特許第6010817号(P6010817)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6010817
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】ワイヤハーネス同士の合体構造
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/32 20060101AFI20161006BHJP
   H02G 3/04 20060101ALI20161006BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20161006BHJP
   F16B 2/10 20060101ALI20161006BHJP
   F16B 7/04 20060101ALI20161006BHJP
   H01B 7/00 20060101ALI20161006BHJP
【FI】
   H02G3/32
   H02G3/04 037
   B60R16/02 620A
   B60R16/02 623H
   B60R16/02 623V
   B60R16/02 623U
   F16B2/10 Z
   F16B7/04 301G
   H01B7/00 301
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2012-192780(P2012-192780)
(22)【出願日】2012年9月3日
(65)【公開番号】特開2014-50263(P2014-50263A)
(43)【公開日】2014年3月17日
【審査請求日】2015年8月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100075959
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 保
(72)【発明者】
【氏名】稲尾 伸一
(72)【発明者】
【氏名】足立 英臣
(72)【発明者】
【氏名】小久江 健
(72)【発明者】
【氏名】雄鹿 達也
(72)【発明者】
【氏名】勝呂 和晃
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 佳昭
(72)【発明者】
【氏名】吉田 博之
【審査官】 神田 太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−091904(JP,A)
【文献】 特開平10−299951(JP,A)
【文献】 特開2009−143326(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/32
B60R 16/02
F16B 2/10
F16B 7/04
H01B 7/00
H02G 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一又は複数本の導電路、及びこの導電路を覆う外装部材を含むとともに、外装部材に後付けされる、或いは、外装部材の一部として一体形成される基部と、この基部に一体化する合体用係合部及び被合体用係合部を有する合体構造部とを更に含んでワイヤハーネスを構成し、さらに、隣り合うワイヤハーネス同士を合体させて梱包状態、輸送状態のための合体ワイヤハーネスを形成、且つ、配索前に合体が解除される合体ワイヤハーネスを形成し、隣り合うワイヤハーネス同士を合体させるにあたっては、外装部材における合体構造部の配置が同じになる一方のワイヤハーネスと他方のワイヤハーネスとを用い、且つ、一方のワイヤハーネスにおける合体構造部の合体用係合部と、他方のワイヤハーネスにおける合体構造部の被合体用係合部とを着脱自在に係合させる、或いは、一方のワイヤハーネスにおける合体構造部の被合体用係合部と、他方のワイヤハーネスにおける合体構造部の合体用係合部とを着脱自在に係合させる
ことを特徴とするワイヤハーネス同士の合体構造。
【請求項2】
請求項1に記載のワイヤハーネス同士の合体構造において、
複数箇所の合体構造部を用いて隣り合うワイヤハーネス同士を所定間隔で且つ全体的に重なり合う状態に合体させる
ことを特徴とするワイヤハーネス同士の合体構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のワイヤハーネス同士の合体構造において、
外装部材を、可撓性を有する曲げ管部と、この曲げ管部のような可撓性を持たない非曲げ管部とを含んで構成する
ことを特徴とするワイヤハーネス同士の合体構造。
【請求項4】
請求項3に記載のワイヤハーネス同士の合体構造において、
曲げ管部を介してワイヤハーネスの中間を折り畳むように曲げ、この曲げた時に対向する部分同士を着脱自在に係合させる第二合体用係合部及び第二被合体用係合部を有する第二合体構造部を更に含む
ことを特徴とするワイヤハーネス同士の合体構造。
【請求項5】
請求項1、2、3又は4に記載のワイヤハーネス同士の合体構造において、
固定対象に対し固定される固定部を有して外装部材の所定位置に後付けされるクランプ、或いはプロテクタに対し合体構造部を形成する
ことを特徴とするワイヤハーネス同士の合体構造。
【請求項6】
請求項1、2、3、4又は5に記載のワイヤハーネス同士の合体構造において、
車両床下に配策される長尺な部分を含んでワイヤハーネスを形成する
ことを特徴とするワイヤハーネス同士の合体構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネス同士を合体させるための構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ハイブリッド自動車や電気自動車の例えばバッテリーとインバータユニットとの間は、高圧のワイヤハーネスにより電気的に接続される。このワイヤハーネスは長尺であり、車両床下を通って配索される。
【0003】
ワイヤハーネスは、上記の如く長尺であることから、製造後から車両組み立て現場までの間、コンパクトな状態で輸送されることが好ましい。言い換えれば、少ないスペースで少しでも多くのワイヤハーネスが輸送されることが好ましい。
【0004】
下記特許文献1に開示されたワイヤハーネスにあっては、製造後に丸められ、そして、通箱に収容された状態で輸送される。従って、輸送状態はコンパクトである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−47031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されたワイヤハーネスにあっては、一つの通箱に一つだけ収容された状態で輸送される。これは、複数のワイヤハーネスを一つの通箱に収容する輸送状態では、例えば振動等に起因して隣り合うワイヤハーネス同士が移動した場合に、絡み合いが生じてしまうという虞があるからである。また、隣り合うワイヤハーネス同士が重なり合い、この重なり合いが多くなればなるほど、例えば潰れが生じてしまうという虞があるからである。
【0007】
本願発明者は、隣り合うワイヤハーネス同士の移動を規制して絡み合いを防止する構造、また、ワイヤハーネス同士の重なり合いが多くなっても、ワイヤハーネスの潰れを生じさせないようにする構造を提供できれば、さらに多くのワイヤハーネスの輸送が可能になると考えている。
【0008】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、隣り合うワイヤハーネスの移動を規制して絡み合いを防止することが可能な、また、ワイヤハーネス同士の重なり合いが多くなっても潰れを生じさせないようにすることが可能な、ワイヤハーネス同士の合体構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明のワイヤハーネス同士の合体構造は、一又は複数本の導電路、及びこの導電路を覆う外装部材を含むとともに、外装部材に後付けされる、或いは、外装部材の一部として一体形成される基部と、この基部に一体化する合体用係合部及び被合体用係合部を有する合体構造部とを更に含んでワイヤハーネスを構成し、さらに、隣り合うワイヤハーネス同士を合体させて梱包状態、輸送状態のための合体ワイヤハーネスを形成、且つ、配索前に合体が解除される合体ワイヤハーネスを形成し、隣り合うワイヤハーネス同士を合体させるにあたっては、外装部材における合体構造部の配置が同じになる一方のワイヤハーネスと他方のワイヤハーネスとを用い、且つ、一方のワイヤハーネスにおける合体構造部の合体用係合部と、他方のワイヤハーネスにおける合体構造部の被合体用係合部とを着脱自在に係合させる、或いは、一方のワイヤハーネスにおける合体構造部の被合体用係合部と、他方のワイヤハーネスにおける合体構造部の合体用係合部とを着脱自在に係合させることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のワイヤハーネス同士の合体構造において、複数箇所の合体構造部を用いて隣り合うワイヤハーネス同士を所定間隔で且つ全体的に重なり合う状態に合体させることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載のワイヤハーネス同士の合体構造において、外装部材を、可撓性を有する曲げ管部と、この曲げ管部のような可撓性を持たない非曲げ管部とを含んで構成することを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載のワイヤハーネス同士の合体構造において、曲げ管部を介してワイヤハーネスの中間を折り畳むように曲げ、この曲げた時に対向する部分同士を着脱自在に係合させる第二合体用係合部及び第二被合体用係合部を有する第二合体構造部を更に含むことを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の本発明は、請求項1、2、3又は4に記載のワイヤハーネス同士の合体構造において、固定対象に対し固定される固定部を有して外装部材の所定位置に後付けされるクランプ、或いはプロテクタに対し合体構造部を形成することを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の本発明は、請求項1、2、3、4又は5に記載のワイヤハーネス同士の合体構造において、車両床下に配策される長尺な部分を含んでワイヤハーネスを形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載された本発明によれば、ワイヤハーネスにおける外装部材に合体構造部を設け、この合体構造部にて隣り合うワイヤハーネス同士を合体させることから、合体により隣り合うワイヤハーネス同士の移動を規制して絡み合いを防止することができるという効果を奏する。また、合体構造部同士を係合させ、この係合部分にて隣り合うワイヤハーネス同士を支え合うことが可能になることから、ワイヤハーネス同士の重なり合いが多くなっても潰れを防止することができるという効果を奏する。
【0016】
請求項2に記載された本発明によれば、複数箇所の合体構造部を用いて隣り合うワイヤハーネス同士を所定間隔で且つ全体的に重なり合う状態に合体させれば、より効果的に絡み合いの防止や潰れの防止を図ることができるという効果を奏する。
【0017】
請求項3に記載された本発明によれば、曲げ管部を有する外装部により、所望の位置でワイヤハーネスを曲げることができるという効果を奏する。また、外装部材における非曲げ管部の剛性により、輸送時の有効な荷姿として横置きや縦置きの梱包をすることができるという効果を奏する。
【0018】
請求項4に記載された本発明によれば、ワイヤハーネスの中間を折り畳むように曲げることで、ワイヤハーネスをコンパクトな状態にすることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、第二合体用係合部及び第二被合体用係合部を有する第二合体構造部を更に含むことから、このような第二合体構造部を用いることにより、ワイヤハーネスを曲げた時の対向部分同士を着脱自在に係合させることができるという効果を奏する。従って、上記コンパクトな状態を維持できるという効果や、より効果的に絡み合いの防止を図ることができるという効果を奏する。
【0019】
請求項5に記載された本発明によれば、クランプやプロテクタを高機能化することができるという効果を奏する。
【0020】
請求項6に記載された本発明によれば、車両床下に配策される長尺なワイヤハーネスの例えば輸送にあたり、絡み合いを防止することができ、また、潰れを生じさせないようにすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明により合体状態となった合体ワイヤハーネスの平面図及び正面図である。
図2】高圧同軸複合導電路の構成図である。
図3】外装部材の構成図である。
図4】クランプの構成図である。
図5】ワイヤハーネスの製造説明図である。
図6】合体ワイヤハーネスを横置きで梱包した状態の正面図である。
図7】合体ワイヤハーネスを縦置きで梱包した状態の正面図である。
図8】ワイヤハーネスを配索した状態の車両模式図である。
図9】他の例となるクランプの構成図である。
図10】更に他の例となるクランプの平面図である。
図11】更に他の例となるワイヤハーネスの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
隣り合うワイヤハーネス同士を合体させるにあたり、一方のワイヤハーネスにおける合体構造部の合体用係合部と、他方のワイヤハーネスにおける合体構造部の被合体用係合部とを着脱自在に係合させる。或いは、一方のワイヤハーネスにおける合体構造部の被合体用係合部と、他方のワイヤハーネスにおける合体構造部の合体用係合部とを着脱自在に係合させる。合体構造部は、例えば、ワイヤハーネスを構成する外装部材の複数箇所にそれぞれ後付けされる。或いは、外装部材の一部として複数箇所にそれぞれ一体形成される。
【実施例1】
【0023】
以下、図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本発明により合体状態となった合体ワイヤハーネスの平面図及び正面図である。また、図2は高圧同軸複合導電路の構成図、図3は外装部材の構成図、図4はクランプの構成図、図5はワイヤハーネスの製造説明図、図6は合体ワイヤハーネスを横置きで梱包した状態の正面図、図7は合体ワイヤハーネスを縦置きで梱包した状態の正面図、図8はワイヤハーネスを配索した状態の車両模式図である。
【0024】
以下の説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等に合わせて適宜変更することができるものとする。
【0025】
図1において、引用符号1は合体ワイヤハーネスを示す。この合体ワイヤハーネス1は、複数の長尺なワイヤハーネス2を合体させることによりなる(引用符号3は合体部分を示す)。合体ワイヤハーネス1は、ワイヤハーネス2の製造後から車両組み立て現場までの輸送形態に配慮された構成及び構造を有する。
【0026】
以下の説明から分かるようになるが、本発明に係るワイヤハーネス同士の合体構造により、隣り合うワイヤハーネス2同士の移動を規制して絡み合いを防止することができ、また、ワイヤハーネス2同士の重なり合いが多くなっても潰れを生じさせないようにすることができる。さらに、本発明により、コンパクトな状態で多くのワイヤハーネス2を輸送することができる。
【0027】
先ず、ワイヤハーネス2の構成及び構造について説明をする。
【0028】
図1及び図2において、ワイヤハーネス2は、後述するインバータユニット54(図8参照)とバッテリー55(図8参照)とを電気的に接続するための高圧の部材であって、高圧同軸複合導電路4(導電路)と、外装部材5と、複数のクランプ6とを含んで構成される。このような構成のワイヤハーネス2は、クランプ6を介して後述する車両床下60(図8参照)等に取り付け固定される。ワイヤハーネス2は、車両床下60を含む所定の経路にて配索される。
【0029】
図2において、高圧同軸複合導電路4は、この一本でプラス回路及びマイナス回路を有するように構成される。すなわち、二系統の回路を有するように構成される。具体的には、高圧同軸複合導電路4の中心に位置する断面円形状の第一導電路7と、この第一導電路7の外周を所定厚さで被覆する第一絶縁体8と、第一絶縁体8の外側に設けられる第二導電路9と、この第二導電路9の外周を所定厚さで被覆する第二絶縁体10と、第二絶縁体10の外面に密着する筒状の電磁シールド部材11とを含んで構成される(電磁シールド部材11の外周を所定厚さで被覆するシースを更に含んでもよいものとする)。
【0030】
電磁シールド部材11は、公知の編組や金属箔等からなり、上記の如く高圧同軸複合導電路4の構成に含まれる配置の他、次のような配置であってもよいものとする。すなわち、第二絶縁体10に対し、多少ブカブカの状態となるような配置であってもよいものとする。電磁シールド部材11は、筒状に形成された上で第二絶縁体10の外面に密着させてもよいし、テープ状又はシート状のものを巻き付けて密着させてもよいものとする。
【0031】
導電路に関し、上記高圧同軸複合導電路4以外としては、導体と絶縁体とを含む公知の高圧の電線や、シールド電線、キャブタイヤケーブル等が挙げられるものとする。尚、本数は一又は複数本であるものとする。
【0032】
高圧同軸複合導電路4は、本実施例において二系統であるが、これに限らず三系統…、n系統であってもよいものとする(同軸で一本構成となるように外側へ回路を増やしていけばn系統になる)。
【0033】
図2及び図3において、外装部材5は、高圧同軸複合導電路4を収容保護するための管体であって、曲げ管部12と、非曲げ管部13とを有し、この全体が略直線状に出来上がるように樹脂成型される。
【0034】
曲げ管部12は、ワイヤハーネス2の輸送時や経路配索時に曲げ部分となり、この曲げ管部12に非曲げ管部13が連続する。非曲げ管部13は、曲がらない部分として設けられる。曲げ管部12及び非曲げ管部13は、車両取付形状に合わせた位置及び長さにそれぞれ配置形成される。
【0035】
尚、曲げ管部12及び非曲げ管部13は、本実施例においてそれぞれ複数有するが、数は特に限定されないものとする。すなわち、曲げ管部12を一つにするとともに、この両側に非曲げ管部13を一つずつ連続形成するような数であってもよいものとする。或いは、非曲げ管部13を一つにするとともに、この両側に曲げ管部12を一つずつ連続形成するような数であってもよいものとする。
【0036】
曲げ管部12は、周方向の凹部14及び凸部15を複数連続して有する蛇腹管形状に形成される。曲げ管部12は、曲げ範囲に応じてこの長さが設定される。曲げ管部12は、柔軟性(可撓性)を有して曲げ可能な部分に形成される。曲げ管部12は、本実施例において公知のコルゲートチューブと同様の部分に形成される。尚、曲げ管部12は、曲げ可能な形状であれば、上記蛇腹管形状に限定されないものとする。
【0037】
外装部材5は、上記の如くコルゲートチューブと同様の形状部分を有することから、「コルチューブ」や「部分形成コルゲートチューブ」などと呼ぶことができるものとする。
【0038】
外装部材5は、この管軸方向に沿ってスリットを設けない(腹割きのない)形状に形成される。スリットを設けない理由としては、剛性や強度を確保する点が挙げられる。また、水分の浸入を防止して防水性の向上を図る点も挙げられる。さらには、例えば撓ませた部分において高圧同軸複合導電路4のはみ出しを生じさせない点も挙げられる。
【0039】
非曲げ管部13は、非曲げ管部本体16と、取り付け部17とを有する。非曲げ管部本体16は、上記の如く輸送時や経路配索時に曲がらない部分として形成される(曲がらない部分とは、可撓性を積極的に持たせない部分という意味である)。非曲げ管部本体16は、断面円形のストレートチューブ形状に形成される(断面円形に限らず、楕円形や長円形、略矩形等であってもよいものとする)。非曲げ管部13は、非曲げ管部本体16がストレートチューブ形状であることから、「直管部」や「ストレート部」とも呼ぶことができるものとする。
【0040】
非曲げ管部本体16は、この肉厚が必要最低限の強度を有する薄肉に設定される。尚、薄肉の設定に伴い剛性が低下することもあるが、この低下分以上を取り付け部17の剛性にて補ってもよいものとする。
【0041】
外装部材5は、非曲げ管部13として、後述する車両床下60(図8参照)に配索される床下用非曲げ管部18を有する。この床下用非曲げ管部18は、車両床下60に配索されることから(例えばリーンホースに沿わせるように配索されることから)長尺に形成される。床下用非曲げ管部18は非曲げ管部13の一種であり、このような床下用非曲げ管部18にも取り付け部17が複数箇所設けられる。
【0042】
取り付け部17は、クランプ6(図1及び図4参照)の取り付け部分として非曲げ管部本体16に一体に設けられる(一体成型される)。取り付け部17は、外装部材5が樹脂製であることから、一体化は容易である。尚、取り付け部17は、クランプ6の取り付けが必要な部分に設けられ、取り付け部17が存在しない非曲げ管部13もあるものとする。また、本実施例の取り付け部17は、外装部材5の複数箇所に設けられるが、この限りでないものとする。
【0043】
取り付け部17は、一対の移動規制部19と、着脱部20とを含んで構成される。一対の移動規制部19は、クランプ6の両サイドにあたる位置に配置形成される。一対の移動規制部19は、クランプ6の管軸方向の移動を規制する部分として形成される。また、一対の移動規制部19は、クランプ6の取り付け位置を認識できる部分としても形成される。一対の移動規制部19は、本実施例において環状のフランジ形状に形成される。具体的には、非曲げ管部本体16の外面21から突出するとともに周方向に凸となる形状に形成される(形状は一例であるものとする)。
【0044】
一対の移動規制部19は、本実施例において、この突出高さや幅が例えば曲げ管部12における凸部15の突出高さや幅に合うものとする(一例であるものとする)。
【0045】
着脱部20は、クランプ6を直接取り付ける部分として形成される。着脱部20は、一対の移動規制部19の間に存する外面21がこれに該当し、曲面に形成される。尚、クランプ6の取り付け後において、確実に回り止めをしたい場合は、曲面の着脱部20に対し食い込む部分をクランプ6側に設けることが考えられる。また、特に図示しないが、回り止め構造を設けることも有効である。
【0046】
尚、上記外装部材5は樹脂製であるが、これに限らず金属製であってもよいものとする。
【0047】
図4において、クランプ6は、外装部材5(図1及び図3参照)に対し後付けされる後付け部品であって、非曲げ管部13の外形形状(着脱部20の外形形状)に合わせて形成される基部22と、この基部22に一体化する合体構造部23と、基部22に連続する固定部24とを有して構成される。
【0048】
基部22は、半割形状の管体取付部25、26と、これら管体取付部25、26を連結するヒンジ27とを有する。管体取付部25、26には、これらを嵌合状態にする図示しない嵌合部が形成される。また、管体取付部25、26には、着脱部20(図3参照)に取り付けられる取り付け面28がそれぞれ形成される。取り付け面28は、非曲げ管部13の外形形状に合わせて円形に形成される。
【0049】
合体構造部23は、隣り合うワイヤハーネス2同士(図1参照)を合体させるための部分であって、この合体構造部23によりクランプ6を高機能化させることができる。もう少し詳しく説明をすると、合体構造部23は、管体取付部25に一体形成される合体用係合部29と、管体取付部26に一体形成される被合体用係合部30とを有して構成され、このような構成により、隣り合うワイヤハーネス2同士を合体させることができるという、公知のものにない機能を有する。
【0050】
合体用係合部29は、基部上面31から突出して隣り合うワイヤハーネス2の合体構造部23を着脱自在に係合することができる形状に形成される。本実施例における合体用係合部29は、所定方向に外力をかけると係合状態が解除されるような突起形状に形成される(一例であるものとする)。合体用係合部29には、斜面32、33と頂部34とを有する係合部35が形成される。
【0051】
尚、斜面33は、例えば基部上面31に対し傾斜する面(図4の場合、右下がりの傾斜面)であることが好ましい。これは、所定方向に外力をかけた時に、被合体用係合部30との係合状態を容易に解除することができるようにするためである。
【0052】
被合体用係合部30は、基部下面36を凹ませて形成される部分であって、隣り合うワイヤハーネス2の合体構造部23により着脱自在に係合される。本実施例における被合体用係合部30は、合体用係合部29の形状に合わせて形成される。被合体用係合部30には、斜面37、38と頂部39とを有する被係合部40が形成される。また、係合部収容空間41も形成される。
【0053】
尚、合体構造部23は、隣り合うワイヤハーネス2同士を合体させることができれば、上記形状に限定されないものとする。他の例に関しては、実施例2(図9参照)にて説明をする。
【0054】
固定部24は、片持ち形状であって、この所定位置には、ボルト挿通孔42が貫通形成される。ワイヤハーネス2(図1参照)は、ボルト挿通孔42に挿通された図示しないボルトを介して車両床下60(図8参照)等の固定対象に取り付け固定される。
【0055】
クランプ6以外の後付け部品としては、クリップやグロメット、プロテクタ等が挙げられるものとする。尚、これらに対し、上記の合体構造部23を付加することも有効である。
【0056】
合体構造部23の付加に関しては、外装部材5に対し一体化するような付加も有効である。
【0057】
次に、上記構成及び構造に基づきながらワイヤハーネス2の製造や梱包状態、輸送状態について順に説明をする。
【0058】
図5において、ワイヤハーネス2は、全体が略直線状に成型された外装部材5に対し高圧同軸複合導電路4を挿通し、この後に高圧同軸複合導電路4の両端末43にシールドコネクタ44をそれぞれ設けることにより製造される。また、ワイヤハーネス2は、外装部材5の複数の所定位置(取り付け部17)に対しクランプ6をそれぞれ取り付けることにより製造される。
【0059】
ワイヤハーネス2の製造後は、所定の曲げ管部12の部分で折り畳むように曲げると、ワイヤハーネス2は非曲げ管部13同士(非曲げ管部13と床下用非曲げ管部18)が略平行な状態に配置される(図1参照)。より具体的には、長い床下用非曲げ管部18に対し他の非曲げ管部13が沿うように略平行な状態に配置される。このような状態により、ワイヤハーネス2の全長が短くなるとともに、ワイヤハーネス2は最小限の幅を有するようになる。すなわち、ワイヤハーネス2の全体はコンパクトな状態になる。そして、このコンパクトな状態のままで複数のワイヤハーネス2を所定間隔で且つ全体的に重なり合うように合体させると、図6又は図7に示す如くの合体ワイヤハーネス1が出来上がる。
【0060】
図6は、合体ワイヤハーネス1を横置きにして梱包した場合の状態を、また、図7は合体ワイヤハーネス1を縦置きにして梱包した場合の状態を示す。
【0061】
隣り合うワイヤハーネス2同士を合体させるにあたっては、一方のワイヤハーネス2における合体構造部23の合体用係合部29と、他方のワイヤハーネス2における合体構造部23の被合体用係合部30とを係合させる。或いは、一方のワイヤハーネス2における合体構造部23の被合体用係合部30と、他方のワイヤハーネス2における合体構造部23の合体用係合部29とを係合させる。
【0062】
尚、合体させるワイヤハーネス2の数は任意であるものとする。例えば二つや四つ、或いはこれ以上であってもよいものとする。通箱や輸送手段に応じて数を設定すればよいものとする。
【0063】
本発明に係る合体構造は、隣り合うワイヤハーネス2の合体構造部23同士を係合させて複数のワイヤハーネス2を所定間隔で且つ全体的に重なり合うような合体状態にする。合体構造部23同士を係合させることにより、隣り合うワイヤハーネス2同士は、これらの移動が規制される。そのため、隣り合うワイヤハーネス2同士で移動や振動に起因する絡み合いは生じなくなる。
【0064】
図6において、合体ワイヤハーネス1を横置きにして梱包した場合、係合し合う合体構造部23が柱状になってワイヤハーネス2を支え合う。従って、ワイヤハーネス2同士の重なり合いが多くなっても潰れは生じなくなる。これにより、輸送時の有効な荷姿の一つにすることができる。尚、引用符号45は載置面を示す。
【0065】
図7において、合体ワイヤハーネス1は、複数のワイヤハーネス2が合体状態にあることから、また、床下用非曲げ管部18や他の非曲げ管部13の剛性、配置等により、縦置きに梱包したり、立てかけたりすることができる。従って、図7の場合も輸送時の有効な荷姿の一つにすることができる。
【0066】
以上、図1ないし図7を参照しながら説明してきたように、本発明に係る合体構造を採用することにより、多くのワイヤハーネス2を輸送することができるという効果を奏する。
【0067】
合体ワイヤハーネス1は、車両組み立て現場まで輸送され、この後に合体状態を解除すると、複数のワイヤハーネス2の状態になる。すなわち、ワイヤハーネス2が単独の状態になる。単独状態になったワイヤハーネス2は、例えばハイブリッド自動車(電気自動車や一般的な自動車であってもよいものとする)の所定位置に配索される。
【0068】
図8において、引用符号51はハイブリッド自動車を示す。ハイブリッド自動車51は、エンジン52及びモータユニット53の二つの動力をミックスして駆動する車両であって、モータユニット53にはインバータユニット54を介してバッテリー55(電池パック)からの電力が供給される。エンジン52、モータユニット53、及びインバータユニット54は、本実施例において前輪等がある位置のエンジンルーム56に搭載される。また、バッテリー55は、後輪等がある自動車後部57に搭載される(エンジンルーム56の後方に存在する自動車室内に搭載してもよいものとする)。
【0069】
モータユニット53とインバータユニット54は、高圧のワイヤハーネス58により接続される。また、バッテリー55とインバータユニット54も高圧のワイヤハーネス2により接続される。ワイヤハーネス2は、この中間部59が車両床下60に配索される。また、車両床下60に沿って略平行に配索される。車両床下60は、公知のボディであるとともに所謂パネル部材であって、所定位置には貫通孔(符号省略)が形成される。この貫通孔には、ワイヤハーネス2が挿通される。
【0070】
ワイヤハーネス2とバッテリー55は、このバッテリー55に設けられるジャンクションブロック61を介して接続される。ジャンクションブロック61には、ワイヤハーネス2の後端62が公知の方法で電気的に接続される。ワイヤハーネス2の前端63側は、インバータユニット54に対し公知の方法で電気的に接続される。尚、本実施例においては、シールドコネクタ44(図1及び図5参照)を介してワイヤハーネス2は電気的に接続される。
【0071】
モータユニット53は、モータ及びジェネレータを構成に含むものとする。また、インバータユニット54は、インバータ及びコンバータを構成に含むものとする。モータユニット53は、シールドケースを含むモータアッセンブリとして形成されるものとする。また、インバータユニット54もシールドケースを含むインバータアッセンブリとして形成されるものとする。バッテリー55は、Ni−MH系やLi−ion系のものであって、モジュール化してなるものとする。尚、例えばキャパシタのような蓄電装置を使用することも可能であるものとする。バッテリー55は、ハイブリッド自動車51や電気自動車に使用可能であれば特に限定されないものとする。
【実施例2】
【0072】
以下、図面を参照しながら実施例2を説明する。図9は他の例となるクランプの構成図である。尚、上記実施例1と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0073】
図9において、クランプ71は、外装部材5(図1及び図3参照)に対し後付けされる後付け部品であって、非曲げ管部13の外形形状(着脱部20の外形形状)に合わせて形成される基部22と、この基部22に一体化する合体構造部72と、基部22に連続する固定部24とを有して構成される。
【0074】
合体構造部72は、隣り合うワイヤハーネス2同士(図1参照)を合体させるための部分であって、この合体構造部72によりクランプ71を高機能化させることができる。もう少し詳しく説明をすると、合体構造部72は、管体取付部25に一体形成される合体用係合部73と、管体取付部26に一体形成される被合体用係合部74とを有して構成され、このような構成により、隣り合うワイヤハーネス2同士を合体させることができるという機能を有する。
【0075】
合体用係合部73は、基部上面31から突出して隣り合うワイヤハーネス2の合体構造部72を着脱自在に係合することができる形状に形成される。本実施例における合体用係合部73は、所定方向に外力をかけると係合状態が解除されるような略円柱形状に形成される。合体用係合部73には、微少な高さのリブ形状部分、すなわち圧入リブ75が周方向に複数箇所形成される。
【0076】
被合体用係合部74は、基部下面36を凹ませて形成される部分であって、隣り合うワイヤハーネス2の合体構造部72により着脱自在に係合される。本実施例における被合体用係合部74は、合体用係合部73の形状に合わせて形成される。被合体用係合部74は、断面円形となる穴形状に形成される。尚、引用符号76は、圧入リブ75を潰すような径に形成される圧入面を示す。
【0077】
以上のようなクランプ71を用いても実施例1と同様の効果を奏するのは言うまでもない。
【0078】
尚、実施例2では圧入による係合の例を挙げたが、この他にはフックによる引っ掛けの係合も好適な例として挙げられる。
【実施例3】
【0079】
以下、図面を参照しながら実施例3を説明する。図10は更に他の例となるクランプの平面図である。尚、上記実施例1と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0080】
図10において、クランプ81は、外装部材5(図1及び図3参照)に対し後付けされる後付け部品であって、非曲げ管部13の外形形状(着脱部20の外形形状)に合わせて形成される基部22と、この基部22に一体化する合体構造部23と、基部22に連続する固定部24と、この固定部24に一体化する第二合体構造部82とを有して構成される。
【0081】
第二合体構造部82は、ワイヤハーネス2の中間を折り畳むように曲げ、この曲げた時に対向する部分同士を着脱自在に係合させることができる第二合体用係合部及び第二被合体用係合部を有して構成される。尚、特に限定するものでないが、本実施例の第二合体用係合部及び第二被合体用係合部は、略J字形状となる係合部83にて兼用される。係合部83は、固定部24の側部に一体形成される。
【0082】
第二合体用係合部及び第二被合体用係合部に関しては、例えば実施例2の合体用係合部73及び被合体用係合部74(図9参照)のような差し込み圧入式の構造を採用してもよいものとする。
【0083】
上記構成及び構造において、本実施例では係合部83(第二合体用係合部、第二被合体用係合部)を有する第二合体構造部82を更に含むことから、このような第二合体構造部82を用いることにより、ワイヤハーネス2を曲げた時の対向部分同士を係合させることができるという効果を奏する。従って、ワイヤハーネス2の中間を折り畳んでなるコンパクトな状態を維持できるという効果や、より効果的に絡み合いの防止を図ることができるという効果を奏する。
【実施例4】
【0084】
以下、図面を参照しながら実施例4を説明する。図11は更に他の例となるワイヤハーネスの断面図である。
【0085】
図11において、ワイヤハーネス91は、断面楕円形状の外装部材92と、この外装部材92に覆われて保護される高圧導電路93(導電路)と、複数のクランプ(例えば実施例1のクランプ6等)を含んで構成される。尚、実施例4の外装部材92は、実施例1のものと断面形状のみが異なるだけである(断面形状が高圧導電路93に合わせて形成される)。従って、ここでの詳細な説明は省略するものとする。
【0086】
高圧導電路93は、二本の高圧回路94と、この二本の高圧回路94を覆う電磁シールド部材95と、電磁シールド部材95の外側に設けられるシース96とを備えて構成される。
【0087】
高圧回路94は、ここでは公知の高圧電線であって、導体97と、この導体97を被覆する絶縁体98とを有する。高圧回路94は、電気的な接続に必要な長さを有するように形成される。
【0088】
導体97は、銅や銅合金、或いはアルミニウムやアルミニウム合金により製造される。導体97に関しては、素線を撚り合わせてなる導体構造のものや、断面矩形又は丸形となる棒状の導体構造(例えば平角単心や丸単心となる導体構造であり、この場合、電線自体も棒状となる)のもののいずれであってもよいものとする。以上のような導体97は、この外面に絶縁性の樹脂材料からなる絶縁体98が押出成型される。
【0089】
尚、高圧回路94として、本実施例では公知の高圧電線の構成を採用するが、この限りでないものとする。すなわち、公知のバスバーに絶縁体を設けて高圧回路としたもの等を採用してもよいものとする。
【0090】
電磁シールド部材95は、二本の高圧回路94を一括して覆う電磁シールド用の部材(電磁波対策用のシールド部材)であって、多数の素線を筒状に編んでなる公知の編組が採用される。電磁シールド部材95は、二本の高圧回路94の全長とほぼ同じ長さに形成される。電磁シールド部材95は、この端部が図示しない接続部を介してインバータユニット54(図8参照)のシールドケース等に接続される。
【0091】
電磁シールド部材95は、電磁波対策をすることが可能であれば、例えば導電性を有する金属箔や、この金属箔を含む部材を採用してもよいものとする。
【0092】
シース96は、絶縁性を有する樹脂材料を所定の厚さで電磁シールド部材95の外側に押出成型してなるものであり、高圧導電路93の最外層となる位置に配置される。シース96は、ワイヤハーネス91の製造において電磁シールド部材95が所定長さで露出するように端末加工される。
【0093】
以上のようなワイヤハーネス91を採用し、実施例1の如く複数合体させてもよいものとする。
【0094】
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【符号の説明】
【0095】
1…合体ワイヤハーネス、 2…ワイヤハーネス、 3…合体部分、 4…高圧同軸複合導電路(導電路)、 5…外装部材、 6…クランプ、 7…第一導電路、 8…第一絶縁体、 9…第二導電路、 10…第二絶縁体、 11…電磁シールド部材、 12…曲げ管部、 13…非曲げ管部、 14…凹部、 15…凸部、 16…非曲げ管部本体、 17…取り付け部、 18…床下用非曲げ管部、 19…移動規制部、 20…着脱部、 21…外面、 22…基部、 23…合体構造部、 24…固定部、 25、26…管体取付部、 27…ヒンジ、 28…取り付け面、 29…合体用係合部、 30…被合体用係合部、 31…基部上面、 32、33…斜面、 34…頂部、 35…係合部、 36…基部下面、 37、38…斜面、 39…頂部、 40…被係合部、 41…係合部収容空間、 42…ボルト挿通孔、 43…両端末、 44…シールドコネクタ、 45…載置面、 51…ハイブリッド自動車、 52…エンジン、 53…モータユニット、 54…インバータユニット、 55…バッテリー、 56…エンジンルーム、 57…自動車後部、 58…ワイヤハーネス、 59…中間部、 60…車両床下、 61…ジャンクションブロック、 62…後端、 63…前端、 71…クランプ、 72…合体構造部、 73…合体用係合部、 74…被合体用係合部、 75…圧入リブ、 76…圧入面、 81…クランプ、 82…第二合体構造部、 83…係合部(第二合体用係合部、第二被合体用係合部)、 91…ワイヤハーネス、 92…外装部材、 93…高圧導電路(導電路)、 94…高圧回路、 95…電磁シールド部材、 96…シース、 97…導体、 98…絶縁体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11