【文献】
電子書籍端末を用いたユビキタス空間情報システム,TRONWARE,日本,パーソナルメディア株式会社,2011年 6月20日,第22巻,第3号,p.38−39
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示制御手段は、前記抽出された位置情報に基づく場所を表した情報であるオブジェクト画像を、前記指定された位置を含む地図画像に重畳して、前記表示装置に表示させる、請求項1に記載の通信機器。
前記複数の書籍関連情報が取得されたことに基づき、前記複数の書籍関連情報に含まれている位置情報に基づく場所の各々が、前記通信機器の現在位置から予め定められた距離以内か否かを判断する第2の判断手段と、
前記場所の少なくとも1つが前記予め定められた距離以内であると判断された場合、予め定められた報知を行なう報知手段とをさらに備え、
前記表示制御手段は、前記場所の少なくとも1つが前記予め定められた距離以内であると判断された場合、当該場所を特定するための位置情報に対応付けられた書籍情報のタイトルとコメントとを、前記表示装置に表示させる、請求項1から4のいずれか1項に記載の通信機器。
前記生成手段は、前記抽出された位置情報に基づく場所を表した情報であるオブジェクト画像を、前記指定された位置を含む地図画像に重畳したユーザインターフェイスを生成する、請求項10に記載のサーバ装置。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施の形態に係る通信システムについて説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0036】
なお、「書籍」は、紙媒体の書籍(以下、「紙の書籍」とも称する)に限らず、電子書籍を含む。また、書籍は、雑誌等も含むものとする。
【0037】
[実施の形態1]
<A.概要>
図1は、通信システム1の概略構成を表した図である。
図1を参照して、通信システム1は、通信端末11,12,13と、共有サーバ20と、書籍サーバ30と、地図サーバ40とを備えている。通信システム1を構成する通信端末の数は3台に限定されるものではない。
【0038】
以下では、通信システム1における各装置の動作概要について説明する。詳しくは、通信端末11が共有サーバ20にアップロードした情報を一部に含んだ情報を、通信端末11,12,13にて表示するケースを説明する。
【0039】
通信端末11,12,13は、共有サーバ20との間で、データの送受信を行なう。また、通信端末11,12,13は、書籍サーバ30および地図サーバ40との間で、通信を行なう。通信端末11,12,13は、たとえば、携帯型電話機およびスマートフォン等の携帯端末、カーナビゲーション装置である。なお、通信端末11,12,13は、説明の便宜上、同じ構成および同じ機能を有するものとする。
【0040】
共有サーバ20は、通信端末11,12,13が取得可能な各種の情報を格納している。なお、共有サーバ20が格納している情報の詳細については、後述する。
【0041】
書籍サーバ30は、各書籍に関し、書籍の詳細な情報(以下、「書籍情報」と称する)を格納している。書籍情報は、ISBNコード、書籍名、著者名、出版社名、書籍購入用のURLなどを含む。
【0042】
地図サーバ40は、日本のみならず世界中の地図情報を格納している。地図サーバ40は、通信端末11,12,13からのリクエストに応じて、予め指定された範囲の地図情報を送信する。なお、地図情報は、地図を表示するための地図画像を含んでいる。
【0043】
以下では、説明の便宜上、通信端末11,12,13のうちの通信端末11に着目して説明を行なう。通信端末11に着目して説明した内容は、通信端末12,13にも適用される。
【0044】
図2は、通信端末11における画面遷移を表した図である。
図2(A)は、データ共有アプリケーションにおける入力画面を用いて、ユーザによる入力がなされている途中の状態を表した図である。
図2(B)は、
図2(A)からの遷移画面である。
図2(C)は、
図2(B)からの遷移画面である。
【0045】
通信端末11のユーザは、ある書籍に記載されているある場所に来た場合、以下の処理を行なう。ユーザは、通信端末11において所定のアプリケーション(以下、「データ共有アプリケーション」と称する)を起動する。次に、ユーザは、所持している書籍のISBN(International Standard Book Number)を、通信端末11が備えるバーコードリーダ等で読み取る。
【0046】
通信端末11は、ISBNを読み取ると、当該ISBNを書籍サーバ30に送信する。通信端末11は、送信したISBNに基づく当該書籍の書籍情報を、書籍サーバ30から受信する。書籍情報は、書籍を特定するための情報である。書籍情報は、たとえば、当該ISBNの他に、書籍のタイトル、著者名、出版社名等を含む。書籍情報のデータ構造については、後述する(
図11)。
【0047】
通信端末11は、書籍情報を取得すると、通信端末11のGPS(Global Positioning System)機能を用いて、当該場所の位置情報(緯度情報および経度情報)を得る。通信端末11は、位置情報を得ると、書籍のページとコメントとを入力させるための入力画面910を表示する。位置情報は、書籍に記載されている場所を特定するための情報として用いられる。なお、ページ(ページ位置)は、書籍における「位置情報が記載されている箇所」を表した情報としても用いられる。
【0048】
次に、通信端末11は、表示された入力画面において、上記場所(地名等)に関する情報が記載されている当該書籍のページのユーザ入力、および当該場所に関するコメントのユーザ入力を受け付ける。具体的には、ユーザは、入力画面910のページの入力欄1007にページ数を、コメントの入力欄1009にコメントを入力する。通信端末は、入力画面910を介した、これらの入力を受け付ける。ここで、コメントは、書籍および当該書籍に記載されている場所の少なくともいずれかに関連する記述である。具体的には、コメントとして、書籍の書かれた実在の場所について他人と共有したい情報が挙げられる。
【0049】
上記の受付の後にユーザによって送信ボタン1010が選択されると、通信端末11は、書籍サーバ30から取得した書籍情報と、GPS機能により取得した位置情報と、入力されたコメントおよびページの情報とを関連付けて、共有サーバ20に送信する。
【0050】
なお、以下では、少なくとも、書籍情報と、位置情報と、コメントとを対応付けた情報を、「書籍関連情報」と称する。書籍関連情報は、オプションの情報としてページの情報を含んでいてもよい。また、書籍関連情報は、オプションの情報として場所の住所(住所表記)を含んでいてもよい。書籍関連情報のデータ構造については、後述する(
図12)。
【0051】
以上の処理により、共有サーバ20に、通信端末11が送信した書籍関連情報が格納されることになる。それゆえ、たとえば、通信端末11が共有サーバ20に格納した書籍関連情報を通信端末12が取得することにより、通信端末12のユーザは通信端末11のユーザが入力したコメント等を閲覧することができる。
【0052】
以下では、共有サーバ20が、通信システム1を構成する通信端末から複数の書籍関連情報を受信し、当該受信した書籍関連情報の各々を通信システム1の各通信端末がアクセス可能な状態に保存しているものとして説明する。具体例を挙げて説明するために、共有サーバ20は、少なくとも、書籍のタイトルが「プリンストクガワ」である書籍関連情報を複数、書籍のタイトルが「るるる三河」である書籍関連情報を複数、書籍のタイトルが「ほとちゃん寝る」である書籍関連情報を複数格納しているとする。
【0053】
次に、通信端末11が書籍関連情報を共有サーバ20に送信した後に、通信端末11で実行される処理について、
図2(B),(C)を参照して説明する。
【0054】
通信端末11は、書籍関連情報を共有サーバ20に送信したことに基づき、共有サーバ20から、当該書籍関連情報を含め、共有サーバ20が格納している複数の書籍関連情報を取得する。通信端末11は、複数の書籍関連情報を取得したことに基づき、地図サーバ40から、共有サーバ20に送信した位置情報(
図2(A)における入力欄1008の位置情報)で示された位置(現在地)を含む地図情報を取得する。たとえば、通信端末11は、現在位置を中心とした予め定められた半径(たとえば5km)の領域の地図を、地図サーバ40から取得する。
【0055】
図2(B)を参照して、通信端末11は、取得した地図における書籍関連情報に含まれる位置情報で表される位置に、ピン画像(オブジェクト画像)1002を表示する。なお、通信端末11は、現在地を中心とした予め定められた半径(たとえば2km)の領域1001の地図上にピン画像1002を重畳する。また、通信端末11は、ピン画像を表示する際に、ピン画像の表示態様(模様、色等)を書籍毎に異なるように設定する。さらに、通信端末11は、どの表示態様がどの書籍に対応しているのかを説明するための画像1003を表示する。このように、書籍毎にピン画像の表示態様を異ならせることにより、ユーザは、どの書籍がどの場所について書かれたものなのかを、容易に判別可能となる。言い換えれば、ユーザは、現在地および現在地の付近の場所が記載された書籍のタイトルを知ることができる。さらに言い換えれば、ユーザは、現在地および現在地の周辺を舞台とした書籍を知ることができる。
【0056】
また、通信端末11は、ユーザによって1つのピン画像が選択されると、当該選択されたピン画像に対応付けられた書籍関連情報を表示する。これにより、ユーザは、より詳細な書籍の内容を知ることができる。
【0057】
通信端末11は、ユーザによって一覧表示のモードが選択された場合、
図2(B)に示した画面から
図2(C)の画面へと表示内容を切替える。
図2(C)を参照して、通信端末11は、書籍関連情報を書籍のタイトルでソートし、当該ソート結果を一覧表示する。詳しくは、通信端末11は、書籍関連情報毎に区別して、書籍のタイトル1004と、コメント1005と、住所1011とを表示する。
【0058】
各書籍関連情報に関して、書籍のタイトル1004とコメント1005とが対応付けて表示されることにより、ユーザは、複数のコメントのうち、どの書籍に関して書かれたコメントなのかを、容易に判別することができる。加えて、書籍のタイトル1004に対して住所1011も対応付けて表示されることにより、地図が表示されていなくても、ユーザは、場所についてのおおよその位置を判断することができる。
【0059】
ここで、通信端末11は、ユーザによってコメントが選択されると、書籍関連情報において当該選択されたコメントに関連付けられた位置情報で示される位置(たとえば、
図2(A)の入力欄1008で指定したい位置)が中心に表示される地図画面(
図2(B)参照)を表示する。この場合、ユーザは、当該地図を参照することにより、容易にコメントに関連付けられた実在の場所にたどり着くことができる。
【0060】
なお、
図2(C)では、複数の書籍に関する情報を表示した例を挙げているが、これに限定されるものではない。ユーザから、表示させる書籍の指定を受け付けた場合には、通信端末11は、指定された書籍に関する情報(住所およびコメント)のみを表示させる。
【0061】
上記においては、通信端末11がコメントを含む書籍関連情報を共有サーバ20に送信し、共有サーバ20から複数の書籍関連情報を取得する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。通信端末11がコメントを含む書籍関連情報を送信することなく、共有サーバ20から書籍関連情報を取得する場合もある。当該処理の詳細については、後述する。また、通信端末12,13においても、通信端末11と同様の処理がなされる。このため、通信端末12,13での処理についての説明は繰り返さない。
【0062】
以下では、上述した処理を実現するための、具体的な構成について説明する。
<B.機能的構成>
(b1.通信端末)
図3は、通信端末11の機能的構成を説明するためのブロック図である。
図3を参照して、通信端末11は、GPS受信機111と、カメラ112と、電子書籍アプリケーション113と、位置情報取得部114と、書籍情報取得部115と、地図情報取得部116と、データ管理部117と、通信処理部118と、UI(User Interface)部119と、指定部120と、抽出部121とを備える。通信処理部118は、送信部1181と、取得部1182とを含む。UI部119は、タッチスクリーン1191と、入力受付部1192と、表示制御部1193とを含む。指定部120は、位置指定部1201と、書籍指定部1202とを含む。
【0063】
カメラ112は、書籍の表紙裏等にバーコード形式で記載されたISBNを読み取るための用いられる。カメラ112は、読み取ったISBNを書籍情報取得部115に送る。
【0064】
書籍情報取得部115は、書籍情報(
図11参照)を取得する。具体的には、書籍情報取得部115は、カメラ112によって読み取ったISBNを書籍サーバ30に送信することにより、書籍サーバ30から書籍情報を取得する。書籍情報取得部115は、取得した書籍情報をデータ管理部117に送る。
【0065】
なお、通信端末11が格納している電子書籍については、書籍情報取得部115は、電子書籍のビューワとしても機能する電子書籍アプリケーションから書籍情報を取得してもよい。
【0066】
GPS受信機111は、複数の人工衛星からの電波を元に、通信端末11の緯度および経度を算出する。GPS受信機111は、算出した緯度および経度の情報を、位置情報として位置情報取得部に送る。
【0067】
位置情報取得部114は、通信端末11の現在位置を特定する。位置情報取得部114は、GPS受信機111から位置情報を取得する。これにより、位置情報取得部114は、通信端末11の現在位置を特定できる。位置情報取得部114は、取得した位置情報を、データ管理部117に送る。
【0068】
なお、現在位置の特定方法は、GPS受信機111を利用したものに限定されるものではない。たとえば、通信端末11が地図サーバ40から地図情報を取得し、当該地図上の地点の指定をユーザから受け付けることにより、通信端末11は当該指定された地点を現在位置としてもよい。あるいは、通信端末11は、地図サーバ40に住所や地名を送信することにより得られた当該住所または地名についての緯度および経度情報を、現在位置の位置情報としてもよい。
【0069】
UI部119は、各種の画面を表示するとともに、ユーザからの入力を受け付ける。UI部119は、たとえば、
図2の画面910,920,930を表示する。
【0070】
タッチスクリーン1191は、入力装置であるタッチパネルと、表示装置であるディスプレイとで構成される。入力受付部1192は、上記タッチパネルを介した、ユーザ入力を受け付ける。入力受付部1192は、たとえば、上記コメントの入力を受け付ける。表示制御部1193は、上記ディスプレイに各種情報を表示させる。表示制御部1193が表示させる情報については、後述する。
【0071】
UI部119は、位置情報取得部114が取得した位置情報と、書籍情報取得部115が取得した書籍情報についての、ユーザの修正も受け付ける。
【0072】
データ管理部117は、位置情報取得部114から送られてきた書籍情報と、書籍情報取得部115から送られてきた位置情報と、UI部119が受け付けたコメントとを対応付けて、書籍関連情報として保持する。また、データ管理部117は、電子書籍アプリケーション113から、通信端末11に格納されている電子書籍の情報、各電子書籍についての既読または未読の情報とを受け付ける。
【0073】
通信処理部118は、共有サーバ20との間でデータの送受信を行なう。通信処理部118の送信部1181は、たとえば、書籍情報と位置情報とコメントとを互いに対応付けた状態で、共有サーバ20へ送信する。つまり、送信部1181は、データ管理部117に保持している書籍関連情報を、共有サーバ20へ送信する。通信処理部118の取得部1182は、予め定められた指示である送信ボタンの選択を受け付けたことに基づき、複数の通信機器が共有サーバ20に送信した、書籍情報と、当該書籍に記載されている場所を特定するための位置情報と、当該書籍および場所の少なくともいずれかに関連するコメントとを、共有サーバ20から取得する。つまり、取得部1182は、共有サーバ20に格納されている複数の書籍関連情報を、共有サーバ20から取得する。取得された複数の書籍関連情報は、データ管理部117で保持される。なお、詳細については後述するが、通信処理部118は、共有サーバ20に対して書籍関連情報以外の情報も送信する。また、予め定められた指示である送信ボタンの選択を受け付けることなく複数の書籍関連情報を共有サーバ20から取得するように、取得部1182を構成してもよい。
【0074】
表示制御部1193は、取得部1182によって複数の書籍関連情報(書籍情報、位置情報、およびコメント)とが取得されたことに基づき、当該書籍情報に含まれるタイトルと当該位置情報に基づく場所を表した情報と当該コメントとのうちの指定された情報を、タッチスクリーン1191のディスプレイに表示させる。ここで、「位置情報に基づく場所を表した情報」とは、たとえば、地図上に表示されるピン画像(
図2(B)参照)、住所(
図2(C)参照)である。
【0075】
指定部120は、データ抽出(検索)に用いる条件を指定する。当該指定は、入力受付部1192を介して指定部120に入力される。位置指定部1201は、位置を指定する。書籍指定部1202は、書籍を指定する。
【0076】
抽出部121は、複数の書籍関連情報が取得されたことに基づき、当該複数の書籍関連情報の中から指定部120によって指定された書籍または位置に基づいた書籍関連情報を抽出する。この場合、表示制御部1193は、当該抽出した書籍関連情報における、書籍情報に含まれるタイトルと位置情報に基づく場所を表した情報とコメントとのうちの指定された情報を、タッチスクリーン1191のディスプレイに表示させる。
【0077】
また、表示制御部1193は、書籍指定部1202による書籍の指定がある場合、指定された書籍のタイトルとコメントとを対応付けてディスプレイに表示させる。詳しくは、表示制御部1193は、指定された書籍のタイトルとコメントと住所とを対応付けてディスプレイに表示させる。
【0078】
また、抽出部121は、位置指定部1201による位置の指定がある場合、複数の書籍関連情報における複数の位置情報のうち、当該位置情報に基づく場所が指定された位置の周辺にあるものを抽出する。この場合、表示制御部1193は、抽出された位置情報に基づく場所を表した情報と、当該抽出された位置情報に対応付けられた書籍情報に基づくタイトルとを対応付けてディスプレイに表示させる。
【0079】
また、表示制御部1193は、位置指定部1201による位置の指定がある場合、
図2(B)に示すとおり、抽出部121によって抽出された位置情報に基づく場所を表した情報であるピン画像(オブジェクト画像)を、当該指定された位置を含む地図画像に重畳して、ディスプレイに表示させる。
【0080】
以上のように、通信端末11は、書籍関連情報を共有サーバに送る。より具体的には、通信端末11は、上述したように、書籍を特定するための書籍情報と、当該書籍に記載されている場所を特定するための位置情報と、入力受付部1192で受け付けた、当該書籍および当該場所の少なくともいずれかに関連するコメントとを互いに対応付けた状態で、共有サーバ20へ送信する。
【0081】
したがって、通信端末11以外の通信端末12,13が共有サーバ20から通信端末11が共有サーバ20へアップロードした書籍関連情報を参照することにより、地名等の場所について書かれた書籍の話題についてコミュニケーションが可能となる。
【0082】
(b2.サーバ装置)
図4は、共有サーバ20の機能的構成を説明するためのブロック図である。
図4を参照して、共有サーバ20は、通信処理部211と、データ管理部212と、指定部213と、抽出部214とを備える。指定部213は、位置指定部2131と、書籍指定部2132とを含む。
【0083】
通信処理部211は、複数の通信端末11,12,13との間で、データの送受信を行なう。たとえば、通信処理部211は、通信端末11から送信された書籍関連情報(書籍情報、位置情報、コメント)を受信する。また、詳細については後述するが、通信処理部211は、書籍関連情報以外の情報も受信する。
【0084】
データ管理部212は、複数の通信端末11,12,13から送信されてきた書籍関連情報を保存する。
【0085】
ところで、上記においては、通信端末11が共有サーバ20から、共有サーバ20が格納している全ての関連書籍情報を取得する構成を例に挙げて説明したため、指定部213および抽出部214を機能させる必要ない。以下では、指定部213および抽出部214を機能させた場合の処理について説明する。
【0086】
指定部213は、データ抽出(検索)に用いる条件を指定する。当該指定は、通信処理部211を介して指定部213に入力される。位置指定部2131は、位置を指定する。書籍指定部2132は、書籍を指定する。具体的には、位置指定部2131は、通信端末11から得た位置情報を、位置の指定に用いる。書籍指定部2132は、通信端末11から得た書籍情報を、書籍の指定に用いる。
【0087】
抽出部214は、指定部213による指定に基づいて、データ管理部212に格納されている書籍関連情報からデータを抽出する。抽出部214は、抽出した書籍関連情報を、通信処理部211に送る。この場合、通信処理部211は、抽出された書籍関連情報を通信端末11に送信する。
【0088】
<C.制御構造>
(c1.通信端末11:共有サーバ20への情報の送信)
以下では、通信端末11が、共有サーバへ情報を送信する際の4通りの手法について、説明する。ここでの「情報の送信」とは、上述したコメントが含まれた書籍関連情報の送信のみならず、コメントの送信を含まない、書籍情報および/または位置情報の送信を含む。すなわち、「情報の送信」とは、コメントを含む書籍関連情報を共有サーバ20にアップロードするための送信のみならず、書籍関連情報の共有サーバ20へのアップロードを伴わない、共有サーバ20に既に格納されている複数の書籍関連情報のダウンロードのみを目的とする送信も含む。
【0089】
なお、書籍関連情報の送信ではなく書籍情報の送信の場合には、共有サーバ20において当該書籍情報を用いた検索を共有サーバに指示する指令(たとえばフラグ)も送信される。また、書籍関連情報の送信ではなく位置情報の送信の場合には、共有サーバ20において当該書籍情報を用いた検索を共有サーバに指示する指令(たとえばフラグ)も送信される。また、書籍関連情報の送信ではなく書籍情報および位置情報の送信の場合には、共有サーバ20において当該書籍情報および位置情報を用いた検索を共有サーバに指示する指令(たとえばフラグ)も送信される。
【0090】
以下では、通信端末11による書籍関連情報のアップロードに基づき、共有サーバ20から当該アップロードした書籍関連情報を含む複数の書籍関連情報を取得することを、「書籍関連情報の更新・表示」とも称する。一方、共有サーバ20に既に格納されている複数の書籍関連情報のダウンロードのみを目的とする動作のことを、「書籍関連情報の取得・表示」と称する。つまり、「書籍関連情報の取得・表示」と記載した場合には、通信端末11による書籍関連情報のアップロードではないことを意味する。つまり、「書籍関連情報の取得・表示」の場合には、通信端末11によるコメントの共有サーバ20へのアップロードは行なわれない。
【0091】
なお、「書籍関連情報の取得・表示」の場合の入力画面は、たとえば、
図2(A)に示した入力画面910において、「ページ」の入力欄1007と「コメント」の入力欄1009とを省いた構成が挙げられる。
【0092】
・第1の手法
図5は、第1の手法を用いた場合における、通信端末11での処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図5を参照して、通信端末11は、ユーザの入力指示に基づきデータ共有アプリケーションを起動すると、ステップS2において、カメラ112を起動させる。ステップS4において、通信端末11は、カメラ112を用いて撮像されたISBNのバーコード画像を、バーコード読取アプリケーションを用いて処理することにより、ISBNを得る。
【0093】
ステップS6において、通信端末11は、取得したISBNを書籍サーバ30に送信する。ステップS8において、通信端末11は、書籍情報(
図11参照)を書籍サーバ30から取得する。
【0094】
ステップS10において、通信端末11の現在の処理が、書籍関連情報の取得・表示を目的としている処理か否かを判断する。つまり、通信端末11の現在の処理が、コメントのアップロードを含まない、単に、共有サーバ20から複数の書籍関連情報を取得するだけの処理か否かを判断する。当該判断は、ユーザ指示に基づいた判断である。たとえば、ステップS10の直前に、「書籍関連情報の更新・表示」なのか「書籍関連情報の取得・表示」なのかを、ユーザに選択させるように、通信端末11を構成してもよい。
【0095】
通信端末11は、ステップS10において肯定的な判断がなされた場合、処理をステップS22に進める。通信端末11は、ステップS10において否定的な判断がなされた場合、ステップS12において、GPS受信機111を用いて位置情報を取得する。つまり、ステップS12において、通信端末11は、通信端末11の現在位置を取得する。ステップS14において、通信端末11は、取得した位置情報を、位置指定部1201に設定する。これにより、位置指定部1201による位置の指定が実現できる。
【0096】
ステップS16において、通信端末11の現在の処理が、書籍関連情報の取得・表示を目的としている処理か否かを判断する。つまり、ステップS10と同様の判断を行なう。当該判断は、ユーザ指示に基づいた判断である。通信端末11は、ステップS16において肯定的な判断がなされた場合、処理をステップS22に進める。通信端末11は、ステップS16において否定的な判断がなされた場合、ステップS18において、ページの入力およびコメント入力(
図2(A)参照)を受け付ける。当該ページの入力およびコメントの入力は、UI部119により実行される。なお、入力されたページの情報は、書籍情報取得部115に送られる。
【0097】
ステップS22においては、通信端末11は、書籍または位置の指定を行なう。すなわち、ステップS10において肯定的な判断がなされ場合には、通信端末11は、ステップS8において取得した書籍情報を書籍指定部1202に設定する。一方、ステップS10において否定的な判断がなされた場合には、通信端末11は、ステップS8において取得した書籍情報を書籍指定部1202に設定するとともに、ステップS12において取得した位置情報を位置指定部1201に設定する。
【0098】
ステップS20において、通信端末11は、書籍情報、位置情報、およびコメントのうちの少なくとも1つの情報を、共有サーバ20に送信する。通信端末11は、ステップS18においてページの入力とコメントの入力とを受け付けている場合には、書籍情報、位置情報、およびコメントとを対応付けた書籍関連情報を、共有サーバ20に送信する。
【0099】
一方、通信端末11は、ステップS22において書籍および位置の指定を受け付けている場合には、ステップS8で取得した書籍情報およびステップS12で取得した位置情報を、ステップS20において送信してもよいし送信しなくてもよい。なお、この場合には、コメントが入力されていないため、書籍関連情報は共有サーバ20に送信されない。
【0100】
また、通信端末11は、ステップS22において書籍のみの指定を受け付けている場合には、ステップS8で取得した書籍情報をステップS20において送信してもよいし送信しなくてもよい。また、通信端末11は、ステップS22において位置のみの指定を受け付けている場合には、ステップS12で取得した位置情報をステップS20において送信してもよいし送信しなくてもよい。通信端末11がステップS20において書籍情報および/または位置情報を共有サーバ20に対して送信するか否かは、通信端末11における設定に基づく。
【0101】
通信端末11が書籍情報および/または位置情報を共有サーバ20に対して送信した場合、共有サーバ20は、受信した書籍情報および/または位置情報を、指定部213における位置の指定および/または書籍の指定に用いる。
【0102】
以上により、通信端末11による共有サーバへの情報を送信が終了する。
なお、ステップS2およびステップS4の代わりに、ユーザに、入力画面に対して直接、ISBNを入力させてもよい。また、書籍サーバ30に書籍の表紙の画像が格納されている場合には、ユーザがバーコードを撮像する代わりに書籍の表紙を撮像し、当該撮像された表紙の画像を書籍サーバ30に送信してもよい。この場合には、書籍サーバ30は、受信した表紙の画像に対応する書籍を検索し、当該検索された書籍の書籍情報を通信端末11に送信すればよい。このような手法によっても、通信端末11は、書籍情報を書籍サーバ30から取得することができる。
【0103】
また、ユーザがバーコードを撮像する代わりに書籍のタイトルを入力し、当該入力されたタイトルを書籍サーバ30に送信してもよい。この場合には、書籍サーバ30は、受信したタイトルを有する書籍を検索し、当該検索された書籍の書籍情報を通信端末11に送信すればよい。このような手法によっても、通信端末11は、書籍情報を書籍サーバ30から取得することができる。
【0104】
・第2の手法
図6は、第2の手法を用いた場合における、通信端末11での処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図6を参照して、スタートの方法が、
図5における第1の手法を用いた場合の処理とは異なる。
【0105】
第2の手法では、データ共有アプリケーションの起動前に、バーコード読取アプリケーションによってISBNが認識される。データ共有アプリケーションは、当該認識されたISBNを利用する。このため、データ共有アプリケーションの起動後に、第1の手法で説明したステップS2およびステップS4が不要となる。
【0106】
したがって、通信端末11は、第2の手法の場合、
図5に示したステップS6〜ステップS22の処理のみを行なう。ステップS6〜ステップS22の処理の内容は、
図5のステップS6〜ステップS22と同一であるため、ここでは、その説明を繰り返さない。
【0107】
・第3の手法
図7は、第3の手法を用いた場合における、通信端末11での処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図7を参照して、スタートの方法が、
図5における第1の手法を用いた場合および
図6における第2の手法を用いた場合の処理とは異なる。
【0108】
第3の手法は、ユーザが通信端末11において、電子書籍アプリケーション113を用いて電子書籍を読んでいた場合における手法である。つまり、第3の手法は、電子書籍がビューワにより表示されている場合における手法である。
【0109】
図7を参照して、電子書籍がビューワ表示されている場合には、通信端末11は、表示対象となっている書籍を判断できる。そのため、通信端末11は、電子書籍アプリケーション113でビューワ表示している書籍の書籍情報および読まれている(開かれている)ページの情報が特定されている状態で、データ共有アプリケーションを起動することになる。
【0110】
このため、データ共有アプリケーションの起動後に、第1の手法で説明したステップS2、ステップS4、およびステップS6が不要となる。つまり、データ共有アプリケーションの起動後に、ステップS8において、通信端末11は、特定された書籍情報を取得すればよい。
【0111】
したがって、通信端末11は、第3の手法の場合、
図5に示したステップS8〜ステップS22の処理のみを行なう。ステップS8〜ステップS22の処理の内容は、
図5のステップS8〜ステップS22と同一であるため、ここでは、その説明を繰り返さない。
【0112】
なお、ステップS18におけるページ入力の受付は、ページが既に特定されているために、ユーザによる入力は不要となる。なお、ユーザに確認させるためにページの情報を表示させておくことが好ましい。あるいは、ページを修正可能なように通信端末11を構成してもよい。
【0113】
・第4の手法
図8は、第4の手法を用いた場合における、通信端末11での処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図8を参照して、スタートの方法が、第1の手法、第2の手法、および第3の手法を用いた場合の処理とは異なる。
【0114】
図8を参照して、第4の手法は、
図5で示した各ステップ(ステップS2〜ステップS22)から、ステップS12が削除されるとともに、ステップS72が追加されている点において、
図5で説明した第1の手法と異なる。
【0115】
第4の手法は、地図アプリケーションによってタッチスクリーン1191に地図を表示している場合に当該地図上で位置が指定あるいは住所が入力された場合の手法である、通信端末11は、タッチスクリーン1191に地図を表示している場合に位置が指定あるいは住所が入力されることにより、データ共有アプリケーションを起動する。この場合、通信端末11においては、たとえば地図上で指定された位置情報を位置情報取得部114が取得する。
【0116】
通信端末11は、データ共有アプリケーションを起動後、ステップS72において、ステップS10と同様、通信端末11の現在の処理が、書籍関連情報の取得・表示を目的としている処理か否かを判断する。当該判断は、ユーザ指示に基づいた判断である。通信端末11は、ステップS72において肯定的な判断がなされた場合、処理をステップS22に進める。一方、通信端末11は、ステップS72において否定的な判断がなされた場合、処理をステップS2に進める。
【0117】
なお、ステップS2〜ステップS10,ステップS14〜ステップS22は、
図5のステップS2〜ステップS10,ステップS14〜ステップS22と同一であるため、ここでは、その説明を繰り返さない。
【0118】
(c2.共有サーバ20)
図9は、共有サーバ20における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図9を参照して、ステップS102において、共有サーバ20は、通信端末11が送信した情報を受信する。共有サーバ20が受信する情報としては、「書籍関連情報の更新・表示」の場合には、書籍関連情報(
図12参照)が挙げられる。また、「書籍関連情報の取得・表示」の場合には、書籍情報および/または位置情報が挙げられる。
【0119】
ステップS104において、共有サーバ20は、受信した情報をデータ管理部212に保存するか否かを判断する。具体的には、共有サーバ20は、書籍関連情報を受信した場合には、当該書籍関連情報をデータ管理部212に保存する。一方、共有サーバ20は、位置情報のみ、書籍情報のみ、位置情報および書籍情報を受信した場合には、これらの情報を抽出(検索)に用いるだけであるため、データ管理部212には保存せず、たとえば揮発性のメモリ(
図14のRAM803)に格納する。
【0120】
共有サーバ20は、たとえば、共有サーバ20は、受信した情報にコメントが含まれているか否かに基づいて、受信した情報をデータ管理部212に保存するか否かを判断する。あるいは、通信端末11のフローチャートにおけるステップS10、S16,S72における通信端末11による判断後に、書籍情報および/または位置情報にフラグを立てるなどしておき、共有サーバ20が受信した情報におけるフラグをみて、受信した情報をデータ管理部212に保存するか否かを判断してもよい。
【0121】
共有サーバ20は、ステップS104において肯定的な判断がなされた場合、ステップS106において、書籍関連情報をデータ管理部212に保存する。共有サーバ20は、ステップS104において否定的な判断がなされた場合、処理をステップS108に進める。
【0122】
ステップS108において、共有サーバ20は、指定された書籍情報を用いて、複数の書籍関連情報の中から書籍関連情報を抽出するか否かを判断する。たとえば、共有サーバ20は、通信端末から位置情報を受信したときには、当該位置情報を用いて書籍関連情報を抽出すると判断する。当該抽出処理は、位置指定部2131と抽出部214とにより実行される。あるいは、指定された位置情報を用いて、複数の書籍関連情報の中から書籍関連情報を抽出するか否かを、予め、共有サーバ20で設定しておいてもよい。
【0123】
共有サーバ20は、ステップS108において肯定的な判断がなされた場合には、ステップS110において、位置情報で示された位置を中心とする予め定められた範囲(たとえば半径5kmの範囲)に含まれる位置情報を有する関連書籍情報をデータ管理部212における複数の書籍関連情報の中から抽出する。
【0124】
共有サーバ20は、ステップS108において否定的な判断がなされた場合には、ステップS112において、共有サーバ20は、指定された位置情報を用いて、複数の書籍関連情報の中から書籍関連情報を抽出するか否かを判断する。たとえば、共有サーバ20は、通信端末から書籍情報を受信したときには、当該書籍情報を用いて書籍関連情報を抽出すると判断する。当該抽出処理は、書籍指定部2132と抽出部214とにより実行される。あるいは、指定された書籍情報を用いて、複数の書籍関連情報の中から書籍関連情報を抽出するか否かを、予め、共有サーバ20で設定しておいてもよい。なお、上記抽出処理には、書籍のタイルル、著者名、出版社名を用いることができる。
【0125】
共有サーバ20は、ステップS112において肯定的な判断がなされた場合には、ステップS114において、書籍情報を元に、関連書籍情報をデータ管理部212における複数の書籍関連情報の中から抽出する。つまり、共有サーバ20は、書籍情報に合致する情報を含む書籍関連情報を抽出する。
【0126】
共有サーバ20は、ステップS112において否定的な判断がなされた場合には、ステップS116において、データ管理部212に格納されている全ての書籍関連情報を、データ管理部212から読み出す。
【0127】
ステップS118において、共有サーバ20は、ステップS110またはステップS114において抽出した書籍関連情報、またはステップS116において読み出した書籍関連情報を、通信端末11に送信する。
【0128】
(c3.通信端末11:書籍関連情報の表示)
図10は、通信端末11が書籍関連情報を表示するときの処理の流れを示したフローチャートである。つまり、
図10は、通信端末11によって
図5〜
図8に示すいずれかのフローが実行され、かつ共有サーバ20によって
図9に示すフローが実行された後における、通信端末11における処理を説明するための図である。
図10を参照して、ステップS202において、通信端末11は、共有サーバ20から複数の書籍関連情報を受信するとともに、データ管理部117に当該受信した複数の書籍関連情報を保存する。
【0129】
ステップS204において、通信端末11は、指定部120によって指定された条件に基づき、書籍関連情報を検索する。すなわち、通信端末11は、指定された条件に合致する書籍関連情報を、共有サーバ20から取得した複数の書籍機関連情報の中から検索(抽出)する。
【0130】
たとえば、位置の指定がある場合には、通信端末11は、指定された位置を中心とする予め定められた範囲(たとえば半径5kmの範囲)に含まれる位置情報を有する関連書籍情報をデータ管理部117における複数の書籍関連情報の中から抽出する。また、書籍の指定がある場合には、通信端末11は、書籍のタイトル、著者名、出版社名等を用いて抽出を行なう。なお、通信端末11は、位置と書籍との指定がある場合には、両方の条件が一致する書籍関連情報を、データ管理部117に保存されている複数の書籍関連情報の中から抽出する。
【0131】
ステップS206において、通信端末11は、上記指定された位置を中心とする予め定められた範囲(たとえば半径5kmの範囲)の地図情報を、地図サーバ40から取得する。ステップS208において、抽出された書籍関連情報に基づく情報を、取得した地図上に表示する。具体的には、通信端末11は、
図2(B)に示した画面920を表示する。当該表示処理は、UI部119により実行される。
【0132】
ステップS210において、通信端末11は、ユーザによる表示切替指示を受け付けたか否かを判断する。たとえば、通信端末11は、表示切替を行なうボタン(たとえば、ソフトウェアキー)が選択されたか否かを判断する。
【0133】
通信端末11は、ステップS210において肯定的な判断がなされた場合、ステップS222において、抽出された書籍関連情報に基づく情報を一覧表示する。具体的には、通信端末11は、ディスプレイに表示する画面を、
図2(B)に示した画面920から
図2(C)に示した画面930に切替える。通信端末11は、ステップS210において否定的な判断がなされた場合、ステップS212において、ユーザによるタッチ入力等によって、ディスプレイに表示されたデータ(たとえば、
図2(B)の場合ピン画像または書籍のタイトル(画像1003)、
図2(C)の場合には、たとえば、タイトル、住所、またはコメント)の中からデータが指定されたか否かを判断する。
【0134】
通信端末11は、ステップS212において肯定的な判断がなされた場合、ステップS214において、指定されたデータの詳細表示を行なう。通信端末11は、
図2(B)の場合においてピン画像または書籍のタイトルが指定されたときには、書籍関連情報を利用して、書籍情報、位置情報、およびコメントのうち、予め定められている情報を表示する。つまり、何を表示させるかは、通信端末11において予め設定されている。典型的には、通信端末11は、ピン画像または書籍のタイトルが指定されたときには、書籍情報を表示する。また、通信端末11は、
図2(C)の場合において、住所が指定されたときには地図情報(特に地図画像)を表示し、タイトルが指定されたときには書籍情報を表示する。ただし、これに限定されず、指定された情報と、表示する情報との対応付けがなされていればよい。
【0135】
ステップS216において、通信端末11は、ユーザから、書籍関連情報を再度抽出する処理を実行する指示を受け付けたか否かを判断する。通信端末11は、ステップS216において肯定的な判断がなされた場合、処理を
図5〜
図8におけるステップS22に進める。たとえば、通信端末11は、地図上でピン画像が選択され、かつ、書籍関連情報の再度抽出する処理を実行する指示を受け付けた場合、処理をステップS22に進める。この場合、通信端末11は、当該選択されたピン画像を中心とした画像をディスプレイに表示させる。また、通信端末11は、ユーザから地図をスクロールさせるための指示を受け付けた場合にも、書籍関連情報を再度抽出する処理を実行する指示を受け付けたと判断し、処理をステップS22に進める。
【0136】
通信端末11は、ステップS216において否定的な判断がなされた場合、ステップS218において、指定されたデータに対応する書籍に関して、通信端末11のユーザによるコメントの入力を受け付けたか否かを判断する。つまり、通信端末11は、ユーザによって選択状態となっている書籍関連情報において、さらにコメントを追記するための入力をユーザから受け付けたか否かを判断する。
【0137】
通信端末11は、ステップS218において肯定的な判断がなされた場合、処理を
図5〜
図7の場合(第1〜第3の手法の場合)にはステップS12に、
図8の場合(第4の手法の場合)にはステップS14に進める。この場合、書籍情報と位置情報とは、詳細表示しているデータ(つまり、選択状態にある書籍関連情報における書籍情報および位置情報)を引き継ぐ。ただし、位置情報に関しては再度設定し直す処理を行なうように、通信端末11を構成してもよい。
【0138】
通信端末11は、ステップS218において否定的な判断がなされた場合、ステップS220において、データ共有アプリケーションを終了する指示をユーザから受け付けたか否かを判断する。通信端末11は、ステップS220において肯定的な判断がなされた場合、一連の終了する。一方、通信端末11は、ステップS220において否定的な判断がなされた場合、処理をステップS208に進める。なお、ステップS220において否定的な判断がなされた場合には、処理をステップS222に進めるように、通信端末11を構成してもよい。
【0139】
<D.データ>
図11は、書籍情報のデータ構造を説明するための図である。
図11を参照して、書籍情報は、ISBNと、書籍のタイトルと、著者名と、出版社名と、書籍購入用のURLとを含んでいる。当該書籍情報は、通信端末11がISBNを書籍サーバ30に送信することにより、通信端末11が書籍サーバ30から得る情報である。
【0140】
図12は、書籍関連情報のデータ構造を説明するための図である。書籍関連情報は、上述したように、書籍情報と、位置情報と、コメントと対応付けた情報である。
図12を参照して、書籍関連情報は、たとえば、書籍情報と位置情報とコメントとを1つのデータに含めた形で構成することができる。この場合、ISBNと、タイトルと、著者名と、出版社名と、書籍購入URLとが、書籍情報に対応する。ページ番号およびコメントは、
図2(A)の入力画面において入力された情報である。また、位置情報は、GPS受信機111等を用いることにより得られた情報である(
図2(A)参照)。住所も、入力画面を用いてユーザによって入力された情報である。なお、
図2(A)では、住所を入力するための入力欄については、説明の便宜上、記載を省略している。つまり、当該入力欄については図示していない。
【0141】
<E.ハードウェア構成>
(e1.通信端末11)
図13は、通信端末11のハードウェア構成を表した図である。
図13を参照して、通信端末11は、アンテナ601と、RF(Radio Frequency)回路602と、ベースバンド回路603と、GPS受信機111と、プログラムを実行するアプリケーションプロセッサ605と、ROM(Read Only Memory)606と、RAM(Random Access Memory)607と、NAND型のフラッシュメモリ608と、タッチスクリーン1191と、カメラ112と、マイク611と、スピーカ612と、ユーザによる指示の入力を受ける操作キー613と、通信IF(Interface)614と、IC(Integrated Circuit)カードリーダライタ615と、電源ユニット616とを備える。
【0142】
GPS受信機111は、アンテナ6041と、RF回路6042と、ベースバンド回路6043とを含む。GPS受信機111は、アンテナ6041を用いてGPS衛星の信号を受信する。さらに、GPS受信機111は、RF回路6042およびベースバンド回路6043における処理の結果(つまり、現在地情報)を、アプリケーションプロセッサ605に出力する。なお、現在地情報は、緯度、経度、および高度を示した情報である。
【0143】
アンテナ601、RF回路602、およびベースバンド回路603は、基地局を介した、他の移動体端末、固定電話、およびPC(Personal Computer)との間における無線通信に用いられる。詳しくは、アンテナ601、RF回路602、およびベースバンド回路603は、通信端末11が携帯電話網を用いた通信を行なうために用いられる。
【0144】
フラッシュメモリ608は、不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ608は、通信端末11を制御するための各種のプログラム、並びに、通信端末11が生成したデータ、通信端末11の外部装置から取得したデータ等の各種データを揮発的に格納する。
【0145】
各構成要素603〜618,611〜616,112,1191は、相互にデータバスによって接続されている。ICカードリーダライタ615には、メモリカード1651が装着される。
【0146】
通信端末11における処理は、各ハードウェアおよびアプリケーションプロセッサ605により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、フラッシュメモリ608に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、メモリカード1651その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、ICカードリーダライタ615その他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、アンテナ601、RF回路602、およびベースバンド回路603、または通信IF614を介してダウンロードされた後、フラッシュメモリ608に一旦格納される。そのソフトウェアは、アプリケーションプロセッサ605によってフラッシュメモリ608から読み出され、さらにフラッシュメモリ608に実行可能なプログラムの形式で格納される。アプリケーションプロセッサ605は、そのプログラムを実行する。
【0147】
同図に示される通信端末11を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、フラッシュメモリ608、メモリカード1651その他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、通信端末11の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0148】
なお、記録媒体としては、DVD-ROM、CD−ROM、FD、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。また、ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0149】
なお、通信端末12,13は、通信端末11と同様のハードウェア構成を有するため、通信端末12,13のハードウェア構成については、ここでは繰り返し説明しない。
【0150】
(e2.共有サーバ20)
図14は、共有サーバ20のハードウェア構成を示した図である。
図14を参照して、共有サーバ20は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU801と、データを不揮発的に格納するROM802と、CPU801によるプログラムの実行により生成されたデータ、又は入力装置(図示せず)を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM803と、データを不揮発的に格納するHDD804と、LED805と、スイッチ806と、通信IF(Interface)807と、電源回路808とを含む。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。なお、通信IF807は、複数の通信端末11,12,13と通信するためのインターフェイスである。
【0151】
共有サーバ20における処理は、各ハードウェアおよびCPU801により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、HDD804に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、たとえば図示しない通信IF等を介してダウンロードされた後、HDD804に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU801によってHDD804から読み出され、RAM803に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU801は、そのプログラムを実行する。
【0152】
同図に示される共有サーバ20を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、RAM803、HDD804、記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、共有サーバ20の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0153】
なお、記録媒体としては、DVD−RAMに限られず、DVD-ROM、CD−ROM、FD、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク、EEPROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。また、ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0154】
なお、書籍サーバ30および地図サーバ40についても、共有サーバ20と同様のハードウェア構成を有するため、書籍サーバ30および地図サーバ40のハードウェア構成については、ここでは繰り返し説明しない。
【0155】
<F.変形例>
(f1.第1の変形例)
図15は、通信端末11の機能を一部変更した通信端末11B(
図16参照)によって表示される画面を表した図である。
図15(A)は、通信端末11Bにおいてユーザが電子書籍をあるページまで読み進めている場合において、共有サーバ20から取得した書籍関連情報に基づく画面を通信端末11Bが表示したときの状態を示した図である。
図15(B)は、ユーザが上記ページからさらに上記電子書籍を読み進めた場合において、共有サーバ20から取得した書籍関連情報に基づく画面を通信端末11Bが表示したときの状態を示した図である。
【0156】
図15(A)を参照して、通信端末11は、電子書籍において既に閲覧されているページに記載されている場所を表すピン画像1101をタッチスクリーン1191のディスプレイに表示する。
図15(B)を参照して、通信端末11Bは、ピン画像1101に加えて、電子書籍において新たに閲覧されたページに記載されている場所を表すピン画像1102をタッチスクリーン1191のディスプレイに表示する。このように、通信端末11Bは、ユーザが電子書籍を読み進めにつれて、表示するピン画像の数を徐々に増加させる。
【0157】
図16は、
図15に基づいて説明した機能を実現するための機能的構成を説明するための図である。
図16を参照して、通信端末11Bは、GPS受信機111と、カメラ112と、電子書籍アプリケーション113Aと、位置情報取得部114と、書籍情報取得部115と、地図情報取得部116と、データ管理部117と、通信処理部118と、UI(User Interface)部119と、指定部120と、抽出部121とを備える。電子書籍アプリケーション113Aは、判断部1131を含む。通信端末11Bは、電子書籍アプリケーション113の代わりに電子書籍アプリケーション113Aを備える点において、通信端末11とは異なる。
【0158】
判断部1131は、電子書籍において閲覧されたページを判断する。表示制御部1193は、当該電子書籍において閲覧されていないページに記載されている場所を表すピン画像(オブジェクト画像)を非表示とする。
【0159】
このような通信端末11の機能によって、ユーザは、自分が読み進んだページまでに登場する実在の場所に関するコメントだけを見ることができる。それゆえ、自分が未だ読んでいない部分(未読のページ)に関する他人のコメントを見てしまうことを避けることが可能となる。
【0160】
なお、判断部1131が判断した閲覧ページの情報は、書籍情報取得部115を介して、書籍指定部1202に伝えられる。書籍指定部1202は、書籍の指定の際に、指定された書籍において閲覧ページについてのコメントをのみ表示させる指定を行なう。
【0161】
また、ピン画像および当該ピン画像に対応した書籍のタイトルを表示する場合、ユーザが所有している電子書籍についてのピン画像および当該ピン画像に対応した書籍のタイトルのみを表示するように、通信端末11を構成してもよい。
【0162】
(f2.第2の変形例)
図17は、通信端末11,11Bによって表示される画面の他の例を表した図である。具体的には、
図17は、電子書籍アプリケーション113,113Aによって実現される画面を示した図である。
【0163】
図17(A)を参照して、通信端末11,11Bは、電子書籍アプリケーション113,113Aを用いて閲覧可能な書籍のタイトルの一覧を表示する。この場合に、通信端末11,11Bは、データ管理部117に書籍関連情報として保存されている書籍がある場合、当該書籍の書籍関連情報がデータ管理部117に保存されていることがユーザに判別できるように、当該書籍のタイトルにアイコン1291を付与した表示を行なう。換言すれば、通信端末11,11Bは、複数の電子書籍のタイトルを一覧表示する場合には、当該複数の電子書籍のうち、書籍情報に対してコメントが対応付けられている電子書籍を、コメントが対応付けられていない電子書籍とは異なる態様で、ディスプレイに表示させる。当該構成により、ユーザは、コメントのある書籍を容易に判別できる。
【0164】
通信端末11,11Bは、ある電子書籍についての書籍関連情報がデータ管理部117に保存されている場合、当該電子書籍をビューワ表示する場合に、以下の処理を行なう。すなわち、
図17(B)を参照して、通信端末11,11Bは、当該電子書籍において実在の場所に関する記述(文章)がある箇所(たとえばページ)を表示した場合、当該場所についてのコメントがあれば、その旨がユーザに分かるように画面にアイコン1292を表示する。当該構成により、ユーザは、読んでいるページに出てくる場所等についてのコメントがあることを容易に判別できる。
【0165】
(f3.第3の変形例)
図18は、通信端末11の機能を一部変更した通信端末11Cについての機能を説明するためのブロック図である。
図18を参照して、通信端末11Cは、GPS受信機111と、カメラ112と、電子書籍アプリケーション113Aと、位置情報取得部114と、書籍情報取得部115と、地図情報取得部116と、データ管理部117と、通信処理部118と、UI(User Interface)部119と、指定部120と、抽出部121と、判断部122と、報知部123とを備える。通信端末11Cは、判断部122と報知部123とをさらに備える点において、通信端末11とは異なる。
【0166】
共有サーバ20およびデータ管理部117に保存されている位置情報(つまり書籍関連情報の一部の情報)で表される位置の近くに通信端末11Cのユーザが着いた場合、通信端末11Cは、当該ユーザに対して、書籍についてコメントがある旨、またはコメントを表示する。詳しく説明すれば、説明すれば以下の通りである。
【0167】
判断部122は、複数の書籍関連情報が取得されたことに基づき、当該複数の書籍関連情報に含まる位置情報に基づく場所の各々が、通信端末11Cの現在位置から予め定められた距離以内か否かを判断する。
【0168】
報知部123は、上記場所の少なくとも1つが予め定められた距離以内であると判断された場合、予め定められた報知を行なう。当該報知は、音声、発光または振動によって行なう。なお、通信端末11,11Bでは、報知部123による報知機能をオフすることも可能である。
【0169】
表示制御部1193は、上記場所の少なくとも1つが予め定められた距離以内であると判断された場合、当該場所を特定するための位置情報に対応付けられた書籍情報のタイトルおよびコメント、あるいはコメントがある旨およびタイトルを、ディスプレイに表示させる。
【0170】
また、通信端末11Cの構成を以下のようにすることが好ましい。
すなわち、通信端末11Cは、予め定められた時間間隔で、共有サーバ20にアクセスし、書籍関連情報を取得する。通信端末11Cは、書籍関連情報を取得する都度、判断部122による上記判断と、報知部123による上記報知と、ディスプレイでの上記表示を行なう。なお、通信端末11Cは、予め定められた時間が経過したこと以外にも、通信端末11Cの電源投入、スリープ状態からの復帰、ユーザによって予め定められた入力を受け付けたときなどを、上述した判断と報知と表示とのトリガとしてもよい。
【0171】
また、通信端末11Cは、通信端末11Cの現在位置を表した位置情報と合わせて、予め定められた距離を、共有サーバ20に通知してもよい。この場合、共有サーバ20は、現在位置から当該予め定められた距離以内の位置を位置情報として含む書籍関連情報を、通信端末11Cに送信する。これにより、通信端末11Cが共有サーバ20に保存されている全ての書籍関連情報を取得する場合に比べて、通信端末11Cが共有サーバ20から取得する情報の情報量を少なくすることができる。
【0172】
また、通信端末11Cは、予め定められた距離を設定するためのユーザ入力を受け付ける。これにより、ユーザは、表示される書籍関連情報を現在位置からの距離に基づいて設定可能となる。
【0173】
図19は、通信端末11Cにより表示される画面の例を説明するための図である。
図19(A),(B)は、ユーザにコメントがある旨を知らせるための画面を表した図である。
図19(A)を参照して、通信端末11Cは、一例とて、現在位置の付近の場所を位置情報とする書籍関連情報(具体的にはコメント)があることを、当該書籍関連情報に含まれる書籍のタイトルとともに表示する。
図19(B)を参照して、通信端末11Cは、他の例として、
図19(A)として表した情報以外に、コメントをさらに表示する。
【0174】
図19(C)は、予め定められた距離を設定するための入力画面である。
図19(C)を参照して、通信端末11Cは、ユーザが距離を入力するための入力欄と、入力された距離で設定を実行するためのボタンとを表示する。ゆーざは、距離を入力し、設定ボタンを押すことにより、上述した予め定められた距離としてユーザ所望の距離を設定できる。ユーザは、当該距離を変更することにより、上記報知および表示の頻度を調整できる。たとえば、ユーザは、距離を短くすることにより、上記報知および表示の頻度を少なくできる。
【0175】
[実施の形態2]
実施の形態1においては、通信端末が、書籍関連情報を生成し、当該生成された書籍関連情報を共有サーバ20に送信し、共有サーバからの書籍関連情報を受信し、当該受信した書籍関連情報と通信端末が取得した地図情報とに基づいて
図2(B),(C)等で示した画面を生成した。本実施の形態では、共有サーバが
図2(B),(C)等で示した画面を生成し、当該生成された画面を通信端末に送信する構成について説明する。つまり、実施の形態1では通信端末が実行していた処理の大部分を共有サーバが実行する構成について説明する。
【0176】
<G.システム構成>
図20は、通信システム1Aの概略構成を表した図である。
図20を参照して、通信システム1Aは、通信端末11A,12A,13Aと、共有サーバ20Aと、書籍サーバ30と、地図サーバ40とを備えている。
【0177】
通信端末11A,11B,11Cのハードウェア構成は、実施の形態1における通信端末11,12,13の構成(
図13参照)と同じであるため、ここではその説明を繰り返さない。また、共有サーバ20Aのハードウェア構成は、実施の形態1における共有サーバ20の構成(
図14参照)と同じであるため、ここではその説明を繰り返さない。
【0178】
通信システム1Aでは、共有サーバ20Aが書籍サーバ30および地図サーバ40と通信する点において、通信端末11,12,13が書籍サーバ30および地図サーバ40と通信する通信システム1とは異なる。
【0179】
通信システム1Aでは、共有サーバ20Aが書籍サーバ30および地図サーバ40と通信するため、通信端末11A,12A,13Aは書籍サーバ30および地図サーバ40とは通信を行なわない。すなわち、通信端末11A,12A,13Aは、書籍サーバ30からの書籍情報の取得と、地図サーバ40からの地図情報の取得とを行なわない。
【0180】
通信端末11A,12A,13Aは、共有サーバ20Aとの間で、データの送受信を行なう。なお、通信端末11A,12A,13Aは、説明の便宜上、同じ構成および同じ機能を有するものとする。以下では、説明の便宜上、通信端末11A,12A,13Aのうち、通信端末11Aに着目して説明を行なう。通信端末11Aに着目して説明した内容は、通信端末12A,13Aにも適用される。
【0181】
<H.機能的構成>
(h1.通信端末)
図21は、通信端末11Aの機能的構成を説明するためのブロック図である。
図21を参照して、通信端末11Aは、GPS受信機111と、カメラ112と、電子書籍アプリケーション113と、位置情報取得部114と、書籍情報取得部115と、通信処理部118と、UI部119とを備える。
【0182】
UI部119の入力受付部1192が予め定められた入力を受け付けた場合、通信端末11Aは、通信処理部118を用いて、共有サーバ20Aに対してUIの送信を要求する要求信号を送信する。通信端末11Aは、要求信号を送信したことに基づき、当該要求信号に対する応答として、コメントの入力欄を備えたUIを共有サーバ20Aから取得する。
【0183】
図22は、共有サーバ20Aから取得したUIを表した図である。
図22を参照して、入力画面2100は、ISBN取得用のボタン2101と、書籍情報取得用のボタン2012と、位置情報取得用のボタン2103と、ISBN表示欄2104と、書籍のタイトル表示欄2105と、ページ入力欄2106と、位置情報表示欄2107と、コメント入力欄2108と、情報送信用のボタン2109とを備える。
【0184】
通信端末11Aのユーザがボタン2101を押すと、UI部119は書籍情報取得部115を起動する。書籍情報取得部115は、カメラ112を用いて、書籍のISBNを取得する。
【0185】
ユーザがボタン2102を押すと、UI部119は書籍情報取得部115を起動する。書籍情報取得部115は、電子書籍アプリケーション113が有している複数の書籍情報を用いて複数の電子書籍の中から1つの電子書籍を選択するための指示を、UI部119を介してユーザから受け付ける。この場合、書籍情報取得部115が電子書籍アプリケーション113に問合せを行ない、電子書籍アプリケーション113がユーザに書籍を選択させるためのUIを表示してもよい。あるいは、書籍情報取得部115が、電子書籍アプリケーション113における書籍情報を保存しているデータ領域を検索し、当該検索に基づいてユーザに書籍を選択させるためのUIをUI部119に表示させてもよい。
【0186】
書籍情報取得部115は、ユーザによって選択された書籍情報をUI部119に渡す。この場合、UI部119は、タイトル表示欄2105に書籍情報に記された書籍のタイトルを表示する。
【0187】
UI部119は、タイトル表示欄2105に、ボタン2102を押下することにより取得したタイトルを表示してもよいし、ユーザが直接入力したタイトルを表示してもよい。
【0188】
ユーザがボタン2103を押すと、UI部119は位置情報取得部114を起動する。位置情報取得部114は、GPS受信機111を用いて、位置情報を取得する。位置情報取得部114は、取得した位置情報をUI部119に渡す。この場合、UI部119は、受け取った位置情報を位置情報表示欄2107に表示する。
【0189】
コメント入力欄2108は、ユーザによるコメントの入力を受け付ける欄である。
ユーザがボタン2109を押すと、UI部119は、取得または入力された書籍情報と位置情報とコメントとを、通信処理部118を用いて、共有サーバ20Aに送信する。
【0190】
(h2.サーバ装置)
図23は、共有サーバ20Aの機能的構成を説明するためのブロック図である。
図23を参照して、共有サーバ20Aは、UI生成部210と、通信処理部211と、データ管理部212と、指定部213と、書籍情報取得部215と、地図情報取得部217と、位置情報取得部216と、コメント取得部218と、抽出部214とを備える。なお、通信処理部211は、通信端末11Aから情報を受信する受信部2111と、通信端末11Aへ情報を送信する送信部2112とを含む。
【0191】
UI生成部210は、通信端末11Aが実行可能なUIを生成する。
位置情報取得部216は、通信端末11Aから取得した位置情報を用いて、地図サーバ40から当該位置情報に対応する住所を取得する。
【0192】
書籍情報取得部215は、通信端末11Aから取得したISBNなどの情報に基づいて、書籍サーバ30からタイトルなどを含んだ書籍情報を取得する。
【0193】
地図情報取得部217は、通信端末11Aから取得した位置情報に基づいて、地図サーバ40から地図情報を取得する。なお、地図情報は、地図の画像データそのものである場合もあるし、地図サーバ40内の地図の画像データのアクセス先である場合もある。
【0194】
指定部213は、実施の形態1の通信端末11の指定部120と同様の処理を行なう。詳しくは、位置指定部2131は、通信端末11の位置指定部1201と同様の処理を行なう。書籍指定部2132は、通信端末11の書籍指定部1202と同様の処理を行なう。
【0195】
データ管理部212は、通信端末11のデータ管理部117と同様の機能を有する。書籍関連情報は、データ管理部212に保存されている。
【0196】
コメント取得部218は、通信処理部211を介して、通信端末11Aからコメントを取得する。
【0197】
抽出部214は、実施の形態1の通信端末11の抽出部121と同様の処理を行なう。
書籍指定部2132によって書籍が指定された場合、UI生成部210は、上記タイトルとコメントとを対応付けたユーザインターフェイスを生成する。
【0198】
位置情報に基づく場所を表した情報が住所である場合、UI生成部210は、上記タイトルとコメントと住所とを対応付けたユーザインターフェイスを生成する。
【0199】
位置指定部2131によって位置が指定された場合、抽出部214は、記複数の書籍関連情報における複数の位置情報のうち、当該位置情報の場所が指定された位置の周辺にあるものを抽出する。UI生成部210は、抽出された位置情報に基づく場所を表した情報と、当該抽出された位置情報に対応付けられた書籍情報に基づくタイトルとを対応付けたユーザインターフェイスを生成する。
【0200】
また、UI生成部210は、抽出された位置情報に基づく場所を表した情報であるオブジェクト画像を、上記指定された位置を含む地図画像に重畳したユーザインターフェイスを生成する。
【0201】
(h3.通信システム1A)
次に、上記の通信端末11Aおよび共有サーバ20の処理を通信システム1A全体に適用し、共有サーバ20Aを主体として説明すると、以下の通りである。
【0202】
共有サーバ20Aは、複数の通信端末11A,12A,13Aと通信可能である。共有サーバ20Aの受信部2111は、互いに対応付けられた、書籍を特定するための書籍情報と、当該書籍に記載されている場所を特定するための位置情報と、当該書籍および場所の少なくともいずれかに関連するコメントとを、通信端末11Aから受信する。UI生成部210は、書籍情報と位置情報とコメントとを受信したことに基づき、書籍情報と位置情報とコメントとを通信端末11A,12A,13Aにおいて表示可能とするUIを生成する。送信部2112は、通信端末11A,12A,13Aから予め定められた指示を受け付けたことに基づき、上記生成されたUIを、当該指示を受け付けた通信端末に送信する。
【0203】
したがって、実施の形態2においても、実施の形態1と同様、通信端末11以外の通信端末12,13が共有サーバ20から通信端末11が共有サーバ20へアップロードした書籍関連情報を参照することにより、地名等の場所について書かれた書籍の話題についてコミュニケーションが可能となる。
【0204】
指定部213は、通信端末11A,12A,13Aからの指示に基づき、書籍または位置を指定する。記憶装置としても機能するデータ管理部212は、書籍を特定するための書籍情報と、当該書籍に記載されている場所を特定するための位置情報と、当該書籍および当該場所の少なくともいずれかに関連するコメントとを含む書籍関連情報を、複数記憶している。抽出部214は、複数の書籍関連情報の中から指定された書籍または位置に基づいた書籍関連情報を抽出する。UI生成部210は、抽出された書籍関連情報における書籍情報と位置情報とコメントとを表示するためのUIを生成する。
【0205】
したがって、通信端末11A,12A,13Aは、共有サーバ20Aによって抽出された書籍関連情報に基づくUIを表示するためのUIを自端末で表示可能となる。
【0206】
<I.制御構造>
図24は、共有サーバ20Aが書籍情報および/または位置情報を取得する場合における処理の流れの前半部分を表したフローチャートである。なお、通信端末11Aは、ブラウザによる表示処理などのUI処理のみを行なえばよい。共有サーバ20Aは、ブラウザで入力された情報を取得し、必要に応じて、書籍サーバ30から書籍情報を取得し、地図サーバ40から地図情報を取得することになる。
【0207】
図24を参照して、ステップS302において、共有サーバ20Aは、通信処理部211の受信部2111が通信端末11から送られてきた情報を受信する。ステップS304において、共有サーバ20Aは、受信した情報が、書籍関連情報の取得・表示を行なうためのものか否かを判断する。
【0208】
共有サーバ20Aは、ステップS304において肯定的な判断がなされた場合には、処理を
図25のステップS402に進める。共有サーバ20Aは、ステップS304において否定的な判断がなされた場合には、ステップS306において、書籍情報の取得の要求か否かを判断する。つまり、共有サーバ20Aは、通信端末11Aから送られてきた要求信号が、書籍情報の取得を要求する信号であるか否かを判断する。共有サーバ20Aは、当該判断にあたり、受信した情報に含まれる書籍情報取得のためのフラグを利用してもよい。あるいは、共有サーバ20Aは、書籍情報がISBNしか含んでいないこと(タイトルが含まれて居ない)などから判断してもよい。
【0209】
共有サーバ20Aは、ステップS306において肯定的な判断がなされた場合、ステップS316において、書籍サーバ30から書籍情報を取得する。具体的には、共有サーバ20Aの書籍情報取得部215が、通信端末11から取得したISBNを書籍サーバ30に送信することにより、書籍情報を取得する。共有サーバ20Aは、ステップS316の後は、処理をステップS312に進める。
【0210】
共有サーバ20Aは、ステップS306において否定的な判断がなされた場合、ステップS308において、位置情報の要求か否かを判断する。つまり、共有サーバ20Aは、通信端末11Aから送られてきた要求信号が、位置情報の取得を要求する信号であるか否かを判断する。共有サーバ20Aは、当該判断にあたり、受信した情報に含まれる位置情報取得のためのフラグを利用してもよい。あるいは、共有サーバ20Aは、受信した情報に位置情報が含まれていない、または住所しか含まれていないことなどに基づいて判断してもよい。
【0211】
共有サーバ20Aは、ステップS308において肯定的な判断がなされた場合、ステップS318において、地図サーバ40から位置情報を取得する。具体的には、共有サーバ20Aの位置情報取得部216が、地図情報取得部217を介して地図サーバ40から位置情報を取得する。共有サーバ20Aは、ステップS318の後は、処理をステップS312に進める。
【0212】
ステップS318における位置情報の取得について詳しく説明すれば、以下の通りである。共有サーバ20Aは、地図サーバ40から地図情報を取得し、当該取得された地図情報による地図上のいずれかの位置を通信端末11Aのユーザに指定してもらうためのUIを生成する。共有サーバ20Aは、当該生成されたUIを通信端末11Aに送信する。通信端末11Aにおいて、ユーザが受信した地図のある位置を指定することにより、位置情報取得部216が位置情報を取得することになる。あるいは、位置情報に住所のみが含まれている場合には、位置情報取得部216は、住所を地図サーバ40に送信することによって、緯度および経度などの情報を得る。
【0213】
共有サーバ20Aは、ステップS308において否定的な判断がなされた場合、ステップS310において、受信した情報にコメントが含まれているか否かを判断する。共有サーバ20Aは、ステップS308において肯定的な判断がなされた場合、処理を
図25のステップS402に進める。
【0214】
ステップS312において、共有サーバ20Aは、通信端末11から受信した情報、書籍情報取得部215が取得した書籍情報、位置情報取得部216が取得した位置情報を用いて、コメントなどの不足している情報をユーザに入力されるためのUIを生成する。ステップS314において、共有サーバ20Aは、生成されたUIを通信端末11Aに送信する。
【0215】
図25は、共有サーバ20Aが書籍情報および/または位置情報を取得する場合における処理の流れの後半部分を表したフローチャートである。
図25を参照して、ステップS402において、共有サーバ20Aは、書籍関連情報(
図5参照)をデータ管理部212に保存する。次に、共有サーバ20Aは、通信端末11Aに送信するUIを生成するためのステップを実行する。なお、共有サーバ20Aが送信するUIは、たとえば、
図2(B),
図2(C)に示したUIである。当該UIは、UI生成部210にて生成される。
【0216】
ステップS404において、共有サーバ20Aの書籍指定部2132および位置指定部2131が、データ管理部212に保存されている書籍関連情報を検索するための検索条件を指定する。書籍指定部2132は、たとえば
図24の処理で得た書籍情報を元に書籍の指定を行なう。位置指定部2131は、たとえば
図24の処理で得た位置情報を元に位置の指定を行なう。ステップS404では、書籍の指定または位置の指定が行なわれてもよい。
【0217】
ステップS406において、共有サーバ20Aは、指定された位置情報を用いて、複数の書籍関連情報の中から書籍関連情報を抽出するか否かを判断する。当該抽出処理は、位置指定部2131と抽出部214とにより実行される。
【0218】
共有サーバ20Aは、ステップS406において肯定的な判断がなされた場合には、ステップS408において、位置情報で示された位置を中心とする予め定められた範囲(たとえば半径5kmの範囲)に含まれる位置情報を有する関連書籍情報をデータ管理部212における複数の書籍関連情報の中から抽出する。
【0219】
共有サーバ20Aは、ステップS406において否定的な判断がなされた場合には、ステップS418において、指定された書籍情報を用いて、複数の書籍関連情報の中から書籍関連情報を抽出するか否かを判断する。たとえば、共有サーバ20Aは、通信端末から書籍情報を受信したときには、当該書籍情報を用いて書籍関連情報を抽出すると判断する。当該抽出処理は、書籍指定部2132と抽出部214とにより実行される。なお、上記抽出処理には、書籍のタイルル、著者名、出版社名を用いることができる。
【0220】
共有サーバ20Aは、ステップS418において肯定的な判断がなされた場合には、ステップS420において、共有サーバ20は、書籍情報を元に、関連書籍情報をデータ管理部212における複数の書籍関連情報の中から抽出する。つまり、共有サーバ20Aは、書籍情報に合致する情報を含む書籍関連情報を抽出する。
【0221】
共有サーバ20Aは、ステップS418において否定的な判断がなされた場合には、ステップS422において、書籍情報と位置情報とを元に、当該書籍情報と位置情報との両方に合致する関連書籍情報をデータ管理部212における複数の書籍関連情報の中から抽出する。
【0222】
共有サーバ20Aは、通信端末11Aに送信するUIが地図表示か否かを判断する(
図2(B),(C)参照)。共有サーバ20Aは、通信端末11Aから受信した情報内のフラグ等により当該判断を行なう。
【0223】
共有サーバ20Aは、ステップS410において肯定的な判断がなされた場合、ステップS412において、地図サーバ40から地図情報を取得する。詳しくは、共有サーバ20Aの地図情報取得部217が位置指定部2131によって指定された位置を表す位置情報を、地図サーバ40に送信する。共有サーバ20Aは、地図サーバ40から、地図情報として当該位置および当該位置の周辺の地図画像を取得する。あるいは、通信端末11Aが地図サーバ40と通信可能である場合には、通信端末11AのUI部119が地図サーバ40内の地図画像を表示可能な情報(たとえばリンク先)を、地図情報として取得してもよい。
【0224】
ステップS414において、共有サーバ20Aは、ステップS408,S420,S422において抽出された結果(検索結果)と、地図情報取得部217が取得した地図情報を元に、通信端末11Aにおいて
図2(B)のような画面が表示させるな地図表示UIを生成する。
【0225】
共有サーバ20Aは、ステップS410において否定的は判断がなされた場合、ステップS424において、ステップS408,S420,S422において抽出された結果(検索結果)を元に、通信端末11Aにおいて
図2(C)のような画面を表示させる一覧表示UIを生成する。
【0226】
ステップS416において、共有サーバ20Aは、生成されたUI(地図表示UI,一覧表示UI)を通信端末11Aに送信する。通信端末11Aは、共有サーバ20Aから送信されたUIを元に、UI部119がUIの表示を行なう。これにより、通信端末11Aは、ユーザからの入力を受け付けることが可能となる。
【0227】
<J.付記>
(1)通信端末の書籍情報取得部は、紙の書籍を特定するための情報を取得する。書籍情報取得部は、書籍を特定するためにIBSNを利用する。書籍情報取得部は、書籍を特定するために、ユーザが入力した書籍のタイトルを利用する。書籍情報取得部は、書籍を特定するために、通信端末によって撮像された書籍表紙の画像を利用する。
【0228】
(2)通信端末の書籍情報取得部は、電子書籍を特定するための情報を取得する。書籍情報取得部は、電子書籍アプリケーションから書籍を特定するための情報を取得する。
【0229】
(3)通信端末の書籍情報取得部は、書籍サーバに接続して、書籍情報を取得する。書籍情報取得部は、書籍サーバに接続して、書籍の購入先の情報を取得する。
【0230】
(4)通信端末の書籍情報取得部は、書籍内における、実在の場所に関する記述が記載された箇所を特定するための情報を取得する。書籍情報取得部は、電子書籍アプリケーションから、書籍内における、実在の場所に関する記述が記載された箇所を特定する情報を取得する。
【0231】
(5)通信端末の書籍指定部は、電子的に所有する書籍を特定する。書籍指定部は、電子書籍が既読または未読であることをUI部に指定する。書籍指定部は、読み進めた箇所(ページ)をUI部に指定する。
【0232】
(6)通信端末の位置指定部は、位置情報取得部が取得した位置情報を元に位置を指定する。さらに、位置情報取得部は、GPS情報を元に位置情報を取得する。あるいは、位置情報取部は、地図サーバを利用して、ユーザに地図上の位置を指定させるか、あるいは住所を入力させることにより、対応する位置情報を取得する。
【0233】
(7)通信端末のUI部は、共有サーバから受信した位置情報に含まれる住所と、共有サーバから受信したコメントとが対応していることがユーザが判別できるように、住所およびコメントを表示する。
【0234】
(8)通信端末のUI部は、受信した位置情報を元に、地図上にアイコン(オブジェクト画像、ピン画像)を表示し、表示させたアイコンと、共有サーバから受信した書籍情報が対応していることをユーザが判別できるように、アイコンと書籍情報とを表示する。UI部は、当該対応するアイコンの色と書籍情報の色とを一致させる。
【0235】
(9)通信端末の書籍情報取得部は、共有サーバから書籍情報を取得する。これにより、通信端末において、たとえば他人が記載したコメントに対するコメントの入力が可能となる。さらに、位置情報取得部は、共有サーバから位置情報を取得する。
【0236】
(10)通信端末は、GPS受信機により通信端末の現在位置を定期的に測定し、データ管理部に保存されている位置情報の位置に通信端末が近づくと、予め定められ報知を行なう。この場合、通信端末は、当該位置情報を含む書籍関連情報に基づいた表示も行なう。
【0237】
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。