特許第6011793号(P6011793)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6011793
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】中継装置および通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20161006BHJP
【FI】
   H04M11/00 303
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-237253(P2012-237253)
(22)【出願日】2012年10月26日
(65)【公開番号】特開2014-87028(P2014-87028A)
(43)【公開日】2014年5月12日
【審査請求日】2015年4月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000100746
【氏名又は名称】アイコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123940
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 辰一
(72)【発明者】
【氏名】園部 博崇
【審査官】 永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−135289(JP,A)
【文献】 特開2011−146840(JP,A)
【文献】 特開2009−141492(JP,A)
【文献】 特開2010−109506(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24−7/26
H04M1/00
1/24−3/00
3/16−3/20
3/38−3/58
7/00−7/16
11/00−11/10
99/00
H04W4/00−8/24
8/26−16/32
24/00−28/00
28/02−72/02
72/04−74/02
74/04−74/06
74/08−84/10
84/12−88/06
88/08−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ通信網であるネットワークに接続され、該ネットワークに接続された電話機を含むネットワーク機器と通信するネットワークインタフェースと、
中継用無線機が接続され、該中継用無線機を介して、該中継用無線機と通信する子機の無線機から、無線機同士の通信における選択呼出に用いられる呼出情報と同一構成の宛先情報が埋め込まれた音声信号を受信する無線機インタフェースと、
前記無線機インタフェースから前記宛先情報が埋め込まれた音声信号を受信したとき、該宛先情報に基づいて発呼先の電話番号を割り出し、該割り出された電話番号を宛先とする発呼メッセージを作成して前記ネットワークインタフェースを介して送信する制御部と、
を備えた中継装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記宛先情報と前記電話番号とを対応づけたテーブルを備え、前記中継用無線機から前記宛先情報を含む音声信号を受信したとき、前記テーブルを参照して該宛先情報に対応する発呼先の電話番号を割り出す請求項1に記載の中継装置。
【請求項3】
前記無線機インタフェースは、前記中継用無線機との間で、パケット通信によって前記音声信号の送受信を行う請求項または請求項2に記載の中継装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の中継装置と、
該中継装置の前記無線機インタフェースに接続された中継用無線機と、
該中継用無線機と通信する子機の無線機と、
を有する通信システムであって、
前記無線機は、無線機同士の通信における選択呼出に用いられる呼出情報と同一構成の宛先情報が埋め込まれた音声信号を送信し、
前記中継用無線機は、前記無線機が送信した音声信号を受信して前記中継装置に入力し、
前記中継装置は、前記音声信号を入力し、この音声信号に埋め込まれている宛先情報に基づいて電話番号を割り出し、この電話番号を宛先とする発呼メッセージを作成して前記ネットワークに送出する
通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、無線機と電話機との通信をネットワークを介して中継する中継装置および通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
有線電話回線を中継装置を介して無線機(親機)に接続し、親機と無線で通信する無線機(子機)と電話機との通信を可能にしたシステムが従来より提案されている(たとえば特許文献1)。特許文献1に記載のシステムでは、子機から発呼を指示する音声信号が入力されると、予め記憶していた1つの電話番号に対して発呼メッセージを送信するように設定されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−135290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載のシステムでは、予め記憶されている1つの電話番号に対してしか発呼することができないため、複数の電話番号から一つを選択して、その電話番号に発呼することができない。また、近年のデジタルトランシーバはボタン数が少ないため、トランシーバから直接電話番号を入力することも困難であるという課題もある。
【0005】
この発明は、無線機から入力される宛先情報から、発呼先の電話番号を割り出して電話を掛けることのできる中継装置および通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の中継装置は、データ通信網であるネットワークに接続され、該ネットワークに接続された電話機を含むネットワーク機器と通信するネットワークインタフェースと、中継用無線機が接続され、該中継用無線機を介して、該中継用無線機と通信する子機の無線機から、無線機同士の通信における選択呼出に用いられる呼出情報と同一構成の宛先情報が埋め込まれた音声信号を受信する無線機インタフェースと、前記無線機インタフェースから前記宛先情報が埋め込まれた音声信号を受信したとき、該宛先情報に基づいて発呼先の電話番号を割り出し、該割り出された電話番号を宛先とする発呼メッセージを作成して前記ネットワークインタフェースを介して送信する制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この発明では、無線機インタフェースを介して子機の無線機から音声信号が入力されたとき、この音声信号に埋め込まれている宛先情報に基づいて発呼先の電話番号を割り出す。そして、この電話番号を宛先情報とする発呼メッセージをネットワークに送出する。このように、無線機から受信した宛先情報に基づいて電話番号を割り出すため、無線機がどのような宛先情報を埋め込むかによって電話番号を切り換えることが可能になり、発呼先の自由度を高めることができる。
【0008】
上記発明において、前記制御部に、前記宛先情報と前記電話番号とを対応づけたテーブルを備え、制御部が、前記中継用無線機から前記宛先情報を含む音声信号を受信したとき、前記テーブルを参照して該宛先情報に対応する発呼先の電話番号を割り出すようにしてもよい。
【0009】
上記発明において、前記無線機インタフェースが、前記中継用無線機との間で、パケット通信によって前記音声信号の送受信を行うようにしてもよい。
【0010】
この発明の通信システムは、上記中継装置と、該中継装置の前記無線機インタフェースに接続された中継用無線機と、該中継用無線機と通信する子機の無線機と、を有する通信システムであって、前記無線機は、無線機同士の通信における選択呼出に用いられる呼出情報と同一構成の宛先情報が埋め込まれた音声信号を送信し、前記中継用無線機は、前記無線機が送信した音声信号を受信して前記中継装置に入力し、前記中継装置は、前記音声信号を入力し、この音声信号に埋め込まれている宛先情報に基づいて電話番号を割り出し、この電話番号を宛先とする発呼メッセージを作成して前記ネットワークに送出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、無線機から受信した宛先情報に基づいて電話番号を割り出すため、無線機がどのような宛先情報を埋め込むかによって電話番号を切り換えることが可能になり、発呼先の自由度を高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】この発明の実施形態である通信システムの構成図である。
図2】子機である無線機の記憶内容を示す図である。
図3】通信システムの中継装置のブロック図である。
図4】中継装置の記憶部の記憶内容を示す図である。
図5】中継装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面を参照してこの発明の通信中継装置および通信システムについて説明する。
図1は、この発明の実施形態である通信システムの構成図である。この通信システムは、中継装置2を用いて、トランシーバ4とIP電話機6または電話機8との間の発呼、着呼および通話を可能にしたシステムである。
【0014】
ネットワーク1はたとえばEthernet(登録商標)で構成されるLANやインターネットが適用可能である。このネットワーク1に1または複数の中継装置2(図1では2台)の中継装置2が接続されている。各中継装置2(2A,2B)は、それぞれ異なる通信エリアA,Bをカバーしている。中継装置2には、据置型のトランシーバが中継用トランシーバ3(3A,3B)として接続されている。中継用トランシーバ3は、いわゆるプッシュ・トゥ・トーク(Push to Talk:PTT)形式の半二重通信機器であっても、送受信を同時に行うことができる全二重通信機器であってもよい。中継用トランシーバ3の通信圏内には、1または複数台(図示では2台)のトランシーバ4(4A−1,2、4B−1,2)が存在している。中継用トランシーバ3とトランシーバ4とは相互に通信可能な形式のものである。中継用トランシーバ(親機)3が本発明の中継用無線機に対応し、トランシーバ(子機)4が本発明の無線機に対応する。
【0015】
また、ネットワーク1には、IP電話機6およびVoIPゲートウェイ7が接続されている。VoIPゲートウェイ7には電話機8が接続されている。VoIPゲートウェイは、ネットワーク1を介して音声信号を伝送するVoIP(Voice over Internet Protocol)手順と音声通話装置である電話機8とを中継するゲートウェイ装置である。
【0016】
中継装置2はSIPサーバ機能を内蔵している。SIPサーバ機能とは、SIPプロトコルを利用して、電話番号(URI)をIPアドレスと対応付け、通信相手の電話機を呼び出してつなぐ呼制御およびを行う機能である。
【0017】
トランシーバ4および中継用トランシーバ3は、いわゆるデジタルトランシーバである。デジタルトランシーバは、デジタル信号に変換された音声信号やデータなどの通信が可能であり、音声信号の通信と並行して宛先情報などの制御情報を同時に通信することができる。中継用トランシーバ3は、トランシーバ4から受信したデジタル信号をパケット化して中継装置2に入力するとともに、中継装置2から入力されたパケットから音声信号や制御情報を取り出し、この音声信号や制御情報を時間軸のデジタル信号に変換して送信する。
【0018】
トランシーバ4は、図2に示すように、自局を識別するID(無線機識別情報)、および、自局が所属するグループ番号を記憶しており、受信したデジタル信号に宛先情報として自局のIDまたは自局が所属するグループ番号が埋め込まれていれば、この信号を復調して音声信号をスピーカ等から出力する。また受信したデジタル信号に自局のIDまたは自局が所属するグループ番号が埋め込まれていない場合には、このデジタル信号を破棄する。なお、自局のIDや自局が所属するグループ番号は、受信した音声信号中に、たとえばスケルチコードとして挿入されている。
【0019】
図3は、中継装置2のブロック図である。中継装置2は、制御部20を有するとともに、下流(中継トランシーバ3側)の端部に無線機インタフェース21、および、上流(ネットワーク1側)の端部にネットワークインタフェース22を備えている。無線機インタフェース21、ネットワークインタフェース22ともに、たとえばEthernet(登録商標)の物理層のコネクタなどが適用可能であり、デジタル通信の物理層やデータリンク層を担当する。
【0020】
無線機インタフェース21は、中継用トランシーバ3から入力されたパケットを制御部20に入力するとともに、制御部20から入力されたパケットを中継用トランシーバ3に送出する。
【0021】
ネットワークインタフェース22は、ネットワーク1経由で受信した通信相手からのパケットを制御部20に入力するとともに、制御部20から入力されたパケットをネットワーク1に送出する。
【0022】
制御部20は、マイコン等で構成され、機能的に、SIP処理部23、記憶部24、上りパケット処理部25および下りパケット処理部26を備えている。記憶部24には、図4に示す自局IPアドレス記憶エリア200、自局電話番号記憶エリア201、発信電話番号変換テーブル203、および、着信無線機番号変換テーブル204が設定されている。
【0023】
SIP処理部23は、電話通信の発呼、着呼、切断等の処理を行うとともに、SIPサーバ機能を備え、電話番号とIPアドレスとを対応付けて通信相手を呼び出す処理を行う。
【0024】
上りパケット処理部25は、無線機インタフェース21を介して中継用トランシーバ3から入力された上りの音声パケットから音声信号を読み出してRTPパケットに変換してネットワークインタフェース22に転送する処理を行うとともに、上りの音声パケットから制御信号を読み出し、その制御信号の内容に応じてSIP処理部23に所定の処理を実行させる。たとえば、発信宛先情報を含むパケットを受信した場合には、SIP処理部23にその宛先電話番号に対する発呼処理を実行させる。
【0025】
下りパケット処理部26は、VOX(Voice Operated Relay)機能を有し、ネットワークインタフェース22から入力されたRTPパケットに含まれるオーディオ信号のレベルおよび持続時間を監視する。入力されたオーディオ信号のレベルおよび持続時間が、所定のしきい値以上になったとき、通話先の電話機から発話音声が入力されているとして、このRTPパケットを、音声信号に呼出情報を埋め込んだ音声パケットに変換して中継用トランシーバ3に転送する。中継用トランシーバ3は、中継装置2から音声パケットが入力されると、PTTをオンしてこの音声パケットに含まれる音声信号を送信する。
【0026】
記憶部24に設定されている発信電話番号変換テーブル203は、トランシーバ4から送信された音声パケット、すなわち、中継用トランシーバ3を介して中継装置2に入力された音声パケットに含まれる宛先情報を電話番号に変換するためのテーブルである。
【0027】
一般のデジタルトランシーバは、ボタン数が少なく電話番号を直接入力するのが困難である。このため、トランシーバ4では少ないボタン数で入力可能な簡略な数字列などが宛先情報として用いられる。中継装置2は、この簡略な宛先情報をネットワーク1経由で接続されるIP電話機6または電話機8の電話番号に変換する。発信電話番号変換テーブル203は、この簡略な宛先情報と電話番号とを対応づけて記憶したものである。
【0028】
発信電話番号テーブル203は、Call_type(グループ/個別)、宛先IDおよび宛先電話番号の欄を有している。トランシーバ4では、ユーザがボタン操作でグループ/個別およびIDを選択してPTTボタンをオンすることで、その宛先情報(Call_type+宛先ID)を含む音声パケットが送信される。この宛先情報は、トランシーバ4同士の通信における選択呼出(個別呼出/グループ呼出)に用いられる呼出情報と同様である。
【0029】
記憶部24に設定されている着信無線機番号変換テーブル204は、電話機6,8から入力される電話機番号を宛先情報(Call_type+宛先ID)に変換するテーブルである。電話機6,8からトランシーバ4に電話を掛ける場合、中継装置2の電話番号に続けて無線機番号を入力することにより、個別の電話機に対する選択呼出(個別呼出,グループ呼出)が可能である。無線機番号はダイヤル入力可能な簡略な数値(2桁程度)である。各無線機番号は、Call_type(グループ/個別)および宛先IDと対応づけられる。ここで、Call_type(グループ/個別)および宛先IDを含む宛先情報が本発明の埋込用無線機識別情報に対応し、無線機番号が指定用無線機識別情報に対応する。
【0030】
中継用トランシーバ3が複数のトランシーバ4と通信可能なとき、ネットワーク1経由で接続される通信相手(IP電話機6等)から入力される無線機番号を宛先情報(Call_type(グループ/個別)および宛先ID)に変換することで、いずれかのトランシーバ4を指定することができ、その指定されたトランシーバ4のみと通話が可能になる。
【0031】
デジタルトランシーバ間で送受されるデジタル信号は、音声信号の合間に宛先情報などの制御情報を書き込むための制御情報フレームがあり、この制御情報フレームに宛先情報が書き込まれる。またスケルチコードとして宛先情報を書き込んでもよい。宛先情報が書き込まれたデジタル信号は、その宛先情報で指定されるトランシーバ4のみによって復調・再生される。この機能を利用して上記の選択呼出による個別通話を実現している。
【0032】
図5のフローチャートを参照して中継装置2の発呼時、着呼時の動作を説明する。
無線機インタフェース21から上りの音声パケットが入力されると(S10)、現在通話中フラグがセットしているか否かを判断する(S11)。通話中フラグがセットしている場合には(S11でYES)、現在発呼/着呼処理または通話中であるため、このフローチャートにおいては何もしないで終了する。通話中フラグがリセットしている場合には(S11でNO)、通話中フラグをセットする(S12)。入力された音声パケットから発信宛先情報を読み出し(S13)、この発信宛先情報で発信電話番号変換テーブル203を検索して対応する電話番号を読み出す(S14)。そして、この電話番号をSIPアドレスとしてINVITEメッセージを作成し、ネットワークインタフェース22を介してネットワーク1に送出する(S15)。
【0033】
リクエストを受信して処理中である旨の暫定応答を受信すると(S16)、リングバックトーン(RBT)の音声パケットを発生させて無線機インタフェース21に対して出力し(S17)、SIP手順を進めめる。通信相手の電話機である相手局から正式の応答を受信すると(S18)、リングバックトーンを停止して(S19)、トランシーバ4と発呼先の電話機(IP電話機6または電話機8)とを通話状態にする。
【0034】
通話状態は以下のようである。中継用トランシーバ3が半二重の場合、中継用トランシーバ3から入力される上りパケット優先でPTT処理を行う。上りパケットが入力されている間は、ネットワーク1(相手局)から入力される下りパケットは破棄し、上りパケットの転送のみ行う。上りパケットが入力されていない間(トランシーバ4のPTTがオフされている間)は、下りパケットで伝送される音声信号のレベルが所定のしきい値以上のとき、下りパケットを中継用トランシーバ3に入力して中継用トランシーバ3のPTTをオンし、相手局の音声信号をトランシーバ4に送信する(VOX処理)。
【0035】
ネットワーク1からBYEメッセージが入力された場合、または、下りパケットで伝送される音声信号のレベルが所定時間以上しきい値以上にならず、且つ、所定時間以上上りパケットが入力されない場合、通話を切断して(通話中フラグをリセットして)、待機状態にもどる。
【0036】
これにより、トランシーバ4から入力された音声パケットに含まれていた宛先情報に基づいて電話番号を決定し、その電話番号宛にINVITEメッセージを送出することができ、ボタン数の少ないデジタルトランシーバであっても、電話番号を選択して電話を掛けることができるようになる。
【0037】
一方、ネットワークインタフェース22を介してINVITEメッセージを受信した場合には(S20でYES)、現在通話中フラグがセットしているか否かを判断する(S21)。通話中フラグがセットしている場合には(S21でYES)、現在発呼/着呼処理または通話中であり、新たな着呼は受け付けられないため、相手装置にエラーレスポンスを返信して(S29)終了する。通話中フラグがリセットしている場合には(S21でNO)、通話中フラグをセットし(S22)、この呼び出しに対してSIP手順で応答する(S23)。そして、無線機番号の入力を促す音声であるセカンドダイヤル指示トーンを発生して、INVITEメッセージを送ってきた相手局に対して送信する(S24)。
【0038】
このセカンドダイヤル指示トーンに対応して無線機番号が送られてくると(S25)、この無線機番号を用いて着信無線機番号変換テーブル204を検索し、対応する宛先情報を読み出す(S26)。そして、中継用トランシーバ3に対して、この宛先情報を含む音声パケットを送信して呼び出しを行う(S27)。この無線機が応答すると(S28)、トランシーバ4と発呼元の電話機(IP電話機6または電話機8)とを通話状態にする。通話状態は発呼時と同じである。
【0039】
これにより、中継用トランシーバ3に複数台のトランシーバ4が接続されている場合であっても、音声パケットに宛先の無線機番号を埋め込むことで、そのうちの1または複数のトランシーバ4のみが電話機と通話することが可能になる。
【0040】
上記実施形態では、宛先情報としてトランシーバ4同士の個別呼出,グループ呼出に用いられる呼出情報を用いているが、これと異なる情報を宛先情報として用いてもよい。
【0041】
上記実施形態では、中継用トランシーバ3と中継装置2との間の音声信号の送受信が、パケットで行われるが、デジタル化された時間軸信号で行ってもよく、アナログ信号で行ってもよい。いずれにしても何らかの方式で呼出情報が重畳(埋め込み)されていればよい。
【0042】
この実施形態の中継装置2は、SIPサーバ機能を内蔵しているが、SIPサーバを外付けでネットワーク上に配置してもよい。この場合、中継装置2からIP電話機6またはVoIPゲートウェイ7に向けて出力されるSIPメッセージは、外付けのSIPサーバを経由してIP電話機6またはVoIPゲートウェイ7に届けられる。SIPサーバを備えず、外付けのSIPサーバを経由してIP電話機6またはVoIPゲートウェイ7とSIPメッセージを送受信する構成も本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0043】
1 ネットワーク
2 中継装置
3 中継用トランシーバ
4 トランシーバ
6 IP電話機
7 VoIPゲートウェイ
8 電話機
図1
図2
図3
図4
図5