特許第6012935号(P6012935)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6012935バックライトユニット及びこれを含む表示装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6012935
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】バックライトユニット及びこれを含む表示装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20161011BHJP
【FI】
   F21S2/00 443
【請求項の数】20
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2011-131196(P2011-131196)
(22)【出願日】2011年6月13日
(65)【公開番号】特開2012-4114(P2012-4114A)
(43)【公開日】2012年1月5日
【審査請求日】2014年6月9日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0055876
(32)【優先日】2010年6月14日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513276101
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134636
【弁理士】
【氏名又は名称】金高 寿裕
(72)【発明者】
【氏名】イ,ヘヒュン
(72)【発明者】
【氏名】キム,バングン
【審査官】 栗山 卓也
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−337942(JP,A)
【文献】 特開2006−066359(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/099834(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光素子アレイが固定されたブラケットと、
前記ブラケットが固定され、光学部材を支持するボトムカバーと、
前記ボトムカバーのエッジに具備され、前記ボトムカバー上に複数のレイヤー(Layer)を着脱式に固定する複数の固定部を含む一体型の固定部材と、を含み、
前記一体型の固定部材に含まれる第1固定部の側面及び上面はフラットであり、前記第1固定部の下部から前記第1固定部の上部までの断面積は、線形的に増加し、前記第1固定部の高さは、前記光学部材の厚さよりも大きく、
前記一体型の固定部材に含まれ、前記第1固定部の上面に形成される第2固定部は、前記第1固定部よりも小さい断面積を有する、バックライトユニット。
【請求項2】
前記光学部材は、前記固定部材が挿入されるホールを具備する、請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項3】
前記光学部材は、反射板、導光板及び光学シートのうち少なくとも一つである、請求項1又は2に記載のバックライトユニット。
【請求項4】
前記固定部材は、垂直方向の断面が逆台形である、請求項1ないし3のいずれかに記載のバックライトユニット。
【請求項5】
前記逆台形の一辺の傾斜は、水平面に対して60〜80°である、請求項4に記載のバックライトユニット。
【請求項6】
前記固定部材は、一辺は水平面に対して垂直をなし、他の一辺は前記水平面に対して傾いている、請求項1ないし5のいずれかに記載のバックライトユニット。
【請求項7】
前記固定部材は、一辺は水平面に対して垂直をなし、他の一辺の傾斜は水平面に対して60〜80°をなす、請求項1ないし6のいずれかに記載のバックライトユニット。
【請求項8】
前記固定部材の上面及び下面は平行である、請求項1ないし7のいずれかに記載のバックライトユニット。
【請求項9】
発光素子アレイが固定されたブラケットと、
前記ブラケットが固定され、光学部材を支持するボトムカバーと、
前記ボトムカバーのエッジに具備され、複数のレイヤー(Layer)を着脱式に固定する一体型の第1固定部及び第2固定部と、を含み、
前記第1固定部は前記光学部材のエッジに形成されたホールに挿入され、前記第1固定部の下部から前記第1固定部の上部までの断面積は、線形的に増加し、
前記第1固定部の上面に形成され前記第1固定部より小さい断面積を有する前記第2固定部はトップカバーに挿入され、
前記第1固定部の高さは、前記光学部材の高さと、前記光学部材と前記トップカバーとの間の距離と、の和よりも大きいか又は同一である、バックライトユニット。
【請求項10】
前記第1固定部と前記第2固定部は、一体型として形成される、請求項9に記載のバックライトユニット。
【請求項11】
前記ボトムカバーと接する部位において前記第1固定部の幅が最も小さいことを特徴とする、請求項9又は10に記載のバックライトユニット。
【請求項12】
前記第1固定部は、垂直方向の断面が逆台形である、請求項9ないし11のいずれかに記載のバックライトユニット。
【請求項13】
前記逆台形の一辺の傾斜は、水平面に対して60〜80°である、請求項12に記載のバックライトユニット。
【請求項14】
前記第1固定部の一辺は水平面に対して垂直をなし、他の一辺の傾斜は水平面に対して60〜80°をなす、請求項12に記載のバックライトユニット。
【請求項15】
前記第1固定部の断面積は、前記第2固定部の断面積よりも広いか又は同一である、請求項9ないし14のいずれかに記載のバックライトユニット。
【請求項16】
前記第1固定部と前記第2固定部は、一方の端が一直線をなす、請求項9ないし15のいずれかに記載のバックライトユニット。
【請求項17】
発光素子アレイが固定されたブラケット、及び前記ブラケットが固定され、光学部材を支持するボトムカバーを含んでなるバックライトユニットと、
前記光学部材上に具備され、投射された光によって画像を具現するパネルと、
前記ボトムカバーの第1エッジに具備され、複数のレイヤー(Layer)を固定する一体型の第1固定部材と、
前記ボトムカバーの第2エッジに具備され、前記複数のレイヤー(Layer)を固定する一体型の第2固定部材と、を含み、
前記第1固定部材及び前記第2固定部材の各々の下部の断面積は、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の各々の上部の断面積と異なり、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の各々の高さは、前記光学部材の厚さよりも大きく、
前記第1固定部材及び前記第2固定部材の各々は、前記光学部材の厚さより大きい高さを有する第1固定部と、該第1固定部の上面に形成され該第1固定部よりも小さい断面積を有する第2固定部と、を含
前記第1固定部の下部から前記第1固定部の上部までの断面積は、線形的に増加する、表示装置。
【請求項18】
前記第1固定部材及び前記第2固定部材の各々の下部の断面積は、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の各々の上部の断面積よりも小さいか又は同一である、請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
前記第1固定部材及び前記第2固定部材は、垂直方向の断面が逆台形である、請求項18に記載の表示装置。
【請求項20】
前記第1固定部は前記光学部材に挿入され、前記第2固定部はトップカバーに挿入される、請求項17ないし19のいずれかに記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、発光素子が具備されたバックライト及びこれを含む表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体の3-5族または2-6族化合物半導体物質を用いた発光ダイオード(Ligit Emitting Diode)やレーザーダイオードのような発光素子は、薄膜成長技術及び素子材料の開発によって赤色、緑色、青色及び紫外線などの様々な色を具現することができ、蛍光物質を利用したり、色を組み合わせることで効率の良い白色光線も具現可能であり、蛍光灯、白熱灯などの既存の光源に比べて低消費電力、半永久的な寿命、速い応答速度、安全性、環境親和性の長所を有する。
【0003】
したがって、光通信手段の送信モジュール、LCD(Liquid Crystal Display)表示装置のバックライトを構成する冷陰極管(CCFL:Cold Cathode Fluorescence Lamp)を代替する発光ダイオードバックライト、蛍光灯や白熱電球を代替することができる白色発光ダイオード照明装置、自動車のヘッドライト及び信号灯にまで応用が拡大されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施例の目的は、発光素子が具備されたバックライトの締結構造を容易にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施例は、発光素子アレイが固定されたブラケットと、前記ブラケットが固定され、光学部材を支持するボトムカバーとを含んでなり、前記ボトムカバー上には前記光学部材を着脱式に固定する固定部材が具備され、前記固定部材の下部の断面積は、前記固定部材の上部の断面積よりも小さいか又は同一である、バックライトユニットを提供する。
【0006】
ここで、前記光学部材は、前記固定部材が挿入されるホールが具備されることができる。
【0007】
そして、前記光学部材は、反射板、導光板及び光学シートのうち少なくとも一つであると良い。
【0008】
そして、前記固定部材は、垂直方向の断面が逆台形であると良い。
【0009】
そして、前記逆台形の一辺の傾斜は、水平面に対して60〜80°であると良い。
【0010】
そして、前記固定部材は、一辺は水平面に対して垂直をなし、他の一辺は前記水平面に対して傾くことができる。
【0011】
そして、前記固定部材は、一辺は水平面に対して垂直をなし、他の一辺の傾斜は水平面に対して60〜80°をなすことができる。
【0012】
また、前記固定部材の上面と下面はフラットであると良い。
【0013】
他の実施例は、発光素子アレイが固定されたブラケットと、前記ブラケットが固定され、光学部材を支持するボトムカバーとを含み、前記ボトムカバー上には前記光学部材を着脱式に固定する固定部材が具備され、前記固定部材は少なくとも2個の固定部を含み、第1固定部は前記光学部材に挿入され、第2固定部はトップカバーに挿入される、バックライトユニットを提供する。
【0014】
ここで、前記第1固定部と前記第2固定部は、一体型であると良い。
【0015】
そして、前記第1固定部の高さは、前記光学部材の高さと、前記光学部材及びトップカバー間の距離との和よりも大きいか又は同一であると良い。
【0016】
そして、前記ボトムカバーと接する部位において前記第1固定部の幅が最も小さいことができる。
【0017】
そして、前記第1固定部は、垂直方向の断面が逆台形であると良い。
【0018】
そして、前記逆台形の一辺の傾斜は、水平面に対して60〜80°であると良い。
【0019】
そして、前記第1固定部の一辺は水平面に対して垂直をなし、他の一辺の傾斜は水平面に対して60〜80°をなすことができる。
【0020】
そして、前記第1固定部の断面積は、前記第2固定部の断面積よりも広いか又は同一であると良い。
【0021】
そして、前記第1固定部と前記第2固定部は、一方の端が一直線をなすことができる。
【0022】
また他の実施例は、発光素子アレイが固定されたブラケット、及び前記ブラケットが固定され、光学部材を支持するボトムカバーを含んでなるバックライトユニットと、
前記光学部材上に具備され、投射された光によって画像を具現するパネルと、を含み、
前記ボトムカバー上には前記光学部材を着脱式に固定する固定部材が具備され、前記固定部材の下部の断面積は、前記固定部材の上部の断面積と異なる、表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0023】
実施例による発光素子が具備されたバックライト及び表示装置は、光学シートの締結が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】表示装置の一実施例の分解斜視図である。
図2図1の表示装置の発光素子モジュール部分の断面図である。
図3A図1のボトムカバーと光学部材の第1実施例を示す図である。
図3B図3Aの実施例の締結状態を示す図である。
図4A図1のボトムカバーと光学部材の第2実施例を示す図である。
図4B図4Aの実施例の締結状態を示す図である。
図4C図4Aの実施例の他の締結状態を示す図である。
図5A図1のボトムカバーと光学部材の第3実施例を示す図である。
図5B図5Aの実施例の締結状態を示す図である。
図6A図1のボトムカバーと光学部材の第4実施例を示す図である。
図6B図6Aの実施例の締結状態を示す図である。
図7A図1のボトムカバーと光学部材の第5実施例を示す図である。
図7B図7Aの実施例の締結状態を示す図である。
図8A図1のボトムカバーと光学部材の第6実施例を示す図である。
図8B図8Aの固定部材の構造を詳細に示す図である。
図9A図1のボトムカバーと光学部材の第7実施例を示す図である。
図9B図9Aの固定部材の締結状態を示す図である。
図9C図9Aの固定部材の締結状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、上記の目的を具体的に実現できる本発明の好適な実施例を、添付の図面を参照して説明する。
【0026】
上記の各実施例の説明において、各層(膜)、領域、パターン、または各構造物が、基板、各層(膜)、領域、パッド、またはパターンの「上(on)」又は「下(under)」に形成されることと記載される場合において、「上」と「下」は、「直接(directly)」又は「他の層を介在して(indirectly)」形成されることを全て含む。また、各層の上または下に対する基準は、図面に基づいて説明する。
【0027】
図面で各層の厚さや大きさは、説明の便宜及び明確性のために誇張されたり、省略されたり、又は概略的に図示されている。また、各構成要素の大きさは実際の大きさを全的に反映するものではない。
【0028】
図1は、表示装置の一実施例の分解斜視図である。
【0029】
図1に示すように、表示装置の一実施例は、ボトムカバー10(Bottom cover)と、前記ボトムカバーの内部の一側に設けられる発光素子パッケージモジュール(図示せず)と、前記ボトムカバー10の前面に配置される反射板20と、前記反射板20の前方に配置され、前記発光モジュールから発散される光を表示装置の前方に案内する導光板30と、前記導光板30の前方に配置される光学シート40と、前記光学シート40の前方に配置される液晶表示パネル60と、前記液晶表示パネル60の前方に設けられるトップカバー70(Top cover)と、前記ボトムカバー10と前記トップカバー70との間に配置され、前記ボトムカバー10と前記トップカバー70を共に結合する結合部材51、52、53、54と、を含むことができる。
【0030】
前記導光板30は、前記発光モジュール(図示せず)から放出される光が面光源の形態で出射されるように案内する役割をし、前記導光板30の後方に配置される反射板20は、前記発光素子パッケージモジュール(図示せず)から放出された光を前記導光板30の方向に反射させ、光効率を高める役割をする。
【0031】
ただし、前記反射板20は、本図面のように別途の構成要素として設けられることもでき、導光板30の後面や前記ボトムカバー10の前面に反射率の高い物質でコーティングされる形態で設けられることも可能である。
【0032】
ここで、反射板20は、反射率が高く、超薄型で使用可能な素材を使用することができ、ポリエチレンテレフタルレート(PolyEthylene Terephtalate;PET)を使用することができる。
【0033】
そして、導光板30は、発光素子パッケージモジュールから放出される光を散乱させて、その光が液晶表示装置の画面の全領域にわたって均一に分布されるようにする。したがって、導光板30は、屈折率と透過率の良い材料からなり、ポリメチルメタアクリレート(PolyMethylMethAcrylate;PMMA)、ポリカーボネート(PolyCarbonate;PC)、又はポリエチレン(PolyEthylene;PE)などで形成されることができる。
【0034】
そして、光学シート40は、前記導光板30の上部に具備され、導光板30から出射される光を所定の角度で拡散させる。光学シート40は、前記導光板30によって導かれた光を液晶表示パネル60の方向に均一に照射させる。
【0035】
光学シート40としては、拡散シート41、プリズムシート42又は保護シート43などの光学シートを選択的に積層したり、マイクロレンズアレイ(図示せず)を使用することもできる。このとき、複数個の光学シートを使用することもでき、光学シートは、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂又はシリコン樹脂などの透明樹脂からなることができる。そして、上述したプリズムシート内に蛍光シートが含まれることもできる。
【0036】
そして、前記光学シート40の前面には液晶表示パネル60が具備されることができる。ここで、液晶表示パネル60の他に、光源を必要とする他の種類の表示装置が具備されることができる。
【0037】
液晶表示パネル60は、ガラス基板の間に液晶が位置し、光の偏光性を利用するために偏光板を両ガラス基板に載せた状態となっている。ここで、液晶は、液体と固体の中間的な特性を持ち、液体のように流動性を有する有機分子である液晶が結晶のように規則的に配列された状態を有するもので、前記分子配列が外部電界により変化される性質を利用して画像を表示する。
【0038】
表示装置に使用される液晶表示パネルは、アクティブマトリックス(Active Matrix)方式であって、各画素に供給される電圧を調節するスイッチとしてトランジスタを使用する。
【0039】
具体的な液晶表示パネルの構成は、従来と同一であるので省略する。
【0040】
そして、前記液晶表示パネル60の前面にはカラーフィルタ(図示せず)が具備され、前記液晶表示パネル60から投射された光を、それぞれの画素ごとに赤色と緑色及び青色の光のみを透過するので、画像を表現することができる。
【0041】
図2は、図1の表示装置の発光素子モジュール部分の断面図である。
【0042】
図2に示すように、ボトムカバー10上には前記反射板20が置かれて、前記反射板20の上には前記導光板30が置かれることになる。そして、前記反射板20は前記放熱部材11と直接接触されることができる。前記放熱部材11は、ボトムカバー10とブラケット12との間に配置されることができる。
【0043】
前記ブラケット12は、「L」字の形状で具備され、前記ブラケット12の一方部12bに前記発光モジュール80が付着され、前記ブラケット12の他方部12aは前記放熱部材11と面接触することができる。
【0044】
図3Aは、図1のボトムカバーと拡散シートの第1実施例を示す図であり、図3Bは、図3Aの実施例の締結状態を示す図である。
【0045】
図3Aに示すように、ボトムカバー10上には前記拡散シート41を着脱式に固定する固定部材10aが具備されている。具体的に、ボトムカバー10の各辺に前記ボトムカバー10と垂直の方向に四角形状の固定部材10aが具備されている。
【0046】
そして、前記拡散シート41のエッジ上にはホール41aが形成されるが、それぞれの辺に少なくとも一つのホール41aが形成されることができる。ここで、前記ボトムカバー10上の固定部材10aが前記拡散シート41のエッジのホール41aに挿入され、前記ボトムカバー10と前記拡散シート41を結合することができる。
【0047】
上述のように、前記ボトムカバー10と前記拡散シート41を着脱式に結合することができ、前記ボトムカバー10上の固定部材10aの個数は、前記拡散シート41のエッジのホール41aの個数と同じであってもよく、少なくてもよい。
【0048】
図3Aでボトムカバー10上に拡散シート41を挿入して固定する構成が示されているが、拡散シート41の他に、反射板20、導光板30、プリズムシート42、保護シート43及びマイクロレンズアレイ等がいずれも前記拡散シート41のような構成で前記ボトムカバー10に挿入/固定されることができ、以下では、上述した拡散シート41、反射板20、導光板30、プリズムシート42、保護シート43及びマイクロレンズアレイなどを光学部材と総称する。
【0049】
そして、図3Bで拡散シート41は、固定部材10aと間隔を置いて挿入されており、熱膨張によって拡散シート41が膨脹される場合に備えて間隔を置くことができ、他の各実施例においても同一である。
【0050】
図4Aは、図1のボトムカバーと拡散シートの第2実施例を示す図であり、図4Bは、図4Aの実施例の締結状態を示す図である。図示のように、ボトムカバー10上には、前記拡散シート41を着脱式に固定する固定部材10bが具備されている。具体的に、ボトムカバー10の各辺に前記ボトムカバー10と垂直の方向に四角形状の固定部材10bが具備されている。
【0051】
図4Aで矩形の短い辺にはそれぞれ2個の固定部材10bが、長い辺にはそれぞれ3個の固定部材10bが具備されているが、前記拡散シート41を固定するためのものであるので、それぞれの辺に少なくとも一つの固定部材10bが具備されることができる。
【0052】
ここで、図3Aに示された実施例と異なって、前記固定部材10bの側面と上面はフラット(flat:平坦)であり、前記ボトムカバー10と接触する前記固定部材10bの下部の断面積は、前記固定部材10bの上部の断面積よりも小さい。すなわち、前記ボトムカバー10と接する部分で最も幅が狭い逆台形の形状をしている。したがって、図4Bで前記固定部材10bの幅は、前記ボトムカバー10と接する部分での幅Wが最も狭く、最上端での幅Wが最も広い。
【0053】
そして、前記拡散シート41のエッジ上にはホール41aが形成されるが、それぞれの辺に少なくとも一つのホール41aが形成されることができる。ここで、前記ボトムカバー10上の固定部材10bが前記拡散シート41のエッジのホール41aに挿入されて、前記ボトムカバー10と前記拡散シート41を結合することができる。
【0054】
上述のように、前記ボトムカバー10と前記拡散シート41を着脱式に結合することができ、前記ボトムカバー10上の固定部材10aの個数は、前記拡散シート41のエッジのホール41aの個数と同じであってもよく、少なくてもよい。
【0055】
図3Aに示された構造と異なって、本実施例による拡散シート41は、ボトムカバー10上の固定部材10bの構造によって容易に離脱されない。すなわち、取扱過程でバックライトユニットや表示装置の上下が逆転されて運搬されたりする場合にも、固定部材10bの上述した構造によって、拡散シート41とボトムカバー10の締結構造が持続されることができる。
【0056】
図4Cは、図4Aの実施例の他の締結状態を示す図である。図4Cに示したように、固定部材10bは、前記ボトムカバー10上に別個の構成物からなる。そして、他の実施例においても、固定部材とボトムカバーは一体型、または、別個の構成物からなることができる。
【0057】
固定部材10bの下部の断面積は、前記固定部材10bの上部の断面積よりも小さいか又は同一であっても良い。前記固定部材10bの下部は前記固定部材10bの上部よりもボトムカバー10により近い。
【0058】
そして、前記固定部材10bの下部の断面の長さWは、前記固定部材10bの上部の断面の長さW2よりも小さいか又は同一であっても良い。
【0059】
本実施例で、拡散シート41とボトムカバー10の締結構造を説明したが、上述した締結構造が、反射板20や導光板30又は光学シート40内の他のシート、例えばプリズムシート42、保護シート43及びマイクロレンズアレイシートに適用され得ることは、上述した通りであり、以下の各実施例においても同一である。
【0060】
そして、前記ホール41aの幅は、締結手段として使用するために前記固定部材10bの下端の幅よりも広くなければならない。前記ホール41aは示されたように、前記拡散シート41のエッジ方向に前記拡散シート41と並べて形成された突出部の内に形成されることができる。
【0061】
図4Aに示された断面図で、固定部材10bが前記拡散シート41に形成されたホール41aに挿入されるとき、前記拡散シート41に形成されたホールの幅は、前記固定部材10bの下辺の幅よりは広いか又は同一であり、上辺の幅よりは小さい。このとき、前記拡散シート41に形成されたホールの幅が、前記固定部材10bの上辺の幅より小さくても、前記拡散シート41に形成されたホールの一方から前記固定部材10bを挿入すると結合/締結が可能である。
【0062】
図5Aは、図1のボトムカバーと拡散シートの第3実施例を示す図であり、図5Bは、図5Aの実施例の締結状態を示す図である。
【0063】
本実施例は、図4Aに示された実施例と基本的に類似しているが、ボトムカバー10上に設けられた固定部材が2個の固定部で具備されることができる。このとき、前記ボトムカバー10と隣接した部分を第1固定部10cと言い、前記第1固定部から出発した部分を第2固定部10c’と言う。すなわち、前記第1固定部10cは、前記拡散シート41が挿入される部分であり、前記第2固定部10c’は、トップカバーが挿入される部分である。
【0064】
ここで、前記第1固定部10cの断面積は、前記第2固定部10c’の断面積より広いか又は同一にすることができ、図示のように、第1固定部10cは逆台形の形状で具備され、第2固定部10c’は矩形ないし正方形の形状で具備されることができる。このとき、前記第1固定部10cは前記拡散シート41に挿入されて固定されて、前記第2固定部10c’はトップカバー70に挿入されて固定されることができる。ここで、挿入されて固定されるとは、前記拡散シート41又はトップカバー70のエッジに具備されたホールに前記ボトムカバー10の固定部材が挿入されることを意味する。
【0065】
すなわち、第1固定部10cが拡散シート41の固定部材の機能をし、前記第2固定部10c’は、トップカバー70を固定させる機能をすることができる。そして、前記第1固定部10cの高さは、前記第1固定部10cに締結されるそれぞれの光学部材の厚さを合わせたものと同一であったり、より大きくなければならないが、この点については図6Bを参照して後述する。そして、図5Bに示されたように、前記第1固定部10cの高さは、前記第1固定部10cに締結される拡散シート41の厚さTと同一であったり、より大きくなければならなく、前記第2固定部10c’の高さは、トップカバー70の厚さよりも小さいか又は同一であってもよい。すなわち、ボトムカバー10上に前記固定部材の第1固定部10cを通じて拡散シート41が締結され、一定の距離tを置いて第2固定部10c’にトップカバー70が締結される。前記第1固定部10cの高さは、拡散シート41の厚さと距離tとの和よりも小さいか又は同一であってもよい。
【0066】
したがって、前記距離tによって前記トップカバー70が拡散シート41を押圧しないように作用することができる。
【0067】
図6Aは、図1のボトムカバーと拡散シートの第4実施例を示す図であり、図6Bは、図6Aの実施例の締結状態を示す図である。
【0068】
本実施例は、図5に示された実施例と同様に、ボトムカバー10上に設けられた固定部材が2個の固定部で具備される。ただし、図5とは異なって、ボトムカバー10上の第1固定部10dと、第2固定部10d’がいずれも矩形ないし正方形の形状で具備されることができる。そして、前記第1固定部10dは前記拡散シート41を締結し、前記第2固定部10d’はトップカバーを締結することができることは、上述した通りである。
【0069】
そして、図6Bに示されたように、前記第1固定部10dの厚さは、前記第1固定部10dに締結される光学部材の厚さを合せたものと同一であったり、より大きくなければならなく、前記第2固定部10d’の高さは、トップカバー70の厚さよりも小さいか又は同一であっても良い。すなわち、ボトムカバー10上に前記固定部材の第1固定部10dを通じて光学部材41、42、43が締結され、一定の距離t1を置いて第2固定部10d’にトップカバー70が締結される。そして、前記第1固定部10dの断面積は、第2固定部10d’の断面積よりも大きいか又は同一であっても良い。
【0070】
したがって、前記距離tによって前記トップカバー70が光学部材41、42、43を押圧しないように作用することができる。ここで、前記第1固定部10dに締結される光学部材は、図示された3個のレイヤー(Layer)の他に、反射板や導光板を含むこともできる。
【0071】
図7Aは、図1のボトムカバーと拡散シートの第5実施例を示す図であり、図7Bは、図7Aの実施例の締結状態を示す図である。
【0072】
本実施例は、図6A及び図6Bに示された実施例と同様に、ボトムカバー10上に設けられた固定部材が2個の固定部で具備される。ただし、図6とは異なって、ボトムカバー10上の第1固定部10eの一方の辺と第2固定部10e’の一方の辺が同一線上に具備されることができる。このとき、前記第1固定部10eは前記拡散シート41を締結し、前記第2固定部10e’はトップカバーを締結することができることは、上述した通りである。
【0073】
すなわち、ボトムカバー10上に前記固定部材の第1固定部10eを通じて拡散シート41が締結され、一定の距離tを置いて第2固定部10e’にトップカバー70が締結されることができるので、拡散シート41とトップカバー70との上述した作用を予防することができ、ボトムカバー10上の固定部材の構造が、図6に示された実施例より簡単であり、ボトムカバーの製造の際、特に射出成形などの工程に有利である。
【0074】
図7Bで、前記第1固定部10eが拡散シート41に挿入され、具体的には、前記拡散シート41のエッジのホール(図7Aの41a)に前記第1固定部10eが挿入されることができる。
【0075】
そして、熱膨張によって拡散シート41が膨脹される場合に備えて、前記拡散シート41と間隔を置いて前記第1固定部10eが挿入されて締結/結合されることができる。ここで、トップカバーに前記第2固定部10e’が挿入されて締結されることができる。また、前記第1固定部10eの高さが前記拡散シート41の厚さよりも、さらに高いので距離が形成されて、前記トップカバー70が拡散シート41を押圧しないように作用することができることも、上述した通りである。
【0076】
図8Aは、図1のボトムカバーと拡散シートの第6実施例を示す図である。
【0077】
図8Aに示された構造は、基本的に図4に示された構造と類似しているが、ボトムカバー10上の固定部材10fの一方の辺のみが逆台形の形状をしている。すなわち、前記固定部材10fの一方の辺のみが逆台形の形状をしていても、拡散シート41の離脱を防止することができ、また、ボトムカバー10の射出成形などの工程に有利である。
【0078】
図8Bは、図8Aの固定部材の構造を詳細に示す図である。
【0079】
図示のように、固定部材の一方の辺はボトムカバー10に対して垂直であり、他の一方の辺のみが所定の角度をなす。ここで、前記所定の角度θは、60〜80°であり得る。仮りに、角度が80°より大きいと光学部材の離脱を抑制するのに充分でなく、60°より小さいと光学部材の着脱のために形成されたホールの大きさが非常に大きくならなければならない問題点が生じ得る。
【0080】
前記固定部材の高さhは、締結される光学部材の厚さの和と同一であったり、所定の距離を置くことができる。また、図9でt4=tanθ×hから求めることができる。また、図9で前記固定部材の幅は、前記ボトムカバー10と接する部分での幅Wが最も狭く、最上端での幅Wが最も広い。
【0081】
図9Aは、図1のボトムカバーと光学部材の第7実施例を示す図であり、図9B及び図9Cは、図9Aの固定部材の締結状態を示す図である。
【0082】
本実施例で、ボトムカバー10上に固定部材10hが配置され、前記固定部材10hには、フック状の固定部10h’が形成されている。ここで、前記固定部10h’は逆台形の形状である。
【0083】
したがって、前記固定部10h’は、光学部材40が振動や外部の衝撃によっても前記ボトムカバー10から分離されることを防止できる。そして、前記固定部10h’は、前記光学部材40の前記ボトムカバー10への組み立てを容易にする。
【0084】
ここで、前記光学シート40は、拡散シート41とプリズムシート42及び保護シート43を含むことができる。そして、図示されたように、前記ボトムカバー10から前記固定部10h’までの距離は、前記光学シート40の厚さに所定の距離t5を加えたものと同一である。
【0085】
したがって、上述した所定の距離tによって前記ボトムカバー10と固定部10h’から前記光学部材40に過度な圧力が作用しないようにすることができる。
【0086】
そして、図9Bに示された実施例では、固定部10h’が固定部材10hの中間に配置されているが、図9Cに示された実施例では、固定部10h’が固定部材10hの上端に配置されている。
【0087】
以上では、実施例を中心にして説明したが、これは例示に過ぎないもので、本実施例を限定するものではなく、本実施例の属する分野で通常の知識を有する者であれば本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲で以上で例示していない多様な変形と応用が可能であることが分かるだろう。例えば、実施例に具体的に示した各構成要素は、変形して実施することができる。そして、このような変形と応用と関連した各差異点は、添付の特許請求の範囲で規定する本実施例の範囲に含まれるものと解釈すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0088】
実施例によるバックライトは表示装置などに使用されることができる。



図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C