(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6011505
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】コイル部品
(51)【国際特許分類】
H01F 17/04 20060101AFI20161006BHJP
H01F 27/28 20060101ALI20161006BHJP
【FI】
H01F17/04 A
H01F27/28 K
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-201107(P2013-201107)
(22)【出願日】2013年9月27日
(65)【公開番号】特開2015-70016(P2015-70016A)
(43)【公開日】2015年4月13日
【審査請求日】2015年3月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001553
【氏名又は名称】アセンド特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】110001449
【氏名又は名称】特許業務法人プロフィック特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】犬伏 宗和
(72)【発明者】
【氏名】橘 孝輔
【審査官】
久保田 昌晴
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−267151(JP,A)
【文献】
特開平10−41151(JP,A)
【文献】
特開2013−128003(JP,A)
【文献】
特開2006−66468(JP,A)
【文献】
特開2000−86082(JP,A)
【文献】
特開2011−253922(JP,A)
【文献】
実開平7−35456(JP,U)
【文献】
特開昭56−160027(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01F 5/00− 5/06、17/00−19/08
H01F 27/28−27/30、30/00−38/12
H01F 38/16、38/42、41/00−41/10
B65H 54/00−54/88、75/00−75/32
H02K 3/00−3/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定方向に延在する巻芯部を含むコアと、
前記巻芯部に2重以上に巻き付けられている巻線と、
を備えており、
nを自然数としたときに、n+1重目の前記所定方向の一方側の端に位置する第1の巻線は、n重目において該所定方向に隣り合う第2の巻線と第3の巻線との間に形成された隙間上に位置しており、
前記第2の巻線と前記第3の巻線との間に形成された隙間の前記所定方向における幅は、n重目における該第2の巻線と該第3の巻線との間に形成された隙間を除く前記巻線間に形成された隙間の該所定方向における幅よりも大きく、かつ、前記巻線の直径よりも小さいこと、
を特徴とするコイル部品。
【請求項2】
前記第2の巻線と前記第3の巻線との間に形成された隙間の前記所定方向における幅は、前記巻線の直径の半分以下であること、
を特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
n重目において、前記第2の巻線及び前記第3の巻線よりも前記所定方向の一方側に第4の巻線が設けられており、
前記第4の巻線よりも前記所定方向の一方側には巻線が存在しないこと、
を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のコイル部品。
【請求項4】
所定方向に延在する巻芯部を含むコアと、
前記巻芯部に2重以上に巻き付けられている巻線と、
を備えており、
nを自然数としたときに、n+1重目の前記所定方向の一方側の端に位置する第1の巻線は、n重目において該所定方向に隣り合う第2の巻線と第3の巻線との間に形成された隙間上に位置しており、
nを自然数としたときに、n+1重目の前記所定方向の他方側の端に位置する第5の巻線は、n重目において該所定方向に隣り合う第6の巻線と第7の巻線との間に形成された隙間上に位置しており、
前記第6の巻線と前記第7の巻線との間に形成された隙間の前記所定方向における幅、及び、前記第2の巻線と前記第3の巻線との間に形成された隙間の該所定方向における幅は、n重目における該第2の巻線と該第3の巻線との間に形成された隙間及び第6の巻線と第7の巻線との間に形成された隙間を除く前記巻線間に形成された隙間よりも大きく、かつ、前記巻線の直径よりも小さいこと、
を特徴とするコイル部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイル部品に関し、より特定的には、コアに巻線が巻き付けられて構成されたコイル部品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコイル部品に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の巻線型コイルが知られている。
図3は、特許文献1に記載の巻線型コイルの断面構造図である。
【0003】
特許文献1に記載の巻線型コイルは、
図3に示すように、巻胴部103に巻線106が3重に巻き付けられている。このような巻線型コイルでは、2重目の端に位置する巻線106aや3重目の端に位置する巻線106bが巻胴部103上に脱落するおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平4−329606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の目的は、2重以上に巻線がコアの巻芯部に巻き付けられて構成されたコイル部品において、2重目以上において端に位置する巻線が巻芯部に脱落することを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の
第1の形態に係るコイル部品は、所定方向に延在する巻芯部を含むコアと、前記巻芯部に2重以上に巻き付けられている巻線と、を備えており、nを自然数としたときに、n+1重目の前記所定方向の一方側の端に位置する第1の巻線は、n重目において該所定方向に隣り合う第2の巻線と第3の巻線との間に形成された隙間上に位置して
おり、
前記第2の巻線と前記第3の巻線との間に形成された隙間の前記所定方向における幅は、n重目における該第2の巻線と該第3の巻線との間に形成された隙間を除く前記巻線間に形成された隙間の該所定方向における幅よりも大きく、かつ、前記巻線の直径よりも小さいこと、を特徴とする。
本発明の第2の形態に係るコイル部品は、所定方向に延在する巻芯部を含むコアと、前記巻芯部に2重以上に巻き付けられている巻線と、を備えており、nを自然数としたときに、n+1重目の前記所定方向の一方側の端に位置する第1の巻線は、n重目において該所定方向に隣り合う第2の巻線と第3の巻線との間に形成された隙間上に位置しており、nを自然数としたときに、n+1重目の前記所定方向の他方側の端に位置する第5の巻線は、n重目において該所定方向に隣り合う第6の巻線と第7の巻線との間に形成された隙間上に位置しており、前記第6の巻線と前記第7の巻線との間に形成された隙間の前記所定方向における幅、及び、前記第2の巻線と前記第3の巻線との間に形成された隙間の該所定方向における幅は、n重目における該第2の巻線と該第3の巻線との間に形成された隙間及び第6の巻線と第7の巻線との間に形成された隙間を除く前記巻線間に形成された隙間よりも大きく、かつ、前記巻線の直径よりも小さいこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、2重以上に巻線がコアの巻芯部に巻き付けられて構成されたコイル部品において、2重目以上において端に位置する巻線が巻芯部に脱落することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】
図1のコイル部品10のA−Aにおける断面構造図である。
【
図3】特許文献1に記載の巻線型コイルの断面構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の一実施形態に係るコイル部品10について図面を参照しながら説明する。
図1は、コイル部品10の外観斜視図である。
図2は、
図1のコイル部品10のA−Aにおける断面構造図である。以下では、
図1の上下方向を単に上下方向と定義する。巻芯部12aが延在している方向を前後方向と定義する。また、上下方向及び前後方向に直交する方向を左右方向と定義する。
【0010】
コイル部品10は、
図1に示すように、コア12、巻線16及び外部電極14a,14bを備えている。
【0011】
コア12は、例えばフェライト、アルミナ等の磁性材料により構成され、巻芯部12a及び鍔部12b,12cを含んでいる。
【0012】
巻芯部12aは、前後方向に延在している角柱状の部材である。ただし、巻芯部12aは、角柱状に限らず、円柱状や多角形状であってもよい。
【0013】
鍔部12bは、
図1に示すように、巻芯部12aの後ろ側の端部に設けられている前後方向に薄い直方体状をなしている。鍔部12bは、前側から平面視したときに、巻芯部12aに対して上下左右方向に張り出している。
【0014】
鍔部12cは、
図1に示すように、巻芯部12aの前側の端部に設けられている前後方向に薄い直方体状をなしている。鍔部12cは、前側から平面視したときに、巻芯部12aに対して上下左右方向に張り出している。
【0015】
外部電極14aは、鍔部12bの底面に設けられており、該底面に隣接する4つの面にはみ出している。外部電極14bは、鍔部12cの底面に設けられており、該底面に隣接する4つの面にはみ出している。外部電極14a,14bは、例えば、鍔部12b,12cにAgを主成分とする導電性ペーストが塗布されて形成された下地電極にNiめっき及びSnめっきが施されて形成される。
【0016】
巻線16は、
図1に示すように、巻芯部12aに巻き付けられている導線であり、銅や銀といった導電性材料を主成分とする芯線が、ポリウレタン等の絶縁材料により被覆されることにより構成されている。巻線16は、
図2に示すように、巻芯部12aに対して3重に巻き付けられている。具体的には、巻線16の1重目は、巻芯部12aの後端から前端へと前側から平面視したときに反時計回りに周回しながら巻き付けられている。巻線16の1重目とは、巻線16において巻芯部12aに直接に巻き付けられている部分である。巻線16の2重目は、巻芯部12aの前端から後端へと前側から平面視したときに反時計回りに周回しながら巻き付けられている。巻線16の2重目とは、巻線16において1重目の巻線16上に巻き付けられている部分である。巻線16の3重目は、巻芯部12aの後端から前端へと前側から平面視したときに反時計回りに周回しながら巻き付けられている。巻線16の3重目とは、巻線16において2重目の巻線16上に巻き付けられている部分である。また、巻線16の両端はそれぞれ、外部電極14a,14bに対して熱圧着により接続されている。
【0017】
ここで、巻線16が3重に巻き付けられると、2重目及び3重目において前後方向の両端に位置する巻線16が巻芯部12a上に脱落するおそれがある。そこで、コイル部品10では、2重目の前端に位置する巻線16eは、1重目において前後に隣り合う巻線16aと巻線16bとの間に形成された隙間Sp1上に位置している。より詳細には、巻線16の1重目において、前から3番目及び2番目の巻線16a,16bの間には、隙間Sp1が形成されている。そして、巻線16の2重目において、前端に位置する16eは、隙間Sp1上において巻線16a,16bに支持されている。
【0018】
また、3重目の前端に位置する巻線16fは、2重目において前後に隣り合う巻線16dと巻線16eとの間に形成された隙間Sp2上に位置している。より詳細には、巻線16の2重目において、前から2番目及び1番目の巻線16d,16eの間には、隙間Sp2が形成されている。そして、巻線16の3重目において、前端に位置する16fは、隙間Sp2上において巻線16d,16eに支持されている。
【0019】
また、巻線16は、巻芯部12aの後端近傍においても巻芯部12aの前端近傍と同じ構造を有している。より詳細には、2重目の後端に位置する巻線16kは、1重目において前後に隣り合う巻線16gと巻線16hとの間に形成された隙間Sp3上に位置している。より詳細には、巻線16の1重目において、後ろから3番目及び2番目の巻線16g,16hの間には、隙間Sp3が形成されている。そして、巻線16の2重目において、後端に位置する16kは、隙間Sp3上において巻線16g,16hに支持されている。
【0020】
また、3重目の後端に位置する巻線16lは、2重目において前後に隣り合う巻線16jと巻線16kとの間に形成された隙間Sp4上に位置している。より詳細には、巻線16の2重目において、後ろから2番目及び1番目の巻線16j,16kの間には、隙間Sp4が形成されている。そして、巻線16の3重目において、前端に位置する16lは、隙間Sp4上において巻線16j,16kに支持されている。
【0021】
ここで、隙間Sp1〜Sp4の前後方向における幅(以下、単に隙間Sp1〜Sp4の幅と呼ぶ)について説明する。コイル部品10では、巻線16は、
図2に示すように、隙間が生じないように密に巻芯部12aに巻き付けられている。一方、巻線16aと巻線16bとの間、巻線16dと巻線16eとの間、巻線16gと巻線16hとの間、及び、巻線16jと巻線16kとの間には、意図的に隙間Sp1〜Sp4を形成している。したがって、隙間Sp1,Sp3の幅は、1重目における巻線16aと巻線16bとの間に形成された隙間及び巻線16gと巻線16hとの間に形成された隙間を除く巻線16間に形成された隙間よりも大きい。また、隙間Sp2,Sp4の幅は、2重目における巻線16dと巻線16eとの間に形成された隙間及び巻線16jと巻線16kとの間に形成された隙間を除く巻線16間に形成された隙間よりも大きい。
【0022】
このように、巻線16eが隙間Sp1上に位置して巻線16a,16bにより支持されることにより、巻線16eが巻線16b,16cを乗り越えて巻芯部12aに脱落することが抑制される。より詳細には、巻線16eと巻線16a,16bとの上下方向における重なり量は、隙間Sp1が存在する場合の方が、隙間Sp1が存在しない場合よりも大きい。そのため、巻線16eが巻線16b,16cを乗り越えるためには、隙間Sp1が存在する場合の方が、隙間Sp1が存在しない場合よりも、巻線16eが大きく上側に移動する必要がある。よって、コイル部品10では、巻線16eが巻線16b,16cを乗り越えて巻芯部12aに脱落することが抑制される。また、同様の理由により、巻線16fが巻線16eを乗り越えて巻芯部12aに脱落することが抑制され、巻線16kが巻線16h,16iを乗り越えて巻芯部12aに脱落することが抑制され、巻線16lが巻線16kを乗り越えて巻芯部12aに脱落することが抑制される。
【0023】
また、隙間Sp1の幅が大きくなるにしたがって、巻線16eと巻線16a,16bとの上下方向における重なり量が大きくなり、巻線16eが巻線16b,16cを乗り越えて巻芯部12aに脱落することが抑制される。同様に、隙間Sp2の幅が大きくなるにしたがって、巻線16fと巻線16d,16eとの上下方向における重なりが大きくなり、巻線16fが巻線16eを乗り越えて巻芯部12aに脱落することが抑制される。隙間Sp3の幅が大きくなるにしたがって、巻線16kと巻線16g,16hとの上下方向における重なりが大きくなり、巻線16kが巻線16h,16iを乗り越えて巻芯部12aに脱落することが抑制される。隙間Sp4の幅が大きくなるにしたがって、巻線16lと巻線16j,16kとの上下方向における重なりが大きくなり、巻線16lが巻線16kを乗り越えて巻芯部12aに脱落することが抑制される。
【0024】
しかしながら、隙間Sp1〜Sp4の幅が大きすぎると、巻線16e,16f,16k,16lが隙間Sp1〜Sp4内に落下する(以下、段落ちと呼ぶ)。よって、隙間Sp1〜Sp4は、巻線16の直径よりも小さいことが好ましい。そして、より効果的に段落ちを防止するためには、隙間Sp1〜Sp4の幅は、巻線16の直径の半分以下であることが好ましい。本願発明者は、隙間Sp1〜Sp4の幅が、巻線16の直径の半分以下であることが好ましいことを立証するために、以下に説明する実験を行った。
【0025】
本願発明者は、15μmの直径を有する巻線16を巻芯部12aに対して1重目及び2重目のそれぞれにおいて15ターンずつ巻き付けたコイル部品10を作製した。すなわち、
図2の巻線16の3重目が存在しないコイル部品10を作製した。この際、隙間Sp1の幅を5μm、10μm、15μm、20μm、25μm、30μm、40μm及び50μmに変化させた。以下では、隙間Sp1の幅が5μmであるサンプルを第1のサンプルと呼ぶ。隙間Sp1の幅が10μmであるサンプルを第2のサンプルと呼ぶ。隙間Sp1の幅が15μmであるサンプルを第3のサンプルと呼ぶ。隙間Sp1の幅が20μmであるサンプルを第4のサンプルと呼ぶ。隙間Sp1の幅が25μmであるサンプルを第5のサンプルと呼ぶ。隙間Sp1の幅が30μmであるサンプルを第6のサンプルと呼ぶ。隙間Sp1の幅が40μmであるサンプルを第7のサンプルと呼ぶ。隙間Sp1の幅が50μmであるサンプルを第8のサンプルと呼ぶ。以下に、第1のサンプルないし第8のサンプルの(隙間Sp1の幅)/(巻線の直径)を示す。
【0026】
第1のサンプル:0.17
第2のサンプル:0.33
第3のサンプル:0.50
第4のサンプル:0.67
第5のサンプル:0.83
第6のサンプル:1.00
第7のサンプル:1.33
第8のサンプル:1.67
【0027】
本願発明者は、第1のサンプルないし第8のサンプルをそれぞれ100個ずつ作製し、各サンプルに発生した段落ちの割合を調べた。以下に、実験結果を示す。
【0028】
第1のサンプル:0%
第2のサンプル:0%
第3のサンプル:0%
第4のサンプル:33%
第5のサンプル:72%
第6のサンプル:100%
第7のサンプル:100%
第8のサンプル:100%
【0029】
実験結果によれば、(隙間Sp1の幅)/(巻線の直径)が1.00より小さい第1のサンプルないし第5のサンプルにおいて段落ちの発生が低減されていることが分かる。更に、(隙間Sp1の幅)/(巻線の直径)が0.50以下である第1のサンプルないし第3のサンプルにおいて段落ちが発生していないことが分かる。よって、より効果的に段落ちを防止するためには、隙間Sp1〜Sp4の幅は、巻線16の直径の半分以下であることが好ましい。
【0030】
また、1重目において、巻線16a,16bよりも前側に巻線16cが設けられている。これにより、巻線16bが前側に移動することが規制される。その結果、巻線16eの段落ちが発生することを抑制できる。
【0031】
また、1重目において、巻線16g,16hよりも後ろ側に巻線16iが設けられている。これにより、巻線16hが後ろ側に移動することが規制される。その結果、巻線16kの段落ちが発生することを抑制できる。
【0032】
なお、コイル部品10において、隙間Sp1又は隙間Sp3のいずれか一方のみが形成されていてもよい。隙間Sp1が形成された場合には、隙間Sp1の幅は、1重目における巻線16aと巻線16bとの間に形成された隙間を除く巻線16間に形成された隙間の幅よりも大きければよい。隙間Sp3が形成された場合には、隙間Sp3の幅は、1重目における巻線16gと巻線16hとの間に形成された隙間を除く巻線16間に形成された隙間の幅よりも大きければよい。また、コイル部品10において、隙間Sp2又は隙間Sp4のいずれか一方のみが形成されていてもよい。
【0033】
なお、コイル部品10において、巻線16は、巻芯部12aに2重以上に巻き付けられていればよい。ただし、巻芯部12aが水平方向と平行な状態で回路基板に実装される横巻きタイプのコイル部品10では、奇数重巻きであることが好ましい。横巻きタイプのコイル部品10では、鍔部12b,12cのそれぞれに外部電極14a,14bが設けられているので、巻線16の両端を巻芯部12aの両端に引き出す必要があるためである。
【0034】
一方、巻芯部12aが鉛直方向と平行な状態で回路基板に実装される縦巻きタイプのコイル部品では、偶数重巻きであることが好ましい。縦巻きタイプのコイル部品では、鍔部12b,12cのいずれか一方に外部電極14a,14bが設けられているので、巻線16の両端を巻芯部12aの一端に引き出す必要があるためである。
【0035】
また、コイル部品10では、nを自然数としたときに、n+1重目の前端に位置する巻線16は、n重目において前後に隣り合う2つの巻線16との間に形成された隙間上に位置していればよい。そして、コイル部品10のようにn=1又はn=2に限らない。すなわち、1重目の巻線16と2重目の巻線16との位置関係、及び、2重目の巻線16と3重目の巻線16との位置関係に限らない。
【産業上の利用可能性】
【0036】
以上のように、本発明は、コイル部品に有用であり、特に、2重以上に巻線がコアの巻芯部に巻き付けられて構成されたコイル部品において、2重目以上において端に位置する巻線が巻芯部に脱落することを抑制できる点において優れている。
【符号の説明】
【0037】
Sp1〜Sp4 隙間
10 コイル部品
12 コア
12a 巻芯部
12b,12c 鍔部
14a,14b 外部電極
16,16a〜16l 巻線