特許第6010734号(P6010734)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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6010734情報処理システム、端末管理装置、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6010734
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】情報処理システム、端末管理装置、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20161006BHJP
【FI】
   G06F13/00 357A
【請求項の数】12
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2012-60495(P2012-60495)
(22)【出願日】2012年3月16日
(65)【公開番号】特開2013-196139(P2013-196139A)
(43)【公開日】2013年9月30日
【審査請求日】2014年7月1日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000136136
【氏名又は名称】株式会社PFU
(74)【代理人】
【識別番号】100137394
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 敏弘
(72)【発明者】
【氏名】平 芳久
(72)【発明者】
【氏名】荒屋 吉恒
(72)【発明者】
【氏名】作井 雅仁
【審査官】 佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−027869(JP,A)
【文献】 特開2009−110072(JP,A)
【文献】 特開2004−139586(JP,A)
【文献】 特開2009−146032(JP,A)
【文献】 特開2000−078194(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の情報処理装置と、
これらの情報処理装置を管理する端末管理装置と
を含み、
前記情報処理装置は、
少なくとも自機の稼働状態を示す情報が含まれたハートビート通知の通知データを、前記端末管理装置に送信する送信手段と、
前記端末管理装置から受信した返信情報に基づいて、前記端末管理装置の役割の一部を担う中間端末管理装置、又は、前記中間端末管理装置に管理される子分情報処理装置としての役割を実行する役割実行手段と
を有し、
前記端末管理装置は、
前記送信手段により送信されるハートビート通知の通知データに対する返信情報を返信する返信手段と、
前記返信手段により返信される返信情報に、前記中間端末管理装置又は前記子分情報処理装置としての役割を指定する役割指定情報を、挿入する情報挿入手段と
を有し、
前記情報挿入手段は、他の前記子分情報処理装置を管理するための中間端末管理装置情報、又は、前記通知データの送信先を指定する子分情報処理装置情報を、前記役割指定情報として挿入し、
前記送信手段は、前記子分情報処理装置情報が返信情報に含まれていた場合に、この子分情報処理装置情報に従って、通知データの送信先を変更し、
前記役割実行手段は、前記中間端末管理装置情報が返信情報に含まれていた場合に、子分情報処理装置としての役割を担う他の情報処理装置から、前記通知データを受信し、
前記端末管理装置は、
予め指定された条件を満たす前記情報処理装置を、前記中間端末管理装置として選択し、選択した中間端末管理装置と同一のネットワーク、かつ、同一のアップデートグループに属する前記情報処理装置を、前記中間端末管理装置により管理される子分情報処理装置として選択する端末選択手段
をさらに有し、
前記返信手段は、前記端末選択手段により選択された前記中間端末管理装置に、前記中間端末管理装置情報を送信し、前記端末選択手段により選択された前記子分情報処理装置に、前記子分情報処理装置情報を返信する
情報処理システム。
【請求項2】
前記中間端末管理装置としての役割を担う情報処理装置は、
前記子分情報処理装置から通知データを受信し、正常に受信できた旨の返信情報を前記子分情報処理装置に返信する受信手段と、
前記受信手段により受信された通知データを蓄積する蓄積手段と、
前記蓄積手段により蓄積された通知データに基づいて、前記子分情報処理装置から順に通知された通知データの差分情報を生成する通知データ比較手段と
を有し、
前記送信手段は、前記通知データ比較手段により生成される差分情報が既定の条件に合致した場合に、この差分情報を前記通知データに挿入して、前記端末管理装置に差分情報を通知する
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記通知データ比較手段は、前記子分情報処理装置から通知された通知データに、子分情報処理装置に発生した障害を示す障害情報が含まれていた場合は、前記送信手段に前記障害情報を即時通知させる
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記中間端末管理装置は、
前記子分情報処理装置からの通知データの受信間隔を計測する受信間隔管理手段
をさらに有し、
前記受信間隔管理手段は、既定の期間に前記通知データを受信しない場合は、前記子分情報処理装置に障害が発生したことを示す障害情報を、前記送信手段に通知させる
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記情報挿入手段は、中間端末管理装置の役割を解除させるための役割解除情報を、前記中間端末管理装置から受信した通知データに対する返信情報に挿入し、
前記中間端末管理装置の役割を担う情報処理装置は、
前記端末管理装置から受信した返信情報に役割解除情報が含まれている場合に、前記子分情報処理装置からの通知データに対する応答を禁止する応答禁止手段
をさらに有し、
前記子分情報処理装置の送信手段は、前記通知データの送信に既定回数失敗したと判断した場合に、通知データの送信先を前記端末管理装置に戻す
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記端末管理装置は、
前記情報挿入手段に対して、前記役割を実行する時刻を指定する予約情報を挿入するよう指示するスケジュール管理手段
をさらに有し、
前記情報処理装置は、
前記返信情報に前記予約情報が含まれている場合に、前記予約情報により指定された時刻に、前記役割を実行するよう前記役割実行手段に指示するスケジュール手段
をさらに有する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記端末管理装置は、前記中間端末管理装置から受信した通知データに対する返信情報を用いて、アップデートに用いるデータファイルを前記中間端末管理装置に配信し、
前記中間端末管理装置の前記役割実行手段は、前記端末管理装置からデータファイルが配信された場合に、配信されたデータファイルを前記子分情報処理装置に配信する
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
少なくとも自機の稼働状態を示す情報が含まれたハートビート通知の通知データを、外部装置に送信する送信手段と、
前記外部装置から受信した返信情報に基づいて、前記外部装置の役割の一部を担う中間端末管理装置、又は、前記中間端末管理装置に管理される子分情報処理装置としての役割を実行する役割実行手段と、
前記中間端末管理装置の役割を実行しているときに、前記外部装置から受信した返信情報に、中間端末管理装置の役割を解除させるための役割解除情報が含まれている場合に、前記子分情報処理装置からの通知データに対する応答を禁止する応答禁止手段と
を有し、
前記送信手段は、前記子分情報処理装置としての役割を実行しているときに、前記通知データの送信に既定回数失敗したと判断した場合に、通知データの送信先を前記中間端末管理装置から前記外部装置に戻す
情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置から送信される稼働状態を示すハートビート通知の通知データに対して、返信情報を返信する返信手段と、
前記返信情報に、前記情報処理装置の役割を指定する役割指定情報を挿入する情報挿入手段と
予め指定された条件を満たす前記情報処理装置を、他の前記情報処理装置を管理する中間端末管理装置として選択し、選択した中間端末管理装置と同一のネットワーク、かつ、同一のアップデートグループに属する他の前記情報処理装置を、前記中間端末管理装置により管理される子分情報処理装置として選択する端末選択手段と
を有し、
前記情報挿入手段は、他の前記情報処理装置を管理するための中間端末管理装置情報、又は、前記通知データの送信先を指定する子分情報処理装置情報を、前記役割指定情報として挿入し、
前記返信手段は、前記端末選択手段により選択された前記中間端末管理装置に、前記中間端末管理装置情報を送信し、前記端末選択手段により選択された前記子分情報処理装置に、前記子分情報処理装置情報を返信する
端末管理装置。
【請求項10】
情報処理装置が、少なくとも自機の稼働状態を示す情報が含まれたハートビート通知の通知データを、端末管理装置に送信するステップと、
前記端末管理装置が、前記情報処理装置から送信されたハートビート通知の通知データに対する返信情報に、他の情報処理装置を管理するための中間端末管理装置情報、又は、前記通知データの送信先を指定する子分情報処理装置情報を、前記情報処理装置の役割を指定する役割指定情報として挿入するステップと、
前記端末管理装置が、前記情報処理装置から送信されたハートビート通知の通知データに対して、前記役割指定情報が挿入された返信情報を返信する返信ステップと、
前記情報処理装置が、前記子分情報処理装置情報が返信情報に含まれていた場合に、この子分情報処理装置情報に従って、通知データの送信先を変更するステップと、
前記情報処理装置が、前記中間端末管理装置情報が返信情報に含まれていた場合に、子分情報処理装置としての役割を担う他の情報処理装置から、前記通知データを受信するステップと、
前記端末管理装置が、予め指定された条件を満たす前記情報処理装置を、前記中間端末管理装置として選択し、選択した中間端末管理装置と同一のネットワーク、かつ、同一のアップデートグループに属する前記情報処理装置を、前記中間端末管理装置により管理される子分情報処理装置として選択するステップと
を有し、
前記返信ステップにおいて、前記選択するステップにおいて選択された前記中間端末管理装置に、前記中間端末管理装置情報を送信し、前記選択するステップにおいて選択された前記子分情報処理装置に、前記子分情報処理装置情報を返信する
情報処理方法。
【請求項11】
少なくとも自機の稼働状態を示す情報が含まれたハートビート通知の通知データを、外部装置に送信する送信機能と、
前記外部装置から受信した返信情報に基づいて、前記外部装置の役割の一部を担う中間端末管理装置、又は、前記中間端末管理装置に管理される子分情報処理装置としての役割を実行する役割実行機能と、
前記中間端末管理装置の役割を実行しているときに、前記外部装置から受信した返信情報に、中間端末管理装置の役割を解除させるための役割解除情報が含まれている場合に、前記子分情報処理装置からの通知データに対する応答を禁止する応答禁止機能と
をコンピュータに実現させ、
前記送信機能は、前記子分情報処理装置としての役割を実行しているときに、前記通知データの送信に既定回数失敗したと判断した場合に、通知データの送信先を前記中間端末管理装置から前記外部装置に戻す
プログラム。
【請求項12】
情報処理装置から送信される稼働状態を示すハートビート通知の通知データに対して、返信情報を返信する返信機能と、
前記返信情報に、前記情報処理装置の役割を指定する役割指定情報を挿入する情報挿入機能と、
予め指定された条件を満たす前記情報処理装置を、他の前記情報処理装置を管理する中間端末管理装置として選択し、選択した中間端末管理装置と同一のネットワーク、かつ、同一のアップデートグループに属する他の前記情報処理装置を、前記中間端末管理装置により管理される子分情報処理装置として選択する端末選択機能と
をコンピュータに実現させ、
前記情報挿入機能は、他の前記情報処理装置を管理するための中間端末管理装置情報、又は、前記通知データの送信先を指定する子分情報処理装置情報を、前記役割指定情報として挿入し、
前記返信機能は、前記端末選択機能により選択された前記中間端末管理装置に、前記中間端末管理装置情報を送信し、前記端末選択機能により選択された前記子分情報処理装置に、前記子分情報処理装置情報を返信する
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、端末管理装置、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、情報端末を中継器として扱い、サーバと他の情報端末との間の情報のやり取りを仲介するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2011/066841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
情報処理装置に対してプッシュ型のデータ通信ができない環境において、これらの情報処理装置を管理する端末管理装置の管理負荷を制御することができる情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る情報処理システムは、複数の情報処理装置と、これらの情報処理装置を管理する端末管理装置とを含み、前記情報処理装置は、少なくとも自機の稼働状態を示す情報が含まれた通知データを、前記端末管理装置に送信する送信手段と、前記端末管理装置から受信した返信情報に基づいて、前記端末管理装置の役割の一部を担う中間端末管理装置、又は、前記中間端末管理装置に管理される子分情報処理装置としての役割を実行する役割実行手段とを有し、前記端末管理装置は、前記送信手段により送信される通知データに対する返信情報を返信する返信手段と、前記返信手段により返信される返信情報に、前記中間端末管理装置又は前記子分情報処理装置としての役割を指定する役割指定情報を、挿入する情報挿入手段とを有する。
【0006】
好適には、前記情報挿入手段は、他の前記子分情報処理装置を管理するための中間端末管理装置情報、又は、前記通知データの送信先を指定する子分情報処理情報を、前記役割指定情報として挿入し、前記送信手段は、前記子分情報処理情報が返信情報に含まれていた場合に、この子分情報処理情報に従って、通知データの送信先を変更し、前記役割実行手段は、前記中間端末管理装置情報が返信情報に含まれていた場合に、子分情報処理装置としての役割を担う他の情報処理装置から、前記通知データを受信する。
【0007】
好適には、前記端末管理装置は、予め指定された条件を満たす前記情報処理装置を、前記中間端末管理装置として選択し、選択した中間端末管理装置と同一のネットワーク、かつ、同一のアップデートグループに属する前記情報処理装置を、前記中間端末管理装置により管理される子分情報処理装置として選択する端末選択手段をさらに有し、前記返信手段は、前記端末選択手段により選択された前記中間端末管理装置に、前記中間端末管理装置情報を送信し、前記端末選択手段により選択された前記子分情報処理装置に、前記子分情報処理装置情報を返信する。
【0008】
好適には、前記中間端末管理装置としての役割を担う情報処理装置は、前記子分端末情報処理装置から通知データを受信し、正常に受信できた旨の返信情報を前記子分端末処理装置に返信する受信手段と、前記受信手段により受信された通知データを蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段により蓄積された通知データに基づいて、前記子分端末情報処理装置から順に通知された通知データの差分情報を生成する通知データ比較手段とを有し、前記送信手段は、前記通知データ比較手段により生成される差分情報が既定の条件に合致した場合に、この差分情報を前記通知データに挿入して、前記端末管理装置に差分情報を通知する。
【0009】
好適には、前記通知データ比較手段は、前記子分情報処理装置から通知された通知データに、子分情報処理装置に発生した障害を示す障害情報が含まれていた場合は、前記送信手段に前記障害情報を即時通知させる。
【0010】
好適には、前記中間端末管理装置は、前記子分情報処理装置からの通知データの受信間隔を計測する受信間隔管理手段をさらに有し、前記受信間隔管理手段は、既定の期間に前記通知データを受信しない場合は、前記子分情報処理装置に障害が発生したことを示す障害情報を、前記送信手段に通知させる。
【0011】
好適には、前記情報挿入手段は、中間端末管理装置の役割を解除させるための役割解除情報を、前記中間端末管理装置から受信した通知データに対する返信情報に挿入し、前記中間端末管理装置の役割を担う情報処理装置は、前記端末管理装置から受信した返信情報に役割解除情報が含まれている場合に、前記子分情報処理装置からの通知データに対する応答を禁止する応答禁止手段をさらに有し、前記子分情報処理装置の送信手段は、前記通知データの送信に既定回数失敗したと判断した場合に、通知データの送信先を前記端末管理装置に戻す。
【0012】
好適には、前記端末管理装置は、前記情報挿入手段に対して、前記役割を実行する時刻を指定する予約情報を挿入するよう指示するスケジュール管理手段をさらに有し、前記情報処理装置は、前記返信情報に前記予約情報が含まれている場合に、前記予約情報により指定された時刻に、前記役割を実行するよう前記役割実行手段に指示するスケジュール手段をさらに有する。
【0013】
好適には、前記端末管理装置は、前記中間端末管理装置から受信した通知データに対する返信情報を用いて、アップデートに用いるデータファイルを前記中間端末管理装置に配信し、前記中間端末管理装置の前記役割実行手段は、前記端末管理装置からデータファイルが配信された場合に、配信されたデータファイルを前記子分情報処理装置に配信する。
【0014】
本発明に係る情報処理装置は、少なくとも自機の稼働状態を示す情報が含まれた通知データを、外部装置に送信する送信手段と、前記外部装置から受信した返信情報に基づいて、前記外部装置の役割の一部を担う中間端末管理装置、又は、前記中間端末管理装置に管理される子分情報処理装置としての役割を実行する役割実行手段とを有する。
【0015】
本発明に係る端末管理装置は、情報処理装置から送信される稼働状態を示す通知データに対して、返信情報を返信する返信手段と、前記返信情報に、前記情報処理装置の役割を指定する役割指定情報を挿入する情報挿入手段とを有する。
【0016】
本発明に係る情報処理方法は、情報処理装置が、少なくとも自機の稼働状態を示す情報が含まれた通知データを、端末管理装置に送信するステップと、前記端末管理装置が、前記情報処理装置から送信された通知データに対する返信情報に、前記情報処理装置の役割を指定する役割指定情報を挿入するステップと、前記端末管理装置が、前記情報処理装置から送信された通知データに対して、前記役割指定情報が挿入された返信情報を返信する返信ステップと、前記情報処理装置は、前記端末管理装置から受信した返信情報の役割指定情報に基づいて、役割を実行する役割実行ステップとを有する。
【0017】
本発明に係るプログラムは、少なくとも自機の稼働状態を示す情報が含まれた通知データを、外部装置に送信する送信ステップと、前記外部装置から受信した返信情報に基づいて、前記外部装置の役割の一部を担う中間端末管理装置、又は、前記中間端末管理装置に管理される子分情報処理装置としての役割を実行する役割実行ステップとをコンピュータに実行させる。
【0018】
本発明に係るプログラムは、情報処理装置から受信した通知データに対する返信情報に、前記情報処理装置の役割を指定する役割指定情報を挿入する情報挿入ステップと、前記役割指定情報が挿入された返信情報を、前記情報処理装置に返信するステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0019】
情報処理装置に対してプッシュ型のデータ通信ができない環境において、これらの情報処理装置を管理する端末管理装置の管理負荷を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】データ通信システム1Aの概要を説明する図である。
図2】データ通信システム1Bの概要を説明する図である。
図3】役割決定プログラム30の機能構成を説明する図である。
図4】端末選択部340をより詳細に説明する図である。
図5】役割実行プログラム50の機能構成を説明する図である。
図6】役割実行部520をより詳細に説明する図である。
図7】管理サーバによる役割切替え指示処理(S30)を説明する図である。
図8】中間サーバ情報受信処理(S50)を説明する図である。
図9】中間サーバ役割実行処理(S60)を説明する図である。
図10】中間サーバ役割解除情報受信処理(S70)を説明する図である。
図11】子分端末情報受信処理(S90)を説明する図である。
図12】中間サーバ役割実行(ハートビート通知受信)処理(S610)を説明する図である。
図13】中間サーバ役割実行(インベントリ情報受信)処理(S620)を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、データ通信システム1Aの概要を説明する図である。
図1に例示するように、本実施形態のデータ通信システム1Aは、管理サーバ3と、クライアント端末5A〜5Fと、クライアント端末5Eに接続されたスキャナ5Gと、クライアント端末5Fに接続されたプリンタ5Hとを有する。
管理サーバ3は、本発明に係る端末管理装置の一例である。管理サーバ3は、コンピュータ端末であり、サーバ機能を有する。
クライアント端末5は、本発明に係る情報処理装置の一例である。クライアント端末5は、コンピュータ端末であり、ネットワークを介して管理サーバ3に接続されている。クライアント端末5は、例えば、さまざまな地点に配置された情報端末やATM機、プリンタ、及びスキャナ等であり、管理サーバ3により管理される対象である。
本例では、管理サーバ3とクライアント端末5との間に、ファイアウォールなどが設置され、クライアント端末5から管理サーバ3へのhttp及びhttpsなどの一部の通信のみが許可されている。
本例のクライアント端末5が、http通信を用いて、ハートビートを管理サーバ3に定期的に送信することにより、管理サーバ3は、ファイアウォール越しに、クライアント端末5の稼働状況(死活)を監視する。ここで、ハートビートとは、本発明に係る通知データの一例であり、クライアント端末5が管理サーバ3に対して稼働状況を通知するための信号である。
【0022】
図2は、データ通信システム1Bの概要を説明する図である。
図2のデータ通信システム1Bは、図1のデータ通信システム1Aにおけるクライアント端末の管理構成が変化したシステムである。具体的には、データ通信システム1Bは、クライアント端末5Dから5Fのハートビート通知先が管理サーバ3からクライアント端末5Aへ変更されたシステムである。クライアント端末5Aは、クライアント端末5Aと同一のネットワークに属し、同一のアップデートグループであるクライアント端末5D〜5Fを管理する。本例では、データ通信システム1Bに示されるクライアント端末5Aのように、同一のネットワークに属し、同一のアップデートグループであるクライアント端末5を管理し、管理対象端末のハートビート通知情報を集約して管理サーバ3に送信する機能を有するクライアント端末5を中間サーバ7とする。また、中間サーバ7の管理対象となるクライアント端末5を子分端末9とする。中間サーバ7は、本発明に係る中間端末管理装置の一例である。子分端末9は、本発明に係る子分情報処理装置の一例である。
【0023】
図3は、役割決定プログラム30の機能構成を説明する図である。
図3に例示するように、役割決定プログラム30は、返信部300と、情報挿入部320と、端末選択部340とを有する。
役割決定プログラム30は、例えば、CD-ROMなどの記録媒体を介して、管理サーバ3にインストールされたコンピュータプログラムである。
【0024】
返信部300は、クライアント端末5からのハートビート通知に対して返信情報を返信する。
具体的には、返信部300は、クライアント端末5から送信されるハートビート通知を受信する。さらに、返信部300は、ハートビート通知に対する返信情報を、クライアント端末5に送信する。
本例では、返信部300は、クライアント端末5から受信したハートビート通知を端末選択部340に通知する。また、返信部300は、情報挿入部320より通知された情報を、ハートビート通知に対する返信情報としてクライアント端末5に送信する。
【0025】
情報挿入部320は、クライアント端末5への返信情報に、中間サーバ7または子分端末9としての役割を指定する役割指定情報を挿入する。ここで、役割指定情報とは、クライアント端末の役割を指定する情報であり、本例では、中間サーバ情報または子分端末情報である。中間サーバ情報には、子分端末9を管理するための情報が含まれ、本例では、少なくとも、子分端末9のMACアドレスと、子分端末9のIPアドレスと、子分端末9が保持するモジュールのバージョン情報とが含まれる。子分端末情報には、ハートビート通知先情報が含まれ、本例では、少なくとも、中間サーバ7のIPアドレスが含まれる。
具体的には、情報挿入部320は、子分端末9を管理するための中間サーバ情報、または、ハートビート通知先を指定する子分端末情報を役割指定情報として返信情報に挿入する。さらに、情報挿入部320は、端末選択部340より通知された情報を、端末選択部340により指定されたクライアント端末5のハートビート通知の返信情報に、挿入する。
【0026】
端末選択部340は、予め指定された条件を満たすクライアント端末5を、中間サーバ7として選択し、選択した中間サーバ7と同一のネットワーク、かつ、同一のアップデートグループに属するクライアント端末5を、この中間サーバ7により管理される子分端末9として選択する。
本例の端末選択部340は、送信部300により通知されたハートビート通知に基づいて、端末情報DB600(後述)を更新する。また、端末選択部340は、ハートビート通知に応じて端末情報DB600(後述)から役割指定情報を抽出する。さらに、端末選択部340は、管理サーバ3の状態を確認し、中間サーバ7を選択する時期を決定し、中間サーバ7と子分端末9とを選択し、選択したクライアント端末5のハートビート通知の返信情報に、役割指定情報を挿入するよう情報挿入部320に指示する。
【0027】
図4は、端末選択部340をより詳細に説明する図である。
図4に例示するように、端末選択部340は、稼働状態判定部342と、中間サーバ選択部344と、子分端末選択部346と、取得部348と、役割終了判定部350と、スケジュール管理部352とを有する。
【0028】
稼働状態判定部342は、管理サーバ3の自機状態を確認し、中間サーバ7を選択する必要があるかを、予め指定された条件に基づいて判断する。より具体的には、稼働状態判定部342は、管理サーバ3が中間サーバ7を選択する条件を満たしているか判定し、条件を満たしていた場合は、中間サーバ選択部344に、中間サーバ7を選択するように指示する。ここで、中間サーバ7を選択する条件を満たす場合とは、例えば、管理サーバ3により管理されるクライアント端末5の台数が既定の閾値を超えた場合、管理サーバ3のCPU負荷の一定期間の平均値が既定の閾値を超えた場合、管理サーバ3への他装置からの接続数の一定期間の平均値が既定の閾値を超えた場合、または、アップデートグループに登録されたモジュールの数またはデータサイズが既定の閾値を超えた場合、または、アップデートモジュールが登録された場合である。
【0029】
中間サーバ選択部344は、中間サーバ7の選択条件を満たすクライアント端末5を端末情報DB600より選択する。端末情報DB600は、管理サーバ3が管理するクライアント端末5の端末情報を保持する。ここで、端末情報は、クライアント端末5を管理するための情報である。クライアント端末5を管理するための情報には、例えば、クライアント端末5を特定するための情報等が含まれ、本例では、少なくとも、クライアント端末5のMACアドレスと、クライアント端末5のIPアドレスと、クライアント端末5が属するアップデートグループとが含まれる。
より具体的には、中間サーバ選択部344は、稼働状態判定部342により中間サーバ7を選択する指示を受けた場合に、中間サーバ7の選択条件を満たすクライアント端末5を端末情報DB600から選択する。中間サーバ7の選択条件を満たす場合とは、クライアント端末5の性能と、稼働率と、同一セグメントに存在するクライアント端末5の数と、同一アップデートグループに属するクライアント端末5の数が予め指定された閾値以上である場合を示す。
中間サーバ7となるクライアント端末5を選択後、中間サーバ選択部344は、子分端末選択部346に、中間サーバ7となるクライアント端末5の端末情報を通知し、中間サーバ7の管理対象となる子分端末9を選択するよう指示する。さらに、子分端末選択部346により、子分端末9として選択したクライアント端末5の端末情報の通知を受けた場合に、中間サーバ選択部344は、中間サーバ7として選択したクライアント端末5の端末情報に、中間サーバ情報を挿入する。
【0030】
子分端末選択部346は、子分端末9の選択条件を満たすクライアント端末5を子分端末として端末情報DB600から選択する。
より具体的には、子分端末選択部346は、中間サーバ選択部344により子分端末選択の指示を受けた場合に、子分端末9の選択条件を満たすクライアント端末5を端末情報DB600から選択する。子分端末9の選択条件とは、中間サーバ選択部344により選択された中間サーバ7と同一のセグメント内に存在し、かつ、同一のアップデートグループに属することである。子分端末選択部346は、子分端末9として選択したクライアント端末5の端末情報に、子分端末情報を挿入する。さらに、子分端末選択部346は、中間サーバ選択部344に、子分端末9として選択したクライアント端末5の端末情報を通知する。
【0031】
取得部348は、送信部300により通知されたハートビート通知に基づいて、端末情報DB600に登録されている役割指定情報の中から、ハートビート通知を通知したクライアント端末の役割指定情報を取得する。
本例の取得部348は、送信部300による、クライアント端末5のハートビート通知を受信した場合に、端末情報DB600を参照して、ハートビート通知元のクライアント端末5に中間サーバ情報または子分端末情報が登録されているか確認する。中間サーバ情報が登録されていた場合は、取得部348は、クライアント端末5の端末情報に登録されている中間サーバ情報を取得し、情報挿入部320に通知する。子分端末情報が登録されていた場合は、取得部348は、クライアント端末5の端末情報に登録されている子分端末情報を取得し、情報挿入部320に通知する。
【0032】
役割終了判定部350は、中間サーバ7が役割を終えた場合、または、役割解除条件を満たした場合に、中間サーバ役割解除情報を挿入するよう情報挿入部320に指示する。中間サーバ7が役割を終えた場合とは、中間サーバ7が指定された条件を満たした場合、例えば、中間サーバ7の管理する子分端末にモジュール配布を終えた場合である。また、役割解除条件とは、管理サーバ3が、管理サーバ3により管理される、クライアント端末5の台数が既定の閾値未満となった場合、管理サーバ3のCPU負荷の一定期間における平均値が既定の閾値未満となった場合、管理サーバ3への他装置からの接続数の一定期間における平均値が既定の閾値未満となった場合、または、アップデートグループに登録されたモジュールの数またはサイズが閾値未満となった場合である。
【0033】
スケジュール管理部352は、管理者により予め指定された時刻に、クライアント端末5が指定された役割を実行するための情報を端末情報DB600に登録する。さらに、スケジュール管理部352は、指定された時刻に指定された役割をクライアント端末5が実行するための予約情報を、クライアント端末5のハートビート通知の返信情報に挿入する。
より具体的には、スケジュール管理部352は、時間指定された役割が登録されているクライアント端末5からのハートビート通知を受信した場合に、役割及び時刻を指定した役割指定情報を返信情報に挿入するように情報挿入部320に通知する。
【0034】
図5は、役割実行プログラム50の機能構成を説明する図である。
図5に例示するように、役割実行プログラム50は、送信部500と、役割実行部520と、通知先保持部540と、スケジュール部560とを有する。
役割実行プログラム50は、例えば、CD-ROMなどの記録媒体を介して、クライアント端末5にインストールされたコンピュータプログラムである。
【0035】
送信部500は、少なくとも自機の稼働状態を示すハートビート通知を、管理サーバ3または中間サーバ7に送信し、管理サーバ3または中間サーバ7から返信情報を受信する。
具体的には、送信部500は、通知先保持部540に保持される通知先情報のIPアドレスに従って、ハートビート通知を送信する。
さらに、送信部500は、返信情報に中間サーバ情報が含まれていた場合は、返信情報を役割実行部520に通知する。送信部500は、返信情報に子分端末情報が含まれていた場合に、子分端末情報に従って、ハートビート通知の送信先を中間サーバのIPアドレスに変更するよう通知先保持部540に通知し、変更した通知先情報に従ってハートビート通知を送信する。送信部500は、中間サーバ7にハートビート通知を送信する際、既定回数送信に失敗した場合、中間サーバ7へのハートビート通知の送信失敗を通知先保持部540に通知し、ハートビート通知の送信先を管理サーバ3に戻すよう通知先保持部540に指示する。
送信部500は、管理サーバ3から返信された返信情報に、中間サーバの役割解除情報が含まれていた場合に、応答禁止部532に中間サーバの役割解除情報を通知する。
送信部500は、管理サーバ3から返信された返信情報に予約情報が含まれていた場合に、スケジュール部560に返信情報を通知する。
送信部500は、モジュール配布部528よりアップデートモジュールの配布が終了した通知を受信した場合に、管理サーバ3に配布終了を送信する。
受信間隔管理部530により子分端末9の障害の通知を受信した場合は、送信部500は、子分端末9の障害を管理サーバ3へ送信する。
【0036】
役割実行部520は、管理サーバ3から受信した返信情報に基づいて、指定された役割(中間サーバ又は子分端末としての役割)を実行する。より具体的には、役割実行部520は、管理サーバ3から返信される返信情報に、中間サーバ情報が含まれていた場合に、役割実行部520に含まれる構成要素(図6を参照して後述)を機能させて、中間サーバとして動作する。さらに、役割実行部520は、中間サーバ情報に含まれている中間サーバの管理対象となる子分端末9の端末情報を子分端末情報DB900に登録する。
また、役割実行部520は、管理サーバ3から返信される返信情報に、子分端末情報が含まれていた場合に、子分端末情報に従って、ハートビート通知の通知先を中間サーバに変更する。
【0037】
図6は、役割実行部520をより詳細に説明する図である。
図6に例示するように、役割実行部520は、受信部522と、蓄積部524と、通知データ比較部526と、モジュール配布部528と、受信間隔管理部530と、応答禁止部532とを有する。
受信部522は、子分端末9から通知されるハートビート通知を受信し、さらに、正常に受信できた旨の返信情報を子分端末9に返信する。より具体的には、受信部522は、子分端末9から受信したハートビート通知を蓄積部524と、受信間隔管理部530へ通知する。
【0038】
蓄積部524は、受信部522により受信されたハートビート通知を蓄積する。より具体的には、蓄積部524は、受信部522により受信された子分端末9のハートビート通知情報と、以前に受信した子分端末9からのハートビート通知情報と、通知データ比較部526により生成された送信情報とを保持する。
【0039】
通知データ比較部526は、蓄積部524により蓄積されたハートビート通知に基づいて、子分端末9から順に通知されたハートビート通知の差分情報を生成する。さらに通知データ比較部526は、生成した差分情報が既定の条件に合致した場合に、管理サーバ3に送信するよう指示する。さらに、通知データ比較部526は、子分端末9により通知されたハートビート通知に、子分端末9の障害を示す障害情報が含まれていた場合は、送信部500に障害情報を即時通知させる。
より具体的には、通知データ比較部526は、蓄積部524に蓄積された過去に受信したハートビート通知と、今回受信したハートビート通知とを比較して、差分情報を生成し、その差分情報を管理サーバ3への送信情報として蓄積部524に格納する。さらに、通知データ比較部526は、蓄積部524により蓄積される送信情報が一定のサイズに達した場合、子分端末の状況が急激に変化したことを示す差分情報が生成された場合、または、一定の期間が経過した場合に、送信部500に管理サーバ3へ送信情報の送信を指示する。蓄積部524に子分端末9の障害情報が含まれていた場合は、通知データ比較部526は、送信情報の送信時期を待たず、送信情報を即時、管理サーバ3に送信するよう送信部500に指示する。
【0040】
モジュール配布部528は、管理サーバ3に接続して、アップデートモジュールをダウンロードし、子分端末情報DB900に登録される子分端末9のIPアドレスに従って、ダウンロードしたアップデートモジュールを子分端末9に配布する。モジュール配布部528は、アップデートモジュールの配布が終了した場合、配布終了を管理サーバ3に通知するよう送信部500に指示する。
【0041】
受信間隔管理部530は、子分端末9からのハートビート通知の受信間隔を計測し、既定の期間内にハートビート通知を受信しない場合は、子分端末9に障害が発生したことを示す障害情報を、管理サーバ3に通知する。
より具体的には、受信間隔管理部530は、受信部522より通知される子分端末9からのハートビート通知の受信間隔を計測し、指定された時間内に子分端末9からのハートビート通知を受信しない場合は、子分端末9に障害が発生した旨を管理サーバ3に通知するよう送信部500に指示する。
【0042】
応答禁止部532は、管理サーバ3から受信した返信情報に役割解除情報が含まれている場合に、子分端末9からのハートビート通知に対する応答を禁止する。
より具体的には、送信部500により通知される中間サーバの役割解除情報を受信した場合に、応答禁止部532は、子分端末9から送信されるハートビート通知に対する返信を禁止するよう受信部522に指示する。
【0043】
通知先保持部540は、ハートビート通知の通知先情報を保持する。具体的には、通知先保持部540は、管理サーバ3の通知先情報と、中間サーバ7の通知先情報とを保持する。
本例では、通知先保持部540は、管理サーバ3のIPアドレスをハートビート通知先情報として保持し、送信部500より中間サーバ7のIPアドレスの通知を受信した場合は、ハートビート通知先情報を中間サーバのIPアドレスとして登録し、管理サーバ3のIPアドレスを切替元のハートビート通知先情報として保持する。さらに、送信部500より、中間サーバ7へのハートビート通知が既定回数以上失敗したことの通知を受信した場合に、通知先保持部540は、ハートビート通知先情報を、切替元のハートビート通知先情報(管理サーバ3のIPアドレス)に更新する。
【0044】
スケジュール部560は、送信部500が予約情報を含む返信情報を受信した場合に、受信した返信情報を保持し、予約情報により指定された時刻に、指定された役割を実行するよう他の構成要素に指示する。
具体的には、スケジュール部560は、予約情報に中間サーバ情報が含まれていた場合は、指定された時刻に役割実行部520が機能するよう指示する。また、スケジュール部560は、予約情報に子分端末情報が含まれていた場合は、指定された時刻に、子分端末情報に従って、通知先保持部540の通知先情報を更新するよう指示する。
【0045】
図7は、管理サーバによる役割切替え指示処理(S30)を説明する図である。
図7に例示するように、ステップ300(S300)において、稼働状態判定部342は、自機状態を確認し、中間サーバ7を選択する条件を満たしているか判定する。条件を満たしていた場合は、管理サーバによる役割切替処理(S30)は、S305に移行し、条件を満たさない場合は、管理サーバによる役割切換え処理(S30)は、再度S300に移行する。
【0046】
ステップ305(S305)において、中間サーバ選択部344は、端末情報DB600から、中間サーバ7の選択条件を満たすクライアント端末5を選択し、端末情報DB600に登録する。中間サーバ選択部344は、中間サーバ7に選択したクライアント端末5の端末情報を子分端末選択部346に通知し、子分端末9を選択するよう指示する。
【0047】
ステップ310(S310)において、子分端末選択部346は、端末情報DB600から、子分端末9の選択条件を満たすクライアント端末5を選択し、端末情報DB600に登録する。
【0048】
ステップ315(S315)において、返信部300は、クライアント端末5から通知されるハートビート通知を受信した場合は、受信したハートビート通知を取得部348に通知し、管理サーバによる役割切替え指示処理(S30)は、S320に移行する。ハートビート通知を受信しない場合は、再度S315に戻り、クライアント端末5から通知されるハートビートを受信するまで待機する。
【0049】
ステップ320(S320)において、取得部348は、返信部300により通知されたハートビート通知に基づいて、端末情報DB600に登録されている端末情報を参照し、ハートビート通知元のクライアント端末5の端末情報に、中間サーバ情報または子分端末情報が登録されていないか確認する。中間サーバ情報または子分端末情報が登録されていた場合は、管理サーバによる役割切替え指示処理(S30)は、S325に移行し、役割が割り当てられていない場合は、管理サーバによる役割切替え指示処理(S30)は、S340に移行する。
【0050】
ステップ325(S325)において、取得部348は、クライアント端末5の端末情報を確認する。クライアント端末5の端末情報に中間サーバ情報が登録されている場合は、取得部348は、中間サーバ情報を、情報挿入部320に通知し、管理サーバによる役割切替え指示処理(S30)は、S330に移行する。クライアント端末5の端末情報に子分端末情報が登録されている場合は、取得部348は、子分端末情報を、情報挿入部320に通知し、管理サーバによる役割切替え指示処理(S30)は、S335に移行する。
【0051】
ステップ330(S330)において、情報挿入部320は、クライアント端末5によるハートビート通知の返信情報に、中間サーバ情報を挿入し、返信情報を返信部300に通知する。返信部300は、情報挿入部320により中間サーバ情報が挿入された返信情報を、クライアント端末5に返信する。
【0052】
ステップ335(S335)において、情報挿入部320は、クライアント端末5によりハートビート通知の返信情報に、子分端末情報を挿入し、子分端末情報が挿入された返信情報を返信部300に通知する。返信部300は、子分端末情報が挿入された返信情報を、クライアント端末5に返信する。
【0053】
ステップ340(S340)において、既定時間(予め設定された管理構成の移行期間)が経過した場合は、管理サーバによる役割切替え指示処理(S30)は、S345に移行し、既定時間内ならば、管理サーバによる役割切替え指示処理(S30)は、S315に移行する。
【0054】
ステップ345(S345)において、取得部348は、中間サーバ7、または、子分端末9に選択されたクライアント端末5のうち、ハートビート通知を受信しなかったクライアント端末5の端末情報に登録される中間サーバ情報、または、子分端末情報を削除する。このように一部のクライアント端末5の役割を解除しても、クライアント端末5の管理が自動的に管理サーバ3に復帰するよう構成しているため問題ない。
【0055】
図8は、中間サーバ情報受信処理(S50)を説明する図である。
図8に例示するように、ステップ500(S500)において、クライアント端末5は、送信部500により、ハートビート通知を管理サーバ3へ送信する。
ステップ505(S505)において、クライアント端末5の送信部500は、管理サーバ3からの返信情報を受信する。
【0056】
ステップ510(S510)において、送信部500は、管理サーバ3から受信した返信情報に、中間サーバ情報が含まれているか確認する。返信情報に中間サーバ情報が含まれていた場合に、送信部500は、中間サーバ情報を役割実行部520に通知し、中間サーバ情報受信処理(S50)は、S515に移行する。返信情報に中間サーバ情報が含まれていない場合に、中間サーバ情報受信処理(S50)は、S500に移行する。
【0057】
ステップ515(S515)において、役割実行部520は、図6の各構成を起動させて、中間サーバとしての役割を開始すると共に、中間サーバ情報に含まれる管理対象のクライアント端末5の端末情報を子分端末情報DB900に登録する。
【0058】
図9は、中間サーバ役割実行処理(S60)を説明する図である。
図9に例示するように、ステップ600(S600)において、受信部522により、中間サーバ7の管理対象である子分端末9から送信されるハートビート通知を一定時間内に受信した場合は、受信部522は、ハートビート通知を蓄積部524と、受信間隔管理部530とに通知し、さらに、受信部522は、子分端末9にハートビート通知を正常に受信できたことを返信情報として通知する。
蓄積部524は、クライアント端末5から送信されたハートビート通知情報と、前回クライアント端末5から送信されたハートビート通知とを保持する。
中間サーバ役割実行処理(S60)は、一定時間内にハートビート通知を受信した場合に、S605に移行する。一定時間内に受信部522により子分端末9からのハートビート通知を受信できない場合は、中間サーバ役割実行処理(S60)は、S610に移行する。
【0059】
ステップ605(S605)において、通知データ比較部526は、蓄積部524により保持されるハートビート通知情報と過去のハートビート通知情報とを比較し、差分情報を生成する。通知データ比較部526は、生成した差分情報を送信情報として蓄積部524に格納する。
【0060】
ステップ610(S610)において、受信間隔管理部530は、一定時間内にハートビート通知を受信しない場合に、子分端末9に障害が発生したとして送信部500に通知する。送信部500は、子分端末9に障害が発生したことを管理サーバ3に通知する。中間サーバ役割実行処理(S60)は、S625に移行する。
【0061】
ステップ615(S615)において、通知データ比較部526は、蓄積部524により保持される送信情報が一定間隔分蓄積したかを確認する。送信情報が一定間隔分蓄積されていた場合は、中間サーバ役割実行処理(S60)は、S620に移行する。送信情報が一定間隔分蓄積されていない場合は、中間サーバ役割実行処理(S60)は、S600に移行する。
【0062】
ステップ620(S620)において、通知データ比較部526は、蓄積部524の送信情報を管理サーバ3に送信するよう送信部500に指示する。送信部500は、通知先保持部540のハートビート通知先情報に従って、送信情報をハートビート通知に挿入して管理サーバ3に送信する。
【0063】
ステップ625(S625)において、送信部500による管理サーバ3への送信情報または子分端末9の稼働エラー通知が成功した場合は、中間サーバ役割実行処理(S60)は、終了する。失敗した場合は、中間サーバ役割実行処理(S60)は、S630に移行する。
【0064】
ステップ630(S630)において、蓄積部524は、送信部500による管理サーバ3への送信情報の送信が成功するまで、送信情報を保持する。したがって、中間サーバ役割実行処理(S60)は、S620へ移行し、再度管理サーバ3への送信情報の送信を行う。
【0065】
図10は、中間サーバ役割解除情報受信処理(S70)を説明する図である。
図10に例示されるように、ステップ700(S700)において、中間サーバ7は、送信部500により、ハートビート通知を管理サーバ3へ送信する。
ステップ705(S705)において、送信部500は、管理サーバ3からの返信情報を受信する。
【0066】
ステップ710(S710)において、送信部500は、返信情報に中間サーバ役割解除情報が含まれているか確認する。返信情報に中間サーバ役割解除情報が含まれている場合は、送信部500は、応答禁止部532に中間サーバ役割解除情報を通知し、中間サーバ役割解除情報受信処理(S70)は、S715に移行する。
返信情報に中間サーバ役割解除情報が含まれていない場合は、中間サーバ役割解除情報(S70)は、S700に移行する。
【0067】
ステップ715(S715)において、応答禁止部532は、子分端末9から送信されるハートビート通知に対する応答を禁止するよう受信部522に指示する。これにより子分端末9は、中間サーバへのハートビート通知に失敗し、ハートビート通知先を管理サーバ3に戻すことになる。
【0068】
図11は、子分端末情報受信処理(S90)を説明する図である。
図11に例示するように、ステップ900(S900)において、クライアント端末5は、送信部500によりハートビート通知を管理サーバ3に送信する。
ステップ905(S905)において、クライアント端末5の送信部500は、返信情報に子分端末情報が含まれるか確認する。返信情報に子分端末情報が含まれていた場合は、送信部500は、この子分端末情報を通知先保持部540に通知し、子分端末情報受信処理(S90)はS910に移行する。子分端末情報が含まれていない場合は、子分端末情報受信処理(S90)はS900に移行する。
【0069】
ステップ910(S910)において、通知先保持部540は、子分端末情報に含まれる中間サーバ7のIPアドレスをハートビート通知先情報として保持し、元のハートビート通知先である管理サーバ3のIPアドレスを切替元(すなわち、第2候補のハートビート通知先)のハートビート通知先情報として保持する。
【0070】
ステップ920(S920)において、クライアント端末5は、中間サーバ7に管理される子分端末9としてハートビート通知を、中間サーバ7に送信するよう送信部500に通知する。送信部500は、通知先保持部540により保持されるハートビート通知先情報に従って、ハートビート通知を中間サーバ7に送信する。
【0071】
ステップ925(S925)において、送信部500による中間サーバ7へのハートビート通知が成功した場合は、子分端末情報受信処理(S90)は、S930に移行する。ハートビート通知が失敗した場合は、子分端末情報受信処理(S90)は、S935に移行する。
【0072】
ステップ930(S930)において、クライアント端末5は、子分端末9としてハートビート通知を送信部500により中間サーバ7へ定期的に送信する。
ステップ935(S935)において、送信部500による中間サーバ7へのハートビート通知が連続して既定回数以上の失敗した場合は、役割実行部520は、通知先保持部540にハートビート通知先の変更を指示し、子分端末情報受信処理(S90)はS940に移行する。送信部500による中間サーバ7へのハートビート通知が連続して既定回数以上失敗していない場合は、子分端末情報受信処理(S90)はS920に移行する。
【0073】
ステップ940(S940)において、通知先保持部540は、ハートビートの通知先情報を、切替え元のハートビート通知先情報(管理サーバ3のIPアドレス)に更新する。
ステップ945(S945)において、送信部500は、クライアント端末5として、定期的にハートビート通知を、通知先保持部540のハートビート通知先情報に従って、再度管理サーバ3へ送信する。
【0074】
以上説明したように、本実施形態のデータ通信システム1Bは、管理サーバ3が管理するクライアント端末5のうち、一部のクライアント端末5の管理を他のクライアント端末5に任せることで管理サーバ3の負荷を軽減することができる。
具体的には、管理サーバ3は、中間サーバ7を選択するタイミングを決定し、指定された条件に合致する中間サーバ7を管理サーバ3の管理対象のクライアント端末5から選択し、さらに、中間サーバ7の管理対象となる子分端末9を、中間サーバ7と同一のネットワーク、かつ、同一のアップデートグループに属するクライアント端末5から選択する。子分端末9は、ハートビート通知を中間サーバ7に送信し、中間サーバ7は、子分端末9からのハートビート通知情報を集約して管理サーバ3に送信する。また、管理サーバ3は、中間サーバ7による、子分端末9の管理の解除を中間サーバ7に指示することができ、データ通信システム1Bは、データ通信システム1Aに示されるクライアント端末5の管理構成に戻ることができる。
したがって、管理サーバ3が自動で一部のクライアント端末5の管理を他のクライアント端末5に任せることで、管理コストをかけずに管理サーバの負荷分散や、管理サーバ3とクライアント端末5とのリアルタイム通信が可能になる。
さらに、中間サーバ7と子分端末9との選択条件に、管理サーバ3と同一のアップデートグループであることを含むため、中間サーバ7は、中間サーバ7に不要なアップデートモジュールをダウンロードすることなく、必要なアップデートモジュールのみダウンロードすることになり、不要な処理を省くことができる。
また、クライアント端末5は、子分端末9に選択されると、ハートビート通知先を中間サーバ7に変更するが、変更した中間サーバ7にハートビート通知が出来なかった場合に、子分端末9に選択されたクライアント端末5は、元の管理サーバ3にハートビート通知先を戻し、管理サーバ3へハートビート通知を行うため、管理サーバ3は、子分端末9に選択されたクライアント端末5にハートビート通知先の変更の指示をしなくてもよい。
【0075】
次に、上記実施形態の変形例を説明する。
本実施形態では、データ通信システム1Bに示されるように、中間サーバ7を1台選択し、3階層でクライアント端末5を管理しているが、これに限定されるものではなく、中間サーバ7を2台以上設けたり、3階層以上の階層構造でクライアント端末5を管理してもよい。
また、本実施形態では、クライアント端末5は、コンピュータ端末として説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、クライアント端末5自身がスキャナ5Gや、プリンタ5Hであってもよい。
【0076】
さらに、上記実施形態では、クライアント端末5から送信されるクライアント端末5の情報(インベントリ情報)をハートビート通知に挿入して中間サーバ7や、管理サーバ3へ送信しているが、これに限定されるものではなく、図12、及び図13に例示するように、インベントリ情報の送信と、ハートビート通知(稼働状況)の送信とは、送信のタイミングを分けてもよい。インベントリ情報の送信と、ハートビート通知の送信を分けた場合に、通知先保持部540は、インベントリ情報の通知先情報とハートビート通知の通知先情報とを保持する。インベントリ情報とは、クライアント端末5の情報の一例であり、インベントリ情報には、CPUの周波数や種類、メモリ容量、ハードディスク容量、または、IPアドレスの他に、アップデートモジュールの適用結果、または、エラー情報等とが含まれる。また、ハートビート通知の通知先情報を変更する場合は、同時にインベントリ情報の通知先情報も変更したハートビート通知の通知先情報へ変更する。
【0077】
図12は、中間サーバ役割実行(ハートビート通知受信)処理(S610)を説明する図である。
図12に例示するように、ステップ6100(S6100)において、受信部522により、中間サーバ7の管理対象である子分端末9から送信されるハートビート通知を一定時間内に受信した場合は、受信部522は、ハートビート通知を受信間隔管理部530に通知する。受信部522により、子分端末9から送信されるハートビート通知を一定時間内に受信した場合は、中間サーバ役割実行(ハートビート通知受信)処理(S610)は、S6105に移行する。受信部522により、子分端末9から送信されるハートビート通知を一定時間内に受信しない場合は、中間サーバ役割実行(ハートビート通知受信)処理(S610)は、S6110に移行する。
【0078】
ステップ6105(S6105)において、受信部522は、子分端末9にハートビート通知を正常に受信できたことを返信情報として通知する。
【0079】
ステップ6110(S6110)において、受信間隔管理部530は、一定時間内にハートビート通知を受信しない場合に、子分端末9に障害が発生したとして送信部500に通知する。送信部500は、子分端末9に障害が発生したことを管理サーバ3に通知する。
【0080】
ステップ6115(S6115)において、送信部500による管理サーバ3への子分端末9の稼働エラー通知が成功した場合は、中間サーバ役割実行(ハートビート通知受信)処理(S610)は、終了する。送信部500による管理サーバ3への子分端末9の稼働エラー通知が失敗した場合は、中間サーバ役割実行(ハートビート通知受信)処理(S610)は、S6110に移行する。
【0081】
図13は、中間サーバ役割実行(インベントリ情報受信)処理(S620)を説明する図である。
図13に例示するように、ステップ6200(S6200)において、受信部522により、子分端末9からのインベントリ情報を受信した場合は、受信部522は、受信したインベントリ情報を蓄積部524に通知する。
蓄積部524は、子分端末9から送信されたインベントリ情報と、前回子分端末9から送信されたインベントリ情報とを保持する。
受信部522により、子分端末9からのインベントリ情報を受信した場合は、中間サーバ役割実行(インベントリ情報受信)処理(S620)は、S6205に移行する。
受信部522により、子分端末9からのインベントリ情報を受信しない場合は、中間サーバ役割実行(インベントリ情報受信)処理(S620)は、終了する。
【0082】
ステップ6205(S6205)において、通知データ比較部526は、蓄積部524により保持されるインベントリ情報と過去のインベントリ情報とを比較し、差分情報を生成する。通知データ比較部526は、生成した差分情報を送信情報として蓄積部524に格納する。
【0083】
ステップ6210(S6210)において、通知データ比較部526は、蓄積部524により保持される送信情報が一定間隔分蓄積したかを確認する。送信情報が一定間隔分蓄積されていた場合は、中間サーバ役割実行(インベントリ情報受信)処理(S620)は、S6215に移行する。送信情報が一定間隔分蓄積されていない場合は、中間サーバ役割実行(インベントリ情報受信)処理(S620)は、S6200に移行する。
【0084】
ステップ6215(S6215)において、通知データ比較部526は、蓄積部524の送信情報を管理サーバ3に送信するよう送信部500に指示する。送信部500は、通知先保持部540のハートビート通知先情報に従って、送信情報を管理サーバ3に送信する。
【0085】
ステップ6220(S6220)において、送信部500による管理サーバ3への送信情報の送信が成功した場合は、中間サーバ役割実行(インベントリ情報受信)処理(S620)は、終了する。送信部500による管理サーバ3への送信情報の送信が失敗した場合は、中間サーバ役割実行(インベントリ情報受信)処理(S620)は、S6225に移行する。
【0086】
ステップ6225(S6225)において、蓄積部524は、送信部500による管理サーバ3への送信情報の送信が成功するまで、送信情報を保持する。したがって、中間サーバ役割実行(インベントリ情報受信)処理(S620)は、S6215へ移行し、再度管理サーバ3への送信情報の送信を行う。
【符号の説明】
【0087】
1…データ通信システム
3…管理サーバ
5…クライアント端末
7…中間サーバ
9…子分端末
30…役割決定プログラム
50…役割実行プログラム
600…端末情報データベース
900…子分端末情報データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12
図13