特許第6011307号(P6011307)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6011307
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】飲料供給装置
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/12 20060101AFI20161006BHJP
   B67D 1/08 20060101ALI20161006BHJP
【FI】
   B67D1/12
   B67D1/08 Z
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-274844(P2012-274844)
(22)【出願日】2012年12月17日
(65)【公開番号】特開2014-118186(P2014-118186A)
(43)【公開日】2014年6月30日
【審査請求日】2015年3月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161562
【弁理士】
【氏名又は名称】阪本 朗
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅弘
【審査官】 加藤 一彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−080093(JP,A)
【文献】 特開平06−301856(JP,A)
【文献】 特開平09−278091(JP,A)
【文献】 実開昭56−060193(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/12
B67D 1/08
G07F 13/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
希釈水を圧送する希釈水ポンプと、弁を開閉して希釈水を吐出させる希釈水弁と、弁を開閉してシロップを吐出させるシロップ弁と、から構成され、複数の飲料選択ボタンの内の押圧された飲料選択ボタンに対応させた飲料を吐出させる飲料吐出手段を備え、同時に所定数の飲料を供給することが可能な飲料供給装置において、
前記押圧された飲料選択ボタンに対応させた飲料の吐出順序を記憶する吐出順序記憶手段と、該吐出順序記憶手段に記憶されている飲料の吐出順序に基づいて前記飲料吐出手段を制御する飲料供給制御手段と、をさらに備え、
所定数以上に前記飲料選択ボタンが押圧された場合、前記飲料供給制御手段は、開成している希釈水弁が1つ閉成すると、前記吐出順序記憶手段に記憶され、吐出されていない飲料で先の吐出順序の飲料を前記飲料吐出手段に吐出させることを特徴とする飲料供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店などに設置され、シロップと希釈水を吐出して希釈した飲料を供給する飲料供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ファーストフーズ店などに代表される飲食店では、ジュースやコーラなど多様な種類の飲料を飲料カップに供給可能な飲料供給装置を設置し、多種類の飲料を提供可能とすることで顧客の様々な嗜好の要望を叶えるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−301856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このように多種類の飲料を供給可能としている飲料供給装置であっても、製造コストとの兼ね合いから希釈水を圧送する希釈水ポンプの送出能力が限られるため、飲料供給装置が同時に吐出可能な飲料の数も限られている(例えば、2種類)。このため、飲料選択ボタンが押圧されて飲料供給装置が同時に吐出可能な吐出数限界の飲料を吐出しているときには、さらに飲料選択ボタンを押圧して吐出する飲料を追加する操作を行ってもこの操作は受け付けられなかった。このため、飲料供給装置が吐出可能な吐出数限界以上の飲料を同時に顧客に提供しようとする場合、飲料選択ボタンを押圧して先に選択した飲料の吐出が終わるのを待ってから次に吐出させる飲料の飲料選択ボタンを押圧する必要があり、その間は他の作業ができなくなるという課題があった。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、飲料吐出作業を効率よく行うことができる飲料供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る飲料供給装置は、希釈水を圧送する希釈水ポンプと、弁を開閉して希釈水を吐出させる希釈水弁と、弁を開閉してシロップを吐出させるシロップ弁と、から構成され、複数の飲料選択ボタンの内の押圧された飲料選択ボタンに対応させた飲料を吐出させる飲料吐出手段を備え、同時に所定数の飲料を供給することが可能な飲料供給装置において、
前記押圧された飲料選択ボタンに対応させた飲料の吐出順序を記憶する吐出順序記憶手段と、該吐出順序記憶手段に記憶されている飲料の吐出順序に基づいて前記飲料吐出手段を制御する飲料供給制御手段と、をさらに備え、

所定数以上に前記飲料選択ボタンが押圧された場合、前記飲料供給制御手段は、開成している希釈水弁が1つ閉成すると、前記吐出順序記憶手段に記憶され、吐出されていない飲料で先の吐出順序の飲料を前記飲料吐出手段に吐出させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、希釈水を圧送する希釈水ポンプと、弁を開閉して希釈水を吐出させる希釈水弁と、弁を開閉してシロップを吐出させるシロップ弁と、から構成され、複数の飲料選択ボタンの内の押圧された飲料選択ボタンに対応させた飲料を吐出させる飲料吐出手段を備え、同時に所定数の飲料を供給することが可能な飲料供給装置において、前記押圧された飲料選択ボタンに対応させた飲料の吐出順序を記憶する吐出順序記憶手段と、該吐出順序記憶手段に記憶されている飲料の吐出順序に基づいて前記飲料吐出手段を制御する飲料供給制御手段と、をさらに備え、所定数以上に前記飲料選択ボタンが押圧された場合、前記飲料供給制御手段は、開成している希釈水弁が1つ閉成すると、前記吐出順序記憶手段に記憶され、吐出されていない飲料で先の吐出順序の飲料を前記飲料吐出手段に吐出させることにより、飲料選択ボタンのそれぞれが短時間に連続して押圧され、飲料吐出数限界を超えている場合にも、飲料吐出待機状態とさせ、飲料吐出待機の飲料選択ボタンの番号を吐出順序記憶手段に記憶させ、開成している希釈水弁が1つ閉成して飲料吐出が1つ終了すると、飲料吐出待機の飲料選択ボタンの番号の飲料吐出動作を行えるようにしているので、飲料吐出作業を効率よく行うことができる飲料供給装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態1である飲料供給装置を示す外観斜視図である。
図2図1に示した飲料供給装置の正面図である。
図3図1に示した飲料供給装置の制御構成を示す制御ブロック図である。
図4図1に示した飲料供給装置の制御を示すフローチャート図である。
図5図1に示した飲料供給装置の制御を示すタイミングチャート図である。
図6】本発明の実施の形態2である飲料供給装置を示す外観斜視図である。
図7図6に示した飲料供給装置の正面図である。
図8図6に示した飲料供給装置の制御構成を示す制御ブロック図である。
図9図6に示した飲料供給装置の制御を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る飲料供給装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0016】
この実施の形態の飲料供給装置は、シロップなどの濃縮飲料と希釈水とを吐出して飲料を供給するものである。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1である飲料供給装置を示す外観斜視図であり、図2は、図1に示した飲料供給装置の正面図である。
【0017】
図に示すように、飲料供給装置1は、供給装置本体2と操作パネル(扉)3とを備えている。供給装置本体2は、前面が開口した箱体であり、その底部には、高さ調整をするための調整脚21が設けてある。また、供給装置本体2の内部には吐出する希釈水やシロップを冷却する冷却水槽(図示せず)や、図3に示している、飲料吐出手段を構成する、モーターを運転して希釈水を圧送する希釈水ポンプ7、弁を開閉して希釈水を吐出させる希釈水弁8(8a、8b、8c、8d)、弁を開閉してシロップを吐出させるシロップ弁9(9a、9b、9c、9d)を備えている。
【0018】
また、供給装置本体2の前面下端部には、ドリップトレイ22を備えている。ドリップトレイ22は、飛び散った飲料や飲料カップCからあふれた飲料を受け止めるためのもので、その上には、飲料カップCを置くためのカップレスト23が載置してある。カップレスト23は、鋼線などの線材を桟状に構成したもので、飛び散った飲料や飲料カップCからあふれた飲料はカップレスト23を通り、ドリップトレイ22に受け止められる。また、ドリップトレイ22には、カップレスト23上の飲料カップCの置き位置を案内するカップガイド24を備えている。
【0019】
操作パネル3は、供給装置本体2の前面開口を覆うための扉で、供給装置本体2の一側縁部(図1に示す飲料供給装置1は左側縁部)に開閉可能に支承されている。操作パネル3の前面には、飲料表示部を有する飲料選択パネル4(4a、4b、4c、4d)が設けられ、飲料選択パネル4には、飲料を選択するときに押圧する飲料選択ボタン5(5a、5b、5c、5d)を備えている。
【0020】
操作パネル3の下方で供給装置本体2の前面には、飲料選択パネル4に対応させて飲料吐出ノズル6(6a、6b、6c、6d)が配置されている。具体的には、飲料選択パネル4(飲料選択ボタン5)の配置位置と飲料吐出ノズル6の配置位置とが対応するように配置され、例えば、飲料選択ボタン5aで選択された飲料は飲料吐出ノズル6aから該飲料選択ボタン5aの下方域に置かれた飲料カップCに吐出される。
【0021】
飲料吐出ノズル6は、その内部に希釈水を吐出する希釈水ノズルとシロップを吐出するシロップノズルを有しており、希釈水ポンプ7が運転され、希釈水弁8とシロップ弁9が開成されると、飲料吐出ノズル6から希釈水とシロップが吐出し、カップレスト23に置かれた飲料カップCに飲料が供給される。
【0022】
図3は、飲料供給装置1の制御ブロック図を示し、飲料供給装置1での飲料の吐出などを制御する制御部(飲料供給制御手段)90は、中央処理装置としてのCPU91、CPU91の制御プログラムを格納するROM(リード・オンリー・メモリ)92、CPU91の制御に必要な各種のプログラムやデータを随時記憶するRAM(ランダム・アクセス・メモリ:吐出順序記憶手段、例えば、飲料選択ボタン5が押圧されて選択された飲料の吐出順序を記憶する)93、基準クロック発生部(図示せず)で発生するクロックをカウントして各種時刻を計時するタイマー94、飲料供給装置1に備えられている各機器に通電する電力回路を有する通電部95から構成されている。
【0023】
また、制御部90には、飲料供給装置1の各種設定データ(例えば、希釈水弁8とシロップ弁9の開成時間)を入力するリモコン96、所望の飲料を選択するための飲料選択ボタン5などが接続されている。
【0024】
さらに、制御部90は、RAM93に記憶されている吐出順序に基づいて希釈水ポンプ7、希釈水弁8やシロップ弁9などへの通電制御を行う。
【0025】
次に、制御部90による飲料吐出制御の手順を図4のフローチャート図を用いて説明する。先ず、飲料選択ボタン5が押圧されて飲料選択入力があると(ステップS11)、飲料供給装置1が飲料を同時に吐出できる飲料吐出数限界になっているかを確認する(ステップS12)。飲料吐出数限界を超えていないと確認した場合(ステップS12:No)、希釈水ポンプ7を運転し、希釈水弁8、シロップ弁9を開成して飲料吐出処理を行う(ステップS13)。飲料吐出数限界を超えていると確認した場合(ステップS12:Yes)、予約フラグをONにして飲料吐出待機状態とし(ステップS14)、飲料吐出待機の飲料選択ボタンの番号(例えば、第1の飲料選択ボタン5aの番号)をRAM93に記憶させる(ステップS15)。そして、飲料吐出が1つ終了すると(ステップS16:Yes)、予約フラグがONになっている飲料吐出待機の飲料選択ボタンの番号(例えば、第1の飲料選択ボタン5aの番号)の飲料吐出動作を行い(ステップS17)、予約フラグをOFFにする(ステップS18)。なお、予約フラグは飲料選択ボタン5が押圧された順序でONするように設定されている。
【0026】
また、飲料選択ボタン5のそれぞれは、飲料吐出中は点灯し、飲料吐出待機中は点滅する飲料吐出表示機能を有することで、飲料供給装置1で飲料吐出待機中の飲料があることを容易に確認することができるようにしている。
【0027】
次に、希釈水ポンプ7の希釈水圧送能力が2つの飲料吐出に対応可能な場合の希釈水ポンプ7、希釈水弁8、シロップ弁9の動作を図5のタイミングチャート図を用いて説明する。
【0028】
例えば、先ず、第2の飲料選択ボタン5bが押圧され、次に、第3の飲料選択ボタン5c、第1の飲料選択ボタン5a、第4の飲料選択ボタン5dが順次押圧された場合を説明する。先ず、第2の飲料選択ボタン5bが押圧されると同時に希釈水ポンプ7が運転され、同時に第2の希釈水弁8b、第2のシロップ弁9bが開成され、希釈水とシロップが飲料吐出ノズル6bから吐出される。さらに、第3の飲料選択ボタン5cが押圧されると同時に第3の希釈水弁8c、第3のシロップ弁9cが開成され、希釈水とシロップが飲料吐出ノズル6cから吐出される。
【0029】
そして、第2のシロップ弁9bが閉成され、第2の希釈水弁8bが閉成されると同時に第1の希釈水弁8a、第1のシロップ弁9aが開成され、希釈水とシロップが飲料吐出ノズル6aから吐出される。さらに、第3のシロップ弁9cが閉成され、第3の希釈水弁8cが閉成されると同時に第4の希釈水弁8d、第4のシロップ弁9dが開成され、希釈水とシロップが飲料吐出ノズル6dから吐出される。
【0030】
このように、飲料選択ボタン5のそれぞれが短時間に連続して押圧され、飲料吐出数限界を超えている場合にも、飲料吐出待機状態として、飲料吐出待機の飲料選択ボタンの番号(例えば、第1の飲料選択ボタン5aの番号)をRAM93に記憶させ、希釈水吐出が1つ終了すると、飲料吐出待機の飲料選択ボタンの番号(例えば、第1の飲料選択ボタン5aの番号)の飲料吐出動作を行えるようにしているので、飲料選択ボタン5のそれぞれが短時間に連続して押圧され、飲料吐出数限界を超えている場合にも、飲料吐出待機状態とさせ、飲料吐出待機の飲料選択ボタン5の番号をRAM93に記憶させ、希釈水吐出が1つ終了すると、飲料吐出待機の飲料選択ボタン5の番号の飲料吐出動作を行えるようにしているので、飲料吐出作業を効率よく行うことができる飲料供給装置を提供することができる。
【0031】
なお、複数の飲料選択ボタン5a〜5dを押圧する実施の形態を用いて説明しているが、同一の飲料選択ボタン(例えば、第1の飲料選択ボタン5a)を連続して複数回押圧する、または、同一の飲料を複数杯連続して吐出させる飲料杯数選択ボタンを設けて飲料を吐出させるようにしてもよい。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2である飲料供給装置を示す外観斜視図であり、図7は、図6に示した飲料供給装置の正面図であり、図8は、図6に示した飲料供給装置の制御構成を示す制御ブロック図である。
【0032】
実施の形態2の飲料供給装置1では、飲料吐出ノズル6から吐出される飲料を受ける位置に飲料カップCが載置されているか否かを検知するカップ検知センサ(カップ検知手段)10をさらに備え、制御部90は、該カップ検知センサ10が飲料カップCを検知していることを条件にRAM93に押圧された飲料選択ボタン5に対応させた飲料の吐出順序を記憶させるようにしている。
【0033】
次に、実施の形態2の制御部90による飲料吐出制御の手順を図9のフローチャート図を用いて説明する。先ず、飲料選択ボタン5が押圧されて飲料選択入力があると(ステップS21)、飲料供給装置1が飲料を同時に吐出できる飲料吐出数限界になっているかを確認する(ステップS22)。飲料吐出数限界を超えていないと確認した場合(ステップS22:No)、希釈水ポンプ7を運転し、希釈水弁8、シロップ弁9を開成して飲料吐出処理を行う(ステップS23)。飲料吐出数限界を超えていると確認した場合(ステップS22:Yes)、飲料選択ボタン5に対応するカップ検知センサ10が飲料カップCを検知しているかを確認する(ステップS24)。カップ検知センサ10が飲料カップCを検知していると確認した場合(ステップS24:Yes)、予約フラグをONにして飲料吐出待機状態とし(ステップS25)、飲料吐出待機の飲料選択ボタンの番号(例えば、第1の飲料選択ボタン5aの番号)をRAM93に記憶させる(ステップS26)。そして、飲料吐出が1つ終了すると(ステップS27:Yes)、予約フラグがONになっている飲料吐出待機の飲料選択ボタンの番号(例えば、第1の飲料選択ボタン5aの番号)の飲料吐出動作を行い(ステップS28)、予約フラグをOFFにする(ステップS29)。
【0034】
このように、制御部90が、カップ検知センサ10が飲料カップCを検知していることを条件にRAM93に押圧された飲料選択ボタン5に対応させた飲料の吐出順序を記憶させることにより、飲料吐出ノズル6から吐出される飲料を受ける位置に飲料カップCが載置されていない状態で飲料が吐出されることを防ぐことができる飲料供給装置1を提供することが可能となる。
【0035】
以上説明したように本発明によれば、複数の飲料選択ボタン5の内の押圧された飲料選択ボタン5に対応させた飲料を吐出させる希釈水ポンプ7、希釈水弁8、シロップ弁9を備え、同時に所定数の飲料を供給することが可能な飲料供給装置1において、押圧された飲料選択ボタン5に対応させた飲料の吐出順序を記憶するRAM93と、RAM93に記憶されている飲料の吐出順序に基づいて希釈水ポンプ7、希釈水弁8、シロップ弁9を制御する制御部90と、をさらに備え、所定数以上に飲料選択ボタン5が押圧された場合、制御部90は、飲料の吐出が1つ終了すると、RAM93に記憶され、吐出されていない飲料で先の吐出順序の飲料を希釈水ポンプ7、希釈水弁8、シロップ弁9に吐出させることにより、飲料選択ボタン5のそれぞれが短時間に連続して押圧され、飲料吐出数限界を超えている場合にも、飲料吐出待機状態とさせ、飲料吐出待機の飲料選択ボタンの番号(例えば、第1の飲料選択ボタン5aの番号)をRAM93に記憶させ、飲料吐出が1つ終了すると、飲料吐出待機の飲料選択ボタンの番号(例えば、第1の飲料選択ボタン5aの番号)の飲料吐出動作を行えるようにしているので、飲料吐出作業を効率よく行うことができる飲料供給装置1を提供することができる。
【0036】
また、飲料吐出手段は、希釈水を圧送する希釈水ポンプ7と、弁を開閉して希釈水を吐出させる希釈水弁8と、弁を開閉してシロップを吐出させるシロップ弁9と、から構成され、制御部90は、開成している希釈水弁8が1つ閉成すると、RAM93に記憶され、吐出されていない飲料で先の吐出順序の飲料を希釈水ポンプ7、希釈水弁8、シロップ弁9に吐出させることにより、飲料選択ボタン5のそれぞれが短時間に連続して押圧され、飲料吐出数限界を超えている場合にも、飲料吐出待機状態とさせ、飲料吐出待機の飲料選択ボタンの番号(例えば、第1の飲料選択ボタン5aの番号)をRAM93に記憶させ、希釈水吐出が1つ終了すると、飲料吐出待機の飲料選択ボタンの番号(例えば、第1の飲料選択ボタン5aの番号)の飲料吐出動作を行えるようにしているので、飲料吐出作業を効率よく行うことができる飲料供給装置1を提供することができる。
【0037】
また、飲料選択ボタン5には、飲料吐出中および飲料吐出待機中であることを表示する飲料吐出表示機能を設けたことにより、飲料供給装置1で飲料吐出待機中の飲料があることを容易に確認することができる。
【0038】
また、飲料吐出ノズル6から吐出される飲料を受ける位置に飲料カップCが載置されているか否かを検知するカップ検知センサ10をさらに備え、制御部90は、カップ検知センサ10が飲料カップCを検知していることを条件にRAM93に押圧された飲料選択ボタン5に対応させた飲料の吐出順序を記憶させることにより、飲料吐出ノズル6から吐出される飲料を受ける位置に飲料カップCが載置されていない状態で飲料が吐出されることを防ぐことができる飲料供給装置1を提供することができる。
【符号の説明】
【0039】
1 飲料供給装置
5 飲料選択ボタン
6 飲料吐出ノズル
7 希釈水ポンプ(飲料吐出手段)
8 希釈水弁(飲料吐出手段)
9 シロップ弁(飲料吐出手段)
10 カップ検知センサ(カップ検知手段)
90 制御部(飲料供給制御手段)
93 RAM(吐出順序記憶手段)
C 飲料カップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9