(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ノーセパレータ型の複数枚のラベルを表裏面が部分的に重なり合うように配置して、前記ラベル同士が相互に連結した帯状ラベル体を形成し、得られた前記帯状ラベル体をロール状に捲回したラベルロールであって、
前記ラベルは、印刷部を有するラベル基部と、前記ラベル基部の表面に設けたオーバーコート層と、前記ラベル基部の裏面に設けた接着層とを備え、
前記オーバーコート層は、表面粗さの異なる第1および第2オーバーコート部を有し、
表面粗さが前記第2オーバーコート部よりも大きい前記第1オーバーコート部は、同層間で前記ラベル同士が接触する第1接触領域に配置され、
前記第2オーバーコート部は、上下層間で前記ラベル同士が接触する第2接触領域に配置されていることを特徴とするラベルロール。
前記ラベルは、その側面部のうち、少なくとも、該ラベルに隣接して接着されている同層の後続ラベルの表面に配置されている部位に、側面コート層が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のラベルロール。
ノーセパレータ型の複数枚のラベルを表裏面が部分的に重なり合うように配置して、前記ラベル同士が相互に連結した帯状ラベル体を形成し、得られた前記帯状ラベル体をロール状に捲回したラベルロールであって、
前記ラベルは、印刷部を有するラベル基部と、前記ラベル基部の表面に設けたオーバーコート層と、前記ラベル基部の裏面に設けた接着層とを備え、
前記接着層は、弱接着部と、前記弱接着部よりも粘着力が強い強接着部とを備え、
前記強接着部は、同層間で前記ラベル同士が接触する第1接触領域に配置され、
前記弱接着部は、上下層間で前記ラベル同士が接触する第2接触領域に配置されていることを特徴とするラベルロール。
ノーセパレータ型の複数枚のラベルを表裏面が部分的に重なり合うように配置して、前記ラベル同士が相互に連結した帯状ラベル体を形成し、得られた前記帯状ラベル体をロール状に捲回したラベルロールの製造方法であって、
前記ラベルロールを構成する各ラベルの表面全域にオーバーコート剤を塗工し、ラベル表面全域にオーバーコート層を形成するステップと、
前記表面全域にオーバーコート層を形成した複数のラベルを表裏面が部分的に重なり合うように配置して前記ラベル同士を相互に連結して帯状ラベル体を形成するステップと、
前記帯状ラベル体の表面にオーバーコート剤の2度塗り処理を行うステップと、
前記2度塗り処理が行われた帯状ラベル体をロール状に捲き回してラベルロールを形成するステップとを有し、
前記オーバーコート剤の2度塗り処理を行うステップでは、前記帯状ラベル体を構成する各ラベルは、前記ラベルの表面のうち、隣接して配置された前方ラベルが重ねられていない領域に前記オーバーコート剤が2度塗りされると共に、前記ラベルの側面部のうち、隣接する後続ラベルの表面に配置されている部位にオーバーコート剤が塗工されて側面コート層が形成されるようになっていることを特徴とするラベルロールの製造方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来技術のラべルロールWは、
図8に示すように、その先端部を引っ張り、ラベル1を帯状(帯状ラベル体8)のままで引き出している最中に、帯状ラベル体8が途中で途切れることがあるという技術的課題を有している。すなわち、従来技術のラベルロールWは、連続してラベル1を引き出せないことがあった。そのため、上記のようなラベル貼付装置に、ラベルロールWを装着して用いた場合、ラベル1が途切れ、自動貼付処理を中断させる事態を招いていた。
【0007】
そこで、本願発明者が、上記課題の原因究明を行ったところ、ラベルロールを構成するラベルとそのラベルに隣接して接着された後続ラベルとの接合力(同層間のラベル接合力)が、当該ラベルの裏面に接着される1段下層に配置された下層ラベルとの接合力(上下層間のラベル接合力)よりも小さいことが、ラベルロールからラベルを連続して引き出せない主な原因であることを見出した。すなわち、同層間のラベル同士の接合力が上下層層間のラベル同士の接合力より小さい場合において、ラベルロールWの先端部(先端ラベル1)を引っ張ると、先端ラベル1に連結された後続ラベル1が、下層の帯状ラベル体8Bから剥がれずに残存し、先端ラベル1と離間する現象が生じる(ラベルロールWから連続してラベル1を引き出すことができない現象が生じる)。したがって、ラベルロールWにおいて、同層間のラベル1同士の接合力を、上下層間のラベル1同士の接合力よりも強める構成を設ければ、ラベル1を引き出している最中に、帯状ラベル体8が途中で途切れることが防止され、ラベル1を連続して引き出すことができる。
【0008】
しかしながら、現状では、ラベルロールにおいて、同層間のラベル同士の接合力を、上下層間のラベル同士の接合力よりも強める構成を備えたものは知られていない。
【0009】
本発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ノーセパレータ型のラベルを複数連結し形成されたラベルロールにおいて、ラベルを連続して引き出すことをできるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記技術的課題を解決するための本発明は、ノーセパレータ型の複数枚のラベルを表裏面が部分的に重なり合うように配置して、前記ラベル同士が相互に連結した帯状ラベル体を形成し、得られた前記帯状ラベル体をロール状に捲回したラベルロールであって、前記ラベルは、印刷部を有するラベル基部と、前記ラベル基部の表面に設けたオーバーコート層と、前記ラベル基部の裏面に設けた接着層とを備え、前記オーバーコート層は、表面粗さの異なる第1および第2オーバーコート部を有し、表面粗さが前記第2オーバーコート部よりも大きい前記第1オーバーコート部は、同層間で前記ラベル同士が接触する第1接触領域に配置され、前記第2オーバーコート部は、上下層間で前記ラベル同士が接触する第2接触領域に配置されていることを特徴とする。また、前記第1および第2オーバーコート部は、UVニス、水性ニス、シリコーン剥離剤から選択される同じ材質のオーバーコート剤から構成され、前記第1接触領域に配置される前記第1オーバーコート部は、前記オーバーコート剤の一度塗りで形成され、前記第2接触領域に配置される前記第2オーバーコート部は、前記オーバーコート剤の2度塗りで形成されていることが望ましい。
【0011】
このように本発明では、ラベル表面のオーバーコート層に、表面粗さ(表面の滑らかさ)が異なる第1、第2オーバーコート部を設けている。そして、表面粗さが第2オーバーコート部よりも大きい第1オーバーコート部は、同層間でラベル同士が接触する第1接触領域に配置されている。また、第2オーバーコート部は、上下層間でラベル同士が接触する第2接触領域に配置されている。これにより、ラベルを引き出す場合に、上下層間で接着されているラベル同士は、同層間で接着されているラベル同士と比べて、離間し易く(剥がれ易く)なる。すなわち、本発明のラベルロールは、従来技術のラベルロールと比べ、同層間で接着されたラベル同士の接合力を、上下層間のラベル同士の接合力に対し強めることができる。その結果、ラベルロールの先端を引っ張り、ラベルロールから帯状のままでラベルを引き出している最中に、ラベルが途中で途切れることが防止される。したがって、本発明のラベルロールをラベル貼付装置に装着して利用した場合に被着体へのラベルの自動貼付処理を効率良く行うことができる。
【0012】
また、前記ラベルの裏面に形成された接着層は、弱接着部と、前記弱接着部よりも粘着力が強い強接着部とを備え、前記強接着部は、前記同層間で前記ラベル同士が接触する第1接触領域に配置され、前記弱接着部は、前記上下層間で前記ラベル同士が接触する第2接触領域に配置されていることが望ましい。
【0013】
このように構成することで、上下層間のラベル同士は、同層間のラベル同士が重ね合わされる第1オーバーコート部と比べ、表面粗さが小さい(表面が滑らかな)第2オーバーコート部と、弱粘着部とが重ね合わされて接着されるようになる。また、同層間のラベル同士は、第2オーバーコート部よりも表面粗さが大きい第1オーバーコート部と、強接着部とが重ね合わされて接着されるようになる。これにより、同層間のラベル同士の接合力を、上下層間のラベル同士の接合力に対し強めることができる。
【0014】
また、前記ラベルは、その側面部のうち、少なくとも、該ラベルに隣接して接着されている同層の後続ラベルの表面に配置されている部位に、側面コート層が形成されていることが望ましい。このように構成することにより、上層側に配置された帯状ラベル体と、下層側に配置された帯状ラベル体とによる糊粘着が防止されるようになり、ラベルロールからラベルを引き出している最中に、ラベルが途中で途切れることを防止する効果を高めることができる。
【0015】
また、本発明は、ノーセパレータ型の複数枚のラベルを表裏面が部分的に重なり合うように配置して、前記ラベル同士が相互に連結した帯状ラベル体を形成し、得られた前記帯状ラベル体をロール状に捲回したラベルロールであって、前記ラベルは、印刷部を有するラベル基部と、前記ラベル基部の表面に設けたオーバーコート層と、前記ラベル基部の裏面に設けた接着層とを備え、前記接着層は、弱接着部と、前記弱接着部よりも粘着力が強い強接着部とを備え、前記強接着部は、同層間で前記ラベル同士が接触する第1接触領域に配置され、前記弱接着部は、上下層間で前記ラベル同士が接触する第2接触領域に配置されていることを特徴とする。
【0016】
このように、本発明では、上下層間のラベル同士は、同層間のラベル同士が重ね合わされて接着される強接着部と比べ、粘着力が小さい(弱い)弱接着部に重ね合わされて接着されている。そのため、ラベルロールの先端を引っ張り、ラベルを引き出す場合に、上下層間で接着されているラベル同士は、同層間のラベル同士と比べて、離間し易く(剥がれ易く)なる。その結果、本発明によれば、ラベルロールからラベルを引き出している最中に、ラベルが途中で途切れることが防止され、ラベルを連続して引き出すことが可能になる。
【0017】
また、本発明は、ノーセパレータ型の複数枚のラベルを表裏面が部分的に重なり合うように配置して、前記ラベル同士が相互に連結した帯状ラベル体を形成し、得られた前記帯状ラベル体をロール状に捲回したラベルロールの製造方法であって、前記ラベルロールを構成する各ラベルの表面全域にオーバーコート剤を塗工し、ラベル表面全域にオーバーコート層を形成するステップと、前記表面全域にオーバーコート層を形成した複数のラベルを表裏面が部分的に重なり合うように配置して前記ラベル同士を相互に連結して帯状ラベル体を形成するステップと、前記帯状ラベル体の表面にオーバーコート剤の2度塗り処理を行うステップと、前記2度塗り処理が行われた帯状ラベル体をロール状に捲き回してラベルロールを形成するステップとを有し、前記オーバーコート剤の2度塗り処理を行うステップでは、
前記帯状ラベル体を構成する各ラベルは、前記ラベルの表面のうち隣接して配置された前方ラベルが重ねられていない領域に前記オーバーコート剤が2度塗りされると共に、前記ラベルの側面部のうち、隣接する後続ラベルの表面に配置されている部位にオーバーコート剤が塗工されて側面コート層が形成されるようになっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ノーセパレータ型のラベルを複数連結し形成したラベルロールにおいて、ラベルを連続して引き出すことが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態のラベルロールについて図面を用いて説明する。先ず、本発明の第1実施形態のラベルロールについて
図1、
図2を用いて説明する。尚、以下では、上述した従来技術と同様の構成及び相当する構成については同じ符号を付している。また、
図2の符号8Aが上層側の帯状ラベル体を示し、符号8Bが下層側の帯状ラベル体を示している。
【0021】
図1に示すように、第1実施形態のラベルロールLは、ノーセパレータ型の複数枚のラベル(以下、「ラベル」という)10を表裏面が部分的に重なり合うように配置して、ラベル10同士が相互に連結された帯状ラベル体8を芯7にロール状に捲回すことにより形成されている。
【0022】
ここで、ラベルロールLを構成する各ラベル10は、
図2(b)に示すように、印刷部を有するラベル基部2と、ラベル基部2の表面に設けたオーバーコート層3と、ラベル基部2の裏面に設けた接着層4とを備えている。尚、前記印刷部は、ラベル基部2の表面に形成されていてもよいし、ラベル基部2の裏面に形成されていてもよい(例えば、ラベル基部2が透明フィルムなどの場合、印刷部がラベル基部2の表面に形成されていても、ラベル基部2の裏面に形成されていても、ラベル10の表面から印刷部を目視できる)。
【0023】
また、オーバーコート層3は、第1オーバーコート部3aと、第1オーバーコート部3aよりも表面粗さが小さい(表面が滑らかな)第2オーバーコート部3bとを有している(
図2(a)参照)。この第1オーバーコート部3aは、例えば、ラベル基部2の一端側にオーバーコート剤を1回塗工することにより形成されている。また、第2オーバーコート部3bは、ラベル基部2の他端側にオーバーコート剤を2回塗工することにより形成されている。尚、第1オーバーコート部3a及び第2オーバーコート部3bは、ラベル10の印刷部を保護する機能と、ラベル10表面に接着された他のラベル10を剥がし易くする機能とを担っている。
【0024】
このように、第1実施形態では、ラベル10の表面が、第1オーバーコート部3aと、第2オーバーコート部3bとに分割されている。この構成により、第1オーバーコート部3a及び第2オーバーコート部3bのそれぞれに、同じ粘着度の接着物(ラベル等の接着物)を接着し、この接着された接着物を引っ張って引き剥がす場合、第1オーバーコート部3aに接着された接着物は、第2オーバーコート部3bに接着された接着物と比べ、引っ張られる際の摩擦力が大きくなり剥がれにくくなる。
【0025】
尚、第1オーバーコート部3a及び第2オーバーコート部3bの形成方法については、特に限定されるものではないが、例えば、ラベル10の印刷に用いられている多色刷り印刷機を用いて形成するようにしてもよい。この場合、先ず、多色刷り印刷機により、ラベル基部2の表面全域にオーバーコート剤を塗工する(1度塗りする)。次に、多色刷り印刷機により、オーバーコート剤を1度塗りしたラベル10の後端側の所定領域に再度オーバーコート剤を塗工(2度塗り)する。これにより、ラベル10の表面のうち、オーバーコート剤が1度塗りされた領域が第1オーバーコート部3aとなり、オーバーコート剤が2度塗りされた領域が第2オーバーコート部3bとなる。尚、第1オーバーコート部3a及び第2オーバーコート部3bの形成方法は、オーバーコート剤を2度塗りする方法ではなく、塗工後の表面粗さが異なる2種類のオーバーコート剤を塗り分けることにより、第1オーバーコート部3a及び第2オーバーコート部3bを形成するようにしてもよい。また、ラベル基部2の表面を構成する材質を領域毎に変えることにより、第1オーバーコート部3a及び第2オーバーコート部3bを形成するようにしてもよい。
【0026】
次に、ラベルロールLを構成する帯状ラベル体8について説明する。具体的には、帯状ラベル体8は、第1のラベル10aの裏面に形成された接着層4の後端側領域に、第2のラベル10b(第1のラベル10aの後続ラベル)の表面に形成された第1オーバーコート部3aを付着させ、さらに、第2のラベル10bの裏面に形成された接着層4の後端側領域に、第3のラベル10c(第2のラベル10bの後続ラベル)の表面に形成された第1オーバーコート部3aを付着させることを順次行うことにより形成されている(各ラベル10の第1オーバーコート部3aは、同層間でラベル1同士が接触する領域(第1接触領域S1)に配置される)。尚、同層間のラベル10同士の接着領域(第1接触領域S1)の面積は、ラベル10表面の第1オーバーコート部3aが形成された領域の面積と同じ大きさになっている。そのため、帯状ラベル体8を表面から見ると、各ラベル10(先頭に配置されているラベル10を除く)は、第1オーバーコート部3aが、隣接して連結される前方ラベル10により覆われた状態になっている。
【0027】
そして、上記の帯状ラベル体8を芯7にロール状に捲回すと、上下層間でラベル10同士が接着される。具体的には、帯状ラベル体8を構成する各ラベル10は、その裏面に形成された接着層4の前端側領域(この領域が第2接触領域S2となる)が、当該ラベル10より一段下層に配置される下層ラベル10の第2オーバーコート部3bに重ね合わされ接着される(各ラベル10の第2オーバーコート部3bは、上下層間でラベル1同士が接触する第2接触領域S2に配置される)。
【0028】
尚、ラベルロールLは、ラベル10同士の接着領域の面積が大きくなるにしたがい、接着されたラベル同士の接合力が大きくなるという特質を有している。そして、第1実施形態では、同層間のラベル10同士の接着領域(第1接触領域S1)の面積が、ラベル10裏面の全面積の50%より大きくなるように隣接するラベル10同士が接続されている。このように隣接するラベル10同士を接続して帯状ラベル体8を形成することにより、ラベルロールLが構成されたときに、第1接触領域S1の面積を、第2接触領域S2の面積よりも大きくすることができる。これにより、第1実施形態では、隣接する同層間のラベル10同士の接合力が、上下層間のラベル同士の接合力よりも小さくなる要因が取り除かれている。
【0029】
このように、第1実施形態では、ラベル10表面に、表面粗さ(表面の滑らかさ)が異なる2種類のオーバーコート部(第1オーバーコート部3a、第2オーバーコート部3b)が形成されている。そして、ラベルロールLでは、隣接して連結する同層間のラベル10同士は、ラベル10裏面の接着層4に、当該ラベル10と隣接する後続ラベル10表面の第1オーバーコート部3aが重ね合わされて接着されている。また、上下層間のラベル10同士は、ラベル10裏面の接着層4に、当該ラベル10より一段下層に配置される下層ラベル10の表面の第2オーバーコート部3bが重ね合わされて接着されている。
【0030】
すなわち、上下層間のラベル10同士は、同層間のラベル10同士が重ね合わされる第1オーバーコート部3aと比べ、表面粗さが小さい(表面が滑らかな)第2オーバーコート部3bに重ね合わされて接着されている。この構成により、第1実施形態のラベルロールLは、従来技術のラベルロールW(
図7)と比べ、隣接して接着された同層間のラベル10同士の接合力を、上下層間のラベル10同士の接合力に対し強めることができる。したがって、第1実施形態では、ラベルロールLの先端を引っ張り、ラベル10を引き出す場合に、上下層間で接着されているラベル10同士は、隣接して接着されている同層間のラベル10同士と比べて、離間し易く(剥がれ易く)なる。その結果、第1実施形態によれば、ラベルロールLからラベル10を引き出している最中に、ラベル10が途中で途切れることが防止される。
【0031】
また、同層間のラベル10同士の接合力と、上下層間のラベル10同士の接合力との関係は、「第1接触領域S1」と「第2接触領域S2」の大きさにも依存する。そのため、第1オーバーコート部3a及び第2オーバーコート部3bの表面粗さは、「第1接触領域S1」及び「第2接触領域S2」の大きさが考慮された上で適宜設定される。
【0032】
尚、例えば、同層間のラベル10同士の接着領域(第1接触領域S1)の面積と、上下層間のラベル10同士の接着領域(第2接触領域S2)の面積とが同じ大きさになるようにラベルロールLが構成されていたとする。また、「第1オーバーコート部3aと接着層4とを接着させたときの粘着強度」が「第2オーバーコート部3bと接着層4とを接着させたときの粘着強度」の「1.5倍」になるように「第1オーバーコート部3aの表面粗さ」及び「第2オーバーコート部3bの表面粗さ」が形成されていたとする。この場合、隣接して接着される同層間のラベル10同士の接合力は、上下層間のラベル10同士の接合力の「1.5倍」になる。
【0033】
また、第1実施形態において、ラベル10の具体的な構成は、特に限定されるものではない。例えば、ラベル基部2は、厚さ寸法が「30〜80μm」のポリエステルフィルム(PET(ポリエチレンテレフタラート))、厚さ寸法が「50〜90μm」のポリプロピレンフィルム、厚さ寸法が「40〜80μm」の合成紙等により形成される。また、第1オーバーコート部3a、第2オーバーコート部3bを形成するオーバーコート剤には、例えば、UVニス、水性ニス、シリコーン剥離剤等を用いることができる。そして、第1オーバーコート部3aおよび第2オーバーコート部3bは、UVニス、水性ニス、シリコーン剥離剤から選択される同じ材質のオーバーコート剤から構成されていてもよい。また、上記の接着層4は、例えば、ゴム系ホットメルトやUV硬化型アクリル系ホットメルト等が塗布されることで形成されている。尚、オーバーコート層3(第1オーバーコート部3a、第2オーバーコート部3b)の厚さ寸法は、例えば、「1〜2μm」に形成され、接着層4の厚さ寸法は、例えば、「15〜20μm」に形成されている。
【0034】
また、第1実施形態のラベルロールLが、
図3に示すように構成されていてもよい。
図3は、本発明の第1実施形態の変形例を説明するための模式図であり、(a)がラベルロールを構成する帯状ラベル体の平面を示した模式図であり、(b)がラベルロールの断面を示した模式図である。尚、本変形例では、上述した第1実施形態と同じ構成及び相当する構成には同じ符号を付して説明を省略する。また、図中では、ラベル10が角丸四角形に形成されているが、ラベル10がどのような形状に形成されていてもよい。
【0035】
図示するように、本変形例のラベルロールLは、上述した第1実施形態と同様、ラベル10の表面が、第1オーバーコート部3aと、第2オーバーコート部3bとに分割されている。そして、本変形例では、第1オーバーコート部3aと、第2オーバーコート部3bとの境界領域3cにグラデーション処理が施され、境界領域3cが視覚的に目立たなくなっている。これにより、ラベル10表面の美観を高めている。
【0036】
具体的には、ラベル10は、上述した第1実施形態の例と同様、多色刷り印刷機により、ラベル基部2の表面全域にオーバーコート剤を塗工した後(1度塗りした後)、再度、ラベル10の後端側の所定領域にオーバーコート剤を塗工(2度塗り)することにより、第1オーバーコート部3aと、第2オーバーコート部3bとが形成されるようになっている。そして、本変形例では、オーバーコート剤を2度塗りする際、境界領域3cがグラデーション印刷されている。すなわち、境界領域3cにおいては、第1オーバーコート部3aを形成する領域に向かうにつれて(
図3(a)に示す矢印方向に進むにつれて)、オーバーコート剤の塗工量が漸次少なくなるように(塗工量が100%から0%になるように)、オーバーコート剤の塗工処理が施されている。
【0037】
この構成により、本変形例では、第1実施形態の効果に加え、更に、第1オーバーコート部3aと、第2オーバーコート部3bとの境界が目立たないラベル10が提供される。
【0038】
尚、「第1オーバーコート部3aに重ね合わされて接着されているラベルの接合力」の大きさと、「第2オーバーコート部3bに重ね合わされて接着されているラベルの接合力」の大きさとを検証するため、第1オーバーコート部3a及び第2オーバーコート部3bの剥離力及び表面粗さの測定試験を行った。
【0039】
具体的には、同時押出二軸延伸ポリプロピレンフィルム(BOPP)で形成された厚さ寸法が「60μm」の基材2の表面に、シリコーン(シリコーン剥離剤)を1度塗りして形成したオーバーコート層3を備えたラベルAと、シリコーン(シリコーン剥離剤)を2度塗りして形成したオーバーコート層3を備えたラベルBとを作成した。そして、ラベルA、Bに対して、それぞれ、オーバーコート層3の面状態、剥離性能、表面粗さの検査を行った。尚、ラベルAは、基材2の表面にシリコーンを印刷(「アニロックス400線、塗工量約12g/m
2」)して形成した。また、ラベルBは、シリコーンが一度塗りされたラベルAの表面にシリコーンを再度印刷(アニロックス400線、塗工量約6g/m
2)して形成した。また、上記測定試験は、各項目について、それぞれ、20回行った。
【0040】
検査の結果、ラベルA、Bのオーバーコート層3の面状態、剥離製性能について、下記表1に示す結果が得られた。尚、シリコーン塗工量、剥離力は、測定値の平均を示している。また、硬化状態及びマジックハジキについては、全サンプルにおいて同様の結果となった。
【表1】
【0041】
ここで、表1に示すシリコーンの塗工量とは、蛍光X線分析装置を利用して算出された値であり、ラベルAが「1.3(g/m
2)」となり、ラベルBが「1.8(g/m
2)」となった。また、硬化状態とは、セロハンテープ(登録商標)を、ラベルA、Bのオーバーコート層3の表面(シリコーン面)に押しつけ、セロハンテープの粘着低下度合を判断したものであり、ラベルA、Bのいずれも硬化状態は良好であった。また、マジックハジキとは、ラベルA、Bのオーバーコート層3の表面(シリコーン面)にマジックペンで線を引き(書き)、インキのハジキ具合を目視して行ったものであり、ラベルA、Bのいずれもインキハジキが良好であった。すなわち、「シリコーンを1度塗りしたラベルA」及び「シリコーンを2度塗りしたラベルB」は、いずれも、その表面が硬化し滑らかになっていた。
【0042】
また、表1に示す剥離力とは、測定装置(株式会社エー・アンド・デイ社製、卓上型材料試験機(STA−1225))により測定された値である。具体的には、上記測定装置により、ラベルAのオーバーコート層3の表面(シリコーン面)に貼られたラベル10を「0.3mm/min」で剥がしたときの剥離力と、ラベルBのオーバーコート層3の表面(シリコーン面)に貼られたラベル10を「0.3mm/min」で剥がしたときの剥離力とを測定した。尚、剥離力の測定では、所定条件下で1日保存したラベルA、Bの測定と、所定条件下で7日保存したラベルA、Bの測定を行った。この測定では、ラベルAのオーバーコート層3に貼られたラベル10を剥がす剥離力の方が、ラベルBのオーバーコート層3に貼られたラベル10を剥がす剥離力よりも大きいことが確認された。さらに、ラベルA、Bに対して、それぞれ、電子顕微鏡を用いて、オーバーコート層3の表面を観察したところ、ラベルBのオーバーコート層3の表面(シリコーン面)の方が、ラベルAのオーバーコート層3の表面よりも表面が滑らかであった。
【0043】
上記の剥離力及び表面粗さの試験結果により、ラベルAのオーバーコート層3の表面(シリコーン面)に貼られたラベル10の方が、ラベルBのオーバーコート層3の表面(シリコーン面)に貼られたラベル10よりも剥がれにくいことが確認された。
【0044】
次に、本発明の第2実施形態について、
図4を用いて説明する。
図4は、本発明の第2実施形態のラベルロールを説明するための模式図であり、(a)が第2実施形態の帯状ラベル体を裏面からみた模式図であり、(b)が第2実施形態の帯状ラベル体を構成するラベルの断面を示した模式図である。尚、第2実施形態では、上述した第1実施形態と同じ構成及び相当する構成には同じ符号を付して説明を省略する。
【0045】
第2実施形態のラベルロールLは、第1実施形態と同様、ノーセパレータ型のラベル20を1枚ずつずらして重ね合わせ連結して形成された帯状ラベル体8をロール状に捲回すことにより構成されている。また、各ラベル20は、ラベル基部2を備え、そのラベル基部2の表面全域にわたってオーバーコート層3が形成されている。このオーバーコート層3により、ラベル10の印刷面が保護されると共に、オーバーコート層3の上に接着されたラベル20が剥がれ易くなっている。尚、図示する例では、ラベル20が角丸四角形に形成されているが、ラベル20の形状はどのように形成されていてもよい。
【0046】
また、第2実施形態では、ラベル基部2の裏面には接着層4が形成されている。この接着層4は、弱接着部4aと、弱接着部4aよりも粘着力が大きい(強い)強接着部4bとを備えている。具体的には、ラベル20の裏面の接着層4は、その一端側(前端側領域)に形成された弱接着部4aと、その他端側(後端側領域)に形成された強接着部4bとにより2つの領域に分割されている。
【0047】
尚、ラベル20の裏面に、弱接着部4a及び強接着部4bを形成する方法について特に限定されるものではないが、例えば、以下のように形成することができる。具体的には、先ず、公知の接着層形成方法により、ラベル基部2の裏面全域に粘着糊を塗工する。次に、多色刷り印刷機により、ラベル20裏面の前端側領域に、ニス等を網状に印刷する。これにより、ニスを網状に印刷して粘着力を弱くした部位が弱接着部4aとなり、ニスが印刷されていない部位が強接着部4bとなる。
【0048】
そして、第2実施形態の帯状ラベル体8は、第1のラベル20a裏面の後端側領域に形成された強接着部4bに、第2のラベル20b(第1のラベル20aの後続ラベル)の表面のオーバーコート層3を付着させ、さらに、第2のラベル20b裏面の後端側領域に形成された強接着部4bに、第3のラベル20c(第2のラベル20bの後続ラベル)の表面に形成されたオーバーコート層3を付着させることを順次行うことにより形成されている。これにより、ラベルロールLの各ラベル20の強接着部4bは、同層間においてラベル20同士が接触する領域に配置される。尚、帯状ラベル体8を裏面から見ると、各ラベル20の裏面の強接着部4bが、隣接して連結される後続ラベル20により覆われた状態になっている。
【0049】
そして、上記の帯状ラベル体8を芯7にロール状に捲回すと、上下層間でラベル10が接着される。具体的には、帯状ラベル体8を構成する各ラベル20は、その裏面の前端側領域に形成された弱接着部4aが、当該ラベル20より一段下層に配置される下層ラベル20のオーバーコート層3に重ね合わされ接着される。これにより、ラベル20の弱接着部4aは、上下層間のラベル20同士が接触する領域に配置される。
【0050】
尚、第2実施形態においても、第1実施形態と同様、同層間のラベル20同士の接着領域(第1接着領域S1)の面積が、ラベル20裏面の全面積の50%より大きくなるようにラベル10同士が接続されている。このように同層間のラベル20同士を接続しておくと、ラベルロールLを構成したときに、同層間のラベル20同士の接着領域(第1接着領域S1)の面積が、上下層間のラベル10同士の接着領域(第2接触領域S2)の面積よりも大きくなる。
【0051】
このように、第2実施形態では、ラベル20の裏面に、粘着力が異なる2種類の接着部(弱接着部4a、強接着部4b)が形成されている。そして、ラベルロールLでは、隣接して連結する同層間のラベル20同士は、ラベル20裏面の強接着部4bに、当該ラベル20と隣接する後続ラベル20表面のオーバーコート層3が重ね合わされて接着されている。また、上下層のラベル20同士は、上層ラベル20裏面の弱接着部4aに、この上層ラベル20より一段下層に配置される下層ラベル20の表面に形成されたオーバーコート層3が重ね合わされて接着されている。
【0052】
すなわち、上下層間のラベル20同士は、隣接する同層間のラベル20同士が重ね合わされて接着される強接着部4bと比べ、粘着力が弱い弱接着部4aに重ね合わされて接着されている。そのため、ラベルロールLの先端を引っ張り、ラベル20を引き出す場合に、上下層間で接着されているラベル20同士は、同層間のラベル20同士と比べて、離間し易く(剥がれ易く)なる。その結果、第2実施形態によれば、ラベルロールLからラベル20を引き出している最中に、ラベル20が途中で途切れることが防止される。
【0053】
尚、第2実施形態においても、第1実施形態と同様、ラベル20の具体的な構成は、特に限定されるものではない。例えば、ラベル基部2は、例えば、厚さ寸法が「30〜80μm」のポリエステルフィルム(PET(ポリエチレンテレフタラート))、厚さ寸法が「50〜90μm」のポリプロピレンフィルム、厚さ寸法が「40〜80μm」の合成紙等により形成される。また、オーバーコート層を形成するオーバーコート剤には、例えば、UVニス、水性ニス、シリコーン剥離剤等を用いることができる。また、上記の強接着部4bは、例えば、ゴム系ホットメルトやUV硬化型アクリル系ホットメルト等が塗布されることで形成されている。尚、オーバーコート層3の厚さ寸法は、例えば、「1〜2μm」に形成され、接着層4の厚さ寸法は、例えば、「15〜20μm」に形成されている。
【0054】
次に、本発明の第3実施形態について、
図5を用いて説明する。
図5は、本発明の第3実施形態のラベルロールの断面を示した模式図である。尚、第3実施形態では、上述した第1、2実施形態と同じ構成及び相当する構成には同じ符号を付して説明を省略する。
【0055】
第3実施形態のラベルロールLは、ノーセパレータ型のラベル30を1枚ずつずらして重ね合わせ連結して形成された帯状ラベル体8をロール状に捲回すことにより構成されている。また、各ラベル30は、ラベル基部2を備え、その表面には、第1実施形態と同様の構成が形成され、その裏面には、第2実施形態と同様の構成が形成されている。具体的には、ラベル基部2の表面には、第1オーバーコート部3aと、第2オーバーコート部3bとが形成されている。また、ラベル基部2の裏面には、弱接着部4aと、強接着部4bとが形成されている。
【0056】
また、帯状ラベル体8は、第1のラベル30a裏面の後端側領域に形成された強接着部4bに、第2のラベル30b(第1のラベル30aの後続ラベル)の表面の前端側に形成された第1オーバーコート部3aを付着させ、さらに、第2のラベル30b裏面の後端側に形成された強接着部4bに、第3のラベル30c(第2のラベル30bの後続ラベル)の表面の前端側に形成された第1オーバーコート部3aを付着させることを順次行うことにより形成されている。
【0057】
そして、上記の帯状ラベル体8を芯7にロール状に捲回すと、上下層間でラベル30同士が接着される。具体的には、帯状ラベル体8を構成する各ラベル30は、その裏面の前端側領域に形成された弱接着部4aが、当該ラベル30より一段下層に配置される下層ラベル30の第2オーバーコート部3bに重ね合わされ接着される。
【0058】
尚、第3実施形態においても、第1実施形態と同様、隣接する同層間のラベル30同士の接着領域(第1接着領域S1)の面積が、ラベル20裏面の全面積の50%より大きくなるように隣接するラベル30同士が接続されている。
【0059】
このように、第3実施形態では、ラベル30の表面に、表面粗さが異なる2種類のオーバーコート部(第1オーバーコート部3a、第2オーバーコート部3b)が形成されている。また、ラベル30の裏面に、粘着力が異なる2種類の接着部(弱接着部4a、強接着部4b)が形成されている。そして、ラベルロールLでは、隣接して連結する同層間のラベル30同士は、ラベル30裏面の強接着部4bに、当該ラベル30と隣接する後続ラベル30表面の第1オーバーコート部3aが重ね合わされて接着されている。また、上下層間のラベル30同士は、上層ラベル30裏面の弱接着部4aに、この上層ラベル30より一段下層に配置される下層ラベル30の表面に形成された第2オーバーコート部3bが重ね合わされて接着されている。
【0060】
すなわち、上下層間のラベル30同士は、同層間のラベル30同士が重ね合わされる第1オーバーコート部3aと比べ、表面粗さが小さい(表面が滑らかな)第2オーバーコート部3bと、粘着力を弱める処理が施された弱接着部4aとが重ね合わされて接着されている。また、同層間のラベル30同士は、第2オーバーコート部3bよりも表面粗さが大きい(表面が粗い)第1オーバーコート部3aと、粘着力を弱める処理が施されていない強接着部4bとが重ね合わされて接着されている。したがって、第3実施形態では、上述した第1、2実施形態よりも更に、上下層間で接着されているラベル30同士が、隣接して接着されている同層間のラベル30同士と比べて離間し易く(剥がれ易く)なる。その結果、第3実施形態によれば、ラベルロールLからラベル30を引き出している最中に、ラベル30が途中で途切れることが防止される。
【0061】
次に、本発明の第4実施形態について
図6を用いて説明する。尚、
図6は、本発明の第4実施形態のラベルロールを説明するための模式図であり、(a)が帯状ラベル体に第2オーバーコート部及び側面コート層を形成する工程を説明するための模式図であり、(b)が第2オーバーコート部3b及び側面コート層21が形成された帯状ラベル体がロール状に捲き回された状態を示した模式図である。尚、第4実施形態では、上述した第1実施形態と同じ構成及び相当する構成には同じ符号を付して説明を省略する。
【0062】
第4実施形態では、ラベルロールLを構成する各ラベル10は、第1実施形態と同様、その表面に、第1オーバーコート部3aと、第2オーバーコート部3bとが形成され、その裏面に接着層4が形成されている。また、第4実施形態では、各ラベル10の一端側の側面部に、オーバーコート剤(例えば、UVシリコーン剤)を塗工して形成した側面コート層21が形成されている。
【0063】
具体的には、第4実施形態では、ラベルロールLを構成する各ラベル10は、その側面部のうち、隣接して接着される同層の後続ラベル10の表面(第1オーバーコート部3a)に配置されている部位に側面コート層21が形成されている。
【0064】
尚、第4実施形態では、第2オーバーコート部3b及び側面コート層21を形成する方法について特に限定するものではないが、例えば、
図6(a)に示すように形成することができる。具体的には、先ず、ラベルロールLを構成する各ラベル10の表面全域にオーバーコート剤を塗工し、ラベル10表面全域にオーバーコート層3を形成する(この段階では、ラベル10の表面全域が第1オーバーコート部3aとなっている)。次に、表面全域にオーバーコート剤を1度塗りしたラベル10を、1枚ずつずらして重ね合わせ連結した帯状ラベル体8を形成する。
【0065】
次に、図中の矢印方向に移動させている帯状ラベル体8の表面に、オーバーコート剤が塗布されたロールコーター60を回転させながら所定の押圧力で押し当て、帯状ラベル体8にオーバーコート剤を塗工する。また、UV照射装置50により、塗工されたオーバーコート剤に紫外線を照射し、塗工されたオーバーコート剤を硬化させる。これにより、帯状ラベル体8を構成する各ラベル10は、その表面のうち、隣接して接続されている同層の前方ラベル10により覆われていない領域に(すなわち、隣接して配置された前方ラベル10が重ねられていない領域に)、オーバーコート剤が2度塗りされる。その結果、各ラベル10は、その表面のうち、隣接して接続されている同層の前方ラベル10に覆われていない領域に、オーバーコート剤が2度塗りされた第2オーバーコート部3bが形成される。また、隣接して接続されている同層の前方ラベル10により覆われている領域が第1オーバーコート部3aになる。尚、図中の符号61は、ロールコーター60に、オーバーコート材を塗布するインキ塗布機構を示している。
【0066】
ロールコーター60は、柔軟性が高い樹脂等の弾性材で形成されている。このようにロールコーター60を形成することで、帯状ラベル体8の表面に形成されている凸凹部に対し、ロールコーター60のインキ塗布面を弾性変形させて当接させることが可能になり、帯状ラベル体8の表面及び側面の一部に均一に、オーバーコート剤が塗工される。
【0067】
また、上記のようにロールコーター60を回転させながら所定押圧力で押し当てると、各ラベル10の側面部のうち、隣接する同層の後続ラベル10の表面に配置されている部位にも、ロールコーター60のインキ塗布面が弾性変形して当接する。これにより、各ラベル10の側面部のうち、隣接する同層の後続ラベル10の表面に配置されている部位にもオーバーコート剤が塗工され側面コート層21が形成される。
【0068】
上記のように、各ラベル10に第2オーバーコート部3b及び側面コート層21を形成した後は、帯状ラベル体8をロール状に捲き回し、ラベルロールLを形成する。この構成によれば、
図6(b)に示すように、第1オーバーコート部3a、第2オーバーコート部3b及び側面コート層21が形成された複数のラベル10により構成されたラベルロールLが形成される。
【0069】
そして、第4実施形態によれば、ラベル10に第1オーバーコート部3a及び第2オーバーコート部3bを設けたことにより、上述した第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに、第4実施形態によれば、側面コート層21を設けたことにより、上層側に配置された帯状ラベル体8Aと、下層側に配置された帯状ラベル体8Bとによる糊粘着が防止されるようになる。具体的には、側面コート層21により、ラベル10裏面の粘着糊が裏面から外周縁部にはみ出してきても、側面コート層21により粘着糊が覆われるため、上下層間のラベル同士の糊粘着が防止される。その結果、第4実施形態では、ラベルロールLからラベル10を引き出している最中に、ラベル10が途中で途切れることが防止される。
【0070】
尚、本発明は、上述した実施形態(第1〜4実施形態)に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
【0071】
例えば、上述した第4実施形態では、第1実施形態に、側面コート層21を設ける構成を採用したものだが、例えば、第2実施形態や第3実施形態の構成に、側面コート層21を設けるようにしてもよい。
【0072】
また、例えば、上述した
図1では、ラベル10が円形状に形成され、
図3では、ラベル10が角丸四角形状に形成されていが、ラベル10の形状については特に限定されるものではない。例えば、ラベル10が多角形状(三角形、四角形等の多角)、星形形状、楕円形状等に形成されていてもよい。
【0073】
また、上述した第2実施形態では、ラベル20の裏面全域に粘着糊を塗工して形成した接着層(一般的なノーセパレータ型のラベルの糊面)の所定領域に、ニス等を網状に印刷して弱接着部4aを形成する例を示したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、ラベル基部2の裏面に、粘着力や経時効果の異なる2種類の糊を塗工することにより、弱接着部4aと、強接着部4bとを形成するようにしてもよい。尚、ラベル基部2の裏面への2種類の糊の塗工は、例えば、糊デザイン塗工ジェット方式や、セル容積の大きいアニロックス塗工により実現することができる。また、例えば、第1実施形態では、同層間のラベル10同士の接着領域(第1接触領域S1)の面積が、ラベル10裏面の全面積の50%より大きくなるように隣接するラベル10同士が接続されているが、50%以下であってもかまわない。
【0074】
また、上述した第4実施形態では、ロールコーター60を用いて帯状ラベル体8にオーバーコート剤を2度塗りしているが特にこれに限定されるものではない。ロールコーター60を用いる方法以外の塗工方法により、帯状ラベル体8にオーバーコート剤を2度塗りするようにしてもよい。例えば、刷毛塗りや、凸版印刷方式や、多色刷り印刷機による印刷方式により、オーバーコート剤を2度塗りするようにしてもよい。