特許第6012336号(P6012336)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6012336
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】アンカーボルトの支持金具
(51)【国際特許分類】
   E02D 27/00 20060101AFI20161011BHJP
   E04C 5/12 20060101ALI20161011BHJP
【FI】
   E02D27/00 B
   E04C5/12
【請求項の数】1
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2012-182146(P2012-182146)
(22)【出願日】2012年8月21日
(65)【公開番号】特開2014-40707(P2014-40707A)
(43)【公開日】2014年3月6日
【審査請求日】2015年6月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000183428
【氏名又は名称】住友林業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】508338278
【氏名又は名称】住友林業ホームエンジニアリング株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000128038
【氏名又は名称】株式会社エヌ・エス・ピー
(74)【代理人】
【識別番号】100098202
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100077241
【弁理士】
【氏名又は名称】桑原 稔
(72)【発明者】
【氏名】下山 哲司
(72)【発明者】
【氏名】山本 大祐
(72)【発明者】
【氏名】曽我 学
(72)【発明者】
【氏名】生井 麻八
【審査官】 竹村 真一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−096789(JP,A)
【文献】 特開2000−303567(JP,A)
【文献】 特開平08−246469(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 27/00−27/52
E04C 5/00−5/20
E04B 1/38−1/61
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物の基礎を形成する型枠上に水平に設置される支持体に対し、この基礎に埋設されるアンカーボルトを吊り下げ状に支持させる支持金具であって、
無頭で且つ下端面中央に突出部を備えた雄ネジ部材と、
ナット上側をこの雄ネジ部材の螺着部とすると共に、ナット下側を前記アンカーボルトの上端の螺着部としたナット部材と、
前記支持体と前記ナット部材との間に介在されるスペーサー部材とからなり、
前記支持体を上下に貫通する貫通孔に下方から通された前記雄ネジ部材の上端に対するナット締めによりこの支持体に固定されるようになっていることを特徴とするアンカーボルトの支持金具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、型枠にコンクリートを打設して建築物の基礎を形成するに際して、この基礎に備えられるアンカーボルトを支持させるために用いられる支持金具に関する。
【背景技術】
【0002】
コンクリート製の布基礎を形成する型枠上に水平に設置されて、この布基礎に備えられるアンカーボルトを吊り下げ状に支持するアンカーボルト設置金具がある。(特許文献1参照)かかる金具にあっては、アンカーボルトを傾かないように保持することが求められるところであり、特許文献1のものでは金具の基盤部に設けた筒体によってアンカーボルトを前記のように保持するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3740232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明が解決しようとする主たる問題点は、前記アンカーボルトを、型枠上に水平に設置されるその支持体に設けられた貫通孔を利用して、傾きなく適切に支持できるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、この発明にあっては、アンカーボルトの支持金具を、建築物の基礎を形成する型枠上に水平に設置される支持体に対し、この基礎に埋設されるアンカーボルトを吊り下げ状に支持させる支持金具であって、
無頭で且つ下端面中央に突出部を備えた雄ネジ部材と、
ナット上側をこの雄ネジ部材の螺着部とすると共に、ナット下側を前記アンカーボルトの上端の螺着部としたナット部材と、
前記支持体と前記ナット部材との間に介在されるスペーサー部材とからなり、
前記支持体を上下に貫通する貫通孔に下方から通された前記雄ネジ部材の上端に対するナット締めによりこの支持体に固定されるようになっているものとした。
【0006】
支持金具を構成する雄ネジ部材の下端面及びアンカーボルトの上端面には、この雄ネジ部材及びアンカーボルトの周面に雄ネジを成形するときに歪みが生じ、これらの軸線に直角に交わる平坦面にならない。このため、単純に前記ナット部材のナット下側の螺着部にアンカーボルトの上端をネジつけると、ナット部材の内部での雄ネジ部材の下端面とアンカーボルトの上端面との突き合わせによって雄ネジ部材の軸線が鉛直線に沿うようにセットされていてもアンカーボルトの軸線はこの鉛直線に沿ったものとならなくなる。しかるに、この発明にかかる支持金具にあっては、前記ナット部材のナット下側の螺着部にアンカーボルトの上端をネジつけると、雄ネジ部材の下端面の中央に形成された突出部がアンカーボルトの上端面の中央に突き当たりその余の箇所においては雄ネジ部材の下端面とアンカーボルトの上端面とが接し合わないようにすることができる。これにより、支持金具を介して支持体によってアンカーボルトをその軸線を鉛直線に沿わせるように適切に支持させることができる。
【発明の効果】
【0007】
この発明にかかる支持金具によれば、前記アンカーボルトを、型枠上に水平に設置されるその支持体に設けられた貫通孔を利用して、傾きなく適切に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施の形態にかかる支持金具の要部斜視図である。
図2図2は、型枠にコンクリートを打設した状態を示した断面構成図である。
図3図3は、図2の要部を拡大して示した断面構成図である。
図4図4は、支持金具にアンカーボルトの上端をネジつけた状態を示した断面図である。
図5図5は、図1図4に示される支持金具の構成の一部を変更した構成例(第二例)にかかる支持金具にアンカーボルトの上端をネジつけた状態を示した断面図である。
図6図6は、図1図4に示される支持金具の構成の一部を変更した構成例(第三例)にかかる支持金具にアンカーボルトの上端をネジつけた状態を示した断面図である。
図7図7は、突出部を備えない雄ネジ部材を含んで構成された支持金具(参考例)にアンカーボルトの上端をネジつけた状態を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1図7に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかるアンカーボルトの支持金具Sは、型枠Mにコンクリートを打設して建築物の基礎Fを形成する際に、この基礎Fに下端側を埋設させてこの基礎Fから上端Ba側を突き出させるアンカーボルトBを、所定の位置においてその軸線xを鉛直線に沿わせるように支持させるために用いられるものである。
【0010】
典型的には、かかる支持金具Sは、建物の土台や柱を基礎Fに対して固定するためのアンカーボルトBを、この基礎Fの形成に先立ってその型枠Mの所定の位置に配置させるために用いられる。
【0011】
より具体的には、かかる支持金具Sは、前記型枠M上に水平に設置される支持体Pに対し、この基礎に埋設されるアンカーボルトBを吊り下げ状に支持させるものである。この支持状態から、型枠M内にコンクリートを打設することで前記のようにアンカーボルトBを備えた基礎Fが形成される。基礎Fの形成後は、支持金具S及び支持体PはアンカーボルトBから取り外される。図2中、符号Gは地盤面である。
【0012】
かかる支持金具Sは、雄ネジ部材1と、ナット部材2とから構成される。
【0013】
雄ネジ部材1は、無頭で且つ下端面1a中央に突出部1bを備えている。図示の例では、かかる雄ネジ部材1は、アンカーボルトBの外径と等しい外径を備えた無頭ネジとして構成されている。図1図4に示す第一例では、前記突出部1bは、短寸の円柱状を呈している。かかる突出部1bは、典型的には、雄ネジ部材1を構成する棒材(図示は省略する。)の下端面1aに対する切削加工によって形成される。図5に示される第二例では、かかる突出部1bを円錐状に構成させている。また、図6に示される第三例は、かかる突出部1bを半球状に構成させている。
【0014】
ナット部材2は、ナット上側2aをこの雄ネジ部材1の螺着部2bとすると共に、ナット下側2cを前記アンカーボルトBの上端の螺着部2dとしている。図示の例では、かかるナット部材2は、六角ナット状を呈している。図示の例では、ナット部材2の軸方向略中程の位置に雄ネジ部材1の前記下端面1aを位置させるようにして、このナット部材2に雄ネジ部材1の下端側がねじ込まれている。かかるナット部材2と雄ネジ部材1とは、典型的には、ナット部材2の上端側においてその側部にこのナット部材2を内外に貫通するネジ孔(図示は省略する。)を形成すると共に、このネジ孔に芋ネジをその先端がナット部材2内において雄ネジ部材1の外周部に圧接される位置までねじ込むことにより一体化される。
【0015】
そして、かかる支持金具Sは、前記支持体Pを上下に貫通する貫通孔Paに下方から通された前記雄ネジ部材1の上端に対するナット締めによりこの支持体Pに固定されるようになっている。図示の例では、支持体Pは、前記基礎Fを形成する左右の型枠構成体Ma、Maの上端上に水平に設置されるプレート状を呈している。支持体Pはその幅方向略中程の位置に前記貫通孔Paを備えている。支持金具Sは、かかる貫通孔Paに前記雄ネジ部材1の上端を通した状態から、この上端にナットNをネジつけることにより、このナットNと前記ナット部材2の上端との間で支持体Pを挟持し支持体Pに固定される。このように支持体Pに固定された支持金具Sのナット部材2がさらに、アンカーボルトBの上端Baにネジつけられる。これによって、アンカーボルトBは型枠M上に水平に設置されるプレート体Pによって所定の位置において鉛直に支持される。図中符号3で示されるのは、支持体Pとナット部材2との間に介在されるスペーサー部材である。このスペーサー部材3の厚さを変えることで、基礎Fから突き出すアンカーボルトBの上端Baのレベルを変えることができる。支持金具S及び支持体Pは、型枠Mへのコンクリートの打設後に前記ナット部材2のアンカーボルトBの上端へのネジつけを解くことで、アンカーボルトBと分離され型枠M上から撤去される。
【0016】
支持金具Sを構成する雄ネジ部材1の下端面1a及びアンカーボルトBの上端面Ba’には、この雄ネジ部材1及びアンカーボルトBの周面に雄ネジを成形するときに歪みが生じ、これらの軸線に直角に交わる平坦面にならない。このため、単純に前記ナット部材2のナット下側2cの螺着部2dにアンカーボルトBの上端Baをネジつけると、ナット部材2の内部での雄ネジ部材1の下端面1aとアンカーボルトBの上端面Ba’との突き合わせによって雄ネジ部材1の軸線x’が鉛直線に沿うようにセットされていてもアンカーボルトBの軸線xはこの鉛直線に沿ったものとならなくなる。(図7)しかるに、この実施の形態にかかる支持金具Sにあっては、前記ナット部材2のナット下側2cの螺着部2dにアンカーボルトBの上端Baをネジつけると、雄ネジ部材1の下端面1aの中央に形成された突出部1bがアンカーボルトBの上端面Ba’の中央に突き当たりその余の箇所においては雄ネジ部材1の下端面1aとアンカーボルトBの上端面Ba’とが接し合わないようにすることができる。これにより、支持金具Sを介して支持体PによってアンカーボルトBをその軸線xを鉛直線に沿わせるように適切に支持させることができる。
【符号の説明】
【0017】
F 基礎
M 型枠
P 支持体
Pa 貫通孔
B アンカーボルト
S 支持金具
1 雄ネジ部材
1a 下端面
1b 突出部
2 ナット部材
2a ナット上側
2b 螺着部
2c ナット下側
2d 螺着部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7