特許第6012898号(P6012898)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6012898オンラインゲーム提供装置及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6012898
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】オンラインゲーム提供装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/65 20140101AFI20161011BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20161011BHJP
   A63F 13/45 20140101ALI20161011BHJP
   A63F 13/216 20140101ALI20161011BHJP
   A63F 13/213 20140101ALI20161011BHJP
【FI】
   A63F13/65
   A63F13/35
   A63F13/45
   A63F13/216
   A63F13/213
【請求項の数】12
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-68747(P2016-68747)
(22)【出願日】2016年3月30日
【審査請求日】2016年3月30日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
(72)【発明者】
【氏名】筒井 多圭志
(72)【発明者】
【氏名】朝長 康介
【審査官】 彦田 克文
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−001775(JP,A)
【文献】 特開2005−070866(JP,A)
【文献】 特開2011−238188(JP,A)
【文献】 特開2006−346123(JP,A)
【文献】 特開2005−018271(JP,A)
【文献】 野島美保,人はなぜ形のないものを買うのか,日本,NTT出版株式会社,2008年10月 3日,初版,第126−132頁
【文献】 『メビウスFF』通信,週刊ファミ通,日本,株式会社KADOKAWA・DWANGO,2015年 7月 2日,第30巻第29号,第222−225頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00 − 13/98
G06Q 30/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを通じてゲームを提供するオンラインゲーム提供装置であって、
前記ゲームをプレイするユーザの通信端末に、前記ゲーム内の特定のイベントを発生させるために必要な識別情報であり、同じ種類の物理的なオブジェクトに共通に付与された識別情報が割り当てられたオブジェクト及び前記通信端末が前記識別情報を取得すべき位置を示すオブジェクト情報を送信するオブジェクト情報送信部と、
前記通信端末が前記物理的なオブジェクトから取得した識別情報及び前記通信端末が前記識別情報を取得した位置を、前記通信端末から受信する識別情報受信部と、
前記識別情報受信部が受信した前記識別情報及び前記位置が、前記ゲーム内の前記特定のイベントを発生させるために必要な識別情報及び位置と一致する場合、前記ゲーム内で前記特定のイベントを発生させるイベント発生部と
を備えるオンラインゲーム提供装置。
【請求項2】
前記ゲーム内の複数のイベントのそれぞれに対応付けて、前記複数のイベントのそれぞれの発生に必要な識別情報を対応付けて格納する条件格納部
をさらに備える、請求項1に記載のオンラインゲーム提供装置。
【請求項3】
前記オブジェクトは商品であり、
前記識別情報は共通商品コードである、請求項1又は2に記載のオンラインゲーム提供装置。
【請求項4】
ネットワークを通じてゲームを提供するオンラインゲーム提供装置であって、
前記ゲームをプレイするユーザの通信端末に、前記ゲーム内の特定のイベントを発生させるために必要な識別情報が割り当てられた物理的なオブジェクト及び前記通信端末が前記識別情報を取得すべき位置を示すオブジェクト情報を送信するオブジェクト情報送信部と、
前記通信端末が前記物理的なオブジェクトから取得した識別情報及び前記通信端末が前記識別情報を取得した位置を、前記通信端末から受信する識別情報受信部と、
前記識別情報受信部が受信した前記識別情報及び前記位置が、前記ゲーム内の前記特定のイベントを発生させるために必要な識別情報及び位置と一致する場合、前記ゲーム内で前記特定のイベントを発生させるイベント発生部と
を備えるオンラインゲーム提供装置。
【請求項5】
前記ゲーム内の複数のイベントのそれぞれに対応付けて、前記複数のイベントのそれぞれの発生に必要な識別情報及び位置を対応付けて格納する条件格納部
をさらに備える、請求項に記載のオンラインゲーム提供装置。
【請求項6】
前記オブジェクトは領収書であり、
前記識別情報は前記領収書に含まれるバーコードである、請求項又はに記載のオンラインゲーム提供装置。
【請求項7】
前記オブジェクトは店舗に配置されたオブジェクトであり、
前記識別情報は前記オブジェクトに記載されたバーコードである、請求項からのいずれか一項に記載のオンラインゲーム提供装置。
【請求項8】
前記オブジェクト情報送信部は、前記通信端末に、前記オブジェクト、前記位置、及び前記通信端末が前記識別情報を取得すべき時間を示すオブジェクト情報を送信し、
前記識別情報受信部は、前記通信端末が前記物理的なオブジェクトから取得した識別情報及び前記通信端末が前記識別情報を取得した位置及び時間を、前記通信端末から受信し、
前記イベント発生部は、前記識別情報受信部が受信した前記識別情報、前記位置及び前記時間が、前記ゲーム内の前記特定のイベントを発生させるために必要な識別情報、位置及び時間と一致する場合、前記ゲーム内で前記特定のイベントを発生させる、請求項からのいずれか一項に記載のオンラインゲーム提供装置。
【請求項9】
前記オブジェクト情報送信部は、複数の通信端末に対して、複数の通信端末毎に異なる前記時間を示す前記オブジェクト情報を送信する、請求項に記載のオンラインゲーム提供装置。
【請求項10】
前記イベント発生部は、前記オブジェクトに関連する前記イベントを発生させる、請求項1からのいずれか一項に記載のオンラインゲーム提供装置。
【請求項11】
前記識別情報受信部が受信した前記識別情報の種類毎の受信回数を集計する集計部と、
前記識別情報の種類毎に前記集計部が集計した前記受信回数を送信する受信回数送信部と
をさらに備える、請求項1から10のいずれか一項に記載のオンラインゲーム提供装置。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1から11のいずれか一項に記載のオンラインゲーム提供装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンラインゲーム提供装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームをプレイするユーザに、ゲーム内で利用できる通貨及びアイテム等を販売するアイテム課金制度を採用したオンラインゲームが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2012−235871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
アイテム課金制度を用いずに魅力のあるオンラインゲームを提供できることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様によれば、ネットワークを通じてゲームを提供するオンラインゲーム提供装置であって、ゲームをプレイするユーザの通信端末に、ゲーム内の特定のイベントを発生させるために必要な識別情報であり、同じ種類の物理的なオブジェクトに共通に付与された識別情報が割り当てられたオブジェクトを示すオブジェクト情報を送信するオブジェクト情報送信部と、通信端末が物理的なオブジェクトから取得した識別情報を、通信端末から受信する識別情報受信部と、識別情報受信部が受信した識別情報が、ゲーム内の特定のイベントを発生させるために必要な識別情報と一致する場合、ゲーム内で特定のイベントを発生させるイベント発生部とを備えるオンラインゲーム提供装置を提供する。
【0005】
上記オンラインゲーム提供装置は、上記ゲーム内の複数のイベントのそれぞれに対応付けて、上記複数のイベントのそれぞれの発生に必要な識別情報を対応付けて格納する条件格納部をさらに備えてよい。上記オブジェクトは商品であってよく、上記識別情報は共通商品コードであってよい。上記オブジェクト情報送信部は、上記通信端末が上記識別情報を取得すべき位置と上記オブジェクトとを示す上記オブジェクト情報を送信してよく、上記識別情報受信部は、上記通信端末が上記識別情報を取得した位置及び上記識別情報を、上記通信端末から受信してよく、上記イベント発生部は、上記識別情報受信部が受信した上記識別情報及び上記位置が、上記ゲーム内の上記特定のイベントを発生させるために必要な識別情報及び位置と一致する場合、上記ゲーム内で上記特定のイベントを発生させてよい。
【0006】
本発明の第2の態様によれば、ネットワークを通じてゲームを提供するオンラインゲーム提供装置であって、ゲームをプレイするユーザの通信端末に、ゲーム内の特定のイベントを発生させるために必要な識別情報が割り当てられた物理的なオブジェクト及び通信端末が識別情報を取得すべき位置を示すオブジェクト情報を送信するオブジェクト情報送信部と、通信端末が物理的なオブジェクトから取得した識別情報及び通信端末が識別情報を取得した位置を、通信端末から受信する識別情報受信部と、識別情報受信部が受信した識別情報及び位置が、ゲーム内の特定のイベントを発生させるために必要な識別情報及び位置と一致する場合、ゲーム内で特定のイベントを発生させるイベント発生部とを備えるオンラインゲーム提供装置が提供される。
【0007】
上記オンラインゲーム提供装置は、上記ゲーム内の複数のイベントのそれぞれに対応付づけて、上記複数のイベントのそれぞれの発生に必要な識別情報及び位置を対応付けて格納する条件格納部をさらに備えてよい。上記オブジェクトは領収書であってよく、上記識別情報は上記領収書に含まれるバーコードであってよい。上記オブジェクトは店舗に配置されたオブジェクトであってよく、上記識別情報は上記オブジェクトに記載されたバーコードであってよい。
【0008】
上記オブジェクト情報送信部は、上記通信端末に、上記オブジェクト、上記位置、及び上記通信端末が上記識別情報を取得すべき時間を示すオブジェクト情報を送信してよく、上記識別情報受信部は、上記通信端末が上記物理的なオブジェクトから取得した識別情報及び上記通信端末が上記識別情報を取得した位置及び時間を、上記通信端末から受信してよく、上記イベント発生部は、上記識別情報受信部が受信した上記識別情報、上記位置及び上記時間が、上記ゲーム内の上記特定のイベントを発生させるために必要な識別情報、位置及び時間と一致する場合、上記ゲーム内で上記特定のイベントを発生させてよい。上記オブジェクト情報送信部は、複数の通信端末に対して、複数の通信端末毎に異なる上記時間を示す上記オブジェクト情報を送信してよい。上記イベント発生部は、上記オブジェクトに関連する上記イベントを発生させてよい。上記オンラインゲーム提供装置は、上記識別情報受信部が受信した上記識別情報の種類毎の受信回数を集計する集計部と、上記識別情報の種類毎に上記集計部が集計した上記受信回数を送信する受信回数送信部とをさらに備えてよい。
【0009】
本発明の第3の態様によれば、コンピュータを、上記オンラインゲーム提供装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0010】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】オンラインゲーム提供装置100の一例を概略的に示す。
図2】オンラインゲーム提供装置100による処理の流れの一例を概略的に示す。
図3】オンラインゲーム提供装置100が格納する条件テーブル110の一例を概略的に示す。
図4】オンラインゲーム提供装置100の機能構成の一例を概略的に示す。
図5】集計部142によって集計された集計テーブル120の一例を概略的に示す。
図6】オンラインゲーム提供装置100による処理の流れの一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0013】
図1は、本実施形態に係るオンラインゲーム提供装置100の一例を概略的に示す。オンラインゲーム提供装置100は、ゲームをプレイするユーザ30の通信端末200にネットワーク10を通じてゲームを提供する。ネットワーク10は、例えば、インターネット及び電話網を含む。
【0014】
通信端末200は、例えば、スマートフォン等の携帯電話、タブレット端末及びPC(Personal Computer)等である。通信端末200は、通信機能を備えるゲーム専用端末であってもよい。
【0015】
通信端末200は、例えば、オンラインゲーム提供装置100からゲームアプリ及びブラウザゲーム等のゲームプログラムをダウンロードして実行する。通信端末200は、オンラインゲーム提供装置100以外からゲームアプリ及びゲームプログラムをダウンロードして実行してもよい。通信端末200は、USBメモリ及びDVD−ROM等の記録媒体に記録されたゲームプログラムをインストールして実行してもよい。また、通信端末200がゲーム専用端末である場合、通信端末200は、装着された物理的なゲームソフト内のゲームプログラムを実行してもよい。そして、通信端末200は、オンラインゲーム提供装置100と適宜通信しながら、ゲームを進行してよい。
【0016】
オンラインゲーム提供装置100は、ゲーム進行中に、条件に応じてイベントを発生させる。本実施形態においてイベントとは、例えば、アイテムを入手するイベント、ステージをクリアするイベント、新たなステージを入手するイベント、及びゲームキャラクタの能力を向上するイベント等、ゲーム内で発生する任意のイベントであってよい。
【0017】
ここで、従来のアイテム課金制度を採用したオンラインゲームでは、このようなイベントに対して課金が行われる。それに対して、本実施形態に係るオンラインゲーム提供装置100は、例えば、まず、特定のイベントを発生させるために必要な現実世界の商品の情報をゲーム内で提示する。そして、オンラインゲーム提供装置100は、例えば、ユーザ30が当該商品を店舗で購入して、通信端末200によって当該商品のバーコードを読み取って送信した情報を受信した場合に、当該特定のイベントを発生させる。
【0018】
オンラインゲーム提供装置100は、例えば、アイテム入手イベントを発生するための条件として、コンビニエンスストアで新商品のコーラのバーコードを読み取ることを条件にする。これにより、アイテム入手イベントの発生を望むユーザ30をコンビニエンスストアに誘導することができ、かつ、新商品のコーラを手にとらせることができる。この結果、コンビニエンスストアの来客数を増加させることができるとともに、新商品のコーラを宣伝することができる。
【0019】
また、例えば、オンラインゲーム提供装置100は、アイテム入手イベントを発生するための条件として、コンビニエンスストアで新商品のコーラを購入した領収書に記載されたバーコードを読み取ることを条件にする。これにより、アイテム入手イベントの発生を望むユーザ30に新商品のコーラを購入させることができ、コーラの売り上げに貢献することができる。
【0020】
このように、コンビニエンスストアの来客数向上及び売上向上と、コーラ販売会社の売上向上とに貢献できることから、オンラインゲーム提供装置100を有するゲーム会社はコンビニエンスストア及びコーラ販売会社から報酬を得ることができ、アイテム課金に代わるビジネスを実現することができる。
【0021】
ここで、ゲーム会社に報酬を支払って、商品をゲーム内のイベントの発生の対象とすることを希望する会社の商品と、ゲーム内のイベントとを対応付ける必要がある。本実施形態に係るオンラインゲーム提供装置100は、例えば、このような会社から直接商品の情報を受信して、イベントの情報と対応付けて登録する。また、オンラインゲーム提供装置100は、このような商品の情報を管理する管理サーバ300から商品の情報を受信してもよい。
【0022】
管理サーバ300は、商品をイベント発生の対象とすることを希望するコンビニエンスストア及びコーラ販売会社のような会社によって申請された商品等の情報を管理する。商品等の情報とは、例えば、商品の識別情報と、当該商品を説明する商品説明情報とを含む。また、商品等の情報は、通信端末200が識別情報を取得すべき位置の情報をさらに含んでもよい。例えば、特定の店舗に配置された商品を対象としたいような場合、商品等の情報に、店舗の位置を示す情報が含まれる。また、商品等の情報は、通信端末200が識別情報を取得すべき時間の情報をさらに含んでもよい。
【0023】
管理サーバ300は、これらの情報を対応付けて格納する。なお、このようにイベントを発生させるための条件となる情報を条件情報と呼ぶ場合がある。オンラインゲーム提供装置100は、管理サーバ300に登録された条件情報を受信して、ゲーム内の複数のイベントのそれぞれに対応付けて格納してよい。
【0024】
図2は、オンラインゲーム提供装置100による処理の流れの一例を概略的に示す。ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)202では、オンラインゲーム提供装置100が、管理サーバ300から条件情報を受信する。オンラインゲーム提供装置100は、条件情報と、ゲーム内のイベントとを対応付けて格納する。条件情報とイベントとの対応付けは、例えば、オンラインゲーム提供装置100を有するゲーム会社の社員等によって行われる。
【0025】
S204では、オンラインゲーム提供装置100が通信端末200にゲームを提供する。通信端末200は、オンラインゲーム提供装置100と適宜通信しながらゲームを進行する。ゲームを進行していくうちに、イベントを発生させるか否かを決定する段階に達した場合に、オンラインゲーム提供装置100は、当該イベントに対応付けて格納している、当該イベントを発生させるために必要な識別情報が割り当てられたオブジェクトを示すオブジェクト情報を通信端末200に送信する(S206)。
【0026】
オブジェクトは、例えば商品であってよく、オブジェクト情報は、例えば、商品を説明する商品説明情報と、商品の識別情報と、通信端末200が識別情報を取得すべき位置の位置情報と、当該位置を説明する位置説明情報とを含んでよい。位置情報は、例えば、緯度経度情報であってよく、また、住所であってもよい。位置説明情報は、例えば、位置が示す場所の名称である。位置が店舗を示す場合、位置説明情報は店舗の名称であってよい。
【0027】
S208では、ユーザ30が、通信端末200によってS206で受信したオブジェクト情報を閲覧して、識別情報を取得すべき位置の位置説明情報が示す店舗40に移動する。そして、ユーザ30は、店舗40において、通信端末200によって、商品説明情報が示す商品のバーコードを読み取る。
【0028】
S210では、通信端末200が、商品のバーコードを読み取ることによって取得した商品の識別情報と、商品のバーコードを読み取ったときの通信端末200の位置情報とをオンラインゲーム提供装置100に送信する。S212では、オンラインゲーム提供装置100が、S210で受信した識別情報及び位置情報が、S206で送信したオブジェクト情報に含まれる識別情報及び位置情報と一致するか否かを判定して、一致すると判定した結果に従って、対応するイベントを発生させる。
【0029】
S214では、オンラインゲーム提供装置100が、S210で受信した識別情報を、管理サーバ300に送信する。管理サーバ300は、複数の通信端末200から受信した識別情報を集計することにより、オンラインゲーム提供装置100が貢献した、店舗40の来客数、商品の宣伝数、及び商品の販売数等を把握する。
【0030】
図3は、オンラインゲーム提供装置100が格納する条件テーブル110の一例を概略的に示す。条件テーブル110には、複数のイベント情報と、イベント情報に対応する条件情報とが登録される。なお、ここでは、オンラインゲーム提供装置100が、イベント情報と、条件情報とを条件テーブル110に登録する例を挙げて説明するが、データ形式はこれに限らず、他のデータ形式であってもよい。
【0031】
図3に例示する条件テーブル110は、イベント欄112、識別情報欄114、位置欄116、時間欄118及び回数欄119を含む。イベント欄112には、イベントの内容が登録される。
【0032】
識別情報欄114には、イベント欄112に登録されたイベントを発生させるために必要な識別情報が登録される。識別情報欄114には、識別情報を説明するテキストと、識別情報の値とが登録されてよい。識別情報を説明するテキストは、識別情報が割り当てられた物理的なオブジェクトの名称を含んでよい。
【0033】
識別情報の値は、例えば、オブジェクトに割り当てられたバーコードが示す値である。オブジェクトに割り当てられたバーコードとは、例えば、JANコード(Japanese Article Number)、EANコード(Europian Article Number)、及びUPC(Universal Product Code)等の共通商品コードである。このように、識別情報は、同じ種類の物理的なオブジェクトに共通に付与された識別情報であってよい。
【0034】
また、オブジェクトに割り当てられたバーコードとは、例えば、領収書に記載されたバーコードである。領収書に記載されたバーコードには、購入された商品と、商品が購入された位置とを示す情報が含まれてよい。例えば、領収書に記載されたバーコードは、領収書を発行した店舗の情報及び購入された商品の情報が含まれる。
【0035】
また、オブジェクトに割り当てられたバーコードとは、例えば、店舗等に配置されたオブジェクトに記載されたバーコードである。店舗などに配置されたオブジェクトとは、例えば、ポスター等である。当該バーコードには、店舗を一意に識別できる情報が含まれてよい。
【0036】
また、オブジェクトに割り当てられたバーコードとは、例えば、マッサージ及び散髪等のサービスを受けた者に提示されるオブジェクトに記載されたバーコードである。サービスを受けたものに提示されるオブジェクトとは、例えば、サービスを受けた後に、サービス提供者からサービス享受者に対して提示されるオブジェクトである。具体例としては、2次元バーコードが記載されたカード等である。
【0037】
また、オブジェクトに割り当てられたバーコードとは、ボランティアなどの活動を実施した者に提示されるオブジェクトに記載されたバーコードである。活動を実施した者に提示されるオブジェクトとは、例えば、活動終了後に、活動の依頼者が活動実行者に対して提示するオブジェクトである。具体例としては、2次元バーコードが記載されたカード等である。
【0038】
また、識別情報の値は、例えば、オブジェクトに付されたICチップに記録された情報である。オブジェクトに付されたICチップには、同じ種類のオブジェクトに共通に付与された識別情報が格納されていてよい。また、オブジェクトに付されたICチップには、同じ種類のオブジェクトに対しても内容が異なる情報、すなわち、オブジェクトを一意に識別可能な情報が格納されていてもよい。なお、図3では、識別情報の値を省略して表記している。
【0039】
位置欄116には、識別情報欄114に登録された識別情報を取得すべき位置の位置情報及び当該位置を説明する位置説明情報が登録される。図3では、位置情報の値を省略して表記している。時間欄118には、識別情報欄114に登録された識別情報を取得すべき時間が登録される。回数欄119には、イベント欄112に登録されたイベントを発生させる上限回数が登録される。
【0040】
図3に示す例では、「アイテム入手(回復薬小)」に、「○○ジュースのバーコード」及び「△△ストア以外」が対応付けて登録されている。また、「アイテム入手(回復薬小)」よりもランクの高いイベントである「アイテム入手(回復薬中)」に、「○○ジュースのバーコード」及び「△△ストア近辺」が対応付けて登録されている。また、「アイテム入手(回復薬大)」よりもランクの高いイベントである「アイテム入手(回復薬大)」に、「○○ジュースのレシートのバーコード」及び「△△ストア」が対応付けて登録されている。
【0041】
このように、オンラインゲーム提供装置100は、「○○ジュースのバーコード」を△△ストア以外の任意の場所で読み取った場合、「○○ジュースのバーコード」を△△ストアに行って読み取った場合、「○○ジュース」を購入した場合、の順に、よりランクの高いイベントを対応付けてよい。すなわち、オンラインゲーム提供装置100は、より厳しい条件に対してよりランクの高いイベントを対応付けてよい。
【0042】
また、図3に示す例では、「アイテム入手(回復薬大)」に、「10時〜14時」及び「10回」が対応付けて登録されている。オンラインゲーム提供装置100は、イベントに対応付けて登録された時間及び回数に従ってイベントを発生させてよい。本例では、オンラインゲーム提供装置100は、10時〜14時の間に△△ストアで○○ジュースが購入された場合に、10回を上限として、アイテム入手(回復薬大)のイベントを発生させる。
【0043】
また、図3に示す例では、「新規ステージ追加」に、「館内ポスターに記載されたバーコード」、「□□商業施設」及び「10時〜19時」が対応付けて登録されている。ここでは、□□商業施設が、新規開業した商業施設である場合を例に挙げて説明する。オンラインゲーム提供装置100は、新規開業した□□商業施設を訪れることを、「新規ステージ追加」というイベントに対応付けている。このように、オンラインゲーム提供装置100は、イベントに対して、イベントの内容に関連するオブジェクトを識別する識別情報を対応付けて登録してよい。
【0044】
また、オンラインゲーム提供装置100は、時間欄118に登録されているように、識別情報を読み取る時間を制限できるようにしてよい。オンラインゲーム提供装置100は、複数の通信端末200に対して、「新規ステージ追加」のイベントを発生させるために必要な識別情報、位置、及び時間を示すオブジェクト情報を送信する場合、複数の通信端末200毎に異なる時間を示すオブジェクト情報を送信してよい。
【0045】
例えば、オンラインゲーム提供装置100は、9千台の通信端末200に対して「新規ステージ追加」のイベントに対応するオブジェクト情報を送信する場合、最初の3千台に10時〜13時を示すオブジェクト情報を、次の3千台に13時〜16時を示すオブジェクト情報を、次の3千台に16時〜19時を示すオブジェクト情報を送信する。これにより、□□商業施設及び館内ポスターの混雑を緩和することができる。
【0046】
また、図3に示す例では、「アイテム入手(強化剤)」に、「◎◎水のレシートのバーコード」及び「××ネットストア」が対応付けて登録されている。このように、オンラインゲーム提供装置100は、実店舗の商品のみならず、ネットストアの商品をも登録可能としてよい。
【0047】
図4は、オンラインゲーム提供装置100の機能構成の一例を概略的に示す。オンラインゲーム提供装置100は、条件情報受信部132、条件格納部134、オブジェクト情報送信部136、識別情報受信部138、イベント発生部140、集計部142及び集計情報送信部144を備える。なお、オンラインゲーム提供装置100がこれらのすべての構成を備えることは必須とは限らない。
【0048】
条件情報受信部132は、管理サーバ300から条件情報を受信する。管理サーバ300は、新たな条件情報が追加される毎に、追加された条件情報を条件情報受信部132に送信してよく、また、新たな条件情報を定期的に条件情報受信部132に送信してもよい。
【0049】
条件格納部134は、条件情報受信部132が受信した条件情報を格納する。条件格納部134は、複数のイベントのそれぞれに複数の条件情報のそれぞれを対応付けて格納してよい。条件格納部134は、例えば、図3に例示する条件テーブル110を格納する。
【0050】
オブジェクト情報送信部136は、通信端末200にオブジェクト情報を送信する。オブジェクト情報送信部136は、例えば、通信端末200との間で進行しているゲームの中で、イベントを発生させるか否かを決定する段階に達した場合に、当該イベントに対応する条件情報を通信端末200に送信する。
【0051】
例えば、条件格納部134が図3に示す条件テーブル110を格納している場合、オブジェクト情報送信部136は、「アイテム入手(回復薬中)」というイベントを発生させるか否かを決定する段階に達した場合に、「○○ジュースのバーコード」及び「△△ストア近辺」を含むオブジェクト情報を通信端末200に送信する。これにより、△△ストアの近辺で○○ジュースのバーコードを読み取って送信することによって、「アイテム入手(回復薬中)」というイベントが発生することをユーザ30に通知することができる。
【0052】
オブジェクト情報送信部136は、互いに関連するイベントについて、まとめてオブジェクト情報を送信してもよい。例えば、「アイテム入手(回復薬中)」というイベントを発生させるか否かを決定する段階に達した場合に、「アイテム入手(回復薬小)」に対して「○○ジュースのバーコード」及び「△△ストア以外」を含むオブジェクト情報、「アイテム入手(回復薬中)」に対して「○○ジュースのバーコード」及び「△△ストア近辺」を含むオブジェクト情報、「アイテム入手(回復薬大)」に対して「○○ジュースのレシートのバーコード」、「△△ストア」、「10時〜14時」及び「10回」を含むオブジェクト情報を通信端末200に送信する。これにより、ユーザ30は、例えば、自宅にある○○ジュースのバーコードを読み取って送信することにより「アイテム入手(回復薬小)」を発生させるか、△△ストアまで移動して、△△ストアに陳列されている○○ジュースのバーコードを読み取って送信することにより「アイテム入手(回復薬中)」を発生させるか、△△ストアで○○ジュースを購入して、レシートに記載されたバーコードを読み取って送信することにより「アイテム入手(回復薬大)」を発生させるかを選択することができる。なお、イベント間の関連は、予め登録されていてよい。
【0053】
また、オブジェクト情報送信部136は、例えば、「アイテム入手(強化剤)」というイベントを発生させるか否かを決定する段階に達した場合に、「◎◎水のレシートのバーコード」及び「××ネットストア」を含むオブジェクト情報を通信端末200に送信する。ユーザ30は、××ネットストアにて◎◎水を購入し、商品に同梱されている領収書に記載されたバーコードを読み取って送信することにより、「アイテム入手(強化剤)」を発生させることができる。
【0054】
また、オブジェクト情報送信部136は、例えば、「新規ステージ追加」というイベントを発生させるか否かを決定する段階に達した場合に、「館内ポスターに記載されたバーコード」、「□□商業施設」及び「10時〜19時」を含むオブジェクト情報を通信端末200に送信する。オブジェクト情報送信部136は、このように、ゲーム内のイベントを発生させるために必要な識別情報が割り当てられた物理的なオブジェクトと、通信端末200が識別情報を取得すべき位置と、通信端末200が識別情報を取得すべき時間とを示すオブジェクト情報を送信してもよい。
【0055】
識別情報受信部138は、通信端末200が物理的なオブジェクトから取得した識別情報を、通信端末200から受信する。識別情報受信部138は、通信端末200が物理的なオブジェクトから取得した識別情報と、通信端末200が当該識別情報を取得した位置とを、通信端末200から受信してもよい。通信端末200は、例えば、カメラ、バーコードリーダ及びICリーダ等によって読み取った識別情報と、識別情報読取時に、GPS機能によって取得した位置情報とを通信端末200に対して送信する。また、識別情報受信部138は、通信端末200が物理的なオブジェクトから取得した識別情報と、通信端末200が当該識別情報を取得した位置と、通信端末200が当該識別情報を取得した時間とを通信端末200から受信してもよい。
【0056】
イベント発生部140は、オブジェクト情報送信部136が通信端末200に送信したオブジェクト情報と、識別情報受信部138が受信した情報とに基づいて、イベントを発生させるか否かを判定する。イベント発生部140は、例えば、オブジェクト情報送信部136が送信したオブジェクト情報に、イベントを発生させるために必要な識別情報と、通信端末200が当該識別情報を取得すべき位置と、通信端末200が当該識別情報を取得すべき時間とを含む場合、識別情報受信部138が受信した識別情報、位置及び時間がすべて一致した場合に、イベントを発生させる。
【0057】
また、イベント発生部140は、例えば、オブジェクト情報送信部136が送信したオブジェクト情報に、イベントを発生させるために必要な識別情報と、通信端末200が当該識別情報を取得すべき位置とが含まれる場合、識別情報受信部138が受信した識別情報及び位置がすべて一致した場合に、イベントを発生させる。また、イベント発生部140は、例えば、オブジェクト情報送信部136が送信したオブジェクト情報に、イベントを発生させるために必要な識別情報のみが含まれる場合、識別情報受信部138が受信した識別情報が一致した場合に、イベントを発生させる。
【0058】
集計部142は、識別情報受信部138が受信した識別情報の種類毎の受信回数を集計する。集計情報送信部144は、集計部142が集計した識別情報の種類毎の受信回数を管理サーバ300に送信する。
【0059】
図5は、集計部142によって集計された集計テーブル120の一例を概略的に示す。集計テーブル120は、識別情報欄122、位置欄124及び回数欄126を含む。なお、ここでは、集計部142、識別情報の種類毎の受信回数を集計テーブル120に登録する例を挙げて説明するが、データ形式はこれに限らず、他のデータ形式であってもよい。
【0060】
識別情報欄122には、識別情報が登録される。位置欄124には、識別情報欄122の識別情報が取得された位置が登録される。回数欄126には、識別情報受信部138が受信した識別情報の種類毎の受信回数が登録される。
【0061】
図5に示す例では、「○○ジュースのバーコード」及び「△△ストア以外」に対して「1万」が登録されている。これにより、ゲーム内のイベントを発生させるために○○ジュースを少なくとも目にした人数を把握することができる。また、「○○ジュースのバーコード」及び「△△ストア近辺」に対して「5千」が登録されている。これにより、ゲーム内のイベントを発生させるために△△ストアを訪問した人数及び○○ジュースを少なくとも目にした人数を把握することができる。また、「○○ジュースのレシートのバーコード」及び「△△ストア」に対して「3千」が登録されている。これにより、ゲーム内のイベントを発生させるために△△ストアにおける○○ジュースの売り上げ数を把握することができる。
【0062】
また、「館内ポスターに記載されたバーコード」及び「□□商業施設」に対して「1万2千」が登録されている。これにより、ゲーム内のイベントを発生させるために「□□商業施設」を訪問した人数を把握することができる。また、「◎◎水のレシートのバーコード」及び「××ネットストア」に対して「8千」が登録されている。これにより、ゲーム内のイベントを発生させるために××ネットストアで◎◎水が購入された数を把握することができる。
【0063】
オンラインゲーム提供装置100が図5に示す集計テーブル120を管理サーバ300に送信することによって、管理サーバ300は、各商品がユーザ30の目に触れた回数、各商品がユーザ30によって購入された数、各店舗の近辺にユーザ30が訪れた数を把握することができる。
【0064】
図6は、オンラインゲーム提供装置100による処理の流れの一例を概略的に示す。図6に示す処理は、通信端末200がゲームを開始した状態を開始状態として説明する。図6に示す各処理は、オンラインゲーム提供装置100が備える制御部が主体となって実行される。
【0065】
S602では、通信端末200及びオンラインゲーム提供装置100がゲームを進行する。S604では、イベントを発生するか否かを判定する段階であるかを判断する。判定する段階であると判断した場合、S606に進み、判定する段階でないと判断した場合、S608に進む。S606では、オブジェクト情報送信部136が、発生させるか否かを判定するイベントに対応するオブジェクト情報を通信端末200に送信する。
【0066】
S608では、識別情報受信部138が通信端末200から識別情報を受信したか否かを判定する。受信したと判定した場合、S610に進み、受信していないと判定した場合、S614に進む。
【0067】
S610では、イベント発生部140が、S608で受信した識別情報と、S606で送信したオブジェクト情報とが一致するか否かを判定する。一致すると判定した場合、S612に進み、一致しないと判定した場合、S614に進む。S612では、イベント発生部140が、一致すると判定したイベントを発生させる。
【0068】
S614では、ゲームを終了させる指示を受領したか否かを判定する。受領していないと判定した場合、S602に戻り、受領したと判定した場合、処理を終了する。
【0069】
上述したように、本実施形態に係るオンラインゲーム提供装置100は、実店舗への訪問、実店舗での商品の閲覧、及び実店舗での商品の購入等を条件として、ゲーム内のイベントを発生させる。これにより、アイテム課金に代わるゲームビジネスを実現することができる。また、ゲーム内のイベントの発生を条件に、ユーザ30を実店舗に移動させたり、ユーザ30に実店舗で商品を購入させたりできるので、実店舗の来客数向上、売上向上を支援することができ、ひいては、経済の活性化に貢献することができる。また、例えば、自宅にこもってオンラインゲームをプレイしているユーザ30を、自宅外に誘導することもできる。
【0070】
以上の説明において、オンラインゲーム提供装置100の各部は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよい。また、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせにより実現されてもよい。また、プログラムが実行されることにより、コンピュータが、オンラインゲーム提供装置100として機能してもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体又はネットワークに接続された記憶装置から、オンラインゲーム提供装置100の少なくとも一部を構成するコンピュータにインストールされてよい。
【0071】
コンピュータにインストールされ、コンピュータを本実施形態に係るオンラインゲーム提供装置100として機能させるプログラムは、CPU等に働きかけて、コンピュータを、オンラインゲーム提供装置100の各部としてそれぞれ機能させる。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータに読込まれることにより、ソフトウエアとオンラインゲーム提供装置100のハードウエア資源とが協働した具体的手段として機能する。
【0072】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0073】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0074】
10 ネットワーク、30 ユーザ、40 店舗、100 オンラインゲーム提供装置、110 条件テーブル、112 イベント欄、114 識別情報欄、116 位置欄、118 時間欄、119 回数欄、120 集計テーブル、122 識別情報欄、124 位置欄、126 回数欄、132 条件情報受信部、134 条件格納部、136 オブジェクト情報送信部、138 識別情報受信部、140 イベント発生部、142 集計部、144 集計情報送信部、200 通信端末、300 管理サーバ
【要約】
【課題】アイテム課金制度を用いずに魅力のあるオンラインゲームを提供できることが望ましい。
【解決手段】ネットワークを通じてゲームを提供するオンラインゲーム提供装置であって、ゲームをプレイするユーザの通信端末に、ゲーム内の特定のイベントを発生させるために必要な識別情報であり、同じ種類の物理的なオブジェクトに共通に付与された識別情報が割り当てられたオブジェクトを示すオブジェクト情報を送信するオブジェクト情報送信部と、通信端末が物理的なオブジェクトから取得した識別情報を、通信端末から受信する識別情報受信部と、識別情報受信部が受信した識別情報が、ゲーム内の特定のイベントを発生させるために必要な識別情報と一致する場合、ゲーム内で特定のイベントを発生させるイベント発生部とを備えるオンラインゲーム提供装置を提供する。
【選択図】図1
図3
図4
図5
図6
図1
図2