【文献】
河原 覚,ウェブ・クリエイターズ特別号 HTML5+CSS3,(株)エムディエヌコーポレーション,2011年 6月 1日,第1版,pp. 94-113
【文献】
コンウェイ ジョー,iOSプログラミング 第2版,日本,株式会社ピアソン桐原,2011年12月25日,第1版,pp. 172-185
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示制御手段は、前記共通レイアウト情報に従って前記第1画像および前記第2画像を前記表示部に再表示させる場合には、取得済みの前記第1画像データおよび前記第2画像データを用いて、前記第1画像および前記第2画像の相対位置を維持したまま、前記第1画像および前記第2画像の表示態様を変化後の前記携帯端末の姿勢に対応するように変化させることを特徴とする請求項1または2に記載のプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1に、本願に係る実施形態として例示される通信システム1のブロック図を示す。通信システム1は、携帯端末10、MFP(Multifunction Peripheralの略)51、第1アクセスポイント62、ウェブサーバ71、基地局61を備える。携帯端末10、および、MFP51は、既知の無線LAN端末装置としての機能を備える。また、MFP51は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備える多機能周辺装置である。第1アクセスポイント62は、既知の無線LANアクセスポイントとしての機能を備える。ウェブサーバ71は、ネットワークにおいて、クライアント装置に対し、自身の持っている機能やデータを提供する装置である。
【0019】
なお、携帯端末10と第1アクセスポイント62とは、無線LAN方式のインフラストラクチャーモードに準拠する無線通信211を行うことが可能とされている。ここで、インフラストラクチャーモードは、複数の無線LAN端末装置が、アクセスポイントを介してデータ通信するモードである。すなわち、携帯端末10は、第1アクセスポイント62へアクセスし、無線LANのインフラストラクチャーモードに準拠する無線通信211を行える状態になれば、第1アクセスポイント62を介して、MFP51とデータ通信することが可能になる。なお、無線LAN方式の例としては、例えばIEEE802.11a/b/g/nの規格で定められる通信方式が挙げられる。
【0020】
携帯端末10の構成について説明する。
図1に示すように、携帯端末10は、CPU(Central Processing Unitの略)11、記憶部12、無線送受信部15、無線アンテナ部16、ボタン入力部17、パネル18、送受信部22、アンテナ部23、加速度センサ26、カメラ部27、傾きセンサ(ジャイロスコープとも呼ぶ)29、を主に備えている。また、通話や音声入力を行うために、スピーカ3とマイク4とを備えている。
【0021】
ボタン入力部17は、携帯端末10のユーザによる操作を受け付ける。ボタン入力部17は、タッチパネルとして、パネル18と一体に構成されている。パネル18は、携帯端末10の各種機能情報を表示する。
図10の携帯端末10の概略概観図に示すように、パネル18は、短辺と長辺とを備える矩形形状である。
図10に示すように、携帯端末10は、ポートレート姿勢およびランドスケープ姿勢の何れの姿勢においても、携帯端末10を正しくユーザが操作することができる、縦横両用機種である。携帯端末10のポートレート姿勢とは、
図10に示すように、互いに直交する第1方向と第2方向のうちの第1方向寄りにパネル18の長辺が伸びている姿勢である。携帯端末10のランドスケープ姿勢とは、
図11に示すように、第1方向と第2方向のうちの第2方向寄りにパネル18の長辺が伸びている姿勢である。例えば、携帯端末10の姿勢が水平面に対して垂直な姿勢である場合には、第1方向は垂直方向となり、第2方向は水平方向となる。また例えば、携帯端末10がユーザによって保持されている場合には、第1方向はユーザから離れる方向となり、第2方向はユーザの正面と平行な方向となる。
【0022】
加速度センサ26は、錘の位置変化を検出することによって、携帯端末10の加速度を計測するセンサである。カメラ部27は、CCD等により所定範囲を撮影して画像データを取得する部位である。傾きセンサ29は、角速度を検出することによって、携帯端末10が水平面に対して傾いている傾き角度を測定するセンサである。傾きセンサ29は、携帯端末10の姿勢が、ポートレート姿勢とランドスケープ姿勢との何れの姿勢であるかを示すセンサ情報を出力する。
【0023】
CPU11は、記憶部12内のプログラム21に従って処理を実行する。以降、印刷アプリケーション21aやオペレーティングシステム21eなど、プログラムを実行するCPU11のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば「印刷アプリケーション21aが」という記載は、印刷アプリケーション21aを実行するCPU11が」を意味する場合がある。なお、記憶部12は、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、フラッシュメモリ、HDD(ハードディスクの略)、CPU11が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。
【0024】
無線送受信部15は、無線アンテナ部16を介して、無線LANのインフラストラクチャーモードに準拠する無線通信211を行う。また、送受信部22は、アンテナ部23を介して、基地局61との間で携帯電話通信の方式に準拠する無線通信210を行う。そして、無線送受信部15、送受信部22などにより、各種のデータを構成するデジタル信号が送受信される。
【0025】
記憶部12は、プログラム21を記憶する。プログラム21は、印刷アプリケーション21a、オペレーティングシステム21eを含んでいる。印刷アプリケーション21aは、携帯端末10からMFP51への印刷処理などをCPU11に実行させるためのアプリケーションである。CPU11は、印刷アプリケーション21aに従って処理を実行することによって、ウェブサーバ71からウェブページデータを取得すること、ウェブページデータを記憶部12に記憶させること、及び、記憶部12内のウェブページデータによって表されるウェブページ画像をパネル18に表示させること、を実行可能である。
【0026】
また印刷アプリケーション21aは、通常画面用ポートレートレイアウト情報31、大画面用ポートレートレイアウト情報32、通常画面用ランドスケープレイアウト情報33、大画面用ランドスケープレイアウト情報34、共通レイアウト情報35、を備えている。これらのレイアウト情報は、ウェブページ画像、印刷プレビュー画像、オブジェクト画像などの各種の画像の、パネル18への表示位置を示す情報である。これらのレイアウト情報は、XML(Extensible Markup Languageの略)ファイルであってもよい。また、各種の画像の表示位置を示す方法は、様々な方法であってよい。例えば、表示される画像間の相対位置を規定することによって、表示位置を示す方法であってもよい。また、表示される画像の各々について、パネル18の表示原点(例えば、パネル18の左上隅部)に対する相対位置を規定することによって、表示位置を示す方法であってもよい。
【0027】
通常画面用ポートレートレイアウト情報31は、ポートレート姿勢の通常サイズのパネル18に各種の画像を表示する際の、各種の画像の表示位置を示す情報である。通常サイズのパネル18を有する携帯端末10の一例としては、スマートフォンが挙げられる。大画面用ポートレートレイアウト情報32は、ポートレート姿勢の大画面サイズのパネル18に各種の画像を表示する際の、各種の画像の表示位置を示す情報である。大画面サイズのパネル18を有する携帯端末10の一例としては、タブレット型端末が挙げられる。タブレット型端末は、平板状の外形を備え、タッチパネル式の表示/入力部を有した、携帯可能なパーソナルコンピュータである。通常画面用ポートレートレイアウト情報31および大画面用ポートレートレイアウト情報32は、ポートレート姿勢のパネル18に最適化するように、各種の画像が配置されている情報である。
【0028】
通常画面用ランドスケープレイアウト情報33は、ランドスケープ姿勢の通常サイズのパネル18に各種の画像を表示する際の、各種の画像の表示位置を示す情報である。大画面用ランドスケープレイアウト情報34は、ランドスケープ姿勢の大画面サイズのパネル18に各種の画像を表示する際の、各種の画像の表示位置を示す情報である。通常画面用ランドスケープレイアウト情報33および大画面用ランドスケープレイアウト情報34は、ランドスケープ姿勢のパネル18に最適化するように、各種の画像が配置されている情報である。
【0029】
共通レイアウト情報35は、ポートレート姿勢のパネル18およびランドスケープ姿勢のパネル18の両方に共通している、各種の画像の表示位置を示す情報である。
【0030】
これらのレイアウト情報は、CPU11によってロードされる。あるレイアウト情報を用いて初めて表示画面を表示する際には、表示する画像を表す画像データを取得する必要がある。しかし、一度取得した画像データは記憶部12にキャッシュされるため、使用するレイアウト情報が変更されない間は、キャッシュされている画像データを用いて表示画面を表示することができる。よって、画面切替などによって表示画面を再表示する必要がある場合においても、画像データを再取得する必要がない。一方、使用するレイアウト情報が変更された場合には、変更後のレイアウト情報を用いて初めて表示画面を表示する際に、表示する画像を表す画像データを再取得する必要が生じる。
【0031】
オペレーティングシステム21eは、印刷アプリケーション21aなどに共通して利用される基本的な機能を提供するプログラムである。オペレーティングシステム21eは、パネル18に各種の画像を表示させるためのプログラムや、送受信部22に通信を実行させるためのプログラムや、無線送受信部15に無線通信211を実行させるためのプログラム等を含む。またオペレーティングシステム21eは、加速度センサ26、傾きセンサ29などが算出した情報を各プログラムが取得するための、もしくは、各プログラムが各種ハードウェアに指示をするためのAPI(Application Programming Interfaceの略)を提供するプログラムでもある。
【0032】
記憶部12には、オブジェクト画像データが記憶されている。オブジェクト画像データは、各種の情報を表示するオブジェクト画像を表示部に表示させる画像データである。オブジェクト画像の例としては、各種の命令の入力を受け付けるボタン画像や、各種の文字列の入力を受け付ける入力ボックス画像などが挙げられる。また記憶部12には、ウェブページデータ、印刷プレビューデータなどの各種のデータが、一時的に記憶される。ウェブページデータは、ウェブページ画像を表示するためのデータである。ウェブページデータは、ウェブサーバ71から無線通信210を介して取得される。印刷プレビューデータは、印刷プレビュー画像を表示するためのデータである。印刷プレビュー画像は、ウェブページ画像を印刷する際の印刷イメージを表す画像である。通常、印刷プレビュー画像とウェブページ画像とは、同時にパネル18に表示されない。
【0033】
記憶部12には、キャッシュ実行フラグが記憶されている。キャッシュ実行フラグは、キャッシュ処理を実行するか否かを設定するための情報である。キャッシュ処理は、ウェブサーバ71からダウンロードしたウェブページデータを記憶部12に一時的に記憶しておき、ウェブページ画像を再度表示する際には、記憶部12からウェブページデータを読み出す処理である。キャッシュ実行フラグは、予めユーザによって設定されるとしてもよい。
【0034】
本実施形態に係る通信システム1の動作を、
図2〜
図5のフローチャートを用いて説明する。ユーザが、ボタン入力部17を介して印刷アプリケーション21aを起動させる操作を入力すると、CPU11は、印刷アプリケーション21aを起動する。これにより、
図2のフローが開始される。
【0035】
S111においてCPU11は、ウェブページ画像の表示指示が入力されたか否かを判断する。表示指示は、印刷を実行するウェブページ画像を表示させるための指示であってもよい。表示指示は、例えば、ウェブページデータにアクセスするためのURL(例えば、http://www.○○.com)が入力されることによって入力されてもよい。ウェブページ画像の表示指示が入力されていない場合(S111:NO)にはS111へ戻り、表示指示が入力された場合(S111:YES)にはS113へ進む。
【0036】
S113においてCPU11は、携帯端末10のパネル18の画面サイズが、大画面サイズであるか否かを判断する。具体的には、パネル18の画面サイズをオペレーティングシステム21eに問い合わせて取得し、予め定められた所定の画面サイズと比較する。パネル18の画面サイズが所定の画面サイズよりも大きくないと判断される場合(S113:NO)には、通常サイズであると判断され、S115へ進む。
【0037】
S115においてCPU11は、共通レイアウト情報35をロードする。具体的には、共通レイアウト情報35のXMLファイルのパスを、APIを使ってオペレーティングシステム21eに渡す。オペレーティングシステム21eは、読み出した共通レイアウト情報35に従って、表示原点を基準とした、各種の画像の表示位置を決定する。表示原点は、例えば、パネル18の左上隅部などであってもよい。そしてS131へ進む。
【0038】
一方、S113において、パネル18の画面サイズが大画面サイズであると判断される場合(S113:YES)には、S117へ進む。S117においてCPU11は、携帯端末10がポートレート姿勢であるか否かを判断する。具体的には、CPU11は、APIを用いて傾きセンサ29からセンサ情報を取得し、取得したセンサ情報を用いて携帯端末10の姿勢を算出する。携帯端末10がポートレート姿勢である場合(S117:YES)には、S119へ進む。S119においてCPU11は、大画面用ポートレートレイアウト情報32をロードする。ロード処理の内容は、S115で説明した内容と同様であるため、説明を省略する。そしてS131へ進む。
【0039】
一方、S117において、携帯端末10がポートレート姿勢ではないと判断される場合(S117:NO)には、S121へ進む。S121においてCPU11は、大画面用ランドスケープレイアウト情報34をロードする。ロード処理の内容は、S115で説明した内容と同様であるため、説明を省略する。そしてS131へ進む。
【0040】
S131においてCPU11は、データ取得タイマをスタートさせる。データ取得タイマは、URLに基づいてウェブページデータをウェブサーバ71から取得するときに、ウェブページデータを取得するために必要な取得時間を測定するタイマである。S133においてCPU11は、ユーザによって指定されたURLで特定されるウェブページデータを、送受信部22に、無線通信210を介してダウンロードさせる。
【0041】
S134においてCPU11は、記憶部12に記憶されているキャッシュ実行フラグが「オン」であるか否かを判断する。「オン」ではない場合(S134:NO)にはS137へ進み、「オン」である場合(S134:YES)にはS135へ進む。S135においてCPU11は、ダウンロードしたウェブページデータを、記憶部12に一時的に記憶させる。S137においてCPU11は、データ取得タイマをストップする。そして、測定した取得時間を記憶部12に記憶させる。
【0042】
S139においてCPU11は、ロードされているレイアウト情報に基づいて、各種の画像を含んだ表示画面をパネル18に表示する。
図6および
図7に、共通レイアウト情報35がロードされている場合に、共通レイアウト情報35に従って表示されている表示画面の一例を示す。
図6は、携帯端末10がポートレート姿勢である場合の例である。パネル18には、オブジェクト画像B1a〜B5a、ウェブページ画像P1aが表示されている。
図7は、携帯端末10がランドスケープ姿勢である場合の例である。パネル18には、オブジェクト画像B1b〜B5b、ウェブページ画像P1bが表示されている。オブジェクト画像B1aおよびB1bは、URLの文字列の入力を受け付ける入力ボックス画像である。オブジェクト画像B2a〜B4aおよびB2b〜B4bは、各種の命令の入力を受け付けるボタン画像である。オブジェクト画像B5aおよびB5bは、印刷に関する各種の情報を表示する画像であり、ウェブページ画像P1aおよびP1bに重なるように表示される画像である。ウェブページ画像P1aおよびP1bは、ウェブページデータによって表される画像である。
【0043】
図8に、大画面用ポートレートレイアウト情報32がロードされている場合に、大画面用ポートレートレイアウト情報32に従って表示されている表示画面の一例を示す。パネル18には、オブジェクト画像B1c〜B5c、ウェブページ画像P1cが表示されている。オブジェクト画像B5cは、印刷に関する各種の情報を表示する画像であり、ウェブページ画像P1cに重なるように表示される画像である。
図8の表示画面例では、オブジェクト画像B1c〜B4cがパネル18の上側や下側に配置されていることで、ウェブページ画像P1cをパネル18の横幅一杯に表示することが可能とされている。すなわち、大画面用ポートレートレイアウト情報32は、ポートレート姿勢のパネル18にウェブページ画像P1cを広く表示できるようにオブジェクト画像B1c〜B4cを配置させることができる、ポートレート姿勢のパネル18に最適化されたレイアウト情報である。
【0044】
図9に、大画面用ランドスケープレイアウト情報34がロードされている場合に、大画面用ランドスケープレイアウト情報34に従って表示されている表示画面の一例を示す。パネル18には、オブジェクト画像B1d〜B5d、ウェブページ画像P1dが表示されている。オブジェクト画像B5dは、印刷に関する各種の情報を表示する画像であり、ウェブページ画像P1dに重なるように表示される画像である。
図9の表示画面例では、オブジェクト画像B1d〜B5dがパネル18の右側に配置されていることで、ウェブページ画像P1dをパネル18の上下幅一杯に表示することが可能とされている。すなわち、大画面用ランドスケープレイアウト情報34は、ランドスケープ姿勢のパネル18にウェブページ画像P1dを広く表示できるようにオブジェクト画像B1d〜B4dを配置させることができる、ランドスケープ姿勢のパネル18に最適化されたレイアウト情報である。
【0045】
図8および
図9に示すオブジェクト画像B5cおよびB5dは、
図6および
図7に示すオブジェクト画像B5aおよびB5bに比して、画像の大きさが大きくされている。これは、ポートレート姿勢に最適化されたレイアウトを用いる場合(例:
図8)およびランドスケープ姿勢に最適化されたレイアウトを用いる場合(例:
図9)の方が、ポートレート姿勢とランドスケープ姿勢に共通のレイアウトを用いる場合(例:
図6、
図7)に比して、ウェブページ画像を広く表示できるためである。これにより、ウェブページ画像に重なるように表示されるオブジェクト画像の大きさを大きくすることができるため、印刷に関する各種の情報をより多く表示することが可能となる。
【0046】
S141においてCPU11は、印刷プレビュー表示の命令入力が受け付けられたか否かを判断する。具体的には、印刷プレビューを選択するボタンが、ユーザによってタッチされたか否かを判断する。印刷プレビュー表示の命令が入力されない場合(S141:NO)には、S142(
図3)へ進む。印刷プレビュー表示の命令が入力されない場合とは、表示画面を再表示する場合に、ウェブページデータをウェブサーバ71から再取得する必要がある場合である。
【0047】
S142においてCPU11は、ウェブページ画像の印刷指示が入力されたか否かを判断する。印刷指示は、例えば、パネル18に表示された印刷実行ボタンをユーザがタッチすることによって入力される。印刷指示が入力された場合(S142:YES)にはS143へ進む。S143においてCPU11は、印刷設定に基づいて印刷データを作成する。印刷データを生成する処理の一例としては、解像度を変更する処理や、ポストスクリプト等のページ記述言語をヘッダ情報として付与する処理が挙げられる。また、CPU11は、生成した印刷データを、無線通信211を介してMFP51に送信する。MFP51は、携帯端末10から受信した印刷データを、印刷用紙に印刷する。そしてフローが終了する。
【0048】
一方、S142において印刷指示が入力されていない場合(S142:NO)には、S144へ進む。S144においてCPU11は、携帯端末10の姿勢が、ポートレート姿勢とランドスケープ姿勢との間で変化したか否かを判断する。具体的には、オペレーティングシステム21eから、携帯端末10の姿勢が変化した旨を表すイベントが発せられたか否かを判断する。姿勢が変化していない場合(S144:NO)にはS144へ戻り、変化した場合(S144:YES)にはS145へ進む。
【0049】
S145においてCPU11は、パネル18の画面サイズが大画面サイズであるかを判断する。具体的な判断内容は、S113の内容と同様であるため、説明を省略する。パネル18の画面サイズが通常サイズであると判断される場合(S145:NO)には、S147へ進む。
【0050】
S147においてCPU11は、共通レイアウト情報35を使用して、変化後の携帯端末10の姿勢に対応するように、表示画面を回転表示させる。具体的には、回転表示を実行する指示を、APIを介してオペレーティングシステム21eへ出力する。オペレーティングシステム21eは、変化後の携帯端末10の姿勢に対応するように、表示原点を切り替える。そしてオペレーティングシステム21eは、共通レイアウト情報35に従って、表示原点を基準とした、各種の画像の表示位置を決定する。そしてS139(
図2)へ戻り、表示画面をパネル18に再表示させる。このとき、携帯端末10の姿勢が変化する前後において、使用されるレイアウト情報は共通レイアウト情報35で同一である。よって、レイアウト情報が変化していないため、各種の画像を再表示する際に、各種の画像を表す画像データを再取得する必要がない。従って、表示画面を再表示するための待ち時間を、ほとんど発生させないことができる。
【0051】
例として、携帯端末10の姿勢をポートレート姿勢からランドスケープ姿勢に変化させた場合における、表示画面の切替態様を説明する。この場合は、
図6の表示画面から
図7の表示画面に切り替わる場合である。
図6のオブジェクト画像B1a〜B4aおよびウェブページ画像P1aと、
図7のオブジェクト画像B1b〜B4bおよびウェブページ画像P1bとの間で、各画像の相対位置が維持されるように表示画面が切り替えられている。また、オブジェクト画像B1bの横幅が、ランドスケープ姿勢のパネル18の横幅に適合するように伸張して表示されている。これにより、共通レイアウト情報35を用いる場合においても、携帯端末10の姿勢に応じて各種の画像を適切に表示させることができることが分かる。なお、携帯端末10の姿勢をランドスケープ姿勢からポートレート姿勢に変化させた場合は、
図7の表示画面から
図6の表示画面に切り替わることになる。
【0052】
一方、S145において、パネル18の画面サイズが大画面サイズであると判断される場合(S145:YES)には、S167へ進む。S167においてCPU11は、携帯端末10の変化後の姿勢が、ポートレート姿勢であるか否かを判断する。具体的な判断内容は、S117の内容と同様であるため、説明を省略する。変化後の姿勢がポートレート姿勢である場合(S167:YES)には、携帯端末10の姿勢がランドスケープ姿勢からポートレート姿勢へ変化した場合であると判断され、S169へ進む。S169においてCPU11は、大画面用ポートレートレイアウト情報32をロードする。またこの場合は、使用されるレイアウト情報が変化したため、ウェブページデータを再取得する必要がある場合である。よってS173へ進み、ウェブページデータの再取得が行われる。
【0053】
一方、S167において、携帯端末10の変化後の姿勢がポートレート姿勢ではない場合(S167:NO)には、携帯端末10の姿勢がポートレート姿勢からランドスケープ姿勢へ変化した場合であると判断され、S171へ進む。S171においてCPU11は、大画面用ランドスケープレイアウト情報34をロードする。またこの場合は、使用されるレイアウト情報が変化したため、ウェブページデータを再取得する必要がある場合である。よってS173へ進み、ウェブページデータの再取得が行われる。
【0054】
S173においてCPU11は、記憶部12にウェブページデータが記憶されているか否かを判断する。記憶されている場合(S173:YES)にはS175へ進む。S175においてCPU11は、記憶部12に記憶されているウェブページデータを読み出す。そしてS139(
図2)へ戻り、表示画面をパネル18に再表示させる。
【0055】
一方、S173において、記憶部12にウェブページデータが記憶されていない場合(S173:NO)には、S131(
図2)へ戻り、ウェブページデータをウェブサーバ71から再度ダウンロードする処理を実行する。記憶部12にウェブページデータが記憶されていない場合の例としては、キャッシュ実行フラグが「オフ」である場合が挙げられる。そしてS139において、表示画面をパネル18に再表示させる。
【0056】
例として、携帯端末10の姿勢をポートレート姿勢からランドスケープ姿勢に変化させた場合における、表示画面の切替態様を説明する。この場合は、
図8の表示画面から
図9の表示画面に切り替わる場合である。これにより、オブジェクト画像の配置位置が、
図8に示すパネル18の上側および下側から、
図9に示すパネル18の右側に変更される。よって、ランドスケープ姿勢のパネル18にウェブページ画像P1dが広く表示されるように、オブジェクト画像B1d〜B4dを再配置することができることが分かる。なお、携帯端末10の姿勢をランドスケープ姿勢からポートレート姿勢に変化させた場合は、
図9の表示画面から
図8の表示画面に切り替わることになる。
【0057】
また、S141(
図2)において、印刷プレビュー表示の命令が入力された場合(S141:YES)には、S213(
図4)へ進む。
【0058】
S213においてCPU11は、パネル18の画面サイズが大画面サイズであるかを判断する。具体的な判断内容は、S113の内容と同様であるため、説明を省略する。パネル18の画面サイズが通常サイズであると判断される場合(S213:NO)には、S227へ進む。
【0059】
S227においてCPU11は、携帯端末10がポートレート姿勢であるか否かを判断する。ポートレート姿勢である場合(S227:YES)には、S229へ進む。S229においてCPU11は、通常画面用ポートレートレイアウト情報31をロードする。そしてS233へ進む。一方、S227において、携帯端末10がポートレート姿勢ではない場合(S227:NO)には、S231へ進む。S231においてCPU11は、通常画面用ランドスケープレイアウト情報33をロードする。そしてS233へ進む。
【0060】
一方、S213において、パネル18の画面サイズが大画面サイズであると判断される場合(S213:YES)には、S217へ進む。S217においてCPU11は、携帯端末10がポートレート姿勢であるか否かを判断する。ポートレート姿勢である場合(S217:YES)にはS219へ進み、CPU11は、大画面用ポートレートレイアウト情報32をロードする。そしてS233へ進む。一方、S217において、携帯端末10がポートレート姿勢ではない場合(S217:NO)にはS221へ進み、CPU11は、大画面用ランドスケープレイアウト情報34をロードする。そしてS233へ進む。
【0061】
S233においてCPU11は、ウェブページデータから印刷プレビューデータを生成する。S235においてCPU11は、生成した印刷プレビューデータを、記憶部12に一時的に記憶させる。この処理はキャッシュとも呼ばれる。
【0062】
S241においてCPU11は、ロードされているレイアウト情報に基づいて、印刷プレビュー画像を含んだ表示画面を、パネル18に表示させる。そしてS242(
図5)へ進む。
【0063】
S242においてCPU11は、印刷指示が入力されたか否かを判断する。印刷指示が入力された場合(S242:YES)にはS243へ進む。S243においてCPU11は、印刷設定に基づいて印刷データを作成し、無線通信211を介してMFP51に送信する。そしてフローが終了する。
【0064】
一方、S242において印刷指示が入力されていない場合(S242:NO)には、S244へ進む。S244においてCPU11は、携帯端末10の姿勢が、ポートレート姿勢とランドスケープ姿勢との間で変化したか否かを判断する。姿勢が変化していない場合(S244:NO)にはS244へ戻り、変化した場合(S244:YES)にはS245へ進む。
【0065】
S245においてCPU11は、パネル18の画面サイズが大画面サイズであるかを判断する。パネル18の画面サイズが通常サイズであると判断される場合(S245:NO)には、S247へ進む。S247において、携帯端末10の変化後の姿勢がポートレート姿勢であると判断される場合(S247:YES)にはS249へ進み、CPU11は、通常画面用ポートレートレイアウト情報をロードする。そしてS253へ進む。一方、S247において、変化後の姿勢がポートレート姿勢ではないと判断される場合(S247:NO)にはS251へ進み、CPU11は、通常画面用ランドスケープレイアウト情報33をロードする。そしてS253へ進む。S253においてCPU11は、記憶部12に記憶されている印刷プレビューデータを読み出す。そしてS241(
図4)へ戻り、印刷プレビュー画像を含んだ表示画面を、パネル18に再表示させる。
【0066】
一方、S245において、パネル18の画面サイズが大画面サイズであると判断される場合(S245:YES)には、S267へ進む。S267において、携帯端末10の変化後の姿勢がポートレート姿勢であると判断される場合(S267:YES)にはS269へ進み、CPU11は、大画面用ポートレートレイアウト情報32をロードする。そしてS273へ進む。一方、S267において、変化後の姿勢がポートレート姿勢ではないと判断される場合(S267:NO)にはS271へ進み、CPU11は、大画面用ランドスケープレイアウト情報34をロードする。そしてS273へ進む。S273においてCPU11は、記憶部12に記憶されている印刷プレビューデータを読み出す。そしてS241(
図4)へ戻り、印刷プレビュー画像を含んだ表示画面を、パネル18に再表示させる。
【0067】
(効果)
パネル18に表示させる画像にウェブページ画像が含まれていない場合は、ウェブサーバ71と通信してウェブページデータを取得する必要がないため、無線通信210の通信回線の速度の影響などによりウェブページデータの取得に時間がかかってしまう事態が発生しない場合である。パネル18に表示させる画像にウェブページ画像が含まれていない場合とは、S141:YES以降の、印刷プレビューの表示を行う場合である。この場合、携帯端末10の姿勢が変化することに応じて各種の画像データを再取得し(S244:YES、S253、S273)、変化後の携帯端末10の姿勢に対応したレイアウト情報に従って画像をパネル18に再表示させる(S241)。一方、パネル18に表示させる画像にウェブページ画像が含まれている場合は、無線通信210の通信回線の速度の影響などによりウェブページデータの取得に時間がかかってしまう事態が発生し得る場合である。パネル18に表示させる画像にウェブページ画像が含まれている場合とは、S111からS139の、ウェブページ画像の表示を行う場合であってもよい。また、パネル18に表示させる画像にウェブページ画像が含まれている場合とは、S141:NO以降の、ウェブページ画像の表示を行う場合であってもよい。この場合、携帯端末10の姿勢が変化する場合にも各種の画像データを再取得することなく、共通レイアウト情報35に従って画像をパネル18に再表示させる(S147、S139)。これにより、携帯端末10の姿勢に応じた適切なレイアウトで画像を表示させることと、携帯端末10の姿勢に応じて表示を切り替える際の表示待ち時間を短縮することとを両立することが可能となる。
【0068】
パネル18の画面サイズが通常サイズである場合には、大画面サイズである場合に比して画面に表示できる情報量が少ないため、携帯端末10の姿勢をポートレート姿勢とランドスケープ姿勢との間で変化させる操作がより多く行われる傾向がある。本明細書に開示されている印刷アプリケーション21aによれば、パネル18の画面サイズが通常サイズである場合には(S145:NO)、携帯端末10の姿勢変化に伴って表示画面を再表示させる際に、共通レイアウト情報35に従って再表示させることができる。これにより、携帯端末10の姿勢が変化する前後において使用されるレイアウト情報が変化しないため、パネル18に表示画面を再表示させる際に、ウェブページデータを送受信部22に再取得させる必要を無くす事ができる。一方、パネル18の画面サイズが大画面サイズである場合には(S145:YES)、携帯端末10の姿勢変化に伴って表示画面を再表示させる際に、変化後の姿勢に応じたレイアウト情報(S169、S171)を用いて再表示させることができる。以上より、携帯端末10の姿勢を変化させる操作が多くても、その都度発生する表示待ち時間を短縮させるように制御することが可能となるため、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0069】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0070】
携帯端末10の姿勢が変化した場合にウェブページデータを取得する際の状況に応じて、使用するレイアウト情報を変更するか否かを判断する態様であってもよい。
図12に、当該変形例に係るフローを示す。パネル18の画面サイズが通常サイズであると判断される場合(S145:NO)に、
図12のフローが開始される。S346においてCPU11は、S137で測定した取得時間が、予め定められた所定時間よりも小さいか否かを判断する。所定時間は、例えば3秒に設定されていてもよい。
【0071】
取得時間が所定時間よりも小さくない場合(S346:NO)には、S147(
図3)へ戻る。これにより、新たなレイアウト情報をロードする処理およびウェブページデータを再取得する処理が行われない。一方、取得時間が所定時間よりも小さい場合(S346:YES)には、表示待ち時間が長時間になることがない場合であると判断され、S347へ進む。S347以降のステップにおいて、通常画面用ポートレートレイアウト情報31または通常画面用ランドスケープレイアウト情報33がロードされ、ウェブページデータが再取得され、表示画面がパネル18に回転表示される。なお、S347〜S355の処理内容は、前述したS167〜S175の処理内容と同様であるため、ここでは説明を省略する。これにより、表示待ち時間が長時間にならない場合には携帯端末10の姿勢に応じた適切なレイアウトで画像を表示させる一方、表示待ち時間が長時間になる場合にはウェブページデータを再取得させないように、通信回線の速度などに応じて表示態様を制御することができる。
【0072】
また、S346において、ウェブページデータのデータサイズが予め定められた所定データサイズよりも小さい場合に、表示待ち時間が長時間になることがない場合であると判断し、S347へ進むとしてもよい。この場合、S135(
図2)において、ダウンロードしたウェブページデータを記憶部12に記憶させるとともに、ダウンロードしたウェブページデータのデータサイズも記憶部12に記憶させればよい。所定データサイズは、例えば1MBに設定されていてもよい。これにより、表示待ち時間が長時間にならない場合には、携帯端末10の姿勢に応じた適切なレイアウトで画像を表示させるように、表示態様を制御することができる。
【0073】
また、S113における、パネル18の画面サイズの判断を省略してもよい。この場合、S119において、大画面用ポートレートレイアウト情報32および通常画面用ポートレートレイアウト情報31の何れがロードされてもよい。またS121において、大画面用ランドスケープレイアウト情報34および通常画面用ランドスケープレイアウト情報33の何れがロードされてもよい。そして、携帯端末10の姿勢が変化した場合には(S144:YES)、S346へ進み、S137で測定した取得時間が予め定められた所定時間よりも小さいか否かを判断するとしてもよい。取得時間が予め定められた所定時間よりも小さい場合(S346:YES)には、変化後の携帯端末10の姿勢に応じたレイアウト情報をロードし(S349またはS351)、ウェブページデータを再取得し(S355またはS133)、表示画面をパネル18に再表示するとしてもよい(S139)。これにより、表示待ち時間が長時間にならない場合には、携帯端末10の姿勢に応じた適切なレイアウトで画像を表示させるように、表示態様を制御することができる。
【0074】
本実施形態では、ポートレートレイアウト情報、ランドスケープレイアウト情報、共通レイアウト情報、の3種類のレイアウト情報を用いる場合を説明したが、この形態に限られない。例えば、大画面用ポートレートレイアウト情報32および通常画面用ポートレートレイアウト情報31に代えて、共通レイアウト情報を用いてもよい。この場合、携帯端末10がポートレート姿勢である場合には、パネル18に表示させる画像にウェブページ画像が含まれる場合(S141:NO)に使用されるレイアウト情報(S147)と、ウェブページ画像が含まれていない場合(S141:YES)に使用されるレイアウト情報(S229)とが同一となるため、ユーザに同じ使い勝手を与えることができる。またこの場合、「共通レイアウト情報」のことを「ポートレートレイアウト情報」と称してもよい。同様にして、大画面用ランドスケープレイアウト情報34および通常画面用ランドスケープレイアウト情報33に代えて、共通レイアウト情報を用いてもよい。この場合、携帯端末10がランドスケープ姿勢である場合には、パネル18に表示させる画像にウェブページ画像が含まれる場合(S141:NO)に使用されるレイアウト情報(S147)と、ウェブページ画像が含まれていない場合(S141:YES)に使用されるレイアウト情報(S231)とが同一となるため、ユーザに同じ使い勝手を与えることができる。またこの場合、「共通レイアウト情報」のことを「ランドスケープレイアウト情報」と称してもよい。
【0075】
本実施形態では、通常画面用ポートレートレイアウト情報31と大画面用ポートレートレイアウト情報32を備える場合を説明したが、この形態に限られない。パネル18の画面サイズに関わらず、1つのみのポートレートレイアウト情報を、ポートレート姿勢に割り当ててもよい。また同様にして、1つのみのランドスケープレイアウト情報を、ランドスケープ姿勢に割り当ててもよい。
【0076】
S111において入力を受け付ける指示の種類は、ウェブページ画像の表示指示に限られない。例えば、HTMLメールの表示指示などであってもよい。
【0077】
S113において、パネル18の画面サイズを取得する方法は、画面サイズをオペレーティングシステム21eに問い合わる方法に限られない。例えば、機種ごとのパネルのサイズの一覧情報が記憶部12に記憶されており、機種情報をオペレーティングシステム21eに問い合わる方法であってもよい。
【0078】
S135およびS235において、ダウンロードしたウェブページデータや生成した印刷プレビューデータを記憶部12に一時的に記憶させるとしたが、当該ステップはなくてもよい。
【0079】
図6〜
図9に示したパネル18の表示態様は一例であり、他の表示態様を用いることも可能である。
【0080】
各種の画像の表示位置を決定する際の基準となる、パネル18の表示原点は、パネル18の左上隅部に限られない。携帯端末10の種類に応じて、様々な位置を基準位置とすることが可能である。
【0081】
データ共有ボタン、印刷アプリケーション21aを選択するボタン、印刷実行ボタン等は、パネル18のタッチパネルに表示される形態に限られない。例えば、携帯端末10のハードキーを用いる形態であってもよい。
【0082】
本実施形態では、印刷アプリケーション21aに基づいて実行するCPU11が、各種の処理を行う場合を説明した。しかし、この形態に限られない。変形例として、印刷アプリケーション21aに基づいて実行するCPU11が、オペレーティングシステム21e、他のプログラム、ハード構成(パネル18など)に対して、各種の処理を行わせる指示を出す形態であってもよい。
【0083】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0084】
携帯端末10は携帯端末の一例である。傾きセンサ29はセンサ情報出力部の一例である。ウェブページデータは第1画像データの一例である。送受信部22は通信部の一例である。パネル18は表示部の一例である。CPU11はコンピュータの一例である。印刷アプリケーション21aはプログラムの一例である。ポートレート姿勢は第1姿勢の一例である。ランドスケープ姿勢は第2姿勢の一例である。ウェブページ画像は第1画像の一例である。オブジェクト画像B1a〜B4aなどは第2画像の一例である。通常画面用ポートレートレイアウト情報31〜共通レイアウト情報35はレイアウト情報の一例である。S139、S241を実行するCPU11は、表示制御手段の一例である。URLはサーバ特定情報の一例である。S131、S137を実行するCPU11は、第1測定手段の一例である。印刷プレビューデータは、第3画像データの一例である。
【0085】
なお、各プログラムは一つのプログラムモジュールから構成されるものであってもよいし、複数のプログラムモジュールから構成されるものであってもよい。また、各一例は置換可能な他の構成であってもよく、本発明の範疇である。画像処理プログラム(印刷アプリケーション21aなど)に基づく処理を実行するコンピュータ(CPU11など)であってもよいし、オペレーティングシステムや他のアプリケーションなど、画像処理プログラム以外のプログラムに基づく処理を実行するコンピュータであってもよいし、コンピュータの指示に従って動作するハード構成(パネル18など)であってもよいし、コンピュータとハード構成とが連動した構成であってもよい。もちろん、複数のプログラムに基づく処理を連動させて処理を実行するコンピュータであってもよいし、複数のプログラムに基づく処理を連動させて処理を実行するコンピュータの指示に従って動作するハード構成であってもよい。