【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、段ボールシート製造装置は、シングルフェーサ、プレヒータ、グルーマシン、ダブルフェーサ、スリッタスコアラ、および、カッタ装置等の複数の機械から構成されている。この段ボールシート製造装置において、中芯、裏ライナ、表ライナの各シートの紙継ぎの際には、スプライサにより原紙ロールを替えるため、各シートに、スプラインポイント(紙継部)が生じる。上述した特許文献1においては、シートの切断位置に対するカッタの変位量から切断誤差を求めるようにしているので、紙継部の正確な位置及び位置ずれ量を把握することができない。
【0006】
また、段ボールシート製造装置を構成する複数の機械のうちどの機械が原因で紙継部の位置ずれが発生しているかを検知することもできない。
また、シングルフェーサに紙継部がずれた状態のシートを供給すると、シート厚みが段ロールの隙間より大きくなるので、シート詰まりが生じてジャムアップや一次的なライン停止の原因となり、紙継部の位置ずれは、早急に発見する必要がある。
さらに、紙継部がずれると、カッタにより切断して紙継部を含むシートを排出することができず、不良シートが製品に混入してしまう問題もある。
【0007】
そこで、本発明は、従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、段ボールシート製造装置を構成する複数の機械のうちどの機械により紙継部の位置ずれが発生しているかを検出することができ、それにより、各機械における異常の発生を迅速に見出し、無駄な不良シートの生産を極力減少させることができる段ボールシート製造装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、段ボールシートを製造する段ボールシート製造装置であって、段が形成された中芯と裏ライナとを貼り合せて片面段ボールシートを製造するシングルフェーサと、中芯用原紙掛けから送り出される中芯を紙継ぎしてシングルフェーサに供給する中芯用スプライサと、
裏ライナ用原紙掛けから送り出される裏ライナを紙継ぎしてシングルフェーサに供給する裏ライナ用スプライサと、片面段ボールシートに表ライナを貼り合せて両面段ボールシートを製造するダブルフェーサと、表ライナ用原紙掛けから送り出される表ライナを紙継ぎしてダブルフェーサに供給する表ライナ用スプライサと、ダブルフェーサに供給される片面段ボールシート及び表ライナを加熱するプレヒータと、ダブルフェーサに供給される片面段ボールシートに糊を塗布するグルーマシンと、両面段ボールシートにスリット加工と罫線加工を施すスリッタスコアラと、両面段ボールシートをシートの流れ方向に沿って所定の切断長さに切断するカッタと、中芯用スプライサの直下流側に配置され中芯の紙継部を検出する中芯用紙継部検出
手段と、裏ライナ用スプライサの直下流側に配置され裏ライナの紙継部を検出する裏ライナ用紙継部検出
手段と、表ライナ用スプライサの直下流側に配置され表ライナの紙継部を検出する表ライナ用紙継部検出
手段と、シングルフェーサの直上流側及び直下流側に配置され
中芯、裏ライナ及び片面段ボールシートの
それぞれの紙継部を検出するシングルフェーサ用紙継部検出
手段と、プレヒータの直上流側及び直下流側に配置され片面段ボールシート及び表ライナのそれぞれの紙継部を検出するプレヒータ用紙継部検出
手段と、グルーマシンの直上流側及び直下流側に配置され片面段ボールシート及び表ライナのそれぞれの紙継部を検出するグルーマシン用紙継部検出
手段と、ダブルフェーサの直上流側及び直下流側に配置され片面段ボールシート、表ライナ及び両面段ボールシートのそれぞれの紙継部を検出するダブルフェーサ用紙継部検出
手段と、中芯、裏ライナ、表ライナ、片面段ボールシート及び両面段ボールシートのそれぞれのシートの送り量を計測するシート送り量計測装置と、中芯用紙継部検出
手段、裏ライナ用紙継部検出
手段、表ライナ用紙継部検出
手段、シングルフェーサ用紙継部検出
手段、プレヒータ用紙継部検出
手段、グルーマシン用紙継部検出
手段、及び、ダブルフェーサ用紙継部検出
手段により検出されたそれぞれの紙継部の位置、及び、シート送り量
計測装置により計測されたそれぞれのシートの送り量から、各シートにおける位置ずれ量を計算し、これらの位置ずれ量のうち少なくとも1つが所定値以上の場合には、紙継部の位置ずれが発生していると判定する生産管理装置と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、中芯用紙継部検出
手段、裏ライナ用紙継部検出
手段、表ライナ用紙継部検出
手段、シングルフェーサ用紙継部検出
手段、プレヒータ用紙継部検出
手段、グルーマシン用紙継部検出
手段、及び、ダブルフェーサ用紙継部検出
手段が、段ボールシート製造装置を構成するシングルフェーサ等の各機械において、片面段ボールシート等の各シートの紙継部の位置を検出し、さらに、生産管理装置が、計測されたそれぞれのシートの送り量から、紙継部の位置ずれを判定するので、リアルタイムで、どの機械において紙継部の位置ずれが生じているかを正確に把握することができる。また、中芯、裏ライナ、表ライナ、片面段ボールシート、両面段ボールシートのそれぞれのシートについて、別々に、それらの紙継部を検出するようにしているので、迅速且つ正確に、各機械の異常を検出することができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、カッタの直下流側には、生産管理装置により紙継部の位置ずれが発生していると判定された場合に、紙継部を含む両面段ボールシートの部位を不良シートとして排出する不良シート排出装置が設けられている。
このように構成された本発明によれば、不良シート排出装置により、生産管理装置により紙継部の位置ずれが発生していると判定された場合に、紙継部を含む両面段ボールシートの部位を不良シートとして排出して、無駄な不良シートの生産を極力減少させることができ、さらに、確実に、紙継部が両面段ボールシートの一部に混入することを防止することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、生産管理装置は、紙継部の位置ずれが発生していると判定した場合には、位置ずれが発生したスプライサ、シングルフェーサ、プレヒータ、グルーマシン、ダブルフェーサのうちの機械を特定して、外部に通知する。
このように構成された本発明によれば、生産管理装置が、紙継部の位置ずれが発生していると判定した場合には、位置ずれ発生の機械を特定して、外部に通知するようにしているので、どの機械で異常が発生しているのかを早期に見出して、迅速な対応が可能となる。
【0011】
本発明において、中芯用紙継部検出
手段、裏ライナ用紙継部検出
手段、表ライナ用紙継部検出
手段、シングルフェーサ用紙継部検出
手段、プレヒータ用紙継部
検出手段、グルーマシン用紙継部
検出手段、及び、ダブルフェーサ用紙継部
検出手段の少なくとも1つは、紙継部に貼られた銀紙を検出する銀紙センサである。
このように構成された本発明によれば、紙継部に貼られている銀紙の特性を利用して、簡易なセンサにより、紙継部の位置を検出することができる。