特許第6010789号(P6010789)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6010789
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】切断加工用刃物
(51)【国際特許分類】
   B26D 1/28 20060101AFI20161006BHJP
【FI】
   B26D1/28 B
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-116839(P2016-116839)
(22)【出願日】2016年6月13日
【審査請求日】2016年6月13日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595007035
【氏名又は名称】近畿刃物工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100143085
【弁理士】
【氏名又は名称】藤飯 章弘
(72)【発明者】
【氏名】阿形 清信
(72)【発明者】
【氏名】阿形 恒三
【審査官】 矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第01963369(US,A)
【文献】 特開2014−091197(JP,A)
【文献】 特許第5897185(JP,B1)
【文献】 特開2006−088459(JP,A)
【文献】 特開2005−040997(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26D 1/28
B26D 1/24
B31B 1/00−49/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転しながらシート材を切断する切断加工用刃物であって、
扇形状の刃物本体と、前記刃物本体の外周部に配置される切断刃部とを備えており、
前記切断刃部は、前記刃物本体の外周部に沿って形成される弧状の第1切断刃と、
前記弧状の第1切断刃の両端部を除いた領域において、前記第1切断刃に沿って所定間隔を空けて複数配置され、シート材における切断端面に残存するひげ状の切断屑を切断する第2切断刃と、を備えることを特徴とする切断加工用刃物。
【請求項2】
前記第2切断刃は、前記第1切断刃から前記刃物本体の径方向外方に向かって突出する突出部と、前記突出部の周縁の少なくとも一部に形成される刃とを備えることを特徴とする請求項1に記載の切断加工用刃物。
【請求項3】
前記突出部の周縁に形成される刃は、前記刃物本体の回転方向を向く前記突出部の周縁領域に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の切断加工用刃物。
【請求項4】
前記突出部の周縁に形成される刃は、前記突出部の周縁の全域に亘って形成されていることを特徴とする請求項2に記載の切断加工用刃物。
【請求項5】
前記各第2切断刃同士の間における前記刃物本体の側面に配置され、前記第1切断刃の端縁から前記刃物本体の径方向内側に向けて伸びる溝状刃を更に備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の切断加工用刃物。
【請求項6】
前記溝状刃は、前記刃物本体に形成される所定長さの溝部を備えており、
前記溝部は、該溝部の長手方向に沿う側面における前記刃物本体の表面との接続角部に刃を備えることを特徴とする請求項5に記載の切断加工用刃物。
【請求項7】
前記溝状刃は、該溝状刃の前記第1切断刃側の端部を通過する前記刃物本体の径方向と平行な仮想線に対して傾斜しており、
前記溝状刃の前記刃物本体内側の端部は、前記仮想線よりも前記刃物本体の回転方向上流側に配置されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の切断加工用刃物。
【請求項8】
前記切断刃部は、前記刃物本体の外周部に沿って前記刃物本体の厚み方向両側縁にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の切断加工用刃物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切断加工用刃物に関する。特に、ダンボールシート等のシート材を切断する切断加工用刃物に関する。
【背景技術】
【0002】
物を保管又は移動等させるための包装箱として、図10に示すような段ボールシート100を組み立てて製造される段ボール箱が知られている。この段ボール箱の上蓋及び底板は、段ボールシート100の一部にスリット101,102を形成して切り離された部分を互いに重なり合うように折り畳んで形成される。
【0003】
このスリット101,102の形成に際して、溝切り装置が用いられるのが一般的であり、この溝切り装置には、図11に示すような切断加工用刃物60がよく用いられる。
【0004】
この切断加工用刃物60は、扇形状に形成された刃物本体部61に切込生成刃62と切断刃63とが一体形成されている。切込生成刃62は、刃物本体61の外周面の一端から径方向外方に、刃物本体61の端面と面一になるように突出しており、端面の幅方向両側に角部64を備えている。切断刃63は、刃物本体部61の外周面に沿って、刃物本体61の厚み方向両側にそれぞれ設けられている。
【0005】
切断加工用刃物60は、図12及び図13に示すような溝切り装置70に取り付けられる。図12は溝切り装置の概略構成を示す側面図であり、図13は正面図である。この溝切り装置70には、上述した切断加工用刃物60が2枚取り付けられるが、それぞれの刃物を切断加工用刃物60a,60bとして、溝切り装置70の構成について以下説明する。
【0006】
溝切り装置70は、上側回転軸71及び下側回転軸72を備えている。上側回転軸71及び下側回転軸72は、互いに平行に、シート給送ラインLを挟んで対向するように配置されており、それぞれ円盤状の一対の上側回転ホルダ73,73及び一対の下側回転ホルダ74,74を備えている。
【0007】
一対の上側回転ホルダ73,73には、2枚の切断加工用刃物60a,60bがそれぞれボルト等の締結具(図示せず)により挟持されている。これら切断加工用刃物60a、60bは、一対の回転ホルダ73,73の外周に沿って所定の間隔を空けて、かつ、それぞれの切込生成刃62a,62bが、外周方向に沿って向き合うように取り付けられる。これに対し、一対の下側回転ホルダ74,74のそれぞれの対向面には、2枚の受刃75,75が、切断加工用刃物60a及び60bの厚み寸法に対応した所定間隔をあけて取り付けられる。
【0008】
次に、以上の構成を備えた溝切り装置70を用いて、段ボールシート100にスリットを形成する方法を説明する。図12に示すように、上側回転ホルダ73,73及び下側回転ホルダ74,74を回転させた状態で、溝切り装置70のシート給送ラインL上に沿って、段ボールシート100を図12の右側から溝切り装置70に給送する。これにより、切断加工用刃物60aが、受刃75,75の隙間に挟み込まれて、段ボールシート100が切断され、図10に示すような終端部53を終点とした前方スリット101が形成される。同様に、他方の切断加工用刃物60bが、受刃75,75の隙間に挟み込まれて、段ボールシート100が切断され、始端部54を起点とした後方スリット102が形成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ここで、図11に示すような切断加工用刃物を用いて段ボールシートを切断する場合、図14に示すように、切断端面に細いひげ状の切断屑101aが残ってしまうという問題があった。具体的に説明すると、上記切断加工用刃物により切断される段ボールシートは、通常、図15に示すように、表面ライナーaと裏面ライナーbとの間に波型形状の中芯cが配置される構造を有しており、切断時の切断加工用刃物と受刃との押圧により、図15に示す様に中芯cの山部分と谷部分との中間部分が略S字状に潰された状態で切断されることになり、切断線が中芯cの波形方向に平行ではなく複数の山部分や谷部分を斜めに横切ることがある。したがって、図15において、中芯cでのdで示す部分は細い切断屑101aとなり、段ボール紙の切断端面に繋がってひげ状にぶら下がって残留してしまう。この細い切断屑101aは、幅1〜2mm、長さは短いもので10数mm、長いもので300mm以上にもおよぶものが確認されている。
【0010】
本発明は、このような細いひげ状の切断屑が段ボールシートの切断端面に残存することを効果的に防止できる切断加工用刃物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の前記目的は、回転しながらシート材を切断する切断加工用刃物であって、扇形状の刃物本体と、前記刃物本体の外周部に配置される切断刃部とを備えており、前記切断刃部は、前記刃物本体の外周部に沿って形成される弧状の第1切断刃と、前記弧状の第1切断刃の両端部を除いた領域において、前記第1切断刃に沿って所定間隔を空けて複数配置され、シート材における切断端面に残存するひげ状の切断屑を切断する第2切断刃と、を備えることを特徴とする切断加工用刃物により達成される。
【0012】
また、上記切断加工用刃物に関し、前記第2切断刃は、前記第1切断刃から前記刃物本体の径方向外方に向かって突出する突出部と、前記突出部の周縁の少なくとも一部に形成される刃とを備えることが好ましい。
【0013】
また、前記突出部の周縁に形成される刃は、前記刃物本体の回転方向を向く前記突出部の周縁領域に形成されていることが好ましい。
【0014】
また、前記突出部の周縁に形成される刃は、前記突出部の周縁の全域に亘って形成されていることが好ましい。
【0015】
また、前記各第2切断刃同士の間における前記刃物本体の側面に配置され、前記第1切断刃の端縁から前記刃物本体の径方向内側に向けて伸びる溝状刃を更に備えることが好ましい。
【0016】
また、前記溝状刃は、前記刃物本体に形成される所定長さの溝部を備えており、前記溝部は、該溝部の長手方向に沿う側面における前記刃物本体の表面との接続角部に刃を備えることが好ましい。
【0017】
また、前記溝状刃は、該溝状刃の前記第1切断刃側の端部を通過する前記刃物本体の径方向と平行な仮想線に対して傾斜しており、前記溝状刃の前記刃物本体内側の端部は、前記仮想線よりも前記刃物本体の回転方向上流側に配置されていることが好ましい。
【0018】
また、前記切断刃部は、前記刃物本体の外周部に沿って前記刃物本体の厚み方向両側縁にそれぞれ設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、細いひげ状の切断屑が段ボールシートの切断端面に残存することを効果的に防止できる切断加工用刃物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係る切断加工用刃物の平面図である。
図2図1のA−A断面における要部拡大図である。
図3図1に示す切断加工用刃物の要部拡大平面図である。
図4図1に示す切断加工用刃物の要部拡大平面図である。
図5図3のB−B断面を表す断面図である。
図6図1に示す切断加工用刃物の作動を説明するための説明図である。
図7図1に示す切断加工用刃物の変形例を示す要部拡大平面図である。
図8図1に示す切断加工用刃物の変形例を示す要部拡大断面図である。
図9図1に示す切断加工用刃物の変形例を示す概略構成断面図である。
図10】スリットが形成された後の段ボールシートの概略平面図である。
図11】従来の切断加工用刃物の平面図である。
図12図11に示す切断加工用刃物が取り付けられた溝切り装置の概略構成を示す側面図である。
図13図11に示す切断加工用刃物が取り付けられた溝切り装置の概略構成を示す正面図である。
図14】段ボールシートに形成されたスリットの一例を示す拡大図である。
図15】段ボールシートの構造を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる切断加工用刃物を示す平面図であり、図2は、そのA−A断面における要部拡大図である。切断加工用刃物1は、回転しながら段ボールシートや合成樹脂製シート等のシート材を切断するための刃物であり、図1及び図2に示すように、刃物本体2と、切断刃部3と、切込生成刃4とを備えている。
【0022】
刃物本体2は、ステンレスや鉄、工具鋼等の金属材料により形成されており、図1に示すように、平面視において扇形状に形成されている。
【0023】
切断刃部3は、シート材を切断してスリットを形成すると共に、切断端面に残存する細いひげ状の切断屑を除去するための刃部であり、刃物本体2の外周部に沿って、刃物本体2の厚み方向両側縁にそれぞれ設けられている。この切断刃部3は、刃物本体2の外周部に沿って形成される弧状の第1切断刃31と、第1切断刃31に沿って所定間隔を空けて複数配置された第2切断刃32とを備えている。第1切断刃31は、主にシート材を切断してスリットを形成するための刃であり、第2切断刃32は、シート材を切断してスリットを形成しつつ、切断端面に残存する細いひげ状の切断屑を切り落とす機能を有する刃である。
【0024】
第2切断刃32は、第1切断刃31から刃物本体2の径方向外方に向かって突出する突出部32aと、突出部32aの周縁の少なくとも一部に形成される刃32bとを備えるように構成されている。本実施形態においては、突出部32aの周縁に形成される刃32bは、突出部32aの周縁の全域に亘って形成されている。なお、突出部32aの周縁の一部に刃32bを形成する場合には、効率よく切断端面に残存するひげ状の切断屑を切断駆除するという観点から、当該刃32bは、図3の要部拡大平面図に示すように、刃物本体2の回転方向を向く突出部32aの周縁領域に形成されていることが好ましい。
【0025】
また、本発明に係る切断加工用刃物1は、各第2切断刃32同士の間における刃物本体2の側面に配置され、第1切断刃31の端縁から刃物本体2の径方向内側に向けて伸びる溝状刃5を更に備えるように構成されている。この溝状刃5は、切断端面に残存する細いひげ状の切断屑を切り落とす機能を有する刃である。本実施形態においては、溝状刃5は、第2切断刃32の根元近傍に配置されている。また、この溝状刃5は、第2切断刃32に対して、刃物本体2の回転方向側に配置することが好ましい。また、溝状刃5は、図4の要部拡大平面図に示すように、該溝状刃5の第1切断刃31側の端部を通過する刃物本体2の径方向と平行な仮想線Lに対して傾斜するように構成することが好ましい。特に、該溝状刃5の刃物本体2内側の端部が、仮想線Lよりも刃物本体2の回転方向上流側に配置されるように構成して、溝状刃5を傾斜させることが好ましい。なお、溝状刃5が、仮想線Lと重なるように構成してもよい。
【0026】
この溝状刃5は、図3や、この図3のB−B断面を表す図5の断面図に示すように、刃物本体2に形成される所定長さの溝部51を備えており、当該溝部51は、溝部51の長手方向に沿う側面51aにおける刃物本体2の表面との接続角部51bに刃を備えるように構成されている。なお、溝部51の長手方向に沿う側面51aにおける両接続角部51bそれぞれが、刃を備えるように構成してもよく、いずれか一方の接続角部51bが刃を備えるように構成してもよい。いずれか一方の接続角部51bが刃を備えるように構成する場合には、効率よく切断端面に残存するひげ状の切断屑を切断駆除するという観点から、溝部51の長手方向に沿う両側面51a,51aの内、刃物本体の回転方向に対して上流側に配置される側面における接続角部51bが刃を備えるように構成することが好ましい(図3図5においては、右側に配置される接続角部51b)。
【0027】
切込生成刃4は、切断加工用刃物1によりスリット加工されるときに出る屑片の一端を段ボールシート等のシート材から切り落とすための刃部であり、刃物本体2の外周面の一端から径方向外方に、刃物本体2の端面と面一になるように突出しており、端面の幅方向両側に角部を備えている。
【0028】
以上の構成を備えた切断加工用刃物1は、例えば図12及び図13に示すような溝切り装置70に取り付けられて使用される。段ボールシート等のシート材にスリットを形成する方法は、上記背景技術で説明した方法と同一であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0029】
本実施形態に係る切断用加工刃物1は、シート材を切断してスリットを形成するための刃である第1切断刃31から刃物本体2の外方に突出して設けられる第2切断刃32を複数備えるように構成しているため、図6に示すように、第2切断刃32がシート材の下方側から上方側に抜ける際に、当該第2切断刃32が、切断端面に形成される細いひげ状の切断屑と、切断端面との間に進入して当該切断屑を切り落とすことが可能となる。これにより、スリット加工後のシート材にひげ状の切断屑が残存してしまうことを防止して、段ボールシート等のシート材を切断した際に形成される切断面を綺麗な状態とすることができる。
【0030】
また、本実施形態に係る切断用加工刃物1は、更に、溝状刃5も備えるように構成されているので、シート材の下方側から上方側に抜ける過程において、ひげ状の切断屑の一部或いは全部が、溝状刃5に引っ掛かり、当該溝状刃5における接続角部51bに形成される刃の作用によって切断除去されることとなる。ここで、本実施形態においては、溝状刃5が、図4の要部拡大平面図に示すように、該溝状刃5の第1切断刃31側の端部を通過する刃物本体2の径方向と平行な仮想線Lに対して傾斜するように構成されているため、溝状刃5が、シート材の下方側から上方側に抜ける過程において、ひげ状の切断屑をすくい上げて引っかけやすくなる。この結果、ひげ状の切断屑をより一層効果的に切断除去することが可能となる。
【0031】
以上、本発明の一実施形態に係る切断加工用刃物1について説明したが、切断加工用刃物1の具体的構成は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態においては、第2切断刃32における突出部32aの周縁の平面視形状は、図3に示すように、略半円形状となっているが、このような構成に特に限定されない。例えば、突出部32aの周縁の平面視形状が、台形や、四角形、三角形、五角形等、種々の形状となるように構成してもよい。
【0032】
また、上記実施形態において、例えば、切断刃部2の形態を図7の要部拡大平面図に示すように、ノコ刃状に構成してもよい。なお、図7の構成においては、第2切断刃32における突出部32aの平面視形状を台形状とし、当該台形の各辺に相当する箇所を湾曲状に形成して、ノコ刃構成としている。
【0033】
また、上記実施形態においては、溝状刃5を更に備えるように構成されているが、この溝状刃5を省略して切断加工用刃物1を構成してもよい。また、第2切断刃32を省略し、溝状刃5を備えるように構成してもよい。
【0034】
また、上記実施形態においては、溝状刃5が、第2切断刃32に対して刃物本体2の回転方向側であって、当該第2切断刃32に隣接して配置されているが、このような構成に特に限定されない。例えば、第2切断刃32同士のほぼ中間位置に、溝状刃5の第1切断刃31側の端部が配置されるように構成してもよい。また、溝状刃5が、第2切断刃32に対して刃物本体2の回転方向の上流側であって、当該第2切断刃32に隣接して配置するように構成してもよい。
【0035】
また、上記実施形態においては、刃物本体2の側面に形成される溝状刃5を図5の断面図に示すように、断面視凵形状となるように構成しているが、このような構成に特に限定されず、例えば、図8(a)に示すように、断面視V字状に形成してもよく、或いは、図8(b)に示すように、断面視U字状に形成してもよい。また、図8(c)に示すように、断面視略ひ字状に形成してもよい。なお、効率よく切断端面に残存するひげ状の切断屑を切断駆除するという観点からは、溝状刃5の断面形状を図8(c)に示すように断面視略ひ字状に形成して接続角部51bが刃を備えるように構成することが好ましい。
【0036】
また、上記実施形態においては、シート材に対してスリットを形成できるように切断加工用刃物1を構成するために、切断刃部3は、刃物本体2の厚み方向両側縁にそれぞれ設けられているが、このような形態に特に限定されない。例えば、単にシート材を切断して分離できるように、単一の切断刃部3を刃物本体2の外周部に沿って配置するように構成してもよい(図9の概略構成断面図参照)。
【符号の説明】
【0037】
1 切断加工用刃物
2 刃物本体
3 切断刃部
31 第1切断刃
32 第2切断刃
32a 突出部
4 切込生成刃
5 溝状刃
51 溝部
51b 接続角部
70 溝切り装置
【要約】
【課題】細いひげ状の切断屑が段ボールシートの切断端面に残存することを効果的に防止できる切断加工用刃物を提供する。
【解決手段】回転しながらシート材を切断する切断加工用刃物であって、扇形状の刃物本体と、前記刃物本体の外周部に配置される切断刃部とを備えており、前記切断刃部は、前記刃物本体の外周部に沿って形成される弧状の第1切断刃と、前記第1切断刃に沿って所定間隔を空けて複数配置された第2切断刃と、を備えることを特徴とする切断加工用刃物。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15