特許第6011561号(P6011561)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6011561制御装置、ヘッドマウントディスプレイ、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6011561
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】制御装置、ヘッドマウントディスプレイ、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/66 20060101AFI20161006BHJP
   H04N 9/30 20060101ALI20161006BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20161006BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20161006BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20161006BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20161006BHJP
   G09G 3/36 20060101ALI20161006BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20161006BHJP
【FI】
   H04N5/66 Z
   H04N9/30
   G09G3/20 680A
   H04N5/64 511A
   G09G3/20 612U
   G09G3/20 660C
   G09G5/00 510D
   G09G5/36 520P
   G09G5/36 520F
   G09G5/00 550H
   G09G3/36
   A61B5/00 D
【請求項の数】10
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-36366(P2014-36366)
(22)【出願日】2014年2月27日
(65)【公開番号】特開2015-162782(P2015-162782A)
(43)【公開日】2015年9月7日
【審査請求日】2015年3月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104178
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100152515
【弁理士】
【氏名又は名称】稲山 朋宏
(72)【発明者】
【氏名】片野 智己
【審査官】 佐野 潤一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−210887(JP,A)
【文献】 特開2011−232382(JP,A)
【文献】 特開2013−182268(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/070845(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/66
A61B 5/00
A61B 6/00
G09G 3/20
G09G 3/36
G09G 5/00
G09G 5/36
H04N 5/64
H04N 9/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定期間ごとに画像フレームを受信する受信手段と、
所定期間ごとに受信した画像フレーム間で、前記画像フレームを構成する複数の画素の中で、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であるかを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段により、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であると判定された場合、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なると判定された画素を含む特定画素領域を特定する特定手段と、
前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすかを判定する第2判定手段と、
前記第2判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすと判定された場合、表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させる第1制御手段と
を備え
前記第2判定手段は、前記所定条件として、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、白黒映像を表す値であるかを判定し、
前記第2判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、白黒映像を表す値であると判定された場合、前記第1制御手段は、前記表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させることを特徴とする制御装置。
【請求項2】
所定期間ごとに画像フレームを受信する受信手段と、
所定期間ごとに受信した画像フレーム間で、前記画像フレームを構成する複数の画素の中で、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であるかを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段により、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であると判定された場合、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なると判定された画素を含む特定画素領域を特定する特定手段と、
前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすかを判定する第2判定手段と、
前記第2判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすと判定された場合、表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させる第1制御手段と
を備え
前記第2判定手段は、前記所定条件として、前記特定画素領域内の画素のRGB値の比率が、白黒映像を表す値であるかを判定し、
前記第2判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値の比率が、白黒映像を表す値であると判定された場合、前記第1制御手段は、前記表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させることを特徴とする制御装置。
【請求項3】
前記第1制御手段は、頭部に装着可能な表示装置の前記表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大し、前記表示部に表示させることを特徴とする請求項または請求項に記載の制御装置。
【請求項4】
請求項に記載の前記制御装置と前記表示装置とを備えることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記第2判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすと判定された場合、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定の値以下であるかを判定する第3判定手段を備え、
前記第3判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定の値以下であると判定された場合、前記第1制御手段は、前記表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して、第1輝度で前記表示部に表示させ、
前記第3判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定の値以下であると判定されなかった場合、前記第1制御手段は、前記表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して、第1輝度よりも明るい第2輝度で前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記第1制御手段は、
前記第2判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値が所定条件を満たさないと判定された場合、前記第1輝度と前記第2輝度との間の明るさの第3輝度で、前記画像フレームに対応する映像を前記表示部に表示させる第2制御手段を備えることを特徴とする請求項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記特定手段は、前記第1判定手段により、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であると判定された場合、前記画像フレームの受信周期以下の周期で、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なると判定される画素を含む前記特定画素領域を特定することを特徴とする請求項1から請求項3、請求項5、請求項6の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項8】
前記第1判定手段により、所定期間ごとに受信した画像フレーム間で、前記画像フレームを構成する複数の画素の中で、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上でないと判断された場合、所定以上でない状態で所定時間以上経過したか判定する第4判定手段と、
前記第4判定手段により、前記所定時間以上経過したと判定された場合、前記表示部の電源をOFFする第3制御手段と
を備えることを特徴とする請求項1から請求項3、請求項5から請求項7の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項9】
所定期間ごとに画像フレームを受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより所定期間ごとに受信した画像フレーム間で、前記画像フレームを構成する複数の画素の中で、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であるかを判定する第1判定ステップと、
前記第1判定ステップにより、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であると判定された場合、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なると判定された画素を含む特定画素領域を特定する特定ステップと、
前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすかを判定する第2判定ステップと、
前記第2判定ステップにより、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすと判定された場合、表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させる第1制御ステップと
をコンピュータに実行させ
前記第2判定ステップは、前記所定条件として、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、白黒映像を表す値であるかを判定し、
前記第2判定ステップにより、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、白黒映像を表す値であると判定された場合、前記第1制御ステップは、前記表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
所定期間ごとに画像フレームを受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより所定期間ごとに受信した画像フレーム間で、前記画像フレームを構成する複数の画素の中で、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であるかを判定する第1判定ステップと、
前記第1判定ステップにより、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であると判定された場合、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なると判定された画素を含む特定画素領域を特定する特定ステップと、
前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすかを判定する第2判定ステップと、
前記第2判定ステップにより、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすと判定された場合、表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させる第1制御ステップと
をコンピュータに実行させ
前記第2判定ステップは、前記所定条件として、前記特定画素領域内の画素のRGB値の比率が、白黒映像を表す値であるかを判定し、
前記第2判定ステップにより、前記特定画素領域内の画素のRGB値の比率が、白黒映像を表す値であると判定された場合、前記第1制御ステップは、前記表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭部に装着可能なヘッドディスプレイを制御する制御装置、制御装置及びヘッドディスプレイを備えたヘッドマウントディスプレイ、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療用の診断装置を用いて診断映像を表示する技術が知られている。例えば、診断装置の具体例として、超音波診断装置、Magnetic Resonance Imaging (MRI)装置、X線Computed Tomography (CT)装置等がある。診断映像には、診断結果を示す映像(以下、結果映像という。)、及び、結果映像以外の映像(以下、メニュー映像という。)が含まれる場合がある。特許文献1では、超音波映像から対象体の境界を検出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−81824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
医療用の診断装置から外部に出力される映像信号に応じた診断映像をユーザに見せるために、光学シースルー型のヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display、HMD)が使用される場合がある。HMDの表示部に結果映像を拡大して表示させ、ユーザに結果映像を認識させたいというニーズがある。しかしながら上記技術では、自動で結果映像を抽出して、HMDの表示部に表示させることができなかった。
【0005】
本発明の目的は、自動で結果映像をHMDに表示させることが可能な制御装置、表示部を有するヘッドディスプレイ及び制御装置を備えたヘッドマウントディスプレイ、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様に係る制御装置は、所定期間ごとに画像フレームを受信する受信手段と、所定期間ごとに受信した画像フレーム間で、前記画像フレームを構成する複数の画素の中で、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であるかを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段により、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であると判定された場合、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なると判定された画素を含む特定画素領域を特定する特定手段と、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすかを判定する第2判定手段と、前記第2判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすと判定された場合、表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させる第1制御手段と
を備え、前記第2判定手段は、前記所定条件として、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、白黒映像を表す値であるかを判定し、前記第2判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、白黒映像を表す値であると判定された場合、前記第1制御手段は、前記表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0007】
第1態様によれば、制御装置は、特定画素領域に対応する映像を拡大して表示部に表示させることができるので、特定画素領域に対応する拡大された映像をユーザに視認させることができる。又、制御装置は、特定画素領域を容易に判定できる。
本発明の第2態様に係る制御装置は、所定期間ごとに画像フレームを受信する受信手段と、所定期間ごとに受信した画像フレーム間で、前記画像フレームを構成する複数の画素の中で、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であるかを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段により、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であると判定された場合、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なると判定された画素を含む特定画素領域を特定する特定手段と、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすかを判定する第2判定手段と、前記第2判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすと判定された場合、表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させる第1制御手段とを備え、前記第2判定手段は、前記所定条件として、前記特定画素領域内の画素のRGB値の比率が、白黒映像を表す値であるかを判定し、前記第2判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値の比率が、白黒映像を表す値であると判定された場合、前記第1制御手段は、前記表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させることを特徴とする
第2態様によれば、制御装置は、特定画素領域に対応する映像を拡大して表示部に表示させることができるので、特定画素領域に対応する拡大された映像をユーザに視認させることができる。又、制御装置は、特定画素領域を適切に判定できる。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
第1態様又は第2態様において、前記第1制御手段は、頭部に装着可能な表示装置の前記表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大し、前記表示部に表示させてもよい。この場合、制御装置は、表示部のアスペクト比に応じて拡大された特定画素領域に対応する映像を表示部に表示させることができる。
【0012】
本発明の第態様に係るヘッドマウントディスプレイは、第1態様又は第2態様に記載の前記制御装置と前記表示装置とを備えることを特徴とする。第2態様によれば、第1態様と同様の効果を奏することができる。
【0013】
第1態様又は第2態様において、前記制御装置は、前記第2判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすと判定された場合、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定の値以下であるかを判定する第3判定手段を備え、前記第3判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定の値以下であると判定された場合、前記第1制御手段は、前記表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して、第1輝度で前記表示部に表示させ、前記第3判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定の値以下であると判定されなかった場合、前記第1制御手段は、前記表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して、第1輝度よりも明るい第2輝度で前記表示部に表示させてもよい。この場合、制御装置は、特定画素領域に対応する映像の明るさが暗い場合であっても、特定画素領域に対応する映像をユーザが見易いように表示させることができる。
【0014】
第1態様又は第2態様において、前記第1制御手段は、前記第2判定手段により、前記特定画素領域内の画素のRGB値が所定条件を満たさないと判定された場合、前記第1輝度と前記第2輝度との間の明るさの第3輝度で、前記画像フレームに対応する映像を前記表示部に表示させる第2制御手段を備えてもよい。この場合、制御装置は、表示部に通常表示される映像をユーザが見易い輝度で表示させることができる。
【0015】
第1態様又は第2態様において、前記特定手段は、前記第1判定手段により、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であると判定された場合、前記画像フレームの受信周期以下の周期で、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なると判定される画素を含む前記特定画素領域を特定してもよい。この場合、画素の変更間隔が、画像フレームの受信周期以下の場合、変更された画素を含む部分が特定画素領域として判定される。従って、制御装置は、受信周期以下の周期で変化する画素を含む領域を、特定画素領域として正確に特定できる。
【0016】
第1態様又は第2態様において、前記第1判定手段により、所定期間ごとに受信した画像フレーム間で、前記画像フレームを構成する複数の画素の中で、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上でないと判断された場合、所定以上でない状態で所定時間以上経過したか判定する第4判定手段と、前記第4判定手段により、前記所定時間以上経過したと判定された場合、前記表示部の電源をOFFする第3制御手段とを備えてもよい。この場合、制御装置は、ヘッドディスプレイの消費電力を抑制できる。
【0017】
本発明の第態様に係るプログラムは、所定期間ごとに画像フレームを受信する受信ステップと、前記受信ステップにより所定期間ごとに受信した画像フレーム間で、前記画像フレームを構成する複数の画素の中で、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であるかを判定する第1判定ステップと、前記第1判定ステップにより、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であると判定された場合、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なると判定された画素を含む特定画素領域を特定する特定ステップと、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすかを判定する第2判定ステップと、前記第2判定ステップにより、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすと判定された場合、表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させる第1制御ステップとをコンピュータに実行させ、前記第2判定ステップは、前記所定条件として、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、白黒映像を表す値であるかを判定し、前記第2判定ステップにより、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、白黒映像を表す値であると判定された場合、前記第1制御ステップは、前記表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させることを特徴とする
本発明の第5態様に係るプログラムは、所定期間ごとに画像フレームを受信する受信ステップと、前記受信ステップにより所定期間ごとに受信した画像フレーム間で、前記画像フレームを構成する複数の画素の中で、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であるかを判定する第1判定ステップと、前記第1判定ステップにより、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なる画素の数が、所定数以上であると判定された場合、R値、G値、B値の少なくともいずれかが所定の値以上異なると判定された画素を含む特定画素領域を特定する特定ステップと、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすかを判定する第2判定ステップと、前記第2判定ステップにより、前記特定画素領域内の画素のRGB値が、所定条件を満たすと判定された場合、表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させる第1制御ステップとをコンピュータに実行させ、前記第2判定ステップは、前記所定条件として、前記特定画素領域内の画素のRGB値の比率が、白黒映像を表す値であるかを判定し、前記第2判定ステップにより、前記特定画素領域内の画素のRGB値の比率が、白黒映像を表す値であると判定された場合、前記第1制御ステップは、前記表示部のアスペクト比に応じて前記特定画素領域に対応する映像を拡大して前記表示部に表示させることを特徴とする。態様又は第5態様によれば、第1態様と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】HMD1の斜視図である。
図2】診断映像76を示す図である。
図3】HMD1の電気的構成を示すブロック図である。
図4】メイン処理のフローチャートである。
図5】領域特定処理のフローチャートである。
図6】第1拡大処理、及び、第2拡大処理のフローチャートである。
図7】変形例における領域特定処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明を具体化した実施形態について、図面を参照して説明する。図1を参照し、ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDという。)1の概要を説明する。なお、本実施形態では、HMD1は、表示装置(以下、ヘッドディスプレイ又はHDという。)10及び制御装置(以下、コントロールボックス又はCBという。)50を備える。以下の説明において、図1の上方、下方、右斜め下方、左斜め上方、右斜め上方及び左斜め下方が、夫々、HMD1の上方、下方、前方、後方、右方及び左方である。なお、表示装置10は、本実施形態では、シースルータイプの頭部装着可能な表示装置である。
【0020】
HD10の概要を説明する。HD10は、専用の装着具である眼鏡5に取り付けられる。ユーザは、HD10が取り付けられた眼鏡5をかけることにより、HD10を頭部に装着して使用する。眼鏡5以外に、HD10は取り付けられても良い。HD10は、映像光を後方に向けて照射できる。映像光は、HD10を装着したユーザの左眼に入射する。HD10は、ハーネス7を介してCB50と着脱可能に接続する。HD10は、筐体2、ハーフミラー3、表示部15(図3参照)、接眼光学系(図示略)等を主な構成要素とする。
【0021】
筐体2は、眼鏡5の右端部に設けられる。筐体2の左端側に、ハーフミラー3が設けられる。ハーフミラー3は、ユーザがHD10を頭部に装着した状態で、ユーザの左眼の前方に配置される。筐体2内部に、接眼光学系、表示部15が左側から右側に順番に並んで配置されている。表示部15は液晶素子である。表示部15には、CB50からハーネス7を介して受信した映像信号に応じた映像が表示される。表示部15の表示面は左方向を向く。表示部15に表示された映像を示す映像光は、接眼光学系に右側から入射し、左側からハーフミラー3に向けて出射する。ハーフミラー3は、接眼光学系から出射された映像光を後方に反射する。HMD1がユーザに装着されている状態で、映像光は、ユーザの左眼の眼球に入射する。又、ハーフミラー3は、外界の実像からの光を、ユーザの左眼に向けて透過する。HMD1は、ユーザの視野範囲内の実像(例えば、外界の風景等)に、表示部15に表示された映像を重ねた状態の光景を、ユーザに視認させる。
【0022】
眼鏡5は、ユーザの頭部に装着されることで、HD10をユーザの頭部に保持可能である。眼鏡5は、フレーム6及び支持部4を備える。フレーム6の形状は、通常の眼鏡と略同一であるので、詳細な説明は省略する。フレーム6のうち、左眼用レンズを支えるリム部の上面右端に、支持部4が設けられる。支持部4は、HD10の筐体2を保持する。支持部4は、筐体2の保持位置を上下方向及び左右方向に移動できる。ユーザは、筐体2を上下方向及び左右方向に移動させることにより、左眼の眼球の位置とハーフミラー3の位置とが前後方向に並ぶように位置を調整できる。
【0023】
なお、HD10は、ユーザが日常的に使用する眼鏡、ヘルメット、ヘッドホンなど、他の装着具に取り付けられてもよい。表示部15は、他の空間変調素子であってもよい。例えば表示部15は、映像信号に応じた強度のレーザ光を2次元走査して表示を行う網膜走査型表示部、及び有機EL(Organic Electro-luminescence)ディスプレイであってもよい。また、図1では支持部4及びHD10がフレーム6の右側に設けられるが、支持部4及びHD10は、フレーム6の右側に設けられてもよい。この場合、HMD1がユーザに装着されている状態で、映像光は、ユーザの右眼の眼球に入射する。
【0024】
本実施形態において、HD10は、表示部15に表示された映像を外界の実像に重ねた状態の光景をユーザに視認させる機能を有する、所謂光学シースルー型のヘッドディスプレイである。しかしながら本発明は、別の機能を有するヘッドディスプレイであってもよい。例えばHD10は、外界の実像からの光をユーザの眼に入射させず、表示部15に表示された画像と、カメラにより撮像された外界の画像とをユーザに視認させる機能を有する、所謂ビデオシースルー型のヘッドディスプレイであってもよい。
【0025】
CB50の概要を説明する。CB50は、例えばユーザの腰ベルトや腕等に取り付けられる。CB50はHD10を制御する。CB50は、ハーネス7を介してHD10と着脱可能に接続する。CB50は、筐体63、スイッチ61、LED62、入力端子72等を主な構成要素とする。筐体63の形状は、縁部の丸い略直方体である。スイッチ61は、HD10における各種設定、使用時における各種操作、電源のオンオフを行うためのスイッチである。LED62は、HMD1の状態をユーザに通知するための発光素子である。入力端子72は、診断装置又は映像装置から映像信号を受信するための端子である。入力端子72には、映像信号の通信を行うためのケーブル71が、着脱可能に接続される。映像信号は、複数の画像フレームの夫々に含まれる複数の画素の夫々のRGB値を示す、周知のデジタル信号である。
【0026】
診断装置の概要を説明する。診断装置は、超音波を対象物に照射して反響を検出し、検出した反響を映像化することが可能な周知の超音波診断装置である。通常、診断装置には周知のモニタが接続される。この場合、ユーザは、モニタに表示された映像を見ながら診断を行う。一方、本実施形態において、診断装置にはモニタの代わりにCB50がケーブル72を介して接続される。この場合、ユーザは、HMD1を介して映像を見ながら診断を行う。なお、診断装置は超音波診断装置に限定されず、他の診断装置であってもよい。例えば診断装置は、Magnetic Resonance Imaging (MRI)装置、X線Computed Tomography (CT)装置等であってもよい。
【0027】
図2を参照し、診断映像76の一例について説明する。診断映像76は、診断装置から出力される映像信号に対応する映像である。診断映像76には、結果映像77及びメニュー映像78が含まれる。結果映像77は、診断映像76の略中央に配置される。結果映像77は、超音波の反響を映像化した白黒映像である。結果映像77は、診断対象の体内での位置(皮膚表面からの深さ)を示す。診断対象物は、例えば、各種臓器、血管、腫瘍等である。結果映像77は、診断対象物の動きに応じて変化する。メニュー映像78は、診断映像76のうち結果映像77を除く部分の映像である。メニュー映像78は、結果映像77の左側、右側、及び下側に配置される。メニュー映像78には、診断方法の選択ボタン、診断の開始ボタン及び終了ボタン、設定条件の入力ボタン、心拍数等が含まれる。又、メニュー映像78には、診断日時を1秒単位で示す日時映像78Aが含まれる場合がある。日時映像78A以外のメニュー映像78は変化しない。なお、診断映像76における結果映像77及びメニュー映像78のレイアウトは、図2の例に限定されない。以下、診断映像76の横方向をX軸方向とし、縦方向をY軸方向という。
【0028】
映像装置の概要を説明する。映像装置は、映像信号を出力可能な周知のAV機器である。映像装置の具体例として、PC、ビデオ受像機、ビデオカメラ等が挙げられる。以下、映像装置から出力された映像信号に応じて表示される映像をビデオ映像という。
【0029】
図3を参照し、HMD1の電気的構成を説明する。はじめに、HD10の電気的構成を説明する。HD10は、HD10全体の制御を行うCPU11を備える。CPU11は、フラッシュROM12、RAM13、入力制御部14、及び表示部15に電気的に接続される。フラッシュROM12は、CPU11が実行するプログラムを記憶する。プログラムは、HMD1の出荷時にフラッシュROM12に記憶される。RAM13は、各種データを一時的に記憶する。入力制御部14は、ハーネス7(図1参照)を介してCB50の出力制御部59に接続する。入力制御部14は、映像信号を出力制御部59から受信する。表示部15は、映像信号に対応する映像を表示する。
【0030】
なお、HMD1は、図示外の無線通信部を更に備えてもよい。CPU11は、無線通信部を介してプログラムダウンロード用のサーバからプログラムをダウンロードし、フラッシュROM12に記憶してもよい。フラッシュROM12には、CB50のCPU51が実行するプログラムが記憶されてもよい。CPU11は、CB50のCPU51が実行する処理と同じ処理を、CPU51の代わりに実行してもよい。
【0031】
CB50の電気的構成を説明する。CB50は、CB50全体の制御を行うCPU51を備える。CPU51は、フラッシュROM52、RAM53、デコーダ54、第1ASIC55、第2ASIC56、入力バッファ57、周辺インターフェイス(以下、周辺I/Fという。)58、出力制御部59、及び出力バッファ60に電気的に接続される。デコーダ54、第1ASIC55、第2ASIC56、及び入力バッファ57は電気的に接続される。第2ASIC56、及び出力バッファ60は電気的に接続される。出力制御部59、及び出力バッファ60は電気的に接続される。フラッシュROM52は、CPU51が実行するプログラムを記憶する。プログラムは、HMD1の出荷時にフラッシュROM52に記憶される。RAM53は、各種データを一時的に記憶する。デコーダ54は、入力端子72を介して受信した映像信号を復号する。
【0032】
第1ASIC55は、入力端子72を介して診断映像76(図2参照)の映像信号を受信した場合、診断映像76のうち結果映像77(図2参照)の領域を判定することが可能なASICである。第2ASIC56は、表示部15の大きさに応じて結果映像77を拡大することが可能なASICである。入力バッファ57は、デコーダ54により復号された映像信号のデータを記憶する。周辺I/F58は、スイッチ61及びLED62に接続し、信号の入出力を制御する。出力制御部59は、ハーネス7を介してHD10の入力制御部14に接続する。出力制御部59は、ハーネス7を介して映像信号をHD10の入力制御部14に出力する。出力バッファ60は、第2ASIC56により拡大された結果映像77のデータを記憶する。第1ASIC55で処理される結果映像77の領域の判定処理は、フラッシュROM52に記憶されたプログラムが実行されることで、CPU51により実行されてもよい。第2ASIC56で処理される結果映像77の拡大処理は、フラッシュROM52に記憶されたプログラムが実行されることで、CPU51により実行されてもよい。
【0033】
なお、HMD1は、図示外の無線通信部を更に備えてもよい。CPU51は、無線通信部を介してプログラムダウンロード用のサーバからプログラムをダウンロードし、フラッシュROM52に記憶してもよい。フラッシュROM52には、HD10のCPU11が実行するプログラムが記憶されてもよい。CPU51は、HD10のCPU11が実行する処理と同じ処理を、CPU11の代わりに実行してもよい。
【0034】
図4を参照し、CB50のCPU51により実行されるメイン処理を説明する。CPU51は、入力端子72を介して受信された1つの画像フレーム分の映像信号が、デコーダ54により復号されたことを検出した場合、フラッシュROM52に記憶されたプログラムに基づいて処理を開始することにより、メイン処理を開始する。なお、画像フレームは所定のフレーム周期(例えば1/60秒周期)で診断装置又は映像装置から出力される。従ってCPU51は、1つの画像フレーム分の映像信号を所定期間毎に受信し、メイン処理を開始する。以下、CB50の電源がオンされてからX番目(Xは1以上の整数)の画像フレームの映像信号が復号されたことに応じてメイン処理が開始された場合を例に挙げて説明する。X番目の画像フレームに対応する映像信号が復号されたデータを、X番目の映像データという。
【0035】
CPU51は、X番目の映像データをデコーダ54から受信する(S71)。CPU51は、受信したX番目の映像データを、入力バッファ57に記憶する(S72)。なお、X番目の映像データが入力バッファ57に記憶された時点で、1〜X−1番目の映像データは入力バッファ57に記憶されている。CPU51は、入力バッファ57に記憶されたX−1番目の映像データとX番目の映像データとに基づき、X−1番目の画像フレームとX番目の画像フレームとで同じ位置の画素のR値、G値、及びB値どうしを比較する。CPU51は、R値、G値、及びB値のうち少なくとも何れかが所定の第1閾値以上異なる画素(以下、変化画素という。)の数が、所定の第2閾値以上であるか否か判定する(S73)。CPU51は、変化画素の数が第2閾値以上でないと判定した場合、(S73:NO)、変化画素の数が第2閾値未満である状態が、所定時間以上継続したか否か判定する(S101)。CPU51は、変化画素の数が第2閾値未満である状態が所定時間以上継続したと判定した場合(S101:YES)、表示部15の電源をOFFする(S103)。なお、CPU51は、S103の処理で表示部15の電源をOFFする代わりに、後述するS99の処理による映像信号の出力を停止してもよい。CPU51は、変化画素の数が第2閾値未満である状態が所定時間以上継続していないと判定した場合(S101:NO)、表示部15の電源をOFFしない。CPU51は、変化画素の数が第2閾値以上であると判定した場合(S73:YES)、第1指示信号を第1ASIC55に出力する(S75)。
【0036】
図5を参照し、第1ASIC55により実行される領域特定処理を説明する。第1ASIC55は、CPU51から出力された第1指示信号を検出した場合、領域特定処理を開始する。第1ASIC55は、入力バッファ57に記憶された変数P1、P2、P3、P4、nに0を設定して初期化する(S31)。変数P1は最大のY座標を示す。変数P2は最小のY座標を示す。変数P3は最大のX座標を示す。変数P4は最小のX座標を示す。変数nは、画像フレームに含まれる複数の画素の夫々の順番を示す。
【0037】
第1ASIC55は、入力バッファ57に記憶された1〜X−1番目の映像データに基づき、1〜X−1番目の夫々の画像フレーム中の変数n番目の画素のR値、G値、B値の夫々の平均値を算出する(S35)。以下、R値、G値、B値の夫々の平均値を、積算平均値という。第1ASIC55は、X番目の画像フレームの変数n番目の画素のR値、G値、B値の夫々と、R値の積算平均値、G値の積算平均値、B値の積算平均値の夫々とを比較する(S37)。第1ASIC55は、X番目の画像フレームの変数n番目の画素のR値、G値、B値の夫々と、R値の積算平均値、G値の積算平均値、B値の積算平均値の夫々とが何れも一致すると判定した場合(S37:YES)、変数nに1を加算する(S39)。第1ASIC55はS35の処理を再度実行する。
【0038】
第1ASIC55は、X番目の画像フレームの変数n番目の画素のR値、G値、B値の夫々と、R値の積算平均値、G値の積算平均値、B値の積算平均値の夫々とで、少なくとも何れかが相違すると判定した場合(S37:NO)、変数n番目の画素の位置を示すY座標と変数P1とを比較する(S41)。第1ASIC55は、変数n番目の画素の位置を示すY座標よりも変数P1の方が小さいと判定した場合(S41:YES)、変数P1を、変数n番目の画素の位置を示すY座標に設定する(S43)。第1ASIC55はS45の処理を実行する。第1ASIC55は、変数n番目の画素の位置を示すY座標よりも変数P1の方が小さくないと判定した場合(S41:NO)、S45の処理を実行する。
【0039】
第1ASIC55は、変数n番目の画素の位置を示すY座標と変数P2とを比較する(S45)。第1ASIC55は、変数n番目の画素の位置を示すY座標よりも変数P2の方が大きいと判定した場合(S45:YES)、変数P2を、変数n番目の画素の位置を示すY座標に設定する(S47)。第1ASIC55はS49の処理を実行する。第1ASIC55は、変数n番目の画素の位置を示すY座標よりも変数P2の方が大きくないと判定した場合(S45:NO)、S49の処理を実行する。
【0040】
第1ASIC55は、変数n番目の画素の位置を示すX座標と変数P3とを比較する(S49)。第1ASIC55は、変数n番目の画素の位置を示すX座標よりも変数P3の方が小さいと判定した場合(S49:YES)、変数P3を、変数n番目の画素の位置を示すX座標に設定する(S51)。第1ASIC55はS53の処理を実行する。第1ASIC55は、変数n番目の画素の位置を示すX座標よりも変数P3の方が小さくないと判定した場合(S49:NO)、S53の処理を実行する。
【0041】
第1ASIC55は、変数n番目の画素の位置を示すX座標と変数P4とを比較する(S53)。第1ASIC55は、変数n番目の画素の位置を示すX座標よりも変数P4の方が大きいと判定した場合(S53:YES)、変数P4を、変数n番目の画素の位置を示すX座標に設定する(S55)。第1ASIC55はS57の処理を実行する。第1ASIC55は、変数n番目の画素の位置を示すX座標よりも変数P4の方が大きくないと判定した場合(S53:NO)、S57の処理を実行する。
【0042】
第1ASIC55は、画像フレームの総画素数Nと変数nとが一致したか否か判定する(S57)。第1ASIC55は、総画素数Nと変数nとが一致しないと判定した場合(S57:NO)、変数nに1を加算する(S59)。第1ASIC55はS35の処理を再度実行する。第1ASIC55は、総画素数Nとnとが一致したと判定した場合(S57:YES)、第1通知信号をCPU51に出力する(S61)。
【0043】
図4に示すように、CPU51は、第1ASIC55に第1指示信号を出力した後、第1ASIC55から出力される第1通知信号を検出する(S76)。CPU51は、入力バッファ57に記憶された変数P1〜P4に基づき、座標(P3,P1)(P3,P2)(P4,P1)(P4,P2)を4つの頂点とする長方形で囲まれた領域を、特定画素領域として特定する(S77)。CPU51は、X番目の画像フレームの特定画素領域内の複数の画素のR値、G値、B値の比率が略1:1:1であるか判定する(S78)。具体的には、CPU51は、複数の画素のR値、G値、B値の差分が、夫々の値の数%以内である場合、比率が略1:1:1であると判定する。
【0044】
X番目の画像フレームの特定画素領域内の複数の画素のR値、G値、B値の比率が略1:1:1である場合、特定画素領域に対応する映像は白黒映像である。又、特定画素領域に対応する映像は変化している。なお、図2を参照して説明したように、結果映像77は白黒映像で示され、診断対象物の動きに応じて変化する。従って、R値、G値、B値の比率が略1:1:1である場合、受信された映像信号に対応する映像は診断映像76(図2参照)であり、特定画素領域に対応する映像は結果映像77(図2参照)である。一方、X番目の画像フレームの特定画素領域内の複数の画素のR値、G値、B値の比率が略1:1:1でない場合、特定画素領域に対応する映像はカラー映像である。なお、映像装置から出力される映像信号に対応するビデオ映像はカラー映像である。従って、R値、G値、B値の比率が略1:1:1でない場合、受信された映像信号に対応する映像はビデオ映像である。
【0045】
CPU51は、X番目の画像フレームの特定画素領域内の複数の画素のR値、G値、B値の比率が略1:1:1であると判定した場合(S78:YES)、特定画素領域内の複数の画素の夫々のR値の平均値、G値の平均値、及びB値の平均値の何れかが、所定の第3閾値以下であるか否かを判定する(S87)。CPU51は、R値の平均値、G値の平均値、及びB値の平均値の何れかが第3閾値以下であると判定した場合(S87:YES)、特定画素領域に対応する映像の輝度を、所定の第1輝度に設定する(S89)。CPU51はS93の処理を実行する。CPU51は、R値の平均値、G値の平均値、及びB値の平均値の何れかが第3閾値以下でないと判定された場合(S87:NO)、特定画素領域に対応する映像の輝度を、第1輝度よりも明るい所定の第2輝度に設定する(S91)。CPU51はS93の処理を実行する。CPU51は、第2指示信号を第2ASIC56に出力する(S93)。なお、本実施形態では、R値の平均値、G値の平均値、及びB値の平均値を用いたが、特定画素領域内の複数の画素の夫々のR値の合計値、G値の合計値、及びB値の合計値が用いられても良い。
【0046】
図6を参照し、第2ASIC56により実行される第1拡大処理を説明する。第2ASIC56は、CPU51から出力された第2指示信号を検出したと判定した場合、第1拡大処理を開始する。第2ASIC56は、第2指示信号を検出したと判定した場合(S49:YES)、入力バッファ57に記憶された変数P1〜P4に基づき、X番目の画像フレームから、特定画素領域に対応する映像を切り出す(S50)。以下、切り出された映像を、特定領域映像という。第2ASIC56は、特定領域映像のX軸方向の長さとY軸方向の長さとの比率と、表示部15のX軸方向の長さとY軸方向の長さの比率とを比較する(S51)。以下、X軸方向の長さとY軸方向の長さとの比率を、アスペクト比という。第2ASIC56は、特定領域映像のアスペクト比と表示部15のアスペクト比とが同一であると判定した場合(S51:YES)、特定領域映像のX軸方向の長さを表示部15のX軸方向の長さと一致させ、且つ、特定領域映像のY軸方向の長さを表示部15のY軸方向の長さと一致させたときの特定領域映像の拡大率を算出する。第2ASIC56は、算出した拡大率で特定領域映像を拡大する(S53)。第2ASIC56は、拡大された特定領域映像の映像データを、出力バッファ60に記憶する(S57)。第2ASIC56は、第2通知信号をCPU51に出力する(S59)。
【0047】
第2ASIC56は、特定領域映像のアスペクト比と表示部15のアスペクト比とが同一でないと判定した場合(S51:NO)、表示部15のX軸方向の長さの方が、Y軸方向の長さよりも長い場合には、特定領域映像のX軸方向の長さを表示部15のX軸方向の長さと一致させたときの特定領域映像の拡大率を算出する。第2ASIC56は、表示部15のY軸方向の長さの方が、X軸方向の長さよりも長い場合には、特定領域映像のY軸方向の長さを表示部15のY軸方向の長さと一致させたときの特定領域映像の拡大率を算出する。第2ASIC56は、算出した拡大率で特定領域映像を拡大する(S55)。第2ASIC56は、拡大した特定領域映像の映像データを、出力バッファ60に記憶する(S57)。第2ASIC56は、第2通知信号をCPU51に出力する(S59)。
【0048】
図4に示すように、CPU51は、第2ASIC56に第2指示信号を出力した後、第2ASIC56から出力される第2通知信号を検出する(S95)。CPU51は、出力バッファ60に記憶された映像データに対応する映像信号、及び、S89又はS91の処理により設定された第1輝度又は第2輝度を示す輝度信号を、出力制御部59を介してHD10の入力制御部14に出力する(S99)。HD10のCPU11は、入力制御部14を介してCB50のCPU51から受信した映像信号に応じた映像(拡大された特定領域映像)を、受信した輝度信号に応じた輝度で表示部15に表示させる。HD10のユーザは、表示部15に拡大された特定領域映像が表示されることにより、診断映像76(図2参照)全体が表示部15に表示される場合と比べて大きな結果映像77(図2参照)を視認できる。
【0049】
CPU51は、X番目の画像フレームの特定画素領域内の複数の画素のR値、G値、B値の比率が略1:1:1でないと判定した場合(S78:NO)、映像の輝度を、第1輝度、と第2輝度との間の明るさを示す第3輝度に設定する(S79)。CPU51は、第3指示信号を第2ASIC56に出力する(S81)。
【0050】
図6を参照し、第2ASIC56により実行される第2拡大処理を説明する。第2ASIC56は、CPU51から出力された第3指示信号を検出したと判定した場合、第2拡大処理を開始する。第2ASIC56は、第2指示信号を検出していないと判定した場合(S49:NO)、特定画素領域を切り出す処理(S50)を行わず、X番目の画像フレームに対応する映像全体に対してS51、S53、S55の処理を実行する。CPU51は、S51、S53、S55の処理は、S93の処理で第2指示信号がCPU51から出力された場合に実行される第1拡大処理と同一であるので、説明を省略する。第2ASIC56は、拡大された映像の映像データを、出力バッファ60に記憶する(S57)。第2ASIC56は、第3通知信号をCPU51に出力する(S59)。
【0051】
図4に示すように、CPU51は、第2ASIC56に第3指示信号を出力した後、第2ASIC56から出力される第3通知信号を検出する(S83)。CPU51は、出力バッファ60に記憶された映像データに対応する映像信号、及び、S79の処理により設定された第3輝度を示す輝度信号を、出力制御部59を介してHD10の入力制御部14に出力する(S99)。HD10のCPU11は、入力制御部14を介してCB50のCPU51から受信した映像信号に応じた映像を、輝度信号に応じた第3輝度で表示部15に表示させる。HD10のユーザはビデオ映像を視認できる。
【0052】
以上説明したように、CPU51は、画像フレームに含まれる複数の画素のうち変化画素の数が第2閾値以上であるかを判定する(S73)。CPU51は、変化画素の数が第2閾値以上であると判定した場合(S73:YES)、第1ASIC55に特定画素領域を特定させる(S75、S76、S77)。CPU51は、特定画素領域内の画素のRGB値が所定条件を満たす場合(S78:YES)、表示部15のアスペクト比に応じて特定画素領域に対応する映像を第2ASIC56に拡大させ(S93、S95)、拡大された映像の映像信号をHD10に出力する(S99)。HD10のCPU11は、受信した映像信号に対応する映像を、表示部15に表示させる。なお、特定画素領域は、診断装置から出力される映像信号に対応する診断映像76のうち、診断結果を示す結果映像77の領域に対応する。従って、結果映像77が表示部15に拡大して表示されるので、HMD1のユーザは、結果映像77を良好に認識できる。
【0053】
CPU51は、特定画素領域に対応する映像が白黒映像であるか否かを、特定画素領域内の複数の画素の夫々のR値、G値、及びB値の比率が略1:1:1であるか否かにより判定する(S78)。CPU51は、比率が略1:1:1であると判定した場合、特定画素領域に対応する映像が白黒映像であると判定する。この場合、CPU51は、表示部15のアスペクト比に応じて特定画素領域に対応する映像を第2ASIC56に拡大させ(S93、S95)、拡大された映像の映像信号をHD10に出力する(S99)。なお、結果映像77は白黒映像であるため、CPU51は、結果映像77を容易且つ適切に判定して表示部15に表示させることができる。
【0054】
第2ASIC56は、特定画素領域に対応する映像と表示部15とでアスペクト比が同一の場合(S51:YES)、特定画素領域に対応する映像のX軸方向及びY軸方向の夫々の長さを、表示部15のX軸方向及びY軸方向の夫々の長さに一致させたときの拡大率で、特定画素領域に対応する映像を拡大させる(S53)。一方、第2ASIC56は、特定画素領域に対応する映像と表示部15とでアスペクト比が相違する場合(S51:NO)、特定画素領域に対応する映像のX軸方向の長さを、表示部15のX軸方向の長さに一致させたときの拡大率で、特定画素領域に対応する映像を拡大させる(S55)。これによりCPU51は、表示部15を最大限利用することにより、より大きな結果映像77を表示部15に表示させることができる。
【0055】
CPU51は、特定画素領域内の複数の画素の夫々のR値の平均値、G値の平均値、及びB値の平均値の何れかが、第3閾値以下であるか判定する(S87)。CPU51は、何れかが第3閾値以下であると判定した場合(S87:YES)、映像の輝度を第1輝度に設定する(S89)。CPU51は、何れも第3閾値以下であると判定しなかった場合(S87:NO)、映像の輝度を、第1輝度よりも明るい第2輝度に設定する(S91)。なお、R値の平均値、G値の平均値、及びB値の平均値の何れかが第3閾値以上である場合、何れも第3閾値以下の場合よりも、映像の輝度は暗い。従ってこの場合、CPU51は、第1輝度より明るい第2輝度に設定する。これにより、CPU51は、ユーザが結果映像77をより見やすくすることができる。
【0056】
CPU51は、特定画素領域内の複数の画素のR値、G値、B値の比率が略1:1:1でないと判定した場合(S78:NO)、映像の輝度を、第1輝度と第2輝度との間の明るさを示す第3輝度に設定する(S79)。なお、特定画素領域内の複数の画素のR値、G値、B値の比率が略1:1:1でない場合、映像信号に対応する映像はビデオ映像である。ビデオ映像はカラー映像である。従ってCPU51は、映像の輝度を第3輝度に設定することにより、カラーのビデオ映像を、暗すぎず且つ明るすぎない適切な明るさでユーザに視認させることができる。
【0057】
CPU51は、変化画素の数が第2閾値以上である状態が所定時間以上継続した場合(S101:YES)、表示部15の電源をOFFする(S103)。これによりCPU51は、変化しない映像が表示部15に表示されることを抑制することにより、ユーザの利便性を損なうことなく、HMD1の消費電力を抑制できる。
【0058】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。領域特定処理、及び第1、第2拡大処理のうち少なくとも一方は、CPU51により実行されてもよい。CPU51により実行される処理のうち一部又は全部は、HD10のCPU11により実行されてもよい。
【0059】
CPU51は、メイン処理を開始した場合、診断装置からIDを取得してフラッシュROM52に記憶してもよい。CPU51は、S77の処理により特定画素領域を特定した場合、特定画素領域を示す座標データをIDに対応付けてフラッシュROM52に記憶してもよい。CPU51は、次にメイン処理を開始した場合、診断装置から取得したIDがフラッシュROM52に記憶されているか判断してもよい。CPU51は、取得したIDがフラッシュROM52に記憶されている場合、IDに対応付けられた座標データを、特定画素領域を示す座標データとして取得してもよい。CPU51は、取得した座標データに基づいて、診断映像76から結果映像77を切り出し、HD10の表示部15に表示させてもよい。この場合、第1ASIC55が領域特定処理を繰り返し実行することを抑制できるので、HMD1の消費電力を更に抑制できる。
【0060】
CPU51は、通常モード又はキャリブレーションモードで動作可能であってもよい。CPU51は、キャリブレーションモードで動作する場合に、メイン処理を実行し、通常モードで動作する場合には、メイン処理を実行しなくてもよい。なお、CPU51は、通常モードで動作する場合、特定画素領域を示す座標データがフラッシュROM52に記憶されている場合には、記憶されている座標データに基づいて特定画素領域を特定し、診断映像76から結果映像77を切り出して表示部15に表示させてもよい。ユーザがスイッチ62を走査することにより、HMD1の動作モードを通常モード又はキャリブレーションモードに切り替えられてもよい。
【0061】
上記実施形態において、CPU51は、R値、G値、B値の比率が略1:1:1であるか否かを判断することにより、特定画素領域に対応する映像が白黒映像であるか否かを判断した。CPU51は、白黒映像であるか否かを別の方法で特定してもよい。例えばCPU51は、RGB値を、YCrCb値に変換して色のばらつきを判定し、判定結果に応じて、特定画素領域に対応する映像が白黒映像であるかを判定してもよい。
【0062】
第1ASIC55は、図5に示す領域特定処理の代わりに、図7に示す領域特定処理を実行してもよい。図7を参照し、領域特定処理の変形例について説明する。図5と同一の処理については、同一符号を付し、説明を省略する。第1ASIC55は、入力バッファ57に記憶された変数P1〜P4、n、A(1)、A(2)・・・A(N)(Nは、フレームの総画素数)に0を設定して初期化する(S61)。変数A(1)、A(2)・・・A(N)は、1〜N番目の夫々の画素のR値、G値、B値の何れかが変化するときの時間間隔を示す。第1ASIC55は、入力バッファ57に記憶されたX−1番目及びX番目の夫々の映像データに基づき、夫々の画像フレーム中のn番目の画素のR値、G値、B値の夫々を比較する(S63)。第1ASIC55は、夫々の画像フレームのn番目の画素のR値、G値、B値の夫々が何れも一致すると判定した場合(S63:YES)、変数nに1を加算する(S39)。第1ASIC55はS63の処理を再度実行する。
【0063】
第1ASIC55は、夫々の画像フレームのn番目の画素のR値、G値、B値の何れかが相違すると判定した場合(S63:NO)、A(n)が所定の第4閾値よりも大きいか判定する(S65)。第1ASIC55は、A(n)が第4閾値よりも大きいと判定した場合(S65:YES)、変数A(n)に1を加算する(S69)。第1ASIC55は、変数nに1を加算する(S39)。CPU51はS63の処理を再度実行する。第1ASIC55は、A(n)が第4閾値よりも大きくないと判断した場合(S65:NO)、A(n)に0を設定して初期化する(S67)。CPU51は、S41〜S61の処理を実行する。
【0064】
以上のように、変形例の領域特定処理において、第1ASIC55は、画像フレームのn番目の画素のR値、G値、B値の何れかが相違すると判定した場合(S63:NO)でも、A(n)が所定の第4閾値よりも大きいと判定した場合(S65:YES)、特定画素領域を示す変数P1〜P4を更新しない。理由は次の通りである。例えば図2の診断映像76に含まれる日時映像78Aは、結果映像77として判定されないことが好ましい。しかしながら、日時映像78Aは1秒周期で表示内容が更新されるので、変更された画素に基づいて特定画素領域が特定された場合、日時映像78Aが結果映像77として判定される場合がある。これに対し、変形例において第1ASIC55は、画像フレームの受信周期よりも画素の変更間隔が所定以上長い場合、変更された画素を含む部分を特定画素領域として判定しない。言い換えれば、第1ASIC55は、画素の変更間隔が、画像フレームの受信周期以下の場合、変更された画素を含む部分を特定画素領域として判定する。これにより、第1ASIC55は、日時映像78Aの領域が特定画素領域として判定されることを抑制できるので、結果映像77の領域特定画素領域として適切に判定できる。
【0065】
S71の処理を行うCPU51は本発明の「受信手段」の一例である。S73の処理を行うCPU51は本発明の「第1判定手段」の一例である。S78の処理を行うCPU51は本発明の「第2判定手段」の一例である。S87の処理を行うCPU51は本発明の「第3判定手段」の一例である。S101の処理を行うCPU51は本発明の「第4判定手段」の一例である。第1ASIC55が本発明の「特定手段」の一例である。S99の処理を行うCPU51は本発明の「第1制御手段」「第2制御手段」の一例である。S103の処理を行うCPU51は本発明の「第3制御手段」の一例である。
【符号の説明】
【0066】
1 HMD
11 CPU
15 表示部
51 CPU
55 第1ASIC
56 第2ASIC
76 診断映像
77 結果映像
78 メニュー映像
78A 日時映像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7