【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態は、セキュリティ装置、ならびにセキュリティ装置を作製および使用するための方法に関する。
【0009】
本発明の一実施形態は、キャップとヘッドとを備える取り付けデバイスを備える、セキュリティ装置を対象とする。ヘッドは、(i)筐体と、(ii)筐体内にあり、キャップに係合するように構成されるゲート構造と、(iii)キャップに向かってゲート構造を付勢するように構成される付勢要素と、(iv)筐体の内部の係止構成要素と、を備える。
【0010】
本発明の別の実施形態は、携帯品とセキュリティ装置とを備えるシステムを対象とする。セキュリティ装置は、キャップとヘッドとを備える取り付けデバイスを備える。ヘッドは、(i)筐体と、(ii)筐体内にあり、キャップに係合するように構成されるゲート構造と、(iii)キャップに向かってゲート構造を付勢するように構成される付勢要素と、(iv)筐体の内部の係止構成要素と、を備える。
【0011】
本発明の別の実施形態は、携帯品と、携帯品に取り付けられる取り付けデバイスとを取得するステップと、取り付けデバイスにヘッドを取り付けるステップとを含む、方法を対象とする。ヘッドは、(i)筐体と、(ii)筐体内にあり、キャップに係合するように構成されるゲート構造と、(iii)キャップに向かってゲート構造を付勢するように構成される付勢要素と、(iv)筐体の内部の係止構成要素と、を備える。係止構成要素は、ヘッドが取り付けられた後、係止構成である。
【0012】
本発明の別の実施形態は、キャップとキャップ要素から延在する棒とを備えるキャップ要素と、中心穴を備える土台と、係合部材と、を備える、取り付けデバイスであって、棒は、土台の中心穴を通って延在し、係合部材に連結される、取り付けデバイスを対象とする。
【0013】
本発明の別の実施形態は、最大で8mmの最大横寸法(例えば、円筒の場合は直径、またはブロック形状の場合は幅)を有する土台(例えば、円筒を備える)を有する取り付けデバイスであって、土台は、端部(例えば、平坦な端部)を有し、係合部材は、土台の平坦な端部に取り付けられ、係合部材は、携帯品と係合するように構成される、取り付けデバイスを対象とする。いくつかの実施形態において、土台は、円筒、ブロック等の形態の場合がある。さらに、土台の端部は、平坦、不均一等の場合がある。
【0014】
本発明の別の実施形態は、携帯品を固定するための取り付けデバイスであって、取り付けデバイスは、円筒形状を備える土台を有し、土台は、固定要素を受容するように凹部を有し、係合部材は、ネジ式支柱を備える、取り付けデバイスを対象とする。
【0015】
本発明の別の実施形態は、携帯品と、携帯品に取り付けられる取り付けデバイスとを取得するステップであって、取り付けデバイスは、携帯品から延在する土台を備える、ステップと、単一動作によって取り付けデバイスにヘッドを取り付けるステップであって、ヘッドは、筐体と、筐体の内部の係止構成要素とを備え、さらに係止構成要素は、ヘッドが取り付けられた後、係止構成である、ステップとを含む方法を対象とする。
【0016】
本発明の別の実施形態は、筐体と筐体内に配置されるシャーシとを有する携帯品と、携帯品に取り付けられる取り付けデバイスとを備える、セキュリティシステムであって、取り付けデバイスが、筐体内の穴を通してシャーシに取り付けられる、セキュリティシステムを対象とする。
【0017】
本発明の別の実施形態は、筐体と、筐体に関連する固定要素と、筐体に関連する係止構成要素とを備える、取り付けデバイスと併用するための係止ヘッドであって、係止ヘッドは、固定要素を使用して、係止ヘッドの単一運動時に、取り付けデバイスに固定することが可能である、係止ヘッドを対象とする。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
セキュリティ装置であって、
土台を備える取り付けデバイスと、
(i)筐体と、(ii)該筐体内にあり、該土台に係合するように構成されるゲート構造と、(iii)該土台に向かって該ゲート構造を付勢するように構成される付勢要素と、(iv)該筐体の内部の係止構成要素とを備える、ヘッドと
を備える、セキュリティ装置。
(項目2)
前記ゲート構造は、第1のゲート構造であり、前記付勢要素は、第1の付勢要素であり、前記セキュリティ装置はさらに、第2のゲート構造と、第2の付勢要素とを備え、該第1および第2の付勢要素は、前記係止構成要素が係止構成状態であるときに、前記土台に向かって該第1および第2のゲート構造を付勢するように構成される、項目1に記載のセキュリティ装置。
(項目3)
前記ヘッドはさらに、前記筐体内にアクチュエータを備え、該アクチュエータは、前記土台から離れて前記ゲート構造を移動させるように構成される、項目1に記載のセキュリティ装置。
(項目4)
前記アクチュエータは、カムである、項目3に記載のセキュリティ装置。
(項目5)
前記取り付けデバイスは、前記土台に連結されるフックを備え、該取り付けデバイスは、約8mm×6mm×6mm未満の寸法を有する、項目1に記載のセキュリティ装置。
(項目6)
前記係止構成要素と連動するように構成されるキーをさらに備える、項目1に記載のセキュリティ装置。
(項目7)
前記付勢要素は、バネである、項目1に記載のセキュリティ装置。
(項目8)
手荷物と、
不動物体と、
該手荷物を該不動物体に固定する項目1に記載のセキュリティ装置と
を備える、セキュリティシステム。
(項目9)
前記手荷物は、ラップトップコンピュータである、項目8に記載のセキュリティシステム。
(項目10)
前記手荷物は、筐体を有する携帯用電子機器を備え、前記筐体は、開口部を備え、前記取り付けデバイスは、該開口部内に存在する、項目8に記載のセキュリティシステム。
(項目11)
前記手荷物は、シャーシを備え、前記取り付けデバイスは、該シャーシに取り付けられる、項目8に記載のセキュリティシステム。
(項目12)
前記シャーシは、非ネジ式スロットまたはネジ式セクションのいずれかを備え、前記取り付けデバイスは、該非ネジ式スロットまたは該ネジ式セクションに取り付けられる、項目11に記載のセキュリティシステム。
(項目13)
携帯品と、該携帯品に取り付けられる取り付けデバイスとを取得することであって、該取り付けデバイスは、該携帯品から延在する土台を備える、ことと、
ヘッドを該取り付けデバイスに取り付けることであって、該ヘッドは、(i)筐体と、(ii)該筐体内にあり、該土台に係合するように構成されるゲート構造と、(iii)該土台に向かって該ゲート構造を付勢するように構成される付勢要素と、(iv)該筐体の内部の係止構成要素とを備える、ことと
を含み、該係止構成要素は、該ヘッドが取り付けられた後、係止構成である、方法。
(項目14)
前記取り付けデバイスを前記携帯品に取り付けることをさらに含む、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記携帯品は、携帯用コンピュータである、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記ゲート構造は、第1のゲート構造であり、前記付勢要素は、第1の付勢要素であり、前記セキュリティ装置はさらに、第2のゲート構造と、第2の付勢要素とを備え、該第1および第2の付勢要素は、前記係止構成要素が係止構成であるときに、前記土台に向かって該第1および第2のゲート構造を付勢するように構成される、項目14に記載の方法。
(項目17)
前記ヘッドはさらに、前記筐体内にアクチュエータを備え、該アクチュエータは、前記土台から離れて前記ゲート構造を移動させるように構成される、項目14に記載の方法。(項目18)
前記付勢要素は、バネである、項目13に記載の方法。
(項目19)
前記取り付けデバイスは、前記土台に連結されるフックを備える、項目13に記載の方法。
(項目20)
取り付けデバイスであって、
キャップと、キャップ要素から延在する棒とを備える、キャップ要素と、
中心軸穴を備える環構造と、
係合部材であって、前記棒は、土台の前記中心軸穴を通って延在し、該係合部材に連結される、係合部材と
を備える、取り付けデバイス。
(項目21)
取り付けデバイスであって、
約8mmの最大横寸法を備える、土台と、
該土台に取り付けられる係合部材であって、携帯品と係合するように構成される、係合部材と
を備える、取り付けデバイス。
(項目22)
前記係合部材は、前記携帯品のシャーシの中のネジ穴と係合するように構成される、ネジ式支柱を備える、項目21に記載の取り付けデバイス。
(項目23)
前記係合部材は、前記携帯品の前記シャーシの中の開口部と係合するように構成される、カムを備える、項目21に記載の取り付けデバイス。
(項目24)
前記土台は、最大で約7.5mmの高さを有する、項目21に記載の取り付けデバイス。
(項目25)
項目21に記載の取り付けデバイスを使用する方法であって、
該取り付けデバイスに係止ヘッドを取り付けることを含み、該係止ヘッドは、該係止ヘッドが取り付けられた後、係止構成である、方法。
(項目26)
携帯品を固定する際に使用するための取り付けデバイスであって、
円筒を備える土台であって、固定要素を受容するように凹部を有する、土台と、
該土台に取り付けられる係合部材であって、ネジ式支柱を備える係合部材と
を備える、取り付けデバイス。
(項目27)
前記土台は、直径を有する円筒形状を備え、前記凹部は、該土台の直径全体に延在する、項目26に記載の取り付けデバイス。
(項目28)
前記土台は、実質的に平坦な端部と、該実質的に平坦な端部と反対側に実質的にテーパ端部とを備える、項目27に記載の取り付けデバイス。
(項目29)
前記土台の前記テーパ端部は、ソケットを含み、該ソケットは、外部回転構造を受容するように構成される、項目28に記載の取り付けデバイス。
(項目30)
前記土台の前記テーパ端部は、円滑表面を備える、項目28に記載の取り付けデバイス。
(項目31)
前記土台は、環構造と、キャップ構造とを備え、さらに、前記凹部は、該環構造と該キャップ構造との間に位置する、項目27に記載の取り付けデバイス。
(項目32)
前記ヘッドは、約6〜10mmの直径を有する、項目26に記載の取り付けデバイス。(項目33)
項目26に記載の取り付けデバイスを使用する方法であって、
該取り付けデバイスに係止ヘッドを取り付けることであって、該係止ヘッドは、該係止ヘッドが取り付けられた後、係止構成である、ことを含む方法。
(項目34)
方法であって、
携帯品と、該携帯品に取り付けられる取り付けデバイスとを取得することであって、該携帯品から延在する土台を備える、ことと、
単一動作によって、該取り付けデバイスにヘッドを取り付けることと
を含み、該ヘッドは、筐体と、該筐体の内部に係止構成要素とを備え、さらに、該係止構成要素は、該ヘッドが取り付けられた後、係止構成である、方法。
(項目35)
前記係止構成要素が係止構成であるように、前記ヘッドを前記取り付けデバイスに取り付けることは、キーを使用することなく、該ヘッドを取り付けることを含む、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記ヘッドは、前記係止構成要素が前記係止構成であることを示すように音を発する、項目34に記載の方法。
(項目37)
前記単一動作は、前記ヘッドを前記土台に向かって滑動させる単一線形動作を含む、項目34に記載の方法。
(項目38)
前記携帯品を取得する前に、前記取り付けデバイスを前記携帯品に固定することをさらに含む、項目34に記載の方法。
(項目39)
前記取り付けデバイスを固定することは、前記土台に取り付けられたネジ式支柱が前記携帯品の前記筐体の中のネジ穴と螺合可能に係合されるように、前記土台を回転させることを含む、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記取り付けデバイスを固定することは、
前記土台の係合部材を前記携帯品の前記筐体の開口部へ挿入することと、
前記取り付けデバイスの中の連結要素を締め付けることと
を含む、項目38に記載の方法。
(項目41)
セキュリティシステムであって、
筐体と、該筐体内に配置されるシャーシとを有する、携帯品と、
該携帯品に取り付けられる取り付けデバイスであって、該取り付けデバイスは、該筐体の穴を通って該シャーシに取り付けられる、該取り付けデバイスと
を備える、セキュリティシステム。
(項目42)
前記取り付けデバイスは、前記筐体の縁を越えて延在しない、項目41に記載のセキュリティシステム。
(項目43)
前記取り付けデバイスは、前記筐体の縁を最大で3mm越えて延在する、項目41に記載のセキュリティシステム。
(項目44)
前記セキュリティシステムは、
前記筐体の中にあり、前記穴を包囲する空洞をさらに備え、前記取り付けデバイスは、該空洞内に配置される、項目41に記載のセキュリティシステム。
(項目45)
前記穴は、前記シャーシの一部を露出する、項目41に記載のセキュリティシステム。(項目46)
前記取り付けデバイスは、前記シャーシのネジ穴と螺合可能に係合するネジ式支柱を備える、項目41に記載のセキュリティシステム。
(項目47)
前記穴は、前記シャーシの前記ネジ穴と整合されるネジ穴を備える、項目46に記載のセキュリティシステム。
(項目48)
前記穴は、前記シャーシの前記ネジ穴と整合される非ネジ穴を備える、項目46に記載のセキュリティシステム。
(項目49)
項目41に記載のセキュリティシステムを固定する方法であって、
前記取り付けデバイスに係止ヘッドを取り付けることを含み、該係止ヘッドは、該係止ヘッドが取り付けられた後、係止構成である、方法。
(項目50)
取り付けデバイスと併用するための係止ヘッドであって、
筐体と、
該筐体と関連付けられる固定要素と、
該筐体と関連付けられる係止構成要素であって、該係止ヘッドは、該固定要素を使用して、該係止ヘッドの単一運動時に、該取り付けデバイスに固定することが可能である、係止構成要素と
を備える、係止ヘッド。
(項目51)
前記固定要素は、前記係合器具と係合するための凹部を備える、項目50に記載の係止ヘッド。
(項目52)
前記係止ヘッドの前記単一運動は、単一線形動作を含む、項目50に記載の係止ヘッド。
【0018】
本発明のこれらおよび他の実施形態は、以下に詳細を記述する。