(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6013022
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】内燃機関の冷却制御装置及びその冷却制御方法
(51)【国際特許分類】
F01P 7/16 20060101AFI20161011BHJP
F01P 11/16 20060101ALI20161011BHJP
【FI】
F01P7/16 502B
F01P11/16 A
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-110525(P2012-110525)
(22)【出願日】2012年5月14日
(65)【公開番号】特開2013-238138(P2013-238138A)
(43)【公開日】2013年11月28日
【審査請求日】2015年5月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】505104755
【氏名又は名称】ヴァレオ システム テルミク
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100100712
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】市原 敬義
(72)【発明者】
【氏名】ステファン ペラザ
【審査官】
津田 健嗣
(56)【参考文献】
【文献】
特表2010−528229(JP,A)
【文献】
特開2012−26341(JP,A)
【文献】
特開2006−177334(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01P 7/16
F01P 11/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関内に形成された内部冷媒通路と、内燃機関外に形成され、前記内部冷媒通路と接続される複数の外部冷媒通路とを有し、前記内部冷媒通路と所定の前記外部冷媒通路とを回路切替手段で接続又は非接続するように冷媒通路を切り替える内燃機関の冷却制御装置であって、
前記回路切替手段の故障により前記内部冷媒通路と前記外部冷媒通路のうちラジエータを流れる外部冷媒通路とが接続するように回路切り替えができない場合、前記ラジエータを流れる外部冷媒通路に前記内部冷媒通路内の冷媒をラジエータへ送る分岐路と、この分岐路に設けられて前記内燃機関の過熱時に前記分岐路を開放するワックス型サーモスタットとを設け、
前記ワックス型サーモスタットの温感部を、前記内部冷媒通路内の冷媒をスロットチャンバーへ送る外部冷媒通路の入口近傍に設けた
ことを特徴とする内燃機関の冷却制御装置。
【請求項2】
請求項1記載の内燃機関の冷却制御装置であって、
前記ワックス型サーモスタットの動作温度は、前記回路切替手段による回路切替温度よりも高い
ことを特徴とする内燃機関の冷却制御装置。
【請求項3】
内燃機関外に形成された複数の外部冷媒通路のうち所定の外部冷媒通路を内燃機関内に形成された内部冷媒通路と接続又は非接続させて冷媒通路を回路切替手段で切り替えるようにした内燃機関の冷却制御方法において、
前記回路切替手段の故障によりラジエータに連通する外部冷媒通路と前記内部冷媒通路とが非接続状態となり且つ前記内燃機関が過熱した時に、前記ラジエータに連通する外部冷媒通路に前記内部冷媒通路内の冷媒をラジエータへ送る分岐路に設けられ、温感部が前記内部冷媒通路内の冷媒をスロットルチャンバーへ送る外部冷媒通路の入口近傍に設けられたワックス型サーモスタットが作動して、前記分岐路を開いて前記内部冷媒通路内の冷媒を前記ラジエータに連通する外部冷媒通路へ流す
ことを特徴とする内燃機関の冷却制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車用エンジン等の内燃機関を冷却するための冷却制御装置及びその冷却制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車用エンジン等の内燃機関を冷却するための冷却制御装置において、冷媒の流れを制御する制御系に障害が発生すると、内燃機関(エンジン)がオーバーヒートになる。例えば、特許文献1には、これを防止するための技術が開示されている。
【0003】
特許文献1に記載の技術は、内燃機関の水温異常が検知された場合、モータから流路制御弁に至る制御駆動弁の結合をクラッチ機構で解除するようにすることで、この流路制御弁を強制的に開弁状態にして冷却水の循環を促進させてエンジンがオーバーヒート状態に至るのを防止するといったものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3794783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の技術では、モータの故障時にクラッチ制御回路も故障すると、流路制御弁が閉じたまま固着してしまう可能性があり、冷却水がラジエータに流れずにエンジンがオーバーヒートしてしまうことになる。また、特許文献1に記載の技術では、クラッチ制御回路及びクラッチ機構が必要であるため、部品点数が多くコスト増大を招く。
【0006】
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、電動アクチュエータが故障して内燃機関の内部冷媒通路とラジエータを流れる外部冷媒通路とが接続するように回路切り替えができない場合において該内燃機関が過熱した時に、内部冷媒通路内の冷媒をラジエータへ送ることができるようにし、且つ部品点数増によるコスト増大を招かない内燃機関の冷却制御装置及びその冷却制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の内燃機関の冷却制御装置は、回路切替手段の故障により内部冷媒通路と外部冷媒通路のうちラジエータを流れる外部冷媒通路とが接続するように回路切り替えができない場合、ラジエータを流れる外部冷媒通路に内部冷媒通路内の冷媒をラジエータへ送る分岐路と、この分岐路に設けられて内燃機関の過熱時に前記分岐路を開放するワックス型サーモスタットとを設け、ワックス型サーモスタットの温感部を、内部冷媒通路内の冷媒をスロットチャンバーへ送る外部冷媒通路の入口近傍に設けたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る内燃機関の冷却制御装置によれば、回路切替手段の故障により内燃機関の過熱が生じた時には、クラッチ機構を制御回路で制御してバルブを開くようなメカニカル機構ではなく、冷媒温度で作動するワックス型サーモスタットが動作して分岐路を開放し、ラジエータを流れる外部冷媒通路に内燃機関の内部冷媒路内の高温となった冷媒が流れるようになる。これにより、本発明によれば、回路切替手段が故障した場合でも内燃機関のオーバーヒートを防止することができる。また、本発明によれば、クラッチ機構等のような複雑な機構を使用しないため、装置構成部品点数増によるコスト増大を回避することができる。
【0009】
また、本発明では、内部冷媒通路内の冷媒を常時スロットチャンバーへと流す外部冷媒通路の入口近傍にワックス型サーモスタットの温感部を配置しているので、内燃機関の内部冷媒通路を流れる過熱された冷媒温度を直ちに検知して分岐路を開放するため、内燃機関が過熱した場合にいち早く冷媒をラジエータへ送ることができ、内燃機関のオーバーヒートを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は本実施形態の内燃機関の冷却回路図である。
【
図3】
図3は
図1の回路切替機構部に設けたワックス型サーモスタットの断面図であり、(A)は低温時の作動状態、(B)は高温時の作動状態である。
【
図4】
図4は本実施形態の内燃機関の冷却制御装置における水温上昇を示す図である。
【
図5】
図5は本実施形態の他の例における内燃機関の冷却回路図である。
【
図6】
図6は
図5の冷却回路に使用した回路切替機構部の断面図である。
【
図7】
図7は
図6の回路切替機構部に設けたワックス型サーモスタットの動作状態をそれぞれ示す断面図であり、(A)は開動作前状態、(B)は開動作開始状態、(C)は開動作状態である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を適用した内燃機関の冷却制御装置及びその冷却制御方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
図1には、内燃機関の冷却回路図を示す。例えば、自動車用エンジンなどの内燃機関1には、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3を冷媒が循環する内部冷媒通路4が形成されている。この内部冷媒通路4には、複数の外部冷媒通路が接続されている。外部冷媒通路は、熱交換器であるラジエータ5を通るラジエータ回路6(6A、6B)と、ヒータコア7を通るヒータ回路8(8A、8B)と、ウォータポンプ9を通るバイパス回路10(10A、10B)とからなる。
【0013】
ラジエータ回路6は、内部冷媒通路4の出口4Aと接続された回路切替手段である回路切替機構部11とラジエータ5間を結ぶラジエータ回路6A及びラジエータ5とウォータポンプ9間を結ぶラジエータ回路6Bとを有している。このラジエータ回路6は、内燃機関1に形成された内部冷媒通路4で加温された冷媒をラジエータ5へ送り、当該ラジエータ5で空気と熱交換して加温された冷媒を冷却し、その冷却した冷媒を再び内部冷媒通路4へ戻す。
【0014】
ヒータ回路8は、回路切替機構部11とヒータコア7間を結ぶヒータ回路8A及びヒータコア7とウォータポンプ9間を結ぶヒータ回路8Bとを有している。このヒータ回路8は、内燃機関1に形成された内部冷媒通路4で加温された冷媒をヒータコア7で放熱させた後、放熱後の冷媒を再び内部冷媒通路4へ戻す。
【0015】
バイパス回路10は、回路切替機構部11とウォータポンプ9間を結ぶバイパス回路10A及びウォータポンプ9と内部冷媒通路4間を結ぶバイパス回路10Bとを有している。このバイパス回路10は、内燃機関1に形成された内部冷媒通路4の冷媒を、ラジエータ回路6へ流すことなく再び内部冷媒通路4に戻す。
【0016】
図2にはその回路切替機構部11の要部断面図を示す。回路切替機構部11は、内部冷媒通路4、ラジエータ回路6、ヒータ回路8、バイパス回路10とそれぞれ接続される各流路を内部に形成したボディ12を有している。ボディ12の各側面には、ラジエータ回路6と接続するためのラジエータホース接続口13、ヒータ回路8と接続するためのヒータホース接続口14、バイパス回路10と接続するためのバイパスホース接続口15とが設けられている。
【0017】
ボディ12の内部には、内部冷媒通路4の出口4Aよりボディ内部へと流入する冷媒をラジエータ回路6、ヒータ回路8、バイパス回路10へ必要に応じて流すために接続又は非接続して回路を切り替えるための回路切替手段16が設けられている。なお、
図2では回路切替手段16を模式的に記載している。
【0018】
また、ボディ12の内部には、ボディ下部に形成された内部冷媒通路4の出口4Aと繋がる冷媒導入口29から流入する冷媒がラジエータホース接続口13へと流れる流路とは別の流路とされた分岐路28が設けられている。この分岐路28は、ボディ下部の冷媒導入口29から導入された冷媒を回路切替手段16を通すことなく前記ラジエータホース接続口13へ流すようになっている。
【0019】
前記分岐路28には、内燃機関1の過熱時にこの分岐路28を開放するワックス型サーモスタット30が設けられている。ワックス型サーモスタット30は、
図3に示すように、金属容器31内に封入されたワックス32が暖められると固体から液体へと変化して体積膨張することでピストン33を押し上げるようになっている。また、このワックス型サーモスタット30は、ワックス32が冷えて液体から固体へと変化して体積収縮することでピストン33が金属容器31内に引っ込んで元の状態に戻る。
【0020】
前記ワックス型サーモスタット30は、ピストン33の先端部がラジエータホース接続口13の内壁面に固定されると共に、金属容器31の先端に設けられたシール部34が分岐路28の出口を塞ぐようになっている。このワックス型サーモスタット30は、内燃機関1の過熱により内部冷媒通路4内を流れる冷媒が高温になった場合に、その高温となった冷媒の熱でワックス32が固体から液体に変化してピストン33を伸張させることによって、前記シール部34が分岐路28の出口から離れて当該分岐路28を開放する。
【0021】
前記ワックス型サーモスタット30の動作温度は、回路切替手段16が回路を切り替える回路切替温度よりも高く、内燃機関1がオーバーヒートするよりも低い温度で作動するようになっている。
【0022】
通常の冷却制御装置では、ラジエータ回路6、ヒータ回路8及びバイパス回路10が閉じられている場合に何らかの原因で回路切替手段16が故障した場合には、内燃機関1内に形成された内部冷媒通路4を流れる冷媒の温度が高くなりすぎてオーバーヒートに至ってしまう。
【0023】
しかし、本実施形態では、内部冷媒通路4内の冷媒温度がオーバーヒートに至る高温となる前に、ワックス型サーモスタット30が作動して分岐路28を開放するため、内部冷媒通路4内の冷媒がこの分岐路28を介してラジエータ回路6へと流れることになる。その結果、内燃機関1のオーバーヒートを防止することができる。
【0024】
また、本実施形態では、クラッチ機構等のような複雑な機構を使用しないため、内部冷媒通路4内を流れる冷媒の熱でワックス32が固体から液体或いはその逆に体積変化することで動作するワックス型サーモスタット30を使用していることで、何ら動作させるための複雑な制御機構も動作機構も不要で、装置構成部品点数増によるコスト増大を回避できると共に、信頼性を向上することができる。
【0025】
また、本実施形態では、ワックス型サーモスタット30の動作温度を、回路切替手段16の作動により回路を切り替える回路切替温度よりも高い温度としているので、当該ワックス型サーモスタット30は異常検知時のみ作動して分岐路28を開放することから、内燃機関1の暖機性能を阻害することなくフェールセーフ機能を持たせることができる。
【0026】
また、本実施形態の冷却制御方法では、回路切替手段16が故障してラジエータ回路6と内部冷媒通路4とが非接続状態となり且つ内燃機関1が過熱した時に、ラジエータ回路6に内部冷媒通路4内の冷媒をラジエータ5へ送る分岐路28に設けたワックス型サーモスタット30を作動させて、前記分岐路28を開いて内部冷媒通路4内を流れる冷媒を前記ラジエータ回路6へ流すようにしているので、内燃機関1のオーバーヒートを防止することができる。
【0027】
また、本実施形態では、内燃機関1の始動時に、ラジエータ回路6、ヒータ回路8及びバイパス回路10を何れも閉じた状態とすることで、内部冷媒通路4内の冷媒流れをゼロとすることができるから暖機時間を短縮することができる。
図4には、本実施形態と従来の時間経過に応じた水温上昇状態図を示す。
図4中A線は本実施形態の場合の水温上昇線を示し、B線は従来の場合の水温上昇線を示す。従来は、ウォータポンプ9が回転して内燃機関1、ヒータ回路8及びバイパス回路10に冷媒が循環するため、熱容量が大きく暖機に時間が掛かっていた。しかし、本実施形態では、内燃機関1の発熱は内燃機関1内の冷媒温度を上げることのみに使われるため、従来に比べて大幅に暖機時間の短縮が図れる。
【0028】
そして、内燃機関1が十分に暖機が取れた後は、ヒータ回路8若しくはバイパス回路10を開いて冷媒を循環させることで、内燃機関1の過熱を防止することができる。さらに水温が上がった場合は、ラジエータ回路6を開き、ラジエータ5で放熱させる。内燃機関1の内部冷媒通路4内を流れる冷媒の水温は、このラジエータ回路6を開く開口率を調整することでコントロールする。通常の内燃機関1の水温は90℃前後でコントロールされるが、これを例えば100℃まで上昇させることでエンジン上昇し、フリクションの低減により燃費を向上させることができる。
【0029】
図5は本実施形態の他の例における内燃機関の冷却回路図である。
図6は
図5の冷却回路に使用した回路切替機構部の断面図である。
図7は
図6の回路切替機構部に設けたワックス型サーモスタットの動作状態をそれぞれ示す断面図である。この実施形態では、ワックス型サーモスタット30の温感部を、外部冷媒通路のうちスロットチャンバー37へ内部冷媒通路4内の冷媒を送る外部冷媒通路(スロット回路)の入口近傍に設けた構造としている。
【0030】
具体的には、内部冷媒通路4内を流れる冷媒が、常時スロットチャンバー37へと流れるようにするためのスロット回路38を設ける。スロット回路38は、ボディ12の下部に形成された冷媒導入口29とスロットチャンバー37間を結ぶスロット回路38A及びスロットチャンバー37とラジエータ回路6B間を結ぶスロット回路38Bとを有している。ワックス型サーモスタット30の温感部は、内部冷媒通路4の出口4Aから冷媒導入口29を介してスロットチャンバー37へと流れるスロット回路38Aの入口近傍に設けられている。このため、ワックス型サーモスタット30の温感部には、内部冷媒通路4の出口4Aと同等の水温とされた冷媒が流れる。
【0031】
例えば、回路切替手段16が故障してラジエータ回路6と内部冷媒通路4とが非接続状態となり且つ内燃機関1が過熱した時に、内部冷媒通路4の出口4Aから冷媒導入口29を介してスロットチャンバー37へと流れる流路途中に配置されたワックス型サーモスタット30がその冷媒の温度を検知して前記分岐路28を開き、内部冷媒通路4内を流れる冷媒を前記ラジエータ回路6へ流す。これにより、内燃機関1のオーバーヒートを防止することができる。
【0032】
ワックス型サーモスタット30は、通常温度では
図7(A)に示すように、分岐路28を閉じた状態としているが、内燃機関1が過熱して内部冷媒通路4内の冷媒温度がオーバーヒートを起こす温度近傍になると
図7(B)及び(C)に示すように分岐路28を開放する。
【0033】
この実施形態では、内部冷媒通路4内の冷媒を常時スロットチャンバー37へと流すスロット回路38Aの入口近傍にワックス型サーモスタット30の温感部を配置しているので、内燃機関1の内部冷媒通路4を流れる過熱された冷媒温度を直ちに検知して分岐路28を開放するため、内燃機関1が過熱した場合にいち早く冷媒をラジエータ5へ送ることができ、内燃機関1のオーバーヒートを防止することができる。このように、本実施形態では、内部冷媒通路4の出口4Aから流れ出る過熱された冷媒が自然対流によりワックス型サーモスタット30の温感部にたどり着くのではないため、内燃機関1が過熱した場合には直ちにワックス型サーモスタット30が作動して内燃機関1のオーバーヒートを防止することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、自動車エンジン等の内燃機関の冷却制御装置に用いることができる。
【符号の説明】
【0035】
1…内燃機関
4…内部冷媒通路
5…ラジエータ
6(6A、6B)…ラジエータ回路
7…ヒータ
8(8A、8B)…ヒータ回路
9…ウォータポンプ
10(10A、10B)…バイパス回路
11…回路切替機構部
16…回路切替手段
28…分岐路
29…冷媒導入口
30…ワックス型サーモスタット
37…スロットチャンバー
38(38A、38B)…スロット回路