(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6010877
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】液体用紙容器
(51)【国際特許分類】
B65D 5/40 20060101AFI20161006BHJP
B65D 5/06 20060101ALI20161006BHJP
B65D 5/74 20060101ALI20161006BHJP
【FI】
B65D5/40
B65D5/06 300
B65D5/74 020Z
【請求項の数】1
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2010-200196(P2010-200196)
(22)【出願日】2010年9月7日
(65)【公開番号】特開2012-56592(P2012-56592A)
(43)【公開日】2012年3月22日
【審査請求日】2013年8月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(72)【発明者】
【氏名】中村 行宏
【審査官】
高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2010/0133329(US,A1)
【文献】
米国特許第06253994(US,B1)
【文献】
特開2008−056344(JP,A)
【文献】
英国特許出願公開第00412733(GB,A)
【文献】
英国特許出願公開第00406236(GB,A)
【文献】
特開2009−137634(JP,A)
【文献】
実開平03−111927(JP,U)
【文献】
実開平01−150521(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D5/00−5/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
四枚の側板とこの側板の一枚に連接されると共に隣接する側板に接続する糊代片とを有する四角筒状の胴部と、この胴部に一方の開口端部に形成された切り妻屋根状に折り込み閉鎖された頂部と、胴部の他方の開口端部に形成された底部と、からなる液体用紙容器であって、
前記頂部が側板に折り曲げ線を介して連接された相対向する一組の屋根板と、他の相対向する一組の妻板と、から形成されると共に各屋根板と各妻板とは交互に順次環状に連接され、相対向する一組の屋根板は四角形状の傾斜片と外側貼着片とで形成され、相対向する一組の妻板は側板に連接された折り込み片と、この折り込み片に連接されると共に傾斜片に連接された一対の折り返し片と、この一対の折り返し片に連接された一対の内側貼着片とで形成され、前記相対向する四角形状の傾斜片の折り込み片側の交差角度が、約48°の角度を有し、各外側貼着片は、各内側貼着片から突出するように各内側貼着片より幅広に形成され、各境界を折り曲げ線として、折り込み片と折り返し片との折り曲げ線を内側に折り込むようにして相対向する妻板が屋根板間に折り込まれており、かつ相対向する傾斜片が内側に折り込まれており、外側貼着片が各内側貼着片に重合されており、この重合部がトップシール部として接着されていることにより形成されており、
前記液体用紙容器が、口栓付きであり、
折り込み片の上端が内側貼着片の下端に接しており、
前記折り返し片の内面と傾斜片の内面が接着されており、
胴部の寸法A×Bが85mm×85mm、胴部の高さCが120mm、側板と折り込み片を連接する折り曲げ線からトップシール部の下部までの寸法Dが100mm、口栓サイズが直径26φ、トップシール部から口栓中心までの距離が25mmである、
ことを特徴とする液体用紙容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頂部が切り妻屋根状に形成された液体用紙容器に関するものである。ゲーブルトップのゲーブル角度を従来の角度より小さくし、意匠効果を高めた紙容器に関する。
【背景技術】
【0002】
牛乳、ジュース、清酒などの容器として、紙を主材料にした積層シートを用い、容器本体の頂部を切り妻屋根型に成形した、所謂ゲーブルトップと呼ばれる紙容器が広く流通している。
【0003】
ゲーブルトップ型の紙容器の構成は、四角筒状の胴部と、この胴部に一方の開口端部に形成された切り妻屋根状に折り込み閉鎖されたゲーブルトップ型の頂部と、胴部の他方の開口端部に形成された底部と、からなっている。
【0004】
現在ゲーブルトップ型の紙容器の中、牛乳、ジュース用の紙容器は、使用後回収されてリサイクル材として利用されている。また酸素や水蒸気に対するガスバリアー性が必要な内容物の紙容器は、紙材料に透明金属蒸着を有したプラスチックフィルムや、アルミ箔やアルミ蒸着を有したプラスチックフィルムが積層されている。透明金属蒸着をしたプラスチックフィルムを積層した紙容器は回収されてリサイクル材料として利用されるが、アルミ箔やアルミ蒸着をしたプラスチックフィルムを積層した紙容器は、回収、その他の紙製容器として廃棄される。
【0005】
紙容器の構成は、内容物の品質を保つ要求から、多層になっている。また消費者が、落としても容器の破裂しない、かつ紙容器の変形が起きないように、紙材料の剛性を大きくすることから、使用後に廃棄する際に、紙容器自体が潰し難くくなっている。
【0006】
また開封後の密封性、並びに注ぎ易さから、注出口(口栓)を設けたものが多くなっている。清酒、ワイン、他に使用されている。しかし、口栓付きの紙容器は、内容物を注ぎ切った後も、紙容器内に若干内容物が残る。
【0007】
ゲーブルトップ型の紙容器は、流通、店頭保管から胴部の形状が四角形状のものが多く、品物毎の差別化がなく、新しい形状の紙容器が求められている。
【0008】
以上から、従来の容器の形状と異なり、使用後潰し易く、注ぎ切った後の残液が少ない紙容器が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以上から、注ぎ切った後の残液が少なく、かつ廃棄時に潰し易くした、従来の形状とは異なるアイキャッチ性に優れた紙容器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の請求項1に係る発明は、四枚の側板とこの側板の一枚に連接されると共に隣接する側板に接続する糊代片とを有する四角筒状の胴部と、この胴部に一方の開口端部に形成された切り妻屋根状に折り込み閉鎖された頂部と、胴部の他方の開口端部に形成された底部と、からなる液体用紙容器であって、
前記頂部が側板に折り曲げ線を介して連接された相対向する一組の屋根板と、他の相対向する一組の妻板と、から形成されると共に各屋根板と各妻板とは交互に順次環状に連接され、相対向する一組の屋根板は四角形状の傾斜片と外側貼着片とで形成され、相対向する一組の妻板は側板に連接された折り込み片と、この折り込み片に連接されると共に傾斜片に連接された一対の折り返し片と、この一対の折り返し片に連接された一対の内側貼着片とで形成され、前記相対向する四角形状の傾斜片の折り込み片側の交差角度が、
約48°の範囲の角度を有し、各外側貼着片は、各内側貼着片から突出するように各内側貼着片より幅広に形成され、各境界を折り曲げ線として、折り込み片と折り返し片との折り曲げ線を内側に折り込むようにして相対向する妻板
が屋根板間に
折り込まれており、かつ相対向する傾斜片
が内側に
折り込まれており、
外側貼着片が各内側貼着片に重合されており、この重合部
がトップシール部として接着
されていることにより形成
されており、
前記液体用紙容器が、口栓付きであり、
折り込み片の上端が内側貼着片の下端に接しており、
前記折り返し片の内面と傾斜片の内面が
接着されており、
胴部の寸法A×Bが85mm×85mm、胴部の高さCが120mm、側板と折り込み片を連接する折り曲げ線からトップシール部の下部までの寸法Dが100mm、口栓サイズが直径26φ、トップシール部から口栓中心までの距離が25mmである、
ことを特徴とする液体用紙容器である。
【発明の効果】
【0013】
本発明の液体用紙容器は、従来の形状とは異なるものである。一対の切り妻屋根を形成する傾斜片の折り込み片側の交差角度を従来の角度より小さくしたものである。従来のゲーブルトップ型紙容器より折り畳み易い形状になる。またこの折り返し片の内側と傾斜片の内側を熱シールすることにより、注ぎ切った後の残液を減少できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の紙容器(口栓付き)の一例を示す説明図である。
【
図2】本発明の紙容器(口栓付き)の一例を示す説明図である。
【
図3】本発明の紙容器(口栓付き)の一例を示す説明図である。
【
図4】本発明の紙容器(口栓なし)の
参考例1を示す説明図である。
【
図5】本発明の紙容器(口栓なし)の
参考例1を示す説明図である。
【
図6】本発明の紙容器(口栓付き)の実施例
1を示す説明図である。
【
図7】本発明の紙容器(口栓付き)の実施例
1を示す説明図である。
【
図8】本発明の紙容器(口栓付き)の実施例
2を示す説明図である。
【
図9】本発明の紙容器(口栓付き)の実施例
3を示す説明図である。
【
図10】本発明の紙容器(口栓付き)の実施例
3を示す説明図である。
【
図11】本発明の紙容器(口栓付き)の実施例
4を示す説明図である。
【
図12】本発明の紙容器(口栓付き)の実施例
5を示す説明図である。
【
図13】本発明の紙容器(口栓付き)の実施例
5を示す説明図である。
【
図14】従来のゲーブルトップ型の紙容器の一例を示す展開説明図である。
【
図15】従来のゲーブルトップ型の紙容器の一例を示す斜視図である。
【
図16】従来のゲーブルトップ型の紙容器(口栓付き)の一例を示す斜視図である。
【
図17】従来のゲーブルトップ型の紙容器(口栓付き)の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
ゲーブルトップ型紙容器の作成にするために、まずブランク10を作成する。
図14、15に示すように、頂部3は、4板の側板18と折り曲げ線20を介して連接された相対向する一組の屋根板11、11と、他の相対向する妻板12、12と、から形成されると共に各屋根板11、11と各妻板12、12とは交互に順次環状に連接され、相対向する一組の屋根板11、11は四角形状の傾斜片13、13と外側貼着片14、14とで形成され、相対向する一組の妻板12、12は側板18に連接された折り込み片15、15と、この折り込み片15、15に連接されるとともに傾斜片13、13に連接された一対の折り返し片16、16と、この折り返し片16、16に連接された一対の内側貼着片17、17とで形成され、各外側貼着片14,14は各内側貼着片17、17から突出するように各内側貼着片より幅広に形成する。各境界を折り曲げ線として、折り込み片15、15と折り返し片16、16との折り曲げ線21を内側に折り込むようにして、相対向する妻板12、12を屋根板11,11間に折り込み、かつ相対向する傾斜片13,13を折り曲げ線20にて内側に折り込み、外側貼着片14,14により各内側貼着片17,17を重合させ、この重合部をトップシール部5として接着させることにより形成される。
【0017】
糊代片19に設けた糊を介して、組み立てを行う。四枚の側板からなる四角筒状の胴部と、胴部の一方に内容部を挿入する開口部と、胴部の他方に底部を形成する開口部を有したスリーブを作成する。
【0018】
作成したスリーブを、引き起こし、ボトム加熱、ボトム成形する。その後口栓挿入後、溶着して、充填、屋根形状に成形、トップシールされ、内容物が挿入された紙容器ができる。
【0019】
図15は、従来の1000ml用ゲーブルトップ型の紙容器の一例を示す説明図である。
図16は、従来の900ml用ゲーベルトップ型の口栓付き紙容器の一例を示す説明図である。
図15、
図16は、斜視図である。紙容器は、四角形状の胴部2と切り妻屋根の頂部3と底部4からなっている。
【0020】
図17は、従来のゲーブルトップ型の口栓付き紙容器の一例を示す説明図である。切り妻屋根を形成する一対の傾斜片の交差角度9(以下ゲーブル角度という)を示している。
【0021】
図1は、本発明の紙容器の一例を示す説明図である。本発明の紙容器1は、ゲーブル角度9´が、20°から70°の範囲にした紙容器である。従来の同様の形状とは異なり、意匠効果が大きく、アイキャッチ性に優れた紙容器を作成することができる。即ち、
図14に示す妻板の折り込み片15、15と折り返し片16,16を連接する折り曲げ線21の位置を、ゲーブル角度9´が20°から70°になるように適宜決めればよい。
【0022】
図2、
図3は、本発明の紙容器の実施例に於ける外形寸法の位置を示したものである。
図2は斜視図、
図3は側面図である。A、Bは胴部の寸法、Cは胴部の高さ、Dは側板18と折り込み片15を連接する折り曲げ線20からトップシール5の下部までの寸法を示している。
【0023】
本発明に使用する紙材料の構成は、従来紙容器に用いられている構成が使用できる。例えば、表面側から、ポリエチレン/紙/ポリエチレン、ポリエチレン/紙/ポリエチレン/アルミ箔/ポリエステルフィルム/ポリエチレン、ポリエチレン/紙/ポリエチレン/アルミ蒸着ポリエステルフィルム/ポリエチレン、ポリエチレン/紙/ポリエチレン/透明蒸着ポリエステルフィルム/ポリエチレンが使用できる。内容物からくる要求品質、流通、店頭での保存環境から、適宜決めて使用することができる。
【0024】
本発明に用いられる紙としては、坪量250g/m
2〜400g/m
2の紙が使用できる。また紙とポリエチレンの貼り合わせは、押出しラミネート法、ラミネート法を用いて行うことができる。ポリエチレンの厚みとして20μm〜80μmである。内容物の要求品質から適宜決めればよい。
【0025】
透明蒸着ポリエステルフィルムやアルミ蒸着ポリエステルフィルムの貼り合わせは、接着剤を介して、ラミネート機を用いて貼り合わせることができる。これらフィルムの厚みは、適宜決めればよい。
【0026】
これらの材料構成の表面にオフセット印刷機、グラビア印刷機などを用い、所望の絵柄、文字など印刷することができる。
【0027】
以下、本発明の具体的実施例について説明する
。
【0028】
<参考例1>
図4、
図5は、本発明の紙容器の
参考例1を示す説明図である。
図4は正面図、
図5は側面図を示したものである。
参考例1は、70mm角で口栓なし1000ml用の紙容器である。A=70mm、B=70mm、C=170mm、D=130mmの紙容器で、ゲーベル角度9´は約30°である。現状の紙容器の寸法は、A=70mm、B=70mm、C=200mm、D=25mmで、ゲーベル角度9は約110°である。図に示した破線は、紙容器の内部での妻板の折り込み片と折り返し片を連接する折り曲げ線を示している。
【実施例1】
【0029】
図6、
図7は、本発明の紙容器(口栓付き)の実施例
1を示す説明図である。
図6は正面図、
図7は側面図を示したものである。実施例
1は、85mm角で900ml用の紙容器である。A=85mm、B=85mm、C=120mm。D=100mmの紙容器で、ゲーベル角度9´は約48°である。口栓サイズは直径26φ、トップシール部から口栓中心までの距離25mmである。従来の容器の寸法は、A=85mm、B=85mm、C=140mm、D=25mmで、ゲーベル角度9は約120°である。また、実施例
1の紙容器のDを60mmにすることより、ゲーベル角度を約70°にすることができる。同様に意匠効果を持たせることができる。
【実施例2】
【0030】
図8は、本発明の紙容器(口栓付き)の実施例
2を示す説明図である。実施例
1の相対向する二対の折り返し片の内面と傾斜面の内面とが熱によりシールされているものである。この紙容器の内面には、内容物の保護と紙容器を組み立てるための、熱融着性樹脂、即ちポリエチレン樹脂層を設けている。このポリエチレン樹脂層面同士を熱融着させシールを行い、シール部を設けることにより、内容物の注ぎ切った後の残液を少なくすることができる。即ち、折り返し面と傾斜面の間に内容物が溜まらないようにしたものである。
【実施例3】
【0031】
図9、
図10は、本発明の紙容器(口栓付き)の実施例
3を示す説明図である。
図9は斜視図、
図10は側面図を示している。A=110mm、B=65mm、C=120mm、D=100mmの紙容器で、ゲーベル角度9´は約40°である。900ml用の紙容器である。
【実施例4】
【0032】
図11は、本発明の紙容器(口栓付き)の実施例
4を示す説明図である。実施例
1の形状の容器に口栓サイズとして直径60φ、トップシール部から口栓中心までの距離50mmとした紙容器である。傾斜面を広げたことにより、口栓サイズが大きくすることができる。果肉入り、具入りなどの内容物には有効である。
【実施例5】
【0033】
図12、
図13は、本発明の紙容器(口栓付き)の実施例
5を示す説明図である。ここに示す紙容器は、従来の四角形状の胴部がなく、異形状の紙容器である。
図12は正面図、
図13は側面図を示している。A=110mm、B=65mm、C=0mm、D=240mmの紙容器で、ゲーベル角度9´は約20°である。500ml用の紙容器である。胴部が四角形状のものが多い中で、意匠効果の大きい紙容器である。
【0034】
また、本発明の紙容器を用いて、内容物を注ぎ切った後の残液量の確認を行った。
【実施例6】
【0035】
使用した紙材料の構成は、ポリエチレン20μm/紙350(g/m
2)/ポリエチレン15μm/アルミ箔9μm/ポリエステルフィルム12μm/ポリエチレン60μmである。通常の紙容器を作成する工程で実施例
1及び実施例
2の紙容器を作成した。口栓は、実施例
1及び実施例
2の紙容器共に、口栓サイズ直径26φ、トップシール部から口栓中心までの距離25mmに取り付けた。また実施例
1及び実施例
2の紙容器にそれぞれ900mlの水を充填した。
【0036】
<比較例1>
実施例
6と同様の紙材料を用い、従来のゲーブルトップ型紙容器を作成した。サイズは、A=85mm、B=85mm、C=140mm、D=25mmで、口栓は、口栓サイズ直径26φ、トップシール部から口栓中心までの距離25mmに取り付けた。実施例7と比較する紙容器とした。この比較容器に実施例7と同様に水900mlを充填した。
【0037】
<比較結果>
表1に示す。内容物の水を注ぎ切った後の残液量を測定した。N数4の平均値を示す。
【0038】
【表1】
表1から、実施例
2の紙容器、即ち妻板の折り返し部の内面と傾斜部の内面が熱シールされた紙容器の残量が少なかった。また実施例
1の容器でも現状より少ない。これはゲーブル角度を狭くしたことにより、内容物が注ぎ口から出易くなった効果を示している。
【0039】
本発明の紙容器は、ゲーブル角度9´を20°から70°の範囲にすることにより、従来にない意匠効果が高い紙容器になり、販売商品の商品価値を向上させることができる。また使用後廃棄する際、従来の紙容器より減量化し易い、即ち潰し易くした紙容器である。
【0040】
本発明の紙容器は、従来のゲーブルトップ型紙容器と比べて、ゲーブル角度を狭くしたことにより、異形のゲーブルトップ型紙容器になる。店頭陳列でのアイキャッチ性から、消費者への販売効果に繋げることができる。
【符号の説明】
【0041】
1:本発明の紙容器
2:胴部
3:頂部
4:底部
5:トップシール部
6:口栓部(26φ)
7:口栓部(60φ)
8:熱シール部
9:ゲーブル角度
9´:ゲーブル角度(本発明の紙容器)
10:ブランク
11:屋根板
12:妻板
13:傾斜片
14:外側貼着板
15:折り込み片
16:折り返し片
17:内側貼着片
18:側板
19:糊代片
20:折り曲げ線
21:折り曲げ線
22:従来の紙容器