特許第6012023号(P6012023)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6012023
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】車両の輸送のためのコンテナ
(51)【国際特許分類】
   B65D 88/12 20060101AFI20161011BHJP
【FI】
   B65D88/12 E
【請求項の数】14
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-533207(P2013-533207)
(86)(22)【出願日】2011年10月13日
(65)【公表番号】特表2013-540664(P2013-540664A)
(43)【公表日】2013年11月7日
(86)【国際出願番号】EP2011067851
(87)【国際公開番号】WO2012049231
(87)【国際公開日】20120419
【審査請求日】2014年9月25日
(31)【優先権主張番号】102010042510.9
(32)【優先日】2010年10月15日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】503276470
【氏名又は名称】ドイチェ ポスト アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
(72)【発明者】
【氏名】コールグリューベル,スヴェン
【審査官】 二ッ谷 裕子
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第01707505(EP,A1)
【文献】 英国特許出願公開第02246337(GB,A)
【文献】 特開平04−006075(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 88/00 − 90/66
B63B 25/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
略立方形であるとともに第1端面(30)、第2端面(40)、2つの長手側部(50)、底部(20)および頂部(10)を有し、すなわち第1端面(30)と、底部(20)を構成する床要素(5)と、上部構造(80)であって、前記床要素に対し移動可能であるとともに第2端面(40)、二つの長手側部(50)および頂部(10)からなるものと、を有するコンテナ(1)であって、
前記第2端面(40)上において、前記床要素(5)は支持要素(25)を有し、前記コンテナ(1)は前記第1端面(30)において、一度持ち上げられると、該支持要素上で移動可能となり、コンテナ(1)の前記第1端面(30)上に、閉鎖要素(31・36・37)によって閉じることが可能な可閉開口部(35)を設け、前記頂部(10)および前記長手側部(50)への中間部品(14・54)を、頂部(10)と長手側部(50)との間に挿入可能とすることで、上部構造(80)を長手方向に延伸可能とし、前記長手側部(50)および頂部(10)はそれぞれ二つの部品で構成され、前記部品は中間部品(14・54)を挿入するために分割可能とされ、
前記コンテナ(1)は、前記第1端面(30)に傾斜路(31)を有し、前記コンテナ(1)は、付加的な傾斜路を収容し、前記付加的な傾斜路は前記第1端面(30)の傾斜路(31)の延伸に使用可能である、コンテナ(1)。
【請求項2】
前記第2端面(40)、すなわち前記第1端面(30)の反対側を向く端面において、前記上部構造(80)が、コンテナ(1)の前記底部(20)の下縁へと延伸する支持ローラー(60)を有するとともに、前記両方の長手側部(50)において、コンテナ(1)の前記床要素(5)上を転動可能なガイドローラー(55)を有し、前記上部構造が、前記支持ローラー(60)および前記ガイドローラー(55)の上において、床要素(5)に対し移動可能である、請求項1に記載のコンテナ(1)。
【請求項3】
前記上部構造(80)を、前記床要素(5)から持ち上がらないように締止要素(70)によって前記床要素(5)へと、締止する、請求項1または請求項2に記載のコンテナ(1)。
【請求項4】
前記上部構造(80)が閉じられている場合に、該上部構造を、前記床要素(5)に関連する位置へと、凹部(59)へ延伸するピン(26)によって固定可能とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコンテナ(1)。
【請求項5】
前記第1端面(30)の傾斜路(31)は、一方ではコンテナ(1)内へと旋回し底部(20)に対し略垂直な位置に固定可能とし、また一方では外側へ旋回し床要素(5)への乗り入れ傾斜路として機能することを可能とする、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコンテナ(1)。
【請求項6】
前記可閉開口部(35)を、上方へ回動可能であるとともに前記閉鎖要素として機能するハッチ(36)によって閉じることを可能とする、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のコンテナ(1)。
【請求項7】
前記可閉開口部(35)を、前記閉鎖要素として機能する開き扉(37)によって閉じることが可能となる、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のコンテナ(1)。
【請求項8】
前記可閉開口部(35)を、前記閉鎖要素として機能する前記第1端面(30)の傾斜路(31)によって閉じることが可能となる、請求項5に記載のコンテナ(1)。
【請求項9】
通関目的のためのセキュリティシールを可閉開口部(35)の閉鎖要素上に設ける、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のコンテナ(1)。
【請求項10】
床要素(5)は、その上を車両が走行可能な適切に穿孔された乗り入れ手段(29)を有し、車両を乗り入れ手段(29)上へと固定可能とする、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のコンテナ(1)。
【請求項11】
前記支持要素(25)がそれ自身の周囲を回転可能なように形成される、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のコンテナ(1)。
【請求項12】
長手側の一方において、前記床要素(5)は、産業用フロアトラックの荷揚げ要素のためのフォーク入口(21)を有する、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のコンテナ(1)。
【請求項13】
前記コンテナ(1)の前記頂部(10)上にクレーンラグ(11)が設けられ、これによってコンテナ(1)を持ち上げることを可能とする、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のコンテナ(1)。
【請求項14】
アルミニウム合金製の要素を有する、請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のコンテナ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は乗物の輸送のためのコンテナに関し、該コンテナは略立方形であるとともに第1端面、第2端面、2つの長手側部、底部および頂部を有する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両、特に自動車は多く、時には長距離にわたって、輸送される。この過程において、車両を損傷から保護する必要がある。これは特に非常に高価な車両、換言すれば例えばレーシングカー、クラッシクカー、プロトタイプ、展示車両または他の希少な車両の場合である。さらに、特にプロトタイプは許可の無い人に見られることから遮蔽される必要がある。この理由から車両はますます頻繁にコンテナ内で輸送されつつある。
【0003】
上記の形式のコンテナは既知であるとともに、例えばISO668において標準化されている。これらは10フィート、16フィート、20フィートおよび40フィートのコンテナとして利用可能ないわゆる海上貨物コンテナであり、例えば自動車の輸送に適しており用いられる。このようなコンテナは非常に頑丈な構造を有するが、それは固有の高い重量を有している。この理由から、このようなコンテナは空輸には適さない。上に例を列挙した特別な車両の空輸の重要性は、近年大幅に増大している。車両が空路で輸送される場合、まず、例えば、前記の形式のコンテナに入れ、空港に運ばれ、適切な航空機への積載が行われる必要がある。この目的のために、車両をコンテナから降ろして航空機パレットに積載する必要がある。これは追加の積載作業を要するだけでなく、損傷のリスクをも伴う。許可の無い人に見られないように遮蔽されている車両の場合、この再積載手順は追加の作業を伴う。前記のような車両の輸送のためのコンテナの別の欠点は、多くの車両の幅よりもわずかに大きいだけという限られた内幅である。これは、車両がコンテナに乗り入れられる際に、車両の損傷を容易に起こしうる。同様に、自動車のドアは、コンテナの限られた内幅のためにコンテナ内では全開することができず、ドアを開くとコンテナの内壁とぶつかるため、容易に損傷しうる。さらに、ドアを限られた程度でしか開けないので、自動車の乗り降りは、車両を積載する人員にとって不便である。車両をコンテナ内での移
動に対し固定する必要がある。これは通常、車両の車輪の固定によってなされる。コンテナの小さい内幅のため、これは、特に積載されている車両の搭載開口部の反対側の端部において、非常に困難である。
【0004】
特許文献1において、自動車の輸送に特に適した多目的コンテナが開示されている。該コンテナは、端面の1つにおける通常積載開口部に加えて、ドアの形態の開閉可能な側壁を有する。車両のドアがコンテナの側部ドアと同じ高さとなるようにして車両がコンテナに乗り入れた場合、コンテナの対応する側部ドアを開いておけば、車両ドアを容易に完全に開くことができる。これはさらにコンテナに乗り入れた車両の固定も容易である。しかし、安定性のために、コンテナの側壁をコンテナの全長を超えて開くように設計することはできない。むしろ、コンテナの個々の開口部の間の壁部に支持部材を恒久的に設置する必要がある。積載される車両によっては、車両ドアの開放時にはまだこれらの支持部材とぶつかりうる。いずれにせよ、少なくとも、コンテナの端面の積載開口部にフレームが設けられ、車両をコンテナに積載する際の損傷のリスクという欠点は依然として存在する。さらに、このコンテナは、その重量および寸法のために空輸に適さないという点で不利である。
【0005】
特許文献2において車両の輸送のためのコンテナが開示されており、該コンテナは略立方形であり、第1端面および第2端面、2つの長手側部、底部および頂部を有する。よって、該コンテナは第1端面、底部を構成する床要素、および床要素に対し移動可能であるとともに少なくとも第2端面、2つの長手側および頂部からなる上部構造を有する。
【0006】
このコンテナの体積は固定かつ変更不能であり、例えば特に長いシャシーの車両を輸送するために延長することができない。
【0007】
特許文献3において、貨物コンテナのための拡張モジュールが開示されている。標準的貨物コンテナは端面の1つにおいて開き扉を有し、該扉はコンテナの各側壁に位置するヒンジ上を回動する。この特許出願は、これらのヒンジに取り付け可能な拡張モジュールを提案している。ここで実施形態の1つにおいて、2つの拡張モジュールを設けることができ、該拡張モジュールは個々の開き扉の代わりに、コンテナの側壁に回動可能に取り付けられ、一方へと回動してコンテナを開くことができるドア等のようにコンテナを閉じることができる。別の実施形態において、コンテナのドアヒンジに取り付け可能な立方形の拡張モジュールを設けることが提案される。元の開き扉を、例えばその最大開放位置として、コンテナに残しておくことが可能である。端面の1つにおいて、拡張モジュールは、それ自体の開口部に面する2つの開き扉を有する。このコンテナは延長可能であるが、その重い構造および形状のために空輸には適していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】欧州特許出願公開第0319974号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第1707505号明細書
【特許文献3】英国特許出願公開第2246337号明細書
【発明の概要】
【0009】
よって、本発明の目的は、車両の輸送のためのコンテナの提供であって、該コンテナは空路、海路および陸路での輸送に適するとともに、輸送される車両の、特に積載および積み下ろしの際の損傷のリスクを最小化するものである。この状況では、陸路、海路および/または空路の輸送の組み合わせにおいても、コンテナからの車両の積み下ろしを必要としない。さらに、該コンテナは車両を許可の無い人に見られないよう遮蔽することを可能にしうる。
【0010】
この目的は本発明により、独立請求項1の特徴を有するコンテナによって達成される。コンテナの有利な改良は従属請求項2〜17でなされる。
【0011】
本発明の1つの様相は、略立方形であるとともに、第1端面、第2端面、2つの長手側部、底部および頂部を有するコンテナの提供であって、該コンテナは第1端面、底部を構成する床要素、および、第2端面、2つの長手側部および頂部からなる上部構造を有する。好ましくは、上部構造は床要素に対し移動するように配置される。積載人員は、床要素の少なくとも大部分が上部構造によって覆われないように、積載側の反対側へと上部構造を移動させることができる。そして、コンテナの側部に当たり車両が損傷するリスクなしに車両を床要素上に乗り入れることができる。積載人員は、自動車のドアをコンテナの内壁と接触させることなく、外に出るために自動車のドアを全開することができる。さらに、自動車のドアに加えて例えばフードやトランクをも開くことができる。自動車のハンドルが左右どちらにあるかに関らず、常に同じ方向、つまり前方へと積載することができる。積載人員が車両を床要素に固定するのに充分なスペースがある。車両が床要素に固定されれば、上部構造を再び、床要素の上方へと摺動させることができる。積載側としての第1端面が閉じられたあと、コンテナが閉じられる。そして、このコンテナは車両とともに飛行機、トラック、列車または船で輸送でき、あるいは海路または陸路輸送のための従来の海上貨物コンテナに入れることができる。
【0012】
有利な実施形態において、コンテナの第2端面は支持要素を有し、これによって、例えばフォークリフト等の産業用フロアトラックによってコンテナの第1端面が持ち上げられると、例えば海貨物コンテナへと移動および摺動することができる。
【0013】
前記コンテナは完全に閉じることができる。第1端面、積載側に、再閉鎖可能な閉鎖要素で閉じることが可能な開口部がある。この閉鎖要素はハッチもしくは1または複数の扉板を有する開き扉でありうる。アコーディオンドアやローラーシャッター等の他の適当な閉鎖要素も考えられる。
【0014】
別の有利な実施形態において、積載側としての第1端面は、乗り入れ傾斜路として構成される壁部からなる。この傾斜路は、旋回可能に床要素に接続される第1端部、および第2上側端部を有する。コンテナの積載のために、該傾斜路は、床要素への旋回可能接続に沿ってその上端が地面に接触するまで旋回する。そして、傾斜路を経て車両をコンテナに入れることができる。コンテナを積載し車両をコンテナ内に固定した後で、傾斜路を床要素への旋回可能接続に沿って第1の旋回動作と逆向きに略90°旋回させることで略垂直位置に配置し、コンテナの第1端面を閉じることができる。傾斜路を、コンテナの側壁および/または頂部および/または床要素へと固定可能とすることが有利である。重量を抑えるために、傾斜路をアルミニウム合金で作成することができる。もちろん、例えば鋼等の他の適した材質も考えられる。ここで、傾斜路自体によって閉鎖要素を構成することができる。しかし、傾斜路を床要素に略垂直な位置に折り畳むとともにさらなる閉鎖要素によってコンテナを閉鎖可能とするようにコンテナを構成することもできる。
【0015】
別の有利な実施形態において、コンテナに、傾斜路の延長として、特に低いシャシー地上高の車両の積載を可能とする、さらなる傾斜路を床構造において設けることができる。
【0016】
特に脆い車両を輸送する場合、コンテナの壁部および閉鎖要素を隔離することで、隔離しなかった場合のようにコンテナ内で起こりうる気候変動を低減することができる。温度および湿度の変動は、例えば輸送される車両上での結露の原因となりうるため、これは特定の形式の車両では望ましくないとともに避けるべきである。
【0017】
好ましい実施形態において、コンテナ内に、車両を自身のエンジン動力で動かす必要なく車両をコンテナの上および/または中に引き込むことができるケーブルウインチを設ける。好ましくは、このケーブルウインチを床要素に取り付ける。ケーブルウインチを手動で操作する場合、コンテナを全ての用途に用いることができ、ケーブルウインチによる積載は外部に動力源を要しないことを意味する。
【0018】
別の有利な実施形態において、コンテナは、アルミニウム合金からなる外形および金属シートからなる。この材質は軽量でなおかつ頑丈であるという利点を有する。しかし、他の軽量かつ頑丈な材質、例えばプラスチックや複合材料を、同様に、特に上部構造に考えることもでき、それによって特に床要素を鋼で作成することができる。それは床要素を腐食から保護するのに有利であることが判明している。これは、防錆材料の選択だけでなく、例えばコーティングや亜鉛メッキ等の腐食保護を供する適当な処理の適用によっても達成することができる。
【0019】
本発明の他の利点、特徴および実際的な構成は、従属請求項および以下に示す図に基づく好ましい実施形態の提示によって保証される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】まっすぐな壁部、閉じた上部構造および閉鎖要素としての開き扉を有するコンテナの斜視図。
図2】傾斜された壁部、閉じた上部構造および閉鎖要素としてのハッチを有するコンテナの斜視図。
図3】傾斜された壁部、および開かれるとともに部分的に格納された上部構造を有するコンテナの斜視図。
図4】傾斜されるとともに延伸された壁部、閉じた上部構造および閉鎖要素としてのハッチを有するコンテナの斜視図。
図5】傾斜された壁部、閉じた上部構造および閉鎖要素としての開き扉を有するコンテナの斜視図。
図6】まっすぐな壁部を有するコンテナの第2端面を示す図。
図7図6中の細部Xの拡大図。
図8図2中A−A矢視断面図。
図9図1中の細部Lの拡大図。
図10図1中の細部Iの拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、閉じた上部構造80を有する本発明に係るコンテナ1の斜視図である。コンテナの閉じた頂部10を見ることができる。頂部は、板金または例えばアルミニウム合金やプラスチック等の軽量な素材で作成されるパネルで覆われうる。頂部を覆うことは、コンテナ1内に配置される車両が、雹や落下物等の異物に上から打たれることによる損傷から最適に保護される、という利点を有する。別の実施形態においては、頂部10は、フレームの要素の間に取り付けられる防水布によって閉じられる。別の実施形態においては、フレームの要素の間に開いた頂部10が設けられる。4つのクレーンラグ11が頂部10に取り付けられる。フォークリフトまたはクレーンのための持ち上げ機構をこれらのクレーンラグに取り付けることができ、これによってコンテナ1を持ち上げることができる。コンテナ1の底部20の2つの端面40において、コンテナ1が第1端面30において持ち上げられた際にコンテナがその上で転がることができるローラー25が設けられる。さらに、コンテナ1の一方の長手側部50に、2つのフォーク入口21が見られる。これらのフォーク入口はコンテナ1の床要素5に配置される。これにフォークリフトの枝を挿入し、コンテナを持ち上げることができる。第1端面30を経てコンテナ1への積載が可能であり、第1端面30は開き扉37によって閉じられる可閉開口部35を有する。開き扉3
7の扉板はヒンジ38によってコンテナ1の長手側部50へと繋止される。ドア37は、ドアを施錠可能であるとともに通関目的のためのセキュリティシールとして形成することが可能な錠39を有する。
【0022】
図2は、閉じた上部構造80を有する本発明に係るコンテナ1の第2実施例を示す斜視図である。この実施例において、端面30・40および長手側部50の壁部は、上側の領域においてコンテナの中途部に向けて傾斜される。車両はしばしば上側の領域においてより狭い輪郭を有するので、壁部が傾斜されていても、大半の車両の型はコンテナ1へと運び込むことができる。上側の領域のコンテナ壁部の上部の傾斜は、コンテナが航空機の貨物室の輪郭に適合し、その結果より多くのコンテナを1つの航空機で輸送できるという利点を有する。第1端面30を経てコンテナ1への積載が可能であり、第1端面30はハッチ36によって閉じられる可閉開口部35を有する。ハッチ36はヒンジ38によって上部構造80の頂部10へと繋止される。コンテナ1の可閉開口部35の閉鎖要素36・37の形状は、コンテナ壁部の輪郭に依存しないので、適当な実施例を所望のように組み合わせることができる。ハッチは錠39を有し、これによって施錠することができる。この錠は通関目的のためのセキュリティシールとして形成することができる。
【0023】
図3は、開放された上部構造80を有するコンテナ1の斜視図である。コンテナ1の床要素5は、穿孔された板金で作成される乗り入れ傾斜路29を有する。ここで、穴の形状および間隔は、穴に適当な固定手段を取り付けやすいように選択される。第1端面30において、傾斜路31が床要素5に旋回可能に接続される。図2において、傾斜路31はコンテナ1の前方の地面へと開かれることで、車両を床要素5の乗り入れ手段29へと乗り入れることができる。作業人員は常に車両のドアを開き、自動車ドアを損傷することなく容易に車両に乗り降りすることができる。床要素5の長手側はラグ23を有し、これによって航空機、船、海上コンテナまたはトラック等の所与の輸送手段内でコンテナ1を繋止固定することができる。
【0024】
図4は、延伸された上部構造80を有するコンテナの閉鎖位置での斜視図である。上部構造の延伸のために、長手側部50および頂部10はそれぞれ2つのパーツに形成される。該パーツは中間部品14・54を挿入するために分離することができる。これによって床要素5を同じサイズに留めたままで上部構造80を延長し、特に長いシャシーの車両を輸送することが可能となる。特に長いシャシーを地面にぶつかるリスクを冒さずにこのような車両を積載するために、傾斜路31を適当な追加要素によって延長することができる。有利な実施形態においては、これらの追加要素を輸送の間に上部構造80の図示しない屋根に収容することができる。さらに、特に低いシャシー地上高の車両を積載する場合は、床要素5に取り付けられる傾斜路31より長い傾斜路を用いることが有利である。
【0025】
図5は、閉じた上部構造80を有する本発明に係るコンテナ1の斜視図である。図5に示す実施例において、第1端面30を経てコンテナ1への積載が可能であり、第1端面30は2板開き扉37によって閉じられる可閉開口部35を有する。扉板はヒンジ38によってコンテナ1の長手側部50へと繋止される。扉37は錠39を有し、これによって施錠することができる。この錠は通関目的のためのセキュリティシールとして形成することができる。
【0026】
図5に示すコンテナ1の実施例は、ラグ23が長手側部50だけでなく端面30・40にも設けられている床要素5を有する。ここで、ラグ23の配置は、ハッチ36または扉37を有するコンテナ1の実施例に依存しない。開き扉37は1板開き扉として形成することもできる。ここで、同様に、例えばアコーディオンドアやローラーシャッター等の他の適当な閉鎖手段を用いてのコンテナ1の可閉開口部35の閉鎖も考えられる。
【0027】
図6は、コンテナ1の第2端面40の図である。コンテナ1が第1端面30において持ち上げられると、コンテナ1は、第2端面40において床要素5に取り付けられる3つのダブルローラー25上を移動可能である。上部構造80は床要素5に対し、ガイドローラー55および支持ローラー60の上を移動可能である。第2端面40において、コンテナ1は、例えばドアやハッチ等の適当な閉鎖要素によって閉じることができる追加のアクセスモダリティ41を有しうる。これによって、第2端面40の方向に面している積載された車両の前方または後方への移動が容易になる。この追加のアクセスモダリティ41は錠は錠42を有しうるものであり、これによってコンテナは追加のアクセスモダリティ41を有していたとしても施錠可能に形成される。
【0028】
図7図6の細部Xである。床要素5のフレーム22は長手方向の輪郭28を有し、側部50に取り付けられるガイドローラー55が該輪郭において走行可能である。輪郭28は、負のy方向の休み面に遭遇するとともに、横へx方向に、上方へy方向に走行するように形成される。ガイドローラーは、長手側部50のフレーム52を経て上部構造80に接続される。さらに、上部構造80は地面に対し支持ローラー60上で支持される。
【0029】
図8は、図2のコンテナ1のA−A矢視断面図である。コンテナ1の底部20は乗り入れ手段29によって、コンテナ1の内側へ向かって形成される。乗り入れ手段29は、車両のための固定手段が容易に固定可能な、穿孔された板からなる。乗り入れ手段29の間において、底部20は、例えば車両の固定手段を使用しない際にその中で輸送するためのトレー27を有する。このトレー27は、図示しない閉鎖要素によって閉じることができる。底部20は、乗り入れ手段の間で開くことができる。しかし、乗り入れ手段に加えて、もしくは乗り入れ手段の間にのみ、底部を装着するか、あるいは例えば防水布を用いる等の他の方式で閉じることも可能である。
【0030】
図9図1中の細部Lを示す。長手側のフレーム52において、上部構造80を閉じた場合にコンテナ1の床要素5上に位置するピン26を収容する凹部59が設けられ、閉じられた状態での持ち上げに対し上部構造80を固定する。端面30・40はまた、航空機、船、海上コンテナまたはトラック等の輸送手段内においてコンテナ1を固定するためのラグ23を有する。
【0031】
図10図1中の細部Iである。上部構造80は固定ボルト70によって、床要素5に対して固定される。棒71によって、固定ボルト70が意図せず緩まないように固定される。
【符号の説明】
【0032】
1 コンテナ
5 床要素
10 頂部
11 クレーンラグ
13 覆い
14 中間部品
20 底部
21 フォーク入口
22 フレーム
23 ラグ
25 ローラー
26 ピン
27 トレー
28 輪郭
29 乗り入れ手段
30 第1端面
31 傾斜路
35 可閉開口部
36 ハッチ
37 開き扉
38 ヒンジ
39 錠
40 第2端面
41 追加のアクセスモダリティ
42 錠
50 長手側
52 フレーム
54 中間部品
55 ガイドローラー
59 凹部
60 支持ローラー
70 固定ボルト
71 棒
80 上部構造
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10