(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、動物用トイレ装置が床面に置かれている状況では、動物が構造物内の収容空間を動き回る際に、動物用トイレ装置にぶつかり、動物用トイレ装置の位置がずれてしまうおそれがある。このような場合、動物用トイレ装置が構造物の前面のガラスパネル近傍に配置され、動物が収容空間の奥に居ることになり顧客からよく見えなくなるという問題や、排泄物が収容空間の前方に位置することになり顧客の印象を悪くするという問題が発生する。また、動物用トイレ装置の位置がずれる際に、動物用トイレ装置から動物用トイレシートが外れてしまい、構造物の床面が汚れたり、床面の排泄物を動物が踏むなどして動物が汚れたりするという問題が発生する。さらに、これらの問題の発生に伴い、管理者の清掃の手間が増える、あるいは、衛生環境が悪化するといった問題も生じ得る。このため、動物収容用構造物において、動物用トイレ装置の位置ずれを抑制する技術が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]動物収容用構造物であって、床部と;前記床部と交差する壁部と;動物用トイレ装置を押さえるために前記床部に配置されている金属製の金具と;を備え;前記金具は、前記動物用トイレ装置の二辺が前記壁部に接するように前記動物用トイレ装置が前記床部に載置された際の該二辺とは異なる他の辺の外側であって、該二辺の間の角の対角を挟む他の二辺の外側、且つ前記金具により前記動物用トイレ装置の水平方向の移動が規制される位置に配置されている、動物収容用構造物。
この形態の動物収容用構造物によれば、動物用トイレ装置の二辺が動物収容用構造物の壁部に接するように動物用トイレ装置が床部に載置され、該二辺の間の角の対角を挟む該二辺とは異なる他の二辺の外側に金具が配置されているので、動物用トイレ装置の水平方向の移動が抑制され、動物が動物用トイレ装置にぶつかった際等において、動物用トイレ装置の位置ずれを抑制できる。加えて、壁部と金具とにより動物用トイレ装置において互いに対角に位置する二つの部分の位置ずれを共に抑制できるので、動物用トイレ装置の位置ずれをより確実に抑制できる。
【0006】
(1)本発明の一形態によれば、動物収容用構造物が提供される。この動物収容用構造物は、床部と;前記床部と交差する壁部と;動物用トイレ装置を押さえるために前記床部に配置されている金属製の金具と;を備え;前記金具は、前記動物用トイレ装置の少なくとも一辺が前記壁部に接するように前記動物用トイレ装置が前記床部に載置された際の該少なくとも一辺とは異なる他の辺の外側であって、前記金具により前記動物用トイレ装置の水平方向の移動が規制される位置に配置されている。
この形態の動物収容用構造物によれば、動物用トイレ装置の少なくとも一辺が動物収容用構造物の壁部に接するように床部に載置され、該少なくとも一辺とは異なる他の辺の外側に動物用トイレ装置を押さえるための金具が配置されているので、動物用トイレ装置の水平方向の移動が抑制され、動物が動物用トイレ装置にぶつかった際等において、動物用トイレ装置の位置ずれを抑制できる。
【0007】
(2)上記形態の動物収容用構造物において、前記金具は、前記動物用トイレ装置の二辺が前記壁部に接するように前記動物用トイレ装置が前記床部に載置された際の該二辺とは異なる他の辺の外側であって、該二辺の間の角の対角を挟む他の二辺の外側に配置されていてもよい。この形態の動物収容用構造物によれば、動物用トイレ装置の二辺が動物収容用構造物の壁部に接するように動物用トイレ装置が床部に載置され、該二辺の間の角の対角を挟む該二辺とは異なる他の二辺の外側に金具が配置されているので、壁部と金具とにより動物用トイレ装置において互いに対角に位置する二つの部分の位置ずれを共に抑制できる。したがって、動物用トイレ装置の位置ずれをより確実に抑制できる。
【0008】
(3)上記形態の動物収容用構造物において、前記金具は、前記他の二辺の外側に配置され前記他の二辺に沿って屈曲した形状を有してもよい。この形態の動物収容用構造物によれば、動物用トイレ装置の二辺が動物収容用構造物の壁部に接するように動物用トイレ装置が床部に載置され、該二辺の間の角の対角を挟む該二辺とは異なる他の二辺の外側に沿って屈曲した金具が配置されているので、動物用トイレ装置の位置ずれをより確実に抑制できる。加えて、屈曲した形状により金具自身の設置安定化を図ることができる。
【0009】
(4)上記形態の動物収容用構造物において、前記金具は、前記他の二辺の外側において前記他の二辺に沿ってそれぞれ直線状に配置されている二つの副金具から成ってもよい。この形態の動物収容用構造物によれば、金具が二つの副金具から成るので、二つの副金具を配置する位置をそれぞれ適宜調整することにより、動物用トイレ装置の形状に合わせて動物用トイレ装置の移動を抑制するために適切な位置に配置できる。このため、動物用トイレ装置の位置ずれをより確実に抑制できる。
【0010】
(5)上記形態の動物収容用構造物において、前記金具の外観形状は、L型アングル形状であってもよい。この形態の動物収容用構造物によれば、金具の外観形状は、L型アングル形状なので、金具全体としての設置安定化および軽量化を図ることができる。
【0011】
(6)上記形態の動物収容用構造物において、前記金具は、金属製パイプにより形成されていてもよい。この形態の動物収容用構造物によれば、金具は金属製パイプにより形成されているので、金具全体の強度の向上および軽量化を図ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
A.第1実施形態:
A1.動物収容用構造物の構成:
本発明の一実施形態としての動物収容用構造物10を適用した動物展示装置100の概略構成を、
図1および
図2を用いて説明する。
図1は、動物展示装置100の上面図である。
図2は、
図1に示すA−A断面図である。
図1および
図2では、使用状態における動物展示装置100を示している。また、
図1および
図2では、Z軸が鉛直方向となり、X−Y平面が水平面と平行になるように、X軸、Y軸およびZ軸が設定されている。
【0014】
動物展示装置100は、動物を収容して展示するために、例えば、ペットショップにおいて用いられる。動物展示装置100は、互いにほぼ同じ構成を有する5つの動物収容用構造物10をX軸方向に並べた構造を有する。
図1および
図2では、図示の便宜上、最も右側に位置する動物収容用構造物10の構成要素にのみ符号を付し、他の動物収容用構造物の構成要素の符号は省略している。以降では、最も右側に位置する動物収容用構造物10について代表して説明する。なお、最も右側の動物収容用構造物10は、X軸方向の長さが大きい点で他の各動物収容用構造物10と異なり、他の構成は他の各動物収容用構造物10と同じである。最も右側に位置する動物収容用構造物10の動物収容空間は、他の各動物収容用構造物10に収容されている複数のペットを一時的に放し飼いするための空間や、複数のペットを展示するための空間として用いてもよい。
【0015】
動物収容用構造物10は、内部に動物を収容するための空間が形成された中空の箱状の外観形状を有する。動物収容用構造物10は、床部20と、互いに対向する壁部30a、30bと、前面パネル部40と、背面部50と、を備える。上述の動物収容空間は、床部20と、壁部30a、30bと、前面パネル部40と、背面部50と、により画定される。壁部30a、30b、前面パネル部40および背面部50は、請求項における壁部の下位概念に相当する。
【0016】
床部20は、板状の外観形状を有する。本実施形態において、床部20は、木製の板状部材により形成されている。
図1および
図2に示すように、床部20には、動物用トイレ装置70が取り外し可能に載置されている。また、床部20には、金具60が取り付けられている。動物用トイレ装置70は、床部20において、+X方向と+Y方向の隅、すなわち、動物収容用構造物10を正面(前面パネル部40側)から見て左奥隅に配置されている。動物用トイレ装置70には、動物用トイレシートが着脱可能に取り付けられる。動物用トイレ装置70の平面視形状は、略長方形である。
図1に示すように、各動物収容用構造物10では、動物用トイレ装置70の長手方向がY軸と平行となり、短手方向がX軸と平行となるように、動物用トイレ装置70が配置されている。より具体的には、動物用トイレ装置70の短手方向の一辺L1は、背面部50に接し、長手方向の一辺L2は、壁部30aに接している。金具60は、略L字形の外観形状を有する金属製の金具であり、動物用トイレ装置70の長手方向の他辺である辺L4の外側かつ短手方向の他辺である辺L3の外側に配置されている。金具60の配置をより具体的に言えば、金具60は、動物用トイレ装置70の−X方向と−Y方向との角において動物用トイレ装置70の外周側に沿って配置されている。金具60は、動物用トイレ装置70の水平方向の移動を規制するために用いられる。動物用トイレ装置70と金具60の構成および配置については、後ほど詳しく述べる。
【0017】
壁部30a、30bは、いずれも板状の外観形状を有し、互いに対向して配置されている。壁部30a、30bは、いずれも床部20に直交して配置されている。なお、直交に限らず任意の角度で交差してもよい。上述の「交差する」とは、各部の内側面を延長して得られた面同士が交わることを意味する。本実施形態において、壁部30a、30bは、木製の板状部材により形成されている。なお、木製に限らず、例えば、光透過性を有する樹脂製の板状部材により形成されていてもよい。
【0018】
前面パネル部40は、板状の外観形状を有する。前面パネル部40は、光透過性を有する樹脂製の板状部材により形成されている。前面パネル部40は、床部20と壁部30a、30bとにそれぞれ直交して配置されている。
【0019】
背面部50は、ドア部51を備えている。動物展示装置100の管理者は、ドア部51を開閉し、動物収容空間の清掃等を行う。背面部50には、厚み方向(Y軸方向)に貫通する貫通孔52が形成されている。貫通孔52は、動物用の給水装置や、メンテナンス用具を取り付けるために用いられる。本実施形態では、動物収容用構造物10は、天井部を備えていない。なお、天井部を備えてもよい。
【0020】
A2.動物用トイレ装置および金具の構成の配置:
図3は、床部20における動物用トイレ装置70と金具60の構成を拡大して示す斜視図である。動物用トイレ装置70は、本体部71と枠部72とを備え、動物用トイレシート80が取り付けられる。動物用トイレシート80の平面視形状は矩形である。本体部71は、矩形の平面視形状を有する板状の部材である。枠部72は、矩形の平面視輪郭形状を有する貫通孔が中央に形成された枠状の外観形状を有する。枠部72は、本体部71と係合するための一対の係合部721を有し、かかる一対の係合部721により、本体部71に対して着脱自在に取り付けられる。
【0021】
動物用トイレ装置70への動物用トイレシート80の取り付けは、以下のような手順により行われる。まず、本体部71の上面に動物用トイレシート80を載置し、次に、動物用トイレシート80の縁部を本体部71に押さえつけるように、枠部72を動物用トイレシート80の上から本体部71に乗せ、一対の係合部721により枠部72を本体部71に係合させる。これにより、動物用トイレシート80は、本体部71からずれないように取り付けられ、また、枠部72の中央の貫通孔から外部に露出する。このようにして動物用トイレシート80が取り付けられた動物用トイレ装置70は、枠部72の貫通孔から露出した動物用トイレシート80が上方に位置するように、すなわち、動物収容空間に面するように、床部20に載置されて用いられる。
【0022】
動物用トイレシート80の交換は、以下のような手順により行われる。枠部72を本体部71から取り外す。使用済みの動物用トイレシート80を本体部71から取り外し、新たな動物用トイレシート80を本体部71に載置する。枠部72を動物用トイレシート80の上から本体部71に乗せて一対の係合部721により本体部71に係合させる。
【0023】
動物用トイレ装置70は、動物用トイレ装置70の四辺のうち、短手方向の二辺L1、L3のうち+Y方向の辺L1が背面部50と接するように背面部50と平行に床部20に載置されている。また、長手方向の二辺L2、L4のうち+X方向の辺L2が壁部30aと接するように壁部30aと平行に床部20に載置されている。ここで「辺」とは、動物用トイレ装置70全体の平面視形状を略矩形と捉えた場合の辺を意味する。
【0024】
金具60は、L字型の外観形状を有し、動物用トイレ装置70の長手方向の一辺L4と短手方向の一辺L3に沿って直角に屈曲している。また、金具60には、4つのねじ穴62a、62b、62cおよび62dが設けられている。これらのねじ穴には、木ねじが螺入されており、金具60は、床部20に固定されている。なお、床部20に雌ねじを設けて金具60と床部20とを固定してもよい。金具60の詳細な構成については、
図4を用いて後述する。
【0025】
図3に示すように、金具60は、背面部50と対向する辺L3と壁部30aと対向する辺L4の外側に配置され、また、背面部50と接する辺L1と壁部30aと接する辺L2との間の角C1の対角C2を挟むように配置されている。このような動物用トイレ装置70および金具60の配置態様により、動物用トイレ装置70は、背面部50により+Y方向の移動が規制され、金具60により−Y方向の移動が規制される。また、動物用トイレ装置70は、壁部30aにより+X方向の移動が規制され、金具60により−X方向の移動が規制される。したがって、動物収容空間に収容された動物が動物用トイレ装置70にぶつかったとしても、動物用トイレ装置70の位置ずれは抑制される。
【0026】
図4は、金具60の構成を示す斜視図である。
図4に示すように、金具60は、L字に屈曲した金属製の角パイプの両端に開口端をふさぐ蓋が取り付けられた構造を有する。金具60は、第1の直線状部61aと、第2の直線状部61bと、第1の蓋部63aと、第2の蓋部63bと、から成る。第1の直線状部61aおよび第2の直線状部61bは、互いに同じ構成を有する。具体的には、第1の直線状部61aおよび第2の直線状部61bでは、直線状の角パイプの一方の端面が軸方向に対して45°の角度をなすように形成され、他方の端面が軸方向に対して90°の角度をなすように形成されている。各直線状部61a、61bのZ軸方向に沿った断面の輪郭形状は、略正方形である。各直線状部61a、61bの断面の一辺(外径)d1は、例えば12mmとしてもよい。
【0027】
金具60は、以下のようにして作製される。まず、スチール製の角パイプを所定の長さで斜めに(45°の角度で)切断する。切断後の一方の部材(直線状部)を回転させてから切断面同士を接して配置し、切断面を溶接する。これにより、接合部分が金具60の屈曲部分となる。また、かかる屈曲部分には、溶接線611が形成されることとなる。金具60における第1の直線状部61aの+Y方向の端部に、第1の蓋部63aが嵌合される。また、金具60における第2の直線状部61bの+X方向の端部に、第2の蓋部63bが嵌合される。ここで、第1の蓋部63aおよび第2の蓋部63bは、金具60と同様に、金属製である。また、第1の蓋部63aおよび第2の蓋部63bは、互いに同じ構成を有する。第1の蓋部63aの−Y方向の端部には、第1の直線状部61aのパイプ穴に嵌合するような凸部が形成されている。また、第2の蓋部63bの−X方向の端部には、第1の蓋部63aと同様に、第2の直線状部61bのパイプ穴に嵌合するような凸部が形成されている。第1の蓋部63aと第1の直線状部61aとが嵌合させられ、また、第2の蓋部63bと第2の直線状部61bとが嵌合させられた後、嵌合部分が溶接され、金具全体にメッキ加工が施される。本実施形態では、かかる加工には、クロームメッキが用いられる。その後、4つのねじ穴62a、62b、62cおよび62dが形成され、金具60が完成する。なお、ねじ穴の数は、4つに限らず任意の数としてもよい。またねじ穴の位置も任意の位置に形成してもよい。
【0028】
以上説明した第1実施形態の動物収容用構造物10は、動物用トイレ装置70の辺L2が壁部30aと接し、辺L1が背面部50と接するように、動物用トイレ装置70が床部20に載置されている。また、辺L1と辺L4とに挟まれる角C1の対角C2を挟む辺L3と辺L4に沿って、辺L3とL4の外側に金具60が配置され、床部20に固定されている。したがって、動物用トイレ装置70は、壁部30aと背面部50と金具60とにより、水平方向の移動が抑制される。このため、動物が動物用トイレ装置70にぶつかった際等において、動物用トイレ装置70の位置ずれを抑制できる。また、金具60は、対角C2を挟む辺L3と辺L4に沿って屈曲した形状を有するので、動物用トイレ装置70の位置ずれをより確実に抑制できる。加えて、屈曲形状により、金具60自身の設置安定化を図ることができる。また、金具60は、金属製パイプにより形成されているので、金具60全体の強度の向上および軽量化を図ることができる。
【0029】
B.第2実施形態:
図5は、第2実施形態としての動物収容用構造物10aにおける動物用トイレ装置70の角C2近傍の拡大図である。第2実施形態の動物収容用構造物10aは、金具60に代えて金具60aを備えている点において、第1実施形態の動物収容用構造物10と異なる。第2実施形態の動物収容用構造物10aにおけるその他の構成は、第1実施形態の動物収容用構造物10と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0030】
金具60aは、第1の副金具601と、第2の副金具602との二つの副金具から成る。第1の副金具601および第2の副金具602は、スチールにより形成されており、L型アングル形状を有する。第1の副金具601は、動物用トイレ装置70の短手方向の一辺L3に沿って直線状に配置されている。第1の副金具601の屈曲した内側の二つの面のうち、一方の面は、X‐Z平面と平行であり、動物用トイレ装置70の−Y方向の端面と接している。また、他方の面は、X‐Y平面と平行であり、動物用トイレ装置70の底面と接している。第2の副金具602は、動物用トイレ装置70の長手方向の一辺L4に沿って直線状に配置されている。第2の副金具602の屈曲した内側の二つの面のうち、一方の面は、Y‐Z平面と平行であり、動物用トイレ装置70の−X方向の端面と接している。また、他方の面は、X‐Y平面と平行であり、動物用トイレ装置70の底面と接している。第1の副金具601は、2つの木ねじにより2箇所62c、62dでねじ止めされ、床部20に固定されている。同様に、第2の副金具602は、2つの木ねじにより2箇所62a、62bでねじ止めされ、床部20に固定されている。
【0031】
以上の構成を有する第2実施形態の動物収容用構造物10aでは、第1実施形態の動物収容用構造物10と同様に、動物用トイレ装置70の辺L2が壁部30aと接するとともに、辺L1が背面部50と接するように、動物用トイレ装置70が床部20に載置されている。また、辺L3と辺L4のそれぞれ外側には、第1の副金具601が辺L3と平行に配置され、第2の副金具602が辺L4と平行に配置され、それぞれ床部20に固定されている。したがって、動物用トイレ装置70は、背面部50により+Y方向の移動が規制され、第1の副金具601により−Y方向の移動が規制される。また、動物用トイレ装置70は、壁部30aにより+X方向の移動が規制され、第2の副金具602により−X方向の移動が規制される。したがって、動物収容空間に収容された動物が動物用トイレ装置70にぶつかったとしても、動物用トイレ装置70の位置ずれが抑制される。加えて、金具60aは、互いに独立した2つの副金具601、602から成るので、2つの副金具601、602を配置する位置をそれぞれ適宜調整することができ、動物用トイレ装置70の形状に合わせて動物用トイレ装置70の移動を抑制するために適切な位置に配置できる。このため、動物用トイレ装置70の位置ずれをより確実に抑制できる。また、2つの副金具601、602の外観形状は、L型アングル形状を有するので、金具60a全体としての設置安定化および軽量化を図ることができる。また、各副金具601、602において、屈曲した内側の二つの面のうち、一方の面が動物用トイレ装置70の底面と接するように配置されているので、かかる一方の面が動物用トイレ装置70によって隠れることとなる。このため、かかる面を有する部分が床部20に露出する構成に比べて、各副金具601、602に動物の足がぶつかることを抑制でき、安全性を向上できる。
【0032】
C.変形例:
C1.変形例1:
上記各実施形態では、動物用トイレ装置70の配置位置は、床部20における+X方向と+Y方向との角であったが、本発明はこれに限定されない。床部20の他の3つの角(隅)に配置されてもよい。また、壁部30a、30b、背面部50および前面パネル部40のいずれかに動物用トイレ装置70の一辺のみが接する位置に配置されてもよい。また、動物用トイレ装置70の配置位置に応じて金具60の配置位置および形状を変更してもよい。
【0033】
図6は、変形例における動物用トイレ装置70と金具60の配置位置を示す説明図である。
図6(a)は、変形例における動物用トイレ装置70と金具60の配置位置の第1の態様を示す。また、
図6(b)は、変形例における動物用トイレ装置70と金具60の配置位置の第2の態様を、
図6(c)は、変形例における動物用トイレ装置70と金具60の配置位置の第3の態様を、
図6(d)は、変形例における動物用トイレ装置70と金具60の配置位置の第4の態様を、
図6(e)は、変形例における動物用トイレ装置70と金具60の配置位置の第5の態様を、それぞれ示す。
図6(a)から
図6(e)では、いずれも−Z方向に見たときの動物用トイレ装置70と金具60の配置を示している。なお、変形例1における動物収容用構造物の構成は、動物用トイレ装置70と金具60の配置位置を除き、上記第1実施形態の動物収容用構造物10の構成と同じである。
【0034】
図6(a)に示す変形例における第1の態様は、動物用トイレ装置70の辺L2が壁部30aに接していない点と、金具60に代えて2つの金具60a1および60a2を備える点とで、各実施形態と異なる。2つの金具60a1、60a2は、いずれも第1実施形態の金具60と同様の構成を有する。金具60a1は、動物用トイレ装置70の四辺のうち、辺L3と辺L2の角の外側に配置されている。また、金具60a2は、辺L3と辺L4の角の外側に配置されている。このような第1の態様では、背面部50と、2つの金具60a1、60a2とにより、動物用トイレ装置70のY軸に沿った移動を抑制できる。また、2つの金具60a1、60a2により、動物用トイレ装置70のX軸方向に沿った移動を抑制できる。なお、上述した変形例の第1の態様において、2つの金具60a1、60a2に代えて、第1実施形態における金具60を用いてもよいし、第2実施形態における二つの副金具601、602からなる金具60aを用いてもよい。
【0035】
図6(b)に示す変形例における第2の態様では、動物用トイレ装置70の配置は、各実施形態と同じである。金具60bは、第2実施形態の金具60aにおける第1の副金具601と同様の構成を有する。金具60bは、辺L4に沿ってのみ配置される。かかる態様では、壁部30aと金具60bとにより、動物用トイレ装置70のX軸方向の移動を抑制できる。
【0036】
図6(c)に示す変形例における第3の態様では、動物用トイレ装置70の配置は、各実施形態および上述した第2の態様と同じである。金具60cは、第2実施形態の金具60aにおける第1の副金具601と同様の構成を有する。但し、第3の態様では、第2実施形態とは異なり、単一の金具のみ用いられる。金具60cは、辺L3に沿ってのみ配置される。かかる態様では、背面部50と金具60cとにより、動物用トイレ装置70のY軸方向の移動を抑制できる。
【0037】
図6(d)に示す変形例における第4の態様では、動物用トイレ装置70の配置は、上述した変形例の第1の態様と同様である。金具60dは、第2実施形態の金具60aにおける第1の副金具601と同様の構成を有する。但し、第4の態様では、第2実施形態とは異なり、単一の金具のみ用いられる。金具60dは、辺L3に沿って配置されている。また、辺L3における中央部分に配置されている。かかる態様では、背面部50と、金具60dとにより、動物用トイレ装置70のY軸方向に沿った移動が抑制できる。
【0038】
図6(e)に示す変形例における第5の態様では、動物用トイレ装置70の配置は、上述した変形例における第1の態様および第4の態様と同様である。金具60eは、第2実施形態の金具60aにおける第1の副金具601と同様の構成を有する。但し、第5の態様では、第2実施形態とは異なり、単一の金具のみ用いられる。金具60eは、辺L4に沿って配置されている。かかる態様では、辺L4と対向する辺L2が壁部30aと接していないので、動物用トイレ装置70の+X方向への移動を抑制できないが、少なくとも金具60eよりも−X側への動物用トイレ装置70の移動を抑制できる。
【0039】
C2.変形例2:
上記各実施形態および変形例では、動物収容用構造物10は、X軸方向に沿って5つ並べて用いられていたが、本発明はこれに限定されない。動物収容用構造物10は、1つのみ独立して用いられてもよい。また、N個(Nは、2以上の整数)並べて用いられてもよい。これらの構成においても、動物収容用構造物10のそれぞれの床部20に載置された動物用トイレ装置70の水平方向の移動を規制するための金具60、60aが配置されているため、実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0040】
C3.変形例3:
上記各実施形態および変形例では、金具60は、スチール製の角パイプにより形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、チタン等の任意の金属を用いて形成されてもよいし、丸パイプにより形成されてもよい。また、動物用トイレ装置70の水平移動を規制可能な任意の大きさのパイプを使用してもよい。これらの構成においても、実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0041】
C4.変形例4:
上記各実施形態および変形例では、金具60は、クロームメッキ加工が施されていたが、クロームメッキに代えて、亜鉛などの他の任意の金属メッキにより加工してもよい。これらの構成においても、実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0042】
C5.変形例5:
上記各実施形態および変形例の動物収容用構造物10の構成は一例に過ぎず、その効果を奏する範囲において、任意に構成要素を変更および省略してもよい。また、このような構成においても、実施形態と同様の効果を奏する。すなわち、一般には、動物用トイレ装置70の少なくとも一辺が壁部に接するように動物用トイレ装置70が床部20に載置された際に、該少なくとも一辺とは異なる他の辺の外側であって動物用トイレ装置70の水平方向の移動が規制される位置に金具60、60aが配置される構成であればよい。このような構成においても、実施形態と同様の効果を奏する。
【0043】
本発明は、上述の実施形態および変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【解決手段】動物収容用構造物は、床部20と、床部20と交差する壁部30aと、動物用トイレ装置70を押さえるために床部20に配置されている金属製の金具60と、を備え、金具60は、動物用トイレ装置70の一辺L2が壁部30aに接するように動物用トイレ装置70が床部20に載置された際、該一辺L2とは異なる他の辺L4の外側であって、X方向の移動を規制し、動物用トイレ装置70の一辺L1が背面部50に接するように動物用トイレ装置70が床部20に載置された際、該一辺L1とは異なる他の辺L3の外側であって、Y方向の移動を規制する。動物用トイレ装置70の水平方向の移動が金具60により規制されることになる。