特許第6012678号(P6012678)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6012678
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】レンズモジュール
(51)【国際特許分類】
   G02B 7/02 20060101AFI20161011BHJP
【FI】
   G02B7/02 B
【請求項の数】7
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-172879(P2014-172879)
(22)【出願日】2014年8月27日
(65)【公開番号】特開2015-132801(P2015-132801A)
(43)【公開日】2015年7月23日
【審査請求日】2014年8月28日
(31)【優先権主張番号】201420018918.4
(32)【優先日】2014年1月13日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511027518
【氏名又は名称】エーエーシーアコースティックテクノロジーズ(シンセン)カンパニーリミテッド
【氏名又は名称原語表記】AAC Acoustic Technologies(Shenzhen)Co.,Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】110001553
【氏名又は名称】アセンド特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】言俊傑
(72)【発明者】
【氏名】韋傳冬
(72)【発明者】
【氏名】房春▲環▼
(72)【発明者】
【氏名】張磊
【審査官】 登丸 久寿
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭59−177506(JP,A)
【文献】 特公平03−074366(JP,B2)
【文献】 特開2012−208279(JP,A)
【文献】 特開2002−286987(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズチューブと、前記レンズチューブ内に設置されるとともに前記レンズチューブに接続されるレンズ群とを備えるレンズモジュールであり、前記レンズチューブは、複数の筒壁と、複数の前記筒壁によって囲まれて形成されている収容空間とを有し、前記レンズ群は、前記収容空間に位置し且つ前記筒壁に接続される第1のレンズと、前記第1のレンズの下に位置し且つ前記第1のレンズに接続される第2のレンズとを備えるレンズモジュールにおいて、
前記筒壁は、光通過孔が開設された第1の筒壁と、前記第1の筒壁から曲がって延伸する第2の筒壁とを含み、前記第2の筒壁における前記収容空間に向ける表面は、第1の当接面と、前記光通過孔中心を遠ざける方向に沿って前記第1の当接面から曲がって延伸する延伸面と、前記延伸面から曲がって延伸する第2の当接面とを含み、
前記第1のレンズは、第1の表面と、前記第1の表面に背向する第2の表面と、前記第1の表面と第2の表面とを接続する側面とを備え、前記第2の表面は、順次に接続されている、第2の平面と、前記第1のレンズの光軸を中心として環状に分布する第1の円弧面とを含み、前記側面は、前記第1の当接面に当接され、
前記第2のレンズは、上表面と、前記上表面に背向する下表面と、前記上表面と下表面とを接続する接続面とを備え、前記上表面は、順次に接続されている、前記第2の平面に当接される第1の積載面と、前記第1の円弧面に当接される第2の円弧面とを含み、前記接続面は、前記第2の当接面に当接され、
前記第2の表面は、前記第2の平面と前記第1の円弧面とのみで前記上表面に当接しており、
前記上表面は、前記第1の積載面と前記第2の円弧面とのみで前記第2の表面に当接しており、
前記第2の円弧面が前記第1の円弧面に当接されること、及び前記接続面が前記第2の当接面に当接されることにより、前記第2のレンズ及び前記第1のレンズの光軸は共通することになり、前記側面が前記第1の当接面に当接されることにより、前記光通過孔の中心は前記光軸に位置し、
前記第2の表面は、順次に接続されている、前記第1の円弧面に接続される第3の平面と、第2の光学面とをさらに含み、
前記上表面は、順次に接続されている、前記第2の円弧面に接続される第2の積載面と、前記第2の積載面から曲がって延伸する過渡面と、第3の積載面と、第3の光学面とをさらに含むことを特徴とするレンズモジュール。
【請求項2】
前記第1の表面は、前記第1の筒壁における前記収容空間に向ける表面に当接される第1の平面と、前記第1の平面に接続される第1の光学面とを含むことを特徴とする請求項1記載のレンズモジュール。
【請求項3】
前記第1の平面は、前記第1のレンズの光軸に垂直であることを特徴とする請求項2記載のレンズモジュール。
【請求項4】
前記第2の平面と第3の平面のいずれも前記第1のレンズの光軸に垂直であることを特徴とする請求項記載のレンズモジュール。
【請求項5】
前記第1の積載面、第2の積載面及び第3の積載面のいずれも前記第2のレンズの光軸に垂直であることを特徴とする請求項記載のレンズモジュール。
【請求項6】
前記第3の平面は、前記第2の積載面及び第3の積載面と所定の距離を置いて設置され、前記第2の光学面は、前記第3の光学面と所定の距離を置いて設置されることを特徴とする請求項記載のレンズモジュール。
【請求項7】
レンズチューブと、前記レンズチューブ内に設置されると共に前記レンズチューブに接続されるレンズ群とを備えるレンズモジュールであり、前記レンズチューブは、複数の筒壁と、複数の前記筒壁によって囲まれて形成されている収容空間とを有し、前記レンズ群は、前記収容空間に位置し且つ前記筒壁に接続される第1のレンズと、前記第1のレンズの下に位置し且つ前記第1のレンズに接続される第2のレンズとを備えるレンズモジュールにおいて、
前記筒壁は、光通過孔が開設された第1の筒壁と、前記第1の筒壁から曲がって延伸する第2の筒壁とを含み、前記第2の筒壁における前記収容空間に向ける表面は、第1の当接面と、前記光通過孔中心を遠ざける方向に沿って前記第1の当接面から曲がって延伸する延伸面と、前記延伸面から曲がって延伸する第2の当接面とを含み、
前記第1のレンズは、第1の表面と、前記第1の表面に背向する第2の表面と、前記第1の表面と第2の表面とを接続する側面とを備え、前記第2の表面は、順次に接続されている、第2の平面と、前記第1のレンズの光軸を中心として環状に分布する第1の円弧面とを含み、前記側面は、前記第1の当接面に当接され、前記側面が前記第1の当接面に当接されることにより当該レンズモジュールは第1の整合精度を有することになり、
前記第2のレンズは、上表面と、前記上表面に背向する下表面と、前記上表面と下表面とを接続する接続面とを備え、前記上表面は、順次に接続されている、前記第2の平面に当接される第1の積載面と、前記第1の円弧面に当接される第2の円弧面とを含み、前記接続面は、前記第2の当接面に当接され、前記第2の円弧面が前記第1の円弧面に当接されること、及び前記接続面が前記第2の当接面に当接されることにより、当該レンズモジュールは第2の整合精度を有することになり、
前記第2の整合精度によって、前記第2のレンズ及び前記第1のレンズの光軸が共通することになり、前記第1の整合精度によって、前記光通過孔の中心が前記光軸に位置し、
前記第2の表面は、前記第2の平面と前記第1の円弧面とのみで前記上表面に当接しており、
前記上表面は、前記第1の積載面と前記第2の円弧面とのみで前記第2の表面に当接しており、
前記第2の表面は、順次に接続されている、前記第1の円弧面に接続される第3の平面と、第2の光学面とをさらに含み、
前記上表面は、順次に接続されている、前記第2の円弧面に接続される第2の積載面と、前記第2の積載面から曲がって延伸する過渡面と、第3の積載面と、第3の光学面とをさらに含むことを特徴とするレンズモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展に伴い、電子設備のインテリジェント化が徐々に発展されており、デジタルカメラ以外には、携帯式の電子設備、例えばタブレットパソコン、携帯電話などもレンズモジュールが配備されている。人々の使用要望にかなうように、レンズモジュールによって撮影したものの画像品質にも高い要求がさらに求められている。撮影したものの画像品質は主にレンズモジュール内における各レンズの光軸の同軸度に関係する。
【0003】
関連技術では、レンズモジュールは、光透過孔が開設されたレンズチューブとレンズチューブ内に設置されるレンズ群を備え、レンズ群には少なくとも二枚の光学レンズが含まれ、光透過孔の幾何学中心を通過した直線及びこれらの光学レンズの光軸は重合されるべき、即ち、高い同軸度を有するべきである。また、各光学レンズの間の相互接続も高い安定性を有するべきである。しかし、生産製造の過程において、光学レンズの間の偏心は比較的に敏感であるため、高い同軸度及び安定性を保証することが困難である。
【0004】
そのため、新規レンズモジュールを提供することが必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、同軸度及び安定性が高いレンズモジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の技術の方案は以下である。本発明は、レンズチューブと、前記レンズチューブ内に設置されると共に前記レンズチューブに接続されるレンズ群とを備えるレンズモジュールであり、前記レンズチューブは、複数の筒壁と、複数の前記筒壁によって囲まれて形成されている収容空間とを有し、前記レンズ群は、前記収容空間に位置し且つ前記筒壁に接続される第1のレンズと、前記第1のレンズの下に位置し且つ前記第1のレンズに接続される第2のレンズとを備えるレンズモジュールにおいて、
前記筒壁は、光通過孔が開設された第1の筒壁と、前記第1の筒壁から曲がって延伸する第2の筒壁とを含み、前記第2の筒壁における前記収容空間に向ける表面は、第1の当接面と、前記光通過孔中心を遠ざける方向に沿って前記第1の当接面から曲がって延伸する延伸面と、前記延伸面から曲がって延伸する第2の当接面とを含み、
前記第1のレンズは、第1の表面と、前記第1の表面に背向する第2の表面と、前記第1の表面と第2の表面とを接続する側面とを備え、前記第2の表面は、順次に接続されている、第2の平面と、前記第1のレンズの光軸を中心として環状に分布する第1の円弧面とを含み、前記側面は、前記第1の当接面に当接され、
前記第2のレンズは、上表面と、前記上表面に背向する下表面と、前記上表面と下表面とを接続する接続面とを備え、前記上表面は、順次に接続されている、前記第2の平面に当接される第1の積載面と、前記第1の円弧面に当接される第2の円弧面とを含み、前記接続面は、前記第2の当接面に当接され、
前記第2の表面は、前記第2の平面と前記第1の円弧面とのみで前記上表面に当接しており、
前記上表面は、前記第1の積載面と前記第2の円弧面とのみで前記第2の表面に当接しており、
前記第2の円弧面が前記第1の円弧面に当接されること、及び前記接続面が前記第2の当接面に当接されることにより、前記第2のレンズ及び前記第1のレンズの光軸が共通することになり、前記側面が前記第1の当接面に当接されることにより、前記光通過孔の中心が前記光軸に位置し、
前記第2の表面は、順次に接続されている、前記第1の円弧面に接続される第3の平面と、第2の光学面とをさらに含み、
前記上表面は、順次に接続されている、前記第2の円弧面に接続される第2の積載面と、前記第2の積載面から曲がって延伸する過渡面と、第3の積載面と、第3の光学面とをさらに含む
【0007】
前記第1の表面は、前記第1の筒壁における前記収容空間に向ける表面に当接される第1の平面と、前記第1の平面に接続される第1の光学面とを含むことが好ましい。
【0008】
前記第1の平面は、前記第1のレンズの光軸に垂直であることが好ましい。
【0009】
前記第2の表面は、順次に接続されている、前記第1の円弧面に接続される第3の平面と、第2の光学面とをさらに含むことが好ましい。
【0010】
前記第2の平面と第3の平面とのいずれも前記第1のレンズの光軸に垂直することが好ましい。
【0011】
前記上表面は、順次に接続されている、前記第2の円弧面に接続される第2の積載面と、前記第2の積載面から曲がって延伸する過渡面と、第3の積載面と、第3の光学面とをさらに含むことが好ましい。
【0012】
前記第1の積載面、第2の積載面及び第3の積載面のいずれも前記第2のレンズの光軸に垂直することが好ましい。
【0013】
前記第3の平面は、前記第2の積載面及び第3の積載面と所定の距離を置いて設置され、前記第2の光学面は、前記第3の光学面と所定の距離を置いて設置されることが好ましい。
【0014】
本発明によるもう一つの技術的手段は以下である。レンズチューブと、前記レンズチューブ内に設置されると共に前記レンズチューブに接続されるレンズ群とを備えるレンズモジュールであり、前記レンズチューブは、複数の筒壁と、複数の前記筒壁によって囲まれて形成されている収容空間とを有し、前記レンズ群は、前記収容空間に位置し且つ前記筒壁に接続される第1のレンズと、前記第1のレンズの下に位置し且つ前記第1のレンズに接続される第2のレンズとを備えるレンズモジュールにおいて、
前記筒壁は、光通過孔が開設された第1の筒壁と、前記第1の筒壁から曲がって延伸する第2の筒壁とを含み、前記第2の筒壁における前記収容空間に向ける表面は、第1の当接面と、前記光通過孔中心を遠ざける方向に沿って前記第1の当接面から曲がって延伸する延伸面と、前記延伸面から曲がって延伸する第2の当接面とを含み、
前記第1のレンズは、第1の表面と、前記第1の表面に背向する第2の表面と、前記第1の表面と第2の表面とを接続する側面とを備え、前記第2の表面は、順次に接続されている、第2の平面と、前記第1のレンズの光軸を中心として環状に分布する第1の円弧面とを含み、前記側面は、前記第1の当接面に当接され、前記側面が前記第1の当接面に当接されることにより当該レンズモジュールは第1の整合精度を有することになり、
前記第2のレンズは、上表面と、前記上表面に背向する下表面と、前記上表面と下表面とを接続する接続面とを備え、前記上表面は、順次に接続されている、前記第2の平面に当接される第1の積載面と、前記第1の円弧面に当接される第2の円弧面とを含み、前記接続面は、前記第2の当接面に当接されており、前記第2の円弧面が前記第1の円弧面に当接されること、及び前記接続面は前記第2の当接面に当接されることにより、当該レンズモジュールは第2の整合精度を有することになり、
前記第2の整合精度によって前記第2のレンズ及び前記第1のレンズの光軸が共通することになり、前記第1の整合精度によって前記光通過孔の中心は前記光軸に位置し、
前記第2の表面は、前記第2の平面と前記第1の円弧面とのみで前記上表面に当接しており、
前記上表面は、前記第1の積載面と前記第2の円弧面とのみで前記第2の表面に当接しており、
前記第2の表面は、順次に接続されている、前記第1の円弧面に接続される第3の平面と、第2の光学面とをさらに含み、
前記上表面は、順次に接続されている、前記第2の円弧面に接続される第2の積載面と、前記第2の積載面から曲がって延伸する過渡面と、第3の積載面と、第3の光学面とをさらに含む
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、有益効果は以下である。第1の平面が第1の筒壁における収容空間に向ける表面に当接されること、及び側面が第1の当接面に当接されることにより、第1のレンズと光通過孔との同心度が保証でき、第1の円弧面は第2の円弧面に当接されることにより、第1のレンズと第2のレンズとの同軸度が保証でき、且つ接続面が第2の当接面に当接されることにより、レンズ群の構成の安定性はより高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明によるレンズモジュールの構成を示す概略図である。
図2】本発明によるレンズモジュールにおけるレンズチューブの構成を示す概略図である。
図3】本発明によるレンズモジュールにおける第1のレンズの構成を示す概略図である。
図4】本発明によるレンズモジュールにおける第2のレンズの構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明について図面及び実施形態を参照しながらさらに説明する。
【0018】
図1に示されるように、レンズモジュール100は、レンズチューブ101と、レンズチューブ101内に設けられるとともにレンズチューブ101に接続されるレンズ群103とを備える。
【0019】
レンズチューブ101は、第1の筒壁101Aと、第1の筒壁101Aから曲がって延伸する第2の筒壁101Bとを備える。第1の筒壁101Aと第2の筒壁101Bの両方によって囲むことで収容空間102が形成され、第1の筒壁101Aの中央には、光通過孔101Cが開設されている。図2に示されるように、第2の筒壁101Bにおける収容空間102に向ける表面は、第1の当接面101Dと、光通過孔101Cの中心を遠ざける方向に沿って第1の当接面101Dから曲がって延伸する延伸面101Eと、延伸面101Eから曲がって延伸する第2の当接面101Fとを含む。
【0020】
レンズ群103は、第1のレンズ104と、第1のレンズ104に接続される第2のレンズ105とを含む。
【0021】
図3に示されるように、第1のレンズ104は、第1の表面104Aと、第1の表面104Aに背向する第2の表面104Bと、第1の表面104Aと第2の表面104Bとを接続する側面104Cとを備える。なお、第1の表面104Aは、順次に接続されている第1の平面107と、第1の光学面108とを含む。なお、第1の光学面108は円弧面であり、第1の平面107は、第1の筒壁101Aにおける収容空間102に向ける表面に当接され、且つ第1の平面107は光軸106に垂直となるように構成される。側面104Cは、第1の当接面101Dに当接される。
【0022】
第2の表面104Bは、順次に接続されている第2の平面109と、第1のレンズ104の光軸106を中心として環状に分布する第1の円弧面110と、第3の平面111と、第2の光学面112とを含む。なお、第2の平面109と第3の平面111とのいずれも第1のレンズ104の光軸106に垂直となるように構成される。
【0023】
図4に示されるように、第2のレンズ105は、上表面105Aと、上表面105Aに背向する下表面105Bと、上表面105Aと下表面105Bとを接続する接続面105Cとを備える。なお、上表面105Aは、順次に接続されている第1の積載面113と、第1の円弧面110に当接される第2の円弧面114、第2の積載面115、第2の積載面115から曲がって延伸する過渡面116と、第3の積載面117と、第3の光学面118とを含む。なお、第3の光学面118は円弧面であり、接続面105Cは第2の当接面101Fに当接され、第1の積載面113は、第2の平面109に当接され、第2のレンズ105の第2の円弧面114は、第1のレンズ104の第1の円弧面110に当接され、第1の積載面113と、第2の積載面115と、第3の積載面117とのいずれも光軸106に垂直であり、過渡面116は、光軸106に平行するように構成される。第2の表面104Bは、第2の平面109と第1の円弧面110とのみで、上表面105Aに当接しており、上表面105Aは、第1の積載面113と第2の円弧面114とのみで第2の表面104Bに当接している。第2のレンズ105の第2の円弧面114は、第1のレンズ104の第1の円弧面110に当接されることにより、第2のレンズ105と第1のレンズ104との同軸度が保証でき、つまり、第1のレンズ104と第2のレンズ105との光軸が共通することが保証できる。
【0024】
第3の平面111は、第2の積載面115及び第3の積載面117と所定の距離を置いて設置され、第3の光学面118は、第2の光学面112と所定の距離を置いて設置される。第3の平面111と第2の積載面115及び第3の積載面117とが所定の距離を隔てられる理由は、光遮断シートを載せるためであり、また、第1のレンズ104と第2のレンズ105との間の空気間隔が上記二種類の当接構成によって確定されることが保証できるためでもある。また、光遮断シートの厚さ公差は第1のレンズ104と第2のレンズ105との間の空気間隔に影響を与えない。
【0025】
第1のレンズ104と第2のレンズ105は、第1の円弧面110と第2の円弧面114との当接によって、第1のレンズ104と第2のレンズ105とが共通の光軸を有するようになることが保証できる。そして、レンズ群103は、第1のレンズ104の側面104Cと第2の筒壁101Bにおける収容空間102に向ける表面との当接によって、光通過孔101Cの中心が光軸106に位置するようになることが保証でき、レンズチューブとレンズ群との同軸度が保証し難い問題が克服できる。
【0026】
本発明のもう一つの具体的な実施例において、レンズモジュールのそれぞれの構成部分及びその構成と機能は、いずれも上記の実施例と同様であり、当該実施例において、第1のレンズの側面は第1の当接面に当接されることにより当該レンズモジュールは第1の整合精度を有するようになり、第2のレンズが有する第2の円弧面が第1のレンズが有する第1の円弧面に当接されること、及び、接続面が第2の当接面に当接されることにより、当該レンズモジュールは第2の整合精度を有することになる。第2の整合精度により、第1のレンズ及び第2のレンズの光軸が共通することが保証され、第1の整合精度により光通過孔の中心が第1のレンズと第2のレンズとの共通の光軸に位置することが保証できる。よって、レンズチューブとレンズ群との同軸度が保証し難い問題が克服できる。
【0027】
以上に記述されたのは、本発明の実施形態に過ぎなく、当業者にとっては、本発明の設計主旨を超えない限り、さらに変更することができ、これらの変更も本発明の保護範囲に含まれると理解されるべきであろう。
図1
図2
図3
図4