(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6011858
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】伸縮シャフトおよびステアリング装置
(51)【国際特許分類】
F16D 1/02 20060101AFI20161006BHJP
F16D 3/06 20060101ALI20161006BHJP
B62D 1/16 20060101ALI20161006BHJP
【FI】
F16D1/02 210
F16D3/06 S
B62D1/16
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-270563(P2012-270563)
(22)【出願日】2012年12月11日
(65)【公開番号】特開2014-114915(P2014-114915A)
(43)【公開日】2014年6月26日
【審査請求日】2015年11月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001247
【氏名又は名称】株式会社ジェイテクト
(74)【代理人】
【識別番号】100087701
【弁理士】
【氏名又は名称】稲岡 耕作
(74)【代理人】
【識別番号】100101328
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 実夫
(72)【発明者】
【氏名】田中 英治
【審査官】
渡邊 義之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2012−81789(JP,A)
【文献】
特開2004−324700(JP,A)
【文献】
特開2006−46498(JP,A)
【文献】
実開昭63−127725(JP,U)
【文献】
特開2012−112422(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16D 1/02
F16D 3/06
B62D 1/00− 1/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
嵌合孔を有する第1シャフトと、
前記第1シャフトの嵌合孔にスプライン嵌合された第2シャフトと、を備え、
前記第1シャフトおよび前記第2シャフトの何れか一方は、軸方向に離隔して配置され互いの間に位相差が設けられた一対のスプライン部と、前記一対のスプライン部間に配置され捩じり変形させられた塑性変形部と、を含む伸縮シャフト。
【請求項2】
請求項1において、前記塑性変形部は、前記一対のスプライン部間に周溝を形成する周溝形成部に設けられている伸縮シャフト。
【請求項3】
請求項2において、前記第1シャフトおよび前記第2シャフトの嵌合長の中央位置は、前記周溝形成部に配置されている伸縮シャフト。
【請求項4】
請求項3において、前記第1シャフトおよび前記第2シャフトの嵌合長が最小となる当該伸縮シャフトの伸長状態で、前記一対のスプライン部が、スプライン嵌合に寄与している伸縮シャフト。
【請求項5】
操舵部材の操舵力を伝達する操舵伝達軸として、請求項1から4の何れか1項に記載の伸縮シャフトを含むステアリング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は伸縮シャフトおよびステアリング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、ステアリング装置に適用される伸縮機構において、スプライン嵌合されたインナーシャフトとアウターシャフトとの間のガタを抑制するべく、両シャフトの間に弾性部材を介在させている。その弾性部材は、インナーシャフトの中心軸に対して、径方向の対称位置で係止する一対の係止部と、これら係止部と一体形成された一対の胴部とを備えており、弾性部材は、インナーシャフトの中心軸に対して径方向の対称位置で、アウターシャフトに押圧接触している。
【0003】
特許文献2では、スプライン装置の伸縮機構において、インナーシャフトを軸方向に2分割してなる第1スプライン部および第2スプライン部を設け、両スプライン部間をトーションバーを介して連結している。トーションバーに対してねじり力を付与して、両スプライン部の雄スプラインが相互に位相差を有する状態で、両スプライン部の雄スプラインを、アウターシャフト内の雌スプラインと係合させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−102820号公報
【特許文献2】特開2012−112422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、弾性部材が付勢する径方向(第1径方向)に対して交差する径方向(第2径方向)に関しては、両シャフトのスプライン間に隙間が生じているため、第2径方向に関して、両シャフトにガタを生ずる。また、弾性部材を用いるので、部品点数の増大および組立工数の増大を招いて、製造コストが高くなる。
特許文献2では、軸方向に分割された両スプライン部を連結するトーションバーを用いるため、部品点数の増大および組立工数の増大を招いて、製造コストが高くなる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、安価で静粛な伸縮シャフトおよびステアリング装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、嵌合孔(13a)を有する第1シャフト(13;13X)と、前記第1シャフトの嵌合孔にスプライン嵌合された第2シャフト(14;14X)と、を備え、前記第1シャフトおよび前記第2シャフトの何れか一方は、軸方向(X1)に離隔して配置され互いの間に位相差が設けられた一対のスプライン部(41,42;51,52)と、前記一対のスプライン部間に配置され捩じり変形させられた塑性変形部(43;53)と、を含む伸縮シャフト(11;11X)を提供する。
【0008】
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
また、請求項2のように、前記塑性変形部は、前記一対のスプライン部間に周溝(44;541,542)を形成する周溝形成部(45;55)に設けられていてもよい。
【0009】
また、請求項3のように、前記第1シャフトおよび前記第2シャフトの嵌合長(L1)の中央位置(P1)は、前記周溝形成部に配置されていてもよい。
また、請求項4のように、前記第1シャフトおよび前記第2シャフトの嵌合長が最小となる当該伸縮シャフトの伸長状態で、前記一対のスプライン部が、スプライン嵌合に寄与していてもよい。
【0010】
また、請求項5の発明は、操舵部材(1)の操舵力を伝達する操舵伝達軸(11;11X)として、請求項1から4の何れか1項に記載の伸縮シャフトを含むステアリング装置(100)を提供する。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、第1シャフトおよび第2シャフトの何れか一方が、ねじりによる塑性変形部の軸方向の両側に、互いに位相差を有する一対のスプライン部を設け、これら一対のスプライン部が、第1シャフトおよび第2シャフトの他方にスプライン嵌合するので、両シャフト間の回転方向のガタを抑制して異音の発生を抑制することができる。シャフト自体にねじりによる塑性変形部を設けることで、一対のスプライン部間に位相差を設けるので、特許文献1のようなトーションバー等の別部品が不要である。したがって、部品点数および組立工数の削減を通じて製造コストを安くすることができる。
【0012】
また、請求項2の発明によれば、塑性変形部が周溝形成部に設けられるので、容易にねじり変形による塑性変形部を設けることができて、製造し易い。
また、請求項3の発明によれば、両シャフトの嵌合長の中央位置が周溝形成部に配置されているので、使用時に当該伸縮シャフトが伸縮しても、両スプライン部を嵌合に寄与させ易くなり、ガタを抑制し易くすることができる。
【0013】
また、請求項4の発明によれば、使用状態では、当該伸縮シャフトの伸縮に拘らず、両スプライン部をスプライン嵌合に寄与させることができるので、確実にガタを抑制することができる。
また、請求項5の発明によれば、安価で静粛なステアリング装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の伸縮シャフトが第1コラムシャフトに適用されたステアリング装置の概略構成の模式図である。
【
図2】伸縮シャフトとしての第1コラムシャフトの概略断面図である。
【
図3】第1コラムシャフトの概略分解斜視図である。
【
図6】
図2の第1コラムシャフトの最伸長状態の概略断面図である。
【
図7】本発明の別の実施形態の伸縮シャフトとしての第1コラムシャフトの要部の概略分解断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施形態の伸縮シャフトがステアリングシャフト2の一部である第1コラムシャフト11に適用されたステアリング装置100の概略構成を示す模式図である。
図1を参照して、ステアリング装置100は、ステアリングホイール等の操舵部材1の操舵力を伝達するステアリングシャフト2を備えている。
【0016】
ステアリングシャフト2は、操舵部材1に連結されたコラムシャフト3と、コラムシャフト3に自在継手4を介して連結されたインターミディエイトシャフト5と、インターミディエイトシャフト5に自在継手6を介して連結されたピニオンシャフト7とを備えている。
また、ステアリング装置100は、ピニオンシャフト7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有する転舵軸としてのラックシャフト8とを備えている。ピニオンシャフト7およびラックシャフト8を含むラックアンドピニオン機構によって、転舵機構A1が構成されている。ラックシャフト8は、車体側部材9に固定されたハウジング10によって、車両の左右方向に沿う軸方向(紙面とは直交する方向)に移動可能に、支持されている。ラックシャフト8の各端部は、図示していないが、対応するタイロッドおよび対応するナックルアームを介して対応する転舵輪に連結されている。
【0017】
コラムシャフト3は、操舵伝達軸を提供する伸縮シャフトとしての第1コラムシャフト11と、第1コラムシャフト11と同軸上に連結れさた第2コラムシャフト12とを備えている。第1コラムシャフト11は、スプライン嵌合を用いて同伴回転可能に且つ衝撃吸収時にのみに軸方向X1に相対摺動可能に嵌合された、筒状のアウターシャフトであって例えばアッパーシャフトである第1シャフト13と、例えばロアーシャフトである第2シャフト14とを有している。
【0018】
本実施形態では、第1シャフト13がアッパーシャフトであり、第2シャフト14がロアーシャフトである場合に則して説明するが、第1シャフトがロアーシャフトであり、第2シャフトがアッパーシャフトであってもよい。
また、第2コラムシャフト12は、第2シャフト14と同伴回転可能に連結された入力シャフト15と、第1の自在継手4を介してインターミディエイトシャフト5の第1の端部5aにトルク伝達可能に連結された出力シャフト16と、入力シャフト15および出力シャフト16を相対回転可能に連結するトーションバー17とを有している。一方、インターミディエイトシャフト5の第2の端部5bは、第2の自在継手6を介してピニオンシャフト7にトルク伝達可能に連結されている。
【0019】
コラムシャフト3は、車体側部材18,19に固定されたステアリングコラム20によって、図示しない軸受を介して回転可能に支持されている。
ステアリングコラム20は、軸方向X1に相対移動可能に嵌め合わされた筒状のアッパージャケット21および筒状のロアージャケット22と、ロアージャケット22の軸方向下端に連結されたハウジング23とを備えている。ハウジング23内には、操舵補助用の電動モータ24の動力を減速して出力シャフト16に伝達する減速機構25が収容されている。
【0020】
減速機構25は、電動モータ24の回転軸(図示せず)と同行回転可能に連結された駆動ギヤ26と、駆動ギヤ26に噛み合い出力シャフト16と同伴回転する被動ギヤ27とを有している。駆動ギヤ26は例えばウォーム軸からなり、被動ギヤ27は例えばウォームホイールからなる。
ステアリングコラム20は、車両後方側のアッパー固定ブラケット28および車両前方側のロアー固定ブラケット29を介して、車体側部材18,19に固定されている。
【0021】
ステアリングコラム20のハウジング23に固定されたロアーコラムブラケット30が、車体側部材19に固定されたロアー固定ブラケット29に、チルト中心軸31を介して回動可能に支持されている。これにより、ステアリングコラム20およびステアリングシャフトは、チルト中心軸31を支点として回動可能(チルト可能)となっている。これにより操舵部材1の位置を調整できるようになっている(いわゆるチルト調整)。
【0022】
アッパー固定ブラケット28は、車体側部材18から下方に突出する固定ボルト(スタッドボルト)32と、当該固定ボルト32に螺合するナット33と、アッパー固定ブラケット28に離脱可能に保持されたカプセル34とを用いて、車体側部材18に固定されている。
ステアリングコラム20のアッパージャケット21には、図示しないディスタンスブラケットが固定されている。そのディスタンスブラケットとアッパーの固定ブラケット28とが、図示しないロック機構を介してロックされることにより、ステアリングコラム20の位置が車体に対して固定されて、操舵部材1の位置が固定されるようになっている。
【0023】
インターミディエイトシャフト5は、例えば外軸からなるアッパーシャフト35と、例えば内軸からなり、アッパーシャフト35と軸方向に相対摺動可能に且つ同伴回転可能にスプライン嵌合された筒状のロアーシャフト36とを備えている。
図2は伸縮シャフトとしての第1コラムシャフト11の概略断面図である。
図3は第1コラムシャフト11の分解斜視図である。
図2および
図3に示すように、第1コラムシャフト11は、嵌合孔13aを有するアウターシャフトであるアッパー側の第1シャフトシャフト13と、第1シャフト13の嵌合孔13aに軸方向X1に摺動可能にスプライン嵌合されたインナーシャフトであるロアー側の第2シャフト14とを備えている。
【0024】
図2に示すように、第1シャフト13の嵌合孔13aの内周13bには、雌スプライン部40が形成されている。
図2および
図3に示すように、第2シャフト14の外周14aには、軸方向X1に離隔して配置され互いの間に位相差が設けられた第1スプライン部としての第1雄スプライン部41と第2スプライン部としての第2雄スプライン部42が形成されている。また、第2シャフト14は、一対の雄スプライン部41,42間に配置されて捩じり変形させられた塑性変形部43を備えている。
【0025】
第2シャフト14は、両雄スプライン部41,42間に周溝44を形成する周溝形成部45を備えており、その周溝形成部45に、塑性変形部43が配置されている。具体的には、図示していないが、第2シャフト製造用中間体の各雄スプライン部にそれぞれスプライン嵌合する一対のねじり治具を相対回転させることにより、両雄スプライン部間の周溝形成部を捩じり変形させて塑性変形部を形成し、第2シャフト14を製造する。
【0026】
図4に示すように、第2シャフト14の第1雄スプライン部41の第1雄スプライン歯41Tが、一方の回転方向Y1側の歯面で第1シャフト13の雌スプライン部40のスプライン溝40G(具体的にスプライン溝40Gを区画する雌スプライン歯40Tの歯面)に係合している。また、
図5に示すように、第2シャフト14の第2雄スプライン部42の第2雄スプライン歯42Tが、他方の回転方向Y2側の歯面で第1シャフト13のスプライン溝40G(具体的にスプライン溝40Gを区画する雌スプライン歯40Tの歯面)に嵌合している。
【0027】
再び
図2を参照して、第1シャフト13および第2シャフト14の嵌合長L1の中央位置P1は、周溝形成部45に配置されている。また、第1コラムシャフト11(伸縮シャフト)の使用状態において、
図6に示すように、第1シャフト13および第2シャフト14の嵌合長L1が最小(L1=最小値L1S)となる第1コラムシャフト11(伸縮シャフト)の伸長状態で、第1雄スプライン部41および第2雄スプライン部42が、両シャフト13,14のスプライン嵌合に寄与している。
【0028】
本実施形態によれば、伸縮シャフトとしての第1コラムシャフト11において、第2シャフト14が、ねじりによる塑性変形部43の軸方向X1の両側に、互いに位相差を有する第1雄スプライン部41および第2雄スプライン部42を設けている。これら第1雄スプライン部41および第2雄スプライン部42が、第1シャフト13にスプライン嵌合するので、第1シャフト13および第2シャフト14間の回転方向のガタを抑制して異音の発生を抑制することができる。第2シャフト14自体にねじりによる塑性変形部43を設けることで、両雄スプライン部41,42の間に位相差を設けるので、特許文献1のようなトーションバー等の別部品が不要である。したがって、部品点数および組立工数の削減を通じて製造コストを安くすることができる。
【0029】
また、塑性変形部43が周溝形成部45に設けられるので、容易にねじり変形による塑性変形部43を設けることができて、製造し易い。
また、第1シャフト13および第2シャフト14の嵌合長L1の中央位置P1が周溝形成部45に配置されているので、使用時に当該伸縮シャフト(第1コラムシャフト11)が伸縮しても、両雄スプライン部41,42を嵌合に寄与させ易くなり、ガタを抑制し易くすることができる。
【0030】
また、使用状態では、当該伸縮シャフト(第1コラムシャフト11)の伸縮に拘らず、両雄スプライン部41,42をスプライン嵌合に寄与させることができるので、確実にガタを抑制することができる。
また、安価で静粛なステアリング装置100を実現することができる。
次いで、
図7は本発明の別の実施形態の伸縮シャフトとしての第1コラムシャフト11Xの概略分解断面図を示している。
図7を参照して、本実施形態が、
図2の実施形態と主に異なるのは、下記である。
【0031】
すなわち、
図2の実施形態では、インナーシャフトである第2シャフト14に位相差を有する第1雄スプライン部41および第2雄スプライン部42と、両雄スプライン部41,42間の周溝形成部45に設けられた塑性変形部43とを備えている。
これに対して、本実施形態では、アウターシャフトである第1シャフト13Xに、位相差を有する第1雌スプライン部51および第2雌スプライン部52と、両雌スプライン部51,52間の周溝形成部55に設けられた塑性変形部53とを備えている。第1シャフト13Xの第1雌スプライン部51および第2雌スプライン部52が、インナーシャフトである第2シャフト14Xの外周14aの雄スプライン部50にスプライン嵌合する。
【0032】
周溝形成部55では、筒状の第1シャフト13Xの内周13bおよび外周13cの少なくとも一方に、周溝541および/または542を形成している。すなわち、本実施形態では、内周13bに周溝541を形成し、外周13cに周溝542を形成しているが、内周13bの周溝541および外周13cの周溝542の何れか一方を廃止してもよい。
本実施形態においても、
図2の実施形態と同じ効果を奏することができ、安価で静粛な伸縮シャフト(第1コラムシャフト11X)およびステアリング装置(図示せず)を実現することができる。
【0033】
その他、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば前記実施形態では、衝撃吸収時のみに伸縮シャフト(第1コラムシャフト11;11X)が収縮するタイプであったが、本発明をいわゆる常時摺動タイプの伸縮シャフト(操舵伝達軸)である例えばインターミディエイトシャフト5に適用してもよい。その他、本発明の請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
【符号の説明】
【0034】
1…操舵部材、2…ステアリングシャフト、5…インターミディエイトシャフト(操舵伝達軸)、11;11X…第1コラムシャフト(伸縮シャフト。操舵伝達軸)、13;13X…第1シャフト、13a…嵌合孔、13b…内周、13c…外周、14;14X…第2シャフト、14a…外周、40…雌スプライン部、40G…スプライン溝、40T…雌スプライン歯、41…第1雄スプライン部(第1スプライン部)、41T…第1雄スプライン歯、42…第2雄スプライン部(第2スプライン部)、42T…第2雄スプライン歯、43…塑性変形部、44…周溝、45…周溝形成部、50…雄スプライン部、51…第1雌スプライン部(第1スプライン部)、52…第2雌スプライン部(第2スプライン部)、53…塑性変形部、541,542…周溝、55…周溝形成部、L1…嵌合長、L1S…(嵌合長の)最小値、P1…(嵌合長の)中央位置