特許第6011278号(P6011278)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6011278-物品処理システム 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6011278
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】物品処理システム
(51)【国際特許分類】
   B25J 13/00 20060101AFI20161006BHJP
【FI】
   B25J13/00 A
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-258191(P2012-258191)
(22)【出願日】2012年11月27日
(65)【公開番号】特開2014-104524(P2014-104524A)
(43)【公開日】2014年6月9日
【審査請求日】2015年10月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000253019
【氏名又は名称】澁谷工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082108
【弁理士】
【氏名又は名称】神崎 真一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100156199
【弁理士】
【氏名又は名称】神崎 真
(72)【発明者】
【氏名】古保 隆之
(72)【発明者】
【氏名】松崎 涼平
【審査官】 中田 善邦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−855(JP,A)
【文献】 特許第3314890(JP,B2)
【文献】 特開2007−15055(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J1/00−21/02,
B65G47/80,47/84−47/86,47/90−47/96
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を複数列で搬送する搬送手段と、当該搬送手段で搬送される物品の位置を検出する検出手段と、上記搬送手段上の物品を保持する複数の保持手段を有するヘッドおよび当該ヘッドを移動させるロボットと、上記検出手段が検出した物品の位置に基づいて上記ロボットの作動を制御し、上記ヘッドを移動させて各保持手段に上記物品を保持させる制御手段とを備えた物品処理システムにおいて、
上記検出手段は搬送手段による物品の搬送領域を搬送方向に沿って複数列に分割して認識するとともに、上記制御手段は上記ロボットの各保持手段をいずれかの搬送領域にそれぞれ割り当て、
上記検出手段が搬送手段の物品を検出して、当該物品が位置する搬送領域を認識すると、制御手段は上記ロボットを制御して、搬送される物品のうち下流側に位置する物品から順に、当該物品が位置する搬送領域に割り当てられた保持手段によって当該物品を保持させることを特徴とする物品処理システム。
【請求項2】
所要の搬送領域に対応する保持手段の全てが物品を保持し、かつ上記所要の搬送領域に対応していない保持手段が物品を保持していない状態で、
下流側に位置する物品が上記所要の搬送領域を搬送されている場合には、上記制御手段は上記ロボットを制御して、上記所要の搬送領域に対応していない保持手段に当該物品を保持させることを特徴とする請求項1に記載の物品処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は物品処理システムに関し、詳しくは物品を複数列で搬送する搬送手段と上記搬送手段上の物品を保持する複数の保持手段を備えたロボットとを備えた物品処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品を複数列で搬送する搬送手段と、当該搬送手段で搬送される物品の位置を検出する検出手段と、上記搬送手段上の物品を保持するロボットと、上記検出手段が検出した物品の位置に基づいて上記ロボットを制御して当該物品を保持させる制御手段とを備えた物品処理システムが知られている(特許文献1)。
図1に示すように、従来の物品処理システムのロボット5は、アーム5aおよびその先端に設けられたヘッド5bを備え、上記ヘッド5bには上記物品1を保持する複数の保持手段HA〜HDが設けられている。
そして上記検出手段が搬送手段を搬送される物品を検出すると、制御手段は上記ロボット5を制御してヘッド5bを移動させ、下流側に位置する物品1から順に、上記保持手段HA〜HDの順番で物品を保持させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録第3314890号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、下流側から5番目に位置していて保持手段HAで保持する物品1(図1の「5」が付された物品)に対し、6番目に位置していて保持手段HBで保持する物品1(図1の「6」が付された物品)が搬送手段のそれぞれ反対側の端部に位置している場合、上記ヘッド5bを搬送手段の一端から他端へと移動させなければならず、ヘッドの移動経路が長くなることから、物品の処理効率が悪いという問題があった。
このような問題に鑑み、本発明はより効率的に物品を処理することが可能な物品処理システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、本発明にかかる物品処理システムは、物品を複数列で搬送する搬送手段と、当該搬送手段で搬送される物品の位置を検出する検出手段と、上記搬送手段上の物品を保持する複数の保持手段を有するヘッドおよび当該ヘッドを移動させるロボットと、上記検出手段が検出した物品の位置に基づいて上記ロボットの作動を制御し、上記ヘッドを移動させて各保持手段に上記物品を保持させる制御手段とを備えた物品処理システムにおいて、
上記検出手段は搬送手段による物品の搬送領域を搬送方向に沿って複数列に分割して認識するとともに、上記制御手段は上記ロボットの各保持手段をいずれかの搬送領域にそれぞれ割り当て、
上記検出手段が搬送手段の物品を検出して、当該物品が位置する搬送領域を認識すると、制御手段は上記ロボットを制御して、搬送される物品のうち下流側に位置する物品から順に、当該物品が位置する搬送領域に割り当てられた保持手段によって当該物品を保持させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
上記発明によれば、搬送手段による搬送領域を搬送方向に沿って複数列に分割して認識し、各保持手段をいずれかの搬送領域にそれぞれ割り当てることで、上記ヘッドの移動経路を短くし、効率的に物品を保持することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】物品処理システムの平面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1は略直方体の形状を有した物品1を処理する物品処理システム2の平面図を示し、物品1を図示左方から右方に搬送する供給コンベヤ3と、当該供給コンベヤ3の下流側に並設された排出コンベヤ4と、上記供給コンベヤ3上の物品1を上記排出コンベヤ4に受け渡すロボット5とを備えている。
また物品処理システム2は、上記供給コンベヤ3を搬送される物品1の位置を検出する検出手段6と、上記検出手段6が認識した上記物品1の位置に基づいて上記ロボット5を作動させる制御手段7とを備えている。
上記物品処理システム2によれば、上記供給コンベヤ3によってランダムに搬送された物品1を、上記ロボット5によって整列かつ向きが揃った状態で排出コンベヤ4に受け渡すことが可能となっている。
【0009】
上記供給コンベヤ3は、上記物品1を複数列で搬送するようになっており、その際物品1の向きと間隔とはランダムとなっており、本実施例では一例として物品1をおおよそ6列の状態で搬送するようになっている。
なお、複数列とは供給コンベヤ3の搬送方向に対して直交方向に複数の物品1が載置された状態で搬送されることをいい、必ずしも図1のように6列で搬送される必要はなく、隣接する物品1同士の間隔がランダムでもよい。
上記検出手段6は、上記供給コンベヤ3における上記ロボット5よりも上流側の供給コンベヤ3の上方に設けられたカメラ11と、当該カメラ11が撮影した画像から物品1の位置を認識する画像処理手段12とを備えている。
上記カメラ11は、図示破線で示すように供給コンベヤ3の幅方向全体を撮影可能に配置され、上記画像処理手段12はこの撮影された画像から各物品1の位置と向きとを検出する。
続いて画像処理手段12は、上記供給コンベヤ3に設けられた図示しないエンコーダなどから物品1の搬送速度を入力し、当該物品1がその後ロボット5による当該物品1の保持位置まで搬送された際の位置と向きとを認識し、当該認識結果を制御手段7に送信する。
そして上記排出コンベヤ4は、上記物品1を2列で搬送するようになっており、上記物品1は上記ロボット5によってその間隔および向きが一定に揃えられた状態で載置されるようになっている。
【0010】
上記ロボット5は、上記供給コンベヤ3の下流側に設けられ、上記排出コンベヤ4の反対側に設けられている。またロボット5はアーム5aおよびその先端に設けられたヘッド5bとから構成され、上記制御手段7によってその動作が制御されるようになっている。
上記ヘッド5bは略長方形を有しており、水平方向に旋回可能に設けられるとともに、その略4隅にはそれぞれ上記物品1を保持する4つの保持手段HA〜HDが設けられており、制御手段7はロボット5に対するヘッド5bの位置および旋回角度を認識して、各保持手段HA〜HDの平面視における位置を認識するようになっている。
上記保持手段HA〜HDは従来公知であるため図を用いた説明を省略するが、下端部に設けられて負圧によって物品1を吸着保持するバキュームカップと、当該バキュームカップを上下動させる昇降手段と、バキュームカップに吸着された物品1を水平方向に旋回させる旋回手段とを備えている。
【0011】
上記構成を有するロボット5によれば、上記検出手段6が供給コンベヤ3上の物品1の位置と向きとを認識したら、制御手段7はロボット5を制御してヘッド5bを移動させ、供給コンベヤ3の最も下流側に位置する物品1から順により近い保持手段HA〜HDを位置させる。
このときロボット5は、上記保持手段HA〜HDが物品1を保持する間、上記ヘッド5bを旋回させて供給コンベヤ3に対する角度を一定に保持し、具体的には図1に示すように保持手段HA、HCが図示上方側に、保持手段HB、HDが図示下方側に位置するように保持されるようになっている。
物品1の上方に所要の保持手段が位置すると、上記昇降手段がバキュームカップを下降させて当該物品1を吸着保持させ、さらに物品1を保持したバキュームカップが上昇すると、上記旋回手段が物品1を所定の向きに回転させる。
すべての保持手段HA〜HDが物品1を保持し、上記旋回手段が保持された物品1の向きを揃えると、上記アーム5aがヘッド5bを排出コンベヤ4の上方まで移動させ、ヘッド5bが図1の状態から90°反時計方向に回転してから、4つの物品1を排出コンベヤ4上に整列した状態で載置するようになっている。
【0012】
このような供給コンベヤ3と排出コンベヤ4とロボット5とを備え、上記ロボット5が供給コンベヤ3上の物品1を保持してこれを整列した状態で排出コンベヤ4に載置する物品処理システム2自体は従来公知である。
しかして本発明にかかる物品処理システム2は、上記ロボット5の動作をより効率的にして、効率的に物品1を処理可能としたものである。
本実施例の検出手段6は、上記供給コンベヤ3による物品1が搬送される搬送領域を搬送方向に沿って2列に分割して認識するようになっており、供給コンベヤ3の中心線(2点鎖線)を中心に、図示上方の搬送領域SAと図示下方の搬送領域SBとに分割して認識するようになっている。
上記画像処理手段12は、上記カメラ11が撮影した画像から、すべての物品1について、搬送領域SA,SBのいずれかの領域に位置し、かつその向きを認識するようになっている。
このとき、上記中心線上に物品1が位置している場合には、例えば当該物品1を搬送領域SAで搬送されていると認識させたり、また当該物品1の重心の位置に基づいて認識させればよい。
【0013】
一方上記制御手段7は、上記ロボット5の各保持手段HA〜HDを搬送領域SAまたは搬送領域SBのいずれかに割り当てる。具体的には、上記ヘッド5bにおける搬送領域SA側に位置する保持手段HA、HCを当該搬送領域SAに割り当て、搬送領域SB側に位置する保持手段HB、HDを当該搬送領域SBに割り当てる。
さらに制御手段7は、上記供給コンベヤ3を搬送される物品1を、下流側に位置したものから順に保持するようになっており、また搬送領域SAを搬送される物品1については保持手段HA、HCのうち近くに位置する保持手段で保持させ、これと同様、搬送領域SBを搬送される物品1については保持手段HB、HDのうち近くに位置する保持手段で保持させるようになっている。
【0014】
以下、一例を挙げて説明すると、図1において、供給コンベヤ3上を搬送される各物品1には便宜上数字を付しており、下流側から数えて何番目に位置しているかを示している。
まず、供給コンベヤ3の最も下流側に位置する「1」の物品1は搬送領域SAを搬送され、それよりも上流の「2」の物品1は搬送領域SB、「3」の物品1は搬送領域SB、「4」の物品1は搬送領域SAを搬送されている。
検出手段6のカメラ11が供給コンベヤ3を搬送されている物品1を撮影すると、画像処理手段12は、搬送領域SAに上記「1」および「4」の物品1が搬送され、搬送領域SBに「2」および「3」の物品1が搬送されているものと認識し、これらに下流側から順位付けを行う。
次に、画像処理手段12から物品1の位置および向きについての認識結果が送信されると、制御手段7は、搬送領域SAを搬送される「1」と「4」の物品1のうち、下流側に位置している「1」の物品1を最も近くに位置している保持手段HCによって保持するように割り当てる。
これと同様、制御手段7は、搬送領域SBを搬送される「2」と「3」の物品1のうち、下流側の「2」の物品1については、保持手段HCが「1」の物品1の上方に位置した状態で、当該「2」の物品1に最も近くに位置していることから、当該物品1を保持手段HDによって保持するように割り当てる。
次に制御手段7は、搬送領域SBの「3」の物品1に、保持手段HB、HDのうち、未だ物品1の割り当てられていない保持手段HBを割り当て、これと同様、搬送領域SAの「4」の物品1に、保持手段HA、HCのうち、未だ物品1の割り当てられていない保持手段HAを割り当てる。
そして上記制御手段7はロボット5の作動を制御して、上記ヘッド5bを供給コンベヤ3を搬送される下流側に位置する「1」「2」「3」「4」の物品1を、上記保持手段HC、HD、HB、HAの順で保持するように移動させ、その際の移動距離が最短となるようにヘッド5bを移動させて順次物品1を保持する。
そして、4つの保持手段HA〜HDが物品1を保持すると、制御手段7は上記ヘッド5bを排出コンベヤ4上に移動させ、これらの物品1を上記排出コンベヤ4に整列した状態で受け渡す。
【0015】
上記ヘッド5bによって「1」「2」「3」「4」の物品1が排出コンベヤ4に移載されると、次に供給コンベヤ3の最も下流側に位置する物品1は搬送領域SBの「5」の物品1となり、その上流には搬送領域SAの「6」、搬送領域SBの「7」、搬送領域SAの「8」の物品1がそれぞれ搬送されている。
上記制御手段6は、一旦ヘッド5bを図1で示す基準位置に戻し、この状態から搬送領域SAの「6」および「8」の物品1をそれぞれヘッド5bにおける搬送領域SA側に設けられた保持手段HC、HAによってそれぞれ保持するよう割り当て、これと同様、搬送領域SBの「5」および「7」の物品1をヘッド5bにおける搬送領域SB側に設けられた保持手段HD、HBによってそれぞれ保持するよう割り当てる。
そして制御手段7は上記ロボット5の作動を制御してヘッド5bを移動させ、保持手段HD、HC、HB、HAの順で「5」「6」「7」「8」の物品1を保持させ、これらの物品1を上記排出コンベヤ4に載置させる。
【0016】
本実施例によれば、上記検出手段6によって供給コンベヤ3を搬送方向に沿って2列に分割して搬送領域SA,SBとして認識し、さらに上記制御手段7が上記ロボット5の保持手段HA〜HDを搬送領域SA、SBのいずれかにそれぞれ割り当てることで、ヘッド5bの移動距離が最短となるようにして効率的に物品1を保持することが可能となっている。
従来の物品処理システムのように、保持手段HA〜HDによって供給コンベヤ3の下流側に位置する物品1から順に保持する場合、図1の「5」「6」「7」「8」の物品1を保持するには、保持手段HAが「5」、保持手段HBが「6」、保持手段HCが「7」、保持手段HDが「8」の物品1を保持することとなる。
しかしながら、「5」および「6」の物品1は供給コンベヤ3の搬送方向に直交する方向において一端と他端に位置しているため、「5」の物品1を保持手段HAで保持した後、「6」の物品1を保持手段HBで保持しようとすると、上記ヘッド5bを供給コンベヤ3の一端から他端まで移動させなければならず、またヘッド5bにおいて保持手段HAは図示上方側、保持手段HBは図示下方側に位置しているため、ヘッド5bを供給コンベヤ3の側端部より突出するまで移動させて、これらの保持手段に物品1を保持させなければならない。
そして「6」の物品1を保持した後も、上記ヘッド5bを供給コンベヤ3の一端と他端との間を移動させて、「7」「8」の物品1をそれぞれ保持させなければならない。
つまり、物品1が供給コンベヤ3の一端と他端とに位置している場合、これらを保持するためのヘッド5bの移動経路が長くなることから、物品1の保持を効率的に行えないという問題があった。
【0017】
これに対し本実施例の物品処理システム2では、上述したように「5」「6」「7」「8」の物品1を保持するため、保持手段HA,HCは搬送領域SAの範囲だけを移動し、保持手段HB、HDは搬送領域SBの範囲だけを移動すればよく、またヘッド5bの位置に応じて把持すべき物品1に近いほうの保持手段を割り当てることから、上記ヘッド5bの移動経路を上記従来に比べて短くすることができ、より効率的に物品1の保持を行うことが可能となる。
【0018】
上記実施例において、供給コンベヤ3の下流側に位置する物品1が3つ以上連続して例えば搬送領域SAを搬送された場合、以下のようにロボット5の作動を制御することができる。
本実施例では搬送領域SAを搬送される物品1には保持手段HA、HCだけが割り当てられているため、これら保持手段HA、HCが搬送領域SAを搬送される3つの物品1のうち下流側の2つの物品1を保持してしまうと、搬送領域SBの物品1に割り当てられた保持手段HB、HDが物品1を保持し、これを排出コンベヤ4に移載するまで、3つ目の物品1を保持することができない。
そこで、本実施例では当該3つ目の物品1が保持できない場合には、上記制御手段7によりロボット5のヘッド5bを移動させて、保持手段HB、HDのうち、より近くに位置している保持手段、または物品1を保持していない保持手段に当該物品1を保持させることができる。
【0019】
なお、上述した搬送領域SAに3つ以上の物品1が搬送された場合、上記ロボット5を供給コンベヤ3に沿って複数台設けて、上流側のロボット5において保持手段HA、HCで下流側の2つの物品1を保持してしまった場合には、上流側のロボット5で当該3つ目の物品1を保持せず、これを下流側のロボット5によって保持させるようにしてもよい。
また、上記実施例では2列の搬送領域SA、SBを設定したが、3列以上の搬送領域を設定し、上記ヘッド5bの各保持手段HA〜HDをこれら3列以上の搬送領域に設定することも可能である。
【符号の説明】
【0020】
1 物品 2 物品処理システム
3 供給コンベヤ(搬送手段) 4 排出コンベヤ
5 ロボット 5a アーム
5b ヘッド 6 検出手段
7 制御手段 HA〜HD 保持手段
SA,SB 搬送領域
図1