特許第6010661号(P6010661)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6010661-多段枚葉式基板処理装置 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6010661
(24)【登録日】2016年9月23日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】多段枚葉式基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20161006BHJP
   H01L 21/027 20060101ALI20161006BHJP
   H01L 21/306 20060101ALI20161006BHJP
【FI】
   H01L21/304 643A
   H01L21/30 569C
   H01L21/306 R
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-111909(P2015-111909)
(22)【出願日】2015年6月2日
【審査請求日】2016年2月12日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509311322
【氏名又は名称】株式会社ソフ.エンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】100105784
【弁理士】
【氏名又は名称】橘 和之
(72)【発明者】
【氏名】板倉 純一
(72)【発明者】
【氏名】平戸 和男
【審査官】 堀江 義隆
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−045772(JP,A)
【文献】 特開2001−307986(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
H01L 21/027
H01L 21/306
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1枚の基板を水平状態でステージに支持して回転させる基板回転装置と、上下方向へ複数段に配置された複数のチャンバとを備え、上記ステージまたは上記複数のチャンバを上下方向へ相対的に昇降移動可能とされた多段枚葉式基板処理装置であって、
上記基板回転装置は、上記ステージの下方で当該ステージから離間した位置に円盤を備え、
上記円盤は、その内径側から外径側に向かって高さが高くなる傾斜を有していることを特徴とする多段枚葉式基板処理装置。
【請求項2】
上記円盤は、上記チャンバが有する昇降移動用円形開口部の径よりも小さい径で、かつ、上記昇降移動用円形開口部の径と略同じ径により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の多段枚葉式基板処理装置。
【請求項3】
上記円盤は、上記ステージと上記複数のチャンバのうちの何れか1つとの相対位置が、上記基板の処理工程に応じた処理位置に位置決めされたときに、処理対象とされたチャンバの下側のチャンバが有する上記昇降移動用円形開口部を塞ぐ位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の枚葉式基板洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多段枚葉式基板処理装置に関し、特に、1つの基板に関する複数種類の処理を、上下方向へ複数段に配列した複数のチャンバで順次行うように成された装置に用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、1つの基板に関する複数種類の処理を複数のチャンバで順次行うように成された枚葉式の基板処理装置が知られている。この種の基板処理装置の中には、上下方向へ複数段に配列した複数のチャンバと、1つの基板をステージに支持して回転させる基板回転装置とを備え、基板を支持したステージまたは各チャンバを上下方向へ相対的に昇降移動可能とされた多段枚葉式基板処理装置もある(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
特許文献1に記載の清浄化装置では、鉢の中に3本のカナルが上下に重ねて備えられるとともに、鉢の内側のスペースの中に支持器が上下方向に移動可能に収められている。カナルの中では、支持器の上に載せられたケイ素円板から遠心力によって飛ばされた細かい酸のしずくおよび液体が凝縮され、パイプを通じて運び出されるようになっている。
【0004】
特許文献2に記載の枚葉式基板洗浄装置では、1枚のウェハを支持して回転させる基板回転装置が上下方向の移動を固定される一方、複数の円環状処理槽を上下方向へ複数段に配列された洗浄チャンバが、基板回転装置に対し上下方向へ相対的に昇降動作可能に構成されている。そして、洗浄処理工程に応じて、円環状処理槽の何れか1つが、基板回転装置に支持されたウェハに対応した位置に移動して位置決めされる。
【0005】
以上のように、1つの基板に関する複数種類の処理を複数のチャンバで順次行うように成された多段枚葉式基板処理装置では、一般的に、複数種類の処理が異なる液体を用いて行われる。そのため、あるチャンバにおける処理に使用している液体が、そのチャンバよりも下側のチャンバに落下しないようにする必要がある。
【0006】
このために従来の基板処理装置では、基板回転装置のステージに載せられた基板の周縁部が、断面形状が円形をしたチャンバの内径縁に対してほぼ隙間なく配置されるようにすることで、液体の下側への漏れを防いでいる。例えば、特許文献2に記載の枚葉式基板洗浄装置では、円環状処理槽の内径縁が、高速回転する基板回転装置の基板支持部の外径縁と非接触で、かつこれら両縁の間に形成される環状隙間が洗浄液等の下側への漏れを阻止する程度の微小間隔となるように設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平5−283395号公報
【特許文献2】特開2001−223194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献2に記載された従来の技術では、円環状処理槽の内径とほぼ同じ径を有する円形の基板しか処理することができないという問題があった。すなわち、円環状処理槽の内径と大きく異なる径を有する円形基板は処理することができず、汎用性に欠けるという問題があった。
【0009】
また、円環状処理槽の内径とほぼ同じ径を有する円形基板であっても、基板回転装置を低速回転させて処理を行うような場合には、液体の下側の処理槽への落下を阻止することができないという問題もあった。特許文献2のように、基板回転装置を高速回転させる場合には、基板上の液体が遠心力によって勢いよく外側に飛ばされるため、液体の下側への漏れを阻止することが可能である。しかしながら、基板回転装置を低速回転させる場合には、円形基板の周縁部と円環状処理槽の内径縁とのわずかな隙間から液体が下側へ漏れてしまう。
【0010】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、上下方向に配置された複数のチャンバを有する多段枚葉式基板処理装置において、様々な大きさの基板を処理する場合でも、あるチャンバにおける処理に使用している液体が下側のチャンバに落下してしまうことを防止できるようにすることを目的とする。また、本発明は、基板回転装置を低速回転させて処理を行うような場合であっても、液体が下側のチャンバに落下してしまうことを防止できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記した課題を解決するために、本発明では、1枚の基板を水平状態でステージに支持して回転させる基板回転装置と、上下方向へ複数段に配置された複数のチャンバとを備えた多段枚葉式基板処理装置において、ステージの下方で当該ステージから離間した位置に円盤を備えるようにしている。円盤は、その内径側から外径側に向かって高さが高くなる傾斜を有している。
【発明の効果】
【0013】
上記のように構成した本発明によれば、基板の周縁部が、チャンバの内径縁に対してほぼ隙間なく配置されるような形状をしていなくても、基板から落下した液体はその下側にある円盤で受け止められる。そのため、下側のチャンバに液体が落下してしまうことを防止することができる。これにより、様々な大きさの基板を処理することができ、その場合でも、あるチャンバにおける処理に使用している液体が下側のチャンバに落下してしまうことを防止することができる。
【0014】
また、本発明によれば、円盤の内径側から外径側に向かって高さが高くなるように、円盤に傾斜が設けられているので、円盤に落下した液体は、その重力(正確には、内径側に向かう分力)によって内径側に集められる。このため、基板回転装置を低速回転させて処理を行うような場合であっても、遠心力によって液体が外径側へ向かおうとする働きよりも、重力によって液体が内径側に向かおうとする働きの方が強くなり、液体が円盤の周縁部から下側のチャンバへ落下してしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態による多段枚葉式基板処理装置の要部構成例(ステージが下段のチャンバに位置決めされた状態)を示す断面図である。
図2】本実施形態の多段枚葉式基板処理装置を上方から見た状態を簡易的に示す図である。
図3】本実施形態による多段枚葉式基板処理装置の要部構成例(ステージが中段のチャンバに位置決めされた状態)を示す断面図である。
図4】本実施形態による多段枚葉式基板処理装置の要部構成例(ステージが上段のチャンバに位置決めされた状態)を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による多段枚葉式基板処理装置の要部構成例を示す断面図である。図2は、本実施形態の多段枚葉式基板処理装置を上方から見た状態を簡易的に示す図である。本実施形態では一例として、半導体基板の洗浄を1枚ずつ行う基板洗浄装置の構成を示している。
【0017】
図1および図2に示すように、本実施形態の多段枚葉式基板処理装置は、1枚の基板100を水平状態でステージ11に支持して回転させる基板回転装置10と、上下方向へ複数段に配置された複数のチャンバ21〜23を含むチャンバ装置20とを備えて構成されている。基板回転装置10は、チャンバ装置20の中央部に配置されている。
【0018】
本実施形態による多段枚葉式基板処理装置は、ステージ11または複数のチャンバ21〜23を上下方向へ相対的に昇降移動可能に構成されている。図1の例では、チャンバ装置20が固定され、基板回転装置10のステージ11が上下方向へ相対的に昇降移動可能に構成されている。これにより、洗浄処理工程に応じて、ステージ11が昇降移動し、固定された複数のチャンバ21〜23の何れかの位置に位置決めされる。
【0019】
ここで、図1は、ステージ11が最も下側に下降して、下段のチャンバ21の位置に位置決めされた状態を示している。図3は、ステージ11が昇降移動して、中段のチャンバ22の位置に位置決めされた状態を示している。図4は、ステージ11が最も上側に上昇して、上段のチャンバ23の位置に位置決めされた状態を示している。
【0020】
ステージ11は、その表面に対して垂直な方向の駆動軸12により支持されている。そして、駆動軸12は、モータ13によって上下方向に平行移動するとともに、水平方向に回転するようになっている。これにより、ステージ11は、モータ13の駆動により上下方向に平行移動するとともに、駆動軸12を中心として水平方向に回転する。
【0021】
本実施形態において、チャンバ装置20は、上下方向へ3段に配置された3つのチャンバ21〜23を備えている。下段のチャンバ21は、第1の液体によって基板100を洗浄するための部屋である。中段のチャンバ22は、第2の液体によって基板100を洗浄するための部屋である。上段のチャンバ23は、基板100の出し入れを行うための部屋である。
【0022】
まず、ステージ11を上段のチャンバ23に移動させて、基板100をステージ11に支持する。その後、ステージ11を下段のチャンバ21に移動させて、ステージ11を回転させながら第1の液体によって基板100を洗浄する。なお、給液機構は図示を省略しているが、第1の液体は、スイングアームに支持された液体供給ノズルから、ステージ11に支持された基板100の上に注入される。
【0023】
下段のチャンバ21での処理は、例えば、次に示すようにして行う。まず、第1の液体を注入しながらステージ11を低速回転させることにより、基板100の全面に第1の液体を行き渡らせ、これによって基板100を洗浄する。その後、ステージ11を高速回転させることにより、基板100上の液体を遠心力によって外方へ飛び散らせ、基板100を乾燥させる。なお、乾燥工程の際に、スイングアームに支持された気体供給ノズルから基板100に対して気体を吹き付けるようにしてもよい。
【0024】
次に、ステージ11を中段のチャンバ22に移動させて、ステージ11を回転させながら第2の液体によって基板100を洗浄する。第2の液体も、スイングアームに支持された給液ノズルから、ステージ11に支持された基板100の上に注入される。この中段のチャンバ22での処理も、下段のチャンバ21での処理と同様に行う。すなわち、第2の液体を注入しながらステージ11を低速回転させることによって基板100を洗浄した後、ステージ11を高速回転させることによって基板100を乾燥させる。
【0025】
最後に、ステージ11を再び上段のチャンバ23に移動させて、基板100をステージ11から取り外す。
【0026】
下段のチャンバ21には、ステージ11の上に載せられた基板100から遠心力によって飛ばされた液体が外に飛び出すのを防ぐためのフード21aが設けられている。フード21aの底部には、排液用の配管21bが設けられている。一方、フード21aの上部には、下段のチャンバ21と中段のチャンバ22との間でステージ11が上下方向に昇降移動可能なように開けられた円形開口部21cが設けられている。
【0027】
同様に、中段のチャンバ22には、ステージ11の上に載せられた基板100から遠心力によって飛ばされた液体が外に飛び出すのを防ぐためのフード22aが設けられている。中段のチャンバ22の底部には、排液用の配管22bが設けられている。一方、フード22aの上部には、中段のチャンバ22と上段のチャンバ23との間でステージ11が上下方向に昇降移動可能なように開けられた円形開口部22cが設けられている。
【0028】
本実施形態による多段枚葉式基板処理装置は、基板回転装置10がステージ11の下方に円盤14を備えたことを特徴としている。円盤14の中央部は、駆動軸12を通すために穴を有しており、円盤14が駆動軸12に固定されている。この円盤14は、図1に示すように、内径側から外形側に向かって高さが高くなる傾斜を有している。つまり、円盤14は、すり鉢形状に構成されている。
【0029】
また、図2に示すように、円盤14は、下段と中段のチャンバ21,22が有する円形開口部21c,22cの径よりも小さい径で、かつ、円形開口部21c,22cの径と略同じ径により形成されている。
【0030】
また、図3および図4に示すように、円盤14は、ステージ11が昇降移動して中段または上段のチャンバ22,23の位置に位置決めされたとき(ステージ11とチャンバ22,23との相対位置が、基板100の処理工程に応じた処理位置に位置決めされたとき)に、処理対象とされたチャンバ22,23の下側のチャンバ21,22が有する円形開口部21c,22cを塞ぐ位置に配置されている。
【0031】
すなわち、図3に示すように、ステージ11が中段のチャンバ22の位置に位置決めされたとき(ステージ11と中段のチャンバ22との相対位置が、基板100を第2の液体によって処理する際の処理位置に位置決めされたとき)、円盤14は、処理対象とされた中段のチャンバ22の下側にある下段のチャンバ21が有する円形開口部21cを塞ぐ位置に配置される。
【0032】
また、図4に示すように、ステージ11が上段のチャンバ23の位置に位置決めされたとき(ステージ11と上段のチャンバ23との相対位置が、基板100を出し入れする際の処理位置に位置決めされたとき)、円盤14は、処理対象とされた上段のチャンバ23の下側にある中段のチャンバ22が有する円形開口部22cを塞ぐ位置に配置される。
【0033】
以上のように構成した本実施形態の多段枚葉式基板処理装置によれば、基板100の周縁部が、断面円形をしたチャンバ装置20の内径縁に対してほぼ隙間なく配置されるような形状をしていなくても、ステージ11の停止時または低速回転時に基板100から落下した液体は、ステージ11の下側にある円盤14で受け止められる。そのため、下側のチャンバに液体が落下してしまうことを防止することができる。
【0034】
これにより、円形開口部21c,22cを通過可能な範囲で、様々な大きさの基板100を処理することができ、その場合でも、中段のチャンバ22における処理に使用している第2の液体が、その下側にある下段のチャンバ21に落下してしまうことを防止することができる。
【0035】
また、本実施形態の多段枚葉式基板処理装置によれば、円盤14の内径側から外形側に向かって高さが高くなるように、円盤14に傾斜が設けられているので、円盤14に落下した液体は、その重力(正確には、内径側に向かう分力)によって内径側に集められる。このため、ステージ11を低速回転させて処理を行うような場合であっても、遠心力によって液体が外径側へ向かおうとする働きよりも、重力によって液体が内径側に向かおうとする働きの方が強くなり、液体が円盤14の周縁部から下側のチャンバへ落下してしまうことを防止することができる。
【0036】
なお、円盤14に溜まった液体を排液するときは、ステージ11を高速回転させればよい。ステージ11を高速回転させると、重力によって液体が内径側に向かおうとする働きよりも、遠心力によって液体が外径側へ向かおうとする働きの方が強くなり、遠心力によって液体が外に向かって飛ばされる。円盤14から飛ばされた液体は、配管21b,22bを通って排液される。
【0037】
また、本実施形態の多段枚葉式基板処理装置によれば、ステージ11が中段または上段のチャンバ22,23の位置に位置決めされたときに、下側のチャンバ21,22が有する円形開口部21c,22cを塞ぐ位置に円盤14が配置されるので、下側のチャンバ21,22で使用された液体の雰囲気が上側のチャンバ22,23に上昇してくるのを防止することもできる。
【0038】
上述したように、本実施形態では、最初にステージ11を下段のチャンバ21に移動させて、第1の液体によって基板100を洗浄した後、ステージ11を中段のチャンバ22に移動させて、第2の液体によって基板100を洗浄する。中段のチャンバ22において基板100を処理する際には、下段のチャンバ21での処理に使用していた第1の液体は配管21bから廃液されているが、当該第1の液体による雰囲気が下段のチャンバ21に残存していることがある。本実施形態によれば、この第1の液体の雰囲気が、第2の液体を用いて処理中の中段のチャンバ22に上昇してくるのを防ぐことができる。
【0039】
同様に、中段のチャンバ22において第2の液体によって基板100を洗浄した後、ステージ11を上段のチャンバ23に移動させて、基板100を取り出す際に、中段のチャンバ22に残存している第2の液体による雰囲気が上段のチャンバ23に上昇してくるのを防ぐことができる。
【0040】
なお、上記実施形態では、チャンバ装置20を固定する一方で、基板回転装置10のステージ11を上下方向へ昇降移動可能に構成する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。逆に、基板回転装置10のステージ11を上下方向に固定する一方で、チャンバ装置20を上下方向へ昇降移動可能に構成するようにしてもよい。
【0041】
また、上記実施形態では、多段枚葉式基板処理装置の一例として基板洗浄装置を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、基板の洗浄を行う装置に限らず、エッチングや現像などを行う装置にも本発明を適用することが可能である。すなわち、1つの基板に対し、異なる液体を用いた複数種類の処理を、上下方向へ複数段に配列した複数のチャンバで順次行うように成された装置であれば、何れにも本発明を適用することが可能である。
【0042】
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0043】
10 基板回転装置
11 ステージ
14 円盤
20 チャンバ装置
21〜23 チャンバ
21c,22c 昇降移動用円形開口部
【要約】
【課題】上下方向に配置された複数のチャンバを有する多段枚葉式基板処理装置において、様々な大きさまたは様々な形状の基板を処理する場合でも、液体が下側のチャンバに落下してしまうことを防止できるようにする。
【解決手段】1枚の基板100を水平状態でステージ11に支持して回転させる基板回転装置10と、上下方向へ複数段に配置された複数のチャンバ21〜23とを備えた多段枚葉式基板処理装置において、ステージ11の下方に円盤14を備えることにより、基板100から落下した液体がその下側にある円盤14で受け止められるようにして、下側のチャンバに液体が落下してしまうことを防止できるようにする。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4