【実施例】
【0018】
図1及び
図2に本発明の代表的な外−内タイプの脱泡装置の一実施例を示す。
【0019】
1は、含泡液体をポンプ等で加圧供給できる含泡液体供給機構を示し、好みの供給圧を以って含泡液体を供給できる。
【0020】
2は、前記含泡液体供給機構1の後段に接続される脱気処理機構を示し、筒状の脱気拡大エレメント3を備える。この脱気拡大エレメント3は、好みの金属ないしは硬質合成樹脂材料の板厚0.3mm〜10mmの平面板にレーザ加工で多数の丸孔ないし、長孔などの小孔4を穿ち、円筒状に曲折加工を施して形成するのが一般的であるが、引抜き鋼管による加工製作など、その製作加工は好みの方法で差し支えない。
【0021】
したがって、小孔4の長さは0.3mm〜10mmとなり含泡液体の粘調度合に応じて、板厚の大きさを決定できる。但し、板厚の大きさは上記数値には限定されない。そして、上下部分が同一径の正円筒体とするか又は上下部分の径を異にした切截した円錐状に形成することも可能である。
【0022】
5は、前記脱気処理機構2の脱気拡大エレメント3を配設した減圧容器機構であって、上部には減圧機能を有する減圧ポンプ6を配設すると共に、脱気拡大エレメント3の下側には脱気された液体を移送する移送機構7を接続してある。
【0023】
8は、前記含泡液体供給機構1内において、脱気処理機構2の脱気拡大エレメント3の外周を摺動する気泡処理機構であって、具体的にはスクレーパ片9を備え、円筒状の脱気拡大エレメント3の外周面を回転して小孔4の周面に臨まれる液体中の気泡を小孔4に押入させたり、液体中の大きな気泡を細分化して小孔4への押入を効率的に行わせることができるように働く。なお、図示ではスクレーパ片9が直状形状であるが、円弧状ないしスパイラル状など好みの長さで屈曲させて形成することもできる。
【0024】
10は、前記スクレーパ片9を支持する枠、11はこの枠10を回転させるための中空状の回転軸、12はこの回転軸11の端部を設けた大歯車、13に前記大歯車12と噛合する小歯車を示し、モータ14により駆動させることができる。15は、中空状の回転軸11に配設されるベアリングを示す。16は減圧容器機構5の上端を構成する蓋部で、中央に導気管部17を備え、前記ベアリング15を配設してある。
【0025】
叙上の構成に基づいて作用を説明する。
【0026】
予め製出又は製造過程中の所望の含泡液体を、ポンプ等の加圧手段を用いて含泡液体供給機構1に供給し、次段の脱気処理機構2に向けて供給する。
【0027】
この脱気処理機構2の脱気拡大エレメント3には、その外周にスクレーパ片9を配設し、モータ14により回転作用が与えられているので、脱気拡大エレメント3の外周面、即ち小孔4の開口側はスクレーパ片9によって摺動され、これにより、液体中の気泡は液体と共に小孔4内に強制的に押入されると共に、スクレーパ片9の回転作用により、小孔4を通過し難い液体中の大きな気泡は、截断されて小形化され同様に小孔4に押入される。
【0028】
そして、小孔4内に押入された気泡は、他の気泡と合体し、小孔4の流通中に拡大し、減圧容器機構5内に入るや否や液体と遊離して上方に気化して脱気拡大エレメント3の内周面より速やかに脱気処理される。
【0029】
脱気された液体は、減圧容器機構5内に貯溜して、次段の液体の移送機構7より脱気処理された好みの液体を得ることができる。
【0030】
なお、図において、符号18は、脱気処理機構2に入る前の含泡液体供給機構1に設けた小孔4で除去された固形分などを収容する裏ごし貯溜部、19は含泡液体導入部を示す。
【0031】
次に、
図3及び
図4において、本発明に係る他の代表的な内−外タイプの脱泡装置の実施例を示す。
【0032】
なお、
図1及び
図2と同一の構成については同一の符号を符し、説明の詳細は省く。
【0033】
基本的に含泡液体供給機構1、脱気処理機構2、減圧容器機構5及び液体移送機構7は
図1及び
図2と同一である。
【0034】
両者の相違点は、脱気拡大エレメント3に対する含泡液体の流通が
図1及び
図2の小孔4の作用機構が外−内から内−外へ流通している点であり、それ以外はすべて同一の構成作用である。また、回転軸11aは中空状でなく通常の構造を示している。
【0035】
次に、スクレーパ片9aは、脱気拡大エレメント3の内周面を摺動しているので、このスクレーパ片9aを支持回転する枠10aは、脱気拡大エレメント3の中心軸上に設けた回転軸11aの上下に一対に設けて、スクレーパ片9aの上下を固定させてある。スクレーパ片9aの形状,構成は
図1及び
図2と同一であって異なる処はない。
【0036】
なお、図示しないが
図1,
図2の構成と
図3,
図4のスクレーパ片9,9aは上下方向の幅員を大きくしたり、捻回したスパイラル羽根状として含泡液体全体を旋回流動させて、小孔4への含泡液体を有効かつ高速に流通させることもできる。
【0037】
更に、図示では装置全体が上下方向の縦型構成で示されているが、斜め方向での構成配置も同様に実施できる。
【0038】
また、脱気拡大エレメント3は円筒状であるが、両端部分を切截した円錐状とすることも可能である。
【0039】
この種の脱泡方法及び脱泡装置は、ジュースなどの飲料,醤油,ソースなどの食品調味料,薬液などの食品用としては勿論のこと、化学薬品などの液体製品、その他化粧材料液体製品などの広範な液状製品の脱泡処理作業に広く実施できる。