(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6012258
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】バックアップシステム及びバックアップ緊急停止方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/06 20060101AFI20161011BHJP
【FI】
G06F3/06 304E
G06F3/06 304N
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-116529(P2012-116529)
(22)【出願日】2012年5月22日
(65)【公開番号】特開2013-242769(P2013-242769A)
(43)【公開日】2013年12月5日
【審査請求日】2015年5月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000233295
【氏名又は名称】株式会社日立情報通信エンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】100074550
【弁理士】
【氏名又は名称】林 實
(72)【発明者】
【氏名】藤田 美博
【審査官】
寺谷 大亮
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−293305(JP,A)
【文献】
特開2004−151945(JP,A)
【文献】
特開2006−216089(JP,A)
【文献】
特開2009−069868(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/06
G06F 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オープンサーバー又はメインフレームコンピュータと、前記オープンサーバー又はメインフレームコンピュータにて処理される論理ディスク単位のデータを格納するホスト側ディスクアレイ装置と、前記ホスト側ディスクアレイ装置に通信回線を介して接続され、前記ホスト側ディスクアレイ装置に格納された論理ディスク単位のデータのバックアップを行うためのバックアップ側ディスクアレイ装置とを備えるバックアップシステムであって、
前記ホスト側ディスクアレイ装置が、バックアップデータを一時的に保存するキャッシュメモリと、ホスト側ディスクアレイ装置の論理ディスクとバックアップ側ディスクアレイ装置の論理ディスクとの対応を示すペアグルーブ番号が付与され、コピーペアグループの初期コピー中には第1の色にて点灯し、ペア状態では第2の色にて点灯し、不使用状態では消灯する表示機能を有するパネルボタンを有し、
任意のパネルボタンが押下されたとき、前記押下されたパネルボタンに対応するペアグルーブ番号のペアを解除することを示すペア解除コマンドをバックアップ側ディスクアレイ装置に送信する第1工程と、
自己のペア状態又は初期コピー中のステータスを2重化ペア解除終了のステータスに移行する第2工程と、
キャッシュデータを削除する第3工程と、ペアを解除したボタンスイッチを消灯する第4工程とを実行するように動作するバックアップシステム。
【請求項2】
前記ホスト側ディスクアレイ装置からペア解除コマンドを受信したバックアップ側ディスクアレイ装置が、前記バックアップデータを一時的に保存するキャッシュメモリと、ホスト側ディスクアレイ装置の論理ディスクとバックアップ側ディスクアレイ装置の論理ディスクとの対応を示すペアグルーブ番号が付与され、コピーペアグループの初期コピー中には第1の色にて点灯し、ペア状態では第2の色にて点灯し、不使用状態では消灯する表示機能を有するパネルボタンを有し、前記第2工程から第4工程を実行する請求項1記載のバックアップシステム。
【請求項3】
前記パネルボタンの表示機能が、コピーペアグループの初期コピー中には第1の色として黄色点灯し、ペア状態では第2の色として青色点灯することを特徴とする請求項2記載のバックアップシステム。
【請求項4】
オープンサーバー又はメインフレームコンピュータと、前記オープンサーバー又はメインフレームコンピュータにて処理される論理ディスク単位のデータを格納するホスト側ディスクアレイ装置と、前記ホスト側ディスクアレイ装置に通信回線を介して接続され、前記ホスト側ディスクアレイ装置に格納された論理ディスク単位のデータのバックアップを行うためのバックアップ側ディスクアレイ装置とを備えるコンピュータシステムのバックアップ緊急停止方法であって、
前記ホスト側ディスクアレイ装置に、バックアップデータを一時的に保存するキャッシュメモリと、ホスト側ディスクアレイ装置の論理ディスクとバックアップ側ディスクアレイ装置の論理ディスクとの対応を示すペアグルーブ番号が付与され、コピーペアグループの初期コピー中には第1の色にて点灯し、ペア状態では第2の色にて点灯し、不使用状態では消灯する表示機能を有するパネルボタンを設け、
任意のパネルボタンが押下されたとき、前記押下されたパネルボタンに対応するペアグルーブ番号のペアを解除することを示すペア解除コマンドをバックアップ側ディスクアレイ装置に送信する第1工程と、
自己のペア状態又は初期コピー中のステータスを2重化ペア解除終了のステータスに移行する第2工程と、
キャッシュデータを削除する第3工程と、ペアを解除したボタンスイッチを消灯する第4工程とを実行させるバックアップ緊急停止方法。
【請求項5】
前記ホスト側ディスクアレイ装置からペア解除コマンドを受信したバックアップ側ディスクアレイ装置が、前記バックアップデータを一時的に保存するキャッシュメモリと、ホスト側ディスクアレイ装置の論理ディスクとバックアップ側ディスクアレイ装置の論理ディスクとの対応を示すペアグルーブ番号が付与され、コピーペアグループの初期コピー中には第1の色にて点灯し、ペア状態では第2の色にて点灯し、不使用状態では消灯する表示機能を有するパネルボタンを設け、前記第2工程から第4工程を実行させる請求項4記載のバックアップ緊急停止方法。
【請求項6】
前記パネルボタンの表示機能が、コピーペアグループの初期コピー中には第1の色として黄色点灯し、ペア状態では第2の色として青色点灯することを特徴とする請求項2記載のバックアップ緊急停止方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オープンサーバーやメインフレームコンピュータに接続され、二重化されたディスクアレイ装置を含むバックアップシステム及び緊急時のバックアップ用初期コピーを短時間に停止することができるバックアップシステム及びバックアップ緊急停止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に大型のコンピュータシステムは、オープンサーバーやメインフレームコンピュータのデータを保存するホスト側のディスクアレイ装置と、地震等の災害対策用のバックアップを行うために通信回線を介して接続されたバックアップ側のディスクアレイ装置とからバックアップシステムを構成し、前記ディスクアレイ装置は、多数の磁気ディスク装置から構成されるRAID装置が採用されている。このように構成されたバックアップシステムは、夜間等の空き時間帯等において、ホスト側ディスクアレイ装置からバックアップ側ディスクアレイ装置にデータをバックアップする初期コピー作業が行われる。
【0003】
なお、メインフレームコンピュータに接続されたホスト側のディスクアレイ装置のデータを遠隔地の記憶手段にバックアップする技術が記載された文献としては、下記の特許文献1及び2が挙げられ、この特許文献1には、ホスト側のディスクアレイ装置がメインフレームコンピュータを経由することなくバックアップ側の記憶手段にデータをバックアップする技術が記載され、特許文献2には、ホスト側のストレージシステムにおける論理ディスクとバックアップ側のストレージシステムの論理ディスクとによりペアグループを形成し、コピーグループ毎にリモートコピーを停止させる場合、まずコピーグループ及び特定したコピーグループに属する論理ディスクのペアを特定し、特定されたペアの論理ディスクを有するホスト側ストレージシステムが特定されたペアのリモートコピー処理を停止することによって、リモートコピーが停止したペアに関連のあるペアのみを中断し、その他のペアについてはリモートコピーを継続する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−102262号公報
【特許文献2】特開2005−332354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記の特許文献に記載された技術は、メインフレームコンピュータを経由することなくデータをバックアップすることやホスト側ストレージシステムにおける論理ディスクとバックアップ側ストレージシステムの論理ディスクとによりペアグループを形成することが記載されているが、ホスト側とバックアップ側のディスクアレイ装置における初期コピーを緊急に停止させる技術は考慮されておらず、この緊急に初期コピーを停止させるためには、メインフレームコンピュータに接続されたストレージナビゲータ又はSVP(Service Processor)と呼ばれる管理用コンピュータを用いた場合、この管理用ルコンピュータはGUI(Graphical User Interface)操作であり、特に多数のペアグループを画面から選択して個々にコピー停止操作を人手によって行わなければならないために管理用コンピュータのスペックによっては画面遷移等に時間を要し、オープンサーバーやメインフレームコンピュータを用いた場合、ホスト側からのオペレーション指示に時間を要し、短時間に初期コピーを停止することが困難であるという課題があった。
【0006】
なお、緊急の初期コピー停止を行う必要があるときとは、例えば、メインフレームコンピュータのユーザ業務が、初期コピーを実施することにより装置に負荷が増加し、ユーザ業務に遅延を生じる可能性が起こりえるときであり、ユーザ業務が優先するために初期コピーを停止しなければならない状況をいう。
【0007】
本発明の目的は、前述の従来技術による課題を解決しようとするものであり、ホスト側ディスクアレイ装置からバックアップ側ディスクアレイ装置にデータの初期コピーによるバックアップを短時間に停止することができるバックアップシステム及びバックアップ緊急停止方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために請求項1記載の発明は、オープンサーバー又はメインフレームコンピュータと、前記オープンサーバー又はメインフレームコンピュータにて処理される論理ディスク単位のデータを格納するホスト側ディスクアレイ装置と、前記ホスト側ディスクアレイ装置に通信回線を介して接続され、前記ホスト側ディスクアレイ装置に格納された論理ディスク単位のデータのバックアップを行うためのバックアップ側ディスクアレイ装置とを備えるバックアップシステムであって、
前記ホスト側ディスクアレイ装置が、バックアップデータを一時的に保存するキャッシュメモリと、ホスト側ディスクアレイ装置の論理ディスクとバックアップ側ディスクアレイ装置の論理ディスクとの対応を示すペアグルーブ番号が付与され、コピーペアグループの初期コピー中には第1の色にて点灯し、ペア状態では第2の色にて点灯し、不使用状態では消灯する表示機能を有するパネルボタンを有し、任意のパネルボタンが押下されたとき、前記押下されたパネルボタンに対応するペアグルーブ番号のペアを解除することを示すペア解除コマンドをバックアップ側ディスクアレイ装置に送信する第1工程と、自己のペア状態又は
初期コピー中のステータスを2重化ペア解除終了のステータスに移行する第2工程と、キャッシュデータを削除する第3工程と、ペアを解除したボタンスイッチを消灯する第4工程とを実行するように動作することを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記特徴のバックアップシステムにおいて、前記ホスト側ディスクアレイ装置からペア解除コマンドを受信したバックアップ側ディスクアレイ装置が、前記バックアップデータを一時的に保存するキャッシュメモリと、ホスト側ディスクアレイ装置の論理ディスクとバックアップ側ディスクアレイ装置の論理ディスクとの対応を示すペアグルーブ番号が付与され、コピーペアグループの初期コピー中には第1の色にて点灯し、ペア状態では第2の色にて点灯し、不使用状態では消灯する表示機能を有するパネルボタンを有し、前記第2工程から第4工程を実行することを特徴とし、請求項3記載の発明は、前記パネルボタンの表示機能が、コピーペアグループの初期コピー中には第1の色として黄色点灯し、ペア状態では第2の色として青色点灯することを特徴とする。
【0010】
請求項
4記載の発明は、オープンサーバー又はメインフレームコンピュータと、前記オープンサーバー又はメインフレームコンピュータにて処理される論理ディスク単位のデータを格納するホスト側ディスクアレイ装置と、前記ホスト側ディスクアレイ装置に通信回線を介して接続され、前記ホスト側ディスクアレイ装置に格納された論理ディスク単位のデータのバックアップを行うためのバックアップ側ディスクアレイ装置とを備えるコンピュータシステムのバックアップ緊急停止方法であって、
前記ホスト側ディスクアレイ装置に、バックアップデータを一時的に保存するキャッシュメモリと、ホスト側ディスクアレイ装置の論理ディスクとバックアップ側ディスクアレイ装置の論理ディスクとの対応を示すペアグルーブ番号が付与され、コピーペアグループの初期コピー中には第1の色にて点灯し、ペア状態では第2の色にて点灯し、不使用状態では消灯する表示機能を有するパネルボタンを設け、任意のパネルボタンが押下されたとき、前記押下されたパネルボタンに対応するペアグルーブ番号のペアを解除することを示すペア解除コマンドをバックアップ側ディスクアレイ装置に送信する第1工程と、自己のペア状態又は
初期コピー中のステータスを2重化ペア解除終了のステータスに移行する第2工程と、キャッシュデータを削除する第3工程と、ペアを解除したボタンスイッチを消灯する第4工程とを実行させることを特徴とする。
【0011】
請求項
5記載の発明は、前記特徴のバックアップ緊急停止方法において、前記ホスト側ディスクアレイ装置からペア解除コマンドを受信したバックアップ側ディスクアレイ装置が、前記バックアップデータを一時的に保存するキャッシュメモリと、ホスト側ディスクアレイ装置の論理ディスクとバックアップ側ディスクアレイ装置の論理ディスクとの対応を示すペアグルーブ番号が付与され、コピーペアグループの初期コピー中には第1の色にて点灯し、ペア状態では第2の色にて点灯し、不使用状態では消灯する表示機能を有するパネルボタンを設け、前記第2工程から第4工程を実行させることを特徴とし、請求項
6記載の発明は、前記パネルボタンの表示機能が、コピーペアグループの初期コピー中には第1の色として黄色点灯し、ペア状態では第2の色として青色点灯することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によるバックアップシステム及びバックアップ緊急停止方法は、ホスト側ディスクアレイ装置が、バックアップデータを一時的に保存するキャッシュメモリと、ホスト側ディスクアレイ装置の論理ディスクとバックアップ側ディスクアレイ装置の論理ディスクとの対応を示すペアグルーブ番号が付与され、コピーペアグループの初期コピー中には第1の色にて点灯し、ペア状態では第2の色にて点灯し、不使用状態では消灯する表示機能を有するパネルボタンを有し、任意のパネルボタンが押下されたとき、前記押下されたパネルボタンに対応するペアグルーブ番号のペアを解除することを示すペア解除コマンドをバックアップ側ディスクアレイ装置に送信する第1工程と、自己のペア状態又はコピー遷移中のステータスを2重化ペア解除終了のステータスに移行する第2工程と、キャッシュデータを削除する第3工程と、ペアを解除したボタンスイッチを消灯する第4工程とを実行するように動作することによって、緊急時の初期コピーを短時間に停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態によるディスクアレイ装置を含むバックアップシステムを示す図
【
図2】本実施形態によるバックアップシステムの構成を説明するための図
【
図4】本実施形態によるバックアップシステムの動作を説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明によるバックアップ緊急停止方法を適用したバックアップシステムの一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
[構成]
本実施形態によるバックアップシステムは、
図1に示す如く、各種の業務処理を行うメインフレームコンピュータ101と、前記メインフレームコンピュータ101にて処理される非同期転送用にジャーナルデータを確保する為のジャーナルグループ(JNLG)単位のデータを格納する複数磁気ディスク装置を含むRAID構成のディスクアレイ装置200と、このディスクアレイ装置200に通信回線90を介して接続され、前記ディスクアレイ装置200に格納された論理ディスク単位のデータのバックアップを行うための複数磁気ディスク装置を含むRAID構成のディスクアレイ装置300とによって構成され、前記ディスクアレイ装置200及び300には各ディスクアレイ装置を制御するためのSVP(Service Processor)70と本実施形態の特徴である初期コピーの緊急停止を行うための複数のスイッチから成るパネルボタン501とを備える。なお、ディスクアレイ装置200に接続されるホストはメインフレームコンピュータに限られるものではなく、UNIX(登録商標)やLinux(登録商標)などのオープンな技術で構成されるオープンサーバーその他のコンピュータであっても良い。
【0015】
前記ディスクアレイ装置200は、
図2に示す如く、複数の磁気ディスク装置から構成される複数の論理ディスク201から204と、ディスクアレイ装置300とのデータ転送を行うために一時的にデータを格納するキャッシュメモリ209と、これらを制御するための制御部210とを備え、前記ディスクアレイ装置300は、複数の磁気ディスク装置から構成される複数の論理ディスク301から304と、ディスクアレイ装置200とのデータ転送を行うために一時的にデータを格納するキャッシュメモリ309と、これらを制御するための制御部310とを備え、前記論理ディスク201と論理ディスク301とがペアとなってペアグループ番号「00」が付与され、他の論理ディスクも同様にペア毎にペアグルーブ番号「01」及び「02」が付与されている。なお、本実施形態においては、論理ディスクのペアグループ番号「00」から「02」を備える例を図示しているが、システム構成規模によっては、256までの論理ディスクのペアジャーナルグループを形成することができる。
【0016】
前記パネルボタン501は、ボタン消灯状態の
図3(a)に示す如く、前記した論理ディスク毎のペアグループ番号「00」から「255」までの表示機能付きの256個のボタンスイッチ(図示では「69」迄を描写)を備え、この個々のボタンスイッチは、初期コピー中は黄色点灯し、コピー定義が完了した通常運用状態(ペア状態)には緑色点灯し、コピーペアグループが定義されていない不使用状態では消灯するように構成され、保守員以外の顧客等が容易に操作できないように鍵付きの透過性ドアを設けるのが望ましい。また、これらパネルボタン501は、任意ボタン点灯状態の
図3(b)に示す如く、符号50で示すペアグループ「00」から「02」が黄色表示の初期コピー中、符号51で示すペアグループ「03」から「09」が緑色点灯のペア状態、符号52で示すペアグループ「11」から「69」が消灯中の不使用状態であることを表すことができる。
【0017】
[動作]
さて、本実施形態によるバックアップシステムによる初期化コピー動作は、
図4に示す如く、ディスクアレイ装置200からディスクアレイ装置300へデータのバックアップを開始するとき、データの初期コピーを開始するステップS401と、このステップS401によってパネルボタン501の論理ディスクの対応(例えば正VOL:JNLGID[00]→副VOL:JNLGID[00])のスイッチが黄色点灯により初期コピー中であることを確認するステップS402と、メインコンピュータ101のプロセッサの利用率を監視するステップS403と、該ステップS403によって監視しているプロセッサの利用率が所定の閾値(例えば、80%)を越えているか否かを判定するステップS404と、このステップS404によって閾値を越えていないと判定したとき、初期コピーが完了したか否かを判定し、完了していないと判定したときに前記ステップS403に戻るステップS405と、このステップS405において初期コピーが完了したと判定したとき、初期コピー完了のステータスであるDUPLEX(ペア状態)に移行するステップS406と、前記ステップS404において閾値を越えたと判定したとき、保守員の操作によって本実施形態の特徴である緊急の初期コピー停止操作に移行するステップS407と、このステップS407による初期コピー停止による2重化のペアを解除したステータスであるSIMPLEX(2重化ペア解除終了)に移行するステップS408を実行するように動作する。なお、前記ステップS404による利用率の判定結果は管理者や保守員にメール通知されることが望ましい。
【0018】
本実施形態におけるステップS407は、保守員がパネルボタン501の初期コピー停止対象であるボタンスイッチを押すことによって、ディスクアレイ装置200の制御部210が、ディスクアレイ装置200からディスクアレイ装置300にペア解除コマンドを発行する第1工程と、自己のステータス(ペア状態のDUPLEX又はコピー遷移中のPENDING)からSIMPLEX(2重化ペア解除終了)に移行する第2工程と、キャッシュメモリ209のキャッシュデータを削除する第3工程と、ペアを解除したボタンスイッチを消灯する第4工程とを実行するように動作し、ディスクアレイ装置300においても前記第2工程から第4工程とを自動的に実行するように動作する。なお、この緊急の初期コピーを停止したペアグループは、データコピーが保証されないため、再度の初期コピーを実行する必要がある。
【0019】
このように本実施形態によるバックアップシステム及びバックアップ緊急停止方法は、ストレージナビゲータ又はSVP(Service Processor)と呼ばれる管理用コンピュータやオープンサーバー・メインフレームコンピュータを用いることなくペア状態を解除し、多数のペアグループを画面から選択して個々にコピー停止操作を人手によってGUI操作が不要のため、短時間に初期コピーを停止することができる。なお、前記パネルボタン501及び前記パネルボタン501を実行する制御部210のプログラムは、ホスト側のディスクアレイ装置200のみに設けるように構成しても良い。
【符号の説明】
【0020】
90 通信回線、101 メインフレームコンピュータ、
200 ディスクアレイ装置、201 論理ディスク、209 キャッシュメモリ、210 制御部、300 ディスクアレイ装置、301 論理ディスク、
309 キャッシュメモリ、310 制御部、501 パネルボタン