(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記基体は、前後方向のうち一方側に屈曲自在な屈曲部を有し、前記保持体の屈曲にともなって、前記移動体の先端部は少なくとも前記屈曲部を超えるまで移動することを特徴とする請求項1に記載の広告表示体。
前記保持体の下方は、内側に屈曲自在に形成されており、前記移動体は、前記保持体の下方に屈曲自在に連結されていることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の広告表示体。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本願の最良の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、便宜上、
図1及び
図10の上下方向を広告表示体又は基台の上下方向とし、奥行き側又は手前側を広告表示体又は基台の左方向、又は右方向とし、左右方向を広告表示体又は基台の前後方向として説明するものとする。
【0017】
―第1実施形態−
図1〜
図4を用いて、本発明の第1実施形態にかかる自立式の広告表示体について詳述する。
【0018】
本実施形態の自立式の広告表示体(以下、「広告体10」と称する。)は、例えば、イメージキャラクターを示す等身大の大きさを有し、ダンボール紙や厚紙等の用紙を用いて製造される。この広告体10は、
図1に示すように広告や宣伝に関する様々な情報(以下、「広告情報」と称する。)を表示する状態を示す展示状態と、
図4に示すように平坦状に、且つコンパクトに折り畳まれて収納される収納状態と、に転換自在であり、収納状態とすることで大型の広告表示体を簡単に持ち運ぶことが可能となっている。
【0019】
図1に示すように、広告体10は、上下に折り曲げ可能な広告表示部5と、この広告表示部5を自立可能に下方で保持する自立保持部15と、を備えている。
【0020】
広告表示部5は、
図1及び
図4に示すように、内部に所定の空間部2を有する断面が矩形状の略箱型形状に形成されており、下端面には当該空間部2と連絡する開口5aを有している。
【0021】
この広告表示部5の表面6(本願の基体の一方)は広告表示領域として機能し、広告情報が表示される。また、この表面6には、
図1(a)及び
図3(a)に示すように、中央部より少し下方に水平方向に延びる折り目線11が形成されている。一方、広告表示部5の裏面7(本願の基体の他方)には、
図1(b)、及び
図2に示すように、前記折り目線11に対向して切込線13が形成されており、この切込線13は、側面にまで延びて形成されている。なお、当該広告表示部5の裏面7も広告表示領域として機能させても良い。広告表示部5は、この折り目線11と切込線13により、
図2に示すように、折り目線11に沿ってその上部が前方に屈曲自在になっている。この結果、広告表示部5は、
図4に示すように、上下方向においてほぼ半分に折り畳むことが可能である。また、
図1(b)に示すように、広告表示部5の裏面7に形成されている切込線13の上側には、下方に延びるフラップ14が取り付けられており、このフラップ14は、展示状態においては、この切込線13を隠すように覆い(
図1)、収納状態においては、空間部2を塞ぐ上蓋として機能するようになっている(
図4)。
【0022】
自立保持部15は、
図1乃至
図3に示すように、この広告表示部5の表面6及び裏面7のそれぞれの下端部から下方に延びるように設けられ、水平方向に延びる折り目線18を介して双方が離れる方向(以下、「外側」と称する。)に屈曲自在に配置されている2つの支持部材16、17(本願の保持体)と、この支持部材16、17間に配置され、一部が前記空間部2に挿入されて上下方向に移動可能な移動体20と、を備えている。
【0023】
この前後2つの支持部材16、17は、下端部において屈曲自在に連結されており、この連結部分には、移動体20の下端部が取り付けられている。
【0024】
また、各支持部材16、17には、上下を区分けするようにして水平方向に延びる折り目線19が形成されている。そして、
図1に示すように、自立保持部15は、各支持体16、17の上部が外側に屈曲することで、各支持部材16、17の下部が当該折り目線19を介して双方が近づく方向(以下、「内側」と称する。)に屈曲し、各支持部材16、17の下部が載置面上に載置された時の広告体10の底面として機能し、側面視においてトラス形状に形成されることで、広告表示部5を下方から自立可能に保持する。
【0025】
このように支持部材16、17の上部は広告表示部5の表裏面6、7に対して傾斜する傾斜体として機能し、支持部材16、17の下部は傾斜体と移動体20とを繋ぐ連結体として機能する。
【0026】
移動体20は、支持部材16、17の下部の屈曲動作にともなって空間部2を上方に移動する。また、移動体20の先端部は、少なくとも前記折り目線11を超える所定の位置まで移動する。
【0027】
このように、広告体10は、支持部材16、17の上部が、外側へと屈曲することにより、支持部材16、17の下部が、内側へと屈曲し、当該支持部材16、17の下部が水平面となって、当該広告体10を載置する載置面上に載置されることで自立可能となっている。また、広告体10の自立保持部15は、支持部材16と移動体17により側面視においてトラス形状に形成されるため、大型の広告表示部5を保持するための強度を十分に確保することができる。
【0028】
次に、第1実施形態にかかる広告体において、
図4に示す収納状態から
図1に示す展示状態までの組立手順の一例について説明する。
【0029】
まず、
図4に示す広告表示部5の上部を折り目線11を介して上方へと持ち上げて、
図3に示すように展開するとともに、広告体10を載置する載置面に支持部材16、17の下端面を押し当てる。この結果、
図2に示すように、支持部材16、17の下部が折り目線19を介して内側へと屈曲するとともに、支持部材16、17の上部が折り目線18を介して外側へと屈曲する。そして、支持部材16、17の上部が広告表示部5の表裏面6、7に対して前後方向へと傾斜するとともに、支持部材16、17の下部が水平状態に配置されて載置面と接触し、自立保持部15の組立が完了する。
【0030】
一方、移動体20は、
図2に示すように、支持部材16、17の下部の屈曲動作にともなって、空間部2を上方へと移動し、その先端部が広告表示部5の切込線13より上方へと突出する。この移動体20の突出部分は、広告表示部5の上部の空間部2へと挿入される。この結果、
図1に示すように、広告表示部5の上部が立設し、広告体10の組立が完了する。
【0031】
なお、本実施形態では、連結体として機能する支持部材の下部は、傾斜体として機能する支持部材の上部下端と、移動体の下端と、に屈曲自在に連結されているが、部材の加工を容易にするためにこのような形態にしたものであって、必ずしも端部に連結されている必要はなく、例えば、支持部材16、17の上部中央部等であっても構わない。
【0032】
以上に説明したように本実施形態の広告体10は、内部に空間部2を有し、対向して配置される表面6及び裏面7を有する広告表示部5と、この表面6及び裏面7のそれぞれの下端部に屈曲自在に取り付けられ、広告表示部5を自立可能に保持する一対の支持部材16、17と、前記表面6及び裏面7の間に配置されるとともにそれぞれの支持部材16、17に連結され、前記支持部材16、17の屈曲にともなって、前記空間部2を移動する移動体20と、を備えている。このような広告体10によれば、支持部材16、17がそれぞれが外側に屈曲することによって自立可能となる。よって、広告体10は、支持部材16、17の屈曲によって、簡単に展示状態と収納状態とに転換自在となり、収納状態とすれば持ち運びに便利となる。
【0033】
また、前記広告表示部5は、折り目線11及び切込線13により前方(後方でも構わない)に屈曲自在な屈曲部を有し、前記支持部材16、17の屈曲にともなって、前記移動体20の先端部は少なくとも前記屈曲部を超えるまで移動する。このような広告体10によれば、収納状態においては、広告表示部5を屈曲して折畳みコンパクトにできるため持ち運びに便利であり、収納状態から展示状態に転換する場合においては、特に手間を必要とすることなく広告表示部5の上部が倒れないように移動体20により支持されるため簡単に組立を行うことができる。
【0034】
また、前記支持部材16、17の下方は、内側に屈曲自在に形成されており、前記移動体20は、前記支持部材16、17の下方に屈曲自在に連結されている。このような広告体10によれば、支持部材16、17の上方の屈曲にともなって、支持部材16、17の下方は内側に屈曲され、載置面に対して支持部材16、17の下方が水平面となって載置されることで側面視においてトラス形状に形成され、強度が十分に確保された状態で安定して自立させることができる。
【0035】
―第2実施形態−
以下、
図5乃至
図7を参照して、第2実施形態の広告体30について説明する。なお、
図1乃至
図4と同一の機能を有する部材には同一の符号を付するものとし、その説明は省略するものとする。
【0036】
まず、本実施形態の特徴となるべき点は、1枚の紙で製造される点にある。また、本実施形態の広告体30はテーブルの上等に載置して用いられる小型の広告体に好適に用いられる点にある。
【0037】
本実施形態の広告体30は、
図5に示すように、例えば、コシのある薄紙用紙や段ボール等の板状の用紙体35を素材として、所定の金型を用いて打抜、又は切断することによって製造される。
【0038】
用紙体35は、広告表示部5として機能する略矩形状の表面6及び裏面7が垂直方向に延びる折り目線31を介して連設され、表面6の左側方(裏面7の右側方でもよい)には、のりしろとして機能し、裏面7の側方開放端部と連結される連結体33が垂直方向に延びる折り目線31aを介して連設される。なお、例えば、この表面6又は裏面7には広告情報が表示される。
【0039】
表面6及び裏面7の下端には、自立保持部15として機能する支持部材16、17と移動体20がそれぞれ連設される。
【0040】
支持部材16、17は、当該表面6及び裏面7の下端に水平方向に延びる折り目線36を介して連接される。なお、各支持部材16、17は、切込線34によって区分けされる。また、支持部材16、17には、上下を区分けするようにして水平方向に延びる折り目線37が形成される。
【0041】
また、移動体20は、支持部材16、17の下端に、水平方向に延びる折り目線38を介してそれぞれ連設される。この移動体20は、縦方向に長い長方形状に形成される。また、移動体20は、左右方向の幅が支持部材16、17の幅よりも少し狭く形成され、その途中には、両側に突出する突起部39をそれぞれ有して形成される。
【0042】
このように構成された用紙体35は、まず、折り目線31を介して、表面6に対して突起体33及び裏面7が谷折りされて表面6と裏面7とが対向して配置され、裏面7の右側端部に突起体33が内側に折り込まれた状態で糊などによって貼着され、内部に空間部2が形成されるようにして、表面6と裏面7とが貼り合わされる。
【0043】
次に、折り目線36によって支持部材16、17の上部が谷折りされて外側に屈曲するように折筋が付けられ、折り目線37によって支持部材16、17の下部が山折りされて内側に屈曲するように折筋が付けられる。
【0044】
最後に、移動体20が、折り目線38を介して山折りされて内側に屈曲されて、その先端部が空間部2に挿入されて広告体30の組立が完了する。
【0045】
次に、第2実施形態にかかる広告体において、
図6に示す収納状態から
図7に示す展示状態までの組立手順の一例について説明する。
【0046】
広告体30を載置する載置面に支持部材16、17の下端面を押し当てる。この結果、
図7に示すように、支持部材16、17の下部が折り目線37によって内側へと屈曲するとともに、支持部材16、17の上部が折り目線36によって外側へと屈曲する。この結果、支持部材16、17の上部は広告表示部5の表裏面6、7に対して前後方向へと傾斜するとともに、支持部材16、17の下部が水平状態に配置されて載置面に当接し、自立保持部15の組立が完了する。
【0047】
一方、移動体20は、支持部材16、17の下部の屈曲動作にともなって、空間部2を上方へと移動する。そして、移動体20の両側に設けられた突起部39が表裏面6、7により形成された開口端部32に下方から係合し、移動体20の上方への移動が阻止される。この結果、支持部材16、17の上部の開きが規制され、自立が可能となり、広告体30の組立が完了する。
【0048】
以上に説明したように、本実施形態の広告体30は、表面6及び裏面7が折り目線31を介して水平方向に連接され、表面6の側部には、折り目線31aを介して裏面7の開放端部と連結される連結体33が連接され、表面6及び裏面7のそれぞれの下端部には、折り目線36を介して支持部材16、17が連接され、この支持部材16、17の下端部には、折り目線38を介して移動体20が連接され、当該支持部材16、17は上下が区分けされるように折り目線37を有した1枚の用紙体35を用意し、折り目線31に沿って表面6に対し裏面7を屈曲し、前記連結体33によって内部に空間部2を有するように表面6及び裏面7を連結し、前記移動体20を折り目線38に沿って屈曲して前記空間部2に挿入することによって組み立てられる。
【0049】
このような製造方法によって組み立てられた広告体30は、支持部材16、17の上方をそれぞれ外側に屈曲させ、支持部材の下方をそれぞれ内側に屈曲させることによって自立可能となる。よって、広告体10は、支持部材16、17の屈曲によって、簡単に展示状態と収納状態とに転換自在となり、収納状態とすれば持ち運びに便利となる。
【0050】
―第3実施形態−
以下、
図8乃至
図11を参照して、第3実施形態の広告体について説明する。なお、
図1乃至
図4と同一の機能を有する部材には同一の符号を付するものとし、その説明は省略するものとする。
【0051】
まず、本実施形態の特徴となるべき点は、第1及び第2実施形態の広告体10、30と同一の機能を有する部材が、広告表示用の基台50として用いられる点である。具体的には、
図8に示すように、この基台50を2つ平行に並べ、この基台50上に広告表示用の部材55(広告表示用基材)を取り付けることで広告体として用いられる。
【0052】
本実施形態の広告表示用の基台50は、例えば、テーブルの上等に載置される中型の広告表示を行う際に用いられるものであって、ダンボール紙や厚紙等の用紙を用いて製造される。
【0053】
この広告表示用の基台50は、
図8に示すように略矩形状に形成された広告情報を表示する広告表示用の部材55の左右下端部に嵌合されて下方から支持するものである。また、この基台50は、
図10に示すように自立して載置面に載置される展示状態と、
図11に示すように平坦状に折り畳まれて収納される収納状態と、に転換自在であり、収納状態とすることで持ち運びが可能となっている。
【0054】
図10に示すように、基台50は、広告表示用の部材55と嵌合する嵌合部61を有する基体60と、この基体60を自立可能に下方で保持する自立保持部65と、を備えている。嵌合部61は、基体60の上端部から下方垂直方向に形成された切込であって、広告表示用の部材55にも同様な切込が形成される。そして、互いに当該切込同士が嵌合することによって固定することが可能となっている。
【0055】
本実施形態の基台50は、
図9に示すように、例えば、コシのある厚紙用紙や段ボール等の板状の用紙体75、75aを素材として、所定の金型を用いて打抜、又は切断することによって製造される。また、当該基台50は同一形状に形成された2つの用紙体75、75aを貼り合わせることによって製造される。
【0056】
一方の用紙体75は、
図9(a)に示すように、広告表示部として機能する略矩形状の表面6を有し、この表面の両側には、空間部2を形成するためのスペーサとしての役割を果たす突起体76、76が垂直方向に延びる折り目線81を介して連設される。
【0057】
表面6の下端には、自立保持部65として機能する支持部材16と移動体20がそれぞれ連設される。
【0058】
支持部材16は、当該表面6の下端に水平方向に延びる折り目線82を介して連接される。また、支持部材16には、上下を区分けするようにして水平方向に延びる折り目線83が形成されている。
【0059】
また、移動体20は、支持部材16の下端に、水平方向に延びる折り目線84を介して連設される。この移動体20は、略矩形状の基部86と、その基部86の下端部に当該基部86の幅よりも狭い幅を有する突起部87と、を備えて形成される。
【0060】
他方の用紙体75aは、
図9(b)に示すように、広告表示部として機能する略矩形状の裏面7を有し、この裏面7の両側には、空間部2を形成するためのスペーサとしての役割を果たす突起体76、76が垂直方向に延びる折り目線81を介して連設される。
【0061】
裏面7の下端には、自立保持部65として機能する支持部材17と移動体20がそれぞれ連設される。
【0062】
支持部材17は、当該裏面7の下端に水平方向に延びる折り目線82を介して連接される。また、支持部材17には、上下を区分けするようにして水平方向に延びる折り目線83が形成される。
【0063】
また、移動体20は、支持部材17の下端に、水平方向に延びる折り目線84を介して連設される。この移動体20は、略矩形状の基部86と、その基部86の下端部に当該基部86の幅よりも狭い幅を有する突起部87と、を備えて形成される。
【0064】
このように構成された一方の用紙体75は、まず、折り目線81を介して、表面6に対して突起体76が谷折りされて表面6の裏側左右に重ね合わされて糊などによって貼着される。
【0065】
次に、折り目線82によって支持部材16の上部が谷折りされて外側に屈曲するように折筋が付けられ、折り目線83によって支持部材16の下部が山折りされて内側に屈曲するように折筋が付けられる。
【0066】
また、移動体20が、折り目線84を介して山折りされて内側に屈曲されて、支持部材16の内側に重ね合わされて配置される。
【0067】
次に、他方の用紙体75aが、一方の用紙体75と同様に製造される。
【0068】
そして、当該一方の用紙体75と他方の用紙体75aの突起体76同士、及び一方の用紙体75と他方の用紙体76の移動体20同士が糊などによって貼着されることで、表面6と裏面7とが空間部2を有して対向して配置され、基台50の組立が完了する。
【0069】
次に、第3実施形態にかかる基台において、
図11に示す収納状態から
図10に示す展示状態までの組立手順の一例について説明する。
【0070】
基台50を載置する載置面に支持部材16、17の下端面を押し当てる。この結果、
図10に示すように、支持部材16、17の下部が折り目線83によって内側へと屈曲するとともに、支持部材16、17の上部が折り目線82によって外側へと屈曲する。この結果、支持部材16、17の上部は広告表示部5の表裏面6、7に対して前後方向へと傾斜するとともに、支持部材16、17の下部が水平状態に配置されて載置面に当接し、自立保持部65の組立が完了する。
【0071】
一方、移動体20は、支持部材16、17の下部の屈曲動作にともなって、空間部2を上方へと移動する。そして、移動体20の先端に設けられた突起部87が表裏面6、7の間に配置された左右の突起体76、76の間に挿入されるとともに、移動体20の両側先端部が当該突起体76の下端面に当接し、移動体20の上方への移動が阻止される。この結果、支持部材16、17の上部の開きが規制され、自立が可能となり、基台50の組立が完了する。
【0072】
なお、この基台50を用いて広告体として用いる場合には、
図8に示すように当該基台50を2つ平行に並べ、広告表示用の部材55を基台50、50に取り付けることで完了する。
【0073】
以上に説明したように、本実施形態の基台50は、表面6及び裏面7の両側部に折り目線81を介して突起部87が連接され、表面6及び裏面7の下端部には、折り目線82を介して支持部材16、17が連接され、この支持部材16、17の下端部には、折り目線84を介して移動体20が連接され、当該支持部材16、17は上下が区分けされるように折り目線83を有した用紙体75、75aを2枚用意し、両方の前記突起部76を折り目線81に沿って表面6及び裏面7の裏側に屈曲して前記表面6及び裏面7に貼着し、前記移動体20を折り目線に沿って前記表面6及び裏面7の裏側に屈曲し、前記2枚の用紙体75、75aの突起部76及び移動体20同士を重ね合わせて貼着し、内部に空間部2を有するように表面6と裏面7とを対向して配置し、前記空間部2に前記移動体20が配置されるように組み立てられる。
【0074】
このような製造方法によって組み立てられた基台50によれば、支持部材16、17の上方をそれぞれ外側に屈曲させ、支持部材の下方をそれぞれ内側に屈曲させることによって自立可能となる。よって、基台50は、支持部材16、17の屈曲によって、簡単に展示状態と収納状態とに転換自在となり、収納状態とすれば持ち運びに便利となる。
【0075】
―第4実施形態−
以下、
図12乃至
図13を参照して、第4実施形態の広告体100について説明する。なお、
図1乃至
図4と同一の機能を有する部材には同一の符号を付するものとし、その説明は省略するものとする。また、第1実施形態に示す広告体10は、本実施形態の広告表示用の基台として機能する。
【0076】
まず、本実施形態の特徴となるべき点は、第1実施形態が広告表示部5に直接広告を表示しているのに対して、本実施形態が、当該広告表示部5に別途広告情報が表示されている広告表示用基材105を取り付ける点で異なる。
【0077】
具体的には、本実施形態の広告体100は、
図12に示すように、広告表示用の基台の広告表示部5の前後に、例えば、面ファスナー108によって着脱可能に略半円筒状の広告表示用基材105を取り付けることで、食品や飲料を収容可能な缶容器をイメージ可能な立体的な広告表示が可能となっている。
【0078】
この広告表示用基材105は、段ボール紙や厚紙等の用紙や樹脂によって矩形状に形成された弾性を有する板状体であって、その両側端部が内側に折り込まれて形成されている。この広告表示用基材105の表面には広告情報が描かれている。
【0079】
図12及び
図13に示すように、この折り込み部分107には、上下方向に延びる帯状の面ファスナー108aが取り付けられている。一方、広告表示部5の平坦状に形成された表面6及び裏面7の左右両側には、上下方向に延びる帯状の面ファスナー108bが取り付けられている。そして、広告表示用基材105を横断面が略半楕円状に形成されるように湾曲させ、当該広告表示用基材105が双方に設けられた面ファスナー108によって広告表示部5の表面6及び裏面7に取り付けられる。
【0080】
このように、本実施形態の広告体100は、前後の広告表示部5に広告表示用基材105を取り付けることで立体的な広告表示が可能となっている。また、広告表示用基材105は面ファスナー108によって着脱可能に取り付けられているため、簡単に取り外すことで、広告体100をコンパクトに折畳むことができ、持ち運びや組立が誰でも簡単に行える。
【0081】
なお、広告表示部5に対する広告表示用基材105の取付方法は、どのような形態でも良いが、広告表示用基材105の再使用や使用変更等を考慮すれば上述したように着脱可能であることが好ましい。面ファスナーの他の一例としては、広告表示部5に予め切込みを形成しておき、その切込みに広告表示用基材105の一部を差し込むことで固定するような態様である。
【0082】
―第5実施形態−
以下、
図14乃至
図15を参照して、第5実施形態の広告体110について説明する。なお、
図1乃至
図4と同一の機能を有する部材には同一の符号を付するものとし、その説明は省略するものとする。また、第1実施形態に示す広告体10は、本実施形態の広告表示用の基台として機能する。
【0083】
まず、本実施形態の特徴となるべき点は、第1実施形態が広告表示部5に直接広告を表示しているのに対して、本実施形態が、当該広告表示部5に別途広告情報が表示されている広告表示用基材115を取り付ける点で異なる。
【0084】
具体的には、本実施形態の広告体110は、
図15に示すように、広告表示用の基台10の広告表示部5から枝分かれするように斜め上方に延びる複数の基体117が前方から視認した場合に重なるようにして逆ツリー状になるように設け、この基体117の表面に、例えば、立体的に描かれた花柄の広告情報が表示された広告表示用基材115を取り付けることで、
図14に示すように、スタンド花をイメージ可能な立体的な広告表示が可能となっている。
【0085】
基体117は、ダンボール紙や厚紙等の用紙や樹脂によって矩形状に形成された板状体であって、例えば、その下端部が内側に折り込まれて形成されている。この折り込み部分118には、左右方向に延びる帯状の面ファスナー119aが取り付けられている。
【0086】
一方、広告表示部5の平坦状に形成された表面6の上下方向には、左右方向に延びる帯状の面ファスナー119bが所定の間隔を有して複数取り付けられている。そして、各基体117が双方に設けられた面ファスナー119によって広告表示部5の表面6側に取り付けられる。
【0087】
これら基体117は、隣り合う基体117同士、及び広告表示部5の表面6と隣り合う基体117が、ワイヤロープ等の紐状体112により所定の傾斜角で固定されるようにして順々に吊り下げられるように固定される。なお、広告表示部5に対する各基体117の固定方法は、特に上述した固定方法に限定されるものではなく、例えば、用紙等で連結しても構わない。
【0088】
また、広告表示用基材115は、段ボール紙や厚紙等の用紙や樹脂によって所定の形状に形成された板状体であって、各基体117の表面に取り付けられる。この広告表示用基材115の表面には広告情報が描かれている。また、基体117と広告表示用基材115とは、例えば、面ファスナー111によって着脱可能に取り付けられる。
【0089】
このように、本実施形態の広告体110は、広告表示部5の表面6に複数の基体117を介して立体的表現が為された広告情報が表示された広告表示用基材115を重ね合わせるようにして取り付けることで立体的な表示が可能となっている。また、基台10、基体117、及び広告表示用基材115は、それぞれ面ファスナー111、119によって着脱可能に取り付けられているため、簡単に取り外すことで、広告体110をコンパクトに折畳むことができ、持ち運びや組立が誰でも簡単に行える。
【0090】
なお、広告表示部5に対する基体117の取付方法は、どのような形態でも良いが、再使用や使用変更等を考慮すれば上述したように着脱可能であることが好ましい。面ファスナー119の他の一例としては、広告表示部5に予め切込みを形成しておき、その切込みに基体117の下端部を差し込むことで固定するような態様である。
【0091】
―第6実施形態−
以下、
図16を参照して、第6実施形態の広告体120について説明する。なお、
図1乃至
図4と同一の機能を有する部材には同一の符号を付するものとし、その説明は省略するものとする。また、第1実施形態に示す広告体10は、本実施形態の広告表示用の基台として機能する。
【0092】
まず、本実施形態の特徴となるべき点は、第1実施形態が広告表示部5に直接広告を表示しているのに対して、本実施形態が、当該広告表示部5に別途複数の広告表示用基材121を着脱可能に取り付けている点で異なる。
【0093】
具体的には、本実施形態の広告体120は、
図16に示すように、広告表示用の基台10の広告表示部5の表面6に、例えば、広告を直接表示した上で、更に、粘着テープ123によって着脱可能に広告表示用基材として機能する広告表示に関連する宣伝商品125(例えば、コースター)を取り付けることで、効果的な宣伝を行うことが可能となっている。
【0094】
この宣伝商品125は、例えば、コースターとして機能し、用紙や樹脂によって略円形状に形成された板状体である。一方、平坦状に形成された広告表示部5において宣伝商品125を取り付ける領域には、縦方向に延びる複数の粘着テープ123が横方向に整列して取り付けられており、上記宣伝商品125が、粘着テープ123によって広告表示部5に取り付けられる。
【0095】
このように、本実施形態の広告体120は、広告表示部5の表面6に広告表示を直接行うとともに宣伝商品125を取り付けることで効果的な宣伝を行うことが可能となっている。
【0096】
なお、広告表示部5に対する宣伝商品125の取付方法は、どのような形態でも良いが、着脱可能であることが必須であり、粘着テープ123の他の一例としては、面ファスナーで固定しても良い。
【0097】
―第7実施形態−
以下、
図17を参照して、第4実施形態の広告体130について説明する。なお、
図1乃至
図4と同一の機能を有する部材には同一の符号を付するものとし、その説明は省略するものとする。また、第1実施形態に示す広告体10は、本実施形態の広告表示用の基台として機能する。
【0098】
まず、本実施形態の特徴となるべき点は、第1実施形態が広告表示部5に直接広告を表示しているのに対して、本実施形態が、当該広告表示部5に別途広告表示用基材を着脱可能に取り付けている点で異なる。
【0099】
具体的には、本実施形態の広告体130は、
図17に示すように、広告表示用の基台の広告表示部5の上部に形成されている隙間に、例えば、矢印を示す広告表示用基材132の下端部を嵌め込むことによって当該広告表示用基材132を広告表示部5の上部に取り付けることで効果的な宣伝を行うことが可能となっている。また、広告表示部5に広告を直接表示した上で、更に、広告表示に関連する資料133を収容可能な収容体135(広告表示用基材)を広告表示部5に設けることで、効果的な宣伝を行うことが可能となっている。
【0100】
この収容体135は、例えば、用紙や樹脂によって上部に開口を有する略箱形に形成されたものであって、その裏面には面ファスナー136aが取り付けられている。一方、平坦状に形成された広告表示部5において収容体135を取り付ける領域には、面ファスナー136bが取り付けられており、上記収容体135が、双方に設けられた面ファスナー136によって広告表示部5に着脱可能に取り付けられる。また、収容体135を複数設けて、各収容体135に様々な種類の資料133を収容するようにしても構わない。
【0101】
このように、本実施形態の広告体130は、広告表示部5に広告表示を行うとともに収容体135を着脱可能に取り付け、この収容体135に資料133を収容しておくことで効果的な宣伝を行うことが可能となっている。また、広告表示用基材132を別途設けることで、簡単にカスタマイズでき、インパクトのある広告体130として機能させることができる。
【0102】
また、広告表示用基材132、及び収容体135は、それぞれが着脱可能に取り付けられているため、簡単に取り外すことで、広告体130をコンパクトに折畳むことができ、持ち運びや組立が誰でも簡単に行える。
【0103】
なお、広告表示部5に対する収容体135の取付方法は、どのような形態でも良いが、着脱可能であることが必須であり、面ファスナー123の他の一例としては、両面テープで固定しても良い。
【0104】
―第8実施形態−
以下、
図18を参照して、第4実施形態の広告体140について説明する。なお、
図1乃至
図4と同一の機能を有する部材には同一の符号を付するものとし、その説明は省略するものとする。また、第1実施形態に示す広告体10は、本実施形態の広告表示用の基台として機能する。
【0105】
まず、本実施形態の特徴となるべき点は、第1実施形態が広告表示部5に直接広告を表示しているのに対して、本実施形態が、当該広告表示部5に広告を表示した上で、更に、広告表示に関連する関連商品等を載置するための棚145(広告表示用基材)を着脱可能に設けた点で異なる。
【0106】
具体的には、本実施形態の広告体140は、
図18に示すように、広告表示用の基台の広告表示部5の一部をカットし、例えば、水平面を有する棚145を当該カットした部分に取り付けることで、効果的な宣伝を行うことが可能となっている。
【0107】
この棚145は、例えば、用紙や樹脂によって形成された板状体を折り曲げることによって成形されたものであって、一対のトラス形状に形成された支持体147によって棚板146が支持されるように形成されている。また、棚145は、カットされた部分の広告表示部5を支持板147によって前後両側から挟み込むように配置することによって固定される。
【0108】
このように、本実施形態の広告体140は、広告表示部5の表面6に広告表示を直接行うとともに関連商品を棚板146に載置することで効果的な宣伝を行うことが可能となっている。
【0109】
なお、広告表示部5に対する棚板146の取付方法は、どのような形態でも良いが、着脱可能であることが必須である。
【0110】
なお、以上説明した実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。そして、上記実施形態の中で説明されている構成の組み合わせすべてが発明の課題解決に必須の手段であるとは限らない。
【0111】
具体的には、本実施形態における広告表示部5は略矩形の形状としたが、当該略矩形の形状の1つ乃至すべての頂点を面取りした形状(例えば、略五角形、略六角形、略七角形、又は略八角形等)としたり、人型としても構わない。すなわち、広告表示部5の形状は特に限定されるものではなく、どのような形状を有していても構わない。
【0112】
また、実施形態で説明した折り目線は、用紙体を折り曲げ自在とするための処理が施されたものであり、例えば、用紙体に対して、筋付け(筋押し、又は筋入れ)等の各処理を施すことにより形成される(いわゆる罫線も含む)。
【0113】
また、広告体や基台の素材としては、用紙や段ボールに限られず、アクリル板等であっても構わず、いわゆる平板状の基材であれば良い。
【0114】
また、各実施形態で示す折り目線は、屈曲自在に連結したものを示すが、分離している部材同士をテープ等で接合して連結するようにしても構わない。
【0115】
また、第3実施形態に示す嵌合部は、広告表示用の部材55を基台50上に取り付けるための一例を示したものであって、切込のみに限定されるものではなく、一般の公知技術を適用することができる。