【実施例1】
【0024】
以下、本発明を実施するための形態の実施例1について
図1〜
図5を用いて説明する。
図1は本発明のLEDヘッド調整装置の適用されるカラー画像形成装置の概略図、
図2は
図1に図示のLEDヘッド調整装置の制御回路を示すブロック図、
図3はLEDヘッドのスキュー調整パターンを示す図、
図4はLEDヘッドのつなぎ目調整パターンを示す図、
図5はLEDヘッドのカラーレジスト調整パターンを示す図である。
【0025】
図1には、本発明に係るLEDヘッド調整装置の適用されるカラー画像形成装置の一例を示す概略図が示されている。
図において、複写機、プリンター等のカラー画像形成装置1は、大別してカラー画像形成部2と、LEDヘッド調整部3と、ロール紙給紙部4と、転写材12の搬送手段5と、定着装置6とによって構成されている。
【0026】
カラー画像形成部2は、複数の画像形成ユニットを有し、7はブラックユニットK、8はシアンユニットC、9はマゼンタユニットM、10はイエローユニットYを示している。これら各画像形成ユニット7,8,9,10を縦貫して中間転写ベルト11が配設されている。
ブラックユニット(K)7は、静電潜像担持体としての円筒型の感光体(感光ドラム)71が、矢印方向aへ回転可能に支持されている。
【0027】
72はLED露光装置(LEDヘッド)で、73は、感光ドラム71の表面を一様に帯電させる一次帯電器である。このLED露光装置(LEDヘッド)72は、一次帯電器73に対し、感光ドラム71の回転方向aの下流側において感光ドラム71を露光するものである。
このLED露光装置(LEDヘッド)72は、
図3に示す如く、3本のLEDヘッド72a,72b,72cからなり、LEDヘッド72bはLEDHEAD2を、LEDヘッド72a,72cはLEDHEAD1,3をそれぞれ示している。
そしてLED露光装置(LEDヘッド)72は、3本のLEDHEADからなり、LEDヘッド72b(LEDHEAD2)の取付位置は、LEDヘッド72a(LEDHEAD1)とLEDヘッド72c(LEDHEAD3)の取付位置に対して、感光ドラム71の中心から所定の角度をもって取り付けられている。
また、一次帯電器73は、パーソナルコンピュータ(PC)等の外部に接続された端末装置から入力された画像データをLED露光装置(LEDヘッド)72によって投射して感光ドラム71上に潜像を形成させるものである。
【0028】
74は、ブラック色のトナーを収納した現像ローラで、感光ドラム71のLED露光装置72よりさらに下流側に、感光ドラム71と隣接するようにして配置されている。この現像ローラ74は、LED露光装置(LEDヘッド)72で、露光されて感光ドラム71に形成された静電潜像にカラー画像を形成するためのトナー像を形成するものである。
【0029】
75は、除電器である。この除電器75は、具体的には、イレーサーランプで、感光ドラム71の表面に帯電している電位を均一に除電するためのものである。この除電器75としての光源には、赤色LEDが使用され、除電器75は、感光ドラム71の表面に照射し、一次帯電器73によって一次帯電を行う前に感光ドラム71の表面上の残留電荷を消去する(0V)ためのものである(実際には、完全に消去されないことがあり、実際の感光ドラム71の表面電位は、0〜−150Vとなる)。
【0030】
シアンユニット(C)8は、静電潜像担持体としての円筒型の感光体(感光ドラム)81が、矢印方向aへ回転可能に支持されている。
82はLED露光装置(LEDヘッド)で、83は、感光ドラム81の表面を一様に帯電させる一次帯電器である。このLED露光装置(LEDヘッド)82は、一次帯電器83に対し、感光ドラム81の回転方向aの下流側において感光ドラム81を露光するものである。
【0031】
このLED露光装置(LEDヘッド)82は、LED露光装置(LEDヘッド)72と同様に、3本のLEDヘッド82a,82b,82c(図示していない)からなり、LEDヘッド82bはLEDHEAD2を、LEDヘッド82a,82cはLEDHEAD1,3をそれぞれ示している。
そしてLED露光装置(LEDヘッド)82は、3本のLEDHEADからなり、LEDヘッド82b(LEDHEAD2)の取付位置は、LED露光装置(LEDヘッド)72と同様に、LEDヘッド82a(LEDHEAD1)とLEDヘッド82c(LEDHEAD3)の取付位置に対して、感光ドラム81の中心から所定の角度をもって取り付けられている。
また、一次帯電器83は、パーソナルコンピュータ(PC)等の外部に接続された端末装置から入力された画像データをLED露光装置(LEDヘッド)82によって投射して感光ドラム81上に潜像を形成させるものである。
【0032】
84は、シアン色(青色)のトナーを収納した現像ローラで、感光ドラム81のLED露光装置82よりさらに下流側に、感光ドラム81と隣接するようにして配置されている。この現像ローラ84は、LED露光装置(LEDヘッド)82で、露光されて感光ドラム81に形成された静電潜像にカラー画像を形成するためのトナー像を形成するものである。
【0033】
85は、除電器である。この除電器85は、具体的には、イレーサーランプで、感光ドラム81の表面に帯電している電位を均一に除電するためのものである。この除電器85としての光源には、赤色LEDが使用され、除電器85は、感光ドラム81の表面に照射し、一次帯電器83によって一次帯電を行う前に感光ドラム81の表面上の残留電荷を消去する(0V)ためのものである(実際には、完全に消去されないことがあり、実際の感光ドラム81の表面電位は、0〜−150Vとなる)。
【0034】
マゼンタユニット(M)9は、静電潜像担持体としての円筒型の感光体(感光ドラム)91が、矢印方向aへ回転可能に支持されている。
92はLED露光装置(LEDヘッド)で、93は、感光ドラム91の表面を一様に帯電させる一次帯電器である。このLED露光装置(LEDヘッド)92は、一次帯電器93に対し、感光ドラム91の回転方向aの下流側において感光ドラム91を露光するものである。
【0035】
このLED露光装置(LEDヘッド)92は、LED露光装置(LEDヘッド)72と同様に、3本のLEDヘッド92a,92b,92c(図示していない)からなり、LEDヘッド92bはLEDHEAD2を、LEDヘッド92a,92cはLEDHEAD1,3をそれぞれ示している。
そしてLED露光装置(LEDヘッド)92は、3本のLEDHEADからなり、LEDヘッド92b(LEDHEAD2)の取付位置は、LED露光装置(LEDヘッド)72と同様に、LEDヘッド92a(LEDHEAD1)とLEDヘッド92c(LEDHEAD3)の取付位置に対して、感光ドラム91の中心から所定の角度をもって取り付けられている。
また、一次帯電器93は、パーソナルコンピュータ(PC)等の外部に接続された端末装置から入力された画像データをLED露光装置(LEDヘッド)92によって投射して感光ドラム91上に潜像を形成させるものである。
【0036】
94は、マゼンタ色(赤紫色)のトナーを収納した現像ローラで、感光ドラム91のLED露光装置92よりさらに下流側に、感光ドラム91と隣接するようにして配置されている。この現像ローラ94は、LED露光装置(LEDヘッド)92で、露光されて感光ドラム91に形成された静電潜像にカラー画像を形成するためのトナー像を形成するものである。
【0037】
95は、除電器である。この除電器95は、具体的には、イレーサーランプで、感光ドラム91の表面に帯電している電位を均一に除電するためのものである。この除電器95としての光源には、赤色LEDが使用され、除電器95は、感光ドラム91の表面に照射し、一次帯電器93によって一次帯電を行う前に感光ドラム91の表面上の残留電荷を消去する(0V)ためのものである(実際には、完全に消去されないことがあり、実際の感光ドラム91の表面電位は、0〜−150Vとなる)。
【0038】
イエローユニット(Y)10は、静電潜像担持体としての円筒型の感光体(感光ドラム)101が、矢印方向aへ回転可能に支持されている。
102はLED露光装置(LEDヘッド)で、103は、感光ドラム101の表面を一様に帯電させる一次帯電器である。このLED露光装置(LEDヘッド)102は、一次帯電器103に対し、感光ドラム101の回転方向aの下流側において感光ドラム101を露光するものである。
【0039】
このLED露光装置(LEDヘッド)102は、LED露光装置(LEDヘッド)102と同様に、3本のLEDヘッド102a,102b,102c(図示していない)からなり、LEDヘッド102bはLEDHEAD2を、LEDヘッド102a,102cはLEDHEAD1,3をそれぞれ示している。
そしてLED露光装置(LEDヘッド)102は、3本のLEDHEADからなり、LEDヘッド102b(LEDHEAD2)の取付位置は、LED露光装置(LEDヘッド)72と同様に、LEDヘッド102a(LEDHEAD1)とLEDヘッド102c(LEDHEAD3)の取付位置に対して、感光ドラム101の中心から所定の角度をもって取り付けられている。
また、一次帯電器103は、パーソナルコンピュータ(PC)等の外部に接続された端末装置から入力された画像データをLED露光装置(LEDヘッド)102によって投射して感光ドラム101上に潜像を形成させるものである。
【0040】
104は、イエロー色(黄色)のトナーを収納した現像ローラで、感光ドラム101のLED露光装置102よりさらに下流側に、感光ドラム101と隣接するようにして配置されている。この現像ローラ104は、LED露光装置(LEDヘッド)102で、露光されて感光ドラム101に形成された静電潜像にカラー画像を形成するためのトナー像を形成するものである。
【0041】
105は、除電器である。この除電器95は、具体的には、イレーサーランプで、感光ドラム101の表面に帯電している電位を均一に除電するためのものである。この除電器105としての光源には、赤色LEDが使用され、除電器105は、感光ドラム101の表面に照射し、一次帯電器103によって一次帯電を行う前に感光ドラム101の表面上の残留電荷を消去する(0V)ためのものである(実際には、完全に消去されないことがあり、実際の感光ドラム101の表面電位は、0〜−150Vとなる)。
【0042】
LEDヘッド調整部3は、LED露光装置(LEDヘッド)72,82,92,102によって露光され、感光ドラム71,81,91,101に形成された静電潜像を現像装置74,84,94,104で現像して得たトナー像の位置ズレを調整するものである。このLED露光装置(LEDヘッド)72,82,92,102のズレ調整は、
図2に図示のLEDヘッド調整部3を駆動する制御回路によって行われる。
この
図1に示されるLEDヘッド調整部3は、中間転写ベルト11に転写されたカラー画像の位置を検出するもので、具体的には、カラーセンサによって構成されている。
【0043】
このLEDヘッド調整部3は、カラー画像形成部2によって中間転写ベルト11上に画像形成したカラー画像を検出することによりLEDHEAD1,2,3の色のズレ調整(スキュー調整)、LEDHEAD1,2,3の色のズレ調整(つなぎ目調整)、ブラックユニット(K)7とシアンユニット(C)8とマゼンタユニット(M)9とイエローユニット(Y)10との間の色ズレ調整(カラーレジスト調整)を行う場合に用いる。
このLEDヘッド調整部3を用いた色ズレ補正については、後で詳細に説明する。
【0044】
ロール紙給紙部4は、転写材12をロール状に巻き付けて収納し、この転写材12を供給するものである。このロール紙給紙部4の転写材12の供給側には、転写材12を搬送する搬送手段5が設けられている。この搬送手段5は、具体的には、2つの圧接ローラによって構成される転写材搬送ローラ5a,5bとによって構成されている。
【0045】
中間転写ベルト11は、LED露光装置(LEDヘッド)72,82,92,102で、露光されて感光ドラム71,81,91,101に形成された静電潜像を現像装置74,84,94,104で現像した各色のトナー像を一時的に担持して、各色が全て重ね合わされたカラー画像を形成するためのものであり、駆動ローラ13と、テンションローラ14と、従動ローラ15の3本のローラに張架され、駆動ローラ13によって駆動するように構成されている。
この中間転写ベルト11は、無端状ベルトによって構成されている。
【0046】
中間転写ベルト11の内側には、感光ドラム71,81,91,101と対向する位置に、中間転写ベルト11を挟むようにして一次転写ロール75,85,95,105が配設されている。
この一次転写ロール
76,86,96,106は、感光ドラム71,81,91,101に現像装置74,84,94,104で現像され形成されたトナー像を中間転写ベルト11に一次転写するものである。
【0047】
一次転写ロール
76,86,96,106は、感光ドラム71,81,91,101上に形成されたトナー画像を、感光ドラム71,81,91,101と中間転写ベルト11を挟んで、一次転写ロール
76,86,96,106と所定の圧力で接触対向し、所定のタイミングで搬送される中間転写ベルト11上に、ニップ圧力と転写バイアスによって一括して転写するためのものである。
すなわち、中間転写ベルト11への一次転写は、一次転写ロール
76,86,96,106に所定の転写バイアス電圧を印加し、感光ドラム71,81,91,101と一次転写ロール
76,86,96,106との間に、電界を形成し、この電界の形成によって、感光体ドラム71,81,91,101上で電荷を帯びているトナー像をクーロン力で中間転写ベルト11に転写することで行われる。
【0048】
従動ローラ15の中間転写ベルト11を介して対向する位置には、二次転写装置16が設けられている。この二次転写装置16は、二次転写コロナ放電器16aと、AC分離コロナ放電器
16bとによって構成されている。
二次転写コロナ放電器16aは、中間転写ベルト11に形成されているトナー像を、コロナ放電によって剥離し、ロール状に巻き付けて収納してあるロール紙給紙部4から供給される転写材12に転写するものである。
また、AC分離コロナ放電器
16bは、コロナ放電によって中間転写ベルト11から転写材12を分離するものである。
【0049】
搬送手段5は、ロール紙給紙部4から転写材12を従動ローラ15に向かって搬送するものである。この搬送手段5によって搬送された転写材12は、従動ローラ15によって駆動する中間転写ベルト11に形成されるトナー像が、二次転写装置16によって転写され、定着装置6に搬送される。
定着装置6は、二次転写装置16によって転写されたトナー像が容易に剥離しないように定着するものである。
【0050】
図2には、LEDヘッド調整部3を駆動する制御回路が示されている。
図2において、制御回路20は、CPU(Central Processing Unit)21を有しており、このCPU21によってあらゆる演算が行われる。
このCPU21には、バスラインを介してROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23とが接続されている。また、CPU21には、バスラインを介してI/Oポート(Input/Output Port)24が接続されており、このI/Oポート24には、LED露光装置(LEDヘッド)25と、カラーセンサ26が接続されている。
【0051】
CPU21は、パーソナルコンピュータ(PC)等の外部に接続された端末装置からの画像データを入力し、画像処理部に出力されて画像形成を行う制御を行なっている。
ROM22には、書換が可能で、CPU21を駆動するプログラム、すなわち、LEDヘッド調整部3を駆動する制御回路の駆動プログラムが収納されている。
【0052】
また、ROM22には、LEDヘッド調整部3をROM22の駆動プログラムにしたがって駆動(露光)させ、感光ドラム71,81,91,101に静電潜像を形成するためのLED露光装置(LEDヘッド)25の露光タイミングデータが収納されている。
このLED露光装置(LEDヘッド)25の露光タイミングデータは、LEDヘッド調整部3によって調整されると、ROM22の露光タイミングデータがこのLEDヘッド調整部3によって調整された露光タイミングデータに書き換えられ、カラー画像形成装置1が駆動するときの露光タイミングのデータとなるようになっている。
【0053】
RAM23には、LEDヘッド調整部3をROM22の駆動プログラムにしたがって駆動(露光)させ、感光ドラム71,81,91,101に静電潜像を形成するためのLED露光装置(LEDヘッド)25の露光タイミングデータが収納されている。
また、このRAM23には、LED露光装置(LEDヘッド)25の駆動によって感光ドラム71,81,91,101に形成された静電潜像に基づいて現像装置74,84,94,104で現像されて得た各色のトナー像によって中間転写ベルト11にプリントされたカラートナー像の位置をカラーセンサによって検出し、このカラーセンサによって検出したカラートナー像の位置を記憶するようになっている。
【0054】
I/Oポート24は、入出力インターフェイスで、外部機器とCPU21とのデータの授受を行っている。このI/Oポート24を介してLED露光装置(LEDヘッド)25と、カラーセンサ26が接続されている。
LED露光装置(LEDヘッド)25は、
図1におけるLED露光装置(LEDヘッド)72,82,92,102に相当し、パーソナルコンピュータ(PC)等の外部に接続された端末装置から入力された画像データにしたがって、感光ドラム71,81,91,101上に静電潜像を形成させるためにLEDを露光するものである。
【0055】
カラーセンサ26は、
図1におけるLEDヘッド調整部3に相当するもので、感光ドラム71,81,91,101に形成された静電潜像を現像装置74,84,94,104で現像して得たトナー像の位置ズレを調整するために用いるトナー像の位置を検出するものである。
このカラーセンサー26は、複数本の露光用LEDヘッドの各LEDヘッドの露光によって前記中間転写ベルト上に形成される調整用のトナー像に光を照射し、反射する光量によってトナー像の有無を検出する構成を有している。
このカラーセンサ26は、LEDヘッドのズレ位置を調整するときに使用するもので、LEDヘッド調整をしないときは、使用することはない。このカラーセンサ26を用いて、カラー画像形成部2によって中間転写ベルト11上に画像形成したカラー画像を検出して、LEDHEAD1,2,3の色のズレ調整(LEDヘッドスキュー調整)、LEDHEAD1,2,3の色のズレ調整(LEDヘッドつなぎ目調整)、ブラックユニット(K)7とシアンユニット(C)8とマゼンタユニット(M)9とイエローユニット(Y)10との間の色ズレ調整(カラーレジスト調整)を行う。
【0056】
27は、タイマで、CPU21に接続されている。このタイマ27は、ロール紙給紙部4から送られる転写材12の先端が所定位置を通過したことを検出すると、この検出信号がI/Oポート24を介してCPU21に入力され、このCPU21によってONする。
このタイマ27は、作動している間、搬送手段5である転写材搬送ローラ5a,5bを駆動させる作用を有しており、従動ローラ15に送り出す転写材9の量を決定している。
また、このタイマ27は、LEDヘッド調整部3を作動させてカラーセンサ26によって、LEDヘッド調整のためにカラー画像形成部2によって中間転写ベルト11上に画像形成したカラー画像を検出して、LEDHEAD1,2,3の傾きズレ調整(LEDヘッドスキュー調整)、LEDHEAD1,2,3の色のヘッド間ズレ調整(LEDヘッドつなぎ目調整)、ブラックユニット(K)7とシアンユニット(C)8とマゼンタユニット(M)9とイエローユニット(Y)10との間の色ヘッド間ズレ調整(カラーレジスト調整)を行うときの各カラー画像間の距離の検出をするのに用いられる。
【0057】
28は、スイッチで、このスイッチ28は、工場から出荷されたカラー画像形成装置を納品先の顧客の設置使用場所に設置した後、サービスマンが行う初期の複数のヘッドのズレ補正を、LEDヘッド調整部3を駆動する制御回路(CPU21)によって自動で行うためのものである。
このスイッチ28を投入すると、LEDヘッド調整部3を駆動する制御回路(CPU21)が駆動し、LEDHEAD1,2,3の傾きズレ調整(LEDヘッドスキュー調整)、LEDHEAD1,2,3の色のヘッド間ズレ調整(LEDヘッドつなぎ目調整)、ブラックユニット(K)7とシアンユニット(C)8とマゼンタユニット(M)9とイエローユニット(Y)10との間の色ヘッド間ズレ調整(カラーレジスト調整)の各調整を順に自動的に行う。
【0058】
したがって、スイッチ28を投入することによって、サービスマンは、カラー画像形成装置1のブラックユニット(K)7の3本のLEDヘッド72a,72b,72cの
ヘッド間の調整、シアンユニット(C)8の3本のLEDヘッド82a,82b,82cの
ヘッド間の調整、マゼンタユニット(M)9の3本のLEDヘッド92a,92b,92cの
ヘッド間の調整、イエローユニット(Y)10の3本のLEDヘッド102a,102b,102cの
ヘッド間の調整であるLEDヘッドスキュー調整とLEDヘッドつなぎ目調整、さらに、ブラックユニット(K)7のLEDヘッドとシアンユニット(C)8のLEDヘッド間、ブラックユニット(K)7のLEDヘッドとマゼンタユニット(M)9のLEDヘッド間、ブラックユニット(K)7のLEDヘッドとイエローユニット(Y)10間の調整であるカラーレジスト調整の各調整を、従来のように手動で行う必要がない。
【0059】
以下、
図3〜
図5を用いて、LEDHEAD1,2,3の傾きズレ調整(LEDヘッドスキュー調整)、LEDHEAD1,2,3の色のヘッド間ズレ調整(つなぎ目調整)、ブラックユニット(K)7とシアンユニット(C)8とマゼンタユニット(M)9とイエローユニット(Y)10との間の色ヘッド間ズレ調整(カラーレジスト調整)の各調整について説明する。
【0060】
《LEDヘッドスキュー調整》
LEDヘッドスキュー調整は、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD1,2,3に対する
シアンユニット(C)8のLEDHEAD1,2,3、マゼンタユニット(M)9のLEDHEAD1,2,3、イエローユニット(Y)10のLEDHEAD1,2,3の傾きを調整するものである。
このLEDHEAD1,2,3のズレがカラー印刷の場合は、色ズレとなって現れるため、調整する必要がある。
【0061】
図3は、LEDヘッドスキュー調整を示す図である。
図3には、LEDHEAD1,LEDHEAD2,LEDHEAD3が示されているが、これらLEDHEAD1,2,3は、ブラックのレジストレーションマークを作成する場合は、LEDヘッド72a,72b,72cに相当するものである。
【0062】
また、このLEDHEAD1,2,3は、シアンのレジストレーションマークを作成する場合は、LEDヘッド82a,82b,82cに相当するものである。
さらに、このLEDHEAD1,2,3は、マゼンタのレジストレーションマークを作成する場合は、LEDヘッド92a,92b,92cに相当するものである。
そして、このLEDHEAD1,2,3は、イエローのレジストレーションマークを作成する場合は、LEDヘッド102a,102b,102cに相当するものである。
【0063】
LEDヘッドスキュー調整を行うに当たっては、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72b、シアンユニット(C)8のLEDHEAD2であるLEDヘッド82b、マゼンタユニット(M)9のLEDHEAD2であるLEDヘッド92b、イエローユニット(Y)10のLEDHEAD2であるLEDヘッド102bを用いて、LEDHEAD2の一方の端部に設定値に基づいてレジストレーションマークを形成し、LEDHEAD2の他方の端部に異なる設定値に基づいてレジストレーションマークを作成して行う。
ブラックユニット(K)7のLEDHEAD1,2,3に対するシアンユニット(C)8のLEDHEAD1,2,3の傾きの調整も、マゼンタユニット(M)9のLEDHEAD1,2,3の傾きの調整も、イエローユニット(Y)10のLEDHEAD1,2,3の傾きの調整も同じ方法で行われるので、ここでは、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD1,2,3に対するシアンユニット(C)8のLEDHEAD1,2,3の傾きの調整について説明し、他のマゼンタユニット(M)9のLEDHEAD1,2,3の傾きの調整、イエローユニット(Y)10のLEDHEAD1,2,3の傾きの調整については、説明を省略する。
【0064】
まず、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72bを露光して、LEDヘッド72bの一方の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B1を中間転写ベルト11上に形成する。
さらに、シアンユニット(C)8のLEDHEAD2であるLEDヘッド82bを露光して、LEDヘッド82bの一方の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのシアントナー像C1を設定値(例えば、128ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
【0065】
次に、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72bを露光して、LEDヘッド72bの他方の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B2を設定値(例えば、256ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
また、シアンユニット(C)8のLEDHEAD2であるLEDヘッド82bを露光して、LEDヘッド82bの他方の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのシアントナー像C2を設定値(例えば、384ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
【0066】
次に、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD1であるLEDヘッド72aを露光して、LEDヘッド72aの一方の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B3を設定値(例えば、512ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
さらに、シアンユニット(C)8のLEDHEAD1であるLEDヘッド82aを露光して、LEDヘッド82aの一方の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのシアントナー像C3を設定値(例えば、640ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
【0067】
次に、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD1であるLEDヘッド72aを露光して、LEDヘッド72aの他方の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B4を設定値(例えば、768ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
また、シアンユニット(C)8のLEDHEAD1であるLEDヘッド82aを露光して、LEDヘッド82aの他方の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのシアントナー像C4を設定値(例えば、886ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
【0068】
次に、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD3であるLEDヘッド72cを露光して、LEDヘッド72cの一方の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B5を設定値(例えば、1024ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
さらに、シアンユニット(C)8のLEDHEAD3であるLEDヘッド82cを露光して、LEDヘッド82cの一方の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのシアントナー像C5を設定値(例えば、1152ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
【0069】
次に、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD3であるLEDヘッド72cを露光して、LEDヘッド72cの他方の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B6を設定値(例えば、1280ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
また、シアンユニット(C)8のLEDHEAD3であるLEDヘッド82cを露光して、LEDヘッド82cの他方の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのシアントナー像C6を設定値(例えば、1408ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
【0070】
このようにして中間転写ベルト11上に作成された設定値(例えば、128ライン毎)に基
づくライン状のレジストレーションマークをLEDヘッド調整部3を構成するカラーセンサによって中間転写ベルト11上に作成されたカラー画像の位置を検出する。
すなわち、カラーセンサ3がブラックトナー像B1を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、シアントナー像C1が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B1とシアントナー像C1の距離を演算する。この演算された値は、RAM23に格納される。
【0071】
次に、カラーセンサ3がブラックトナー像B2を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、シアントナー像C2が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B1とシアントナー像C1の距離を演算する。この演算された値は、RAM23に格納される。
この計測されたブラックトナー像B1とブラックトナー像B2とから、ブラックトナー像B1とブラックトナー像B2の傾きを演算し、この傾きからブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72bの傾きを求める。
さらに、シアントナー像C1とシアントナー像C2とから、シアントナー像C1とシアントナー像C2の傾きを演算し、この傾きからシアンユニット(C)8のLEDHEAD2であるLEDヘッド82bの傾きを求める。
【0072】
そして、このブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72bの傾きと、シアンユニット(C)8のLEDHEAD2であるLEDヘッド82bの傾きとを比較する。
この比較結果、計測されたブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72bの傾きと、シアンユニット(C)8のLEDHEAD2であるLEDヘッド82bの傾きとが設定値と同じ場合には、ROM22に記憶されているシアンユニット(C)8のLEDHEAD2であるLEDヘッド82bの設定値はそのままの値が維持される。
また、比較結果、計測されたブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72bの傾きと、シアンユニット(C)8のLEDHEAD2であるLEDヘッド82bの傾きとが設定値と異なる場合には、実際に中間転写ベルト11上に作成されるシアントナー像C1,2の位置が、設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成されるべき位置と一致するように、ROM22に記憶されているシアンユニット(C)8のLEDHEAD2であるLEDヘッド82bのデータを書き換える。
【0073】
次に、カラーセンサ3がブラックトナー像B3を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、シアントナー像C3が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B3とシアントナー像C3の距離を演算する。この演算された値は、RAM23に格納される。
また、カラーセンサ3がブラックトナー像B4を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、シアントナー像C4が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B4とシアントナー像C4の距離を演算する。この演算された値は、RAM23に格納される。
この計測されたブラックトナー像B3とブラックトナー像B4とから、ブラックトナー像B3とブラックトナー像B4の傾きを演算し、この傾きからブラックユニット(K)7のLEDHEAD1であるLEDヘッド72aの傾きを求める。
【0074】
さらに、シアントナー像C3とシアントナー像C4とから、シアントナー像C3とシアントナー像C4の傾きを演算し、この傾きからシアンユニット(C)8のLEDHEAD1であるLEDヘッド82aの傾きを求める。
そして、このブラックユニット(K)7のLEDHEAD1であるLEDヘッド72aの傾きと、シアンユニット(C)8のLEDHEAD1であるLEDヘッド82aの傾きとを比較する。
【0075】
この比較結果、計測されたブラックユニット(K)7のLEDHEAD1であるLEDヘッド72aの傾きと、シアンユニット(C)8のLEDHEAD1であるLEDヘッド82aの傾きとが設定値と同じ場合には、ROM22に記憶されているシアンユニット(C)8のLEDHEAD1であるLEDヘッド82aの設定値はそのままの値が維持される。
また、比較結果、計測されたブラックユニット(K)7のLEDHEAD1であるLEDヘッド72aの傾きと、シアンユニット(C)8のLEDHEAD1であるLEDヘッド82aの傾きとが設定値と異なる場合には、実際に中間転写ベルト11上に作成されるシアントナー像C3,4の位置が、設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成されるべき位置と一致するように、ROM22に記憶されているシアンユニット(C)8のLEDHEAD1であるLEDヘッド82aのデータを書き換える。
【0076】
次に、カラーセンサ3がブラックトナー像B5を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、シアントナー像C5が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B5とシアントナー像C5の距離を演算する。この演算された値は、RAM23に格納される。
また、カラーセンサ3がブラックトナー像B6を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、シアントナー像C6が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B6とシアントナー像C6の距離を演算する。この演算された値は、RAM23に格納される。
この計測されたブラックトナー像B5とブラックトナー像B6とから、ブラックトナー像B5とブラックトナー像B6の傾きを演算し、この傾きからブラックユニット(K)7のLEDHEAD3であるLEDヘッド72cの傾きを求める。
【0077】
さらに、シアントナー像C5とシアントナー像C6とから、シアントナー像C5とシアントナー像C6の傾きを演算し、この傾きからシアンユニット(C)8のLEDHEAD3であるLEDヘッド82cの傾きを求める。
そして、このブラックユニット(K)7のLEDHEAD3であるLEDヘッド72cの傾きと、シアンユニット(C)8のLEDHEAD3であるLEDヘッド82cの傾きとを比較する。
【0078】
この比較結果、計測されたブラックユニット(K)7のLEDHEAD3であるLEDヘッド72cの傾きと、シアンユニット(C)8のLEDHEAD3であるLEDヘッド82cの傾きとが設定値と同じ場合には、ROM22に記憶されているシアンユニット(C)8のLEDHEAD3であるLEDヘッド82cの設定値はそのままの値が維持される。
また、比較結果、計測されたブラックユニット(K)7のLEDHEAD3であるLEDヘッド72cの傾きと、シアンユニット(C)8のLEDHEAD3であるLEDヘッド82cの傾きとが設定値と異なる場合には、実際に中間転写ベルト11上に作成されるシアントナー像C5,6の位置が、設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成されるべき位置と一致するように、ROM22に記憶されているシアンユニット(C)8のLEDHEAD3であるLEDヘッド82cのデータを書き換える。
【0079】
なお、図中、B7、B8、B9、B10、B11、B12、B13、B14、B15、B16、B17、B18は、ブラックトナー像(ブラックレジストレーションマーク)を、M1、M2、M3、M4、M5、M6は、マゼンタトナー像(マゼンタレジストレーションマーク)を、Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、Y6は、イエロートナー像(イエローレジストレーションマーク)をそれぞれ示している。
【0080】
《LEDヘッドつなぎ目調整》
LEDヘッドつなぎ目調整は、LEDヘッドスキュー調整を行った後に行われる。このLEDヘッドつなぎ目調整は、3本あるLEDHEAD1,2,3の各LEDHEADの継ぎ目を調整するものである。
図4は、LEDヘッドつなぎ目調整を示す図である。
図4において、LEDHEAD1,LEDHEAD2,LEDHEAD3が並ぶ方向を主走査方向、この主走査方向に垂直な方向を副走査方向とする。したがって、LEDヘッドつなぎ目のズレ調整には、主走査方向LEDヘッドつなぎ目調整と、副走査方向LEDヘッドつなぎ目調整とがある。
【0081】
《主走査方向LEDヘッドつなぎ目調整》
まず、主走査方向LEDヘッドつなぎ目調整について説明する。
主走査方向LEDヘッドつなぎ目調整を行うに当たっては、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72b、シアンユニット(C)8のLEDHEAD2であるLEDヘッド82b、マゼンタユニット(M)9のLEDHEAD2であるLEDヘッド92b、イエローユニット(Y)10のLEDHEAD2であるLEDヘッド102bの両端に設定値に基づいてレジストレーションマークを形成し、両端のレジストレーションマークのズレを検出して、LEDヘッドのつなぎ目にズレがないか否かを検出している。
ブラックユニット(K)7のLEDHEAD1,2,3の主走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整も、シアンユニット(C)8のLEDHEAD1,2,3の主走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整も、マゼンタユニット(M)9のLEDHEAD1,2,3の主走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整も、イエローユニット(Y)10のLEDHEAD1,2,3の主走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整も同じ方法で行われるので、ここでは、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD1,2,3の主走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整について説明し、他のシアンユニット(C)8のLEDHEAD1,2,3の主走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整、マゼンタユニット(M)9のLEDHEAD1,2,3の主走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整、イエローユニット(Y)10のLEDHEAD1,2,3の主走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整については、説明を省略する。
【0082】
まず、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD1であるLEDヘッド72aを露光して、LEDヘッド72aのLEDHEAD2であるLEDヘッド72bとの重なり部となる側の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B1を中間転写ベルト11上に形成する。
また、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72bを露光して、LEDヘッド72bのLEDHEAD1であるLEDヘッド72aとの重なり部となる側の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B2を設定値(例えば、128ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
次に、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD3であるLEDヘッド72cを露光して、LEDヘッド72cのLEDHEAD2であるLEDヘッド72bとの重なり部となる側の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B3を設定値(例えば、256ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
また、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72bを露光して、LEDヘッド72bのLEDHEAD3であるLEDヘッド72cとの重なり部となる側の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B4を設定値(例えば、384ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
【0083】
カラーセンサ3がブラックトナー像B1を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、ブラックトナー像B2が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B1とブラックトナー像B2の距離を演算する。この演算された値は、ROM22に記憶されている設定値と比較される。
【0084】
この比較結果、計測されたブラックトナー像B1とブラックトナー像B2の距離が設定値と同じ場合には、ROM22に記憶されている設定値はそのままの値が維持される。また、比較結果、計測されたブラックトナー像B1とブラックトナー像B2の距離が設定値と異なる場合には、実際に中間転写ベルト11上に作成されるブラックトナー像B2の位置が、設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成されるべき位置と一致するように、ROM22に記憶されているブラックトナー像B2の形成設定値を書き換える。
これによってブラックユニット(K)7のLEDHEAD1であるLEDヘッド72aと、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72bの重なり部における主走査方向のズレが検出され、このズレを調整することで、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD1とLEDHEAD2の主走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレが調整される。
【0085】
次に、カラーセンサ3がブラックトナー像B3を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、ブラックトナー像B4が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B3とブラックトナー像B4の距離を演算する。この演算された値は、ROM22に記憶されている設定値と比較される。
この比較結果、計測されたブラックトナー像B3とブラックトナー像B4の距離が設定値と同じ場合には、ROM22に記憶されている設定値はそのままの値が維持される。また、比較結果、計測されたブラックトナー像B3とブラックトナー像B4の距離が設定値と異なる場合には、実際に中間転写ベルト11上に作成されるブラックトナー像B4の位置が、設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成されるべき位置と一致するように、ROM22に記憶されているブラックトナー像B4の形成設定値を書き換える。
これによってブラックユニット(K)7のLEDHEAD3であるLEDヘッド72cと、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72bの重なり部における主走査方向のズレが検出され、このズレを調整することで、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD3とLEDHEAD2の主走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレが調整される。
【0086】
《副走査方向LEDヘッドつなぎ目調整》
まず、副走査方向LEDヘッドつなぎ目調整について説明する。
副走査方向LEDヘッドつなぎ目調整を行うに当たっては、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72b、シアンユニット(C)8のLEDHEAD2であるLEDヘッド82b、マゼンタユニット(M)9のLEDHEAD2であるLEDヘッド92b、イエローユニット(Y)10のLEDHEAD2であるLEDヘッド102bの両端に設定値に基づいて1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせたレジストレーションマークを形成し、両端のレジストレーションマークのズレを検出して、副走査方向にLEDヘッドのつなぎ目にズレがないか否かを検出している。
ブラックユニット(K)7のLEDHEAD1,2,3の副走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整も、シアンユニット(C)8のLEDHEAD1,2,3の副走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整も、マゼンタユニット(M)9のLEDHEAD1,2,3の副走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整も、イエローユニット(Y)10のLEDHEAD1,2,3の副走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整も同じ方法で行われるので、ここでは、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD1,2,3の副走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整について説明し、他のシアンユニット(C)8のLEDHEAD1,2,3の副走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整、マゼンタユニット(M)9のLEDHEAD1,2,3の副走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整、イエローユニット(Y)10のLEDHEAD1,2,3の副走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレの調整については、説明を省略する。
【0087】
まず、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD1であるLEDヘッド72aを露光して、LEDヘッド72aのLEDHEAD2であるLEDヘッド72bとの重なり部となる側の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B5を1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて中間転写ベルト11上に形成する。
また、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72bを露光して、LEDヘッド72bのLEDHEAD1であるLEDヘッド72aとの重なり部となる側の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B6を設定値(例えば、128ライン)に基づいて1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて中間転写ベルト11上に形成する。
次に、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72bを露光して、LEDヘッド72cのLEDHEAD2であるLEDヘッド72bとの重なり部となる側の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B7を設定値(例えば、256ライン)に基づいて1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて中間転写ベルト11上に形成する。
また、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72bを露光して、LEDヘッド72bのLEDHEAD3であるLEDヘッド72cとの重なり部となる側の端部に所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B8を設定値(例えば、384ライン)に基づいて1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて中間転写ベルト11上に形成する。
【0088】
カラーセンサ3がブラックトナー像B5を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、ブラックトナー像B6が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B5とブラックトナー像B6の距離を演算する。この演算された値は、ROM22に記憶されている設定値と比較される。
【0089】
この比較結果、計測されたブラックトナー像B5とブラックトナー像B6の距離が設定値と同じ場合には、ROM22に記憶されている設定値はそのままの値が維持される。また、比較結果、計測されたブラックトナー像B5とブラックトナー像B6の距離が設定値と異なる場合には、実際に中間転写ベルト11上に作成されるブラックトナー像B6の位置が、設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成されるべき位置と一致するように、ROM22に記憶されているブラックトナー像B6の形成設定値を書き換える。
これによってブラックユニット(K)7のLEDHEAD1であるLEDヘッド72aと、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72bの重なり部における副走査方向のズレが検出され、このズレを調整することで、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD1とLEDHEAD2の副走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレが調整される。
【0090】
次に、カラーセンサ3がブラックトナー像B7を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、ブラックトナー像B8が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B7とブラックトナー像B8の距離を演算する。この演算された値は、ROM22に記憶されている設定値と比較される。
この比較結果、計測されたブラックトナー像B7とブラックトナー像B8の距離が設定値と同じ場合には、ROM22に記憶されている設定値はそのままの値が維持される。また、比較結果、計測されたブラックトナー像B7とブラックトナー像B8の距離が設定値と異なる場合には、実際に中間転写ベルト11上に作成されるブラックトナー像B8の位置が、設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成されるべき位置と一致するように、ROM22に記憶されているブラックトナー像B8の形成設定値を書き換える。
これによってブラックユニット(K)7のLEDHEAD3であるLEDヘッド72cと、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD2であるLEDヘッド72bの重なり部における副走査方向のズレが検出され、このズレを調整することで、ブラックユニット(K)7のLEDHEAD3とLEDHEAD2の副走査方向LEDヘッドつなぎ目のズレが調整される。
【0091】
なお、図中、B5、B6、B7、B8は、ブラックトナー像(ブラックレジストレーションマーク)を、C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8は、シアントナー像(シアンレジストレーションマーク)を、M1、M2、M3、M4、M5、M6、M7、M8は、マゼンタトナー像(マゼンタレジストレーションマーク)を、Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、Y6、Y7、Y8は、イエロートナー像(イエローレジストレーションマーク)をそれぞれ示している。
【0092】
《カラーレジスト調整》
カラーレジスト調整は、ブラックユニット(K)7、
シアンユニット(C)8、マゼンタユニット(M)9、イエローユニット(Y)10の各色毎のズレ量を調整するものである。
カラー印刷におけるカラーレジスト調整は、全版100%(CYMKでは、Cが100%、Yが100%、Mが100%、Kが100%)の色(レジストレーションカラー)で、マーク(レジストレーションマーク)を印刷し、このマークにズレがないようにすることで色版ごとのずれを無くすことである。
【0093】
図5は、カラーレジスト調整を示す図である。
図5において、LEDHEAD1,LEDHEAD2,LEDHEAD3が並ぶ方向を主走査方向、この主走査方向に垂直な方向を副走査方向とする。したがって、カラーレジスト調整には、主走査方向カラーレジスト調整と、副走査方向カラーレジスト調整とがある。
図5には、LEDHEAD1,LEDHEAD2,LEDHEAD3が示されているが、これらLEDHEAD1,2,3は、ブラックのレジストレーションマークを作成する場合は、LEDヘッド72a,72b,72cに相当するものである。
【0094】
また、このLEDHEAD1,2,3は、シアンのレジストレーションマークを作成する場合は、LEDヘッド82a,82b,82cに相当するものである。
さらに、このLEDHEAD1,2,3は、マゼンタのレジストレーションマークを作成する場合は、LEDヘッド92a,92b,92cに相当するものである。
そして、このLEDHEAD1,2,3は、イエローのレジストレーションマークを作成する場合は、LEDヘッド102a,102b,102cに相当するものである。
【0095】
《主走査方向カラーレジスト調整》
まず、主走査方向カラーレジスト調整について説明する。
主走査方向カラーレジスト調整を行うに当たっては、ブラックユニット(K)7のLED露光装置(LEDヘッド)72、シアンユニット(C)8のLED露光装置(LEDヘッド)82、マゼンタユニット(M)9のLED露光装置(LEDヘッド)92、イエローユニット(Y)10のLED露光装置(LEDヘッド)102を用いて、設定値(例えば、128ライン)に基づいてレジストレーションマークを作成して行う。
このレジストレーションマークの作成に当たっては、まず、ブラックユニット(K)7のLED露光装置(LEDヘッド)72を露光して、所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B1を中間転写ベルト11上に形成する。この中間転写ベルト11上に形成されたブラックのライン状のトナー像B1が、対シアンユニット(C)8のLED露光装置(LEDヘッド)82、対マゼンタユニット(M)9のLED露光装置(LEDヘッド)92、対イエローユニット(Y)10の基準となる。
【0096】
次に、シアンユニット(C)8のLED露光装置(LEDヘッド)82を露光して、所定ドット(例えば、128ドット)のラインのシアントナー像C1を設定値(例えば、128ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
また、ブラックユニット(K)7のLED露光装置(LEDヘッド)72を露光して、所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B2を設定値(例えば、256ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
さらに、マゼンタユニット(M)9のLED露光装置(LEDヘッド)92を露光して、所定ドット(例えば、128ドット)のラインのマゼンタトナー像M1を設定値(例えば、384ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
【0097】
さらにまた、ブラックユニット(K)7のLED露光装置(LEDヘッド)72を露光して、所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B3を設定値(例えば、512ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
そして、イエローユニット(Y)10のLED露光装置(LEDヘッド)102を露光して、所定ドット(例えば、128ドット)のラインのイエロートナー像Y1を設定値(例えば、640ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
【0098】
このようにして中間転写ベルト11上に作成された設定値(例えば、128ライン毎)に基づいてライン状のレジストレーションマークをLEDヘッド調整部3を構成するカラーセンサによって中間転写ベルト11上に作成されたカラー画像の位置を検出する。
すなわち、カラーセンサ3がブラックトナー像B1を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、シアントナー像C1が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B1とシアントナー像C1の距離を演算する。この演算された値は、ROM22に記憶されている設定値と比較される。
【0099】
この比較結果、計測されたブラックトナー像B1とシアントナー像C1の距離が設定値と同じ場合には、ROM22に記憶されている設定値はそのままの値が維持される。また、比較結果、計測されたブラックトナー像B1とシアントナー像C1の距離が設定値と異なる場合には、実際に中間転写ベルト11上に作成されるシアントナー像C1の位置が、設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成されるべき位置と一致するように、ROM22に記憶されているシアントナー像C1の形成設定値を書き換える。
【0100】
次に、カラーセンサ3がブラックトナー像B2を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、マゼンタトナー像M1が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B2とマゼンタトナー像M1の距離を演算する。この演算された値は、ROM22に記憶されている設定値と比較される。
この比較結果、計測されたブラックトナー像B2とマゼンタトナー像M1の距離が設定値と同じ場合には、ROM22に記憶されている設定値はそのままの値が維持される。また、比較結果、計測されたブラックトナー像B2とマゼンタトナー像M1の距離が設定値と異なる場合には、実際に中間転写ベルト11上に作成されるマゼンタトナー像M1の位置が、設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成されるべき位置と一致するように、ROM22に記憶されているマゼンタトナー像M1の形成設定値を書き換える。
【0101】
さらに、カラーセンサ3がブラックトナー像B3を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、イエロートナー像Y1が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B3とイエロートナー像Y1の距離を演算する。この演算された値は、ROM22に記憶されている設定値と比較される。
この比較結果、計測されたブラックトナー像B3とイエロートナー像Y1の距離が設定値と同じ場合には、ROM22に記憶されている設定値はそのままの値が維持される。また、比較結果、計測されたブラックトナー像B3とイエロートナー像Y1の距離が設定値と異なる場合には、実際に中間転写ベルト11上に作成されるイエロートナー像Y1の位置が、設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成されるべき位置と一致するように、ROM22に記憶されているイエロートナー像Y1の形成設定値を書き換える。
このようにして主走査方向カラーレジスト調整を終了する。
【0102】
《副走査方向カラーレジスト調整》
まず、副走査方向カラーレジスト調整について説明する。
副走査方向カラーレジスト調整を行うに当たっては、ブラックユニット(K)7のLED露光装置(LEDヘッド)72、シアンユニット(C)8のLED露光装置(LEDヘッド)82、マゼンタユニット(M)9のLED露光装置(LEDヘッド)92、イエローユニット(Y)10のLED露光装置(LEDヘッド)102を用いて、設定値(例えば、128ライン毎)に基づいて1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせたレジストレーションマークを作成して行う。
このレジストレーションマークの作成に当たっては、まず、ブラックユニット(K)7のLED露光装置(LEDヘッド)72を露光して、所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B4を中間転写ベルト11上に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成する。この中間転写ベルト11上に形成されたブラックのライン状のトナー像B4が、対シアンユニット(C)8のLED露光装置(LEDヘッド)82、対マゼンタユニット(M)9のLED露光装置(LEDヘッド)92、対イエローユニット(Y)10の基準となる。
【0103】
次に、シアンユニット(C)8のLED露光装置(LEDヘッド)82を露光して、所定ドット(例えば、128ドット)のラインのシアントナー像C2を設定値(例えば、128ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成する。
また、ブラックユニット(K)7のLED露光装置(LEDヘッド)72を露光して、所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B5を設定値(例えば、256ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成する。
さらに、マゼンタユニット(M)9のLED露光装置(LEDヘッド)92を露光して、所定ドット(例えば、128ドット)のラインのマゼンタトナー像M2を設定値(例えば、384ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成する。
【0104】
さらにまた、ブラックユニット(K)7のLED露光装置(LEDヘッド)72を露光して、所定ドット(例えば、128ドット)のラインのブラックトナー像B6を設定値(例えば、512ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成する。
そして、イエローユニット(Y)10のLED露光装置(LEDヘッド)102を露光して、所定ドット(例えば、128ドット)のラインのイエロートナー像Y2を設定値(例えば、640ライン)に基づいて中間転写ベルト11上に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成する。
【0105】
このようにして中間転写ベルト11上に作成された設定値(例えば、128ライン毎)に基づいくライン状のレジストレーションマークをLEDヘッド調整部3を構成するカラーセンサによって中間転写ベルト11上に作成されたカラー画像の位置(画像の中央の位置)を検出する。
すなわち、カラーセンサ3がブラックトナー像B4(画像の中央の位置)を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、シアントナー像C2(画像の中央の位置)が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B4とシアントナー像C2の距離を演算する。この演算された値は、ROM22に記憶されている設定値と比較される。
【0106】
この比較結果、計測されたブラックトナー像B4とシアントナー像C2の距離が設定値と同じ場合には、ROM22に記憶されている設定値はそのままの値が維持される。また、比較結果、計測されたブラックトナー像B4とシアントナー像C2の距離が設定値と異なる場合には、実際に中間転写ベルト11上に作成されるシアントナー像C2の位置が、設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成されるべき位置と一致するように、ROM22に記憶されているシアントナー像C2の形成設定値を書き換える。
【0107】
次に、カラーセンサ3がブラックトナー像B5(画像の中央の位置)を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、マゼンタトナー像M2(画像の中央の位置)が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B5とマゼンタトナー像M2の距離を演算する。この演算された値は、ROM22に記憶されている設定値と比較される。
この比較結果、計測されたブラックトナー像B5とマゼンタトナー像M2の距離が設定値と同じ場合には、ROM22に記憶されている設定値はそのままの値が維持される。また、比較結果、計測されたブラックトナー像B5とマゼンタトナー像M2の距離が設定値と異なる場合には、実際に中間転写ベルト11上に作成されるマゼンタトナー像M2の位置が、設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成されるべき位置と一致するように、ROM22に記憶されているマゼンタトナー像M2の形成設定値を書き換える。
【0108】
さらに、カラーセンサ3がブラックトナー像B6(画像の中央の位置)を検出すると、CPU21に接続されているタイマ27が作動し、イエロートナー像Y2(画像の中央の位置)が検出されるまでの時間を計測し、この計測された時間からブラックトナー像B6とイエロートナー像Y2の距離を演算する。この演算された値は、ROM22に記憶されている設定値と比較される。
【0109】
この比較結果、計測されたブラックトナー像B6とイエロートナー像Y2の距離が設定値と同じ場合には、ROM22に記憶されている設定値はそのままの値が維持される。また、比較結果、計測されたブラックトナー像B6とイエロートナー像Y2の距離が設定値と異なる場合には、実際に中間転写ベルト11上に作成されるイエロートナー像Y2の位置が、設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成されるべき位置と一致するように、ROM22に記憶されているイエロートナー像Y2の形成設定値を書き換える。
このようにして副走査方向カラーレジスト調整を終了する。
【0110】
次に、LEDヘッド調整部3を用いてトナー像の形成位置の自動調整について
図6〜
図8に図示のフローチャートを用いて説明する。
図において、スイッチ28を投入すると、ステップ200において、ROM22に記憶されている設定値に基づいて、所定タイミングで中間転写ベルト11にLED露光装置(LEDヘッド)25を駆動して、
図3に図示のLEDヘッドスキュー調整パターンにしたがって、LEDヘッドスキュー調整用のレジストレーションマークを形成する。
【0111】
LEDヘッドスキュー調整用のレジストレーションマークは、ブラックユニット(K)7と、シアンユニット(C)8と、マゼンタユニット(M)9と、イエローユニット(Y)10のそれぞれについて、LEDHEAD1,2,3の各色のLEDヘッドの両端を用いて、中間転写ベルト11上に線状に形成する。
ブラックのレジストレーションマークを作成する場合は、LEDヘッド72a,72b,72cを用いて、ブラックトナー像B1〜B18を設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
【0112】
また、シアンのレジストレーションマークを作成する場合は、LEDヘッド82a,82b,82cを用いて、シアントナー像C1〜C6を設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
さらに、マゼンタのレジストレーションマークを作成する場合は、LEDヘッド92a,92b,92cを用いて、マゼンタトナー像M1〜M6を設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
そして、イエローのレジストレーションマークを作成する場合は、LEDヘッド102a,102b,102cを用いて、イエロートナー像Y1〜Y6を設定値に基づいて中間転写ベルト11上に形成する。
【0113】
このステップ200においてLEDヘッドスキュー調整用のレジストレーションマークを中間転写ベルト11上に形成すると、ステップ201において、中間転写ベルト11に形成されたLEDヘッドスキュー調整用のレジストレーションマーク(ブラックトナー像B1〜B18、シアントナー像C1〜C6、マゼンタトナー像M1〜M6、イエロートナー像Y1〜Y6)のそれぞれの位置を計測する。
このステップ201において中間転写ベルト11に形成されたLEDヘッドスキュー調整用のレジストレーションマークのそれぞれの位置を計測すると、ステップ202において、中間転写ベルト11上に形成されたそれぞれのレジストレーションマークの位置の計測結果に基づいて、ROM22に記憶されているスキュー調整用レジストレーションマークの設定値と、中間転写ベルト11上に形成されたレジストレーションマークの計測値とを比較する。
【0114】
このステップ202においてROM22に記憶されているスキュー調整用レジストレーションマークの設定値と、中間転写ベルト11上に形成されたレジストレーションマークの計測値とを比較すると、ステップ203において、各色毎に設けられている3数本のLEDHEAD1,2,3の各レジストレーションマークの両端のトナー像から各色のLEDHEAD1,2,3の傾きを計測する。
このステップ203において3数本のLEDHEAD1,2,3の各レジストレーションマークの両端のトナー像から各色のLEDHEAD1,2,3の傾きを計測すると、ステップ204において、設定値に基づくトナー像の位置と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の位置とが一致するか否かを判定する。
【0115】
このステップ204において設定値に基づくトナー像の位置と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の位置とが一致すると判定すると、ステップ206に移る。また、ステップ204において設定値に基づくトナー像の位置と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の位置とが一致しないと判定すると、ステップ205において、形成されるトナー像が設定値に基づくトナー像になるようにROM22に記憶されている設定値のデータを書き換える。
この一連の動作は、全てのLEDヘッド72a,72b,72c、LEDヘッド82a,82b,82c、LEDヘッド92a,92b,92c、LEDヘッド102a,102b,102c、について行われる。すなわち、各色毎に設けられている3数本のLEDHEAD1,2,3の各レジストレーションマークの両端のトナー像から各色のLEDHEAD1,2,3の全ての傾きを計測し、この計測に基づいて形成されるトナー像が、設定値に基づく位置にトナー像が形成されるようにROM22に記憶されている設定値のデータを全て書き換えてLEDヘッドスキュー調整を終了する。
【0116】
このLEDヘッドスキュー調整を終了すると、LEDヘッドつなぎ目調整を行う。
ステップ206において、所定タイミングで中間転写ベルト11上にLED露光装置(LEDヘッド)25を駆動して、
図4の上段に図示のLEDヘッドつなぎ目調整パターンにしたがって、LEDヘッドつなぎ目調整用のレジストレーションマークを各色別にLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部と、LEDHEAD2とLEDHEAD3の重なり部の位置に形成する。このLEDヘッドつなぎ目のズレ調整には、LEDHEAD1,LEDHEAD2,LEDHEAD3が並ぶ方向の主走査方向LEDヘッドつなぎ目調整と、主走査方向に垂直な方向の副走査方向LEDヘッドつなぎ目調整とがある。
LEDヘッドつなぎ目調整用のレジストレーションマークは、ブラックユニット(K)7と、シアンユニット(C)8と、マゼンタユニット(M)9と、イエローユニット(Y)10のそれぞれについて、各色のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部と、LEDHEAD2とLEDHEAD3の重なり部の位置に形成する。
【0117】
このステップ206においてLEDヘッドつなぎ目調整用のレジストレーションマークを各色別に中間転写ベルト11上に形成すると、ステップ207において、中間転写ベルト11上に形成されたLEDヘッドの主走査方向つなぎ目調整用のレジストレーションマーク(ブラックトナー像B1〜B4、シアントナー像C1〜C4、マゼンタトナー像M1〜M4、イエロートナー像Y1〜Y4)のそれぞれの位置を計測する。
このステップ207において中間転写ベルト11上に形成されたLEDヘッドの主走査方向つなぎ目調整用のレジストレーションマークの位置を計測すると、ステップ208において、中間転写ベルト11上に形成されたそれぞれのレジストレーションマークの位置の計測結果に基づいて、ROM22に記憶されている主走査方向つなぎ目調整用レジストレーションマークの設定値と、中間転写ベルト11上に形成された主走査方向つなぎ目調整用レジストレーションマークの計測値とを比較する。
【0118】
このステップ208においてROM22に記憶されている主走査方向つなぎ目調整用レジストレーションマークの設定値と、中間転写ベルト11上に形成された主走査方向つなぎ目調整用レジストレーションマークの計測値とを比較すると、ステップ209において、各色毎に設けられている3数本のLEDHEAD1,2,3のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部と、LEDHEAD2とLEDHEAD3の重なり部の位置に中間転写ベルト11上に形成した各レジストレーションマークから各ヘッド間の主走査方向のズレを計測する。
このステップ209において各色毎に設けられている3数本のLEDHEAD1,2,3のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部と、LEDHEAD2とLEDHEAD3の重なり部の位置に中間転写ベルト11上に形成した各レジストレーションマークから各ヘッド間の主走査方向のズレを計測すると、ステップ210において、設定値に基づくトナー像の位置と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の位置とが一致するか否かを判定する。
【0119】
このステップ210において設定値に基づくトナー像の位置と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の位置とが一致すると判定すると、ステップ212に移る。また、テップ210において設定値に基づくトナー像の位置と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の位置とが一致しないと判定すると、ステップ211において、中間転写ベルト11上に形成されるトナー像が設定値に基づくトナー像になるようにROM22に記憶されている設定値のデータを書き換える。
このLEDヘッドのつなぎ目の主走査方向LEDヘッドつなぎ目調整についての一連の動作は、全てのLEDヘッド72a,72b,72c、LEDヘッド82a,82b,82c、LEDヘッド92a,92b,92c、LEDヘッド102a,102b,102cについて、各色毎に設けられている3数本のLEDHEAD1,2,3のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部と、LEDHEAD2とLEDHEAD3の重なり部の位置に中間転写ベルト11上に形成した各レジストレーションマークから各ヘッド間の主走査方向のLEDヘッドつなぎ目におけるズレについて行う。
すなわち、各色毎に設けられている3数本のLEDHEAD1,2,3のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部と、LEDHEAD2とLEDHEAD3の重なり部の位置のズレをなくし、形成されるトナー像が設定値に基づくトナー像になるようにROM22に記憶されている設定値のデータを全て書き換えて主走査方向LEDヘッドつなぎ目調整を終了する。
【0120】
この主走査方向LEDヘッドつなぎ目調整を終了すると、副走査方向LEDヘッドつなぎ目調整を行う。
ステップ212において、所定タイミングで中間転写ベルト11上にLED露光装置(LEDヘッド)25を駆動して、
図4の下段に図示のLEDヘッドつなぎ目調整パターンにしたがって、LEDヘッドつなぎ目調整用のレジストレーションマークを各色別にLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部と、LEDHEAD2とLEDHEAD3の重なり部の位置に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成する。
LEDヘッドつなぎ目調整用のレジストレーションマークは、ブラックユニット(K)7と、シアンユニット(C)8と、マゼンタユニット(M)9と、イエローユニット(Y)10のそれぞれについて、各色のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部と、LEDHEAD2とLEDHEAD3の重なり部の位置に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成する。
【0121】
このステップ212において副走査方向LEDヘッドつなぎ目調整用のレジストレーションマークを各色別に中間転写ベルト11上に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成すると、ステップ213において、中間転写ベルト11上に形成されたLEDヘッドの副走査方向つなぎ目調整用のレジストレーションマーク(ブラックトナー像B1〜B4、シアントナー像C1〜C4、マゼンタトナー像M1〜M4、イエロートナー像Y1〜Y4)のそれぞれの位置を計測する。
このステップ213において中間転写ベルト11上に形成されたLEDヘッドの副走査方向つなぎ目調整用のレジストレーションマークの位置を計測すると、ステップ214において、中間転写ベルト11上に形成されたそれぞれのレジストレーションマークの位置の計測結果に基づいて、ROM22に記憶されている副走査方向つなぎ目調整用レジストレーションマークの設定値と、中間転写ベルト11上に形成された副走査方向つなぎ目調整用レジストレーションマークの計測値とを比較する。
【0122】
このステップ214においてROM22に記憶されている副走査方向つなぎ目調整用レジストレーションマークの設定値と、中間転写ベルト11上に形成された副走査方向つなぎ目調整用レジストレーションマークの計測値とを比較すると、ステップ215において、各色毎に設けられている3数本のLEDHEAD1,2,3のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部と、LEDHEAD2とLEDHEAD3の重なり部の位置に中間転写ベルト11上に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成した各レジストレーションマークから各ヘッド間の副走査方向のズレを計測する。
【0123】
このステップ215において各色毎に設けられている3数本のLEDHEAD1,2,3のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部と、LEDHEAD2とLEDHEAD3の重なり部の位置に中間転写ベルト11上に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成した各レジストレーションマークから各ヘッド間の副走査方向のズレを計測すると、ステップ216において、設定値に基づくトナー像の位置と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の位置とが一致するか否かを判定する。
このステップ216において設定値に基づくトナー像の位置と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の位置とが一致すると判定すると、ステップ218に移る。また、ステップ216において設定値に基づくトナー像の位置と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の位置とが一致しないと判定すると、ステップ217において、中間転写ベルト11上に形成されるトナー像が設定値に基づくトナー像になるようにROM22に記憶されている設定値のデータを書き換える。
【0124】
このLEDヘッドのつなぎ目の副走査方向LEDヘッドつなぎ目調整についての一連の動作は、全てのLEDヘッド72a,72b,72c、LEDヘッド82a,82b,82c、LEDヘッド92a,92b,92c、LEDヘッド102a,102b,102cについて、各色毎に設けられている3数本のLEDHEAD1,2,3のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部と、LEDHEAD2とLEDHEAD3の重なり部の位置に中間転写ベルト11上に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成した各レジストレーションマークから各ヘッド間の副走査方向のLEDヘッドつなぎ目におけるズレについて行う。
すなわち、各色毎に設けられている3数本のLEDHEAD1,2,3のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部と、LEDHEAD2とLEDHEAD3の重なり部の位置のズレをなくし、形成されるトナー像が設定値に基づくトナー像になるようにROM22に記憶されている設定値のデータを全て書き換えて副走査方向LEDヘッドつなぎ目調整を終了する。
【0125】
この副走査方向LEDヘッドつなぎ目調整を終了すると、ブラックユニット(K)7、アンユニット(C)8、マゼンタユニット(M)9、イエローユニット(Y)10の各色毎のズレ量を調整するカラーレジスト調整を行う。
ステップ218において、所定タイミングで中間転写ベルト11上にLED露光装置(LEDヘッド)25を駆動して、
図5の上段に図示の主走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整パターンにしたがって、主走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整用のレジストレーションマークを各色別にLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部の位置に形成する。
主走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整用のレジストレーションマークは、ブラックユニット(K)7と、シアンユニット(C)8と、マゼンタユニット(M)9と、イエローユニット(Y)10のそれぞれについて、各色のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部の位置にB1,C1,B2,M1,B3,Y1と形成する。
【0126】
このステップ218において主走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整用のレジストレーションマークB1,C1,B2,M1,B3,Y1を各色別に中間転写ベルト11上に形成すると、ステップ219において、中間転写ベルト11上に形成されたLEDヘッドの主走査方向のカラーレジスト調整用のレジストレーションマーク(ブラックトナー像B1〜B3、シアントナー像C1、マゼンタトナー像M1、イエロートナー像Y1)のそれぞれの位置を計測する。
このステップ219において中間転写ベルト11上に形成されたLEDヘッドの主走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整用のレジストレーションマークの位置を計測すると、ステップ220において、中間転写ベルト11上に形成されたそれぞれのレジストレーションマークの位置の計測結果に基づいて、ROM22に記憶されている主走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整用レジストレーションマークの設定値と、中間転写ベルト11上に形成された主走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整用レジストレーションマークの計測値とを比較する。
【0127】
このステップ220においてROM22に記憶されている主走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整用レジストレーションマークの設定値と、中間転写ベルト11上に形成された主走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整用レジストレーションマークの計測値とを比較すると、ステップ221において、各色毎に設けられている3数本のLEDHEAD1,2,3のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部の位置に中間転写ベルト11上に形成した各レジストレーションマークから各ヘッド間の主走査方向のズレを計測する。
このステップ221において各色毎に設けられている3数本のLEDHEAD1,2,3のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部の位置に中間転写ベルト11上に形成した各レジストレーションマークから各ヘッド間の主走査方向のズレを計測すると、ステップ222において、設定値に基づくトナー像の位置と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の位置とが一致するか否かを判定する。
【0128】
このステップ222において設定値に基づくトナー像の位置と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の位置とが一致すると判定すると、ステップ224に移る。また、テップ222において設定値に基づくトナー像の位置と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の位置とが一致しないと判定すると、ステップ223において、中間転写ベルト11上に形成されるトナー像が設定値に基づくトナー像になるようにROM22に記憶されている設定値のデータを書き換える。
このLEDヘッドの主走査方向のカラーレジストの調整についての一連の動作は、各色毎に設けられているLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部の位置に中間転写ベルト11上に形成した各レジストレーションマークから各ヘッド間の主走査方向のLEDヘッドのカラーレジストについて行う。すなわち、各色毎に設けられているLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部の位置の主走査方向のカラーズレをなくし、形成されるトナー像が設定値に基づくトナー像になるようにROM22に記憶されている設定値のデータを全て書き換えて主走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整を終了する。
【0129】
この主走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整を終了すると、副走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整を行う。
ステップ224において、所定タイミングで中間転写ベルト11上にLED露光装置(LEDヘッド)25を駆動して、
図5の下段に図示の副走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整パターンにしたがって、副走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整用のレジストレーションマークを各色別にLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部の位置に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成する。
副走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整用のレジストレーションマークは、ブラックユニット(K)7と、シアンユニット(C)8と、マゼンタユニット(M)9と、イエローユニット(Y)10のそれぞれについて、各色のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部の位置にB1,C1,B2,M1,B3,Y1と1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成する。
【0130】
このステップ224において副走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整用のレジストレーションマークB4,C2,B5,M2,B6,Y2を各色別に中間転写ベルト11上に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成すると、ステップ225において、中間転写ベルト11上に形成されたLEDヘッドの主走査方向のカラーレジスト調整用のレジストレーションマーク(ブラックトナー像B3〜B6、シアントナー像C2、マゼンタトナー像M2、イエロートナー像Y2)のそれぞれの位置を計測する。
このステップ225において中間転写ベルト11上に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成されたLEDヘッドのカラーレジスト調整用のレジストレーションマーク(B4,C2,B5,M2,B6,Y2)の位置を計測すると、ステップ226において、中間転写ベルト11上に形成されたそれぞれのレジストレーションマークの位置の計測結果に基づいて、ROM22に記憶されている副走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整用レジストレーションマークの設定値と、中間転写ベルト11上に形成された副走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整用レジストレーションマークの計測値とを比較する。
【0131】
このステップ226においてROM22に記憶されている副走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整用レジストレーションマークの設定値と、中間転写ベルト11上に形成された副走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整用レジストレーションマークの計測値とを比較すると、ステップ227において、各色毎に設けられている3数本のLEDHEAD1,2,3のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部の位置に中間転写ベルト11上に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成した各レジストレーションマークから各ヘッド間の主走査方向のズレを計測する。
このステップ227において各色毎に設けられている3数本のLEDHEAD1,2,3のLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部の位置に中間転写ベルト11上に1ドットずつずらして傾斜(例えば、45゜)を持たせて形成した各レジストレーションマークから各ヘッド間の主走査方向のズレを計測すると、ステップ228において、設定値に基づくトナー像の位置と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の位置とが一致するか否かを判定する。
【0132】
このステップ228において設定値に基づくトナー像の位置と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の位置とが一致すると判定すると、このフローを終了する。
また、ステップ228において設定値に基づくトナー像の位置と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の位置とが一致しないと判定すると、ステップ
229において、中間転写ベルト11上に形成されるトナー像が設定値に基づくトナー像になるようにROM22に記憶されている設定値のデータを書き換える。
このLEDヘッドの主走査方向のカラーレジストの調整についての一連の動作は、各色毎に設けられているLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部の位置に中間転写ベルト11上に形成した各レジストレーションマークから各ヘッド間の副走査方向のLEDヘッドのカラーレジストについて行う。すなわち、各色毎に設けられているLEDHEAD1とLEDHEAD2の重なり部の位置の副走査方向のカラーズレをなくし、形成されるトナー像が設定値に基づくトナー像になるようにROM22に記憶されている設定値のデータを全て書き換えて副走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整を終了する。
この副走査方向LEDヘッドカラーレジスト調整を終了すると、このフローを終了する。