特許第6012605号(P6012605)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アリオス バイオファーマ インク.の特許一覧

特許6012605置換されたヌクレオチドアナログ
この文献は図面が300枚以上あるため,図面を表示できません.
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6012605
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】置換されたヌクレオチドアナログ
(51)【国際特許分類】
   C07H 19/10 20060101AFI20161011BHJP
   A61K 31/7072 20060101ALI20161011BHJP
   C07H 19/20 20060101ALI20161011BHJP
   C07H 19/207 20060101ALI20161011BHJP
   A61K 31/7068 20060101ALI20161011BHJP
   A61K 31/708 20060101ALI20161011BHJP
   A61K 31/7076 20060101ALI20161011BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20161011BHJP
   A61P 31/14 20060101ALI20161011BHJP
   A61P 31/16 20060101ALI20161011BHJP
   A61P 31/20 20060101ALI20161011BHJP
   A61P 31/22 20060101ALI20161011BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20161011BHJP
   A61K 38/21 20060101ALI20161011BHJP
   A61K 31/7056 20060101ALI20161011BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20161011BHJP
   A61K 38/00 20060101ALI20161011BHJP
   A61K 31/4709 20060101ALI20161011BHJP
   A61K 31/549 20060101ALI20161011BHJP
   A61K 31/501 20060101ALI20161011BHJP
   A61K 31/381 20060101ALI20161011BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20161011BHJP
   A61K 31/343 20060101ALI20161011BHJP
   A61K 31/422 20060101ALI20161011BHJP
   A61K 31/4178 20060101ALI20161011BHJP
【FI】
   C07H19/10CSP
   A61K31/7072
   C07H19/20
   C07H19/207
   A61K31/7068
   A61K31/708
   A61K31/7076
   A61P31/12
   A61P31/14
   A61P31/16
   A61P31/20
   A61P31/22
   A61K45/00
   A61K37/66 G
   A61K31/7056
   A61P43/00 111
   A61K37/02
   A61K31/4709
   A61K31/549
   A61K31/501
   A61K31/381
   A61K31/519
   A61K31/343
   A61K31/422
   A61K31/4178
   A61P43/00 121
【請求項の数】68
【全頁数】214
(21)【出願番号】特願2013-530217(P2013-530217)
(86)(22)【出願日】2011年9月19日
(65)【公表番号】特表2013-537907(P2013-537907A)
(43)【公表日】2013年10月7日
(86)【国際出願番号】US2011052220
(87)【国際公開番号】WO2012040127
(87)【国際公開日】20120329
【審査請求日】2014年9月10日
(31)【優先権主張番号】61/385,363
(32)【優先日】2010年9月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/426,461
(32)【優先日】2010年12月22日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】507042604
【氏名又は名称】アリオス バイオファーマ インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スミス、デイビッド、バーナード
(72)【発明者】
【氏名】デュバル、ジェローム
(72)【発明者】
【氏名】ディアトキナ、ナタリア
(72)【発明者】
【氏名】ベイゲルマン、レオニード
(72)【発明者】
【氏名】ワン、グァンイー
【審査官】 三木 寛
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第1343673(CN,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0074035(US,A1)
【文献】 特表2009−526850(JP,A)
【文献】 特表2009−504704(JP,A)
【文献】 特表2008−504265(JP,A)
【文献】 特表2007−509939(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02166016(EP,A1)
【文献】 国際公開第2006/121820(WO,A1)
【文献】 国際公開第2006/116557(WO,A1)
【文献】 特表2010−510301(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/081082(WO,A1)
【文献】 国際公開第2008/121634(WO,A1)
【文献】 Synthesis,2003年,Vol.13,p.1989-1994
【文献】 Antimicrobial Agents and Chemotherapy,2003年,Vol.47(8),p.2674-2681
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07H 19/10
C07H 19/20
C07H 19/207
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩:
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
が、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
、および、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
A2は、水素、ハロゲンおよびNHRJ2からなる群から選択され、ただし、RJ2は、水素、−C(=O)RK2および−C(=O)ORL2からなる群から選択される;
B2はハロゲンまたはNHRW2であり、ただし、RW2は、水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、置換されていてもよいC3〜8シクロアルキル、−C(=O)RM2および−C(=O)ORN2からなる群から選択される;
C2は水素またはNHRO2であり、ただし、RO2は、水素、−C(=O)RP2および−C(=O)ORQ2からなる群から選択される;
D2は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、および、置換されていてもよいC2〜6アルキニルからなる群から選択される;
E2は、水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC3〜8シクロアルキル、−C(=O)RR2および−C(=O)ORS2からなる群から選択される;
F2は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、および、置換されていてもよいC2〜6アルキニルからなる群から選択される;
はNまたはCRI2であり、ただし、RI2は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、および、置換されていてもよいC2〜6アルキニルからなる群から選択される;
G2は、置換されていてもよいC1〜6アルキルである;
H2は水素またはNHRT2であり、ただし、RT2は独立して、水素、−C(=O)RU2および−C(=O)ORV2からなる群から選択される;かつ
K2、RL2、RM2、RN2、RP2、RQ2、RR2、RS2、RU2およびRV2は独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルケニル、C3〜6シクロアルキニル、C6〜10アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アリール(C1〜6アルキル)、ヘテロアリール(C1〜6アルキル)およびヘテロアリシクリル(C1〜6アルキル)からなる群から選択される)
からなる群から選択され
が、下記の構造:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R22は、水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリール(C1〜6アルキル)、および、置換されていてもよいハロアルキルからなる群から選択される;R23は、水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、置換されていてもよいCアリール、置換されていてもよいC10アリール、および、置換されていてもよいアリール(C1〜6アルキル)からなる群から選択される;かつ、R24は水素または置換されていてもよいC1〜4アルキルである;あるいは、R23およびR24は一緒になって、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルを形成する)を有し
は、置換されていてもよいアリール、または、置換されていてもよいヘテロアリールである;
3aおよびR3bは独立して、水素、重水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、置換されていてもよいC2〜6アルキニル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、および、アリール(C1〜6アルキル)からなる群から選択されるか、または、R3aおよびR3bは一緒になって、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルを形成する;
は、水素、アジド、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、および、置換されていてもよいC2〜6アルキニルからなる群から選択される;
は、水素、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR10および−OC(=O)R11からなる群から選択される;
は、水素、ハロゲン、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR12および−OC(=O)R13からなる群から選択される;
は、水素、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR14および−OC(=O)R15からなる群から選択される;
または、RおよびRはともに酸素原子であり、かつ、カルボニル基によって一緒に連結される;
は、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、および−OC(=O)R17からなる群から選択される;
は、水素、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、および、−OR18からなる群から選択される;
10、R12、R14、およびR18は独立して、水素および置換されていてもよいC1〜6アルキルからなる群から選択される;かつ、
11、R13、R15およびR17は独立して、置換されていてもよいC1〜6アルキル、または、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルである。)
【請求項2】
がシアノである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が、置換されていてもよいアリールである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
前記置換されていてもよいアリールが、置換されていてもよいフェニルである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
前記置換されていてもよいアリールが、置換されていてもよいナフチルである、請求項3に記載の化合物。
【請求項6】
が、置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項7】
22が、水素である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
22が、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリール(C1〜6アルキル)、および、置換されていてもよいハロアルキルからなる群から選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
が、下記の構造:
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
が、アラニンイソプロピルエステル、アラニンシクロヘキシルエステル、アラニンネオペンチルエステル、バリンイソプロピルエステルおよびロイシンイソプロピルエステルからなる群から選択される、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
がアラニンイソプロピルエステルである、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
が、下記の構造:
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R22は、水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリール(C1〜6アルキル)、および、置換されていてもよいハロアルキルからなる群から選択される;R23は、水素、および、置換されていてもよいC1〜6アルキルからなる群から選択される;かつ、R24は水素または置換されていてもよいC1〜4アルキルである;あるいは、R23およびR24は一緒になって、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルを形成する)を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
23が、置換されていてもよいC1〜6アルキルである、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
前記置換されていてもよいC1〜6アルキルがメチルである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
前記置換されていてもよいC1〜6アルキルが、N−アミド、メルカプト、アルキルチオ、置換されていてもよいアリール、ヒドロキシ、置換されていてもよいヘテロアリール、C−カルボキシおよびアミノからなる群から選択される置換された1つまたは複数の置換基である、請求項12〜14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
24が水素である、請求項12〜15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
22が、置換されていてもよいC1〜6アルキルである、請求項12〜16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
22が、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルである、請求項12〜16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
が、
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項12に記載の化合物。
【請求項20】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]

【化10】
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
が、置換されていてもよいC1〜6アルキルである、請求項1または3〜20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
が、置換されていないC1〜6アルキルである、請求項1または3〜20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
がメチルである、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
がハロゲンである、請求項1または3〜20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項25】
3aおよびR3bの少なくとも一方が、置換されていてもよいC1〜6アルキルであり、かつ、R3aおよびR3bの他方が水素である、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
3aおよびR3bがともに水素である、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
が水素である、請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
が水素である、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項29】
が−OR12である、請求項1〜28のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項30】
12が水素である、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
12が、置換されていてもよいC1〜6アルキルである、請求項29に記載の化合物。
【請求項32】
が−OC(=O)R13である、請求項1〜28のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項33】
が−OR14である、請求項1〜32のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項34】
14が水素である、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
14が、置換されていてもよいC1〜6アルキルである、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
が−OC(=O)R15である、請求項1〜32のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項37】
がハロゲンである、請求項1〜32のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項38】
およびRがともに酸素原子であり、かつ、カルボニル基によって一緒に連結される、請求項1〜28のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項39】
が水素である、請求項1〜38のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項40】
が、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
および
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
(式中
D2は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、および、置換されていてもよいC2〜6アルキニルからなる群から選択される;
E2は、水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC3〜8シクロアルキル、−C(=O)RR2および−C(=O)ORS2からなる群から選択される;
F2は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、および、置換されていてもよいC2〜6アルキニルからなる群から選択される;かつ
R2およびRS2独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルケニル、C3〜6シクロアルキニル、C6〜10アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アリール(C1〜6アルキル)、ヘテロアリール(C1〜6アルキル)およびヘテロアリシクリル(C1〜6アルキル)からなる群から選択される)
からなる群から選択される、請求項1〜39のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項41】

【化13】
[この文献は図面を表示できません]

【化14】
[この文献は図面を表示できません]
、または、
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項1〜39のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項42】

【化16】
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項1〜39のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項43】

【化17】
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項40に記載の化合物。
【請求項44】

【化18】
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項40に記載の化合物。
【請求項45】
式(I)の化合物が、
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項46】
式(I)の化合物が
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項47】
式(I)の化合物が
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項48】
式(I)の化合物が
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
式(I)の化合物が
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項47に記載の化合物。
【請求項50】
式(I)の化合物が
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項51】
式(I)の化合物が
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
式(I)の化合物が
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項50に記載の化合物。
【請求項53】
式(I)の化合物が
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項54】
HCV感染を改善または処置するための、請求項1〜53のいずれか一項に記載される化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項55】
C型肝炎ウイルスのNS5Bポリメラーゼ活性を阻害するための、請求項1〜53のいずれか一項に記載される化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項56】
C型肝炎ウイルスの複製を阻害するための、請求項1〜53のいずれか一項に記載される化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項57】
ウイルスに感染した細胞と接触させ、および前記C型肝炎ウイルス感染を改善または処置するための、請求項1〜53のいずれか一項に記載される化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項58】
C型肝炎ウイルス感染を改善または処置するための、請求項1〜53のいずれか一項に記載される化合物またはその医薬的に許容される塩であって、前記化合物は、インターフェロン、リバビリン、HCVプロテアーゼ阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、抗ウイルス性化合物、
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
、および、
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
、あるいは、前記化合物のいずれかの医薬的に許容される塩からなる群から選択される1つまたは複数の薬剤との併用で使用される、化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項59】
C型肝炎ウイルス感染に感染した細胞と接触させるための、請求項1〜53のいずれか一項に記載される化合物またはその医薬的に許容される塩であって、前記化合物が、インターフェロン、リバビリン、HCVプロテアーゼ阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、抗ウイルス性化合物、
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
、および、
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
、あるいは、前記化合物のいずれかの医薬的に許容される塩からなる群から選択される1つまたは複数の薬剤との併用で使用される、化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項60】
前記1つまたは複数の薬剤が、ペグ化インターフェロン−アルファ、ペグ化インターフェロン−アルファ−2a、ペグ化インターフェロン−アルファ−2b、インターフェロン−アルファコン−1、ペグ化インターフェロン−ラムダ、インターフェロン−ラムダ−1、インターフェロン−ラムダ−2、コンセンサスインターフェロン、リバビリン、シクロスポリン−A、
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
、ABT−450、MIR−122、GS−9256、GS−9451、IDX−320、ACH−1625、ACH−2684、PSI−661、GS−6620、TMC649128、ABT−333、PPI−461、ACH−2928、BI−207127、Debio−025、BMS−824393およびGS−5885、または、前記化合物のいずれかの医薬的に許容される塩からなる群から選択される、請求項58または59に記載の化合物。
【請求項61】
式(I)の化合物が
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である;
および1つまたは複数の薬剤が
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項58または59に記載の化合物。
【請求項62】
式(I)の化合物が
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である;
および1つまたは複数の薬剤が
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項58または59に記載の化合物。
【請求項63】
式(I)の化合物が
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である;
および1つまたは複数の薬剤が
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項58または59に記載の化合物。
【請求項64】
式(I)の化合物が
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である;
および1つまたは複数の薬剤が
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項58または59に記載の化合物。
【請求項65】
式(I)の化合物が
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である;
および1つまたは複数の薬剤が
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項58または59に記載の化合物。
【請求項66】
式(I)の化合物が
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である;
および1つまたは複数の薬剤が
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項58または59に記載の化合物。
【請求項67】
式(I)の化合物が
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である;
および1つまたは複数の薬剤が
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項58または59に記載の化合物。
【請求項68】
式(I)の化合物が
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である;
および1つまたは複数の薬剤が
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
またはその医薬的に許容される塩である、請求項58または59に記載の化合物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願に対する相互参照
本出願は米国仮特許出願公開第61/385,363号(2010年9月22日出願)および同第61/426,461号(2010年12月22日出願)の利益を主張する(これらの両方が、いかなる図面も含めて、それらの全体において参照によって本明細書中に組み込まれる)。
【0002】
(分野)
本出願は、化学、生化学および医学の分野に関連する。より具体的には、本明細書中には、ホスホロチオアート基を有するヌクレオチドアナログ、1つまたは複数のヌクレオチドアナログを含む医薬組成物、および、ヌクレオチドアナログを合成する方法が開示される。本明細書中にはまた、疾患および/または状態を、ホスホロチオアート基を有する本発明のヌクレオチドアナログまたは他の薬剤との併用療法により処置する方法が開示される。
【背景技術】
【0003】
(説明)
ヌクレオシドアナログは、抗ウイルス活性および抗ガン活性をインビトロおよびインビボの両方で発揮することが示されている一群の化合物であり、したがって、今日まで、ウイルス感染症およびガンの処置のための広範囲に及ぶ研究の対象となっている。ヌクレオシドアナログは、通常ウイルスまたは細胞の増殖に関与するポリメラーゼを結果的には阻害し得るそれらのそれぞれの活性な代謝拮抗剤に宿主またはウイルスの酵素によって変換される治療不活性な化合物である。活性化が、様々な機構によって、例えば、1つまたは複数のリン酸基の付加および他の代謝プロセスなどによって、あるいは、他の代謝プロセスとの組合せでの1つまたは複数のリン酸基の付加によって生じる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、式(I)の化合物、あるいは、その医薬的に許容され得る塩に関連する。
【0005】
本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、新生物疾患に罹患する対象に式(I)またはその医薬的に許容され得る塩の1つまたは複数の化合物の治療効果的な量を投与すること、あるいは、式(I)またはその医薬的に許容され得る塩の1つまたは複数の化合物を含む医薬組成物を投与することを含むことができる、新生物疾患を改善または処置する方法に関連する。本明細書中に記載される他の実施形態は、式(I)の1つまたは複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩を、新生物疾患を改善および/または処置するための医薬品の製造において使用することに関連する。本明細書中に記載されるさらに他の実施形態は、新生物疾患を改善および/または処置するために使用することができる式(I)の1つまたは複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩に関連する。
【0006】
本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、新生物疾患に罹患する対象に式(I)またはその医薬的に許容され得る塩の1つまたは複数の化合物の治療効果的な量を投与すること、あるいは、式(I)またはその医薬的に許容され得る塩の1つまたは複数の化合物を含む医薬組成物を投与することを含むことができる、腫瘍の成長を阻害する方法に関連する。本明細書中に記載される他の実施形態は、式(I)の1つまたは複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩を、腫瘍の成長を阻害するための医薬品の製造において使用することに関連する。本明細書中に記載されるさらに他の実施形態は、腫瘍の成長を阻害するために使用することができる式(I)の1つまたは複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩に関連する。
【0007】
本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、ウイルス感染を有する対象に式(I)またはその医薬的に許容され得る塩の1つまたは複数の化合物の治療効果的な量を投与すること、あるいは、式(I)またはその医薬的に許容され得る塩の1つまたは複数の化合物を含む医薬組成物を投与することを含むことができる、ウイルス感染を改善および/または処置する方法に関連する。本明細書中に記載される他の実施形態は、式(I)の1つまたは複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩を、ウイルス感染を改善および/または処置するための医薬品の製造において使用することに関連する。本明細書中に記載されるさらに他の実施形態は、ウイルス感染を改善および/または処置するために使用することができる式(I)の1つまたは複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩に関連する。
【0008】
本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、ウイルスに感染した細胞を、効果的な量の本明細書中に記載される1つもしくは複数の化合物、または、本明細書中に記載される1つもしくは複数の化合物の医薬的に許容される塩、あるいは、本明細書中に記載される1つもしくは複数の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物と接触させることを含むことができる、ウイルス感染を改善および/または処置する方法に関連する。本明細書中に記載される他の実施形態は、ウイルスに感染した細胞を、効果的な量の前記化合物と接触させることを含む、式(I)の1つまたは複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩を、ウイルス感染を改善または処置するための医薬品の製造において使用することに関連する。本明細書中に記載されるさらに他の実施形態は、ウイルスに感染した細胞を、効果的な量の前記化合物と接触させることにより、ウイルス感染を改善または処置するために使用することができる式(I)の1つまたは複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩に関連する。
【0009】
本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、ウイルスに感染した細胞を、効果的な量の本明細書中に記載される1つもしくは複数の化合物、または、本明細書中に記載される1つもしくは複数の化合物の医薬的に許容される塩、あるいは、本明細書中に記載される1つもしくは複数の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物と接触させることを含むことができる、ウイルスの複製を阻害する方法に関連する。本明細書中に記載される他の実施形態は、ウイルスに感染した細胞を、効果的な量の前記化合物と接触させることを含む、式(I)の1つまたは複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩を、ウイルスの複製を阻害するための医薬品の製造において使用することに関連する。本明細書中に記載されるさらに他の実施形態は、ウイルスに感染した細胞を、効果的な量の前記化合物と接触させることにより、ウイルスの複製を阻害するために使用することができる式(I)の1つまたは複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩に関連する。
【0010】
本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、寄生虫性疾患に罹患する対象に式(I)またはその医薬的に許容され得る塩の1つまたは複数の化合物の治療効果的な量を投与すること、あるいは、式(I)またはその医薬的に許容され得る塩の1つまたは複数の化合物を含む医薬組成物を投与することを含むことができる、寄生虫性疾患を改善および/または処置する方法に関連する。本明細書中に記載される他の実施形態は、式(I)の1つまたは複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩を、寄生虫性疾患を改善および/または処置するための医薬品の製造において使用することに関連する。本明細書中に記載されるさらに他の実施形態は、寄生虫性疾患を改善および/または処置するために使用することができる式(I)の1つまたは複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩に関連する。
【0011】
本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、ウイルス感染に罹患する対象に、治療効果的な量の本明細書中に記載される化合物またはその医薬的に許容される塩(例えば、式(I)の1つまたは複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩)、あるいは、本明細書中に記載される化合物を含む医薬組成物を、インターフェロン、リバビリン、HCVプロテアーゼ阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、他の抗ウイルス性化合物、式(AA)の化合物、そのモノホスファート、ジホスファートおよび/またはトリホスファートあるいは前記の医薬的に許容される塩、式(BB)の化合物またはその医薬的に許容される塩、ならびに、式(DD)の化合物またはその医薬的に許容される塩から選択される薬剤との併用で投与することを含むことができる、ウイルス感染を改善および/または処置する方法に関連する。本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、ウイルス感染に感染した細胞を、治療効果的な量の本明細書中に記載される化合物またはその医薬的に許容される塩(例えば、式(I)の1つまたは複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩)、あるいは、本明細書中に記載される化合物を含む医薬組成物を、インターフェロン、リバビリン、HCVプロテアーゼ阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、他の抗ウイルス性化合物、式(AA)の化合物、そのモノホスファート、ジホスファートおよび/またはトリホスファートあるいは前記の医薬的に許容される塩、式(BB)の化合物またはその医薬的に許容される塩、ならびに、式(DD)の化合物またはその医薬的に許容される塩から選択される薬剤との併用で接触させることを含むことができる、ウイルス感染を改善および/または処置する方法に関連する。本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、対象に、治療効果的な量の本明細書中に記載される化合物またはその医薬的に許容される塩(例えば、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩)、あるいは、本明細書中に記載される化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物を、インターフェロン、リバビリン、HCVプロテアーゼ阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、他の抗ウイルス性化合物、式(AA)の化合物、そのモノホスファート、ジホスファートおよび/またはトリホスファートあるいは前記の医薬的に許容される塩、式(BB)の化合物またはその医薬的に許容される塩、ならびに、式(DD)の化合物またはその医薬的に許容される塩から選択される薬剤との併用で投与することを含むことができる、ウイルスの複製を阻害する方法に関連する。いくつかの実施形態において、上記薬剤は、化合物1001〜化合物1014、化合物2001〜化合物2010、化合物3001〜化合物3008、化合物4001〜化合物4005、化合物5001〜化合物5002、化合物7000〜化合物7077、化合物8000〜化合物8012または化合物9000から選択される化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、前記化合物の1つもしくは複数またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物であることが可能である。いくつかの実施形態において、上記方法は、インターフェロン、リバビリン、HCVプロテアーゼ阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、他の抗ウイルス性化合物、式(AA)の化合物、そのモノホスファート、ジホスファートおよび/またはトリホスファートあるいは前記の医薬的に許容される塩、式(BB)の化合物またはその医薬的に許容される塩、ならびに、式(DD)の化合物またはその医薬的に許容される塩から選択される第2の薬剤を投与することを含むことができる。いくつかの実施形態において、上記ウイルス感染はHCVである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】肝細胞活性化アッセイの結果から得られる、A、B、CおよびDと表示される4つのクロマトグラムを例示する。
【0013】
図2】例示的なHCVプロテアーゼ阻害剤を示す。
【0014】
図3】例示的なヌクレオシド系HCVポリメラーゼ阻害剤を示す。
【0015】
図4】例示的な非ヌクレオシド系HCVポリメラーゼ阻害剤を示す。
【0016】
図5】例示的なNS5A阻害剤を示す。
【0017】
図6】例示的な他の抗ウイルス剤を示す。
【0018】
図7A】式(I)の例示的化合物を示す。
図7B】式(I)の例示的化合物を示す。
図7C】式(I)の例示的化合物を示す。
図7D】式(I)の例示的化合物を示す。
図7E】式(I)の例示的化合物を示す。
図7F】式(I)の例示的化合物を示す。
図7G】式(I)の例示的化合物を示す。
図7H】式(I)の例示的化合物を示す。
図7I】式(I)の例示的化合物を示す。
【0019】
図8A】式(AA)の例示的化合物およびそのトリホスファートを示す。
図8B】式(AA)の例示的化合物およびそのトリホスファートを示す。
図8C】式(AA)の例示的化合物およびそのトリホスファートを示す。
図8D】式(AA)の例示的化合物およびそのトリホスファートを示す。
図8E】式(AA)の例示的化合物およびそのトリホスファートを示す。
図8F】式(AA)の例示的化合物およびそのトリホスファートを示す。
図8G】式(AA)の例示的化合物およびそのトリホスファートを示す。
図8H】式(AA)の例示的化合物およびそのトリホスファートを示す。
図8I】式(AA)の例示的化合物およびそのトリホスファートを示す。
【0020】
図9A】式(BB)の例示的化合物を示す。
図9B】式(BB)の例示的化合物を示す。
【0021】
図10】式(DD)を示す。
【詳細な説明】
【0022】
別途定義される場合を除き、本明細書中で使用されるすべての技術用語および科学用語は、当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書中で参照されるすべての特許、特許出願、公開された特許出願および他の刊行物は、別途明記される場合を除き、それらの全体が参照によって組み込まれる。本明細書中の用語について複数の定義が存在する場合には、別途明記される場合を除き、本節における定義が優先する。
【0023】
本明細書中で使用される場合、どの「R」基も、例えば、限定されないが、R、R、R、R3a、R3b、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R1A、R2A、R3A、R3B、R4A、R5A、R6A7A、R8A、R9AおよびR”などは、示された原子に結合することができる置換基を表す。R基は置換され得るか、または非置換であり得る。2つの「R」基が、「一緒になる」として記載されるならば、これらのR基およびそれらが結合する原子は、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは複素環を形成することができる。例えば、限定されないが、NR1a1b基のR1aおよびR1bが「一緒になる」と示されるならば、それは、それらが互いに共有結合により結合して、下記の環を形成することを意味する:
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
【0024】
基が、「場合により置換された」として記載されるときは常に、その基は非置換であり得るか、あるいは、示された置換基の1つまたは複数により置換され得る。同様に、基が、「非置換または置換」であるとして記載されるときは、置換されるならば、置換基を、示された置換基の1つまたは複数から選択することができる。置換基が何ら示されないならば、示された「場合により置換された」基または「置換された」基は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロアリシクリル基、アラルキル基、ヘテロアラルキル基、(ヘテロアリシクリル)アルキル基、ヒドロキシ基、保護されたヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシル基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、シアノ基、ハロゲン基、チオカルボニル基、O−カルバミル基、N−カルバミル基、O−チオカルバミル基、N−チオカルバミル基、C−アミド基、N−アミド基、S−スルホンアミド基、N−スルホンアミド基、C−カルボキシ基、保護されたC−カルボキシ基、O−カルボキシ基、イソシナト基、チオシアナト基、イソチオシアナト基、ニトロ基、シリル基、スルフェニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、トリハロメタンスルホニル基、トリハロメタンスルホンアミド基、アミノ基、モノ置換アミノ基、および二置換アミノ基、ならびに、それらの保護された誘導体から個々に、かつ、独立して選択される1つまたは複数の基により置換され得ることを意味する。
【0025】
本明細書中で使用される場合、「a」および「b」が整数である「C〜C」は、アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基における炭素原子の数、あるいは、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基またはヘテロアリシクリル基の環における炭素原子の数を示す。すなわち、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基の環、シクロアルケニル基の環、シクロアルキニル基の環、アリール基の環、ヘテロアリール基の環またはヘテロアリシクリル基の環は、「a」個〜「b」個(「b」個を含む)の炭素原子を含有することができる。したがって、例えば、「C〜Cアルキル」基は、1個〜4個の炭素を有するすべてのアルキル基、すなわち、CH−、CHCH−、CHCHCH−、(CHCH−、CHCHCHCH−、CHCHCH(CH)−および(CHC−を示す。「a」および「b」が、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基またはヘテロアリシクリル基に関して示されないならば、これらの定義において記載される最も広い範囲が想定されるものとする。
【0026】
本明細書中で使用される場合、「アルキル」は、(二重結合または三重結合を有しない)完全に飽和した炭化水素基を構成する直鎖または分岐の炭化水素鎖を示す。アルキル基は1個〜20個の炭素原子を有することができる(アルキル基は本明細書中で現れるときは常に、数値範囲、例えば、「1〜20」などは、与えられた範囲における各整数を示す;例えば、「1個〜20個の炭素原子」は、アルキル基が、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子など、20個までの炭素原子(20個の炭素原子を含む)からなり得ることを意味し、だが、本定義はまた、数値範囲が何ら指定されない用語「アルキル」の存在を包含する)。アルキル基はまた、1個〜10個の炭素原子を有する中間サイズのアルキルであってもよい。アルキル基はまた、1個〜6個の炭素原子を有する低級アルキルとすることができる。化合物のアルキル基が、「C〜Cアルキル」または類似する呼称として呼ばれることがある。単に例としてであるが、「C〜Cアルキル」は、1個〜4個の炭素原子がアルキル鎖に存在すること、すなわち、アルキル鎖が、メチル、エチル、プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチルおよびt−ブチルから選択されることを示す。典型的なアルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第三級ブチル、ペンチルおよびヘキシルが含まれるが、これらに限定されない。アルキル基は置換または非置換であり得る。
【0027】
本明細書中で使用される場合、「アルケニル」は、1つまたは複数の二重結合を直鎖または分岐の炭化水素鎖において含有するアルキル基を示す。アルケニル基は非置換または置換であり得る。
【0028】
本明細書中で使用される場合、「アルキニル」は、1つまたは複数の三重結合を直鎖または分岐の炭化水素鎖において含有するアルキル基を示す。アルキニル基は非置換または置換であり得る。
【0029】
本明細書中で使用される場合、「シクロアルキル」は、(二重結合または三重結合を有しない)完全に飽和した単環式または多環式の環式炭化水素環系を示す。2つ以上の環から構成されるとき、これらの環は縮合様式で結合することができる。シクロアルキル基は3個〜10個の原子を環に含有することができ、または、3個〜8個の原子を環に含有することができる。シクロアルキル基は非置換または置換であり得る。典型的なシクロアルキル基には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルが含まれるが、これらに決して限定されない。
【0030】
本明細書中で使用される場合、「シクロアルケニル」は、1つまたは複数の二重結合を少なくとも1つの環において含有する単環式または多環式の環式炭化水素環系を示す;だが、2つ以上の二重結合が存在するならば、これらの二重結合は、すべての環の全域にわたる完全に非局在化したπ電子系を形成することができない(そうでない場合、その基は、本明細書中で定義されるように「アリール」であるかもしれない)。2つ以上の環から構成されるとき、これらの環は縮合様式でつながることができる。シクロアルケニル基は非置換または置換であり得る。
【0031】
本明細書中で使用される場合、「シクロアルキニル」は、1つまたは複数の三重結合を少なくとも1つの環において含有する単環式または多環式の環式炭化水素環系を示す;2つ以上の三重結合が存在するならば、これらの三重結合は、すべての環の全域にわたる完全に非局在化したπ電子系を形成することができない。2つ以上の環から構成されるとき、これらの環は縮合様式で結合することができる。シクロアルキニル基は非置換または置換であり得る。
【0032】
本明細書中で使用される場合、「アリール」は、すべての環の全域にわたる完全に非局在化したπ電子系を有する炭素環式(すべてが炭素)の単環芳香族環系または多環芳香族環系(2つの炭素環式環が化学結合を共有する縮合環系を含む)を示す。アリール基における炭素原子の数は変わり得る。例えば、アリール基は、C〜C14アリール基、C〜C10アリール基、または、Cアリール基が可能である。アリール基の例には、ベンゼン、ナフタレンおよびアズレンが含まれるが、これらに限定されない。アリール基は置換または非置換であり得る。
【0033】
本明細書中で使用される場合、「ヘテロアリール」は、1つまたは複数のヘテロ原子(すなわち、炭素以外の元素、これには、窒素、酸素および硫黄が含まれるが、これらに限定されない)を含有する単環芳香族環系または多環芳香族環系(完全に非局在化したπ電子系を有する環系)を示す。ヘテロアリール基の環における原子の数は変わり得る。例えば、ヘテロアリール基は4個〜14個の原子を環に含有することができ、または、5個〜10個の原子を環に含有することができ、または、5個〜6個の原子を環に含有することができる。さらに、用語「ヘテロアリール」には、2つの環(例えば、少なくとも1つのアリール環および少なくとも1つのヘテロアリール環、または、少なくとも2つのヘテロアリール環など)が少なくとも1つの化学結合を共有する縮合環系が含まれる。ヘテロアリール環の例には、フラン、フラザン、チオフェン、ベンゾチオフェン、フタラジン、ピロール、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、チアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、ベンゾチアゾール、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、インドール、インダゾール、ピラゾール、ベンゾピラゾール、イソオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、イソチアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、チアジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、プリン、プテリジン、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、キノキサリン、シンノリンおよびトリアジンが含まれるが、これらに限定されない。ヘテロアリール基は置換または非置換であり得る。
【0034】
本明細書中で使用される場合、「ヘテロシクリル(複素環)」または「ヘテロアリシクリル」は、3員、4員、5員、6員、7員、8員、9員、10員から、18員までの単環式環系、二環式環系および三環式環系で、1個〜5個のヘテロ原子と一緒に炭素原子が前記環系を構成するものを示す。しかしながら、複素環は場合により、完全に非局在化したπ電子系がすべての環の全域にわたって存在しないような様式で置かれる1つまたは複数の不飽和結合を含有することができる。ヘテロ原子は炭素以外の元素であり、これには、酸素、イオウおよび窒素が含まれるが、これらに限定されない。複素環はさらに、その定義に、オキソ系およびチオ系(例えば、ラクタム、ラクトン、環状イミド、環状チオイミドおよび環状カルバマートなど)を包含させるように、1つまたは複数のカルボニル官能性またはチオカルボニル官能性を含むことができる。2つ以上の環から構成されるとき、これらの環は縮合様式で結合することができる。加えて、ヘテロ脂環式基における窒素はどれも四級化することができる。ヘテロシクリル基またはヘテロアリシクリル基は非置換または置換であり得る。そのようなヘテロシクリル基またはヘテロアリシクリル基の例には、1,3−ジオキシン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、1,2−ジオキソラン、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキソラン、1,3−オキサチアン、1,4−オキサチイン、1,3−オキサチオラン、1,3−ジチオール、1,3−ジチオラン、1,4−オキサチアン、テトラヒドロ−1,4−チアジン、2H−1,2−オキサジン、マレイミド、スクシンイミド、バルビツール酸、チオバルビツール酸、ジオキソピペラジン、ヒダントイン、ジヒドロウラシル、トリオキサン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、オキサゾリン、オキサゾリジン、オキサゾリジノン、チアゾリン、チアゾリジン、モルホリン、オキシラン、ピペリジンN−オキシド、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、ピロリドン、ピロリジオン、4−ピペリドン、ピラゾリン、ピラゾリジン、2−オキソピロリジン、テトラヒドロピラン、4H−ピラン、テトラヒドロチオピラン、チアモルホリン、チアモルホリンスルホキシド、チアモルホリンスルホンおよびそれらのベンゾ縮合アナログ(例えば、ベンゾイミダゾリジノン、テトラヒドロキノリン、3,4−メチレンジオキシフェニル)が含まれるが、これらに限定されない。
【0035】
本明細書中で使用される場合、「アラルキル」および「アリール(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して置換基としてつなげられるアリール基を示す。アラルキルの低級アルキレン基およびアリール基は置換または非置換であり得る。例には、ベンジル、置換されたベンジル、2−フェニルアルキル、3−フェニルアルキルおよびナフチルアルキルが含まれるが、これらに限定されない。
【0036】
本明細書中で使用される場合、「ヘテロアラルキル」および「ヘテロアリール(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して置換基としてつなげられるヘテロアリール基を示す。ヘテロアラルキルの低級アルキレン基およびヘテロアリール基は置換または非置換であり得る。例には、2−チエニルアルキル、3−チエニルアルキル、フリルアルキル、チエニルアルキル、ピロリルアルキル、ピリジルアルキル、イソオキサゾリルアルキルおよびイミダゾリルアルキル、ならびに、それらの置換されたアナログ、同様にまた、それらのベンゾ縮合アナログが含まれるが、これらに限定されない。
【0037】
「(ヘテロアリシクリル)アルキル」または「(ヘテロシクリル)アルキル」は、低級アルキレン基を介して置換基としてつながる複素環式基またはヘテロアリシクリル基である。(ヘテロアリシクリル)アルキルの低級アルキレン基およびヘテロシクリル基は置換または非置換であり得る。例には、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル、(ピペリジン−4−イル)エチル、(ピペリジン−4−イル)プロピル、(テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)メチルおよび(1,3−チアジナン−4−イル)メチルが含まれるが、これらに限定されない。
【0038】
「低級アルキレン基」は、その末端炭素原子を介して分子フラグメントをつなぐために結合を形成する直鎖の連結基である。例には、メチレン(−CH−)、エチレン(−CHCH−)、プロピレン(−CHCHCH−)およびブチレン(−CHCHCHCH−)が含まれるが、これらに限定されない。低級アルキレン基は、当該低級アルキレン基の1つまたは複数の水素を、「置換された」の定義のところで列挙される置換基(1つまたは複数)により置き換えることによって置換することができる。
【0039】
本明細書中で使用される場合、「アルコキシ」は、式−OR(式中、Rは、上記のように定義されるアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニルを示す。「アルコキシ」の限定されない列挙では、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、1−メチルエトキシ(イソプロポキシ)、n−ブトキシ、iso−ブトキシ、sec−ブトキシ、およびtert−ブトキシが含まれる。アルコキシは置換または非置換であり得る。
【0040】
本明細書中で使用される場合、「アシル」は、カルボニル基を介して置換基としてつながる水素、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはアリールを示す。例には、ホルミル、アセチル、プロパノイル、ベンゾイルおよびアクリルが含まれる。アシルは置換または非置換であり得る。
【0041】
本明細書中で使用される場合、「ヒドロキシアルキル」は、水素原子の1つまたは複数がヒドロキシル基によって置換されるアルキル基を示す。例となるヒドロキシアルキル基には、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシプロピルおよび2,2−ジヒドロキシエチルが含まれるが、これらに限定されない。ヒドロキシアルキルは置換または非置換であり得る。
【0042】
本明細書中で使用される場合、「ハロアルキル」は、水素原子の1つまたは複数がハロゲンによって置換されるアルキル基(例えば、モノハロアルキル、ジハロアルキルおよびトリハロアルキル)を示す。そのような基には、クロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルおよび1−クロロ−2−フルオロメチル、2−フルオロイソブチルが含まれるが、これらに限定されない。ハロアルキルは置換または非置換であり得る。
【0043】
本明細書中で使用される場合、「ハロアルコキシ」は、水素原子の1つまたは複数がハロゲンによって置換されるアルコキシ基(例えば、モノハロアルコキシ、ジハロアルコキシおよびトリハロアルコキシ)を示す。そのような基には、クロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシおよび1−クロロ−2−フルオロメトキシ、2−フルオロイソブトキシが含まれるが、これらに限定されない。ハロアルコキシは置換または非置換であり得る。
【0044】
本明細書中で使用される場合、「アリールオキシ」および「アリールチオ」は、Rがアリール(例えば、限定されないが、フェニルなど)であるRO−およびRS−を示す。アリールオキシおよびアリールチオはともに置換され得るか、または非置換であり得る。
【0045】
「スルフェニル」基は、「−SR」基(式中、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキルまたは(ヘテロアリシクリル)アルキルが可能である)を示す。スルフェニルは置換または非置換であり得る。
【0046】
「スルフィニル」基は、「−S(=O)−R」基(式中、Rは、スルフェニルに関して定義されるのと同じものが可能である)を示す。スルフィニルは置換または非置換であり得る。
【0047】
「スルホニル」基は、「SOR」基(式中、Rは、スルフェニルに関して定義されるのと同じものが可能である)を示す。スルホニルは置換または非置換であり得る。
【0048】
「O−カルボキシ」基は、「RC(=O)O−」基(式中、Rは、本明細書中で定義されるように、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキルまたは(ヘテロアリシクリル)アルキルが可能である)を示す。O−カルボキシは置換または非置換であり得る。
【0049】
用語「エステル」および用語「C−カルボキシ」は、「−C(=O)OR」基(式中、Rは、O−カルボキシに関して定義されるのと同じものが可能である)を示す。エステルおよびC−カルボキシは置換または非置換であり得る。
【0050】
「チオカルボニル」基は、「−C(=S)R」基(式中、Rは、O−カルボキシに関して定義されるのと同じものが可能である)を示す。チオカルボニルは置換または非置換であり得る。
【0051】
「トリハロメタンスルホニル」基は「XCSO−」基(式中、Xはハロゲンである)を示す。
【0052】
「トリハロメタンスルホンアミド」基は「XCS(O)N(R)−」基を示し、ただし、式中、Xはハロゲンであり、かつ、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキルまたは(ヘテロアリシクリル)アルキルである。
【0053】
用語「アミノ」は、本明細書中で使用される場合、−NH基を示す。
【0054】
本明細書中で使用される場合、用語「ヒドロキシ」は−OH基を示す。
【0055】
「シアノ」基は「−CN」基を示す。
【0056】
用語「アジド」は、本明細書中で使用される場合、−N基を示す。
【0057】
「イソシアナト」基は「−NCO」基を示す。
【0058】
「チオシアナト」基は「−CNS」基を示す。
【0059】
「イソチオシアナト」基は「−NCS」基を示す。
【0060】
「メルカプト」基は「−SH」基を示す。
【0061】
「カルボニル」基はC=O基を示す。
【0062】
「S−スルホンアミド」基は「−SON(R)」基を示し、ただし、式中、RおよびRは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキルまたは(ヘテロアリシクリル)アルキルであることが可能である。S−スルホンアミドは置換され得るか、または非置換であり得る。
【0063】
「N−スルホンアミド」基は「RSON(R)−」基を示し、ただし、式中、RおよびRは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキルまたは(ヘテロアリシクリル)アルキルであることが可能である。N−スルホンアミドは置換され得るか、または非置換であり得る。
【0064】
「O−カルバミル」基は「−OC(=O)N(R)」基を示し、ただし、式中、RおよびRは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキルまたは(ヘテロアリシクリル)アルキルであることが可能である。O−カルバミルは置換され得るか、または非置換であり得る。
【0065】
「N−カルバミル」基は「ROC(=O)N(R)−」基を示し、ただし、式中、RおよびRは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキルまたは(ヘテロアリシクリル)アルキルであることが可能である。N−カルバミルは置換され得るか、または非置換であり得る。
【0066】
「O−チオカルバミル」基は「−OC(=S)−N(R)」基を示し、ただし、式中、RおよびRは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキルまたは(ヘテロアリシクリル)アルキルであることが可能である。O−チオカルバミルは置換され得るか、または非置換であり得る。
【0067】
「N−チオカルバミル」基は「ROC(=S)N(R)−」基を示し、ただし、式中、RおよびRは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキルまたは(ヘテロアリシクリル)アルキルであることが可能である。N−チオカルバミルは置換され得るか、または非置換であり得る。
【0068】
「C−アミド」基は「−C(=O)N(R)」基を示し、ただし、式中、RおよびRは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキルまたは(ヘテロアリシクリル)アルキルであることが可能である。C−アミドは置換され得るか、または非置換であり得る。
【0069】
「N−アミド」基は「RC(=O)N(R)−」基を示し、ただし、式中、RおよびRは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキルまたは(ヘテロアリシクリル)アルキルであることが可能である。N−アミドは置換され得るか、または非置換であり得る。
【0070】
用語「ハロゲン原子」または「ハロゲン」は、本明細書中で使用される場合、元素周期表の第7欄の放射線安定性原子のいずれか1つ、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素のようなものを意味する。
【0071】
置換基の数が指定されないとき(例えば、ハロアルキル)、1つまたは複数の置換基が存在し得る。例えば、「ハロアルキル」は、同じハロゲンまたは異なるハロゲンの1個または複数を含むことができる。別の一例として、「C〜Cアルコキシフェニル」は、1個、2個または3個の原子を含有する同じアルコキシ基または異なるアルコキシ基の1個または複数を含むことができる。
【0072】
本明細書中で使用される場合、どのような保護基、アミノ酸および他の化合物であれ、それらに対する略号は、別途示される場合を除き、それらの一般的な使用法、認められた略号、または、生化学命名法に関するIUPAC−IUB委員会(Biochem.、11:942〜944(1972)を参照のこと)に従っている。
【0073】
用語「ヌクレオシド」は、当業者によって理解されるようなその通常の意味で本明細書中では使用され、複素環式塩基またはその互変異性体にN−グリコシド結合を介して、例えば、プリン系塩基の9位またはピリミジン系塩基の1位を介して結合するなどして結合する置換されていてもよいペントース成分または修飾ペントース成分から構成される化合物を示す。例には、リボース成分を含むリボヌクレオシド、および、デオキシリボース成分を含むデオキシリボヌクレオシドが含まれるが、これらに限定されない。修飾ペントース成分は、酸素原子が炭素により置換されており、かつ/または、炭素がイオウ原子もしくは酸素原子により置換されているペントース成分である。「ヌクレオシド」は、置換された塩基成分および/または糖成分を有することができるモノマーである。加えて、ヌクレオシドを、DNAおよび/またはRNAのより大きいポリマーおよびオリゴマーに組み込むことができる。いくつかの場合において、ヌクレオシドはヌクレオシドアナログ薬物であることが可能である。
【0074】
本明細書中で使用される場合、用語「複素環式塩基」は、置換されていてもよいペントース成分または修飾ペントース成分に結合することができる置換されていてもよい窒素含有ヘテロシクリルを示す。いくつかの実施形態において、複素環式塩基は、置換されていてもよいプリン系塩基、置換されていてもよいピリミジン系塩基、および、置換されていてもよいトリアゾール系塩基(例えば、1,2,4−トリアゾール系塩基)から選択することができる。用語「プリン系塩基」は、当業者によって理解されるようなその通常の意味で本明細書中では使用され、その互変異性体を含む。同様に、用語「ピリミジン系塩基」は、当業者によって理解されるようなその通常の意味で本明細書中では使用され、その互変異性体を含む。置換されていてもよいプリン系塩基の限定されない列挙には、プリン、アデニン、グアニン、ヒポキサンチン、キサンチン、アロキサンチン、7−アルキルグアニン(例えば、7−メチルグアニン)、テオブロミン、カフェイン、尿酸およびイソグアニンが含まれる。ピリミジン系塩基の例には、シトシン、チミン、ウラシル、5,6−ジヒドロウラシルおよび5−アルキルシトシン(例えば、5−メチルシトシン)が含まれるが、これらに限定されない。置換されていてもよいトリアゾール系塩基の一例が1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミドである。複素環式塩基の他の限定されない例には、ジアミノプリン、8−オキソ−N−アルキルアデニン(例えば、8−オキソ−N−メチルアデニン)、7−デアザキサンチン、7−デアザグアニン、7−デアザアデニン、N,N−エタノシトシン、N,N−エタノ−2,6−ジアミノプリン、5−ハロウラシル(例えば、5−フルオロウラシルおよび5−ブロモウラシル)、プソイドイソシトシン、イソシトシン、イソグアニン、ならびに、米国特許第5,432,272号および同第7,125,855号(これらは、さらなる複素環式塩基を開示するという限定された目的のために参照によって本明細書中に組み込まれる)に記載される他の複素環式塩基が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、複素環式塩基はアミン保護基またはエノール保護基により場合により置換されることが可能である。
【0075】
用語「−N−連結アミノ酸」は、示された成分にその主鎖アミノ基または主鎖モノ置換アミノ基を介して結合するアミノ酸を示す。アミノ酸が−N−連結アミノ酸で結合するとき、主鎖アミノ基または主鎖モノ置換アミノ基の一部である水素の1つが存在せず、アミノ酸が窒素を介して結合する。−N−連結アミノ酸は、どのようなヒドロキシル基またはカルボキシル基であれ、アミノ酸に存在するヒドロキシル基またはカルボキシル基において保護することができる。例えば、−N−連結アミノ酸はエステル基またはエーテル基を含有することができる。好適なアミノ酸保護基には、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、ベンジルエステル、tert−ブチルエステル、シリルエステル、オルトエステルおよびオキサゾリンが含まれるが、これらに限定されない。本明細書中で使用される場合、用語「アミノ酸」は、α−アミノ酸、β−アミノ酸、γ−アミノ酸およびδ−アミノ酸(これらに限定されない)を含めて、任意のアミノ酸(標準アミノ酸および非標準アミノ酸の両方)を示す。好適なアミノ酸の例には、アラニン、アスパラギン、アスパルタート、システイン、グルタマート、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファンおよびバリンが含まれるが、これらに限定されない。好適なアミノ酸のさらなる例には、オルニチン、ハイプシン、2−アミノイソ酪酸、デヒドロアラニン、ガンマ−アミノ酪酸、シトルリン、ベータ−アラニン、アルファ−エチル−グリシン、アルファ−プロピル−グリシンおよびノルロイシンが含まれるが、これらに限定されない。N−結合アミノ酸は置換されるか、または非置換であることが可能である。
【0076】
用語「−N−結合アミノ酸エステル誘導体」は、主鎖カルボン酸基がエステル基に変換されているアミノ酸を示す。いくつかの実施形態において、エステル基は、アルキル−O−C(=O)−、シクロアルキル−O−C(=O)−、アリール−O−C(=O)−およびアリール(アルキル)−O−C(=O)−から選択される式を有する。エステル基の限定されない列挙には、メチル−O−C(=O)−、エチル−O−C(=O)−、n−プロピル−O−C(=O)−、イソプロピル−O−C(=O)−、n−ブチル−O−C(=O)−、イソブチル−O−C(=O)−、tert−ブチル−O−C(=O)−、ネオペンチル−O−C(=O)−、シクロプロピル−O−C(=O)−、シクロブチル−O−C(=O)−、シクロペンチル−O−C(=O)−、シクロヘキシル−O−C(=O)−、フェニル−O−C(=O)−およびベンジル−O−C(=O)−が含まれる。N−結合アミノ酸エステル誘導体は置換されるか、または非置換であることが可能である。
【0077】
用語「保護基」(“protecting group”および“protecting groups”)は、本明細書中で使用される場合、どのような原子または原子団であれ、分子における既存の基が、望ましくない化学反応を受けることを防止するために分子に付加される原子または原子団を示す。保護基成分の様々な例が、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第3版、John Wiley&Sons(1999)に記載され、また、J.F.W.McOmie、Protective Groups in Organic Chemistry、Plenum Press(1973)に記載されている(これらはともに本明細書により、好適な保護基を開示するという限定された目的のために参照によって組み込まれる)。保護基成分は、保護基が特定の反応条件に対して安定であり、かつ、この技術分野から知られている方法論を使用して好都合な段階で容易に除かれるような様式で選ぶことができる。保護基の限定されない列挙には、ベンジル;置換されたベンジル;アルキルカルボニル(例えば、t−ブトキシカルボニル(BOC)、アセチル、またはイソブチリル);アリールアルキルカルボニル、およびアリールアルコキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル);置換されたメチルエ−テル(例えば、メトキシメチルエーテル);置換されたエチルエーテル;置換されたベンジルエーテル;テトラヒドロピラニルエーテル;シリル(例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、t−ブチルジメチルシリル、トリ−イソプロピルシリルオキシメチル、[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル、またはt−ブチルジフェニルシリル);エステル(例えば、ベンゾアートエステル);カルボナート(例えば、メトキシメチルカルボナート);スルホナート(例えば、トシラート、メシラート);非環状ケタール(例えば、ジメチルアセタール);環状ケタール(例えば、1,3−ジオキサンまたは1,3−ジオキソラン系、および本明細書中に記載されるもの);非環状アセタール;環状アセタール(例えば、本明細書中に記載されるもの);非環状ヘミアセタール;環状ヘミアセタール;および環状ジチオケタール(例えば、1,3−ジチアンまたは1,3−ジチオラン);オルトエステル(例えば、本明細書中に記載されるオルトエステル)およびトリアリールメチル基(例えば、トリチル;モノメトキシトリチル(MMTr);4,4’−ジメトキシトリチル(DMTr);4,4’,4’’−トリメトキシトリチル(TMTr);および本明細書中に記載されるトリアリールメチル基)
が含まれる。
【0078】
「脱離基」は、本明細書中で使用される場合、どのような原子または成分であれ、化学反応において別の原子または成分によって置き換えることができる原子または成分を示す。より具体的には、いくつかの実施形態において、「脱離基」は、求核置換反応において置き換えられる原子または成分を示す。いくつかの実施形態において、「脱離基」は、強酸の共役塩基である任意の原子または成分である。好適な脱離基の例には、トシラート系脱離基およびハロゲンが含まれるが、これらに限定されない。脱離基の限定されない特徴および例を、例えば、Organic Chemistry、第2版、Francis Carey(1992)、328頁〜331頁;Introduction to Organic Chemistry、第2版、Andrew Streitwieser and Clayton Heathcock(1981)、169頁〜171頁;Organic Chemistry、第5版、John McMurry(2000)、398頁および408頁に見出すことができる(これらのすべてが、脱離基の特徴および例を開示するという限定された目的のために参照によって本明細書中に組み込まれる)。
【0079】
用語「医薬的に許容され得る塩」は、化合物の塩であって、それが投与される生物に対する著しい刺激を引き起こさず、かつ、当該化合物の生物学的活性および性質を無効にしないものを示す。いくつかの実施形態において、そのような塩は化合物の酸付加塩である。医薬用の塩を、化合物を無機酸と反応することによって、例えば、ハロゲン化水素酸(例えば、塩酸または臭化水素酸)、硫酸、硝酸およびリン酸と反応することによって得ることができる。医薬用の塩はまた、化合物を有機酸と反応することによって、例えば、脂肪族または芳香族のカルボン酸またはスルホン酸など、例えば、ギ酸、酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸またはナフタレンスルホン酸と反応することによって得ることができる。医薬用の塩はまた、化合物を塩基と反応させて、塩を形成することによって、例えば、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩またはカリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩またはマグネシウム塩など)、有機塩基(例えば、ジシクロヘキシルアミン、N−メチル−D−グルカミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、C〜Cアルキルアミン、シクロヘキシルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミンなど)の塩、および、アミノ酸(例えば、アルギニンおよびリシン)との塩などを形成することによって得ることができる。
【0080】
本出願において使用される用語および表現ならびにそれらの変化形は、とりわけ添付された請求項では、別途明示的に述べられる場合を除き、限定的であるとは対照的に、変更可能であるとして解釈されなければならない。前記の例として、用語“including”(を含めて;が含まれる)は、“including,without limitation”(限定されないが、・・・を含めて;[これには、]限定されないが、・・・が含まれる)、または、“including but not limited to”(限定されないが、・・・を含めて;[これには、・・・]が含まれるが、これらに限定されない)などを意味するように読み取らなければならない;用語“comprising”(を含む)は、本明細書中で使用される場合、“including”(を包含する)、“containing”(を含有する)、または、“characterized by”(によって特徴づけられる)と同義であり、包括的または変更可能であり、かつ、列挙されていないさらなる要素または方法工程を除外しない;用語“having”(を有する)は、“having at least”(を少なくとも有する)として解釈されなければならない;用語“includes”(を含む/包含する)は、“includes but is not limited to”(を包含するが、これらに限定されない;が含まれるが、これらに限定されない)として解釈されなければならない;用語“example”(例)は、議論されている事項の例示的な事例を提供するために使用され、その網羅的または限定的な列挙を提供するためには使用されない;また、“preferably”(好ましくは)、“preferred”(好ましい)、“desired”(所望される)または“desirable”(望ましい)のような用語、および、類似する意味の表現の使用は、ある特定の特徴が、本発明の構造または機能にとって決定的であること、または、不可欠であること、または、それどころか、重要であることを暗示するように理解されるのではなく、それよりはむしろ、本発明の特定の実施形態では利用されることがあるか、または、本発明の特定の実施形態では利用されなくてもよい代替的または付加的な特徴を強調することが単に意図されるように理解されなければならない。加えて、用語“comprising”は、表現“having at least”または表現“including at least”(を少なくとも含む)と同義的に解釈されるものとする。プロセスに関連して使用されるとき、用語“comprising”は、そのプロセスが、列挙された工程を少なくとも含み、しかし、さらなる工程を含み得ることを意味する。化合物、組成物またはデバイスに関連して使用されるとき、用語“comprising”は、その化合物、組成物またはデバイスが、列挙された特徴または構成要素を少なくとも含み、しかし、さらなる特徴または構成要素もまた含み得ることを意味する。また、接続詞“and”(および、ならびに)によりつながれる一群の事項は、そのような事項の1つ1つがそのグループ分けに存在することを要求するように読み取られるべきはなく、むしろ、明示的に別途述べられる場合を除き、“and/or”(および(ならびに)/または(もしくは、あるいは))として読み取られなければならない。同様に、接続詞“or”(または、もしくは、あるいは)によりつながれる一群の事項は、もっぱらその群の中において相互的に排他的であることを要求するように読み取られるべきはなく、むしろ、明示的に別途述べられる場合を除き、“and/or”(および(ならびに)/または(もしくは、あるいは))として読み取られなければならない。
【0081】
実質的にどのような複数形および/または単数形の用語であれ、本明細書中における複数形および/または単数形の用語の使用に関しても、当業者は、文脈および/または適用に対して適切であるように、複数形から単数形に、および/または、単数形から複数形に言い換えることができる。様々な単数形/複数形の入れ換えが明確化のために本明細書中では明示的に示されることがある。不定冠詞の“a”または“an”は、複数であることを除外しない。単一のプロセッサーまたは他のユニットは、請求項において列挙されるいくつかの事項の機能を実行する場合がある。ある特定の処置が、相互に異なる従属請求項において列挙されるというただそれだけのことにより、このことは、これらの処置の組合せが都合よく使用され得ないことは示していない。請求項における参照記号はどれも、範囲を限定するように解釈してはならない。
【0082】
1つまたは複数のキラル中心を有する本明細書中に記載されるどの化合物においても、絶対的立体化学が明示的に示されないならば、それぞれの中心が独立して、R−立体配置またはS−立体配置またはそれらの混合であり得ることが理解される。したがって、本明細書中に提供される化合物はエナンチオマー的に純粋であり得るか、エナンチオマー的に濃縮され得るか、ラセミ体混合物であり得るか、ジアステレオマー的に純粋であり得るか、ジアステレオマー的に濃縮され得るか、または、立体異性混合物であり得る。加えて、EまたはZとして定義され得る幾何異性体を生じさせる1つまたは複数の二重結合を有する本明細書中に記載されるどの化合物においても、それぞれの二重結合が独立して、EまたはZまたはそれらの混合であり得ることが理解される。
【0083】
同様に、記載されるどのような化合物においても、すべての互変異性形態もまた含まれることが意図されることが理解される。例えば、ホスファート基およびホスホロチオアート基のすべての互変異性体が含まれることが意図される。ホスホロチオアートの互変異性体の例には、下記のものが含まれる:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
さらに、この技術分野で知られている複素環式塩基のすべての互変異性体が、天然型および非天然型のプリン系塩基およびピリミジン系塩基の互変異性体を含めて、含まれることが意図される。
【0084】
本明細書中に開示される化合物が結合価を満たしていない場合、その結合価は水素またはその同位体(例えば、水素−1(プロチウム)および水素−2(重水素))により満たされるものとすることが理解されるものとする。
【0085】
本明細書中に記載される化合物は同位体標識され得ることが理解される。同位体(例えば、重水素など)による置換は、より大きい代謝安定性から生じるある種の治療的利点(例えば、増大したインビボ半減期または低下した投薬量要求など)をもたらす場合がある。化合物構造において表されるようなそれぞれの化学元素には、前記元素の同位体がどのようなものであれ、前記元素の同位体が含まれ得る。例えば、化合物構造において、水素原子が、当該化合物に存在することが明示的に開示され得るか、または理解され得る。水素原子が存在し得る化合物のどの位置においても、その水素原子は、水素の同位体がどのようなものであれ、水素の同位体であることが可能であり、これには、水素−1(プロチウム)および水素−2(重水素)が含まれるが、これらに限定されない。したがって、化合物に対する本明細書中での参照は、文脈が明確に別途規定する場合を除き、すべての可能な同位体形態を包含する。
【0086】
本明細書中に記載される方法および組合せは、多形体としてもまた知られている結晶性形態(これは、化合物の同じ元素組成の異なる結晶充填配置を含む)、非晶質相、塩、溶媒和物および水和物を含むことが理解される。いくつかの実施形態において、本明細書中に記載される化合物は、医薬的に許容される溶媒(例えば、水またはエタノールなど)との溶媒和形態で存在する。他の実施形態において、本明細書中に記載される化合物は非溶媒和形態で存在する。溶媒和物は化学量論的量または非化学量論的量のどちらかの溶媒を含有しており、医薬的に許容される溶媒(例えば、水またはエタノールなど)との結晶化プロセスの期間中に形成される場合がある。溶媒が水であるとき、水和物が形成され、または、溶媒がアルコールであるとき、アルコラートが形成される。加えて、本明細書中に提供される化合物は、溶媒和形態と同様に、非溶媒和形態で存在することができる。一般に、溶媒和形態は、本明細書中に提供される化合物および方法の目的のためには非溶媒和形態と同等であると見なされる。
【0087】
ある範囲の値が提供される場合、当該範囲の上限および下限、ならびに、当該範囲の上限と下限との間におけるそれぞれの挟まれた値が、実施形態において包含される。
【0088】
本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、下記の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩に関連する:
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
式中、Bは、置換されていてもよい複素環式塩基、または、保護されたアミノ基を有する置換されていてもよい複素環式塩基であることが可能である;Rは、O、OH、置換されていてもよいN−結合アミノ酸、および、置換されていてもよいN−結合アミノ酸エステル誘導体から選択することができる;Rは、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロシクリル、および、
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R19、R20およびR21は独立して非存在または水素であることが可能であり、かつ、nは0または1であることが可能である)
から選択することができ、ただし、RがOまたはOHであるとき、R
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
である;R3aおよびR3bは独立して、水素、重水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、置換されていてもよいC2〜6アルキニル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、および、アリール(C1〜6アルキル)から選択することができる;または、R3aおよびR3bは一緒になって、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルを形成することができる;Rは、水素、アジド、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、および、置換されていてもよいC2〜6アルキニルから選択することができる;Rは、水素、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR10および−OC(=O)R11から選択することができる;Rは、水素、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR12および−OC(=O)R13から選択することができる;Rは、水素、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR14および−OC(=O)R15から選択することができる;または、RおよびRはともに酸素原子であり、かつ、カルボニル基によって一緒に連結されることが可能である;Rは、水素、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR16および−OC(=O)R17から選択することができる;Rは、水素、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、および、−OR18から選択することができる;R10、R12、R14、R16およびR18は独立して、水素および置換されていてもよいC1〜6アルキルから選択することができる;かつ、R11、R13、R15およびR17は独立して、置換されていてもよいC1〜6アルキル、および、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルから選択することができる;ただし、R3a、R3b、R、R、R、RおよびRがすべて、水素であるとき、Rはアジドとすることができない。
【0089】
に関して、いくつかの実施形態において、Rは、置換されていてもよいヘテロアリールであることが可能である。他の実施形態において、Rは、置換されていてもよいヘテロシクリルであることが可能である。さらに他の実施形態において、Rは、置換されていてもよいアリールであることが可能である。例えば、Rは、置換されていてもよいフェニル、または、置換されていてもよいナフチルであることが可能である。Rが、置換されたフェニルまたは置換されたナフチルであるならば、フェニル環およびナフチル環は1回または複数回置換され得る。置換されていてもよいフェニルおよび置換されていてもよいナフチルに存在し得る好適な置換基には、電子供与性基および電子吸引性基が含まれる。いくつかの実施形態において、Rは、パラ置換されたフェニルであることが可能である。他の実施形態において、Rは非置換のフェニルまたは非置換のナフチルであることが可能である。なおもさらに他の実施形態において、R
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
であることが可能であり、ただし、式中、R19、R20およびR21は独立して非存在または水素であることが可能であり、かつ、nは0または1であることが可能である。いくつかの実施形態において、nは0であることが可能である。他の実施形態において、nは1であることが可能である。当業者は、nが0であるとき、Rはα−チオジホスファートであり得ることを理解する。同様に、当業者は、nが1であるとき、Rはα−チオトリホスファートであり得ることを理解する。いくつかの実施形態において、R19、R20およびR21の少なくとも1つが非存在であることが可能である。他の実施形態において、R19、R20およびR21の少なくとも1つが水素であることが可能である。いくつかの実施形態において、R20およびR21は非存在であることが可能である。他の実施形態において、R20およびR21は水素であることが可能である。いくつかの実施形態において、R19、R20およびR21は非存在であることが可能である。いくつかの実施形態において、R19、R20およびR21は水素であることが可能である。当業者は、R19、R20およびR21のいずれかが非存在であるとき、R19、R20およびR21が関連づけられる酸素原子は負荷電を有し得ることを理解する。例えば、R20が非存在であるとき、R20が関連づけられる酸素原子はOであることが可能である。それぞれのリン原子に結合する置換基に依存して、これらのリン原子の1つまたは複数がキラル中心であることが可能である。例えば、nが1であるとき、アルファ−リン(ペントース環に最も近いリン)がキラル中心であることが可能である。いくつかの実施形態において、アルファ−リンは(R)−立体中心であることが可能である。他の実施形態において、アルファ−リンは(S)−立体中心であることが可能である。
【0090】
いくつかの実施形態において、Rは非存在であることが可能である。他の実施形態において、Rは水素であることが可能である。さらに他の実施形態において、Rは、置換されていてもよいN−結合α−アミノ酸であることが可能である。なおもさらに他の実施形態において、Rは、置換されていてもよいN−結合α−アミノ酸エステル誘導体であることが可能である。様々なアミノ酸およびアミノ酸エステル誘導体を、本明細書中に記載されるものを含めて、使用することができる。好適なアミノ酸には、アラニン、アスパラギン、アスパルタート、システイン、グルタマート、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファンおよびバリンが含まれるが、これらに限定されない。さらなる好適なアミノ酸には、アルファ−エチル−グリシン、アルファ−プロピル−グリシンおよびベータ−アラニンが含まれるが、これらに限定されない。N−結合アミノ酸エステル誘導体の例には、下記アミノ酸のいずれかのエステル誘導体が含まれるが、これらに限定されない:アラニン、アスパラギン、アスパルタート、システイン、グルタマート、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファンおよびバリン。N−結合アミノ酸エステル誘導体のさらなる例には、下記アミノ酸のいずれかのエステル誘導体が含まれるが、これらに限定されない:アルファ−エチル−グリシン、アルファ−プロピル−グリシンおよびベータ−アラニン。
【0091】
1つの実施形態において、Rはアラニンのエステル誘導体であることが可能である。1つの実施形態において、Rは、アラニンメチルエステル、アラニンエチルエステル、アラニンイソプロピルエステル、アラニンシクロヘキシルエステル、アラニンネオペンチルエステル、バリンイソプロピルエステルおよびロイシンイソプロピルエステルから選択することができる。いくつかの実施形態において、置換されていてもよいN−結合アミノ酸または置換されていてもよいN−結合アミノ酸エステル誘導体はL−立体配座であることが可能である。他の実施形態において、置換されていてもよいN−結合アミノ酸または置換されていてもよいN−結合アミノ酸エステル誘導体はD−立体配座であることが可能である。
【0092】
いくつかの実施形態において、Rが、置換されていてもよいN−結合α−アミノ酸、または、置換されていてもよいN−結合α−アミノ酸エステル誘導体であるとき、Rは、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および、置換されていてもよいヘテロシクリルから選択することができる。いくつかの実施形態において、Rが、置換されていてもよいN−結合α−アミノ酸エステル誘導体であるとき、Rは、置換されていてもよいアリールであることが可能である。他の実施形態において、Rが、置換されていてもよいN−結合α−アミノ酸エステル誘導体であるとき、Rは、置換されていてもよいヘテロアリールであることが可能である。さらに他の実施形態において、Rが、置換されていてもよいN−結合α−アミノ酸エステル誘導体であるとき、Rは、置換されていてもよいヘテロシクリルであることが可能である。
【0093】
いくつかの実施形態において、Rは下記の構造を有することができる:
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R22は、水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリール(C1〜6アルキル)、および、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルから選択することができる;かつ、R23は、水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、置換されていてもよいCアリール、置換されていてもよいC10アリール、および、置換されていてもよいアリール(C1〜6アルキル)から選択することができる;かつ、R24は水素または置換されていてもよいC1〜4アルキルであることが可能である;または、R23およびR24は一緒になって、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルを形成することができる。
【0094】
が、上記で示される構造を有するとき、R23は、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である。好適な置換されていてもよいC1〜6アルキルの例には、下記アルキルの置換されていてもよい変化体が含まれる:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル(分岐型および直鎖型)およびヘキシル(分岐型および直鎖型)。R23が置換されるとき、R23は、N−アミド、メルカプト、アルキルチオ、置換されていてもよいアリール、ヒドロキシ、置換されていてもよいヘテロアリール、C−カルボキシおよびアミノから選択される1つまたは複数の置換基により置換され得る。いくつかの実施形態において、R23は非置換のC1〜6アルキルであることが可能であり、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル(分岐型および直鎖型)およびヘキシル(分岐型および直鎖型)であることが可能である。1つの実施形態において、R23はメチルであることが可能である。
【0095】
22に関して、いくつかの実施形態において、R22は、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である。置換されていてもよいC1〜6アルキルの例には、下記アルキルの置換されていてもよい変化体が含まれる:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル(分岐型および直鎖型)およびヘキシル(分岐型および直鎖型)。いくつかの実施形態において、R22はメチルまたはイソプロピルであることが可能である。いくつかの実施形態において、R22はエチルまたはネオペンチルであることが可能である。他の実施形態において、R22は、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルであることが可能である。置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルの例には、下記シクロアルキルの置換されていてもよい変化体が含まれる:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシル。1つの実施形態において、R22は、置換されていてもよいシクロヘキシルであることが可能である。さらに他の実施形態において、R22は、置換されていてもよいアリールであることが可能であり、例えば、フェニルおよびナフチルなどであることが可能である。なおもさらに他の実施形態において、R22は、置換されていてもよいアリール(C1〜6アルキル)であることが可能である。いくつかの実施形態において、R22は、置換されていてもよいベンジルであることが可能である。いくつかの実施形態において、R22は、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルであることが可能であり、例えば、CFなどであることが可能である。
【0096】
いくつかの実施形態において、R24は水素であることが可能である。他の実施形態において、R24は、置換されていてもよいC1〜4アルキルであることが可能であり、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチルであることが可能である。1つの実施形態において、R24はメチルであることが可能である。いくつかの実施形態において、R23およびR24は一緒になって、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルを形成することができる。置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルの例には、下記シクロアルキルの置換されていてもよい変化体が含まれる:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシル。R23およびR24のために選択される基に依存して、R23およびR24が結合する炭素がキラル中心である場合がある。いくつかの実施形態において、R23およびR24が結合する炭素が(R)−キラル中心である場合がある。他の実施形態において、R23およびR24が結合する炭素が(S)−キラル中心である場合がある。
【0097】
好適な下記の基:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
の例には、下記のものが含まれる:
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0098】
式(I)の化合物の5’位に結合する置換基は変化し得る。いくつかの実施形態において、R3aおよびR3bは同じであることが可能である。他の実施形態において、R3aおよびR3bは異なることが可能である。いくつかの実施形態において、R3aおよびR3bはともに水素であることが可能である。いくつかの実施形態において、R3aおよびR3bの少なくとも1つが、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能であり、R3aおよびR3bの他方が水素であることが可能である。好適な置換されていてもよいC1〜6アルキルの例には、下記アルキルの置換されていてもよい変化体が含まれる:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル(分岐型および直鎖型)およびヘキシル(分岐型および直鎖型)。1つの実施形態において、R3aおよびR3bの少なくとも1つがメチルであることが可能であり、R3aおよびR3bの他方が水素であることが可能である。他の実施形態において、R3aおよびR3bの少なくとも1つが、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルであることが可能であり、R3aおよびR3bの他方が水素であることが可能である。好適な置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルの一例がCFである。他のさらなる実施形態において、R3aおよびR3bは一緒になって、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルを形成することができる。5’−炭素に結合する置換基が5’−炭素をキラルにするとき、いくつかの実施形態において、5’−炭素は(R)−立体中心であることが可能である。他の実施形態において、5’−炭素は(S)−立体中心であることが可能である。
【0099】
4’−炭素に結合する置換基は変化し得る。いくつかの実施形態において、Rは水素であることが可能である。他の実施形態において、Rはアジドであることが可能である。さらに他の実施形態において、Rは、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能であり、例えば、下記アルキルの置換されていてもよい変化体であることが可能である:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル(分岐型および直鎖型)およびヘキシル(分岐型および直鎖型)。いくつかの実施形態において、Rは、置換されていてもよいC2〜6アルケニルであることが可能である。いくつかの実施形態において、Rは、置換されていてもよいC2〜6アルキニルであることが可能である。
【0100】
2’−炭素および3’−炭素に結合する置換基もまた変化し得る。いくつかの実施形態において、Rは水素であることが可能である。他の実施形態において、Rはハロゲンであることが可能である。さらに他の実施形態において、Rはアジドであることが可能である。なおもさらに他の実施形態において、Rはシアノであることが可能である。いくつかの実施形態において、Rは、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能であり、例えば、下記アルキルの置換されていてもよい変化体であることが可能である:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル(分岐型および直鎖型)およびヘキシル(分岐型および直鎖型)。他の実施形態において、Rは−OR10であることが可能であり、ただし、この場合、R10は水素であることが可能である。さらに他の実施形態において、Rは−OR10であることが可能であり、ただし、この場合、R10は、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である。なおもさらに他の実施形態において、Rは−OC(=O)R11であることが可能であり、ただし、この場合、R11は、置換されていてもよいC1〜6アルキル、または、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルであることが可能である。好適なC1〜6アルキルおよびC3〜6シクロアルキルの例が本明細書中に記載される。
【0101】
いくつかの実施形態において、Rは水素であることが可能である。他の実施形態において、Rはハロゲンであることが可能である。さらに他の実施形態において、Rはアジドであることが可能である。なおもさらに他の実施形態において、Rはシアノであることが可能である。いくつかの実施形態において、Rは、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である。他の実施形態において、Rは−OR12であることが可能であり、ただし、この場合、R12は水素であることが可能である。さらに他の実施形態において、Rは−OR12であることが可能であり、ただし、この場合、R12は、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である。−OR12(式中、R12は、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である)であるRの例の限定されない列挙が、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシおよびtert−ブトキシ、ペントキシ(直鎖型または分岐型)、ならびに、ヘキソキシ(直鎖型または分岐型)である。なおもさらに他の実施形態において、Rは−OC(=O)R13であることが可能であり、ただし、この場合、R13は、置換されていてもよいC1〜6アルキル、または、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルであることが可能である。好適な置換されていてもよいC1〜6アルキルの例には、下記アルキルの置換されていてもよい変化体が含まれる:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル(分岐型および直鎖型)およびヘキシル(分岐型および直鎖型)。好適な置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルの例には、下記シクロアルキルの置換されていてもよい変化体が含まれる:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシル。
【0102】
いくつかの実施形態において、Rは水素であることが可能である。他の実施形態において、Rはハロゲンであることが可能である。さらに他の実施形態において、Rはアジドであることが可能である。なおもさらに他の実施形態において、Rはシアノであることが可能である。いくつかの実施形態において、Rは、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である。他の実施形態において、Rは−OR14であることが可能である。1つの実施形態において、R14が水素であるとき、Rはヒドロキシ基であることが可能である。さらに他の実施形態において、R14が、置換されていてもよいC1〜6アルキルであるとき、Rは、置換されていてもよいC1〜6アルコキシであることが可能である。−OR14であるRの例には、R14が、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である場合、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシおよびtert−ブトキシ、ペントキシ(直鎖型または分岐型)、ならびに、ヘキソキシ(直鎖型または分岐型)が含まれるが、これらに限定されない。なおもさらに他の実施形態において、Rは−OC(=O)R15であることが可能であり、ただし、この場合、R15は、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能であり、下記アルキルの置換されていてもよい変化体であることが可能である:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル(分岐型および直鎖型)およびヘキシル(分岐型および直鎖型)。いくつかの実施形態において、Rは−OC(=O)R15であることが可能であり、ただし、この場合、R15は、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルであることが可能である。
【0103】
いくつかの実施形態において、Rは水素であることが可能である。他の実施形態において、Rはハロゲンであることが可能である。さらに他の実施形態において、Rはアジドであることが可能である。なおもさらに他の実施形態において、Rはシアノであることが可能である。いくつかの実施形態において、Rは−OR16であることが可能である。R16が水素であるとき、Rはヒドロキシであることが可能である。代替において、R16が、置換されていてもよいC1〜6アルキルであるとき、Rは、置換されていてもよいC1〜6アルコキシであることが可能である。好適なアルコキシ基が本明細書中に記載される。他の実施形態において、Rは、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である。さらに他の実施形態において、Rは−OC(=O)R17であることが可能であり、ただし、この場合、R17は、置換されていてもよいC1〜6アルキルである。さらに他の実施形態において、Rは−OC(=O)R17であることが可能であり、ただし、この場合、R17は、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルである。好適なC1〜6アルキル基およびC3〜6シクロアルキル基の例が本明細書中に記載される。
【0104】
いくつかの実施形態において、RおよびRはともにヒドロキシであることが可能である。さらに他の実施形態において、RおよびRはともに酸素原子であり、かつ、カルボニル基によって一緒に連結されることが可能である(例えば、−O−C(=O)−O−)。いくつかの実施形態において、RおよびRの少なくとも1つがハロゲンであることが可能である。いくつかの実施形態において、RおよびRはともにハロゲンであることが可能である。他の実施形態において、Rはハロゲンであることが可能であり、かつ、Rは、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能であり、例えば、本明細書中に記載される置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である。他の実施形態において、Rは水素であることが可能であり、かつ、Rはハロゲンであることが可能である。さらに他の実施形態において、RおよびRの少なくとも1つがヒドロキシであることが可能であり、かつ、Rは、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である。なおもさらに他の実施形態において、Rはヒドロキシであることが可能であり、Rは、ヒドロキシ、Hまたはハロゲンであることが可能であり、かつ、Rは、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である。いくつかの実施形態において、R3a、R3b、R、RおよびRは、この段落に記載される実施形態のいずれにおいても、水素であることが可能である。いくつかの実施形態において、Bは、この段落に記載される実施形態のいずれにおいても、置換されていてもよいアデニン、置換されていてもよいグアニン、および、置換されていてもよいチミン、置換されていてもよいシトシン、または、置換されていてもよいウラシルであることが可能である。
【0105】
いくつかの実施形態において、Rは水素であることが可能である。他の実施形態において、Rはアジドであることが可能である。さらに他の実施形態において、Rはシアノであることが可能である。なおもさらに他の実施形態において、Rは、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能であり、例えば、本明細書中に記載される置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である。いくつかの実施形態において、Rは−OR18であることが可能である。いくつかの実施形態において、Rが−OR18であるとき、Rはヒドロキシ基であることが可能である。他の実施形態において、Rが−OR18であるとき、Rは、置換されていてもよいC1〜6アルコキシであることが可能である。置換されていてもよいC1〜6アルコキシの例には、下記のものが含まれる:メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、ペントキシ(直鎖型または分岐型)およびヘキソキシ(直鎖型または分岐型)。
【0106】
様々な置換されていてもよい複素環式塩基をペントース環に結合させることができる。いくつかの実施形態において、アミン基および/またはアミノ基の1つまたは複数が好適な保護基により保護される場合がある。例えば、アミノ基が、アミン基および/またはアミノ基をアミドまたはカルバマートに変換することによって保護される場合がある。いくつかの実施形態において、置換されていてもよい複素環式塩基、あるいは、1つまたは複数の保護されたアミノ基を有する置換されていてもよい複素環式塩基は下記の構造のうちの1つを有することができる:
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
式中、RA2は、水素、ハロゲンおよびNHRJ2から選択することができ、ただし、RJ2は、水素、−C(C=O)RK2および−C(=O)ORL2から選択することができる;RB2はハロゲンまたはNHRW2であることが可能であり、ただし、RW2は、水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、置換されていてもよいC3〜8シクロアルキル、−C(=O)RM2および−C(=O)ORN2から選択される;RC2は水素またはNHRO2であることが可能であり、ただし、RO2は、水素、−C(=O)RP2および−C(=O)ORQ2から選択することができる;RD2は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、および、置換されていてもよいC2〜6アルキニルから選択することができる;RE2は、水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC3〜8シクロアルキル、−C(=O)RR2および−C(=O)ORS2から選択することができる;RF2は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、および、置換されていてもよいC2〜6アルキニルから選択することができる;YはN(窒素)またはCRI2であることが可能であり、ただし、RI2は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、および、置換されていてもよいC2〜6アルキニルから選択することができる;RG2は、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である;RH2は水素またはNHRT2であることが可能であり、ただし、RT2は独立して、水素、−C(=O)RU2および−C(=O)ORV2から選択することができる;かつ、RK2、RL2、RM2、RN2、RP2、RQ2、RR2、RS2、RU2およびRV2は独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルケニル、C3〜6シクロアルキニル、C6〜10アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アリール(C1〜6アルキル)、ヘテロアリール(C1〜6アルキル)およびヘテロアリシクリル(C1〜6アルキル)から選択することができる。いくつかの実施形態において、上記で示される構造は、1つまたは複数の水素を、「置換された」の定義について提供される置換基の列挙から選択される置換基により置換することによって修飾することができる。置換されていてもよい複素環式塩基、あるいは、1つまたは複数の保護されたアミノ基を有する置換されていてもよい複素環式塩基に存在し得る好適な置換されていてもよいC1〜6アルキルが本明細書中に記載され、これには、下記アルキルの置換されていてもよい変化体が含まれる:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル(分岐型および直鎖型)およびヘキシル(分岐型および直鎖型)。
【0107】
いくつかの実施形態において、Bは、アデニン、グアニン、チミン、シトシンおよびウラシルから選択することができる。いくつかの実施形態において、RB2はNHであることが可能である。他の実施形態において、RE2は水素であることが可能である。いくつかの実施形態において、B
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
であることが可能である。他の実施形態において、B
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
であることが可能である。いくつかの実施形態において、B
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
であることが可能である。いくつかの実施形態において、B
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
であることが可能である。さらに他の実施形態において、B
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
であることが可能である。なおもさらに他の実施形態において、B
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
であることが可能である。いくつかの実施形態において、B
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
であることが可能である。いくつかの実施形態において、Rが置換フェニルまたは非置換フェニルであるとき、R
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
とすることができない。他の実施形態において、Rが置換フェニルまたは非置換フェニルであるとき、R
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
とすることができない。さらに他の実施形態において、Rが置換フェニルまたは非置換フェニルであり、かつ、R
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
であるとき、RおよびRの少なくとも1つはヒドロキシとすることができない。
【0108】
いくつかの実施形態において、RがOまたはOHであるとき、R
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
とすることができない。いくつかの実施形態において、R3aおよびR3bの少なくとも1つは水素とすることができない。いくつかの実施形態において、Rはアジドではない。いくつかの実施形態において、Rがアジドでないとき、RおよびRはともにハロゲンではない。いくつかの実施形態において、Rがアジドであるとき、Bは、置換されていてもよいウラシル、1つまたは複数の保護されたアミノ基を有する置換されていてもよいウラシル、置換されていてもよいシトシン、あるいは、1つまたは複数の保護されたアミノ基を有する置換されていてもよいシトシンではない。いくつかの実施形態において、Rはアジドとすることができない。いくつかの実施形態において、Rが、グリシン、アラニン、バリンまたはフェニルアラニンのメチルエステルであり、Rがp−クロロフェニルまたはp−ニトロフェニルであり、Bがチミンであり、かつ、R3a、R3b、R、R、R、RおよびRがすべて、水素であるとき、Rはアジドとすることができない。いくつかの実施形態において、RおよびRの少なくとも1つはヒドロキシとすることができない。例えば、Rをヒドロキシとすることができず、Rをヒドロキシとすることができず、または、RおよびRの両方をヒドロキシとすることができない。
【0109】
本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、下記のように定義される式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩に関連する:式(I)において、Bは、段落[0106]において記載されるような置換されていてもよい複素環式塩基であることが可能である;Rは、O、OH、置換されていてもよいN−結合アミノ酸、および、置換されていてもよいN−結合アミノ酸エステル誘導体から選択することができる;Rは、置換されていてもよいアリール、および、
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R19、R20およびR21は独立して非存在または水素であることが可能であり、かつ、nは0または1であることが可能である)
から選択することができ、ただし、RがOまたはOHであるとき、R
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
である;R3aおよびR3bは水素であることが可能である;Rは水素であることが可能である;Rは、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6アルキル、および、−OR10から選択することができる;Rは、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR12および−OC(=O)R13から選択することができる;Rは、水素、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR14および−OC(=O)R15から選択することができる;または、RおよびRはともに酸素原子であり、かつ、カルボニル基によって一緒に連結されることが可能である;Rは、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6アルキル、および、−OR16から選択することができる;Rは水素であることが可能である;R10、R12、R14およびR16は独立して、水素および置換されていてもよいC1〜6アルキルから選択することができる;かつ、R13およびR15は独立して、置換されていてもよいC1〜6アルキル、および、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルから選択することができる。
【0110】
本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、下記のように定義される式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩に関連する:式(I)において、Bは、
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される、置換されていてもよい複素環式塩基、または、保護されたアミノ基を有する置換されていてもよい複素環式塩基であることが可能である;Rは、O、OH、置換されていてもよいN−結合アミノ酸、および、置換されていてもよいN−結合アミノ酸エステル誘導体から選択することができる;Rは、置換されていてもよいアリール、および、
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R19、R20およびR21は独立して非存在または水素であることが可能であり、かつ、nは0または1であることが可能である)
から選択することができ、ただし、RがOまたはOHであるとき、R
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
である;R3aおよびR3bは水素であることが可能である;Rは水素であることが可能である;Rは、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6アルキル、および、−OR10から選択することができる;Rは、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR12および−OC(=O)R13から選択することができる;Rは、水素、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR14および−OC(=O)R15から選択することができる;または、RおよびRはともに酸素原子であり、かつ、カルボニル基によって一緒に連結されることが可能である;Rは、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6アルキル、および、−OR16から選択することができる;Rは水素であることが可能である;R10、R12、R14およびR16は独立して、水素および置換されていてもよいC1〜6アルキルから選択することができる;かつ、R13およびR15は独立して、置換されていてもよいC1〜6アルキル、および、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルから選択することができる。
【0111】
いくつかの実施形態において、式(I)は、下記のように定義される式(Iα)の化合物であることが可能である:式(Iα)において、Bは、シトシン、ウリジン、チミジン、グアニンおよびアデニンから選択される、置換されていてもよい複素環式塩基、または、保護されたアミノ基を有する置換されていてもよい複素環式塩基であることが可能である;Rは、O、OH、および、アラニン、バリンまたはロイシンから選択される置換されていてもよいN−結合アミノ酸エステル誘導体から選択することができる;Rは、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいナフチル、置換されていてもよいピリジル、置換されていてもよいキノリル、および、
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R19、R20およびR21は独立して水素または非存在であることが可能であり、かつ、nは0または1であることが可能である)
から選択することができ、ただし、RがOまたはOHであるとき、R
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
である;R3aおよびR3bは水素であることが可能である;Rは水素であることが可能である;Rは水素であることが可能である;Rは−OR12または−OC(=O)R13であることが可能である;Rは、ハロゲン、−OR14および−OC(=O)R15から選択することができる;Rは、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である;Rは水素であることが可能である;R12およびR14は独立して、水素または置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である;かつ、R13およびR15は独立して、置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である。
【0112】
いくつかの実施形態は、下記のように定義される式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩に関連する:式(I)において、Bは、置換されていてもよい複素環式塩基、または、保護されたアミノ基を有する置換されていてもよい複素環式塩基であることが可能である;Rは、O、OH、置換されていてもよいN−結合アミノ酸、および、置換されていてもよいN−結合アミノ酸エステル誘導体から選択することができる;Rは、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロシクリル、および、
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R19、R20およびR21は独立して非存在または水素であることが可能であり、かつ、nは0または1であることが可能である)
から選択することができ、ただし、RがOまたはOHであるとき、R
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
である;R3aおよびR3bは独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、置換されていてもよいC2〜6アルキニル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、および、アリール(C1〜6アルキル)から選択することができる;または、R3aおよびR3bは一緒になって、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルを形成することができる;Rは、水素、アジド、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、および、置換されていてもよいC2〜6アルキニルから選択することができる;Rは、水素、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR10および−OC(=O)R11から選択することができる;Rは、水素、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR12および−OC(=O)R13から選択することができる;Rは、水素、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR14および−OC(=O)R15から選択することができる;または、RおよびRはともに酸素原子であり、かつ、カルボニル基によって一緒に連結されることが可能である;Rは、水素、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR16および−OC(=O)R17から選択することができる;Rは、水素、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、および、−OR18から選択することができる;R10、R12、R14、R16およびR18は独立して、水素および置換されていてもよいC1〜6アルキルから選択することができる;かつ、R11、R13、R15およびR17は独立して、置換されていてもよいC1〜6アルキル、および、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルであることが可能である。
【0113】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は単一のジアステレオマーであることが可能である。他の実施形態において、式(I)の化合物はジアステレオマーの混合物であることが可能である。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は2つのジアステレオマーの1:1の混合物であることが可能である。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物はジアステレオマー濃縮され得る(例えば、1つのジアステレオマーが、それ以外のジアステレオマーの総濃度と比較した場合、55%を超える濃度で、75%以上の濃度で、80%以上の濃度で、90%以上の濃度で、95%以上の濃度で、98%以上の濃度で、または、99%以上の濃度で存在し得る)。
【0114】
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩のRおよびRのいくつかの実施形態が表1に提供される。表2〜表4には、bb01〜bb12、aa01〜aa11、および、es01〜es14の各変数の構造がそれぞれ提供される。例えば、表1における最初の記載は“bb01,aa01,es01”であり、R
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
であり、かつ、R
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
である式(I)の化合物に対応する。
表1
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
表2
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
表3
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
表4
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0115】
いくつかの実施形態において、R3a、R3b、R、RおよびRはすべてが、表1に記載される実施形態のいずれにおいても、水素であることが可能である。いくつかの実施形態において、RおよびRの少なくとも1つが、表1に記載される実施形態のいずれにおいても、OHであることが可能である。いくつかの実施形態において、Rは、表1に記載される実施形態のいずれにおいても、C1〜6アルキルであることが可能である。いくつかの実施形態において、Bは、表1に記載される実施形態のいずれにおいても、アデニン、グアニン、ウラシル、チミンまたはシスチンであることが可能である。いくつかの実施形態において、R3a、R3b、R、R、R、R、R、RおよびBは、表1に記載される実施形態のいずれにおいても、式(Iα)に関して提供される基であることが可能である。
【0116】
式(I)の化合物の例には、下記の化合物が含まれるが、これらに限定されない:
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0117】
式(I)の化合物のさらなる例には、下記の化合物が含まれるが、これらに限定されない:
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0118】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は下記の化合物であることが可能である:
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0119】
式(I)の化合物のさらなる例には、下記の化合物が含まれる:
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0120】
いくつかの実施形態において、チオホスファート基上の電荷を中和することにより、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)による細胞膜の浸透が、1つまたは複数の電荷がホスファート上に存在する同等の構造を有するチオヌクレオチドと比較して、化合物をより親油性にすることによって促進される場合がある。吸収され、細胞内に取り込まれると、チオホスファートに結合する基は、エステラーゼ、プロテアーゼまたは他の酵素によって容易に除去されることが可能である。いくつかの実施形態において、チオホスファートに結合する基は簡単な加水分解によって除去されることが可能である。細胞内部において、このようにして遊離したチオ−モノホスファートはその後、細胞酵素によって、チオ−ジホスファートまたは活性なチオ−トリホスファートに代謝される場合がある。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物のチオ−モノホスファートまたはその医薬的に許容される塩のリン酸化は立体選択的であることが可能である。例えば、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)のチオ−モノホスファートは、5’−O−リン原子に関して(R)−ジアステレオマーまたは(S)−ジアステレオマーが濃縮され得るアルファ−チオジホスファート化合物および/またはアルファ−チオトリホスファート化合物を与えるためにリン酸化され得る。例えば、アルファ−チオジホスファート化合物および/またはアルファ−チオトリホスファート化合物の5’−O−リン原子に関して(R)−立体配座および(S)−立体配座のうちの一方を、5’−O−リン原子に関して(R)−立体配座または(S)−立体配座の他方と比較して、50%を超える量で、75%以上の量で、90%以上の量で、95%以上の量で、または、99%以上の濃度で存在させることができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩のリン酸化は、(R)−立体配座を5’−O−リン原子において有する化合物の形成をもたらすことができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩のリン酸化は、(S)−立体配座を5’−O−リン原子において有する化合物の形成をもたらすことができる。
【0121】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩はHCV複製の鎖停止剤として作用することができる。例えば、所与の成分を2’−炭素位置に含有する式(I)の化合物の取り込みにより、HCVのRNA鎖のさらなる伸長を停止させることができる。例えば、式(I)の化合物は、Rが、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−OR16および−OC(=O)R17から選択される非水素基であるとき、2’−炭素の修飾を含有することができる。
【0122】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩は、増大した代謝安定性および/または血漿安定性を有することができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩は、加水分解に対するより大きい抵抗性、および/または、酵素変換に対するより大きい抵抗性を有することができる。例えば、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は、リボース環の5’−炭素に結合するホスファート基を有することを別にすれば、構造が同一である化合物と比較して、増大した代謝安定性、増大した血漿安定性を有することができ、加水分解に対するより大きい抵抗性を有することができ、および/または、酵素変換に対するより大きい抵抗性を有することができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩は、改善された性質を有することができる。以前の研究では、イオウをヌクレオチドホスホルアミダートのアルファ−ホスファートにおいて酸素により置換することにより、効力が1/1000以下に低下している。Venkatachalam他、European Journal of Medicinal Chemistry(2004)、39:665〜683を参照のこと。例示的な性質の限定されない例には、増大した生物学的半減期、増大した生物学的利用能、増大した効力、持続したインビボ応答、増大した服用間隔、低下した服用量、低下した細胞毒性、疾患状態を処置するための要求量における低下、ウイルス負荷量における低下、セロコンバージョン(すなわち、ウイルスが患者血清において検出不能になる)までの時間における低下、増大した持続性ウイルス応答、臨床結果における罹患率または死亡率における低下、増大した被験者コンプライアンス、低下した肝臓病状(例えば、肝線維症、肝硬変および/または肝臓ガンなど)、および、他の薬物療法との適合性が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は、24時間を超える生物学的半減期を有することができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は生物学的半減期を約40時間〜約46時間の範囲に有することができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は、リボース環の5’−炭素に結合するホスファート基を有する化合物(例えば、リボース環の5’−炭素に結合するホスファート基を有することを別にすれば、構造が同一である化合物)よりも大きい生物学的半減期を有することができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は、現在の標準の治療と比較して、より強力な抗ウイルス活性(例えば、HCVレプリコンアッセイでのより低いIC50)を有することができる。
【0123】
合成
式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)および本明細書中に記載される化合物は様々な方法で調製することができる。式(I)の化合物に至る一般的な合成経路、および、式(I)の化合物を合成するために使用される出発物質のいくつかの例がスキーム1に示され、また、本明細書中に記載される。本明細書中に示され、また、記載される経路は例示にすぎず、また、どのような様式であっても、請求項の範囲を限定することは全く意図されず、または、請求項の範囲を限定するために解釈されることは全くない。当業者は、開示された合成の様々な改変を認識することができるであろうし、また、代替経路を本明細書中の開示に基づいて考案することができるであろう。したがって、すべてのそのような改変および代替経路は請求項の範囲内である。
スキーム1
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0124】
式(I)の化合物を形成するための1つの方法がスキーム1に示される。スキーム1において、R3A、R3B、R4A、R5A、R6A、R7A、R8A、R9AおよびB1Aは、式(I)について本明細書中に記載されるようなR3a、R3b、R、R、R、R、R、RおよびBと同じであることが可能である;かつ、RおよびRは、式(I)について本明細書中に記載されるのと同じであることが可能である。スキーム1に示されるように、式(A)の化合物を、式(I)の化合物を形成するために、式RO−P(=S)(R)−Clを有する化合物と反応させることができる。
【0125】
副生成物の形成を減らすために、ペントース環に結合する基の1つまたは複数を1つまたは複数の好適な保護基により保護することができる。一例として、R6Aおよび/またはR7Aがヒドロキシ基であるならば、そのヒドロキシ基を好適な保護基により保護することができ、例えば、トリアリールメチル基および/またはシリル基などにより保護することができる。トリアリールメチル基の例には、トリチル、モノメトキシトリチル(MMTr)、4,4’−ジメトキシトリチル(DMTr)、4,4’,4’’−トリメトキシトリチル(TMTr)、4,4’,4’’−トリス−(ベンゾイルオキシ)トリチル(TBTr)、4,4’,4’’−トリス(4,5−ジクロロフタルイミド)トリチル(CPTr)、4,4’,4’’−トリス(レブリニルオキシ)トリチル(TLTr)、p−アニシル−1−ナフチルフェニルメチル、ジ−o−アニシル−1−ナフチルメチル、p−トリルジフェイルメチル(p−tolyldipheylmethyl)、3−(イミダゾリルメチル)−4,4’−ジメトキシトリチル、9−フェニルキサンテン−9−イル(Pixyl)、9−(p−メトキシフェニル)キサンテン−9−イル(Mox)、4−デシルオキシトリチル、4−ヘキサデシルオキシトリチル、4,4’−ジオクタデシルトリチル、9−(4−オクタデシルオキシフェニル)キサンテン−9−イル、1,1’−ビス−(4−メトキシフェニル)−1’−ピレニルメチル、4,4’,4’’−トリス−(tert−ブチルフェニル)メチル(TTTr)および4,4’−ジ−3,5−ヘキサジエノキシトリチルが含まれるが、これらに限定されない。好適なシリル基の例が本明細書中に記載される。代替において、R6Aおよび/またはR7Aは、例えば、オルトエステル、環状アセタールまたは環状ケタールを形成することによって、ただ1つのアキラルまたはキラルな保護基によって保護することができる。好適なオルトエステルには、メトキシメチレンアセタール、エトキシメチレンアセタール、2−オキサシクロペンチリデンオルトエステル、ジメトキシメチレンオルトエステル、1−メトキシエチリデンオルトエステル、1−エトキシエチリデンオルトエステル、メチリデンオルトエステル、フタリドオルトエステル、1,2−ジメトキシエチリデンオルトエステルおよびアルファ−メトキシベンジリデンオルトエステルが含まれる;好適な環状アセタールには、メチレンアセタール、エチリデンアセタール、t−ブチルメチリデンアセタール、3−(ベンジルオキシ)プロピルアセタール、ベンジリデンアセタール、3,4−ジメトキシベンジリデンアセタールおよびp−アセトキシベンジリデンアセタールが含まれる;好適な環状ケタールには、1−t−ブチルエチリデンケタール、1−フェニルエチリデンケタール、イソプロピリデンケタール、シクロペンチリデンケタール、シクロヘキシリデンケタール、シクロヘプチリデンケタールおよび1−(4−メトキシフェニル)エチリデンケタールが含まれる。
【0126】
所望されるならば、B1Aに存在する−NH基および/またはNH基はどれもまた、1つまたは複数の好適な保護基により保護することができる。好適な保護基の例には、トリアリールメチル基およびシリル基が含まれる。シリル基の例には、トリメチルシリル(TMS)、tert−ブチルジメチルシリル(TBDMS)、トリイソプロピルシリル(TIPS)、tert−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、トリ−iso−プロピルシリルオキシメチルおよび[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルが含まれるが、これらに限定されない。
【0127】
好適なチオホスホロクロリダートを商業的に得ることができ、または、本明細書中に記載される合成方法によって調製することができる。チオホスホロクロリダートの一般構造の一例がスキーム1に示される。いくつかの実施形態において、チオホスホロクロリダートを式(A)の化合物にカップリングすることができる。いくつかの実施形態において、このカップリングを容易にするために、グリニャール試薬を使用することができる。好適なグリニャール試薬が当業者には知られており、これには、アルキルマグネシウムクロリドおよびアルキルマグネシウムブロミドが含まれるが、これらに限定されない。他の実施形態において、チオホスホロクロリダートを、塩基を使用して式(A)の化合物に付加することができる。好適な塩基が当業者には知られている。好適な塩基が当業者には知られている。塩基の例には、アミン塩基、例えば、アルキルアミン(モノアルキルアミン、ジアルキルアミンおよびトリアルキルアミン(例えば、トリエチルアミン)を含む)、置換されていてもよいピリジン(例えば、コリジン)、および、置換されていてもよいイミダゾール(imidzole)(例えば、N−メチルイミダゾール)などが含まれるが、これらに限定されない。
【0128】
3aおよびR3bの少なくとも1つが、置換されていてもよいC1〜6アルキル、または、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルであるとき、この置換されていてもよいC1〜6アルキルまたはこの置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルは、当業者に知られている方法を使用して5’位の位置に付加されることが可能である。いくつかの実施形態において、5’−炭素に結合するヒドロキシをアルデヒドに酸化することができる。好適な酸化条件には、活性化剤(通常的にはアシル化剤または酸)およびアミン塩基との組合せでのDMSO、Moffatt酸化、Swern酸化、ならびに、Corey−Kim酸化が含まれるが、これらに限定されない;好適な酸化剤には、Dess−Martinペルヨージナン、TPAP/NMO(過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム/N−メチルモルホリンN−オキシド)、Swern酸化試薬、PCC(クロロクロム酸ピリジニウム)および/またはPDC(二クロム酸ピリジニウム)、過ヨウ素酸ナトリウム、Collin試薬、硝酸第二セリウムアンモニウム(CAN)、NaCr水溶液、セライト担持AgCO、水性グリムにおける熱HNO、O−ピリジンCuCl、Pb(OAc)−ピリジン、ならびに、過酸化ベンゾイル−NiBrが含まれるが、これらに限定されない。生じたアルデヒド化合物を、R3AおよびR3Bの少なくとも1つが、置換されていてもよいC1〜6アルキルまたは置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルである式(A)の化合物を形成するために、グリニャール試薬、有機リチウム試薬またはトリアルキルアルミニウム(例えば、トリメチルアルミニウム)と反応させることができる。場合により、アルキル化試薬がルイス酸の存在下で可能である。好適なルイス酸が当業者には知られている。
【0129】
式(A)および/または式(I)の化合物の5’−炭素のキラリティーを、当業者に知られている方法を使用して反転させることができる。例えば、5’−炭素に結合する酸素を、好適な酸化剤を使用して、例えば、式(A)の化合物についてはアルデヒドに、または、式(I)の化合物についてはケトンに酸化することができる。その後、このアルデヒドおよび/またはケトンは、好適な還元剤を使用して還元することができる。好適な還元剤の例には、NaH、LiH、NaBH、LiAlHおよびCaHが含まれるが、これらに限定されない。好適な酸化剤および還元剤が当業者には知られている。好適な酸化剤および酸化条件の例が本明細書中に記載される。
【0130】
本明細書中に記載されるように、いくつかの実施形態において、RおよびRはともに、カルボニル基によって一緒につながれる酸素原子であることが可能である。−O−C(=O)−O−基を、当業者に知られている方法を使用して形成させることができる。例えば、式(I)の化合物(ただし、RおよびRはともにヒドロキシ基である)を1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)により処理することができる。
【0131】
いくつかの実施形態において、Rおよび/またはRは−OC(=O)R13および−OC(=O)R15であることがそれぞれ可能である。−OC(=O)R13基および−OC(=O)R15基を、当業者に知られている様々な方法を使用して2’位および3’位の位置において形成させることができる。一例として、式(I)の化合物(ただし、RおよびRはともにヒドロキシ基である)をアルキルアンヒドリド(例えば、酢酸無水物およびプロピオン酸無水物)またはアルキル酸クロリド(例えば、アセチルクロリド)により処理することができる。所望されるならば、触媒を、この反応を促進させるために使用することができる。好適な触媒の一例が4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)である。代替において、−OC(=O)R13基および−OC(=O)R15基を、アルキル酸(例えば、酢酸およびプロピオン酸)をカルボジイミドまたはカップリング試薬の存在下で反応させることによって2’位および3’位の位置において形成させることができる。カルボジイミドの例には、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)が含まれるが、これらに限定されない。
【0132】
本明細書中に記載されるように、B1Aはカルバマートおよび/またはアミドを含むことができる。当業者は、カルバマートおよび/またはアミドをB1A上に形成させるための方法を理解している。いくつかの実施形態において、カルバマートを、1,1’−カルボニルジイミダゾールおよびアルコールを使用して形成させることができる。
【0133】
1Aを、当業者に知られている様々な方法を使用してペントース環に付加することができる。いくつかの実施形態において、式(B)の化合物を窒素含有塩基と反応させることができる。いくつかの実施形態において、式(B)の化合物のR3A、R3B、R4A、R5A、R6A、R7A、R8A、R9AおよびB1Aは、R3a、R3b、R、R、R、R、R、RおよびBに関して、本明細書中に開示されるのと同じであることが可能である;かつ、PGは、適切な保護基であることが可能である。いくつかの実施形態において、PGはp−ニトロベンジル基であることが可能である。いくつかの実施形態において、ペントース環に結合するヒドロキシ基はどれも、1つまたは複数の好適な保護基により保護することができる。いくつかの実施形態において、ペントース環に結合するヒドロキシ基はどれも、ベンゾイル基により保護することができる。窒素含有塩基の例には、本明細書中に記載される置換されていてもよい複素環式塩基が含まれる(この場合、ペントース環につながる窒素原子(−N)は−NHである)。所望されるならば、窒素含有塩基に存在する−NH基および/またはNH基はどれも、1つまたは複数の好適な保護基により保護することができる。好適な保護基が本明細書中に記載される。いくつかの実施形態において、窒素含有塩基は、ルイス酸またはTMSOTfの存在下でのカップリング反応を介して付加されることが可能である。好適なルイス酸が当業者には知られている。
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0134】
様々な方法を、R
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
である式(I)の化合物を作製するために使用することができる。例えば、(P(=S)Cl)の一般式を有するチオホスホロクロリダートを、一般式P(=S)LG(式中、それぞれのLGはアミン系脱離基であることが可能である)を有するリン試薬に変換することができる。いくつかの実施形態において、それぞれのLGがトリアゾールであることが可能である。一般式P(=S)LGを有するリン試薬を式(I)の化合物と反応させることができる。好適なピロリン酸化試薬を使用して、βホスファートおよびγホスファートを付加することができる。好適なピロリン酸化試薬の一例がピロリン酸水素トリス(テトラブチルアンモニウム)である。
【0135】
本明細書中に記載される化合物のいずれかの合成の期間中、所望されるならば、ペントース環に結合するヒドロキシ基はどれも、また、B1Aに存在する−NH基および/またはNH基はどれも、1つまたは複数の好適な保護基により保護することができる。好適な保護基が本明細書中に開示される。当業者は、ペントース環に結合する基、ならびに、B1Aに存在する−NH基および/またはNH基のどれもが様々な保護基により保護されることが可能であること、そして、存在する保護基はどれも、他の保護基に交換されることが可能であることを理解するであろう。保護基の選択および交換は当業者の能力の範囲内である。保護基はどれもまた、この技術分野で知られている方法によって、例えば、酸(例えば、鉱酸または有機酸)、塩基またはフッ化物源を用いて除くことができる。
【0136】
医薬組成物
本明細書中に記載されるいくつかの実施形態は、治療効果的な量の本明細書中に記載される1つまたは複数の化合物(例えば、式(I)または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩)と、医薬的に許容されるキャリア、希釈剤、賦形剤またはそれらの組合せとを含むことができる医薬組成物に関連する。いくつかの実施形態において、医薬組成物は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩のただ1つだけのジアステレオマーを含むことができる(例えば、ただ1つだけのジアステレオマーが、それ以外のジアステレオマーの総濃度と比較した場合、99%を超える濃度で医薬組成物に存在する)。他の実施形態において、医薬組成物は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩のジアステレオマーの混合物を含むことができる。例えば、医薬組成物は、50%超、60%以上、70%以上、80%以上、90%以上、95%以上または98%以上の濃度の1つのジアステレオマーを、それ以外のジアステレオマーの総濃度と比較した場合に含むことができる。いくつかの実施形態において、医薬組成物は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の2つのジアステレオマーの1:1の混合物を含む。
【0137】
用語「医薬組成物」は、本明細書中に開示される1または2以上の化合物と、他の化学的成分(例えば、希釈剤またはキャリアなど)との混合物を示す。医薬組成物は、生物への化合物の投与を容易にする。医薬組成物はまた、化合物を無機酸または有機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸およびサリチル酸など)と反応することによって得ることができる。医薬組成物は一般に、特定の意図された投与経路に合ったものにされる。
【0138】
用語「医薬的に許容され得る」は、化合物の生物学的活性および性質を無効にしないキャリア、希釈剤または賦形剤を規定する。
【0139】
本明細書中で使用される場合、用語「キャリア」は、化合物を細胞または組織の中に取込むことを容易にする化合物を示す。例えば、限定されないが、ジメチルスルホキシド(DMSO)が、対象個体の細胞または組織の中への多くの有機化合物の取り込みを容易にする一般に利用されるキャリアである。
【0140】
本明細書中で使用される場合、「希釈剤」は、薬理学的活性を有していないが、薬学的に必要であることがあるか、または、薬学的に望ましいことがある、医薬組成物における成分を示す。例えば、希釈剤を、その量が製造および/または投与のためには小さすぎる強力な薬物の嵩を大きくするために使用することができる。希釈剤はまた、注射、経口摂取または吸入によって投与されるための薬物を溶解するための液体であり得る。この技術分野における希釈剤の一般的な形態の1つが、緩衝化された水溶液であり、例えば、限定されないが、ヒト血液の組成を模倣するリン酸塩緩衝化生理的食塩水などである。
【0141】
本明細書中で使用される場合、「賦形剤」は、医薬組成物に加えられて、嵩、一貫性、安定性、結合能、潤滑、崩壊能など(これらに限定されない)を組成物に提供する不活性な物質を示す。「希釈剤」は一種の賦形剤である。
【0142】
本明細書中に開示される医薬組成物は、それ自体で、あるいは、医薬組成物が、混合治療の場合のように他の有効成分、または、キャリア、希釈剤、賦形剤もしくはそれらの組合せと混合される医薬組成物においてヒト患者に投与することができる。適正な配合は、選ばれる投与経路に依存する。本明細書中に記載される化合物の配合および投与のための様々な技術が当業者には知られている。
【0143】
本明細書中に開示される医薬組成物は、それ自体は知られている様式で製造することができ、例えば、混合、溶解、造粒、糖衣錠作製、研和、乳化、カプセル化、包括化または成形の従来プロセスによって製造することができる。加えて、有効成分が、その意図された目的を達成するために効果的な量で含有される。本明細書中に開示される薬学的組合せにおいて使用される化合物の多くが、医薬的に適合し得る対イオンとの塩として提供され得る。
【0144】
化合物を投与する多数の技術がこの技術分野では存在しており、そのような技術には、経口、直腸、局所的、エアロゾル、注射および非経口送達(筋肉内注射、皮下注射、静脈内注射、髄膜内注射、クモ膜下腔内注射、直接の心室内注射、腹腔内注射、鼻腔内注射および眼内注射を含む)が含まれるが、これらに限定されない。
【0145】
化合物はまた、例えば、化合物を多くの場合にはデポー剤または持続放出配合物で感染領域に直接に注入することにより、全身的様式ではなく、むしろ、局所的様式で投与することができる。そのうえ、化合物は、標的化された薬異物送達システムで投与することができ、例えば、組織特異的な抗体により被覆されるリポソームで投与することができる。そのようなリポソームは器官に対して標的化され、器官によって選択的に取り込まれる。
【0146】
組成物は、所望されるならば、有効成分を含有する1つまたは複数の単位投薬形態物を含有し得るパックまたはディスペンサーデバイスにおいて提供することができる。パックは、例えば、金属ホイルまたはプラスチックホイルを含むことができる(例えば、ブリスターパックなど)。パックまたはディスペンサーデバイスには、投与のための説明書が伴うことがある。パックまたはディスペンサーデバイスにはまた、容器に付随する通知が、医薬品の製造、使用または販売を規制する政府当局によって定められる形式で伴うことがあり、この場合、そのような通知は、ヒト投与または動物投与のための薬物の形態の当局による承認を反映する。そのような通知は、例えば、処方薬物についての米国食品医薬品局によって承認されるラベル表示、または、承認された製造物添付文書であり得る。適合し得る医薬用キャリアに配合される本明細書中に記載される化合物を含むことのできる組成物もまた、適応状態の処置のために調製し、適切な容器に入れ、ラベル表示することができる。
【0147】
使用方法
本明細書中に開示される1つの実施形態は、疾患または状態を処置および/または改善する方法であって、対象に、治療効果的な量の本明細書中に記載される1つまたは複数の化合物、例えば、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩など、あるいは、本明細書中に記載される化合物を含む医薬組成物を投与することを含むことができる方法に関連する。
【0148】
本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、新生物疾患を改善または処置する方法であって、新生物疾患に罹患する対象に、治療効果的な量の本明細書中に記載される1つまたは複数の化合物(例えば、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩)、あるいは、本明細書中に記載される化合物を含む医薬組成物を投与することを含むことができる方法に関連する。1つの実施形態において、新生物疾患はガンであることが可能である。いくつかの実施形態において、新生物疾患は腫瘍(例えば、固形腫瘍など)であることが可能である。1つの実施形態において、新生物疾患は白血病であることが可能である。例示的な白血病には、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)および若年性骨髄単球性白血病(JMML)が含まれるが、これらに限定されない。
【0149】
本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、腫瘍の成長を阻害する方法であって、腫瘍を有する対象に、治療効果的な量の本明細書中に記載される1つまたは複数の化合物(例えば、式(I)および/または式(Iα)の化合物)、あるいは、本明細書中に記載される1つまたは複数の化合物を含む医薬組成物を投与することを含むことができる方法に関連する。
【0150】
本明細書中に開示される他の実施形態が、本明細書中に記載される1つまたは複数の化合物の治療効果な量、あるいは、本明細書中に記載される1つまたは複数の化合物(例えば式(I)および/または(Ia)の化合物)を含む医薬組成物を、ウイルス感染症に罹患する対象に投与することを含むことができる、ウイルス感染症を改善または処置する方法に関連する。1つの実施形態において、ウイルス感染症が、アデノウイルス、アルファウイルス科ウイルス、アルボウイルス属ウイルス、アストロウイルス属ウイルス、ブニヤウイルス科ウイルス、コロナウイルス科ウイルス、フィロウイルス科ウイルス、フラビウイルス科ウイルス、ヘパドナウイルス科ウイルス、ヘルペスウイルス科ウイルス、アルファヘルペスウイルス亜科ウイルス、ベータヘルペスウイルス亜科ウイルス、ガンマヘルペスウイルス亜科ウイルス、ノーウォークウイルス、アストロウイルス科ウイルス、カリシウイルス科ウイルス、オルトミクソウイルス科ウイルス、パラミクソウイルス科ウイルス、パラミクソウイルス属ウイルス、ルブラウイルス属ウイルス、麻疹ウイルス属ウイルス、パポバウイルス科ウイルス、パルボウイルス科ウイルス、ピコルナウイルス科ウイルス、アフトウイルス科ウイルス、カルジオウイルス科ウイルス、エンテロウイルス科ウイルス、コクサッキーウイルス、ポリオウイルス、ライノウイルス科ウイルス、フィコドナウイルス科(Phycodnaviridae)ウイルス、ポックスウイルス科ウイルス、レオウイルス科ウイルス、ロタウイルス属ウイルス、レトロウイルス科ウイルス、A型レトロウイルス属ウイルス、免疫不全ウイルス、白血病ウイルス、トリ肉腫ウイルス、ラブドウイルス、ルビウイルス科ウイルス、トガウイルス科ウイルス、アレナウイルス科、および/またはボルナウイルス科から選択されるウイルスによって引き起こされ得る。いくつかの実施形態において、ウイルス感染症はC型肝炎ウイルス(HCV)感染症であり得る。さらに他の実施形態において、ウイルス感染症はHIV感染症であり得る。
【0151】
本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、ウイルス感染を改善および/または処置する方法であって、ウイルスに感染した細胞を、効果的な量の本明細書中に記載される1つまたは複数の化合物、あるいは、本明細書中に記載される化合物の医薬的に許容される塩、あるいは、本明細書中に記載される1つもしくは複数の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物と接触させることを含むことができる方法に関連する。本明細書中に記載される他の実施形態は、本明細書中に記載される1つまたは複数の化合物、あるいは、本明細書中に記載される化合物の医薬的に許容される塩を、ウイルスに感染した細胞を効果的な量の前記化合物(1つまたは複数)と接触させることを含むことができる、ウイルス感染を改善および/または処置するための医薬品の製造において使用することに関連する。本明細書中に記載されるさらに他の実施形態は、本明細書中に記載される1つまたは複数の化合物、あるいは、本明細書中に記載される化合物の医薬的に許容される塩に関連し、ただし、これらは、ウイルスに感染した細胞を効果的な量の前記化合物(1つまたは複数)と接触させることによってウイルス感染を改善および/または処置するために使用することができる。いくつかの実施形態において、化合物は、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩であることが可能である。他の実施形態において、化合物は、式(I)および/または式(Iα)の化合物のモノホスファート、ジホスファートおよび/またはトリホスファート、あるいは、前記の医薬的に許容される塩であることが可能である。いくつかの実施形態において、ウイルスはHCVウイルスであることが可能である。
【0152】
本明細書中に開示されるいくつかの実施形態は、ウイルスの複製を阻害する方法であって、ウイルスに感染した細胞を、効果的な量の本明細書中に記載される1つまたは複数の化合物、あるいは、本明細書中に記載される化合物の医薬的に許容される塩、あるいは、本明細書中に記載される1つもしくは複数の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物と接触させることを含むことができる方法に関連する。本明細書中に記載される他の実施形態は、本明細書中に記載される1つまたは複数の化合物、あるいは、本明細書中に記載される化合物の医薬的に許容される塩を、ウイルスに感染した細胞を効果的な量の前記化合物(1つまたは複数)と接触させることを含むことができる、ウイルスの複製を阻害するための医薬品の製造において使用することに関連する。本明細書中に記載されるさらに他の実施形態は、本明細書中に記載される化合物、または、本明細書中に記載される化合物の医薬的に許容される塩に関連し、ただし、これらは、ウイルスに感染した細胞を効果的な量の前記化合物(1つまたは複数)と接触させることによってウイルスの複製を阻害するために使用することができる。いくつかの実施形態において、化合物は、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩であることが可能である。他の実施形態において、化合物は、式(I)および/または式(Iα)の化合物のモノホスファート、ジホスファートおよび/またはトリホスファート、あるいは、前記の医薬的に許容される塩であることが可能である。いくつかの実施形態において、ウイルスはHCVウイルスであることが可能である。
【0153】
HCVは、フラビウイルス科の、エンベロープに包まれるプラス鎖RNAウイルスである。HCVの様々な非構造タンパク質が存在する:例えば、NS2、NS3、NS4、NS4A、NS4B、NS5AおよびNS5Bなど。NS5Bは、HCV RNAの複製に関与するRNA依存性RNAポリメラーゼであると考えられる。
【0154】
本明細書中に記載されるいくつかの実施形態は、NS5Bポリメラーゼ活性を阻害する方法であって、細胞(例えば、HCVに感染した細胞)を、効果的な量の式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩と接触させることを含むことができる方法に関連する。本明細書中に記載されるいくつかの実施形態は、NS5Bポリメラーゼ活性を阻害する方法であって、細胞(例えば、HCVに感染した細胞)に、効果的な量の式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩を投与することを含むことができる方法に関連する。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩はRNA依存性RNAポリメラーゼを阻害することができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩はHCVのポリメラーゼ(例えば、NS5Bポリメラーゼ)を阻害することができる。
【0155】
本明細書中に記載されるいくつかの実施形態は、HCV感染に罹患する対象においてHCV感染を処置する方法であって、対象に、効果的な量の式(I)および/もしくは式(Iα)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、効果的な量の式(I)および/もしくは式(Iα)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物を投与することを含むことができる方法に関連する。本明細書中に記載されるいくつかの実施形態は、肝線維症、肝硬変および肝臓ガンから選択される状態を、前記肝臓状態の1つまたは複数に罹患する対象において処置する方法であって、対象に、効果的な量の本明細書中に記載される化合物または医薬組成物(例えば、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩)を投与することを含むことができる方法に関連する。肝線維症、肝硬変および/または肝臓ガンの原因の1つがHCV感染であり得る。本明細書中に記載されるいくつかの実施形態は、HCV感染を有する対象において肝機能を増大させる方法であって、対象に、効果的な量の本明細書中に記載される化合物または医薬組成物(例えば、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩)を投与することを含むことができる方法に関連する。同様に意図されるものが、HCV感染を有する対象において、対象に、効果的な量の本明細書中に記載される化合物または医薬組成物(例えば、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩)を投与することによって、ウイルスにより引き起こされるさらなる肝臓損傷を軽減または除去する方法である。1つの実施形態において、この方法は、肝臓疾患の進行を遅らせること、または停止させることを含む。別の実施形態において、疾患の経過が取り消され、肝機能における均衡状態または改善が意図される。
【0156】
HCVの様々な遺伝子型が存在しており、様々なサブタイプがそれぞれの遺伝子型において存在する。例えば、現在、HCVの11個の主要な遺伝子型(これらには、1〜11の番号が付けられる)が存在することが知られており、だが、他の研究者はこれらの遺伝子型を6つの主要な遺伝子型に分類している。これらの遺伝子型のそれぞれがさらに、サブタイプに細分される(1a〜1c;2a〜2c;3a〜3b;4a〜4e;5a;6a;7a〜7b;8a〜8b;9a;10a;および11a)。いくつかの実施形態において、効果的な量の式(I)および/もしくは式(Iα)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、効果的な量の式(I)および/もしくは式(Iα)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物は、HCVの少なくとも1つの遺伝子型を処置するために効果的であり得る。いくつかの実施形態において、本明細書中に記載される化合物(例えば、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩)は、HCVの11個すべての遺伝子型を処置するために効果的であり得る。いくつかの実施形態において、本明細書中に記載される化合物(例えば、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩)は、HCVの3以上の遺伝子型、5以上の遺伝子型、7以上の遺伝子型、または、9以上の遺伝子型を処置するために効果的であり得る。いくつかの実施形態において、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩は、標準の治療よりも多くの数のHCV遺伝子型に対して、標準の治療よりも効果的である。いくつかの実施形態において、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩は、特定のHCV遺伝子型(例えば、遺伝子型1、遺伝子型2、遺伝子型3、遺伝子型4、遺伝子型5および/または遺伝子型6など)に対して、標準の治療よりも効果的である。
【0157】
HCV感染を処置するための方法の有効性を求めるための様々な指標が当業者には知られている。好適な指標の例には、ウイルス負荷量における低下、ウイルス複製における低下、セロコンバージョン(患者血清における検出不能なウイルス)までの時間における低下、治療に対する持続性ウイルス応答の割合における増大、臨床結果における罹患率または死亡率の低下、肝機能低下の割合における低下;肝機能における均衡状態;肝機能における改善;肝臓機能不全の1つまたは複数のマーカー(疾患応答のアラニントランスアミナーゼ、アスパラギン酸トランスアミナーゼ、総ビリルビン、抱合型ビリルビン、ガンマグルタミルトランスペプチダーゼおよび/または他の指標を含む)における低下が含まれるが、これらに限定されない。同様に、効果的な量の本明細書中に記載される化合物または医薬組成物(例えば、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩)による成功した治療は、HCV患者における肝臓ガンの発生率を低下させることができる。
【0158】
いくつかの実施形態において、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩の効果的な量は、ウイルス力価を検出不能なレベルにまで、例えば、1mLの血清あたり約1000コピー〜約5000コピーのゲノムにまで、または、1mLの血清あたり約500コピー〜約1000コピーのゲノムにまで、または、1mLの血清あたり約100コピー〜約500コピーのゲノムにまで低下させるために効果的である量である。いくつかの実施形態において、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩の効果的な量は、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩が投与される前のウイルス負荷量と比較して、ウイルス負荷量を低下させるために効果的である量である。例えば、その場合、ウイルス負荷量が、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩が投与される前に測定され、そして、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩による処置療法が完了した後で(例えば、完了後1ヶ月で)再び測定される。いくつかの実施形態において、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩の効果的な量は、ウイルス負荷量を1mLの血清あたり約100コピー未満のゲノムにまで低下させるために効果的である量であることが可能である。いくつかの実施形態において、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩の効果的な量は、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩が投与される前のウイルス負荷量と比較して、対象の血清中のウイルス力価における低下を、約1.5−logの低下から約2.5−logの低下までの範囲で、約3−logの低下から約4−logの低下までの範囲で、または、約5−logの低下を超える範囲で達成するために効果的である量である。例えば、ウイルス負荷量を、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩が投与される前に測定し、そして、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩による処置療法が完了した後で(例えば、完了後1ヶ月で)再び測定することが可能である。
【0159】
いくつかの実施形態において、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩は、処置療法が完了した後で(例えば、完了後1ヶ月で)求められるように、対象における処置前のレベルに対するHCVの複製における少なくとも1、2、3、4、5、10、15、20、25、50、75、100またはそれ以上の低下率をもたらすことができる。いくつかの実施形態において、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩は、処置前のレベルに対するHCVの複製における低下率を約2〜約5の範囲で、約10〜約20の範囲で、約15〜約40の範囲で、または、約50〜約100の範囲でもたらすことができる。いくつかの実施形態において、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩は、標準の治療に従って投与されるリバビリンとの併用でのペグ化インターフェロンによって達成されるHCV低下の低下と比較して、1〜1.5のlog、1.5log〜2log、2log〜2.5log、2.5log〜3log、3log〜3.5log、または、3.5〜4logのより大きいHCV複製低下の範囲におけるHCV複製の低下をもたらすことが可能であり、あるいは、リバビリンおよびペグ化インターフェロンによる6ヶ月の標準治療の治療法の後に達成される低下と比較した場合、そのような標準治療の治療法と同じ低下をより短い期間で(例えば、1ヶ月、2ヶ月または3ヶ月で)達成する場合がある。
【0160】
いくつかの実施形態において、式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩の効果的な量は、持続性ウイルス応答を達成するために効果的である量であり、例えば、検出不能または実質的に検出不能なHCV RNA(例えば、1ミリリットルの血清あたり約500コピー未満のゲノム、約400コピー未満のゲノム、約200コピー未満のゲノム、または、約100コピー未満のゲノム)が、治療中止後の少なくとも約1ヶ月の期間にわたって、少なくとも約2ヶ月の期間にわたって、少なくとも約3ヶ月の期間にわたって、少なくとも約4ヶ月の期間にわたって、少なくとも約5ヶ月の期間にわたって、または、少なくとも約6ヶ月の期間にわたって対象の血清において見出される。
【0161】
いくつかの実施形態において、治療効果的な量の式(I)および/または式(Iα)の化合物あるいはその医薬的に許容される塩は、肝線維症のマーカーのレベルを、非処置の対象における当該マーカーのレベルと比較した場合、または、プラセボ処置の対象と比較した場合、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%または少なくとも約80%あるいはそれ以上低下させることができる。血清マーカーを測定する様々な方法が当業者には知られており、これらには、所与の血清マーカーに対して特異的な抗体を使用する免疫学に基づく方法、例えば、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)および放射免疫アッセイなどが含まれる。マーカーの例の限定されない列挙には、血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アルカリホスファターゼ(ALP)、ガンマ−グルタミルトランスペプチダーゼ(GGT)および総ビリルビン(TBIL)のレベルを、知られている方法を使用して測定することが含まれる。一般には、約45IU/L(国際単位/リットル)未満のALTレベル、10IU/L〜34IU/Lの範囲でのAST、44IU/L〜147IU/Lの範囲でのALP、0IU/L〜51IU/Lの範囲でのGGT、0.3mg/dL〜1.9mg/dLの範囲でのTBILが、正常であると見なされる。いくつかの実施形態において、式(I)および/または式(Iα)の化合物の効果的な量は、ALT、AST、ALP、GGTおよび/またはTBILのレベルを、正常なレベルと見なされるレベルにまで低下させるために効果的な量である。
【0162】
HCV感染と臨床的に診断される対象には、「ナイーブ」対象(例えば、HCVについて以前に処置されていない対象、特に、IFN−アルファに基づく治療および/またはリバビリンに基づく治療を以前に受けたことがない対象)、および、HCVについての以前の処置に失敗している個体(「処置不首尾」の対象)が含まれる。処置不首尾の対象には、「非応答者」(すなわち、HCV力価が、HCVについての以前の処置によって、例えば、以前のIFN−アルファ単独療法、以前のIFN−アルファおよびリバビリンの併用療法、または、以前のペグ化IFN−アルファおよびリバビリンの併用療法によって(0.5以下のlog IU/mLに)有意または十分に低下しなかった対象)、および、「再発者」(すなわち、HCVについて以前に処置された対象、例えば、以前のIFN−アルファ単独療法、以前のIFN−アルファおよびリバビリンの併用療法、または、以前のペグ化IFN−アルファおよびリバビリンの併用療法を受けた対象で、そのHCV力価が低下し、その後、増大した対象)が含まれる。
【0163】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は、HCVに罹患する処置不首尾の対象に投与することができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は、HCVに罹患する非応答者対象に投与することができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は、HCVに罹患する再発した対象に投与することができる。
【0164】
ある期間の後、感染性因子は、1つまたは複数の治療剤に対する抵抗性を発達させることがある。用語「抵抗性」は、本明細書中で使用される場合、ウイルス株が、治療剤(1つまたは複数)に対する遅れた応答、低下した応答および/または無応答を呈することを示す。例えば、抗ウイルス剤による処置の後、抵抗性ウイルスに感染した対象のウイルス負荷量が、非抵抗性ウイルスに感染した対象によって示されるウイルス負荷量低下における量と比較して、より小さい程度に低下するかもしれない。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は、1つまたは複数の異なる抗HCV剤に対して抵抗性であるHCV株に感染した対象に投与することができる。いくつかの実施形態において、抵抗性HCV株の発達が、患者が式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩により処置されるときには、他のHCV薬物に対して抵抗性のHCV株の発達と比較して遅れる。
【0165】
いくつかの実施形態において、効果的な量の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を、他の抗HCV薬物療法が禁忌である対象に投与することができる。例えば、ペグ化インターフェロン−アルファをリバビリンとの併用で投与することは、異常ヘモグロビン症(例えば、重症サラセミア、鎌状赤血球貧血)を有する対象、および、現在の治療の血液学的副作用に起因する危険性が高い対象において禁忌である。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は、インターフェロンまたはリバビリンに対して過敏性である対象に与えることができる。
【0166】
HCVについて処置されている一部の対象はウイルス負荷量逆戻りを経験する。用語「ウイルス負荷量逆戻り」は、本明細書中で使用される場合、処置終了前に最低点を超えるウイルス負荷量の0.5以上のlog IU/mLの持続した増大を示し、この場合、最低点は、ベースラインからの0.5以上のlog IU/mLの低下である。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は、ウイルス負荷量逆戻りを経験する対象に投与することができ、すなわち、そのような対象を処置するために使用されたとき、そのようなウイルス負荷量逆戻りを防止することができる。
【0167】
HCVを処置するための標準の治療には、いくつかの副作用(有害事象)が伴っている。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩は、標準の治療に従ってリバビリンおよびペグ化インターフェロンにより処置されているHCV患者において認められ得る副作用の数および/または重篤度を低下させることができる。副作用の例には、発熱、倦怠感、頻脈、悪寒、頭痛、関節痛、筋痛、疲労、無感情、食欲不振、悪心、嘔吐、認知変化、無気力、傾眠、自発性欠如、被刺激性、錯乱、抑うつ、重度抑うつ、自殺念慮、貧血、低白血球数、および、毛が薄くなることが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は、1つまたは複数の他のHCV剤に伴う1つまたは複数の悪影響または副作用のためにHCV治療を中断した対象に与えることができる。
【0168】
表5には、標準の治療と比較される、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩のいくつかの実施形態が提供される。例には下記が含まれる:いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は、標準の治療を受ける非応答者の割合よりも10%少ない割合の非応答者をもたらす;いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は、標準の治療を受ける対象によって経験される副作用の数と比較して約10%〜約30%の範囲で少ない数の副作用をもたらす;および、いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は、標準の治療を受ける対象によって経験される同じ副作用の重篤度と比較して25%小さい重篤度の副作用(例えば、本明細書中に記載される副作用の1つなど)をもたらす。副作用の重篤度を定量化する様々な方法が当業者には知られている。
表5
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0169】
またさらに他の本明細書中に開示される1つの実施形態が、本明細書中に記載される1つまたは複数の化合物(例えば、式(I)および/または式(Iα)の化合物)の治療効果な量、あるいは、本明細書中に記載される1つまたは複数の化合物を含む医薬組成物を、寄生虫疾患に罹患する対象に投与することを含むことができる、寄生虫疾患を改善または処置する方法に関連する。1つの実施形態において、寄生虫疾患はシャーガス病である。
【0170】
本明細書中で使用される場合、「対象」は、処置、観察または実験の対象物である動物を示す。「動物」には、冷血および温血の脊椎動物ならびに無脊椎動物、例えば、魚類、甲殻類、爬虫類、および、特に哺乳動物が含まれる。「哺乳動物」には、限定されないが、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、イヌ、ネコ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ウマ、霊長類(例えば、サル、チンパンジーおよび類人猿など)、および、特にヒトが含まれる。いくつかの実施形態において、対象はヒトである。
【0171】
本明細書中で使用される場合、用語「処置する」、用語「処置」、用語「治療(的)」または用語「治療」は、疾患または状態の完全な治癒または消滅を必ずしも意味しない。疾患または状態の何らかの望まれていない徴候または症状の何らかの緩和は、どのような程度に至るものであれ、処置および/または治療と見なすことができる。そのうえ、処置は、安寧または外観の、患者の全体的な感じを悪くするかもしれない行為を含む場合がある。
【0172】
用語「治療効果的な量」は、示される生物学的応答または医学的応答を惹起する、活性な化合物または医薬用薬剤の量を示すために使用される。例えば、化合物の治療効果的な量は、処置されている対象の疾患の症状を防止または緩和または改善するために、あるいは、処置されている対象の生存を延ばすために必要とされる量であり得る。この応答を、組織、器官系、動物またはヒトにおいて生じさせることができ、この応答には、処置されている疾患の兆候または症状の緩和が含まれる。治療効果的な量の決定は、本明細書中に提供される開示を考慮して、十分に当業者の能力の範囲内である。服用量として要求される本明細書中に開示される化合物の治療効果的な量は、投与経路、処置されている動物(ヒトを含む)のタイプ、および、検討中の特定の動物の身体的特徴に依存する。服用量は、所望される効果を達成するために合わせることができ、しかし、体重、食事、併用投薬のような要因、および、医療分野の当業者が認識する他の要因に依存する。
【0173】
当業者には容易に明らかであろうように、投与されるべき有用なインビボ投薬量、および、特定の投与様式は、年齢、体重、苦痛の重篤度、および、処置される哺乳動物種、用いられる特定の化合物、および、これらの化合物が用いられる具体的な使用に依存して変化するであろう。効果的な投薬量レベルの決定、すなわち、所望される結果を達成するために必要な投薬量レベルの決定が、日常的な方法を使用して、例えば、ヒト臨床試験およびインビトロ研究を使用して当業者によって成し遂げられ得る。
【0174】
投薬量は、所望される効果と、治療適応とに依存して広範囲に変化するかもしれない。代替において、投薬量は、当業者によって理解されるように、患者の表面積に基づく場合があり、また、患者の表面積に基づいて計算される場合がある。正確な投薬量は薬物毎に決定されるが、ほとんどの場合、投薬量に関するいくつかの一般化を行うことができる。成人患者についての1日投薬療法は、例えば、それぞれの有効成分が0.01mg〜3000mgの間である経口用量、好ましくは1mg〜700mgの間(例えば、5mg〜200mgの間)の経口用量であり得る。投薬は、対象によって必要とされるように、1日またはそれ以上の過程で与えられる単回投薬または連続する2回以上であり得る。いくつかの実施形態において、化合物は、連続治療の期間にわたって、例えば、1週間またはそれ以上にわたって、あるいは、数ヶ月間または数年間にわたって投与される。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩は、標準の治療の範囲内での薬剤の投与頻度と比較してより少ない頻度で投与することができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩は1日あたり1回で投与することができる。例えば、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩は、HCV感染に罹患する対象に1日あたり1回で投与することができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩による処置療法の総回数は、標準の治療による処置療法の総回数と比較して少なくすることができる。
【0175】
化合物に対するヒト投薬量が、少なくとも何らかの状態のために確立されている場合には、その同じ投薬量、または、確立されたヒト投薬量の約0.1%〜500%の間である投薬量、より好ましくは、確立されたヒト投薬量の約25%〜250%の間である投薬量が使用され得る。ヒト投薬量が何ら確立されていない場合には、新しく発見された医薬組成物については当てはまるように、好適なヒト投薬量をED50またはID50の値から、あるいは、インビトロ研究またはインビボ研究から導かれる他の適切な値から推測することができる。
【0176】
医薬的に許容され得る塩が投与される場合、投薬量が、フリーの主剤として計算され得る。当業者によって理解されるように、特定の状況では、本明細書中に開示される化合物を、特に侵攻性の疾患または感染症を効果的かつ積極的に処置するために、上記で述べられた好ましい投薬量範囲を超える量で、または、そのような投薬量範囲をはるかに超えることさえある量で投与することが必要である場合がある。
【0177】
投薬量および投薬間隔は、調節効果、すなわち、最小有効濃度(MEC)を維持するために十分である活性な成分の血漿中レベルを提供するために個々に調節することができる。MECはそれぞれの化合物について異なり、しかし、インビトロでのデータから推定することができる。MECを達成するために必要な投薬量は個体の特徴および投与経路に依存する。しかしながら、HPLCアッセイまたはバイオアッセイを使用して、血漿中濃度を求めることができる。投薬間隔もまた、MEC値を使用して求めることができる。組成物は、MECを超える血漿中レベルを期間の10%〜90%について、好ましくは30%〜90%の間で、最も好ましくは50%〜90%の間で維持する療法を使用して投与されなければならない。局所投与または選択的取り込みの場合には、薬物の効果的な局所的濃度が血漿中濃度と関連しないことがある。
【0178】
主治医は、毒性または器官の機能不全のために、投与をどのように終了、中断または調節するか、および、投与をいつ終了、中断または調節するかを理解しているであろうことに留意しなければならない。逆に、主治医はまた、臨床応答が(毒性を除外して)十分でなかったならば、処置をより高いレベルに調節することも理解しているであろう。目的とする障害の管理における投与用量の大きさは、処置されるべき状態の重篤度、および、投与経路とともに変化する。状態の重篤度は、例えば、部分的には標準的な予後評価方法によって評価することができる。さらに、服用量、および、おそらくは服用頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および応答に従って変化する。上記で議論されたプログラムと同程度のプログラムを動物医療において使用することができる。
【0179】
本明細書中に開示される化合物は、知られている方法を使用して効力および毒性について評価することができる。例えば、具体的化合物の毒性学、または、特定の化学的成分を互いに有する一群の化合物の毒性学を、細胞株(例えば、哺乳動物の細胞株など、好ましくはヒトの細胞株)に対するインビトロ毒性を求めることによって明らかにすることができる。そのような研究の結果は多くの場合、毒性を動物(例えば、哺乳動物など)において、または、より具体的にはヒトにおいて予測し得るものである。代替では、動物モデル(例えば、マウス、ラット、ウサギまたはサルなど)における具体的化合物の毒性を、様々な知られている方法を使用して求めることができる。具体的化合物の効力を、いくつかの認められている方法を使用して、例えば、インビトロ方法、動物モデルまたはヒト臨床試験などを使用して明らかにすることができる。効力を求めるためのモデルを選択するとき、当業者は、適切なモデル、用量、投与経路および/または指針を有し得る。
【0180】
併用治療
いくつかの実施形態において、本明細書中に開示される化合物、例えば、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩など、あるいは、本明細書中に記載される化合物を含む医薬組成物は、1つまたは複数のさらなる薬剤との併用で使用することができる。式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物との併用で使用することができるさらなる薬剤の例には、HCVを処置するための従来の標準の治療において現在使用される薬剤、HCVプロテアーゼ阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、他の抗ウイルス性化合物、式(AA)の化合物(式(AA)の化合物のモノホスファート、ジホスファートおよび/またはトリホスファート、医薬的に許容される塩、ならびに、式(AA)の化合物、そのモノホスファート、ジホスファートおよび/またはトリホスファート、あるいは、前記の医薬的に許容される塩を含むことができる医薬組成物を含む)、式(BB)の化合物(医薬的に許容される塩、および、式(BB)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含むことができる医薬組成物を含む)、式(DD)の化合物(医薬的に許容される塩、および、式(DD)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含むことができる医薬組成物を含む)、ならびに/または、それらの組合せが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物は、本明細書中に記載される1つ、2つ、3つまたはそれ以上のさらなる薬剤とともに使用することができる。式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物の組合せの例の限定されない列挙が、表A、表B、表Cおよび表Dに提供される。
【0181】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物は、従来の標準の治療において現在使用されている薬剤(1つまたは複数)との併用で使用することができる。例えば、HCVの処置のために、本明細書中に開示される化合物は、ペグ化インターフェロン−アルファ−2a(商品名、PEGASYS(登録商標))およびリバビリンとの併用で、または、ペグ化インターフェロン−アルファ−2b(商品名、PEG−INTRON(登録商標))およびリバビリンとの併用で使用することができる。別の一例として、本明細書中に開示される化合物は、インフルエンザ感染を処置するために、オセルタミビル(TAMIFLU(登録商標))またはザナミビン(RELENZA(登録商標))との併用で使用することができる。
【0182】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物は、従来の標準の治療の治療法において現在使用されている薬剤の代わりに用いることができる。例えば、HCVの処置のために、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物は、リバビリンの代わりに使用することができる。
【0183】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物は、インターフェロン(例えば、ペグ化インターフェロンなど)との併用で使用することができる。好適なインターフェロンの例には、ペグ化インターフェロン−アルファ−2a(商品名、PEGASYS(登録商標))、ペグ化インターフェロン−アルファ−2b(商品名、PEG−INTRON(登録商標))、インターフェロン−アルファコン−1(商品名、INFERGEN(登録商標))、ペグ化インターフェロン−ラムダおよび/またはそれらの組合せが含まれるが、これらに限定されない。
【0184】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物は、HCVプロテアーゼ阻害剤との併用で使用することができる。例示的なHCVプロテアーゼ阻害剤の限定されない列挙には、下記のものが含まれる:VX−950(TELAPREVIR(登録商標))、MK−5172、ABT−450、BILN−2061、BI−201335、BMS−650032、SCH503034(BOCEPREVIR(登録商標))、GS−9256、GS−9451、IDX−320、ACH−1625、ACH−2684、TMC−435、ITMN−191(DANOPREVIR(登録商標))および/またはそれらの組合せ。例示的なHCVプロテアーゼ阻害剤の限定されない列挙には、図2において1001〜1014の数字で示される化合物が含まれる。
【0185】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物は、HCVポリメラーゼ阻害剤との併用で使用することができる。いくつかの実施形態において、HCVポリメラーゼ阻害剤はヌクレオシド系阻害剤であることが可能である。他の実施形態実施形態において、HCVポリメラーゼ阻害剤は非ヌクレオシド系阻害剤であることが可能である。好適なヌクレオシド系阻害剤の例には、RG7128、PSI−7851、PSI−7977、INX−184、PSI−352938、PSI−661、4’−アジドウリジン(4’−アジドウリジンの知られているプロドラッグを含む)、GS−6620、IDX−184およびTMC649128ならびに/またはそれらの組合せが含まれるが、これらに限定されない。例示的なヌクレオシド系阻害剤の限定されない列挙には、図3において2001〜2010の数字で示される化合物が含まれる。好適な非ヌクレオシド系阻害剤の例には、ABT−333、ANA−598、VX−222、HCV−796、BI−207127、GS−9190、PF−00868554(FILIBUVIR(登録商標))、VX−497および/またはそれらの組合せが含まれるが、これらに限定されない。例示的な非ヌクレオシド系阻害剤の限定されない列挙には、図4において3001〜3008の数字で示される化合物が含まれる。
【0186】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物は、NS5A阻害剤との併用で使用することができる。例示的なNS5A阻害剤の限定されない列挙には、BMS−790052、PPI−461、ACH−2928、GS−5885、BMS−824393および/またはそれらの組合せが含まれる。例示的なNS5A阻害剤の限定されない列挙には、図5において4001〜4005の数字で示される化合物が含まれる。
【0187】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物は、他の抗ウイルス性化合物との併用で使用することができる。他の抗ウイルス性化合物の例には、Debio−025、MIR−122および/またはそれらの組合せが含まれるが、これらに限定されない。例示的な他の抗ウイルス性化合物の限定されない列挙には、図6において5001〜5002の数字で示される化合物が含まれる。
【0188】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物は、下記の式(AA)の化合物、そのモノホスファート、ジホスファートおよび/もしくはトリホスファート、または、前記の医薬的に許容される塩、あるいは、下記の式(AA)の化合物、そのモノホスファート、ジホスファートおよび/もしくはトリホスファート、または、前記の医薬的に許容される塩を含む医薬組成物との併用で使用することができる(米国仮特許出願第61/385,425号(2010年9月22日出願)および同第61/426,467号(2010年12月22日出願)を参照のこと。これらの内容はその全体が参照によって組み込まれる):
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
式中、BAA1は、置換されていてもよい複素環式塩基、または、保護されたアミノ基を有する置換されていてもよい複素環式塩基であることが可能である;RAA1は、置換されていてもよいN−結合アミノ酸、または、置換されていてもよいN−結合アミノ酸エステル誘導体であることが可能である;RAA2は、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および、置換されていてもよいヘテロシクリルから選択することができる;RAA3aおよびRAA3bは独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、置換されていてもよいC2〜6アルキニル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、および、アリール(C1〜6アルキル)から選択することができ、ただし、RAA3aおよびRAA3bの少なくとも1つは水素でない;または、RAA3aおよびRAA3bは一緒になって、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、置換されていてもよいC3〜6シクロアルケニル、置換されていてもよいC3〜6アリール、および、置換されていてもよいC3〜6ヘテロアリールから選択することができる;RAA4は水素であることが可能である;RAA5は、水素、−ORAA9および−OC(=O)RAA10から選択することができる;RAA6は、水素、ハロゲン、−ORAA11および−OC(=O)RAA12から選択することができる;または、RAA5およびRAA6はともに酸素原子であり、かつ、カルボニル基によって一緒に連結されることが可能である;RAA7は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−ORAA13および−OC(=O)RAA14から選択することができる;RAA8は水素または置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である;RAA9、RAA11およびRAA13は独立して、水素および置換されていてもよいC1〜6アルキルから選択することができる;かつ、RAA10、RAA12およびRAA14は独立して、置換されていてもよいC1〜6アルキル、および、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルから選択することができる。式(AA)の化合物およびそのホスファートの例の限定されない列挙には、図8A図8Iにおいて7000〜7077の数字で示される化合物が含まれる。いくつかの実施形態において、式(AA)は、化合物7044、化合物7045、化合物7046、化合物7047、化合物7048、化合物7049、化合物7050、化合物7072、化合物7073、化合物7074、化合物7075、化合物7076または化合物7077とすることができない。
【0189】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物は、下記の式(BB)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、下記の式(BB)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物との併用で使用することができる(米国仮特許出願第61/426,471号(2010年12月22日出願)を参照のこと。その内容はその全体が参照によって組み込まれる):
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
式中、BBB1は、置換されていてもよい複素環式塩基、または、保護されたアミノ基を有する置換されていてもよい複素環式塩基であることが可能である;XBBはO(酸素)またはS(イオウ)であることが可能である;RBB1は、−ZBB−RBB9、置換されていてもよいN−結合アミノ酸、および、置換されていてもよいN−結合アミノ酸エステル誘導体から選択することができる;ZBBは、O(酸素)、S(イオウ)およびN(RBB10)から選択することができる;RBB2およびRBB3は独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、置換されていてもよいC2〜6アルキニル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、および、置換されていてもよいアリール(C1〜6アルキル)から選択することができる;または、RBB2およびRBB3は一緒になって、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、置換されていてもよいC3〜6シクロアルケニル、置換されていてもよいC3〜6アリール、および、置換されていてもよいC3〜6ヘテロアリールから選択することができる;RBB4は、水素、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、置換されていてもよいC2〜6アルキニル、および、置換されていてもよいアレニルから選択することができる;RBB5は水素または置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である;RBB6は、水素、ハロゲン、アジド、アミノ、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−ORBB11および−OC(=O)RBB12から選択することができる;RBB7は、水素、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−ORBB13および−OC(=O)RBB14から選択することができる;RBB8は、水素、ハロゲン、アジド、シアノ、置換されていてもよいC1〜6アルキル、−ORBB15および−OC(=O)RBB16から選択することができる;RBB9は、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロシクリル、置換されていてもよいアリール(C1〜6アルキル)、置換されていてもよいヘテロアリール(C1〜6アルキル)、および、置換されていてもよいヘテロシクリル(C1〜6アルキル)から選択することができる;RBB10は、水素、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロシクリル、置換されていてもよいアリール(C1〜6アルキル)、置換されていてもよいヘテロアリール(C1〜6アルキル)、および、置換されていてもよいヘテロシクリル(C1〜6アルキル)から選択することができる;RBB11、RBB13およびRBB15は独立して、水素または置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である;かつ、RBB12、RBB14およびRBB16は独立して、置換されていてもよいC1〜6アルキル、または、置換されていてもよいC3〜6シクロアルキルであることが可能である。いくつかの実施形態において、RBB2およびRBB3の少なくとも1つが水素でない。式(BB)の例示的な化合物の限定されない列挙には、図9A図9Bにおいて8000〜8012の数字で示される化合物が含まれる。
【0190】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物は、下記の式(DD)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、下記の式(DD)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物との併用で使用することができる(米国特許出願公開第2010−0249068号(2010年3月19日出願)を参照のこと。その内容はその全体が参照によって組み込まれる):
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
式中、それぞれの−−−は独立して、二重結合または単結合であることが可能である;ADD1は、C(炭素)、O(酸素)およびS(イオウ)から選択することができる;BDD1は、置換されていてもよい複素環式塩基またはその誘導体であることが可能である;DDD1は、C=CH、CH、O(酸素)、S(イオウ)、CHFおよびCFから選択することができる;RDD1は、水素、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアラルキル、ジアルキルアミノアルキレン、アルキル−C(=O)−、アリール−C(=O)−、アルコキシアルキル−C(=O)−、アリールオキシアルキル−C(=O)−、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アラルキルスルホニル、
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
、−O−結合アミノ酸、ジホスファート、トリホスファート、または、その誘導体であることが可能である;RDD2およびRDD3はそれぞれが独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、置換されていてもよいC2〜6アルキニル、および、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルから選択することができ、ただし、RDD2およびRDD3の少なくとも一方は水素とすることができない;または、RDD2およびRDD3は一緒になって、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルケニル、C3〜6アリールおよびC3〜6ヘテロアリールの中から選択される;RDD4およびRDD9は独立して、水素、ハロゲン、−NH、−NHRDDa1、NRDDa1DDb1、−ORDDa1、−SRDDa1、−CN、−NC、−N、−NO、−N(RDDc1)−NRDDa1DDb1、−N(RDDc1)−ORDDa1、−S−SRDDa1、−C(=O)RDDa1、−C(=O)ORDDa1、−C(=O)NRDDa1DDb1、−O−(C=O)RDDa1、−O−C(=O)ORDDa1、−O−C(=O)NRDDa1DDb1、−N(RDDc1)−C(=O)NRDDa1DDb1、−S(=O)RDDa1、S(=O)DDa1、−O−S(=O)NRDDa1DDb1、−N(RDDc1)−S(=O)NRDDa1DDb1、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、置換されていてもよいC2〜6アルキニル、置換されていてもよいアラルキル、および、−O−結合アミノ酸から選択することができる;RDD5、RDD6およびRDD7は独立して、非存在であることが可能であるか、または、水素、ハロゲン、−NH、−NHRDDa1、NRDDa1DDb1、−ORDDa1、−SRDDa1、−CN、−NC、−N、−NO、−N(RDDc1)−NRDDa1DDb1、−N(RDDc1)−ORDDa1、−S−SRDDa1、−C(=O)RDDa1、−C(=O)ORDDa1、−C(=O)NRDDa1DDb1、−O−(C=O)RDDa1、−O−C(=O)ORDDa1、−O−C(=O)NRDDa1DDb1、−N(RDDc1)−C(=O)NRDDa1DDb1、−S(=O)RDDa1、S(=O)DDa1、−O−S(=O)NRDDa1DDb1、−N(RDDc1)−S(=O)NRDDa1DDb1、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、置換されていてもよいC2〜6アルキニル、および、置換されていてもよいアラルキル、および、−O−結合アミノ酸から選択することができる;あるいは、RDD6およびRDD7は一緒になって、−O−C(=O)−O−を形成する;RDD8は非存在であることが可能であるか、または、水素、ハロゲン、−NH、−NHRDDa1、NRDDa1DDb1、−ORDDa1、−SRDDa1、−CN、−NC、−N、−NO、−N(RDDc1)−NRDDa1DDb1、−N(RDDc1)−ORDDa1、−S−SRDDa1、−C(=O)RDDa1、−C(=O)ORDDa1、−C(=O)NRDDa1DDb1、−O−C(=O)ORDDa1、−O−C(=O)NRDDa1DDb1、−N(RDDc1)−C(=O)NRDDa1DDb1、−S(=O)RDDa1、S(=O)DDa1、−O−S(=O)NRDDa1DDb1、−N(RDDc1)−S(=O)NRDDa1DDb1、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、置換されていてもよいC2〜6アルキニル、置換されていてもよいハロアルキル、置換されていてもよいヒドロキシアルキル、および、−O−結合アミノ酸から選択することができ、または、−−−によって示されるRDD7に対する結合が二重結合であるとき、RDD7はC2〜6アルキリデンであり、かつ、RDD8は非存在である;RDDa1、RDDb1およびRDDc1はそれぞれが独立して、水素、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアラルキル、および、置換されていてもよいヘテロアリール(C1〜6アルキル)から選択することができる;RDD10は、O、−OH、置換されていてもよいアリールオキシまたはアリール−O−、
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
アルキル−C(=O)−O−CH−O−、アルキル−C(=O)−S−CHCH−O−、および、−N−結合アミノ酸から選択することができる;RDD11は、O、−OH、置換されていてもよいアリールオキシまたはアリール−O−、
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
、アルキル−C(=O)−O−CH−O−、アルキル−C(=O)−S−CHCH−O−、および、−N−結合アミノ酸から選択することができる;それぞれのRDD12およびそれぞれのRDD13は独立して、−C≡N、または、C1〜8オルガニルカルボニル、C1〜8アルコキシカルボニルおよびC1〜8オルガニルアミノカルボニルから選択される置換されていてもよい置換基であることが可能である;それぞれのRDD14は、水素または置換されていてもよいC1〜6アルキルであることが可能である;それぞれのmDDは独立して、1または2であることが可能であり、また、RDD10およびRDD11の両方が
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
であるならば、それぞれのRDD12、それぞれのRDD13、それぞれのRDD14およびそれぞれのmDDは同じまたは異なることが可能である。いくつかの実施形態において、RDD8は、ハロゲン、−ORDDa1、置換されていてもよいC1〜6アルキル、置換されていてもよいC2〜6アルケニル、置換されていてもよいC2〜6アルキニル、および、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルであることが可能である。
【0191】
本明細書中に記載されるいくつかの実施形態は、ウイルス感染を改善または処置する方法であって、ウイルス感染に感染した細胞を、インターフェロン、リバビリン、HCVプロテアーゼ阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、抗ウイルス性化合物、式(AA)の化合物、そのモノホスファート、ジホスファートおよび/またはトリホスファート、式(BB)の化合物、ならびに、式(DD)の化合物、あるいは、前記化合物のいずれかの医薬的に許容される塩から選択される1つまたは複数の薬剤との併用で、治療効果的な量の式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩と接触させることを含むことができる方法に関連する。
【0192】
本明細書中に記載されるいくつかの実施形態は、ウイルス感染を改善または処置する方法であって、ウイルス感染に罹患する対象に、治療効果的な量の式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩を、インターフェロン、リバビリン、HCVプロテアーゼ阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、抗ウイルス性化合物、式(AA)の化合物、そのモノホスファート、ジホスファートおよび/またはトリホスファート、式(BB)の化合物、ならびに、式(DD)の化合物、あるいは、前記化合物のいずれかの医薬的に許容される塩から選択される1つまたは複数の薬剤との併用で投与することを含むことができる方法に関連する。
【0193】
本明細書中に記載されるいくつかの実施形態は、ウイルスのウイルス複製を阻害する方法であって、ウイルスに感染した細胞を、インターフェロン、リバビリン、HCVプロテアーゼ阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、抗ウイルス性化合物、式(AA)の化合物、そのモノホスファート、ジホスファートおよび/またはトリホスファート、式(BB)の化合物、ならびに、式(DD)の化合物、あるいは、前記化合物のいずれかの医薬的に許容される塩から選択される1つまたは複数の薬剤との併用で、効果的な量の式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩と接触させることを含むことができる方法に関連する。
【0194】
本明細書中に記載されるいくつかの実施形態は、ウイルス感染を改善または処置する方法であって、ウイルス感染に感染した細胞を、インターフェロン、リバビリン、HCVプロテアーゼ阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、抗ウイルス性化合物、式(AA)の化合物、式(BB)の化合物、および、式(DD)の化合物、または、前記化合物のいずれかの医薬的に許容される塩から選択される1つまたは複数の薬剤との併用で、治療効果的な量の式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩と接触させることを含むことができる方法に関連する。
【0195】
本明細書中に記載されるいくつかの実施形態は、ウイルス感染を改善または処置する方法であって、ウイルス感染に罹患する対象に、治療効果的な量の式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩を、インターフェロン、リバビリン、HCVプロテアーゼ阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、抗ウイルス性化合物、式(AA)の化合物、式(BB)の化合物、および、式(DD)の化合物、または、前記化合物のいずれかの医薬的に許容される塩から選択される1つまたは複数の薬剤との併用で投与することを含むことができる方法に関連する。
【0196】
本明細書中に記載されるいくつかの実施形態は、ウイルスのウイルス複製を阻害する方法であって、ウイルスに感染した細胞を、インターフェロン、リバビリン、HCVプロテアーゼ阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、抗ウイルス性化合物、式(AA)の化合物、式(BB)の化合物、および、式(DD)の化合物、または、前記化合物のいずれかの医薬的に許容される塩から選択される1つまたは複数の薬剤との併用で、効果的な量の式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩と接触させることを含むことができる方法に関連する。
【0197】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩は、単一の医薬組成物において一緒にして1つまたは複数のさらなる薬剤とともに投与することができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩は、2つ以上の別個の医薬組成物として1つまたは複数のさらなる薬剤とともに投与することができる。例えば、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩を1つの医薬組成物で投与することができ、さらなる薬剤の少なくとも1つを第2の医薬組成物で投与することができる。少なくとも2つのさらなる薬剤が存在するならば、さらなる薬剤の1つまたは複数を、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩を含む第1の医薬組成物に存在させることができ、それ以外のさらなる薬剤の少なくとも1つを第2の医薬組成物に存在させることができる。
【0198】
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物と、1つまたは複数のさらなる薬剤とを使用するときの服用量および服用スケジュールは当業者の知識の範囲内である。例えば、従来の標準の治療の治療法を、この技術分野で認められている服用量および服用スケジュールを使用して行うとき、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物は、本明細書中に記載されるような効果的な量および服用プロトコルを使用して、その治療法に加えて、または、併用治療法の薬剤の1つの代わりに投与することができる。
【0199】
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を1つまたは複数のさらなる薬剤ととともに投与する順序は変化し得る。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩はすべてのさらなる薬剤の前に投与することができる。他の実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩は、少なくとも1つのさらなる薬剤に先立って投与することができる。さらに他の実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩は1つまたは複数のさらなる薬剤と同時に投与することができる。なおもさらに他の実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩は、少なくとも1つのさらなる薬剤を投与した後で投与することができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物(式(Iα)の化合物を含む)またはその医薬的に許容される塩は、すべてのさらなる薬剤を投与した後で投与することができる。
【0200】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩と、図2図6および図8図10における1つまたは複数のさらなる薬剤(その医薬的に許容される塩およびプロドラッグを含む)との併用での組合せは、相加的効果をもたらすことができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩と、図2図6および図8図10における1つまたは複数のさらなる薬剤(その医薬的に許容される塩およびプロドラッグを含む)との併用での組合せは、相乗的効果をもたらすことができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩と、図2図6および図8図10における1つまたは複数のさらなる薬剤(その医薬的に許容される塩およびプロドラッグを含む)との併用での組合せは、強い相乗的効果をもたらすことができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩と、図2図6および図8図10における1つまたは複数のさらなる薬剤(その医薬的に許容される塩およびプロドラッグを含む)との併用での組合せは、拮抗的でない。
【0201】
本明細書中で使用される場合、用語「拮抗的」は、それぞれの化合物の活性が個々に(すなわち、単一の化合物として)求められるとき、化合物の当該組合せの活性が、組み合わされている化合物の活性の和と比較して小さいことを意味する。本明細書中で使用される場合、用語「相乗的効果」は、それぞれの化合物の活性が個々に求められるとき、化合物の当該組合せの活性が、当該組合せにおける化合物の個々の活性の和よりも大きいことを意味する。本明細書中で使用される場合、用語「相加的効果」は、それぞれの化合物の活性が個々に求められるとき、化合物の当該組合せの活性が、当該組合せにおける化合物の個々の活性の和にほぼ等しいことを意味する。
【0202】
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を、図2図6および図8図10における1つまたは複数のさらなる薬剤(その医薬的に許容される塩およびプロドラッグを含む)との併用で利用することの潜在的な利点が、本明細書中に開示される疾患状態(例えば、HCV)を処置することにおいて効果的である、図2図6および図8図10の1つまたは複数の化合物(その医薬的に許容される塩およびプロドラッグを含む)の要求される量が、同じ治療結果を、図2図6および図8図10の1つまたは複数の化合物(その医薬的に許容される塩およびプロドラッグを含む)が式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を伴うことなく投与されるときに達成するために要求される量と比較した場合には少なくなることである場合がある。例えば、図2図6および図8図10における化合物(その医薬的に許容される塩およびプロドラッグを含む)の量を、同じウイルス負荷量低下を単独療法として投与されるときに達成するために必要とされる図2図6および図8図10における化合物(その医薬的に許容される塩およびプロドラッグを含む)の量と比較して少なくすることができる。式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を、図2図6および図8図10における1つまたは複数のさらなる薬剤(その医薬的に許容される塩およびプロドラッグを含む)との併用で利用することの別の潜在的な利点が、異なる作用機構を有する2つ以上の化合物の使用により、抵抗性ウイルス株の発達に対するバリアを、化合物が単独療法として投与されるときのバリアと比較して大きくすることができることである。
【0203】
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を、図2図6および図8図10における1つまたは複数のさらなる薬剤(その医薬的に許容される塩およびプロドラッグを含む)との併用で利用することのさらなる利点には、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩と、図2図6および図8図10における1つまたは複数のさらなる薬剤(その医薬的に許容される塩およびプロドラッグを含む)との間における交叉抵抗性がほとんどないか、皆無であること;式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、ならびに、図2図6および図8図10における1つまたは複数のさらなる薬剤(その医薬的に許容される塩およびプロドラッグを含む)を排出するための異なる経路;式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩と、図2図6および図8図10における1つまたは複数のさらなる薬剤(その医薬的に許容される塩およびプロドラッグを含む)との間における重なる毒性がほとんどないか、皆無であること;シトクロームP450に対する著しい影響がほとんどないか、皆無であること;ならびに/あるいは、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩と、図2図6および図8図10における1つまたは複数のさらなる薬剤(その医薬的に許容される塩およびプロドラッグを含む)との間における薬物動態学的相互作用がほとんどないか、皆無であることが含まれる場合がある。
【0204】
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは、本明細書中に記載される化合物を含む医薬組成物と、1つまたは複数のさらなる薬剤との例示的な組合せの限定されない例が、表A、表B、表Cおよび表Dに提供される。表A、表B、表Cおよび表Dにおける、XおよびYの番号で示されるそれぞれの化合物は、図2図10において提供される対応する名称および/または構造を有する。表A、表B、表Cおよび表Dにおける番号で示される化合物は、当該化合物の医薬的に許容される塩、および、当該化合物またはその医薬的に許容される塩を含有する医薬組成物を包含する。例えば、1001は、1001に対応する化合物、その医薬的に許容される塩、ならびに、化合物1001および/またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物を包含する。表A、表B、表Cおよび表Dにおいて例示される組合せは、化合物Xの化合物Yとの組合せを表す式X:Yによって示される。例えば、表Aにおいて1001:6001として示される組合せは、化合物1001および/または化合物6001の医薬的に許容される塩、ならびに、化合物1001および化合物6001を含む医薬組成物(化合物1001および/または化合物6001の医薬的に許容される塩を含む医薬組成物を含む)を含めて、化合物1001の化合物6001との組合せを表す。したがって、表Aにおいて1001:6001として示される組合せは、化合物1001および/または化合物6001の医薬的に許容される塩、ならびに、化合物1001および化合物6001を含む医薬組成物(化合物1001および/または化合物6001の医薬的に許容される塩を含む医薬組成物を含む)を含めて、Telaprevir(化合物1001、図2に示される通りである)および
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
(化合物6001、図7Aに示される通りである)の組合せを表す。表A、表B、表Cおよび表Dにおいて提供される組合せのそれぞれを、本明細書中に記載される1つ、2つ、3つまたはそれ以上のさらなる薬剤とともに使用することができる。いくつかの実施形態において、本明細書中に記載される実施形態、薬剤の組合せを、ウイルスおよび/またはウイルス感染を処置し、改善し、かつ/または阻害するために使用することができ、ただし、この場合、ウイルスはHCVであることが可能であり、ウイルス感染はHCVウイルス感染であることが可能である。
表A:化合物Xの化合物Yとの例示的組合せ
【表A】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
表B:化合物Xの化合物Yとの例示的組合せ
【表B】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
表C:化合物Xの化合物Yとの例示的組合せ
【表C】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
表D:化合物Xの化合物Yとの例示的組合せ
【表D】
[この文献は図面を表示できません]
【実施例】
【0205】
さらなる実施形態が下記の実施例においてさらに詳しく開示されるが、下記の実施例は、請求項の範囲を限定することが決して意図されない。
実施例1
試薬1および試薬2の一般的合成
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0206】
工程1:1−ナフチルオキシジクロロホスホチオアート試薬(1a)の合成
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
磁石撹拌棒を含有する500mLの丸底フラスコに、チオ三塩化リン(5.7g、33.65mmol)および1−ナフトール(4.85g、33.64mmol)を装荷し、40mLのジエチルエーテルを加えた。アルゴン雰囲気下、溶液をドライアイス/アセトン浴で冷却した。10分の冷却の後、トリエチルアミン(4.7mL、33.7mmol)を加えた。沈殿物が形成した。混合物を周囲温度に加温し、その後、2日間撹拌した。沈殿したトリエチルアンモニウム塩酸塩をろ別し、エーテルにより2回洗浄した。溶媒を減圧下で除いて、9.8gの化合物1aを濁った明黄色オイルとして得た。1aを、さらに精製することなく次工程において使用した。
【0207】
工程2:L−アラニンメチルエステルに由来する1−ナフチルオキシ−クロロホスホチオアート試薬(2a)の合成
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
1−ナフトール−ジクロロホスホチオアート試薬1a(1.97g、7.1mmol)およびL−アラニンメチルエステル塩酸塩(0.99g、7.1mmol)を含有する250mLの丸底フラスコに、50mLのジクロロメタンを加えた。アルゴン雰囲気下における水/氷の温度でトリエチルアミン(1mL、7.2mmol)を加えた。反応液を周囲温度に加温し、その後、一晩撹拌した。溶媒を、ロータリーエバポレーターを使用して除いた。残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィーを使用し、かつ、20%酢酸エチル/ヘキサン(hexanes)により溶出して精製した。生成物2a(1.0g)を粘性オイルとして得た。31P−NMR(CDCl、64.78、65.0)(ジアステレオマーのおよそ1:1の混合物)。
【0208】
表6および表7に示される試薬を、化合物1aおよび化合物2aについて記載される手順を使用して、ただし、表6に列挙されるArOH化合物を1−ナフトールの代わりに用い、かつ、表7に列挙されるアミノ酸の塩酸塩をL−アラニンメチルエステル塩酸塩の代わりに用いて調製した。
表6
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
表7
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0209】
実施例2
2’−C−メチルウリジン5’−(O−(1−ナフチル)−N−(S)−1−(メトキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3a)の調製
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
シクロペンチリジン保護された2’−C−メチルウリジン(262mg、0.81mmol)の2mLのテトラヒドロフランにおける溶液をアルゴン下において氷/水浴で冷却し、2.1mLのtBuMgCl(1M、2.1mmol)により処理した。10分後、試薬2a(0.83g、2.4mmol)を2mLのテトラヒドロフラン(THF)における溶液として加えた。反応液を周囲温度で2日間撹拌した。その後、さらに1mLのtBuMgClを加えた(1mmol)。さらに2日間の後、反応液を酢酸エチルおよび水により希釈した。有機層をブラインにより2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。1%メタノール/ジクロロメタンから10%メタノール/ジクロロメタンへのグラジエントを使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーにより、0.2gの残渣を得て、この残渣を、さらに精製することなく使用した。この残渣に4mLの80%ギ酸水溶液を加えた。混合物を、水浴を使用して50℃に加熱した。2時間後、反応液を冷却し、溶媒を減圧下で除いた。1:1のメタノール:トルエンの溶液を残渣に加えた。その後、溶媒を減圧下で除いた。1:1のメタノール:トルエンの溶液の添加および溶媒の除去をさらに2回繰り返した。生成物を、ジクロロメタンにおける4%から8%へのメタノールのグラジエントによるシリカゲルを使用するクロマトグラフィーの後で単離した。溶媒を除き、残渣をクロロホルムに溶解させ、過剰なヘキサン(hexanes)により処理した。上清をデカンテーションにより除き、残留する固形物を高真空に一晩供した。生成物3aを無色の固体として単離した(22.2mg)。31P−NMR(CDCl、67.12、67.86)および質量スペクトルデータ(M−H、564.5)は、リンのキラル中心におけるジアステレオマーのほぼ1:1の混合物としての所望の生成物3aと一致していた。
【0210】
実施例3
2’−C−メチルウリジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3b)の調製
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:化合物3b−1−乾燥CHCN(200mL)における2’−メチルウリジン(20g、77.52mmol)の懸濁物に、シクロペンタノン(20mL)およびオルトギ酸トリメチル(20mL)を加え、その後、p−トルエンスルホン酸一水和物(7.4g、38.76mmol)を加えた。反応混合物を40℃で一晩撹拌した。溶媒をエバポレーションした。残渣を酢酸エチルに溶解し、ブラインにより洗浄した。有機層を乾燥し、エバポレーションして、純粋な3b−1を白色の固体として得た(14.5g、57.7%)。H NMR (CDCl, 400 MHz) d 8.86 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.06 (s, 1H), 5.73 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.21 (m, 1H), 4.02−3.86 (m, 2H), 2.17 (m, 1H), 1.98, 1.83, 1.68 (m, 8H), 1.30 (s, 3H).
【0211】
工程2:化合物3b−2−乾燥CHCN(100mL)における3b−1(20g、61.7mmol)の懸濁物に、N−メチルイミダゾール(50mL)および2b(80g、249.2mmol)を加えた。反応混合物を70℃で2時間撹拌した。溶媒を除き、残渣を酢酸エチル(500mL)に溶解した。溶液をブラインにより洗浄し、乾燥し、エバポレーションした。残渣をシリカゲルカラムで精製し(石油エーテル(PE)における20%〜50%の酢酸エチル(EA))、3b−2を白色の泡状物として得た(2つの異性体、12.5%、33%)。H NMR (CDCl, 400 MHz) d 8.79−8.92 (m, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.34 (m, 2H), 7.20 (m, 3H), 6.09 (d, = 13.6 Hz, 1H), 5.70−5.61 (m, 1H), 5.06−5.01 (m, 1H), 4.38−4.09 (m, 6H), 2.08 (m, 1H), 1.96 (m, 1H), 1.73 (m, 2H), 1.66 (m, 5H), 1.39 (m, 3H), 1.23 (m, 9H); 31P NMR (CDCl, 162 MHz) d 67.62, 67.31.
【0212】
工程3:化合物3b−化合物3b−2(10g、16.4mmol)を100mLの80%ギ酸に懸濁し、反応混合物を50℃で1.5時間撹拌した。溶媒をエバポレーションし、残渣をトルエンと一緒に共エバポレーションして、微量の酸および水を除いた。残渣をRP−HPLC(MeCNおよび水における0.5%HCOOHを移動相として)によって精製し、3bを得た(2つのP−ジアステレオマーの混合物、5.6g、63%)。H NMR (CDOD, 400 MHz) d 7.79, 7.87 (2d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.18−7.38 (m, 5H), 5.98, 6.01 (2s, 1H), 5.59, 5.63 (2d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.95−5.05 (m, 1H), 4.51−4.56 (m, 1H), 4.30−4.44 (m, 1H), 4.05−4.17 (m, 2H), 3.82−3.87 (m, 1H), 1.34, 1.38 (2d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.17, 1.25 (2d, J = 6.0 Hz, 6H), 1.24, 125 (2s, 3H); 31P NMR (CDOD, 162 MHz) d 68.17, 68.40; ESI−LCMS: m/z 544.0 [M + H]
【0213】
工程4:3b(i)−Rpおよび3b(ii)−Spの分離−化合物3bを下記の2つの方法によってそのRpジアステレオマーおよびSpジアステレオマーに分離した:(a)超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)および(b)結晶化。
【0214】
(a)SFCにより:化合物3b(440mg、約1:1の比率での3b(i)−Rpおよび3b(ii)−Spの両方からなる)をSFCによる分離(キラルPAK AD、5um、25030mm、25%MeOHおよび75%COを移動相として使用する)に供して、3b(i)−Rp(123.8mg)および3b(ii)−Sp(162.5mg)を白色の固体として得た;3b(i)−Rp:H NMR (CDOD, 400 MHz) d 7.87 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.36 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.28 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.19 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.01 (s, 1H), 5.62 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.03−4.97 (m, 1H), 4.56−4.92 (m, 1H), 4.44−4.39 (m, 1H), 4.16−4.13 (m, 1H), 4.10−4.05 (m, 1H), 3.86 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 1.34 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.25 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 1.16 (s, 3H); 31P NMR (CDOD, 162 MHz) d 68.18; ESI−LCMS: m/z = 544 [M + H]. 3b(ii)−Sp: H NMR (CDOD, 400 MHz) d 7.89 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.36 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.30 (d, J =8.4 Hz, 2H), 7.20 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 5.99 (s, 1H), 5.60 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.03−4.97 (m, 1H), 4.56−4.51 (m, 1H), 4.35−4.30 (m, 1H), 4.14−4.10 (m, 2H), 3.83 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 1.39 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.25 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 1.17 (s, 3H); 31P NMR (CDOD, 162 MHz) d 68.42; ESI−LCMS: m/z = 566 [M + Na]
【0215】
(b)結晶化により:ジアステレオマーの混合物(1:1)としての化合物3b(10g)を100mLのジクロロメタン(DCM)/エーテル(1:3)に溶解した。ヘキサンを、溶液が濁るまで滴下して加えた。溶液を(室温)RTで5時間、−20℃で一晩放置した。析出した結晶をDCM/エーテル(1:3 v/v)から再結晶し、もう一度、DCM/エーテル(1:2)から再結晶した。化合物3b(i)−Rp(3g)を純粋な単一ジアステレオマーとして得た。最初の結晶化の後の母液を濃縮し、その後、イソプロパノールに溶解した。ヘキサンを加えた(30体積%)。透明な溶液をRTで一晩放置して、少量の結晶を生じさせ、これを種結晶として使用した。母液をエバポレーションし、ヘキサン/イソプロパノール(4:1)から2回結晶化して、2.3gの3b(ii)−Spを得た。
【0216】
実施例4
2’,3’−O−ジプロピオニル−2’−C−メチルウリジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(4a)の調製
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3b(85mg、0.156mmol)を3mLの乾燥ピリジンに溶解した。プロピオン酸無水物(0.1mL、0.624mmol)を加え、混合物を周囲温度で18時間放置した。水(7mL)および酢酸エチル(7mL)を加えた。有機相を分離し、水相を酢酸エチルにより抽出した(5mL、2回)。一緒にした有機抽出液を水、ブラインにより洗浄し、NaSOで乾燥し、エバポレーションした。得られたオイルを、ジクロロメタンにおける0%から4%へのメタノールのグラジエントを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ホスホロチオアートを含有する分画物を一緒にし、真空中で濃縮した。水における50%から100%へのメタノールのグラジエントを使用するRP−HPLCによる再精製により、44mgの生成物4aを得た。31P−NMR(CDCl、67.71、67.74)および質量スペクトル分析(M−H、654.5)は、リンのキラル中心におけるジアステレオマーのほぼ1:1の混合物としての所望の生成物4aと一致していた。
【0217】
実施例5
2’−デオキシ−2’−α−フルオロ−2’−β−C−メチルウリジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3c)の調製
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
2’−デオキシ−2’−フルオロ−2’−メチルウリジン(200mg、0.62mmol)を、N下、乾燥THF(20mL)に懸濁した。2bを乾燥THFに溶解した溶液(3mL、3mmol)、DMAP(4−ジメチルアミノピリジン)(100mg、0.9mmol)およびトリエチルアミン(1mL、7mmol)をRTで加えた。反応液を80℃で18時間撹拌した。溶媒を除き、残渣をカラムおよびRP−HPLC(HCOOH系)によって精製して、3cを白色の固体として得た(3.5mg)。H NMR (CDCl) d 8.49, 8.31 (m, 1H), 7.49, 7.43 (2d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.31, 7.26 (m, 2H), 7.19, 7.11 (m, 3H), 6.17, 6.11 (2d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.62, 5.53 (2d, 1H), 4.99, 4.93 (m, 1H), 4.54, 4.27 (m, 2H), 4.08, 4.02 (m, 3H), 3.89, 3.83 (m, 1H), 1.36, 1.22 (m, 6H), 1.20, 1.12 (m, 6H). 31P NMR (CDCl) d 68.08, 67.05. LCMS m/z 545.8 (MH).
【0218】
実施例6
2’−デオキシ−2’−α−フルオロ−2’−β−C−メチルウリジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(シクロヘキソキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3d)の調製
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3dを、化合物3cを調製するための手順を使用して、ただし、2cを2bの代わりに用いて調製した。H NMR (DMSO−d) d 11.55 (s, 1H), 7.61 (d, J = 8.4 Hz, 0.43H), 7.57 (d, J = 7.6 Hz, 0.56H), 7.40 (m, 2H), 7.21 (overlap, 3H), 6.68 (m, 1H), 6.04 (m, 1H), 5.95 (d, J = 7.6 Hz, 0.40H), 5.88 (d, J = 6.8 Hz, 0.60H), 5.57 (s, 0.50H), 5.55 (s, 0.50H), 4.64 (s, 1H), 4.39 (m, 1H), 4.23 (m, 1H), 4.09−3.86 (m, 2H), 3.84 (m, 1H), 1.63 (s, 2H), 1.45 (s, 2H), 1.36 (brs, 1H), 1.34−1.29 (m, 11H). 31P NMR (DMSO−d) d 67.96, 67.89; MS m/z 586.2 (MH).
【0219】
実施例7
2’−デオキシ−2’−α−フルオロ−2’−β−C−メチルウリジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(ネオペントキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3e)の調製
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3eを、化合物3cを調製するための手順を使用して、ただし、2dを2bの代わりに用いて調製した。H NMR (CDOD) d 7.77−7.66 (q, J =8.0, 8.4 Hz, 1H), 7.36−7.16 (m, 5H), 6.13 (m, 1H), 6.04 (m, 1H), 5.65−5.56 (q, J = 8.4,8.0 Hz, 1H), 4.19−4.09 (m, 2H), 3.93−3.75 (m, 2H), 1.41−1.28 (m, 6H), 0.93 (s, 9H). 31P NMR (CDOD) d 66.9, 66.9. MS m/z 574.2 (MH).
【0220】
実施例8
2’−C−メチルウリジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(ネオペントキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3f)の調製
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
2’−C−メチルウリジン(77mg、0.3mmol)を10mLの無水アセトニトリルおよび2mLのN−メチルイミダゾールに溶解した。化合物2dを加え(0.3g、0.9mmol)、混合物を70℃で2時間加熱した。溶媒を減圧下で除いた。残渣を30mLの酢酸エチルに溶解し、10%クエン酸(10mL、2回)、水、ブラインにより洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をジクロロメタンにおけるメタノール(0%〜10%)によるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、3f(224mg)を明るい黄褐色の固体として得た。分析サンプルを、水における10%から95%へのメタノールのグラジエントにおける、Synergy 4u Hydro−RPカラム(Phenominex)でのRP−HPLC精製によって無色の固体として得た。H NMR (CDCl): d 9.90 (bs, 1H), 7.62−7.58 (m, 1H), 7.32−7.28 (m, 2H), 7.20−7.16 (m, 2H), 5.97 & 5.94 (2s, 1H), 5.65 & 5.52 (2d, 1H), 4.54−4.46 (m, 1H), 4.39−4.24 (m, 1H), 4.20−4.04 (m, 3H), 3.85−3.79 (m, 1H), 3.73−3.65 (m, 2H), 1.39−1.32 (dd, 3H), 1.16−1.14 (d, 1H), 0.87−0.86 (m, 9H); 31P NMR: d 67.85, 67.16 (1:1 mixture of diastereomers); ESI−LCMS: m/z 570.4 [M + H]
【0221】
実施例9
2’−C−メチルウリジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(シクロヘキソキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3g)の調製
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3gを、化合物3fを調製するための手順を使用して、ただし、2cを2dの代わりに用いて調製した。H NMR (CDCl): d 9.40 (bs, 1H), 7.60−7.55 (m, 1H), 7.29−7.11(m, 5H), 5.95 & 5.92 (2s, 1H), 5.63 & 5.53 (2d, 1H), 4.75−4.68 (m, 1H), 4.50−4.23 (m, 2H), 4.10−4.00 (m, 3H), 3.74−3.72 (m, 1H), 1.80−1.05 (m, 17H); 31P NMR: d 67.80, 67.16 (3:4 mixture of diastereomers); ESI−LCMS: m/z 582.5 [M + H]
【0222】
実施例10
2’−C−メチルウリジン5’−(O−(1−ナフチル)−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3h)の調製
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3hを、化合物3fを調製するための手順を使用して、ただし、2eを2dの代わりに用いて調製した。H NMR (CDCl): d 9.10 (bs, 1H), 8.05−7.20 (m, 9H), 5.95&5.92 (2s, 1H), 5.38 & 5.33 (2d, 1H), 4.99−4.91 (m, 1H), 4.59−4.28 (m, 2H), 4.20−4.03 (m, 3H), 3.72−3.69 (m, 1H), 1.36−1.27 (2d, 3H), 1.20−1.11 (m, 6H), 1.06−1.04 (2s, 3H); 31P NMR: d 67.92, 67.28 (2:3 mixture of diastereomers); ESI−LCMS: m/z 592.2 [M + H]
【0223】
実施例11
2’−C−メチルウリジン5’−(O−(1−ナフチル)−N−(S)−1−(シクロヘキソキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3i)の調製
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3iを、化合物3fを調製するための手順を使用して、ただし、2fを2dの代わりに用いて調製した。H NMR (CDCl): d 9.80 (bs, 1H), 8.05−7.30 (m, 9H), 5.92 & 5.91 (2s, 1H), 5.38−5.29 (2d, 1H), 4.79−4.69 (m, 1H), 4.59−4.32 (m, 1H), 4.50−4.46 (m, 1H), 4.38−4.03 (m, 4H), 3.70−3.66 (m, 1H), 1.80−1.00 (m, 17H); 31P NMR: d 67.74, 67.43 (1:1 mixture of diastereomers); ESI−LCMS: m/z 632.5 [M + H]
【0224】
実施例12
2’−C−メチルウリジン5’−(O−(1−ナフチル)−N−(S)−1−(ネオペントキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3j)の調製
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3jを、化合物3fを調製するための手順を使用して、ただし、2gを2dの代わりに用いて調製した。H NMR (CDCl): d 9.80 (bs, 1H), 8.05−7.30 (m, 9H), 5.90 & 5.87 (2s, 1H), 5.38 &5.30 (2d, 1H), 4.60−3.60 (m, 9H), 3.72−3.69 (m, 1H), 1.41 & 1.39 (2d, 3H), 1.08 & 1.06 (2s, 3H), 0.87 & 0.86 (2s, 9H); 31P NMR: d 68.01, 67.35 (1:1 mixture of diastereomers); ESI−LCMS: m/z 620.8 [M + H]
【0225】
実施例13
5’−重水素化2’−C−メチルウリジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3l)の調製
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
工程1.化合物3l−1−アセトン(100mL)における2’−C−メチルウリジン(2.50g、7.6mmol)の懸濁物に、p−トルエンスルホン酸一水和物(1.76g、9.2mmol)および2,2−ジメトキシプロパン(20mL)を加えた。混合物をRTで16時間撹拌した。その後、飽和NaHCOを加えて、pHをおよそ6〜7の間に調節した。懸濁物を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムで精製し(DCMにおける5%〜7%のMeOH)、3l−1を白色の固体として得た(2.30g、82%)。
【0226】
工程2.化合物3l−2−無水DCM(50mL)における3l−1(2.30g、7.7mmol)の溶液に二クロム酸ピリジニウム(PDC)(5.80g、15.4mmol)を加え、その後、無水酢酸(7.87g、77.18mmol)およびtert−ブチルアルコール(11.40g、154.0mmol)を加えた。得られた溶液をRTで3時間撹拌した。混合物を非常に短いシリカゲルカラムに負荷し、EAにより溶出した。3l−2を含有する分画物を一緒にし、濃縮した。EA/ヘキサン(hexanes)(1:1〜3:2)によるシリカゲルでのクロマトグラフィーにより、3l−2を白色の泡状物として得た(2.07g、73%)。
【0227】
工程3.化合物3l−3−NaBD(1.10g、26.22mmol)を3l−2(2.07g、6.9mmol)の溶液にRTで加え、得られた混合物を80℃で一晩撹拌した。反応を0℃で酢酸(AcOH)により停止させた。混合物をEAにより希釈し、ブラインにより洗浄した。有機相を乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCMにおける2%〜5%のMeOH)によって精製して、3l−3を白色の泡状物として得た(854mg、50.83%)。
【0228】
工程4.化合物3l−4−化合物3l−3(850mg、2.8mmol)を0℃で95%トリフルオロ酢酸(TFA)/5%水に溶解し、その後、RTで30分間撹拌した。溶媒をエバポレーションし、残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCMにおける5%〜10%のMeOH)によって精製して、3l−4を得た(663mg、90%)。H NMR (CDOD, 400 MHz) d 8.16 (d, 1H), 5.98 (s, 1H), 5.69 (d, 1H), 3.86−3.92 (m, 2H), 1.13 (s, 3H); ESI−MS: m/z 261.1 [M+H]
【0229】
工程5.化合物3l−無水アセトニトリル(1.0mL)における3l−4(150mg、0.57mmol)の懸濁物にN−メチルイミダゾール(0.5mL)を加え、その後、2b(1.7mmol、CHCNにおける1M)をRTで加えた。得られた溶液をRTで24時間撹拌した。混合物をEAにより希釈し、濃縮した。残渣をRP−HPLC(MeCNおよび水における0.5 HCOOH)によって精製して、3lを白色の固体として得た(2つの異性体、122mg、39%)。H NMR (CDOD, 400 MHz) d 7.79, 7.87 (2d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.20−7.38 (m, 5H), 5.98, 6.01 (2s, 1H), 5.59, 5.62 (2d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.99−5.01(m, 1H), 4.10−4.12 (m, 2H), 3.82−3.84 (m,1H), 1.34, 1.38 (2d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.24, 1.25(2s, 3H), 1.17, 1.26 (2d, J = 6.0 Hz, 6H); 31P NMR (CDOD, 162 MHz) d 68.42, 68.21; ESI−LCMS: m/z 546.1 [M + H]
【0230】
実施例14
3’−O−アセチル−5’−重水素化2’−C−メチルウリジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(4d)の調製
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
乾燥ピリジン(50mL)における3l(750mg、1.38mmol)の懸濁物に無水酢酸(704mg、6.9mmol)を加えた。反応混合物を35℃で16時間加熱した。反応を水により停止させ、溶媒を除いた。残渣をシリカゲルカラムで精製して(DCMにおける1%〜3%のMeOH)、4dを白色の固体として得た(710mg、88%)。H NMR (CDOD, 400 MHz) d 7.78, 7.84 (2d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.38−7.34 (m, 2H), 7.17−7.38 (m, 5H), 5.99, 6.02 (2s, 1H), 5.59, 5.61 (2d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.13, 5.17 (2d, J = 9.2 Hz, 1H), 5.04−4.97 (m, 1H), 4.52−4.25 (m, 3H), 4.14−4.06 (m, 1H), 2.16 (s, 3H), 1.35, 1.38 (2d, J = 7.2 Hz, 1H), 1.18−1.24 (m, 9H); 31P NMR (CDOD, 162 MHz) d 68.90, 68.23; ESI−LCMS: m/z = 585.9 [M+H]
【0231】
実施例15
2’−C−メチルチミジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3m)の調製
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
工程1.化合物3m−2−アセトニトリル(27mL)におけるチミン(0.869g、5.63mmol)の懸濁物に、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(5mL)を加え、混合物を2時間還流した。得られた溶液を周囲温度に冷却し、アセトニトリル(10mL)における3m−1(2.0g、3.45mmol)の溶液を加えた。その後、SnCl(1.6mL、13.6mmol)をゆっくり加え、反応混合物を100℃に5時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、固体NaHCOを加え、最少量の氷を混合物に加えた。反応混合物を部分濃縮し、EAにより希釈し、NaHCOの冷飽和水溶液で処理した。塩をセライトでろ過し、EAにより抽出した。有機相をNaHCOの飽和水溶液およびブラインにより順次洗浄し、無水NaSOによって乾燥し、乾固するまで濃縮した。残渣をシリカゲルカラムによって精製し(CHClにおいて0%〜20%のEA)、3m−2(1.6g、85%)を白色の固体として得た。
【0232】
工程2.化合物3m−3−化合物3m−2(1.6g、2.74mmol)をメタノール性アンモニア(120mL、0℃で飽和させたもの)に溶解した。混合物をRTで20時間撹拌した。溶液を、乾固するまでエバポレーションし、残渣をシリカゲルカラムで精製して(DCM:MeOH=100:1〜50:1)、3m−3を明黄色の泡状物として得た(620mg、83.1%)。H NMR (MeOD, 400 MHz) d 8.05 (s, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.01−3.97 (m, 1H), 3.91−3.86 (m, 2H), 3.80〜3.76 (m, 1H), 1.85 (s, 3H), 1.13 (s, 3H).
【0233】
工程3.化合物3m−無水CHCN(3mL)における3m−3(150mg、0.55mmol)の懸濁物に、N−メチルイミダゾール(0.4mL)を加え、その後、無水CHCN(1mL)における2b(530mg、1.65mmol)を加えた。得られた溶液をRTで12時間撹拌した。反応を水により停止させ、溶媒を除いた。残渣をRP−HPLC(MeCNおよび水における0.5 HCOOH)によって精製して、化合物3mを白色の固体として得た(2つの異性体、43mg、14.0%)。H NMR (MeOD, 400 MHz) d 7.54, 7.64 (2s, 1H), 7.16〜7.36 (m, 5H), 5.98, 6.01 (2s, 1H). 5.02〜4.94 (m, 1H), 4.56〜4.52 (m, 1H), 4.43〜4.29 (m, 1H), 4.17〜4.02 (m, 2H), 3.94〜3.84 (m, 1H), 1.81, 1.84 (2s, 3H), 1.31, 1.36 (2d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.25〜1.23 (m, 6H), 1.15 (s, 3H); 31P NMR (MeOD, 162MHz) d 69.17, 68.68; ESI−LCMS: m/z = 558.1 [M + H]
【0234】
実施例16
1−(2−アミノ−6−シクロプロピルアミノプリン−9−イル)−2−C−メチル−β−D−リボフラノース5−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3z)の調製
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
工程1.化合物3z−1−無水MeCN(300mL)における化合物3m−1(20.0g、34.47mmol)および6−クロロ−2−アミノプリン(5.90g、34.91mmol)の溶液に、1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エン(DBU)(15.8g、103.9mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で5分間撹拌し、その後、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホナート(TMSOTf)(27.0mL、137.8mmol)を滴下して加えた。撹拌をさらに30分間続け、その後、混合物を70℃に加熱し、18時間撹拌した。その後、反応液をRTに冷却し、EAにより希釈した。溶液を飽和NaHCOおよびブラインにより洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、その後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PEにおける20%〜40%のEA)によって精製し、その後、RP−HPLC(MeCNおよび水における0.5%HCOOH)によって精製して、化合物23−2を白色の固体として得た(5.4g、25.6%)。H NMR (DMSO−d6, 400 MHz) d 8.38 (s, 1H), 7.97 −8.05 (m, 4H), 7.82−7.85 (m, 2H), 7.58−7.66 (m, 3H), 7.39−7.53 (m, 4H), 7.18−7.37 (m, 2H), 7.19 (brs, 2H), 6.61 (s, 1H), 5.94 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.70−4.89 (m, 3H), 1.58 (s, 3H).
【0235】
工程2.化合物3z−2の調製−化合物3z−1(100mg、0.16mmol)およびTHF(10mL)を乾燥フラスコに入れ、その後、シクロプロピルアミン(1.61g、28.21mmol)を加えた。添加後、混合物を一晩、加熱還流した。その後、溶媒を除き、残渣をシリカゲルカラム(DCMにおける2%〜10%のMeOH)によって精製して、3z−2を白色の固体として得た(82mg、77.6%)。
【0236】
工程3.化合物3z−3−化合物3z−2(402mg、0.62mmol)をメタノール性アンモニア(20mL、0℃で飽和させたもの)に溶解し、混合物をRTで12時間撹拌した。溶媒を除き、残渣をシリカゲルカラムで精製して(DCMにおける2%〜10%のMeOH)、3z−3を白色の固体として得た(149mg、72.4%)。H NMR (CDOD, 400 MHz) d 8.14 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.22 (d, J = 8.4 Hz,1H), 4.03 (d, J = 10.8 Hz, 2H), 3.86 (d, J = 12.8 Hz, J= 3.2 Hz, 1H), 2.91 (s, 1H), 0.79−0.98 (m, 2H), 0.61−0.70 (m, 2H); ESI−LCMS: m/z 337.1 [M + H], 360.1 [M+Na]
【0237】
工程4.化合物3z−無水アセトニトリル(1.0mL)における3z−3(110mg、0.33mmol)の撹拌された懸濁物に、N−メチルイミダゾール(0.5mL)を加え、その後、2b(1.05g、3.273mmol、MeCNにおける1M)をRTでゆっくり加えた。得られた溶液を50℃で4時間撹拌し、その後、EAにより希釈した。溶液を、10%AcOH/HO、ブライン、5%NaHCO水溶液により洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を除き、残渣をRP−HPLC(MeCNおよび水における0.5%HCOOH)によって精製して、3zを白色の固体として得た(2つの異性体、131mg、64%)。H NMR (CDOD, 400 MHz) d 7.96, 8.00 (2s, 1H), 7.28−7.36 (m, 5H), 7.14−7.20 (m, 1H), 5.96, 5.99 (2s, 1H), 4.92−4.98 (m, 1H), 4.37−4.57 (m, 2H), 4.04−4.23 (m, 3H), 2.91 (br, 1H), 1.36, 1.32 (2d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.17−1.23 (m, 7H), 0.96, 0.99 (2s, 3H), 0.87−0.90 (m, 2H), 0.63−0.69 (m, 2H); 31P NMR (CDOD, 162 MHz) d 68.53, 68.38; ESI−LCMS: m/z 622.2 [M + H], 644.2 [M+Na]
【0238】
実施例17
1−(2,6−ジアミノプリン−9−イル)−2−C−メチル−β−D−リボフラノース5−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3aa)の調製
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
工程1.化合物3aa−1−化合物3z−1(1.01g、1.56mmol)を密封容器においてアンモニア水(28%、40mL)およびジオキサン(4mL)に懸濁した。混合物を100℃で一晩加熱した。その後、溶媒を除き、残渣をシリカゲルカラムで精製して(DCMにおける2%〜10%のMeOH)、3aa−1を白色の固体として得た(418mg、88.9%)。H NMR (CDOD, 400 MHz) d 8.17 (s, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.24 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 4.01−4.04 (m, 2H), 3.86 (dd, J= 12.8 Hz, J= 3.2 Hz, 1H), 0.96 (s, 3H); ESI−LCMS: m/z 297.1 [M+H]
【0239】
工程2.化合物3aa−無水アセトニトリル(1.0mL)における3aa−1(62mg、0.20mmol)の撹拌された懸濁物に、N−メチルイミダゾール(0.5mL)を加え、その後、2b(652mg、2.02mmol、MeCNにおける1M)をRTでゆっくり加えた。得られた溶液をRTで24時間撹拌した。溶液をEAにより希釈し、10%AcOH/HO、ブライン、5%NaHCO水溶液により洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を除き、残渣をRP−HPLC(MeCNおよび水における0.5%HCOOH)によって精製して、3aaを白色の固体として得た(31mg、25.6%)。H NMR (DMSO−d6, 400 MHz) d 77.81, 7.83 (2s, 1H), 7.33−7.38 (m, 2H), 7.17−7.25 (m, 3H), 6.58−6.78 (m, 3H), 5.81−5.83 (m, 3H), 5.32−5.43 (m, 1H), 5.19, 5.20 (2s, 1H), 4.78−4.85 (m, 1H), 4.21−4.42 (m, 2H), 3.87−4.15 (m, 3H), 1.24−1.26 (m, 3H), 1.08−1.15 (m, 6H), 0.83, 0.84 (2s, 3H); 31P NMR (DMSO−d6, 162 MHz) d 68.19, 67.90; ESI−LCMS: m/z 589.1[M + H], 604.1 [M+Na]
【0240】
実施例18
1−(2−アミノ−6−アリルアミノプリン−9−イル)−2−C−メチル−β−D−リボフラノース5−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3bb)の調製
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
工程1.化合物3bb−1−THF(30mL)における3z−1(802mg、1.27mmol)およびアリ(ally)アミン(7.26g、127.3mmol)の混合物を一晩還流した。溶媒を除き、残渣をシリカゲルカラムで精製して(DCMにおける2%〜10%のMeOH)、粗3bb−1を得た(405mg)。これを20mLのメタノール性アンモニア(0℃で飽和させたもの)に溶解した。混合物をRTで12時間撹拌した。溶媒を除き、残渣をシリカゲルカラムで精製して(DCMにおける2%〜10%のMeOH)、3bb−1を白色の固体として得た(153mg、35.9%)。H NMR (CDOD, 400 MHz) d 8.10 (s, 1H), 5.92−6.03 (m, 2H), 5.27 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 5.14 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 4.18−4.24 (m, 3H), 4.03 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 3.86 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 0.95 (s, 3H); ESI−LCMS: m/z 337.1 [M+H]
【0241】
工程2.化合物3bb−無水アセトニトリル(1.0mL)における3bb−1(200mg、0.59mmol)の撹拌された懸濁物に、N−メチルイミダゾール(0.5mL)を加え、その後、2b(573mg、1.79mmol、MeCNにおける1M)をRTで加えた。得られた溶液をRTで24時間撹拌し、その後、EAにより希釈した。溶液を、10%AcOH/HO、ブラインおよび5%NaHCO水溶液により洗浄した。有機溶液を乾燥し、濃縮した。残渣をRP−HPLC(MeCNおよび水における0.5%HCOOH)によって精製して、3bbを白色の固体として得た(2つの異性体、155mg、40.8%)。H NMR (CDOD, 400 MHz) d 7.94, 7.98 (2s, 1H), 7.29−7.34 (m, 4H), 7.18−7.28 (m, 1H), 5.96−6.09 (m, 2H), 5.27, 5.31 (2s, 1H), 5.15, 5.17 (2d, J = 1.2 Hz, 1H), 4.92−4.96 (m, 1H), 4.35−4.57 (m, 2H), 4.01−4.28 (m, 5H), 1.32, 1.36 (2d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.16−1.25 (m, 6H), 0.97 (2s, 3H); 31P NMR (CDOD, 160 MHz) d 68.51, 68.40; ESI−LCMS: m/z 622.1 [M + H], 644.1 [M+Na]
【0242】
実施例19
1−(2−アミノ−6−クロロプリン−9−イル)−2−C−メチル−β−D−リボフラノース5−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3cc)の調製
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
工程1.化合物3cc−1−化合物3z−1(506mg、0.79mmol)を100mLのメタノール性アンモニアに溶解し、混合物をRTで12時間撹拌した。溶媒を除き、残渣をシリカゲルカラムで精製して(DCMにおける2%〜10%のMeOH)、3cc−1を白色の固体として得た(204mg、収率:79.9%)。
【0243】
工程2.化合物3cc−無水アセトニトリル(1.0mL)における3cc−1(198mg、0.63mmol)の撹拌された懸濁物に、N−メチルイミダゾール(0.5mL)を加え、その後、2b(611mg、1.904mmol、MeCNにおける1M)をRTで加えた。得られた溶液を30℃〜40℃で12時間撹拌し、その後、EAにより希釈した。溶液を、10%AcOH/HO、ブラインおよび5%NaHCOにより洗浄した。有機相を乾燥し、濃縮した。残渣をRP−HPLC(MeCNおよび水における0.5%HCOOH)によって精製して、3ccを白色の固体として得た(118mg、31.6%)。H NMR (CDOD, 400 MHz) d 8.25, 8.28 (2s, 1H), 7.27−7.35 (m, 4H), 7.15−7.18 (m, 1H), 6.02, 6.05 (2s, 1H), 4.93−4.98 (m, 1H), 4.40−4.54 (m, 2H), 4.20−4.27 (m, 2H), 4.05−4.13 (m, 1H), 1.15−1.35 (m, 9H), 0.99, 1.01 (2s, 3H) ; 31P NMR (CDOD, 162 MHz) d 68.66, 68.53; ESI−LCMS: m/z 601.1 [M+H]
【0244】
実施例20
2’−C−メチルウリジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)イソブチル)チオホスホルアミダート(3n)の調製
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
MeCN(1mL)およびN−メチルイミダゾール(0.7mL)における2’−C−メチルウリジン(150mg、0.581mmol)の溶液に、2h(651mg、1.86mmol)を加えた。混合物をRTで3日間撹拌した。溶媒を除き、残渣をRP−HPLC(MeCNおよび水における0.1%HCOOH)によって精製して、3nを白色の固体として得た(2つの異性体、22mg、6.6%)。H NMR (CDOD, 400 MHz) d 7.76, 7.78 (2d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.14−7.35 (m, 5H), 5.95, 5.97 (2s, 1H), 5.56, 5.63 (2d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.95−5.03 (m, 1H), 4.44−4.56 (m, 1H), 4.30−4.41 (M, 1H), 4.08−4.11 (m, 1H), 3.75−3.90 (m, 2H), 2.00−2.07 (m, 1H), 1.12−1.25 (m, 6H), 1.11, 1.15 (2s, 3H), 0.87−0.97 (m, 6H); 31P NMR (CDOD, 162 MHz) d 70.38, 69.13; ESI−LCMS: m/z 572 [M+H]
【0245】
実施例21
2’−C−メチルウリジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)イソペンチル)チオホスホルアミダート(3o)の調製
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3oを、化合物3nを調製するための手順を使用して、ただし、2iを2hの代わりに用いて調製した。H NMR (CDOD, 400 M Hz) d 7.77, 7.84 (2d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.14−7.35 (m, 5H), 5.96 (2s, 1H), 5.57, 5.62 (2d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.84−4.98 (m, 1H), 4.46−4.53 (m, 1H), 4.28−4.42 (m, 1H), 3.97−4.12 (m, 2H), 3.80 (2s, 1H), 1.58−1.81 (m, 1H), 1.48−1.56 (m, 2H), 1.20−1.23 (m, 6H), 1.13 (2s, 3H), 0.81−0.92 (m, 6H); 31P NMR (CDOD, 400 M Hz) d 68.56, 69.15; ESI−MS: m/z 586 [M + H] , m/z 608 [M + Na]
【0246】
実施例22
2’−C−メチルグアノシン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(シクロヘキソキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3s)の調製
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
無水アセトニトリル(1.5mL)における市販の2’−C−メチルグアノシン(100mg、0.34mmol)の撹拌された懸濁物に、N−メチルイミダゾール(0.56mL、6.8mmol、20当量)を加え、その後、2c(303mg、0.84mmol、MeCNにおける1M)をRTで加えた。得られた溶液を40℃で3時間撹拌し、その後、EAにより希釈した。溶液を10%AcOH/HOおよびブラインにより洗浄した。有機層を分離し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した。ろ液を真空中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムで精製した(DCMにおける3%〜7%のMeOH)。集められた分画物を濃縮し、シリカゲルカラムで再精製し(DCMにおける2%〜5%のMeOH)、(127.8mg、61.2%)の3sを白色の固体として得た。H NMR (DMSO−d, 400 MHz) d 10.6 (s, 1H), 7.76 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.36−7.31 (m, 2H), 7.22−7.01 (m, 4H), 6.56−6.48 (m, 3H), 5.74 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.42 & 5.35 (2d, each J = 6.4 Hz, 1H), 5.16 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.62−3.93 (m, 6H), 1.67−1.58 (m, 5H), 1.33−1.16 (m, 12H), 0.79 (s, 3H); 31P NMR (DMSO−d) d 68.07, 67.71; ESI−LCMS: m/z = 623.1 [M + H]
【0247】
実施例23
2’−C−メチルグアノシン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3r)の調製
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3rを、化合物3sを調製するための手順を使用して、ただし、2bを2cの代わりに用いて調製した。H NMR (DMSO−d, 400 MHz) d 10.6 (s, 1H), 7.76 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.34−7.31 (m, 2H), 7.22−7.14 (m, 4H), 6.62−6.48 (m, 3H), 5.74 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.42 & 5.33 (2d, each J = 6.8 Hz, 1H), 5.16 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.84−3.77 (m, 1H), 4.42−3.85 (m, 5H), 1.25−1.1 (m, 12H), 0.81 & 0.8 ( 2s, 3H); 31P NMR (DMSO−d) d 68.23, 67.64; ESI−LCMS: m/z = 583.4 [M + H]
【0248】
実施例24
2’−デオキシ−2’−フルオロ−2’−C−メチル−6−メトキシグアノシン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)−チオホスホルアミダート(3t)の調製
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3tを、化合物3sを調製するための手順を使用して、ただし、2bを2cの代わりに用いて、かつ、2’−デオキシ−2’−フルオロ−2’−C−メチル−6−メトキシグアノシンを2’−C−メチルグアノシンの代わりに用いて調製した。H NMR (DMSO−d, 400 MHz) d 7.96 & 9.95 (2s, 1H), 7.36−7.29 (m, 2H), 7.21−7.14 (m, 3H), 6.57 (br s, 2H), 6.1 & 6.05 (2d, each J = 8.8 Hz, 1H), 5.75 (br s, 2H), 4.82−4.76 (m, 1H), 4.45−4.04 (m, 3H), 3.93 (s, 3H), 1.24−1.13 (m, 3H), 1.12−1.03 (m, 9H); 31P NMR (DMSO−d) d 68.21, 67.82; ESI−LCMS: m/z = 599.4 [M + H]
【0249】
実施例25
1−(2−アミノ−6−メトキシプリン−9−イル)−2−C−メチル−β−D−リボフラノース5−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)−チオホスホルアミダート(3u)の調製
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3uを、化合物3sを調製するための手順を使用して、ただし、2bを2cの代わりに用いて、かつ、1−(2−アミノ−6−メトキシプリン−9−イル)−2−C−メチル−β−D−リボフラノースを2’−C−メチルグアノシンの代わりに用いて調製した。H NMR (DMSO−d, 400 MHz) d 7.93 (s, 1H), 7.35−7.30 (m, 2H), 7.22−7.14 (m, 3H), 6.61−6.52 (m, 1H), 6.48 (br s, 2H), 5.86 (d, each J = 5.2 Hz, 1H), 5.43, 5.32 (br s, 1H), 5.20 (br s, 1H), 4.84−4.76 (m, 1H), 4.36−4.04 (m, 4H), 3.93 (s, 3H), 1.24−1.15 (m, 3H), 1.19−1.06 (m, 6H), 0.8−0.78 (m, 3H); 31P NMR (DMSO−d) d 68.21, 67.65; ESI−LCMS: m/z = 597.5 [M + H]
【0250】
実施例26
2’−デオキシ−2’−α−フルオロ−2’−β−C−メチルグアノシン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(ネオペントキシカルボニルエチル)チオホスホルアミダート(3q)の調製
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3qを、化合物3sを調製するための手順を使用して、ただし、2dを2cの代わりに用いて、かつ、2’−デオキシ−2’−α−フルオロ−2’−β−C−メチルグアノシンを2’−C−メチルグアノシンの代わりに用いて調製した。H NMR (DMSO−d, 400 MHz) d 10.66 (br s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.36−7.30 (m, 2H), 7.22−7.15 (m, 3H), 6.61−6.52 (m, 1H), 6.48 (br s, 2H), 6.72−6.56 (m, 3H), 6.00, 5.95 (2d, J = 8.0, 8.4 Hz, 1H), 5.75−5.82 (m, 1H), 4.43−3.92 (m, 5H), 3.76−3.53 (m, 2H), 1.29−1.24 (m, 3H), 1.09−1.00 (m, 4H), 0.84, 0.81 (2s, 8H); 31P NMR (DMSO−d) d 68.09, 68.03; ESI−LCMS: m/z = 613.7 [M + H]
【0251】
実施例27
2’−C−メチルアデノシン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(ネオペントキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3dd)の調製
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3ddを、化合物3sを調製するための手順を使用して、ただし、2dを2cの代わりに用いて、かつ、2’−C−メチルアデノシンを2’−C−メチルグアノシンの代わりに用いて調製した。H NMR (DMSO−d, 400 MHz) d 8.22, 8.2 (2s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.36−7.13 (m, 6H), 6.61−6.55 (m, 1H), 5.97, 5.94 (2s, 1H), 5.40, 5.34, 5.31(3d, J = 6.8, 6.8, 6.0 Hz, 2H), 4.39−3.99 (m, 5H), 3.76−3.61 (m, 2H), 3.42 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 1.27−1.23 (m, 3H), 0.83, 0.77 (2s, 4H), 0.77, 0.76 (2s, 8H); 31P NMR (DMSO−d) d 68.15, 67.74; ESI−LCMS: m/z = 595.0 [M + H]
【0252】
実施例28
2’−C−メチルアデノシン5’−(O−(1−ナフチル)−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3ee)の調製
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3ddを、化合物3sを調製するための手順を使用して、ただし、2eを2cの代わりに用いて、かつ、2’−C−メチルアデノシンを2’−C−メチルグアノシンの代わりに用いて調製した。H NMR (DMSO−d, 400 MHz) d 8.28, 8.24 (2s, 1H), 8.12−8.06 (m, 2H), 7.93−7.91 (m, 1H), 7.29−7.68 (m, 1H), 7.54−7.37 (m, 4H), 7.26 (br s, 2H), 6.82−6.72 (m, 1H), 6.00, 5.98 (2s, 1H), 5.47, 5.39, 5.31 (3d, J = 6.4, 6.8, 10.0 Hz, 2H), 4.82−4.74 (m, 1H), 4.48−4.35 (m, 2H), 4.28−4.15 (m, 2H), 4.03−3.96 (m, 1H), 1.27−1.24 (m, 3H), 1.1−1.00 (m, 6H), 0.8 (s, 3H); ESI−LCMS: m/z = 617.1 [M + H]
【0253】
実施例29
2’−C−メチルグアノシン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(ネオペントキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3p)の調製
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
工程1.化合物3p−1−1,4−ジオキサン(30mL)における、2’−C−メチルグアノシン(1.0g、3.36mmol)、オルトギ酸トリメチル(20mL)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(961mg、5.05mmol)の混合物をRTで24時間撹拌した。Dowex MWA−1塩基性樹脂を加え、溶液が中和されるまで撹拌した。樹脂をろ過し、MeOHにより徹底的に洗浄し、その後、MeOH/DCM(1:1)により洗浄した。ろ液を濃縮し、残渣を、DCMにおける5%〜10%のMeOHにより溶出するシリカゲルカラムでのフラッシュクロマトグラフィーに供して、(0.94g)の3p−1を白色の固体として得た。
【0254】
工程2.化合物3p−2−3p−1(0.94g、2.77mmol)、ジメチルアミノピリジン(DMAP)(338mg、2.77mmol)およびt−ブチルジメチルシリルクロリド(TBSCl)(543mg、3.60mmol)のピリジン(10mL)における溶液を25℃で一晩撹拌した。4−メトキシトリチルクロリド(1.56g、5.0mmol)を加え、得られた混合物をRT 50℃で3時間撹拌した。混合物を酢酸エチルにより希釈し、ブラインにより3回洗浄した。溶媒をエバポレーションし、残渣をDCMにおける3%〜5%のMeOHによるシリカゲルでのクロマトグラフィー処理に供して、1.66gの保護された中間体を泡状の固体として得た。この中間体(1.66g、2.66mmol)および1.0Mフッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)/THF(4mL)の、10mLのTHFにおける溶液をRTで20時間放置した。溶液を濃縮した。残渣をDCMにおける5%〜6%のMeOHによるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーに供して、1.33gの3p−2を白色の泡状物として得た。MS m/z 611.9(MH)。
【0255】
工程3.化合物3p−化合物2d(MeCNにおける1.0M、0.5mL)を、3p−2(61mg、0.1mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.3mL)の無水アセトニトリル(0.4mL)における溶液に滴下して加えた。得られた溶液を82℃で20時間加熱し、酢酸エチルにより希釈し、ブラインにより3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。ヘキサン(hexanes)における20%〜30%の酢酸エチルによるシリカゲルでのクロマトグラフィーにより、82mgの保護された中間体を白色の泡状物として得た。この中間体を80%ギ酸および20%水の混合物(3mL)に溶解した。この溶液をRTで一晩放置し、濃縮し、その後、MeOH/トルエンとの共エバポレーションを3回行った。DCMにおける6%〜10%のMeOHによるシリカゲルでのクロマトグラフィーにより、27mgの3pを白色の固体として得た。H NMR (acetone−d) d 7.83, 7.92 (2s, 1H), 7.10−7.34 (m, 5H), 5.88, 5.90 (2s, 1H), 4.33−3.53 (m, 2H), 4.11−4.24 (m, 3H), 3.61−3.79 (m, 2H), 1.39, 1.36 (2d, J = 7.2 Hz, 3H), 0.94, 0.95 (2s, 3H), 0.84, 0.87 (2s, 9H); 31P NMR (acetone−d) d 68.27, 67.85; ESI−LCMS: m/z 611.3 [M+H]
【0256】
実施例30
2’,5’(S)−C,C−ジメチルアデノシン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(ネオペントキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(3hh)の調製
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3hhを、化合物3pを調製するための手順を使用して、ただし、2’,5’−C,C−ジメチルアデノシンを2’−C−メチルグアノシンの代わりに用いて調製した。H NMR (CDOD) d 8.40, 8.36 (2s, 1H), 8.22, 8.20 (2s, 1H), 7.07−7.36 (m, 5H), 6.06, 6.05 (2d, J = 5.2 Hz, 1H), 5.88, 5.90 (2s, 1H), 4.59 (t, J = 5.2 Hz, 0.5 H), 4.50 (q, J = 5.2 Hz, 1H), 4.40 (q, J = 3.6, 5.2 Hz, 0.5H), 4.04 −4.19 (m, 2H), 3.81 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 3.75 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 3.65 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 1.52, 1.40 (2d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.29, 1.30 (2s, 3H), 0.93, 0.87 (2s, 9H); 31P NMR (acetone−d) d 68.40, 67.43; ESI−LCMS: m/z 595.1 [M+H]
【0257】
実施例31
1−(2−アミノ−6−メトキシプリン−9−イル)−2−C−メチル−β−D−リボフラノース5−(O−フェニル−N−(S)−1−(ネオペントキシカルボニル)エチル)−チオホスホルアミダート(3v)の調製
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3vを、化合物3pを調製するための手順を使用して、ただし、1−(2−アミノ−6−メトキシプリン−9−イル)−2−C−メチル−β−D−リボフラノースを2’−C−メチルグアノシンの代わりに用いて調製した。H NMR (CDOD, 400 MHz) d 7.97, 8.00 (2s, 1H), 7.10−7.33 (m, 5H), 5.99, 5.96 (2s, 1H), 4.33−4.55 (m, 2H), 4.031, 4.034 (2s, 3H), 3.56−3.72 (m, 2H), 1.31−1.36 (m, 3H), 0.94, 0.92 (2s, 3H), 0.89, 0.85 (2s, 9H); 31P NMR (DMSO−d) d 68.52, 68.27. ESI−LCMS: m/z 625.3 [M+H]
【0258】
実施例32
1−(2−アミノ−6−メトキシプリン−9−イル)−2−C−メチル−β−D−リボフラノース5−(O−フェニル−N−(S)−1−(シクロヘキソキシカルボニル)エチル)−チオホスホルアミダート(3w)の調製
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3wを、化合物3pを調製するための手順を使用して、ただし、2cを2dの代わりに用いて、かつ、1−(2−アミノ−6−メトキシプリン−9−イル)−2−C−メチル−β−D−リボフラノースを2’−C−メチルグアノシンの代わりに用いて調製した。H NMR (CDOD, 400 MHz) d 7.98, 8.01 (2s, 1H), 7.24−7.32 (m, 4H), 7.10−7.17 (m, 1H), 6.00, 5.96 (2s, 1H), 4.36−4.73 (m, 3H), 4.036, 4.034 (2s, 3H), 4.01−4.22 (m, 3H), 1.60−1.80 (m, 4H), 1.19−1.55 (m, 9H), 0.92, 0.94 (2s, 3H); 31P NMR (DMSO−d) d 68.43, 68.32. ESI−LCMS: m/z 637.6 [M+H]
【0259】
実施例33
1−(2−アミノ−6−メトキシプリン−9−イル)−2−C−メチル−β−D−リボフラノース5−(O−(1−ナフチル)−N−(S)−1−(ネオペントキシカルボニル)エチル)−チオホスホルアミダート(3x)の調製
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3xを、化合物3pを調製するための手順を使用して、ただし、2gを2dの代わりに用いて、かつ、1−(2−アミノ−6−メトキシプリン−9−イル)−2−C−メチル−β−D−リボフラノースを2’−C−メチルグアノシンの代わりに用いて調製した。H NMR (CDOD, 400 MHz) d 8.15−8.19 (m, 1H), 8.03, 7.97 (2s, 1H), 7.80−7.85 (m, 1H), 7.31−7.67 (m, 5H), 6.00, 5.98 (2s, 1H), 4.43−4.62 (m, 2H), 4.18−4.27 (m, 3H), 4.01 (s, 3H), 3.57−3.79 (m, 2H), 1.33−1.37 (m, 3H), 0.941, 0.946 (2s, 3H), 0.855, 0.848 (2s, 9H); 31P NMR (DMSO−d) d 68.55, 68.57. ESI−LCMS: m/z 675.3 [M+H]
【0260】
実施例34
さらなる2’−C−メチルウリジン5’−チオホスホルアミダートの調製
表8に示されるような化合物3ii〜化合物3vvを、化合物3nを調製するための類似する手順を使用して調製した。
表8
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0261】
実施例35
2’−C−メチル−3’−O−プロピオニルウリジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)−チオホスホルアミダート(4b)の調製
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
化合物3b(1g、1.88mmol)を10mLの乾燥ピリジンに溶解し、プロピオン酸無水物を加え(385mg、2.81mmol)、反応混合物をRTで一晩放置した。TLCは、反応が完了していないことを示した。より多くの無水物(385mg、2.81mmol)を加え、混合物を40℃で2時間加熱した。溶媒をエバポレーションした。残渣を酢酸エチルと水との間で分配した。有機層を、水、ブラインにより洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによる精製をDCMにおける2%から7%へのメタノールのグラジエントにより行って、725mgの4bを得た(64%)。H NMR (CDCl): d 8.70 & 8.66 (2s, 1H), 7.59−7.48 (2d,1H), 7.30−7.08 (m, 5H), 5.93 & 5.90 (2s, 1H), 5.60 & 5.49 (2d, 1H), 5.01−4.94 (m, 2H), 4.50−4.38 (m, 1H), 4.32−4.02 (m, 3H), 2.45−2.35 (m, 2H), 1.38−1.30 (m, 3H), 1.20−1.11 (m, 12H); 31P NMR: d 67.72, 67.54 (1:1 mixture of diastereomers); ESI−LCMS: m/z 598.3 [M + H]
【0262】
実施例36
2’,3’−O−ジイソブチリル−2’−C−メチルウリジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(4c)の調製
および
2’−C−メチル−3’−O−イソブチリルウリジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(4f)の調製
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
工程1.化合物4c−無水ピリジン(2mL)における3b(0.1g、0.18mmol)の溶液に、N雰囲気下、DMAP(22mg、0.18mmol)を加え、その後、イソ酪酸無水物(0.1mL、0.63mmol)を加えた。反応混合物をRTで1時間撹拌した。反応をイソプロパノール(0.5mL)の添加によって停止させた。溶媒を真空下で除き、残渣をEA(100mL)に溶解させた。溶液を飽和NaHCOおよびブラインにより洗浄した。有機層を分離し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した。ろ液を真空中で濃縮し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムで精製し(DCMにおける1%〜5%のMeOH)、より早く溶出する生成物4cを白色の固体として得た(36.5mg)。H NMR (DMSO−d, 400 MHz) d 11.46 (s, 1H), 7.59& 7.55 (2d, J = 8.4, 8.4 Hz, 1H), 7.37−7.32 (m, 2H), 7.21−7.15 (m, 3H), 6.67−6.66 (m, 1H), 6.14 & 6.11 ( each s, 1H), 5.58 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.2 (br s, 1H), 4.88−4.84 (m, 1H), 4.28−4.27 (m, 1H), 3.95−3.85 (m, 1H), 2.54−2.49 (m, 2H), 1.38 & 1.36 (2s, 3H), 1.26−1.21 (m, 2H), 1.56−1.12 (m, 6H), 1.09−1.05 (m, 12H); 31P NMR (DMSO−d) d 68.44, 68.42; ESI−LCMS: m/z = 682.4 [M−H]
【0263】
工程2.化合物4f−シリカゲルカラム上の残渣を、DCMにおける5%MeOHを使用してさらに溶出することにより、より遅く溶出する生成物4f(54.5mg)を溶媒の真空エバポレーションの後で白色の泡状物として得た。H NMR (DMSO−d, 400 MHz) d 11.42 (s, 1H), 7.65 & 7.63 (2d, J = 8.0, 8.4 Hz, 1H), 7.37−7.32 (m, 2H), 7.21−7.15 (m, 3H), 6.68−6.61 (m, 1H), 5.84 & 5.81 ( each s, 1H), 5.71 & 5.68 ( each s, 1H), 5.56 & 5.47 ( each d, each J = 8.0 Hz, 1H), 4.98−4.94 (m, 1H), 4.87−4.82 (m, 1H), 4.31−4.16 (m, 3H), 3.85−3.95 (m, 1H), 2.62−2.58 (m, 1H), 1.26 & 1.2 ( each d, J = 7.2, 6.8 Hz, 3H), 1.16−1.08 (m, 12H), 1.01 (s, 3H); 31P NMR (DMSO−d) d 68.93, 67.96; ESI−LCMS: m/z = 612.4 [M+H]
【0264】
実施例37
2’−C−2’−O−ジメチルウリジン5’−(O−フェニル−N−(S)−1−(イソプロポキシカルボニル)エチル)チオホスホルアミダート(4e)の調製
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
工程1.化合物4e−1−無水ピリジン(20mL)における2’−C−メチルウリジン(2.0g、7.6mmol)の氷冷溶液に、1,3−ジクロロ−1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン(TIPDSCl)(2.40g、7.6mmol)をN下で少量ずつ加えた。反応混合物をRTで一晩撹拌した。溶媒を真空下で除き、残渣をEA(100mL)に溶解させた。溶液を飽和NaHCOおよびブラインにより洗浄した。有機層を分離し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した。ろ液を真空中で濃縮し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムで精製し(DCM/MeOH=100/1〜50/1)、4e−1(3.2g、85%)を白色の泡状物として得た。
【0265】
工程2.化合物4e−2−無水THF(30mL)における4e−1(2.0g、4.0mmol)の溶液に、NaH(384mg、16mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、その後で、CHI(1.2g、8mmol)を加えた。撹拌を0℃で4時間続けた。混合物をEA(100mL)により希釈し、飽和NaHCOおよびブラインにより洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮して残渣にした。この残渣をシリカゲルカラムで精製し(DCM/MeOH=100/1〜50/1)、4e−2(556mg、26.93%)を白色の泡状物として得た。
【0266】
工程3.化合物4e−3−MeOH(10mL)における4e−2(556mg、1.08mmol)の撹拌された溶液に、NHF(232mg、6.46mmol)を加えた。混合物を80℃で12時間撹拌した。溶媒を除き、残渣をシリカゲルカラムで精製し(DCM/MeOH=100/1〜20/1)、4e−3(220mg、74%)を白色の固体として得た。H NMR (DMSO−d6, 400 MHz) d 11.39 (brs, 1H), 8.07 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.91 (s, 1H), 5.63 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.21 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 5.05 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.78−3.82 (m, 2H), 3.59−3.71 (m, 2H), 3.36 (3, 3H), 1.08 (s, 3H); ESI−LCMS: m/z = 273.1 [M + H]
【0267】
工程4.化合物4e−無水THF(2mL)における4e−3(170mg、0.63mmol)の撹拌された懸濁物に、N−メチルイミダゾール(0.5mL)を加え、その後、2b(598mg、1.875mmol)を加えた。反応混合物を70℃で1時間撹拌した。溶媒をエバポレーションし、残渣をRP−HPLC(MeCNおよび0.1%HCOOH/水)によって精製し、4e(2つの異性体、108mg、30.2%)を白色の固体として得た。H NMR (CDOD, 400 MHz) d 7.77, 7.85 (2d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.18−7.36 (m, 5H), 6.09, 6.12 (2s, 1H), 5.54, 5.63 (2d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.94−5.01 (m, 1H), 4.49−4.53 (m, 1H), 4.26−4.39 (m, 1H), 4.03−4.13 (m, 2H), 3.77−3.81 (m, 1H), 3.47 (s, 3H), 1.32, 1.36 (2d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.18−1.24 (m, 6H); 31P NMR (CDOD, 162 MHz) d 68.2, 67.7; ESI−MS: m/z 558.2 [M+H]
【0268】
実施例38
化合物3a〜化合物3vvおよび化合物4a〜化合物4fの構造が表9に示される。
表9
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0269】
実施例39
ヌクレオシド5’−O−(1−チオトリホスファート)の一般的合成
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
1,2,4−トリアゾール(42mg、0.6mmol)を1mLの乾燥CHCNに懸濁した。トリエチルアミンを加え(0.088mL、0.63mmol)、混合物をボルテックス撹拌して、透明な溶液を得た。PSCl(0.01mL、0.1mmol)を加えた後、混合物をボルテックス撹拌し、20分間放置した。その後、混合物を遠心分離した。上清をヌクレオシド(0.05mmol)に加え、混合物を周囲温度で1時間保った。ピロリン酸水素トリス(テトラブチルアンモニウム)(180mg、0.2mmol)を加えた。その後、混合物をRTで2時間保った。反応液を氷水浴で冷却し、反応を水により停止させた。ジアステレオマーの混合物としての5’−トリホスファートを、HiLoad 16/10カラムをQ Sepharose High Performanceとともに使用する、AKTA ExplorerでのIEクロマトグラフィーによって単離した。分離を、50mMのTRIS緩衝液(pH7.5)における0Nから1NまでのNaClの直線グラジエントを使用して行った。ヌクレオチドα−チオトリホスファートを含有する分画物を一緒にし、濃縮し、実施例3の場合と同じカラムでのRP−HPLCによって脱塩した。50mMのトリエチルアンモニウム緩衝液における0%から30%までのメタノールの直線グラジエントを20分間の溶出のために使用した(流速、10mL/分)。リンのキラル中心における個々のジアステレオマーに対応する2つの別個の化合物を集めた。分析RP−HPLSを、Synergy(4ミクロン)Hydro−RPカラム(Phenominex)において、0%から25%へのアセトニトリルの7分での直線グラジエントを含有する50mM酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液(pH7.5)で行った。個々のジアステレオマーについての保持時間(R.T.)が表10に提供される。
表10.α−チオトリホスファート
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
R.T.=保持時間
【0270】
表10において、5aおよび5bはジアステレオマーであり、アルファ−チオホスファートのキラリティーによって識別可能である。同様に、5bおよび5c、5dおよび5e、ならびに、5fおよび5hがそれぞれ、ジアステレオマーであり、アルファ−チオホスファートのキラリティーによって識別可能である。
【0271】
実施例40
HCVレプリコンアッセイ
細胞
自己複製するサブゲノムHCVレプリコンを安定なルシフェラーゼ(LUC)レポーターとともに含有するHuh−7細胞を、2mMのL−グルタミンを含有し、かつ、10%の熱不活化ウシ胎児血清(FBS)、1%のペニシリン−ストレプトマイシン、1%の非必須アミノ酸および0.5mg/mLのG418が補充されるダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)で培養した。
【0272】
抗HCV活性の測定
HCVレプリコン細胞における化合物の50%阻害濃度(EC50)の決定を下記の手順によって行った。第1日目に、5,000個のHCVレプリコン細胞を96ウエルプレートにおいてウエルあたり置床した。翌日、試験化合物を100倍の所望される最終試験濃度に100%DMSOにおいて可溶化した。その後、それぞれの化合物を9つの異なる濃度にまで(1:3で)連続希釈した。100%DMSOにおける化合物が、細胞培養培地において1:10で希釈することによって10%のDMSOに下げられる。化合物を細胞培養培地により10%DMSOに希釈し、これらを使用して、96ウエル形式においてHCVレプリコン細胞に与えた。最終的なDMSO濃度が1%であった。HCVレプリコン細胞を37℃で72時間インキュベーションした。72時間において、細胞が依然としてコンフルエンスに達していないとき、細胞を処理した。LUCシグナルを低下させる化合物がBright−Gloルシフェラーゼアッセイ(Promega、Madison、WI)によって求められる。パーセント阻害をコントロール細胞(非処理のHCVレプリコン)に対してそれぞれの化合物濃度について求めて、EC50を計算した。
【0273】
式(I)の様々な化合物がこのレプリコンアッセイにおいて活性である。例示的な化合物の抗ウイルス活性が表11に示される。表11において、‘A’は、EC50が1μM未満であることを示し、‘B’は、EC50が10μM未満であることを示し、‘C’は、EC50が100μM未満であることを示す。
表11
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0274】
実施例41
NS5B阻害アッセイ
NS5B570−Con1(Delta−21)の酵素活性をトリチウム化NMPの酸不溶性RNA産物への取り込みとして測定した。相補的IRES(cIRES)RNA配列をテンプレートとして使用した(これは、Con−1株のHCV(−)鎖RNAの3’末端に由来する377ヌクレオチドに対応し、21%のAde、23%のUra、28%のCytおよび28%のGuaの塩基含有量を有する)。cIRES RNAを、T7転写キット(Ambion,Inc.)を使用してインビトロ転写し、Qiagen RNeasy maxiキットを使用して精製した。HCVポリメラーゼ反応液は、50nMのNS5B570−Con1、50nMのcIRES RNA、約0.5μCiのトリチウム化NTP、1μMの競合する非放射性NTP、20mMのNaCl、40mMのTris−HCl(pH8.0)、4mMのジチオスレイトールおよび4mMのMgClを含有した。標準的反応液を、増大する濃度の阻害剤の存在下、37℃で2時間インキュベーションした。反応終了時に、RNAを10%TCAにより沈殿させ、酸不溶性RNA産物をサイズ排除96ウエルプレートでろ過した。プレートを洗浄した後、シンチレーション液を加え、放射能標識されたRNA産物を、Trilux Topcountシンチレーションカウンターを用いて標準的手順に従って検出した。酵素触媒される割合が50%低下した化合物濃度(IC50)を、データを非線形回帰(S字型)に合わせることによって計算した。IC50値を数回の独立した実験の平均から得た。IC50値が表12に示される。式(I)の様々な化合物がこのアッセイにおいて活性を示した。下記の表における‘A’の値は、IC50が1μM未満であることを示し、‘B’の値は、IC50が10μM未満であることを示し、‘C’の値は、IC50値が100μM未満であることを示す。
表12
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0275】
実施例42
肝細胞活性化アッセイ
置床されたヒト肝細胞をCellzDirectから購入した。試験品(化合物3a)をDMSOに5mMで溶解した30μLを、約150万個のヒト肝細胞を含有するそれぞれウエルのインキュベーション培地(3mL)に加えて、50uMの最終濃度にした。37℃で6時間のインキュベーションの後、培地を除き、細胞を500μLの冷たい0.9%NaCl/HOにより2回洗浄した。500μLの冷メタノール/HO(70/30)のアリコートをウエルに加えて、肝細胞を溶解した。細胞をウエルからこすり取り、内容物全量をEppendorfチューブに取り出した。−20℃での3時間を超える貯蔵の後、溶解物をRTに加温し、ボルテックス撹拌し、遠心分離した。上清をSpeed−Vacでエバポレーションし、サンプルを500μLの1mMリン酸アンモニウム/HOにより再構成した。20μLを試験品のα−チオトリホスファートの特異的検出のためにLC/MS/MSシステムに注入した(図1、パネルDを参照のこと)。Thermo HyPurity C18カラム(50×2.1mm、3uの粒子サイズ)を使用して、HPLC分離を達成した。移動相Aが、3mMギ酸アンモニウムと、HOにおける10mMジメチル−ヘキシルアミンとからなり、移動相Bが、3mMギ酸アンモニウムと、アセトニトリル/HO(50/50)における10mMジメチル−ヘキシルアミンとからなった。HPLC溶出が、0.22mL/分の流速で、増大する移動相Bでの直線グラジエントによって行われた。化合物5aおよび化合物5bが、負イオンMRMモードにより、Sciex API 3200によって検出された。
【0276】
図1において、パネルA、パネルB、パネルCおよびパネルDは下記のものを示す。パネルA、α−チオトリホスファート5aの合成サンプルのHPLCクロマトグラム(1mMリン酸アンモニウム/HOにおいて300nMで)。パネルB、α−チオトリホスファート5bの合成サンプルのHPLCクロマトグラム(1mMリン酸アンモニウム/HOにおいて300nMで)。パネルC、α−チオトリホスファートのジアステレオマー5aおよびジアステレオマー5bの合成サンプルの意図的に調製された1:1の混合物のHPLCクロマトグラム(それぞれのジアステレオマーが1mMリン酸アンモニウム/HOにおいて150nMで)。これは、化合物5aおよび化合物5bが識別され得ることを示す。パネルD、化合物3aのヒト肝細胞でのインキュベーションの後で形成されるα−チオトリホスファートジアステレオマーのHPLCクロマトグラム。パネルDによって例示されるように、化合物5bのみが形成される。
【0277】
実施例43
化合物の組合せ
併用試験
2つ以上の試験化合物を、安定なルシフェラーゼ(LUC)レポーターを有するHuh7細胞に含まれるHCV遺伝子型1bのHCVレプリコンを使用して相互の組合せで試験した。細胞を、10%の熱不活化ウシ胎児血清(FBS;Mediatech Inc.、Herndon、VA)、2mMのL−グルタミンおよび非必須アミノ酸(JRH Biosceinces)を含有するダルベッコ改変イーグル培地(DMEM;Mediatech Inc.、Herndon、VA)において標準的条件のもとで培養した。HCVレプリコン細胞を、10%のFBSを含むDMEMにおいてウエルあたり10細胞の密度で96ウエルプレートに置床した。翌日、培養培地を、コントロールとして化合物を含有しないDMEM、あるいは、2%のFBSおよび0.5%のDMSOの存在下で連続希釈された試験化合物を含有するDMEM、あるいは、化合物3bと、2%のFBSおよび0.5%のDMSOの存在下で連続希釈された1つまたは複数の試験化合物との組合せを含有するDMEMのいずれかにより置き換えた。細胞を、コントロールとしての化合物非含有、試験化合物、または、化合物の組合せと72時間インキュベーションした。試験化合物の組合せの直接的影響を、Bright−Gloルシフェラーゼアッセイ(Promega、Madison、WI)によって求められるように、ルシフェラーゼ(LUC)に基づくレポーターを使用して調べた。用量応答曲線を、個々の化合物、および、2つ以上の試験化合物の固定比率での組合せについて求めた。
【0278】
試験化合物組合せの影響を2つの別個の方法によって評価した。Loewe相加性モデルにおいて、実験によるレプリコンデータを、CalcuSyn(Biosoft、Ferguson、MO)、すなわち、ChouおよびTalalayの方法に基づくコンピュータープログラムを使用することによって分析した。このプログラムは実験データを使用して、併用指数(CI)の値を試験されたそれぞれの実験組合せについて計算する。1未満のCI値は相乗的作用を示し、1のCI値は相加的作用を示し、1を超えるCI値は拮抗的作用を示す。
【0279】
組合せの影響を評価するために利用された第2の方法では、MacSynergy IIと呼ばれるプログラムが使用された。MacSynergy IIソフトウエアがM.Prichard博士(ミシガン大学)によって快く提供された。このPrichardモデルは、2つ以上の阻害剤の格子状組合せを使用してレプリコンアッセイを行うことから生じる薬物相互作用の三次元的検討および相乗作用体積(synergy volume)(単位:μM%)の計算を可能にする。相乗作用の体積(正の体積)または拮抗作用の体積(負の体積)が、2つの薬物の濃度における変化あたりの相乗作用または拮抗作用の相対的な量を表す。相乗作用体積および拮抗作用体積がBliss独立性モデルに基づいて定義される。このモデルにおいて、−25未満の相乗作用体積が拮抗的相互作用を示し、−25〜25の範囲における体積が相加的挙動を示し、25〜100の範囲における体積が相乗的挙動を示し、100を超える体積が強い相乗的挙動を示す。インビトロでの相加的挙動、相乗的挙動および強い相乗的挙動を化合物の組合せについて明らかにすることは、化合物の当該組合せをインビボで感染患者に投与することについて治療的利益を予測することにおいて有益であり得る。
【0280】
様々な組合せについてのCIおよび相乗作用体積の結果が表13に提供される。
表13
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
さらに、上記は、明快さおよび理解のための例示および実施例としてやや詳しく記載されているが、数多くの様々な改変が、本開示の精神から逸脱することなく行われ得ることが当業者によって理解されるであろう。したがって、本明細書中に開示される形態は例示にすぎず、そして、本開示の範囲を限定するために意図されるのではなく、むしろ、本発明の真の範囲および精神に付随するすべての改変および変形もまた包含するために意図されることがはっきりと理解されなければならない。
図1A
[この文献は図面を表示できません]
図1B
[この文献は図面を表示できません]
図1C
[この文献は図面を表示できません]
図1D
[この文献は図面を表示できません]
図2
[この文献は図面を表示できません]
図3
[この文献は図面を表示できません]
図4
[この文献は図面を表示できません]
図5
[この文献は図面を表示できません]
図6
[この文献は図面を表示できません]
図7A
[この文献は図面を表示できません]
図7B
[この文献は図面を表示できません]
図7C
[この文献は図面を表示できません]
図7D
[この文献は図面を表示できません]
図7E
[この文献は図面を表示できません]
図7F
[この文献は図面を表示できません]
図7G
[この文献は図面を表示できません]
図7H
[この文献は図面を表示できません]
図7I
[この文献は図面を表示できません]
図8A
[この文献は図面を表示できません]
図8B
[この文献は図面を表示できません]
図8C
[この文献は図面を表示できません]
図8D
[この文献は図面を表示できません]
図8E
[この文献は図面を表示できません]
図8F
[この文献は図面を表示できません]
図8G
[この文献は図面を表示できません]
図8H
[この文献は図面を表示できません]
図8I
[この文献は図面を表示できません]
図9A
[この文献は図面を表示できません]
図9B
[この文献は図面を表示できません]
図10
[この文献は図面を表示できません]