特許第6011604号(P6011604)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6011604ワークフローシステム、ワークフロー管理装置、ワークフロー管理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6011604
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】ワークフローシステム、ワークフロー管理装置、ワークフロー管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20161006BHJP
【FI】
   G06Q10/06 324
【請求項の数】6
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2014-250248(P2014-250248)
(22)【出願日】2014年12月10日
(65)【公開番号】特開2015-143975(P2015-143975A)
(43)【公開日】2015年8月6日
【審査請求日】2014年12月11日
(31)【優先権主張番号】特願2013-267732(P2013-267732)
(32)【優先日】2013年12月25日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友輔
(74)【代理人】
【識別番号】100188938
【弁理士】
【氏名又は名称】榛葉 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】孫 良京
(72)【発明者】
【氏名】樋口 祐介
【審査官】 木方 庸輔
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−041773(JP,A)
【文献】 特開2005−063119(JP,A)
【文献】 特開2003−085330(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザ間の業務処理を支援するワークフローシステムであって、
前記ワークフローシステムを管理するワークフロー管理装置と、申請者クライアントにより申請された申請データの承認操作を行う端末としての承認者クライアントとを備え、
前記ワークフロー管理装置は、
過去に申請された申請データを記憶する申請履歴データ記憶手段と、
ログインユーザを認証するログイン認証手段と、
前記ログイン認証手段により認証されたログインユーザが承認すべき前記申請者クライアントから送信された申請データである第1の申請データを受信する受信手段と、
前記ログインユーザが過去に、前記第1の申請データと類似する申請を承認処理した結果を検索する第1の申請データ検索手段と、
前記第1の申請データ検索手段により検索された結果があるか否かに基づいて、前記ログインユーザが前記第1の申請データに類似する申請を承認したことがあるか否か判断する承認判断手段と、
前記承認判断手段により前記第1の申請データに類似する申請を承認したことがないと判断した場合に、前記申請履歴データ記憶手段から、該第1の申請データと属性が類似する第2の申請データを検索し、かつ該第1の申請データと属性が類似する申請データのうち、否認された申請データを優先して検索する第2の申請データ検索手段と、
前記第2の申請データ検索手段により検索された第2の申請データを、前記第1の申請データと共に前記承認者クライアントに送信する申請履歴データ送信手段と、を有し、
前記承認者クライアントは、
前記申請履歴データ送信手段により送信された前記第1の申請データ及び、前記第2の申請データを表示制御する申請データ表示制御手段と
を有することを特徴とするワークフローシステム。
【請求項2】
前記第2の申請データ検索手段は、前記申請履歴データ記憶手段から、前記第1の申請データと承認ルートが同じ申請データを検索することを特徴とする請求項1に記載のワークフローシステム。
【請求項3】
前記第2の申請データ検索手段は、前記申請履歴データ記憶手段から、前記第1の申請データと同じ権限を有する申請者から申請された申請データを検索することを特徴とする請求項1または2に記載のワークフローシステム。
【請求項4】
複数のユーザ間の業務処理を支援するワークフローシステムを管理する、申請者クライアントにより申請された申請データの承認操作を行う端末としての承認者クライアントと接続可能なワークフロー管理装置であって、
過去に申請された申請データを記憶する申請履歴データ記憶手段と、
ログインユーザを認証するログイン認証手段と、
前記ログイン認証手段により認証されたログインユーザが承認すべき前記申請者クライアントから送信された申請データである第1の申請データを受信する受信手段と、
前記ログインユーザが過去に、前記第1の申請データと類似する申請を承認処理した結果を検索する第1の申請データ検索手段と、
前記第1の申請データ検索手段により検索された結果があるか否かに基づいて、前記ログインユーザが前記第1の申請データに類似する申請を承認したことがあるか否か判断する承認判断手段と、
前記承認判断手段により前記第1の申請データに類似する申請を承認したことがないと判断した場合に、前記申請履歴データ記憶手段から、該第1の申請データと属性が類似する第2の申請データを検索し、かつ該第1の申請データと属性が類似する申請データのうち、否認された申請データを優先して検索する第2の申請データ検索手段と、
前記第2の申請データ検索手段により検索された第2の申請データを、前記第1の申請データと共に前記承認者クライアントに送信する申請履歴データ送信手段と、
を有することを特徴とするワークフロー管理装置。
【請求項5】
複数のユーザ間の業務処理を支援するワークフロー管理装置におけるワークフロー管理方法であって、
前記ワークフロー管理装置は、過去に申請された申請データを記憶する申請履歴データ記憶手段を有し、
申請者クライアントから送信された申請データである第1の申請データを受信する受信工程と、
ログインユーザを認証するログイン認証工程と、
前記ログイン認証工程により認証されたログインユーザが承認すべき前記申請者クライアントから送信された申請データである第1の申請データを受信する受信工程と、
前記ログインユーザが過去に、前記第1の申請データと類似する申請を承認処理した結果を検索する第1の申請データ検索工程と、
前記第1の申請データ検索工程により検索された結果があるか否かに基づいて、前記ログインユーザが前記第1の申請データに類似する申請を承認したことがあるか否か判断する承認判断工程と、
前記承認判断工程により前記第1の申請データに類似する申請を承認したことがないと判断した場合に、前記申請履歴データ記憶手段から、該第1の申請データと属性が類似する第2の申請データを検索し、かつ該第1の申請データと属性が類似する申請データのうち、否認された申請データを優先して検索する第2の申請データ検索工程と、
前記第2の申請データ検索工程により検索された第2の申請データを、前記第1の申請データと共に申請データの承認操作を行う端末としての承認者クライアントに送信する申請履歴データ送信工程と、
を有することを特徴とするワークフロー管理方法。
【請求項6】
請求項に記載されたワークフロー管理方法を実行するためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークフローシステムにおける、ユーザの承認処理を支援する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子文書の承認業務の効率を向上させるインフラのひとつとして、ワークフローシステムがある。ワークフローシステムは、申請者によって作成された申請書を電子化した文書を介してネットワーク上で回覧させ、承認させる機能を有する。
【0003】
このワークフローシステムで申請される申請書を承認する承認者は、その承認の基準が分からない場合、過去に同じような承認をした事例を参照して、承認/否認/差戻しなどを実行する事があるが、その際、過去に同じような承認をした案件を検索して該当する案件を見つけ出して確認しなければならず、煩わしい作業であった。
【0004】
特許文献1では、申請書類を作成する際に、関連文書の検索条件を申請者の過去の申請文書か、他者が過去に申請した文書のいずれかを設定して、申請者が希望する申請文書を容易に且つ迅速に作成することができるシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−157455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1のシステムでは、申請者がワークフローシステムへ新規に申請を行う際、保存された当該申請者の過去の申請文書を検索するか、他者の過去の申請文書を検索するかを予め設定しておいて、検索結果の過去の申請文書を参照可能という発明が記載されている。
【0007】
しかしながら、承認者が承認する際には、類似の承認は、通常一度吟味して承認していれば、2回目以降の承認の判断にはそれほど時間がかからないが、承認者が初めて承認するワークフローの場合は、承認の判断基準などが分からないなどの問題で、承認が滞ることがある。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明は、ワークフローの承認者が承認する際に、承認/否認/差戻しなどの判断を容易にできるように、ワークフローの承認画面に承認判断を助ける情報を添付もしくはリンクさせ、承認操作が容易にできるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、複数のユーザ間の業務処理を支援するワークフローシステムであって、前記ワークフローシステムを管理するワークフロー管理装置と、申請者クライアントにより申請された申請データの承認操作を行う端末としての承認者クライアントとを備え、前記ワークフロー管理装置は、過去に申請された申請データを記憶する申請履歴データ記憶手段と、ログインユーザを認証するログイン認証手段と、前記ログイン認証手段により認証されたログインユーザが承認すべき前記申請者クライアントから送信された申請データである第1の申請データを受信する受信手段と、前記ログインユーザが過去に、前記第1の申請データと類似する申請を承認処理した結果を検索する第1の申請データ検索手段と、前記第1の申請データ検索手段により検索された結果があるか否かに基づいて、前記ログインユーザが前記第1の申請データに類似する申請を承認したことがあるか否か判断する承認判断手段と、前記承認判断手段により前記第1の申請データに類似する申請を承認したことがないと判断した場合に、前記申請履歴データ記憶手段から、該第1の申請データと属性が類似する第2の申請データを検索し、かつ該第1の申請データと属性が類似する申請データのうち、否認された申請データを優先して検索する第2の申請データ検索手段と、前記第2の申請データ検索手段により検索された第2の申請データを、前記第1の申請データと共に前記承認者クライアントに送信する申請履歴データ送信手段と、を有し、前記承認者クライアントは、前記申請履歴データ送信手段により送信された前記第1の申請データ及び、前記第2の申請データを表示制御する申請データ表示制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ワークフローの承認者が承認する際に、承認/否認/差戻しなどの判断を容易にできるように、ワークフローの承認画面に承認判断を助ける情報を添付もしくはリンクさせ、承認操作が容易にするという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置のシステム構成を示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】本発明のワークフロー支援システムにおける第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
図4】本発明のワークフロー支援システムにおける第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
図5】本発明における申請処理で表示される画面の画面遷移を説明する画面遷移図の一例を示す模式図である。
図6】本発明における承認処理で表示される画面の画面遷移を説明する画面遷移図の一例を示す模式図である。
図7】本発明のクライアント101のディスプレイ210に表示される申請画面の画面イメージの一例を示す模式図である。
図8】本発明のクライアント101のディスプレイ210に表示される類似申請一覧画面の画面イメージの一例を示す模式図である。
図9】本発明のクライアント101のディスプレイ210に表示される類似申請詳細画面の画面イメージの一例を示す模式図である。
図10】本発明のクライアント101のディスプレイ210に表示される申請画面の画面イメージの一例を示す模式図である。
図11】本発明のクライアント101のディスプレイ210に表示される承認画面の画面イメージの一例を示す模式図である。
図12】本発明のクライアント101のディスプレイ210に表示される類似申請詳細画面の画面イメージの一例を示す模式図である。
図13】本発明のワークフロー支援システムに係る申請履歴情報の一例を示す模式図である。
図14】本発明のワークフロー支援システムに係る申請データ一覧情報の一例を示す模式図である。
図15】本発明のワークフロー支援システムに係る申請詳細データ情報の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置のシステム構成を示すブロック図である。
【0013】
図1において、ワークフローシステムは少なくとも1つのワークフローサーバ100と複数のワークフロークライアント101a、101bがネットワーク102を介して接続されている。
【0014】
ネットワーク102の構成は公知であるから詳細な説明は省略するが、ネットワーク102としてローカルエリアネットワーク(LAN)・ワイドエリアネットワーク(WAN
【0015】
)・イントラネット・インターネットなどを利用することができる。
【0016】
ユーザはワークフロークライアント101a、101bから、ワークフローサーバ100に対して、ワークフロー操作の要求等を行う。ワークフローサーバ100はワークフロークライアント101a、101bからの要求に応じた処理を行い、必要があればワークフロークライアント101a、101bに対して結果等を送信する。
【0017】
次に、図2を参照して、本発明で利用する情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
【0018】
図2は、本発明の実施形態におけるサーバ100、クライアント101に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成図である。
【0019】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、画像管理を実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0020】
202はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは外部メモリ211からRAM202にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0021】
また、205は入力コントローラで、キーボードやポインティングデバイス等の入力装置209からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。これらは必要に応じて操作者が使用するものである。
【0022】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0023】
また、外部メモリ211のハードディスク(HD)は、ワークフローの履歴データなどを記憶する大容量のメモリ領域を有している。
【0024】
208は通信I/F(インタフェース)コントローラで、ネットワーク(例えば、無線LANなど)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0025】
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0026】
本発明を実現するための後述するフローチャートに示す各ステップの処理は、コンピュータで読み取り実行可能なプログラムにより実行され、そのプログラムは外部メモリ211に記録されている。そして、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0027】
次に、図3図4のフローチャートを参照して、ワークフロー支援システムがユーザの判断を支援する表示を行う処理の手順について説明する。
【0028】
図3は、本発明のワークフロー支援システムにおける第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図2に示したサーバ100やクライアント101のCPU(図2の201)の制御の下、処理が実行される。なお、S301〜S315は各処理ステップを示す。
【0029】
図3のフローチャートは、クライアント101において、申請者がワークフローを申請するために、ワークフローアプリケーションを起動されると開始される。なお、本機能のクライアントはWebブラウザを有する情報処理装置でも良く、その際はWebブラウザを立ち上げ、WebブラウザのURL入力欄にワークフローを制御するサーバのアドレスを入力した際に開始される。
【0030】
図3のステップS301において、ワークフローアプリケーションが起動されると、クライアント101のCPU201は、ユーザに図示しないログイン認証画面を表示し、ログイン認証を行う。なお、ログイン認証はクライアント101が有するユーザ認証データベースから判断しても良いし、サーバ100が有する認証データベースから判断しても良い。サーバ100でログイン認証する場合は、ユーザIDやパスワードなどをサーバ100へ送信してログイン認証を行うが、詳細は周知の技術であるので説明を省略する。
【0031】
次に、ステップS302において、クライアント101のCPU201は、ユーザがワークフローを申請するために入力する案件申請画面を表示する。図7を参照して、申請画面の一例を説明する。
【0032】
図7は、本発明のクライアント101のディスプレイ210に表示される業務処理の申請画面の画面イメージの一例を示す模式図である。
【0033】
図7の700の申請画面は、見積り申請書の例であり、ステップS302の当初は申請名702欄と709の範囲の入力欄(四角で囲まれた範囲)には何も入力されていない。メッセージ表示エリア708は、ユーザへの警告メッセージや注意を促すメッセージを表示するエリアである。類似申請参照ボタン704は、申請者が過去の類似の案件を参照するために押下されるボタンであり、参照した案件を申請する際に、添付資料として付与することができる(ステップS304〜S313の処理フロー)。添付申請No欄707には、申請の際に添付した過去の案件の案件番号が表示され、添付申請No欄707がリンクボタンとなっており、添付申請No欄707を押下すると、申請の際に添付した過去の案件が表示される。また、添付した過去の案件は添付取消ボタン703により削除することができる。ユーザは、申請画面の入力が終わると、申請ボタン705を押下し、クライアント101に入力の終了と案件のワークフローへの申請を行う(ステップS313〜S314の処理フロー)。なお、この表示画面は、サーバ100から取得しても良いし、クライアント101が記憶している画面フォーマットを利用しても良い。また、申請データとしては、図7のような帳票データでも良いし、CADなどのような設計データでも良く、承認が必要なデータであれば限定はしない。図3のフローチャートの説明に戻る。
【0034】
次に、ステップS303において、クライアント101のCPU201は、ユーザからデータの入力を受け付ける。入力データを受け付けた画面は、図7の700のような、申請名702欄と709の範囲に値が入力されたイメージになる。
【0035】
次に、ステップS304において、クライアント101のCPU201は、ユーザから類似申請参照ボタン704が押下されたかを確認する。類似申請参照ボタン704が押下されていない場合は、ステップS314へと処理を移行する。一方、ユーザから類似申請参照ボタン704が押下された場合、類似申請参照処理の命令をサーバ100に送信する。
【0036】
次に、ステップS305において、サーバ100のCPU201は、類似申請参照処理の命令を受け付けると、サーバ100が有する申請履歴データから、類似している申請履歴データを検索する。なお、検索する際のキーワードなどは、申請データ入力処理ステップS303などで入力されたキーワードが近い言葉や金額、数値が近似する値のデータを、複数抽出する。図13を参照して、申請履歴データから抽出した複数の申請履歴テーブルの一例を説明する。
【0037】
図13は、本発明に係る申請履歴データから抽出した申請履歴テーブルの一例を示す模式図である。
【0038】
図13の1300は、申請名が「商談価格決済」という申請履歴のみを抽出したテーブルの一部分の例であり、記載中の「申請No.」が「0000100」の現在申請中のデータも含めた検索結果が表示されている。
【0039】
なお、類似申請参照処理の際に検索する申請履歴データとして、現在承認中の承認ルートと同じ申請履歴データを類似している申請履歴データを検索結果として閲覧可能としてもよい。また、現在の承認者の権限内の申請履歴データ(たとえば、A課の課長であれば、A課内の過去の申請履歴データ)のみを検索結果として閲覧可能としても良い。また、一般職の申請と課長職の申請では、承認金額や承認ルートなどが異なる可能性があるため、申請者の権限が同じ申請データを検索して閲覧可能としても良い。図3のフローチャートの説明に戻る。
【0040】
次に、図3のステップS306において、サーバ100のCPU201は、ステップS305における検索の結果、類似する申請履歴があったかどうかを判断する。類似申請がある場合は、抽出した類似申請の内容、具体的には、図13で抽出した内容をクライアント101に送信する。一方、類似申請がない場合は、類似申請がない旨の結果をクライアント101に送信し、次のステップS307において、クライアント101のCPU201は、類似申請がない旨のエラーメッセージを表示し、ステップS314へと処理を移行する。エラーメッセージの表示の例を図10を参照して説明する。
【0041】
図10は、本発明のクライアント101のディスプレイ210に表示される申請画面の画面イメージの一例を示す模式図である。
【0042】
図10の申請画面1000のメッセージ表示欄1001には、「類似申請が存在しません。」というメッセージが表示されている。図3のフローチャートの説明に戻る。
【0043】
ステップS305において類似申請があると判断された場合、次のステップS308において、クライアント101のCPU201は、サーバ100から送信された類似申請の抽出結果をディスプレイ210に表示する。ディスプレイ210に表示した例を図8を参照して説明する。
【0044】
図8は、本発明のクライアント101のディスプレイ210に表示される類似申請一覧画面の画面イメージの一例を示す模式図である。
【0045】
図8の800の類似申請一覧画面には類似申請として抽出された検索結果が表示されており、それぞれの行の先頭には、選択ボックス801がある。デフォルトでは、選択ボックス801にはどれもチェックは付いていない。図3のフローチャートの説明に戻る。
【0046】
次に、図3のステップS309において、クライアント101のCPU201は、ユーザから図8の類似申請一覧画面の選択ボックスへの入力を受け付ける。その後、選択ボックスの入力を受け付けた申請No.の詳細情報を表示するために、サーバ100に詳細情報要求命令を送信する。図8の図面を参照して説明する。
【0047】
図8の800において、選択ボックス801にチェックが付いている欄は「申請No.」が「0000030」の802行であるので、クライアント101は、「申請No.」が「0000030」の申請履歴データをサーバ100に要求する。図3のフローチャートの説明に戻る。
【0048】
次に、図3のステップS310において、サーバ100のCPU201は、クライアント101から取得した「申請No.」のデータを申請履歴データから取得し、取得した申請履歴データの詳細をクライアント101に送信する。送信する申請履歴データの詳細を図14及び図15を参照して説明する。
【0049】
図14は、本発明のワークフロー支援システムに係る申請データ一覧情報の一例を示す模式図である。
【0050】
図14の1400は、商談情報テーブルの例であり、「商談NO」がユニークなキーとなっているデータの一部である。
【0051】
また、図15は、本発明のワークフロー支援システムに係る申請詳細データ情報の一例を示す模式図である。
【0052】
図15の1500は、商談情報詳細テーブルの例であり、「商談NO」がユニークなキーとなっているデータの一部である。
【0053】
図14図15のデータの内、該当する「申請No.」の「商談NO」のデータをクライアント101に送信する。図3のフローチャートの説明に戻る。
【0054】
次に、図3のステップS311において、クライアント101のCPU201は、サーバ100から受信した類似申請データをディスプレイ210に表示する。類似申請データの詳細を表示する画面の一例を図9を参照して説明する。
【0055】
図9は、本発明のクライアント101のディスプレイ210に表示される類似申請詳細画面の画面イメージの一例を示す模式図である。
【0056】
図9の900の類似申請詳細画面の例であり、901には「申請No.」、申請名902には、検索の際にキーワードとなった「商談価格決済」、903には過去に申請された詳細データが表示されている。ユーザは、この過去に承認されている申請内容を参考にして、現在入力している申請内容を作成することができ、過去の慣習に倣った申請処理をスムーズに行うことができる。図3のフローチャートの説明に戻る。
【0057】
次に、図3のステップS312において、クライアント101のCPU201は、類似申請データを現在入力している申請データと共に、ステップS311で表示した申請データを添付して申請するかどうかの判断をユーザから受け付けて、その結果により処理分ける。類似申請を添付しないとの入力を受け付けた場合は、ステップS314へと処理を移行し、類似申請を添付するとの入力を受け付けた場合は、サーバ100に類似申請データを現在入力している申請データに添付する命令を送信する。ユーザからの入力の受け付けについて、図9を参照して説明する。
【0058】
900において、申請者がこの類似申請データを承認者にも確認してもらう必要があると判断し、904の「添付」ボタンが押下されると、サーバ100は、図9で表示している類似申請データを現在入力している申請データと一緒に送付する処理(ステップS313)へと移行する。また、「類似申請一覧へ」905ボタンが押されると、クライアント101は、ステップS308へと処理を戻し、類似申請一覧画面を表示させる処理へと戻る。「閉じる」ボタン906が押下されると、クライアント101は、ステップS314の処理へと移行する。図3のフローチャートの説明に戻る。
【0059】
次に、図3のステップS313において、サーバ100のCPU201は、ステップS311で表示した類似申請データを添付データとして現在入力している申請データに添付する処理を行う。図7を参照して、現在入力している申請データに類似申請データを添付する例を説明する。
【0060】
図7の700において、「添付申請No」欄707に下線付きで「0000030」が表示されているが、この「類似申請No」をクライアントで表示させるためのデータをサーバで作成する。この「添付申請No」欄707に下線付きで表示されている「申請No.」をマウスなどによりクリックすると、添付データとして、図9の類似申請詳細画面を表示するためのデータをサーバで作成する。図3のフローチャートの説明に戻る。
【0061】
次に、図3のステップS314において、クライアント101のCPU201は、ユーザにより「申請」ボタン705が押下されたかを判断する。「申請」ボタンが押下されれば、現在入力している申請データを申請し、サーバ100に承認処理を送信する。一方、「閉じる」ボタン706が押下された場合は、現在入力している申請データを破棄し、申請処理を行わず本発明の処理を終了する。
【0062】
次に、ステップS315において、サーバ100のCPU201は、クライアント101から承認処理を受信し、それぞれの承認者へ承認依頼のメールを送信する。
【0063】
以上が、申請データ入力時の処理の流れを説明したフローチャートである。
【0064】
図5は、申請時にクライアント101のディスプレイ210に表示される各遷移画面の関係を説明した図である。
【0065】
次に、図4を参照して、本発明におけるワークフロー承認処理の流れを説明する。
【0066】
図4は、本発明のワークフロー支援システムにおける第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図2に示したサーバ100やクライアント101のCPU(図2の201)の制御の下、処理が実行される。なお、S401〜S417は各処理ステップを示す。
【0067】
図4のフローチャートは、クライアント101において、承認者がサーバ100から受信した承認依頼メールのハイパーリンクをクリックすることなどにより開始される。なお、図4のフローチャートはWebブラウザを有するクライアント101に、特定のURLを入力することにより開始しても良い。図4の承認者クライアント101は、図1の申請者クライアント101aと区別するため、たとえば承認者クライアント101bにおいて、承認処理を行うものとする。
【0068】
まず、図4のステップS401において、クライアント101のCPU201は、ユーザに図示しないログイン認証画面を表示し、ログイン認証を行う。なお、ログイン認証はクライアント101が有するユーザ認証データベースから判断しても良いし、サーバ100が有する認証データベースから判断しても良い。サーバ100でログイン認証する場合は、ユーザIDやパスワードなどをサーバ100へ送信してログイン認証を行うが、詳細は周知の技術であるので説明を省略する。
【0069】
ステップS401において、ログイン認証されると、次にステップS402において、サーバ100のCPU201は、ステップS401で取得したログインユーザが承認すべき申請データを取得する。
【0070】
次に、ステップS403において、サーバ100のCPU201は、ログインしているユーザが過去に同じ申請を承認処理しているかどうかを、申請履歴データから検索する。
【0071】
次に、ステップS404において、サーバ100のCPU201は、ステップS403で検索した結果が1件以上かどうかを判断する。1件以上過去に判断したことがある場合は、2度目以降の判断になるため、サーバ100は、類似申請履歴の検索をせず、ステップS407の処理へと移行する。一方、ステップS403で検索した結果が0件の場合、過去にその類似申請を承認したことがないと判断し、類似申請データを検索する処理(ステップS405)へと移行する。
【0072】
ステップS405へと処理を移行すると、サーバ100のCPU201は、申請履歴データから承認処理する申請データと同じもしくは似ている申請データ(属性が同等な申請データ)を検索する。
【0073】
過去の申請データを検索では、たとえば、図13の申請履歴テーブルの属性(申請名や申請者CDなど)が一致する申請データや、図15の商談情報詳細テーブルなどの属性(商品CDや設置先など)が一致する申請データなどを検索する。検索候補が複数ある場合は、夫々の属性が等しい項目が最も多い申請データを検索する。
【0074】
また、過去の申請データを検索する際に、属性が同じで過去に否認されたデータがあれば、否認されたデータを優先的に検索する。この処理により、過去の申請データの内、否認された申請データを確認することにより、否認された理由などを承認者コメント欄などから把握することができ、承認判断をより容易にすることができる。
【0075】
ステップS405で類似の申請データを検索すると、次にステップS406において、サーバ100のCPU201は、ステップS405で検索した申請データを抽出し、ステップS402で取得した申請データと共にクライアント101へ送信する。
【0076】
次に、ステップS407において、クライアント101のCPU201は、ステップS402でサーバ100が取得した申請データを受信し、ディスプレイ210に表示する。クライアント101のディスプレイ210に承認画面を表示した例を図11を参照して説明する。
【0077】
図11は、本発明のクライアント101のディスプレイ210に表示される承認画面の画面イメージの一例を示す模式図である。
【0078】
図11の1100は、見積り申請の承認依頼の画面イメージであり、1101には、案件を特定する「申請No.」、1102には申請名である「商談価格決済」、具体的な見積りの内容は1109に表示されている。「類似申請参照」ボタン1103は、「申請名」1102が同じもしくは似た申請データを参照する際に押下されるボタンであり、「承認」ボタン1104は、この申請を承認することを決定した際に押下されるボタンである。また、「差戻」ボタン1105は、承認処理の前の承認者、もしくは申請者まで申請データを差し戻す決定をした際に押下されるボタンであり、「閉じる」ボタン1106は承認処理を中断する際に押下されるボタンである。
【0079】
1100の「添付申請No」欄1107にある下線部は、類似申請データへのハイパーリンクであり、ここをクリックすると、申請者が添付した類似申請データや、サーバが自動的に添付した類似申請データを開くことができる。申請者が添付した類似申請データとは、図3のステップS313で添付された類似申請データであり、サーバが自動的に添付した類似申請データとは、図4のステップS406で添付された類似申請データである。ステップS406で複数の類似申請データを取得した場合は、その中から1or2件だけを抽出して、「添付申請No」欄1107に表示する。なお、サーバが自動的に添付した類似申請に否認された類似申請データがある場合は、「添付申請No(否認)」欄として表示する。この否認された類似申請データのリンクを表示することにより、承認者は過去の承認否認結果から承認すべきか否認すべきかを容易に判断することができる。
【0080】
また、「添付申請No(承認済)」欄や「添付申請No(否認)」欄1107に表示する1件だけを抽出する方法としては、たとえば、見積り申請であれば、商品CDが等しく、見積り金額が最も低い(否認の場合は最も高い)類似申請データとするなど、ステップS405で検索したキー以外の項目で絞り込む方法がある。図4のフローチャートの説明に戻る。
【0081】
図4のステップS408において、クライアント101のCPU201は、たとえば、図11の添付申請リンク1107が押下されたかを判断する。添付申請リンク1107が押下されていれば、ステップS409へと処理を移行し、添付申請リンク1107が押下されていなければ、ステップS411へと処理を移行する。
【0082】
次にステップS409において、サーバ100のCPU201は、クライアント101で押下された図11の1107の「添付申請No」と同じ「申請No.」の申請詳細データをサーバ100の申請履歴データから取得する。なお、この処理は、ステップS406において、該当の「添付申請No」のデータをすでに受信していれば、サーバ100へ通信をせず、クライアント101上で実施しても良い。
【0083】
次にステップS410において、クライアント101のCPU201は、「添付申請No」のデータの詳細画面を表示する。表示内容は、ステップS311と同様である。なお、画面上の項目やボタンの説明は図9と同様である。この図9のような画面を表示することにより、承認者が始めての承認操作であっても、過去に承認されている申請の詳細903を参考にして、現在の承認が適切かどうか判断して承認することができ、過去の慣習に倣った承認処理をスムーズに行うことができる。
【0084】
次にステップS411において、クライアント101のCPU201は、たとえば、図11の類似申請参照ボタン1103が押下されたかを判断する。なお、類似申請参照ボタン1103は、承認画面において、常にボタンが押せる(アクティブな)状態であってもよいし、添付申請リンク1107が表示されていないときだけアクティブな状態であっても良い。類似申請参照ボタン1103が押下されていれば、ステップS412へと処理を進め、類似申請参照ボタン1103が押下されていなければ、ステップS416へと処理を移行する。
【0085】
ステップS412へと移行すると、クライアント101のCPU201は、ステップS406でサーバ100から送信された類似申請データの抽出結果をディスプレイ210に表示する。ディスプレイ210に表示した例を図8を参照して説明する。
【0086】
図8の800の類似申請一覧画面にはステップS308と同様に類似申請として抽出された検索結果が表示されており、それぞれの行の先頭には、選択ボックス801がある。デフォルトでは、選択ボックス801にはどれもチェックは付いていない。図4のフローチャートの説明に戻る。
【0087】
次に、図4のステップS413において、クライアント101のCPU201は、ユーザから図8の類似申請一覧画面の選択ボックスへの入力を受け付ける。その後、選択ボックスの入力を受け付けた「申請No.」の詳細情報を表示するために、サーバ100に詳細情報要求命令を送信する。
【0088】
次に、図4のステップS414において、サーバ100のCPU201は、クライアント101から取得した「申請No.」のデータを申請履歴データから取得し、取得した申請履歴データの詳細をクライアント101に送信する。
【0089】
次に、図4のステップS415において、クライアント101のCPU201は、サーバ100から受信した類似申請データをディスプレイ210に表示する。類似申請データの詳細を表示する画面の一例を図12を参照して説明する。
【0090】
図12は、本発明のクライアント101のディスプレイ210に表示される類似申請詳細画面の画面イメージの一例を示す模式図である。
【0091】
図12の1200は類似申請詳細画面の例であり、1201には「申請No.」、申請名902には、検索の際にキーワードとなった「商談価格決済」、1203には過去に申請され、承認された詳細データが表示されている。承認者は、この過去に承認されている申請内容1203を参考にして、現在の承認が適切かどうか判断して承認することができ、過去の慣習に倣った承認処理をスムーズに行うことができる。そのために、詳細データの申請状態(申請結果)1208を表示しており、申請状態1208欄には「承認済」や「否認」などが表示されている。また、1200は「添付」ボタン1204を有していて、次の承認者のために図9の「添付」ボタン904のように、申請データに表示している図12の類似申請データを添付することができる。なお、「添付」ボタン1204は、図11の添付申請リンク欄1107に1件も表示されていないときにアクティブにした方が良いが、常時アクティブとしても良い。1205の「類似申請一覧へ」ボタンが押下されると、ステップS412へと処理を移行し、「閉じる」ボタン1206が押下されると、承認操作を中断して、本発明の処理を終える。図4のフローチャートの説明に戻る。
【0092】
次に、図4のステップS416において、クライアント101のCPU201は、承認者からの承認/差戻し操作を受け付け、受け付けた情報をサーバ100に送信する。
【0093】
サーバ100に送信された承認者からの承認/差戻し操作の結果は、次のステップS417において、サーバで通常のワークフローサーバとしての機能で承認/差戻し処理がなされる。なお、ステップS417の処理は通常の処理であるため、説明は省略する。
【0094】
図6は、承認時にクライアント101のディスプレイ210に表示される各遷移画面の関係を説明した図である。
【0095】
以上の処理により、ワークフローの承認者は、添付されたファイルを申請者が添付したデータなのか、サーバが自動的に添付したデータなのかを区別可能に表示することができ、たとえば、2つの添付ファイルを見比べることにより、承認操作の判断を容易にすることができるという効果を有する。
【0096】
また、ワークフローの承認者は、一度も承認を経験していない申請データの場合は、サーバによる類似申請を添付して、承認者の承認操作の判断を容易にするという効果も有している。
【0097】
上記実施形態では、サーバ100は1台の情報処理装置に適用する場合を説明したが、1台で動作する情報処理装置であっても良いし、ネットワーク上のサーバとデータベースなどと処理主体を分けてもよい。またネットワーク上のサーバに差分ファイル記憶部を有していて、サーバから差分ファイル情報などを取得してもよい。
【0098】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバ−ジョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0099】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インスト−ルするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0100】
本実施形態における図3図4に示す機能が外部からインスト−ルされるプログラムによって、ホストコンピュ−タにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0101】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコ−ドを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ−タ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコ−ドを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0102】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコ−ド自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコ−ドを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0103】
プログラムコ−ドを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テ−プ,不揮発性のメモリカ−ド,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0104】
また、コンピュ−タが読み出したプログラムコ−ドを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコ−ドの指示に基づき、コンピュ−タ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0105】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコ−ドが、コンピュ−タに挿入された機能拡張ボ−ドやコンピュ−タに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコ−ドの指示に基づき、その機能拡張ボ−ドや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0106】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0107】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベ−ス等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0108】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0109】
100 サーバ
101a クライアント
101b クライアント
102 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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