【実施例】
【0031】
以下に、本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明及び実施例における機械的性質及び物理的性質は以下の方法によって測定した。
【0032】
<ヘーズ> JIS K 7105に準拠して、フィルムの透明性について測定した。
【0033】
<グロス> JIS K 7105に準拠して、フィルムの光沢性について測定した。
【0034】
<収縮率> JIS Z1709に準拠して、フィルムのMD及びTDについて測定した。
【0035】
<ヒートシール強度> 二枚に重ねたフィルムを、温度80℃、90℃、100℃にそれぞれ温調された上下2つの幅10mmの金属製ダイで、圧力1kgf/cm2、シール時間1.0秒でシールする。その後、フィルムを15mm幅に切り出して、シール部を剥離するように引っ張り試験機つかみ器具に装着し、シール強度をJIS Z 1707に準拠して測定した。
【0036】
<引張破断伸度> JIS Z 1707に準拠して、フィルムのMD及びTDについて測定した。
【0037】
<2%モジュラスの値> JIS K 7127に準拠し、測定のつかみ間隔を100mmとして、フィルムのMD及びTDについて測定し、伸度2%の時の値を算出した。
【0038】
<スリーブ包装時のヒートシール性> シールの状態を目視で評価。更に1.5mの高さから包装体を落下させた後のシール部の状態を評価した。
○:全面的にシールされていて、シール部での破袋無し。
△:一部シールされていない箇所があるが、シール部での破袋無し。
×:シール部での破袋有り。
【0039】
<スリーブ包装時の耐熱性> 加熱時にフィルムが溶融のため白化しているかどうかを目視で判断した。
○:白化無し。
△:全体的に白く曇ったように見える。
×:局部的に著しく白化が有り、フィルム強度が劣化若しくは穴が開いている。
【0040】
<スリーブ包装時の仕上がり> 包装後のスリーブ面の仕上がり状態を目視で評価した。
○:良好
△:スリーブ面以外の箇所に細かなシワが見られる。
×:スリーブ面に皺やめくれが有る。
【0041】
<スリーブ包装時の結束力> 包装後の被包装物の結束状態で評価した。
○:良好。
△:ゆるみ小。
×:ゆるみ大。
【0042】
また、実施例及び比較例に用いた原料種は、次の通りである。
LL1:メタロセン系触媒で重合された、C6コモノマーを有する直鎖状低密度ポリエチレンであり、密度は0.913g/cm
3
LL2:チーグラー系触媒で重合された、C6コモノマーを有する直鎖状低密度ポリエチレンであり、密度0.920g/cm
3
LL3:チーグラー系触媒で重合された、C8コモノマーを有する直鎖状低密度ポリエチレンであり、密度0.920g/cm
3
LL4:メタロセン系触媒で重合された、C6コモノマーを有する直鎖状低密度ポリエチレンであり、密度0.905g/cm
3
LL5:メタロセン系触媒で重合された、C6コモノマーを有する直鎖状低密度ポリエチレンであり、密度0.805g/cm
3
LL6:チーグラー系触媒で重合された、C6コモノマーを有する直鎖状低密度ポリエチレンであり、密度0.925g/cm
3
LL7:チーグラー系触媒で重合された、C6コモノマーを有する直鎖状低密度ポリエチレンであり、密度0.930g/cm
3
HD1:メタロセン系触媒で重合された高密度ポリエチレンであり、密度0.945g/cm
3
HD2:チーグラー系触媒で重合された高密度ポリエチレンであり、密度0.965g/cm
3
HD3:メタロセン系触媒で重合された高密度ポリエチレンであり、密度0.935g/cm
3
【0043】
<
参考例1>
表1に示すように、密度0.805g/cm
3の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂を両表層とし、密度0.920g/cm
3の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂を芯層として3台の押出機(芯層用、最内層用、最外層用)でそれぞれ170℃〜240℃にて溶融混練し、全層の厚みに対する芯層の厚みの割合が80%になるように各押出機の押出量を設定し、240℃に保った3層環状ダイスより下向きに共押出した。形成された3層構成チューブ状溶融樹脂を、内側は冷却水が循環している円筒状冷却マンドレルの外表面を摺動させながら、外側は水槽を通すことにより冷却して引き取り、未延伸フィルムを得た。最終的に得られるフィルムの厚みは25μmになるように、押出機のスクリュー回転数及び引き取り速度を調整することにより行った。このチューブ状未延伸フィルムを
図2に示したチューブラー二軸延伸装置に導き、95〜105℃でMD4.5倍にTD4.0倍に延伸した後、40℃以下まで冷却し、2つに折りたたんだ。次いでこの延伸フィルムを上下段1枚に切り開いて上限段の熱ロール装置に導き、100℃加温ロールと30℃の冷却ロールの2つのロール間で3.0倍に延伸を行った後、更に30〜70℃に適宜調整された熱ロールで数%程度の弛緩処理を施して、上下段それぞれで1本のロールに巻取った。延伸中の延伸バブルの安定性は良好で、延伸点の上下動や延伸チューブの揺動もなく、又、ネッキングなどの不均一延伸状態も観察されなかった。得られた延伸フィルムの特性は表1に示したように、優れた透明性と光沢性、低温収縮性を有し、特に70℃でもヒートシール強度が1N/cm以上で、極めて低温シール性に優れるものであった。このフィルムで、集積用スリーブ包装機にて500ml飲料缶6本を
図1に示した包装形態で集積包装した結果、底シールが低温ででき、破袋やフィルムの白化もなく、収縮トンネル温度も比較的低温側で十分な収縮仕上り状態であった。収縮包装品を上から手で押さえて前後左右に揺らしても6本の缶に隙間ができることはなかった。
【0044】
<実施例2>
表1に示すように、密度0.925g/cm
3の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂を両表層とし、密度0.920g/cm
3の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂を芯層として3台の押出機(芯層用、最内層用、最外層用)でそれぞれ170℃〜240℃にて溶融混練し、全層の厚みに対する芯層の厚みの割合が80%になるように各押出機の押出量を設定し、240℃に保った3層環状ダイスより下向きに共押出した。形成された3層構成チューブ状溶融樹脂を、内側は冷却水が循環している円筒状冷却マンドレルの外表面を摺動させながら、外側は水槽を通すことにより冷却して引き取り、未延伸フィルムを得た。最終的に得られるフィルムの厚みは25μmになるように、押出機のスクリュー回転数及び引き取り速度を調整することにより行った。このチューブ状未延伸フィルムを
図2に示したチューブラー二軸延伸装置に導き、95〜105℃でMD4.5倍にTD4.0倍に延伸した後、40℃以下まで冷却し、2つに折りたたんだ。次いでこの延伸フィルムを熱ロール装置に導き、75℃加温ロールと30℃の冷却ロールの2つのロール間で1.2倍に延伸を行った後、更に30〜70℃に適宜調整された熱ロールで数%程度の弛緩処理を施して、上下段1枚に切り開いてそれぞれ1本のロールに巻取った。延伸中の延伸バブルの安定性は良好で、延伸点の上下動や延伸チューブの揺動もなく、又、ネッキングなどの不均一延伸状態も観察されなかった。得られた延伸フィルムの特性は表1に示したように、優れた透明性と光沢性を有するものであった。このフィルムで、集積用スリーブ包装機にて350ml飲料缶6本を
図1に示した包装形態で集積包装した結果、収縮トンネル内の底シールと収縮状態を観察すると、収縮しながら底シールされる状況であったが、破袋や白化などなく、十分に仕上がった。
【0045】
<実施例3>
表1に示す樹脂構成にて実施例2と同様の方法で熱収縮性フィルムを作製した。優れた透明性と光沢性を有したものであった。このフィルムで、集積用スリーブ包装機にて500ml飲料缶6本を
図1に示した包装形態で集積包装した結果、底シールが低温ででき、破袋やフィルムの白化もなく、収縮トンネル温度はやや高温側であったがフィルムの白化等なく、十分な仕上り状態であった。収縮包装品を上から手で押さえて前後左右に揺らしても6本の缶に隙間ができることはなかった。
【0046】
<実施例4>
表1に示す樹脂構成にて実施例2と同様の方法で熱収縮性フィルムを作製した。このフィルムで、集積用スリーブ包装機にて500ml飲料缶6本を
図1に示した包装形態で集積包装した結果、低温シール性であり、特に低温収縮性に優れているため収縮トンネルの低温域で良好な仕上がり状態が得られた。
【0047】
<
参考例2>
表1に示す樹脂構成にて実施例2と同様の方法で熱収縮性フィルムを作製した。このフィルムで、集積用スリーブ包装機にてティッシュケース5箱を積み重ねた状態で集積包装した結果、底シールが低温ででき、破袋やフィルムの白化もなく、収縮トンネル温度はやや高温側であったがフィルムの白化等なく、十分な仕上り状態であった。
【0048】
<実施例6>
表1に示す樹脂構成にて実施例2と同様の方法で熱収縮性フィルムを作製した。得られた延伸フィルムは透明性、低温シール性、低温収縮性、耐熱性に優れたものであった。このフィルムで、集積用スリーブ包装機にて2000ml飲料ペットボトル6本を
図1に示した包装形態で集積包装する際に収縮トンネル内を観察すると、底面がシールされた後に収縮が開始する状態であった。シール部の破袋やフィルムの白化もなく、スリーブ面の仕上がりが綺麗になる十分な収縮トンネル温度範囲を有していて、収縮包装品を上から手で押さえて前後左右に揺らしても6本のペットボトルに隙間ができることがなく、スリーブ面上部のフィルムに指をかけて持ち上げてもフィルムが伸びるようなことがなかった。また、集積包装品を4個ずつパレットに段積みして輸送後、フィルムにスリキズが入った状態で、再度持ち上げてもキズからフィルムが破れるようなことはなかった。
【0049】
<実施例7>
実施例2と同様の方法で、表1に示す樹脂構成、厚み、延伸倍率にて熱収縮性フィルムを作製した。得られた延伸フィルムは透明性、低温シール性、低温収縮性、耐熱性に優れたものであった。このフィルムで、集積用スリーブ包装機にて500ml飲料缶6本を
図1に示した包装形態で集積包装した結果、シール部の破袋やフィルムの白化もなく、スリーブ面の仕上がりが綺麗になる十分な収縮トンネル温度範囲を有していた。収縮包装品のスリーブ面上部のフィルムに指をかけて持ち上げてもフィルムが伸びるようなことがなく、更に1.5mの高さから数回落下させてもフィルムが破れることなく、6本の缶に隙間もできなかった。また、集積包装品を4個ダンボール入れて輸送後、フィルムにスリキズが入った状態で、再度持ち上げてもキズからフィルムが破れるようなことはなかった。
【0050】
<実施例8>
参考例1と同様の方法で、表1に示す樹脂構成、厚み、延伸倍率にて熱収縮性フィルムを作製した。得られた延伸フィルムの特性は表1に示したように、優れた透明性と光沢性、低温収縮性を有し、特に80℃でもヒートシール強度が1N/cm以上で、極めて低温シール性に優れるものであった。このフィルムで、集積用スリーブ包装機にて500ml飲料6本を
図1に示した包装形態で集積包装する際に収縮トンネル内を観察すると、底面がシールされた後に収縮が開始する状態であった。シール部の破袋やフィルムの白化もなく、スリーブ面の仕上がりが綺麗になる十分な収縮トンネル温度範囲を有していて、収縮包装品を上から手で押さえて前後左右に揺らしても6本の缶に隙間ができることがなく、スリーブ面上部のフィルムに指をかけて持ち上げてもフィルムが伸びるようなことがなかった。また、集積包装品を4個ダンボール入れて輸送後、フィルムにスリキズが入った状態で、再度持ち上げてもキズからフィルムが破れるようなことはなかった。
【0051】
<実施例9>
表1に示すような樹脂構成の未延伸フィルムを
参考例1と同様にして得た。この未延伸フィルムを
図2に示したチューブラー二軸延伸装置に導き、95〜105℃でMD3.3倍にTD3.0倍に延伸した後、実施例2と同様に再延伸等を行って、延伸フィルムを得た。得られた延伸フィルムの特性は表1に示したように、優れた透明性と光沢性、低温収縮性を有したものであった。このフィルムで、集積用スリーブ包装機にて500ml飲料缶6本を
図1に示した包装形態で集積包装する際に収縮トンネル内を観察すると、底面がシールされた後に収縮が開始する状態であった。シール部の破袋がなく、スリーブ面の仕上がりが綺麗になる十分な収縮トンネル温度範囲を有していて、特に収縮トンネルを高温にしてもフィルムが白化するようなことはなかった。収縮包装品を上から手で押さえて前後左右に揺らしても6本の缶に隙間ができることがなく、スリーブ面上部のフィルムに指をかけて持ち上げてもフィルムが伸びるようなことがなかった。
【0052】
<実施例10>
実施例2と同様の方法で、表1に示す樹脂構成、厚み、延伸倍率にて熱収縮性フィルムを作製した。得られた延伸フィルムの特性は表1に示したように、優れた透明性と光沢性、低温収縮性を有したものであった。このフィルムで、集積用スリーブ包装機にてティッシュケース5箱を
図1に示した包装形態で集積包装する際に収縮トンネル内を観察すると、底面がシールされた後に収縮が開始する状態であった。シール部の破袋がなく、スリーブ面の仕上がりが綺麗になる十分な収縮トンネル温度範囲を有していて、特に収縮トンネルを高温にしてもフィルムが白化するようなことはなかった。収縮包装品を上から手で押さえて前後左右に揺らしても5箱の重ねた面が大きくずれることがなかった。また、集積包装品を8個ずつダンボール詰めして輸送後、フィルムにスリキズが入った状態で、再度持ち上げてもキズからフィルムが破れるようなことはなかった。
【0053】
【表1】
【0054】
<比較例1>
表2に示すような樹脂構成の未延伸フィルムを
参考例1と同様にして得た。この未延伸フィルムを
図2に示したチューブラー二軸延伸装置に導き、95〜105℃でMD2.7倍にTD2.5倍に延伸した後、実施例2と同様に再延伸等を行って、延伸フィルムを得た。延伸中の延伸バブルの安定性は良好で、延伸点の上下動や延伸チューブの揺動もなく、又、ネッキングなどの不均一延伸状態も観察されなかった。得られた延伸フィルムの特性は表2に示したように、優れた透明性と光沢性を有するものであったが、TDの120℃の収縮率が小さいものであった。このフィルムで、集積用スリーブ包装機にて350ml飲料缶6本を
図1に示した包装形態で集積包装した結果、シールは十分にできていたが、収縮が不十分で全体にシワが多く、特にスリーブ箇所にフィルムが収縮せずに余った状態になった。収縮包装品を上から手で押さえて前後左右に揺らすと、徐々に6本の缶に隙間ができ、タイト感がなくなってしまった。
【0055】
<比較例2>
表2に示すような樹脂構成の未延伸フィルムを
参考例1と同様にして得た。このチューブ状未延伸フィルムを
図2に示したチューブラー二軸延伸装置に導き、95〜105℃でMD4.5倍にTD4.0倍に延伸した後、40℃以下まで冷却し、2つに折りたたんだ。次いでこの延伸フィルムを上下段1枚に切り開いて上限段の熱ロール装置に導き、芯層の樹脂の融点より5℃低い115℃の加温ロールと30℃の冷却ロールの2つのロール間で1.2倍に延伸を行った後、更に30〜70℃に適宜調整された熱ロールで数%程度の弛緩処理を施して、上下段それぞれで1本のロールに巻取った。延伸中の延伸バブルの安定性は良好であったが、熱処理ロールでフィルム両端部の収縮が著しく、最終製品の取り幅が狭くなった。得られた延伸フィルムの特性は表2に示したように、透明性と光沢性に欠け、120℃の収縮率が小さいものであった。このフィルムで、集積用スリーブ包装機にて350ml飲料缶6本を
図1に示した包装形態で集積包装した結果、シールは十分にできていたが、収縮が不十分で全体にシワが多く、タイト感がない仕上がり状態になってしまった。スリーブ面上部のフィルムに指をかけて持ち上げると、フィルムが伸びて、その間から飲料缶が抜け落ちてしまった。
【0056】
<比較例3>
表2に示すような樹脂構成の未延伸フィルムを
参考例1と同様にして得た。このチューブ状未延伸フィルムを
図2に示したチューブラー二軸延伸装置に導き、95〜105℃でMD4.5倍にTD4.0倍に延伸した後、40℃以下まで冷却し、2つに折りたたんだ。次いでこの延伸フィルムを上下段1枚に切り開いて上限段の熱ロール装置に導き、芯層の樹脂の融点より5℃低い115℃の加温ロールと30℃の冷却ロールの2つのロール間で緊張熱処理を行い、次いで75℃加温ロールと30℃の冷却ロールの2つのロール間で1.2倍に延伸を行った後、更に30〜70℃に適宜調整された熱ロールで数%程度の弛緩処理を施して、上下段それぞれで1本のロールに巻取った。得られた延伸フィルムの特性は表2に示したように、透明性と光沢性に欠け、120℃の収縮率が小さいものであった。このフィルムで、集積用スリーブ包装機にて350ml飲料缶6本を
図1に示した包装形態で集積包装した結果、シールは十分にできていたが、収縮が不十分で全体にシワが多く、タイト感がない仕上がり状態になってしまった。スリーブ面上部のフィルムに指をかけて持ち上げると、フィルムがMDに裂けてしまい、飲料缶が抜け落ちてしまった。
【0057】
<比較例4>
表2に示すような樹脂構成の未延伸フィルムを
参考例1と同様にして得た。このチューブ状未延伸フィルムを
図2に示したチューブラー二軸延伸装置に導き、95〜105℃でMD4.5倍にTD4.0倍に延伸した後、40℃以下まで冷却し、2つに折りたたんだ。次いでこの延伸フィルムを上下段1枚に切り開いて上限段の熱ロール装置に導き、再延伸を行わずに30〜85℃に適宜調整された熱ロールで数%程度の弛緩処理を施して、上下段それぞれで1本のロールに巻取った。得られた延伸フィルムの特性は表2に示したように、透明性と光沢性は良好であったが、80℃の収縮率がMDとTD共に大きいものであった。このフィルムで、集積用スリーブ包装機にて350ml飲料缶6本を
図1に示した包装形態で集積包装した結果、シールは十分にできていたが、幅方向の収縮が大きくなりすぎて飲料缶6本を全て覆うことができなかった。このフィルムに印刷を施し、フィルム幅を大きくして同様のスリーブ包装を行うと、飲料缶6本を全て覆うことはできるようになったが、印刷した図柄が大きく歪んでしまった。
【0058】
<比較例5>
表2に示すような樹脂構成の未延伸フィルムを
参考例1と同様にして得た。このチューブ状未延伸フィルムを
図2に示したチューブラー二軸延伸装置に導き、95〜105℃でMD4.5倍にTD4.0倍に延伸した後、40℃以下まで冷却し、2つに折りたたんだ。次いでこの延伸フィルムを熱ロール装置に導き、100℃の加温ロールと30℃の冷却ロールの2つのロール間で3.5倍に延伸を行うべく徐々に倍率を上げると、加温ロール及び冷却ロールの駆動モーターの負荷電流が徐々に上昇し、3.5倍まで延伸することができなかった。
【0059】
【表2】