(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、
図1乃至
図29を参照して本発明の一実施の形態を説明する。この実施の形態は、本願発明を集合住宅に適用した例を示すものである。
図1〜
図6に示すように、まず、4本の柱体1が立設されている。上記4本の柱体1は中空状であって円柱形状をなしている。又、これら4本の柱体1は所定の大きさの正方形の四隅に配置されている。又、これら4本の柱体1の高さは複数階(この実施の形態の場合には4.5階)と屋上をカバーできるような高さに設定されている。
【0010】
図1は上記4本の柱体1により形成された正方形の4つの面(東西南北)の一面、この場合には南面を示している。南面に面した一対の柱体1、1の間には、水平支持機構3が上下方向に三段にわたって設置されている。以下、この水平支持機構3の構成について、主に
図5、
図6を参照して説明する。
まず、最下段の水平支持機構3をみてみると、柱体1と柱体1との間には横部材5が設置されている。又、左右一対のガイドレール7、7が水平方向外側に向かって張り出されていて、これら一対のガイドレール7、7間には横部材9、11が設置されている。又、上記ガイドレール7、7の図中右横には縦部材13と横部材15が設置されている。
上記横部材11は当初は設置されておらず、後述するユニットハウス81を移動・設置した後に取り付けられるものである。又、横部材9は、
図5では、一対のガイドレール7、7と同じ高さ位置に設置されているが、実際には、後述するユニットハウス81の移動・設置時の障害にならないように、より低い位置に設置されている。
又、上記ガイドレール7とレール縦部材13と横部材15とによって囲まれた部位は、後述するように、バルコニーとして機能することになる。上記横部材5、ガイドレール7、7、横部材9、11、縦部材13、横部材15は、いわゆる「H型鋼」から構成されている。
尚、使用する鋼材はH型鋼に限定されるものではなく、又、その材質についてもこれを特に限定するものではない。
【0011】
そして、このような構成をなす水平支持機構3が上下方向に三段にわたって設置されている。その際、一対のガイドレール7、7の左右方向の位置は交互になっている。すなわち、
図5、
図6に示すように、最下段の水平支持機構3の一対のガイドレール7、7は図中左側に設置されている。又、下から二段目の水平支持機構3の一対のガイドレール7、7は図中右側に設置されている。さらに、最上段の水平支持機構3の一対のガイドレール7、7は、図中左側に設置されている。
又、東面、すなわち、
図1における右側面においても、南面と同じ高さ位置に同様の構成をなす水平支機構3が三段にわたって設置されている。
尚、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
【0012】
又、西面と北面にも、同様の構成をなす水平支持機構3が、南面及び東面に対して所定高さ分(半階分)だけ高い位置に、同じく上下方向に三段にわたって設置されている。この構成を
図2を参照して説明する。
図2は
図1のII―II矢視図であり、東西南北の西面を示している。
図2に示すように、西面と北面については、既に説明した南面と東面に対して半階分だけ高い位置に、同様の構成をなす水平支持機構3が三段にわたって設置されている。
尚、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
【0013】
又、再度、南面の構成をみてみると、
図1、
図5、
図6に示すように、最上段の水平支持機構3の上には、さらに別の水平支持機構21が設置されている。すなわち、
図5にも示すように、一対の柱体1、柱体1の間には横部材23が設置されている。又、上記横部材23の両端位置において左右一対の縦部材25、25がそれぞれ張り出されていて、これら一対の縦部材25、25の先端には横部材27が設置されている。
又、東面の同じ高さ位置にも、同様の水平支持機構21が設置されており、又、西面、北面においては、南面と東面に対して半階分だけ高い位置に同様の構成をなす水平支持機構21が設置されている。これら水平支持機構21には図示しない屋根用パネルが設置・固定されることになる。
尚、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
【0014】
再度、南面の構成を見てみると、
図5、
図6に示すように、最下段の水平支持機構3と二段目の水平支持機構3との間であって左右両側には吊下げ部材31、31がそれぞれ設置されているとともに、筋交部材33、33がそれぞれ設置されている。このような構成は二段目の水平支持機構3と最上段の水平支持機構3との間にも設けられており、又、最上段の水平支持機構3と水平支持機構21との間にも設けられている。これら吊下げ部材31、31、筋交部材33、33によって、水平支持機構7を吊下げ・支持するものである。
【0015】
又、これらの構成についても、南面、東面、西面、北面の全ての面において共通した構成になっている。
尚、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
【0016】
又、
図1、
図2、
図7に示すように、南面において、1階から2階に向けてタラップ41が設けられている。又、
図8に示すように、南面及び東面の2階においては、まず、ガイドレール7と縦部材13と横部材15によって囲まれた空間にはフロアーパネルが設置されていて2階バルコニー43、43となっている。又、西面及び北面の2.5階においては、まず、ガイドレール7と縦部材13と横部材15によって囲まれた空間にはフロアーパネルが設置されていて2.5階バルコニー45、45となっている。
【0017】
又、南面と東面における4本の柱体1によって囲まれた空間にはフロアーパネルが設置されていて、2階廊下47となっている。この2階廊下47は4本の柱体1によって囲まれた四角形の空間内全面に設けられている。同様に、西面と北面における略3本の柱体1によって囲まれた空間にもフロアーパネルが設置されていて、2.5階廊下49となっている。この2.5階廊下49は略三角形形状をなしている。上記2.5階廊下49は上記2階廊下47よりも半階分だけ高くなっていて、これら2階廊下47、2.5階廊下49の間にはタラップ51が設置されている。
【0018】
又、
図9に示すように、南面及び東面の3階においては、まず、ガイドレール7と縦部材13と横部材15によって囲まれた空間にはフロアーパネルが設置されていて3階バルコニー51、51となっている。又、西面及び北面の3.5階においては、まず、ガイドレール7と縦部材13と横部材15によって囲まれた空間にはフロアーパネルが設置されていて3.5階バルコニー53、53となっている。
【0019】
又、南面と東面における略3本の柱体1によって囲まれた空間にもフロアーパネルが設置されていて、3階廊下55となっている。この3階廊下55は略三角形形状をなしている。同様に、西面と北面における略3本の柱体1によって囲まれた空間にもフロアーパネルが設置されていて、3.5階廊下57となっている。この3.5階廊下57は略三角形形状をなしている。上記3.5階廊下57は上記3階廊下55よりも半階分だけ高くなっていて、これら3階廊下55、3.5階廊下57の間にはタラップ59が設置されている。又、既に説明した2.5階廊下49と3階廊下55との間にはタラップ60が設置されている。
【0020】
又、
図10に示すように、南面及び東面の4階においては、まず、ガイドレール7と縦部材13と横部材15によって囲まれた空間にはフロアーパネルが設置されていて4階バルコニー61、61となっている。又、西面及び北面の4.5階においては、まず、ガイドレール7と縦部材13と横部材15によって囲まれた空間にはフロアーパネルが設置されていて4.5階バルコニー63、63となっている。
【0021】
又、南面と東面における略3本の柱体1によって囲まれた空間にもフロアーパネルが設置されていて、4階廊下65となっている。この4階廊下65は略三角形形状をなしている。同様に、西面と北面における略3本の柱体1によって囲まれた空間にもフロアーパネルが設置されていて、4.5階廊下67となっている。この4.5階廊下67は略三角形形状をなしている。上記4.5階廊下67は上記4階廊下65よりも半階分だけ高くなっていて、これら4階廊下65、4.5階廊下67の間にはタラップ69が設置されている。又、既に説明した3.5階廊下57と4階廊下65との間にはタラップ70が設置されている。
【0022】
又、
図11、
図12に示すように、屋上には太陽光パネル71が設置されている。又、4階廊下65と屋上との間にはタラップ72が設置されている。又、
図1、
図2に示すように、屋上にはアンテナ73、避雷針75が設置されている。
【0023】
そして、南面、東面、西面、北面において、それぞれ三段にわたって張り出されている水平支持機構3には、ユニットハウス81がそれぞれ移動・設置されている。以下、このユニットハウス81の構成を説明する。
上記ユニットハウス81は、
図13〜
図18示すように、直方体形状をなしていて、天井83、床85、一対の長手方向側壁87、87、一対の短手方向側壁89、89とから構成されている。又、上記天井83の上にはテント84が設置されていて、このテント84は、
図15、
図16に示すように、中央から
図15、
図16中左右方向に向けてそれぞれ僅かな下り勾配の状態で設置されている。
尚、
図19〜
図21においてはテント84の図示を省略している。
【0024】
上記床85であるが、
図22に拡大して示すように、アルミニウム製板材85a、85aの間にウレタンパネル85bを内装した構成になっている。又、床85の下方には別の下部床用板材86が設置されている。又、
図19、
図20、
図21に示すように、上記床85の上には隙間82a(例えば、40mm程度)を存した状態で、上部床用板材82が設置されている。この上部床用板材82が直接の床材となる。又、この上部床用板材82と床85との間の隙間82aは配線用の隙間として機能する。
【0025】
上記床85の構成に関してさらに詳しく説明する。本実施の形態の場合には、床85は、
図19に示すように、4枚の板材85′を連結して構成されていて、その板材85′は予め所定の構造に成形された状態で現場に搬入される。上記板材85′は次のような構成をなしている。すなわち、
図23〜
図25に示すように、まず、アルミニウム製板材85a、85aがあり、これらアルミニウム製板材85a、85aの外周部にはアルミニウム製の内側枠材85cが設置されているとともにアルミニウム製の外側枠材85dが設置されている。又、上記内側枠材85cと外側枠材85dの間には板材85eが設置されているとともにガスケット85fが設置されている。床85はこのような構成をなす板材85′を、
図14に示すように、水平方向に4枚並べて連結・固定されて構成されている。
尚、上記内側枠材85c、外側枠材85d、板材85e、ガスケット85fは、図示するような端面形状をなしていて、それが長手方向に連続した構成をなしている。
【0026】
又、上記板材85′の成形であるが、一対のアルミニウム製板材85a、85aの外周に内側枠材85cと外側枠材85dを設置するとともにそれら内側枠材85cと外側枠材85dの間に板材85eとガスケット85fを設置して外側の構成を完成させる。その状態で内部に、発泡剤等を含んだ発泡硬質ウレタン材(液材)を充填することにより内部で発泡させ、同時にプレスすることにより所定の構成の板材85′を得るものである。上記発泡した部分が既に説明したウレタンパネル85aとなる。
具体的には、例えば、ポリイソシアネートとポリオールを触媒(例えば、アミン化合物)、発泡剤(例えば、水、フルオロカーボン)、整泡剤(例えば、シリコーンオイル)等と混ぜた液材を充填して発泡させる。それによって、泡化反応と樹脂化反応を同時に行わせ、均一なプラスチック発泡体、すなわち、ウレタンパネル85aを得るものである。
【0027】
又、一対の長手方向側壁87、87、一対の短手方向側壁89、89も基本的には、上記した床85と同様の構成をなしている。すなわち、
図13に示すように、長手方向側壁87は、アルミニウム製の枠材87a、87aの間にウレタンパネル87bを内装した構成をなしており、その他の構成についても、上記床85と同じ構成をなしている。図中、符号87に床85の説明で使用されている符号′、a、b、c、d、e、fを付して示す。
又、短手方向側壁89も、アルミニウム製の枠材89a、89aの間にウレタンパネル89bを内装した構成をなしており、その他の構成についても、上記床85と同じ構成をなしている。図中、符号89に床85の説明で使用されている符号′、a、b、c、d、e、fを付して示す。
又、天井83についても同様であり、
図19に示すように、アルミニウム製板材83a、83aの間にウレタンパネル83bを内装した構成をなしていて、その他の構成についても、上記床85と同じ構成をなしている。図中、符号83に床85の説明で使用されている符号′、a、b、c、d、e、fを付して示す。
【0028】
次に、上記板材を連結する構成について説明する。まず、
図22に示すように、板材同士を垂直方向に連結する場合から説明する。
図22は、床85を構成する板材85′に短手方向側壁89を構成する板材89′を連結する場合を示している。
まず、それぞれの板材85′、89′を直交する方向から当接・配置し、その間に端面形状がL字型の内側連結金具88、外側連結金具100を配置する。これら内側連結金具88と外側連結金具100は図示するような端面形状が長手方向に連続した構成をなしている。そして、内側連結金具88と床5の板材85′の内側枠材85cと外側枠材85dとをボルト102、ナット104を使用して締結する。同様に、図示は省略しているが、短手方向側壁89側についても、板材89′の内側枠材89cと外側枠材89dをボルト102、ナット104を使用して連結する。それによって、床85を構成する板材85′に短手方向側壁89を構成する板材89′を連結するものである。
尚、板在同士を垂直に連結する場合としては、それ以外にも、床85の板材85′と長手方向側壁87の板材87′の連結、短手方向側壁89の板材89′と長手方向側壁87の板材87′の連結、天井83の板材83′と長手方向側壁87や短手方向側壁89の板材87′、89′との連結がある。
因みに、
図24は床85の板材85′と長手方向側壁87の板材87′の連結する場合を示している。
【0029】
又、上記板材を水平方向に連結する場合には
図23に示すような構成となる。この場合には、床85、長手方向側壁87、短手方向側壁89、天井83を構成する複数の板在同士を水平方向に連結する場合に相当する。
因みに、
図23は床85を構成する板材85′同士を連結する場合を示している。
この場合には、垂直に連結する場合に使用する内側連結金具、外側連結金具とは異なる形状の内側連結金具88、外側連結金具100を使用して行う。これら内側連結金具88と外側連結金具100も図示するような端面形状が長手方向に連続した構成をなしている。
尚、その他の構成は垂直に連結する場合と同じであり、よって、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
【0030】
又、例えば、床85の板材85′同士を連結する別の構成例に関して
図25を参照して説明する。この場合には、
図23に示したものと比べて、ガスケット85f、内側連結金具88、外側連結金具100等の形状が異なっているとともに、ガスケット106を新たに追加・使用している。これらガスケット85f、106と内側連結金具88と外側連結金具100も図示するような端面形状が長手方向に連続した構成をなしている。
その他の構成は
図23に示したものと同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示し説明は省略する。
尚、ボルト102、ナット104の図示は省略している。
又、
図25に示す連結構造は、天井83、長手方向側壁87、短手方向側壁89の板材同士を水平に連結する場合にも、同様に適用可能である。
【0031】
床85の板材85′と長手方向側壁87の板材87′を連結するさらに別の構成例を
図26〜
図28を参照して説明する。
図26は床85を構成する板材85′の構成を示す図であり、
図26(a)は板材85′の平面図、
図26(b)は板材85′の正面図、
図26(c)は板材85′の側面図、
図26(d)は板材85′の背面図である。又、
図27(a)は板材85′の斜視図、
図27(b)は板材85′の分解斜視図である。又、
図28は床85の板材85′と長手方向側壁87の板材87′の連結部の拡大断面図である。
この場合には、
図27、
図28に示すように、板材85′、87′の構成の中にアルミニウム製枠材85n、87nをそれぞれ追加・使用するようにしている。又、内側連結金具88と外側連結金具100の形状が既に説明したものと異なっている。これらアルミニウム製枠材85n、87n、内側連結金具88と外側連結金具100も、図示するような端面形状が長手方向に連続した構成になっている。
尚、その他の構成は
図23に示したものと同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示し説明は省略する。
又、ボルト102、ナット104の図示は省略している。
又、
図25は床85と長手方向側壁89を例に挙げて説明しているが、天井83、長手方向側壁89についても、同様に適用可能である。
【0032】
又、一対の短手方向側壁89、89の内の一方の短手方向側壁89には、
図15に示すように、開閉扉91が取り付けられているとともに、他方の短手方向側壁89には、
図16に示すように、窓93が取り付けられている。又、上記開閉扉91には開閉操作用ノブ91aが取り付けられているとともに、覗き窓91bが設けられている。又、上記窓93の下方にはルーバー装置94が設置されている。このルーバー装置94は、複数枚のルーバー要素94aを上下方向に所定のピッチで配置した構成になっている。又、
図15に示すように、開閉扉91の
図15中左側にはルーバー装置92が設置されている。このルーバー装置92は、複数枚のルーバー要素92aを上下方向に所定ピッチで設置して構成されている。
【0033】
又、一対の長手方向側壁87、87には、
図17、
図18に示すように、窓95、97がそれぞれ取り付けられている。
図17に示すように、上記窓95の下方にはルーバー装置96が設置されている。このルーバー装置96は、複数枚のルーバー要素96aを上下方向に所定のピッチで設置した構成になっている。又、
図18に示すように、上記窓97の下方にはルーバー装置98が設置されている。このルーバー装置98は、
図24にも示すように、複数枚のルーバー要素98aを上下方向に所定のピッチで設置した構成になっている。
【0034】
又、ユニットハウス81内には、
図13に示すように、ベッド101、テレビ102、机・椅子セット103、キッチンセット105、ユニットバス107、靴箱・傘立て108が内装されている。上記ユニットバス107には、シャワー室109と、トイレ111が設置されている。又、
図19に示すように、上記靴箱・傘立て108の上にはエアーコンディショナー110が設置されていて、その前方には多孔板112が設置されている。又、
図20に示すように、トイレ111の背面側には、下から、液化石油ガスタンク114、ガスウォーターヒータ116、操作盤118、コンプレッサーユニット120、ファン122が設置されていて、ファン120の前方には多孔板124が設置されている。
【0035】
次に、上記ユニットハウス81を、前述した水平支持機構3に沿って移動・設置するための構成を説明する。
まず、ユニットハウス81側の底面には、
図19に示すように、左右に複数個(この実施の形態の場合には3個)ずつの走行用回転体としてのタイヤ121が回転可能な状態で取り付けられている。上記タイヤ121の取付構造であるが、
図24に示すように、ユニットハウス81の底部であって左右には断面逆U字形状をなす支持部材123が取り付けられていて、この支持部材123には別の支持部材124が取り付けられている。上記タイヤ121は、上記支持部材123に対して、軸部材125を介して回転可能な状態で取り付けられている。
尚、上記支持部材124の上記タイヤ121位置には開口部が設けられている。
【0036】
一方、水平支持機構3の一対のガイドレール7、7側の構成をみると、
図24に示すように、ガイドレール7の内側面には、等辺山形鋼(いわゆるアングル材)からなる支持部材131が、複数組のボルト133・ナット135によって締結・固定されている。又、この支持部材131には端面形状がL字形状をなす別の支持部材137が溶着・固定されている。既に説明したタイヤ121はこの支持部材137上を走行することになる。そして、同様の構成が左右のガイドレール7、7に設けられており、ユニットハウス81は、左右3個ずつのタイヤ121を介して左右の支持部材137、137上を走行することにより、水平支持機構3の奥側に移動・設置されることになる。
【0037】
又、上記支持部材137には、
図19、
図22に示すように、ユニットハウス81を浮上させる浮上機構141が設置されている。この浮上機構141は、支持部材137に固着されたナット143と、このナット143に螺合されているボルト145とから構成されている。上記ボルト145の先端は、既に説明した支持材124の下面に当接されている。このような構成をなす浮上機構141が、
図19に示すように、左右にそれぞれ4箇所ずつ設けられている。そして、これら浮上機構141のボルト145を螺合・上昇させることにより、支持部材124を介して、ユニットハウス81を浮上させるものである。
【0038】
すなわち、左右3個ずつのタイヤ121を介して、ユニットハウス81を、水平支持機構3の奥に向かって移動・設置させた後、上記浮上機構141のボルト145を螺合・上昇させることにより、支持部材124を介して、ユニットハウス81を浮上させる。その浮上した状態を浮上位置垂直固定機構150によって支持する構成になっている。
【0039】
上記浮上位置垂直固定機構150は、
図22に示すように、スぺーサ151、ボルト153、ナット155によって構成されている。まず、支持部材124と支持部材137との間にスぺーサ151を介材させ、その状態でボルト153とナット155によって固定する。これによって、浮上したユニットハウス81を支持するものである。
次に、
図24に示すように、浮上位置水平固定機構としてのボルト139とナット140によって、水平方向に固定する。この場合、ナット140は予め支持部材123の内側面の所定位置に溶着・固定されており、その溶着・固定されたナット140に対してボルト139を外側から螺合させていくことになる。これらの作業によって、浮上させたユニットハウス81を水平支持機構3に固定するようにしている。
【0040】
次に、
図29を参照して、既に説明したユニットハウス81を工場から現場に搬送・搬入するための構成を説明する。本実施の形態によるユニットハウス81は、コンテナ171を使用して搬送される構成になっている。上記コンテナ171は、いわゆる「40フィートタイプ」のコンテナであり、その寸法は、長さ(40フィート、12192mm)×幅(8フィート、2438mm)×高さ(0.86フィート、2590mm)となっている。又、本実施の形態の場合には、上記コンテナ171内に3個のユニットハウス81を収容できるように構成されている。具体的には、コンテナ171の内側長さが12031mmであるのに対して、ユニットハウス81の外側長さは3870mmに設定されている。
尚、コンテナ171としては、「40フィートタイプ」に限らず、「20フィートタイプ」の使用も想定される。20フィートタイプのコンテナの寸法は、長さ(20フィート、6058mm)×幅(8フィート、2438mm)×高さ(0.86フィート、2590mm)となっている。この場合には、ユニットハウス81の寸法もそれにあわせて別途設定されることになる。
【0041】
又、ユニットハウス81の幅と高さは、上記コンテナ171の幅と高さの内側寸法に対して、所定寸法だけ小さく設定されている。具体的には、コンテナ171の内側幅が2341mmであるのに対してユニットハウス81の幅は2260mmに設定されている。又、コンテナ171の内側高さが2585mmであるのに対して、ユニットハウス81の高さは2523mmに設定されている。
【0042】
又、
図29(a)に示すように、最奥に収容されたユニットハウス81とコンテナ171の内面との間には、緩衝材173、173が設置されている。ユニットハウス81相互間にも緩衝材175が設置されている。又、ユニットハウス81の幅方向と高さ方向においても、コンテナ171との間に図示しない緩衝材が設置されている。
又、各ユニットハウス81の
図29(b)中右側のタイヤ121にはタイヤストッパ177が設置されている。
又、
図29(b)に示すように、コンテナ171の出入り口177a側に配置されているユニットハウス81の先端側には紐体178が掛け渡されていて、コンテナ171の図示しない固定箇所に結束されている。それによって、搬送時におけるやユニットハウス81の不用意な移動を規制するようにしている。
【0043】
このように、本実施の形態の場合には、ユニットハウス81の長さが、40フィートタイプのコンテナ171の略1/3程度に設定されていて、コンテナ171内に3個のユニットハウス81が収容できる構成になっている。このコンテナ171を使用してユニットハウス81を工場からに現場に搬入するようにしているものである。
【0044】
以上の構成を基にその作用を説明する。
まず、4本の柱体1を立設する。次に、これら4本の柱体1に対して、水平支持機構3、水平支持機構21を構築していき、全体として、骨組構造体を完成させる。
【0045】
次に、各水平支持機構3に対してユニットハウス81を移動・設置していくことになるが、事前に、複数のコンテナ171を利用して所定数のユニットハウス81を現場に搬送・搬入しておく。そして、図示しない重機等を使用してユニットハウス81を吊上げて、水平支持機構3の一対のガイドレール7、7の間に配置し、一対のガイドレール7、7に沿って、外側から中心部に向かって移動させていく。具体的には、ユニットハウス81の左右にそれぞれ3個ずつ配置されているタイヤ121をガイドレール7、7の支持部材137、137上に載せ、そのまま支持部材137、137上を走行させていく。それによって、ユニットハウス81は一対のガイドレール7、7に沿って、外側から中心部に向かって移動していく。
【0046】
ユニットハウス81が所定位置まで走行したら、次に、ユニットハウス81の固定作業に入る。
図22に示すように、まず、浮上機構141によってユニットハウス81を所定量浮上させる。
尚、この浮上機構141は、
図19示すように、ユニットハウス81の片側4箇所に配置されており、よって、ユニットハウス81の左右両側の8箇所に配置されている。
そして、浮上機構141のボルト145をナット143に螺合させていくことにより、ボルト145の先端が支持部材124を介してユニットハウス81を押し上げて浮上させる。
【0047】
次に、
図22に示すように、浮上位置垂直固定機構150を使用して、浮上したユニットハウス81を浮上位置に保持する作業を行う。すなわち、支持材137と支持材124との間にスぺーサ151を介在させてボルト153とナット155によって固定する。それによって、ユニットハウス81の浮上位置を保持する。
尚、上記スぺーサ151を介在させてボルト153とナット155によって固定する構造も、ユニットハウス81の左右にそれぞれ4箇所ずつ配置されている。
【0048】
さらに、
図24に示すように、浮上位置水平固定機構としてのボルト139とナット140によって、支持部材123を介して、ユニットハウス81を水平方向からも固定する。
尚、この固定構造もユニットハウス81の左右にそれぞれ4箇所ずつ配置されている。
以上の作業によって、ユニットハウス81は、タイヤ121を支持部材137から離間・浮上した状態で固定されることになる。このような作業を、ユニットハウス81の個数分繰り返し行い、それによって、
図1〜
図4に示すように、東西南北各面に3個ずつのユニットハウス81を設置・固定するものである。
【0049】
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、本実施の形態による床85は、複数枚(この実施の形態の場合には4枚)の板材85′を連結して構成されている。その際、その板材85′は、アルミニウム製の板材85a、85a、内側枠材85c、外側枠材85d、板材85e、ガスケット85fよりなる表面材内に内装材としてのウレタンパネル85bを備えた状態として予め成形されている。又、そのウレタンパネル85bは、断熱性、難燃性を備えているともに、壁として必要な機械的強度も備えている。
よって、それら予め製作されている板材85′をそのまま使用するだけで、特に、断熱性や難燃性を備えた別の部材を使用することなく或いは別途断熱処理や難燃処理を施すことなくユニットハウス81の床85の組立てを行うことができる。
これは、天井83、長手方向側壁87、短手方向側壁89についても同様であり、予め成形された板材83′、板材87′、板材89′を単に連結していくだけで、所望の断熱性、難燃性、機械的強度を備えた天井83、長手方向側壁87、短手方向側壁89を組立てることができる。
その結果、ユニットハウス1の組立てが容易なものとなり、ユニットハウス81を使用しての集合住宅の建築作業も容易なものとなる。
又、板材83′、85′、87′、89′同士の連結は、単に、ボルト102、ナット104を使用した締結のみであり、よって、ユニットハウス81の組立ても容易である。
又、床85のウレタンパネル85b、天井83のウレタンパネル83b、長手方向側壁87のウレタンパネル87b、短手方向側壁89のウレタンパネル89bは、上記したように、断熱性と難燃性を備えているので防火性能の向上を図ることができる。
又、ウレタンパネル83b、85b、87b、89bはその機械的強度も高いものであり、別途補強部材を要することなく必要な機械的強度を備えた壁を構成することができる。
又、板材、例えば、床85の板材85′は、上記したように、表裏に設けられたアルミニウム製板材85a、85a、ウレタンパネル85b、内側枠材85c、外側枠材85d、板材85e、ガスケット85fからなるシンプルな構成をなしており、よって、板材85′自体の製作も容易である。これは、天井83、長手方向側壁87、短手方向側壁89の場合も同様である。
【0050】
尚、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記一実施の形態の場合には、内装材として硬質発泡ウレタンからなるウレタンパネルを使用した例を示しているが、それに限定されるものではなく、それ以外にも、断熱性、難燃性、必要な機械的強度を備えたものであればよい。
又、前記一実施の形態の場合には、板材、枠材をアルミニウム製としたが、それに限定されるものではなく、その他の材質の使用も考えられる。
又、前記一実施の形態の場合には、締結手段の一例としてボルト・ナットを示しているが、それ以外にも、様々な構成の締結具が考えられる。
その他、図示した構成はあくまで一例である。