特許第6010640号(P6010640)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6010640抗ウイルスホスフィナート化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6010640
(24)【登録日】2016年9月23日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】抗ウイルスホスフィナート化合物
(51)【国際特許分類】
   C07K 5/06 20060101AFI20161006BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20161006BHJP
   A61P 31/14 20060101ALI20161006BHJP
   A61K 38/00 20060101ALI20161006BHJP
   A61K 38/21 20060101ALI20161006BHJP
   C12N 7/00 20060101ALN20161006BHJP
【FI】
   C07K5/06
   A61P1/16
   A61P31/14
   A61K37/02
   A61K37/66 G
   !C12N7/00
【請求項の数】8
【外国語出願】
【全頁数】289
(21)【出願番号】特願2015-10367(P2015-10367)
(22)【出願日】2015年1月22日
(62)【分割の表示】特願2012-41605(P2012-41605)の分割
【原出願日】2007年7月6日
(65)【公開番号】特開2015-83605(P2015-83605A)
(43)【公開日】2015年4月30日
【審査請求日】2015年1月22日
(31)【優先権主張番号】60/819,488
(32)【優先日】2006年7月7日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】60/832,908
(32)【優先日】2006年7月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500029420
【氏名又は名称】ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】アンソニー カサレス
(72)【発明者】
【氏名】クリーム シャウダリー
(72)【発明者】
【氏名】エソップ チョ
(72)【発明者】
【氏名】マイケル クラーク
(72)【発明者】
【氏名】エドワード ドエフラー
(72)【発明者】
【氏名】マリア ファーディス
(72)【発明者】
【氏名】チョン ユー. キム
(72)【発明者】
【氏名】ピュン ヒュンジュン
(72)【発明者】
【氏名】シャオニン シー. シェン
(72)【発明者】
【氏名】チアンイン ワン
【審査官】 小金井 悟
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2006/020276(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07K 1/00− 19/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(XXI):
【化576】
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の化合物あるいはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物あるいはその医薬的に許容しうる塩と、少なくとも1種の医薬的に許容しうる担体とを含む、医薬組成物。
【請求項3】
HCV関連障害の処置における使用のための、請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
さらに、ヌクレオシド類縁体を含む、請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項5】
さらに、インターフェロンを含む、請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記ヌクレオシド類縁体が、リバビリン、ビラミジン、レボビリン、L−ヌクレオシドまたはイサトリビンであり、前記インターフェロンが、α−インターフェロンまたはペグ化インターフェロンである、請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項7】
動物におけるC型肝炎またはC型肝炎関連障害の処置のための医薬の調製のための、請求項1に記載の化合物あるいはその医薬的に許容しうる塩の使用。
【請求項8】
動物におけるC型肝炎またはC型肝炎関連障害の処置のための請求項1に記載の化合物あるいはその医薬的に許容しうる塩を含む組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、一般的に、HCV阻害活性を持つホスフィナート化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
C型肝炎は、肝疾患を特徴とする肝臓の慢性ウィルス性疾患として認識されている。肝臓を標的とする薬物は広く使用され、有効性が示されているが、毒性および他の副作用によって、その有用性は限定されている。HCVの阻害剤は、HCVによる感染の確立および進行を制限するのに有用であるとともに、HCVの診断アッセイにおいても有用である。新しいHCV治療剤に関する必要性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
新しいHCV治療剤に関する必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の概要
一実施形態では、本発明は、式I:
【0005】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、またはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグに関する。
(式中、
は、独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ハロアルキル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、−C(O)NHS(O)−または−S(O)−から選択され、これらは場合によっては、1個以上のAで置換されており;
は、
a)−C(Y)(A)、
b)(C2−10)アルキル、(C3−7)シクロアルキルまたは(C1−4)アルキル−(C3−7)シクロアルキルであって、ここで、前記シクロアルキルおよびアルキル−シクロアルキルは、場合によっては、(C1−3)アルキルで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、あるいは前記アルキル、シクロアルキルおよびアルキル−シクロアルキルは、場合によっては、ヒドロキシおよびO−(C1−4)アルキルから選択される置換基で、一置換または二置換されていてもよいか、あるいは前記アルキル−基のそれぞれは、場合によっては、ハロゲンで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、あるいは前記シクロアルキル基であって、5−員、6−員または7−員であって、1個または2個の−CH−基が互いに直接結合していないシクロアルキル基のそれぞれは、場合によっては、O−原子が少なくとも2個のC−原子を介してRが結合するN原子に結合するように、−O−によって置き換えられて置換されてもよい、(C2−10)アルキル、(C3−7)シクロアルキルまたは(C1−4)アルキル−(C3−7)シクロアルキル;
c)フェニル、(C1−3)アルキル−フェニル、ヘテロアリールまたは(C1−3)アルキル−ヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリール−基は、N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5−員または6−員であり、前記フェニルおよびヘテロアリール基は、場合によっては、ハロゲン、−OH、(C1−4)アルキル、O−(C1−4)アルキル、S−(C1−4)アルキル、−NH、−CF、−NH((C1−4)アルキル)および−N((C1−4)アルキル)、−CONHおよび−CONH−(C1−4)アルキルから選択される置換基で、一置換、二置換または三置換されてもよく、前記(C1−3)アルキルは、場合によっては、1個以上のハロゲンで置換されてもよく;または
d)−S(O)(A
から選択され;
は、Hまたは(C1−6)アルキルであり;
は、独立して、O、S、N(A)、N(O)(A)、N(OA)、N(O)(OA)またはN(N(A)(A))であり;
Zは、O、SまたはNRであり;
は、以下の構造式:
【0006】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]

から選択され;
は、Hまたは(C1−6)アルコキシであり;
は、H、F、Cl、Br、Iまたは(C1−6)アルキルであり;
は、H、シアノ、F、Cl、Br、I、−C(=O)NR、(C1−6)アルコキシまたはフェニルであり、これらは、場合によっては、1個以上のF、Cl、Br、I、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシで置換されており;
およびRは、それぞれ独立して、Hまたは(C1−6)アルキルであり;
各Lは、独立して、CHまたはNであり;
2aは、H、(C1−10)アルキル、(C2−10)アルケニル、(C2−10)アルキニルであり、ここで、任意の炭素原子は、場合によっては、O、SまたはNから選択されるヘテロ原子で置き換えられてもよいか、あるいはZ2aは、場合によっては、1個以上のR、R、QまたはAと共に複素環を形成し;
2bは、H、(C1−6)アルキル、(C2−8)アルケニル、(C2−8)アルキニルであり;
は、(C1−8)アルキル、(C2−8)アルケニルまたは(C2−8)アルキニルであり;あるいはQおよびZ2aはこれらが結合する原子と一緒になって、複素環を形成し、該複素環は、場合によっては、1個以上のオキソ(=O)またはAで置換されていてもよく;
は、独立して、PRT、H、−OH、−C(O)OH、シアノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、アミド、イミド、イミノ、ハロゲン、CF、CHCF、シクロアルキル、ニトロ、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、複素環、−C(A、−C(A−C(O)A、−C(O)A、−C(O)OA、−O(A)、−N(A、−S(A)、−CHP(Y)(A)(OA)、−CHP(Y)(A)(N(A)、−CHP(Y)(OA)(OA)、−OCHP(Y)(OA)(OA)、−OCHP(Y)(A)(OA)、−OCHP(Y)(A)(N(A)、−C(O)OCHP(Y)(OA)(OA)、−C(O)OCHP(Y)(A)(OA)、−C(O)OCHP(Y)(A)(N(A)、−CHP(Y)(OA)(N(A)、−OCHP(Y)(OA)(N(A)、−C(O)OCHP(Y)(OA)(N(A)、−CHP(Y)(N(A)(N(A)、−C(O)OCHP(Y)(N(A)(N(A)、−OCHP(Y)(N(A)(N(A)、−(CH−複素環、−(CHC(O)Oアルキル、−O−(CH−O−C(O)−Oアルキル、−O−(CH−O−C(O)−(CH−アルキル、−(CHO−C(O)−O−アルキル、−(CHO−C(O)−O−シクロアルキル、−N(H)C(Me)C(O)O−アルキルまたはアルコキシアリールスルホンアミドから選択され、ここで、各Aは、場合によっては、1〜4個の−R、−P(Y)(OA)(OA)、−P(Y)(OA)(N(A)、−P(Y)(A)(OA)、−P(Y)(A)(N(A)またはP(Y)(N(A)(N(A)、−C(=O)N(A)、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、炭素環、複素環、アラルキル、アリールスルホンアミド、アリールアルキルスルホンアミド、アリールオキシスルホンアミド、アリールオキシアルキルスルホンアミド、アリールオキシアリールスルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アルキルオキシスルホンアミド、アルキルオキシアルキルスルホンアミド、アリールチオ、−(CH複素環、−(CH−C(O)O−アルキル、−O(CHOC(O)Oアルキル、−O−(CH−O−C(O)−(CH−アルキル、−(CH−O−C(O)−O−アルキル、−(CH−O−C(O)−O−シクロアルキル、−N(H)C(CH)C(O)O−アルキルまたはアルコキシアリールスルホンアミドで置換されてもよく、該置換基は、場合によっては、Rで置換されていてもよく;
場合によっては、AおよびQは、それぞれ独立して、1個以上のAまたはQ基と一緒になって、環を形成することができ;
は、独立して、PRT、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、アミノ酸、アルコキシ、アリールオキシ、シアノ、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミドまたはアリールスルホンアミドから選択され、場合によっては、Aで置換されており;
mは、0〜6である。)
また本発明は、本発明の化合物と、少なくとも1種の医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物も提供する。
【0007】
また本発明は、HCVに関連する障害の処置において使用するための医薬組成物も提供する。
【0008】
また本発明は、さらにヌクレオシド類縁体を含む医薬組成物も提供する。
【0009】
また本発明は、さらにインターフェロンまたはペグ化インターフェロンを含む医薬組成物も提供する。
【0010】
また本発明は、ヌクレオシド類縁体が、リバビリン、ビラミジン(viramidine)、レボビリン(levovirin)、L−ヌクレオシドおよびイサトリビンから選択され、インターフェロンが、α−インターフェロンまたはペグ化インターフェロンである医薬組成物も提供する。
【0011】
また本発明は、C型肝炎に関連する障害を処置する方法であって、治療的に有効な量の本発明の化合物を含む医薬組成物を、個体に投与することを含む方法も提供する。
【0012】
また本発明は、HCVを阻害する方法であって、HCVを阻害するのに効果のある量の本発明の化合物を、HCV活性に関連する状態で苦しむ哺乳類に投与することを含む方法も提供する。
【0013】
また本発明は、薬物療法における使用(好ましくは、HCVの阻害またはHCV活性に関連する状態の処置における使用)のための本発明の化合物、ならびに哺乳類におけるHCVの阻害またはHCVに関連する状態の処置に有用な医薬品用の本発明の化合物の使用も提供する。
【0014】
また本発明は、ここで開示する合成方法および新規な中間体であって、本発明の化合物の製造に有用な合成方法および中間体を提供する。本発明の化合物には、本発明の他の化合物を製造するのに有用なものもある。
【0015】
他の態様では、本発明は、サンプル中のHCV活性を阻害する方法であって、本発明の化合物で該サンプルを処理することを含む方法も提供する。
【0016】
一実施形態では、本発明は、ウィルス耐性の進行に対する向上した活性、改善された経口バイオアベイラビリティー、より大きな効能または延長されたインビボでの実効半減期を始めとする改善された阻害または薬物動態特性を有する化合物を提供する。本発明の化合物のあるものは、副作用がより少なく、投与計画がより煩雑ではないか、あるいは経口的に活性なものもある。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
式I:
【化1】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、
は、独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ハロアルキル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、−C(O)NHS(O)−または−S(O)−から選択され、これらは場合によっては、1個以上のAで置換されており;
は、
a)−C(Y)(A)、
b)(C2−10)アルキル、(C3−7)シクロアルキルまたは(C1−4)アルキル−(C3−7)シクロアルキルであって、ここで、該シクロアルキルおよびアルキル−シクロアルキルは、場合によっては、(C1−3)アルキルで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、あるいは該アルキル、シクロアルキルおよびアルキル−シクロアルキルは、場合によっては、ヒドロキシおよびO−(C1−4)アルキルから選択される置換基で、一置換または二置換されていてもよいか、あるいは該アルキル−基のそれぞれは、場合によっては、ハロゲンで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、あるいは該シクロアルキル基であって、5−員、6−員または7−員であって、1個または2個の−CH−基が互いに直接結合していないシクロアルキル基のそれぞれは、場合によっては、O−原子が少なくとも2個のC−原子を介してRが結合するN原子に結合するように、−O−によって置き換えられて置換されてもよい、(C2−10)アルキル、(C3−7)シクロアルキルまたは(C1−4)アルキル−(C3−7)シクロアルキル;
c)フェニル、(C1−3)アルキル−フェニル、ヘテロアリールまたは(C1−3)アルキル−ヘテロアリールであり、ここで、該ヘテロアリール−基は、N、OおよびSから選択される1個から3個までのヘテロ原子を有する5−員または6−員であり、該フェニルおよびヘテロアリール基は、場合によっては、ハロゲン、−OH、(C1−4)アルキル、O−(C1−4)アルキル、S−(C1−4)アルキル、−NH、−CF、−NH((C1−4)アルキル)および−N((C1−4)アルキル)、−CONHおよび−CONH−(C1−4)アルキルから選択される置換基で、一置換、二置換または三置換されてもよく、該(C1−3)アルキルは、場合によっては、1個以上のハロゲンで置換されてもよく;または
d)−S(O)(A
から選択され;
は、Hまたは(C1−6)アルキルであり;
は、独立して、O、S、N(A)、N(O)(A)、N(OA)、N(O)(OA)またはN(N(A)(A))であり;
Zは、O、SまたはNRであり;
は、以下の構造式:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]

から選択され;
は、Hまたは(C1−6)アルコキシであり;
は、H、F、Cl、Br、Iまたは(C1−6)アルキルであり;
は、H、シアノ、F、Cl、Br、I、−C(=O)NR、(C1−6)アルコキシまたはフェニルであり、これらは、場合によっては、1個以上のF、Cl、Br、I、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシで置換されており;
およびRは、それぞれ独立して、Hまたは(C1−6)アルキルであり;
各Lは、独立して、CHまたはNであり;
2aは、H、(C1−10)アルキル、(C2−10)アルケニル、(C2−10)アルキニルであり、ここで、任意の炭素原子は、O、SまたはNから選択されるヘテロ原子で置き換えられてもよいか、あるいはZ2aは、場合によっては、1個以上のR、R、QまたはAと共に複素環を形成し;
2bは、H、(C1−6)アルキル、(C2−8)アルケニル、(C2−8)アルキニルであり;
は、(C1−8)アルキル、(C2−8)アルケニルまたは(C2−8)アルキニルであり;あるいはQおよびZ2aはこれらが結合する原子と一緒になって、複素環を形成し、該複素環は、場合によっては、1個以上のオキソ(=O)またはAで置換されていてもよく;
は、独立して、PRT、H、−OH、−C(O)OH、シアノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、アミド、イミド、イミノ、ハロゲン、CF、CHCF、シクロアルキル、ニトロ、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、複素環、−C(A、−C(A−C(O)A、−C(O)A、−C(O)OA、−O(A)、−N(A、−S(A)、−CHP(Y)(A)(OA)、−CHP(Y)(A)(N(A)、−CHP(Y)(OA)(OA)、−OCHP(Y)(OA)(OA)、−OCHP(Y)(A)(OA)、−OCHP(Y)(A)(N(A)、−C(O)OCHP(Y)(OA)(OA)、−C(O)OCHP(Y)(A)(OA)、−C(O)OCHP(Y)(A)(N(A)、−CHP(Y)(OA)(N(A)、−OCHP(Y)(OA)(N(A)、−C(O)OCHP(Y)(OA)(N(A)、−CHP(Y)(N(A)(N(A)、−C(O)OCHP(Y)(N(A)(N(A)、−OCHP(Y)(N(A)(N(A)、−(CH−複素環、−(CHC(O)Oアルキル、−O−(CH−O−C(O)−Oアルキル、−O−(CH−O−C(O)−(CH−アルキル、−(CHO−C(O)−O−アルキル、−(CHO−C(O)−O−シクロアルキル、−N(H)C(Me)C(O)O−アルキルまたはアルコキシアリールスルホンアミドから選択され、ここで、各Aは、場合によっては、1から4個までの−R、−P(Y)(OA)(OA)、−P(Y)(OA)(N(A)、−P(Y)(A)(OA)、−P(Y)(A)(N(A)またはP(Y)(N(A)(N(A)、−C(=O)N(A)、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、炭素環、複素環、アラルキル、アリールスルホンアミド、アリールアルキルスルホンアミド、アリールオキシスルホンアミド、アリールオキシアルキルスルホンアミド、アリールオキシアリールスルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アルキルオキシスルホンアミド、アルキルオキシアルキルスルホあああンアミド、アリールチオ、−(CH複素環、−(CH−C(O)O−アルキル、−O(CHOC(O)Oアルキル、−O−(CH−O−C(O)−(CH−アルキル、−(CH−O−C(O)−O−アルキル、−(CH−O−C(O)−O−シクロアルキル、−N(H)C(CH)C(O)O−アルキルまたはアルコキシアリールスルホンアミドで置換されてもよく、該置換基は、場合によっては、Rで置換されていてもよく;
場合によっては、AおよびQは、それぞれ独立して、1個以上のAまたはQ基と一緒になって、環を形成することができ;
は、独立して、PRT、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、アミノ酸、アルコキシ、アリールオキシ、シアノ、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミドまたはアリールスルホンアミドから選択され、場合によっては、Aで置換されており;
mは、0〜6であり;
ただし、該化合物は、以下の式:
【化3】
[この文献は図面を表示できません]

【化4】
[この文献は図面を表示できません]


【化5】
[この文献は図面を表示できません]

で表わされるいずれの化合物でもない)
の化合物、またはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグ。
(項目2)
さらに、前記化合物が、式(X)または(XI):
【化6】
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(式中、
は、(C1−6)アルキルまたは(C3−6)シクロアルキルであり;
は、以下の構造式:
【化7】
[この文献は図面を表示できません]

から選択され;
は、(C1−6)アルコキシであり;
はHであり;
は、フェニルであって、場合によっては、1個以上のF、Cl、Br、I、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシで置換されているフェニルである)
の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグではない、項目1に
記載の化合物。
(項目3)
が、以下の構造式:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]


【化9】
[この文献は図面を表示できません]

から選択される、項目1に記載の化合物。
(項目4)
が、以下の構造式:
【化10】
[この文献は図面を表示できません]


から選択される、項目1に記載の化合物。
(項目5)
式(II):
【化11】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、
は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ−ル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり、該Rは、場合によっては、1個以上のRで置換されており;
各Rは、独立して、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アリールチオ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、NR、−C(=O)NRであり、ここで、アリールおよびヘテロアリールは、それぞれ、場合によっては、1個以上のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイルオキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されており;
およびRは、それぞれ独立して、H、アルキルまたはハロアルキルである)
の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目6)
が、アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、該Rは、場合によっては1個以上のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイルオキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されているアリールで置換されている、項目5に記載の化合物。
(項目7)
が、アルキルであって、該アルキルは、場合によっては1個以上のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイルオキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されているアリールで置換されている、項目5に記載の化合物。
(項目8)
が、場合によっては1個、2個または3個のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイルオキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されているフェニル環で置換されている(C1−6)アルキルである、項目5に記載の化合物。
(項目9)
が、場合によっては1個、2個または3個のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイルオキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されているベンジルまたはフェネチルである、項目5に
記載の化合物。
(項目10)
が、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピルメチル、3−ブテニル、2−メチルプロピル、イソプロピル、ビニル、シス−1−プロペニル、トランス−1−プロペニル、シス−1−ブテニル、2−メチルプロペニル、2−フェニルビニル、2−フェニルエチニル、3−メチル−2−ブテニル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、シアノメチル、メトキシメチル、N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2−アミノエチル、フェネチル、2−クロロフェネチル、2−フルオロフェネチル、2−メチルフェネチル、2−クロロ−6−フルオロフェネチル、フェニルチオメチル、ベンジル、4−フルオロベンジル、3−フルオロベンジル、2−フルオロベンジル、4−シアノベンジル、3−シアノベンジル、2−シアノベンジル、4−メトキシベンジル、3−メトキシベンジル、2−メトキシベンジル、2−ブロモベンジル、2−トリフルオロメトキシベンジル、2−イソプロポキシベンジル、2−メチルベンジル、3−メチルベンジル、4−メチルベンジル、2−エチルベンジル、4−トリフルオロメチルベンジル、3−トリフルオロメチルベンジル、2−トリフルオロメチルベンジル、4−クロロベンジル、3−クロロベンジル、2−クロロベンジル、2,6−ジフルオロベンジル、2−クロロ−6−フルオロベンジル、2,6−ジクロロベンジル、2−メトキシ−6−フルオロベンジル、2,6−ジメチルベンジル、2,6−ジフルオロ−3−クロロベンジル、2,6−ジフルオロ−4−クロロベンジル、2−クロロ−3,6−ジフルオロベンジル、2,3,6−トリフルオロベンジル、3−クロロ−2,4−ジフルオロベンジル、2−クロロ−3,6−ジフルオロベンジル、2,3−ジクロロ−6−フルオロベンジル、2−ニトロベンジル、2−アミノベンジル、2−チエニルメチル、2−フリルメチル、3−フリルメチル、5−トリフルオロメチルフル−2−イルメチル、5−ピラゾリルメチル、2−オキサゾリルメチル、4−メチルチアゾール−2−イルメチル、3−ピリジル、2−ピリジルメチル、3−ヒドロキシ−2−ピリジルメチル、6−クロロ−2−ピリジルメチル、2−ピラジニルメチル、5−ピリミジニルメチル、2−ピリミジニルメチル、4−ピリミジニルメチル、フェニル、2−チアゾリル、N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチルアミノカルボニルメチル、アミノカルボニルメチル、1−プロピニルまたは2−メチルチアゾール−4−イルメチルである、項目5に記載の化合物。
(項目11)
式(III):
【化12】
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(式中、
は、シクロペンチルオキシカルボニル、1−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)イミノ]エチル、α,α−ジフルオロフェネチル、シクロペンチルアセチル、ブタノイル、4,4,4−トリフルオロブタノイル、3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル、3,3−ジメチルブタノイル、シクロペンチルアミノカルボニル、2−ノルボルナニルアセチル、2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル、4−メチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、3,3,3−トリフルオロプロパノイル、5,5,5−トリフルオロペンタノイル、tert−ブチルアミノカルボニル、2,2−ジメチルプロポキシカルボニルまたは4−tert−ブチルチアゾール−2−イルである)
の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目12)
ZがOであり;YがOであり;Z2aおよびZ2bがそれぞれ水素である、項目11に記載の化合物。
(項目13)
がビニルである、項目1に記載の化合物。
(項目14)
およびZ2aが、それらが結合する原子と一緒になって、12員〜18員の複素環を形成し、該複素環は、場合によっては、1個以上のオキソ(=O)またはAで置換されてもよい、項目1に記載の化合物。
(項目15)
式(IX):
【化13】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目16)
式(X):
【化14】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目17)
式(XI):
【化15】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目18)
式(XII):
【化16】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目19)
式(XIII):
【化17】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目20)
式(XIV):
【化18】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目21)
式(IV):
【化19】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目22)
式(V):
【化20】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目23)
式(VI):
【化21】
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(式中、
は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり、該Rは、場合によっては、1個以上のRで置換されており;
各Rは、独立して、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アリールチオ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、NR、−C(=O)NRであり、ここで、アリールおよびヘテロアリールは、それぞれ、場合によっては、1個以上のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されており;
およびRは、それぞれ独立して、H、アルキルまたはハロアルキルであり;
は、シクロペンチルオキシカルボニル、1−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)イミノ]エチル、α,α−ジフルオロフェネチル、シクロペンチルアセチル、ブタノイル、4,4,4−トリフルオロブタノイル、3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル、3,3−ジメチルブタノイル、シクロペンチルアミノカルボニル、2−ノルボルナニルアセチル、2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル、4−メチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、3,3,3−トリフルオロプロパノイル、5,5,5−トリフルオロペンタノイル、tert−ブチルアミノカルボニル、2,2−ジメチルプロポキシカルボニルまたは4−tert−ブチルチアゾール−2−イルである)
の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目19に
記載の化合物。
(項目24)
式(VII):
【化22】
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(式中、
は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり、該Rは、場合によっては、1個以上のRで置換されており;
各Rは、独立して、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アリールチオ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、NR、−C(=O)NRであり、ここで、アリールおよびヘテロアリールは、それぞれ場合によっては、1個以上のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されており;
およびRは、それぞれ独立して、H、アルキルまたはハロアルキルであり;
は、シクロペンチルオキシカルボニル、1−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)イミノ]エチル、α,α−ジフルオロフェネチル、シクロペンチルアセチル、ブタノイル、4,4,4−トリフルオロブタノイル、3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル、3,3−ジメチルブタノイル、シクロペンチルアミノカルボニル、2−ノルボルナニルアセチル、2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル、4−メチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、3,3,3−トリフルオロプロパノイル、5,5,5−トリフルオロペンタノイル、tert−ブチルアミノカルボニル、2,2−ジメチルプロポキシカルボニルまたは4−tert−ブチルチアゾール−2−イルである)
の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目20に
記載の化合物。
(項目25)
式(XV):
【化23】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目26)
式(XVI):
【化24】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目27)
式(XVII):
【化25】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目28)
式(XVIII):
【化26】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目29)
式(XIX):
【化27】
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(式中、
は、Hまたは(C1−6)アルコキシであり;
は、H、F、Cl、Br、Iまたは(C1−6)アルキルであり;
は、場合によっては1個以上のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイルオキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されているアリールで置換されているアルキルであり;
は、Hまたは(C1−6)アルキルである)
の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目30)
式(XX):
【化28】
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(式中、
は、Hまたは(C1−6)アルコキシであり;
は、H、F、Cl、Br、Iまたは(C1−6)アルキルであり;
は、場合によっては1個以上のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイルオキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されているアリールで置換されているアルキルであり;
は、Hまたは(C1−6)アルキルである)
の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目31)
が、(C1−6)アルコキシである、項目29または30に記載の化合物。
(項目32)
がメトキシである、項目29または30に記載の化合物。
(項目33)
がH、F、Cl、Br、Iまたは(C1−6)アルキルである、項目29に記載の
化合物。
(項目34)
がHである、項目29に記載の化合物。
(項目35)
が、F、Cl、BrまたはIである、項目29に記載の化合物。
(項目36)
がClである、項目29に記載の化合物。
(項目37)
が(C1−6)アルキルである、項目29に記載の化合物。
(項目38)
が、場合によっては1個、2個または3個のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイルオキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されているフェニル環で置換されている(C1−6)アルキルである、項目29に記載の化合物。
(項目39)
が、場合によっては1個、2個または3個のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイルオキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されているベンジルまたはフェネチルである、項目29
に記載の化合物。
(項目40)
が2,6−ジフルオロベンジルである、項目29に記載の化合物。
(項目41)
がメチルである、項目29に記載の化合物。
(項目42)
が水素である項目29に記載の化合物。
(項目43)
式(XXI):
【化29】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグ。
(項目44)
式(XXII):
【化30】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグ。
(項目45)
式(XXIII):
【化31】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグ。
(項目46)
実施例に記載された化合物1ないし208のいずれか1つである項目1の化合物、ある
いはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグ。
(項目47)
項目1の化合物のプロドラッグまたは医薬的に許容しうる塩である、項目1に記載の
化合物。
(項目48)
式(VIII):
【化32】
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(式中、Rは、プロドラッグ部分である)
のプロドラッグ、またはその医薬的に許容しうる塩である、項目1に記載の化合物。
(項目49)
が、ベンジルオキシメチル、ピバロイルオキシメチルカーボネート、2−メチルプロピルオキシ−カルボニルオキシメチル、4−ヒドロキシ−2−ブテニル、ベンゾイルオキシメチル、エトキシカルボニルオキシメチル、フェニル、クロロ−フェニル、または以下の式:
【化33】
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の基である、項目48に記載の化合物。
(項目50)
式(XXIV):
【化34】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目51)
式(XXV):
【化35】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目52)
式(XXVI):
【化36】
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の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグである、項目1に記
載の化合物。
(項目53)
【化37】
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から選択される項目1に記載の化合物、ならびにその医薬的に許容しうる塩およびプロ
ドラッグ。
(項目54)
項目1に記載の化合物と、少なくとも1種の医薬的に許容しうる担体とを含む、医薬組
成物
(項目55)
HCV関連障害の処置における使用のための、項目54に記載の医薬組成物。
(項目56)
さらに、ヌクレオシド類縁体を含む、項目55に記載の医薬組成物。
(項目57)
さらに、インターフェロンまたはペグ化インターフェロンを含む、項目56に記載の医
薬組成物。
(項目58)
ヌクレオシド類縁体が、リバビリン、ビラミジン、レボビリン、L−ヌクレオシドおよびイサトリビンから選択され、インターフェロンが、α−インターフェロンまたはペグ化インターフェロンである、項目57に記載の医薬組成物。
(項目59)
C型肝炎に関連する障害を処置する方法であって、治療的に有効な量の項目1に記載の
化合物を含む医薬組成物を、個体に投与する工程を含む、方法。
(項目60)
ここに記載の化合物または合成方法。
(項目61)
薬物療法における使用のための、項目1に記載の化合物。
(項目62)
動物におけるC型肝炎またはC型肝炎関連障害を処置するための医薬品を製造するための、項目1に記載の化合物の使用。
【発明を実施するための形態】
【0017】
発明の詳細な説明
以下、本発明のある実施形態について、添付の構造および式に示すそれらの例で詳細に述べる。本発明を列挙する実施形態とともに記載するが、これらは本発明を該実施形態に限定するものではないことは理解されるであろう。逆に本発明は、該実施形態によって規定される本発明の範囲内に含まれる全ての変更、修正および等価物をカバーするものである。
本発明の化合物
本発明の化合物は、従来公知の化合物を除外する。しかし、抗ウィルス目的(たとえば、動物において抗ウィルス効果を生み出すこと)のための抗ウィルス特性を有することが先に知られていない化合物の使用は本発明の範囲内である。合衆国に関して、本明細書で開示する化合物または組成物には、35USC§102の下で同じ、または35USC§103の下で自明な化合物は除外される。
【0018】
本明細書で記載される化合物が、複数の同じ命名された基、たとえば「R」または「A」、で置換されている場合はいつも、該基は、同じかまたは異なってもよく、すなわち、各基は独立して選択されると理解されるであろう。
【0019】
「アルキル」は、ノルマル、セカンダリ、ターシャリーまたは環状炭素原子を含有するC1−C18炭化水素である。例として、メチル(Me、−CH)、エチル(Et、−CHCH)、1−プロピル(n−Pr、n−プロピル、−CHCHCH)、2−プロピル(i−Pr、i−プロピル、−CH(CH)、1−ブチル(n−Bu、n−ブチル、−CHCHCHCH)、2−メチル−1−プロピル(i−Bu、i−ブチル、−CHCH(CH)、2−ブチル(s−Bu、s−ブチル、−CH(CH)CHCH)、2−メチル−2−プロピル(t−Bu、t−ブチル、−C(CH)、1−ペンチル(n−ペンチル、−CHCHCHCHCH)、2−ペンチル(−CH(CH)CHCHCH)、3−ペンチル(−CH(CHCH)、2−メチル−2−ブチル(−C(CHCHCH)、3−メチル−2−ブチル(−CH(CH)CH(CH)、3−メチル−1−ブチル(−CHCHCH(CH)、2−メチル−1−ブチル(−CHCH(CH)CHCH)、1−ヘキシル(−CHCHCHCHCHCH)、2−ヘキシル(−CH(CH)CHCHCHCH)、3−ヘキシル(−CH(CHCH)(CHCHCH))、2−メチル−2−ペンチル(−C(CHCHCHCH)、3−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CH(CH)CHCH)、4−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CHCH(CH)、3−メチル−3−ペンチル(−C(CH)(CHCH)、2−メチル−3−ペンチル(−CH(CHCH)CH(CH)、2,3−ジメチル−2−ブチル(−C(CHCH(CH)、3,3−ジメチル−2−ブチル(−CH(CH)C(CHが挙げられる。
【0020】
「アルケニル」は、ノルマル、セカンダリ、ターシャリまたは環状炭素原子を含有し、少なくとも1つの部位が不飽和である、すなわち炭素−炭素sp二重結合を有するC2−C18炭化水素である。例として、エチレンまたはビニル(−CH=CH)、アリル(−CHCH=CH)、シクロペンテニル(−C)および5−ヘキセニル(−CHCHCHCHCH=CH)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0021】
「アルキニル」は、ノルマル、セカンダリ、ターシャリまたは環状炭素原子を含有し、少なくとも1つの部位が不飽和である、すなわち炭素−炭素sp三重結合を有するC2−C18炭化水素である。例として、アセチレン(−C≡CH)およびプロパルギル(−CHC≡CH)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0022】
「アルキレン」は、1〜18個の炭素原子の飽和、分岐状または直鎖または環状炭化水素ラジカルであって、親のアルカンの同じ炭素原子または異なる2個の炭素原子から2個の水素原子が脱離することによって誘導される2個の一価のラジカル中心を持つものを言う。代表的なアルキレンラジカルとして、メチレン(−CH−)、1,2−エチル(−CHCH−)、1,3−プロピル(−CHCHCH−)、1,4−ブチル(−CHCHCHCH−)などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0023】
「アルケニレン」は、2〜18個の炭素原子の不飽和、分岐状または直鎖または環状炭化水素ラジカルであって、親のアルケンの同じ炭素原子または異なる2個の炭素原子から2個の水素原子が脱離することによって誘導される2個の一価のラジカル中心を持つものを言う。代表的なアルケニレンラジカルとして、1,2−エチレン(−CH=CH−)が挙げられるが、これに限定されない。
【0024】
「アルキニレン」は、2〜18個の炭素原子の不飽和、分岐状または直鎖または環状炭化水素ラジカルであって、親のアルキンの同じ炭素原子または異なる2個の炭素原子から2個の水素原子が脱離することによって誘導される2個の一価のラジカル中心を持つものを言う。代表的なアルキニレンラジカルとして、アセチレン(−C≡C−)、プロパルギル(−CHC≡C−)および4−ペンチニル(−CHCHCHC≡CH−)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0025】
「アリール」は、6〜20個の炭素原子の一価の芳香族炭化水素ラジカルであって、親の芳香族環構造の1個の炭素原子から1個の水素原子が脱離することによって誘導されるものを意味する。代表的なアリール基として、ベンゼン、置換ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニルから誘導されるラジカルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0026】
「アリールアルキル」は、炭素原子の普通は末端に、またはsp炭素原子に結合する水素原子の1個が、アリールラジカルで置き換わった、非環状アルキルラジカルを言う。代表的なアリールアルキル基として、ベンジル、2−フェニルエタン−1−イル、ナフチルメチル、2−ナフチルエタン−1−イル、ナフトベンジル、2−ナフトフェニルエタン−1−イルなどが挙げられるが、これらに限定されない。アリールアルキル基は、6〜20個の炭素原子を含み、たとえば、アリールアルキル基のアルカニル、アルケニルまたはアルキニル基を含むアルキル部分は、1〜6個の炭素原子であり、アリール部分は5〜14個の炭素原子である。
【0027】
「置換アルキル」、「置換アリール」および「置換アリールアルキル」は、それぞれ、1個以上の水素原子が、それぞれ独立して、非水素置換基で置き換えられたアルキル、アリールおよびアリールアルキルを意味する。代表的な置換基として、−X、−R、−O、−OR、−SR、−S、−NR、−NR、=NR、−CX、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−NCS、−NO、−NO、=N、−N、NC(=O)R、−C(=O)R、−C(=O)NRR−S(=O)、−S(=O)OH、−S(=O)R、−OS(=O)OR、−S(=O)NR、−S(=O)R、−OP(=O)ORR、−P(=O)ORR−P(=O)(O、−P(=O)(OH)、−C(=O)R、−C(=O)X、−C(S)R、−C(O)OR、−C(O)O、−C(S)OR、−C(O)SR、−C(S)SR、−C(O)NRR、−C(S)NRR、−C(NR)NRR、(ここで各Xは、独立して、ハロゲン:F、Cl、BrまたはIであり;各Rは、独立して、−H、アルキル、アリール、複素環、保護基またはプロドラッグである)が挙げられるが、これらに限定されない。また、アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレン基は、同じように置換されてもよい。
【0028】
本明細書で使用される「複素環」として、Paquette,Leo A.;Principles of Modern Heterocyclic Chemistry(W.A.Benjamin,New York, 1968)、特に第1,3,4,6,7および9章;The Chemistry of Heterocyclic Compounds.A Series of Monographs(John Wiley
& Sons,New York,1950〜現在),特に第13,14,16,19および28巻;およびJ.Am.Chem.Soc.(1960)82:5566に記載されている複素環が挙げられるが、これらは一例であり、限定ではない。本発明の特定の一実施形態として、「複素環」は、本明細書で規定された「炭素環」であって、1個以上(たとえば、1、2、3または4個)の炭素原子が、ヘテロ原子(たとえば、O、NまたはS)で置き換わった炭素環が挙げられる。
【0029】
複素環の例として、ピリジル、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピリジル(ピペリジル)、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、イオウ酸化テトラヒドロチオフェニル、ピリミジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、アゾシニル、トリアジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、2H,6H−l,5,2−ジチアジニル、チエニル、チアントレニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、キサンテニル、フェノキサチニル、2H−ピロリル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、4H−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボニリル、フェナンチリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フラザニル、フェノキサジニル、イソクロマニル、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンズイソキサゾリル、オキシインドリル、ベンゾキサゾリニル、イサチノイルおよびビス−テトラヒドロフラニル:
【0030】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]

が挙げられるが、これらは一例であって限定ではない。
【0031】
炭素結合複素環は、ピリジンの2、3、4、5または6位で、ピリダジンの3、4、5または6位で、ピリミジンの2、4、5または6位で、ピラジンの2、3、5または6位で、フラン、テトラヒドロフラン、チオフラン、チオフェン、ピロールまたはテトラヒドロピロールの2、3、4または5位で、オキサゾール、イミダゾールまたはチアゾールの2、4または5位で、イソキサゾール、ピラゾールまたはイソチアゾールの3、4または5位で、アジリジンの2または3位で、アゼチジンの2、3または4位で、キノリンの2、3、4、5、6、7または8位で、イソキノリンの1、3、4、5、6、7または8位で結合するが、これらは一例であって限定ではない。さらに、代表的な炭素結合複素環として、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、5−ピリジル、6−ピリジル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、5−ピリダジニル、6−ピリダジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリミジニル、2−ピラジニル、3−ピラジニル、5−ピラジニル、6−ピラジニル、2−チアゾリル、4−チアゾリルまたは5−チアゾリルが挙げられる。
【0032】
窒素結合複素環は、アジリジン、アゼチジン、ピロール、ピロリジン、2−ピロリン、3−ピロリン、イミダゾール、イミダゾリジン、2−イミダゾリン、3−イミダゾリン、ピラゾール、ピラゾリン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドール、インドリン、1H−インダゾールの1位で、イソインドールまたはイソインドリンの2位で、モルホリンの4位で、およびカルバゾールまたはβ−カルボリンの9位で結合するが、これらは一例であって限定ではない。さらに、代表的な窒素結合複素環として、1−アジリジル、1−アゼテジル、1−ピロリル、1−イミダゾリル、1−ピラゾリルおよび1−ピペリジニルが挙げられる。
【0033】
「炭素環」は、約25個までの炭素原子を有する飽和、不飽和または芳香族環を言う。一般的に、炭素環は、単環では約3〜7個の炭素原子を、二環では約7〜12個の炭素原子を、および多環では約25個までの炭素原子を有する。単環式炭素環は、一般的に、3〜6個の環原子を有し、さらに一般的には、5個または6個の環原子を有する。二環式炭素環は、一般的に、たとえば、ビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]または[6,6]構造として配置された7〜12個の環原子、またはビシクロ[5,6]または[6,6]構造として配置された9個または10個の環原子を有する。炭素環との用語には、飽和または不飽和炭素環である「シクロアルキル」が含まれる。単環式炭素環の例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−シクロペンテ−1−ニル、1−シクロペンテ−2−ニル、l−シクロペンテ−3−ニル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセ−1−ニル、l−シクロヘキセ−2−ニル、1−シクロヘキセ−3−ニル、フェニル、スピリルおよびナフチルが挙げられる。QおよびZ2aが、これらが結合する原子と一緒になって複素環を形成する場合、QおよびZ2aが、これらが結合する原子と一緒になって形成した複素環は、一般的に約25個までの原子を含んでもよい。
【0034】
用語「キラル」は、鏡像パートナーの重なり合わない特性を有する分子を言い、一方、用語「非キラル」は、鏡像パートナーにおいて、重なり合う分子を言う。
【0035】
用語「立体異性体」は、同一の化学組成を有するが、空間での原子または基の配置に関して異なる化合物を言う。
【0036】
「ジアステレオマー」は、2個以上キラリティー中心を持ち、その分子がもう1つの鏡像体ではない立体異性体を言う。ジアステレオマーは、異なる物性、たとえば、融点、沸点、スペクトル特性および反応性を有する。ジアステレオマーの混合物は、電気泳動法およびクロマトグラフィーのような高分解能分析法によって分離してもよい。
【0037】
「鏡像異性体」は、もう1つの重なり合わない鏡像体である化合物の2個の立体異性体を言う。
【0038】
用語「処置」または「処置すること」は、それが疾患または状態に関する限りにおいて、疾患または状態が起こらないようにすること、疾患または状態を阻止すること、疾患または状態を解消することおよび/または疾患または状態の1以上の症状を軽減することを含む。
【0039】
用語「PRT」は、本明細書で規定する用語「プロドラッグ部分」および「保護基」から選択される。
【0040】
本明細書で使用する立体化学の定義および規則は、一般的に、S.P.Parker,Ed.,McGraw−Hill Dictionary of Chemical Terms(1984)McGraw−Hill Book Company,New York;およびEliel,E.and Wilen,S.,Stereochemistry of Organic Compounds(1994)John Wiley
& Sons, Inc.,New Yorkに倣う。多くの有機化合物は、光学的に活性な形態で存在し、すなわち、平面偏光の平面を回転することができる。光学的に活性な化合物を記載する際、そのキラル中心(複数を含む)に関して分子の絶対配置を示すために、接頭語DおよびL、またはRおよびSを使用する。接頭語dおよびl、または(+)および(−)は、化合物による平面偏光の回転の種類を指定するために使用し、(−)またはlは、化合物が左旋性であることを意味する。(+)またはdが接頭語としてついている化合物は、右旋性である。ある化学構造に関して、これらの立体異性体は、これらがもう1つの鏡像体であることを除いて、同一である。特定の立体異性体は、鏡像異性体とも言われ、そのような異性体の混合物を、しばしば、鏡像異性体混合物と呼ぶ。鏡像異性体の50:50混合物は、ラセミ混合物またはラセミ体と呼ばれ、化学的反応またはプロセス中に立体選択性または立体特異性がない場合に起こる。用語「ラセミ混合物」および「ラセミ体」は、2つの鏡像異性体種の当モル混合物と言われ、光学活性を持っていない。本発明は、個々に記載した化合物の全ての立体異性体を含む。
プロドラッグ
本明細書で使用する用語「プロドラッグ」は、生体系に投与した時、自発的な化学反応(複数を含む)、酵素触媒化学反応(複数を含む)、光分解および/または代謝化学反応(複数を含む)の結果、薬物、すなわち活性成分を産生する化合物を言う。したがって、プロドラッグは、治療的に活性な化合物の共有結合で修飾した類縁体または潜在的な形態である。
【0041】
「プロドラッグ部分」は、加水分解、酵素による切断、または他の方法によって、全身的に、細胞内で、代謝の間に、活性な阻害剤化合物から分離する不安定な官能基を言う(Bundgaard,Hans,「Design and Application of Prodrugs」in A Textbook of Drug Design and Development (1991),P.Krogsgaard−Larsen and H.Bundgaard,Eds.Harwood Academic Publishers,第113−191ページ)。本発明のホスホナートプロドラッグ化合物で酵素活性化を行いうる酵素として、アミダーゼ、エステラーゼ、微生物酵素、ホスホリパーゼ、コリンエステラーゼおよびホスファーゼが挙げられるが、これらに限定されない。プロドラッグ部分は、薬物送達、バイオアベイラビリティーおよび効き目を最適化するために、溶解性、吸収および脂溶性を強化する働きをする。プロドラッグ部分は、活性代謝産物または薬物そのものを含んでもよい。
【0042】
代表的なプロドラッグ部分として、加水分解官能性またはレイビルアシルオキシメチルエステル類−CHOC(=O)Rおよびアシルオキシメチルカーボネート類−CHOC(=O)OR(式中、Rは、C−Cアルキル、C−C置換アルキル、C−C20アリールまたはC−C2O置換アリールである)が挙げられる。アシルオキシアルキルエステルは、Farquharら.(1983)J.Pharm.Sci.72:324;また、米国特許第4816570号、第4968788号、第5663159号および第5792756号によって、カルボン酸のプロドラッグ方法として最初に使用され、次いでホスフェートおよびホスホナートに適用された。その後、アシルオキシアルキルエステルが、細胞膜を通ってホスホン酸を送達し、経口バイオアベイラビリティーを増大させるために使用された。アシルオキシアルキルエステルの類似した変性体、アルコキシカルボニルオキシアルキルエステル(カーボネート)も、本発明の組合せの化合物においてプロドラッグ部分として経口バイオアベイラビリティーを増大させるかもしれない。代表的なアシルオキシメチルエステルは、ピバロイルオキシメトキシ、(POM)−CHOC(=O)C(CHである。代表的なアシルオキシメチルカーボネートプロドラッグ部分は、ピバロイルオキシメチルカーボネート(POC)−CHOC(=O)OC(CHである。
【0043】
リン基のアリールエステル類、とりわけフェニルエステル類は、経口バイオアベイラビリティーを増大させると報告された(De Lombaertら.(1994)J.Med.Chem.37:498)。ホスフェートに対してオルソのカルボン酸エステルを含有するフェニルエステル類も、記載されている(KhamneiおよびTorrence,(1996)J.Med.Chem.39:4109−4115)。ベンジルエステル類は、親のホスホン酸を産生することが報告されている。ある場合には、オルソ−またはパラ−位の置換基は、加水分解を促進するかもしれない。アシル化フェノールまたはアルキル化フェノールを持つベンジル類縁体は、酵素、たとえば、エステラーゼ、オキシダーゼなどの作用によりフェノール性化合物を産生し、次いでベンジルC−O結合で切断され、リン酸およびキノンメチド中間体を産生する。プロドラッグのこのクラスの例は、Mitchellら.(1992)J.Chem.Soc.Perkin Trans.II2345;Glazier国際公開第91/19721号に記載されている。さらに他のベンジル系プロドラッグとして、ベンジルのメチレンに結合するカルボン酸エステル含有基を含有するものが記載されている(Glazier国際公開第91/19721号)。チオ含有プロドラッグは、ホスホナート薬物の細胞内送達に有用であることが報告されている。これらのプロエステル類は、チオール基が、アシル基でエステルがされているか、他のチオール基と組み合わされジスルフィドを形成するエチルチオ基を含有する。ジスルフィドの脱エステル化または還元によって、遊離のチオ中間体が産生され、次いでこれがリン酸およびエピスルフィドに分解される(Puechら.(1993)Antiviral Res.,22:155−174;Benzariaら.(1996)J.Med.Chem.39:4958)。
保護基
本発明との関連においては、保護基は、プロドラッグ部分および化学保護基を含む。
【0044】
「保護基」は、官能基の特性または化合物全体の特性をマスクまたは変更する化合物の部分を言う。保護処理/脱保護の化学保護基および方法は、当該分野で周知である。たとえば、Protective Groups in Organic Chemistry,Theodora W.Greene,John Wiley & Sons,Inc.,New York,1991を参照。保護基は、ある官能基の反応性をマスクし、所望の化学反応の効率を高めるため、たとえば、調整され計画されたやり方で化学結合を作り壊すためにしばしば利用される。化合物の官能基の保護により、保護された官能基の反応性の他に、極性、親油性(疎水性)のような別の物性も変化し、他の物性は、通常の分析ツールで測定することができる。化学的に保護された中間体それ自身は、生物学的に活性あるいは不活性である。
【0045】
また、保護化合物は、変更された特性、時には、細胞膜を介した通過および酵素的分解または隔離に対する耐性のようなインビトロおよびインビボで最適化された特性を発揮する。この役割において、意図された治療効果で保護化合物は、プロドラッグと言う場合がある。保護基の他の機能は、親の薬物をプロドラッグに変換し、これによって、インビボでプロドラッグの変換で、親の薬物を放出する。活性プロドラッグは、親薬物より効果的に吸収されるので、プロドラッグは、インビボで親薬物より大きな効能を持つかもしれない。保護基は、化学中間体の場合インビトロで、あるいはプロドラッグの場合インビボで除去される。化学中間体について、一般的に、生成物が薬理学的に無害であれば、それがより望ましいことであるが、脱保護後得られた生成物、たとえばアルコール類が、生理的に許容しうることは特に重要ではない。
【0046】
保護基は、利用可能で、普通に知られ使用され、場合によっては、合成過程、すなわち本発明の化合物を生成するための経路または方法の間、保護された基によって副作用を防止するように使用される。どの基を保護するか、いつそうするか、および化学的保護基「PG」の性質に関する決定は、ほとんど、合成に対して保護すべき反応の化学性(たとえば、酸性、塩基性、酸化性、還元性または他の条件)および合成の意図する方向に依存する。化合物が複数のPGで置換されている場合、PG基は、同じである必要はなく、一般的に同じではない。一般的に、PGは、カルボキシル、ヒドロキシル、チオまたはアミノ基のような官能基を保護し、これによって副反応を防止し、あるいは合成効率を促進するために使用される。遊離の脱保護された基を得る脱保護の順番は、意図する合成の方向および対峙すべき反応条件に依存し、専門家により決定される任意の順番で行ってよい。
【0047】
本発明の化合物の種々の官能基は、保護されてもよい。たとえば、−OH基(ヒドロキシル、カルボン酸、ホスホン酸あるいは他の官能基のいずれか)に関する保護基として、「エーテルまたはエステル形成基」が挙げられる。エーテルまたはエステル形成基は、本明細書で規定する合成スキームにおいて、化学保護基として機能することができる。しかし、ヒドロキシルおよびチオ保護基の中には、当業者に理解されるように、エーテル形成基でもエステル形成基でもなく、以下に検討するように、アミド類に含まれるものもある。
【0048】
非常に数多くのヒドロキシル保護基およびアミド形成基、ならびに対応する化学的切断反応が、Protective Groups in Organic Synthesis,Theodora W.Greene(John Wiley & Sons,Inc.,New York,1991,ISBN0−471−62301−6)(「Greene」)に記載されている。また、Kocienski,Philip J.;Protecting Groups(Georg Thieme Verlag Stuttgart,New York,1994)も参照のこと。これらはその全体が参照により本明細書に組み込まれる。特に、第1章,Protecting Groups:An
Overview,第1〜20ページ,第2章,Hydroxyl Protecting Groups,第21−94ページ,第3章,Diol Protecting Groups,第95−117ページ,第4章,Carboxyl Protecting Groups,第118−154ページ,第5章,Carbonyl Protecting Groups,第155−184ページ。カルボン酸、ホスホン酸、ホスホナート、スルホン酸の保護基および他の酸の保護基については、以下に記載するGreeneを参照のこと。
【0049】
およびAは、H、アルキルまたはエーテルまたはエステル形成基であってもよい。「エーテル形成基」は、親分子との間で安定な共有結合を形成することができる基を意味し、式
【0050】
【化41-1】
[この文献は図面を表示できません]

で表わされる基である。該式中、Vは、一般的に、CおよびSiから選択される4価の原子であり;Vは、一般的に、B、Al、NおよびPから、より一般的にはNおよびPから選択される3価の原子であり;Vは、普通O、SおよびSeから選択され、より一般的にはSである2価の原子であり;Vは、安定な共有単結合によってV、VまたはVに結合する基であり、一般的にVはA基であり;Vは、安定な共有二重結合によりVまたはVに結合する基である。ただし、Vは、=O、=Sおよび=N−ではなく、一般的にVは、=C(V(式中、Vは先に記載した通りである)であり;Vは、安定な共有三重結合によってVに結合する基であり、一般的にVは、
【0051】
【化41-2】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、Vは先に記載した通りである)である。
【0052】
「エステル形成基」は、親の分子との間に安定な共有結合を形成することができる基を意味し、式:
【0053】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]

で表わされる基である。該式中、V、VおよびVは、先に記載した通りであり;Vは、一般的にPおよびNから選択される5価の原子であり;Vは、一般的にSである6価の原子であり;Vは、安定な共有二重結合によりV、V、VまたはVに結合する基である。ただし、少なくとも1個のVは、=O、=Sまたは=N−Vであり、一般的に、=O、=Sおよび=N−以外は、Vは、=C(V(式中、Vは先に記載した通りである)である。
【0054】
−OH基(ヒドロキシ、酸あるいは他の官能基のいずれか)の保護基は、「エーテルまたはエステル形成基」の実施形態である。特に関心のあるものは、本明細書に記載の合成スキームにおいて、保護基として機能することができるエーテルまたはエステル形成基である。しかし、ヒドロキシルおよびチオ保護基の中には、当業者に理解されるように、エーテル形成基でもエステル形成基でもなく、以下に検討するように、アミド類に含まれ、親分子の加水分解によりヒドロキシルまたはチオが得られるように、ヒドロキシル基またはチオ基を保護することができるものもある。
【0055】
そのエステル形成の役割において、AまたはAは、一般的に、−COHまたは−C(S)OH基(一例であって限定ではない)のような任意の酸性基に結合し、それによって−COまたは−COを得る。Aは、たとえば、国際公開第95/07920号の列挙されたエステル基から推定される。
【0056】
の例は、C−C12複素環(先に記載)またはアリールである。これらの芳香族基は、場合によっては、多環式あるいは単環式である。例として、フェニル、スピリル、2−および3−ピロリル、2−および3−チエニル、2−および4−イミダゾリル、2−、4−および5−オキサゾリル、3−および4−イソキサゾリル、2−、4−および5−チアゾリル、3−、4−および5−イソチアゾリル、3−および4−ピラゾリル、1−、2−、3−および4−ピリジニル、および1−、2−、4−および5−ピリミジニル、ハロ、R、R−O−C−C12アルキレン、C−C12アルコキシ、CN、NO、OH、カルボキシ、カルボキシエステル、チオール、チオエステル、C−C12ハロアルキル(1〜6個のハロゲン原子)、C−C12アルケニルまたはC−C12アルキニルで置換されたC−C12複素環またはアリールが挙げられる。そのような基として、2−、3−および4−アルコキシフェニル(C−C12アルキル)、2−、3−および4−メトキシフェニル、2−、3−および4−エトキシフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−および3,5−ジエトキシフェニル、2−および3−カルボエトキシ−4−ヒドロキシフェニル、2−および3−エトキシ−4−ヒドロキシフェニル、2−および3−エトキシ−5−ヒドロキシフェニル、2−および3−エトキシ−6−ヒドロキシフェニル、2−、3−および4−O−アセチルフェニル、2−、3−および4−ジメチルアミノフェニル、2−、3−および4−メチルメルカプトフェニル、2−、3−および4−ハロフェニル(2−、3−および4−フルオロフェニル、ならびに2−、3−および4−クロロフェニルを含む)、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−および3,5−ジメチルフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−および3,5−ビスカルボキシエチルフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−および3,5−ジメトキシフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−および3,5−ジハロフェニル(2,4−ジフルオロフェニルおよび3,5−ジフルオロフェニルを含む)、2−、3−および4−ハロアルキルフェニル(l〜5個のハロゲン原子、4−トリフルオロメチルフェニルを含むC−C12アルキル)、2−、3−および4−シアノフェニル、2−、3−および4−ニトロフェニル、2−、3−および4−ハロアルキルベンジル(1〜5個のハロゲン原子、4−トリフルオロメチルベンジル、2−、3−および4−トリクロロメチルフェニル、および2−、3−および4−トリクロロメチルフェニルを含むC−C12アルキル)、4−N−メチルピペリジンイル、3−N−メチルピペリジンイル、1−エチルピペラジンイル、ベンジル、アルキルサリチルフェニル(2−、3−および4−エチルサリチルフェニルを含むC−Cアルキル)、2−,3−および4−アセチルフェニル、1,8−ジヒドロキシナフチル(−C10−OH)およびアリールオキシエチル[C−Cアリール(フェノキシエチルを含む)]、2,2’−ジヒドロキシビフェニル、2−、3−および4−N,N−ジアルキルアミノフェノール、−CCH−N(CH、トリメトキシベンジル、トリエトキシベンジル、2−アルキルピリジニル(C1−4アルキル);
【0057】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]

2−カルボキシフェニルのエステル;およびC−Cアルキレン−C−Cアリール(ベンジル、−CH−ピロリル、−CH−チエニル、−CH−イミダゾリル、−CH−オキサゾリル、−CH−イソキサゾリル、−CH−チアゾリル、−CH−イソチアゾリル、−CH−ピラゾリル、−CH−ピリジニルおよび−CH−ピリミジニルを含む)であって、3〜5個のハロゲン原子またはハロゲン、あるいはC−C12アルコキシ(メトキシおよびエトキシを含む)、シアノ、ニトロ、OH、C−C12ハロアルキル(1〜6個のハロゲン原子;−CH−CClを含む)、C−C12アルキル(メチルおよびエチルを含む)、C−C12アルケニルまたはC−C12アルキニルから選択される1または2個の原子または基によって、アリール部分が置換されているもの;
アルコキシエチル[−CH−CH−O−CH(メトキシエチル)を含むC−Cアルキル];
先にアリールに関して記載した任意の基、特にOH、または1〜3個のハロ原子(−CH、−CH(CH、−C(CH、−CHCH、−(CHCH、−(CHCH、−(CHCH、−(CHCH、−CHCHF、−CHCHCl、−CHCFおよび−CHCClを含む)によって置換されたアルキル;
【0058】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]

N−2−プロピルモルホリノ、2,3−ジヒドロ−6−ヒドロキシインデン、セサモール、カテコール、モノエステル、−CH−C(O)−N(R、−CH−S(O)(R)、−CH−S(O)(R)、−CH−CH(OC(O)CH)−CH(OC(O)CH)、コレステリル、エノールピルビン酸塩(HOOC−C(=CH)−)、グリセロール;
5または6個の炭素の単糖類、二糖類またはオリゴ糖(3〜9個の単糖類残基);
トリグリセリド、たとえば、α−D−β−ジグリセリド(ここで、グリセリド脂質を含む脂肪酸は、一般的に、天然の飽和または不飽和C6−26、C6−18またはC6−10脂肪酸、たとえば、リノール酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、パルミトレイン酸、リノレイン酸などの脂肪酸である)であって、ここで開示する親の化合物のアシルに、トリグリセリドのグリセリル酸素を介して結合しているもの;
リン脂質のホスフェートを介してカルボキシル基に結合するリン脂質;
フタリジル(Claytonら,Antimicrob.Agents Chemo.5(6):670−671[1974]の図1に示される);
環状カーボネート、たとえば(5−Rd−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル類(ここで、Rdは、R、Rまたはアリールである)(Sakamotoら.,Chem.Pharm.Bull.32(6)2241−2248[1984]);および
【0059】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]

が挙げられる。
【0060】
本発明の化合物のヒドロキシル基は、場合によっては、国際公開第94/21604号に開示された基III、IVまたはVの1つ、またはイソプロピルで置換されている。
【0061】
さらなる実施形態として、表Aに、たとえば、酸素を介して、−C(O)O−および−P(O)(R)(O−)基に結合することができるAエステル部分の例を列挙する。−C(O)−または−P(O)−に直接結合する、いくつかのアミデートも示す。構造:1〜5、8〜10および16、17、19〜22のエステル類は、遊離のヒドロキシルを有する本明細書に記載する化合物を、DMF(または他の溶剤、たとえば、アセトニトリルまたはN−メチルピロリドン)中で、対応するハライド(塩化物、または塩化アシルなど)およびN,N−ジシクロヘキシル−N−モルホリンカルボキサミジン(または他の塩基、たとえば、DBU、トリエチルアミン、CsCO、N,N−ジメチルアニリンなど)と反応させることによって合成する。Aがホスホナートの場合、構造5〜7、11、12、21および23〜26のエステル類は、アルコールまたはアルコキシド塩(または、13、14および15のような化合物の場合は、対応するアミン類)と、モノクロロホスホナートまたはジクロロホスホナート(または他の活性化ホスホナート)との反応によって合成する。
【0062】
【化46】
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#キラル中心は、(R)、(S)またはラセミ体である。
【0063】
ここでの使用に適切な他のエステル類は、欧州特許第632,048号に記載されている。
【0064】
また、Aは、全状態機能性(prefunctionality)を形成する「ダブルエステル」、たとえば、CHOC(O)OCH
【0065】
【化47】
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、−CHSCOCH、−CHOCON(CH、あるいは構造式−CH(R)O((CO)R37)または−CH(R)((CO)OR38)(酸性基の酸素に結合された)(ここで、R37およびR38は、アルキル、アリールまたはアルキルアリール基である)のアルキル−またはアリール−アシルオキシアルキル基(米国特許第4,968,788号参照)も含む。R37およびR38は、1〜6個の炭素原子のノルマル、セカンダリ、イソおよびターシャリアルキルを含む、分岐状アルキル、オルソ−置換アリール、メタ−置換アリール、またはこれらの組合せのような嵩高い基であることが多い。例として、ピバロイルオキシメチル基が挙げられる。これらは、特に、経口投与用のプロドラッグとして使用される。そのような有用なA基の例として、アルキルアシルオキシメチルエステル類およびこれらの誘導体があり、−CH(CHCHOCH)OC(O)C(CH)
【0066】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]

、−CHOC(O)C1015、−CHOC(O)C(CH、−CH(CHOCH)OC(O)C(CH、−CH(CH(CH)OC(O)C(CH、−CHOC(O)CHCH(CH、−CHOC(O)C11、−CHOC(O)C、−CHOC(O)C1015、−CHOC(O)CHCH、−CHOC(O)CH(CH、−CHOC(O)C(CHおよび−CHOC(O)CHが挙げられる。
【0067】
プロドラッグ目的のために、一般的に選択されるエステルは、抗ウィルス剤用に、従来より使用されたものであり、特に、環状カーボネート類、ダブルエステル、あるいはフタリジル、アリールまたはアルキルエステル類である。
【0068】
記載したように、AまたはA基は、場合によっては、合成操作の間、保護された基で、副反応を防ぐために使用され、すなわち、これらは合成の間保護基(PRT)として機能する。どの基を保護するか、いつそうするか、およびPRTの性質は、ほとんど、合成に対して保護すべき反応の化学性(たとえば、酸性、塩基性、酸化性、還元性または他の条件)および合成の意図する方向に依存する。化合物が複数のPRTで置換されている場合、PRT基は、同じである必要はなく、一般的に同じではない。一般的に、PRTは、カルボキシル、ヒドロキシルまたはアミノ基を保護するために使用される。遊離の基を得る脱保護の順番は、意図する合成の方向および対峙すべき反応条件に依存し、専門家により決定される任意の順番で行ってよい。
【0069】
いくつかの実施形態では、Aで保護された酸性基は、該酸性基のエステルであり、Aは、ヒドロキシル含有官能基の残基である。他の実施形態では、アミノ化合物は、酸官能基を保護するために使用される。適切なヒドロキシルまたはアミノ含有官能基の残基は、先に記載され、あるいは国際公開第95/07920号に見出される。アミノ酸、アミノ酸エステル類、ポリペプチド類またはアリールアルコール類は、特に関心のあるものである。代表的なアミノ酸、ポリペプチドおよびカルボキシルでエステル化されたアミノ酸残基は、第11〜18ページ、および関連文献である国際公開第95/07920号にL1またはL2基として記載されている。国際公開第95/07920号は、ホスホン酸のアミデートを明記して教示するが、そのようなアミデートは、ここで記載する任意の酸基および国際公開第95/07920号に記載されるアミノ酸残基により形成されることは理解されるであろう。
【0070】
酸性官能基を保護するための代表的なAエステル類は、国際公開第95/07920号にも記載され、再び、同じエステル類は、’920公報のホスホナートにより形成されるように、本明細書の酸性基によっても形成することができることは理解される。代表的なエステル基は、少なくとも、国際公開第95/07920号、第89〜93ページ(R31またはR35として)、第105ページの表、および第21〜23ページ(Rとして)に規定されている。フェニルのような置換されていないアリールのエステル、またはベンジルのようなアリールアルキル、またはヒドロキシ−、ハロ−、アルコキシ−、カルボキシ−および/またはアルキルエステルカルボキシ−で置換されたアリールまたはアルキルアリール、とりわけ、フェニル、オルソ−エトキシフェニル、またはC−Cアルキルエステルカルボキシフェニル(サリチル酸のC−C12アルキルエステル類)が特に関心のあるものである。
【0071】
特に国際公開第95/07920号のエステル類またはアミド類を使用する場合、保護された酸性基Aは、経口投与のためのプロドラッグとして有用である。しかし、本発明の化合物を経口経路によって効果的に投与するために、A酸性基を保護することは必須ではない。保護された基を有する本発明の化合物、特にアミノ酸アミデート、あるいは置換および非置換アリールエステルを全身投与または経口投与する場合、これらはインビボにおいて加水分解で開裂し、遊離の酸を得る。
【0072】
酸性ヒドロキシルの1個以上が保護される。複数の酸性ヒドロキシルが保護されている場合、同じまたは異なる保護基が使用され、たとえば、エステル類は異ってもまたは同じでもよいか、あるいは混合アミデートおよびエステルを使用してもよい。
【0073】
Greene(第14〜118ページ)に記載の代表的なAヒドロキシ保護基として、エーテル類(メチル);置換されたメチルエーテル類(メトキシメチル、メチルチオメチル、t−ブチルチオメチル、(フェニルジメチルシリル)メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、p−メトキシベンジルオキシメチル、(4−メトキシフェノキシ)メチル、グアヤコールメチル、t−ブトキシメチル、4−ペンテニルオキシメチル、シロキシメチル、2−メトキシエトキシメチル、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、テトラヒドロピラニル、3−ブロモテトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1−メトキシシクロヘキシル、4−メトキシテトラヒドロピラニル、4−メトキシテトラヒドロチオピラニル、4−メトキシテトラヒドロチオピラニル、S,S−ジオキシド、1−[(2−クロロ−4−メチル)フェニル]−4−メトキシピペリジン−4−イル、35,1,4−ジオキサン−2−イル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフラニル、2,3,3a,4,5,6,7,7a−オクタヒドロ−7,8,8−トリメチル−4,7−メタノベンゾフラン−2−イル));置換されたエチルエーテル類(1−エトキシエチル,1−(2−クロロエトキシ)エチル、1−メチル−1−メトキシエチル、1−メチル−1−ベンジルオキシエチル、1−メチル−1−ベンジルオキシ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−トリメチルシリルエチル、2−(フェニルセレニル)エチル、t−ブチル、アリル、p−クロロフェニル、p−メトキシフェニル、2,4−ジニトロフェニル、ベンジル);置換されたベンジルエーテル類(p−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、p−ハロベンジル、2,6−ジクロロベンジル、p−シアノベンジル、p−フェニルベンジル、2−および4−ピコリル、3−メチル−2−ピコリルN−オキシド、ジフェニルメチル、p、p’−ジニトロベンズヒドリル、5−ジベンゾスベリル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、p−メトキシフェニルジフェニルメチル、ジ(p−メトキシフェニル)フェニルメチル、トリ(p−メトキシフェニル)メチル、4−(4’−ブロモフェナシルオキシ)フェニルジフェニルメチル、4,4’,4’’−トリス(4,5−ジクロロフタルイミドフェニル)メチル、4,4’,4’’−トリス(レブリノイルオキシフェニル)メチル、4,4’,4’’−トリス(ベンゾイルオキシフェニル)メチル、3−(イミダゾール−1−イルメチル)ビス(4’,4’’−ジメトキシフェニル)メチル、1,1−ビス(4−メトキシフェニル)−1’−ピレニルメチル、9−アントリル、9−(9−フェニル)キサンテニル、9−(9−フェニル−10−オキソ)アントリル、1,3−ベンゾジチオラン−2−イル、ベンズイソチアゾリルS,S−ジオキシド;シリルエーテル類(トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、ジメチルイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、ジメチルヘキシルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、トリベンジルシリル、トリ−p−キシリルシリル、トリフェニルシリル、ジフェニルメチルシリル、t−ブチルメトキシフェニルシリル);エステル類(ギ酸エステル、ギ酸ベンゾイル、酢酸エステル、クロロ酢酸エステル、ジクロロ酢酸エステル、トリクロロ酢酸エステル、トリフルオロ酢酸エステル、メトキシアセテート、トリフェニルメトキシアセテート、フェノキシアセテート、p−クロロフェノキシアセテート、p−ポリ−フェニルアセテート、3−フェニルプロピオネート、4−オキソペンタノエート(レブリネート)、4,4−(エチレンジチオ)ペンタノエート、ピバロエート、アダマントエート、クロトネート、4−メトキシクロトネート、ベンゾエート、p−フェニルベンゾエート、2,4,6−トリメチルベンゾエート(メシトエート));カーボネート類(メチル、9−フルオレニルメチル、エチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−(トリメチルシリル)エチル、2−(フェニルスルホニル)エチル、2−(トリフェニルホスホニオ)エチル、イソブチル、ビニル、アリル、p−ニトロフェニル、ベンジル、p−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、S−ベンジルチオカーボネート、4−エトキシ−1−ナフチル、メチルジチオカーボネート);補助開裂を持つ基(2−インドベンゾエート、4−アジドブチレート、4−ニトロ−4−メチルペンタノエート、o−(ジブロモメチル)ベンゾエート、2−ホルミルベンゼンスルホネート、2−(メチルチオメトキシ)エチルカーボネート、4−(メチルチオメトキシ)ブチレート、2−(メチルチオメトキシメチル)ベンゾエート);その他のエステル類(2,6−ジクロロ−4−メチルフェノキシアセテート、2,6−ジクロロ−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシアセテート、2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシアセテート、クロロジフェニルアセテート、イソブチレート、モノサクシノエート、(E)−2−メチル−2−ブテノエート(チグロエート(Tigloate))、o−(メトキシカルボニル)ベンゾエート、p−ポリ−ベンゾエート、α−ナフトエート、硝酸エステル、アルキルN,N,N’,N’−テトラメチルホスホロジアミデート、N−フェニルカルバメート、ボレート、ジメチルホスフィノチオイル、2,4−ジニトロフェニルスルフェネート);およびスルホネート類(硫酸エステル、メタンスルホネート(メシレート)、ベンジルスルホネート、トシレート)が挙げられる。
【0074】
さらに代表的なAヒドロキシ保護基として、置換されたメチルエーテル類、置換されたベンジルエーテル類、シリルエーテル類、およびスルホン酸エステル類を含むエステル類が挙げられ、特に代表的なものとして、トリアルキルシリルエーテル類、トシレート類およびアセテート類が挙げられる。
【0075】
代表的な1,2−ジオール保護基(したがって、一般的に、2個のOH基がA保護官能基と一緒になっている場合)は、Greeneの第118〜142ページに記載され、環状アセタール類およびケタール類(メチレン、エチリデン、1−t−ブチルエチリデン、1−フェニルエチリデン、(4−メトキシフェニル)エチリデン、2,2,2−トリクロロエチリデン、アセトニド(イソプロピリデン)、シクロペンチリデン、シクロヘキシリデン、シクロヘプチリデン、ベンジリデン、p−メトキシベンジリデン、2,4−ジメトキシベンジリデン、3,4−ジメトキシベンジリデン、2−ニトロベンジリデン);環状オルソエステル類(メトキシメチレン、エトキシメチレン、ジメトキシメチレン、1−メトキシエチリデン、1−エトキシエチリデン、1,2−ジメトキシエチリデン、α−メトキシベンジリデン、1−(N,N−ジメチルアミノ)エチリデン誘導体、α−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジリデン誘導体、2−オキサシクロペンチリデン);シリル誘導体(ジ−t−ブチルシリレン基、1,3−(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサニリデン)、およびテトラ−t−ブトキシジシロキサン−1,3−ジイリデン)、環状カーボネート類、環状ボロネート、エチルボロネートおよびフェニルボロネートが挙げられる。
【0076】
さらに代表的な1,2−ジオール保護基として、表Bに示されるものが挙げられ、特に代表的なものとして、エポキシド、アセトニド、環状ケタールおよびアリールアセタールが挙げられる。
【0077】
【化49】
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ここで、Rは、C−Cアルキルである。
【0078】
また、Aは、H、アミノの保護基またはカルボキシル含有化合物の残基、特に、H、−C(O)R、アミノ酸、ポリペプチドまたは−C(O)Rではない保護基、アミノ酸またはポリペプチドでもある。アミド形成Aは、たとえば、A基中に見出される。Aがアミノ酸またはポリペプチドである場合、それは、構造式:R15NHCH(R16)C(O)−(式中、R15は、H、アミノ酸またはポリペプチド残基、あるいはR15であり、R16は以下に規定する通りである)で表わされる。
【0079】
16は、低級アルキル、あるいはアミノ、カルボキシル、アミド、カルボキシルエステル、ヒドロキシル、C−Cアリール、グアニジニル、イミダゾリル、インドリル、スルヒドリル、スルホキシドおよび/またはアルキルホスフェートで置換された低級アルキル(C−C)である。また、R10は、アミノ酸αNと一緒になって、プロリン残基(R10=−(CH−)を形成する。しかし、R10は、一般的に、天然のアミノ酸の残基、たとえば、H、−CH、−CH(CH、−CH−CH(CH、−CHCH−CH−CH、−CH−C、−CHCH−S−CH、−CHOH、−CH(OH)−CH、−CH−SH、−CH−COH、−CH−CO−NH、−CH−CH−CO−NH、−CH−COOH、−CH−CH−COOH、−(CHNHおよび−(CH−NH−C(NH)−NHである。また、R10として、1−グアニジノプロ−3−ピル、ベンジル、4−ヒドロキシベンジル、イミダゾール−4−イル、インドール−3−イル、メトキシフェニルおよびエトキシフェニルも挙げられる。Aは、ほとんどカルボン酸の残基であるが、Greeneの第315〜385ページに記載される代表的なアミノ保護基はどれも有用である。それらとして、カルバメート類(メチルおよびエチル、9−フルオレニルメチル、9(2−スルホ)フルオレニルメチル、9−(2,7−ジブロモ)フルオレニルメチル、2,7−ジ−t−ブチル−[9−(10,10−ジオキソ−10,10,10,10−テトラヒドロチオキサンチル)]メチル、4−メトキシフェナシル);置換されたエチル(2,2,2−トリクロロエチル、2−トリメチルシリルエチル、2−フェニルエチル、1−(1−アダマンチル)−1−メチルエチル、1,1−ジメチル−2−ハロエチル、1,1−ジメチル−2,2−ジブロモエチル、1,1−ジメチル−2,2,2−トリクロロエチル、1−メチル−1−(4−ビフェニリル)エチル、1−(3,5−ジ−t−ブチルフェニル)−1−メチルエチル、2−(2’−および4’−ピリジル)エチル、2−(N,N−ジシクロヘキシルカルボキサミド)エチル、t−ブチル、1−アダマンチル、ビニル、アリル、1−イソプロピルアリル、シンナミル、4−ニトロシンナミル、8−キノリル、N−ヒドロキシピペリジニル、アルキルジチオ、ベンジル、p−メトキシベンジル、p−ニトロベンジル、p−ブロモベンジル、p−クロロベンジル、2,4−ジクロロベンジル、4−メチルスルフィニルベンジル、9−アントリルメチル、ジフェニルメチル);補助開裂を持つ基(2−メチルチオエチル、2−メチルスルホニルエチル、2−(p−トルエンスルホニル)エチル、[2−(1,3−ジチアニル)]メチル、4−メチルチオフェニル、2,4−ジメチルチオフェニル、2−ホスホニオエチル、2−トリフェニルホスホニオイソプロピル、1,1−ジメチル−2−シアノエチル、m−クロロ−p−アシルオキシベンジル、p−(ジヒドロキシボリル)ベンジル、5−ベンズイソキサゾリルメチル、2−(トリフルオロメチル)−6−クロモニルメチル);光分解性開裂を行いうる基(m−ニトロフェニル、3,5−ジメトキシベンジル、o−ニトロベンジル、3,4−ジメトキシ−6−ニトロベンジル、フェニル(o−ニトロフェニル)メチル);ウレア系誘導体(フェノチアジニル−(10)−カルボニル、N’−p−トルエンスルホニルアミノカルボニル、N’−フェニルアミノチオカルボニル);その他のカルバメート類(t−アミル、S−ベンジルチオカルバメート、p−シアノベンジル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、p−デシロキシベンジル、ジイソプロピルメチル、2,2−ジメトキシカルボニルビニル、o−(N,N−ジメチルカルボキサミド)ベンジル、1,1−ジメチル−3−(N,N−ジメチルカルボキサミド)プロピル、1,1−ジメチルプロピニル、ジ(2−ピリジル)メチル、2−フラニルメチル、2−インドエチル、イソボルニル、イソブチル、イソニコチニル、p−(p’−メトキシフェニルアゾ)ベンジル、1−メチルシクロブチル、1−メチルシクロヘキシル、1−メチル−1−シクロプロピルメチル、1−メチル−1−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル、1−メチル−1−(p−フェニルアゾフェニル)エチル、1−メチル−1−フェニルエチル、1−メチル−1−(4−ピリジル)エチル、フェニル、p−(フェニルアゾ)ベンジル、2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル、4−(トリメチルアンモニウム)ベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル);アミド類(N−ホルミル、N−アセチル、N−クロロアセチル、N−トリクロロアセチル、N−トリフルオロアセチル、N−フェニルアセチル、N−3−フェニルプロピオニル、N−ピコリノイル、N−3−ピリジルカルボキサミド、N−ベンゾイルフェニルアラニル、N−ベンゾイル、N−p−フェニルベンゾイル);補助開裂を持つアミド類(N−o−ニトロフェニルアセチル、N−o−ニトロフェノキシアセチル、N−アセトアセチル、(N’−ジチオベンジルオキシカルボニルアミノ)アセチル、N−3−(p−ヒドロキシフェニル)プロピオニル、N−3−(o−ニトロフェニル)プロピオニル、N−2−メチル−2−(o−ニトロフェノキシ)プロピオニル、N−2−メチル−2−(α−フェニルアゾフェノキシ)プロピオニル、N−4−クロロブチリル、N−3−メチル−3−ニトロブチリル、N−o−ニトロシンナモイル、N−アセチルメチオニン、N−o−ニトロベンゾイル、N−o−(ベンゾイルオキシメチル)ベンゾイル、4,5−ジフェニル−3−オキサゾリン−2−オン);環状イミド誘導体(N−フタルイミド、N−ジチアスクシノイル、N−2,3−ジフェニルマレオイル、N−2,5−ジメチルピロリル、N−1,1,4,4−テトラメチルジシリルアザシクロペンタン付加物、5−置換1,3−ジメチル−1,3,5−トリアザシクロへキサン−2−オン、5−置換1,3−ジベンジル−1,3−5−トリアザシクロへキサン−2−オン、1−置換3、5−ジニトロ−4−ピリドニル);N−アルキルおよびN−アリールアミン類(N−メチル、N−アリル、N−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル、N−3−アセトキシプロピル、N−(1−イソプロピル4−ニトロ−2−オキソ−3−ピロリン−3−イル)、四級アンモニウム塩類、N−ベンジル、N−ジ(4−メトキシフェニル)メチル、N−S−ジベンゾスベリル、N−トリフェニルメチル、N−(4−メトキシフェニル)ジフェニルメチル、N−9−フェニルフルオレニル、N−2,7−ジクロロ−9−フルオレニルメチレン、N−フェロセニルメチル、N−2−ピコリルアミンN’−オキシド)、イミン誘導体(N−1,1−ジメチルチオメチレン、N−ベンジリデン、N−p−メトキシベンジリデン、N−ジフェニルメチレン、N−[(2−ピリジル)メシチル]メチレン、N,(N’,N’−ジメチルアミノメチレン、N,N’−イソプロピリデン、N−p−ニトロベンジリデン、N−サリチリデン、N−5−クロロサリチリデン、N−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)フェニルメチレン、N−シクロヘキシリデン);エナミン誘導体(N−(5,5−ジメチル−3−オキソ−1−シクロヘキセニル));N−メタル誘導体(N−ボラン誘導体、N−ジフェニルボリン酸誘導体、N−[フェニル(ペンタカルボニルクロミウムまたはタングステン)]カルベニル、N−銅またはN−亜鉛キレート);N−N誘導体(N−ニトロ、N−ニトロソ、N−オキシド);N−P誘導体(N−ジフェニルホスフィニル、N−ジメチルチオホスフィニル、N−ジフェニルチオホスフィニル、N−ジアルキルホスホリル、N−ジベンジルホスホリル、N−ジフェニルホスホリル);N−Si誘導体;N−S誘導体;N−スルフェニル誘導体(N−ベンゼンスルフェニル、N−o−ニトロベンゼンスルフェニル、N−2,4−ジニトロベンゼンスルフェニル、N−ペンタクロロベンゼンスルフェニル、N−2−ニトロ−4−メトキシベンゼンスルフェニル、N−トリフェニルメチルスルフェニル、N−3−ニトロピリジンスルフェニル);およびN−スルホニル誘導体(N−p−トルエンスルホニル、N−ベンゼンスルホニル、N−2,3,6−トリメチル−4−メトキシベンゼンスルホニル、N−2,4,6−トリメトキシベンゼンスルホニル、N−2,6−ジメチル−4−メトキシベンゼンスルホニル、N−ペンタメチルベンゼンスルホニル、N−2,3,5,6,−テトラメチル−4−メトキシベンゼンスルホニル、N−4−メトキシベンゼンスルホニル、N−2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル、N−2,6−ジメトキシ−4−メチルベンゼンスルホニル、N−2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−スルホニル、N−メタンスルホニル、N−□−トリメチルシリルエタンスルホニル、N−9−アントラセンスルホニル、N−4−(4’,8’−ジメトキシナフチルメチル)ベンゼンスルホニル、N−ベンジルスルホニル、N−トリフルオロメチルスルホニル、N−フェナシルスルホニル)が挙げられる。
【0080】
さらに代表的な保護されたアミノ基として、カルバメート類およびアミド類が挙げられ、特に代表的なものとして、−NHC(O)Rまたは−N=CRN(Rが挙げられる。他の保護基もA部位でのプロドラッグとして有用であり、特に、アミノまたは−NH(R)のための保護基として、
【0081】
【化50】
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が有用である。たとえば、Alexander,J.ら;J.Med.Chem.1996,39,480−486参照。
【0082】
また、Aは、H、あるいはアミノ含有化合物の残基、特にアミノ酸、ポリペプチド、保護基、−NHSO、NHC(O)R、−N(R、NHまたは−NH(R)(H)の残基であり、これによって、たとえば、−C(O)A、−P(O)(Aまたは−P(O)(OH)(A)におけるように、Aのカルボキシル基またはホスホン酸基はアミンと反応し、アミドを形成する。一般的に、Aは、構造式:R17C(O)CH(R16)NH−(式中、R17は、OH、OA、OR、アミノ酸またはポリペプチド残基である)で表わされる。
【0083】
アミノ酸は、約1,000MW未満のオーダーの低分子量化合物であり、少なくとも1個のアミノまたはイミノ基と、少なくとも1個のカルボキシル基とを含有する。アミノ酸は、一般的に自然界で見出され、すなわち、バクテリアまたは他の細菌、植物、動物、またはヒトのような生体物質中で検出することができる。代表的な適切なアミノ酸は、アルファアミノ酸類、すなわち、1個のアミノまたはイミノ窒素原子が、1個のカルボキシル基の炭素原子から、単一の置換または非置換アルファ炭素原子によって分離されていることを特徴とする。特に興味のあるものは、モノまたはジアルキル、あるいはアリールアミノ酸類、シクロアルキルアミノ酸類のような疎水性残基などである。これらの残基は、親の薬物の分配係数を増加することによって、細胞透過性に影響を与える。通常該残基は、スルヒドリルまたはグアニジノ置換基を含有しない。
【0084】
天然のアミノ酸残基は、植物、動物、細菌、特にそれらのタンパク質中に自然に見出される。最も代表的なポリペプチドは、実質的に、そのような天然のアミノ酸残基で構成されている。これらのアミノ酸は、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、スレオニン、システイン、メチオニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リシン、ヒドロキシリシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、プロリン、アスパラギン、グルタミンおよびヒドロキシプロリンである。
【0085】
が単一アミノ酸残基またはポリペプチドの場合、これらは、普通Aで置換されている。これらの複合体は、アミノ酸のカルボキシル基(またはたとえばポリペプチドのC−末端アミノ酸)とアミノ窒素との間にアミド結合を形成することによって生成する。同様に、複合体は、Aと、アミノ酸またはポリペプチドのアミノ基との間に形成される。複数の可能な部位にアミノ酸を導入することは本発明の範囲内であるが、一般的に、親の分子内の任意の部位の1個だけが、本明細書に記載するように、アミノ酸でアミド化される。普通、Aのカルボキシル基が、アミノ酸でアミド化される。一般的に、アミノ酸のα−アミノまたはα−カルボキシル基、あるいはポリペプチドの末端アミノまたはカルボキシル基が親の官能基に結合し、すなわち、アミノ酸側鎖のカルボキシル基またはアミノ基(さらに以下で記載するように、これらの基は、複合体の合成の間、保護するために必要であるかもしれないが)は、一般的に使用されずに、親の化合物とのアミド結合が形成される。
【0086】
アミノ酸またはポリペプチドのカルボキシル含有側鎖に関し、カルボキシル基は、場合によっては、たとえば、Aによってブロックされ、Aでエステル化され、Aでアミド化されることが理解されるであろう。同様に、アミノ側鎖R16は、場合によっては、Aでブロックされ、またはRで置換される。
【0087】
そのようなエステルまたはアミドは、エステル類またはアミド類が親の分子に結合するように、側鎖アミノまたはカルボキシル基と結合し、場合によっては、酸性(pH<3)または塩基性(pH>10)条件下、インビボまたはインビトロで加水分解性である。
【0088】
あるいは、これらは、実質的に、ヒトの胃腸管において安定であるが、血液または細胞環境において、酵素的に加水分解する。また、エステル類またはアミノ酸またはポリペプチドアミデートは、遊離のアミノ基またはカルボキシル基を含有する親の分子の製造のための中間体としても有用である。親の化合物の遊離の酸または塩基は、たとえば、本発明のエステル類またはアミノ酸またはポリペプチド複合体から、従来からの加水分解操作によって簡単に形成する。
【0089】
アミノ酸残基が1個以上のキラル中心を含有する場合、D、L、メソ、トレオまたはエリスロ(それぞれ見合った)ラセミ体、スケールメート(scalemate)またはこれらの混合物の任意のものを使用してもよい。一般的に、中間体が非酵素的に加水分解される場合(アミド類が、遊離の酸または遊離のアミン類のための化学的中間体として使用される場合のように)、D異性体が有用である。一方、L異性体は、アミノ酸またはジペプチジル送達系によってより効率的に送達されるので、より可変性がある。
【0090】
残基がAで表わされる適切なアミノ酸の例として、以下のものが挙げられる。
グリシン;
アミノポリカルボン酸、たとえば、アスパラギン酸、β−ヒドロキシアスパラギン酸、グルタミン酸、β−ヒドロキシグルタミン酸、β−メチルアスパラギン酸、β−メチルグルタミン酸、β,β−ジメチルアスパラギン酸、γ−ヒドロキシグルタミン酸、β,γ−ジヒドロキシグルタミン酸、β−フェニルグルタミン酸、γ−メチレングルタミン酸、3−アミノアジピン酸、2−アミノピメリン酸、2−アミノスベリン酸および2−アミノセバシン酸;
アミノ酸アミド、たとえば、グルタミンおよびアスパラギン;
ポリアミノ−またはポリ塩基性−モノカルボン酸、たとえば、アルギニン、リシン、β−アミノアラニン、γ−アミノブチリン、オルニチン、シトルリン、ホモアルギニン、ホモシトルリン、ヒドロキシリシン、アロヒドロキシリシンおよびジアミノブリル酸;
他の塩基性アミノ酸残基、たとえば、ヒスチジン;
ジアミノジカルボン酸、たとえば、α,α’−ジアミノスクシン酸、α,α’−ジアミノグルタル酸、α,α’−ジアミノアジピン酸、α,α’−ジアミノピメリン酸、α,α’−ジアミノ−β−ヒドロキシピメリン酸、α,α’−ジアミノスベリン酸、α,α’−ジアミノアゼライン酸およびα,α’−ジアミノセバシン酸;
イミノ酸、たとえば、プロリン、ヒドロキシプロリン、アロヒドロキシプロリン、γ−メチルプロリン、ピペコリン酸、5−ヒドロキシピペコリン酸およびアゼチジン−2−カルボン酸;
モノまたはジアルキル(一般的に、C−C分岐状またはノルマル)アミノ酸、たとえば、アラニン、バリン、ロイシン、アリルグリシン、ブチリン、ノルバリン、ノルロイシン、ヘプチリン、α−メチルセリン、α−アミノ−α−メチル−γ−ヒドロキシバレリアン酸、α−アミノ−α−メチル−δ−ヒドロキシバレリアン酸、α−アミノ−α−メチル−ε−ヒドロキシカプロン酸、イソバリン、α−メチルグルタミン酸、α−アミノイソ酪酸、α−アミノジエチル酢酸、α−アミノジイソプロピル酢酸、α−アミノジ−n−プロピル酢酸、α−アミノジイソブチル酢酸、α−アミノジ−n−ブチル酢酸、α−アミノエチルイソプロピル酢酸、α−アミノ−n−プロピル酢酸、α−アミノジイソアミル酢酸、α−メチルアスパラギン酸、α−メチルグルタミン酸、1−アミノシクロプロパン−1−カルボン酸、イソロイシン、アロイソロイシン、tert−ロイシン、β−メチルトリプトファンおよびα−アミノ−β−エチル−β−フェニルプロピオン酸;
β−フェニルセリニル;
脂肪族α−アミノ−β−ヒドロキシ酸、たとえば、セリン、β−ヒドロキシロイシン、β−ヒドロキシノルロイシン、β−ヒドロキシノルバリンおよびα−アミノ−β−ヒドロキシステアリン酸;
α−アミノ、α−,γ−,δ−またはε−ヒドロキシ酸、たとえば、ホモセリン、γ−ヒドロキシノルバリン、δ−ヒドロキシノルバリンおよびエプシロン−ヒドロキシノルロイシン残基;カナビン(canavine)およびカナリン;γ−ヒドロキシオルニチン;2−ヘキソサミン酸(hexosaminic acid)、たとえば、D−グルコサミン酸、またはD−ガラクトサミン酸;
α−アミノ−β−チオール類、たとえば、ペニシルアミン、β−チオールノルバリン、またはβ−チオールブチリン;
システインを含む他のイオウ含有アミノ酸残基;ホモシステイン、β−フェニルメチオニン、メチオニン、S−アリル−L−システインスルホキシド、2−チオールヒスチジン、シスタチオニンおよびシステインまたはホモステインのチオールエーテル類;
フェニルアラニン、トリプトファンおよび環置換α−アミノ酸、たとえば、フェニル−またはシクロヘキシルアミノ酸α−アミノフェニル酢酸、α−アミノシクロヘキシル酢酸およびα−アミノ−β−シクロヘキシルプロピオン酸;アリール、低級アルキル、ヒドロキシ、グアニジノ、オキシアルキルエーテル、ニトロ、イオウまたはハロ置換フェニルを含むフェニルアラニン類縁体および誘導体(たとえば、チロシン、メチルチロシン、ならびにo−クロロ−、p−クロロ−、3,4−ジクロロ、o−、m−またはp−メチル−、2,4,6−トリメチル、2−エトキシ−5−ニトロ−、2−ヒドロキシ−5−ニトロ−およびp−ニトロ−フェニルアラニン);フリル−、チエニル−、ピリジル−、ピリミジニル−、プリニル−またはナフチル−アラニン;およびトリプトファン類縁体および誘導体、たとえば、キヌレニン、3−ヒドロキシキヌレニン、2−ヒドロキシトリプトファンおよび4−カルボキシトリプトファン;
α−アミノ置換アミノ酸、たとえば、サルコシン(N−メチルグリシン)、N−ベンジルグリシン、N−メチルアラニン、N−ベンジルアラニン、N−メチルフェニルアラニン、N−ベンジルフェニルアラニン、N−メチルバリンおよびN−ベンジルバリン;および
α−ヒドロキシおよび置換α−ヒドロキシアミノ酸、たとえば、セリン、スレオニン、アロスレオニン、ホスホセリンおよびホスホスレオニン。
【0091】
ポリペプチド類は、1個のアミノ酸モノマーのカルボキシル基が、アミド結合によって、次のアミノ酸モノマーのアミノまたはイミノ基に結合しているアミノ酸のポリマーである。ポリペプチドは、ジペプチド、低分子量ポリペプチド類(約1500〜5000MW)およびタンパク質を含む。タンパク質は、場合によっては、3個、5個、10個、50個、75個、100個またはそれ以上の残基を含有し、ヒト、動物、植物または微生物タンパク質に関して、実質的に配列が相同であるのが適切である。これらには、酵素(たとえば、水素ペルオキシダーゼ)およびKLHのような免疫原、または抗体、あるいはそれに対する免疫反応が生じることが望まれる任意のタイプのタンパク質が挙げられる。ポリペプチドの性質および種類は、非常に広範囲で変化し得る。
【0092】
ポリペプチドアミデートは、ポリペプチド(投与される動物において免疫原性でなければ)または本発明の化合物の残余部分上のエピトープのいずれかに対する抗体を生じることにおいて、免疫原として有用である。
【0093】
親の非ペプチジル化合物に結合しうる抗体は、たとえば、診断または親化合物の製造において、混合物から親化合物を分離するために用いられる。親化合物とポリペプチドとの複合体は、一般に、非常に相同性のある動物において、そのポリペプチドよりも免疫原性があり、したがって、ポリペプチドがより免疫原性になり、これに対する抗体の産生を促進する。したがって、ポリペプチドまたはタンパク質は、抗体を生じるために一般的に用いられる動物、たとえば、ウサギ、マウス、ウマ、またはラットにおいて免疫原性である必要はないかもしれないが、最終生成物である複合体は、そのような動物の少なくとも1種において、免疫原性であるべきである。ポリペプチドは、場合によっては、酸性ヘテロ原子に近接する第1残基と第2残基との間のペプチド結合にペプチド分解性酵素切断部位を含有する。そのような切断部位は、酵素認識構造、たとえば、ペプチド分解性酵素により認識される特定の残基配列に隣接する。
【0094】
本発明のポリペプチド複合体を切断するペプチド分解性酵素は周知であり、特にカルボキシペプチダーゼを含む。カルボキシペプチダーゼは、C末端残基を除去することによりポリペプチドを切断し、そして多くの場合、特定のC末端配列に特異的である。そのような酵素およびそれらの一般的な基質に必要とされる条件は周知である。たとえば、(残基の所定の対および遊離カルボキシル末端を有する)ジペプチドは、そのα−アミノ基を介して、本明細書中の化合物のリン原子または炭素原子に共有結合する。Aがホスホネートである実施態様では、このペプチドは、適切なペプチド分解性酵素によって切断され、近接するアミノ酸残基のカルボキシルが、ホスホノアミデート結合を自己触媒的に切断すると考えられる。
【0095】
適切なジペプチジル基(これらの1文字コードにより示す)は、以下である。
【0096】
【化51】
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また、トリペプチド残基もAとして有用である。Aがホスホネートである場合、配列:−X−pro−X−(ここで、Xは任意のアミノ酸残基であり、Xはアミノ酸残基、プロリンのカルボキシルエステル、または水素である)は、管腔内(luminal)カルボキシペプチターゼによって切断され、遊離カルボキシルを持つXを生じ、これは次にホスホノアミデート結合を自己触媒的に切断すると考えられる。Xのカルボキシ基は、場合によっては、ベンジルでエステル化される。
【0097】
ジペプチド種またはトリペプチド種は、腸の粘膜または他の細胞型への送達に影響を与えうる公知の送達特性および/またはペプチダーゼへの感受性に基づいて選択することができる。α−アミノ基を欠くジペプチドまたはトリペプチドは、腸の粘膜細胞の刷子縁膜に見出されるペプチド送達体のための送達基質である(Bai、J.P.F.、「Pharm Res.」 9:969−978(1992))。したがって、送達適確なペプチドは、アミデート化合物のバイオアベイラビリティを増強するために用いることができる。D立体配置において1個以上のアミノ酸を有するジ−またはトリペプチドも、ペプチド送達に適合し、本発明のアミデート化合物において利用することができる。D立体配置のアミノ酸は、しばしば、アミノペプチダーゼN(EC3.4.11.2)のような刷子縁に多く存在するプロテアーゼによる加水分解に対するジ−またはトリペプチドの感受性を低下させるために用いることができる。また、代わりに、ジ−またはトリペプチドは、腸の管腔に見出されるプロテアーゼによる加水分解に対する相対的な耐性に基づいて選択される。たとえば、aspおよび/またはgluを欠くトリペプチドまたはポリペプチドは、アミノペプチダーゼA(EC3.4.11.7)に対する基質としては十分でなく、疎水性アミノ酸(leu、tyr、phe、val、trp)のN−末端にアミノ酸残基を欠くジ−またはトリペプチドは、エンドペプチダーゼ24.11(EC3.4.24.11)に対する基質としては十分でなく、遊離カルボキシル末端で2番目の位置のpro残基を欠くペプチドは、カルボキシペプチダーゼP(EC3.4.17)に対する基質としては十分ではない。同様の考察を、サイトゾル、腎臓、肺、血清または他のペプチダーゼによる加水分解に対して比較的耐性であるか、あるいは比較的影響を受けやすいかのいずれかであるペプチドの選択に適用することができる。このような切断されにくいポリペプチドアミデートは、免疫原性であるか、または免疫原を生成するためにタンパク質と結合するために有用である。
HCV−阻害化合物
本発明の化合物は、HCV−阻害活性を持つ化合物、および活性化合物を生成するのに有用な中間体化合物を含む。用語「HCV−阻害化合物」として、HCVを阻害する化合物が挙げられる。
【0098】
一般的に、本発明の化合物は、約200amu〜約10,000amuの分子量を有し、本発明の特定の実施形態では、化合物の分子量は約5000amu未満であり、本発明の別の特定の実施形態では、化合物の分子量は約2500amu未満であり、本発明の別の特定の実施形態では、化合物の分子量は約1000amu未満であり、本発明の別の特定の実施形態では、化合物の分子量は約800amu未満であり、本発明の別の特定の実施形態では、化合物の分子量は約600未満であり、本発明の別の特定の実施形態では、化合物の分子量は、約600未満でありかつ約400amuを超える。
【0099】
また、本発明の化合物は、一般的に、約5未満のlogD(極性)を有する。一実施形態では、本発明は、logDが約4未満の化合物を提供し、別の一実施形態で、本発明は、logDが約3未満の化合物を提供し、別の一実施形態で、本発明は、logDが約−5を超える化合物を提供し、別の一実施形態で、本発明は、logDが約−3を超える化合物を提供し、別の一実施形態で、本発明は、logDが約0を超え、かつ約3未満の化合物を提供する。
【0100】
本発明の化合物の中の選択された置換基は、反復度(recursive degree)で存在する。これに関して、「反復置換基」とは、置換基がそれ自身の他の事例を挙げることを意味する。そのような置換基の反復性質のため、理論的には、任意のある実施形態では数多くが存在するかもしれない。たとえば、Rは、R置換基を含有する。RはRである可能性があり、これは次にRである可能性がある。RがR3cとして選択される場合、Rの第二の事例を選択することができる。医薬品化学の当業者は、そのような置換基の総数は、意図する化合物の所望の特性によって、適度に制限されることを理解する。そのような特性として、分子量、溶解性またはlogPのような物性、意図する標的に対する活性のような適用特性、および合成の容易性のような実用的特性が挙げられるが、これらは例示であって限定ではない。
【0101】
ある実施形態では、A、AおよびRは全て反復的置換基であるが、これは一例であって限定ではない。一般的に、これらは、所定の実施形態で、それぞれ独立して、20回、19回、18回、17回、16回、15回、14回、13回、12回、11回、10回、9回、8回、7回、6回、5回、4回、3回、2回、1回または0回起こってもよい。より一般的には、これらは、所定の実施形態で、それぞれ独立して、12回以下で起こるかもしれない。本明細書に記載された化合物が、複数の同じ指定された基、たとえば「R」または「A」で置換されている場合、該基は同じまたは異なってもよく、すなわち、各基は独立して選択されることは理解されるであろう。波線は、共有結合の部位が隣接する基、部分または原子に結合することを示す。
【0102】
本発明の一実施形態では、化合物は、単離され、精製された形態にある。一般的に、用語「単離され、精製された」は、化合物が、生体物質(たとえば、血液、組織、細胞、その他)を実質的に持たないことを意味する。本発明の特定の一実施形態では、該用語は、本発明の化合物または複合体には、少なくとも約50重量%の生体物質がない、他の特定の実施形態では、該用語は、本発明の化合物または複合体には、少なくとも約75重量%の生体物質がない、他の特定の実施形態では、該用語は、本発明の化合物または複合体には、少なくとも約90重量%の生体物質がない;他の特定の実施形態では、該用語は、本発明の化合物または複合体には、少なくとも約98重量%の生体物質がない;他の実施形態では、該用語は、本発明の化合物または複合体には、少なくとも約99重量%の生体物質がないことを意味する。他の特定の実施形態では、本発明は、化学的に生成されている(たとえば、エクスビボで)本発明の化合物または複合体を提供する。
細胞蓄積
一実施形態では、本発明は、ヒトPBMC(末梢血単核細胞)中に蓄積しうる化合物を提供する。PBMCとは、円形のリンパ球および単核細胞を有する血液細胞を言う。生理学的には、PBMCは、感染に対するメカニズムの重要な成分である。PBMCは、正常で健康なドナーのヘパリン添加全血またはバフィーコートから、標準の濃度勾配遠心し、その界面から採取することにより単離し、洗浄し(たとえば、ホスフェート緩衝生理食塩水)、寒剤中に保存してもよい。PBMCは、マルチウェルプレートで培養してもよい。培養の種々の時間に、検査のために上澄み液を取り出し、あるいは細胞を採集して分析してもよい(Smith R.ら(2003)Blood102(7):2532−2540)。この実施形態の化合物は、さらに、ホスホナートまたはホスホナートプロドラッグを含んでもよい。より一般的には、該ホスホナートまたはホスホナートプロドラッグは、本明細書に記載する構造式Aで表わすことができる。
立体異性体
本発明の化合物は、キラル中心、たとえば、キラル炭素またはリン原子を有してもよい。したがって、本発明の化合物は、鏡像異性体、ジアステレオマーおよびアトロプ異性体を始めとする、全ての立体異性体のラセミ混合物を含む。さらに、本発明の化合物は、全ての不斉キラル原子で、富化または分割された光学異性体を含む。言い換えれば、記述から明らかなキラル中心は、キラル異性体として、またはラセミ混合物として提供される。鏡像異性体パートナーまたはジアステレオマーパートナーが実質的に存在しない、ラセミ混合物もジアステレオマー混合物も、さらに単離されまたは合成された個々の光学異性体も、全て本発明の範囲内である。ラセミ混合物は、周知の技術、たとえば、光学的に活性な添加物、たとえば、酸または塩基で形成されたジアステレオマー塩の分離、次いで光学的に活性な物質へ再び変換することによって、実質的に光学的に純粋な個々の異性体に分離する。ほとんどの場合、目的光学異性体は、所望の出発物質の適切な立体異性体から始めて、立体選択的反応によって合成する。
【0103】
また、本発明の化合物は、ある場合は、互変異性体として存在することもできる。非局在化共鳴構造は1つしか示さないが、そのような形態の全てが本発明の範囲内に入ると想定する。たとえば、エン−アミン互変異性体は、プリン、ピリミジン、イミダゾール、グアニジン、アミジンおよびテトラゾール構造体として存在することができ、これらの可能性のある互変異性形態は全て、本発明の範囲内である。
塩および水和物
本発明の化合物の生理学的に許容しうる塩の例として、適正な塩基、たとえば、アルカリ金属(たとえば、ナトリウム)、アルカリ土類(たとえば、マグネシウム)、アンモニウムおよびNX(式中、XはC−Cアルキル)から誘導される塩が挙げられる。水素原子またはアミノ基の生理学的に許容しうるとして、有機カルボン酸、たとえば、酢酸、安息香酸、乳酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、マロン酸、リンゴ酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸およびスクシン酸;有機スルホン酸、たとえば、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸;および無機酸、たとえば、塩酸、硫酸、リン酸、スルファミン酸の塩が挙げられる。ヒドロキシ基の化合物の生理学的に許容しうるとして、適切なカチオン、たとえば、NaおよびNX(式中、Xは、独立して、HまたはC−Cアルキル基から選択される)と組合わせた該化合物のアニオンが挙げられる。
【0104】
治療的用途に関して、本発明の化合物の活性成分の塩は、一般的に、生理学的に許容しうる、すなわち、これらは生理学的に許容しうる酸または塩基から誘導された塩である。しかし、生理学的に許容しうるものではない酸または塩基の塩も、たとえば、生理学的に許容しうる化合物の製造または精製において、用途が見出されるかもしれない。生理学的に許容しうる酸または塩基から誘導されたものか否かにかかわらず、全ての塩が、本発明の範囲内である。
【0105】
一般的に、金属塩は、金属水酸化物を本発明の化合物と反応させることによって製造する。この方法で製造する金属塩の例は、Li、NaおよびKを含有する塩である。ほとんど溶解性のない金属塩は、適切な金属化合物を添加することにより、より溶解性が高い塩の溶液から析出されることができる。
【0106】
さらに、塩は、ある有機または無機酸、たとえば、HCl、HBr、HSO、HPOまたは有機スルホン酸を、塩基性中心、一般的には、アミン類、または酸性基に添加することにより、形成してもよい。最後に、本明細書の組成物は、非イオン化、および双イオン性形態の本発明の化合物を、化学量論的な量の水と組合せ、水和物として含むことは理解されるべきである。
【0107】
また、1個以上のアミノ酸を持つ親の化合物の塩も本発明の範囲内に包含される。天然または非天然の任意のアミノ酸、とりわけ、タンパク質成分として見出される天然アミノ酸が適切であるが、アミノ酸は、一般的に、塩基性または酸性基を持つ、たとえば、リシン、アルギニンまたはグルタミン酸、あるいはグリシン、セリン、スレオニン、アラニン、イソロイシンまたはロイシンのような中性基を持つ側鎖を有するものである。
HCVの阻害方法
本発明の他の態様は、HCVの活性化を阻害する方法であって、HCVを含有することが疑われるサンプルを、本発明の化合物または組成物で処理するステップを含む方法に関する。
【0108】
本発明の化合物は、HCVの阻害剤、そのような阻害剤用の中間体として作用し、または以下に記載する他の利用性があるかもしれない。該阻害剤は、一般的に、肝臓の表面または空隙の位置に結合する。肝臓に結合する化合物は、様々な程度の可逆性で結合する。実質的に不可逆的に結合する化合物は、本発明のこの方法における用途に、理想的な候補化合物でありえる。一度標識化されれば、実質的に不可逆的に結合した化合物は、HCVの検出用のプローブとして有用である。したがって、本発明は、HCVを含有することが疑われるサンプル中のNS3を検出する方法であって、HCVを含有することが疑われるサンプルを、標識に結合された本発明の化合物を含む組成物で処理するステップと、標識の活性化に対する該サンプルの効果を観察するステップとを含む方法に関する。適切な標識は、診断分野で周知であり、安定な遊離のラジカル、蛍光体、放射性同位体、酵素、化学発光基、および色素原が挙げられる。本明細書の化合物は、ヒドロキシルまたはアミノのような官能基を使用する従来からのやり方で標識化される。一実施形態では、本発明は、1個以上の検出可能な標識を含む、または結合または架橋する式(I)の化合物を提供する。
【0109】
本発明の内容の範囲内で、HCVを含有することが疑われるサンプルとして、天然または人工物質、たとえば、有機体;組織または細胞培養物;生物学的サンプル、たとえば、生体物質サンプル(血液、血清、尿、髄液、涙、たん、唾液、組織サンプル、など);研究室用サンプル;食物、水または空気サンプル;バイオ生成物サンプル、たとえば、細胞、特に所望の糖タンパク質を合成する組換え細胞の抽出物;その他が挙げられる。一般的に、サンプルは、HCVを含有していることが疑われる。サンプルは、水および有機溶剤/水混合物を始めとする任意の媒体中に含まれうる。サンプルとして、ヒトのような有機体、および細胞培養物のような人工の物質が挙げられる。
【0110】
本発明の処理ステップは、本発明の化合物をサンプルに添加することを含み、または組成物の前駆体を該サンプルに添加することを含む。添加ステップは、先に記載した投与の任意の方法を含む。
【0111】
望ましい場合、HCV活性を検出する直接および間接方法を始めとする任意の方法によって、化合物適用後のHCVの活性化を観察することができる。HCV活性測定の量的、質的および判定量的方法は、全て使用が意図される。先に記載したスクリーニング方法の代表的なもの1つが適用されるが、有機体の生理学的特性の観察のようなほかの方法も適用可能である。
【0112】
多くの生物体がHCVを含有する。本発明の化合物は、動物またはヒトにおけるHCV活性化に伴う状態の処置または予防に有用である。
【0113】
しかし、HCVを阻害しうる化合物のスクリーニングにおいて、酵素アッセイの結果は、細胞培養物アッセイに関して必ずしも正しいとは限らないことは、心に留めておくべきである。したがって、細胞アッセイは、一般的に、第一のスクリーニング方法であるべきである。
HCV阻害剤のスクリ−ン
本発明の化合物は、酵素活性を評価する任意の従来の技術によって、HCVに対する阻害活性を検査される。本発明の内容の範囲内で、一般的に、先ず、インビトロで化合物のHCVの阻害を検査し、次いで阻害活性を示す化合物に関して、インビボで活性を検査する。インビトロで、約5×10−6M未満、一般的には約1×10−7M未満、好ましくは約5×10−8M未満のKi(阻害定数)を有する化合物が、インビボ用途に好ましい。インビトロで有用なスクリーンは、詳細に記載している。
医薬製剤
本発明の化合物は、従来の担体および賦形剤とともに製剤化され、担体および賦形剤は、通常の手法に従って選択される。錠剤は、賦形剤、滑走剤、充填剤、結合剤などを含有する。水性製剤は滅菌形態で製造され、経口投与以外による送達が意図される場合、一般的に等張性である。全ての製剤は、場合によっては、「Handbook of Pharmaceutical Excipients」(1986)に記載のような賦形剤を含有する。賦形剤としては、アスコルビン酸および他の抗酸化剤、EDTAのようなキレート剤、デキストリンのような炭水化物、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ステアリン酸などが挙げられる。製剤のpHは、約3〜約11の範囲であるが、通常は約7〜10である。
【0114】
投与すべき活性成分は、単独でも可能であるが、医薬製剤として存在させることが好ましい。本発明の獣医学用およびヒト用の両方の製剤は、少なくとも1種の先に規定した活性成分とともに、1種以上の許容しうる担体および、場合によっては、他の治療成分を含む。担体(複数を含む)は、製剤の他の成分に対して相溶性があり、その服用者に対して生理学的に無害であるという意味で「許容しうる」ものでなければならない。
【0115】
製剤は、先に記載した投与経路に適切なものが含まれる。製剤は、従来より、単位用量形態で存在し、薬学の分野で周知のいかなる方法で製造してもよい。方法および製剤は、一般的に、Remington’s Pharmaceutical Sciences
(Mack Publishing社,Easton,PA)に見出される。このような方法は、活性成分を1つ以上の副成分と構成するキャリアとを会合させる工程を含む。一般的に、製剤は、活性成分と、液体キャリアまたは細かく分割された固体キャリア、あるいはその両方とを均等におよび密接に会合させ、必要であればその生成物を成形することにより製造される。
【0116】
経口投与に適切な本発明の製剤は、所定の量の活性成分を含む、カプセル剤、カシェ剤、または錠剤のような分離された単位として;粉剤または顆粒剤として;水性液体または非水性液体中の溶液または懸濁液として;あるいは水中油型液体乳化液または油中水型液体乳化液として調製される。また、活性成分は、ボーラス剤、舐剤、またはパスタ剤として存在してもよい。
【0117】
錠剤は、場合によっては、1種またはそれ以上の副成分とともに、圧縮または成形により作製される。圧縮錠剤は、粉末または顆粒のような自由に流動する形態の活性成分を、適切な機械で圧縮することにより製造してもよく、場合によっては、結合剤、滑沢剤、不活性な希釈剤、保存剤、表面活性剤または分散剤と混合される。湿製錠剤は、不活性な液体希釈剤で湿らせた粉末化された活性成分の混合物を、適切な機械で成形することにより作製してもよい。錠剤は、場合によっては、被覆され、または刻み目がつけられてもよく、場合によっては、錠剤から活性成分を遅延してまたは制御して放出するように製剤化される。
【0118】
眼または他の外側組織、たとえば、口および皮膚の投与に関して、製剤は、好ましくは、例えば、0.075〜20%w/wの量(0.1%w/wの増加量で0.1%と20%との間の範囲(例えば、0.6%w/w、0.7%w/wなど)で1種以上の活性成分を含む)、好ましくは0.2〜15%w/w、および最も好ましくは0.5〜10%w/wの量で活性成分(複数を含む)を含有する局所軟膏またはクリームとして適用される。軟膏としての製剤の場合、活性成分は、パラフィン軟膏基剤、または水混和性軟膏基剤のいずれかとともに使用されてもよい。あるいは、活性成分を、水中油クリーム基剤でクリームとして製剤化してもよい。
【0119】
所望であれば、クリーム基剤の水相は、たとえば、少なくとも30%w/wの多価アルコール、すなわち、2個以上の水酸基を有するアルコール(例えば、プロピレングリコール、ブタン1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロール、およびポリエチレングリコール(PEG400を含む))、およびこれらの混合物を含んでもよい。局所用製剤は、望ましくは、皮膚または他の罹患領域を介する活性成分の吸収または浸透を増強する化合物を含んでもよい。このような皮膚の浸透増強剤の例として、ジメチルスルホキシドおよび関連類縁体が挙げられる。
【0120】
本発明の乳化液の油相は、公知の方法で公知の成分から構成されてもよい。この相は乳化剤(あるいは、エマルジェント(emulgent)として知られる)のみを含んでもよいが、少なくとも1つの乳化剤と、脂肪または油、あるいは脂肪および油の両方との混合物を含むのが望ましい。親水性乳化剤が安定剤として作用する親油性乳化剤とともに含まれるのが好ましい。また、油と脂肪の両方を含むことが好ましい。同時に、安定剤(複数を含む)を含むまたは含まない乳化剤(複数を含む)は、いわゆる乳化ワックスを作り、このワックスは油および脂肪とともにいわゆる乳化軟膏基剤を作り、これがクリーム製剤の油性分散相を形成する。
【0121】
本発明の処方物における使用に適切なエマルジェントおよび乳化液安定剤として、Tween(登録商標)60、Span(登録商標)80、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリル、およびラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
【0122】
製剤に適切な油または脂肪の選択は、所望の香粧品特性を達成するかどうかに基づく。クリームは、好ましくは、チューブまたは他の容器からの漏出を避けるための適切な稠度を有する非油脂性、非着色性、および洗浄可能な製品であるべきである。直鎖または分枝鎖、一塩基性または二塩基性アルキルエステル(たとえば、ジイソアジペート、イソセチルステアレート、ヤシ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、イソプロピルミリステート、デシルオレエート、イソプロピルパルミテート、ブチルステアレート、2−エチルヘキシルパルミテート、またはCrodamol CAPとして公知の分枝鎖エステルのブレンド)を使用することができ、最後の3つが好ましいエステルである。これらは、必要とされる特性に応じて、単独または組合せて使用してもよい。あるいは、高融点脂質(たとえば、白色軟パラフィンおよび/または液体パラフィン)または他の鉱油が使用される。
【0123】
本発明による医薬製剤は、1種以上の本発明の化合物とともに、医薬的に許容しうる担体または賦形剤、および場合によっては、他の治療剤を含む。活性成分を含有する医薬製剤は、意図する投与方法に適切な任意の形態で存在しうる。経口用途で使用する場合、たとえば、錠剤、トローチ剤、ロゼンジ剤、水性または油性懸濁液、分散性粉剤または顆粒、乳化液、硬質または軟質カプセル、シロップ剤またはエリキシル剤として製造してもよい。経口用途が意図される組成物は、医薬組成物の製造に関して当該分野で公知の任意の方法に従って製造してもよく、そのような組成物は、口当たりのよい製剤を提供するために、甘味剤、芳香剤、着色剤および保存剤を始めとする1種以上の薬剤を含有してもよい。錠剤の製造に適切な、毒性のない医薬的に許容しうる賦形剤と組合わせて、活性成分を含有する錠剤が条件を満たしている。これらの賦形剤として、たとえば、不活性希釈剤、たとえば、炭酸カルシウムまたはナトリウム、ラクトース、ラクトース一水和物、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、リン酸カルシウムまたはナトリウム;造粒剤および崩解剤、たとえば、トウモロコシデンプンまたはアルギン酸;結合剤、たとえば、セルロース、微結晶性セルロース、スターチ、ゼラチンまたはアカシア;および滑沢剤、たとえば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクが挙げられる。錠剤は、被覆しなくてもよいか、あるいは胃腸管内での崩解および吸収を遅らせ、それによって長い時間の持続作用を提供するために、公知の方法により被覆してもよい。たとえば、徐放化物質、たとえば、グリセリルモノステアレートまたはグリセリルジステアレートを単独でまたは混合して使用してもよい。
【0124】
また、経口用途用の製剤は、活性成分が不活性な固形希釈剤、たとえば、リン酸カルシウムまたはカオリンと混合された硬質ゼラチンカプセルとして、水、またはピーナツ油、液状パラフィンまたはオリーブ油のような油状物と混合した軟質ゼラチンカプセルとして、製造してもよい。
【0125】
本発明の水性懸濁液は、活性物質を、水性懸濁液の製造に適した賦形剤と組合わせて含有する。そのような賦形剤として、懸濁化剤、たとえば、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガントガムおよびアカシアガム、および分散または湿潤剤、たとえば、天然ホスファチド(たとえば、レシチン)、アルキレンオキシドの脂肪酸との縮合生成物(たとえば、ステアリン酸ポリオキシエチレン)、エチレンオキシドの長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物(たとえば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)、エチレンオキシドの脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物(たとえば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート)が挙げられる。また、水性懸濁液は、1種以上の防腐剤、たとえば、エチルまたはn−プロピルp−ヒドロキシ−ベンゾエート、1種以上の着色剤、1種以上の芳香剤および1種以上の甘味剤、たとえば、サッカロースまたはサッカリンを含有してもよい。
【0126】
油状懸濁液は、活性成分を、植物油、たとえば、ラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油またはココナッツ油、あるいは鉱物油、たとえば、液状パラフィンに懸濁することにより製剤化する。経口懸濁液は、増粘剤、たとえば、蜜蝋、硬質パラフィン、またはセチルアルコールを含有してもよい。甘味剤、たとえば先に記載したもの、および芳香剤を加えて、口当たりのよい経口製剤としてもよい。これらの組成物は、アスコルビン酸のような酸化防止剤の添加によって保存してもよい。
【0127】
水の添加により水性懸濁液の製造に適した本発明の分散性粉剤および顆粒は、分散または湿潤剤、懸濁剤および1種以上の防腐剤と組合わせて、活性成分を提供する。適切な分散または湿潤剤および懸濁剤は、先に開示したところに例示されている。追加の賦形剤、たとえば、甘味剤、芳香および着色剤を存在させてもよい。
【0128】
また、本発明の医薬組成物は、水中油系乳化液の形態であってもよい。油状相は、植物油たとえばオリーブ油またはラッカセイ油、鉱物油たとえば液状パラフィン、またはこれらの混合物であってもよい。適切な乳化剤として、天然のガム、たとえば、アカシアガム、トラガントガム、天然のホスファチド、たとえば、大豆レシチン、脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導されるエステルまたは部分エステル、たとえば、ソルビタンモノオレエート、およびこれらの部分エステルのエチレンオキシドとの縮合生成物、たとえば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートが挙げられる。また、乳化液は、甘味剤および芳香剤を含有してもよい。シロップ剤およびエリキシル剤は、甘味剤、たとえば、グリセロール、ソルビトールまたはサッカロースで製剤化してもよい。そのような製剤は、緩和剤、防腐剤、芳香または着色剤を含有してもよい。
【0129】
本発明の医薬組成物は、滅菌注射製剤、たとえば、滅菌注射水性または油性懸濁液の形態であってもよい。この懸濁液は、先に記載した適切な分散または湿潤剤、および懸濁剤を使用して、公知の技術に従って製剤化される。また、滅菌注射製剤は、毒性のない、非経口的許容しうる希釈剤または溶剤、たとえば、1,3−ブタン−ジオール中の滅菌注射溶液または懸濁液であってもよく、または凍結乾燥粉末として製造してもよい。使用してもよい許容しうるビヒクルおよび溶剤は、水、リンゲル溶液および等張塩化ナトリウム溶液である。さらに、滅菌不揮発性油は、溶剤または懸濁媒体として従来より使用されている。この目的のために、任意の刺激のない不揮発性油を使用してよく、合成モノまたはジグリセリドが挙げられる。さらに、オレイン酸のような脂肪酸も注射剤の製造において同様に使用してもよい。
【0130】
単一用量形態を製造するために担体物質と組み合わされる活性成分の量は、処置すべきホストおよび特定の投与形式により種々変化する。たとえば、ヒトへの経口投与が意図される徐放製剤は、約1〜1000mgの活性物質化合物を、適正で都合のよい量の担体物質とともに含有してもよく、担体物質の量は、合計組成物(重量:重量)の約5〜約95%の間で変化する。医薬組成物は、投与に際し、簡単に測定しうる量で提供するために、製造することができる。たとえば、静脈注射を意図する水性溶液は、約30mL/時間の速さで、適切な容量の注入を行うことができるように、溶液1ミリリットル当たり、約3〜500μgの活性成分を含有してもよい。
【0131】
眼に投与するのに適切な製剤として、活性成分が適切な担体、とりわけ活性成分用の水性溶剤中に溶解または懸濁している点眼剤が挙げられる。活性成分は、そのような製剤中に、0.5〜20%の濃度、有利には0.5〜10%の濃度、特に約1.5%w/wの濃度で存在するのが好ましい。
【0132】
口の中の局所投与に適した製剤として、矯味基剤、通常、サッカロース、およびアカシアまたはトラガント中に活性成分を含むロゼンジ剤;不活性ベース、たとえば、ゼラチンおよびグリセリン、またはサッカロースおよびアカシア中に活性成分を含む香錠剤;および適切な液体担体中に活性成分を含むうがい薬が挙げられる。
【0133】
経直腸投与用製剤は、たとえば、カカオバターまたはサリシレートを含む適切なベースを有する座剤として存在してもよい。
【0134】
肺内または経鼻投与に適切な製剤は、たとえば、0.1〜500ミクロン(たとえば、0.5、1のような単位で徐々に増加するミクロン、たとえば30ミクロン、35ミクロン等、のように0.1および500ミクロンの範囲の粒径を含む)の範囲の粒径を有し、これを、肺胞内嚢に到達するように、鼻腔を通って素早い吸入によって、または口を通る吸入により投与する。適切な製剤として、活性成分の水溶液または油性溶液が挙げられる。エアロゾル投与または乾燥粉末投与に適した製剤は、従来の方法に従って製造してよく、他の治療剤、たとえば、HCV活性に伴う状態の処置または予防に今まで使用されている化合物とともに送達してもよい。
【0135】
経膣投与に適した製剤は、活性成分に加えて、適正であることが当該分野で知られている担体を含有するペッサリー、タンポン、クリーム、ジェル、ペースト、フォームまたはスプレー製剤として存在してもよい。
【0136】
非経口投与に適した製剤として、酸化防止剤、緩衝液、制菌剤および製剤を意図する受容者の血液と等張にする溶質を含有してもよい水性および非水性滅菌注射用溶液;および懸濁剤および増粘剤を含んでもよい水性および非水性滅菌懸濁液が挙げられる。
【0137】
製剤は、たとえば、封入アンプルおよびバイアルのような単一用量または複数用量容器内に存在し、使用直前に滅菌液体担体、たとえば、注射用水を添加することだけが要求される凍結乾燥状態で保存されてもよい。即時注射溶液および懸濁液は、先に記載した種類の滅菌粉末、顆粒および錠剤から製造される。好ましい単一用量製剤は、活性成分の本明細書の先に列挙した1日量または単一の一日サブ用量、またはそれらの適正な部分を含有する製剤である。
【0138】
特に先に記載した成分に加えて、本発明の製剤は、当該分野で通常の他の薬剤を含んでもよく、問題となっている製剤の種類に関連して、たとえば、経口投与に適したものとして、芳香剤を含んでもよいことは理解すべきである。
【0139】
さらに、本発明は、先に規定した少なくとも1種の活性成分を、そのための獣医学的担体とともに含む獣医学的組成物を提供する。
【0140】
獣医学的担体は、該組成物を投与する目的に有用な物質であって、固体状、液体状または気体状の物質でもよく、それらは、また、不活性または獣医学分野で許容でき、活性成分と相溶性のあるものである。これらの獣医学的組成物は、経口的に、非経口的に、あるいは他の所望の任意の経路によって投与しうる。
【0141】
また、本発明の化合物は、投与回数を減らす、または活性成分の薬物動態または毒性プロファイルを改良するために、活性成分の調整された放出を提供するように製剤化することもできる。したがって、本発明は、持続性放出または調整された放出用に製剤化された1種以上の本発明の化合物を含む組成物も提供する。
【0142】
活性成分の有効量は、少なくとも、処置される状態、毒性、化合物が予防的に使用されるか否か(より低い用量)、送達の方法および医薬製剤の性状に依存し、通常の用量漸増試験を使用して、専門医によって決定される。約0.0001〜約100mg/kg体重/日であることが予測されうる。一般的には、約0.01〜約10mg/kg体重/日である。より一般的には、約.01〜約5mg/kg体重/日である。より一般的には、約.05〜約0.5mg/kg体重/日である。たとえば、約70kgの体重の成人のヒトに関する候補となる1日量は、1mg〜1000mg、好ましくは5mgと500mgとの間の範囲であり、これを単一用量または複数回用量として取ることができる。
投与の経路
1種以上の本発明の化合物(以下、活性成分と言う)は、処置すべき状態に適正な任意の経路によって投与される。適切な経路として、経口、経直腸、経鼻、局所、(頬粘膜および舌下を含む)、経膣および腸管外(経皮、筋肉内、静脈内、真皮内、くも膜下、および硬膜を含む)などが挙げられる。好ましい経路は、受容者の状態によって変化しうることは理解されるであろう。本発明の化合物の利点は、経口的に生物利用性があり、経口的に投薬することができることである。
併用療法
また、本発明の活性成分は、他の活性成分と組合わせて使用することもできる。そのような併用は、処置すべき状態、成分の交差反応性および併用の薬物特性に基づいて選択される。
【0143】
また、患者に同時投与または連続投与するために、本発明の任意の化合物と1種以上の他の活性成分とを集合型投与形態で組合わせることも可能である。併用療法は、同時または順次レジメンとして投与してもよい。順次投与する場合、併用は、2回以上適用して投与してもよい。
【0144】
併用療法は、「相乗作用」および「相乗効果」を提供し、すなわち、活性成分を一緒に使用すれば、達成される効果は、該化合物を別々に使用した場合に得られる効果の合計を超える。相乗効果は、活性成分を、(1)共製剤化され、かつ併用製剤が同時に投与または送達する場合;(2)別々の製剤として交互にまたは平行して送達する場合;あるいは(3)ある他のレジメンによる場合に達成される。交互治療で送達する場合、「相乗効果」は、化合物を、順次、たとえば、別々の錠剤、ピルまたはカプセルで、または別々のシリンジで異なる注射によって投与または送達される場合に、達成されるかもしれない。一般的に、交互治療の間、各活性成分の有効用量は順次、すなわち連続して投与され、一方、併用療法では、2種以上の活性成分の有効用量を一緒に投与する。
本発明の化合物の代謝産物
本明細書で記載した化合物のインビボでの代謝産物も、本発明の範囲内に包含される。そのような生成物は、投与された化合物の、たとえば、酸化、還元、加水分解、アミド化、エステル化などにより得られるが、第一には酵素的方法による。したがって、本発明は、本発明の化合物を、哺乳類と、その代謝産物を得るのに十分な時間接触させることを含む方法により産生される化合物も含む。そのような生成物は、一般的に、放射性標識化された(たとえば、C14またはH)本発明の化合物を製造し、それを、検出可能な量(たとえば、約0.5mg/kgを超える)で、ラット、マウス、ギニアピッグ、サルまたはヒトのような動物に非経口的に投与し、代謝が起こるのに十分な時間(一般的に、約30秒から30時間)放置し、尿、血液またはその他の生物学的サンプルから、その変換生成物を単離することにより、同定する。これらの生成物は、標識化されているので、容易に単離される(他は、代謝産物中で生き残るエピトープを結合しうる抗体を使用することにより単離する)。代謝産物の構造は、従来のやり方、たとえば、MSまたはNMR分析法で決定することができる。一般的に、代謝産物の分析は、当業者に周知の従来の薬物代謝研究と同じやり方で行われる。変換生成物が、特にインビボで発見されない限り、たとえば、それら自身は、HCV−阻害活性を持っていなくても、本発明化合物の治療用量のための診断アッセイにおいて有用である。
【0145】
代用胃腸管分泌における化合物の安定性を測定する方法は、公知である。化合物は、代用の腸液内または胃液内において、37℃で1時間培養したときに約50モル%未満の保護された基が脱保護される場合、胃腸管内で安定であると本明細書中で規定される。化合物が胃腸管に対して安定であることだけで、それらの化合物がインビボで加水分解できないことを意味するものではない。本発明のホスホナートプロドラッグは、通常、消化系において安定であるが、一般的に、消化管腔、肝臓、または他の代謝器官内、または細胞内で、実質的に加水分解されて、親の薬物となる。
本発明の化合物の製造のための代表的な方法
また、本発明は、本発明の組成物を製造する方法にも関する。組成物は、有機合成の適用しうる任意の技術によって製造される。そのような技術の多くは、当該分野で周知である。しかし、公知の方法の多くが、「Compendium of Organic Synthetic Methods」(John Wiley& Sons, New York)、第1巻、Ian T.HarrisonおよびShuyen Harrison,1971;第2巻、Ian T.HarrisonおよびShuyen Harrison,1974;第3巻、Louis S.HegedusおよびLeroy Wade,1977;第4巻、Leroy G.Wade,jr.,1980;第5巻、Leroy G.Wade,Jr.,1984;および第6巻、Michael B.Smith;ならびにMarch,J.,「Advanced Organic Chemistry,第3版」、(John Wiley & Sons,New York,1985)、「Comprehensive Organic Synthesis.Selectivity,Strategy & Efficiency in Modern Organic Chemistry.第9巻」、Barry M.Trost、編集主任(Pergamon Press,New York,1993出版)に詳述されている。本発明の化合物を製造するのに適する他の方法は、国際特許出願国際公開第2006/020276号に記載されている。
【0146】
本発明の組成物の代表的な製造方法を数多く、以下に記載する。これらの方法は、そのような製造の性状を説明するためのものであり、適用しうる方法の範囲を限定するものではない。
【0147】
一般的に、反応条件、たとえば、温度、反応時間、溶媒、ワークアップ手順などは、実施される特定の反応に対して当該分野において通常のものである。引用される参考物質は、そこで引用された物質とともに、このような条件の詳細な記載を含む。普通、温度は−100℃〜200℃であり、溶媒は非プロトン性またはプロトン性であり、反応時間は10秒〜10日である。操作は、普通、あらゆる未反応試薬をクエンチした後に、水/有機層系の間で分配(抽出)することと、生成物を含む層を分離することとを含む
酸化反応および還元反応は、普通、室温に近い温度(約20℃)で行われるが、金属水素化物の還元では、しばしば温度は0℃〜−100℃まで低下され、溶媒は普通、還元では非プロトン性であり、酸化ではプロトン性または非プロトン性のいずれでもよい。反応時間は、所望の転換が達成されるように調整される。
【0148】
縮合反応は、一般的に、室温に近い温度で行われるが、非平衡の動力学的に制御された縮合については、低下した温度(0℃〜−100℃)もまた一般的である。溶媒はプロトン性(平衡化反応では一般的である)または非プロトン性(動力学的に制御された反応において一般的である)のいずれでもよい。
【0149】
反応副生成物の共沸除去および無水反応条件(たとえば、不活性ガス環境)の使用のような、標準的な合成技術は、当該分野において一般的であり、そして適用可能な場合、適用される。
【0150】
用語「処理された」「処理する」、「処理」などは、化学的合成操作に関連して使用される場合、接触する、混合する、反応する、反応させる、接触させる、および1種以上の化学物質が1種以上の他の化学物質に変換されるように処理されることを示すための当該分野で共通する他の用語を意味する。これは、「化合物1を化合物2で処理する」が、「化合物1を化合物2と反応させる」、「化合物1を化合物2と接触させる」、「化合物1が化合物2と反応する」、および化合物1が化合物2と「処理される」、「反応する」、「反応させる」などのことを合理的に示す、有機合成の技術分野で共通する他の表現と同義語であることを意味する。たとえば、処理するは、有機化合物が反応する合理的および通常の方法を示す。通常の濃度(0.01M〜10M、一般的には0.1M〜1M)、温度(−100℃〜250℃、一般的には−78℃〜150℃、より一般的には−78℃〜100℃、さらにより一般的には0℃〜100℃)、反応容器(一般的には、ガラス、プラスチック、金属)、溶媒、圧力、大気(一般的には、酸素および水に不感応性反応用の空気、あるいは酸素または水に感応性用の窒素またはアルゴン)などが、他に記載がなければ使用される。所定のプロセスで「処理する」ための条件および装置は、有機合成の技術分野で公知の同様の反応の知見によって、選択される。特に、有機合成の分野の当業者は、この技術分野の知見に基づいて、記載されたプロセスの化学反応を成功裏に行うことを合理的に予測する条件および装置を選択する。
【0151】
それぞれの代表的なスキームおよび例示における(以下、「代表的なスキーム」といる)修飾により、特定の代表的な物質製造の種々の類縁体を生み出す。有機合成の適切な方法を記載する先に挙げた引用文献は、このような修飾に適用可能である。
【0152】
代表的なスキームのそれぞれにおいて、反応生成物を、お互いにおよび/または出発物質から分離することは有利であることがある。各工程または一連の工程の目的生成物は、当該技術分野で通常の技法により、所望の程度の均一性にまで分離および/または精製される(以下、分離されるという)。このような分離の代表的なものとして、多相抽出、溶媒または溶媒混合物からの結晶化、蒸留、昇華、またはクロマトグラフィーが挙げられる。クロマトグラフィーは、たとえば、逆相および順相;サイズ排除;イオン交換;高圧、中圧および低圧液体クロマトグラフィーおよび装置;小規模分析;擬似移動床式(SMB)および分取薄層または厚層クロマトグラフィーを始めとするあらゆる方法、ならびに小規模薄層およびフラッシュクロマトグラフィーの技術も包含しうる。
【0153】
他のクラスの分離方法は、目的生成物、未反応出発物質、反応副生成物などに結合するために、あるいはそれらを分離可能にするために選択された試薬での混合物の処理を包含する。そのような試薬として、活性炭、モレキュラーシーブ、イオン交換媒体などのような吸着剤または吸収剤が挙げられる。あるいは、該試薬は、塩基性物質の場合は酸、酸性物質の場合は塩基、抗体、結合タンパク質のような結合試薬、クラウンエーテルのような選択的キレート剤、液/液イオン抽出試薬(LIX)などが可能である。
【0154】
適切な分離方法の選択は、含まれる物質の性質に依存する。たとえば、蒸留および昇華においては沸点および分子量、クロマトグラフィーにおいては極性官能基の存在または非存在、多相抽出においては酸性および塩基性媒体中での物質の安定性などである。当業者は、所望の分離を達成するに最も有望な技法を適用するであろう。
【0155】
その立体異性体が実質的に存在しない、単一の立体異性体、たとえば、鏡像異性体は、光学活性分割剤を使用するジアステレオマーの形成のような方法を使用して、ラセミ混合物の分割によって、得てもよい(Stereochemistry of Carbon
Compounds.(1962)E.L.Eliel,McGraw Hill;Lochmuller,C.H.,(1975)J.Chromatogr.,113:(3)283−302)。本発明のキラル化合物のラセミ混合物は、たとえば、(1)キラル化合物を用いたイオン性、ジアステレオマー塩の形成、および分別結晶またはその他の方法による分離、(2)キラル誘導体化試薬を用いたジアステレオマー化合物の形成、ジアステレオマーの分離、および純粋な立体異性体への変換、ならびに(3)キラル条件下での実質的に純粋なまたは豊富な立体異性体の直接分離のような任意の適切な方法によって分離し、単離することができる。
【0156】
方法(1)の下では、ジアステレオマー塩は、ブルシン、キニーネ、エフェドリン、ストリキニーネ、α−メチル−β−フェニルエチルアミン(アンフェタミン)などのような鏡像異性体的に純粋なキラル塩基を、カルボン酸およびスルホン酸のような酸性官能基を有する不斉化合物と反応させることによって形成することができる。ジアステレオマー塩は、分別結晶またはイオンクロマトグラフィーによって分離されるように誘導してもよい。アミノ化合物の光学異性体の分離に関しては、カンフルスルホン酸、酒石酸、マンデル酸または乳酸のようなキラルカルボン酸またはスルホン酸の添加により、ジアステレオマー塩を形成することができる。
【0157】
あるいは、方法(2)により、分割すべき物質を、キラル化合物の1つの鏡像異性体と反応させ、ジアステレオマーペアを形成させる(Eliel,E.およびWilen,S.(1994)Stereochemistry of Organic Compounds.John Wiley & Sons,社,第322ページ)。ジアステレオマー化合物は、不斉化合物を、メンチル誘導体のような鏡像異性体的に純粋なキラル誘導化試薬と反応させ、次いでジアステレオマーの分離および加水分解で、遊離の鏡像異性体的に富化したキサンチンを得ることによって形成することができる。光学純度を測定する方法は、ラセミ混合物の塩基、またはMosherエステル、α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニルアセテート(Jacob III.(1982)J.Org.Chem.47:4165)の存在下、メンチルエステル、たとえば(−)メンチルクロロホルメートのようなキラルエステル類を作り、2種のアトロプ異性体ジアステレオマーの存在に関してNMRスペクトルを分析することを含む。アトロプ異性体化合物の適切なジアステレオマーは、順相および逆相クロマトグラフィー、次いでアトロプ異性体ナフチル−イソキノリンの分離方法により、分離および単離することができる(Hoye,T.,国際公開第96/15111号)。方法(3)により、2つの鏡像異性体のラセミ混合物は、キラル固定相を使用するクロマトグラフィーによって分離することができる(Chiral Liquid Chromatography(1989)W.J.Lough,Ed.ChapmanおよびHall,New York;Okamoto,(1990)J.of Chromatogr.513:375−378)。富化または精製鏡像異性体は、光学回転および円二色法のような光学回転および不斉炭素を持つ他のキラル化合物を区別するために使用される方法によって、区別することができる。
本発明の特定の実施形態
国際特許出願国際公開第2006/020276号は、ある特定の化合物に関する。本発明の特定の一実施形態では、本発明の化合物は、以下の化合物を除外する。
【0158】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0159】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]

本発明の他の実施形態では、本発明の化合物は、以下の化合物を除外する。
【0160】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]

本発明の他の実施形態では、本発明の化合物は、式(X):
【0161】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを除外する。
(式中、
は、シクロペンチルまたはtert−ブチルであり;
は、以下の構造式:
【0162】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]


から選択され:
はメトキシであり;
はHであり;
は、場合によっては、1個以上のF、Cl、Br、I、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシで置換されているフェニルであり;
は、本明細書で規定されるいずれかの原子価を有する。)
本発明の他の実施形態では、本発明の化合物は、式(X):
【0163】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを除外する。
(式中、
は、(C1−6)アルキルまたは(C3−6)シクロアルキルであり;
は、以下の構造式:
【0164】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]

から選択され;
はメトキシであり;
はHであり;
は、場合によっては、1個以上のF、Cl、Br、I、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシで置換されているフェニルであり;
は、本明細書で規定されるいずれかの原子価を有する。)
本発明の他の実施形態では、本発明の化合物は、式(X):
【0165】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを除外する。
(式中、
は、シクロペンチルまたはtert−ブチルであり;
は、以下の構造式:
【0166】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]

から選択され、
は、(C1−6)アルコキシであり;
は、Hであり;
は、場合によっては、1個以上のF、Cl、Br、I、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシで置換されているフェニルであり;
は、本明細書で規定されるいずれかの原子価を有する。)
本発明の他の実施形態では、本発明の化合物は、式(X):
【0167】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを除外する。
(式中、
は、(C1−6)アルキルまたは(C3−6)シクロアルキルであり;
は、以下の構造式:
【0168】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]

から選択され;
は、(C1−6)アルコキシであり;
はHであり;
は、場合によっては、1個以上のF、Cl、Br、I、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシで置換されているフェニルであり;
は、本明細書で規定されるいずれかの原子価を有する。)
本発明の他の実施形態では、本発明の化合物は、式(XI):
【0169】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを除外する。
(式中、
は、シクロペンチルまたはtert−ブチルであり;
は、以下の構造式:
【0170】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]

から選択され;
はメトキシであり;
はHであり;
は、場合によっては、1個以上のF、Cl、Br、I、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシで置換されているフェニルであり;
は、本明細書で規定されるいずれかの原子価を有する。)
本発明の他の実施形態では、本発明の化合物は、式(XI):
【0171】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを除外する。
(式中、
は、(C1−6)アルキルまたは(C3−6)シクロアルキルであり;
は、以下の構造式:
【0172】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]

から選択され;
はメトキシであり;
はHであり;
は、場合によっては、1個以上のF、Cl、Br、I、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシで置換されているフェニルであり;
は、本明細書で規定されるいずれかの原子価を有する。)
本発明の他の実施形態では、本発明の化合物は、式(XI):
【0173】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを除外する。
(式中、
は、シクロペンチルまたはtert−ブチルであり;
は、以下の構造式:
【0174】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]

から選択され;
は(C1−6)アルコキシであり;
はHであり;
は、場合によっては、1個以上のF、Cl、Br、I、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシで置換されているフェニルであり;
は、本明細書で規定されるいずれかの原子価を有する。)
本発明の他の実施形態では、本発明の化合物は、式(XI):
【0175】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを除外する。
(式中、
は、(C1−6)アルキルまたは(C3−6)シクロアルキルであり;
は、以下の構造式:
【0176】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]

から選択され;
は(C1−6)アルコキシであり;
はHであり;
は、場合によっては、1個以上のF、Cl、Br、I、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシで置換されているフェニルであり;
は、本明細書で規定されるいずれかの原子価を有する。)
本発明の特定のZは、以下の構造式:
【0177】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0178】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]

から選択される。
【0179】
本発明の特定の実施形態では、Zは、
【0180】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]

である。
【0181】
本発明の特定の実施形態では、Zは、以下の構造式:
【0182】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]

から選択される。
【0183】
特定の実施形態で、本発明は、式(II):
【0184】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
(式中、
は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり、該Rは、場合によっては、1個以上のRで置換されており;
各Rは、独立して、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アリールチオ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、NR、−C(=O)NRであり、ここで、アリールおよびヘテロアリールは、それぞれ、場合によっては、1個以上のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されており;
およびRは、それぞれ独立して、H、アルキルまたはハロアルキルである。)
本発明の特定の実施形態では、Rは、アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、該Rは、場合によっては、1個以上のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイルオキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されているアリールで置換されている。
【0185】
本発明の特定の実施形態では、Rはアルキルであって、これは、場合によっては、1個以上のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイルオキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されているアリールで置換されている。
【0186】
本発明の特定の実施形態では、Rは、場合によっては、1個、2個または3個のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイルオキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されているフェニル環で置換されている(C1−6)アルキルである。
【0187】
本発明の特定の実施形態では、Rは、場合によっては、1個、2個または3個のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイルオキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されているベンジルまたはフェネチルである。
【0188】
本発明の特定の実施形態では、Rは、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピルメチル、3−ブテニル、2−メチルプロピル、イソプロピル、ビニル、シス−1−プロペニル、トランス−1−プロペニル、シス−1−ブテニル、2−メチルプロペニル、2−フェニルビニル、2−フェニルエチニル、3−メチル−2−ブテニル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、シアノメチル、メトキシメチル、N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2−アミノエチル、フェネチル、2−クロロフェネチル、2−フルオロフェネチル、2−メチルフェネチル、2−クロロ−6−フルオロフェネチル、フェニルチオメチル、ベンジル、4−フルオロベンジル、3−フルオロベンジル、2−フルオロベンジル、4−シアノベンジル、3−シアノベンジル、2−シアノベンジル、4−メトキシベンジル、3−メトキシベンジル、2−メトキシベンジル、2−ブロモベンジル、2−トリフルオロメトキシベンジル、2−イソプロポキシベンジル、2−メチルベンジル、3−メチルベンジル、4−メチルベンジル、2−エチルベンジル、4−トリフルオロメチルベンジル、3−トリフルオロメチルベンジル、2−トリフルオロメチルベンジル、4−クロロベンジル、3−クロロベンジル、2−クロロベンジル、2,6−ジフルオロベンジル、2−クロロ−6−フルオロベンジル、2,6−ジクロロベンジル、2−メトキシ−6−フルオロベンジル、2,6−ジメチルベンジル、2,6−ジフルオロ3−クロロベンジル、2,6−ジフルオロ4−クロロベンジル、2−クロロ−3,6−ジフルオロベンジル、2,3,6−トリフルオロベンジル、3−クロロ−2,4−ジフルオロベンジル、2−クロロ−3,6−ジフルオロベンジル、2,3−ジクロロ6−フルオロベンジル、2−ニトロベンジル、2−アミノベンジル、2−チエニルメチル、2−フリルメチル、3−フリルメチル、5−トリフルオロメチルフル−2−イルメチル、5−ピラゾリルメチル、2−オキサゾリルメチル、4−メチルチアゾール−2−イルメチル、3−ピリジル、2−ピリジルメチル、3−ヒドロキシ−2−ピリジルメチル、6−クロロ−2−ピリジルメチル、2−ピラジニルメチル、5−ピリミジニルメチル、2−ピリミジニルメチル、4−ピリミジニルメチル、フェニル、2−チアゾリル、N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチルアミノカルボニルメチル、アミノカルボニルメチル、1−プロピニルまたは2−メチルチアゾール−4−イルメチルである。
【0189】
特定の実施形態で、本発明は、式(III):
【0190】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
(式中、
は、1−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)イミノ]エチル、α,α−ジフルオロフェネチル、シクロプロピルアセチル、ブタノイル、4,4,4−トリフルオロブタノイル、3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル、3,3−ジメチルブタノイル、シクロペンチルアミノ−カルボニル、シクロプロピルアセチル、2−ノルボルナニルアセチル、2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル、4−メチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、2−トリフルオロメチルフェニルまたは4−tert−ブチルチアゾール−2−イルである。)
式(III)の化合物に関する本発明の特定の実施形態では、ZはOであり;YはOであり;Z2aおよびZ2bは、それぞれ、水素である。
【0191】
本発明の特定の実施形態では、Qはビニルである。
【0192】
特定の実施形態で、本発明は、式(IV):
【0193】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
【0194】
特定の実施形態で、本発明は、式(V):
【0195】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
【0196】
特定の実施形態で、本発明は、式(VI):
【0197】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
(式中、
は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり、該Rは、場合によっては、1個以上のRで置換されており;
各Rは、独立して、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アリールチオ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、NR、−C(=O)NRであり、ここで、アリールおよびヘテロアリールは、それぞれ、場合によっては、1個以上のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されており;
およびRは、それぞれ独立して、H、アルキルまたはハロアルキルであり;
は、1−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)イミノ]エチル、α,α−ジフルオロフェネチル、シクロプロピルアセチル、ブタノイル、4,4,4−トリフルオロブタノイル、3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル、3,3−ジメチルブタノイル、シクロペンチルアミノカルボニル、シクロプロピルアセチル、2−ノルボルナニルアセチル、2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル、4−メチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、2−トリフルオロメチルフェニルまたは4−tert−ブチルチアゾール−2−イルである。)
特定の実施形態で、本発明は、式(VII):
【0198】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
(式中、
は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり、該Rは、場合によっては、1個以上のRで置換されており;
各Rは、独立して、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アリールチオ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、NR、−C(=O)NRであり、ここで、アリールおよびヘテロアリールは、それぞれ、場合によっては、1個以上のアルキル、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルコキシ、ハロアルキルまたはハロアルコキシで置換されており;
およびRは、それぞれ独立して、H、アルキルまたはハロアルキルであり;
は、1−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)イミノ]エチル、α,α−ジフルオロフェネチル、シクロプロピルアセチル、ブタノイル、4,4,4−トリフルオロブタノイル、3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル、3,3−ジメチルブタノイル、シクロペンチルアミノカルボニル、シクロプロピルアセチル、2−ノルボルナニルアセチル、2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル、4−メチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、2−トリフルオロメチルフェニルまたは4−tert−ブチルチアゾール−2−イルである。)
特定の実施形態で、本発明は、プロドラッグまたはその医薬的に許容しうる塩である化合物を提供する。
【0199】
特定の実施形態で、本発明は、式(VIII):
【0200】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、Rは、プロドラッグ部分である)のプロドラッグ、またはその医薬的に許容しうる塩を提供する。
【0201】
本発明の特定の実施形態では、Rは、ベンジルオキシメチル、ピバロイルオキシメチルカーボネート、2−メチルプロピルオキシ−カルボニルオキシメチル、4−ヒドロキシ−2−ブテニル、ベンゾイルオキシメチル、エトキシカルボニルオキシメチル、または以下の式:
【0202】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]

の基である。
【0203】
特定の実施形態で、式I、II、IIIまたはVIII(ここで、QおよびZ2aは、これらが結合する原子と一緒になって、12員〜18員の複素環を形成し、該複素環は、場合によっては、1個以上のオキソ(=O)またはAで置換されてもよい)の化合物を提供する。
【0204】
特定の実施形態で、本発明は、式(IX):
【0205】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
【0206】
特定の実施形態で、本発明は、式(X):
【0207】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する
特定の実施形態で、本発明は、式(XI):
【0208】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
【0209】
特定の実施形態で、本発明は、式(XII):
【0210】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
【0211】
特定の実施形態で、本発明は、式(XIII):
【0212】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
【0213】
特定の実施形態で、本発明は、式(XIV):
【0214】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
【0215】
特定の実施形態で、本発明は、式(XV):
【0216】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
【0217】
特定の実施形態で、本発明は、式(XVI):
【0218】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
【0219】
特定の実施形態で、本発明は、式(XVII):
【0220】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
【0221】
特定の実施形態で、本発明は、式(XVIII):
【0222】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
【0223】
特定の実施形態で、本発明は、式(XXIV):
【0224】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
【0225】
特定の実施形態で、本発明は、式(XXV):
【0226】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
【0227】
特定の実施形態で、本発明は、式(XXVI):
【0228】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
【0229】
特定の実施形態で、本発明は式I:
【0230】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
(式中、
は、独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ハロアルキル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、−C(O)NHS(O)−または−S(O)−から選択され、これらは場合によっては、1個以上のAで置換されており;
は、
a)−C(Y)(A)、
b)(C2−10)アルキル、(C3−7)シクロアルキルまたは(C1−4)アルキル−(C3−7)シクロアルキルであって、ここで、前記シクロアルキルおよびアルキル−シクロアルキルは、場合によっては、(C1−3)アルキルで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、あるいは前記アルキル、シクロアルキルおよびアルキル−シクロアルキルは、場合によっては、ヒドロキシまたはO−(C1−4)アルキルから選択される置換基で、一置換または二置換されていてもよいか、あるいは前記アルキル−基のそれぞれは、場合によっては、ハロゲンで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、あるいは前記シクロアルキル基であって、5−員、6−員または7−員であって、1個または2個の−CH−基が互いに直接結合していないシクロアルキル基のそれぞれは、場合によっては、O−原子が少なくとも1個のC−原子を介してRが結合するN原子に結合するように、−O−によって置き換えられて置換されてもよい、(C2−10)アルキル、(C3−7)シクロアルキルまたは(C1−4)アルキル−(C3−7)シクロアルキル;
c)フェニル、(C1−3)アルキル−フェニル、ヘテロアリールまたは(C1−3)アルキル−ヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリール−基は、N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5−員または6−員環であり、前記フェニルおよびヘテロアリール基は、場合によっては、ハロゲン、−OH、(C1−4)アルキル、O−(C1−4)アルキル、S−(C1−4)アルキル、−NH、−CF、−NH((C1−4)アルキル)および−N((C1−4)アルキル)、−CONHおよび−CONH−(C1−4)アルキルから選択される置換基で、一置換、二置換または三置換されてもよく、前記(C1−3)アルキルは、場合によっては、1個以上のハロゲンで置換されてもよく;または
d)−S(O)(A
から選択され;
は、Hまたは(C1−6)アルキルであり;
は、独立して、O、S、N(A)、N(O)(A)、N(OA)、N(O)(OA)またはN(N(A)(A))であり;
Zは、O、SまたはNRであり;
は、以下の構造式:
【0231】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]

から選択され;
は、Hまたは(C1−6)アルコキシであり;
は、H、F、Cl、Br、Iまたは(C1−6)アルキルであり;
は、H、シアノ、F、Cl、Br、I、−C(=O)NR、(C1−6)アルコキシまたはフェニルであり、これらは、場合によっては、1個以上のF、Cl、Br、I、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシで置換されており;
およびRは、それぞれ独立して、Hまたは(C1−6)アルキルであり;
各Lは、独立して、CHまたはNであり;
2aは、H、(C1−10)アルキル、(C2−10)アルケニル、(C2−10)アルキニルであり、ここで、任意の炭素原子は、O、SまたはNから選択されるヘテロ原子で置き換えられてもよいか、あるいはZ2aは、場合によっては、1個以上のR、R、QまたはAと共に複素環を形成し;
2bは、H、(C1−6)アルキル、(C2−8)アルケニル、(C2−8)アルキニルであり;
は、(C1−8)アルキル、(C2−8)アルケニルまたは(C2−8)アルキニルであり;あるいはQおよびZ2aはこれらが結合する原子と一緒になって、複素環を形成し、該複素環は、場合によっては、1個以上のオキソ(=O)またはAで置換されていてもよく;
は、独立して、PRT、H、−OH、−C(O)OH、シアノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、アミド、イミド、イミノ、ハロゲン、CF、CHCF、シクロアルキル、ニトロ、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、複素環、−C(A、−C(A−C(O)A、−C(O)A、−C(O)OA、−O(A)、−N(A、−S(A)、−CHP(Y)(A)(OA)、−CHP(Y)(A)(N(A)、−CHP(Y)(OA)(OA)、−OCHP(Y)(OA)(OA)、−OCHP(Y)(A)(OA)、−OCHP(Y)(A)(N(A)、−C(O)OCHP(Y)(OA)(OA)、−C(O)OCHP(Y)(A)(OA)、−C(O)OCHP(Y)(A)(N(A)、−CHP(Y)(OA)(N(A)、−OCHP(Y)(OA)(N(A)、−C(O)OCHP(Y)(OA)(N(A)、−CHP(Y)(N(A)(N(A)、−C(O)OCHP(Y)(N(A)(N(A)、−OCHP(Y)(N(A)(N(A)、−(CH−複素環、−(CHC(O)Oアルキル、−O−(CH−O−C(O)−Oアルキル、−O−(CH−O−C(O)−(CH−アルキル、−(CHO−C(O)−O−アルキル、−(CHO−C(O)−O−シクロアルキル、−N(H)C(Me)C(O)O−アルキルまたはアルコキシアリールスルホンアミドから選択され、ここで、各Aは、場合によっては、1〜4個の−R、−P(YXOAXOA)、−P(Y)(OA)(N(A)、−P(Y)(A)(OA)、−P(Y)(A)(N(A)またはP(Y)(N(A)(N(A)、−C(=O)N(A)、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、炭素環、複素環、アラルキル、アリールスルホンアミド、アリールアルキルスルホンアミド、アリールオキシスルホンアミド、アリールオキシアルキルスルホンアミド、アリールオキシアリールスルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アルキルオキシスルホンアミド、アルキルオキシアルキルスルホンアミド、アリールチオ、−(CH複素環、−(CH−C(O)O−アルキル、−O(CHOC(O)Oアルキル、−O−(CH−O−C(O)−(CH−アルキル、−(CH−O−C(O)−O−アルキル、−(CH−O−C(O)−O−シクロアルキル、−N(H)C(CH)C(O)O−アルキルまたはアルコキシアリールスルホンアミドで置換されてもよく、該置換基は、場合によっては、Rで置換されていてもよく;
場合によっては、AおよびQは、それぞれ独立して、1個以上のAまたはQ基と一緒になって、環を形成することができ;
は、独立して、PRT、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、アミノ酸、アルコキシ、アリールオキシ、シアノ、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールアルキルスルホンアミドまたはアリールスルホンアミドから選択され、場合によっては、Aで置換されており;
mは、0〜6であり;
ただし、該化合物は、以下の式:
【0232】
【化98】
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【0233】
【化99】
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【0234】
【化100】
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で表わされるいずれの化合物でもない。)
【実施例】
【0235】
スキームおよび実施例
これらの代表的な方法の一般的態様を、以下および実施例で記載する。以下の方法の生成物は、それぞれ、場合によっては、使用の前に、続くプロセスにおいて、分離され、単離されおよび/または精製される。
【0236】
本発明の化合物の数多くの代表的な製造方法を、本明細書、たとえば以下の実施例に記載する。これらの方法は、そのような製造の特質を説明するためのものであり、適用しうる方法の範囲を限定するものではない。本発明のある化合物は、他の本発明の化合物の製造のための中間体として使用することができる。たとえば、本発明の種々のホスホナート化合物の相互変換を以下に説明する。
中間体の製造:
ホスホン酸中間体の製造:
1.ジエチル(1S,2R)−1−アミノ−2−エテニルシクロプロパン−1−ホスホナートジベンゾイル−L−酒石酸塩の合成および分割
【0237】
【化101】
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水酸化セシウム一水和物(82g,490mmol)加え、ジエチル(N−ベンジリデンアミノメチル)−ホスホナート(50g,196mmol)、トランス−1,4−ジブロモ2−ブテン(50g,235mmol)およびベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(4.5g,19.6mmol)のジクロロメタン(1.0L)溶液を、機械的攪拌器を使用して、室温で攪拌した。得られた混合物を、18時間攪拌し、その後、さらに水酸化セシウム一水和物(82g,490mmol)を加えた。得られた混合物を24時間攪拌した。次いで塩をセライト521パッドでろ取し、ろ液を1NのHCl水溶液とともに、室温で3時間攪拌した。得られた混合物を、別のセライト521パッドでろ過し、ろ液の2相を分離した。有機画分を1NのHCl水溶液(250mL×1)で抽出した。水性画分をジクロロメタン(250mL×1)で洗浄し、84g(1mol)のNaHCO、次いで過剰のNaClを飽和するまで慎重に加えながら、合わせた水性画分を酢酸エチル(500mL)とともに攪拌した。得られた混合物をセライト521パッドでろ過し、過剰のNaClおよびいくらかの黒色タール分を除去した後、2層を分離し、水性画分をさらに酢酸エチル(250mL×2)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl溶液(250mL×1)で洗浄し、合わせ、乾燥(MgSO)し、濃縮して、約16.5〜17gの粗アミンを得た。
【0238】
粗アミンを、酢酸エチル(100%,約500mL)、次いで酢酸エチル(約1200mL)中の5%メタノールで溶出する165〜170gのシリカゲルを使用して、カラムクロマトグラフィーによって部分的に精製した。画分を含有する生成物をプールし、濃縮すると、11.5〜12gの部分的に精製されたアミンを得た。
【0239】
このアミンに、18.8〜19.6g(1モル当量)のジベンゾイル−L−酒石酸の151.5〜158mLのアセトニトリル(塩の5倍量)溶液を加えた。混合物を、溶液になるまで加熱し、ゆっくり室温でゆっくり冷却し、固体を得た。一晩後、固体をろ過により集め、アセトニトリルで洗浄した。固体を再び、同じ量のアセトニトリルから室温で再結晶し、11.5gの光学的に純粋な塩を得た。
【0240】
【化102】
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分析:アミンの光学純度は、DMSO−d中でモッシャーアミドの31P NMRにより測定することができる。再結晶物質(25mg)を、飽和NaHCO水溶液(5mL)および飽和NaCl水溶液(5mL)の混合物に溶解し、遊離のアミンを、ジクロロメタン(10mL×2)を使用して抽出した。抽出物を飽和NaHCO水溶液(5mL)および飽和NaCl水溶液(5mL)の混合物で1回洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。
【0241】
残渣およびN,N−ジメチルアミノピリジン(約3.5mg)のピリジン(0.1mL)溶液に、(R)−(−)−α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニルアセチルクロリドを、室温で加えた。1.5時間攪拌した後、ピリジンを蒸発させ、残渣を0.5NのHCl(10mL)および酢酸エチル(10mL)に溶解した。2層を分離した後、有機層を、水(10mL×1)および飽和NaHCO水溶液(10mL×1)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。DMSO−d中の残渣の31P NMRでは、目的アミドが、23.00ppmで出現し、望ましくないアミドが22.79ppmに現れている。
2.ホスホン酸中間体の製造:
【0242】
【化103】
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アミンI(9.0g,41.1mmol)を、1,4−ジオキサン(100mL)に溶解した。NaCO(13.1g,123.3mmol)のHO(50mL)溶液を、反応混合物に加え、室温で5分攪拌した。ベンジルクロロホルメート(8.4g,49.3mmol)を加えた後、反応溶液を室温で一晩攪拌した。有機相をEtOAcで希釈し、HOおよびブリンで抽出した。有機相をMgSOで乾燥した。ろ液を濃縮し、真空ろ過によりMgSOを除去し、油状物を得、これから、IIを、カラムクロマトグラフィー(SiO,ヘキサン中20%EtOAc)により透明油状物(11.6g,80%)として単離した。
【0243】
【化104】
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中間体II(11.6g,32.9mmol)およびNaI(24.5g,164.3mmol)を、ピリジン(110mL)に溶解した。反応溶液を10時間で115℃に加熱した。室温に冷却した後、反応溶液を濃縮してピリジンを除去した。HO(50mL)を粗生成物に加えた。水性をジエチルエーテル(2×100mL)で洗浄した。次いで水性相に1MのHCl(水溶液)を加えてpH=2とした。生成物III(7.5g,23.0mmol)を、ジクロロメタンで抽出することにより単離し、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
【0244】
【化105】
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3.ホスフィン酸中間体の製造:
化合物IIIから出発する、ホスフィン酸の製造のための一般的スキームを、以下に示す(スキーム1)。
スキーム1
【0245】
【化106】
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代わりのホスフィン酸の製造スキーム(スキーム2)を、以下に示す。
スキーム2
【0246】
【化107】
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ホスホン酸中間体III(1.0g,3.1mmol)を、トルエン(6mL)に溶解した。次いで、この溶液を、室温で、6mLのトルエンに溶解した(COCl)(1.1mL,12.4mmol)およびDMF(47μL,0.6mmol)に滴下した。室温で1時間攪拌した後、反応系を濃縮し、トルエンで3回共沸し、粗IVを油状物として得た。
【0247】
得られた暗い、粘稠な残渣をTHF(20mL)中、−78℃で攪拌し、1.0MのLiAlH(O−tBu)(23.5mL,23.5mmol)を10分かけて加えた。溶液を室温に30分で温めた。反応子雲合物を、0℃に冷却し、氷冷した1NのHCl(200mL)でクエンチした。生成物をエーテル(200mL×2)で抽出し、有機画分を、氷冷した1NのHCl(100mL)およびHO(100mL)で洗浄した。有機画分を乾燥(MgSO)し、濃縮した後、残渣を、溶出液としてヘキサン/酢酸エチルを使用するコンビ−フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、IV(1.89g,78.3%)を得た。
【0248】
【化108】
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得られたホスフィン酸は、スキーム3に示すように、ジペプチド中間体に結合している。
スキーム3
【0249】
【化109】
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(1)ジオキサン
4.ジペプチド中間体の製造:
A.フェニルキノリンジペプチド中間体の合成:
【0250】
【化110】
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ステップ1.キノリン(7.6g,30.1mmol)、N−t−Boc−シス−4−ヒドロキシル−プロリンメチルエステル(8.9g,36.3mmol)およびトリフェニルホスフィン(17.4g,66.3mmol)を、THF(250mL)に溶解した。反応溶液を0℃に冷却した後、DIAD(13.4g,66.3mmol)を15分かけて加えた。反応系を室温で12時間攪拌し、EtOAc(700mL)で希釈し、NaHCO(水溶液)、HOおよびブリンで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥した。濃縮後、EtOAc(100mL)およびヘキサン(50mL)を使用して結晶化を行い、トリフェニルホスフィンオキシドのほとんどを除去し、カラムクロマトグラフィー(SiO,ヘキサン中70%EtOAc)により、目的生成物を、油状物(11.9g,85%)として単離した。
【0251】
【化111】
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ステップ2.先の反応の生成物(9.6g,20.8mmol)を、ジクロロメタン(20mL)に溶解した。1,4−ジオキサン(50mL)中の4.0MのHClを、ゆっくりと反応溶液に加え、反応溶液を、室温で5時間攪拌した。高真空下で30分濃縮した後、粗生成物をDMF(70mL)に溶解した。酸(6.1g,25.0mmol)、HATU(11.9g,31.2mmol)およびN−メチルモルホリン(10.5g,104.0mmol)を反応溶液に加えた。反応溶液を、室温で一晩攪拌し、EtOAc(500mL)で希釈し、NHCl(水溶液)、NaHCO(水溶液)およびブリンで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥した。濃縮後、カラムクロマトグラフィー(SiO,ヘキサン中90%EtOAc)により、目的生成物(10.0g,80%)を固体として単離した。
【0252】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]

ステップ3.メチルエステル(9.2g,15.3mmol)を、THF(30mL)、MeOH(10mL)およびHO(10mL)に溶解した。LiOH(1.8g,76.5mmol)を、反応溶液に加え、反応溶液を室温で7時間攪拌した。EtOAc(150mL)を加えて反応溶液を希釈し、1MのHCl(水溶液)を加えて水性相をpH=2に調節した。EtOAc(2×100mL)で抽出することにより、ジペプチド酸VI(8.6g,95%)を単離し、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0253】
【化113】
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B.1−(2−シクロペンチルオキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−[2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ]−ピロリジン−2−カルボン酸の合成:
【0254】
【化114】
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ステップ1.ヒドロキシチアゾールキノリン(20.0g,63.5mmol)のTHF(400mL)溶液に、シス−Boc−ヒドロキシプロリンメチルエステル(18.7g,76.2mmol)およびトリフェニルホス(36.6g,139.7mmol)を加えた。溶液を0℃に冷却し、DIAD(27mL,139.7mmol)をゆっくり加えた。溶液を1時間の時間をかけて室温に温め、一晩攪拌した。溶剤を減圧除去し、粗反応混合物を酢酸エチルに溶解し、水、次いでブリンで抽出した。有機物をMgSOで乾燥し、ろ過し、溶剤を減圧除去した。粗物質を(25%〜100%)酢酸エチル/ヘキサンの速い勾配を使用するシリカのプラグで溶出し、32.5gの目的生成物を黄色固体として得た。これは、10%〜15%のトリフェニルホスフィンオキシド混入物を有する。
【0255】
【化115】
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ステップ2.メチルエステル(30.0g,55mmol)の塩化メチレン(150mL)溶液に、0℃で、ジオキサン(150mL)中の4NのHClを加えた。反応系を1時間で室温に暖めた。反応が進行し、生成物が溶液から析出した。固体をろ取し、次いでジエチルエーテルで繰り返し洗浄し、アミンのHCl塩(20.67g,78%)を結晶性黄色固体として得た。
【0256】
【化116】
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HClアミン塩(20.96g,43.8mmol)のDMF(300mL)溶液に、室温で、シクロペンチルカルバメート−tert−ロイシンカルボン酸(13.0g,52.6mmol)およびHATU(25.0g,65.7mmol)を加えた。反応系を室温で10分攪拌し、次いでヒューニッヒ塩基(45mL,262mmol)を5分かけて加えた。反応系を室温で1時間攪拌し、LCMSでモニターした。溶剤を減圧除去し、残渣を酢酸エチルで希釈した。反応系を飽和NaHCO、次いで水およびブリンで抽出した。有機物をMgSOで乾燥し、固体をろ過により除去し、次いで溶剤を減圧除去した。粗物質をシリカプラグで溶出し、過剰の塩を除去した。溶剤を除去し、生成物を酢酸メチルおよびヘキサンから再結晶し、ジペプチドメチルエステル(23.5g,81%)を黄色結晶性固体として得た。
【0257】
【化117】
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ステップ3.メチルエステル(21.0g,31.5mmol)のTHF(300mL)およびメタノール(15mL)の溶液に、水(150mL)中の水酸化リチウム粉末(4.5g,187mmol)を加えた。反応系を室温で一晩攪拌した。有機溶剤を減圧除去し、水中の10%HClでpH2〜3に調整した。溶液を酢酸エチル(2×250mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥し、これをろ過により取り除き、溶剤を減圧除去し、ジペプチドカルボン酸VII(19.3g,94%)を黄色固体として得た。
【0258】
【化118】
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5.ジペプチド中間体の製造:
ジペプチド中間体の合成を、スキーム4およびスキーム5に示す。
スキーム4
【0259】
【化119】
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スキーム5
【0260】
【化120】
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アミン(7.00g,28.55mmol)およびDABCO(5.13g,45.94mmol)を、トルエン(30mL)に溶解する。塩化ブロシル(10.22g,40.01mmol)のトルエン(11mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAc(210mL)で希釈し、0.5NのHCl(200mL)を加えた。2層を分離し、水層をEtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブリン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビ−フラッシュによって精製し、12.23gの中間体IXを92%の収率で得た。
【0261】
X(12.8g,20.7mmol)のCHCl(50mL)溶液に、1,4−ジオキサン(50mL,200mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を、室温で2時間攪拌し、濃縮し、20分真空乾燥し、次いでCHCN(50mL)に溶解した。NaHCOの飽和HO(50mL)溶液を加え、5分攪拌した。THF(50mL)中の新しく準備したシクロペンチルクロロホルメートを加えた。反応は1時間以内に完了した。溶剤を減圧除去し、残渣をEtOAcで希釈した。1NのHClで混合物をpH=2とし、2層を分離した。有機層をブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物(3.18g)を得た。
【0262】
粗エステル(3.18g,5.07mmol)をTHF(25mL)に溶解し、HO(25mL)、次いでMeOH(6mL)およびLiOH(660mg,25.4mmol)を加えた。反応混合物を、室温で1時間攪拌し、EtOAcで希釈した。1NのHClで反応混合物をpH2とし、2層を分離した。水層を、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層を、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、真空乾燥し、3.09gの酸XIを得た。
【0263】
スキーム6で示すように、プロリンを、ホスフィナートに結合し、ジペプチドを得ることができた。
スキーム6
【0264】
【化121】
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6.8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オールの製造:
8−クロロキノリンの合成を、スキーム7に示す。同じ合成を使用して、8−ブロモ、フルオロおよびメチル類縁体を製造する。
スキーム7
【0265】
【化122】
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8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシキノリン−2−カルボン酸:メチル8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシキノリン−2−カルボキシレート(36.5g,0.145mol)のMeOH:THF(合計160mL)の1:1混合物溶液に、LiOH(30.5g,0.725mol)のHO(80mL)溶液を加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、その時、LCMS分析は、カルボン酸に完全に変換したことを示した。揮発物の除去により反応をやり遂げ、6NのHCl水溶液を使用して、溶液のpHを6に調整した。得られたガム状残渣をろ過し、凍結乾燥機で2日間乾燥し、34.4g(99.6%)の生成物を白色固体として得た。EI MS(m/z)253.9[M+H]
2−(2−ジアゾ−1−オキソ)−8−クロロ−7−メトキシキノリン−4−イルイソブチルカーボネート:8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシキノリン−2−カルボン酸(10.2g,0.04mol)のTHF(400mL)溶液に、トリエチルアミン(12.3mL,0.088mol)およびi−ブチルクロロホルメート(11.6mL,0.088mol)を、アルゴン雰囲気下0℃で加えた。混合物を0℃で1時間攪拌し、その時、LCMS分析は、反応の完了を示し、目的の混合無水物を得た。EI MS(m/z)454.0[M+H]
無水物の反応混合物に、1Mのジアゾメタン(121mL,0.121mol)のジエチルエーテル溶液を、0℃でプラスティック漏斗によって加えた。この混合物を室温まで暖めながら、さらに2時間攪拌した。LCMSによる混合物の分析は、反応の完了を示した。隔壁を取り除き、溶剤を除去する前に、反応系をさらに20分攪拌した。得られた残渣を高真空でさらに乾燥し、次のステップに使用した。EI MS(m/z)377.9[M+H]
MNNGからのジアゾメタンの製造:130mLの40%KOH水溶液および130mLのジエチルエーテルの溶液に、氷上で、15分かけて、N−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジン(18g,0.121mol)のスラリーを加えた。混合物を氷上でさらに15分攪拌すると、泡立ちが観察されなくなった。有機層を他のフラスコにデカントし、次の使用のためにKOHペレット上に保存した。
8−クロロ−2−(2−(イソプロピルアミノ)チアゾール−4−イル)−7−メトキシキノリン−4−オール:2−(2−ジアゾ−1−オキソ)−8−クロロ−7−メトキシキノリン−4−イルイソブチルカーボネート(15.2g,0.040mol)の冷却されたTHF(268mL)溶液に、0℃で、48%HBr(23mL,0.201mol)をゆっくり15分かけて加えた。溶液を0℃でさらに40分攪拌すると、LCMS分析が反応の完了を示した。1NのNaOH水溶液(180mL)を0℃で添加し、水層のpHを9に調整して、反応をやり遂げた。層を分離し、水層をEtOAc(2×200mL)で洗浄した。合わせた有機抽出物をブリンで洗浄し、MgSOで乾燥した。溶剤を真空除去し、17.7gの黄色固体を得た。EI MS(m/z)431.9[M+H]。
【0266】
先の反応で得られたブロモケトンの溶液を、i−プロパノール(270mL)に懸濁し、72℃で2時間加熱すると、反応のLCMS分析が、目的生成物に完全に変換したことを示した。反応系を室温まで冷却し、溶液から生成物を析出させた。ろ過の前に、反応系を12時間でさらに0℃に冷却した。ろ液をエーテルで洗浄し、凍結乾燥機で乾燥し、8.03gの目的生成物をオレンジ色固体として得た。
【0267】
【化123】
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実施例1:化合物1の製造
【0268】
【化124】
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ホスホン酸中間体(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ホスホン酸モノエチルエステルIII(415mg,1.28mmol)を、トルエン(8mL)に溶解した。この溶液を0℃に冷却し、(COCl)(222μL,2.56mmol)を滴下した。次いで、DMF(44μL,0.56mmol)を加えた。反応を0℃で2時間行い、31P NMRにより完了したことを確かめた。
【0269】
【化125-1】
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反応系を濃縮してオレンジ−黄色油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(6.4mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。メチルリチウムの1.4Mジエチルエーテル溶液(1.37mL,1.92mmol)を滴下した。40分後、さらにメチルリチウム(456μL,0.64mmol)を滴下した。10分後、飽和NHCl(水溶液)の添加によって、反応を-78℃でクエンチした。有機相を
EtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSOで乾燥した。真空ろ過によりMgSOを除去した後、ろ液を濃縮し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO,100%EtOAc)により、生成物を透明油状物(214mg,2ステップで52%)として単離した。
【0270】
【化125-2】
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(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−メチル−ホスフィン酸エチルエステル(100mg,0.308mmol)のCHCN(7.7mL)溶液を、0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。次いで、反応系を0℃に冷却し、追加のTMSI(110μL,0.77mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、30分攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(360μL,3.1mmol)を滴下した。これに次いで、EtN(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)を加えた。次いで、反応系を真空濃縮し、粗アミノホスフィン酸を次の反応に直接使用した。
【0271】
ジペプチドVII(81mg,0.123mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。EtN(34μL,0.246mmol)、次いでClCOEt(18μL,0.185mmol)をこの溶液に加えた。反応系を、−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEtN(34μL,0.246mmol)およびClCOEt(18μL,0.185mmol)を加えた。反応混合物を、−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。粗アミノホスフィン酸のCHCl(2mL)溶液を、−30℃で滴下し、反応系を室温に暖め、2時間攪拌した。反応を飽和NHCl(水溶液)の添加によりクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)、HOおよびブリンで順番に洗浄した。次いで、有機相をNaSOで乾燥し、続いてこれを真空ろ過で除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。逆相HPLCによってこの溶液から化合物1を黄色固体(37mg,37%)として単離した。
【0272】
【化126】
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実施例2:化合物2の製造
【0273】
【化127】
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ホスホン酸中間体III(208mg,0.64mmol)をトルエン(8mL)に溶解した。この溶液を0℃に冷却し、(COC1)(111μL,1.28mmol)を滴下した。次いで、DMF(22μL,0.28mmol)を加えた。反応を0℃で2時間行い、31P NMRにより完了したことを確かめた。
【0274】
【化128-1】
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反応系を濃縮しオレンジ−黄色油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(6.4mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。EtLiのジブチルエーテル溶液(1.7M,566μL,0.96mmol)を滴下した。40分後、さらにEtLi(189μL,0.32mmol)を滴下した。10分後、反応を−78℃で、飽和NHCl(水溶液)の添加によりクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSOで乾燥した。真空ろ過によりMgSOを除去した後、ろ液を濃縮し、オレンジ色の油状物を得、これから、目的生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO,100%EtOAc)により、透明油状物(67mg,2ステップで31%)として単離した。
【0275】
【化128-2】
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(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エチル−ホスフィン酸エチルエステル(104mg,0.308mmol)のCHCN(7.7mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。次いで、反応系を0℃に冷却し、追加のTMSI(110μL,0.77mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、30分攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(360μL,3.1mmol)を滴下した。これに次いで、EtN(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)を加えた。次いで、反応系を真空濃縮し、粗アミノホスフィン酸を、次の反応に直接使用した。
【0276】
ジペプチドVII(81mg,0.123mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。EtN(34μL,0.246mmol)をこの溶液に加え、次いでClCOEt(18μL,0.185mmol)を加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEtN(34μL,0.246mmol)およびClCOEt(18μL,0.185mmol)を反応系に加えた。反応系を、−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。粗アミノホスフィン酸のCHCl(2mL)溶液を、−30℃で滴下し、反応系を室温に暖めた。飽和NHCl(水溶液)の添加により、反応をクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)Oおよびブリンで洗浄した。次いで有機相をNaSOで乾燥し、続いてこれを真空ろ過で除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。逆相HPLCによりこの溶液から、化合物2を黄色固体(37mg,37%)として単離した。
【0277】
【化129】
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実施例3:化合物3の製造
【0278】
【化130】
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ホスホン酸中間体III(386mg,1.19mmol)をトルエン(14.9mL)に溶解した。この溶液を0℃に冷却し、(COCl)(155μL,1.78mmol)に滴下した。次いで、DMF(20μL,0.26mmol)を加えた。反応を0℃で2時間行い、31P NMRによって完了したことを確かめた。
【0279】
【化131-1】
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反応系を濃縮し黄色−オレンジ色の油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(11.9mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。n−BuLiの2.0Mペンタン溶液(595μL,1.19mmol)を滴下した。40分後、さらにn−BuLi(520μL,1.04mmol)を滴下した。10分後、飽和NHCl(水溶液)の添加により、−78℃で反応をクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSOで乾燥した。MgSOを真空ろ過で除去した後、ろ液を濃縮し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO,7/3EtOAc:ヘキサン)により、生成物を透明油状物(243mg,2ステップで56%)として単離した。
【0280】
【化131-2】
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(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ブチル−ホスフィン酸エチルエステル(364mg,0.996mmol)のCHCN(25mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。次いで、反応系を0℃に冷却し、追加のTMSI(711μL,4.98mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(1mL,10.1mmol)を滴下した。これに次いで、EtN(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)を加えた。反応系を室温に暖め、次いで真空濃縮した。粗混合物を次の反応に直接使用した。
【0281】
出発ジペプチドVII(100mg,0.153mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。EtN(32μL,0.230mmol)、次いでClCOEt(22μL,0.23mmol)をこの溶液に加えた。反応系を、−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEtN(32μL,0.23mmol)およびClCOEt(22μL,0.23mmol)を反応系に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。ステップ1の粗生成物のCHCl(2mL)溶液を−30℃で滴下し、反応系を室温に暖めた。反応系を飽和NHCl(水溶液)の添加によりクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)、HOおよびブリンで抽出した。次いで、有機相をNaSOで乾燥し、続いてこれを真空ろ過で除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。結合させ、これから目的生成物を逆相HPLCにより単離した。この結合反応を同じ規模でもう1回繰り返し、両反応で得た生成物の単離混合物を合わせた。
【0282】
結合反応で得た生成物を合わせたものを、CHCN(5.4mL)に溶解し、2,6−ルチジン(149μL,1.29mmol)を加えた。この溶液を0℃に冷却し、TMSI(184μL,1.29mmol)を滴下した。反応系を室温で1時間攪拌し、ついで0℃に冷却した。追加の2,6−ルチジン(125μL,0.645mmol)およびTMSI(92μL,0.645mmol)を加え、反応系を室温に暖めた。次いで、反応系を0℃に冷却し、EtN(1.5mL,20.4mmol)、次いでMeOH(5mL)を滴下した。反応系を真空蒸発させた。次いで、反応系をMeOH(1.5mL)に溶解した。逆相HPLCによりこの溶液から化合物3を黄色固体(86mg,2ステップで33%)として単離した。
【0283】
【化132】
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実施例4:化合物4の製造
【0284】
【化133】
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ホスホン酸中間体III(415mg,1.28mmol)をトルエン(8mL)に溶解した。この溶液を0℃に冷却し、(COCl)(222μL,2.56mmol)を滴下した。次いで、DMF(44μL,0.56mmol)を加えた。反応を0℃で2時間行い、31P NMRにより完了したことを確かめた。
【0285】
【化134-1】
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反応系を濃縮し、オレンジ−黄色油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(6.4mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。sec−ブチルリチウムの1.4Mシクロヘキサン溶液(1.37mL,1.92mmol)を滴下した。40分後、さらにsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液(456μL,0.64mmol)を滴下した。10分後、飽和NHCl(水溶液)の添加により、反応系を−78℃でクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSOで乾燥した。MgSOを真空ろ過により除去した後、ろ液を濃縮し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO,ヘキサン中60%EtOAc)により生成物を透明油状物(146mg,2ステップで31%)として単離した。
【0286】
【化134-2】
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(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−sec−ブチル−ホスフィン酸エチルエステル(112mg,0.308mmol)のCHCN(7.7mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。次いで、反応系を0℃に冷却し、追加のTMSI(110μL,0.77mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、30分攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(360μL,3.1mmol)を滴下した。これに次いで、EtN(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)を加えた。次いで、反応系を真空濃縮し、得られた粗生成物を次の反応に直接使用した。ジペプチドVII(81mg,0.123mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。EtN(34μL,0.246mmol)、次いでClCOEt(18μL,0.185mmol)をこの溶液に加えた。反応系を、−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEtN(34μL,0.246mmol)およびClCOEt(18μL,0.185mmol)を反応系に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。ステップ1の粗生成物のCHCl(2mL)溶液を−30℃で滴下し、反応系を室温に暖め、2時間攪拌した。飽和NHCl(水溶液)の添加により反応をクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)、HOおよびブリンで抽出した。有機相をNaSOで乾燥し、続いてこれを真空ろ過により除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。逆相HPLCによりこの溶液から化合物4を黄色固体(42mg,41%)として単離した。
【0287】
【化135】
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実施例5:化合物5の製造
【0288】
【化136】
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ホスホン酸中間体III(415mg,1.28mmol)を、トルエン(8mL)に溶解した。この溶液を0℃に冷却し、(COCl)(222μL,2.56mmol)を滴下した。次いで、DMF(44μL,0.56mmol)を加えた。反応を0℃で2時間行い、31P NMRで完了したことを確認した。
【0289】
【化137-1】
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反応系を濃縮し、オレンジ−黄色油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(6.4mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。イソプロピルリチウムの0.7Mペンタン溶液(2.74mL,1.92mmol)を滴下した。40分後、さらにイソプロピルリチウム(912μL,0.64mmol)を滴下した。10分後、反応系をNHCl(水溶液)の添加により、−78℃でクエンチした。飽和有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSOで乾燥した。MgSOを真空ろ過で除去した後、ろ液を濃縮しオレンジ色の油状物を得、これからカラムクロマトグラフィー(SiO,100%EtOAc)により、生成物を透明油状物(200mg,2ステップで45%)として単離した。
【0290】
【化137-2】
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(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−イソプロピルホスフィン酸エチルエステル(108mg,0.308mmol)のCHCN(7.7mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。次いで反応系を0℃に冷却し、追加のTMSI(110μL,0.77mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、30分攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(360μL,3.1mmol)を滴下した。これに次いで、EtN(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)を加えた。次いで、反応系を真空濃縮し、粗生成物を次の反応に直接使用した。
【0291】
VII(81mg,0.123mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。EtN(34μL,0.246mmol)、次いでClCOEt(18μL,0.185mmol)を、この溶液に加えた。反応系を、−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEtN(34μL,0.246mmol)およびClCOEt(18μL,0.185mmol)を反応系に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。ステップ1の粗生成物のCHCl(2mL)溶液を、−30℃で滴下し、反応系を室温に暖め、2時間攪拌した。飽和NHCl(水溶液)の添加により反応をクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)、HOおよびブリンで抽出した。次いで、有機相をNaSOで乾燥し、続いてこれを真空ろ過により除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。この溶液から逆相HPLCにより化合物5を黄色固体(40mg,40%)として単離した。
【0292】
【化138】
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実施例6:化合物6の製造
【0293】
【化139】
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ホスホン酸中間体III(415mg,1.28mmol)をトルエン(8mL)に溶解した。この溶液を0℃に冷却し、(COCl)(222μL,2.56mmol)を滴下した。次いで、DMF(44μL,0.56mmol)を加えた。反応を0℃で2時間行い、31P NMRにより完了したことを確かめた。
【0294】
【化140-1】
[この文献は図面を表示できません]

反応系を濃縮し、オレンジ−黄色油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(6.4mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。ビニルマグネシウムブロマイドの1Mテトラヒドロフラン溶液(2.6mL,2.6mmol)を滴下した。40分後、さらにビニルマグネシウムブロマイド(2.6mL,2.6mmol)を滴下した。10分後、飽和NHCl(水溶液)の添加により、反応系を−78℃でクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSOで乾燥した。MgSOを真空ろ過により除去した後、ろ液を濃縮し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO,100%EtOAc)により生成物を透明油状物(214mg,2ステップで40%)として単離した。
【0295】
【化140-2】
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(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ビニル−ホスフィン酸エチルエステル(103mg,0.308mmol)のCHCN(7.7mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。次いで反応系を0℃に冷却し、追加のTMSI(110μL,0.77mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、30分攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(360μL,3.1mmol)を滴下した。これに次いで、EtN(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)加えた。次いで真空濃縮し、粗生成物を次の反応に直接使用した。
【0296】
ジペプチドVII(81mg,0.123mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。EtN(34μL,0.246mmol)、次いでClCOEt(18μL,0.185mmol)をこの溶液に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEtN(34μL,0.246mmol)およびClCOEt(18μL,0.185mmol)を反応系に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。ステップ1の粗生成物のCHCl(2mL)の溶液を−30℃で滴下し、反応系を室温に暖め、2時間攪拌した。飽和NHCl(水溶液)の添加により、反応をクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)、HOおよびブリンで抽出した。次いで、有機相をNaSOで乾燥し、続いて、これを真空ろ過により除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。逆相HPLCにより、この溶液から化合物6を黄色固体(45mg,45%)として単離した。
【0297】
【化141】
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実施例7:化合物7の製造
【0298】
【化142】
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ホスホン酸中間体III(451mg,1.39mmol)をトルエン(17.4mL)に溶解した。この溶液を0度に冷却し、(COCl)(1.21mL,13.87mmol)を滴下した。次いで、DMF(24μL,0.306mmol)を加えた。反応を0℃で2時間、次いで室温で18時間行った。31P NMRにより、反応が完了したことを確かめた。
【0299】
【化143-1】
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反応系を濃縮し、オレンジ−黄色油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(13.9mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。PhLiのEtO(1.2mL,2.17mmol)1.8M溶液を滴下した。30分後、飽和NHCl(水溶液)の添加により、反応系を−78℃でクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSOで乾燥し、続いてこれを真空ろ過により除去した。ろ液を濃縮してオレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO,7/3EtOAc:ヘキサン)により目的生成物を透明油状物(243mg,2ステップで56%)として単離した。これは、31P NMRにより73%の純度であった。
【0300】
【化143-2】
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(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−フェニル−ホスフィン酸エチルエステル(150mg,0.389mmol)のACN(10mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(278μL,1.95mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、EtN(1.5mL,20.4mmol)およびMeOH(5mL)を滴下した。次いで、反応系を真空濃縮し、粗生成物を次の反応に直接使用した。
【0301】
ジペプチドVII(50mg,0.076mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。EtN(16μL,0.114mmol)、次いでClCOEt(15μL,0.114mmol)をこの溶液に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEtN(16μL,0.114mmol)およびClCOEt(15μL,0.114mmol)を反応系に加えた。反応系を、−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。ステップ1の粗生成物のCHCl(2mL)溶液を、−30℃で滴下し、反応系を室温に暖めた。飽和NHCl(水溶液)の添加により、反応をクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)、HOおよびブリンで抽出した。次いで、有機相をNaSOで乾燥し、続いてこれを真空ろ過で除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。この溶液から、逆相HPLCにより化合物7を黄色固体(17mg,25%)として単離した。
【0302】
【化144】
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実施例8:化合物8の製造
【0303】
【化145】
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1(677mg,0.79mmol)のDME(5mL)およびHO(0.4mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(737mg,3.96mmol)およびNaOAc(650mg,7.93mmol)を加えた。反応混合物を1.5時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。3NのHClを数滴加え、pHを2に調整した。粗生成物をHPLCにより精製し、8(587mg,76%)を黄色固体として得た。
【0304】
【化146】
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実施例9:化合物9の製造
【0305】
【化147】
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亜ホスホン酸(IV)(150mg,0.48mmol)のCHCN(1mL)溶液を、0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(345μl,2.42mmol)を加えた。該溶液を室温で45分攪拌し、0℃に冷却しなおし、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)およびMeOH(2mL)を加えた。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。次いで、溶液を濃縮し、トルエンと共沸(×2)し、高真空で30分乾燥した。粗生成物をVII(209mg,0.32mmol)と、HATU(304mg,0.80mmol)、およびDMF(1mL)中のNMM(176μl,1.60mmol)を使用して、室温で一晩、結合させた。反応系を濃縮し、ギルソンHPLCで精製し、9を黄色固体として得た。
【0306】
【化148】
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実施例10:化合物10の製造
【0307】
【化149】
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実施例6で記載した手順と同じ手順を使用して、化合物10を得た。
【0308】
【化150】
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実施例11:化合物11の製造
【0309】
【化151】
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亜ホスホン酸IV(499mg,1.61mmol)、ヒューニッヒ塩基(794μL,3.88mmol)およびクロロトリメチルシラン(590μL,3.57mmol)のCHCl(7.5mL)溶液を室温で30分攪拌し、その後エチル2−ブロモアセテート(395μL,3.65mmol)を加えた。溶液を40℃で7.5時間加熱した。溶液を濃縮し、残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解し、次いでHO(30mL×2)で洗浄した。水層を酢酸エチル(30mL)で抽出した。合わせた有機層を(MgSO)で乾燥し、濃縮した。残渣を、ヘキサン:酢酸エチルを溶出液として使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、[(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エトキシ−ホスフィノイル]−酢酸エチルエステル(344mg,54%)を得た。
【0310】
【化152】
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[(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エトキシ−ホスフィノイル]−酢酸エチルエステル(352mg,0.89mmol)のTHF(3mL)溶液を、0℃で攪拌しながら、1NのNaOH(980μL,0.98mmol)を加えた。溶液を、溶液を室温で一晩攪拌し、次いで濃縮し、HO(10mL)で希釈し、酢酸エチルで洗浄した。水層を1NのHCl(5mL)で酸性とし、酢酸エチル(×2)で抽出した。有機抽出物をHOで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、[(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エトキシ−ホスフィノイル]−酢酸(224mg,69%)を得た。
【0311】
【化153】
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酸(224mg,0.61mmol)、ジメチルアンモニウムクロリド(125mg,1.53mmol)、HATU(697mg,1.83mmol)およびN−メチルモルホリン(600μl,5.46mmol)のDMF(3mL)溶液を、室温で2.5時間攪拌した。溶液を濃縮し、残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解し、HO(2×30mL)およびブリンで洗浄した。水層を酢酸エチル(30mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を(MgSO)で乾燥し、濃縮した。残渣をCHCl(10mL)で粉砕し、ろ過した。ろ液を濃縮し、残渣をCHClで処理し、次いでろ過した。目的生成物(240mg,99%)を、ヘキサン:酢酸エチルを溶出液として使用するカラムクロマトグラフィーにより単離した。
【0312】
【化154】
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脱保護し、中間体VIIに結合させ、11を得た。LCMS=868(M+l)。
実施例12:化合物12の製造
【0313】
【化155】
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中間体IV(840mg,2.7mmol)を8mLの乾燥乾燥THFに溶解し、−40℃に冷却した。THF中の1NのNaHMDS(4.1mL,4.1mmol)を、滴下し、反応系を−40℃で30分攪拌した。1−ブロモ−2−メチル−プロペン(446μl,4.1mmol)を1mLのTHFに溶解し、次いで滴下した。反応系を室温に暖めた。室温で一晩攪拌した後、反応系を0℃に冷却し、300μlの酢酸を加え、反応をクエンチした。次いで、混合物を真空濃縮し、酢酸エチルで希釈した。次いで、有機物を水で1回、ブリンで1回抽出した。次いで有機物をMgSOで乾燥し、真空濃縮し、油状残渣を得た。次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(3:1−酢酸エチル:ヘキサン)によって、残渣から生成物(83mg,9%)を単離した。
【0314】
【化156-1】
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ジペプチドVIIへの結合を上記のように行い、化合物12(28mg,28%)を得た。
【0315】
【化156-2】
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実施例13:化合物13の製造
【0316】
【化157】
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実施例13〜15を、実施例12と同じ方法により製造した。
【0317】
【化158】
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実施例14:化合物14の製造
【0318】
【化159】
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実施例15:化合物15の製造
【0319】
【化160】
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実施例11の[(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エトキシ−ホスフィノイル]−酢酸(340mg,0.92mmol)を、5mLのDMFに懸濁した。HATU(1.04g,2.76mmol)、アンモニウムクロリド(123mg,2,32mmol)、次いでNMM(910μl,8.28mmol)を加えた。2時間後、反応系を濃縮し、EtOAcおよびHOで分配した。水層をEtOAcで3回抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。生成物、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−カルバモイルメチル−ホスフィン酸エチルエステルを、褐色油状物(214mg,64%)として得、それを粗のまま使用した。
【0320】
粗(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−カルバモイルメチル−ホスフィン酸エチルエステル(107mg,0.29mmol)を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(208μl,1.46mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を0℃に冷却しなおし、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。残渣を、VII(94mg,0.14mmol)、HATU(133mg,0.35mmol)およびNMM(77μl,0.70mmol)に結合させた。混合物をギルソンHPLCにより精製し、15(15.4mg,13%)を黄色固体として得た。
【0321】
【化161】
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実施例16:化合物16の製造
【0322】
【化162】
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実施例16〜23を、グリニヤール試薬を使用して製造した。詳しい手順は、実施例19に記載する。
【0323】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]

実施例17:化合物17の製造
【0324】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]

実施例18:化合物18の製造
【0325】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]

実施例19:化合物19の製造
【0326】
【化166】
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中間体III(1.0g,3.1mmol)をトルエン(20mL)に溶解した。この溶液を0℃に冷却し、(COCl)(1.6g,12.4mmol)を滴下した。次いで、DMF(45mg,0.62mmol)を加えた。反応を0℃で2時間行い、31
NMRによって完了したことを確かめた。反応系を濃縮し、オレンジ−黄色油状物とし、次いで高真空下に1時間置いた。得られた残渣をTHF(6.4mL)に溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。シス−1−ブテンマグネシウムブロマイドのTHF1.0M溶液(9.1mL,9.1mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、3時間攪拌した。飽和NHCl(水溶液)の添加により、0℃で反応をクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)およびブリンで抽出した。有機相をMgSOで乾燥した。MgSOを真空ろ過により除去した後、ろ液を濃縮し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO,100%EtOAc)により、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ブテ−1−ニル−ホスフィン酸エチルエステルを、透明油状物(100mg,2ステップで8%)として得た。
【0327】
【化167】
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ホスフィナート(100mg,0.275mmol)を、1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(TMSI)(190μl,1.38mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を0℃に冷却しなおし、トリエチルアミン(0.5mL,3.6mmol)および0.5mLのMeOHを反応系に加えた。反応系を室温に暖め、さらに20分攪拌した。反応系を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固体をVIIに結合させ、逆相 HPLC精製し、化合物19を得た。
【0328】
【化168】
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実施例20:化合物20の製造
【0329】
【化169】
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実施例21:化合物21の製造
【0330】
【化170】
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実施例22:化合物22の製造
【0331】
【化171】
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実施例23:化合物23の製造
【0332】
【化172】
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亜ホスホン酸IV(363mg,1.17mmol)を5mLのTHFに懸濁し、−40℃に冷却した。1NのNaN(TMS)(1.41mL,1.41mmol)を15分で滴下し、次いで1mLのTHF中の1−ブロモ−3−メチルブテ−2−ン(164μl,1.41mmol)を滴下した。溶液を−40℃から室温まで45分間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20mLの1NのHClでクエンチした。有機層をブリンで洗浄し、MgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。30%EtOAc/ヘキサン〜100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して、粗物質を精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−メチル−ブテ−2−ニル)−ホスフィン酸エチルエステル(219mg,50%)を褐色油状物として得た。この油状物(135mg,0.36mmol)を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(254μl,1.79mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を0℃に冷却しなおし、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを、反応液に加えた。反応系を室温に暖め、さらに20分攪拌した。反応系を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。粗生成物を中間体VIIと結合させ、HPLC精製し、化合物23を得た。
【0333】
【化173】
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実施例24:化合物24の製造
【0334】
【化174】
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ナトリウムボロハイドライド(82mg,2.17mmol)および実施例91の[(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エトキシ−ホスフィノイル]−酢酸エチルエステル(344mg,0.87mmol)のTHF(3.5mL)懸濁液を、50℃で攪拌しながら、MeOH(710μL)を20分で滴下した。50℃で20分後、反応系を濃縮し、酢酸エチル(15mL)中の得られた残渣を、HOおよびブリンで洗浄した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を乾燥し(MgSO)、濃縮し、アルコール(282mg,91.8%)を得た。生成物をさらに精製することなく使用した。
【0335】
【化175】
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該アルコール(112mg,0.32mmol)を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(225μl,1.58mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を0℃に冷却しなおし、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを反応液に加えた。反応系を室温に暖め、さらに20分攪拌した。反応系を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固体(104mg,0.16mmol)を1mLのDMFに懸濁した。HATU(152mg,0.40mmol)、VII(61mg,0.32mmol)およびNMM(88μl,0.80mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物を逆相HPLCで精製し、24(33.3mg,25%)を黄色固体として得た。
【0336】
【化176】
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実施例25:化合物25の製造
【0337】
【化177】
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実施例26:化合物26の製造
【0338】
【化178】
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中間体IV(467mg,1.5mmol)を5.0mLの乾燥DCMに溶解した。DIEA(523μl,3.0mmol)および381μl(3.0mmol)のTMSClを順番に加え、次いで、反応系を室温で5分攪拌した。次いで、DIEA(523μl,3.0mmol)および209μl(3.0mmol)のブロモアセトニトリルを加えた。反応系を40℃に暖め、一晩攪拌した。次いで酢酸エチルで希釈し、濃縮してDCMを除去した。次いで、有機相を飽和NHCl、水およびブリンで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥した。MgSOを真空ろ過により除去した後、ろ液を濃縮し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO、純粋酢酸エチル)により、生成物を透明油状物(190mg,37%)として単離した。
【0339】
【化179】
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先に記載したように脱保護およびジペプチドVIIへの結合を行い、26(60mg40%)を得た。
【0340】
【化180】
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実施例27:化合物27の製造
【0341】
【化181】
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亜ホスホン酸IV(436mg,1.40mmol)、ヒューニッヒ塩基(593μL,3.40mmol)およびクロロトリメチルシラン(378μL,3.12mmol)のCHCl(5mL)溶液を、室温で1時間攪拌した。クロロ(メトキシ)メタン(220μL,3.17mmol)加えた後、溶液を40℃で2時間加熱した。溶液を濃縮し、酢酸エチル(30mL)中の残渣をHO(30mL×2)で洗浄した。水性水性画分を酢酸エチル(30mL)で抽出し、合わせた有機画分を乾燥(MgSO)し、濃縮した。残渣をヘキサン:酢酸エチルを溶出液として使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、27(297mg,60%)を得た。
【0342】
【化182】
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先に記載したように脱保護およびジペプチドVIIへの結合を行い、27を得た。
LC/MS=827(M+1)
実施例28:化合物28の製造
【0343】
【化183】
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化合物IV(1.64g,5.31mmol)をCHCl(60mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(1.96mL)を加え、15分間攪拌した。クロロトリメチルシラン(1.40mL)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。エチルブロモアセテート(2.92mL)を加え、反応系を45℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CHClで希釈し、NHCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、1.15gの[(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エトキシ−ホスフィノイル]−酢酸エチルエステルを55%の収率で得た。
【0344】
エステル(679mg,1.72mmol)のトルエン(25mL)溶液に、−78℃で、DIBALのCHClの1.0M溶液(6.6mL,6.6mmol)を加え、2時間攪拌した。混合物を氷冷した6NのHCl(100mL)に注ぎ入れ、EtOAcで抽出し、濃縮した。残渣をCHClに再び溶解し、不溶解物をセライトによるろ過により除去し、ろ液を濃縮し、無色油状物を得た。該油状物をCHCl(20mL)次いでAcOH(0.52mL)、トリフルオロエチルアミン(260mg)、およびトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(730mg)を順番に加えた。混合物を室温で16時間攪拌した。反応系をCHClおよび飽和NaHCOで分配した。有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製し、310mgのホスフィナートを油状物として得た。
【0345】
ホスフィナートのCHCN(1mL)溶液を、0℃でヨードトリメチルシラン(0.03mL)に加えた。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌し、0℃に冷却した。トリエチルアミン(0.2mL)、次いでMeOH(2mL)を加え、反応系を室温に暖めた。混合物を濃縮し、真空乾燥し、23mgのアミンを粗生成物として得た。
【0346】
酸VII(35mg)をDMF(0.8mL)に溶解した。HATU(30mg)を加え、混合物を0℃に冷却した。DIPEA(0.04mL)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。アミンのCHCl(2mL)溶液を加え、1時間攪拌した。反応系をHOでクエンチし、CHClを真空除去した。不揮発性残渣をHPLCにより精製し、19.9mgの化合物28を得た。
【0347】
【化184】
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実施例29:化合物29の製造
【0348】
【化185】
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化合物IV(149mg,0.482mmol)のTHF(2.41mL)溶液を−40℃に冷却した。該溶液にNaHMDSのTHF(0.578mL)1M溶液を加え、得られた混合物を30分攪拌し、次いで2−ブロモエチルベンゼン(107mg,0.578mmol)を加えた。得られた溶液を、LCMSによって全ての出発物質が消費されたことが測定されるまで、さらに2時間攪拌した。溶剤を真空除去することによって、反応を完了した。残渣をEtOAcに溶解し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機層を乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィーを使用して、生成物を精製し、74mgの生成物を透明油状物として得た。EI MS(m/z)436.1[M+Na]
ベンジル(1S,2S)−1−((S)−エトキシ−(フェネチル)ホスホリル)−2−ビニルシクロプロピルカルバメート(72mg,0.174mmol)の乾燥アセトニトリル(1.74mL)溶液に、TMSI(0.124mL,0.87mmol)を加えた。LCMS分析が反応の完了を示すまで、反応系を周辺温度で1時間攪拌した。混合物を、TEA(0.243mL,1.74mmol)、次いでMeOH(10mL)を加えることにより、混合物をクエンチした。残渣を乾燥し、さらに精製することなく使用した。EI MS(m/z)252.3[MH],274.1[M+Na]
(S)−((1S,2S)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロピル)(フェネチル)ホスフィン酸(43mg,0.171mmol)、カルボン酸VII(112mg,0.171mmol)のDMFおよびCHCl(1.7mL)の1:1溶液を、HATU(98mg,0.256mmol)およびDIEA(0.119mL,0.685mmol)とともに、反応が完了するまで、1時間攪拌した。生成物を逆相HPLC(ACN,0.05%TFA−HO,0.05%TFA)により精製し、目的生成物を得た。
【0349】
【化186】
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実施例30:化合物30の製造
【0350】
【化188】
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実施例30〜33を、実施例29と同じ方法により製造した。分取分取逆相HPLCにより化合物30(10mg,33%)を黄色固体として得た。
【0351】
【化189】
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実施例31:化合物31の製造
【0352】
【化190】
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分取逆相HPLC精製により、化合物31(23mg,47%)を黄色固体として得た。
【0353】
【化191】
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実施例32:化合物32の製造
【0354】
【化192】
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分取逆相HPLC精製により、化合物32(85mg,65%)を黄色固体として得た。
【0355】
【化193】
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実施例33:化合物33の製造
【0356】
【化194】
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分取逆相HPLC精製により、化合物33(70mg,55%)を黄色固体として得た。
【0357】
【化195】
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実施例34:化合物34の製造
【0358】
【化196】
[この文献は図面を表示できません]

中間体IV(1.08g,3.5mmol)をCHCl(40mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(950mg,7.35mmol)を加え、15分攪拌した。クロロトリメチルシラン(800mg,7.35mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。クロロメチルスルファニル−ベンゼン(2.77g,17mmol)を加え、反応系を45℃で一晩加熱した。反応混合物を 室温に冷却し、CHClで希釈し、NHCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、222mgのホスフィナートを得た。
【0359】
上で得たホスフィナート(222mg,0.52mmol)のCHCN(1mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(0.36mL,2.58mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、次いで0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.3mL)およびMeOH(0.6mL)を加え、10分攪拌した。溶剤を濃縮し、残渣をトルエン(5mL)と共蒸発させ、20分真空乾燥し、粗アミンを得た。酸VII(168mg,0.26mmol)との結合により、150mgの化合物34を得た。
【0360】
【化197】
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実施例35:化合物35の製造
【0361】
【化198】
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実施例36:化合物36の製造
【0362】
【化199】
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亜ホスホン酸IV(409mg,1.32mmol)を2.5mLのCDClに懸濁した。空気を吸引して反応フラスコから除去し、Nで置き換えた。ヒューニッヒ塩基(552μl,3.16mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(368μl,2.90mmol)を加えた。5分後、1−(ブロモメチル)−2−フルオロベンゼン(334μl,2.77)を加え、溶液を40℃で加熱した。4時間後、反応系を濃縮した。残渣をEtOAcおよびHOで分配し、HOで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、50%EtOAc/Hex〜100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−フルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(142.8mg,26%)を褐色油状物として得た。
【0363】
【化200】
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残渣(142.8mg,0.34mmol)を、1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(243μl,1.71mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを加えた。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。粗生成物を酸VII(148mg,0.23mmol)、HATU(218mg,0.58mmol)およびNMM(126μl,1.15mmol)と結合させ、ギルソンHPLC精製の後、36(122mg,60%)を黄色固体として得た。
【0364】
【化201】
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実施例37:化合物37の製造
【0365】
【化202】
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亜ホスホン酸IV(35Omg,1.13mmol)を2.5mLのCDCIに懸濁した。空気を吸引して反応フラスコから除去し、Nで置き換えた。ヒューニッヒ塩基(472μl,2.71mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(315μl,2.48mmol)を加えた。5分後、500μlのCDCl中の1−(ブロモメチル)−3−フルオロベンゼン(449mg,2.37)を加え、溶液を40℃で加熱した。4時間後、反応系を濃縮した。残渣をEtOAcおよびHOで分配し、HOで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、50%EtOAc/Hex〜100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−フルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(110mg,23%)を褐色油状物として得た。
【0366】
残渣(110mg,0.26mmol)を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(187μl,1.31mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらにさらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。VIIとの結合により、化合物37(86.5mg、57%)を黄色固体として得た。
【0367】
【化203】
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実施例38:化合物38の製造
【0368】
【化204】
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亜ホスホン酸IV(404mg,1.30mmol)を2.5mLのCDClに懸濁した。空気を吸引して反応フラスコから除去し、Nで置き換えた。ヒューニッヒ塩基(543μl,3.12mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(363μl,2.86mmol)を加えた。5分後、1−(ブロモメチル)−4−フルオロベンゼン(337μl,2.77mmol)を加え、溶液を40℃で加熱した。4時間後、反応系を濃縮した。残渣をEtOAcおよびHOで分配し、HOで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、50%EtOAc/Hex〜100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−フルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(164mg,30%)を褐色油状物として得た。粗生成物(151mg,0.36mmol)を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(257μl,1.81mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固体状(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−フルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸を直接使用した。
【0369】
酸VII(1.57mg,0.24mmol)を1mLのDMFに懸濁した。HATU(228mg,0.60mmol)、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−フルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸(92mg,0.36mmol)、次いでNMM(132μl,1.20mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCによって精製し、38(133mg,62%)を黄色固体として得た。
【0370】
【化205】
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実施例39:化合物39の製造
【0371】
【化206】
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亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)およびヒューニッヒ塩基(392μl,2.25mmol)のCHCl(9.7mL)溶液を0℃で攪拌しながら、クロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、2−(ブロモメチル)ベンゾニトリル(461mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で5時間加熱した。溶液を室温で12時間攪拌し、濃縮した。残渣をCHClおよびNHClで分配した。有機層を乾燥(MgSO)し、濃縮した。粗物質をコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムで精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−シアノ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(180mg,40%)を得た。
【0372】
【化207】
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ホスフィナート(180mg,0.42mmol)のCHCN(1mL)溶液を0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシリル(301μl,2.12mmol)を加えた。溶液を室温で攪拌し、次いで再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)およびMeOH(2mL)を加えた。溶液を室温に暖め、20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに共沸(2回)し、高真空で30分乾燥した。固体をさらに精製することなく使用した。
【0373】
酸VII(137mg,0.21mmol)を3mLのDMFに懸濁した。HATU(200mg,0.53mmol)、上で得たアミン(111mg,0.42mmol)、次いでNMM(136μl,1.05mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCにより精製し、39(43mg,23%)を黄色固体として得た。
【0374】
【化208】
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実施例40:化合物40の製造
【0375】
【化209】
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亜ホスホン酸IV(320mg,1.04mmol)を9.7mLのCHClに懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、3−(ブロモメチル)ベンゾニトリル(461mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で5時間加熱した。反応系を室温で12時間攪拌した。残渣をCHClおよびNHClで分配し、NHClで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュ クロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−シアノ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(190mg,42%)を得た。
【0376】
【化210】
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ホスフィナート(180mg,0.42mmol)を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(301μl,2.12mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固体を、3mLのDMF、HATU(200mg,0.53mmol)、NMM(136μl,1.05mmol)中で、酸VII(137mg,0.21mmol)と結合させた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCによって精製し、40(40mg,22%)を黄色固体として得た。
【0377】
【化211】
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実施例41:化合物41の製造
【0378】
【化212】
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亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)を、9.7mLのCHClに懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、4−(ブロモメチル)ベンゾニトリル(7)(461mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で5時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣をCHClおよびNHClで分配し、NHClで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムで精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−シアノ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(200mg,45%)を得た。
【0379】
【化213】
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ホスフィナート(180mg,0.42mmol)を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(301μl,2.12mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。残った固体を酸VII(137mg,0.21mmol)と、3mLのDMF、HATU(200mg,0.53mmol)およびNMM(136μl,1.05mmol)中で結合させた。混合物をギルソンHPLCで精製し、41(55mg,30%)を黄色固体として得た。
【0380】
【化214】
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実施例42:化合物42の製造
【0381】
【化215】
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中間体IV(2.1g,6.79mmol)をTHF(20mL)に溶解し、−78℃に冷却した。NaN(TMS)の1MのTHF溶液(8.83mL,8.83mmol)を滴下し、反応混合物を−78℃で1時間攪拌した。2−メトキシベンジルクロリド(1.23mL,8.83mmol)を加え、冷却バスをはずした。反応混合物を室温で6時間攪拌した。反応混合物を、NHClでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物を、コンビフラッシュで精製し、2.15gのホスフィナートを74%の収率で得た。
【0382】
上で得たホスフィナート(2.15g)のTFA(10mL)溶液に室温で、DMS(3mL)を加え、一晩攪拌した。混合物を濃縮し、トルエンとともに共蒸発した。残渣を1/1のiPrOH/ヘプタンに溶解し、6NのHCl(3×100mL)で洗浄した。合わせた水層を冷却バス中でNaOHを用いてpH=10とした。水層をEtOAcで抽出した。有機層を、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、386mgのアミンを得、これをDMFおよびHATU中で、標準手順に倣い、中間体VIに結合させ、粗生成物を得た。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.1gのトリペプチドを87%の収率で得た。
【0383】
上で得たトリペプチド(1.1g,1.18mmol)をCHCN(10mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.85mL,5.91mmol)を滴下し、10分攪拌した。2,6−ルチジン(0.82mL)を加えた。MeOH(10mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、645mgの化合物42を得た。
【0384】
【化216】
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実施例43:化合物43の製造
【0385】
【化217】
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亜ホスホン酸IV(373mg,1.21mmol)を5mLのTHFに懸濁し、−40℃に冷却した。1NのNaN(TMS)(1.43mL,1.43mmol)を15分で滴下し、次いで1mLのTHF中の1−(クロロメチル)−3−メトキシベンゼン(2−12μl,1.46mmol)を滴下した。溶液を−40℃から室温で一晩攪拌した。反応系を、EtOAcで希釈し、20mLの1NのHClでクエンチした。有機層をブリンで洗浄し、MgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、30%EtOAc/Hexから100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−メトキシ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(95.9mg,19%)を褐色油状物として得、これを1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。この混合物に、ヨードトリメチルシリル(TMSI)(158μl,1.11mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固形(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−メトキシ−ベンジル)−ホスフィン酸を、VII(95mg,0.16mmol)、HATU(142mg,0.38mmol)およびNMM(83μl,0.75mmol)と結合させ、ギルソンHPLC精製の後、化合物43を得た。
【0386】
【化218】
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実施例44:化合物44の製造
【0387】
【化219】
[この文献は図面を表示できません]

亜ホスホン酸IV(341mg,1.10mmol)を5mLのTHFに懸濁し、−40℃に冷却した。1NのNaN(TMS)(1.32mL,1.32mmol)を15分で滴下し、次いで1mLのTHF中の1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(180μl,1.32mmol)を滴下した。溶液を−40℃から室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20mLの1NのHClでクエンチした。有機層をブリンで洗浄し、MgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、30%EtOAc/Hexから100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ− 2−ビニル−シクロプロピル)−(4−メトキシ−ベンジル)−ホスフィン酸 エチルエステル(135mg,27%)を褐色油状物として得た。残渣を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(215μl,1.51mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固形(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−メトキシ−ベンジル)−ホスフィン酸を直接使用した。
【0388】
酸VII(130mg,0.20mmol)を1mLのDMFに懸濁した。HATU(190mg,0.50mmol)、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−メトキシ−ベンジル)−ホスフィン酸(80mg,0.30mmol)、次いでNMM(110μl,1.00mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、44(85.4mg,47%)を黄色固体として得た。
【0389】
【化220】
[この文献は図面を表示できません]

実施例45:化合物45の製造
【0390】
【化221】
[この文献は図面を表示できません]

亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)を9.7mLのCHClに懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、1−(ブロモメチル)−3−メチルベンゼン(435mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で5時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣をCHClおよびNHClで分配し、NHClで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−メチル−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(190mg,43%)を得た。
【0391】
【化222】
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ホスフィナート(173mg,0.42mmol)を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(301μl,2.12mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固形物をさらに精製することなく直接使用した。
【0392】
酸VII(137mg,0.21mmol)を3mLのDMFに懸濁した。HATU(200mg,0.53mmol)、上で得た粗アミン(105mg,0.42mmol)、次いでNMM(136μl,1.05mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、45(60mg,34%)を黄色固体として得た。
【0393】
【化223】
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実施例46:化合物46の製造
【0394】
【化224-1】
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亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)を9.7mLのCHClに懸濁区した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、1−(ブロモメチル)−3−メチルベンゼン(435mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で5時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣をCHClおよびNHClで分配し、NHClで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−メチル−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(200mg、45%)を得た。
【0395】
【化224-2】
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実施例45で記載した脱保護および結合により、化合物46を黄色固体として得た。
【0396】
【化225】
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実施例47:化合物47の製造
【0397】
【化226】
[この文献は図面を表示できません]

亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)を9.7mLのCHClに懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、1−(ブロモメチル)−4−メチルベンゼン(435mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で5時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣をCHClおよびNHClで分配し、NHClで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−メチル−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(195mg,44%)を得た。
【0398】
【化227】
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実施例45で記載した脱保護および結合により、化合物47を黄色固体として得た。
【0399】
【化228】
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実施例48:化合物48の製造
【0400】
【化229】
[この文献は図面を表示できません]

亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)を9.7mLのCHClに懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mraol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、1−(ブロモメチル)−1−(トリフルオロメチル)ベンゼン(456mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で48時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣を、CHClおよびNHClで分配し、NHClで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−トリフルオロメチル−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(225mg,45%)を得た。
【0401】
【化230】
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実施例45で記載した脱保護および結合により、化合物48を黄色固体(80mg,45%)として得た。
【0402】
【化231】
[この文献は図面を表示できません]

実施例49:化合物49の製造
【0403】
【化232】
[この文献は図面を表示できません]

亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)を9.7mLのCHClに懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、1−(ブロモメチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンゼン(456mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で48時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣をCHClおよびNHClで分配し、NHClで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−ホスフィン酸 エチルエステル(230mg,46%)を得た。
【0404】
【化233】
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実施例45で記載した脱保護および結合により、化合物49を黄色固体(80mg,45%)として得た。
【0405】
【化234】
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実施例50:化合物50の製造
【0406】
【化235】
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亜ホスホン酸IV(330mg,1.07mmol)を9.7mLのCHClに懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(342μl,2.25mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(285μl,2.25mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、1−(ブロモメチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(28)(456mg,2.35mmol)を加え、溶液を40℃で48時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣を、CHClおよびNHClで分配し、NHClで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(205mg,41%)を得た。
【0407】
【化236】
[この文献は図面を表示できません]

実施例45で記載した脱保護および結合により、化合物50を黄色固体(80mg,45%)として得た。
【0408】
【化237】
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実施例51:化合物51の製造
【0409】
【化238】
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中間体IV(13.42g,43.4mmol)をCHCl(300mL)に溶解し、0℃に冷却し、ジイソプロピルエチルアミン(15.4mL,91.1mmol)を加えた。クロロトリメチルシラン(11.4mL,91.1mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1.5時間攪拌した。2−クロロベンジルクロリド(15.6g,95.5mmol)を加え、反応系を50℃で48時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CHClで希釈し、NHCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物を、コンビフラッシュで精製し、ホスフィナートを得た。
【0410】
該ホスフィナート(5.0g,11.55mmol)(147mg,0.34mmol)を、1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(241μl,1.70mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。粗生成物を、酸VIIと結合させ、化合物51を得た。
【0411】
【化239】
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実施例52:化合物52の製造
【0412】
【化240】
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亜ホスホン酸IV(369mg,l.19mmol)を5mLのTHFに懸濁し、−40℃に冷却した。1NのNaN(TMS)(1.43mL,1.43mmol)を15分で滴下し、次いで、1mLのTHF中の1−クロロ−3−(クロロメチル)ベンゼン(182μl,1.43mmol)を滴下した。溶液を−40℃から室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20mLの1NのHClでクエンチした。有機層をブリンで洗浄し、MgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、30%EtOAc/Hexから100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−クロロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(90.5mg,24%)を褐色油状物として得た。粗生成物を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(148μl,1.04mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固形(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−クロロ−ベンジル)−ホスフィン酸 直接使用した。酸(87mg,0.13mmol)を1mLのDMFに懸濁した。HATU(123mg,0.33mmol)、VII(54.6mg,0.20mmol)、次いでNMM(71μl,0.65mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、52(68.5mg,59%)を黄色固体として得た。
【0413】
【化241】
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実施例53:化合物53の製造
【0414】
【化242】
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亜ホスホン酸IV(370mg,1.20mmol)を5mLのTHFに懸濁し、−40℃に冷却した。1NのNaN(TMS)(1.43mL,1.43mmol)を15分で滴下し、次いで1mLのTHF中の1−クロロ−4−(クロロメチル)ベンゼン(231mgl,1.43mmol)を滴下した。溶液を−40℃から室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20mLの1NのHClでクエンチした。有機層をブリンで洗浄し、MgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、30%EtOAc/Hexから100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(4−クロロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(94mg,26%)を褐色油状物として得た。残渣(94.9mg,0.22mmol)を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(155μl,1.09mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。1mLのDMF、HATU(142mg,0.37mmol)およびNMM(821,0.75mmol)中で、ホスフィン酸を中間体VII(96mg,0.15mmol)で結合させ、53(75.2mg,55%)を黄色固体として得た。
【0415】
【化243】
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実施例54:化合物54の製造
【0416】
【化244】
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中間体IV(398mg,1.3mmol)をCHCl(25mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL,2.7mmol)を加え、25分攪拌した。クロロトリメチルシラン(0.4mL,2.7mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。2−ブロモベンジルブロマイド(1.6g,6.4mmol)を加え、反応系を45℃で18時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CHClで希釈し、NHCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、346mgのホスフィナートを56%の収率で得た。
【0417】
上で得たホスフィナート(346mg,0.72mmol)のCHCN(1mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(0.6mL,3.6mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、次いで0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.5mL)およびMeOH(1mL)を加え、10分攪拌した。溶剤を濃縮し、残渣をトルエン(5mL)とともに共蒸発し、20分真空乾燥し、粗アミンを得た。酸VII(230mg,0.36mmol)と結合させ、360mgの化合物54を得た。
【0418】
【化245】
[この文献は図面を表示できません]

実施例55:化合物55の製造
【0419】
【化246】
[この文献は図面を表示できません]

実施例56:化合物56の製造
【0420】
【化247】
[この文献は図面を表示できません]

亜ホスホン酸IV(1.5g,4.85mmol)を40mLのCHClに懸濁した。溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(1.73mL,10.2mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(1.28mL,10.2mmol)を滴下した。 溶液を室温に暖め、40分後、1−ブロモメチル−2−イソプロポキシ−ベンゼン(2.45g,10.7mmol)を加え、溶液を40℃で12時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣を、CHClおよびNHClで分配し、NHClで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュ
クロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−イソプロポキシ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(1.1g,50%)を得た。
【0421】
【化248】
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ホスフィナート(700mg,1.07mmol)を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(727μl,5.35mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(2mL,14.6mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。固形アミンを酸VIIに結合させ、化合物56を得た。
【0422】
【化249】
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実施例57:化合物57の製造
【0423】
【化250】
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(2−エチル−フェニル)−メタノール(3g,22mmol)のエーテル(10mL)溶液に、0℃でPBr(2.18g,8.1mmol)のエーテル(3mL)溶液を加えた。反応混合物を45分室温で暖め、0℃に冷却した。反応混合物を50%KOH水溶液(15mL)で処理し、分離した。有機層を、KOHペレットで乾燥し、濃縮し、3.9gの1−ブロモメチル−2−エチル−ベンゼンを得た。
【0424】
中間体IV(1.29g,3.88mmol)をCHCl(40mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(1.41mL,8.15mmol)を加え、15分攪拌した。クロロトリメチルシラン(1.1mL,8.15mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。2−エチルベンジルブロマイド(3.86g,19.4mmol)を加え、反応系を45℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CHClで希釈し、NHCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、683mgのホスフィナートを41%の収率で得た。
【0425】
上で得たホスフィナート(650mg,1.52mmol)のCHCN(3mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(1.52g,7.6mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、次いで0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.9mL)およびMeOH(1.5mL)を加え、10分攪拌した。溶剤を濃縮し、残渣をトルエン(5mL)とともに共蒸発し、20分真空乾燥し、粗アミンを得、これをVII(500mg,0.76mmol)に結合させ、化合物57(480mg,70%)を得た。
【0426】
【化251】
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実施例58:化合物58の製造
【0427】
【化252】
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亜ホスホン酸IV(327mg,1.06mmol)を5mLのTHFに懸濁氏、−40℃に冷却した。1NのNaN(TMS)(1.27mL,1.39mmol)を15分で滴下し、次いで1mLのTHF中の2−(ブロモメチル)−1,3−ジフルオロベンゼン(176μl,1.39mmol)を滴下した。溶液を−40℃から室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20mLの1NのHClでクエンチした。有機層をブリンで洗浄し、MgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、30%EtOAc/Hexから100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2,6−ジフルオロベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(147mg,33%)を褐色油状物として得た。ホスフィナート(94.7mg,0.22mmol)を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(155μl,1.08mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置き、粗アミン、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2,6−ジフルオロベンジル)−ホスフィン酸エチルエステルを得た。
【0428】
酸VII(96mg,0.15mmol)を1mLのDMFに懸濁した。HATU(143mg,0.37mmol)、上で得たアミン(60mg,0.22mmol)を加え、次いでNMM(83μl,0.75mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、58(67mg,53%)を黄色固体として得た。
【0429】
【化253】
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実施例59:化合物59の製造
【0430】
【化254】
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Boc−ヒドロキシプロリンメチルエステル(5g,20.4mmol)をDCM(50mL)およびTFA(50mL)中に取った。反応系を室温で1.5時間攪拌し、次いで濃縮し、トルエン(2×50mL)とともに共沸した。残渣をDCM(200mL)にとり、tert−ロイシンのシクロペンチルカルバメート(5.5g,22.4mmol)、次いでHATU(11.6g,30.6mmol)およびNMM(9mL,81.6mmol)を加えた。反応系を室温で一晩攪拌し、次いで飽和NHCl溶液でクエンチし、水、次いでブリンで洗浄し、乾燥し、濃縮した。次いで残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、目的ジペプチド(7.56g)を得た。
【0431】
メチルエステルをTHF(70mL)に取り、水(70mL)、メタノール(70mL)およびLiOH−HO(8.6g,204mmol)を加えた。反応系を室温で1時間攪拌し、次いで水で希釈し、HClで酸性とした。反応系を酢酸エチルで抽出し、ブリンで洗浄し、乾燥し、濃縮し、目的の酸(5.98g粗,2ステップで82%)を得た。
【0432】
該カルボン酸(2.62g,7.36mmol)を0℃でTHF(75mL)に取り、TEA(3.1mL,22.08mmol)およびエチルクロロホルメート(0.70mL,7.36mmol)を加えた。反応系を室温まで暖め、30分攪拌した。固体をろ取し、反応系を濃縮した。残渣を酢酸エチルに取り、1NのHClで洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーで精製し、目的のラクトン(1.81g,73%)を得た。
【0433】
このラクトン(0.44g,1.3mmol)を、実施例83で製造したアミン(0.25g,0.83mmol)の存在下、トルエン(8mL)および水(8mL)に取った。ナトリウムエチルヘキサノエート(0.32g,1.95mmol)を加え、反応系を80℃で一晩攪拌した。反応系を酢酸エチルで抽出し、ナトリウムビカーボネート溶液、1NのHClおよびブリンで洗浄し、乾燥し、濃縮し、フラッシュカラムで精製し、トリペプチド(0.25g,50%)を得た。
【0434】
プロリノール(0.93g,1.45mmol)を、トルエン(3mL)中で、ブロシルクロリド(0.52g,2.03mmol)およびDABCO(0.26g,2.32mmol)と混合し、室温で3時間攪拌した。反応系を酢酸エチルで抽出し、ナトリウムビカーボネート溶液、1NのHCl、ブリンで洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーで精製し、ブロシレート(0.995g,80%)を得た。
【0435】
該ブロシレート(0.995g,1.16mmol)をNMP(12mL)に取り、8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸(0.38g,1.16mmol)およびセシウムカーボネート(0.38g,1.16mmol)を加えた。反応系を60℃で4時間、次いで室温で一晩攪拌した。反応系を酢酸エチルで抽出し、ビカーボネート溶液で洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーで精製し、生成物(0.86g,84%)を得た。
【0436】
このメチルエステル(0.86g,0.97mmol)をTHF(10mL)中に取り、水(10mL)およびNaOH(2mLの1M溶液)を0℃で加えた。反応系を1.5時間攪拌し、水で希釈し、HClで酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機物を乾燥し、濃縮し、カルボン酸を得た。この残渣をTHFに取り、TEA(0.15mL,1.07mmol)を加え、混合物を0に冷却した。イソブチルクロロホルメート(0.14mL,1.07mmol)を加え、反応系を室温で40分攪拌した。ジアゾメタン(2.0当量)をエーテル溶液(MNNGから製造)中に加え、反応系を0で30分、次いで室温で2時間攪拌した。次いで、反応系を濃縮し、ジアゾケトン(0.58g,2ステップで67%)を得た。
【0437】
ジアゾケトン(0.58g,0.646mmol)を0℃でTHFに取り、濃HBr(0.4mL)を加えた。反応系を攪拌し、LCMSでモニターした。完全に変換した時、酢酸エチルを加え、混合物をNaHCO溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮した。残渣をIPA(10mL)に取り、イソプロピルチオウレア(0.15g,1.29mmol)を加えた。反応系を1時間で75度に加熱し、次いで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリルに取り、TMSI(0.5mL,3.23mmol)を加えた。反応系を室温で15分攪拌し、0.4mLの2,6−ルチジンで希釈し、次いでメタノールでクエンチし、濃縮し、HPLCで精製し、化合物59(443mg,73%)を得た。
【0438】
【化255】
[この文献は図面を表示できません]

実施例60:化合物60の製造
【0439】
【化256】
[この文献は図面を表示できません]

亜ホスホン酸IV(1.0g,3.24mmol)を30mLのCHClに懸濁し、溶液を0℃に冷却した。ヒューニッヒ塩基(1036μl,6.79mmol)、次いでクロロトリメチルシリル(863μl,6.79mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、40分後、2−ブロモメチル−1−クロロ−3−フルオロ−ベンゼン(1.58g,7.13mmol)を加え、溶液を40℃で12時間加熱した。次いで、反応系を室温で12時間攪拌した。残渣をCHClおよびNHClで分配し、NHClで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、コンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−クロロ−6−フルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(750mg,51%)を得た。
【0440】
【化257】
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上で得たホスフィナート(730mg,1.62mmol)を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(1112μl,8.18mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(2mL,14.6mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。粗アミンを直接使用した。VIIとの結合により化合物60を得た。
【0441】
【化258】
[この文献は図面を表示できません]

実施例61:化合物61の製造
【0442】
【化259】
[この文献は図面を表示できません]

実施例62:化合物62の製造
【0443】
【化260】
[この文献は図面を表示できません]

中間体IV(2.06g,6.7mmol)をCHCl(60mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(2.48mL,14.3mmol)を加え、15分攪拌した。クロロトリメチルシラン(1.92mL,14.3mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1.5時間攪拌した。2−フルオロ−6−トリフルオロメチルベンジルクロリド(8.61g,33.5mmol)を加え、反応系を45℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CHClで希釈し、NHCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.14gのホスフィナートを35%の収率で得た。
【0444】
上で得たホスフィナート(550mg,1.13mmol)のCHCN(2mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(1.13g,5.66mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、次いで0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.7mL)およびMeOH(1mL)を加え、10分攪拌した。溶剤を濃縮し、残渣をトルエン(5mL)とともに共蒸発し、20分真空乾燥し、粗アミンを得、これを酸VIIに結合させ、実施例62(339mg)を得た。
【0445】
【化261】
[この文献は図面を表示できません]

実施例63:化合物63の製造
【0446】
【化262】
[この文献は図面を表示できません]

実施例64:化合物64の製造
【0447】
【化263】
[この文献は図面を表示できません]

中間体IV(948.8mg,3.07mmol)をTHF(9.5mL)に溶解し、−40℃に冷却した。NaN(TMS)の1MのTHF溶液(4mL,4mmol)を滴下し、反応混合物を−40℃で40分攪拌した。THF(2mL)中の2,6−ジメチルベンジルクロリド(623.2mg,4.03mmol)を加え、冷却バスをはずした。反応混合物を室温で20時間攪拌した。反応混合物を1NのHCl(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、679.9mgのホスフィナートを52%の収率で得た。
【0448】
ホスフィナート(400.1mg,0.94mmol)のCHCN(4mL)溶液を0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(0.67mL,4.71mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、1.5時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、TEA(10.76mL)およびMeOH(4mL)を加えた。溶液を室温で0.5時間攪拌し、濃縮した。残渣をトルエン(8mL)で粉砕し、濃縮した。粗生成物を乾燥し、次のステップの反応に使用した。
【0449】
酸VII(408.5mg,0.63mmol)および上で得たアミンをDMF(5mL)に溶解し、0℃に冷却した。HATU(891.2mg,2.34mmol)およびNMM(0.52mL,4.73mmol)を加え、混合物を室温に暖め、3時間攪拌した。粗生成物をHPLCにより精製し、266mgの64を得た。
【0450】
【化264】
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実施例65:化合物65の製造
【0451】
【化265】
[この文献は図面を表示できません]

化合物IV(3.9g,12.6mmol)をCHCl(60mL)に溶解し、0℃に冷却し、ジイソプロピルエチルアミン(4.5mL,26.4mmol)を加えた。クロロトリメチルシラン(3.3mL,26.4mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。2,6−ジフルオロ3−クロロベンジルブロマイド(4.5g,18.8mmol)を加え、反応系を42℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CHClで希釈し、NHCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、3.7gのホスフィナートを61%の収率で得た。該ホスフィナートをTMSIで処理し、VIIと結合させ、化合物65を得た。
【0452】
【化266】
[この文献は図面を表示できません]

実施例66:化合物66の製造
【0453】
【化267】
[この文献は図面を表示できません]

実施例67:化合物67の製造
【0454】
【化268】
[この文献は図面を表示できません]

実施例68:化合物68の製造
【0455】
【化269】
[この文献は図面を表示できません]

実施例69:化合物69の製造
【0456】
【化270】
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中間体IV(15.5g,50.3mmol)をCHCl(300mL)に溶解し、0℃に冷却し、ジイソプロピルエチルアミン(22mL,126mmol)を加えた。クロロトリメチルシラン(17mL,126mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。2,3,6−トリフルオロベンジルブロマイド(37g,165mmol)を加え、反応系を室温で一晩攪拌した。NHCl(200mL)水溶液を加え、30分攪拌した。2層を分離し、水層をCHClで抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、7.3gのホスフィナートを得た。
【0457】
ホスフィナート(7.2g,15.8mmol)のTFA(45mL)溶液に、室温で、DMS(10mL)を加え、一晩攪拌した。混合物を濃縮し、トルエンとともに共蒸発した。残渣を1/1のiPrOH/ヘプタンに溶解し、6NのHCl(3×)で洗浄した。冷却バス中で、合わせた水層をNaOHでpH=10とした。水層をEtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層をブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、3.8gのアミンを得、これを結合および脱保護し、化合物69を75%の収率で得た。
【0458】
【化271】
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実施例70:化合物70の製造
【0459】
【化272】
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中間体IV(380mg,0.78mmol)をCHCl(15mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(0.4mL,2.3mmol)を加え、25分攪拌した。クロロトリメチルシラン(0.32mL,2.3mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。1−ブロモメチル−5−クロロ−2,4−ジフルオロベンゼン(940mg,3.9mmol)を加え、反応系を45℃で18時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CHClで希釈し、NHCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、190mgのホスフィナートを52%の収率で得た。
【0460】
上で得たホスフィナート(190mg,0.41mmol)のCHCN(1mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(0.3mL,2mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、次いで0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.23mL)およびMeOH(1mL)を加え、10分攪拌した。溶剤を濃縮し、残渣をトルエン(5mL)とともに共蒸発し、20分真空乾燥し、粗アミンを得た。酸VII(130mg,0.2mmol)との結合により、化合物70を得た。
【0461】
【化273】
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実施例71:化合物71の製造
【0462】
【化274】
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実施例72:化合物72の製造
【0463】
【化275】
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亜ホスホン酸IV(1.62g,5.27mmol)を5mLのTHFに懸濁し、−40℃に冷却した。1NのNaN(TMS)(6.32mL,6.31mmol)を15分で滴下し、次いで1mLのTHF中の1−(ブロモメチル)−2−ニトロベンゼン(1.36g,6.32mmol)を滴下した。溶液を−40℃から室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20mLの1NのHClでクエンチした。有機層をブリンで洗浄し、MgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を、30%EtOAc/Hexから100%EtOAcの勾配を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して精製し、(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−ニトロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(196mg,8%)を褐色油状物として得た。
【0464】
ホスフィナート(196mg,0.44mmol)を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(155μl,1.08mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置き、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−ニトロ−ベンジル)−ホスフィン酸を得た。該酸(124mg,0.44mmol)を、中間体IV(191mg,0.29mmol)、HATU(276mg,0.73mmol)およびNMM(160μl,1.45mmol)と結合させ、化合物72(140mg,53%)を黄色固体として得た。
【0465】
【化276】
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実施例73:化合物73の製造
【0466】
【化277】
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化合物72(80mg,0.08mmol)をEtOHに懸濁し、SnCl2HO(98mg,0.44mmol)を加えた。溶液を還流加熱した。3時間後、出発物質が消費された。溶液をろ過し、濃縮した。混合物をギルソンHPLCで精製し、73(20mg,53%)を黄色固体として得た。
【0467】
【化278】
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実施例74:化合物74の製造
【0468】
【化279】
[この文献は図面を表示できません]

化合物IV(96mg,0.31mmol)のCHCl(2.82mL)溶液を、0℃で、DIEA(0.114mL,0.652mmol)およびTMSCl(0.083mL,0.652mmol)に加えた。反応系を室温まで暖め、1時間攪拌した。該混合物に、2−(ブロモメチル)ピリジン(173mg,0.683mmol)のDIEA(0.054mL,0.31mmol)溶液を加えた。この反応系を室温で2日間攪拌すると、出発物質の完全な消費がLCMSにより観察された。CHClおよび飽和NHCl水溶液の添加により反応を完了させた。有機層を真空乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィーを使用して精製し、91mgの生成物を透明油状物として得た。EI MS(m/z)401.0[M+H]
ベンジル(1S,2S)−1−((S)−エトキシ(ピリジン−2−イルメチル)ホスホリル)−2−ビニルシクロプロピルカルバメート(96mg,0.239mmol)の2.39mLのHCl6N水溶液を、70℃で7時間加熱し、室温で12時間攪拌した。揮発成分を全て除去することにより反応混合物を得、これをさらに精製することなく使用した。EI MS(m/z)267.3[MH
(S)−エチル((1S,2S)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロピル)(ピリジン−2−イルメチル)ホスフィナート(64mg,0.24mmol)、カルボン酸VII(157mg,0.0.24mmol)のDMF−CHCl1:1溶液(1.2mL)を、HATU(137mg,0.36mmol)およびDIEA(0.168mL,0.962mmol)とともに、2.5時間攪拌すると、反応が完了した。生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc−EtOAc/MeOH)により精製し、82mgの目的生成物を得た。EI MS(m/z)901.4[MH
シクロペンチル(S)−1−((2S,4R)−2−(((1S,2S)−1−((S)−エトキシ(ピリジン−2−イルメチル)ホスホリル)−2−ビニルシクロプロピル)−カルバモイル)−4−(2−(2−(イソプロリルアミノ)チアゾール−4−イル)−7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イルカルバメート(68mg,0.074mmol)およびTMSI(0.053mL,0.371mmol)の溶液を、乾燥アセトニトリル(0.74mL)中で1時間攪拌すると、LCMSが判断したように、反応が完了した。TEA(0.104mL,0.742mmol)を使用して反応をクエンチし、次いでMeOH(10mL)を加えた。反応混合物を減圧乾燥し、残渣をRP HPLC(ACN,0.05%TFA−HO,0.05%TFA)を使用して精製し、42mgの目的生成物を得た。
【0469】
【化280】
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実施例75:化合物75の製造
【0470】
【化281】
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化合物IV(161mg,0.521mmol)のCHCl(4.7mL)溶液に、DIEA(0.190mL,1.09mmol)およびTMSCl(0.139mL,1.09mmol)を0℃で加えた。反応系を室温まで暖め、1時間攪拌した。該混合物に、3−(ブロモメチル)ピリジン(290mg,1.15mmol)のDIEA(0.091mL,0.521mmol)溶液を加えた。この反応系を室温で3日間攪拌すると、出発物質の完全な消費がLCMSにより観察された。CHClおよび飽和NHCl水溶液の添加によりっ反応を終えた。有機層を真空乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィーを使用して精製し、91mgの生成物を透明油状物として得た。EI MS(m/z)401.0[M+H]
ベンジル(1S,2S)−1−((S)−エトキシ(ピリジン−3−イルメチル)ホスホリル)−2−ビニルシクロプロピルカルバメート(41mg,0.102mmol)のアセトニトリル(1.02mL)溶液を、TMSI(0.073mL,0.512mmol)を用い、室温で2時間処理すると、反応が完了した。TEA(0.142mL,1.02mmol)およびMeOH(10mL)の添加により反応をクエンチし、残渣を乾燥し、そのまま使用した。(S)−((1S,2S)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロピル)(ピリジン−3−イルメチル)ホスフィン酸(24mg,0.10mmol)、カルボン酸VII(66mg,0.100mmol)のDMF(1.0mL)溶液を、HATU(57mg,0.15mmol)およびDIEA(0.070mL,0.403mmol)とともに、1時間攪拌すると、反応は完了した。生成物を、RP HPLC(ACN,0.05%TFA−HO,0.05%TFA)により精製し、28mgの目的生成物を得た。
【0471】
【化282】
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実施例76:化合物76の製造
【0472】
【化283】
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化合物IV(228mg,0.737mmol)のCHCl(6.7mL)溶液に、DIEA(0.270mL,1.55mmol)およびTMSCl(0.196mL,1.55mmol)を0℃で加えた。反応系を室温に暖め、、1時間攪拌した。該混合物に、DIEA(0.128mL,0.737mmol)中の2−ブロモメチル−3−ヒドロキシピリジン塩酸塩(436mg,1.62mmol)を加えた。この反応系を室温で1日攪拌し、CHClおよび飽和NHCl水溶液を加えた。有機層を真空乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィーを使用して精製し、205mg(67%)の生成物を透明油状物として得た。EI MS(m/z)439.0[M+H]
ベンジル(1S,2S)−1−((S)−エトキシ((3−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル)ホスホリル)−2−ビニルシクロプロピル−カルバメート(205mg,0.492mmol)のアセトニトリル(4.92mL)溶液を、TMSI(0.350mL,2.46mmol)を用いて室温で2時間処理すると、反応が完了した。TEA(0.685mL,4.92mmol)およびMeOH(10mL)の添加により、反応をクエンチし、残渣を乾燥し、そのまま使用した。
【0473】
(S)−((1S,2S)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロピル)((3−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル)ホスフィン酸(214mg,0.328mmol)、カルボン酸VII(125mg,0.493mmol)のDMF(1.5mL)溶液を、HATU(188mg,0.493mmol)およびDIEA(0.228mL,1.30mmol)とともに1時間攪拌すると、反応が完了した。生成物をRP HPLC(ACN,0.05%TFA−HO,0.05%TFA)により精製し、54mgの目的生成物を得た。
【0474】
【化284】
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実施例77:化合物77の製造
【0475】
【化285】
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3−クロロ−6−メチルピリジン(220mg,1.72mmol)の四塩化炭素(4mL)溶液を、NBS(284mg,1.60mmol)および過酸化ベンゾイル(100mg)とともに3日間加熱した。溶剤の除去およびCHCl中への生成物を再懸濁により反応を終わらせた。有機層を2NのNaOH水溶液(2×50mL)で洗浄し、真空乾燥し、170mgの生成物を透明油状物として得た。EI MS(m/z)208.0,210.0[M+H]
化合物IV(102mg,0.330mmol)のCHCl(3.0mL)溶液に、DlEA(0.121mL,0.692mmol)およびTMSCl(0.088mL,0.692mmol)を、0℃で加えた。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。該混合物に、DIEA(0.121mL,0.692mmol)中の2−(ブロモメチル)−6−クロロピリジン(102mg,0.330mmol)を加えた。この反応系を室温で一晩攪拌し、CHClおよび飽和NHClの添加により、反応を終えた。有機層を真空乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィーを使用して、140mg(97%)の生成物を透明油状物として得た。EI MS(m/z)457.0[M+Na]
ベンジル(1S,2S)−1−((S)−((6−クロロピリジン−2−イル)メチル)(エトキシ)ホスホリル)−2−ビニルシクロプロピルカルバメート(118mg,0.271mmol)のアセトニトリル(2.71mL)溶液を、TMSI(0.193mL,1/35mmol)を用いて、室温で1.5時間処理すると、反応は完了した。TEA(0.377mL,2.71mmol)およびMeOH(10mL)の添加により、反応をクエンチし、残渣を乾燥し、そのまま使用した。EI MS(m/z)273.1[MH
(S)−((1S,2S)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロピル)((6−クロロピリジン−2−イル)メチル)ホスフィン酸(74mg,0.271mmol)、カルボン酸VII(177mg,0.271mmol)のDMF(1.3mL)溶液を、HATU(155mg,0.407mmol)およびDIEA(0.189mL,1.09mmol)とともに1時間攪拌すると、反応が完了した。生成物をRP HPLC(ACN,0.05%TFA−HO,0.05%TFA)により精製し、37mgの目的生成物を得た。
【0476】
【化286】
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実施例78:化合物78の製造
【0477】
【化287】
[この文献は図面を表示できません]

実施例78〜81を、実施例74の製造に使用した方法と類似の方法で製造した。
【0478】
生成物(実施例78)を、黄色固体(48mg,15%)として得た。
【0479】
【化288】
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実施例79:化合物79の製造
【0480】
【化289】
[この文献は図面を表示できません]

生成物(実施例79)を黄色固体(7mg,5%)として得た。
【0481】
【化290】
[この文献は図面を表示できません]

実施例80:化合物80の製造
【0482】
【化291】
[この文献は図面を表示できません]

生成物(実施例80)を黄色固体(11mg,15)として得た。
【0483】
【化292】
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実施例81:化合物81の製造
【0484】
【化293】
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生成物(実施例81)を黄色固体(85mg,51%)として得た。
【0485】
【化294】
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実施例82:化合物82の製造
【0486】
【化295】
[この文献は図面を表示できません]

実施例83:化合物83の製造
【0487】
【化296】
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フルフリルブロマイドを、フルフリルアルコールから以下の方法でその場で形成した。フルフリルアルコール3.5mL(41mmol)を20mLの乾燥エーテルに溶解し、0℃に冷却した。次いで、4mLの乾燥エーテルに溶解したPBr(1.4mL,15.1mmol)を0℃で加えた。添加後、溶液を室温に温めた。室温で45分後、溶液を0℃に冷却、12mLの50%KOH水溶液を加えた。次いでエーテル層を乾燥したフラスコにデカントし、固形KOH上、−20℃で保存した。別のフラスコで、392mg(1.27mmol)のIVを5.0mLの乾燥DCMに溶解した。465μl(2.67mmol)のDIEAおよび339μl(2.67mmol)のTMSClを、それぞれ加え、次いで反応系を室温で5分攪拌した。次いで、465μl(2.67mmol)のDIEA、および先に記載した、その場で形成されたフルフリルブロマイドのエーテル溶液1.7mLを加えた。反応系を40℃に暖め、一晩40℃で放置した。次いで、反応系を酢酸エチルで希釈し、濃縮し、DCMを除去した。次いで、有機相をw/1.0Mのクエン酸で1回、w/水で2回、およびw/ブリンで1回洗浄した。有機相をMgSOで乾燥した。真空ろ過でろ液を濃縮し、MgSOを除去し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO,3:1−酢酸エチル:ヘキサン)により生成物7を透明油状物(160mg,2ステップで32%)として単離した。
【0488】
【化297】
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上で得たホスフィナート(103mg,0.308mmol)のACN(7.7mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、室温で1時間攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(360μL,3.1mmol)を滴下した。次いで、これにEtN(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)を加えた。次いで、反応系を真空濃縮し、粗生成物を次の反応に直接使用した。
【0489】
ステップ1の粗残渣、HATU(190mg,0.5mmol)、ジペプチドVII(130mg,0.2mmolおよびn−メチルモルホリン(110μl,1.0mmol)を、2mLのDMFに溶解し、室温で一晩攪拌した。次いで、粗反応混合物を直接逆相分取HPLCで精製し、60mgの83(60mg,34%)を得た。
【0490】
【化298】
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実施例84:化合物84の製造
【0491】
【化299】
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中間体IV(360mg,1.2mmol)を5.0mLの乾燥DCMに溶解した。DIEA(418μl,2.4mmol)および343μl(2.4mmol)のTMSClを順番に加え、反応系を室温で5分攪拌した。さらにDIEA(418μl,2.4mmol)および343μl(2.4mmol)の5−(トリフルオロメチル)フルフリルブロマイドをそれぞれ加えた。反応系を40℃に暖め、40℃で一晩攪拌した。次いで、反応系を酢酸エチルで希釈し、濃縮し、DCMを除去した。次いで、有機相を、飽和NHC1で1回、水で2回、w/ブリンで1回洗浄した。有機相をMgSOで乾燥した。MgSOのろ過の後、ろ液を濃縮して、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO,純粋酢酸エチル)によって生成物を透明油状物(313mg,56%)として単離した。脱保護およびジペプチドVIIへの結合により、化合物84を得た。
【0492】
【化300】
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実施例85:化合物85の製造
【0493】
【化301】
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5−メチル−1H−ピラゾール(5g,61.05mmol)のCHCN(50mL)溶液に、0℃でジ−tert−ブチルジカーボネート(16g,73.26mmol)およびDMAP(740mg,6.10mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、2時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、1NのHCl(2×30mL)で洗浄した。有機層を、飽和NaHCO(30mL)およびブリン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、8.7gの5−メチル−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを粗生成物として得た。
【0494】
5−メチル−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステルのCCl(40mL)溶液に、NBS(3.3g,18.5mmol)および過酸化ベンゾイル(450mg,1.86mmol)を加えた。反応混合物を4時間還流加熱し、室温に冷却した。不溶解物質をろ取し、溶液をEtOAcで希釈した。有機物を、飽和NaHCOおよびHOで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.67gの5−ブロモメチル−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを52%の収率で得た。
【0495】
中間体IV(800mg,2.56mmol)を、CHCl(30mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(1mL,5.36mmol)を加え、15分攪拌した。クロロトリメチルシラン(0.8mL,5.36mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌した。5−ブロモメチル−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの固体(1.67g,6.4mmol)を加え、反応系を45℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CHClで希釈し、NHCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、682mgのホスフィナートを55%の収率で得た。
【0496】
ホスフィナート(682mg,1.4mmol)のCHCN(2mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(1.0mL,7mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌した。追加量のヨードトリメチルシラン(1mL,7mmol)を加え、30分攪拌した。2,6−ルチジン(0.8mL)およびMeOH(1.6mL)を加え、20分攪拌し、真空濃縮し、20分攪拌し、アミンを得た。中間体VIIとの結合により、ホスフィン酸85を得た。
【0497】
【化302】
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実施例86:化合物86の製造
【0498】
【化303】
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ステップ1.ホスフィナート(上に示された構造,170mg,0.44mmol)のCHCN溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(0.31mL,2.18mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.51mL)を加え、次いでMeOH(0.5mL)を加え、室温に暖めた。混合物を濃縮し、真空乾燥し、目的アミノホスフィン酸を粗生成物として得た。
ステップ2.中間体VII(142mg,0.22mmol)およびステップ1で得たアミノホスフィン酸(0.44mmol)を、DMF(2mL)に溶解した。HATU(166mg,0.44mmol)およびNMM(0.07mL,0.65mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。反応系をCHClで希釈し、5%LiCl(2×)で洗浄した。有機層を飽和NaHCOで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物 HPLCにより精製し、83.2mgの化合物86を得た。
【0499】
【化304】
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実施例87:化合物87の製造
【0500】
【化306】
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フラスコに1.1mL(10.2mmol)の新しく蒸留した2,5−ジメチルチアゾールおよび25mLの乾燥THFを充填した。次いで、この混合物に、4.6mL(2.8mmol)の2.2MのnBuLiを滴下し、反応系を−78℃で30分攪拌した。中間体ホスホン酸IV(1.1gのIII,3.4mmolから製造)を20mLの乾燥THFに溶解し、その場で形成した2.5−ジメチルチアゾールのリチウムアニオン溶液に、−78℃で滴下した。30分後、−78℃で飽和NHCl(水溶液)の添加により、反応をクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)およびブリンで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥した。真空ろ過によりろ液を濃縮し、MgSOを除去することにより、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO,3:1−酢酸エチル:ヘキサン)により生成物を透明油状物(220mg,2ステップで15%)として得た。
【0501】
【化307】
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前に記載した脱保護および結合により、87を得た。(収量=65mg,66%)
【0502】
【化308】
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実施例88:化合物88の製造
【0503】
【化309】
[この文献は図面を表示できません]

亜ホスホン酸IV(501.3mg,1.62mmol)、ヒューニッヒ塩基(680μL,3.90mmol)およびクロロトリメチルシラン(460μL,3.62mmol)のCHC1(8mL)溶液を室温で20分攪拌した。4−(クロロメチル)−2−メチルチアゾール(510mg,2.77mmol)、テトラブチルアンモニウムヨウ化物(598.4mg,1.620mmol)およびヒューニッヒ塩基(530μL,3.04mmol)のCHCl(1.5mL)溶液を、室温でカニューレを介して加えた。得られた溶液を40℃で4.5日間攪拌し、室温に冷却した。溶液を濃縮し、残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解した。有機層をHO(×2)で洗浄し、水層を酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機画分を乾燥(MgSO)し、濃縮した。残渣を、ヘキサン:酢酸エチルを溶出液として使用するコンビフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、ホスフィナート(449mg,66%)を得た。
【0504】
【化310】
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実施例89:化合物89の製造
【0505】
【化311】
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実施例7に類似する方法(他のフラン)による。収量=230mg(40%)。
【0506】
【化312】
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実施例90:化合物90の製造
【0507】
【化313】
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フラスコに、13.0mLの乾燥エーテルおよび2.95mLの2.2MのnBuLiのヘキサン溶液を充填した。混合物を−78℃に冷却した。次いで、新しく蒸留したブロモチアゾール587μl(6.5mmol)を加え、反応系を−78℃で20分攪拌した。中間体ホスホン酸IV(1.0gのIII,3.1mmolから製造)を、13.0mLのTHFに溶解いs、次いで、−78℃で該アニオン溶液に滴下した。20分後、−78℃で飽和NHCl(水溶液)の添加により、反応をクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)およびブリンで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥した。ろ液を真空ろ過で濃縮し、MgSOを除去し、オレンジ色の油状物を得、これから、カラムクロマトグラフィー(SiO,純粋酢酸エチル)により、生成物を透明油状物(450mg,2ステップで37%)として単離した。
【0508】
【化314】
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上で得たホスフィナート(300mg,0.77mmol)のACN(6.5mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(764μL,5.4mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(897μL,2.6mmol)を滴下した。これに次いで、追加のEtN(2.7mL,19.3mmol)およびMeOH(8mL)を滴下した。次いで、反応系を真空濃縮し、粗生成物を次の反応に直接使用した。ジペプチドVII(150mg,0.23mmol)のTHF(4mL)溶液を−30℃に冷却した。EtN(81μL,0.58mmol)、次いでClCOEt(44μL,0.46mmol)を、この溶液に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。
【0509】
ステップ1の粗生成物のCHCl(2mL)溶液を−30℃で滴下し、反応系を室温に暖め、2時間攪拌した。飽和NHCl(水溶液)の添加により、反応をクエンチし、有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)、HOおよびブリンで抽出した。次いで、有機相をNaSOで乾燥し、続いてこれを真空ろ過により除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。この溶液から逆相HPLCにより化合物90を黄色固体(82mg,41%)として単離した。
【0510】
【化315】
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実施例91:化合物91の製造
【0511】
【化316】
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実施例11の[(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−エトキシ−ホスフィノイル]−酢酸(290mg,0.79mmol)を、4mLのDMFに懸濁した。HATU(901mg,2.37mmol)、メチルアミン(133mg,1.97mmol)、次いでNMM(781μl,7.11mmol)を加えた。2時間後、反応系を濃縮し、EtOAcおよびHOで分配した。水層をEtOAcで3回抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。褐色油状物の物質(264mg,88%)を未精製で使用した。
【0512】
残渣を1mLのCHCNに懸濁し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシリル(TMSI)(187μl,1.31mmol)を加え、溶液を室温に暖めた。45分後、溶液を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン(1mL,7.33mmol)および2mLのMeOHを。溶液を室温に暖め、さらに20分攪拌した。溶液を濃縮し、トルエンとともに2回共沸し、高真空に30分置いた。中間体VIIとの結合により、91を黄色固体として得た。
【0513】
【化317】
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実施例92:化合物92の製造
【0514】
【化318】
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ステップ1.ジペプチド化合物(中間体XIIからBoc脱保護されたもの)(2.86g,4.27mmol)および2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−ヒドロキシ−酪酸(958mg,4.37mmol)をDMF(18mL)に溶解し、0℃に冷却した。TEA(1.09mL,8.54mmol)、HOBT(634mg,4.7mmol)およびEDCI(1.7g)を順番に加えた。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、一晩室温で暖めた。反応混合物をHOでクエンチし、EtOAc(2×)で抽出した。有機層を、5%LiCl、飽和NHClおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.21gのトリペプチドを62%の収率で得た。
【0515】
【化319-1】
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LC/MS=836.0(M+l),856.0(M+Na)
ステップ2.ステップ1のアルコール(2.06g,2.5mmol)およびペンテ−4−ン酸(0.64mL,6.25mmol)をCHCl(18.75mL/DMF(6.25mL)に溶解した。EDCI(1.8g,9.38mmol)およびDMAP(92mg,0.75mmol)を順番に加えた。反応混合物を室温で7時間攪拌し、濃縮した。反応混合物をHOおよびEtOAc(2x)で抽出した。有機層を5%LiClおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.16gのエステル生成物を96%の収率で得た。
【0516】
【化319-2】
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ステップ3.エステル(2.16g,2.36mmol)をCHCl(236mL)に溶解し、Nで20分脱気した。グラブのGl(Grubb’s Gl)(486mg,0.59mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を50℃で5.5時間加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(3.66g,29.5mmol)を加え、次いでTEA(8.2mL,59mmol)およびHO(20mL)を加えた。反応混合物を50℃で5時間、次いで室温で一晩加熱した。2層を分離した。有機層を0.5NのHClおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.48gの環化化合物を71%の収率で得た。
【0517】
【化319-3】
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LC/MS=888.1(M+l),909.9(M+Na)
ステップ4.環状オレフィン(1.48g,1.67mmol)のCHCl(10mL)溶液に、1,4−ジオキサン(6.26mL,25.05mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で3.5時間攪拌し、濃縮し、一晩真空乾燥し、次いでTHF(14.3mL)/HO(2.4mL)に溶解した。化合物、炭酸シクロペンチルエステル、2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル(398mg,1.75mmol)およびTEA(0.7mL,5.01mmol)を加えた。反応系を室温で2時間攪拌し、追加の炭酸シクロペンチルエステル、2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル(38mg)を加えた。反応系を2時間攪拌した。0.5NのHClを添加することにより反応をクエンチし、EtOAcで希釈した。2層を分離した。有機層を0.5NのHClおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.45gのシクロペンチルカーバメートを96%の収率で得た。
【0518】
【化319-4】
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LC/MS=902.0(M+l)
ステップ5.シクロペンチルカーバメート(1.4g,1.55mmol)および8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(542mg,1.55mmol)のNMP(15mL)溶液を、CsCO(1.26g,3.88mmol)で処理した。反応混合物を63℃で5時間加熱し、次いで室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、NaHCOで洗浄した。有機層を5%LiClおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.18gの目的生成物を75%の収率で得た。
ステップ6.上で得た生成物(1.18g,1.16mmol)のCHCN(12mL)溶液に、0℃で、2,6−ルチジン(1.35mL,11.6mmol)およびヨードトリメチルシラン(1.66mL,11.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間処理し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.27mL,2.32mmol)を加え、次いでMeOH(5mL)を加え、10分で室温に暖めた。混合物を濃縮し、真空乾燥した。粗生成物を、逆相コンビフラッシュ、次いでHPLCにより精製し、1.01gの92を88%の収率で得た。
【0519】
【化319-5】
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実施例93:化合物93の製造
【0520】
【化320】
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ステップ1.エチルアセトイミデート塩酸塩(1.23g,9.95mmol)および2,2,2−トリフルオロエチルアミン塩酸塩(1.35g,9.95mmol)を、CHCl(32mL)/HO(3.2mL)に溶解した。KCO(0.69g,4.98mmol)を加え、30分攪拌した。2層を分離した。水層をCHCl(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮し、1.48gのN−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アセトイミド酸エチルエステルを薄黄色の液体として87%の収率で得た。
【0521】
ステップ2.Boc保護トリペプチドホスフィナートを、実施例58で記載した方法に類似した方法で製造し、これを以下のように脱保護した。トリペプチド(500mg,0.54mmol)をCHCN(5mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.77mL)を加えた。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(1.30mL)を加え、次いでMeOH(5mL)を加えた。混合物を濃縮し、CHCI(2×)とともに共蒸発させ、真空乾燥し、アミノホスフィナートを2,6−ルチジン塩として得た。該塩(80mg,0.025mmol)を、DMF(0.45mL)および0.1Nのホスフェート緩衝液(0.9mL)に溶解した。2NのNaOH(86μL)を加え、pHを9に調整した。N−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アセトイミド酸エチルエステル(150mg,0.89mmol)のDMF(0.1mL)溶液を加え、18時間攪拌した。反応混合物をろ過し、ろ液をHPLCにより精製し、8.8mgの93を黄色固体として得た。
実施例94:化合物94の製造
【0522】
【化321】
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(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−メチル−ホスフィン酸エチルエステル(100mg,0.308mmol)のACN(7.7mL)溶液を0℃に冷却し、TMSI(220μL,1.54mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、1時間攪拌した。次いで、反応系を0℃に冷却し、追加のTMSI(110μL,0.77mmol)を滴下した。反応系を室温に暖め、30分攪拌した。反応系を0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(360μL,3.1mmol)を滴下した。これに次いで、EtN(1mL,7.2mmol)およびMeOH(4mL)を加えた。次いで、反応系を真空濃縮し、粗生成物を次の反応に直接使用した。
【0523】
VI(72mg,0.123mmol)のTHF(2mL)溶液を−30℃に冷却した。EtN(34μL,0.246mmol)、次いでClCOEt(18μL,0.185mmol)をこの溶液に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度で30分攪拌した。追加のEtN(34μL,0.246mmol)およびClCOEt(18μL,0.185mmol)を、反応液に加えた。反応系を−20℃と−30℃との間の温度でさらに30分攪拌した。ステップ1の粗生成物のCHCl(2mL)溶液を、−30℃で滴下し、反応系を室温に暖め、2時間攪拌した。飽和NHCl(水溶液)の添加により、反応をクエンチした。有機相をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(水溶液)、HOおよびブリンで抽出した。次いで、有機相をNaSOで乾燥し、続いてこれを真空ろ過により除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をMeOH(1.5mL)に溶解した。この溶液から逆相HPLCにより、化合物94を黄色固体(35mg,38%)として単離した。
【0524】
【化322】
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実施例95:化合物95の製造
【0525】
【化323】
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NMP(133mL)中のIX(12.38g,26.68mmol)および2−アミノ−7−メトキシ−キノリン−4−オール(7.11g,37.35mmol)の混合物に、CsCO(10.43g,32.01mmol)を加えた。反応混合物を80℃で一晩加熱し、室温に冷却した。該混合物をブリン(500mL)に注ぎ入れ、EtOAc(600mL)で抽出した。有機層を飽和NaHCO(300mL)、ブリン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、4.02gの4−(2−アミノ−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−メチルエステルを26%の収率で得た。
【0526】
エステル(4.02g,9.62mmol)および3−メチル−1−ニトロソオキシ−ブタン(7.18mL,48.5mmol)の混合物を、HOAc(21mL)中、室温で36時間攪拌し、HO(500mL)に注ぎ入れ、CHCl(2×150mL)で抽出した。水層をブリン(200mL)で希釈し、10%MeOH/CHCl(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、3.39gの4−(2−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−メチルエステルを79%の収率で得た。
【0527】
粗4−(2−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−メチルエステル(3.18g,7.60mmol)を、POCl(76mL)に溶解し、40℃で一晩加熱した。反応混合物を真空濃縮し、CHCl(40mL)に溶解した。1,4−ジオキサン(40mL)中の4NのHClを加え、室温で1時間攪拌した。粗物質をHOとCHClとの間で分配し、NaHCOおよび1NのNaOHでpHを11に調整した。水層をCHCl(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.05gの4−(2−クロロ−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−メチルエステルを得た。
【0528】
上で得たアミン(562mg,1.67mmol)、2−シクロペンチルオキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチル酪酸(489.8mg,2.01mmol)およびHATU(1.27g,3.34mmol)を、DMF(16mL)に溶解し、0℃に冷却した。NMM(0.74mL,6.73mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、一晩攪拌した。生成物を、HO(300mL)とEtOAc(3×100mL)との間で分配した。合わせた有機層をHO(100mL)、NHCl(100mL)、NaHCO(100mL)、ブリン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、691.6mgのジペプチドメチルエステルを71%の収率で得た。
【0529】
エステル(664mg,1.18mmol)をTHF(4mL)、HO(4mL)およびMeOH(4mL)に溶解し、LiOH(142.2mg,5.94mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。混合物をHO(15mL)/EtOAc(20mL)で希釈し、1.0NのHClでpH=2の酸性とし、2層を分離した。水層をEtOAc(3×50mL)で抽出し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮し、661mgの酸を得た。該酸(931mg,1.87mmol)、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ベンジル−ホスフィン酸エチルエステル(548.1mg,2.07mmol)およびHATU(1.42g,3.74mmol)を、DMF(19mL)に溶解し、0℃に冷却した。NMM(1.03mL,9.37mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、一晩攪拌した。生成物を、HO(300mL)とEtOAc(3×100mL)との間で分配した。合わせた有機層を、HO(100mL)、NHCl(100mL)、NaHCO(100mL)、ブリン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.21gのトリペプチドホスフィナートを81 %の収率で得た。
【0530】
トリペプチドホスフィナートをCHCN(1mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(72μL,0.51mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で45分攪拌し、2,6−ルチジン(0.5mL)を加えた。MeOH(0.5mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、61.5mgの95を79%の収率で得た。
【0531】
【化324】
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実施例96:化合物96の製造
【0532】
【化325】
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実施例95のクロロキノリン(51.7mg,0.06mmol)のDMF(0.43mL)溶液を、4−フルオロフェニルボロン酸(13.5mg,0.10mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(7.3mg)で処理した。KCO(9mg,0.06mmol)のHO(0.22mL)溶液を、上の混合物に加えた。反応混合物を、電子レンジを用い100℃で1時間加熱した。HPLC精製の後、目的エステル(46.7mg)を得た。
【0533】
エステル(44.8mg,0.05mmol)をCHCN(0.53mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(37.5μL,0.27mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、2,6−ルチジン(0.3mL)を加えた。MeOH(0.3mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、17.7mgの96を41%の収率で得た。
【0534】
【化326】
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実施例97:化合物97の製造
【0535】
【化327】
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実施例95のクロロキノリン(78.2mg,0.10mmol)のDMF(0.65mL)溶液を、2−フルオロフェニルボロン酸(20.1mg,0.15mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(6.0mg)で処理した。KCO(13.6mg,0.10mmol)のHO(0.33mL)溶液を上の混合物に加えた。反応混合物を、電子レンジを使用して100℃で1時間加熱した。HPLC精製後、目的エステル(73.3mg)を得た。
【0536】
上で得たホスフィナートエステル(73.3mg,0.09mmol)をCHCN(0.85mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(61μL,0.43mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、2,6−ルチジン(0.3mL)を加えた。MeOH(0.3mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、97を得た。LCMS(M+l):827.15
実施例98:化合物98の製造
【0537】
【化328】
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実施例95のクロロキノリン(78.0mg,0.10mmol)のDMF(0.98mL)溶液を、3−フルオロフェニルボロン酸(21.9mg,0.16mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(6.4mg)で処理した。KCO(13.5mg,0.1mmol)のHO(0.3mL)溶液を上の混合物に加えた。反応混合物を、電子レンジを使用して100℃で1時間加熱した。粗生成物をHPLCにより精製し、41mgのエステルを49%の収率で得た。
【0538】
エステル(41mg,0.05mmol)をCHCN(0.48mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(34μL,0.24mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、2,6−ルチジン(0.3mL)を加えた。MeOH(0.3mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、23mgの酸98を得た。LCMS(M+l):827.13
実施例99:化合物99の製造
【0539】
【化329】
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実施例95のクロロキノリン(78.4mg,0.10mmol)のDMF(0.98mL)溶液を、4−メトキシフェニルボロン酸(23mg,0.15mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(5.9mg)で処理した。KCO(13.5mg,0.1mmol)のHO(0.3mL)溶液を上の混合物に加えた。反応混合物を、電子レンジを使用して100℃で1時間加熱した。粗生成物をHPLCにより精製し、43.8mgのエステルを51%の収率で得た。
【0540】
エステル(43.8mg,0.05mmol)をCHCN(0.5mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(36.5μL,0.26mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、2,6−ルチジン(0.3mL)を加えた。MeOH(0.3mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、29mgの酸99を得た。
実施例100:化合物100の製造
【0541】
【化330】
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実施例95のクロロキノリン(79.9mg,0.10mmol)のDMF(0.98mL)溶液を、2−メトキシフェニルボロン酸(24.4mg,0.16mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(5.9mg)で処理した。KCO(13.7mg,0.1mmol)のHO(0.33mL)溶液を、上の混合物に加えた。反応混合物を、電子レンジを使用して100℃で1時間加熱した。粗生成物をHPLCにより精製し、29.9mgのエステルを36%の収率で得た。
【0542】
エステル(29.9mg,0.03mmol)をCHCN(0.35mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(25μL,0.18mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、2,6−ルチジン(0.3mL)を加えた。MeOH(0.3mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、19mgの酸100を得た。
実施例101:化合物101の製造
【0543】
【化331】
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実施例101〜103のジペプチドは、先の文献で公知である。それぞれを、実施例35で使用した方法と同じ方法によって、ベンジルホスフィニエート(phospiniate)Plに結合させた。分取HPLCにより以下を得た(実施例101)(22mg,24%)。
【0544】
【化332】
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実施例102:化合物102の製造
【0545】
【化333】
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分取HPLCにより以下を得た(実施例102)(29mg,26%)。
【0546】
【化334】
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実施例103:化合物103の製造
【0547】
【化335】
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分取HPLCにより以下を得た(実施例103)(15mg,19%)。
【0548】
【化336】
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実施例104:化合物104の製造
【0549】
【化337】
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化合物94(100mg,0.14mmol)をピリジン(3mL)に溶解し、次いでフェノール(129mg,1.37mmol)を加え、溶液を60℃で10分加熱した。加熱溶液に、ジシクロヘキシルカルボジイミド(169mg,0.82mmol)を加え、反応混合物をさらに3時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、溶剤を減圧除去した。反応混合物をEtOAcで希釈し、固体をろ過した。溶剤を減圧除去し、粗生成物を、コンビフラッシュEtOAc/Hexで精製し、23mgのホスフィナートプロドラッグを21%の収率で得た。
【0550】
【化338】
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実施例105:化合物105の製造
【0551】
【化339】
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ステップ1.THF(2mL,3.94mmol)中の8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸(500mg,1.97mmol)および2.0Mのジメチルアミンを、DMF(20mL)に溶解した。HATU(1.5g,3.94mmol)およびNMM(697mg,6.89mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、1NのHClで酸性にした。2層を分離した。有機層を2%LiCl、飽和NaHCOおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボ酸ジメチルアミドを得た。
【0552】
実施例58のブロシレート(100mg,0.11mmol)および上で得たフェノール(35mg,0.11mmol)のNMP(5mL)溶液を、CsCO(76mg,0.22mmol)で処理しt。反応混合物を80℃に3時間で加熱し、3時間で室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、HOで洗浄した。1NのHClで、水層をpH=4とし、5%MeOH/EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮し、58mgのホスフィナートを得た。
【0553】
ホスフィナート(58mg,0.06mmol)のCHCN(0.5mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(0.05mL,0.32mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.32mL)およびMeOH(0.5mL)を加え、10分攪拌した。溶剤を濃縮し、粗生成物をHPLCにより精製し、酸105を得た。
【0554】
【化340】
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実施例106:化合物106の製造
【0555】
【化341】
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8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸(115mg,0.45mmol)およびアンモニウムクロリド(36mg,0.68mmol)を、DMF(4mL)に溶解した。HATU(342mg,0.9mmol)およびNMM(159mg,1.58mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。追加の量のアンモニウムクロリド(72mg,13.5mmol)を加え、18時間で53℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮し、8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸アミドを黄色固体として得た。
【0556】
実施例58のブロシレート(380mg,0.44mmol)および8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸アミド(100mg,0.4mmol)のNMP(3mL)溶液を、CsCO(287mg,0.88mmol)で処理した。反応混合物を80℃で一晩加熱し、次いで室温に冷却した。反応混合物をEtOAcで希釈し、HOで洗浄した。水層を、1NのHClでpH=4とし、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮し、334mgの粗生成物を得た。
【0557】
上で得た粗生成物(78mg,0.09mmol)のCHCN(0.5mL)溶液に、0℃でヨードトリメチルシラン(89mg,0.45mmol)を得た。反応混合物を0℃で20分攪拌した。2,6−ルチジン(0.06mL)およびMeOH(0.5mL)を加え、20分攪拌し、真空濃縮し、20分乾燥し、酸を得、これをTFAAで処理し、106を得た。
【0558】
【化342】
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実施例107:化合物107の製造
【0559】
【化343】
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酸VI(160mg,0.27mmol)、HATU(256mg,0.67mmol)、酸(実施例9)(80mg,0.54mmol)およびNMM(148μl,1.35mmol)の溶液をDMF(1mL)中、室温で一晩攪拌した。溶液を濃縮し、ギルソンHPLCで精製し、107(25.3mg,13%)を白色固体として得た。
【0560】
【化344】
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実施例108:化合物108の製造
【0561】
【化345】
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Plホスフィナートアミンを実施例2で記載したように製造し、VIと結合させた。
【0562】
【化346】
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実施例109:化合物109の製造
【0563】
【化347】
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Plホスフィナートアミンを実施例10で記載したように製造し、VIと結合させた。
【0564】
【化348】
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実施例110:化合物110の製造
【0565】
【化349】
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酸VI(82mg,0.14mmol)を1mLのDMFに懸濁した。HATU(133mg,0.35mmol)、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−ホスフィン酸(実施例24)(53mg,0.28mmol)、次いでNMM(77μl,0.70mmol)を加えた。該溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、110(28.3mg,27%)を白色固体として得た。
【0566】
【化350】
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実施例111:化合物111の製造
【0567】
【化351】
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酸VI(100mg,0.17mmol)、HATU(161mg,0.42mmol)、アミン、実施例x(65mg,0.34mmol)およびNMM(93μl,0.85mmol)の溶液を、DMF(1mL)中、室温で一晩攪拌した。溶液を濃縮し、ギルソンHPLCで精製し、111(97mg,75%)を白色固体として得た。
【0568】
【化352】
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実施例112:化合物112の製造
【0569】
【化353】
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P1ホスフィナートアミンを実施例17に記載するように製造し、VIと結合させた。
【0570】
【化354】
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実施例113:化合物113の製造
【0571】
【化355】
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P1ホスフィナートアミンを実施例18に記載するように製造し、VIと結合させた。
【0572】
【化356】
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実施例114:化合物114の製造
【0573】
【化357】
[この文献は図面を表示できません]

実施例115:化合物115の製造
【0574】
【化358】
[この文献は図面を表示できません]

P1ホスフィナートアミンを実施例35に記載するように製造し、VIと結合させた。
【0575】
【化359】
[この文献は図面を表示できません]

実施例116:化合物116の製造
【0576】
【化360】
[この文献は図面を表示できません]

P1ホスフィナートアミンを実施例83に記載するように製造し、VIと結合させた。
【0577】
【化361】
[この文献は図面を表示できません]

実施例117:化合物117の製造
【0578】
【化362】
[この文献は図面を表示できません]

P1ホスフィナートアミンを実施例87に記載するように製造し、VIと結合させた。
【0579】
【化363】
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実施例118:化合物118の製造
【0580】
【化364】
[この文献は図面を表示できません]

P1ホスフィナートアミンを実施例88に記載するように製造し、VIと結合させた。
【0581】
【化365】
[この文献は図面を表示できません]
実施例119:化合物119の製造
【0582】
【化366】
[この文献は図面を表示できません]

酸VI(85mg,0.14mmol)を1mLのDMFに懸濁させた。HATU(133mg,0.35mmol)、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−カルバモイルメチル−ホスフィン酸(59mg,0.29mmol)、次いでNMM(77μl,0.70mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、119(30mg,27%)を白色固体として得た。
【0583】
【化367】
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実施例120:化合物120の製造
【0584】
【化368】
[この文献は図面を表示できません]

酸VI(76mg,0.13mmol)を1mLのDMFに溶解した。HATU(123mg,0.32mmol)、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−メチルカルバモイルメチル−ホスフィン酸(56mg,0.26mmol)、次いでNMM(71μl,0.65mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、120(93mg,91%)を白色固体として得た。
【0585】
【化369】
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実施例121:化合物121の製造
【0586】
【化370】
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酸VI(100mg,0.17mmol)を1mLのDMFに懸濁した。HATU(161mg,0.42mmol)、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ジメチルカルバモイルメチル−ホスフィン酸(78mg,0.34mmol)、次いでNMM(93μl,0.85mmol)を加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をギルソンHPLCで精製し、121(112mg,82%)を白色固体として得た。
【0587】
【化371】
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実施例122:化合物122の製造
【0588】
【化372】
[この文献は図面を表示できません]

化合物94(200mg,0.27mmol)をACN(5mL)に溶解し、次いでTEA(1mL)を加え、該溶液を70℃で10分加熱した。加熱溶液に、イソブチルクロロ−メチルカーボネートを加え、反応混合物をさらに5時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、溶剤を減圧除去した。粗生成物を逆相分取HPLCで精製し、次いで凍結乾燥し、102mgのホスフィナートプロドラッグを49%の収率で得た。
【0589】
【化373】
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実施例123:化合物123の製造
【0590】
【化374】
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ステップ1.20mLのTHFに溶解したジペプチド(1.0g,2.70mmol)に、DSC(1.38g,5.40mmol)、続いてNaH(鉱物油中、60%分散液)(270mg,6.75mmol)を加えた。反応系を6時間還流し、120mLのHCl1M水溶液を加えることによってクエンチし、EtOAcで抽出し、無水硫酸マグネシウムを使用して乾燥した。有機相を真空濃縮し、6mLのDCMに溶解し、マイクロ波フラスコに加えた。該溶液に、2−ピペリジン−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニルアミン(1.98mg,8.10mmol)を加えた。マイクロ波フラスコを密閉し、電子レンジに置いた。反応系を65℃で1時間加熱した。反応系を、SiO(0%〜100%EtOAc/ヘキサンで溶出)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、粗生成物を黄色固体(1.0g,58%)として得た。LC/MS=641(M+1)
ステップ2.1.5mLのピリジンに溶解した粗生成物(100mg,0.156mm)に、NaI(467mg,3.12mm)を加えた。反応系を115℃に6時間で加熱した。室温に冷却しなおした後、ピリジンを高真空下で除去した。粗生成物を2mLのHOに溶解し、ジエチルエーテル(2×5mL)で洗浄し、3MのHCl水溶液を加えることによって、pH=2に調整した。粗酸をEtOAc(2×30mL)で抽出することにより単離し、さらに精製することなく、次のステップに使用した。該粗酸に、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−メチル−ホスフィン酸(実施例1)(50mg,0.312mm)、HATU(148mg,0.390mm)、NMM(79mg,0.78mm)およびDMF(5mL)を加えた。反応系を室温で12時間攪拌した。反応溶液をろ過し、逆相HPLC(10%〜75%HO/CHCNで溶出)で精製し、123を白色固体(45mg,37%)として得た。
【0591】
【化375】
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実施例124:化合物124の製造
【0592】
【化376】
[この文献は図面を表示できません]

ステップ1. 5−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.00g,0.85mmol)および2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミン塩酸塩(1.47g,1.02mmol)を20mLのCHCNに溶解した。セシウムカーボネート(6.92g,2.12mmol)を加え、溶液を65℃に18時間で加熱した。混合物を室温に冷却し、固体をろ取した。ろ液を濃縮し、残渣を15%MeOH/CHClに溶解し、HO(×2)で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーCHCl/MeOHを使用して精製し、アミン(2.50g,19%)を褐色ワックス状固体として得た。
【0593】
【化377】
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ステップ2. 該アミン(480mg,1.57mmol)を、5mLの4NのHCl/1,4−ジオキサンおよび2mLのCHClで処理した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。溶液を濃縮し、トルエン(×2)、CHCIとともに共蒸発し、真空乾燥し、ジアミン(416mg,95%)を暗色固体として得た。
ステップ3. ジペプチド,1−(2−シクロペンチルオキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−2−カルボン酸メチルエステル(200mg,0.54mmol)を、2mLのCHClに溶解し、CDI(109mg,0.67mmol)を加えた。混合物を室温で5時間攪拌した。1mLのCHCl中のトリエチルアミン(0.24mL,1.72mmol)およびジアミン(377mg,1.35mmol)の混合物を、反応液に加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。溶液を濃縮し、生成物をHOと15%MeOH/CHCl(×3)との間で分配した。有機層を濃縮し、ギルソンHPLCを使用して精製し、エステル(277mg,85%)を得た。
【0594】
【化378】
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ステップ4. エステル(275mg,0.46mmol)を4mLのHO/CHCN(1/1)に溶解し、NaOH(183mg,4.60mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。CHCNを真空除去し、水層を、1NのHClを使用して酸性にした。生成物を15%MeOH/CHCl(×3)で抽出し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物(201mg,75%)をホスフィン酸(実施例1)に結合し、124(52mg,21%)を白色フォームとして得た。
【0595】
【化379】
[この文献は図面を表示できません]

実施例125:化合物125の製造
【0596】
【化380】
[この文献は図面を表示できません]


ホスフィン酸(10mg,1.3μmol)をHO(0.2mL)に溶解し、0.1NのNaOHで処理し、pH=11に調整した。混合物を凍結乾燥し、NMP(0.3mL)に溶解し、60℃に加熱した。TEA(7μL)およびイソブチルクロロメチルカーボネート(19mg,0.013mmol)を加えた。反応混合物を60℃で1時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、HPLCで精製し、4.5mgの125を39%の収率で得た。
【0597】
【化381】
[この文献は図面を表示できません]

実施例126:化合物126の製造
【0598】
【化382】
[この文献は図面を表示できません]

化合物125の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、18.4mgの化合物126を製造した。
【0599】
【化383】
[この文献は図面を表示できません]

実施例127:化合物127の製造
【0600】
【化384】
[この文献は図面を表示できません]

化合物94(200mg,0.27mmol)をACN(5mL)に溶解し、TEA(1mL)を加え、溶液を70℃で10分加熱した。加熱溶液にイソブチルクロロメチルカーボネートを加え、反応混合物をさらに5時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、溶剤を減圧除去した。粗生成物を逆相分取HPLCによって精製し、次いで凍結乾燥し、102mgのホスフィナートプロドラッグを49%の収率で得た。
【0601】
【化385】
[この文献は図面を表示できません]

実施例128:化合物128の製造
【0602】
【化386】
[この文献は図面を表示できません]

化合物94(100mg,0.14mmol)をピリジン(3mL)に溶解し、次いでm−Clフェノール(175mg,1.37mmol)を加え、溶液を60℃で10分加熱した。加熱溶液にジシクロヘキシルカルボジイミド(169mgs,0.82mmol)を加え、反応混合物をさらに3時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、溶剤を減圧除去した。反応混合物をEtOAcで希釈し、固体をろ過した。減圧下で溶剤を除去し、粗生成物をコンビフラッシュEtOAc/Hexで精製し、46mgのホスフィナートプロドラッグを40%の収率で得た。
【0603】
【化387】
[この文献は図面を表示できません]

実施例129:化合物129の製造
【0604】
【化388】
[この文献は図面を表示できません]

酸化合物58(128mg,0.14mmol)をCHCN(2.5mL)に溶解し、10分で65℃に加熱した。TEA(0.2mL,1.41mmol)およびBOMCl(480mg,2.82mmol)を加えた。反応混合物を65℃で24時間攪拌し、室温に冷却した。反応をHOでクエンチし、有機溶剤を蒸発させた。水層をEtOAcで抽出した。水層をpH=2とし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、10mgの129を得た。
実施例130:化合物130の製造
【0605】
【化389】
[この文献は図面を表示できません]

化合物35(725mg,0.831mmol)のCHCN(20mL)溶液にTEA(1.16mL,0.831mmol)を加え、該溶液を70℃で10分加熱した。次いで、POC−Clを反応混合物に加え、加熱を5時間続けた。混合物を減圧濃縮し、逆相HPLCで精製し、219mgのホスフィナートプロドラッグを27%の収率で得た。
【0606】
【化390】
[この文献は図面を表示できません]

実施例131:化合物131の製造
【0607】
【化391】
[この文献は図面を表示できません]

化合物130の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣い、15mgの化合物131を製造した。
【0608】
【化392】
[この文献は図面を表示できません]

実施例132:化合物132の製造
【0609】
【化393】
[この文献は図面を表示できません]
ホスフィン酸(500mg,5.73mmol)およびアルコール(1.87g,57.3mmol)をDMF(3mL)に溶解した。PyBop(843mg,20.06mmol)、TEA(0.4mL,28.65mmol)およびDMAP(14mg,1.15mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌し、濃縮した。生成物をブリンとCHCl(3×)との間で分配した。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。残渣をコンビフラッシュで精製し、406mgの中間体シリルエーテルを60%の収率で得た。得られたシリルエーテル(406mg,3.44mmol)をTHF(3ML)に溶解し、THF中の1.0MのTBAF(0.43mL,4.3mmol)を加えた。反応混合物を1時間攪拌し、濃縮した。生成物をHOとCHClとの間で分配した。有機層を濃縮し、HPLCで精製し、227mgの132を70%の収率で得た。
【0610】
【化394】
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実施例133:化合物133の製造
【0611】
【化395-1】
[この文献は図面を表示できません]

ステップ1. 4,5−ジメチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール(5g,43.82mmol)、NBS(8.19g,46.01mmol)および過酸化ベンゾイル(20mg)をCCl(30mL)に溶解し、1.5時間で80℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、固体をろ取した。ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムによって精製し、8.29gの4−ブロモメチル−5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソールを黄色油状物として得た。温度を20℃に保ちながら、TEA(12mL,86.1mmol)を、4−ブロモメチル−5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール(6g,31.09mmol)およびギ酸(3.36mL)のCHCN(96mL)溶液に滴下した。混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮した。生成物をHOとEtOAc(3×)との間で分配した。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮し、真空乾燥し、粗ホルメートを得た。得られたホルメートをMeOH(40mL)に溶解し、0.5mLの濃HClを加えた。混合物を室温で5時間攪拌し、濃縮し、トルエンとともに共蒸発した。粗生成物をシリカゲルカラムで精製し、2.8gの4−ヒドロキシメチル−5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソールを69%の収率で得た。
【0612】
【化395-2】
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ホスフィン酸(150mg,0.17mmol)および4−ヒドロキシメチル−5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール(112mg,0.85mmol)をDMF(1mL)に溶解した。PyBop(179mg,0.34mmol)、TEA(0.07mL,0.51mmol)およびDMAP(7mg)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。生成物をNaHCO水溶液とEtOAc(3×)との間で分配した。有機層をNHClおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物を、HPLC、次いでシリカゲルカラムにより精製し、40mgの(133)を24%の収率で得た。
【0613】
【化395-3】
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実施例134:化合物134の製造
【0614】
【化397】
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ステップ1. 2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ペンタン二酸1−ベンジルエステル(4.06g,12mmol)およびTEA(5mL,35.87mmol)を、THF(60mL)に溶解し、0℃に冷却した。エチルクロロホルメート(3.4mL,35.7mmol)を滴下した。混合物を0℃で5分攪拌し、室温に1時間で暖めた。NaBH(1.88g,49.7mmol)を加え、次いでHOを1滴加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。4NのHClを0℃で加え、EtOAc(100mL)で抽出した。水層を、HO(100mL)、NaOH(2×100mL)、HO(100mL)およびブリン(100mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.89gの2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−ヒドロキシ−ペンタン酸ベンジルエステルを75%の収率で得た。
【0615】
アルコール2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−ヒドロキシ−ペンタン酸ベンジルエステル(1.64g,5.07mmol)のエーテル(15mL)溶液に、AgO(4.08g,17.61mmol)およびアリルブロマイド(2.6mL,29.87mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物をセライトでろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、940mgの5−アリルオキシ−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ペンタン酸ベンジルエステルを得た。
ステップ2. 5−アリルオキシ−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ペンタン酸ベンジルエステル(5.95g,16.38mmol)のCHCl(100mL)溶液に、1,4−ジオキサン中の4NのHCl(100mL,400mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮し、真空乾燥し、アミンHCl塩を得た。得られたアミンHCl塩をTHF(150mL)およびHO(25mL)に溶解した。TEA(7mL,50.2mmol)および炭酸シクロペンチルエステル2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル(3.92g,17.25mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。HO(200mL)を加え、有機溶剤をロータバップで減らした。残った混合物をEtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を、1NのHCl、HOおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、乾燥し、6.41gのエステルを粗生成物として得た。
【0616】
エステル(6.41g,17.07mmol)をTHF(65mL)/HO(75mL)に溶解し、LiOH(1.63g,38.85mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌し、EtOAcで希釈した。反応混合物を1NのHClでpH=2の酸性とし、分離した。水層をEtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、真空乾燥し、4.87gの5−アリルオキシ−2−シクロペンチルオキシカルボニルアミノ−ペンタン酸を得た。
ステップ3. 中間体XII(2.25g,3.07mmol)のCHCl(20mL)溶液に、1,4−ジオキサン(20mL,80mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、濃縮し、真空乾燥し、アミンHCl塩を得た。得られたアミンHCl塩および酸(1.05g,3.67mmol)をDMF(30mL)に溶解した。HATU(2.36g,6.20mmol)およびNMM(1.56g,15.46mmol)を加え、混合物を室温で2時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20%LiCl(2×100mL)で洗浄した。有機層をNHCl水溶液(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.5gのジエンを94%の収率で得た。
ステップ4. ジエン(2.59g,2.87mmol)をCHCl(300mL)に溶解し、Nで20分脱気した。グラブのGl(664.5mg,0.73mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を45℃で一晩加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(5.03g,40.54mmol)を加え、次いでTEA(11.2mL,80.35mmol)およびHO(47mL)を加えた。反応混合物を45℃で4時間、次いで室温で一晩加熱した。2層を分離した。有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.03gの大環状ホスフィナートを得た。
ステップ5. ホスフィナート(1.00g,1.15mmol)および8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(469mg)のNMP(12mL)溶液を、CsCO(1.20g)で処理した。反応混合物を70℃で一晩加熱し、次いで室温に冷却した。反応系を5%LiCl(150mL)で希釈し、EtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、964.3mgの目的生成物を得た。
【0617】
上で得た生成物(964.3mg,0.98mmol)のDME(10mL)/HO(1mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(1.37g,7.36mmol)およびNaOAc(1.22g,14.8mmol)を加えた。反応混合物を2時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。混合物をEtOAc(125mL)で希釈し、飽和NaHCO(2×50mL)で洗浄した。水層をEtOAc(25mL)で抽出した。合わせた有機層をブリン(25mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、437.6mgの134を得た。
【0618】
【化398】
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実施例135:化合物135の製造
【0619】
【化399】
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完全に保護されたホスフィナート(Boc保護基を用い、実施例58に記載するように合成)を、HClで処理し、Boc保護基を除去した。得られたアミンを化合物135〜141を製造するために使用した。
【0620】
このアミン(390mg,0.47mmol)のEtOAc(50mL)溶液に、飽和NaHCO(60mL)を加え、激しく攪拌した。EtOAc(1mL)中のシクロペンチルアセチルクロリド(76mg,0.52mmol)を加え、15分攪拌した。2層を分離した。有機層をブリンで洗浄し、濃縮した。乾燥させた残渣を、CHCN(5mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.60mL,2.37mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(1.5mL,4.73mmol)を加え、次いでMeOH(5mL)を加えた。混合物を真空濃縮した。残渣をHPLCにより精製し、337.2mgの化合物135を得た。
【0621】
【化400】
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実施例136:化合物136の製造
【0622】
【化401】
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化合物135の製造で記載された手順に類似の実験手順に倣って、化合物136を製造した。
【0623】
【化402】
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実施例137:化合物137の製造
【0624】
【化403】
[この文献は図面を表示できません]

化合物135の製造で記載された手順に類似の実験手順に倣って、化合物137を製造した。
【0625】
【化404】
[この文献は図面を表示できません]

実施例138:化合物138の製造
【0626】
【化405】
[この文献は図面を表示できません]

化合物135の製造で記載された手順に類似の実験手順に倣って、化合物138を製造した。
【0627】
【化406】
[この文献は図面を表示できません]

実施例139:化合物139の製造
【0628】
【化407】
[この文献は図面を表示できません]

化合物135の製造で記載された手順に類似の実験手順に倣って、化合物139を製造した。
【0629】
【化408】
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実施例140:化合物140の製造
【0630】
【化409】
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ステップ1. エチルアセトイミデート塩酸塩(1.23g,9.95mmol)および2,2,2−トリフルオロエチルアミン塩酸塩(1.35g,9.95mmol)をCHCl(32mL)/HO(3.2mL)に溶解した。KCO(0.69g,4.98mmol)を加え、30分攪拌した。2層を分離した。水層をCHCl(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮し、1.48gの目的のアミデートを薄黄色液体として87%の収率で得た。
ステップ2. 該ホスフィナート(500mg,0.54mmol)をCHCN(5mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.77mL)を加えた。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(1.30mL)を加え、次いでMeOH(5mL)を加えた。混合物を濃縮し、CHCl(2×)とともに共蒸発させ、真空乾燥し、目的のアミノホスフィン酸を2,6−ルチジン塩として得た。
ステップ3. ステップ2で得たアミノホスフィン酸(80mg,0.025mmol)をDMF(0.45mL)および0.1Nのホスフェート緩衝液(0.9mL)に溶解した。2NのNaOH(86μL)を加え、pHを9に調整した。ステップ1で得たアミデート(150mg,0.89mmol)のDMF(0.1mL)溶液を加え、18時間攪拌した。反応混合物をろ過し、ろ液をHPLCにより精製し、8.8mgの化合物140を得た。
【0631】
【化410】
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実施例141:化合物141の製造
【0632】
【化411】
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ステップ1. α−ケトエステルオキソ−フェニル−酢酸メチルエステル(820mg,5mmol)およびデオキソ−フルーア(Deoxo−Fluor)(2.43g,11mmol)の混合物を45℃に加熱し、N下で16時間攪拌した。混合物を室温に冷却し、氷水に注ぎ入れ、CHCl(40mL)を加えた。CHCl層を集め、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、536mgの対応ジフルオロエステルを無色油状物として得た。ジフルオロエステル(536mg,2.88mmol)のトルエン(20mL)溶液に、−78℃でCHCl中の1.0MのDIBALを加え、−78℃で2時間攪拌した。反応混合物を氷冷した6NのHCl(100mL)に注ぎ入れ、CHClで抽出した。有機層をセライトでろ過し、濃縮し、40mLの生成物を得、これを次のステップの反応に使用した。
ステップ2. アミノホスフィン酸(実施例140,ステップ2)(65mg,0.02mmol)のCHCl(1mL)溶液に、ステップ1で得たアルデヒドのCHCl/トルエン(1mL)溶液を加えた。TFA(50μL)およびNaBH(OAc)(21mg)を加え、16時間攪拌した。追加のNaBH(OAc)(63mg)およびアルデヒドのCHCl/トルエン(2mL)溶液を加えた。反応混合物を24時間攪拌した。反応系をCHCl(30mL)で希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。有機層を0.1NのHClで洗浄し、濃縮した。残渣をCHClに溶解し、アクロディスク(Acrodisk)でろ過し、濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、28.2mgの(141)を得た。
【0633】
【化412】
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実施例142:化合物142の製造
【0634】
【化413】
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92(600mg,0.61mmol)のDME(9.1mL)およびHO(1.02mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(856mg,4.57mmol)およびNaOAc(749mg,9.14mmol)を加えた。反応混合物を3時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。混合物を濃縮し、CHClに溶解し、HO、次いで弱酸性HOで洗浄し、有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物を逆相コンビ−フラッシュ、次いでHPLCで精製し、酸142(366mg,61%)を黄色固体として得た。
【0635】
【化414】
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実施例143:化合物143の製造
【0636】
【化415】
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ステップ1. 中間体VIII(1.96g,5.36mmol)、ベンジル−(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ホスフィン酸エチルエステル(730mg,2.75mmol)、ナトリウム2−エチルヘキサン酸(300mg)、トルエン(5mL)および水(10mL)の混合物を、80℃で16時間攪拌した。得られた反応混合物を、酢酸エチルと5%ナトリウムビカーボネート水溶液の間で分配した。有機層を、氷冷した0.5NのNaOH、1NのHClおよびブリンで順番に洗浄し、次いで濃縮し、目的生成物(1.15g,66%)を油状物として得た。
ステップ2. ステップ1で得たアルコール(1.15g,1.82mmol)およびDABCO(410mg,3.66mmol)のトルエン(2mL)溶液に、4−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(840mg,3.38mmol)のトルエン(2mL)溶液を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、氷冷した0.5NのNaOH、1NのHClおよびブリンで順番に洗浄し、次いで濃縮し、ブロシレート化生成物(1.38g,89%)を得た。
ステップ3. ステップ2で得た中間体(589mg,0.69mmol)のCHCl(60mL)溶液を、窒素で5分間パージした。ルテニウム触媒(Gl,110mg,0.14mmol)を加え、混合物を50℃で16時間攪拌した。冷却した後、トリ(ヒドロキシメチル)ホスフィン(860mg,6.9mmol)、トリエチルアミン(0.96mL,6.9mmol)および水(20mL)を加え、混合物を4時間激しく攪拌した。有機層を取り、1NのHCl、次いでブリンで洗浄し、濃縮した。残渣をコンビフラッシュで精製し、328mgの目的大環状環を油状物として得た。
ステップ4. ステップ3で得たブロシレート化化合物(348mg,0.42mmol)、2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(133mg,0.42mmol)およびセシウムカーボネート(210mg,0.63mmol)の混合物を、NMP(3mL)中、60℃で3時間攪拌した。酢酸(0.1mL)を加え、混合物を水(0.5mL)およびDMF(2mL)で希釈した。粗溶液をHPLC精製に供し、目的生成物(132mg,35%)を得た。
ステップ5. ステップ4で得た化合物(170mg,0.19mmol)のCHCN(10mL)懸濁液に、ブロモトリメチルシラン(0.2mL)を得た。反応混合物を室温で3時間攪拌し、1時間で50℃に加熱した。反応系を室温に冷却し、MeOH(1mL)を加えた。混合物を濃縮し、残渣をDMF(5mL)に溶解した。粗生成物をHPLCにより精製し、目的アミノホスフィン酸を含有する目的画分を合わせ、濃縮し、20mLの生成物を得、これを次の反応に使用した。
ステップ6. ステップ5で得た化合物を酸性水に入れた。トリエチルアミン(1mL)を加え、溶液をpH=9とした。出発物質が完全に生成物に変換するまで、攪拌しながら、シクロペンチルクロロホルメート(0.1mL)を滴下した。混合物を濃縮し、10mLの容積とした。生成物を、EtOAcと飽和NHClとの間で分配した。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を濃縮した。残渣をHPLCにより精製し、16mgの化合物143を黄色の綿毛状粉末として得た。
【0637】
【化416】
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実施例144:化合物144の製造
【0638】
【化417】
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ステップ1. ホスフィナート(ステップ4,実施例143,132mg,0.15mmol)および2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルヒドラジン(440mg)のTHF(10mL)溶液に、TEA(0.2mL)を加えた。反応混合物を4時間で55℃に加熱した。追加のヒドラジン(440mg)およびTEA(0.2mL)を加え、55℃で16時間攪拌した。さらにヒドラジン(400mg)およびTEA(0.2mL)を加え、4時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をクロマトグラフし、出発物質、目的生成物およびベンゼンスルフィン酸副生物の混合物を含有する画分を得た。用材を除去した後、物質をTHFに再溶解した。ヒドラジン(440mg)およびTEA(0.4mL)を順番に加えた。反応混合物を55℃で16時間攪拌した。反応を完了させるために、追加のヒドラジン(660mg)およびTEA(0.4mL)を加え、55℃で6時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をクロマトグラフし、目的生成物を含有する画分を得た。溶剤を除去した後、残渣をCHCl(100mL)と氷冷した0.5NのNaOH(20mL)との間で分配した。CHCl層を、0.5NのNaOH(20mL)およびブリン(30mL)で洗浄し、濃縮した。93mgの目的飽和大環状環を黄色固体として得た。
ステップ2. ステップ1で得た飽和大環状環(93mg,0.1mmol)のCH2Cl(10mL)溶液に、ブロモトリメチルシラン(0.2mL)を加え、室温で2時間攪拌した。2,6−ルチジン(0.1mL)を加え、室温で16時間攪拌した。LCMSは、tert−Boc保護ホスフィン酸を少量の生成物として持つ目的生成物を示した。追加のブロモトリメチルシラン(0.1mL)を加えた。混合物を1時間還流加熱した。MeOH(3mL)を加え、濃縮した。粗生成物をDMF(5mL)およびHO(0.5mL)に溶解し、HPLCで精製し、27mgの目的アミノホスフィン酸を綿毛状固体として得た。
ステップ3. ステップ2で得たアミノホスフィン酸およびトリエチルアミン(0.2mL)のCHCN(10mL)およびHO(1mL)溶液に、シクロペンチルクロロホルメート(50μL)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間攪拌した。追加のシクロペンチルクロロホルメート(50μL)を加え、1時間攪拌した。溶剤を除去した後、残渣をDMF(1.8mL)およびHO(0.2mL)に溶解し、HPLCで精製し、12mgの化合物144を得た。
【0639】
【化418】
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実施例145:化合物145の製造
【0640】
【化419】
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VIII(1.67g,4.56mmol)およびアミン(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−フルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(972mg,3.5mmol)のトルエン(10mL)黄色溶液に、ナトリウム2−エチルヘキサノエート(871mg,5.25mmol)のHO(30mL)溶液を加えた。反応混合物を80℃で一晩加熱し、室温に冷却した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO、0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.47gのアルコールを65%の収率で得た。
【0641】
【化420】
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アルコール(992mg,1.53mmol)およびDABCO(550mg,4.89mmol)をトルエン(8mL)に溶解した。ブロシル(brosyl)クロリド(1.25g,4.89mmol)のトルエン(8mL)溶液を滴下した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、飽和NaHCOでクエンチした。2層を分離し、有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、764mgのブロシレートを58%の収率で得た。
【0642】
【化421-1】
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ブロシレート(760mg,0.87mmol)をCHCl(56mL)に溶解し、Nで20分脱気した。グラブのGl(180mg,0.22mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を50℃で一晩加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(1.35g,11mmol)を加え、次いでTEA(3.1mL,22mmol)およびHO(10mL)を加えた。反応混合物を4時間で50℃に加熱し、次いで室温で一晩置いた。2層を分離した。有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、487mgの環状オレフィンを66%の収率で得た。
【0643】
【化421-2】
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オレフィン(798mg,0.95mmol)および2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(300mg,0.95mmol)のNMP(10mL)溶液を、CsCO(310mg,0.95mmol)で処理した。反応混合物を65℃で一晩加熱し、次いで室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、HOで洗浄した。水層を1NのHClでpH=4とし、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、625mgの目的生成物を72%の収率で得た。
【0644】
【化422】
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上で得た生成物(625mg,0.68mmol)のCHCN(10mL)溶液に、0℃で、ヨードトリメチルシラン(0.5mL,3.4mmol)を加えた。反応混合物を0℃で5分攪拌した。2,6−ルチジン(0.48mL)を加え、1時間攪拌した。TEA(2mL)およびMeOH(3mL)を加え、30分攪拌した。混合物を濃縮し、トルエンおよびCHCNとともに共蒸発し、20分乾燥し、粗酸を得た。該粗酸をCHCN(5mL)に溶解した。HO(5mL)中の飽和NaCOを加え、5分間攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメートのTHF溶液を加えた。反応を0.5時間以内に完了させ、濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、1.0NのHClを加え、pH=2に調整した。2層を分離し、有機層を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、327mgの生成物145を53%の収率で得た。
【0645】
【化423】
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実施例146:化合物146の製造
【0646】
【化424】
[この文献は図面を表示できません]

145(30mg,0.033mmol)のDME(1mL)/HO(0.1mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(31mg,0.17mmol)およびNaOAc(19mg,0.23mmol)を加えた。反応混合物を2時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。3NのHClを数滴加え、pH=2に調整した。粗生成物をHPLCにより精製し、4mgの酸146を得た。
【0647】
【化425】
[この文献は図面を表示できません]

実施例147:化合物147の製造
【0648】
【化426】
[この文献は図面を表示できません]


化合物147を、実施例58のホスフィナートを用い、実施例145で記載したように製造した。
【0649】
【化427】
[この文献は図面を表示できません]

実施例148:化合物148の製造
【0650】
【化428】
[この文献は図面を表示できません]

化合物を146で記載したように製造した。LC/MS:923(M+1)
実施例149:化合物149の製造
【0651】
【化429】
[この文献は図面を表示できません]

実施例147のブロシレート(1.49g,1.73mmol)およびフルオロキノリン(以下に記載のように合成)(0.58g,1.73mmol)を、セシウムカーボネート(0.57g,1.73mmol)とともにNMP(18mL)に取った。反応系を60℃で15時間攪拌し、冷却し、酢酸エチルに取った。混合物をビカーボネート溶液および水で洗浄し、乾燥し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーで精製し、目的Boc−アミン(0.942g,57%)を得た。
【0652】
このBoc−アミン(0.942g,0.098mmol)をDCM(10mL)に取り、ジオキサン(2.5mL)中の4NのHClを加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、次いで濃縮した。残渣をアセトニトリル(10mL)および水(10mL)に取った。シクロペンチルクロロホルメート(5当量)およびナトリウムカーボネート(0.125g,1.17mmol)を加え、反応系を室温で1.5時間攪拌した。反応混合物をHOおよび酢酸エチルで分配し、ブリンで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮した。この残渣をアセトニトリル(10mL)に取り、TMSI(0.70mL,4.93mmol)で15分処理し、この時、2,6−ルチジン(10当量)を加えた。反応をメタノールでクエンチし、濃縮し、HPLCで精製し、目的ホスフィナート化合物149(533mg,3ステップで58%)を得た。
【0653】
【化430】
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キノリンを以下の方法で製造した。2−フルオロ−3−メトキシ安息香酸(10g,58.8mmol)およびヒューニッヒ塩基(12.3mL,70.5mmol)をトルエン(50mL)およびtert−ブタノール(50mL)に取り、活性化4Å分子ふるいで1時間攪拌した。ジフェニルホスホリルアジド(15.2mL,70.5mmol)を加え、反応系を一晩還流加熱した。この混合物を冷却し、ろ過し、濃縮した。次いで、残渣を酢酸エチルに取り、水およびブリンで洗浄し、乾燥し、濃縮し、15.6gの粗物質を得た。次いで、このBoc−アニリンを、ジオキサン(260mL)中の4NのHClを用い、室温で1時間処理した。反応系を濃縮し、次いで酢酸エチルに取り、ナトリウムビカーボネート溶液、次いでブリンで洗浄し、乾燥し、濃縮し、アニリン(10g)を得た。この粗アニリン(10g,71mmol))を、メタノール(200mL)に取り、ジメチルアセチレンジカルボキシレート(10.4mL,85mmol)を加えた。混合物を2時間還流し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、目的生成物(11.64g,58%)を得た。このオレフィン(11.6g)をジフェニルエーテル(80mL)に取った。砂バスを用意し、350℃に暖めた。反応系をこの暖めた砂バスに置き、内部温度をモニターした。内部温度が240℃になった時、5分タイマーをスタートさせた。この時間後、反応系を砂から取り外し、冷却した。褐色の固体が析出し、これをろ過し、ジエチルエーテルで十分に洗浄し、8−フルオロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸(5.5g)を得た。
【0654】
このメチルエステル(3.95g,15.7mmol)を、THF(50mL)、水(50mL)およびメタノール(50mL)に取り、LiOH(3.3g,79mmol)を加えた。反応系を室温で1時間攪拌し、次いでHClを使用して酸性とした。生成物が溶液から析出し、次いでろ過し、凍結乾燥により乾燥し、酸(3.57g,96%)を得た。
【0655】
この酸(3.57g,15mmol)を0℃でTHF(150mL)に取り、トリエチルアミン(4.6mL,33.1mmol)およびイソブチルクロロホルメート(4.3mL,33.1mmol)を加え、混合物を1時間攪拌した。この時、ジアゾメタン(2.2当量)のエーテル溶液を加えた(MNNGから製造)。反応系を0℃で30分攪拌し、2時間で室温に暖めた。次いで、混合物を濃縮し、ヒドロキシルを保護するイソブチルカーボネートを持つジアゾケトンキノリンを得た。このジアゾケトン(15mmol)をTHF(100mL)に取り、濃HBr(8.5mL,75.3mmol)を0℃で加えた。反応系を1時間攪拌し、次いで酢酸エチルに取り、ビカーボネート溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮した。残渣をイソプロパノールに取り、イソプロピルチオウレア(3.5g,30mmol)を加えた。反応系を1時間で75℃に加熱し、一晩冷却した。有機固体をろ過し、乾燥し、アミノチアゾールキノリン(1.7g,33%)を得た。
【0656】
【化431】
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実施例150:化合物150の製造
【0657】
【化432】
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化合物149(528mg,0.56mmol)をDME(5mL)および水(0.5mL)に取った。酢酸ナトリウム(0.69g,8.43mmol)およびトシルヒドラジン(0.785g,4.21mmol)を加え、反応系を95℃で加熱した。反応系をLCMSでモニターし、完了したことを確かめ、その時間から5時間後、反応系を0℃に冷却し、HCl(1.4mLの6N溶液)を加え、反応系を濃縮した。残渣をHPLCで精製し、目的飽和生成化合物150(390mg,74%)を得た。
【0658】
【化433】
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実施例151:化合物151の製造
【0659】
【化434】
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ステップ1. トルエン(160mL)中の中間体VIII(22.03g,60.12mmol)および(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2,6−ジフルオロベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(実施例58に記載,12.97g,40.48mmol)の混合物に、ナトリウム2−エチルヘキサノエート(10.01g,60.26mmol)およびHO(240mL)を加えた。反応混合物を80℃に加熱し、48時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(400mL)で希釈し、分離した。水層をEtOAc(200mL)で抽出した。合わせた有機層を、1NのHCl(400mL)、NaHCO(300mL)、ブリン(400mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。結合生成物(23.25g)を粗生成物として得た。LCMS(M+1):667.97
ステップ2. 上で得た(23.25g,34.82mmol)およびDABCO(6.26g,55.79mmol)を、トルエン(55mL)に溶解した。4−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(12.48g,48.9mmol)トルエン(15mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌し、その後、追加の4−ブロモ−ベンゼンスルホニルクロリド(7.14g,39.12mmol)およびDABCO(3.13g,27.9mmol)を加えた。反応系を3時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(350mL)で希釈し、0.5NのHCl(400mL)を加えた。2層を分離した。有機層をブリン(400mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc−ヘキサン)によって精製し、20.38gのブロシレートを得た。LCMS(M+1):887.75
ステップ3. ブロシレート(11.96g,13.49mmol)をCHCl(1.33L)に溶解し、溶液を30分脱気した。溶液を40℃に加熱し、グラブのGl触媒(2.78g,3.38mmol)を加えた。反応系を45℃に加熱し、一晩攪拌した。追加のグラブのGl触媒(567mg)を加え、45℃で7時間攪拌した。トリスヒドロキシメチルホスフィン(25.24g,0.17mol),TEA(57mL,0.34mol)およびHO(200mL)を加え、反応混合物を一晩還流し、その後反応系を室温に冷却し、2層を分離した。有機層をHO(2×200mL)およびブリン(400mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc−ヘキサン)で精製し、5.79gの大環状オレフィンを50%の収率で得た。LCMS (M+1):857.88
ステップ4. 大環状オレフィン(5.78g,6.74mmol)および8−クロロ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル(2.17g,8.10mmol)を、NMP(68mL)に溶解し、CsCO(2.21g,6.77mmol)を加えた。反応混合物を70℃に加熱し、6時間攪拌した。追加のCsCO(219mg,0.68mmol)を加え、70℃で5時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、一晩攪拌した。混合物をHO/ブリン(900mL/100mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×250mL)で抽出した。有機層を2%LiCl(300mL)、NaHCO(300mL)、ブリン(300mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc−ヘキサン)によって精製し、4.11gのエステルを69%の収率で得た。LCMS(M+1):889.14
ステップ5. 上で得たエステル(4.11g,4.62mmol)のCHCl(23mL)溶液に、1,4−ジオキサン(23mL)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で1.5時間攪拌し、真空濃縮した。粗HCl塩をCHCN(46mL)/飽和NaCO(46mL)に溶解し、シクロペンチルクロロホルメートのTHF(46mL)溶液を加えた。反応を20分以内に完了させた。固体をCHCNおよびCHClで洗浄した後、析出した固体から有機物をデカントし、真空濃縮した。析出した固体をHO(250mL)に溶解し、CHCl(2×125mL)で抽出した。合わせた有機層を、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc−ヘキサン)によって精製し、4.00gのシクロペンチルカーバメートを得た。LCMS(M+1):901.13
ステップ6. シクロペンチルカーバメート(4.39g,4.87mmol)をTHF(48mL)/H0(48mL)に溶解し、0℃に冷却した。NaOH(200mg,5.0mmol)を加えた。反応混合物を0℃で40分攪拌し、追加のNaOH(200mg,5.0mmol)を加えた。反応系を15分攪拌した。反応混合物をHO(200mL)で希釈し、1NのHClでpH=2の酸性とし、EtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮し、真空乾燥し、4.26gの酸を98%の収率で得た。
ステップ7. 酸(2.20g,2.48mmol)のTHF(25mL)溶液に、0℃でTEA(0.38mL,2.73mmol)を加え、5分攪拌した。イソブチルクロロフォルメート(0.36mL,2.75mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で40分攪拌した。ジアゾメタン(5mL,5mmol)のエーテル溶液を加え、反応混合物を室温に暖め、2時間攪拌した。混合物を濃縮し、残渣をEtOAc(400mL)に溶解した。EtOAc層を飽和NaHCO(150mL)、HO(150mL)、ブリン(150mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、2.22gの粗ジアゾケトン生成物を得た。LCMS(M+1):911.33
ステップ8. ジアゾケトン(2.22g,2.44mmol)をTHF(25mL)に溶解し、0℃に冷却し、その後HBr水溶液(1.38mL,48%,12.2mmol)を滴下し、反応系を1.5時間攪拌した。反応混合物を(400mL)EtOAcで希釈し、NaHCOで洗浄した。水層をEtOAc(150mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮し、真空乾燥し、2.36gのα−ブロモケトンを得た。LCMS(M+1):965.01
ステップ9. α−ブロモケトン(2.36g,2.44mmol)およびイソプロピルチオウレア(580mg,4.91mol)の混合物を2−プロパノール(25mL)中、75℃に加熱し、1.5時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮した。残渣をEtOAc(300mL)に溶解し、NaHCO(350mL)で洗浄した。水層をEtOAc(200mL)で抽出した。あわせた有機層をブリン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、2.64gのエステル生成物を得た。LCMS(M+1):983.31
ステップ10. エステル(2.64g,2.68mmol)をCHCN(18mL)に溶解し、0℃にれ客した。ヨードトリメチルシラン(1.95mL,13.7mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、35分攪拌した。2,6−ルチジン(4mL)およびMeOH(4mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、1.78gの化合物151を得た。
【0660】
【化435】
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実施例152:化合物152の製造
【0661】
【化436】
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ステップ1. 中間体XI(17.42g,28.30mmol)をTHF(136mL)に溶解し、0℃に冷却した。該溶液に、N−メチルモルホリン(4.7mL,42.7mmol)を加えた。10分後、0℃でi−ブチルクロロホルメート(4.05mL,30.96mmol)を滴下した。さらに1時間後、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2,6−ジフルオロベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(実施例58に記載,8.94g,29.70mmol)を、THF(20mL)の溶液としてゆっくり加えた。懸濁液を、室温に暖め、2時間後、HO(400mL)と酢酸エチル(200mL)との間で分配した。水層を酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、合わせた有機層をHCl(1N,225mL)およびHO(200mL)で洗浄した。酸洗浄液およびアルカリ洗浄液を合わせ、あわせ、酢酸エチル(175mL×2,100mL×2)で逆抽出し、合わせた有機層をブリン(400mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮し、25.06gのジエン生成物を98.5%の租製物として得た。LCMS(M+1):898.06
ステップ2. 粗ジエン生成物(12.91g,14.36mmol)をCHCl(1440mL)に溶解し、該溶液を30分加熱した。溶液を40℃に加熱し、グラブのGl触媒(2.95g,3.59mmol)を加えた。反応系を17時間還流し、その後トリス−ヒドロキシメチルホスフィン(22.3g,18.0mmol)を加えた。TEA(50mL,35.9mmol)およびHO(400mL)を加え、反応混合物をさらに16時間還流加熱した。反応混合物を室温に冷却し、2層を分離た。有機層をHO(400mL)およびブリン(300mL)をMgSOで乾燥し、濃縮し、粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、8.30gの大環状オレフィン生成物を66%の収率で得た。LCMS(M+1):870.09
ステップ3. 大環状オレフィン(7.34g,8.42mmol)を酢酸エチル(105mL)に溶解し、アルミナ上のロジウム(5重量%,2.945g,0.40重量%)を加えた。系を排気し、H(1気圧,3×)で洗い流した。3時間後、該系にさらにアルミナ上のロジウム(5重量%,842mg,0.10重量%)を加え、これを排気し、H(1気圧,3×)で洗い流した。さらに1時間後、懸濁液をろ過し、真空濃縮し、6.49gの還元された大環状環を88%で粗生成物として得た。LCMS(M+1):872.04.
ステップ4. 該ブロシレート大環状環(6.49g,7.67mmol)をN−メチルピロリジンオン(25.0mL)に溶解し、8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(2.564g,7.33mmol)、次いでCsCO(4.40g,13.50mmol)を加えた。混合物を6時間で65℃に加熱し、酢酸エチル(200mL)で希釈し、LiCl(5%,250mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、合わせた有機層をブリン(150mL)で洗浄し、NaSO/MgSOで乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−メタノール)で精製し、4.39gのアミノチアゾール生成物を58%の収率で得た。LCMS(M+1):985.28
ステップ5. ホスフィナートエステル(23.7g,24.05mmol)をCHCN(240mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(17.4mL,122.3mmol)を速い速度で滴下し、10分後、2,6−ルチジン(17.0mL,146.4mmol)を滴下した。反応混合物をゆっくり室温に暖め、1時間攪拌し、次いで0℃に冷却しなおし、2,6−ルチジン(11.1mL,95.6mmol)、次いでMeOH(24mL)を加えた。該溶液を真空濃縮し、粗残渣をHPLCにより精製し、12.68gの化合物152を55%の収率で得た。
【0662】
【化437】
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実施例153:化合物153の製造
【0663】
【化438】
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実施例147のブロシレート(603.2mg,0.70mmol)および8−ブロモ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル(263.4mg,0.84mmol)を、NMP(7.0mL)に溶解し、CsCO(251.5mg,0.77mmol)を加えた。反応混合物を70℃に加熱し、一晩攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、HO(175mL)/ブリン(25mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を2%LiCl(125mL)、NaHCO(150mL)、ブリン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮し、655mgの粗生成物を得た。LCMS(M+l):934.94
上で得た生成物(655mg,0.70mmol)のCHCl(3.6mL)溶液に、1,4−ジオキサン(3.4mL)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、真空濃縮した。該粗HCl塩を、CHCN(7mL)/飽和NaCO(7mL)に溶解し、シクロペンチルクロロホルメートのTHF溶液を加えた。反応を20分以内に完了させた。固体をCHCNおよびCHClで洗浄した後、析出したNaCOから有機物をデカントし、真空濃縮した。固体NaCOをHO(75mL)に溶解し、CHCl(2×75mL)で抽出した。合わせた有機層をブリン(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、473mgのシクロペンチルカーバメートを71%の収率で得た。LCMS(M+1):945.10
上で得たメチルエステル(473mg,0.5mmol)をTHF(1.6mL)/HO(1.7mL)に溶解し、0℃に冷却した。HO(1.7mL)中のLiOH(60.4mg,2.52mmol)を加えた。反応混合物を0℃で40分攪拌し、追加のNaOH(200mg,5.0mmol)を加えた。反応系を15分攪拌した。反応混合物をHO(20mL)で希釈し、1NのHClでpH=1の酸性とし、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮し、真空乾燥し、酸を得た。
【0664】
酸(466mg,0.50mmol)のTHF(5mL)溶液に、0℃で、TEA(77μL,0.55mmol)を加え、5分攪拌した。イソブチルクロロホルメート(72μL,0.55mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で1時間攪拌した。ジアゾメタン(2.70mL,1.08mmol)のエーテル溶液を加え、反応混合物を室温に暖め、2時間攪拌した。混合物を濃縮し、残渣をEtOAc(75mL)に溶解した。EtOAc層を、飽和NaHCO(60mL)、HO(50mL)、ブリン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。
【0665】
ジアゾケトン粗生成物(478mg,0.5mmol)をTHF(5mL)に溶解し、0℃に冷却し、HBr(0.29mL,2.52mmol)を滴下し、反応系を15分攪拌した。反応混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、NaHCO(75mL)で洗浄した。水層をEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮し、真空乾燥し、403.4mgのブロモケトンを得た。LCMS(M+l):1008.91
ブロモケトン(403.4mg,0.4mmol)およびイソプロピルチオウレア(94.4mg,0.8mol)の混合物を2−プロパノール(25mL)中で75℃に加熱し、0.5時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮した。残渣をCHCl(150mL)に溶解し、NaHCO(30mL)で洗浄した。水層をCHCl(150mL)で抽出した。合わせた有機層をブリン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、424.1mgの目的生成物を得た。LCMS(M+l):1029.17
上で得たエステル(424.1mg,0.41mmol)をCHCN(4.1mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.3mL,2.07mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、20分攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.5mL)およびMeOH(0.5mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCで精製し、232.1mgの化合物153を46%の収率で得た。
【0666】
【化439】
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実施例154:化合物154の製造
【0667】
【化440】
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153(221.3mg,0.22mmol)、酢酸ナトリウム(274.1mg,3.34mmol)およびp−トシルヒドラジン(310.7mg,1.67mmol)の混合物を、DME(2mL)およびHO(0.2mL)中、1.5時間で95℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、4NのHCl(0.8mL)で処理した。粗生成物をHPLCにより精製し、101mgの154を47%の収率で得た。
【0668】
【化441】
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実施例155:化合物155の製造
【0669】
【化442】
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大環状ホスフィナート(実施例147)(212.6mg,0.25mmol)および2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−8−メチル−キノリン−4−オール(82.0mg,0.25mmol)のNMP(3mL)溶液を、CsCO(81.3mg,0.25mmol)で処理した。反応混合物を70℃で一晩加熱し、次いで室温に冷却した。反応液を5%LiCl(10mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、166.1mgの目的生成物を70%の収率で得た。
【0670】
上で得た化合物(1.383g,1.45mmol)のCHCl(7.5mL)溶液に、1,4−ジオキサン(7.5mL,30mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮し、20分真空乾燥し、次いでCHCN(15mL)に溶解した。HO(15mL)中の飽和NaHCOを加え、5分攪拌した。THF(15mL)中の新しく製造したシクロペンチルクロロホルメート(7.7mmol)を加えた。反応を1時間以内に完了させた。溶剤をロータバップで除去し、残渣をEtOAcで希釈した。混合物を1NのHClでpH=2とし、2層を分離した。有機層をブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。シクロペンタイルカーバメート(1.21g)を粗生成物として得た。
【0671】
シクロペンタイルカーバメート(194.9mg,0.20mmol)のCHCN(2mL)溶液に0℃で5当量のヨードトリメチルシランを加えた。反応混合物を0℃で35分攪拌した。2,6−ルチジン(0.4mL)を加え、5分攪拌した。MeOH(0.4mL)を加え、20分攪拌した。混合物を濃縮し、粗酸をHPLCにより精製し、97.4mgの酸155を51%の収率で得た。LC/MS = 935.40(M+1)実施例156:化合物156の製造
【0672】
【化443】
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155(46.8mg,0.05mmol)のDME(0.5mL)/HO(0.05mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(69.7mg,0.80mmol)およびNaOAc(61.8mg,0.75mmol)を加えた。反応混合物を2時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。3NのHClを数滴加え、pH=2に調整した。粗生成物をHPLCにより精製し、20.6mgの酸156を44%の収率で得た。LC/MS=937.33(M+1)
実施例157:化合物157の製造
【0673】
【化444】
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酸XI(3.09g,5.03mmol)およびNMM(0.78mL,7.06mmol)をTHF(40mL)に溶解し、0℃に冷却した。イソブチルクロロホルメート(0.69mL,5.3mmol)を滴下し、0℃で1時間攪拌した。(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2,3,6−トリフルオロ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(DMSを用いて、実施例68で記載したように製造)(1.75g,5.48mmol)をゆっくり加え、混合物を室温で1.5時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、1NのHCl、飽和NaHCO/ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.7gの化合物ジエンを59%の収率で得た。
【0674】
ジエン化合物(2.7g,2.94mmol)をCHCl(300mL)に溶解し、Nで20分脱気した。グラブのGl(970mg,1.18mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を45℃で一晩加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(9g)を加え、次いでTEA(20mL)およびHO(40mL)を加えた。反応混合物を50℃で一晩加熱した。2層を分離した。有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.01gの大環状化合物を77%の収率で得た。
【0675】
大環状化合物(2.0g,2.25mmol)および8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(786mg,2.25mmol)をNMP(11mL)中、CsCO(880mg,2.7mmol)で処理した。反応混合物を1時間で60℃に加熱した。追加のCsCO(1.13g,3.47mmol)を加え、60℃で1.5時間攪拌した。温度を一晩で40℃に下げ、次いで室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、5%LiCl(3×)およびブリンで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物を、ステップの反応に直接使用した。
【0676】
残渣(2.07g,2.07mmol)を、0℃で、CHCN(20mL)に溶解いsた。この混合物に、ヨードトリメチルシラン(1.48mL,10.39mmol)を加えた。反応混合物を0℃で5分攪拌した。2,6−ルチジン(1.44mL,12.46mmol)を加え、1.5時間攪拌した。MeOHを加え、30分攪拌した。混合物を濃縮し、最小のMeOHに再溶解し、2つの部分に分けた。1つの部分を、HPLCにより精製し、404mgの157を得た。LC/MS=973(M+1)
実施例157X:化合物157Xの製造
【0677】
【化445】
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化合物157を実施例156に記載するように還元し、157Xを得た。LC/MS=975(M+1)
実施例158:化合物158の製造
【0678】
【化446】
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(1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(3−クロロ−2,6−ジフルオロベンジル)−ホスフィン酸エステル(実施例65)(8g,17.1mmol)のTFA(46mL,614mmol)溶液に、0℃で、DMS(12.1mL,164.2mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を氷冷した4NのHCl(500mL)に注ぎ入れ、1/1iPrOH/ヘプタン(500mL)で抽出した。有機層を、4NのHCl(5×500mL)で洗浄した。合わせた水層を、冷却バス中で、pH=10として。水層をEtOAc(5×500mL)で抽出した。有機層をブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、4.1gのアミンを66%の収率で得た。
【0679】
中間体Xの酸(8.4g,13.86mmol)および上で得たアミン(3.9g,11.55mmol)を、DMF(100mL)に溶解した。HATU(10.97g,28.88mmol)およびNMM(5.9g,57.75mmol)を加え、混合物を室温で2時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、20%LiCl(2×500mL)で洗浄した。有機層をNHCl水溶液(500mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、8.2gのトリペプチドを得た。
【0680】
【化447】
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トリペプチド(5.0g,5.43mmol)をCHCl(600mL)に溶解し、Nで30分脱ガスした。グラブのGl(1.34g,1.63mmol)を加え、さらに30分脱ガスした。反応混合物を45℃で一晩加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(9.9g,80.1mmol)を加え、20分攪拌した。TEA(16.5g,162.9mmol)を加え、20分攪拌し、次いでHO(60mL)を加えた。反応混合物を4時間で50℃に加熱し、次いで室温で一晩置いた。2層を分離した。有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.1gの環化化合物を得た。
【0681】
【化448】
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環状ホスフィナート(2.1g,2.35mmol)および8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(820mg,2.35mmol)のNMP(50mL)溶液を、CsCO(1.53g,4.7mmol)で処理した。反応混合物を6時間で80℃に加熱し、次いで室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、HOで洗浄した。水層を1NのHClでpH=4とし、10%MeOH/EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮した。粗物質をCHCl(1L)に溶解し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物を真空乾燥し、次のステップの反応に使用した。
【0682】
上で得た粗生成物(1.5g,1.5mmol)のCHCl(5mL)溶液に、1,4−ジオキサン(5mL,20mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、濃縮し、20分真空乾燥し、次いでCHCN(20mL)に溶解した。HO(30mL)中のNaCO(1.5g,18mmol)を加え、5分間攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメート(1.11g,7.5mmol)のTHF溶液を加えた。反応を1時間以内に完了させた。溶剤をロータバップで除去し、残渣 をEtOAcで希釈した。混合物を、1NのHClでpH=2とし、2層を分離した。有機層をブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物を一晩真空乾燥し、CHCN(3mL)/CHCl(1mL)に溶解した。反応混合物を0℃に冷却し、ヨードトリメチルシラン(1.1mL,7.5mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(1mL)およびMeOH(1mL)を加え、10分攪拌した。混合物を濃縮し、粗生成物をHPLCにより精製し、560mgの生成物158を得た。
【0683】
【化449】
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実施例159:化合物159の製造
【0684】
【化450】
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158(771mg,0.79mmol)のDME(5mL)/HO(0.4mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(737mg,3.96mmol)およびNaOAc(650mg,7.93mmol)を加えた。反応混合物を1.5時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。3NのHClを数滴加え、pH=2に調整した。粗生成物をHPLCにより精製し、587mgの酸159を76%の収率で得た。
【0685】
【化451】
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実施例160:化合物160の製造
【0686】
【化452】
[この文献は図面を表示できません]

ステップ1. N−Boc−L−セリン(10.26g,50mmol)のDMSO(200mL)溶液を、NaH(4g,100mmol)で処理した。混合物を室温で1時間攪拌し、5−ブロモ−1−ペンテン(6mL,50mmol)を加えた。追加のNaH(4g,100mmol)を加え、反応混合物を一晩攪拌した。反応系をEtOAc(200mL)で希釈し、HOでゆっくりクエンチした。EtOAc(200mL)を加え、1NのHClを加えてpH=2に調整した。2層を分離した。有機層をHOおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、0.1NのNaOH(200mL)で処理し、ヘキサン(2×200mL)で抽出した。水層を、1NのHClでpH=2とし、EtOAc(2×200mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮し、8gの酸を得た。
【0687】
【化453】
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ステップ2. 中間体IX(6.0g,12.9mmol)を、4NのHCl/1,4−ジオキサン(32mL)で処理し、1時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、20分真空乾燥した。粗アミンHCl塩をDMF(70mL)に溶解し、酸(7.1g,25.8mmol)を加えた。HATU(12g,32.25mmol)およびNMM(6.6g,64.5mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAc(300mL)で希釈し、1NのHCl(200mL)、飽和NaHCO、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、7.5gのジペプチドを得た。
【0688】
【化454】
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ジペプチド(7.1g,11.5mmol)のCHCl(5mL)溶液に、1,4−ジオキサン(29mL,115mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、20分真空濃縮した。シクロペンタノール(4.9g,57.5mmol)をTHF(70mL)に溶解し、トルエン中のホスゲン(9.7g,97.8mmol)を加えた。反応系を1.5時間攪拌し、半分の体積まで濃縮し、ホスゲンを除去した。粗アミンHCl塩をEtOAc(200mL)に溶解した。HO(100mL)中のNaCO(17.1g,138mmol)を加え、5分攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメートのTHF溶液を加えた。反応を1.5時間以内に完了させた。2層を分離した。有機層をブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、3.9gの生成物を得た。
【0689】
【化455】
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上で得たエステル(3.9g,6.2mmol)をTHF(30mL)、HO(30mL)およびMeOH(10mL)に溶解し、LiOH(1.3g,31mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、EtOAcで希釈した。反応混合物を1NのHClでpH=2の酸性とし、分離した。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、真空乾燥し、酸を得た。粗酸およびアミン(実施例147,ステップ1)(2.1g,6.8mmol)を、DMF(50mL)に溶解した。HATU(5.9g,15.5mmol)およびNMM(3.1g,31mmol)を加え、混合物を室温で2時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、1NのHCl、飽和NaHCO/ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビ−フラッシュで精製し、3.7gの目的ジエン化合物を得た。
【0690】
【化456】
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ジエン(3.7g,4.3mmol)をCHCl(400mL)に溶解し、Nで30分脱気した。グラブのGl(1.1g,1.3mmol)を加え、さらに30分脱気した。反応混合物を3時間で45℃に加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(8.0g,64.5mmol)を加え、次いでTEA(13.1g,129mmol)およびHO(30mL)を加えた。反応混合物を一晩攪拌し、2層を分離した。有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.7gの環化化合物を得た。
【0691】
【化457】
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NMP(40mL)中の環化化合物(1.7g,1.9mmol)および8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(0.62g,1.8mmol)を、CsCO(1.3g,3.8mmol)で処理した。反応混合物を80℃で6時間加熱し、次いで室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、HOで洗浄した。水層をpH=4とし、5%MeOH/EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。残渣をコンビフラッシュで精製し、1.6gの生成物を得た。
【0692】
上で得たエステル(1.6g,1.6mmol)をCHCN(3mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(1.6g,8.1mmol)を滴下した。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌した。反応系を0℃に冷却し、2,6−ルチジン(1mL)を加えた。MeOH(1mL)を加え、反応混合物を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、600mgの酸を得、これをp−トシルヒドラジン(758mg,4.1mmol)およびNaOAc(672mg,8.2mmol)で還元し、160(390mg)を得た。
【0693】
【化458】
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実施例161:化合物161の製造
【0694】
【化459-1】
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ステップ1. 2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−オンアミンHCl塩(1.0g,6.7mmol)および酸(実施例160,ステップ1)(2.73g,10mmol)を、CHCl(60mL)/DMF(7mL)に溶解した。HATU(7.64g,20.1mmol)およびNMM(2.94mL,26.80mmol)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。反応系をCHClで希釈し、5%LiCl(2×)で洗浄した。有機層を飽和NaHCOで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物を、コンビ−フラッシュ、次いでHPLCで精製し、725mgの化合物を29%の収率で得た。
ステップ2. ステップ1の生成物(725mg,1.97mmol)および実施例58(1.0g,3.30mmol)のトルエン(5mL)黄色溶液に、ナトリウムヘキサノエート(327mg,1.97mmol)のHO(15mL)溶液を加えた。反応混合物を60時間で70℃に加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(2×)、飽和NaHCO(2×)およびブリンで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮し、真空乾燥し、520mgのアルコールを粗生成物として得た。アルコール(520mg,0.78mmol)およびDABCO(279mg,2.48mmol)を、トルエン(4mL)に溶解した。ブロシルクロリド(635mg,2.48mmol)トルエン(4mL)溶液を滴下した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、飽和NaHC0でクエンチした。2層を分離し、有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、621mgのブロシレートを90%の収率で得た。
【0695】
【化459-2】
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ステップ3. ブロシレート(620mg,0.70mmol)をCHCl(70mL)に溶解し、Nで20分脱気した。グラブのGl(144mg,0.18mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を5.5時間で50℃に加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(1.09g)を加え、次いでTEA(2.44mL)およびHO(10mL)を加えた。反応混合物を6時間で50℃に加熱し、次いで室温で一晩置いた。2層を分離した。有機層を、0.5NのHClおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、504mgのオレフィンを84%の収率で得た。
【0696】
【化459-3】
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ステップ4. 化合物オレフィン(504mg,0.59mmol)および2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(185mg,0.59mmol)のNMP(5.9mL)溶液を、CsCO(191mg,0.59mmol)で処理した。反応混合物を7時間で63℃に加熱し、次いで一晩で室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、NaHCOで洗浄した。有機層を5%LiClおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物(551mg)を次のステップの反応に直接使用した。
【0697】
上で得た粗生成物(551mg,0.59mmol)のCHCN(5.9mL)溶液に、0℃で、ヨードトリメチルシラン(0.42mL,2.94mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.69mL,5.87mmol)を加え、次いでMeOH(3mL)を加え、室温に暖めた。混合物を濃縮し、真空乾燥し、次いでCHCN(3mL)に溶解した。HO(3mL)中の飽和NaCOを加え、5分攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメート(4.11mmol)のTHF溶液を加えた。反応を1時間以内に完了させた。溶剤をロータバップで除去した。残渣を処理し、HPLCで精製し、180mgの161を得た。
【0698】
【化460】
[この文献は図面を表示できません]

実施例162:化合物162の製造
【0699】
【化461】
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161(103mg,0.11mmol)のDME(18mL)/HO(1.8mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(156mg,0.84mmol)およびNaOAc(138mg,1.68mmol)を加えた。反応混合物を3時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。混合物を濃縮し、CHClに溶解し、HOで洗浄した。水層をCHCl(2×)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、74mgの酸162を71%の収率で得た。
【0700】
【化462】
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実施例163:化合物163の製造
【0701】
【化463】
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2−アリルオキシ−エタノール(20g,196mmol)のピリジン(3.48mL,43mmol)溶液を、PBr(7.45mL,78.4mmol)に0℃で加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。白色析出物をろ過した。有機物をエーテルで希釈し、飽和NaHCOおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、6.3gの3−(2−ブロモ−エトキシ)−プロペンを85%の収率で得た。
【0702】
【化464】
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N−Boc−L−セリン(7g,34mmol)のDMSO(100mL)溶液を、60%のNaH(1.36g,34mmol)で処理した。混合物を室温で1時間攪拌し、化合物3−(2−ブロモ−エトキシ)−プロペン(5.6g,34mmol)を加えた。追加のNaH(1.36g,34mmol)を加え、反応混合物を一晩攪拌した。反応系を0℃に冷却し、EtOAcで希釈し、1NのHClでゆっくりクエンチし、pH=4とした。2層を分離した。有機層をHOおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を0.3NのNaOHで処理し、ヘキサンで2回抽出した。水層を1NのHClでpH=4とし、EtOAcで抽出した。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮し、3.75gの酸を得た。
【0703】
【化465】
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中間体XI(4g,5.45mmol)のCHCl(30mL)溶液に、1,4−ジオキサン(32mL,129mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、濃縮し、20分真空乾燥し、アミンHCl塩を得た。得られたアミンHCl塩および上で得た酸(2.4g,8.42mmol)を、DMF(30mL)に溶解した。HATU(5g,13.1mmol)およびNMM(2.8mL,26mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、3.65gのトリペプチドを75%の収率で得た。
【0704】
【化466】
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トリペプチド(3.65g,4mmol)のCHCl(20mL)溶液に、1,4−ジオキサン(20mL,80mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を、0.5時間攪拌し、濃縮し、20分真空乾燥し次いででEtOAc(50mL)に溶解した。HO(25mL)中のNaCO(5.9g,48mmol)を加え、5分攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメート(2.93g,19.73mmol)のTHF溶液を加えた。反応を1.5時間以内に完了させた。溶剤をロータバップで除去し、残渣をEtOAcで希釈した。混合物を1NのHClでpH=2とし、2層を分離した。有機層をブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮し、シクロペンチルカーバメート(3.5g)を得た。
【0705】
【化467】
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シクロペンチルカーバメート(3.26g,3.56mmol)をCHCl(450mL)に溶解し、Nで30分脱気した。グラブのGl(880mg,1.07mmol)を加え、さらに30分脱気した。反応混合物を一晩で45℃に環津し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(6.7g,53.4mmol)を加え、次いでTEA(15mL,107mmol)およびHO(50mL)を加えた。反応混合物を一晩還流加熱した。2層を分離した。有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.73gの環状トリペプチドを得た。
【0706】
環状トリペプチド(1.75g,1.97mmol)および中間体X(622mg,1.78mmol)のNMP(35mL)溶液を、CsCO(1.24g,3.82mmol)で処理した。反応混合物を6時間で80℃に加熱し、次いで室温で一晩保持した。反応系をEtOAcで希釈し、HOで洗浄した。水層を1NのHClでpH=4とし、5%MeOH/EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、2.0gのオレフィン中間体を得た。
【0707】
オレフィン中間体(487mg,0.49mmol)のCHCN(2.5mL)溶液に、0℃で、ヨードトリメチルシラン(0.34mL,2.4mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、30分攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.34mL)およびMeOH(2.5mL)を加え、10分攪拌した。溶剤を濃縮し、粗生成物をHPLCによって精製し、246mgの酸163を得た。
【0708】
【化468】
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実施例164:化合物164の製造
【0709】
【化469】
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2.17g(9.36mmol)のメチル2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−アミノプロパノエートおよび1.56mL(11.19mmol)のトリエチルアミンのCHCl(20mL)溶液を、0℃で、攪拌しながら、3−ブテンスルホニルクロリドのCHCl(3mL)溶液をカニューレで加えた。30分後、混合物を室温で14時間攪拌し、濃縮した。粘稠な残渣を酢酸エチル(50mL)に溶解し、0.3MのHCl水溶液で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機画分を、水(×1)およびブリン(×1)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮した。残渣をヘキサンおよび酢酸エチルを使用するコンビフラッシュ(120gカラム)で精製し、1.54g(49%)のスルホンアミドを薄黄色固体として得た。
【0710】
メチル3−(3−ブテニルスルホンアミド)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−プロパノエート(1.54g,4.58mmol)を、ジオキサン中の4NのHClに溶解し、溶液を室温で1時間攪拌し、濃縮した。残渣を高真空で20分乾燥した後、残渣およびトリエチルアミン(1.92mL,13.78mmol)をHO(23mL)およびTHF(23mL)に溶解し、シクロペンチルオキシカルボニルオキシ−スクシナアミド(1.10g,4.83mmol)を該溶液に加えた。溶液を室温で3.5時間攪拌し、半分の体積に濃縮し、その後HO(30mL)で希釈した。生成物を酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、抽出物をHO(50mL×1)および飽和NHCl水溶液(50mL×1)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮し、1.52g(95%)を得た。
【0711】
メチルエステル(1.52g,4.36mmol)およびLiOH(522.5mg,21.82mmol)を、HO(20mL)、メタノール(20mL)およびTHF(20mL)に0℃で溶解し、得られた混合物を室温で9時間攪拌した。溶液を濃縮し、THFおよびメタノールを除去し、得られた濃縮し、溶液をHO(30mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL×1)で洗浄した。水性画分を6NのHCl(5mL)で酸性とした後、生成物を酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。抽出物をブリン(40mL×1)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮し、1.30g(89%)の酸を得た。
【0712】
ジペプチドXII(3.20g,4.36mmol)を16.5mLのジオキサン中の4NのHClに溶解し、室温で1時間攪拌した。得られた溶液を濃縮し、真空管層した。得られた残渣のDMF(7mL)溶液を、酸(1.30g,3.89mmol)、HATU(2.22g,5.83mmol)およびN−メチルモルホリン(1.5mL,13.64mmol)のDMF(8mL)溶液に室温で加えた。2時間後、溶液を5%LiCl水溶液(60mL)とともに20分攪拌し、混合物をさらにHO(50mL)で抽出し、その後、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。有機抽出物を1NのHCl(100mL×1)、飽和NaHCO水溶液(100mL×1)およびブリン(100mL×1)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮した。残渣を、コンビフラッシュクロマトグラフィー(120gカラム)で精製し、1.31g(35.5%)のトリペプチドを得た。
【0713】
トリペプチド(1.30g,1.37mmol)のCHCl(260mL)溶液を30分脱気し、該溶液にグラブのGl(283mg,0.344mmol)を加えた。溶液を45℃浴で5時間還流し、追加の触媒(112mg,0.137mmol)を加え、次いでさらに4時間加熱した。該溶液に、トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(2.98g,24mmol)、トリエチルアミン(6.7mL,48.07mmol)およびHO(55mL)を加えた。得られた混合物を50℃浴で3時間攪拌した。混合物を
O(200mL)および飽和NHCl水溶液(200mL)で希釈し、2層を分離した。水性画分をさらにCHCl(100mL×2)で抽出した。有機画分をHO(250mL×1)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮した。残渣をコンビフラッシュクロマトグラフィーで精製し、456mg(36%)の主生成物を得た。
【0714】
得られた生成物(456mg,0.495mmol)をNMP(5mL)に溶解し、8−クロロ−2−(2−イソプロピルアミノチアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(173mg,0.495mmol)およびCsCO(323mg,0.991mmol)を溶液に加えた。得られた混合物を70℃浴で16時間攪拌し、酢酸エチル(25mL)で希釈し、その後5%LiCl水溶液(20mL)とともに30分攪拌した。2相を分離した後、水性画分を酢酸エチル(30mL×1)で抽出した。有機画分をHO(×1)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮した。残渣を、CHClおよびメタノールを使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーで精製し、いくらかの不純物を含む259mgの生成物を得た。
【0715】
DME(2.5mL)およびHO(0.25mL)中の不純生成物(286mg,.250mmol)、トシルヒドラジン(350mg,1.88mmol)および酢酸ナトリウム(308mg,3.75mmol)の混合物を、95℃浴で3時間還流した。追加のトシルヒドラジン(350mg,1.88mmol)および酢酸ナトリウム(308mg,3.75mmol)を混合物に加え、該混合物を1.5時間還流した。混合物をHO(50mL)および飽和NaHCO水溶液(50mL)で希釈し、酢酸エチル(40mL×2)で抽出した。抽出物をHO(×1)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮した。残渣を、0.05%TFAとともに、HOおよびアセトニトリルを使用する、逆相コンビフラッシュクロマトグラフィー(43gカラム)によって精製した。合わせた画分を濃縮し、アセトニトリルを除去し、生成物を酢酸エチル(×2)で抽出し、得られた水溶液を飽和NaHCOで希釈し、いくらかの不純物を含む135mgの生成物を得た。
【0716】
不純生成物(135mg,0.130mmol)および2,6−ルチジン(0.19mL,1.63mmol)のアセトニトリル(3mL)溶液を、0℃でかくはんしながら、TMSI(0.18mL,1.27mmol)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌した後、メタノール(2mL)を加え、溶液を室温で1時間攪拌した。溶液を濃縮し、残渣を逆相HPLCで精製した。生成物含有画分をプールし、濃縮し、凍結乾燥し、74.6mg(51%)のTFA塩を得た。
【0717】
【化470】
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実施例165:化合物165の製造
【0718】
【化471-1】
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ステップ1. VIII(477mg,1.30mmol)および(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−(2−メトキシ−ベンジル)−ホスフィン酸エチルエステル(実施例42)(274mg,0.93mmol)のトルエン(4.5mL)黄色溶液に、ナトリウム2−エチル−ヘキサノエート(77mg,0.46mmol)のHO(4.5mL)溶液を加えた。反応混合物を22時間で70℃に加熱した。追加の2−エチル−ヘキサノエート(100mg)を加え、70℃で22時間攪拌し、室温に冷却した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(2×)、飽和NaHCO(2×)およびブリンで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、468mgのアルコールを得た。LC/MS=661.9(M+l),683.9(M+Na)
ステップ2. アルコール(468mg,0.71mmol)およびDABCO(255mg,2.27mmol)をトルエン(3.5mL)に溶解した。ブロシルクロリド(580mg,2.27mmol)のトルエン(3.5mL)溶液を滴下した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、飽和NaHCOでクエンチした。2層を分離し、有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、402mgのブロシレートを49%の収率で得た。
【0719】
【化471-2】
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ステップ3. ブロシレート(402mg,0.46mmol)のCHCl(3.4mL)溶液に、1,4−ジオキサン(3.4mL,17mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮し、一晩真空乾燥し、次いでTHF(3.4mL)に溶解した。THF(4.6mL)中の新しく製造したシクロペンチルクロロホルメート(2.33mmol)を加えた。TEA(0.32mL,2.28mmol)を反応混合物に加えた。反応を1時間以内に完了させた。飽和NHClを加えることによって、反応をクエンチし、EtOAcで希釈した。2層を分離した。有機層を飽和NHClおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、349mgのシクロペンチルカーバメートを86%の収率で得た。
【0720】
【化471-3】
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ステップ4. シクロペンチルカーバメート(349mg,0.39mmol)をCHCl(28mL)に溶解し、Nで20分脱気した。グラブのGl(80mg,0.10mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を6.5時間で50℃に加熱した。追加のグラブのGl(40mg)を加え、8時間で60℃に加熱した。さらにグラブのGl(40mg)を加え、50℃で5時間攪拌し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(1.21g)を加え、次いでTEA(2.7mL)およびHO(5mL)を加えた。反応混合物を6時間で50℃に加熱し、次いで一晩室温に置いた。2層を分離した。有機層を0.5NのHClおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、210mgのオレフィン化合物を、62%の収率で得た。LC/MS=865.5(M+l),887.5(M+Na)
ステップ5. オレフィン化合物(210mg,0.24mmol)および2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(77mg,0.24mmol)のNMP(2.4mL)溶液を、CsCO(79mg,0.24mmol)で処理した。反応混合物を6時間で65℃に加熱し、次いで、一晩で室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、NaHCOで洗浄した。有機層を5%LiClおよびブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物(229mg,0.24mmol)を、CHCN(3mL)に溶解し、2,6−ルチジンを0℃で加え、次いでヨードトリメチルシラン(0.52mL,3.65mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、3時間攪拌し、0℃に冷却した。2,6−ルチジン(0.2mL)を加え、次いでMeOH(2.5mL)を加え、室温に暖めた。混合物を濃縮し、HPLCで精製し、98mgの生成物165を44%の収率で得た。
【0721】
【化472】
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実施例166:化合物166の製造
【0722】
【化473】
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165(887mg,0.97mmol)のDME(87mL)/HO(8.7mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(1.45g,7.28mmol)およびNaOAc(1.19g,14.57mmol)を加えた。反応混合物を4時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。混合物を濃縮し、CHClに溶解し、HOで洗浄した。水層をCHCl(2×)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮し、30分真空乾燥した。残渣をDME(60mL)およびHO(6mL)に溶解した。NaOAc(1.19g,14.57mmol)およびp−トシルヒドラジン(1.45g,7.28mmol)を加えた。反応混合物を6時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。反応系を処理し、HPLCで精製し、318mgの酸166を36%の収率で得た。
【0723】
【化474】
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実施例167:化合物167の製造
【0724】
【化475】
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生成物(実施例167)を黄色固体として得た。
【0725】
【化476】
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実施例168:化合物168の製造
【0726】
【化477】
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生成物(実施例168)を黄色固体として得た。
【0727】
【化478】
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実施例169:化合物169の製造
【0728】
【化479】
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ホスフィナート(実施例51で記載)(5.0g,11.55mmol)のTFA(31mL,416mmol)溶液に、室温で、DMS(8.2mL,111mmol)を加え、一晩攪拌した。反応混合物を、氷冷した4NのHCl(350mL)に注ぎ入れ、1/1iPrOH/ヘプタン(420mL)で抽出した。有機層を4NのHCl(5×500mL)で洗浄した。合わせた水層を冷却バス中でpH=10とした。水層をEtOAc(5×500mL)で抽出した。有機層をブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、2.9gのアミンを84%の収率で得た。
【0729】
【化480】
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VIII(3.5g,9.56mmol)およびアミン(2.2g,7.36mmol)のトルエン(20mL)黄色溶液に、ナトリウムヘキサノエート(1.83g,11.04mmol)のHO(60mL)溶液を加えた。反応混合物を40時間で80℃に加熱し、室温に冷却した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO、0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、4.4gのアルコールを69%の収率で得た。
【0730】
【化481】
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アルコール(1.4g,2.1mmol)およびDABCO(750mg,6.7mmol)を、トルエン(20mL)に溶解した。ブロシルクロリド(1.7g,6.7mmol)のトルエン溶液を滴下した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、飽和NaHCOでクエンチした。2層を分離し、有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、1.3gのブロシレートを70%の収率で得た。
【0731】
【化482】
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ブロシレート(1.48g,1.61mmol)をCHCl(200mL)に溶解し、Nで20分脱気した。グラブのGl(413mg,0.5mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を一晩で45℃に加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(3.4g,27.4mmol)を加え、次いでTEA(8mL,50mmol)およびHO(20mL)を加えた。反応混合物を4時間で50℃に加熱し、次いで室温で一晩置いた。2層を分離した。有機層を0.5NのHCl、ブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、907mgの環状ホスフィナートを得た。
【0732】
【化483】
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環状ホスフィナート(857mg,1.0mmol)およびフェノール(316mg,1.0mmol)のNMP(10mL)溶液を、CsCO(651.6mg,2.0mmol)で処理した。反応混合物を一晩で65℃に加熱し、次いで室温に冷却した。反応系をEtOAcで希釈し、HOで洗浄した。水層を1NのHClでpH=4とし、5%MeOH/EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、670mgの目的生成物を得た。
【0733】
【化484】
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上で得た生成物(670mg,0.72mmol)のCHCN(2mL)溶液に、0℃で、ヨードトリメチルシラン(717mg,3.58mmol)を加えた、反応混合物を0℃で20分攪拌した。2,6−ルチジン(1mL)およびMeOH(1mL)を加え、20分攪拌し、真空濃縮し、20分乾燥し、粗酸を得た。シクロペンタノール(308mg,3.58mmol)をTHF(7.8mL)に溶解し、トルエン中のホスゲン(3.2mL,6.09mmol)を加えた。
【0734】
反応系を1時間攪拌し、濃縮し、体積を半分としてホスゲンを除去した。粗酸をCHCN(20mL)に溶解した。HO(10mL)中のNaCO(1.1g,8.64mmol)を加え、5分攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメートのTHF溶液を加えた。反応を1時間以内に完了させ、濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、1.0NのHClを加え、pH=2に調整した。2層を分離し、有機層を濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、生成物169を得た。
【0735】
【化485】
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実施例170:化合物170の製造
【0736】
【化486】
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169(50mg,0.05mmol)のDME(1mL)/HO(0.1mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(76mg,0.41mmol)およびNaOAc(66mg,0.81mmol)を加えた。反応混合物を1.5時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。3NのHClを数滴加え、pH=2に調整した。粗生成物をHPLCにより精製し、25mgの酸170を得た。
【0737】
【化487】
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実施例171:化合物171の製造
【0738】
【化488-1】
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ステップ1. 4−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル(460mg,1.99mmol)およびEtN(417μl,2.99mmol)のTHF(13mL)溶液を、−43℃で攪拌しながら、エチルクロロホルメート(209μl,2.19mmol)を加えた。混合物を−40℃と−25℃との間で30分攪拌した。内部温度を−35℃未満に保ちながら、この混合物に、(1−アミノ−2−ビニル−シクロプロピル)−ホスホン酸ジエチルエステル(480mg,2.19mmol)のTHF(13mL)溶液を滴下した。溶液を室温に温め、HOでクエンチした。反応混合物をEtOAcで抽出した。次いで、合わせた有機洗浄物をブリン、1NのHCl(2×)、次いでブリンで抽出した。有機層をMgSOで乾燥した、粗生成物(760mg,88%)をさらに精製することなく使用した。LC/MS=433(M+1),454.9(M+Na)
ステップ2. エステル(760mg,1.75mmol)のCHCl(4.40mL)溶液に、4NのHCl/ジオキサン(4.40mL,17.5mmol)を加えた。反応系を室温で2時間攪拌した。反応系を濃縮し、残渣を2時間真空乾燥した。粗アミンをさらに精製することなく使用した。LC/MS=333.3(M遊離塩基+1),
454.9(M遊離塩基+Na)
ステップ3. アミン(644mg,1.75mmol)、2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ノネ−8−ン酸およびHATU(665mg,1.75mmol)のCHCl(13.125mL)およびDMF(4.375mL)溶液に、N−メチル−モルホリン(524μL,4.77mmol)を加えた。反応系を室温で30分攪拌した。反応を5%LiCl(20mL)でクエンチし、混合物を、2層が分離するまで攪拌した。混合物をEtOAc(75mL)で抽出した後、水層をさらにEtOAcで抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO、ブリンで洗浄し、次いでMgSOで乾燥した。ろ液を濃縮し、残渣を、カラムクロマトグラフィーを使用して精製し、トリペプチド(440mg,43%)を得た。
【0739】
【化488-2】
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ステップ4. Nを20分バブリングすることにより脱気した、トリペプチド(2.4g,4.10mmol)のCHCl溶液、およびグラブのGl触媒(844mg,1.025mmol)を、40℃に加熱した。反応系を40℃で4時間攪拌した後、追加のグラブのGl触媒(150mg,0.18mmol)を加え、該溶液を40℃で一晩攪拌し続けた。追加のグラブのGl触媒(132mg,0.16mmol)を加え、溶液を、50℃油浴中で還流した。4時間後、トリス−(ヒドロキシメチル)ホスフィン(8.48g,68.34mmol)を加え、溶液を10分攪拌し、その後、EtN(19mL,136mmol)を加え、次いでHO(20mL)を加えた。混合物をN下、50℃で2時間攪拌した後、さらに別のHO(10mL)を加え、混合物を50℃でさらに4時間加熱し、次いで室温で一晩攪拌した。水相を除去し、有機相をHO、0.5NのHClおよび飽和NaHCOで洗浄した。次いで、有機相をMgSOで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィーを使用して精製し、オレフィン(1.85g,81%)を得た。
【0740】
【化488-3】
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ステップ5. オレフィン(1.85g,3.32mmol)およびナトリウムヨウ化物(4.98g,33.2mmol)のピリジン(33.2mL)溶液を、105℃で10時間加熱した。次いで、反応系を室温で2日間置いた。追加のナトリウムヨウ化物(1.50g,10.0mmol)を加え、溶液を105℃で2時間加熱した。次いで、反応系を室温に冷却した。
【0741】
この溶液に、4−ジ(メチルアミノ)ピリジン(41mg,0.33mmol)および無水酢酸(4.10mL,43.16mmol)を加えた。反応系を室温で2時間攪拌し、次いで一晩凍結した。溶液を解凍し、EtOAcを加えた。飽和NaHCOを加え、pHを7〜8に調整し、次いで層を分離した。有機層をHOで抽出し、合わせた水層を、1NのHClで、pH1〜2の酸性にした。水層を200mLの酢酸エチル(4×)で抽出し、合わせた有機層をブリンで洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。残渣を、逆相HPLCを使用して精製し、一酸(1.15g,61%)を白色固体として得た。
【0742】
【化488-4】
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ステップ6. オキサリルクロリド(589μl,6.75mmol)のトルエン(16.9mL)溶液に、ジメチルホルムアミド(26μl,0.34mmol)を滴下した。得られた溶液を室温で10分攪拌した。トルエン(8mL)中の一酸(965mg,1.69mmol)を、先の溶液に滴下し、得られた混合物を室温で30分攪拌した。混合物を濃縮し、高真空下に20分置いた。残渣をTHF(16.9mL)に溶解し、−35℃に冷却した。n−プロピルマグネシウムクロリド(845μl,1.69mmol)を滴下し、反応系を−30℃で30分攪拌した。追加のn−プロピマグネシウムクロリド(845μl,1.69mmol)を加え、反応系を−25℃に暖め、20分攪拌した。追加のn−プロピルマグネシウムクロリド(845μl,1.69mmol)を加え、反応系を−25℃で20分攪拌した。さらにn−プロピルマグネシウムクロリド(845μl,1.69mmol)を加え、さらに−25℃で15分攪拌した。n−プロピルマグネシウムクロリド(845μl,1.69mmol)の最後の添加を行い、溶液を−30℃で攪拌した。飽和NHClを使用して反応を−30℃でクエンチした。反応系を暖め、EtOAcで希釈した。有機層を、飽和NHClおよびブリンで洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって、残渣から、目的生成物(468mg,46%)を白色フォームとして単離した。LC/MS=598.0(M+l),619.9 (M+Na)
ステップ7. 上で得た生成物のCHCl(9.8mL)溶液に、4NのHCl/ジオキサン(4.90mL,19.58mmol)を加え、室温で1.5時間攪拌した。溶液を濃縮し、高真空下で乾燥した。白色固体をさらに精製することのなく使用した。LC/MS=497.8(M遊離塩基+1),519.9(M遊離塩基+Na)
ステップ8. アミンのCHCN(7.83mL)、HO(783μl)およびEtN(273mL,1.96mmol)の溶液を、5分攪拌し、その後、シクロペンチルクロロホルメート(173μl,1.17mmol)を滴下した。反応系を室温で35分攪拌し、濃縮し、酢酸エチルに取った。有機相を、飽和NHClおよびブリンで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって残渣から、シクロペンチルカーバメートを精製した(388mg,2ステップで86%)。
【0743】
【化488-5】
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ステップ9. シクロペンチルカーバメート(388mg,0.64mmol)のTHF(9.54mL)およびMeOH(6.36mL)溶液を、0℃で攪拌しながら、LiOH(27mg,0.64mmol)のHO(3.16mL)溶液を滴下した。次いで、反応系を45分攪拌した。反応を、飽和NHClでクエンチし、CHClで抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、濃縮した。得られたアルコールを高真空に置き、さらに精製することなく、使用した。
ステップ10. アルコール(361mg,0.64mmol)およびDABCO(200mg,1.78mmol)のトルエン(1.27mL)溶液に、4−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(455mg,1.78mmol)のトルエン(1.27mL)を加えた。反応系を室温で2時間攪拌した。反応系をトルエンで希釈し、1MのNaCOでクエンチした。有機層を1MのNaCOで抽出し、少量のTHFで希釈し、0.5MのHClで洗浄した。次いで、有機層をHOで洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって残渣から、ブロシレートを、白色フォーム/半結晶性固体として精製した(323mg,65%)。LC/MS=685.5(M+1)
ステップ11. ブロシレート(100mg,0.13mmol)、2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(40mg,0.13mmol)およびCsCO(42mg,0.13mmol)の1−メチル−2−ピロリジノン(2mL)溶液を、60℃で10時間、次いで室温で一晩、攪拌した。次いで、反応系を60℃に再加熱し、さらに5時間攪拌した。反応系をEtOAcで希釈し、HOおよび飽和NaHCOの1:1溶液、次いでブリンで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。残渣を高真空で一晩置いた。粗生成物(110mg,0.03mmol)および2,6−ルチジン(148μl,1.27mmol)のCHCN(2mL)溶液を、0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(181μl,1.27mmol)を滴下した。反応系を室温で3.5時間攪拌した。次いで、反応系を0℃に冷却し、追加の2,6−ルチジン(74μl,0.64mmol)およびヨードトリメチルシラン(91μl,0.64mmol)を加えた。反応系を1時間で室温に暖めた。反応系を0℃に冷却し、次いでEtN(200μl)およびMeOH(2.5mL)を加えた。反応系を濃縮し、HPLCにより残渣より171(47.6mg,45%)を黄色固体として単離した。
【0744】
【化489】
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実施例172:化合物172の製造
【0745】
【化490-1】
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ブロシレート(40mg,0.05mmol)および5%Rh/AlCO(12mg)のEtOAc(2mL)溶液を含有する反応容器を、真空下で排気し、雰囲気をHで置き換えた。この排気/再加圧サイクルを、もう2回以上繰り返した。次いで、反応系をH下、室温で16時間攪拌した。反応系をセライト541のプラグでろ過し、ろ液を濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより残渣より、飽和化合物(22mg,55%)を白色固体として単離した。
【0746】
【化490-2】
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実施例171に記載の置き換えおよび脱保護により化合物172を得た。
【0747】
【化491】
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実施例173:化合物173の製造
【0748】
【化492】
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チオフェン−2−イル−メタノール(3.0mL,31.7mmol)の15mLエーテル溶液を、0℃で攪拌しながら、PBrを5分で加えた。0℃で1.5時間後、50%KOH水溶液(15mL)を加え、有機層を分離し、これを冷凍庫でKOHペレットを用い1時間乾燥した。2−ブロモメチル−チオフェンの粗溶液を次の反応に使用した。
【0749】
IV(2.78g,8.98mmol)およびDIEA(3.75mL,21.53mmol)の30mLのCHCl溶液を、室温で攪拌しながら、TMSCl(2.55mL,20.09mmol)を加えた。30分後、粗ブロマイド(16mL)を加え、溶液を40℃で16時間攪拌した。溶液を濃縮し、水(50mL)中の残渣を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機画分を水(50mL)で洗浄した後、これを乾燥(MgSO)し、濃縮した。残渣を、ヘキサン:酢酸エチルを溶出液として使用する、コンビフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、ホスフィナート(2.191g,60%)を、2つのジアステレオマーの混合物として得た。
【0750】
上で得たホスフィナート(2.032g,5.01mmol)の、16mLのTFAおよび4mLのMeS溶液を、室温で6時間攪拌した。溶液を25℃で濃縮し、酢酸エチル(60mL)中の残渣を、氷冷した1NのNaOH(60mL×2)およびブリン(60mL)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(60mL)で抽出した。合わせた有機画分を、乾燥(MgSO)し、濃縮し、1.22g(90%)のアミンを得た。
【0751】
トルエン(2.7mL)中のVIII(845mg,2.31mmol)およびアミン(404.8mg,1.49mmol)の混合物に、ナトリウム2−エチル−ヘキサノエート(164mg,0.99mmol)およびHO(5.5mL)を加えた。反応混合物を80℃に加熱し、19時間攪拌した。トルエン(1mL)中の追加の量のVIII(150mg)を加え、80℃で7時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、1NのHCl(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を、1NのHCl(40mL)で洗浄した。水層を2NのNaOH(60mL)で中性とし、その後、EtOAc(50mL)で抽出した。合わせた有機層を、飽和NaHCO(2×50mL)およびブリン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、740.5mgのトリペプチドアルコールを78%の収率で得た。
【0752】
アルコール(740.8mg,1.16mmol)およびDABCO(209.2mg,1.87mmol)を、トルエン(1.1mL)に溶解した。ブロシルクロリド(476.8mg,1.87mmol)のトルエン(0.8mL)溶液を滴下した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応系をEtOAc(35mL)で希釈し、1NのNaCOで洗浄した。有機層を、1NのHCl(30mL)およびHO(2×30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、915.9mgのブロシレートを92%の収率で得た。
【0753】
ブロシレート(915.9mg,1.07mmol)をCHCl(150mL)に溶解し、Nで20分脱気した。グラブのGl(221.2mg,0.27mmol)を加え、さらに20分脱気した。反応混合物を一晩で50℃に加熱し、室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(1.67g,3.45mmol)を加え、次いでTEA(3.75mL,26.9mmol)およびHO(30mL)を加えた。反応混合物を室温で5時間攪拌した。2層を分離した。有機層を、HO、0.5NのHClおよび飽和NaHCOで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、753.4mgの環状ホスフィナートを85%の収率で得た。
【0754】
環状ホスフィナート(753.4mg,0.91mmol)および2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール(301.3mg,0.96mmol)のNMP(10mL)溶液を、CsCO(364.1mg,1.12mmol)で処理した。反応混合物を12時間で70℃に加熱し、次いで室温に冷却した。反応混合物をEtOAc(50mL)およびHO(70mL)で希釈し、セライトでろ過した。2層を分離した。有機層を、HO(70mL)および飽和NaHCO(2×70mL)で洗浄した。水層をEtOAc(50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をC18カラム上のコンビフラッシュで精製し、470.3mgの化合物を得た。
【0755】
上で得た生成物(470.3mg,0.52mmol)のCHCl(3.25mL)溶液に、1,4−ジオキサン(3.25mL,13mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で2.5時間攪拌し、濃縮した。残渣をCHCNで粉砕し、濃縮した。残渣を20分真空乾燥し、粗アミンHCl塩を得た。得られた粗アミンHCl塩を、CHCN(5mL)に溶解し、0℃に冷却した。HO(5mL)中のNaCO(360mg,3.4mmol)を加え、5分攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメートのCHCN(5mL,2.64mmol)溶液を加えた。反応を1時間以内に完了させ、濃縮した。残渣をEtOAc(40mL)に溶解し、HO(40mL)およびブリン(20mL)で洗浄した。水層をEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製し、286.9mgの生成物シクロペンタンイルカーバメートを60%の収率で得た。
【0756】
シクロペンタンイルカーバメート(87.9mg,0.096mmol)および2,6−ルチジン(0.07mL,0.6mmol)のCHCN(3mL)溶液を、0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(0.07mL,0.49mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、3.5時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、追加のヨードトリメチルシラン(0.01mL)および2,6−ルチジン(0.01mL)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。MeOH(1mL)を加え、1時間攪拌した。混合物を濃縮し、粗生成物をHPLCにより精製し、71.2mgの173を74%の収率で得た。
【0757】
【化493】
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実施例174:化合物174の製造
【0758】
【化494】
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実施例173のオレフィン(193.6mg,0.21mmol)およびp−トシルヒドラジン(1.26g,4.22mmol)のTHF(8mL)溶液を、60℃に加熱しながら、THF(1mL)中のTEA(0.59mL,4.23mmol)を10分で加えた。反応混合物を60℃で27時間攪拌した。追加のヒドラジン(1.26g,4.22mmol)およびTEA(0.59mL,4.23mmol)を加え、60℃で24時間攪拌した。反応系を室温に冷却し、固体をろ取した。ろ液を濃縮し、残渣をコンビフラッシュで精製し、目的生成物とともに出発物質を含有する100.5mgの混合物を得た。得られた混合物をTHF(5mL)に溶解した。ヒドラジン(655.2mg,2.20mmol)およびTEA(0.31mL,2.22mmol)を加えた。混合物を60℃で20時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をCHClに溶解した。固体をろ取し、ろ液を濃縮した。残渣をコンビフラッシュで精製し、68.1mgの飽和化合物を得、これを、CHCN(3mL)およびCHCl(1.5mL)中で、2,6−ルチジン(0.1mL,0.86mmol)を用いて加水分解し、0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(0.1mL,0.7mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、1.5時間攪拌した。MeOH(1mL)を加え、室温で0.5時間攪拌し、混合物を濃縮し、粗生成物をHPLCにより精製し、51.3mgの酸174を得た。
【0759】
【化495】
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実施例175:化合物175の製造
【0760】
【化496】
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ラクトン(VIII)(860mg,2.35mmol)、アミン(実施例83で製造)(300mg,1.18mmol)およびナトリウム2−エチルヘキサノエート(60mg,0.35mmol)の溶液を、トルエン(10mL)およびHO(10mL)中、80℃で12時間し、次いで室温で72時間攪拌した。酢酸エチル(50mL)を該溶液に加え、飽和ナトリウムカーボネート(20mL)、1MのHCl(20mL)、次いでブリン(15mL)で洗浄した。有機層を乾燥し、濃縮した。
【0761】
得られたジエンアルコール(700mg,1.13mmol)およびDABCO(200mg,1.58mmol)のトルエン(2mL)溶液に、トルエン(5mL)中の4−ブロモトルエンスルホニルクロリド(400mg,1.81mmol)を加えた。該溶液を室温でl.5時間攪拌し、その後、反応系をトルエンで希釈し、1MのNaCOでクエンチした。有機層を1MのNaCOで洗浄し、酢酸エチルで希釈し、0.5MのHCl、次いでHOで再び洗浄し、乾燥し、濃縮した。粗物質を、フラッシュクロマトグラフィーで精製し目的ブロシレートを得た。このジエン(290mg,0.35mmol)を脱気されたCHCl(40mL)に置き、グラブのGl触媒(7.1mg,0.09mmol)を加えた。反応混合物を40℃で15時間攪拌した。追加の5モル%触媒を加え、溶液を40℃で1.5時間攪拌し続けた。追加のグラブのGl(5mol%)を加え、溶液を40℃で1.5時間攪拌し続けた。トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(750g,1.12mmol)、トリエチルアミン(1.7mL)およびHO(25mL)を加えた。溶液を40℃で3時間、次いで室温で一晩攪拌した。次いで、溶液をHOで洗浄し、有機層を乾燥し、濃縮した。粗物質をHPLCにより精製し、目的のメタセシス生成物(264mg)を得た。この大環状ブロシレート(260mg,0.32mmol)、CsCO(104mg,0.32mmol)およびアミノチアゾールキノリン(101mg,0.32mmol)のN−メチルピロリドン(3mL)溶液を、60℃で5時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和ナトリウムビカーボネートでクエンチした。有機相を飽和ビカーボネート溶液およびブリンで洗浄し、次いで乾燥し、濃縮した。物質を、カラムクロマトグラフィーで精製し、生成物(128mg,2ステップで42%)を得た。
【0762】
Boc−アミン(128mg,0.14mmol)の溶液をCHCl(1mL)中で攪拌しながら、トリフルオロ酢酸(500μl)を加えた。該溶液を室温で1時間攪拌した。溶液を濃縮し、トルエン(2×)と共沸した。残渣をTHF(1mL)中で攪拌し、THF(500μl)中のシクロペンチルクロロホルメート(0.72mmol)、トリエチルアミン(240μl,1.73mmol)を加え、室温で1時間放置した。反応混合物をHOおよび酢酸エチルで分配し、ブリンで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィーで精製し、シクロペンチルカーバメート(68mg,66%)を得た。
【0763】
このエチルホスフィナート(68mg,0.08mmol)のCHCN(1mL)溶液に、TMSI(54μl,0.38mmol)を加えた。30分後、2,6−ルチジン(500μl)、次いでメタノールを加えた。反応混合物を濃縮し、共沸した。粗物質をHPLCにより精製し、化合物175(15mg,23%)を得た。
【0764】
【化497】
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実施例176:化合物176の製造
【0765】
【化498】
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実施例175のメタセシス生成物(1.2g,1.48mmol)を酢酸エチル(15mL)に取り、デグサ型アルミナ上のロジウム(0.6g,50%w/w)を加えた。反応容器を排気し、水素雰囲気下に置き、室温で5時間攪拌した。反応が完了した時、溶液をセライトでろ過し、濃縮し、1.08gを得、これを直接次のステップに使用した。
【0766】
このブロシレート(1.08g,1.33mmol)をN−メチルピロリジノン(15mL)に取り、アミノチアゾールキノリン(0.42g,1.33mmol)およびセシウムカーボネート(0.43g,1.33mmol)を加えた。反応混合物を60℃で4時間加熱し、ついで室温で一晩攪拌した。酢酸エチルを加え、有機層を飽和ナトリウムビカーボネート溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、目的生成物(0.45g,2ステップで38%)を得た。
【0767】
このBoc−アミン(0.45g,0.5mmol)を、アセトニトリル(5mL)に取り、TMSI(0.36mL,2.5mmol)を加えた。反応混合物を室温で15分攪拌した(LCMS分析は、完全な変換を示した)。2,6−ルチジン(0.2mL)を加え、次いで、メタノールでクエンチし、濃縮し、トルエン(3×20mL)とともに共沸した。次いで、残渣をアセトニトリル/水(それぞれ5mL)に取った。ナトリウムカーボネート(0.64g,6mmol)およびシクロペンチルクロロホルメート(5当量)を加え、反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。LCMSは、完全な変換を示し、次いで反応系を、濃縮し、ろ過し、HPLCで精製し、化合物176(180mg,41%)を得た。
【0768】
【化499】
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実施例177:化合物177の製造
【0769】
【化500】
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環状ブロシレート(実施例173)(448.5mg,0.54mmol)および7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−オール(145mg,0.58mmol)のNMP(6.8mL)溶液を、CsCO(224mg,0.69mmol)で処理した。反応混合物を8時間で70℃に加熱し、次いで室温に冷却した。反応混合物をEtOAc(80mL)で希釈し、HO(2×100mL)、ついで飽和NaHCO(2×100mL)で洗浄した。水層をEtOAc(80mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、295.7mgの目的生成物を65%の収率で得た。
【0770】
上で得た生成物(295.7mg,0.35mmol)のCHCl(2.2mL)溶液に、1,4−ジオキサン(2.2mL,8.8mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮した。残渣をCHCNで粉砕し、濃縮した。残渣を20分真空乾燥し、粗アミンHCl塩を得た。シクロペンタノール(0.16mL,1.76mmol)をTHF(6mL)に溶解し、トルエン(1.5mL,2.84mmol)中の20%ホスゲンを加えた。反応系を1時間攪拌し、濃縮した。残渣をCHClに溶解し、濃縮し、粗シクロペンチルクロロホルメートを得た。粗アミンHCl塩をCHCN(2mL)に溶解し、0℃に冷却した。HO(3mL)中のNaCO(225mg,2.12mmol)を加え、5分攪拌した。新しく製造したシクロペンチルクロロホルメートのCHCN(4mL)溶液を加えた。反応を1時間以内に完了させ、濃縮した。残渣をEtOAc(30mL)に溶解し、HO(30mL)およびブリン(20mL)で洗浄した。水層をEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、255.9mgの生成物を得た。
【0771】
上で得た生成物(97.5mg,0.11mmol)および2,6−ルチジン(0.08mL,0.69mmol)のCHCN(2mL)溶液を、0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(0.08mL,0.56mmol)を加えた。反応混合物を0℃で6時間加熱し、ついで30分で室温に暖めた。MeOH(1mL)を加え、20分攪拌した。混合物を濃縮し、粗生成物 HPLCにより精製し、96.1mgの酸177を90%の収率で得た。
【0772】
【化501】
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実施例178:化合物178の製造
【0773】
【化502】
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エチルホスフィナート(実施例177,158.1mg,0.18mmol)およびp−トシルヒドラジン(551.9mg,1.85mmol)のTHF(6mL)溶液を70℃に加熱しながら、THF(1mL)中のTEA(0.26mL)を10分で加えた。反応混合物を60℃で一晩攪拌した。THF(1mL)中の追加のヒドラジン(555mg)およびTEA(0.26mL)を加え、60℃で16時間攪拌した。さらにTHF(1mL)中のヒドラジン(552mg)およびTEA(0.26mL)を加え、60℃で9時間攪拌した。混合物を冷凍庫中に5.5日間保存した。ヒドラジン(1.11g)およびTEA(0.52mL)を加え、60℃で20時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAcで希釈し、その後0.5NのNaOH(2×50mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2×25mL)で抽出した。有機層をブリンで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。残渣をコンビフラッシュで精製し、10%の生成物を含有する88.3mgの混合物を得た。得られた混合物をCHCN(5mL)に溶解した。ヒドラジン(618mg,2.07mmol)およびTEA(0.29mL)を加えた。混合物を60℃で一晩攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣EtOAc(30mL)に溶解した。溶液を、氷冷した1NのNaOH(2×20mL)およびブリンで洗浄した。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。残渣を薄層クロマトグラフィーによって精製し、71.5mgの飽和化合物を得た。飽和化合物(71.5mg,0.08mmol)および2,6−ルチジン(0.06mL,0.52mmol)のCHCN(2mL)溶液を0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(0.06mL,0.42mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、2時間攪拌した。MeOH(1mL)を加え、1時間攪拌した。混合物を濃縮し、粗生成物をHPLCにより精製し、49.2mgの酸178を得た。
【0774】
【化503】
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実施例179:化合物179の製造
【0775】
【化504】
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実施例175のブロシレート(255mg,0.31mmol)、CsCO(102mg,0.31mmol)およびフェニルキノリン(79mg,0.31mmol)の溶液をN−メチルピロリドン(3mL)中、60℃で攪拌した。4時間後、反応系を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCOでクエンチした。有機層を、飽和NaHCO(2×)およびブリンで洗浄した。有機層を乾燥し、濃縮した。物質をカラムクロマトグラフィーで精製し、目的生成物(114mg,41%)を得た。
【0776】
Boc−アミン(114mg,0.14mmol)およびトリフルオロ酢酸(500μl)のCHCl(1mL)溶液を、室温で1時間攪拌した。次いで、溶液を濃縮し、トルエン(2×)と共沸した。残渣をTHF(1mL)で攪拌し、THF(500μl)中のシクロペンチルクロロホルメート(0.69mmol)およびトリエチルアミン(230μl,1.66mmol)を順番に加えた。該溶液を室温で1時間攪拌した。反応混合物を、水と酢酸エチルとの間で分配した。有機層をブリンで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィーで精製し、エチルホスフィナート(86mg,76%)を得た。
【0777】
エチルホスフィナート(39mg,0.04mmol)およびTMSI(30μl,0.23mmol)のCHCN(1mL)溶液を30分攪拌し、次いで2,6−ルチジン(500μl)を加えた。溶液を濃縮し、メタノールおよびトルエンとともに共沸した。粗物質をHPLCにより精製し、化合物179(21mg,56%)を得た。
【0778】
【化505】
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実施例180:化合物180の製造
【0779】
【化506】
[この文献は図面を表示できません]

化合物152の製造で記載した手順に類似の実験手順に倣い、化合物180を製造した。
【0780】
【化507】
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実施例181:化合物181の製造
【0781】
【化508】
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ブロシレート(実施例171)(182mg,0.23mmol)、CsCO(76mg,0.23mmol)および7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−オール(58mg,0.23mmol)の1−メチル−2−ピロリジノン(2.3mL)溶液を、65℃で3.5時間攪拌した。該溶液をEtOAcで希釈し、2.5%NaHCO溶液でクエンチした。有機相を2.5%NaHCO溶液(2×)およびブリンで洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。
【0782】
粗生成物(93mg,0.12mmol)および2,6−ルチジン(81μl,0.70mmol)のCHCN(3mL)溶液を、0℃で攪拌しながら、ヨードトリメチルシラン(99μl,0.70mmol)を滴下した。溶液を室温に暖め、1.5時間攪拌した。溶液を0℃に冷却しなおり、追加の2,6−ルチジン(40μl,0.35mmol)およびヨードトリメチルシラン(49μl,0.35mmol)を加えた。次いで、溶液を再び室温で1.5時間攪拌した。溶液を0℃に冷却し、EtN(500μl)およびMeOH(1mL)を加えた。反応混合物を濃縮し、HPLC精製によって残渣から、181(70mg,78%)を白色固体として得た。
【0783】
【化509】
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実施例182:化合物182の製造
【0784】
【化510】
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ホスフィナート(実施例181,81mg,0.10mmol)および2,4,6−トリイソプロピルベンゼン−スルホニルヒドラジン(292mg,0.98mmol)のTHF(3mL)溶液を、60℃で攪拌しながら、EtN(137μl,0.98mmol)を5分間で滴下した。1時間後、反応系を冷却し、追加の2,4,6−トリイソプロピルベンゼン−スルホニルヒドラジン(292mg,0.98mmol)を加えた。これに次いで、さらにEtN(137μl,0.98mmol)をゆっくり加えた。1時間後、さらに2,4,6−トリイソプロピルベンゼン−スルホニルヒドラジン(292mg,0.98mmol)およびEtN(137μl,0.98mmol)を加えた。1時間後、反応系をEtOAcで希釈し、飽和NHCl(2×)で洗浄した。THFを有機層に加え、これを飽和NHCl、飽和NaCOおよびHOで抽出した。得られた一位相溶液をEtOAcで抽出した。合わせた有機洗浄液をブリンで抽出し、MgSOで乾燥し、濃縮した。飽和ホスフィナート(70mg,87%)を、HPLCによって残渣から生成し、ガラス状の白色固体を得た。LC/MS=802.7(M+l),824.4(M+Na)
飽和ホスフィナート(70mg,0.09mmol)および2,6−ルチジン(61μl,0.52mmol)のCHCN(3mL)溶液を0℃に冷却し、ヨードトリメチルシラン(75μl,0.52mmol)を滴下した。溶液を室温で1時間攪拌した。次いで、反応系を0℃に冷却し、追加の2,6−ルチジン(30μl,0.26mmol)およびヨードトリメチルシラン(37μl,0.26mmol)を加えた。次いで、該溶液を再び室温に暖め、3時間攪拌した。反応系を0℃に冷却し、EtN(500μl)およびMeOH(1mL)を加えた。反応系を濃縮し、HPLCにより残渣から182(46mg,69%)をオフホワイト固体として単離した。
【0785】
【化511】
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実施例183:化合物183の製造
【0786】
【化512】
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ステップ1. BOC−保護されたホスフィナート(実施例143に記載,2.22g、2.46mmol)のCHCl(10mL)溶液に、1,4−ジオキサン(50mL,200mmol)中の4NのHClを加えた。反応混合物を室温で3.5時間攪拌し、濃縮し、CHaClとともに共蒸発させ、真空乾燥し、目的アミンを褐色固体として得た。
ステップ2. ステップ1で得たアミン(60mg,0.075mmol)のCHCl(0.7mL)溶液に、0℃で、CHCl(0.2mL,0.062mmol)中の6.8Mのシクロペンチルイソシアネートを加えた。反応混合物を1時間攪拌し、−20℃の冷凍庫内で一晩保ち、濃縮した。残渣をコンビフラッシュで精製し、50.6mgの中間体エステルを得た。得られたエステル(50mg)をCHCN(2mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.2mL)を加えた。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌し、0℃に冷却した。TEA(0.5mL)、次いでMeOH(2mL)を加えた。混合物を濃縮し、HPLCで精製し、11.6mgの化合物183を得た。
【0787】
【化513】
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実施例184:化合物184の製造
【0788】
【化514】
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4−トリフルオロ酪酸(15.5mg,0.11mmol)およびアミンHCl塩(実施例183,70mg,0.084mmol)を、CHCl(1mL)/DMF(0.5mL)に溶解した。HATU(47.88mg,0.13mmol)およびDIPEA(0.06mL,0.34mmol)を加え、混合物を室温で15分攪拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAcに再溶解し、5%LiCl、飽和NaHCOおよびブリンで洗浄し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、33.4mgの中間体エステルを得た。得られたエステル(33.4mg,0.036mmol)をCHCN(2mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.2mL)を加えた。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌し、0℃に冷却した。TEA(0.5mL)、次いでMeOH(2mL)を加えた。混合物を濃縮し、HPLCで精製し、17.7mgの化合物184を得た。
【0789】
【化515】
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実施例185:化合物185の製造
【0790】
【化516】
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化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物185を製造した。
【0791】
【化517】
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実施例186:化合物186の製造
【0792】
【化518】
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化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物186を製造した。LC/MS=909(M+1)
実施例187:化合物187の製造
【0793】
【化519】
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アミン(実施例185)(130mg,0.16mmol)およびBoc−L−tert−ロイシン(45mg,0.20mmol)の溶液を、CHCl(2mL)/DMF(0.5mL)に溶解した。HATU(93mg,0.24mmol)およびDIPEA(0.13mL,0.45mmol)を加え、混合物を室温で15分攪拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAcに再溶解し、5%LiCl、飽和NaHCOおよびブリンで洗浄し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、133mgのテトラペプチドを81%の収率で得た。
【0794】
テトラペプチド中間体(133mg,0.13mmol)をCHCN(2mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.2mL)を加えた。反応混合物を室温に暖め、0.5時間攪拌し、0℃に冷却した。TEA(0.4mL)、次いでMeOH(2mL)を加えた。混合物を濃縮し、HPLCで精製し、82.6mgの187を57%の収率で得た。
【0795】
【化520】
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実施例188:化合物188の製造
【0796】
【化521】
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CHCl(4mL)中の実施例185で示したように製造したアミン(60mg,0.075mmol)およびp−トリルボロン酸(20mg,0.15mmol)の混合物に、分子ふるい(150mg)、TEA(0.2mL)およびCu(OAc)を順番に加えた。反応混合物を、乾燥管を用い空気中で18時間攪拌し、CHClで希釈し、セライトでろ過した。ろ液を濃縮し、HPLCで精製し、100mgの中間体エステルを得た。該エステル(100mg,0.075mmol)および2,6−ルチジン(0.09mL,0.75mmol)をCHCN(2mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.05mL,0.38mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、1時間攪拌し、0℃に冷却した。MeOH(0.2mL)を加え、室温に暖めた。混合物を濃縮し、HPLCで精製し、4.6mgの188を黄色固体として得た。
【0797】
【化522】
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実施例189:化合物189の製造
【0798】
【化523】
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化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物189を製造した。
【0799】
【化524】
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実施例190:化合物190の製造
【0800】
【化525】
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化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物190を製造した。
【0801】
【化526】
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実施例191:化合物191の製造
【0802】
【化527】
[この文献は図面を表示できません]

化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物191を製造した。
【0803】
【化528】
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実施例192:化合物192の製造
【0804】
【化529】
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実施例185のステップ1で製造したアミン(70mg,0.087mmol)のTHF(2mL)溶液に、チオカルボニルジイミダゾールを加え、室温で1時間攪拌した。MeOH(1mL)中の2.0Mのアンモニウムを加え、蓋を付けたバイアル内、50℃で1時間攪拌し、濃縮した。残渣をCHCl(2mL)に溶解し、α−ブロモケトン(35μL)を加え、50℃で1時間攪拌し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュで精製し、80mgのホスフィナートを得た。ヨードトリメチルシラン(0.1mL)を用いた脱保護により192を得た。
【0805】
【化530】
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実施例193:化合物193の製造
【0806】
【化531】
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1,2−ジメトキシエタン(5.5mL)および水(0.6mL)の混合溶剤中の、化合物184(308mg,0.305mmol)、トシルヒドリジド(425mg,2.28mmol)および酢酸ナトリウム(375mg,4.58mmol)の混合物を、95℃で3時間攪拌した。次いで、反応混合物を3mLの体積に濃縮し、ろ過した。ろ液をHPLCにより精製し、250mg(81%)の化合物193を得た。
【0807】
【化532】
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実施例194:化合物194の製造
【0808】
【化533】
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化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物194を製造した。
【0809】
【化534】
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実施例195:化合物195の製造
【0810】
【化535】
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完全に保護された大環状ホスフィナート(Boc保護基を用い、実施例152に記載されたように合成)をHClで処理し、Boc保護基を除去した。得られたアミンを、化合物195〜200を製造するために使用した。
【0811】
このアミン(34mg,0.04mmol)のEtOAc(2mL)溶液に、飽和NaHCO(2mL)を加え、激しく攪拌した。2,2−ジメチルプロピルクロロホルメート(7μL)を加え、15分攪拌した。2層を分離した。有機層をブリンで洗浄し、濃縮した。乾燥残渣をCHCN(1mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヨードトリメチルシラン(0.20mL)を加えた。反応混合物を0℃で0.5時間攪拌した。2,6−ルチジン(0.6mL)、次いでMeOH(3mL)を加えた。混合物を真空濃縮した。残渣をHPLCで精製し、25.2mgの化合物195を得た。LC/MS=959.1(M+l)
実施例196:化合物196の製造
【0812】
【化536】
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化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物196を製造した。LC/MS=915.2(M+1)
実施例197:化合物197の製造
【0813】
【化537】
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化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物197を製造した。LC/MS=955.1(M+1)
実施例198:化合物198の製造
【0814】
【化538】
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化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物198を製造した。LC/MS=983.1(M+1)
実施例199:化合物199の製造
【0815】
【化539】
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化合物184の製造で記載した手順に類似した実験手順に倣って、化合物199を製造した。LC/MS=944.3(M−H).
実施例200:化合物200の製造
【0816】
【化540】
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化合物200を、化合物194で記載した方法に類似した方法を使用して製造した。LCMS(M+1):955.24
実施例201:化合物201の製造
【0817】
【化541】
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化合物201を、化合物177で記載した方法に類似した方法を使用して製造した。LCMS(M+1):821.36
実施例202:化合物202の製造
【0818】
【化542】
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化合物202を、化合物178で記載した方法に類似した方法を使用して製造した。LCMS(M+1):823.37
実施例203:化合物203の製造
【0819】
【化543】
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化合物203を、化合物153で記載した方法と同じ方法を使用して製造した。ブロシレートの置き換えは、6−メトキシ−1−ナフトールを使用して行った。後続のステップは、先に記載した方法に類似していた。最終生成物を逆相HPLC(A:水/0.05%TFA,B:アセトニトリル/0.5%TFA)によって精製した。
【0820】
【化544】
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実施例204:化合物204の製造
【0821】
【化545】
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化合物204を白色固体として得た。
【0822】
【化546】
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実施例205:化合物205の製造
【0823】
【化547】
[この文献は図面を表示できません]

化合物205を白色固体として得た。
【0824】
【化548】
[この文献は図面を表示できません]

実施例 206:化合物206の製造
【0825】
【化549】
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化合物206を、化合物185で記載した方法に類似した方法を使用して製造した。LCMS(M+1):953.32
実施例207:化合物207の製造
【0826】
【化550】
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化合物207を、本明細書に記載した方法に類似した方法を使用して製造した。LCMS(M+1):745
実施例208:化合物208の製造
【0827】
【化551】
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化合物208を、本明細書に記載した方法に類似した方法を使用して製造した。LCMS(M+1):942
実施例209:化合物209の製造
【0828】
【化552】
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a. アミノ酸(702mg,3.16mmol)をMeCN(31mL)中でスラリーとし、飽和NaHCO(水溶液,32mL)、次いでN−シクロペンチルオキシ−(カルボニルオキシ)スクシンイミド(1.00g,4.41mmol)を少量づつ加えた。室温で2時間後、混合物を真空濃縮し、酢酸エチル(40mL)/HO(30mL)の間で分配し、その後HCl(1N)でpH=1の酸性とした。水層を取り出し、酢酸エチル(80mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブリン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮し、N−シクロペンチルオキシ(カルボニルオキシ)スクシンイミドの混じった1.32gの(R)−3−メチル−8−ノネン酸生成物を得た。LCMS(M+1):297.88
【0829】
【化553】
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b. N−boc−4−シス−ブロシルプロリンメチルエステル(1.77g,3.80mmol)をDCM(16mL)に溶解し、HCl(ジオキサン中4N,16mL)をゆっくり加えた。室温で1.5時間後、該溶液を真空濃縮し、粗固体をDMF(32mL)に溶解した。この溶液に粗(R)−3−メチル−8−ノネン酸(1.32g,3.16mmol)およびHATU(2.40g,6.32mmol)を加えた。該スラリーを0℃に冷却し、N−メチルモルホリン(1.75mL,15.92mmol)を滴下し、その後冷却バスを取り外した。室温で16時間後、溶液をLiCl(2%,水溶液,250mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、LiCl(2%,水溶液,25mL),飽和NaHCO(100mL)、飽和NHCl(100mL)、ブリン(100mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)により精製し、1.99gのアミド生成物を98%の収率で得た。LCMS(M+1):644.87
【0830】
【化554】
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c. プロリンメチルエステル(1.98g,3.07mmol)のTHF(10mL)およびMeOH(10mL)溶液に、LiOH(379mg,0.915mmol,10mLHO)の溶液を滴下した。室温で2時間後、得られた懸濁液をHOで希釈し、pH=1の酸性とした。水層を酢酸エチル(50mL×4)で抽出した。合わせた有機層をブリン(75mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空濃縮した。粗固体をDMF(30mL)に溶解し、アミノホスフィナート(1.13g,3.74mmol)、次いでHATU(2.34g,6.14mmol)を加えた。スラリーを0℃に冷却し、N−メチルモルホリン(1.70mL,15.46mmol)を滴下し、その後、冷却バスを取り外した。室温で16時間後、溶液をLiCl(5%,水溶液,200mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、LiCl(5%,水溶液,100mL)、HCl(0.5N,100mL),飽和NaHCO(100mL)、ブリン(100mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製し、2.17gのアミド生成物を78%の収率で得た。LCMS(M+1):912.02
【0831】
【化555】
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c. ホスフィナート−ジエンをCHCl(237mL)に溶解し、該溶液を30分脱気した。溶液を還流加熱し、グラブのGl触媒(492mg,0.598mmol)を加えた。還流温度で20時間後、トリスヒドロキシメチルホスフィン(3.71g,29.90mmol)、TEA(8.6mL,59.8mmol)およびHO(100mL)を加え、反応混合物を一晩還流した。室温に冷却した後、層を分離した。有機層を、HO(100mL)1/2飽和NaHCO(100mL×2)、LiCl(5%,水溶液,100 mL)、ブリン(100mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製し、1.32gの生成物を63%の収率で得た。LCMS(M+1):884.01
【0832】
【化556】
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d. 大環状環(1.32g,1.49mmol)、ヒドロキシキノリン(523mg,1.49mmol)およびCsCO(973mg,2.98mmol)をNMP(5.0mL)中でスラリー化し、8時間で65に加熱した。混合物をLiCl(5%,水溶液,50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、LiCl(5%,水溶液,35mL×3)、飽和NaHCO(40mL)、1/2飽和NaHCO(50mL)、ブリン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製し、1.13gのアミノチアゾールを76%の収率で得た。LCMS(M+1):997.31
【0833】
【化557】
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e. アミノチアゾール(1.13g,1.13mmol)をMeCN(11.2mL)に溶解し、0℃に冷却した(析出が観察された)。冷却したスラリーに、トリメチルシリルヨウ化物(800μL,5.62mmol)を滴下し、その後冷却バスと取り外した。室温で35分後、溶液を0℃に冷却し、2,6−ルチジン(1.3mL,11.2mmol)、次いでMeOH(1.3mL)を加えた。溶液を真空濃縮し、逆相 HPLC(0.1%TFAを含むMeCN−HO)によって、1.002gのホスフィン酸を80%の収率で得た。
【0834】
【化558】
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実施例210:化合物210の製造
【0835】
【化559】
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ホスフィン酸(702mg,0.632mmol)、酢酸ナトリウム(778mg,9.48mmol)およびトシルヒドラジン(886mg,4.76mmol)を、DME(5.75mL)およびHO(575μL)中でスラリー化し、1.5時間で95℃に加熱した。その後、さらに酢酸ナトリウム(160mg,1.95mmol)およびトシルヒドラジン(177mg,0.95mmol)を加え、混合物を95℃でさらに1.2時間加熱した。これを真空濃縮し、MeOHに溶解し、ろ過し、逆相HPLC(0.1%TFAを含むMeCN−HO)によって精製し、371mgのホスフィン酸を53%の収率で得た。
【0836】
【化560】
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実施例211:化合物211の製造
【0837】
【化561-1】
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a. プロリンメチルエステル(4.85g,8.67mmol)をMeOH(30mL)およびTHF(30mL)に溶解した。有機溶液に、水酸化リチウム(3.60g,86.7mmol)のHO(30mL)溶液をゆっくり加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、その後これをHO(20mL)で希釈し、HCl(1N)でpH=2の酸性とし、酢酸エチルで(40mL×3)抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、真空濃縮し、4.55gの酸を96%粗収率で得た。
【0838】
【化561-2】
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b. ビニルシクロプロパンホスフィナート(5.90g,13.6mmol)をTHF(100mL)に溶解し、ボラン−THF複合体(THF中1.0M,13.6mL,13.6mmol)をゆっくり加えた。室温で2時間後、過酸化水素(水中30%,1.4mL,13.6mmol)、次いで水酸化ナトリウム(1.0M,17.7mL,17.7mmol)をゆっくり加え、混合物を室温でさらに1っ時間攪拌した。次いで、混合物をHO(100ml)で希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、ブリン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製し、4.19gのアルコールを68%の収率で得た。
【0839】
【化562】
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c. アミノアルコール(1.57g,3.47mmol)、アリルブロマイド(1.50mL,17.3mmol)および分子ふるい(4Å)を、DCM(17mL)中で30分攪拌した。該混合物に酸化銀(2.80g,12.14mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。混合物をろ過し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製し、465mgのアリル化生成物を27%の収率で得た。
【0840】
【化563】
[この文献は図面を表示できません]

d. アミノエーテル(1.43g,2.89mmol)を、TFA(6mL)およびジメチルスルフィド(2mL)中、室温で一晩攪拌した。該溶液を酢酸イソプロピル(30mL)/ヘプタン(30mL)で希釈し、HCl(1N,30mL×2)で抽出した。有機層をさらにヘプタン(30mL)で希釈し、HCl(1N,30mL)で抽出した。ヘプタンによる希釈およびHClによる抽出を2回繰り返した。合わせた水層を、水酸化ナトリウムでpH=12の塩基性とし、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブリン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮し、754mgのアミンを72%の収率で得た。LCMS(M+1):360.07
【0841】
【化564】
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e. プロリン酸(303mg,0.555mmol)およびTEA(85μL,0.61mmol)をTHF(4.0mL)に溶解し、0℃に冷却した。該溶液にイソブチルクロロホルメート(80μL,0.61mmol)を加えた。さらに0℃で40分後、アミン(200mg,0.555mmol)をTHF(1.5mL)溶液として加え、混合物を室温に暖めた。室温で2時間後、混合物を飽和NaHCOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブリンで洗浄し、MgSOで乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製し、306mgのアミド生成物を62%の収率で得た。LCMS(M+1):889.87
【0842】
【化565】
[この文献は図面を表示できません]

f. ホスフィナート−ジエン(986mg,1.11mmol)をDCM(100mL)に溶解し、該溶液を30分脱気した。溶液を還流加熱し、グラブのGl触媒(250mg,0.31mmol)を加えた。還流温度で16時間後、さらにグラブのGl触媒(45mg,0.055mmol)を加えた。還流温度でさらに3時間後、さらにグラブのGl触媒(45mg,0.055mmol)を加えた。還流温度でさらに3時間後、トリスヒドロキシメチルホスフィン(2.3g,18.5mmol)、TEA(5.1mL,37mmol)およびHO(20mL)を加え、反応混合物を一晩還流した。室温に冷却した後、層を分離した。水層をDCM(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製し、440mgの生成物を46%の収率で得た。LCMS(M+1):859.93
【0843】
【化566】
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g. 大環状環(532mg,0.62mmol)、ヒドロキシキノリン(216mg,0.62mmol)およびCsCO(404mg,1.24mmol)を、NMP(6.0mL)中でスラリー化し、8時間で65℃に加熱した。混合物をLiCl(5%,水溶液,60mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、LiCl(5%,水溶液,35mL×3)、飽和NaHCO(40mL)、ブリン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール−酢酸エチル)によって精製し、456mgのアミノチアゾールを76%の収率で得た。LCMS(M+1):973.27
【0844】
【化567】
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h. 大環状環(456mg,0.468mmol)をMeCN(5.0mL)に溶解し、TMSI(0.34mL,2.35mmol)を滴下した。室温で10分後、2,6−ルチジン(0.27mL,2.33mmol)、次いでMeOH(0.27mL)を加え、該溶液を真空濃縮した。粗残渣をMeCN(3.0mL)に溶解し、飽和NaHCO(3.0mL)を加えた。該2層に、N−シクロペンチルオキシ(カルボニルオキシ)スクシンイミド(127mg,0.56mmol)を加えた。室温で2時間後、該層を分離し、水層をpH=2の酸性とし、酢酸エチル(7mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空濃縮し、粗残渣をDMFに溶解し、逆相分取HPLC(カラム:Phemomenex Gemini 5u,C18,110A,75×30mm,勾配:0.1%TFAを含む30〜95%アセトニトリル−水)によって直接精製し、216mgのホスフィン酸を48%の収率で得た。LCMS(M+1):957.20
実施例212:化合物212の製造
【0845】
【化568】
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ホスフィン酸(210mg,0.22mmol)、酢酸ナトリウム(270mg,3.29mmol)およびトシルヒドラジン(310mg,1.65mmol)を、DME(5.0mL)およびHO(500μL)中でスラリー化し、2時間で95℃に加熱した。混合物を0℃に冷却し、HCl(6N,550μL,3.29mmol)を加え、これを真空濃縮し、MeOHに溶解し、ろ過し、逆相HPLC(カラム:Phemomenex Gemini 5u,C18,110A,75×30mm,勾配: 0.1%TFAを含む30〜95%アセトニトリル−水)によって精製し、170mgのホスフィン酸を80%の収率で得た。LCMS(M+l):959.33
実施例213:化合物213の製造
【0846】
【化569】
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(A)(250mg,0.272mmol)のCHCN(3mL,0.1M)溶液に、0℃で、ヨードトリメチルシラン(194μL,1.36mmol)を加えた。反応混合物を0℃で5分攪拌した。2,6−ルチジン(315μL,2.72mmol)を加え、1.5時間攪拌した。MeOHを加え、30分攪拌した。混合物を濃縮し、最小量のMeOHに再溶解し、逆相HPLCによって精製し、190mg(70%)の(B)をTFA塩として得た。
【0847】
【化570】
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実施例213:化合物213の製造
【0848】
【化571】
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(C)(35mg,0.039mmol)のDME(1mL)/HO(0.1mL)溶液に、p−トシルヒドラジン(37mg,0.196mmol)およびNaOAc(32mg,0.39mmol)を加えた。反応混合物を1.5時間で95℃に加熱し、室温に冷却した。数滴の1NのHClを加え、pH=2に調整した。粗生成物を逆相HPLCで精製し、12.4mgの酸(D)を36%の収率で得た。
【0849】
【化572】
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実施例214:化合物214〜225の製造
本明細書に記載の手順に類似した手順を使用して、以下の化合物214〜225も製造することができる。
【0850】
【化573】
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【0851】
【化574】
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生物学的アッセイ
NS3酵素効力:精製NS3プロテアーゼをNS4Aペプチドと複合し、次いで化合物の段階希釈液(溶剤としてDMSOを使用)で培養する。反応を、二重標識化したペプチド基質の添加によって始め、蛍光強度における得られる速度論的増加を測定する。速度データの非線形回帰法によりIC50を計算する。活性は、最初に、遺伝子型Ibプロテアーゼに対して試験する。遺伝子型Ibに対して得られた効力に応じて、追加の遺伝子型(Ia,2a,3)および/またはプロテアーゼ阻害耐性酵素(D168Y,D168VまたはA156T変異体)を試験してもよい。全アッセイの間、BILN−2061をコントロールとして使用する。本発明の代表的な化合物を、このアッセイで評価し、IC50値は、一般的に、約1μm未満であることがわかった。
レプリコン効力および細胞毒性:Huh−luc細胞(BartenschlagerのI389luc−ubi−neo/NS3−3‘/ET遺伝子型Ibレプリコンを安定に複製する)を、化合物の段階希釈液(溶剤としてDMSOを使用)で72時間処理する。レプリコンコピーの数を生体発光により計測し、非線形回帰法によりEC50を計算する。同じ薬物希釈で処理した平行板の細胞毒性を、Promega CellTiter−Glo細胞生存能力アッセイを使用してアッセイする。Ibレプリコンに対して達成した効力に応じて、化合物を、遺伝子型Iaレプリコンおよび/またはD168YまたはAl56T変異体をエンコードする阻害耐性レプリコンに対して、試験してもよい。全アッセイの間、BILN−2061をコントロールとして使用する。本発明の代表的な化合物をこのアッセイで評価し、EC50値は、一般的に、約5μm未満であることがわかった。レプリコン効力に対する血清タンパク質の効果
レプリコンアッセイを、生理的濃度のヒトアルブミン(40mg/mL)またはα−酸糖タンパク質(1mg/mL)を添加した、通常細胞培地(DMEM+10%FBS)で行う。ヒト血清タンパク質存在下のEC50を、通常培地のEC50と比較して、効力におけるシフト倍数を決定する。
酵素選択性:ブタ膵臓エラスターゼ、ヒト白血球エラスターゼ、プロテアーゼ3およびカテプシンDを始めとする哺乳類のプロテアーゼの阻害を、各酵素に関するそれぞれの基質のKで測定する。各酵素のIC50を、NS31bプロテアーゼで得られるIC50と比較し、選択性を計算する。本発明の代表的な化合物は、活性であることを示した。
MT−4細胞の細胞毒性:MT4細胞を、化合物の段階希釈液で、5日間処理する。細胞の生存能力を、処理期間の最後に、Promega CellTiter−Gloアッセイを使用して測定し、非線形回帰法によってCC50を計算する。
EC50での細胞と結合する化合物濃度:Huh−luc培養物を、EC50と同じ濃度で、化合物を用いて培養する。複数の時点(0〜72時間)で、細胞をコールド培地で2回洗浄し、85%アセトニトリルで抽出し;それぞれの時点での培地のサンプルも抽出する。細胞および培地抽出物を、LC/MS/MSで分析し、各画分での化合物のモル濃度を決定する。本発明の代表的な化合物は、活性であることを示した。
溶解性および安定性:溶解性は、10mMの量のDMSO原液を取り、化合物を、試験培地溶液(PBS,pH7.4および0.1NのHCl,pH1.5)中、100μMの最終濃度(総DMSO濃度が1%)にすることにより決定した。試験培地溶液は、室温で1時間振盪しながら培養する。次いで溶液を遠心分離し、回収した上澄み液を、HPLC/UVによりアッセイする。溶解性は、規定された試験溶液で検出された化合物の量を、同じ濃度で、DMSO中で検出された量と比較することにより計算される。また、PBSを用い37℃で1時間培養した後、化合物の安定性を決定する。
凍結保存ヒト、イヌ、ラット肝細胞における安定性:各化合物を、肝細胞懸濁液(100μl,1つのウェル当たり80,000個の細胞)内、37℃で1時間まで培養する。凍結保存肝細胞を、血清を含まない培養培地で再構築する。懸濁液を96−ウェルプレート(50μL/ウェル)に移す。化合物を、培養培地中で2μMに希釈し、次いで肝細胞懸濁液を加え、培養を開始する。サンプルを、培養の開始から0、10、30および60分後に取り、90%アセトニトリル/10%水中の0.3%ギ酸で構成される混合物で、反応をクエンチする。各サンプルにおける化合物の濃度を、LC/MS/MSを使用して分析する。濃度−時間データを、単相指数式(monophasic exponential equation)に合わせて、肝細胞懸濁液中の化合物の消滅半減期(disappearance half−life)を決定する。また、データは、内因性肝クリアランスおよび/または総肝クリアランス合を表わすためにスケールアップされる。
ヒト、イヌおよびラットの肝臓S9画分における安定性:各化合物を、S9懸濁液(500μl,3mgタンパク質/mL)中、37℃(n=3)で、1時間まで培養する。化合物を、S9懸濁液に加え、培養を開始する。サンプルを培養の開始から0、10、30および60分後に取る。各サンプルにおいて、化合物の濃度を、LC/MS/MSを使用して分析する。S9懸濁液中の化合物の消滅半減期を、濃度−時間データを単相し数式に合わせて決定する。Caco−2透過性:化合物を契約規定に基づく業務(contract service)(Absorption Systems,Exton,PA)によりアッセイする。化合物を、略式で(blinded manner)契約者に提供する。前方(AからB)および逆方(BからA)の両方の透過性を測定する。Caco−2単層を、12−ウェルCostar Transwell(登録商標)プレート中のコラーゲンが塗布された、微孔質ポリカーボネート膜に、密集して成長させる。化合物は、前方透過性(AからB)に関しては、頂端側に投与し、逆方透過性(BからA)に関して、基底外側に投与する。細胞を37℃で、5%COを用いて、加湿したインキュベーター中で培養する。培養の開始時、培養から1時間および2時間後、200μLのアリコートを受液チャンバーから取り、新しいアッセイ緩衝液に置き換える。各サンプルにおける化合物の濃度を、LC/MS/MSで測定する。見かけの透過率、Pappを計算する。
血漿タンパク結合:
血漿タンパク結合は、平衡透析によって測定する。各化合物を、2μMの最終濃度で、ブランク血漿に固定する。固定された血漿およびホスフェート緩衝液を、組立て透析細胞の反対側に置き、次いで37℃の水浴中でゆっくり回転させる。培養の終点で、血漿およびホスフェート緩衝液中の化合物の濃度を測定する。結合していないパーセントを、以下の式を使用して計算する。
【0852】
【化575】
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(式中、CおよびCは、遊離である)結合濃度は、それぞれ、透析後緩衝液および血漿濃度として測定される。)
CYP450プロファイル:
各化合物を、NADPHの存在下または非存在下で、CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4、CYP2D6およびCYP2C19を含む、5個の組換えヒトヒトCYP450酵素のそれぞれを用いて培養する。
連続サンプルを、培養の開始、および培養開始から5、15、30、45および60分後に培養混合物から取る。培養混合物中の化合物の濃度を、LC/MS/MSにより決定する。培養後、各時点で、残っている化合物のパーセントを、培養開始時のサンプルと比較して計算する。
ラット、イヌ、サルおよびヒト血漿における安定性:
化合物を、血漿中(ラット、イヌ、サルまたはヒト)、37℃で2時間まで培養する。化合物を、1および10ug/mLの最終濃度で血漿に加える。化合物の添加から0、5、15、30、60および120分後に、アリコートを取る。各時点で、化合物の濃度および主な代謝産物をLC/MS/MSにより測定する。
【0853】
全ての刊行物、特許、および特許文献は、独立して参照により組み込まれるように、参照により本明細書に組み込まれる。本発明は、種々の特定で好ましい実施形態および技術に関して説明してきた。しかし、本発明の精神および範囲内に留まる限り、多くの変更および修正がなされてもよいことは理解されるべきである。