特許第6011770号(P6011770)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6011770
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】段ボールシート製造装置
(51)【国際特許分類】
   B31F 5/04 20060101AFI20161006BHJP
   B65H 26/02 20060101ALI20161006BHJP
【FI】
   B31F5/04
   B65H26/02
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-73970(P2012-73970)
(22)【出願日】2012年3月28日
(65)【公開番号】特開2013-202916(P2013-202916A)
(43)【公開日】2013年10月7日
【審査請求日】2015年2月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000139931
【氏名又は名称】株式会社ISOWA
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103609
【弁理士】
【氏名又は名称】井野 砂里
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 美智男
(72)【発明者】
【氏名】百中 浩生
(72)【発明者】
【氏名】村上 崇
【審査官】 植前 津子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−113895(JP,A)
【文献】 特開平02−293601(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31F 1/00−7/02
B65H 26/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボールシートを製造する段ボールシート製造装置であって、
段が形成された中芯と裏ライナとを貼り合せて片面段ボールシートを製造するシングルフェーサと、
中芯用原紙掛けから送り出される中芯を紙継ぎしてシングルフェーサに供給する中芯用スプライサと、
ライナ用原紙掛けから送り出される裏ライナを紙継ぎしてシングルフェーサに供給する裏ライナ用スプライサと、
片面段ボールシートに表ライナを貼り合せて両面段ボールシートを製造するダブルフェーサと、
表ライナ用原紙掛けから送り出される表ライナを紙継ぎしてダブルフェーサに供給する表ライナ用スプライサと、
ダブルフェーサに供給される片面段ボールシート及び表ライナを加熱するプレヒータと、
ダブルフェーサに供給される片面段ボールシートに糊を塗布するグルーマシンと、
両面段ボールシートにスリット加工と罫線加工を施すスリッタスコアラと、
両面段ボールシートをシートの流れ方向に沿って所定の切断長さに切断するカッタと、
上記中芯用スプライサの直下流側に配置され中芯の紙継部を検出する中芯用紙継部検出手段と、
上記裏ライナ用スプライサの直下流側に配置され裏ライナの紙継部を検出する裏ライナ用紙継部検出手段と、
上記表ライナ用スプライサの直下流側に配置され表ライナの紙継部を検出する表ライナ用紙継部検出手段と、
上記シングルフェーサの直上流側及び直下流側に配置され中芯、裏ライナ及び片面段ボールシートのそれぞれの紙継部を検出するシングルフェーサ用紙継部検出手段と、
上記プレヒータの直上流側及び直下流側に配置され片面段ボールシート及び表ライナのそれぞれの紙継部を検出するプレヒータ用紙継部検出手段と、
上記グルーマシンの直上流側及び直下流側に配置され片面段ボールシート及び表ライナのそれぞれの紙継部を検出するグルーマシン用紙継部検出手段と、
上記ダブルフェーサの直上流側及び直下流側に配置され片面段ボールシート、表ライナ及び両面段ボールシートのそれぞれの紙継部を検出するダブルフェーサ用紙継部検出手段と、
中芯、裏ライナ、表ライナ、片面段ボールシート及び両面段ボールシートのそれぞれのシートの送り量を計測するシート送り量計測装置と、
上記中芯用紙継部検出手段、裏ライナ用紙継部検出手段、表ライナ用紙継部検出手段、シングルフェーサ用紙継部検出手段、プレヒータ用紙継部検出手段、グルーマシン用紙継部検出手段、及び、ダブルフェーサ用紙継部検出手段により検出されたそれぞれの紙継部の位置、及び、上記シート送り量計測装置により計測されたそれぞれのシートの送り量から、各シートにおける位置ずれ量を計算し、これらの位置ずれ量のうち少なくとも1つが所定値以上の場合には、紙継部の位置ずれが発生していると判定する生産管理装置と、
を有することを特徴とする段ボールシート製造装置。
【請求項2】
上記カッタの直下流側には、上記生産管理装置により紙継部の位置ずれが発生していると判定された場合に、紙継部を含む両面段ボールシートの部位を不良シートとして排出する不良シート排出装置が設けられている請求項1記載の段ボールシート製造装置。
【請求項3】
上記生産管理装置は、紙継部の位置ずれが発生していると判定した場合には、紙継部の位置ずれが発生した上記スプライサ、シングルフェーサ、プレヒータ、グルーマシン、ダブルフェーサのうちの機械を特定して、外部に通知する請求項1又は2記載の段ボールシート製造装置。
【請求項4】
上記中芯用紙継部検出手段、裏ライナ用紙継部検出手段、表ライナ用紙継部検出手段、シングルフェーサ用紙継部検出手段、プレヒータ用紙継部検出手段、グルーマシン用紙継部検出手段、及び、ダブルフェーサ用紙継部検出手段の少なくとも1つは、紙継部に貼られた銀紙を検出する銀紙センサである請求項1乃至3の何れか1項記載の段ボールシート製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボールシート製造装置に係わり、特に、中芯、裏ライナ、表ライナをそれぞれ紙継ぎして段ボールシートを製造する段ボールシート製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、段ボールシートを製造する段ボールシート製造装置においては、シングルフェーサに供給される中芯と裏ライナ、さらに、ダブルフェーサに供給される表ライナを、それぞれ旧シートから新シートに紙継ぎして、連続運転を行なっている。
【0003】
このシートの紙継ぎに関し、例えば、特許文献1には、シートが所定寸法長で切断され、このシート(ウエブ)の切断位置に対するカッタの変位量を検出して、この変位量に基づき、紙継ぎを行なったシートを送り出して、新旧シートの紙継部を切断されるシートの真ん中に位置するようにして、紙継ぎを行なう毎に生じる不良シートを最小限に止めることができるようにした装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第2873763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、段ボールシート製造装置は、シングルフェーサ、プレヒータ、グルーマシン、ダブルフェーサ、スリッタスコアラ、および、カッタ装置等の複数の機械から構成されている。この段ボールシート製造装置において、中芯、裏ライナ、表ライナの各シートの紙継ぎの際には、スプライサにより原紙ロールを替えるため、各シートに、スプラインポイント(紙継部)が生じる。上述した特許文献1においては、シートの切断位置に対するカッタの変位量から切断誤差を求めるようにしているので、紙継部の正確な位置及び位置ずれ量を把握することができない。
【0006】
また、段ボールシート製造装置を構成する複数の機械のうちどの機械が原因で紙継部の位置ずれが発生しているかを検知することもできない。
また、シングルフェーサに紙継部がずれた状態のシートを供給すると、シート厚みが段ロールの隙間より大きくなるので、シート詰まりが生じてジャムアップや一次的なライン停止の原因となり、紙継部の位置ずれは、早急に発見する必要がある。
さらに、紙継部がずれると、カッタにより切断して紙継部を含むシートを排出することができず、不良シートが製品に混入してしまう問題もある。
【0007】
そこで、本発明は、従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、段ボールシート製造装置を構成する複数の機械のうちどの機械により紙継部の位置ずれが発生しているかを検出することができ、それにより、各機械における異常の発生を迅速に見出し、無駄な不良シートの生産を極力減少させることができる段ボールシート製造装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、段ボールシートを製造する段ボールシート製造装置であって、段が形成された中芯と裏ライナとを貼り合せて片面段ボールシートを製造するシングルフェーサと、中芯用原紙掛けから送り出される中芯を紙継ぎしてシングルフェーサに供給する中芯用スプライサと、ライナ用原紙掛けから送り出される裏ライナを紙継ぎしてシングルフェーサに供給する裏ライナ用スプライサと、片面段ボールシートに表ライナを貼り合せて両面段ボールシートを製造するダブルフェーサと、表ライナ用原紙掛けから送り出される表ライナを紙継ぎしてダブルフェーサに供給する表ライナ用スプライサと、ダブルフェーサに供給される片面段ボールシート及び表ライナを加熱するプレヒータと、ダブルフェーサに供給される片面段ボールシートに糊を塗布するグルーマシンと、両面段ボールシートにスリット加工と罫線加工を施すスリッタスコアラと、両面段ボールシートをシートの流れ方向に沿って所定の切断長さに切断するカッタと、中芯用スプライサの直下流側に配置され中芯の紙継部を検出する中芯用紙継部検出手段と、裏ライナ用スプライサの直下流側に配置され裏ライナの紙継部を検出する裏ライナ用紙継部検出手段と、表ライナ用スプライサの直下流側に配置され表ライナの紙継部を検出する表ライナ用紙継部検出手段と、シングルフェーサの直上流側及び直下流側に配置され中芯、裏ライナ及び片面段ボールシートのそれぞれの紙継部を検出するシングルフェーサ用紙継部検出手段と、プレヒータの直上流側及び直下流側に配置され片面段ボールシート及び表ライナのそれぞれの紙継部を検出するプレヒータ用紙継部検出手段と、グルーマシンの直上流側及び直下流側に配置され片面段ボールシート及び表ライナのそれぞれの紙継部を検出するグルーマシン用紙継部検出手段と、ダブルフェーサの直上流側及び直下流側に配置され片面段ボールシート、表ライナ及び両面段ボールシートのそれぞれの紙継部を検出するダブルフェーサ用紙継部検出手段と、中芯、裏ライナ、表ライナ、片面段ボールシート及び両面段ボールシートのそれぞれのシートの送り量を計測するシート送り量計測装置と、中芯用紙継部検出手段、裏ライナ用紙継部検出手段、表ライナ用紙継部検出手段、シングルフェーサ用紙継部検出手段、プレヒータ用紙継部検出手段、グルーマシン用紙継部検出手段、及び、ダブルフェーサ用紙継部検出手段により検出されたそれぞれの紙継部の位置、及び、シート送り量計測装置により計測されたそれぞれのシートの送り量から、各シートにおける位置ずれ量を計算し、これらの位置ずれ量のうち少なくとも1つが所定値以上の場合には、紙継部の位置ずれが発生していると判定する生産管理装置と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、中芯用紙継部検出手段、裏ライナ用紙継部検出手段、表ライナ用紙継部検出手段、シングルフェーサ用紙継部検出手段、プレヒータ用紙継部検出手段、グルーマシン用紙継部検出手段、及び、ダブルフェーサ用紙継部検出手段が、段ボールシート製造装置を構成するシングルフェーサ等の各機械において、片面段ボールシート等の各シートの紙継部の位置を検出し、さらに、生産管理装置が、計測されたそれぞれのシートの送り量から、紙継部の位置ずれを判定するので、リアルタイムで、どの機械において紙継部の位置ずれが生じているかを正確に把握することができる。また、中芯、裏ライナ、表ライナ、片面段ボールシート、両面段ボールシートのそれぞれのシートについて、別々に、それらの紙継部を検出するようにしているので、迅速且つ正確に、各機械の異常を検出することができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、カッタの直下流側には、生産管理装置により紙継部の位置ずれが発生していると判定された場合に、紙継部を含む両面段ボールシートの部位を不良シートとして排出する不良シート排出装置が設けられている。
このように構成された本発明によれば、不良シート排出装置により、生産管理装置により紙継部の位置ずれが発生していると判定された場合に、紙継部を含む両面段ボールシートの部位を不良シートとして排出して、無駄な不良シートの生産を極力減少させることができ、さらに、確実に、紙継部が両面段ボールシートの一部に混入することを防止することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、生産管理装置は、紙継部の位置ずれが発生していると判定した場合には、位置ずれが発生したスプライサ、シングルフェーサ、プレヒータ、グルーマシン、ダブルフェーサのうちの機械を特定して、外部に通知する。
このように構成された本発明によれば、生産管理装置が、紙継部の位置ずれが発生していると判定した場合には、位置ずれ発生の機械を特定して、外部に通知するようにしているので、どの機械で異常が発生しているのかを早期に見出して、迅速な対応が可能となる。
【0011】
本発明において、中芯用紙継部検出手段、裏ライナ用紙継部検出手段、表ライナ用紙継部検出手段、シングルフェーサ用紙継部検出手段、プレヒータ用紙継部検出手段、グルーマシン用紙継部検出手段、及び、ダブルフェーサ用紙継部検出手段の少なくとも1つは、紙継部に貼られた銀紙を検出する銀紙センサである。
このように構成された本発明によれば、紙継部に貼られている銀紙の特性を利用して、簡易なセンサにより、紙継部の位置を検出することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の段ボールシート製造装置によれば、段ボールシート製造装置を構成する複数の機械のうちどの機械により紙継部の位置ずれが発生しているかを検出することができ、それにより、各機械における異常の発生を迅速に見出し、無駄な不良シートの生産を極力減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態による段ボールシート製造装置の全体を示す側面図である。
図2】本発明の実施形態による段ボールシート製造装置を構成する主要な機械及び複数の紙継部検出センサを示したブロック図である。
図3】本発明の実施形態による段ボールシート製造装置における制御フローを示すフローチャートの前半部である。
図4】本発明の実施形態による段ボールシート製造装置における制御フローを示すフローチャートの後半部である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態による段ボールシート製造装置を説明する。
最初に、図1により、本発明の実施形態による段ボールシート製造装置の全体構造を説明する。符号1は、段ボールシート製造装置(コルゲータマシン)を示し、この段ボールシート製造装置1は、波形形状の段が形成された中芯2と裏ライナ4とを貼り合せて片面段ボールシート6を製造するシングルフェーサ8と、この片面段ボールシート6に表ライナ10を貼り合せて両面段ボールシート12を製造するダブルフェーサ14と、両面段ボールシート12にスリット加工と罫線加工を施すスリッタスコアラ16と、両面段ボールシート12をシートの流れ方向における所定の切断長さLに切断するカッタ18と、この切断された各両面段ボールシートを積み重ねるスタッカ20を備えている。
【0015】
段ボールシート製造装置1は、図1に示すように、更に、シングルフェーサ8に中芯2を供給するための中芯用原紙掛け22と、この中芯用原紙掛け22から送り出される中芯の紙継ぎを行なう中芯用スプライサ24と、裏ライナ4を供給するための裏ライナ用原紙掛け26と、この裏ライナ用原紙掛け26から送り出される裏ライナの紙継ぎを行なう裏ライナ用スプライサ28と、シングルフェーサ8により製造された片面段ボールシート6をダブルフェーサ14に送り出すテイクアップコンベア30と、ダブルフェーサ14に表ライナ10を供給するための表ライナ用原紙掛け32と、表ライナ用原紙掛け32から送り出された表ライナの紙継ぎを行なう表ライナ用スプライサ33を備えている。
【0016】
段ボールシート製造装置1は、更に、ダブルフェーサ14に供給される片面段ボールシート6及び表ライナ10を加熱するプレヒータ34と、この加熱された片面段ボールシート6に、ダブルフェーサ14に供給する前に、糊付けするグルーマシン35を備えている。さらに、カッタ18の直下流側には、紙継部を含む両面段ボールシートの部位を不良シートとして排出する不良シート排出装置31が設けられている。
【0017】
また、中芯用スプライサ24の直下流側には、第1メジャーリング装置36が、カッタ18の直上流側には、第2メジャーリング装置38が、それぞれ設けられている。第1メジャーリング装置36及び第2メジャーリング装置38は、中芯、片面段ボールシート、両面段ボールシート等の実際の送り量(実送り量)を測定するためのものであり、これにより、予め設定された目標となる送り量(目標送り量)との誤差(位置ずれ量)を判別することができ、これにより、後述する各シートの紙継部の位置ずれを検出することができるようになっている。
【0018】
ここで、上述した中芯用スプライサ24、裏ライナ用スプライサ28、表ライナ用スプライサ33の紙継部には、紙継部を作業者が認識できるように、銀紙が貼られている。
段ボールシート製造装置1には、これらの中芯、裏ライナ、表ライナ、さらに、片面段ボールシート、両面段ボールシートのそれぞれの紙継部の位置を検出するために、後述する多数の銀紙センサ(紙継部検出センサ)が設けられている。この銀紙センサは、シートに貼られた銀紙に電磁誘導により発生する渦電流を利用して、発信周波数や位相の変化を検出することにより、非接触により位置を検出するセンサである。
【0019】
具体的には、中芯用スプライサ24の直下流側には、中芯の紙継部を検出するための第1紙継部検出センサ40が設けられ、裏ライナ用スプライサ28の直下流側には、裏ライナの紙継部を検出するための第2紙継部検出センサ42が設けられ、シングルフェーサ8の直下流側には、片面段ボールシート6の紙継部を検出する第3紙継部検出センサ44が設けられている。
【0020】
さらに、プレヒータ34の直上流側には、片面段ボールシート6及び表ライナ10の紙継部をそれぞれ検出する一対の第4紙継部検出センサ46が設けられ、プレヒータ34の直下流側且つグルーマシン35の直上流側には、片面段ボールシート6及び表ライナ10の紙継部をそれぞれ検出する一対の第5紙継部検出センサ48が設けられ、さらに、グルーマシン35の直下流側且つダブルフェーサ14の直上流側には、片面段ボールシート6及び表ライナ10の紙継部をそれぞれ検出する一対の第6紙継部検出センサ50が設けられている。さらに、ダブルフェーサ14の直下流側には、両面段ボールシート12の紙継部を検出する第7紙継部検出センサ52が設けられている。
【0021】
次に、図2に示されたように、段ボールシート製造装置1は、シングルフェーサ8等の上述した全ての機械を制御すると共に製造される段ボールシート等の生産管理を行なう生産管理装置60を備えている。
この生産管理装置60は、シングルフェーサ8、プレヒータ34、グルーマシン35、ダブルフェーサ14、スリッタスコアラ16、カッタ18、スタッカ20等に制御信号を送り、これらの各機械を運転制御するようになっている。
【0022】
また、生産管理装置60は、上述した第1〜第7の紙継部検出センサ40,42,44,46,48,50,52から、検出した各シートの紙継部の位置に関する位置情報を受信し、さらに、第1メジャーリング装置36及び第2メジャーリング装置38から、検出した中芯シート及び両面段ボールシートの送り量に関する情報を受信するようになっている。
【0023】
生産管理装置60は、第1〜第7の紙継部検出センサ40,42,44,46,48,50,52からの紙継部の位置と、第1メジャーリング装置36及び第2メジャーリング装置38からのシートの送り量とから、各機械、即ち、シングルフェーサ8、プレヒータ34、グルーマシン35、ダブルフェーサ14のそれぞれの直上流側と直下流側との間で生じた紙継部の位置ずれを判定するようになっている。言い換えれば、生産管理装置60は、紙継部の位置ずれが、どの機械(シングルフェーサ等)により生じたかを判定することができるようになっている。
【0024】
図2に示すように、更に、警報装置62が設けられており、この警報装置62は、紙継部の位置ずれ量が、所定の範囲以上、例えば、各機械誤差の2倍以上の場合には、シート生産者、作業者、メーカー等に機械異常を通知すると共に、警報を発するようになっている。
【0025】
次に、図3及び図4により、本実施形態による段ボールシート製造装置による制御フローを説明する。図3及び図4において、Sは、各ステップを示している。
【0026】
先ず、S1〜S5は、各スプライサ24,28,32の異常を検出するためのステップである。即ち、S1において、各スプライサの直下流側に配置された紙継部検出センサにより、各紙継部(スプライスポイント:SP)の位置を検出する。次に、S2において、各スプライサ24,28,32から、それらの直下流側に配置された各紙継部検出センサ40,42,46の位置までの各シートの送り量を計測する。
【0027】
次に、S3において、S2で計測した各シートの送り量と、各紙継部検出センサ40,42,46により検出した紙継部の位置とから、各シートの位置ずれ量を計算する。さらに、S4において、これらの各位置ずれ量が、スプライサの機械誤差範囲(1m)の2倍以上であるか否かを判定する。NOであれば、S6に進み、一方、YESであれば、S5に進み、各スプライサ24,28,32の何れかに異常が発生していることを通知・警告する。
【0028】
次に、S6〜S10は、シングルフェーサ8の異常を検出するためのステップである。即ち、S6において、シングルフェーサ8の直上流側に配置された紙継部検出センサにより、シート(中芯、裏ライナ)の紙継部の位置を検出する。次に、S7において、シングルフェーサ8の直下流側に配置された紙継部検出センサの位置までのシート(片面段ボールシート)の送り量を計測する。次に、S8において、S7で計測したシートの送り量と、シングルフェーサ8の直下流側に配置された紙継部検出センサの位置とからシートの位置ずれ量を計算する。さらに、S9において、この位置ずれ量が、シングルフェーサの機械誤差範囲(1m)の2倍以上であるか否かを判定する。NOであれば、S11に進み、一方、YESであれば、S10に進み、シングルフェーサ8に異常が発生していることを通知・警告する。
【0029】
次に、S11〜S15は、プレヒータ34の異常を検出するためのステップである。即ち、S11において、プレヒータ34の直上流側に配置された紙継部検出センサにより、シート(片面段ボールシート、表ライナ)の紙継部の位置を検出する。次に、S12において、プレヒータ34の直下流側に配置された紙継部検出センサの位置までのシート(片面段ボールシート、表ライナ)の送り量を計測する。次に、S13において、S12で計測したシートの送り量と、プレヒータ34の直下流側に配置された紙継部検出センサの位置とからシートの位置ずれ量を計算する。さらに、S14において、この位置ずれ量が、プレヒータの機械誤差範囲(1m)の2倍以上であるか否かを判定する。NOであれば、S16に進み、一方、YESであれば、S15に進み、プレヒータ34に異常が発生していることを通知・警告する。
【0030】
次に、S16〜S20は、グルーマシン35の異常を検出するためのステップである。即ち、S16において、グルーマシン35の直上流側に配置された紙継部検出センサにより、シート(片面段ボールシート、裏ライナ)の紙継部の位置を検出する。次に、S17において、グルーマシン35の直下流側に配置された紙継部検出センサの位置までのシート(片面段ボールシート、表ライナ)の送り量を計測する。次に、S18において、S17で計測したシートの送り量と、グルーマシン35の直下流側に配置された紙継部検出センサの位置とからシートの位置ずれ量を計算する。さらに、S19において、この位置ずれ量が、グルーマシンの機械誤差範囲(1m)の2倍以上であるか否かを判定する。NOであれば、S21に進み、一方、YESであれば、S19に進み、グルーマシン35に異常が発生していることを通知・警告する。
【0031】
更に、S21〜S25は、ダブルフェーサ14の異常を検出するためのステップである。即ち、S21において、ダブルフェーサ14の直上流側に配置された紙継部検出センサにより、シート(片面段ボールシート、表ライナ)の紙継部の位置を検出する。次に、S22において、ダブルフェーサ14の直下流側に配置された紙継部検出センサの位置までのシート(両面段ボールシート)の送り量を計測する。次に、S23において、S22で計測したシートの送り量と、ダブルフェーサ14の直下流側に配置された紙継部検出センサの位置とからシートの位置ずれ量を計算する。さらに、S24において、この位置ずれ量が、ダブルフェーサの機械誤差範囲(1m)の2倍以上であるか否かを判定する。NOであれば、終了し、一方、YESであれば、S25に進み、ダブルフェーサ14に異常が発生していることを通知・警告する。
【0032】
ここで、各機械において、紙継部にて位置ずれが生じる主な原因を説明する。スプライサにおいては、原紙掛けやスプライサのブレーキ作動の遅れ、スプライサ内のダンサーロールへの原紙の掛け間違い(ロール飛ばし)、ダンサーロールの位置調整のずれ(ロール検出位置のポテンションメータの不具合)、種類の異なる原紙(普通紙、撥水紙など)の摩擦度の違いによる紙継部の検出ずれ、等により、位置ずれが生じる。
これらの原因によって紙継部の位置ずれが生じた場合、各スプライサにおいて、ブレーキ作動のタイミングの修正、ダンサーロールへの原紙を掛ける位置の修正、ポテンションメータの作動不具合の点検、シートとの摩擦度の違いによるメジャーリングロールにおける検出ずれの補正、等の対応及び措置を行う。
【0033】
シングルフェーサにおいては、シングルフェーサ内のヒータの紙通し間違い等により、位置ずれが生じる。プレヒータにおいては、ロール巻き角度調整ずれ等により、位置ずれが生じる。ダブルフェーサにおいては、ダブルフェーサ内のヒータの紙通し間違い等により、位置ずれが生じる。
これらの原因によって紙継部の位置ずれが生じた場合、シングルフェーサでは紙通しが間違っているかのチェック及び修正や、プレヒータではロール巻き角を適正値に修正、ダブルフェーサでは紙通しが間違っているかのチェック及び修正を行い、それぞれの機械による紙継部の位置ずれを修正する。
【0034】
上述したように、本実施形態による段ボールシート製造装置においては、第1紙継部検出センサ(中芯用紙継部検出センサ)40、第2紙継部検出センサ(裏ライナ用紙継部検出センサ)42、第4紙継部検出センサ(表ライナ用紙継部検出センサ)46、第1、第2、第3紙継部検出センサ(シングルフェーサ用紙継部検出センサ)40,42,44、第4、第5紙継部検出センサ(プレヒータ用紙継部検出センサ)46,48、第5、第6紙継部検出センサ(グルーマシン用紙継部検出センサ)48,50、及び、第6、第7紙継部検出センサ(ダブルフェーサ用紙継部検出センサ)50,52が、段ボールシート製造装置を構成するシングルフェーサ8等の各機械に、片面段ボールシート等の各シートの紙継部の位置を検出し、さらに、生産管理装置60が、計測されたそれぞれのシートの送り量から、紙継部の位置ずれを判定するので、リアルタイムで、どの機械において紙継部の位置ずれが生じているかを正確に把握することができる。また、中芯、裏ライナ、表ライナ、片面段ボールシート、両面段ボールシートのそれぞれのシートについて、別々に、それらの紙継部を検出するようにしているので、迅速且つ正確に、各機械の異常を検出することができる。
【0035】
また、不良シート排出装置31により、生産管理装置60から得た紙継部の位置ずれに基づき、紙継部を含む両面段ボールシートの部位を不良シートとして排出して、無駄な不良シートの生産を極力減少させることができ、さらに、確実に、紙継部が両面段ボールシートの一部に混入することを防止することができる。
【0036】
また、生産管理装置60が、警報装置62により、紙継部の位置ずれを判定した場合には、位置ずれ発生の機械を特定して、外部に通知するようにしているので、どの機械で異常が発生しているのかを早期に見出して、迅速な対応が可能となる。
【0037】
さらに、紙継部に貼られている銀紙の特性を利用して、簡易なセンサにより、紙継部の位置を検出することができる。
【符号の説明】
【0038】
1 段ボールシート製造装置
8 シングルフェーサ
14 ダブルフェーサ
24 中芯用スプライサ
28 裏ライナ用スプライサ
31 不良シート排出装置
33 表ライナ用スプライサ
34 プレヒータ
35 グルーマシン
36 第1メジャーリング装置
38 第2メジャーリング装置
40 第1紙継部検出センサ
42 第2紙継部検出センサ
44 第3紙継部検出センサ
46 第4紙継部検出センサ
48 第5紙継部検出センサ
50 第6紙継部検出センサ
52 第7紙継部検出センサ
60 生産管理装置
62 警報装置
図1
図2
図3
図4