、溶剤を減圧除去した。粗生成物を逆相分取HPLCで精製し、次いで凍結乾燥し、102mgのホスフィナートプロドラッグを49%の収率で得た。
【0589】
【化373】
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実施例123:化合物123の製造
【0590】
【化374】
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ステップ1.20mLのTHFに溶解したジペプチド(1.0g,2.70mmol)に、DSC(1.38g,5.40mmol)、続いてNaH(鉱物油中、60%分散液)(270mg,6.75mmol)を加えた。反応系を6時間還流し、120mLのHCl1M水溶液を加えることによってクエンチし、EtOAcで抽出し、無水硫酸マグネシウムを使用して乾燥した。有機相を真空濃縮し、6mLのDCMに溶解し、マイクロ波フラスコに加えた。該溶液に、2−ピペリジン−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニルアミン(1.98mg,8.10mmol)を加えた。マイクロ波フラスコを密閉し、電子レンジに置いた。反応系を65℃で1時間加熱した。反応系を、SiO
2(0%〜100%EtOAc/ヘキサンで溶出)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、粗生成物を黄色固体(1.0g,58%)として得た。LC/MS=641(M
++1)
ステップ2.1.5mLのピリジンに溶解した粗生成物(100mg,0.156mm)に、NaI(467mg,3.12mm)を加えた。反応系を115℃に6時間で加熱した。室温に冷却しなおした後、ピリジンを高真空下で除去した。粗生成物を2mLのH
2Oに溶解し、ジエチルエーテル(2×5mL)で洗浄し、3MのHCl水溶液を加えることによって、pH=2に調整した。粗酸をEtOAc(2×30mL)で抽出することにより単離し、さらに精製することなく、次のステップに使用した。該粗酸に、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−メチル−ホスフィン酸(実施例1)(50mg,0.312mm)、HATU(148mg,0.390mm)、NMM(79mg,0.78mm)およびDMF(5mL)を加えた。反応系を室温で12時間攪拌した。反応溶液をろ過し、逆相HPLC(10%〜75%H
2O/CH
3CNで溶出)で精製し、123を白色固体(45mg,37%)として得た。
【0591】
【化375】
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実施例124:化合物124の製造
【0592】
【化376】
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ステップ1. 5−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.00g,0.85mmol)および2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミン塩酸塩(1.47g,1.02mmol)を20mLのCH
3CNに溶解した。セシウムカーボネート(6.92g,2.12mmol)を加え、溶液を65℃に18時間で加熱した。混合物を室温に冷却し、固体をろ取した。ろ液を濃縮し、残渣を15%MeOH/CH
2Cl
2に溶解し、H
2O(×2)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーCH
2Cl
2/MeOHを使用して精製し、アミン(2.50g,19%)を褐色ワックス状固体として得た。
【0593】
【化377】
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ステップ2. 該アミン(480mg,1.57mmol)を、5mLの4NのHCl/1,4−ジオキサンおよび2mLのCH
2Cl
2で処理した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。溶液を濃縮し、トルエン(×2)、CHCI
3とともに共蒸発し、真空乾燥し、ジアミン(416mg,95%)を暗色固体として得た。
ステップ3. ジペプチド,1−(2−シクロペンチルオキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−2−カルボン酸メチルエステル(200mg,0.54mmol)を、2mLのCH
2Cl
2に溶解し、CDI(109mg,0.67mmol)を加えた。混合物を室温で5時間攪拌した。1mLのCH
2Cl
2中のトリエチルアミン(0.24mL,1.72mmol)およびジアミン(377mg,1.35mmol)の混合物を、反応液に加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。溶液を濃縮し、生成物をH
2Oと15%MeOH/CH
2Cl
2(×3)との間で分配した。有機層を濃縮し、ギルソンHPLCを使用して精製し、エステル(277mg,85%)を得た。
【0594】
【化378】
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ステップ4. エステル(275mg,0.46mmol)を4mLのH
2O/CH
3CN(1/1)に溶解し、NaOH(183mg,4.60mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。CH
3CNを真空除去し、水層を、1NのHClを使用して酸性にした。生成物を15%MeOH/CH
2Cl
2(×3)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物(201mg,75%)をホスフィン酸(実施例1)に結合し、124(52mg,21%)を白色フォームとして得た。
【0595】
【化379】
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実施例125:化合物125の製造
【0596】
【化380】
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ホスフィン酸(10mg,1.3μmol)をH
2O(0.2mL)に溶解し、0.1NのNaOHで処理し、pH=11に調整した。混合物を凍結乾燥し、NMP(0.3mL)に溶解し、60℃に加熱した。TEA(7μL)およびイソブチルクロロメチルカーボネート(19mg,0.013mmol)を加えた。反応混合物を60℃で1時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、HPLCで精製し、4.5mgの125を39%の収率で得た。
【0597】
【化381】
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実施例126:化合物126の製造
【0598】
【化382】
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化合物125の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、18.4mgの化合物126を製造した。
【0599】
【化383】
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実施例127:化合物127の製造
【0600】
【化384】
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化合物94(200mg,0.27mmol)をACN(5mL)に溶解し、TEA(1mL)を加え、溶液を70℃で10分加熱した。加熱溶液にイソブチルクロロメチルカーボネートを加え、反応混合物をさらに5時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、溶剤を減圧除去した。粗生成物を逆相分取HPLCによって精製し、次いで凍結乾燥し、102mgのホスフィナートプロドラッグを49%の収率で得た。
【0601】
【化385】
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実施例128:化合物128の製造
【0602】
【化386】
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化合物94(100mg,0.14mmol)をピリジン(3mL)に溶解し、次いでm−Clフェノール(175mg,1.37mmol)を加え、溶液を60℃で10分加熱した。加熱溶液にジシクロヘキシルカルボジイミド(169mgs,0.82mmol)を加え、反応混合物をさらに3時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、溶剤を減圧除去した。反応混合物をEtOAcで希釈し、固体をろ過した。減圧下で溶剤を除去し、粗生成物をコンビフラッシュEtOAc/Hexで精製し、46mgのホスフィナートプロドラッグを40%の収率で得た。
【0603】
【化387】
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実施例129:化合物129の製造
【0604】
【化388】
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酸化合物58(128mg,0.14mmol)をCH
3CN(2.5mL)に溶解し、10分で65℃に加熱した。TEA(0.2mL,1.41mmol)およびBOMCl(480mg,2.82mmol)を加えた。反応混合物を65℃で24時間攪拌し、室温に冷却した。反応をH
2Oでクエンチし、有機溶剤を蒸発させた。水層をEtOAcで抽出した。水層をpH=2とし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、10mgの129を得た。
実施例130:化合物130の製造
【0605】
【化389】
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化合物35(725mg,0.831mmol)のCH
3CN(20mL)溶液にTEA(1.16mL,0.831mmol)を加え、該溶液を70℃で10分加熱した。次いで、POC−Clを反応混合物に加え、加熱を5時間続けた。混合物を減圧濃縮し、逆相HPLCで精製し、219mgのホスフィナートプロドラッグを27%の収率で得た。
【0606】
【化390】
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実施例131:化合物131の製造
【0607】
【化391】
[この文献は図面を表示できません]
化合物130の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣い、15mgの化合物131を製造した。
【0608】
【化392】
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実施例132:化合物132の製造
【0609】
【化393】
[この文献は図面を表示できません]
ホスフィン酸(500mg,5.73mmol)およびアルコール(1.87g,57.3mmol)をDMF(3mL)に溶解した。PyBop(843mg,20.06mmol)、TEA(0.4mL,28.65mmol)およびDMAP(14mg,1.15mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌し、濃縮した。生成物をブリンとCH
2Cl
2(3×)との間で分配した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。残渣をコンビフラッシュで精製し、406mgの中間体シリルエーテルを60%の収率で得た。得られたシリルエーテル(406mg,3.44mmol)をTHF(3ML)に溶解し、THF中の1.0MのTBAF(0.43mL,4.3mmol)を加えた。反応混合物を1時間攪拌し、濃縮した。生成物をH
2OとCH
2Cl
2との間で分配した。有機層を濃縮し、HPLCで精製し、227mgの132を70%の収率で得た。
【0610】
【化394】
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実施例133:化合物133の製造
【0611】
【化395-1】
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ステップ1. 4,5−ジメチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール(5g,43.82mmol)、NBS(8.19g,46.01mmol)および過酸化ベンゾイル(20mg)をCCl
4(30mL)に溶解し、1.5時間で80℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、固体をろ取した。ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムによって精製し、8.29gの4−ブロモメチル−5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソールを黄色油状物として得た。温度を20℃に保ちながら、TEA(12mL,86.1mmol)を、4−ブロモメチル−5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール(6g,31.09mmol)およびギ酸(3.36mL)のCH
3CN(96mL)溶液に滴下した。混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮した。生成物をH
2OとEtOAc(3×)との間で分配した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮し、真空乾燥し、粗ホルメートを得た。得られたホルメートをMeOH(40mL)に溶解し、0.5mLの濃HClを加えた。混合物を室温で5時間攪拌し、濃縮し、トルエンとともに共蒸発した。粗生成物をシリカゲルカラムで精製し、2.8gの4−ヒドロキシメチル−5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソールを69%の収率で得た。
【0612】
【化395-2】
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ホスフィン酸(150mg,0.17mmol)および4−ヒドロキシメチル−5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール(112mg,0.85mmol)をDMF(1mL)に溶解した。PyBop(179mg,0.34mmol)、TEA(0.07mL,0.51mmol)およびDMAP(7mg)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。生成物をNaHCO
3水溶液とEtOAc(3×)との間で分配した。有機層をNH
4Clおよびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物を、HPLC、次いでシリカゲルカラムにより精製し、40mgの(133)を24%の収率で得た。
【0613】
【化395-3】
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実施例134:化合物134の製造
【0614】
【化397】
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ステップ1. 2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ペンタン二酸1−ベンジルエステル(4.06g,12mmol)およびTEA(5mL,35.87mmol)を、THF(60mL)に溶解し、0℃に冷却した。エチルクロロホルメート(3.4mL,35.7mmol)を滴下した。混合物を0℃で5分攪拌し、室温に1時間で暖めた。NaBH
4(1.88g,49.7mmol)を加え、次いでH
2Oを1滴加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。4NのHClを0℃で加え、EtOAc(100mL)で抽出した。水層を、H
2O(100mL)、NaOH(2×100mL)、H
2O(100mL)およびブリン(100mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.89gの2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−ヒドロキシ−ペンタン酸ベンジルエステルを75%の収率で得た。
【0615】
アルコール2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−ヒドロキシ−ペンタン酸ベンジルエステル(1.64g,5.07mmol)のエーテル(15mL)溶液に、Ag
2O(4.08g,17.61mmol)およびアリルブロマイド(2.6mL,29.87mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物をセライトでろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、940mgの5−アリルオキシ−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ペンタン酸ベンジルエステルを得た。
ステップ2. 5−アリルオキシ−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ペンタン酸ベンジルエステル(5.95g,16.38mmol)のCH
2Cl
2(100mL)溶液に、1,4−ジオキサン中の4NのHCl(100mL,400mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮し、真空乾燥し、アミンHCl塩を得た。得られたアミンHCl塩をTHF(150mL)およびH
2O(25mL)に溶解した。TEA(7mL,50.2mmol)および炭酸シクロペンチルエステル2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル(3.92g,17.25mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。H
2O(200mL)を加え、有機溶剤をロータバップで減らした。残った混合物をEtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を、1NのHCl、H
2Oおよびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、乾燥し、6.41gのエステルを粗生成物として得た。
【0616】
エステル(6.41g,17.07mmol)をTHF(65mL)/H
2O(75mL)に溶解し、LiOH(1.63g,38.85mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌し、EtOAcで希釈した。反応混合物を1NのHClでpH=2の酸性とし、分離した。水層をEtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、真空乾燥し、4.87gの5−アリルオキシ−2−シクロペンチルオキシカルボニルアミノ−ペンタン酸を得た。
ステップ3. 中間体XII(2.25g,3.07mmol)のCH
2Cl
2(20mL)溶液に、1,4−ジオキサン(20mL,80mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、濃縮し、真空乾燥し、アミンHCl塩を得た。得られたアミンHCl塩および酸(1.05g,3.67mmol)をDMF(30mL)に溶解した。HATU(2.36g,6.20mmol)およびNMM(1.56g,15.46mmol)を加え、混合物を室温で2時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20%LiCl(2×100mL)で洗浄した。有機層をNH
4Cl水溶液(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.5gのジエンを94%の収率で得た。
ステップ4. ジエン(2.59g,2.87mmol)をCH
2Cl
2(300mL)に溶解し、N
2で20分脱気した。グラブのGl(664.5mg,0.73mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を45℃で一晩加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(5.03g,40.54mmol)を加え、次いでTEA(11.2mL,80.35mmol)およびH
2O(47mL)を加えた。反応混合物を45℃で4時間、次いで室温で一晩加熱した。2層を分離した。有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.03gの大環状ホスフィナートを得た。
ステップ5. ホスフィナート(1.00g,1.15mmol)および8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(469mg)のNMP(12mL)溶液を、Cs
2CO
3(1.20g)で処理した。反応混合物を70℃で一晩加熱し、次いで室温に冷却した。反応系を5%LiCl(150mL)で希釈し、EtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、964.3mgの目的生成物を得た。
【0617】
上で得た生成物(964.3mg,0.98mmol)のDME(10mL)/H
2O(1mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(1.37g,7.36mmol)およびNaOAc(1.22g,14.8mmol)を加えた。反応混合物を2時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。混合物をEtOAc(125mL)で希釈し、飽和NaHCO
3(2×50mL)で洗浄した。水層をEtOAc(25mL)で抽出した。合わせた有機層をブリン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、437.6mgの134を得た。
【0618】
【化398】
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実施例135:化合物135の製造
【0619】
【化399】
[この文献は図面を表示できません]
完全に保護されたホスフィナート(Boc保護基を用い、実施例58に記載するように合成)を、HClで処理し、Boc保護基を除去した。得られたアミンを化合物135〜141を製造するために使用した。
【0620】
このアミン(390mg,0.47mmol)のEtOAc(50mL)溶液に、飽和NaHCO
3(60mL)を加え、激しく攪拌した。EtOAc(1mL)中のシクロペンチルアセチルクロリド(76mg,0.52mmol)を加え、15分攪拌した。2層を分離した。有機層をブリンで洗浄し、濃縮した。乾燥させた残渣を、CH
3CN(5mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.60mL,2.37mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(1.5mL,4.73mmol)を加え、次いでMeOH(5mL)を加えた。混合物を真空濃縮した。残渣をHPLCにより精製し、337.2mgの化合物135を得た。
【0621】
【化400】
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実施例136:化合物136の製造
【0622】
【化401】
[この文献は図面を表示できません]
化合物135の製造で記載された手順に類似の実験手順に倣って、化合物136を製造した。
【0623】
【化402】
[この文献は図面を表示できません]
実施例137:化合物137の製造
【0624】
【化403】
[この文献は図面を表示できません]
化合物135の製造で記載された手順に類似の実験手順に倣って、化合物137を製造した。
【0625】
【化404】
[この文献は図面を表示できません]
実施例138:化合物138の製造
【0626】
【化405】
[この文献は図面を表示できません]
化合物135の製造で記載された手順に類似の実験手順に倣って、化合物138を製造した。
【0627】
【化406】
[この文献は図面を表示できません]
実施例139:化合物139の製造
【0628】
【化407】
[この文献は図面を表示できません]
化合物135の製造で記載された手順に類似の実験手順に倣って、化合物139を製造した。
【0629】
【化408】
[この文献は図面を表示できません]
実施例140:化合物140の製造
【0630】
【化409】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1. エチルアセトイミデート塩酸塩(1.23g,9.95mmol)および2,2,2−トリフルオロエチルアミン塩酸塩(1.35g,9.95mmol)をCH
2Cl
2(32mL)/H
2O(3.2mL)に溶解した。K
2CO
3(0.69g,4.98mmol)を加え、30分攪拌した。2層を分離した。水層をCH
2Cl
2(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮し、1.48gの目的のアミデートを薄黄色液体として87%の収率で得た。
ステップ2. 該ホスフィナート(500mg,0.54mmol)をCH
3CN(5mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.77mL)を加えた。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(1.30mL)を加え、次いでMeOH(5mL)を加えた。混合物を濃縮し、CH
2Cl
2(2×)とともに共蒸発させ、真空乾燥し、目的のアミノホスフィン酸を2,6−ルチジン塩として得た。
ステップ3. ステップ2で得たアミノホスフィン酸(80mg,0.025mmol)をDMF(0.45mL)および0.1Nのホスフェート緩衝液(0.9mL)に溶解した。2NのNaOH(86μL)を加え、pHを9に調整した。ステップ1で得たアミデート(150mg,0.89mmol)のDMF(0.1mL)溶液を加え、18時間攪拌した。反応混合物をろ過し、ろ液をHPLCにより精製し、8.8mgの化合物140を得た。
【0631】
【化410】
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実施例141:化合物141の製造
【0632】
【化411】
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ステップ1. α−ケトエステルオキソ−フェニル−酢酸メチルエステル(820mg,5mmol)およびデオキソ−フルーア(Deoxo−Fluor)(2.43g,11mmol)の混合物を45℃に加熱し、N
2下で16時間攪拌した。混合物を室温に冷却し、氷水に注ぎ入れ、CH
2Cl
2(40mL)を加えた。CH
2Cl
2層を集め、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、536mgの対応ジフルオロエステルを無色油状物として得た。ジフルオロエステル(536mg,2.88mmol)のトルエン(20mL)溶液に、−78℃でCH
2Cl
2中の1.0MのDIBALを加え、−78℃で2時間攪拌した。反応混合物を氷冷した6NのHCl(100mL)に注ぎ入れ、CH
2Cl
2で抽出した。有機層をセライトでろ過し、濃縮し、40mLの生成物を得、これを次のステップの反応に使用した。
ステップ2. アミノホスフィン酸(実施例140,ステップ2)(65mg,0.02mmol)のCH
2Cl
2(1mL)溶液に、ステップ1で得たアルデヒドのCH
2Cl
2/トルエン(1mL)溶液を加えた。TFA(50μL)およびNaBH(OAc)
3(21mg)を加え、16時間攪拌した。追加のNaBH(OAc)
3(63mg)およびアルデヒドのCH
2Cl
2/トルエン(2mL)溶液を加えた。反応混合物を24時間攪拌した。反応系をCH
2Cl
2(30mL)で希釈し、飽和NaHCO
3で洗浄した。有機層を0.1NのHClで洗浄し、濃縮した。残渣をCH
2Cl
2に溶解し、アクロディスク(Acrodisk)でろ過し、濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、28.2mgの(141)を得た。
【0633】
【化412】
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実施例142:化合物142の製造
【0634】
【化413】
[この文献は図面を表示できません]
92(600mg,0.61mmol)のDME(9.1mL)およびH
2O(1.02mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(856mg,4.57mmol)およびNaOAc(749mg,9.14mmol)を加えた。反応混合物を3時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。混合物を濃縮し、CH
2Cl
2に溶解し、H
2O、次いで弱酸性H
2Oで洗浄し、有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物を逆相コンビ−フラッシュ、次いでHPLCで精製し、酸142(366mg,61%)を黄色固体として得た。
【0635】
【化414】
[この文献は図面を表示できません]
実施例143:化合物143の製造
【0636】
【化415】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1. 中間体VIII(1.96g,5.36mmol)、ベンジル−(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ホスフィン酸エチルエステル(730mg,2.75mmol)、ナトリウム2−エチルヘキサン酸(300mg)、トルエン(5mL)および水(10mL)の混合物を、80℃で16時間攪拌した。得られた反応混合物を、酢酸エチルと5%ナトリウムビカーボネート水溶液の間で分配した。有機層を、氷冷した0.5NのNaOH、1NのHClおよびブリンで順番に洗浄し、次いで濃縮し、目的生成物(1.15g,66%)を油状物として得た。
ステップ2. ステップ1で得たアルコール(1.15g,1.82mmol)およびDABCO(410mg,3.66mmol)のトルエン(2mL)溶液に、4−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(840mg,3.38mmol)のトルエン(2mL)溶液を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、氷冷した0.5NのNaOH、1NのHClおよびブリンで順番に洗浄し、次いで濃縮し、ブロシレート化生成物(1.38g,89%)を得た。
ステップ3. ステップ2で得た中間体(589mg,0.69mmol)のCH
2Cl
2(60mL)溶液を、窒素で5分間パージした。ルテニウム触媒(Gl,110mg,0.14mmol)を加え、混合物を50℃で16時間攪拌した。冷却した後、トリ(ヒドロキシメチル)ホスフィン(860mg,6.9mmol)、トリエチルアミン(0.96mL,6.9mmol)および水(20mL)を加え、混合物を4時間激しく攪拌した。有機層を取り、1NのHCl、次いでブリンで洗浄し、濃縮した。残渣をコンビフラッシュで精製し、328mgの目的大環状環を油状物として得た。
ステップ4. ステップ3で得たブロシレート化化合物(348mg,0.42mmol)、2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(133mg,0.42mmol)およびセシウムカーボネート(210mg,0.63mmol)の混合物を、NMP(3mL)中、60℃で3時間攪拌した。酢酸(0.1mL)を加え、混合物を水(0.5mL)およびDMF(2mL)で希釈した。粗溶液をHPLC精製に供し、目的生成物(132mg,35%)を得た。
ステップ5. ステップ4で得た化合物(170mg,0.19mmol)のCH
3CN(10mL)懸濁液に、ブロモトリメチルシラン(0.2mL)を得た。反応混合物を室温で3時間攪拌し、1時間で50℃に加熱した。反応系を室温に冷却し、MeOH(1mL)を加えた。混合物を濃縮し、残渣をDMF(5mL)に溶解した。粗生成物をHPLCにより精製し、目的アミノホスフィン酸を含有する目的画分を合わせ、濃縮し、20mLの生成物を得、これを次の反応に使用した。
ステップ6. ステップ5で得た化合物を酸性水に入れた。トリエチルアミン(1mL)を加え、溶液をpH=9とした。出発物質が完全に生成物に変換するまで、攪拌しながら、シクロペンチルクロロホルメート(0.1mL)を滴下した。混合物を濃縮し、10mLの容積とした。生成物を、EtOAcと飽和NH
4Clとの間で分配した。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を濃縮した。残渣をHPLCにより精製し、16mgの化合物143を黄色の綿毛状粉末として得た。
【0637】
【化416】
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実施例144:化合物144の製造
【0638】
【化417】
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ステップ1. ホスフィナート(ステップ4,実施例143,132mg,0.15mmol)および2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルヒドラジン(440mg)のTHF(10mL)溶液に、TEA(0.2mL)を加えた。反応混合物を4時間で55℃に加熱した。追加のヒドラジン(440mg)およびTEA(0.2mL)を加え、55℃で16時間攪拌した。さらにヒドラジン(400mg)およびTEA(0.2mL)を加え、4時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をクロマトグラフし、出発物質、目的生成物およびベンゼンスルフィン酸副生物の混合物を含有する画分を得た。用材を除去した後、物質をTHFに再溶解した。ヒドラジン(440mg)およびTEA(0.4mL)を順番に加えた。反応混合物を55℃で16時間攪拌した。反応を完了させるために、追加のヒドラジン(660mg)およびTEA(0.4mL)を加え、55℃で6時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をクロマトグラフし、目的生成物を含有する画分を得た。溶剤を除去した後、残渣をCH
2Cl
2(100mL)と氷冷した0.5NのNaOH(20mL)との間で分配した。CH
2Cl
2層を、0.5NのNaOH(20mL)およびブリン(30mL)で洗浄し、濃縮した。93mgの目的飽和大環状環を黄色固体として得た。
ステップ2. ステップ1で得た飽和大環状環(93mg,0.1mmol)のCH2Cl
2(10mL)溶液に、ブロモトリメチルシラン(0.2mL)を加え、室温で2時間攪拌した。2,6−ルチジン(0.1mL)を加え、室温で16時間攪拌した。LCMSは、tert−Boc保護ホスフィン酸を少量の生成物として持つ目的生成物を示した。追加のブロモトリメチルシラン(0.1mL)を加えた。混合物を1時間還流加熱した。MeOH(3mL)を加え、濃縮した。粗生成物をDMF(5mL)およびH
2O(0.5mL)に溶解し、HPLCで精製し、27mgの目的アミノホスフィン酸を綿毛状固体として得た。
ステップ3. ステップ2で得たアミノホスフィン酸およびトリエチルアミン(0.2mL)のCH
3CN(10mL)およびH
2O(1mL)溶液に、シクロペンチルクロロホルメート(50μL)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間攪拌した。追加のシクロペンチルクロロホルメート(50μL)を加え、1時間攪拌した。溶剤を除去した後、残渣をDMF(1.8mL)およびH
2O(0.2mL)に溶解し、HPLCで精製し、12mgの化合物144を得た。
【0639】
【化418】
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実施例145:化合物145の製造
【0640】
【化419】
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VIII(1.67g,4.56mmol)およびアミン(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−フルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(972mg,3.5mmol)のトルエン(10mL)黄色溶液に、ナトリウム2−エチルヘキサノエート(871mg,5.25mmol)のH
2O(30mL)溶液を加えた。反応混合物を80℃で一晩加熱し、室温に冷却した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3、0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.47gのアルコールを65%の収率で得た。
【0641】
【化420】
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アルコール(992mg,1.53mmol)およびDABCO(550mg,4.89mmol)をトルエン(8mL)に溶解した。ブロシル(brosyl)クロリド(1.25g,4.89mmol)のトルエン(8mL)溶液を滴下した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3でクエンチした。2層を分離し、有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、764mgのブロシレートを58%の収率で得た。
【0642】
【化421-1】
[この文献は図面を表示できません]
ブロシレート(760mg,0.87mmol)をCH
2Cl
2(56mL)に溶解し、N
2で20分脱気した。グラブのGl(180mg,0.22mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を50℃で一晩加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(1.35g,11mmol)を加え、次いでTEA(3.1mL,22mmol)およびH
2O(10mL)を加えた。反応混合物を4時間で50℃に加熱し、次いで室温で一晩置いた。2層を分離した。有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、487mgの環状オレフィンを66%の収率で得た。
【0643】
【化421-2】
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オレフィン(798mg,0.95mmol)および2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(300mg,0.95mmol)のNMP(10mL)溶液を、Cs
2CO
3(310mg,0.95mmol)で処理した。反応混合物を65℃で一晩加熱し、次いで室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、H
2Oで洗浄した。水層を1NのHClでpH=4とし、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、625mgの目的生成物を72%の収率で得た。
【0644】
【化422】
[この文献は図面を表示できません]
上で得た生成物(625mg,0.68mmol)のCH
3CN(10mL)溶液に、0℃で、ヨードトリメチルシラン(0.5mL,3.4mmol)を加えた。反応混合物を0℃で5分攪拌した。2,6−ルチジン(0.48mL)を加え、1時間攪拌した。TEA(2mL)およびMeOH(3mL)を加え、30分攪拌した。混合物を濃縮し、トルエンおよびCH
3CNとともに共蒸発し、20分乾燥し、粗酸を得た。該粗酸をCH
3CN(5mL)に溶解した。H
2O(5mL)中の飽和Na
2CO
3を加え、5分間攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメートのTHF溶液を加えた。反応を0.5時間以内に完了させ、濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、1.0NのHClを加え、pH=2に調整した。2層を分離し、有機層を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、327mgの生成物145を53%の収率で得た。
【0645】
【化423】
[この文献は図面を表示できません]
実施例146:化合物146の製造
【0646】
【化424】
[この文献は図面を表示できません]
145(30mg,0.033mmol)のDME(1mL)/H
2O(0.1mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(31mg,0.17mmol)およびNaOAc(19mg,0.23mmol)を加えた。反応混合物を2時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。3NのHClを数滴加え、pH=2に調整した。粗生成物をHPLCにより精製し、4mgの酸146を得た。
【0647】
【化425】
[この文献は図面を表示できません]
実施例147:化合物147の製造
【0648】
【化426】
[この文献は図面を表示できません]
化合物147を、実施例58のホスフィナートを用い、実施例145で記載したように製造した。
【0649】
【化427】
[この文献は図面を表示できません]
実施例148:化合物148の製造
【0650】
【化428】
[この文献は図面を表示できません]
化合物を146で記載したように製造した。LC/MS:923(M+1)
実施例149:化合物149の製造
【0651】
【化429】
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実施例147のブロシレート(1.49g,1.73mmol)およびフルオロキノリン(以下に記載のように合成)(0.58g,1.73mmol)を、セシウムカーボネート(0.57g,1.73mmol)とともにNMP(18mL)に取った。反応系を60℃で15時間攪拌し、冷却し、酢酸エチルに取った。混合物をビカーボネート溶液および水で洗浄し、乾燥し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーで精製し、目的Boc−アミン(0.942g,57%)を得た。
【0652】
このBoc−アミン(0.942g,0.098mmol)をDCM(10mL)に取り、ジオキサン(2.5mL)中の4NのHClを加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、次いで濃縮した。残渣をアセトニトリル(10mL)および水(10mL)に取った。シクロペンチルクロロホルメート(5当量)およびナトリウムカーボネート(0.125g,1.17mmol)を加え、反応系を室温で1.5時間攪拌した。反応混合物をH
2Oおよび酢酸エチルで分配し、ブリンで洗浄し、乾燥(MgSO
4)し、濃縮した。この残渣をアセトニトリル(10mL)に取り、TMSI(0.70mL,4.93mmol)で15分処理し、この時、2,6−ルチジン(10当量)を加えた。反応をメタノールでクエンチし、濃縮し、HPLCで精製し、目的ホスフィナート化合物149(533mg,3ステップで58%)を得た。
【0653】
【化430】
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キノリンを以下の方法で製造した。2−フルオロ−3−メトキシ安息香酸(10g,58.8mmol)およびヒューニッヒ塩基(12.3mL,70.5mmol)をトルエン(50mL)およびtert−ブタノール(50mL)に取り、活性化4Å分子ふるいで1時間攪拌した。ジフェニルホスホリルアジド(15.2mL,70.5mmol)を加え、反応系を一晩還流加熱した。この混合物を冷却し、ろ過し、濃縮した。次いで、残渣を酢酸エチルに取り、水およびブリンで洗浄し、乾燥し、濃縮し、15.6gの粗物質を得た。次いで、このBoc−アニリンを、ジオキサン(260mL)中の4NのHClを用い、室温で1時間処理した。反応系を濃縮し、次いで酢酸エチルに取り、ナトリウムビカーボネート溶液、次いでブリンで洗浄し、乾燥し、濃縮し、アニリン(10g)を得た。この粗アニリン(10g,71mmol))を、メタノール(200mL)に取り、ジメチルアセチレンジカルボキシレート(10.4mL,85mmol)を加えた。混合物を2時間還流し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、目的生成物(11.64g,58%)を得た。このオレフィン(11.6g)をジフェニルエーテル(80mL)に取った。砂バスを用意し、350℃に暖めた。反応系をこの暖めた砂バスに置き、内部温度をモニターした。内部温度が240℃になった時、5分タイマーをスタートさせた。この時間後、反応系を砂から取り外し、冷却した。褐色の固体が析出し、これをろ過し、ジエチルエーテルで十分に洗浄し、8−フルオロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸(5.5g)を得た。
【0654】
このメチルエステル(3.95g,15.7mmol)を、THF(50mL)、水(50mL)およびメタノール(50mL)に取り、LiOH(3.3g,79mmol)を加えた。反応系を室温で1時間攪拌し、次いでHClを使用して酸性とした。生成物が溶液から析出し、次いでろ過し、凍結乾燥により乾燥し、酸(3.57g,96%)を得た。
【0655】
この酸(3.57g,15mmol)を0℃でTHF(150mL)に取り、トリエチルアミン(4.6mL,33.1mmol)およびイソブチルクロロホルメート(4.3mL,33.1mmol)を加え、混合物を1時間攪拌した。この時、ジアゾメタン(2.2当量)のエーテル溶液を加えた(MNNGから製造)。反応系を0℃で30分攪拌し、2時間で室温に暖めた。次いで、混合物を濃縮し、ヒドロキシルを保護するイソブチルカーボネートを持つジアゾケトンキノリンを得た。このジアゾケトン(15mmol)をTHF(100mL)に取り、濃HBr(8.5mL,75.3mmol)を0℃で加えた。反応系を1時間攪拌し、次いで酢酸エチルに取り、ビカーボネート溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮した。残渣をイソプロパノールに取り、イソプロピルチオウレア(3.5g,30mmol)を加えた。反応系を1時間で75℃に加熱し、一晩冷却した。有機固体をろ過し、乾燥し、アミノチアゾールキノリン(1.7g,33%)を得た。
【0656】
【化431】
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実施例150:化合物150の製造
【0657】
【化432】
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化合物149(528mg,0.56mmol)をDME(5mL)および水(0.5mL)に取った。酢酸ナトリウム(0.69g,8.43mmol)およびトシルヒドラジン(0.785g,4.21mmol)を加え、反応系を95℃で加熱した。反応系をLCMSでモニターし、完了したことを確かめ、その時間から5時間後、反応系を0℃に冷却し、HCl(1.4mLの6N溶液)を加え、反応系を濃縮した。残渣をHPLCで精製し、目的飽和生成化合物150(390mg,74%)を得た。
【0658】
【化433】
[この文献は図面を表示できません]
実施例151:化合物151の製造
【0659】
【化434】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1. トルエン(160mL)中の中間体VIII(22.03g,60.12mmol)および(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2,6−ジフルオロベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(実施例58に記載,12.97g,40.48mmol)の混合物に、ナトリウム2−エチルヘキサノエート(10.01g,60.26mmol)およびH
2O(240mL)を加えた。反応混合物を80℃に加熱し、48時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(400mL)で希釈し、分離した。水層をEtOAc(200mL)で抽出した。合わせた有機層を、1NのHCl(400mL)、NaHCO
3(300mL)、ブリン(400mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空濃縮した。結合生成物(23.25g)を粗生成物として得た。LCMS(M+1):667.97
ステップ2. 上で得た(23.25g,34.82mmol)およびDABCO(6.26g,55.79mmol)を、トルエン(55mL)に溶解した。4−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(12.48g,48.9mmol)トルエン(15mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌し、その後、追加の4−ブロモ−ベンゼンスルホニルクロリド(7.14g,39.12mmol)およびDABCO(3.13g,27.9mmol)を加えた。反応系を3時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(350mL)で希釈し、0.5NのHCl(400mL)を加えた。2層を分離した。有機層をブリン(400mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc−ヘキサン)によって精製し、20.38gのブロシレートを得た。LCMS(M+1):887.75
ステップ3. ブロシレート(11.96g,13.49mmol)をCH
2Cl
2(1.33L)に溶解し、溶液を30分脱気した。溶液を40℃に加熱し、グラブのGl触媒(2.78g,3.38mmol)を加えた。反応系を45℃に加熱し、一晩攪拌した。追加のグラブのGl触媒(567mg)を加え、45℃で7時間攪拌した。トリスヒドロキシメチルホスフィン(25.24g,0.17mol),TEA(57mL,0.34mol)およびH
2O(200mL)を加え、反応混合物を一晩還流し、その後反応系を室温に冷却し、2層を分離した。有機層をH
2O(2×200mL)およびブリン(400mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空濃縮した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc−ヘキサン)で精製し、5.79gの大環状オレフィンを50%の収率で得た。LCMS (M+1):857.88
ステップ4. 大環状オレフィン(5.78g,6.74mmol)および8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル(2.17g,8.10mmol)を、NMP(68mL)に溶解し、Cs
2CO
3(2.21g,6.77mmol)を加えた。反応混合物を70℃に加熱し、6時間攪拌した。追加のCs
2CO
3(219mg,0.68mmol)を加え、70℃で5時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、一晩攪拌した。混合物をH
2O/ブリン(900mL/100mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×250mL)で抽出した。有機層を2%LiCl(300mL)、NaHCO
3(300mL)、ブリン(300mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc−ヘキサン)によって精製し、4.11gのエステルを69%の収率で得た。LCMS(M+1):889.14
ステップ5. 上で得たエステル(4.11g,4.62mmol)のCH
2Cl
2(23mL)溶液に、1,4−ジオキサン(23mL)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で1.5時間攪拌し、真空濃縮した。粗HCl塩をCH
3CN(46mL)/飽和Na
2CO
3(46mL)に溶解し、シクロペンチルクロロホルメートのTHF(46mL)溶液を加えた。反応を20分以内に完了させた。固体をCH
3CNおよびCH
2Cl
2で洗浄した後、析出した固体から有機物をデカントし、真空濃縮した。析出した固体をH
2O(250mL)に溶解し、CH
2Cl
2(2×125mL)で抽出した。合わせた有機層を、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空濃縮した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc−ヘキサン)によって精製し、4.00gのシクロペンチルカーバメートを得た。LCMS(M+1):901.13
ステップ6. シクロペンチルカーバメート(4.39g,4.87mmol)をTHF(48mL)/H
20(48mL)に溶解し、0℃に冷却した。NaOH(200mg,5.0mmol)を加えた。反応混合物を0℃で40分攪拌し、追加のNaOH(200mg,5.0mmol)を加えた。反応系を15分攪拌した。反応混合物をH
2O(200mL)で希釈し、1NのHClでpH=2の酸性とし、EtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、真空乾燥し、4.26gの酸を98%の収率で得た。
ステップ7. 酸(2.20g,2.48mmol)のTHF(25mL)溶液に、0℃でTEA(0.38mL,2.73mmol)を加え、5分攪拌した。イソブチルクロロフォルメート(0.36mL,2.75mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で40分攪拌した。ジアゾメタン(5mL,5mmol)のエーテル溶液を加え、反応混合物を室温に暖め、2時間攪拌した。混合物を濃縮し、残渣をEtOAc(400mL)に溶解した。EtOAc層を飽和NaHCO
3(150mL)、H
2O(150mL)、ブリン(150mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、2.22gの粗ジアゾケトン生成物を得た。LCMS(M+1):911.33
ステップ8. ジアゾケトン(2.22g,2.44mmol)をTHF(25mL)に溶解し、0℃に冷却し、その後HBr水溶液(1.38mL,48%,12.2mmol)を滴下し、反応系を1.5時間攪拌した。反応混合物を(400mL)EtOAcで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。水層をEtOAc(150mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、真空乾燥し、2.36gのα−ブロモケトンを得た。LCMS(M+1):965.01
ステップ9. α−ブロモケトン(2.36g,2.44mmol)およびイソプロピルチオウレア(580mg,4.91mol)の混合物を2−プロパノール(25mL)中、75℃に加熱し、1.5時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮した。残渣をEtOAc(300mL)に溶解し、NaHCO
3(350mL)で洗浄した。水層をEtOAc(200mL)で抽出した。あわせた有機層をブリン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、2.64gのエステル生成物を得た。LCMS(M+1):983.31
ステップ10. エステル(2.64g,2.68mmol)をCH
3CN(18mL)に溶解し、0℃にれ客した。ヨードトリメチルシラン(1.95mL,13.7mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、35分攪拌した。2,6−ルチジン(4mL)およびMeOH(4mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、1.78gの化合物151を得た。
【0660】
【化435】
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実施例152:化合物152の製造
【0661】
【化436】
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ステップ1. 中間体XI(17.42g,28.30mmol)をTHF(136mL)に溶解し、0℃に冷却した。該溶液に、N−メチルモルホリン(4.7mL,42.7mmol)を加えた。10分後、0℃でi−ブチルクロロホルメート(4.05mL,30.96mmol)を滴下した。さらに1時間後、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2,6−ジフルオロベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(実施例58に記載,8.94g,29.70mmol)を、THF(20mL)の溶液としてゆっくり加えた。懸濁液を、室温に暖め、2時間後、H
2O(400mL)と酢酸エチル(200mL)との間で分配した。水層を酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、合わせた有機層をHCl(1N,225mL)およびH
2O(200mL)で洗浄した。酸洗浄液およびアルカリ洗浄液を合わせ、あわせ、酢酸エチル(175mL×2,100mL×2)で逆抽出し、合わせた有機層をブリン(400mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空濃縮し、25.06gのジエン生成物を98.5%の租製物として得た。LCMS(M+1):898.06
ステップ2. 粗ジエン生成物(12.91g,14.36mmol)をCH
2Cl
2(1440mL)に溶解し、該溶液を30分加熱した。溶液を40℃に加熱し、グラブのGl触媒(2.95g,3.59mmol)を加えた。反応系を17時間還流し、その後トリス−ヒドロキシメチルホスフィン(22.3g,18.0mmol)を加えた。TEA(50mL,35.9mmol)およびH
2O(400mL)を加え、反応混合物をさらに16時間還流加熱した。反応混合物を室温に冷却し、2層を分離た。有機層をH
2O(400mL)およびブリン(300mL)をMgSO
4で乾燥し、濃縮し、粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、8.30gの大環状オレフィン生成物を66%の収率で得た。LCMS(M+1):870.09
ステップ3. 大環状オレフィン(7.34g,8.42mmol)を酢酸エチル(105mL)に溶解し、アルミナ上のロジウム(5重量%,2.945g,0.40重量%)を加えた。系を排気し、H
2(1気圧,3×)で洗い流した。3時間後、該系にさらにアルミナ上のロジウム(5重量%,842mg,0.10重量%)を加え、これを排気し、H
2(1気圧,3×)で洗い流した。さらに1時間後、懸濁液をろ過し、真空濃縮し、6.49gの還元された大環状環を88%で粗生成物として得た。LCMS(M+1):872.04.
ステップ4. 該ブロシレート大環状環(6.49g,7.67mmol)をN−メチルピロリジンオン(25.0mL)に溶解し、8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(2.564g,7.33mmol)、次いでCs
2CO
3(4.40g,13.50mmol)を加えた。混合物を6時間で65℃に加熱し、酢酸エチル(200mL)で希釈し、LiCl(5%,250mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、合わせた有機層をブリン(150mL)で洗浄し、Na
2SO
4/MgSO
4で乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−メタノール)で精製し、4.39gのアミノチアゾール生成物を58%の収率で得た。LCMS(M+1):985.28
ステップ5. ホスフィナートエステル(23.7g,24.05mmol)をCH
3CN(240mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(17.4mL,122.3mmol)を速い速度で滴下し、10分後、2,6−ルチジン(17.0mL,146.4mmol)を滴下した。反応混合物をゆっくり室温に暖め、1時間攪拌し、次いで0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(11.1mL,95.6mmol)、次いでMeOH(24mL)を加えた。該溶液を真空濃縮し、粗残渣をHPLCにより精製し、12.68gの化合物152を55%の収率で得た。
【0662】
【化437】
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実施例153:化合物153の製造
【0663】
【化438】
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実施例147のブロシレート(603.2mg,0.70mmol)および8−ブロモ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル(263.4mg,0.84mmol)を、NMP(7.0mL)に溶解し、Cs
2CO
3(251.5mg,0.77mmol)を加えた。反応混合物を70℃に加熱し、一晩攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、H
2O(175mL)/ブリン(25mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を2%LiCl(125mL)、NaHCO
3(150mL)、ブリン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、655mgの粗生成物を得た。LCMS(M+l):934.94
上で得た生成物(655mg,0.70mmol)のCH
2Cl
2(3.6mL)溶液に、1,4−ジオキサン(3.4mL)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、真空濃縮した。該粗HCl塩を、CH
3CN(7mL)/飽和Na
2CO
3(7mL)に溶解し、シクロペンチルクロロホルメートのTHF溶液を加えた。反応を20分以内に完了させた。固体をCH
3CNおよびCH
2Cl
2で洗浄した後、析出したNa
2CO
3から有機物をデカントし、真空濃縮した。固体Na
2CO
3をH
2O(75mL)に溶解し、CH
2Cl
2(2×75mL)で抽出した。合わせた有機層をブリン(75mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、473mgのシクロペンチルカーバメートを71%の収率で得た。LCMS(M+1):945.10
上で得たメチルエステル(473mg,0.5mmol)をTHF(1.6mL)/H
2O(1.7mL)に溶解し、0℃に冷却した。H
2O(1.7mL)中のLiOH(60.4mg,2.52mmol)を加えた。反応混合物を0℃で40分攪拌し、追加のNaOH(200mg,5.0mmol)を加えた。反応系を15分攪拌した。反応混合物をH
2O(20mL)で希釈し、1NのHClでpH=1の酸性とし、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、真空乾燥し、酸を得た。
【0664】
酸(466mg,0.50mmol)のTHF(5mL)溶液に、0℃で、TEA(77μL,0.55mmol)を加え、5分攪拌した。イソブチルクロロホルメート(72μL,0.55mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で1時間攪拌した。ジアゾメタン(2.70mL,1.08mmol)のエーテル溶液を加え、反応混合物を室温に暖め、2時間攪拌した。混合物を濃縮し、残渣をEtOAc(75mL)に溶解した。EtOAc層を、飽和NaHCO
3(60mL)、H
2O(50mL)、ブリン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。
【0665】
ジアゾケトン粗生成物(478mg,0.5mmol)をTHF(5mL)に溶解し、0℃に冷却し、HBr(0.29mL,2.52mmol)を滴下し、反応系を15分攪拌した。反応混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、NaHCO
3(75mL)で洗浄した。水層をEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、真空乾燥し、403.4mgのブロモケトンを得た。LCMS(M+l):1008.91
ブロモケトン(403.4mg,0.4mmol)およびイソプロピルチオウレア(94.4mg,0.8mol)の混合物を2−プロパノール(25mL)中で75℃に加熱し、0.5時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮した。残渣をCH
2Cl
2(150mL)に溶解し、NaHCO
3(30mL)で洗浄した。水層をCH
2Cl
2(150mL)で抽出した。合わせた有機層をブリン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、424.1mgの目的生成物を得た。LCMS(M+l):1029.17
上で得たエステル(424.1mg,0.41mmol)をCH
3CN(4.1mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.3mL,2.07mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、20分攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.5mL)およびMeOH(0.5mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCで精製し、232.1mgの化合物153を46%の収率で得た。
【0666】
【化439】
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実施例154:化合物154の製造
【0667】
【化440】
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153(221.3mg,0.22mmol)、酢酸ナトリウム(274.1mg,3.34mmol)およびp−トシルヒドラジン(310.7mg,1.67mmol)の混合物を、DME(2mL)およびH
2O(0.2mL)中、1.5時間で95℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、4NのHCl(0.8mL)で処理した。粗生成物をHPLCにより精製し、101mgの154を47%の収率で得た。
【0668】
【化441】
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実施例155:化合物155の製造
【0669】
【化442】
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大環状ホスフィナート(実施例147)(212.6mg,0.25mmol)および2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−8−メチル−キノリン−4−オール(82.0mg,0.25mmol)のNMP(3mL)溶液を、Cs
2CO
3(81.3mg,0.25mmol)で処理した。反応混合物を70℃で一晩加熱し、次いで室温に冷却した。反応液を5%LiCl(10mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、166.1mgの目的生成物を70%の収率で得た。
【0670】
上で得た化合物(1.383g,1.45mmol)のCH
2Cl
2(7.5mL)溶液に、1,4−ジオキサン(7.5mL,30mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮し、20分真空乾燥し、次いでCH
3CN(15mL)に溶解した。H
2O(15mL)中の飽和NaHCO
3を加え、5分攪拌した。THF(15mL)中の新しく製造したシクロペンチルクロロホルメート(7.7mmol)を加えた。反応を1時間以内に完了させた。溶剤をロータバップで除去し、残渣をEtOAcで希釈した。混合物を1NのHClでpH=2とし、2層を分離した。有機層をブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。シクロペンタイルカーバメート(1.21g)を粗生成物として得た。
【0671】
シクロペンタイルカーバメート(194.9mg,0.20mmol)のCH
3CN(2mL)溶液に0℃で5当量のヨードトリメチルシランを加えた。反応混合物を0℃で35分攪拌した。2,6−ルチジン(0.4mL)を加え、5分攪拌した。MeOH(0.4mL)を加え、20分攪拌した。混合物を濃縮し、粗酸をHPLCにより精製し、97.4mgの酸155を51%の収率で得た。LC/MS = 935.40(M
++1)実施例156:化合物156の製造
【0672】
【化443】
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155(46.8mg,0.05mmol)のDME(0.5mL)/H
2O(0.05mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(69.7mg,0.80mmol)およびNaOAc(61.8mg,0.75mmol)を加えた。反応混合物を2時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。3NのHClを数滴加え、pH=2に調整した。粗生成物をHPLCにより精製し、20.6mgの酸156を44%の収率で得た。LC/MS=937.33(M
++1)
実施例157:化合物157の製造
【0673】
【化444】
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酸XI(3.09g,5.03mmol)およびNMM(0.78mL,7.06mmol)をTHF(40mL)に溶解し、0℃に冷却した。イソブチルクロロホルメート(0.69mL,5.3mmol)を滴下し、0℃で1時間攪拌した。(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2,3,6−トリフルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(DMSを用いて、実施例68で記載したように製造)(1.75g,5.48mmol)をゆっくり加え、混合物を室温で1.5時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、1NのHCl、飽和NaHCO
3/ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.7gの化合物ジエンを59%の収率で得た。
【0674】
ジエン化合物(2.7g,2.94mmol)をCH
2Cl
2(300mL)に溶解し、N
2で20分脱気した。グラブのGl(970mg,1.18mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を45℃で一晩加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(9g)を加え、次いでTEA(20mL)およびH
2O(40mL)を加えた。反応混合物を50℃で一晩加熱した。2層を分離した。有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.01gの大環状化合物を77%の収率で得た。
【0675】
大環状化合物(2.0g,2.25mmol)および8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(786mg,2.25mmol)をNMP(11mL)中、Cs
2CO
3(880mg,2.7mmol)で処理した。反応混合物を1時間で60℃に加熱した。追加のCs
2CO
3(1.13g,3.47mmol)を加え、60℃で1.5時間攪拌した。温度を一晩で40℃に下げ、次いで室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、5%LiCl(3×)およびブリンで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物を、ステップの反応に直接使用した。
【0676】
残渣(2.07g,2.07mmol)を、0℃で、CH
3CN(20mL)に溶解いsた。この混合物に、ヨードトリメチルシラン(1.48mL,10.39mmol)を加えた。反応混合物を0℃で5分攪拌した。2,6−ルチジン(1.44mL,12.46mmol)を加え、1.5時間攪拌した。MeOHを加え、30分攪拌した。混合物を濃縮し、最小のMeOHに再溶解し、2つの部分に分けた。1つの部分を、HPLCにより精製し、404mgの157を得た。LC/MS=973(M
++1)
実施例157X:化合物157Xの製造
【0677】
【化445】
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化合物157を実施例156に記載するように還元し、157Xを得た。LC/MS=975(M
++1)
実施例158:化合物158の製造
【0678】
【化446】
[この文献は図面を表示できません]
(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−クロロ−2,6−ジフルオロベンジル)−ホスフィン酸エステル(実施例65)(8g,17.1mmol)のTFA(46mL,614mmol)溶液に、0℃で、DMS(12.1mL,164.2mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を氷冷した4NのHCl(500mL)に注ぎ入れ、1/1iPrOH/ヘプタン(500mL)で抽出した。有機層を、4NのHCl(5×500mL)で洗浄した。合わせた水層を、冷却バス中で、pH=10として。水層をEtOAc(5×500mL)で抽出した。有機層をブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、4.1gのアミンを66%の収率で得た。
【0679】
中間体Xの酸(8.4g,13.86mmol)および上で得たアミン(3.9g,11.55mmol)を、DMF(100mL)に溶解した。HATU(10.97g,28.88mmol)およびNMM(5.9g,57.75mmol)を加え、混合物を室温で2時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20%LiCl(2×500mL)で洗浄した。有機層をNH
4Cl水溶液(500mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、8.2gのトリペプチドを得た。
【0680】
【化447】
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トリペプチド(5.0g,5.43mmol)をCH
2Cl
2(600mL)に溶解し、N
2で30分脱ガスした。グラブのGl(1.34g,1.63mmol)を加え、さらに30分脱ガスした。反応混合物を45℃で一晩加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(9.9g,80.1mmol)を加え、20分攪拌した。TEA(16.5g,162.9mmol)を加え、20分攪拌し、次いでH
2O(60mL)を加えた。反応混合物を4時間で50℃に加熱し、次いで室温で一晩置いた。2層を分離した。有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.1gの環化化合物を得た。
【0681】
【化448】
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環状ホスフィナート(2.1g,2.35mmol)および8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(820mg,2.35mmol)のNMP(50mL)溶液を、Cs
2CO
3(1.53g,4.7mmol)で処理した。反応混合物を6時間で80℃に加熱し、次いで室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、H
2Oで洗浄した。水層を1NのHClでpH=4とし、10%MeOH/EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮した。粗物質をCH
2Cl
2(1L)に溶解し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物を真空乾燥し、次のステップの反応に使用した。
【0682】
上で得た粗生成物(1.5g,1.5mmol)のCH
2Cl
2(5mL)溶液に、1,4−ジオキサン(5mL,20mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、濃縮し、20分真空乾燥し、次いでCH
3CN(20mL)に溶解した。H
2O(30mL)中のNa
2CO
3(1.5g,18mmol)を加え、5分間攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメート(1.11g,7.5mmol)のTHF溶液を加えた。反応を1時間以内に完了させた。溶剤をロータバップで除去し、残渣 をEtOAcで希釈した。混合物を、1NのHClでpH=2とし、2層を分離した。有機層をブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物を一晩真空乾燥し、CH
3CN(3mL)/CH
2Cl
2(1mL)に溶解した。反応混合物を0℃に冷却し、ヨードトリメチルシラン(1.1mL,7.5mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(1mL)およびMeOH(1mL)を加え、10分攪拌した。混合物を濃縮し、粗生成物をHPLCにより精製し、560mgの生成物158を得た。
【0683】
【化449】
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実施例159:化合物159の製造
【0684】
【化450】
[この文献は図面を表示できません]
158(771mg,0.79mmol)のDME(5mL)/H
2O(0.4mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(737mg,3.96mmol)およびNaOAc(650mg,7.93mmol)を加えた。反応混合物を1.5時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。3NのHClを数滴加え、pH=2に調整した。粗生成物をHPLCにより精製し、587mgの酸159を76%の収率で得た。
【0685】
【化451】
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実施例160:化合物160の製造
【0686】
【化452】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1. N−Boc−L−セリン(10.26g,50mmol)のDMSO(200mL)溶液を、NaH(4g,100mmol)で処理した。混合物を室温で1時間攪拌し、5−ブロモ−1−ペンテン(6mL,50mmol)を加えた。追加のNaH(4g,100mmol)を加え、反応混合物を一晩攪拌した。反応系をEtOAc(200mL)で希釈し、H
2Oでゆっくりクエンチした。EtOAc(200mL)を加え、1NのHClを加えてpH=2に調整した。2層を分離した。有機層をH
2Oおよびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、0.1NのNaOH(200mL)で処理し、ヘキサン(2×200mL)で抽出した。水層を、1NのHClでpH=2とし、EtOAc(2×200mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮し、8gの酸を得た。
【0687】
【化453】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2. 中間体IX(6.0g,12.9mmol)を、4NのHCl/1,4−ジオキサン(32mL)で処理し、1時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、20分真空乾燥した。粗アミンHCl塩をDMF(70mL)に溶解し、酸(7.1g,25.8mmol)を加えた。HATU(12g,32.25mmol)およびNMM(6.6g,64.5mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAc(300mL)で希釈し、1NのHCl(200mL)、飽和NaHCO
3、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、7.5gのジペプチドを得た。
【0688】
【化454】
[この文献は図面を表示できません]
ジペプチド(7.1g,11.5mmol)のCH
2Cl
2(5mL)溶液に、1,4−ジオキサン(29mL,115mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、20分真空濃縮した。シクロペンタノール(4.9g,57.5mmol)をTHF(70mL)に溶解し、トルエン中のホスゲン(9.7g,97.8mmol)を加えた。反応系を1.5時間攪拌し、半分の体積まで濃縮し、ホスゲンを除去した。粗アミンHCl塩をEtOAc(200mL)に溶解した。H
2O(100mL)中のNa
2CO
3(17.1g,138mmol)を加え、5分攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメートのTHF溶液を加えた。反応を1.5時間以内に完了させた。2層を分離した。有機層をブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、3.9gの生成物を得た。
【0689】
【化455】
[この文献は図面を表示できません]
上で得たエステル(3.9g,6.2mmol)をTHF(30mL)、H
2O(30mL)およびMeOH(10mL)に溶解し、LiOH(1.3g,31mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、EtOAcで希釈した。反応混合物を1NのHClでpH=2の酸性とし、分離した。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、真空乾燥し、酸を得た。粗酸およびアミン(実施例147,ステップ1)(2.1g,6.8mmol)を、DMF(50mL)に溶解した。HATU(5.9g,15.5mmol)およびNMM(3.1g,31mmol)を加え、混合物を室温で2時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、1NのHCl、飽和NaHCO
3/ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビ−フラッシュで精製し、3.7gの目的ジエン化合物を得た。
【0690】
【化456】
[この文献は図面を表示できません]
ジエン(3.7g,4.3mmol)をCH
2Cl
2(400mL)に溶解し、N
2で30分脱気した。グラブのGl(1.1g,1.3mmol)を加え、さらに30分脱気した。反応混合物を3時間で45℃に加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(8.0g,64.5mmol)を加え、次いでTEA(13.1g,1
.29mmol)およびH
2O(30mL)を加えた。反応混合物を一晩攪拌し、2層を分離した。有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.7gの環化化合物を得た。
【0691】
【化457】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(40mL)中の環化化合物(1.7g,1.9mmol)および8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(0.62g,1.8mmol)を、Cs
2CO
3(1.3g,3.8mmol)で処理した。反応混合物を80℃で6時間加熱し、次いで室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、H
2Oで洗浄した。水層をpH=4とし、5%MeOH/EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。残渣をコンビフラッシュで精製し、1.6gの生成物を得た。
【0692】
上で得たエステル(1.6g,1.6mmol)をCH
3CN(3mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(1.6g,8.1mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌した。反応系を0℃に冷却し、2,6−ルチジン(1mL)を加えた。MeOH(1mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、600mgの酸を得、これをp−トシルヒドラジン(758mg,4.1mmol)およびNaOAc(672mg,8.2mmol)で還元し、160(390mg)を得た。
【0693】
【化458】
[この文献は図面を表示できません]
実施例161:化合物161の製造
【0694】
【化459-1】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1. 2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−オンアミンHCl塩(1.0g,6.7mmol)および酸(実施例160,ステップ1)(2.73g,10mmol)を、CH
2Cl
2(60mL)/DMF(7mL)に溶解した。HATU(7.64g,20.1mmol)およびNMM(2.94mL,26.80mmol)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。反応系をCH
2Cl
2で希釈し、5%LiCl(2×)で洗浄した。有機層を飽和NaHCO
3で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物を、コンビ−フラッシュ、次いでHPLCで精製し、725mgの化合物を29%の収率で得た。
ステップ2. ステップ1の生成物(725mg,1.97mmol)および実施例58(1.0g,3.30mmol)のトルエン(5mL)黄色溶液に、ナトリウムヘキサノエート(327mg,1.97mmol)のH
2O(15mL)溶液を加えた。反応混合物を60時間で70℃に加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(2×)、飽和NaHCO
3(2×)およびブリンで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮し、真空乾燥し、520mgのアルコールを粗生成物として得た。アルコール(520mg,0.78mmol)およびDABCO(279mg,2.48mmol)を、トルエン(4mL)に溶解した。ブロシルクロリド(635mg,2.48mmol)トルエン(4mL)溶液を滴下した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、飽和NaHC0
3でクエンチした。2層を分離し、有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、621mgのブロシレートを90%の収率で得た。
【0695】
【化459-2】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3. ブロシレート(620mg,0.70mmol)をCH
2Cl
2(70mL)に溶解し、N
2で20分脱気した。グラブのGl(144mg,0.18mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を5.5時間で50℃に加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(1.09g)を加え、次いでTEA(2.44mL)およびH
2O(10mL)を加えた。反応混合物を6時間で50℃に加熱し、次いで室温で一晩置いた。2層を分離した。有機層を、0.5NのHClおよびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、504mgのオレフィンを84%の収率で得た。
【0696】
【化459-3】
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ステップ4. 化合物オレフィン(504mg,0.59mmol)および2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(185mg,0.59mmol)のNMP(5.9mL)溶液を、Cs
2CO
3(191mg,0.59mmol)で処理した。反応混合物を7時間で63℃に加熱し、次いで一晩で室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。有機層を5%LiClおよびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物(551mg)を次のステップの反応に直接使用した。
【0697】
上で得た粗生成物(551mg,0.59mmol)のCH
3CN(5.9mL)溶液に、0℃で、ヨードトリメチルシラン(0.42mL,2.94mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.69mL,5.87mmol)を加え、次いでMeOH(3mL)を加え、室温に暖めた。混合物を濃縮し、真空乾燥し、次いでCH
3CN(3mL)に溶解した。H
2O(3mL)中の飽和Na
2CO
3を加え、5分攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメート(4.11mmol)のTHF溶液を加えた。反応を1時間以内に完了させた。溶剤をロータバップで除去した。残渣を処理し、HPLCで精製し、180mgの161を得た。
【0698】
【化460】
[この文献は図面を表示できません]
実施例162:化合物162の製造
【0699】
【化461】
[この文献は図面を表示できません]
161(103mg,0.11mmol)のDME(18mL)/H
2O(1.8mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(156mg,0.84mmol)およびNaOAc(138mg,1.68mmol)を加えた。反応混合物を3時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。混合物を濃縮し、CH
2Cl
2に溶解し、H
2Oで洗浄した。水層をCH
2Cl
2(2×)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、74mgの酸162を71%の収率で得た。
【0700】
【化462】
[この文献は図面を表示できません]
実施例163:化合物163の製造
【0701】
【化463】
[この文献は図面を表示できません]
2−アリルオキシ−エタノール(20g,196mmol)のピリジン(3.48mL,43mmol)溶液を、PBr
3(7.45mL,78.4mmol)に0℃で加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。白色析出物をろ過した。有機物をエーテルで希釈し、飽和NaHCO
3およびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、6.3gの3−(2−ブロモ−エトキシ)−プロペンを85%の収率で得た。
【0702】
【化464】
[この文献は図面を表示できません]
N−Boc−L−セリン(7g,34mmol)のDMSO(100mL)溶液を、60%のNaH(1.36g,34mmol)で処理した。混合物を室温で1時間攪拌し、化合物3−(2−ブロモ−エトキシ)−プロペン(5.6g,34mmol)を加えた。追加のNaH(1.36g,34mmol)を加え、反応混合物を一晩攪拌した。反応系を0℃に冷却し、EtOAcで希釈し、1NのHClでゆっくりクエンチし、pH=4とした。2層を分離した。有機層をH
2Oおよびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を0.3NのNaOHで処理し、ヘキサンで2回抽出した。水層を1NのHClでpH=4とし、EtOAcで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮し、3.75gの酸を得た。
【0703】
【化465】
[この文献は図面を表示できません]
中間体XI(4g,5.45mmol)のCH
2Cl
2(30mL)溶液に、1,4−ジオキサン(32mL,129mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、濃縮し、20分真空乾燥し、アミンHCl塩を得た。得られたアミンHCl塩および上で得た酸(2.4g,8.42mmol)を、DMF(30mL)に溶解した。HATU(5g,13.1mmol)およびNMM(2.8mL,26mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、3.65gのトリペプチドを75%の収率で得た。
【0704】
【化466】
[この文献は図面を表示できません]
トリペプチド(3.65g,4mmol)のCH
2Cl
2(20mL)溶液に、1,4−ジオキサン(20mL,80mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を、0.5時間攪拌し、濃縮し、20分真空乾燥し次いででEtOAc(50mL)に溶解した。H
2O(25mL)中のNa
2CO
3(5.9g,48mmol)を加え、5分攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメート(2.93g,19.73mmol)のTHF溶液を加えた。反応を1.5時間以内に完了させた。溶剤をロータバップで除去し、残渣をEtOAcで希釈した。混合物を1NのHClでpH=2とし、2層を分離した。有機層をブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、シクロペンチルカーバメート(3.5g)を得た。
【0705】
【化467】
[この文献は図面を表示できません]
シクロペンチルカーバメート(3.26g,3.56mmol)をCH
2Cl
2(450mL)に溶解し、N
2で30分脱気した。グラブのGl(880mg,1.07mmol)を加え、さらに30分脱気した。反応混合物を一晩で45℃に環津し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(6.7g,53.4mmol)を加え、次いでTEA(15mL,107mmol)およびH
2O(50mL)を加えた。反応混合物を一晩還流加熱した。2層を分離した。有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.73gの環状トリペプチドを得た。
【0706】
環状トリペプチド(1.75g,1.97mmol)および中間体X(622mg,1.78mmol)のNMP(35mL)溶液を、Cs
2CO
3(1.24g,3.82mmol)で処理した。反応混合物を6時間で80℃に加熱し、次いで室温で一晩保持した。反応系をEtOAcで希釈し、H
2Oで洗浄した。水層を1NのHClでpH=4とし、5%MeOH/EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.0gのオレフィン中間体を得た。
【0707】
オレフィン中間体(487mg,0.49mmol)のCH
3CN(2.5mL)溶液に、0℃で、ヨードトリメチルシラン(0.34mL,2.4mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.34mL)およびMeOH(2.5mL)を加え、10分攪拌した。溶剤を濃縮し、粗生成物をHPLCによって精製し、246mgの酸163を得た。
【0708】
【化468】
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実施例164:化合物164の製造
【0709】
【化469】
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2.17g(9.36mmol)のメチル2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−アミノプロパノエートおよび1.56mL(11.19mmol)のトリエチルアミンのCH
2Cl
2(20mL)溶液を、0℃で、攪拌しながら、3−ブテンスルホニルクロリドのCH
2Cl
2(3mL)溶液をカニューレで加えた。30分後、混合物を室温で14時間攪拌し、濃縮した。粘稠な残渣を酢酸エチル(50mL)に溶解し、0.3MのHCl水溶液で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機画分を、水(×1)およびブリン(×1)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)し、濃縮した。残渣をヘキサンおよび酢酸エチルを使用するコンビフラッシュ(120gカラム)で精製し、1.54g(49%)のスルホンアミドを薄黄色固体として得た。
【0710】
メチル3−(3−ブテニルスルホンアミド)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−プロパノエート(1.54g,4.58mmol)を、ジオキサン中の4NのHClに溶解し、溶液を室温で1時間攪拌し、濃縮した。残渣を高真空で20分乾燥した後、残渣およびトリエチルアミン(1.92mL,13.78mmol)をH
2O(23mL)およびTHF(23mL)に溶解し、シクロペンチルオキシカルボニルオキシ−スクシナアミド(1.10g,4.83mmol)を該溶液に加えた。溶液を室温で3.5時間攪拌し、半分の体積に濃縮し、その後H
2O(30mL)で希釈した。生成物を酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、抽出物をH
2O(50mL×1)および飽和NH
4Cl水溶液(50mL×1)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮し、1.52g(95%)を得た。
【0711】
メチルエステル(1.52g,4.36mmol)およびLiOH(522.5mg,21.82mmol)を、H
2O(20mL)、メタノール(20mL)およびTHF(20mL)に0℃で溶解し、得られた混合物を室温で9時間攪拌した。溶液を濃縮し、THFおよびメタノールを除去し、得られた濃縮し、溶液をH
2O(30mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL×1)で洗浄した。水性画分を6NのHCl(5mL)で酸性とした後、生成物を酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。抽出物をブリン(40mL×1)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)し、濃縮し、1.30g(89%)の酸を得た。
【0712】
ジペプチドXII(3.20g,4.36mmol)を16.5mLのジオキサン中の4NのHClに溶解し、室温で1時間攪拌した。得られた溶液を濃縮し、真空管層した。得られた残渣のDMF(7mL)溶液を、酸(1.30g,3.89mmol)、HATU(2.22g,5.83mmol)およびN−メチルモルホリン(1.5mL,13.64mmol)のDMF(8mL)溶液に室温で加えた。2時間後、溶液を5%LiCl水溶液(60mL)とともに20分攪拌し、混合物をさらにH
2O(50mL)で抽出し、その後、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。有機抽出物を1NのHCl(100mL×1)、飽和NaHCO
3水溶液(100mL×1)およびブリン(100mL×1)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)し、濃縮した。残渣を、コンビフラッシュクロマトグラフィー(120gカラム)で精製し、1.31g(35.5%)のトリペプチドを得た。
【0713】
トリペプチド(1.30g,1.37mmol)のCH
2Cl
2(260mL)溶液を30分脱気し、該溶液にグラブのGl(283mg,0.344mmol)を加えた。溶液を45℃浴で5時間還流し、追加の触媒(112mg,0.137mmol)を加え、次いでさらに4時間加熱した。該溶液に、トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(2.98g,24mmol)、トリエチルアミン(6.7mL,48.07mmol)およびH
2O(55mL)を加えた。得られた混合物を50℃浴で3時間攪拌した。混合物を
H
2O(200mL)および飽和NH
4Cl水溶液(200mL)で希釈し、2層を分離した。水性画分をさらにCH
2Cl
2(100mL×2)で抽出した。有機画分をH
2O(250mL×1)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)し、濃縮した。残渣をコンビフラッシュクロマトグラフィーで精製し、456mg(36%)の主生成物を得た。
【0714】
得られた生成物(456mg,0.495mmol)をNMP(5mL)に溶解し、8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノチアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(173mg,0.495mmol)およびCs
2CO
3(323mg,0.991mmol)を溶液に加えた。得られた混合物を70℃浴で16時間攪拌し、酢酸エチル(25mL)で希釈し、その後5%LiCl水溶液(20mL)とともに30分攪拌した。2相を分離した後、水性画分を酢酸エチル(30mL×1)で抽出した。有機画分をH
2O(×1)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)し、濃縮した。残渣を、CH
2Cl
2およびメタノールを使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーで精製し、いくらかの不純物を含む259mgの生成物を得た。
【0715】
DME(2.5mL)およびH
2O(0.25mL)中の不純生成物(286mg,.250mmol)、トシルヒドラジン(350mg,1.88mmol)および酢酸ナトリウム(308mg,3.75mmol)の混合物を、95℃浴で3時間還流した。追加のトシルヒドラジン(350mg,1.88mmol)および酢酸ナトリウム(308mg,3.75mmol)を混合物に加え、該混合物を1.5時間還流した。混合物をH
2O(50mL)および飽和NaHCO
3水溶液(50mL)で希釈し、酢酸エチル(40mL×2)で抽出した。抽出物をH
2O(×1)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)し、濃縮した。残渣を、0.05%TFAとともに、H
2Oおよびアセトニトリルを使用する、逆相コンビフラッシュクロマトグラフィー(43gカラム)によって精製した。合わせた画分を濃縮し、アセトニトリルを除去し、生成物を酢酸エチル(×2)で抽出し、得られた水溶液を飽和NaHCO
3で希釈し、いくらかの不純物を含む135mgの生成物を得た。
【0716】
不純生成物(135mg,0.130mmol)および2,6−ルチジン(0.19mL,1.63mmol)のアセトニトリル(3mL)溶液を、0℃でかくはんしながら、TMSI(0.18mL,1.27mmol)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌した後、メタノール(2mL)を加え、溶液を室温で1時間攪拌した。溶液を濃縮し、残渣を逆相HPLCで精製した。生成物含有画分をプールし、濃縮し、凍結乾燥し、74.6mg(51%)のTFA塩を得た。
【0717】
【化470】
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実施例165:化合物165の製造
【0718】
【化471-1】
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ステップ1. VIII(477mg,1.30mmol)および(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−メトキシ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(実施例42)(274mg,0.93mmol)のトルエン(4.5mL)黄色溶液に、ナトリウム2−エチル−ヘキサノエート(77mg,0.46mmol)のH
2O(4.5mL)溶液を加えた。反応混合物を22時間で70℃に加熱した。追加の2−エチル−ヘキサノエート(100mg)を加え、70℃で22時間攪拌し、室温に冷却した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(2×)、飽和NaHCO
3(2×)およびブリンで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、468mgのアルコールを得た。LC/MS=661.9(M
++l),683.9(M
++Na)
ステップ2. アルコール(468mg,0.71mmol)およびDABCO(255mg,2.27mmol)をトルエン(3.5mL)に溶解した。ブロシルクロリド(580mg,2.27mmol)のトルエン(3.5mL)溶液を滴下した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3でクエンチした。2層を分離し、有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、402mgのブロシレートを49%の収率で得た。
【0719】
【化471-2】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3. ブロシレート(402mg,0.46mmol)のCH
2Cl
2(3.4mL)溶液に、1,4−ジオキサン(3.4mL,17mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮し、一晩真空乾燥し、次いでTHF(3.4mL)に溶解した。THF(4.6mL)中の新しく製造したシクロペンチルクロロホルメート(2.33mmol)を加えた。TEA(0.32mL,2.28mmol)を反応混合物に加えた。反応を1時間以内に完了させた。飽和NH
4Clを加えることによって、反応をクエンチし、EtOAcで希釈した。2層を分離した。有機層を飽和NH
4Clおよびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、349mgのシクロペンチルカーバメートを86%の収率で得た。
【0720】
【化471-3】
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ステップ4. シクロペンチルカーバメート(349mg,0.39mmol)をCH
2Cl
2(28mL)に溶解し、N
2で20分脱気した。グラブのGl(80mg,0.10mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を6.5時間で50℃に加熱した。追加のグラブのGl(40mg)を加え、8時間で60℃に加熱した。さらにグラブのGl(40mg)を加え、50℃で5時間攪拌し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(1.21g)を加え、次いでTEA(2.7mL)およびH
2O(5mL)を加えた。反応混合物を6時間で50℃に加熱し、次いで一晩室温に置いた。2層を分離した。有機層を0.5NのHClおよびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、210mgのオレフィン化合物を、62%の収率で得た。LC/MS=865.5(M
++l),887.5(M
++Na)
ステップ5. オレフィン化合物(210mg,0.24mmol)および2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(77mg,0.24mmol)のNMP(2.4mL)溶液を、Cs
2CO
3(79mg,0.24mmol)で処理した。反応混合物を6時間で65℃に加熱し、次いで、一晩で室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。有機層を5%LiClおよびブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物(229mg,0.24mmol)を、CH
3CN(3mL)に溶解し、2,6−ルチジンを0℃で加え、次いでヨードトリメチルシラン(0.52mL,3.65mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、3時間攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.2mL)を加え、次いでMeOH(2.5mL)を加え、室温に暖めた。混合物を濃縮し、HPLCで精製し、98mgの生成物165を44%の収率で得た。
【0721】
【化472】
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実施例166:化合物166の製造
【0722】
【化473】
[この文献は図面を表示できません]
165(887mg,0.97mmol)のDME(87mL)/H
2O(8.7mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(1.45g,7.28mmol)およびNaOAc(1.19g,14.57mmol)を加えた。反応混合物を4時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。混合物を濃縮し、CH
2Cl
2に溶解し、H
2Oで洗浄した。水層をCH
2Cl
2(2×)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮し、30分真空乾燥した。残渣をDME(60mL)およびH
2O(6mL)に溶解した。NaOAc(1.19g,14.57mmol)およびp−トシルヒドラジン(1.45g,7.28mmol)を加えた。反応混合物を6時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。反応系を処理し、HPLCで精製し、318mgの酸166を36%の収率で得た。
【0723】
【化474】
[この文献は図面を表示できません]
実施例167:化合物167の製造
【0724】
【化475】
[この文献は図面を表示できません]
生成物(実施例167)を黄色固体として得た。
【0725】
【化476】
[この文献は図面を表示できません]
実施例168:化合物168の製造
【0726】
【化477】
[この文献は図面を表示できません]
生成物(実施例168)を黄色固体として得た。
【0727】
【化478】
[この文献は図面を表示できません]
実施例169:化合物169の製造
【0728】
【化479】
[この文献は図面を表示できません]
ホスフィナート(実施例51で記載)(5.0g,11.55mmol)のTFA(31mL,416mmol)溶液に、室温で、DMS(8.2mL,111mmol)を加え、一晩攪拌した。反応混合物を、氷冷した4NのHCl(350mL)に注ぎ入れ、1/1iPrOH/ヘプタン(420mL)で抽出した。有機層を4NのHCl(5×500mL)で洗浄した。合わせた水層を冷却バス中でpH=10とした。水層をEtOAc(5×500mL)で抽出した。有機層をブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、2.9gのアミンを84%の収率で得た。
【0729】
【化480】
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VIII(3.5g,9.56mmol)およびアミン(2.2g,7.36mmol)のトルエン(20mL)黄色溶液に、ナトリウムヘキサノエート(1.83g,11.04mmol)のH
2O(60mL)溶液を加えた。反応混合物を40時間で80℃に加熱し、室温に冷却した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3、0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、4.4gのアルコールを69%の収率で得た。
【0730】
【化481】
[この文献は図面を表示できません]
アルコール(1.4g,2.1mmol)およびDABCO(750mg,6.7mmol)を、トルエン(20mL)に溶解した。ブロシルクロリド(1.7g,6.7mmol)のトルエン溶液を滴下した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3でクエンチした。2層を分離し、有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.3gのブロシレートを70%の収率で得た。
【0731】
【化482】
[この文献は図面を表示できません]
ブロシレート(1.48g,1.61mmol)をCH
2Cl
2(200mL)に溶解し、N
2で20分脱気した。グラブのGl(413mg,0.5mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を一晩で45℃に加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(3.4g,27.4mmol)を加え、次いでTEA(8mL,50mmol)およびH
2O(20mL)を加えた。反応混合物を4時間で50℃に加熱し、次いで室温で一晩置いた。2層を分離した。有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、907mgの環状ホスフィナートを得た。
【0732】
【化483】
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環状ホスフィナート(857mg,1.0mmol)およびフェノール(316mg,1.0mmol)のNMP(10mL)溶液を、Cs
2CO
3(651.6mg,2.0mmol)で処理した。反応混合物を一晩で65℃に加熱し、次いで室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、H
2Oで洗浄した。水層を1NのHClでpH=4とし、5%MeOH/EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、670mgの目的生成物を得た。
【0733】
【化484】
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上で得た生成物(670mg,0.72mmol)のCH
3CN(2mL)溶液に、0℃で、ヨードトリメチルシラン(717mg,3.58mmol)を加えた、反応混合物を0℃で20分攪拌した。2,6−ルチジン(1mL)およびMeOH(1mL)を加え、20分攪拌し、真空濃縮し、20分乾燥し、粗酸を得た。シクロペンタノール(308mg,3.58mmol)をTHF(7.8mL)に溶解し、トルエン中のホスゲン(3.2mL,6.09mmol)を加えた。
【0734】
反応系を1時間攪拌し、濃縮し、体積を半分としてホスゲンを除去した。粗酸をCH
3CN(20mL)に溶解した。H
2O(10mL)中のNa
2CO
3(1.1g,8.64mmol)を加え、5分攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメートのTHF溶液を加えた。反応を1時間以内に完了させ、濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、1.0NのHClを加え、pH=2に調整した。2層を分離し、有機層を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、生成物169を得た。
【0735】
【化485】
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実施例170:化合物170の製造
【0736】
【化486】
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169(50mg,0.05mmol)のDME(1mL)/H
2O(0.1mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(76mg,0.41mmol)およびNaOAc(66mg,0.81mmol)を加えた。反応混合物を1.5時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。3NのHClを数滴加え、pH=2に調整した。粗生成物をHPLCにより精製し、25mgの酸170を得た。
【0737】
【化487】
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実施例171:化合物171の製造
【0738】
【化488-1】
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ステップ1. 4−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル(460mg,1.99mmol)およびEt
3N(417μl,2.99mmol)のTHF(13mL)溶液を、−43℃で攪拌しながら、エチルクロロホルメート(209μl,2.19mmol)を加えた。混合物を−40℃と−25℃との間で30分攪拌した。内部温度を−35℃未満に保ちながら、この混合物に、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ホスホン酸ジエチルエステル(480mg,2.19mmol)のTHF(13mL)溶液を滴下した。溶液を室温に温め、H
2Oでクエンチした。反応混合物をEtOAcで抽出した。次いで、合わせた有機洗浄物をブリン、1NのHCl(2×)、次いでブリンで抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥した、粗生成物(760mg,88%)をさらに精製することなく使用した。LC/MS=433(M
++1),454.9(M
++Na)
ステップ2. エステル(760mg,1.75mmol)のCH
2Cl
2(4.40mL)溶液に、4NのHCl/ジオキサン(4.40mL,17.5mmol)を加えた。反応系を室温で2時間攪拌した。反応系を濃縮し、残渣を2時間真空乾燥した。粗アミンをさらに精製することなく使用した。LC/MS=333.3(M
+遊離塩基+1),
454.9(M
+遊離塩基+Na)
ステップ3. アミン(644mg,1.75mmol)、2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ノネ−8−ン酸およびHATU(665mg,1.75mmol)のCH
2Cl
2(13.125mL)およびDMF(4.375mL)溶液に、N−メチル−モルホリン(524μL,4.77mmol)を加えた。反応系を室温で30分攪拌した。反応を5%LiCl(20mL)でクエンチし、混合物を、2層が分離するまで攪拌した。混合物をEtOAc(75mL)で抽出した後、水層をさらにEtOAcで抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3、ブリンで洗浄し、次いでMgSO
4で乾燥した。ろ液を濃縮し、残渣を、カラムクロマトグラフィーを使用して精製し、トリペプチド(440mg,43%)を得た。
【0739】
【化488-2】
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ステップ4. N
2を20分バブリングすることにより脱気した、トリペプチド(2.4g,4.10mmol)のCH
2Cl
2溶液、およびグラブのGl触媒(844mg,1.025mmol)を、40℃に加熱した。反応系を40℃で4時間攪拌した後、追加のグラブのGl触媒(150mg,0.18mmol)を加え、該溶液を40℃で一晩攪拌し続けた。追加のグラブのGl触媒(132mg,0.16mmol)を加え、溶液を、50℃油浴中で還流した。4時間後、トリス−(ヒドロキシメチル)ホスフィン(8.48g,68.34mmol)を加え、溶液を10分攪拌し、その後、Et
3N(19mL,136mmol)を加え、次いでH
2O(20mL)を加えた。混合物をN
2下、50℃で2時間攪拌した後、さらに別のH
2O(10mL)を加え、混合物を50℃でさらに4時間加熱し、次いで室温で一晩攪拌した。水相を除去し、有機相をH
2O、0.5NのHClおよび飽和NaHCO
3で洗浄した。次いで、有機相をMgSO
4で乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィーを使用して精製し、オレフィン(1.85g,81%)を得た。
【0740】
【化488-3】
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ステップ5. オレフィン(1.85g,3.32mmol)およびナトリウムヨウ化物(4.98g,33.2mmol)のピリジン(33.2mL)溶液を、105℃で10時間加熱した。次いで、反応系を室温で2日間置いた。追加のナトリウムヨウ化物(1.50g,10.0mmol)を加え、溶液を105℃で2時間加熱した。次いで、反応系を室温に冷却した。
【0741】
この溶液に、4−ジ(メチルアミノ)ピリジン(41mg,0.33mmol)および無水酢酸(4.10mL,43.16mmol)を加えた。反応系を室温で2時間攪拌し、次いで一晩凍結した。溶液を解凍し、EtOAcを加えた。飽和NaHCO
3を加え、pHを7〜8に調整し、次いで層を分離した。有機層をH
2Oで抽出し、合わせた水層を、1NのHClで、pH1〜2の酸性にした。水層を200mLの酢酸エチル(4×)で抽出し、合わせた有機層をブリンで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濃縮した。残渣を、逆相HPLCを使用して精製し、一酸(1.15g,61%)を白色固体として得た。
【0742】
【化488-4】
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ステップ6. オキサリルクロリド(589μl,6.75mmol)のトルエン(16.9mL)溶液に、ジメチルホルムアミド(26μl,0.34mmol)を滴下した。得られた溶液を室温で10分攪拌した。トルエン(8mL)中の一酸(965mg,1.69mmol)を、先の溶液に滴下し、得られた混合物を室温で30分攪拌した。混合物を濃縮し、高真空下に20分置いた。残渣をTHF(16.9mL)に溶解し、−35℃に冷却した。n−プロピルマグネシウムクロリド(845μl,1.69mmol)を滴下し、反応系を−30℃で30分攪拌した。追加のn−プロピマグネシウムクロリド(845μl,1.69mmol)を加え、反応系を−25℃に暖め、20分攪拌した。追加のn−プロピルマグネシウムクロリド(845μl,1.69mmol)を加え、反応系を−25℃で20分攪拌した。さらにn−プロピルマグネシウムクロリド(845μl,1.69mmol)を加え、さらに−25℃で15分攪拌した。n−プロピルマグネシウムクロリド(845μl,1.69mmol)の最後の添加を行い、溶液を−30℃で攪拌した。飽和NH
4Clを使用して反応を−30℃でクエンチした。反応系を暖め、EtOAcで希釈した。有機層を、飽和NH
4Clおよびブリンで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって、残渣から、目的生成物(468mg,46%)を白色フォームとして単離した。LC/MS=598.0(M
++l),619.9 (M
++Na)
ステップ7. 上で得た生成物のCH
2Cl
2(9.8mL)溶液に、4NのHCl/ジオキサン(4.90mL,19.58mmol)を加え、室温で1.5時間攪拌した。溶液を濃縮し、高真空下で乾燥した。白色固体をさらに精製することのなく使用した。LC/MS=497.8(M
+遊離塩基+1),519.9(M
+遊離塩基+Na)
ステップ8. アミンのCH
3CN(7.83mL)、H
2O(783μl)およびEt
3N(273mL,1.96mmol)の溶液を、5分攪拌し、その後、シクロペンチルクロロホルメート(173μl,1.17mmol)を滴下した。反応系を室温で35分攪拌し、濃縮し、酢酸エチルに取った。有機相を、飽和NH
4Clおよびブリンで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって残渣から、シクロペンチルカーバメートを精製した(388mg,2ステップで86%)。
【0743】
【化488-5】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ9. シクロペンチルカーバメート(388mg,0.64mmol)のTHF(9.54mL)およびMeOH(6.36mL)溶液を、0℃で攪拌しながら、LiOH(27mg,0.64mmol)のH
2O(3.16mL)溶液を滴下した。次いで、反応系を45分攪拌した。反応を、飽和NH
4Clでクエンチし、CH
2Cl
2で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濃縮した。得られたアルコールを高真空に置き、さらに精製することなく、使用した。
ステップ10. アルコール(361mg,0.64mmol)およびDABCO(200mg,1.78mmol)のトルエン(1.27mL)溶液に、4−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(455mg,1.78mmol)のトルエン(1.27mL)を加えた。反応系を室温で2時間攪拌した。反応系をトルエンで希釈し、1MのNa
2CO
3でクエンチした。有機層を1MのNa
2CO
3で抽出し、少量のTHFで希釈し、0.5MのHClで洗浄した。次いで、有機層をH
2Oで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって残渣から、ブロシレートを、白色フォーム/半結晶性固体として精製した(323mg,65%)。LC/MS=685.5(M
++1)
ステップ11. ブロシレート(100mg,0.13mmol)、2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(40mg,0.13mmol)およびCs
2CO
3(42mg,0.13mmol)の1−メチル−2−ピロリジノン(2mL)溶液を、60℃で10時間、次いで室温で一晩、攪拌した。次いで、反応系を60℃に再加熱し、さらに5時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、H
2Oおよび飽和NaHCO
3の1:1溶液、次いでブリンで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。残渣を高真空で一晩置いた。粗生成物(110mg,0.03mmol)および2,6−ルチジン(148μl,1.27mmol)のCH
3CN(2mL)溶液を、0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(181μl,1.27mmol)を滴下した。反応系を室温で3.5時間攪拌した。次いで、反応系を0℃に冷却し、追加の2,6−ルチジン(74μl,0.64mmol)およびヨードトリメチルシラン(91μl,0.64mmol)を加えた。反応系を1時間で室温に暖めた。反応系を0℃に冷却し、次いでEt
3N(200μl)およびMeOH(2.5mL)を加えた。反応系を濃縮し、HPLCにより残渣より171(47.6mg,45%)を黄色固体として単離した。
【0744】
【化489】
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実施例172:化合物172の製造
【0745】
【化490-1】
[この文献は図面を表示できません]
ブロシレート(40mg,0.05mmol)および5%Rh/Al
2CO
3(12mg)のEtOAc(2mL)溶液を含有する反応容器を、真空下で排気し、雰囲気をH
2で置き換えた。この排気/再加圧サイクルを、もう2回以上繰り返した。次いで、反応系をH
2下、室温で16時間攪拌した。反応系をセライト541のプラグでろ過し、ろ液を濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより残渣より、飽和化合物(22mg,55%)を白色固体として単離した。
【0746】
【化490-2】
[この文献は図面を表示できません]
実施例171に記載の置き換えおよび脱保護により化合物172を得た。
【0747】
【化491】
[この文献は図面を表示できません]
実施例173:化合物173の製造
【0748】
【化492】
[この文献は図面を表示できません]
チオフェン−2−イル−メタノール(3.0mL,31.7mmol)の15mLエーテル溶液を、0℃で攪拌しながら、PBr
3を5分で加えた。0℃で1.5時間後、50%KOH水溶液(15mL)を加え、有機層を分離し、これを冷凍庫でKOHペレットを用い1時間乾燥した。2−ブロモメチル−チオフェンの粗溶液を次の反応に使用した。
【0749】
IV(2.78g,8.98mmol)およびDIEA(3.75mL,21.53mmol)の30mLのCH
2Cl
2溶液を、室温で攪拌しながら、TMSCl(2.55mL,20.09mmol)を加えた。30分後、粗ブロマイド(16mL)を加え、溶液を40℃で16時間攪拌した。溶液を濃縮し、水(50mL)中の残渣を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機画分を水(50mL)で洗浄した後、これを乾燥(MgSO
4)し、濃縮した。残渣を、ヘキサン:酢酸エチルを溶出液として使用する、コンビフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、ホスフィナート(2.191g,60%)を、2つのジアステレオマーの混合物として得た。
【0750】
上で得たホスフィナート(2.032g,5.01mmol)の、16mLのTFAおよび4mLのMe
2S溶液を、室温で6時間攪拌した。溶液を25℃で濃縮し、酢酸エチル(60mL)中の残渣を、氷冷した1NのNaOH(60mL×2)およびブリン(60mL)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(60mL)で抽出した。合わせた有機画分を、乾燥(MgSO
4)し、濃縮し、1.22g(90%)のアミンを得た。
【0751】
トルエン(2.7mL)中のVIII(845mg,2.31mmol)およびアミン(404.8mg,1.49mmol)の混合物に、ナトリウム2−エチル−ヘキサノエート(164mg,0.99mmol)およびH
2O(5.5mL)を加えた。反応混合物を80℃に加熱し、19時間攪拌した。トルエン(1mL)中の追加の量のVIII(150mg)を加え、80℃で7時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、1NのHCl(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を、1NのHCl(40mL)で洗浄した。水層を2NのNaOH(60mL)で中性とし、その後、EtOAc(50mL)で抽出した。合わせた有機層を、飽和NaHCO
3(2×50mL)およびブリン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、740.5mgのトリペプチドアルコールを78%の収率で得た。
【0752】
アルコール(740.8mg,1.16mmol)およびDABCO(209.2mg,1.87mmol)を、トルエン(1.1mL)に溶解した。ブロシルクロリド(476.8mg,1.87mmol)のトルエン(0.8mL)溶液を滴下した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応系をEtOAc(35mL)で希釈し、1NのNa
2CO
3で洗浄した。有機層を、1NのHCl(30mL)およびH
2O(2×30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、915.9mgのブロシレートを92%の収率で得た。
【0753】
ブロシレート(915.9mg,1.07mmol)をCH
2Cl
2(150mL)に溶解し、N
2で20分脱気した。グラブのGl(221.2mg,0.27mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を一晩で50℃に加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(1.67g,3.45mmol)を加え、次いでTEA(3.75mL,26.9mmol)およびH
2O(30mL)を加えた。反応混合物を室温で5時間攪拌した。2層を分離した。有機層を、H
2O、0.5NのHClおよび飽和NaHCO
3で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、753.4mgの環状ホスフィナートを85%の収率で得た。
【0754】
環状ホスフィナート(753.4mg,0.91mmol)および2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(301.3mg,0.96mmol)のNMP(10mL)溶液を、Cs
2CO
3(364.1mg,1.12mmol)で処理した。反応混合物を12時間で70℃に加熱し、次いで室温に冷却した。反応混合物をEtOAc(50mL)およびH
2O(70mL)で希釈し、セライトでろ過した。2層を分離した。有機層を、H
2O(70mL)および飽和NaHCO
3(2×70mL)で洗浄した。水層をEtOAc(50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をC18カラム上のコンビフラッシュで精製し、470.3mgの化合物を得た。
【0755】
上で得た生成物(470.3mg,0.52mmol)のCH
2Cl
2(3.25mL)溶液に、1,4−ジオキサン(3.25mL,13mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で2.5時間攪拌し、濃縮した。残渣をCH
3CNで粉砕し、濃縮した。残渣を20分真空乾燥し、粗アミンHCl塩を得た。得られた粗アミンHCl塩を、CH
3CN(5mL)に溶解し、0℃に冷却した。H
2O(5mL)中のNa
2CO
3(360mg,3.4mmol)を加え、5分攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメートのCH
3CN(5mL,2.64mmol)溶液を加えた。反応を1時間以内に完了させ、濃縮した。残渣をEtOAc(40mL)に溶解し、H
2O(40mL)およびブリン(20mL)で洗浄した。水層をEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、286.9mgの生成物シクロペンタンイルカーバメートを60%の収率で得た。
【0756】
シクロペンタンイルカーバメート(87.9mg,0.096mmol)および2,6−ルチジン(0.07mL,0.6mmol)のCH
3CN(3mL)溶液を、0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(0.07mL,0.49mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、3.5時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、追加のヨードトリメチルシラン(0.01mL)および2,6−ルチジン(0.01mL)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。MeOH(1mL)を加え、1時間攪拌した。混合物を濃縮し、粗生成物をHPLCにより精製し、71.2mgの173を74%の収率で得た。
【0757】
【化493】
[この文献は図面を表示できません]
実施例174:化合物174の製造
【0758】
【化494】
[この文献は図面を表示できません]
実施例173のオレフィン(193.6mg,0.21mmol)およびp−トシルヒドラジン(1.26g,4.22mmol)のTHF(8mL)溶液を、60℃に加熱しながら、THF(1mL)中のTEA(0.59mL,4.23mmol)を10分で加えた。反応混合物を60℃で27時間攪拌した。追加のヒドラジン(1.26g,4.22mmol)およびTEA(0.59mL,4.23mmol)を加え、60℃で24時間攪拌した。反応系を室温に冷却し、固体をろ取した。ろ液を濃縮し、残渣をコンビフラッシュで精製し、目的生成物とともに出発物質を含有する100.5mgの混合物を得た。得られた混合物をTHF(5mL)に溶解した。ヒドラジン(655.2mg,2.20mmol)およびTEA(0.31mL,2.22mmol)を加えた。混合物を60℃で20時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をCH
2Cl
2に溶解した。固体をろ取し、ろ液を濃縮した。残渣をコンビフラッシュで精製し、68.1mgの飽和化合物を得、これを、CH
3CN(3mL)およびCH
2Cl
2(1.5mL)中で、2,6−ルチジン(0.1mL,0.86mmol)を用いて加水分解し、0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(0.1mL,0.7mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、1.5時間攪拌した。MeOH(1mL)を加え、室温で0.5時間攪拌し、混合物を濃縮し、粗生成物をHPLCにより精製し、51.3mgの酸174を得た。
【0759】
【化495】
[この文献は図面を表示できません]
実施例175:化合物175の製造
【0760】
【化496】
[この文献は図面を表示できません]
ラクトン(VIII)(860mg,2.35mmol)、アミン(実施例83で製造)(300mg,1.18mmol)およびナトリウム2−エチルヘキサノエート(60mg,0.35mmol)の溶液を、トルエン(10mL)およびH
2O(10mL)中、80℃で12時間し、次いで室温で72時間攪拌した。酢酸エチル(50mL)を該溶液に加え、飽和ナトリウムカーボネート(20mL)、1MのHCl(20mL)、次いでブリン(15mL)で洗浄した。有機層を乾燥し、濃縮した。
【0761】
得られたジエンアルコール(700mg,1.13mmol)およびDABCO(200mg,1.58mmol)のトルエン(2mL)溶液に、トルエン(5mL)中の4−ブロモトルエンスルホニルクロリド(400mg,1.81mmol)を加えた。該溶液を室温でl.5時間攪拌し、その後、反応系をトルエンで希釈し、1MのNa
2CO
3でクエンチした。有機層を1MのNa
2CO
3で洗浄し、酢酸エチルで希釈し、0.5MのHCl、次いでH
2Oで再び洗浄し、乾燥し、濃縮した。粗物質を、フラッシュクロマトグラフィーで精製し目的ブロシレートを得た。このジエン(290mg,0.35mmol)を脱気されたCH
2Cl
2(40mL)に置き、グラブのGl触媒(7.1mg,0.09mmol)を加えた。反応混合物を40℃で15時間攪拌した。追加の5モル%触媒を加え、溶液を40℃で1.5時間攪拌し続けた。追加のグラブのGl(5mol%)を加え、溶液を40℃で1.5時間攪拌し続けた。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(750g,1.12mmol)、トリエチルアミン(1.7mL)およびH
2O(25mL)を加えた。溶液を40℃で3時間、次いで室温で一晩攪拌した。次いで、溶液をH
2Oで洗浄し、有機層を乾燥し、濃縮した。粗物質をHPLCにより精製し、目的のメタセシス生成物(264mg)を得た。この大環状ブロシレート(260mg,0.32mmol)、Cs
2CO
3(104mg,0.32mmol)およびアミノチアゾールキノリン(101mg,0.32mmol)のN−メチルピロリドン(3mL)溶液を、60℃で5時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和ナトリウムビカーボネートでクエンチした。有機相を飽和ビカーボネート溶液およびブリンで洗浄し、次いで乾燥し、濃縮した。物質を、カラムクロマトグラフィーで精製し、生成物(128mg,2ステップで42%)を得た。
【0762】
Boc−アミン(128mg,0.14mmol)の溶液をCH
2Cl
2(1mL)中で攪拌しながら、トリフルオロ酢酸(500μl)を加えた。該溶液を室温で1時間攪拌した。溶液を濃縮し、トルエン(2×)と共沸した。残渣をTHF(1mL)中で攪拌し、THF(500μl)中のシクロペンチルクロロホルメート(0.72mmol)、トリエチルアミン(240μl,1.73mmol)を加え、室温で1時間放置した。反応混合物をH
2Oおよび酢酸エチルで分配し、ブリンで洗浄し、乾燥(MgSO
4)し、濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィーで精製し、シクロペンチルカーバメート(68mg,66%)を得た。
【0763】
このエチルホスフィナート(68mg,0.08mmol)のCH
3CN(1mL)溶液に、TMSI(54μl,0.38mmol)を加えた。30分後、2,6−ルチジン(500μl)、次いでメタノールを加えた。反応混合物を濃縮し、共沸した。粗物質をHPLCにより精製し、化合物175(15mg,23%)を得た。
【0764】
【化497】
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実施例176:化合物176の製造
【0765】
【化498】
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実施例175のメタセシス生成物(1.2g,1.48mmol)を酢酸エチル(15mL)に取り、デグサ型アルミナ上のロジウム(0.6g,50%w/w)を加えた。反応容器を排気し、水素雰囲気下に置き、室温で5時間攪拌した。反応が完了した時、溶液をセライトでろ過し、濃縮し、1.08gを得、これを直接次のステップに使用した。
【0766】
このブロシレート(1.08g,1.33mmol)をN−メチルピロリジノン(15mL)に取り、アミノチアゾールキノリン(0.42g,1.33mmol)およびセシウムカーボネート(0.43g,1.33mmol)を加えた。反応混合物を60℃で4時間加熱し、ついで室温で一晩攪拌した。酢酸エチルを加え、有機層を飽和ナトリウムビカーボネート溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、目的生成物(0.45g,2ステップで38%)を得た。
【0767】
このBoc−アミン(0.45g,0.5mmol)を、アセトニトリル(5mL)に取り、TMSI(0.36mL,2.5mmol)を加えた。反応混合物を室温で15分攪拌した(LCMS分析は、完全な変換を示した)。2,6−ルチジン(0.2mL)を加え、次いで、メタノールでクエンチし、濃縮し、トルエン(3×20mL)とともに共沸した。次いで、残渣をアセトニトリル/水(それぞれ5mL)に取った。ナトリウムカーボネート(0.64g,6mmol)およびシクロペンチルクロロホルメート(5当量)を加え、反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。LCMSは、完全な変換を示し、次いで反応系を、濃縮し、ろ過し、HPLCで精製し、化合物176(180mg,41%)を得た。
【0768】
【化499】
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実施例177:化合物177の製造
【0769】
【化500】
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環状ブロシレート(実施例173)(448.5mg,0.54mmol)および7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−オール(145mg,0.58mmol)のNMP(6.8mL)溶液を、Cs
2CO
3(224mg,0.69mmol)で処理した。反応混合物を8時間で70℃に加熱し、次いで室温に冷却した。反応混合物をEtOAc(80mL)で希釈し、H
2O(2×100mL)、ついで飽和NaHCO
3(2×100mL)で洗浄した。水層をEtOAc(80mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、295.7mgの目的生成物を65%の収率で得た。
【0770】
上で得た生成物(295.7mg,0.35mmol)のCH
2Cl
2(2.2mL)溶液に、1,4−ジオキサン(2.2mL,8.8mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮した。残渣をCH
3CNで粉砕し、濃縮した。残渣を20分真空乾燥し、粗アミンHCl塩を得た。シクロペンタノール(0.16mL,1.76mmol)をTHF(6mL)に溶解し、トルエン(1.5mL,2.84mmol)中の20%ホスゲンを加えた。反応系を1時間攪拌し、濃縮した。残渣をCH
2Cl
2に溶解し、濃縮し、粗シクロペンチルクロロホルメートを得た。粗アミンHCl塩をCH
3CN(2mL)に溶解し、0℃に冷却した。H
2O(3mL)中のNa
2CO
3(225mg,2.12mmol)を加え、5分攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメートのCH
3CN(4mL)溶液を加えた。反応を1時間以内に完了させ、濃縮した。残渣をEtOAc(30mL)に溶解し、H
2O(30mL)およびブリン(20mL)で洗浄した。水層をEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、255.9mgの生成物を得た。
【0771】
上で得た生成物(97.5mg,0.11mmol)および2,6−ルチジン(0.08mL,0.69mmol)のCH
3CN(2mL)溶液を、0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(0.08mL,0.56mmol)を加えた。反応混合物を0℃で6時間加熱し、ついで30分で室温に暖めた。MeOH(1mL)を加え、20分攪拌した。混合物を濃縮し、粗生成物 HPLCにより精製し、96.1mgの酸177を90%の収率で得た。
【0772】
【化501】
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実施例178:化合物178の製造
【0773】
【化502】
[この文献は図面を表示できません]
エチルホスフィナート(実施例177,158.1mg,0.18mmol)およびp−トシルヒドラジン(551.9mg,1.85mmol)のTHF(6mL)溶液を70℃に加熱しながら、THF(1mL)中のTEA(0.26mL)を10分で加えた。反応混合物を60℃で一晩攪拌した。THF(1mL)中の追加のヒドラジン(555mg)およびTEA(0.26mL)を加え、60℃で16時間攪拌した。さらにTHF(1mL)中のヒドラジン(552mg)およびTEA(0.26mL)を加え、60℃で9時間攪拌した。混合物を冷凍庫中に5.5日間保存した。ヒドラジン(1.11g)およびTEA(0.52mL)を加え、60℃で20時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAcで希釈し、その後0.5NのNaOH(2×50mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2×25mL)で抽出した。有機層をブリンで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。残渣をコンビフラッシュで精製し、10%の生成物を含有する88.3mgの混合物を得た。得られた混合物をCH
3CN(5mL)に溶解した。ヒドラジン(618mg,2.07mmol)およびTEA(0.29mL)を加えた。混合物を60℃で一晩攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣EtOAc(30mL)に溶解した。溶液を、氷冷した1NのNaOH(2×20mL)およびブリンで洗浄した。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。残渣を薄層クロマトグラフィーによって精製し、71.5mgの飽和化合物を得た。飽和化合物(71.5mg,0.08mmol)および2,6−ルチジン(0.06mL,0.52mmol)のCH
3CN(2mL)溶液を0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(0.06mL,0.42mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、2時間攪拌した。MeOH(1mL)を加え、1時間攪拌した。混合物を濃縮し、粗生成物をHPLCにより精製し、49.2mgの酸178を得た。
【0774】
【化503】
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実施例179:化合物179の製造
【0775】
【化504】
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実施例175のブロシレート(255mg,0.31mmol)、Cs
2CO
3(102mg,0.31mmol)およびフェニルキノリン(79mg,0.31mmol)の溶液をN−メチルピロリドン(3mL)中、60℃で攪拌した。4時間後、反応系を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO
3でクエンチした。有機層を、飽和NaHCO
3(2×)およびブリンで洗浄した。有機層を乾燥し、濃縮した。物質をカラムクロマトグラフィーで精製し、目的生成物(114mg,41%)を得た。
【0776】
Boc−アミン(114mg,0.14mmol)およびトリフルオロ酢酸(500μl)のCH
2Cl
2(1mL)溶液を、室温で1時間攪拌した。次いで、溶液を濃縮し、トルエン(2×)と共沸した。残渣をTHF(1mL)で攪拌し、THF(500μl)中のシクロペンチルクロロホルメート(0.69mmol)およびトリエチルアミン(230μl,1.66mmol)を順番に加えた。該溶液を室温で1時間攪拌した。反応混合物を、水と酢酸エチルとの間で分配した。有機層をブリンで洗浄し、乾燥(MgSO
4)し、濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィーで精製し、エチルホスフィナート(86mg,76%)を得た。
【0777】
エチルホスフィナート(39mg,0.04mmol)およびTMSI(30μl,0.23mmol)のCH
3CN(1mL)溶液を30分攪拌し、次いで2,6−ルチジン(500μl)を加えた。溶液を濃縮し、メタノールおよびトルエンとともに共沸した。粗物質をHPLCにより精製し、化合物179(21mg,56%)を得た。
【0778】
【化505】
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実施例180:化合物180の製造
【0779】
【化506】
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化合物152の製造で記載した手順に類似の実験手順に倣い、化合物180を製造した。
【0780】
【化507】
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実施例181:化合物181の製造
【0781】
【化508】
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ブロシレート(実施例171)(182mg,0.23mmol)、Cs
2CO
3(76mg,0.23mmol)および7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−オール(58mg,0.23mmol)の1−メチル−2−ピロリジノン(2.3mL)溶液を、65℃で3.5時間攪拌した。該溶液をEtOAcで希釈し、2.5%NaHCO
3溶液でクエンチした。有機相を2.5%NaHCO
3溶液(2×)およびブリンで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濃縮した。
【0782】
粗生成物(93mg,0.12mmol)および2,6−ルチジン(81μl,0.70mmol)のCH
3CN(3mL)溶液を、0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(99μl,0.70mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、1.5時間攪拌した。溶液を0℃に冷却しなおり、追加の2,6−ルチジン(40μl,0.35mmol)およびヨードトリメチルシラン(49μl,0.35mmol)を加えた。次いで、溶液を再び室温で1.5時間攪拌した。溶液を0℃に冷却し、Et
3N(500μl)およびMeOH(1mL)を加えた。反応混合物を濃縮し、HPLC精製によって残渣から、181(70mg,78%)を白色固体として得た。
【0783】
【化509】
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実施例182:化合物182の製造
【0784】
【化510】
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ホスフィナート(実施例181,81mg,0.10mmol)および2,4,6−トリイソプロピルベンゼン−スルホニルヒドラジン(292mg,0.98mmol)のTHF(3mL)溶液を、60℃で攪拌しながら、Et
3N(137μl,0.98mmol)を5分間で滴下した。1時間後、反応系を冷却し、追加の2,4,6−トリイソプロピルベンゼン−スルホニルヒドラジン(292mg,0.98mmol)を加えた。これに次いで、さらにEt
3N(137μl,0.98mmol)をゆっくり加えた。1時間後、さらに2,4,6−トリイソプロピルベンゼン−スルホニルヒドラジン(292mg,0.98mmol)およびEt
3N(137μl,0.98mmol)を加えた。1時間後、反応系をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl(2×)で洗浄した。THFを有機層に加え、これを飽和NH
4Cl、飽和Na
2CO
3およびH
2Oで抽出した。得られた一位相溶液をEtOAcで抽出した。合わせた有機洗浄液をブリンで抽出し、MgSO
4で乾燥し、濃縮した。飽和ホスフィナート(70mg,87%)を、HPLCによって残渣から生成し、ガラス状の白色固体を得た。LC/MS=802.7(M
++l),824.4(M
++Na)
飽和ホスフィナート(70mg,0.09mmol)および2,6−ルチジン(61μl,0.52mmol)のCH
3CN(3mL)溶液を0℃に冷却し、ヨードトリメチルシラン(75μl,0.52mmol)を滴下した。溶液を室温で1時間攪拌した。次いで、反応系を0℃に冷却し、追加の2,6−ルチジン(30μl,0.26mmol)およびヨードトリメチルシラン(37μl,0.26mmol)を加えた。次いで、該溶液を再び室温に暖め、3時間攪拌した。反応系を0℃に冷却し、Et
3N(500μl)およびMeOH(1mL)を加えた。反応系を濃縮し、HPLCにより残渣から182(46mg,69%)をオフホワイト固体として単離した。
【0785】
【化511】
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実施例183:化合物183の製造
【0786】
【化512】
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ステップ1. BOC−保護されたホスフィナート(実施例143に記載,2.22g、2.46mmol)のCH
2Cl
2(10mL)溶液に、1,4−ジオキサン(50mL,200mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で3.5時間攪拌し、濃縮し、CHaCl
2とともに共蒸発させ、真空乾燥し、目的アミンを褐色固体として得た。
ステップ2. ステップ1で得たアミン(60mg,0.075mmol)のCH
2Cl
2(0.7mL)溶液に、0℃で、CH
2Cl
2(0.2mL,0.062mmol)中の6.8Mのシクロペンチルイソシアネートを加えた。反応混合物を1時間攪拌し、−20℃の冷凍庫内で一晩保ち、濃縮した。残渣をコンビフラッシュで精製し、50.6mgの中間体エステルを得た。得られたエステル(50mg)をCH
3CN(2mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.2mL)を加えた。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌し、0℃に冷却した。TEA(0.5mL)、次いでMeOH(2mL)を加えた。混合物を濃縮し、HPLCで精製し、11.6mgの化合物183を得た。
【0787】
【化513】
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実施例184:化合物184の製造
【0788】
【化514】
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4−トリフルオロ酪酸(15.5mg,0.11mmol)およびアミンHCl塩(実施例183,70mg,0.084mmol)を、CH
2Cl
2(1mL)/DMF(0.5mL)に溶解した。HATU(47.88mg,0.13mmol)およびDIPEA(0.06mL,0.34mmol)を加え、混合物を室温で15分攪拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAcに再溶解し、5%LiCl、飽和NaHCO
3およびブリンで洗浄し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、33.4mgの中間体エステルを得た。得られたエステル(33.4mg,0.036mmol)をCH
3CN(2mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.2mL)を加えた。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌し、0℃に冷却した。TEA(0.5mL)、次いでMeOH(2mL)を加えた。混合物を濃縮し、HPLCで精製し、17.7mgの化合物184を得た。
【0789】
【化515】
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実施例185:化合物185の製造
【0790】
【化516】
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化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物185を製造した。
【0791】
【化517】
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実施例186:化合物186の製造
【0792】
【化518】
[この文献は図面を表示できません]
化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物186を製造した。LC/MS=909(M
++1)
実施例187:化合物187の製造
【0793】
【化519】
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アミン(実施例185)(130mg,0.16mmol)およびBoc−L−tert−ロイシン(45mg,0.20mmol)の溶液を、CH
2Cl
2(2mL)/DMF(0.5mL)に溶解した。HATU(93mg,0.24mmol)およびDIPEA(0.13mL,0.45mmol)を加え、混合物を室温で15分攪拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAcに再溶解し、5%LiCl、飽和NaHCO
3およびブリンで洗浄し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、133mgのテトラペプチドを81%の収率で得た。
【0794】
テトラペプチド中間体(133mg,0.13mmol)をCH
3CN(2mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.2mL)を加えた。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌し、0℃に冷却した。TEA(0.4mL)、次いでMeOH(2mL)を加えた。混合物を濃縮し、HPLCで精製し、82.6mgの187を57%の収率で得た。
【0795】
【化520】
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実施例188:化合物188の製造
【0796】
【化521】
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CH
2Cl
2(4mL)中の実施例185で示したように製造したアミン(60mg,0.075mmol)およびp−トリルボロン酸(20mg,0.15mmol)の混合物に、分子ふるい(150mg)、TEA(0.2mL)およびCu(OAc)
2を順番に加えた。反応混合物を、乾燥管を用い空気中で18時間攪拌し、CH
2Cl
2で希釈し、セライトでろ過した。ろ液を濃縮し、HPLCで精製し、100mgの中間体エステルを得た。該エステル(100mg,0.075mmol)および2,6−ルチジン(0.09mL,0.75mmol)をCH
3CN(2mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.05mL,0.38mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌し、0℃に冷却した。MeOH(0.2mL)を加え、室温に暖めた。混合物を濃縮し、HPLCで精製し、4.6mgの188を黄色固体として得た。
【0797】
【化522】
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実施例189:化合物189の製造
【0798】
【化523】
[この文献は図面を表示できません]
化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物189を製造した。
【0799】
【化524】
[この文献は図面を表示できません]
実施例190:化合物190の製造
【0800】
【化525】
[この文献は図面を表示できません]
化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物190を製造した。
【0801】
【化526】
[この文献は図面を表示できません]
実施例191:化合物191の製造
【0802】
【化527】
[この文献は図面を表示できません]
化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物191を製造した。
【0803】
【化528】
[この文献は図面を表示できません]
実施例192:化合物192の製造
【0804】
【化529】
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実施例185のステップ1で製造したアミン(70mg,0.087mmol)のTHF(2mL)溶液に、チオカルボニルジイミダゾールを加え、室温で1時間攪拌した。MeOH(1mL)中の2.0Mのアンモニウムを加え、蓋を付けたバイアル内、50℃で1時間攪拌し、濃縮した。残渣をCH
2Cl
2(2mL)に溶解し、α−ブロモケトン(35μL)を加え、50℃で1時間攪拌し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、80mgのホスフィナートを得た。ヨードトリメチルシラン(0.1mL)を用いた脱保護により192を得た。
【0805】
【化530】
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実施例193:化合物193の製造
【0806】
【化531】
[この文献は図面を表示できません]
1,2−ジメトキシエタン(5.5mL)および水(0.6mL)の混合溶剤中の、化合物184(308mg,0.305mmol)、トシルヒドリジド(425mg,2.28mmol)および酢酸ナトリウム(375mg,4.58mmol)の混合物を、95℃で3時間攪拌した。次いで、反応混合物を3mLの体積に濃縮し、ろ過した。ろ液をHPLCにより精製し、250mg(81%)の化合物193を得た。
【0807】
【化532】
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実施例194:化合物194の製造
【0808】
【化533】
[この文献は図面を表示できません]
化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物194を製造した。
【0809】
【化534】
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実施例195:化合物195の製造
【0810】
【化535】
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完全に保護された大環状ホスフィナート(Boc保護基を用い、実施例152に記載されたように合成)をHClで処理し、Boc保護基を除去した。得られたアミンを、化合物195〜200を製造するために使用した。
【0811】
このアミン(34mg,0.04mmol)のEtOAc(2mL)溶液に、飽和NaHCO
3(2mL)を加え、激しく攪拌した。2,2−ジメチルプロピルクロロホルメート(7μL)を加え、15分攪拌した。2層を分離した。有機層をブリンで洗浄し、濃縮した。乾燥残渣をCH
3CN(1mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.20mL)を加えた。反応混合物を0℃で0.5時間攪拌した。2,6−ルチジン(0.6mL)、次いでMeOH(3mL)を加えた。混合物を真空濃縮した。残渣をHPLCで精製し、25.2mgの化合物195を得た。LC/MS=959.1(M
++l)
実施例196:化合物196の製造
【0812】
【化536】
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化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物196を製造した。LC/MS=915.2(M
++1)
実施例197:化合物197の製造
【0813】
【化537】
[この文献は図面を表示できません]
化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物197を製造した。LC/MS=955.1(M
++1)
実施例198:化合物198の製造
【0814】
【化538】
[この文献は図面を表示できません]
化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物198を製造した。LC/MS=983.1(M
++1)
実施例199:化合物199の製造
【0815】
【化539】
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化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物199を製造した。LC/MS=944.3(M
+−H).
実施例200:化合物200の製造
【0816】
【化540】
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化合物200を、化合物194で記載した方法に類似した方法を使用して製造した。LCMS(M+1):955.24
実施例201:化合物201の製造
【0817】
【化541】
[この文献は図面を表示できません]
化合物201を、化合物177で記載した方法に類似した方法を使用して製造した。LCMS(M+1):821.36
実施例202:化合物202の製造
【0818】
【化542】
[この文献は図面を表示できません]
化合物202を、化合物178で記載した方法に類似した方法を使用して製造した。LCMS(M+1):823.37
実施例203:化合物203の製造
【0819】
【化543】
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化合物203を、化合物153で記載した方法と同じ方法を使用して製造した。ブロシレートの置き換えは、6−メトキシ−1−ナフトールを使用して行った。後続のステップは、先に記載した方法に類似していた。最終生成物を逆相HPLC(A:水/0.05%TFA,B:アセトニトリル/0.5%TFA)によって精製した。
【0820】
【化544】
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実施例204:化合物204の製造
【0821】
【化545】
[この文献は図面を表示できません]
化合物204を白色固体として得た。
【0822】
【化546】
[この文献は図面を表示できません]
実施例205:化合物205の製造
【0823】
【化547】
[この文献は図面を表示できません]
化合物205を白色固体として得た。
【0824】
【化548】
[この文献は図面を表示できません]
実施例 206:化合物206の製造
【0825】
【化549】
[この文献は図面を表示できません]
化合物206を、化合物185で記載した方法に類似した方法を使用して製造した。LCMS(M+1):953.32
実施例207:化合物207の製造
【0826】
【化550】
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化合物207を、本明細書に記載した方法に類似した方法を使用して製造した。LCMS(M+1):745
実施例208:化合物208の製造
【0827】
【化551】
[この文献は図面を表示できません]
化合物208を、本明細書に記載した方法に類似した方法を使用して製造した。LCMS(M+1):942
実施例209:化合物209の製造
【0828】
【化552】
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a. アミノ酸(702mg,3.16mmol)をMeCN(31mL)中でスラリーとし、飽和NaHCO
3(水溶液,32mL)、次いでN−シクロペンチルオキシ−(カルボニルオキシ)スクシンイミド(1.00g,4.41mmol)を少量づつ加えた。室温で2時間後、混合物を真空濃縮し、酢酸エチル(40mL)/H
2O(30mL)の間で分配し、その後HCl(1N)でpH=1の酸性とした。水層を取り出し、酢酸エチル(80mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブリン(80mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空濃縮し、N−シクロペンチルオキシ(カルボニルオキシ)スクシンイミドの混じった1.32gの(R)−3−メチル−8−ノネン酸生成物を得た。LCMS(M+1):297.88
【0829】
【化553】
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b. N−boc−4−シス−ブロシルプロリンメチルエステル(1.77g,3.80mmol)をDCM(16mL)に溶解し、HCl(ジオキサン中4N,16mL)をゆっくり加えた。室温で1.5時間後、該溶液を真空濃縮し、粗固体をDMF(32mL)に溶解した。この溶液に粗(R)−3−メチル−8−ノネン酸(1.32g,3.16mmol)およびHATU(2.40g,6.32mmol)を加えた。該スラリーを0℃に冷却し、N−メチルモルホリン(1.75mL,15.92mmol)を滴下し、その後冷却バスを取り外した。室温で16時間後、溶液をLiCl(2%,水溶液,250mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、LiCl(2%,水溶液,25mL),飽和NaHCO
3(100mL)、飽和NH
4Cl(100mL)、ブリン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)により精製し、1.99gのアミド生成物を98%の収率で得た。LCMS(M+1):644.87
【0830】
【化554】
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c. プロリンメチルエステル(1.98g,3.07mmol)のTHF(10mL)およびMeOH(10mL)溶液に、LiOH(379mg,0.915mmol,10mLH
2O)の溶液を滴下した。室温で2時間後、得られた懸濁液をH
2Oで希釈し、pH=1の酸性とした。水層を酢酸エチル(50mL×4)で抽出した。合わせた有機層をブリン(75mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、真空濃縮した。粗固体をDMF(30mL)に溶解し、アミノホスフィナート(1.13g,3.74mmol)、次いでHATU(2.34g,6.14mmol)を加えた。スラリーを0℃に冷却し、N−メチルモルホリン(1.70mL,15.46mmol)を滴下し、その後、冷却バスを取り外した。室温で16時間後、溶液をLiCl(5%,水溶液,200mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、LiCl(5%,水溶液,100mL)、HCl(0.5N,100mL),飽和NaHCO
3(100mL)、ブリン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製し、2.17gのアミド生成物を78%の収率で得た。LCMS(M+1):912.02
【0831】
【化555】
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c. ホスフィナート−ジエンをCH
2Cl
2(237mL)に溶解し、該溶液を30分脱気した。溶液を還流加熱し、グラブのGl触媒(492mg,0.598mmol)を加えた。還流温度で20時間後、トリスヒドロキシメチルホスフィン(3.71g,29.90mmol)、TEA(8.6mL,59.8mmol)およびH
2O(100mL)を加え、反応混合物を一晩還流した。室温に冷却した後、層を分離した。有機層を、H
2O(100mL)1/2飽和NaHCO
3(100mL×2)、LiCl(5%,水溶液,100 mL)、ブリン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製し、1.32gの生成物を63%の収率で得た。LCMS(M+1):884.01
【0832】
【化556】
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d. 大環状環(1.32g,1.49mmol)、ヒドロキシキノリン(523mg,1.49mmol)およびCs
2CO
3(973mg,2.98mmol)をNMP(5.0mL)中でスラリー化し、8時間で65に加熱した。混合物をLiCl(5%,水溶液,50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、LiCl(5%,水溶液,35mL×3)、飽和NaHCO
3(40mL)、1/2飽和NaHCO
3(50mL)、ブリン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製し、1.13gのアミノチアゾールを76%の収率で得た。LCMS(M+1):997.31
【0833】
【化557】
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e. アミノチアゾール(1.13g,1.13mmol)をMeCN(11.2mL)に溶解し、0℃に冷却した(析出が観察された)。冷却したスラリーに、トリメチルシリルヨウ化物(800μL,5.62mmol)を滴下し、その後冷却バスと取り外した。室温で35分後、溶液を0℃に冷却し、2,6−ルチジン(1.3mL,11.2mmol)、次いでMeOH(1.3mL)を加えた。溶液を真空濃縮し、逆相 HPLC(0.1%TFAを含むMeCN−H
2O)によって、1.002gのホスフィン酸を80%の収率で得た。
【0834】
【化558】
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実施例210:化合物210の製造
【0835】
【化559】
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ホスフィン酸(702mg,0.632mmol)、酢酸ナトリウム(778mg,9.48mmol)およびトシルヒドラジン(886mg,4.76mmol)を、DME(5.75mL)およびH
2O(575μL)中でスラリー化し、1.5時間で95℃に加熱した。その後、さらに酢酸ナトリウム(160mg,1.95mmol)およびトシルヒドラジン(177mg,0.95mmol)を加え、混合物を95℃でさらに1.2時間加熱した。これを真空濃縮し、MeOHに溶解し、ろ過し、逆相HPLC(0.1%TFAを含むMeCN−H
2O)によって精製し、371mgのホスフィン酸を53%の収率で得た。
【0836】
【化560】
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実施例211:化合物211の製造
【0837】
【化561-1】
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a. プロリンメチルエステル(4.85g,8.67mmol)をMeOH(30mL)およびTHF(30mL)に溶解した。有機溶液に、水酸化リチウム(3.60g,86.7mmol)のH
2O(30mL)溶液をゆっくり加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、その後これをH
2O(20mL)で希釈し、HCl(1N)でpH=2の酸性とし、酢酸エチルで(40mL×3)抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥し、真空濃縮し、4.55gの酸を96%粗収率で得た。
【0838】
【化561-2】
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b. ビニルシクロプロパンホスフィナート(5.90g,13.6mmol)をTHF(100mL)に溶解し、ボラン−THF複合体(THF中1.0M,13.6mL,13.6mmol)をゆっくり加えた。室温で2時間後、過酸化水素(水中30%,1.4mL,13.6mmol)、次いで水酸化ナトリウム(1.0M,17.7mL,17.7mmol)をゆっくり加え、混合物を室温でさらに1っ時間攪拌した。次いで、混合物をH
2O(100ml)で希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、ブリン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製し、4.19gのアルコールを68%の収率で得た。
【0839】
【化562】
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c. アミノアルコール(1.57g,3.47mmol)、アリルブロマイド(1.50mL,17.3mmol)および分子ふるい(4Å)を、DCM(17mL)中で30分攪拌した。該混合物に酸化銀(2.80g,12.14mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。混合物をろ過し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製し、465mgのアリル化生成物を27%の収率で得た。
【0840】
【化563】
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d. アミノエーテル(1.43g,2.89mmol)を、TFA(6mL)およびジメチルスルフィド(2mL)中、室温で一晩攪拌した。該溶液を酢酸イソプロピル(30mL)/ヘプタン(30mL)で希釈し、HCl(1N,30mL×2)で抽出した。有機層をさらにヘプタン(30mL)で希釈し、HCl(1N,30mL)で抽出した。ヘプタンによる希釈およびHClによる抽出を2回繰り返した。合わせた水層を、水酸化ナトリウムでpH=12の塩基性とし、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブリン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空濃縮し、754mgのアミンを72%の収率で得た。LCMS(M+1):360.07
【0841】
【化564】
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e. プロリン酸(303mg,0.555mmol)およびTEA(85μL,0.61mmol)をTHF(4.0mL)に溶解し、0℃に冷却した。該溶液にイソブチルクロロホルメート(80μL,0.61mmol)を加えた。さらに0℃で40分後、アミン(200mg,0.555mmol)をTHF(1.5mL)溶液として加え、混合物を室温に暖めた。室温で2時間後、混合物を飽和NaHCO
3で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブリンで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製し、306mgのアミド生成物を62%の収率で得た。LCMS(M+1):889.87
【0842】
【化565】
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f. ホスフィナート−ジエン(986mg,1.11mmol)をDCM(100mL)に溶解し、該溶液を30分脱気した。溶液を還流加熱し、グラブのGl触媒(250mg,0.31mmol)を加えた。還流温度で16時間後、さらにグラブのGl触媒(45mg,0.055mmol)を加えた。還流温度でさらに3時間後、さらにグラブのGl触媒(45mg,0.055mmol)を加えた。還流温度でさらに3時間後、トリスヒドロキシメチルホスフィン(2.3g,18.5mmol)、TEA(5.1mL,37mmol)およびH
2O(20mL)を加え、反応混合物を一晩還流した。室温に冷却した後、層を分離した。水層をDCM(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製し、440mgの生成物を46%の収率で得た。LCMS(M+1):859.93
【0843】
【化566】
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g. 大環状環(532mg,0.62mmol)、ヒドロキシキノリン(216mg,0.62mmol)およびCs
2CO
3(404mg,1.24mmol)を、NMP(6.0mL)中でスラリー化し、8時間で65℃に加熱した。混合物をLiCl(5%,水溶液,60mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、LiCl(5%,水溶液,35mL×3)、飽和NaHCO
3(40mL)、ブリン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール−酢酸エチル)によって精製し、456mgのアミノチアゾールを76%の収率で得た。LCMS(M+1):973.27
【0844】
【化567】
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h. 大環状環(456mg,0.468mmol)をMeCN(5.0mL)に溶解し、TMSI(0.34mL,2.35mmol)を滴下した。室温で10分後、2,6−ルチジン(0.27mL,2.33mmol)、次いでMeOH(0.27mL)を加え、該溶液を真空濃縮した。粗残渣をMeCN(3.0mL)に溶解し、飽和NaHCO
3(3.0mL)を加えた。該2層に、N−シクロペンチルオキシ(カルボニルオキシ)スクシンイミド(127mg,0.56mmol)を加えた。室温で2時間後、該層を分離し、水層をpH=2の酸性とし、酢酸エチル(7mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空濃縮し、粗残渣をDMFに溶解し、逆相分取HPLC(カラム:Phemomenex Gemini 5u,C18,110A,75×30mm,勾配:0.1%TFAを含む30〜95%アセトニトリル−水)によって直接精製し、216mgのホスフィン酸を48%の収率で得た。LCMS(M+1):957.20
実施例212:化合物212の製造
【0845】
【化568】
[この文献は図面を表示できません]
ホスフィン酸(210mg,0.22mmol)、酢酸ナトリウム(270mg,3.29mmol)およびトシルヒドラジン(310mg,1.65mmol)を、DME(5.0mL)およびH
2O(500μL)中でスラリー化し、2時間で95℃に加熱した。混合物を0℃に冷却し、HCl(6N,550μL,3.29mmol)を加え、これを真空濃縮し、MeOHに溶解し、ろ過し、逆相HPLC(カラム:Phemomenex Gemini 5u,C18,110A,75×30mm,勾配: 0.1%TFAを含む30〜95%アセトニトリル−水)によって精製し、170mgのホスフィン酸を80%の収率で得た。LCMS(M+l):959.33
実施例213:化合物213の製造
【0846】
【化569】
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(A)(250mg,0.272mmol)のCH
3CN(3mL,0.1M)溶液に、0℃で、ヨードトリメチルシラン(194μL,1.36mmol)を加えた。反応混合物を0℃で5分攪拌した。2,6−ルチジン(315μL,2.72mmol)を加え、1.5時間攪拌した。MeOHを加え、30分攪拌した。混合物を濃縮し、最小量のMeOHに再溶解し、逆相HPLCによって精製し、190mg(70%)の(B)をTFA塩として得た。
【0847】
【化570】
[この文献は図面を表示できません]
実施例213:化合物213の製造
【0848】
【化571】
[この文献は図面を表示できません]
(C)(35mg,0.039mmol)のDME(1mL)/H
2O(0.1mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(37mg,0.196mmol)およびNaOAc(32mg,0.39mmol)を加えた。反応混合物を1.5時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。数滴の1NのHClを加え、pH=2に調整した。粗生成物を逆相HPLCで精製し、12.4mgの酸(D)を36%の収率で得た。
【0849】
【化572】
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実施例214:化合物214〜225の製造
本明細書に記載の手順に類似した手順を使用して、以下の化合物214〜225も製造することができる。
【0850】
【化573】
[この文献は図面を表示できません]
【0851】
【化574】
[この文献は図面を表示できません]
生物学的アッセイ
NS3酵素効力:精製NS3プロテアーゼをNS4Aペプチドと複合し、次いで化合物の段階希釈液(溶剤としてDMSOを使用)で培養する。反応を、二重標識化したペプチド基質の添加によって始め、蛍光強度における得られる速度論的増加を測定する。速度データの非線形回帰法によりIC
50を計算する。活性は、最初に、遺伝子型Ibプロテアーゼに対して試験する。遺伝子型Ibに対して得られた効力に応じて、追加の遺伝子型(Ia,2a,3)および/またはプロテアーゼ阻害耐性酵素(D168Y,D168VまたはA156T変異体)を試験してもよい。全アッセイの間、BILN−2061をコントロールとして使用する。本発明の代表的な化合物を、このアッセイで評価し、IC
50値は、一般的に、約1μm未満であることがわかった。
レプリコン効力および細胞毒性:Huh−luc細胞(BartenschlagerのI389luc−ubi−neo/NS3−3‘/ET遺伝子型Ibレプリコンを安定に複製する)を、化合物の段階希釈液(溶剤としてDMSOを使用)で72時間処理する。レプリコンコピーの数を生体発光により計測し、非線形回帰法によりEC
50を計算する。同じ薬物希釈で処理した平行板の細胞毒性を、Promega CellTiter−Glo細胞生存能力アッセイを使用してアッセイする。Ibレプリコンに対して達成した効力に応じて、化合物を、遺伝子型Iaレプリコンおよび/またはD168YまたはAl56T変異体をエンコードする阻害耐性レプリコンに対して、試験してもよい。全アッセイの間、BILN−2061をコントロールとして使用する。本発明の代表的な化合物をこのアッセイで評価し、EC
50値は、一般的に、約5μm未満であることがわかった。レプリコン効力に対する血清タンパク質の効果
レプリコンアッセイを、生理的濃度のヒトアルブミン(40mg/mL)またはα−酸糖タンパク質(1mg/mL)を添加した、通常細胞培地(DMEM+10%FBS)で行う。ヒト血清タンパク質存在下のEC
50を、通常培地のEC
50と比較して、効力におけるシフト倍数を決定する。
酵素選択性:ブタ膵臓エラスターゼ、ヒト白血球エラスターゼ、プロテアーゼ3およびカテプシンDを始めとする哺乳類のプロテアーゼの阻害を、各酵素に関するそれぞれの基質のK
mで測定する。各酵素のIC
50を、NS31bプロテアーゼで得られるIC
50と比較し、選択性を計算する。本発明の代表的な化合物は、活性であることを示した。
MT−4細胞の細胞毒性:MT4細胞を、化合物の段階希釈液で、5日間処理する。細胞の生存能力を、処理期間の最後に、Promega CellTiter−Gloアッセイを使用して測定し、非線形回帰法によってCC
50を計算する。
EC
50での細胞と結合する化合物濃度:Huh−luc培養物を、EC
50と同じ濃度で、化合物を用いて培養する。複数の時点(0〜72時間)で、細胞をコールド培地で2回洗浄し、85%アセトニトリルで抽出し;それぞれの時点での培地のサンプルも抽出する。細胞および培地抽出物を、LC/MS/MSで分析し、各画分での化合物のモル濃度を決定する。本発明の代表的な化合物は、活性であることを示した。
溶解性および安定性:溶解性は、10mMの量のDMSO原液を取り、化合物を、試験培地溶液(PBS,pH7.4および0.1NのHCl,pH1.5)中、100μMの最終濃度(総DMSO濃度が1%)にすることにより決定した。試験培地溶液は、室温で1時間振盪しながら培養する。次いで溶液を遠心分離し、回収した上澄み液を、HPLC/UVによりアッセイする。溶解性は、規定された試験溶液で検出された化合物の量を、同じ濃度で、DMSO中で検出された量と比較することにより計算される。また、PBSを用い37℃で1時間培養した後、化合物の安定性を決定する。
凍結保存ヒト、イヌ、ラット肝細胞における安定性:各化合物を、肝細胞懸濁液(100μl,1つのウェル当たり80,000個の細胞)内、37℃で1時間まで培養する。凍結保存肝細胞を、血清を含まない培養培地で再構築する。懸濁液を96−ウェルプレート(50μL/ウェル)に移す。化合物を、培養培地中で2μMに希釈し、次いで肝細胞懸濁液を加え、培養を開始する。サンプルを、培養の開始から0、10、30および60分後に取り、90%アセトニトリル/10%水中の0.3%ギ酸で構成される混合物で、反応をクエンチする。各サンプルにおける化合物の濃度を、LC/MS/MSを使用して分析する。濃度−時間データを、単相指数式(monophasic exponential equation)に合わせて、肝細胞懸濁液中の化合物の消滅半減期(disappearance half−life)を決定する。また、データは、内因性肝クリアランスおよび/または総肝クリアランス合を表わすためにスケールアップされる。
ヒト、イヌおよびラットの肝臓S9画分における安定性:各化合物を、S9懸濁液(500μl,3mgタンパク質/mL)中、37℃(n=3)で、1時間まで培養する。化合物を、S9懸濁液に加え、培養を開始する。サンプルを培養の開始から0、10、30および60分後に取る。各サンプルにおいて、化合物の濃度を、LC/MS/MSを使用して分析する。S9懸濁液中の化合物の消滅半減期を、濃度−時間データを単相し数式に合わせて決定する。Caco−2透過性:化合物を契約規定に基づく業務(contract service)(Absorption Systems,Exton,PA)によりアッセイする。化合物を、略式で(blinded manner)契約者に提供する。前方(AからB)および逆方(BからA)の両方の透過性を測定する。Caco−2単層を、12−ウェルCostar Transwell(登録商標)プレート中のコラーゲンが塗布された、微孔質ポリカーボネート膜に、密集して成長させる。化合物は、前方透過性(AからB)に関しては、頂端側に投与し、逆方透過性(BからA)に関して、基底外側に投与する。細胞を37℃で、5%CO
2を用いて、加湿したインキュベーター中で培養する。培養の開始時、培養から1時間および2時間後、200μLのアリコートを受液チャンバーから取り、新しいアッセイ緩衝液に置き換える。各サンプルにおける化合物の濃度を、LC/MS/MSで測定する。見かけの透過率、Pappを計算する。
血漿タンパク結合:
血漿タンパク結合は、平衡透析によって測定する。各化合物を、2μMの最終濃度で、ブランク血漿に固定する。固定された血漿およびホスフェート緩衝液を、組立て透析細胞の反対側に置き、次いで37℃の水浴中でゆっくり回転させる。培養の終点で、血漿およびホスフェート緩衝液中の化合物の濃度を測定する。結合していないパーセントを、以下の式を使用して計算する。
【0852】
【化575】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、C
fおよびC
bは、遊離である)結合濃度は、それぞれ、透析後緩衝液および血漿濃度として測定される。)
CYP450プロファイル:
各化合物を、NADPHの存在下または非存在下で、CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4、CYP2D6およびCYP2C19を含む、5個の組換えヒトヒトCYP450酵素のそれぞれを用いて培養する。
連続サンプルを、培養の開始、および培養開始から5、15、30、45および60分後に培養混合物から取る。培養混合物中の化合物の濃度を、LC/MS/MSにより決定する。培養後、各時点で、残っている化合物のパーセントを、培養開始時のサンプルと比較して計算する。
ラット、イヌ、サルおよびヒト血漿における安定性:
化合物を、血漿中(ラット、イヌ、サルまたはヒト)、37℃で2時間まで培養する。化合物を、1および10ug/mLの最終濃度で血漿に加える。化合物の添加から0、5、15、30、60および120分後に、アリコートを取る。各時点で、化合物の濃度および主な代謝産物をLC/MS/MSにより測定する。
【0853】
全ての刊行物、特許、および特許文献は、独立して参照により組み込まれるように、参照により本明細書に組み込まれる。本発明は、種々の特定で好ましい実施形態および技術に関して説明してきた。しかし、本発明の精神および範囲内に留まる限り、多くの変更および修正がなされてもよいことは理解されるべきである。