特許第6012825号(P6012825)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6012825ネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法、システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6012825
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】ネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法、システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20161011BHJP
【FI】
   G06Q30/02 320
【請求項の数】10
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-160087(P2015-160087)
(22)【出願日】2015年8月14日
(62)【分割の表示】特願2013-138463(P2013-138463)の分割
【原出願日】2010年3月2日
(65)【公開番号】特開2015-228250(P2015-228250A)
(43)【公開日】2015年12月17日
【審査請求日】2015年8月14日
(31)【優先権主張番号】10-2009-0017667
(32)【優先日】2009年3月2日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】511211254
【氏名又は名称】イーベイ コリア シーオー.,エルティーディー.
(74)【代理人】
【識別番号】100106851
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 泰久
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】ク,ユング バエ
【審査官】 塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−329138(JP,A)
【文献】 特開2001−034667(JP,A)
【文献】 特開2008−033649(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2001/0029464(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法において、
(a)サーバーが、第1エンティティーを販売者にして電子クーポンと関連する、購買者の第1締結情報を生成する段階と、
(b)前記サーバーが、購買者端末が前記第1エンティティーの前記電子クーポンを使用後、第2エンティティーを販売者にして、前記第1エンティティーを購買者にして前記第1締結情報と関連する第2締結情報を生成する段階と、
を備え、
前記第1締結情報は第1締結識別子を含んでおり、前記第2締結情報は第2締結識別子を含んでいることを特徴とするネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法。
【請求項2】
前記第1締結識別子は第1番号を含んでおり、前記第2締結識別子は第2番号を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法。
【請求項3】
前記第1エンティティーは電子クーポンサービス提供者を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法。
【請求項4】
前記第2エンティティーは電子クーポン使用先を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法。
【請求項5】
前記サーバーは、あらかじめ定められた時間間隔で前記電子クーポンの有効期間が満了したか否かをチェックする段階をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法。
【請求項6】
電子クーポンの有効期間が満了したとの決定に基づいて、前記第1エンティティーを販売者及び購買者の両者とし、前記第1エンティティーは、前記第1エンティティーとの間に契約締結が行われる形態で処理され、前記サーバー内部で精算が行われることを特徴とする請求項5に記載のネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法。
【請求項7】
システムにおいて、
第1エンティティーを販売者にして電子クーポンと関連する、購買者の第1締結情報を生成し、且つ、
購買者端末が前記第1エンティティーの前記電子クーポンを使用後、第2エンティティーを販売者にして、前記第1エンティティーを購買者にして前記第1締結情報と関連する第2締結情報を生成する、
ように構成されたサーバーを備え、
前記第1締結情報は第1締結識別子を含んでおり、前記第2締結情報は第2締結識別子を含んでいることを特徴とするシステム。
【請求項8】
前記第1締結識別子は第1番号を含んでおり、前記第2締結識別子は第2番号を含んでいることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1エンティティーは電子クーポンサービス提供者を含んでいることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記第2エンティティーは電子クーポン使用先を含んでいることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法に関し、より詳細には、電子クーポン販売時及び電子クーポン使用時に各々異なる締結番号を生成し、電子クーポン使用時の締結番号は、電子クーポン販売時の締結番号と連動させる電子クーポンサービス提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、インターネットの飛躍的な発展に伴い、オンライン上で物品を購買する電子商取引の比重がますます増加している。このような電子商取引は、生活用品、家廷用品、電子製品などを含めて多様な商品領域にまで拡大されている。
【0003】
電子商取引は、通信ネットワークの発達に伴い、大きく発展して来たが、なによりも販売者と購買者が伝統的な商取引システムでは得られなかった他の利益を享受することができるという面も少なからず作用している。
【0004】
すなわち、販売者は、売場と物品保管のための別途の大型倉庫を具備しなくてもよいので、その分、施設資金が節約され、これを製品価格に反映することができる一方、購買者の立場では、煩わしく売場を訪問することなく、便利にショッピングすることができると共に、品物をさらに安い価格で購買することができるという長所がある。
【0005】
なお、電子商取引業界において新たに浮かび上がる分野が電子クーポン発行関連サービスである。クーポンは、商品の販売を促進させるか、または商品及び商号を広告するために製作されるものであって、所定の商品を購買した人が再び購買する場合、その商品に対して所定の金額だけ割引が適用されるようにする割引券、商品引換券、景品引換券などを総称する。電子商取引においてクーポンを使用した技術として、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6などが開示されている。
【0006】
しかし、このような電子クーポンは、まだ広く活性化されていないのが実情である。電子クーポンが活性化されなかった理由は、さまざまなものがあるが、電子クーポンの販売と電子クーポンの使用時など電子クーポンサービス提供方式が複雑なことも1つの問題点である。
【0007】
特に、商品やサービスを販売するショッピングモールの場合、電子クーポンを活用しようとする試みはあったが、既存のインターネットショッピングモールシステムを大幅に変更しなければならないという問題点があり、電子クーポンサービスを提供することが容易でないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国特許登録第837074号
【特許文献2】韓国特許登録第749192号
【特許文献3】韓国特許登録第594491号
【特許文献4】韓国特許登録第779020号
【特許文献5】韓国特許登録第840422号
【特許文献6】韓国特許登録第479726号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、前述のような問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、電子クーポンサービスを提供する一層便利な方式を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、一般ショッピングモールサーバーで商品などを販売することと同一の方式を電子クーポンサービス提供に導入することによって、電子クーポンサービスを一層便利に適用して利用することかできるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の一態様は、ネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法において、(a)電子クーポンサービス提供サーバーに登録された電子クーポン商品を購買者端末を通じて購買要請する段階と、(b)前記電子クーポンサービス提供サーバーが、電子クーポンサービス提供者を販売者にして、購買者の第1締結番号を含む第1締結情報を生成する段階と、(c)前記電子クーポンが使用された場合、前記電子クーポンサービス提供サーバーが、電子クーポン使用先を販売者にして、そして電子クーポンサービス提供者を購買者にして、第2締結番号を含む第2締結情報を生成する段階であって、前記第2締結情報には前記第1締結番号が含まれる段階とを備えることを特徴とするネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法を提供する。
【0012】
電子クーポンサービス提供サーバーは、インターネットウェブショッピングモール機能を一緒に行うことが好ましい。
【0013】
好ましくは、電子クーポンサービス提供サーバーは、あらかじめ定められた時間間隔で電子クーポンの有効期間が満了した否かをチェックする段階をさらに備えることができ、有効期間満了チェックにおいて、有効期間が満了した電子クーポンの場合は、電子クーポンサービス提供サーバーを販売者及び購買者にして電子クーポンサービス提供サーバー内部で精算が行われるように構成する。
【0014】
なお、第1締結情報には、第1締結番号、クーポン番号、販売者ID、購買者ID、及び締結金額情報が含まれ、第2締結情報には、第1締結番号、第2締結番号、クーポン番号、販売者ID、購買者ID、締結金額、及び精算率が含まれることが好ましい。
【0015】
また、前記(c)段階で、前記電子クーポンが使用された場合は、購買者に露出しない商品に対する購買として取り扱うもので具現されることができる。一般的な商品またはサービスの場合は、購買者が商品またはサービスを選択して購買する形式を取るので、購買者に商品が露出するように具現されるが、電子クーポンを使用して関連処理を行う段階は、商品またはサービス購買と同一の締結件として処理することが可能であるが、これらの商品が露出しない方式を選択することが好ましい。
【0016】
なお、前記(b)段階で、決済された電子クーポン商品に対しては、配送関連手続は、自動で「配送中」に設定され、前記(c)段階で、使用された電子クーポンに対しては、配送関連手続は、自動で「配送完了」に設定されるようにすれば、電子クーポンを使用して関連処理を行う段階は、商品またはサービス購買と同一の締結方式で処理することができる。
【0017】
本発明の他の態様は、ネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法において、(a)電子クーポンサービス提供サーバーに登録された電子クーポン商品を購買者端末を通じて購買要請する段階と、(b)前記電子クーポンサービス提供サーバーが、電子クーポンサービス提供者を販売者にして、購買者の締結情報を生成する段階と、(c)前記電子クーポンが使用された場合、前記電子クーポンサービス提供サーバーが、電子クーポン使用先を販売者にして、そして電子クーポンサービス提供者を購買者にして、締結情報を生成する段階とを備えることを特徴とするネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法を提供する。
【0018】
本発明のさらに他の態様は、前述したようなネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法をコンピュータで実行させることができるプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、一般ショッピングモールサーバーで商品などを販売することと同一の方式を電子クーポンサービス提供に導入することによって、電子クーポンサービスを一層便利に適用して利用することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施例によってネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービスを提供するための全体的なブロック構成図である。
図2】本発明の実施例によってネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供において購買者端末を通じて電子クーポンを購買する方法を説明した流れ図で ある。
図3】本発明の実施例によってネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供において電子クーポンを使用する方法を説明した流れ図である。
図4】本発明の実施例によってネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供において電子クーポンの有効期間満了をチェックする方法を説明した流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。しかし、次に例示する本発明の実施例は、様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲が下記に説明する実施例に限定されるものではない。本発明の実施例は、この技術分野における通常の知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。
【0022】
図1は、本発明の実施例によってネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービスを提供するための全体的なブロック構成図である。
【0023】
図1を参照すれば、本発明の一実施例による全体的なシステムは、購買者端末100、販売者端末200、電子クーポンサービス提供サーバー300、購買者情報DB320、販売者情報DB 330、商品情報DB 340、及びクーポン管理情報DB 350などを含む。
【0024】
ここで、少なくとも1つの購買者端末100及び販売者端末200は、ネットワーク400を通じて電子クーポンサービス提供サーバー300と接続されている。
【0025】
なお、電子クーポンサービス提供サーバー300は、インターネットウェブショッピングモール機能を一緒に行うことが好ましいが、必ずしもこれに限定されない。但し、実施例の説明においては、電子クーポンサービス提供サーバー300が電子クーポンサービス提供とウェブショッピングモール機能を同時に行うもので具現した場合として説明する。
【0026】
ネットワーク400は、有線または無線インターネットであることができ、その他、有線公衆網、無線移動通信網、または携帯インターネットなどと統合されたコア網であることもでき、TCP/IPプロトコル及びその上位階層に存在する様々なサービス、すなわちHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、Telnet、FTP(File Transfer Protocol)、DNS(Domain Name System)、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)などを提供する全世界的な開放型コンピュータネットワーク構造を意味する。
【0027】
なお、購買者端末100及び販売者端末200は、例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコンなどコンピュータであることが一般的であるが、これに限定されるものではなく、例えば、インターネット400を通じてオンラインショッピングモールサーバー300に接続し、双方向性電子商取引サービスを利用することができるすべての種類の有無線通信装置であることができる。例えば、購買者端末100及び販売者端末200は、無線インターネットまたは携帯インターネットを通じて通信するセルラーフォン(Cellular phone)、 PCS電話(PCS phone:Personal Communications Services phone)、同期式/非同期式IMT−2000(International Mobile Telecommunication-2000)など移動端末を含み、その他、パームPC(Palm Personal Computer)、個人用の携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、スマートフォン(Smart phone)、WAPモードの携帯電話{けいたいでんわ}(WAP phone:Wireless application protocol phone)、モバイルゲーム機(mobile play-station)などオンラインショッピングモールサーバー300に接続するためのユーザインターフェースを有するすべての有無線家電/通信装置を包括的に意味することができる。
【0028】
購買者端末100は、ネットワーク400を通じて電子クーポンサービス提供サーバー300に接続することができ、通信インターフェースによる有無線通信処理によってオンラインショッピングモールサーバーの商品やサービスなどの売買中継サービスを利用することができ、電子クーポンサービスを提供する。購買者は、購買者端末100を通じて電子クーポンサービス提供サーバー300のサービス利用顧客として会員加入することができ、会員加入された購買者が登録する購買者情報などが購買者情報DB320に格納され、クーポン情報は、クーポン情報DB 350に格納される。
【0029】
販売者端末200は、ネットワーク400を通じて電子クーポンサービス提供サーバー300に接続することができ、通信インターフェースによる有無線通信処理によって電子クーポンサービス提供サーバー300の商品やサービスなどの売買中継サービスを利用することができる。販売者は、販売者端末200を通じて電子クーポンサービス提供サーバー300のサービス利用顧客として会員加入することができ、会員加入された販売者が登録する販売者情報及び商品情報などが販売者情報DB330に格納されることができる。
【0030】
販売者端末200は、ネットワーク400を通じて電子クーポンサービス提供サーバー300に連結されていて、ウェブサーバーで提供する特定のウェブサイト、例えば、Gマーケット(http://www.gmarket.co.kr)などに接続し、当該販売者によって販売しようとする商品を登録することができる。
【0031】
なお、販売者端末200は、電子クーポンサービス提供サーバー300のウェブサーバーに接続し、会員加入をした後、ダウンロードされて設置される販売者管理プログラム(例えば、GマーケットGSM(登録商標)プログラムなど)(図示せず)を通じて販売しようとする商品を登録することができる。
【0032】
また、販売者端末200は、商品またはサービスを登録することとは関係なく、電子クーポン使用先として登録することができる。すなわち、販売者端末200は、電子クーポンを使用することができる使用先として電子クーポンサービス提供サーバー300の提供者と事前に契約関係を通じて互いに協力関係を構築することができる。電子クーポン使用先として登録だけをする場合にも、販売者IDを登録し、関連情報を販売者情報DB330に格納する。電子クーポン使用先としての役目をする販売者の販売者端末200も、販売者IDを獲得することによって、電子クーポンサービス提供サーバー300は、オンラインショッピングモールの機能を利用して容易に電子クーポンサービスをすることができるようにする。販売者IDは、あらかじめ電子クーポンサービス提供サーバー300に加入し、販売者情報を提供し、設定することもでき、別途の加入手続なしに、電子クーポン使用時に当該電子クーポン使用先の事業者登録番号などを販売者IDとして使用することも可能である。後者の場合、複雑な手続を必要としないので、一層便利に具現することができるという長所がある。
【0033】
電子クーポンサービス提供サーバー300は、ネットワーク400を通じてオンラインショッピングモールを運営し、販売者と購買者との間の商品売買を中継する。すなわち、ネットワーク400を通じて販売者端末200から販売者が販売する多様な商品が登録され、登録された多様な商品をネットワーク400に連結されたウェブサーバーを通じて購買者端末100に提供し、購買者が必要な商品を購入することができるようにショッピングモール運営に必要なウェブページを管理する。
【0034】
また、電子クーポンサービス提供サーバー300は、購買者端末100から電子クーポン購買要請を受けて、これをあらかじめ契約された電子クーポン販売者(使用先)の代わりに、電子クーポンサービス提供サーバーの名前で販売する。電子クーポン使用先として登録した販売者端末200は、電子クーポン所持者が電子クーポンを使用すれば、これを処理するために電子クーポンサービス提供サーバー300と電子クーポン使用による精算をする。電子クーポンサービス提供サーバー300は、購買者端末100から電子クーポン販売処理及び販売者端末200と電子クーポン使用による精算を各々の売買処理、別個の締結番号で処理することによって、電子クーポン販売及び精算が容易に行うことができる。
【0035】
電子クーポンサービス提供サーバー300は、販売商品リストのうち購買者が購入決定して選択した商品または電子クーポンに対する決済を処理することができ、決済された商品に対しては購買者に配送され得るように、販売者に決済された商品に対する案内を通知するなど配送に必要な過程と配送中の商品の位置追跡や結果などを問い合わせすることができるように処理し、必要なウェブページを管理する。電子クーポンの場合は、配送手続が存在しないので、配送関連手続は、自動で「配送中」として処理する。
【0036】
電子クーポンサービス提供サーバー300は、一般販売、購買商品と同一のシステムで電子クーポン提供サービスを提供することができるようにし、既存のショッピングモールシステムを大きく変更することなく、電子クーポンも一緒に提供することができるようにする。
【0037】
購買者端末100を通じて購買者の電子クーポン売買のためのデータ情報が伝送される。例えば、電子クーポンサービス提供サーバー300で提供されるウェプページを通じて「江南駅朝食」という電子クーポンを5枚購買したと仮定しよう。この場合、下記表1を参照すれば、購買者IDが「A」とすれば、販売者IDは、「Gマーケット」であって、一般的な販売者IDでなく、電子クーポンサービス提供サーバー300で販売するものになる。また、販売がなされた契約の締結番号は、「11111」になり、販売されたクーポンコードも一緒に格納される。一般的なショッピングモールの場合、販売者IDは、実際販売する販売者のIDになるが、本発明の電子クーポンは、「Gマーケット」に統一される点から差異がある。
【0038】
【表1】
【0039】
なお、購買契約締結が完了すれば、一般的な商品購買の場合、配送関連情報も一緒に生成されるが、電子クーポンの場合は、配送過程が不要である。しかし、配送情報を活用すれば、電子クーポンが使用される場合にも、従来のオンラインショッピングと同一のプロセスで処理することができるという長所がある。すなわち、電子クーポンの購買が終了すれば、「配送中」として処理し、電子クーポンが使用される場合、締結時には、配送情報を「配送完了」とする。
【0040】
次に、電子クーポン所持者が電子クーポンを使用する場合のプロセスを説明する。電子クーポンを所持した者がこれを使用する場合は、仮想締結件として処理する。仮想締結件は、ショッピングモールのウェブサイト上に露出せず、処理上の便宜のために発生させるものである。
【0041】
例えば、電子クーポン所持者が「イ」商店で2枚、「ロ」商店で1枚、「ハ」で2枚を使用した場合、表2のように処理する。
【0042】
【表2】
【0043】
電子クーポン所持者は、電子クーポン購買者と同一であることもでき、異なることもでき、正確な購買者を把握することができない場合が多いので、この場合、購買者IDは、「Gマーケット」として一括的に処理する。
【0044】
なお、電子クーポン使用時に新しい締結番号が発生する。締結番号は、商品の取引締結単位で生成されるので、表2を参照すれば、3件の契約締結の各々に対して「11112」、「11113」、「11114」の締結番号が生成される。新たに生成された各締結番号は、関連締結番号を一緒に有する。すなわち、クーポン使用時に生成される件には、締結番号、クーポン番号、販売者ID、購買者ID、締結金額などとともに関連締結番号も一緒に記載される。関連締結番号は、電子クーポンが購買された当時の締結番号を含んでいるもので、この情報を通じて購買者情報、支払い手段情報などを確認することができ、この締結件が仮想締結件であることを確認することができる。
【0045】
電子クーポンが使用される場合、新しい仮想締結件にして締結番号を発生させ、この締結番号と電子クーポン購買時の締結番号を関連締結番号で連動させれば、使用される電子クーポンを購買した人の情報などを確認することができ、電子クーポン購買者と使用先情報に関する情報を確認することができる。
【0046】
また、電子クーポンが使用され、新しい仮想締結番号が生成されれば、使用日、使用先による精算率(手数料金額)が一緒に格納され、この情報は、電子クーポンの有効期間が経過したか否かをチェックし、電子クーポン使用先と電子クーポンサービス提供サーバー300の提供者との間にあらかじめ定められた精算率によって精算を行う。電子クーポンサービス提供サーバー300の提供者は、各電子クーポン使用先によって異なる精算率(手数料)を策定し、精算を行うことも可能であることは勿論である。
【0047】
精算率は、販売者別に異なるように、事前の契約によってあらかじめ定めることができ、同一の販売者の場合にも、カテゴリー別に精算率を異なるように策定することも可能である。例えば、電子クーポン使用先に「スターバックス」が登録された場合、スターバックスの飲み物、お菓子類などカテゴリー別に精算率を異ならしめて策定することが可能である。
【0048】
なお、購買者Aが「イ」で2枚、「ロ」で1枚を使用し、残りの2枚を使用せず、クーポン有効期間が経過した場合の処理を表3に示した。
【0049】
【表3】
【0050】
有効期間が経過した電子クーポンの場合は、「Gマーケット」と「Gマーケット」との間の契約締結がなされた形態で進行され、電子クーポン使用時に新しい締結番号が発生する。この場合は、Gマーケットで精算が行われる。クーポン使用時に生成される件には、締結番号、クーポン番号、販売者ID、購買者ID、締結金額などとともに関連締結番号も一緒に記載される。
【0051】
購買者Aが購買した5枚がすべて使用せず、クーポン有効期間が経過した場合の処理を表4に示した。
【0052】
【表4】
【0053】
有効期間が経過したすべての電子クーポンの場合は、「Gマーケット」と「Gマーケット」との間の契約締結がなされた形態で進行され、電子クーポン使用時に新しい締結番号が発生する。この場合は、Gマーケットで精算が行われる。
【0054】
購買者情報DB 320は、会員加入された購買者が登録する購買者情報、例えば、購買者ID、パスワード、連絡先、市場かご情報、入札中の商品情報、落札された商品情報、話し合い中の商品情報、決済商品に対する商品情報、配送情報、購買決定可否情報などを記録/管理するDBであって、電子クーポンサービス提供サーバー300によって当該情報が読み出されるか、または新しい購買者情報に更新されることができる。
【0055】
販売者情報DB 330は、会員加入された販売者が登録する販売者情報(例えば、販売者ID、パスワード、連絡先など)、商品情報(例えば、販売商品の商品名、価格、商品ブランド、商品の特徴など)、電子クーポン利用情報、メーカ別精算率などを記録/管理するDBであって、電子クーポンサービス提供サーバー300によって当該情報が読み出されるか、または新しい販売者情報に更新されることができる。
【0056】
商品情報DB 340は、多様な商品に対する情報が記録されるDBであって、電子クーポンサービス提供サーバー300によって当該情報が読み出されるか、または新しい商品情報に更新されることができる。
【0057】
クーポン情報DB 350は、販売者端末200または電子クーポンサービス提供サーバー300を通じて格納される電子クーポン関連情報が格納されるDBであって、当該電子クーポン別に使用可能な使用先(販売者)、有効期間などの情報が記録されるDBであり、電子クーポンサービス提供サーバー300によって当該情報が読み出されるか、または新しい電子クーポン情報に更新されることができる。
【0058】
以上のようなDB 320〜360は、例えば、オラクル(Oracle)、インフォミックス(Infomix)、サイベース(Sybase)、DB2のような関係型データベース管理システムRDBMSや、ゲムストン(Gemston)、オリオン(Orion)、O2などのような客体志向データベース管理システム(OODBMS)を利用して本発明の目的に合うように具現されることができ、自分の機能を達成するために適当なフィールド(field)を有している。
【0059】
図2図4は、本発明の実施例によってネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービスを提供する方法を説明するための流れ図である。
【0060】
図2は、本発明の実施例によってネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供において購買者端末を通じて電子クーポンを購買する方法を説明した流れ図であり、図3は、本発明の実施例によってネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供において電子クーポンを使用する方法を説明した流れ図であり、図4は、本発明の実施例によってネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供において電子クーポンの有効期間満了をチェックする方法を説明した流れ図である。
【0061】
(電子クーポン購買)
図1及び図2を参照すれば、まず、電子クーポン使用先と電子クーポンサービス提供サーバー300の提供者は、電子クーポンを使用するために事前に登録する(S101)。具体的には、事前契約によって電子クーポン使用先と電子クーポンサービス提供サーバー300の提供者は、例えば、カテゴリー別に精算率を設定するなど電子クーポンを提供するために必要な事前準備をする。
【0062】
なお、必要に応じて、あらかじめ電子クーポン使用先が販売者IDとして登録されることもできる。この段階は、必須的な構成ではなく、選択的に省略されることもでき、電子クーポン購買時には、電子クーポン使用先の販売者IDが不要なので、以後に実施されることが可能であることは、前述した通りである。
【0063】
まず、電子クーポンサービス提供サーバー300は、電子クーポン商品を登録し、購買者がこれを選択することができるようにする(S103)。電子クーポンサービス提供サーバー300は、あらかじめ契約された電子クーポン販売者(使用先)の代わりに、電子クーポンサービス提供者を販売者にして購買者の締結番号を生成するようになる。電子クーポン商品を登録すれば、関連情報は、クーポン情報DB350に格納される。この際、クーポン情報DB 350には、当該電子クーポン別に使用可能な使用先(販売者)、有効期間などの情報が記録され、関連情報は、電子クーポン使用先との事前契約により設定されることができる。
【0064】
その後、購買者端末100を通じて当該購買者が購買決定(例えば、即時購買または市場かごなど)する(S105)。購買決定の後には、決済過程などの通常的な手続を進行し、決済された電子クーポン商品に対しては、配送関連手続は、自動で「配送中」として処理する(S107)。
【0065】
次に、電子クーポンサービス提供サーバー300は、電子クーポンサービス提供者を販売者にして購買者の締結番号を生成するようになる(S109)。表1に示されたように、購買締結時には、締結番号、クーポンコード、販売者ID、有効期間、締結日付、配送、購買者ID、販売価格などを含んで関連締結情報(購買情報)が生成される。
【0066】
(電子クーポン使用)
図3は、本発明の実施例によってネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供において電子クーポンを使用する方法を説明した流れ図である。
【0067】
図1及び図3を参照すれば、電子クーポン所持者が電子クーポン使用先で電子クーポンを使用すれば(S201)、電子クーポン使用先の販売者端末が電子クーポンサービス提供サーバーに認証を要請する(S203)。認証は、例えば、販売者端末200がクーポン番号などの情報を電子クーポンサービス提供サーバー300に要請し、これを確認する過程で行うことができる。
【0068】
次に、電子クーポンの使用有無をチェックし(S205)、使用されたクーポンの場合は、認証失敗段階(S206)に進行し、使用されない場合は、使用有無データを“使用”にアップデートし(S207)、次の使用時には、使用されたクーポンとして確認されることができるようにする。
【0069】
次に、電子クーポンの使用日付が有効期間内の使用であるか否かをチェックし(S209)、有効期間内の使用ではない場合は、認証失敗段階(S206)に進行し、有効期間内の使用である場合は、次の段階に行く。
【0070】
その後、電子クーポン商品に対しては、配送関連手続は、自動で「配送完了」として処理し(S211)、電子クーポン使用先を販売者にして電子クーポンサービス提供サーバー300を購買者にして仮想締結番号を生成する(S213)。
【0071】
電子クーポン使用時には、新しい締結番号、クーポン番号、販売者ID、購買者ID、締結金額などとともに関連締結番号も一緒に記載される。関連締結番号は、電子クーポンが購買された当時の締結番号を含んでいるもので、この情報を通じて購買者情報、支払い手段情報などを確認することができ、この締結件が仮想締結件であることを確認することができる。
【0072】
この場合、販売者IDは、電子クーポン使用先が販売者として電子クーポンサービス提供サーバー300に既に加入した時に生成されたものであることもでき、事業者登録番号など自動に生成されるものであることもできる。
【0073】
(有効期間チェック)
図4は、本発明の実施例によってネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供において電子クーポンの有効期間満了をチェックする方法を説明した流れ図である。
【0074】
有効期間満了チェックは、電子クーポンサービス提供サーバー300で一定時間間隔、例えば、毎日一定の時間に全体未使用クーポンを対象で実施することができる。
【0075】
電子クーポンサービス提供サーバー300は、指定された時刻になれば、未使用クーポン全体の有効期間をクーポン情報DB350から呼び出す(S301)。
【0076】
各電子クーポンの有効期間を点検し(S303)、有効期間が満了しなければ、追加作業を行わず(S304)、有効期間が満了した場合は、有効期間内に使用されない電子クーポンなので、有効期間が経過した電子クーポンの場合は、電子クーポンサービス提供サーバー300は、電子クーポンサービス提供サーバー300との間に契約締結が行われる形態で処理される。
【0077】
まず、電子クーポン使用有無は、「使用」に設定し、「配送完了」処理を行う(S305)。その後、電子クーポンサービス提供サーバー300を販売者及び購買者にして新しい締結番号が生成される(S307)。例えば、電子クーポンサービス提供サーバー300の内部で精算が行われる。有効期間満了した電子クーポンにも、その契約締結件には、締結番号、クーポン番号、販売者ID、購買者ID、締結金額などとともに関連締結番号も一緒に記載される。
【0078】
なお、本発明の一実施例によるネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータが読み出すことができるコードとして具現されることが可能である。コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み出されることができるデータが格納されるすべての種類の記録装置を含む。
【0079】
例えば、コンピュータが読み取り可能な記録媒体としては、ROM(Read Only Memory)、RAM、CD−ROM、磁気テープ、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、移動式記憶装置、非揮発性メモリ(Flash Memory)、光データ記憶装置などがあり、また、キャリアウェーブ(例えば、インターネットを介した伝送)の形態で具現されるものをも含まれる。
【0080】
また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータ通信網で連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式で読み取り可能なコードとして格納されて実行されることができる。
【0081】
前述のような本発明によるネットワーク通信網を利用した電子クーポンサービス提供方法の好ましい実施例に関する説明とその逆過程である復号化方法について説明したが、これらの実施例は、例示的なものであって、限定的なものではない。本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者なら本発明の思想と添付の特許請求範囲に提示された権利範囲を逸脱しない範囲内で多様な変化と修正を加えることができることを理解することができる。
図1
図2
図3
図4