(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
[コンベヤチェーン1(第一実施形態)]
先ず、本発明を具現化する、第一実施形態に係るコンベヤチェーン1の構成について、
図1乃至
図6を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、
図1(b)、および
図2乃至
図6の上下方向をコンベヤチェーン1の上下方向と規定して記述する。
また、
図1、および
図3乃至
図6の矢印Aの方向を搬送方向と規定して記述する。
【0017】
本実施形態におけるコンベヤチェーン1は、例えば、工場の生産ラインなどにおいて、複数の部品や完成品などを収納するバケット100(例えば、
図4を参照)を、所定位置まで搬送するための手段として備えられるものであって、前記バケット100を搬送するための動力は、噛合するスプロケット51(例えば、
図3を参照)を介して伝達される。
コンベヤチェーン1は、
図1に示すように、主にチェーン本体2や、複数の受け部材3・3・・・などにより構成される。
【0018】
チェーン本体2は、コンベヤチェーン1の本体部となる部位である。
チェーン本体2は、
図1(a)に示すように、複数の外側リンクプレート21・21・・・や、内側リンクプレート22・22・・・や、チェーンローラー23・23・・・や、ローラーピン24・24・・・などにより構成される。
【0019】
外側リンクプレート21は、後述する内側リンクプレート22と同様に、チェーン本体2の基幹となる部材である。
外側リンクプレート21は、第一外側リンクプレート(第一リンクプレート)21A、または第二外側リンクプレート(第二リンクプレート)21Bにより構成される。
【0020】
第一外側リンクプレート21Aは、搬送方向(矢印Aの方向、以下同じ)に延出する略角丸長方形状の板状部材により構成され、例えば本実施形態においては、水平方向に延出し、且つ垂直平面と平行に配設される。
【0021】
一方、第二外側リンクプレート21Bは、基部21aおよび舌片部21bにより構成される。
前記基部21aは、搬送方向に延出し、第一外側リンクプレート21Aと略同等な形状に形成される。また、舌片部21bは、略矩形板状に形成され、基部21aの延出方向との直交方向における一方側の縁部(本実施形態においては、上側縁部)において、前記基部21aとの直角方向、且つ第一外側リンクプレート21Aに向かって延設される。
なお、後述するように、前記舌片部21bを介して、受け部材3は第二外側リンクプレート21Bに固設される。
【0022】
そして、第二外側リンクプレート21Bは、基部21aが搬送方向との直交方向(即ち、水平方向)に第一外側リンクプレート21Aと対向し、且つ舌片部21bが該第一外側リンクプレート21A側に延出するようにして配設される。
【0023】
こうして、互いに対向して配設される第一外側リンクプレート21Aおよび第二外側リンクプレート21Bによって、一組の外側リンクプレート21・21(以下、必要に応じて「外側リンクアッセンブリー21C」と記載する)
からなる外側リンクが構成される。
【0024】
内側リンクプレート22は、前述した外側リンクプレート21と同様に、チェーン本体2の基幹となる部材である。
内側リンクプレート22は、
図1(b)に示すように、搬送方向に延出する略角丸長方形状の板状部材により構成され、例えば本実施形態においては、水平方向に延出し、且つ垂直平面と平行に配設される。
【0025】
そして、
図1(a)に示すように、二個の内側リンクプレート22・22は、互いに搬送方向との直交方向(即ち、水平方向)に対向するように配設され、一組の内側リンクプレート22・22(以下、必要に応じて「内側リンクアッセンブリー22C」と記載する)
からなる内側リンクが構成される。
【0026】
チェーンローラー23は、例えば、チェーン本体2がスプロケット51に巻回される際に、該スプロケット51と直接当接される部材である。
チェーンローラー23は、中空状の円筒部材により構成される。
【0027】
そして、チェーンローラー23・23は、
図1(a)に示すように、内側リンクアッセンブリー22Cの内側、且つ該内側リンクアッセンブリー22Cの延出方向(搬送方向)の両端部において、二個の内側リンクプレート22・22の対向方向に軸心方向を向けつつ配設され、後述するローラーピン24によって軸支される。
【0028】
ローラーピン24は、前述した複数の外側リンクアッセンブリー21C・21C・・・および内側リンクアッセンブリー22C・22C・・・を、屈曲可能に連鎖するとともに、チェーンローラー23を軸支するための部材である。
ローラーピン24は、丸棒部材により構成され、その両端部には、カシメ用の溝部が設けられている。
【0029】
ここで、外側リンクアッセンブリー21Cの延出方向の両端部には、該外側リンクアッセンブリー21Cを構成する第一外側リンクプレート21Aおよび第二外側リンクプレート21Bを同時に貫通する貫通孔21c・21cが設けられる。
また、内側リンクアッセンブリー22Cの延出方向の両端部には、該内側リンクアッセンブリー22Cを構成する二個の内側リンクプレート22・22を同時に貫通する貫通孔22c・22cが設けられる。
【0030】
そして、外側リンクアッセンブリー21Cの延出方向、即ち搬送方向の一端部(例えば上流側端部)に、内側リンクアッセンブリー22Cの延出方向、即ち搬送方向の他端部(例えば下流側端部)が、重なり合うようにして介装される。
また、外側リンクアッセンブリー21Cの搬送方向の他端部(例えば下流側端部)に、内側リンクアッセンブリー22Cの搬送方向の一端部(例えば上流側端部)が、重なり合うようにして介装される。
さらに、内側リンクアッセンブリー22Cの搬送方向の両端部に、チェーンローラー23・23が介装される。
【0031】
このような状態において、外側リンクアッセンブリー21Cの貫通孔21c、内側リンクアッセンブリー22Cの貫通孔21c、およびチェーンローラー23は、ともに同軸上に配置される。
そして、これらの貫通孔21c・22cおよびチェーンローラー23の内周部に対して、ローラーピン24が、図示せぬブッシングなどを介して貫設される。
【0032】
こうして、複数の外側リンクアッセンブリー21C・21C・・・および内側リンクアッセンブリー22C・22C・・・は、互いに交互に配設されつつ、複数のローラーピン24・24・・・によって、屈曲可能に連鎖される。
また、この際、各内側リンクアッセンブリー22Cの搬送方向の両端部には、複数のチェーンローラー23・23が、ローラーピン24・24によって、回動可能に軸支されるのである。
【0033】
ここで、例えば、外側リンクアッセンブリー21Cを、第二外側リンクプレート21Bのみによって構成することとし、該第二外側リンクプレート21Bを介して隣り合う内側リンクアッセンブリー22C・22Cが互いに連鎖されることとしてもよい。
【0034】
次に、受け部材3について説明する。
受け部材3は、コンベヤチェーン1によってバケット100を搬送する際の、該バケット100を載置するための部材である。
受け部材3は、例えば、熱可塑性樹脂や、ゴムなどの弾性部材などからなる略矩形状の板状部材により構成される。
【0035】
そして、受け部材3は、延出方向を搬送方向とし、且つ厚み方向を第一外側リンクプレート21Aおよび第二外側リンクプレート21Bの対向方向との直交方向として配設される。
つまり、受け部材3は、外側リンクアッセンブリー21Cの上部において、長手方向を搬送方向に向けつつ、上面が水平になるようにして配設される。
【0036】
ここで、受け部材3の厚み方向の中途部には、舌片部21bが嵌設される。
即ち、平面視において、受け部材3における搬送方向との直交方向の一方側(より具体的には、第二外側リンクプレート21B側)には、第二外側リンクプレート21Bの舌片部21bが嵌設される。
換言すると、受け部材3は、自身の肉厚によって舌片部21bの上下両面を覆ったサンドイッチ構造をもって、該舌片部21bと一体的に成形され、該舌片部21bに堅固に固設される。
【0037】
そして、
図1(b)に示すように、受け部材3は、舌片部21bの嵌設部において、十分な厚みを有して形成される一方、搬送方向の上流側および下流側の下面において、該搬送方向に向かって湾曲する曲面3e・3eを有して形成される。
従って、本実施形態における受け部材3においては、搬送方向の上流側および下流側の下面が、外側リンクアッセンブリー21Cまたは内側リンクアッセンブリー22Cの、搬送方向の両側端部と干渉することがないのである。
【0038】
一方、
図1(a)に示すように、舌片部21bにおいて、搬送方向の上流側および下流側の縁部には、矩形状の凹部21d・21dが形成される。
また、舌片部21bの中央部には、切欠孔21eが形成される。
【0039】
そして、受け部材3の内部において、該受け部材3の上側部および下側部は、各凹部21dの内縁部に満たされる第一の中実部3a・3aによって、上下に挟み込むように連結される。
これにより、凹部21dにおける、搬送方向との直交方向(舌片部21bの延出方向)の両側の縁部は、前記第一の中実部3aと当接されてストッパーとして機能することから、例えば、突発的な圧縮荷重や引張荷重が、受け部材3に対して、搬送方向との直交方向に付加されたとしても、舌片部21bより受け部材3が抜脱されたりするようなことはない。
【0040】
また、
図2に示すように、受け部材3の内部において、該受け部材3の上側部および下側部は、切欠孔21eの内周部(内周面によって囲まれた空間部。以下同じ)に満たされる第二の中実部3bによって連結される。
これにより、切欠孔21eの内周面は、前記第二の中実部3bと当接されてストッパーとして機能することから、前述した凹部21dと同様に、例えば、突発的な圧縮荷重や引張荷重が、受け部材3に対して、搬送方向との直交方向に付加されたとしても、舌片部21bより受け部材3が抜脱されたりするようなことはない。
【0041】
以上のように、第一実施形態におけるコンベヤチェーン1においては、凹部21d(
図1(a)を参照)および切欠孔21eが形成される舌片部21bを介して、受け部材3が、第二外側リンクプレート21Bに固設される構成となっている。
【0042】
なお、受け部材3の成形方法としては、先ず成形用金型(図示せず)のキャビティ内に舌片部21bを内挿し、次に該キャビティ内に素材を流し込み、その後加熱処理を施す。つまり、受け部材3は、舌片部21bに対して一体的に成形されるところ、
図1(a)に示すように、舌片部21bの延出端部の両側角部21f・21fは、ともに平面視円弧状に加工されている。
【0043】
従って、本実施形態においては、受け部材3を成形する際、キャビティ内に流し込まれる素材が、前記角部21f・21fの円弧に沿って十分流れやすくなっていることから、前記素材をキャビティ内に十分に行き渡らせることができ、前記素材の歩留まりの向上を図ることができるのである。
【0044】
ところで、
図1(b)に示すように、受け部材3の載置面である上面において、その延出方向(搬送方向)の両側には、前記受け部材3の厚みを前記延出方向に向かって徐々に薄くするテーパー面が各々形成される。
具体的には、受け部材3の上面において、搬送方向の上流部には、該上流側に向かって徐々に下方に傾斜するテーパー面が(以下、「上流側テーパー面3c」と記載する)が形成され、搬送方向の下流部には、該下流側に向かって徐々に下方に傾斜するテーパー面(以下、「下流側テーパー面3d」と記載する)が形成される。
【0045】
そして、
図3(a)に示すように、これらの上流側テーパー面3cおよび下流側テーパー面3dを有することにより、コンベヤチェーン1の搬送方向の上流側端部または下流側端部において、該コンベヤチェーン1がスプロケット51に噛合しながら巻回される際の、受け部材3の上面が描く軌跡は、前記スプロケット51と同軸上に配置される想定上の円形60内に収まるようになっている。
なお、前記円形60は、バケット100を搬送する際の、受け部材3の上面が描く直線状の軌跡61を接線とする円形として規定される。
【0046】
このような構成を有することで、本実施形態におけるコンベヤチェーン1によれば、搬送方向の上流側端部または下流側端部において、バケット100および受け部材3の双方に、「噛み込み」や「引っ掛かり」などによる損傷を与えることなく、該バケット100を所定位置まで搬送することができる。
【0047】
具体的には、
図3(b)に示すように、従来のコンベヤチェーン101においては、複数の矩形状の受け部材103・103・・・が、外側リンクアッセンブリー121Cの上部に、長手方向を搬送方向に向けつつ、上面が水平になるようにして配設されていた。
よって、コンベヤチェーン101の搬送方向の上流側端部または下流側端部において、該コンベヤチェーン101がスプロケット51に巻回される際、受け部材103の上面の、搬送方向の上流側端部および下流側端部は、前記スプロケット51の半径方向に脈動することとなり、前記受け部材103の上面が描く軌跡が、前記スプロケット51と同軸上に配置される想定上の円形60内に収まりきらずにはみ出すこととなる。
【0048】
その結果、
図4(b)に示すように、例えば、従来のコンベヤチェーン101・101間の乗移り部などにおいては、搬送方向の下流側のコンベヤチェーン101(以下、「下流側コンベヤチェーン101A」と記載する)に完全に乗移った直後のバケット100に向かって、スプロケット51への巻回状態より開放される直前の受け部材103(
図4(b)において、「受け部材103A」と記載する)が突入し、前記バケット100下面の搬送方向の上流側端部と、前記受け部材103上面の搬送方向の下流側端面との間で、「噛み込み」や「引っ掛かり」などが発生する場合があった。
【0049】
これに対して、
図4(a)に示すように、本実施形態におけるコンベヤチェーン1・1間の乗移り部などにおいては、搬送方向の下流側のコンベヤチェーン1(以下、「下流側コンベヤチェーン1A」と記載する)に完全に乗移った直後のバケット100に対して、スプロケット51への巻回状態より開放される直前の受け部材3(
図4(a)において、「受け部材3A」と記載する)が突入したとしても、該受け部材3の上面が描く軌跡は、前述した円形60内に収まることから、前記バケット100下面の搬送方向の上流側端部と、前記受け部材103上面の搬送方向の下流側端面との間で、「噛み込み」や「引っ掛かり」などが発生することもないのである。
【0050】
また、
図5(b)に示すように、例えば、従来のコンベヤチェーン101・101間の乗移り部などにおいて、下流側コンベヤチェーン101Aに到達する直前のバケット100は、搬送方向下流側の下端部が、偏荷重によって幾分下方に落ち込む場合がある。
そして、このような状態によるバケット100が、さらに下流側コンベヤチェーン101Aへと繰り出されて搬送されることにより、前記バケット100下面の搬送方向の下流側端部と、受け部材103(より具体的には、スプロケット51への巻回状態より開放された直後の受け部材103B)上面の搬送方向の上流側端面との間で、「噛み込み」や「引っ掛かり」などが発生する場合があった。
【0051】
これに対して、
図5(a)に示すように、本実施形態におけるコンベヤチェーン1・1間の乗移り部などにおいては、下流側コンベヤチェーン1Aに到達する直前のバケット100の、搬送方向下流側の下端部が、偏荷重によって幾分下方に落ち込み、さらに、このような状態によるバケット100が、下流側コンベヤチェーン1Aへと繰り出されて搬送されたとしても、前記搬送方向下流側の下端部が、受け部材3(より具体的には、スプロケット51への巻回状態より開放された直後の受け部材3B)の上流側テーパー面3cを摺動しつつ、該受け部材3を相対的に乗り越えることができる。
従って、バケット100下面の搬送方向の下流側端部と、受け部材3上面の搬送方向の上流側端面との間で、「噛み込み」や「引っ掛かり」などが発生することもないのである。
【0052】
さらに、
図6(b)に示すように、例えば、従来のコンベヤチェーン101にストッパー52を配設し、搬送途中のバケット100を、該ストッパー52に突き当てて停止させた場合、搬送方向の上流側に位置するスプロケット51のトルク、およびバケット100を載置する複数の受け部材103・103・・・の上面に発生する摩擦力などの影響により、前記スプロケット51とバケット100との間の領域において、コンベヤチェーン101に「弛み」が発生する場合があった。
その結果、コンベヤチェーン101の「弛み」が生じた領域においては、上方に向かって若干屈曲された状態となり、このような状態において、更にコンベヤチェーン101が搬送方向に向かって移動されることにより、バケット100下面の搬送方向の下流側端部と、受け部材103上面の搬送方向の上流側端面との間で、「噛み込み」や「引っ掛かり」などが発生する場合があった。
【0053】
これに対して、
図6(a)に示すように、本実施形態におけるコンベヤチェーン1にストッパー52を配設し、搬送途中のバケット100を、該ストッパー52に突き当てて停止させた場合においても、搬送方向の上流側に位置するスプロケット51とバケット100との間の領域において、コンベヤチェーン1に「弛み」が発生する。
その結果、コンベヤチェーン1の「弛み」が生じた領域においては、上方に向かって若干屈曲された状態となるものの、このような状態において、更にコンベヤチェーン1が搬送方向に向かって移動されたとしても、バケット100の搬送方向上流側の下端部は、受け部材3の下流側テーパー面3dを摺動しつつ、該受け部材3を相対的に乗り越えることができる。
従って、バケット100下面の搬送方向の上流側端部と、受け部材3上面の搬送方向の下流側端面との間で、「噛み込み」や「引っ掛かり」などが発生することもないのである。
【0054】
[コンベヤチェーン201(第二実施形態)]
次に、本発明を具現化する、第二実施形態に係るコンベヤチェーン201の構成について、
図7乃至
図9を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、
図7(b)、
図8、および
図9の上下方向をコンベヤチェーン201の上下方向と規定して記述する。
また、
図7および
図9においては、矢印Aの方向を搬送方向と規定して記述する。
【0055】
第二実施形態におけるコンベヤチェーン201は、前述した第一実施形態におけるコンベヤチェーン1と略同等な構成を有する一方、第二外側リンクプレート221B、および受け部材203の構成について、前記コンベヤチェーン1と相違する。
よって、以下の説明においては、主にコンベヤチェーン1(第一実施形態)との相異点について記載し、該コンベヤチェーン1との同等な構成についての記述は省略する。
【0056】
コンベヤチェーン201は、
図7(a)に示すように、主にチェーン本体202や、複数の受け部材203・203・・・などにより構成される。
前記チェーン本体202には、複数の外側リンクプレート221・221・・・が備えられる。
【0057】
外側リンクプレート221は、第一外側リンクプレート221A、または第二外側リンクプレート221Bにより構成される。
前記第一外側リンクプレート221Aは、搬送方向(矢印Aの方向、以下同じ)に延出する略角丸長方形状の板状部材により構成され、例えば本実施形態においては、水平方向に延出し、且つ垂直平面と平行に配設される。
【0058】
一方、第二外側リンクプレート221Bは、基部221aおよび舌片部221bにより構成される。
前記基部221aは、搬送方向に延出し、第一外側リンクプレート221Aと略同等な形状に形成される。また、舌片部221bは、矩形板状に形成され、基部221aの一方側の縁部(本実施形態においては、上側縁部)の延出方向中央部より、前記基部221aとの直角方向に延設される。
なお、後述するように、前記舌片部221bを介して、受け部材203は第二外側リンクプレート221Bに固設される。
【0059】
そして、第二外側リンクプレート221Bは、基部221aが搬送方向との直交方向(即ち、水平方向)に第一外側リンクプレート221Aと対向し、且つ舌片部221bが該第一外側リンクプレート221A側に延出するようにして配設される。
【0060】
こうして、互いに対向して配設される第一外側リンクプレート221Aおよび第二外側リンクプレート221Bによって、一組の外側リンクプレート221・221(以下、必要に応じて「外側リンクアッセンブリー221C」と記載する)が構成される。
【0061】
ところで、受け部材203は、例えば、熱可塑性樹脂や、ゴムなどの弾性部材などからなる略矩形状の板状部材により構成される。
また、受け部材203は、延出方向を搬送方向とし、且つ厚み方向を第一外側リンクプレート221Aおよび第二外側リンクプレート221Bの対向方向との直交方向として配設される。
つまり、受け部材203は、外側リンクアッセンブリー221Cの上部において、長手方向を搬送方向に向けつつ、上面が水平になるようにして配設される。
【0062】
ここで、
図7(b)に示すように、受け部材203の厚み方向の中途部には、舌片部221bが嵌設される。
具体的には、受け部材203の下面の中央部には、搬送方向に延出する矩形状の凸起部203aが形成される。また、凸起部203aの長手方向の寸法(
図9(a)における寸法X1)は、舌片部221bの幅寸法(
図9(a)における寸法Y1)に比べて大きくなるように設定されている(X1>Y1)。
【0063】
そして、
図9(a)に示すように、搬送方向との直交方向の一方側(より具体的には、第二外側リンクプレート221B側)より、舌片部221bが、凸起部203aに嵌設され、受け部材203は、該舌片部221bと上下に挟み込むように一体的に成形され、該舌片部221bに堅固に固設される。
これにより、
図9(b)に示すように、舌片部221bは、凸起部203aによって搬送方向の上流側と下流側、および下面を被包された状態となり、例えば、突発的な圧縮荷重や引張荷重が、受け部材203に対して、搬送方向や上方に向かって付加されたとしても、舌片部221bに対する受け部材203の位置がずれたり、または舌片部221bに対して受け部材203がめくりあがったりするようなことはない。
【0064】
一方、
図7(a)に示すように、舌片部221bの中央部には、切欠孔221eが形成される。
そして、
図8に示すように、受け部材203の内部において、該受け部材203の上側部および下側部(より具体的には、凸起部203a)は、切欠孔221eの内周部に満たされる中実部203bによって連結される。
これにより、切欠孔221eの内周面は、前記中実部203bと当接されてストッパーとして機能することから、例えば、突発的な圧縮荷重や引張荷重が、受け部材203に対して、搬送方向との直交方向に付加されたとしても、舌片部221bより受け部材203が抜脱されたりするようなことはない。
【0065】
以上のように、第二実施形態におけるコンベヤチェーン201においては、切欠孔221eが形成される舌片部221bを介して、受け部材203が、第二外側リンクプレート221Bに固設される構成となっている。
【0066】
ここで、
図7(a)に示すように、本実施形態におけるコンベヤチェーン201の舌片部221bには、前述した第一実施形態における舌片部21bのような、搬送方向の上流側および下流側の縁部に位置する矩形状の凹部21d・21dが形成されていない。
よって、コンベヤチェーン201においては、第一実施形態におけるコンベヤチェーン1に比べて、舌片部221bの加工工数が減少するため、コストの低減化を図ることができる。
【0067】
また、コンベアチェーン201においては、受け部材203の下面の中央部に凸起部203aが形成され、該凸起部203aを介して舌片部221bが嵌設される。
よって、第一実施形態におけるコンベヤチェーン1のように、受け部材3の厚みを、予め全体的に大きく設定しておく場合に比べて、コンベアチェーン201においては、受け部材203の材料を減らすことができ、コスト低減を図ることができるのである。
【0068】
[コンベヤチェーン301(第三実施形態)]
次に、本発明を具現化する、第三実施形態に係るコンベヤチェーン301の構成について、
図10乃至
図12を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、
図10(b)、
図11、および
図12の上下方向をコンベヤチェーン301の上下方向と規定して記述する。
また、
図10および
図12においては、矢印Aの方向を搬送方向と規定して記述する。
【0069】
第三実施形態におけるコンベヤチェーン301は、前述した第一実施形態におけるコンベヤチェーン1と略同等な構成を有する一方、第二外側リンクプレート321B、および受け部材303の構成について、前記コンベヤチェーン1と相違する。
よって、以下の説明においては、主にコンベヤチェーン1(第一実施形態)との相異点について記載し、該コンベヤチェーン1との同等な構成についての記述は省略する。
【0070】
コンベヤチェーン301は、
図10(a)に示すように、主にチェーン本体302や、複数の受け部材303・303・・・などにより構成される。
前記チェーン本体302には、複数の外側リンクプレート321・321・・・が備えられる。
【0071】
外側リンクプレート321は、第一外側リンクプレート321A、または第二外側リンクプレート321Bにより構成される。
前記第一外側リンクプレート321Aは、搬送方向(矢印Aの方向、以下同じ)に延出する略角丸長方形状の板状部材により構成され、例えば本実施形態においては、水平方向に延出し、且つ垂直平面と平行に配設される。
【0072】
一方、第二外側リンクプレート321Bは、基部321aおよび舌片部321bにより構成される。
前記基部321aは、搬送方向に延出し、第一外側リンクプレート321Aと略同等な形状に形成される。また、舌片部321bは、矩形板状に形成され、基部321aの一方側の縁部(本実施形態においては、上側縁部)の延出方向中央部より、前記基部321aとの直角方向に延設される。
なお、後述するように、前記舌片部321bを介して、受け部材303は第二外側リンクプレート321Bに固設される。
【0073】
そして、第二外側リンクプレート321Bは、基部321aが搬送方向との直交方向(即ち、水平方向)に第一外側リンクプレート321Aと対向し、且つ舌片部321bが該第一外側リンクプレート321A側に延出するようにして配設される。
【0074】
こうして、互いに対向して配設される第一外側リンクプレート321Aおよび第二外側リンクプレート321Bによって、一組の外側リンクプレート321・321(以下、必要に応じて「外側リンクアッセンブリー321C」と記載する)が構成される。
【0075】
ところで、受け部材303は、例えば、熱可塑性樹脂や、ゴムなどの弾性部材などからなる略矩形状の板状部材により構成される。
また、受け部材303は、延出方向を搬送方向とし、且つ厚み方向を第一外側リンクプレート321Aおよび第二外側リンクプレート321Bの対向方向との直交方向として配設される。
つまり、受け部材303は、外側リンクアッセンブリー321Cの上部において、長手方向を搬送方向に向けつつ、上面が水平になるようにして配設される。
【0076】
ここで、
図10(b)に示すように、受け部材303の厚み方向の中途部には、舌片部321bが嵌設される。
具体的には、
図12(a)に示すように、受け部材303の下面の中央部には、底面視「コ」字状の凸起部303aが、搬送方向との直交方向の一方側(より具体的には、第二外側リンクプレート321B側)に向かって開口するように形成される。
【0077】
前記凸起部303aの内縁部における搬送方向に沿った内側寸法(
図12(a)における寸法X2)は、舌片部321bの幅寸法(
図12(a)における寸法Y2)と同程度となるように設定されている(X2=Y2)。
また、凸起部303aの厚み寸法(より具体的には、凸起部303aの内縁部における上下方向の深さ寸法)は、舌片部321bの厚み寸法と同程度となるように設定されている。
【0078】
そして、凸起部303aの内縁部に、舌片部321bは嵌設され、受け部材303は、該舌片部321bと一体的に成形され、該舌片部321bに堅固に固設される。
これにより、舌片部321bは、凸起部303aによって搬送方向の上流側と下流側、および延出方向側(より具体的には、第二外側リンクプレート321B側との対向側)を被包された状態となり、例えば、突発的な圧縮荷重や引張荷重が、受け部材303に対して、搬送方向に向かって付加されたとしても、舌片部321bに対する受け部材303の位置がずれたりするようなことはない。
【0079】
一方、
図10(a)に示すように、舌片部321bの中央部には、切欠孔321eが形成される。
そして、
図11に示すように、受け部材303の内部において、該受け部材303の上側部は、切欠孔321eの内周部に満たされる中実部303bによって連結されるとともに、該中実部303bの下端部は、該中実部303bと同軸上の拡径部303eと連結される。
【0080】
これにより、
図12(b)に示すように、切欠孔321eの内周面は、前記中実部303bと当接されてストッパーとして機能することから、例えば、突発的な圧縮荷重や引張荷重が、受け部材303に対して、搬送方向との直交方向に付加されたとしても、舌片部321bより受け部材303が抜脱されたりするようなことはない。
また、拡径部303eの上面縁部が切欠孔321eの下端縁部と当接されることから、例えば、突発的な圧縮荷重や引張荷重が、受け部材303に対して、上方に向かって付加されたとしても、舌片部321bに対して受け部材303がめくりあがったりするようなことはない。
【0081】
以上のように、第三実施形態におけるコンベヤチェーン301においては、切欠孔321eが形成される舌片部321bを介して、受け部材303が、第二外側リンクプレート321Bに固設される構成となっている。
【0082】
ここで、
図10(a)に示すように、本実施形態におけるコンベヤチェーン301の舌片部321bには、前述した第一実施形態における舌片部21bのような、搬送方向の上流側および下流側の縁部に位置する矩形状の凹部21d・21dが形成されていない。
よって、コンベヤチェーン301においては、第一実施形態におけるコンベヤチェーン1に比べて、舌片部321bの加工工数が減少するため、コストの低減化を図ることができる。
【0083】
また、コンベアチェーン301においては、受け部材303の下面の中央部に凸起部303aが形成され、該凸起部303aを介して舌片部321bが嵌設されるとともに、該舌片部321bの切欠孔321eに満たされた中実部303bの下端部に、拡径部303eが形成される。
よって、第一実施形態におけるコンベヤチェーン1のように、受け部材3の厚みを、予め全体的に大きく設定しておく場合に比べて、コンベアチェーン301においては、受け部材303の材料を減らすことができ、コスト低減を図ることができるのである。
【0084】
[受け部材403(503)(別実施形態)]
次に、別実施形態に係る受け部材403(503)の構成について、
図13を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、
図13の上下方向を受け部材403(503)の上下方向と規定して記述する。
また、
図13においては、矢印Aの方向を搬送方向と規定して記述する。
【0085】
別実施形態における受け部材403(503)は、前述した第一実施形態に係るコンベヤチェーン1に備えられる受け部材3と略同等な形状を有して構成される一方、搬送方向の上流側および下流側の下面の形状について、前記受け部材3と相違する。
よって、以下の説明においては、主に受け部材3との相異点について記載し、該受け部材3と同等な形状からなる箇所についての記述は省略する。
【0086】
図13(a)に示すように、受け部材403の搬送方向(矢印Aの方向)の中央部は、例えば、前述した第一実施形態の第二外側リンクプレート21Bにおける舌片部21b(
図1(b)を参照)が嵌設可能な厚みを有して形成される。
一方、受け部材403の搬送方向の上流側および下流側は、前記搬送方向の中央部に比べて十分薄い厚みとなるように形成される。
【0087】
そして、受け部材403の、搬送方向の上流側および下流側の下面には、平板状のリブ部材403a・403aが、搬送方向に延出し、且つ垂直平面と平行に各々形成される。
【0088】
なお、リブ部材の枚数は、特に限定されるものではなく、例えば、
図13(b)に示すように、受け部材503における搬送方向の上流側および下流側の下面に、二枚以上(
図13(b)においては二枚)のリブ部材503a・503a・・・が、各々平行に形成されることとしてもよい。
また、これら複数枚のリブ部材の配置についても、本実施形態に示されるような互いに平行となるものに限定されず、例えば格子状など、他の配置であってもよい。
【0089】
このような構成からなる受け部材403(503)によれば、該受け部材403(503)の搬送方向の上流側および下流側に付加される、突発的な圧縮荷重や引張荷重に対する剛性を維持しつつ、第一実施形態におけるコンベヤチェーン1の受け部材3に比べて、材料を減らすことが可能となり、コスト低減を図ることができるのである。