特許第6012291号(P6012291)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6012291シガレット用フィルター及びそれを用いたシガレット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6012291
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】シガレット用フィルター及びそれを用いたシガレット
(51)【国際特許分類】
   A24D 3/04 20060101AFI20161011BHJP
   A24D 3/08 20060101ALI20161011BHJP
   A61M 15/06 20060101ALI20161011BHJP
【FI】
   A24D3/04
   A24D3/08
   A61M15/06 Z
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-147821(P2012-147821)
(22)【出願日】2012年6月29日
(65)【公開番号】特開2013-31437(P2013-31437A)
(43)【公開日】2013年2月14日
【審査請求日】2015年4月9日
(31)【優先権主張番号】特願2011-146602(P2011-146602)
(32)【優先日】2011年6月30日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000191755
【氏名又は名称】森下仁丹株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000004569
【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100159651
【弁理士】
【氏名又は名称】高倉 成男
(74)【代理人】
【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100095441
【弁理士】
【氏名又は名称】白根 俊郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100119976
【弁理士】
【氏名又は名称】幸長 保次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(74)【代理人】
【識別番号】100134290
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 将訓
(72)【発明者】
【氏名】永江 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】野田 和宏
【審査官】 仲村 靖
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/146845(WO,A1)
【文献】 特開2009−040716(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24D 3/04
A24D 3/08
A61M 15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
単一若しくは互いに接して配置された複数のフィルタープラグ又は互いに離間し中空部を介して配置された複数のフィルタープラグと、前記単一若しくは互いに接して配置された複数のフィルタープラグのうち少なくとも1つのフィルタープラグ中又は前記互いに離間して配置された複数のフィルタープラグ間の中空部に設けられた、皮膜内に香料を含む内容液を保持した香料カプセルとを有し、
前記香料カプセルの皮膜は
皮膜全体の質量に対して90質量%以下の非ゼラチン系の皮膜形成材料であって、基材と、皮膜全体の質量に対して10〜20質量%のジェランガムとを含む皮膜形成材料
皮膜全体の質量に対して10質量%以上25質量%以下のトレハロースと
を含む
ことを特徴とするシガレット用フィルター。
【請求項2】
前記皮膜は皮膜全体の質量に対して10質量%以上20質量%以下のトレハロースを含むことを特徴とする請求項1に記載のシガレット用フィルター。
【請求項3】
前記基材はデンプンであることを特徴とする請求項1に記載のシガレット用フィルター。
【請求項4】
前記皮膜形成材料はさらにゲル化助剤を含むことを特徴とする請求項に記載のシガレット用フィルター。
【請求項5】
前記ゲル化助剤は塩化カルシウムであることを特徴とする請求項に記載のシガレット用フィルター。
【請求項6】
前記皮膜形成材料はさらにグリセリン及びソルビトールからなる群より選択される可塑剤を含むことを特徴とする請求項に記載のシガレット用フィルター。
【請求項7】
たばこロッドと、請求項1に記載のシガレット用フィルターとを備えたことを特徴とするシガレット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、香料カプセルを含むシガレット用フィルター及びそれを用いたシガレットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、シガレット用フィルターに香料カプセルを組み込み、シガレットの使用時に香料カプセルを破砕し、喫煙時に内容液の香りを楽しんだり、消火後の吸殻のにおいをマスキングすることが行われている(特許文献1〜5)。香料カプセルの詳細については、たとえば特許文献6に記載されている。このような香料カプセルを含むシガレット用フィルターを備えたシガレットは、ユーザーが香料カプセルをつぶすことによって喫煙時に香りを楽しむようになっている。香料カプセルをシガレット用フィルター中に装填した場合、喫煙時にカプセルを指で破壊するときまで、確実にカプセルの品質が保持されていなければならない。
【0003】
しかし、香料カプセルを装填したシガレット用フィルターを製造した後、流通過程ではカプセルの状態を確認することができない。しかも、流通過程では、カプセルが装填されたシガレット用フィルターの温湿度を常に一定の条件で管理することが難しい。そこで、香料カプセルを含むシガレット用フィルターには、保管時のカプセル皮膜の劣化などによる品質の低下を防止することに関する要望があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−250665号公報
【特許文献2】特開2003−304856号公報
【特許文献3】特表2007−520204号公報
【特許文献4】特表2008−528053号公報
【特許文献5】特表2008−539717号公報
【特許文献6】特表2008−546400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、保管時に温湿度変化が起こったとしても品質を維持できる、香料カプセルを含むシガレット用フィルター及びそれを用いたシガレットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、単一若しくは互いに接して配置された複数のフィルタープラグ又は互いに離間し中空部を介して配置された複数のフィルタープラグと、前記単一若しくは互いに接して配置された複数のフィルタープラグのうち少なくとも1つのフィルタープラグ中又は前記互いに離間して配置された複数のフィルタープラグ間の中空部に設けられた、皮膜内に香料を含む内容液を保持した香料カプセルとを有し、前記香料カプセルの皮膜は皮膜全体の質量に対して90質量%以下の非ゼラチン系の皮膜形成材料と10質量%以上のトレハロースとを含むことを特徴とするシガレット用フィルターが提供される。
【0007】
本発明の他の態様によれば、たばこロッドと、上記のシガレット用フィルターとを備えたことを特徴とするシガレットが提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、香料カプセルに保水性の高いトレハロースを含有しているので、保管時に温湿度変化が起こったとしても、カプセル自体の吸湿或いは放湿を抑制することができ香料カプセル皮膜の劣化を防ぐことができる。
【0009】
また、カプセル皮膜全体の質量に対するトレハロースの含有量を10質量%以上にすれば、カプセル皮膜の硬さを維持することができ、喫煙時にカプセルを破壊するときまで品質を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明に係る香料カプセルを有するシガレットの一例を示す断面図である。
図2図2は、本発明に係る香料カプセルを有するシガレットの他の例を示す断面図である。
図3図3は、本発明に係る香料カプセルを有するシガレットのさらに他の例を示す断面図である。
図4図4は、実施例においてシガレットのパッケージを保管した環境の温湿度変化を示す図である。
図5図5は、カプセル皮膜のトレハロース含有率(質量%)と、カプセルの硬度(N)との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
図1は、たばこ充填物11を巻紙12で巻いたたばこロッド10と、香料カプセル21を埋め込んだフィルタープラグ22を巻取紙23で巻いたフィルター20とをチップペーパー30で接続したシガレットを示している。香料カプセル21は皮膜21aで内容液21bを包み込んだ構造を有する。香料カプセル21の直径は3.5〜4.5mmである。
【0012】
図2に示すシガレットは、互いに接して配置された2つのフィルタープラグ22a、22bを有する以外は図1のシガレットと同様の構造を有する。図2では、第1のフィルタープラグ22aがチャコールフィルターであり、第2のフィルタープラグ22bがアセテートフィルター中に香料カプセル21を埋め込んだ構造のものでもよい。
【0013】
なお、第2のフィルタープラグ22bがチャコールフィルターであってもよい。また、第1のフィルタープラグ22aおよび第2のフィルタープラグ22bの少なくともいずれか一方に香料を添加してもよい。
【0014】
図3は、たばこ充填物11を巻紙12で巻いたたばこロッド10と、2つのフィルタープラグ25の間の中空部に香料カプセル21を設けた構造のフィルター20とをチップペーパー30で接続したシガレットを示している。2つのフィルタープラグ25の周囲には素材紙26が巻かれ、両者が互いに離間し中空部を介して配置された周囲に成形紙27が巻かれている。なお、素材紙と成形紙のいずれか一方又は両方を有さないフィルタープラグも存在する(図1の場合は素材紙と成形紙を兼ねた巻取紙のみである)。
【0015】
このようなシガレットを喫煙する際に、香料カプセル21の皮膜21aを指でつぶすが、それまでの保管中に香料カプセルの皮膜が劣化しないことが望まれる。
【0016】
従来の香料カプセル皮膜は、基剤、ゲル化剤、ゲル化助剤、および可塑剤を含む。基剤として例えばデンブン等が用いられ、カプセル被膜の形成性を高めるためにゲル化剤として例えばカラギーナンなどが用いられる。また、可塑剤として例えばグリセリンやソルビトールを添加することで柔軟性を有するカプセル皮膜が形成される。このような組成で形成されるカプセル皮膜は一定の硬さを有するものの、香料カプセル製造後、温度湿度の環境変化によって被膜に吸湿或いは放湿が生じて劣化が生じる可能性がある。
【0017】
そこで、本発明は従来のカプセル皮膜の組成にさらに保水剤としてトレハロースを添加することで、温度湿度変化による皮膜劣化を抑制しつつ、シガレット用フィルターへ搭載する破壊用カプセルに要求される所定の硬さを維持することを可能とした。
【0018】
本発明によれば、香料カプセルの皮膜が、皮膜全体の質量に対して90質量%以下の非ゼラチン系の皮膜形成材料と、保水剤として10質量%以上のトレハロースとを含んでいる。トレハロースは保水性が高く、外部環境変化が起こったとしても、カプセル自体への温湿度変化の影響は緩やかとなる。このため、本発明によれば、保管時にカプセル皮膜の劣化/崩壊を抑制することができ、香料カプセルを装填したシガレット用フィルターとして品質が維持されるため、非常に有効である。
【0019】
また、シガレット用フィルターをたばこロッドと接続してシガレットを製造する。このシガレットを例えば20本の束に形成した後に、アルミ内包紙に包み込んだ状態で外箱に収容する。さらに、外箱全体を透明フィルムで包んで包装体を完成する。シガレットの包装体を製造する過程では透明フィルムをヒートシールする。このように、包装体そのものを加熱した場合であってもトレハロースを含有する香料カプセルは加熱の影響を受けにくいため、カプセル皮膜の劣化を抑えることができる。
【0020】
本発明において、皮膜全体の質量に対する非ゼラチン系の皮膜形成材料の含有量は70質量%超であることが好ましく、皮膜全体の質量に対するトレハロースの含有量は30質量%未満であることが好ましい。皮膜全体の質量に対するトレハロースの含有量が10質量%以上30質量%未満、好ましく10質量%以上20質量%以下であれば、適度な硬さのカプセルを得ることができる。
【0021】
香料カプセルをシガレット用フィルターへ装填後、シガレット/包装体の製造、そして流通過程を経て消費者が喫煙時に香料カプセルを破壊するまで周囲の温湿度を一定に保つことは不可能であり、またフィルター製造後はカプセルの状態を目視で確認することができないので、本発明による香料カプセルはシガレットへの適用に有効である。
【0022】
本発明において、皮膜形成材料はたとえば基剤とゲル化剤とを含んでいる。基剤としては、たとえばデンプン、デキストリンなどが用いられる。ゲル化剤としては、たとえばジェランガム、カラギーナンなどが用いられる。本発明において、皮膜形成材料はさらにゲル化助剤を含んでもよい。前記ゲル化助剤としてはたとえば塩化カルシウムが用いられる。本発明において、皮膜形成材料はさらに可塑剤を含んでもよい。可塑剤としてはたとえばグリセリン、ソルビトールなどが用いられる。本発明において、皮膜形成材料はさらに着色料を含んでもよい。
【0023】
基剤の含有量は25〜50質量%、ゲル化剤の含有量は10〜20質量%、ゲル化助剤の含有量は5質量%以下、可塑剤の含有量は20〜30質量%であることが好ましい。
【0024】
本発明において、香料カプセルの内容液に含まれる香料としては、たとえばメンソール、植物精油などを用いることができる。
【0025】
本発明において、内容液に含まれる香料の溶媒としては、たとえば中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)を用いることができる。
【0026】
本発明において、内容液はさらに色素、乳化剤、増粘剤などの他の添加剤を含有していてもよい。
【0027】
香料カプセルの製造方法は特に限定されないが、たとえば滴下法を用いればシームレスな皮膜を有する香料カプセルを製造できるので好ましい。この方法では、二重ノズルを用い、内側ノズルから内容液を、外側ノズルから液状の皮膜物質を同時に吐出させることにより、皮膜液が継ぎ目なく内容液を包み込むことができる。
【0028】
本発明のシガレットにおいて、少なくともチップペーパー及び/又はフィルターラッパーのうち香料カプセル21と直接接触する、たとえば図2に示す成形紙27には耐油紙を用いることが好ましい。耐油性のうちでも、たとえば日本製紙パピリア株式会社製の耐油紙はフィルムやフッ素樹脂を用いていない点で好ましい。日本製紙パピリア株式会社製の耐油紙の特性を表1に示す。
【表1】
【実施例】
【0029】
以下、本発明の実施例を説明する。
【0030】
[例1A〜1F]
香料としてメンソール、溶媒として中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)、乳化剤などを用い香料カプセルの内容液を調製した。
【0031】
皮膜物質としてデンプン、ジェランガム(ゲル化剤)、塩化カルシウム(ゲル化助剤)、グリセリン(可塑剤)、ソルビトール(可塑剤)、トレハロース、及び着色剤を表2に示す割合で用意し、上記の内容液と混合して、滴下法により直径4.5mmの香料カプセルを作製した。トレハロース含有率の変更分は、デンプン含有率により調整した。各々の香料カプセルを用い、図2に示すシガレット用フィルターを製造し、さらに図2に示すシガレットを製造した。
【0032】
製造したシガレットを、1箱20本入の通常の小箱で包装した。この小箱を、図4に示すように温度が25℃と55℃との間で変化し、湿度が65%と35%との間で変化する環境下で保管し、温湿度の環境変化に伴うカプセル皮膜の崩壊を調べた。具体的には、2週後、4週後、2ヶ月後、3ヵ月後に、カプセル皮膜が崩壊した個数を調べた。その結果を表2に併記する。
【0033】
表2から、カプセル皮膜中のトレハロース含有率が10質量%の場合には4週間後でもカプセル皮膜の崩壊がなく、20質量%の場合には2ヶ月後でもカプセル皮膜の崩壊がないことがわかる。
【表2】
【0034】
[例2A〜2F]
上記と同様に、香料としてメンソール、溶媒として中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)、乳化剤などを用い香料カプセルの内容液を調製した。
【0035】
皮膜物質としてデンプン、ジェランガム(ゲル化剤)、塩化カルシウム(ゲル化助剤)、グリセリン(可塑剤)、ソルビトール(可塑剤)、トレハロース、及び着色剤を表3に示す割合で用意し、上記の内容液と混合して、滴下法により直径4.5mmの香料カプセルを作製した。
【0036】
得られた各々の香料カプセルの硬度(N)を硬度測定器(株式会社サン科学、レオメータ)で測定した。同一仕様の20個の香料カプセルについて測定した硬度の平均値を表3に併記する。また、図5に、カプセル皮膜のトレハロース含有率(質量%)と、カプセル皮膜の硬度(N)との関係を示す。
【0037】
表3及び図5から、カプセル皮膜全体の質量に対するトレハロースの含有量は10質量%以上、30質量%未満であることが好ましいことがわかる。
【0038】
トレハロース含有量が30%以上になると、トレハロースの保湿性が高いことから、香料カプセル自体が柔らかくなって、フィルター外周から香料カプセルを指で押しつぶしたときに破壊音が弱くなり、割った感触が得られない。つまり、シガレット用フィルターに用いる破壊カプセルは一定の硬度が必要であり、トレハロースの含有量もカプセル被膜全量に対して所定量に規制される。このとき、カプセル皮膜全体の質量に対する可塑剤(グリセリン、ソルビトールなど)の含有量を20〜30質量%にすれば、カプセル皮膜に要求される硬さを維持することができる。このように、カプセル皮膜全体の質量に対して、トレハロースの含有量を10質量%以上、30質量%未満、可塑剤(グリセリン、ソルビトールなど)の含有量を20〜30質量%とすることで、カプセル皮膜の硬さを維持しつつ、喫煙時にカプセルを破壊するときまで品質を保持することができる。
【表3】
図1
図2
図3
図4
図5