(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に開示されているように、画像形成装置と外部装置との間に、クロック信号(CLK)、コマンド信号(CMD)、タイミング信号(TMG)等の各信号線を接続させる場合には、信号線の数が増大してしまい、装置が大型化するとともに、製造コストの増大になることとなる。
【0010】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、画像形成装置と給紙装置とを接続して連動させる画像形成システムを構築する際に、画像形成装置と給紙装置とを連動させるための信号伝送用の信号線やその接続ポートの数を少なくすることができ
る給紙装置を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、
本発明の参考例に係る画像形成装置は、
給紙トレイからピックアップローラによりピックアップした記録媒体を中間搬送ローラ群により搬送する給紙装置から供給された記録媒体を受け入れて、搬送経路上で搬送しつつ前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
受け入れた前記記録媒体の前記搬送経路に対する送出タイミングを調整するレジストローラと、
前記給紙
装置から受け入れた前記記録媒体を前記レジストローラに送出するレジ前ローラと、
前記記録媒体の搬送方向における前記レジストローラの上流側において前記記録媒体を検知するレジストセンサと、
前記レジストセンサによる前記記録媒体の検知タイミングに基づいて、前記レジ前ローラの動作を制御する画像形成制御手段と、
前記ピックアップローラに前記記録媒体をピックアップさせる第1のタイミングと、前記中間搬送ローラ群に前記レジ前ローラとの動作の同期を開始させる第2のタイミングとにおける、信号レベルの変化を交互に繰り返す給紙基準信号を、前記給紙装置に出力する信号出力手段と、
を備えることを特徴とする。
【0012】
そして、上記目的を達成するために、
請求項1に記載した本発明の給紙装置は、
画像形成装置のレジ前ローラからレジストローラを経て搬送経路上に搬送する記録媒体を前記画像形成装置に供給する給紙経路を有する給紙装置であって、
前記記録媒体を前記給紙経路にピックアップするピックアップローラと、
前記ピックアップローラがピックアップした前記記録媒体を前記給紙経路上で搬送させる中間搬送ローラ群と、
前記中間搬送ローラ群が前記レジ前ローラに同期した回転を終了する第1のタイミングと、前記中間搬送ローラ群が前記レジ前ローラに同期した回転を開始する第2のタイミングとにおける、信号レベルの変化を交互に繰り返す、前記画像形成装置から供給される給紙基準信号が入力される信号入力手段と、
前記第2のタイミングから前記第1のタイミングまでの前記レジ前ローラの回転パターンを記憶する記憶手段と、
前記給紙基準信号と前記記憶手段の前記回転パターンとに基づいて、前記ピックアップローラ及び前記中間搬送ローラ群の動作を制御する給紙制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項1に記載した本発明の給紙装置によれば、第1のタイミングと第2のタイミングとで信号レベルの変化を交互に繰り返す信号によって、給紙装置のピックアップローラや中間搬送ローラ群の回転タイミングを画像形成装置のレジ前ローラの回転タイミングに同期させるための給紙基準信号が構成される。このため、例えばハイレベルとローレベルを繰り返すパルス状の2ビットの信号によって給紙基準信号を構成することができる。よって、1本の信号線と1つの接続ポートを用いた給紙基準信号の伝送によって、画像形成装置と給紙装置との連動を実現することができる。
【0014】
また、本発明の参考例に係る画像形成装置は、
上記した画像形成装置において、
前記画像形成制御手段は、
前記レジ前ローラを、前記第2のタイミングから、停止中の前記レジストローラが回転を再開するまでの所定期間、所定の減速パターンにより所定速度まで減速させた後、少なくとも前記第1のタイミングまで、前記レジストローラに同期して回転させる、
ことを特徴とする。
【0015】
また、
請求項1に記載した本発明の
給紙装置は、
前記給紙制御手段
は、
前記中間搬送ローラ群を、前記記憶手段の前記回転パターンに基づいて、前記第2のタイミングから停止中の前記レジストローラが回転を再開するまでの所定期間、前記レジ前ローラと同期して所定の減速パターンにより所定速度まで減速させた後、少なくとも前記第1のタイミングまで、前記レジストローラに同期して回転させる、
ことを特徴とする。
【0016】
請求項1に記載した本発明の給紙装置によれ
ば、以下のようになる。
【0017】
即ち、画像形成装置において、第2のタイミングから停止中のレジストローラが回転を再開するまでの所定期間をかけて、レジ前ローラが減速すると、レジストローラとレジ前ローラとの間で記録媒体がレジストローラを先頭として撓んだ状態となる。したがって、画像形成装置では、所定期間が経過しレジストローラとレジ前ローラとが同期して回転し始めると、それまで記録媒体が斜行していても、レジストローラによって斜行が補正された状態で記録媒体が搬送経路上に送り出される。
【0018】
一方、給紙装置では、第2のタイミングから第1のタイミングまでの間、給紙基準信号によって中間搬送ローラ群の回転が画像形成装置のレジ前ローラの回転に同期される。したがって、画像形成装置における記録媒体の斜行補正のためのレジ前ローラの一連の回転パターンに、給紙装置の中間搬送ローラ群の回転を、給紙基準信号の伝送によって同期させることができる。
【0019】
な
お、前記給紙制御手段は、
前記ピックアップローラを、前記第1のタイミングにおいて前記記録媒体をピックアップするように回転させる構成とすることができる。また、
給紙トレイからピックアップローラによりピックアップした記録媒体を中間搬送ローラ群により搬送する給紙装置と、該給紙装置から供給された記録媒体を受け入れて、レジ前ローラからレジストローラを経て搬送経路上で搬送しつつ、前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置とを有する画像形成システムであって、
上記した参考例の画像形成装置と、
請求項1又は2記載の給紙装置とを備える、
ことを特徴とする画像形成システムを構成することもできる。
【0020】
このように構成した画像形成システムによれば、
参考例の画像形成装置で得られる効果と、
請求項1又は請求項2に記載した本発明の給紙装置で得られる効果とを、合わせて得ることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、画像形成装置と給紙装置とを接続して連動させる画像形成システムを構築する際に、画像形成装置と給紙装置とを連動させるための信号伝送用の信号線やその接続ポートの数を少なくすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(プリンタシステムの全体構成)
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプリンタシステムの印刷用紙搬送経路の概要を示す概略図である。なお、図中、駆動部を構成するローラの個数は適宜省略している。
【0024】
図1に示す本実施形態のプリンタシステム1(画像形成システム)の印刷装置100(画像形成装置)は、インクジェット方式のラインカラープリンタであるものとする。印刷装置100は、多数のノズルが形成されたインクヘッドを複数備え、それぞれのインクヘッドから黒又はカラーインクを吐出してライン単位で印刷を行い、搬送ベルト上の記録紙上に複数の画像を互いに重なり合うように形成する。
【0025】
プリンタシステム1は、搬送経路上を搬送される、記録媒体である印刷用紙10に画像を形成する印刷装置100と、印刷装置100に印刷用紙10(記録媒体)を給送する給紙経路を備えた給紙装置400とを有している。この印刷装置100の搬送経路と給紙装置400の給紙経路とで、プリンタシステム1の印刷用紙搬送経路が構成される。
【0026】
(1)画像形成装置
図1に示すように印刷装置100は、環状の搬送経路上を搬送される印刷用紙10に画像を形成する画像形成装置であり、この搬送経路は、用紙を供給する給紙系搬送路FRと、この給紙系搬送路FRからヘッドユニット110を経て排紙経路DRへ至る通常経路CRと、通常経路CRに分岐接続された反転経路SRとから概略構成されている。
【0027】
給紙系搬送路FRにおいて、印刷用紙10の供給を行う給紙機構としては、筐体内部に設けられた複数の給紙トレイ(130a、130b、130c、130d)が備えられている。
【0028】
給紙トレイ(130a、130b、130c、130d)から給紙された印刷用紙10は、ローラ等の駆動機構によって筐体内の給紙系搬送路FRに沿って搬送され、印刷用紙10の先頭部分の基準位置であるレジスト部Rに導かれる。そして、このレジスト部Rのレジストローラに対し、これより上流の各ローラ駆動によって印刷用紙10の供給動作が行われる。
【0029】
一方、レジスト部Rの搬送方向下流側には、複数の印字ヘッドを備えたヘッドユニット110が設けられている。印刷用紙10は、ヘッドユニット110の対向面に設けられた搬送ベルト160によって印刷条件により定められる速度で搬送されながら、各印字ヘッドから吐出されたインクによりライン単位で画像形成される。印刷済みの印刷用紙10は、さらに、ローラ等の駆動機構によって通常経路CR上を搬送される。この通常経路CRには、印刷済みの印刷用紙10を排出する排紙機構として、排紙口140が分岐接続されている。
【0030】
そして、印刷用紙10の片側の面のみに印刷を行う片面印刷の場合、印刷用紙10は、そのまま排紙経路DRを経て、排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に印刷面を下にして積載されていく。排紙台150は、筐体から突出したトレイ形状をしており、ある程度の厚みを有している。排紙台150は傾斜しており、傾斜の下位置に形成された壁により、排紙口140から排紙された印刷用紙10が自然に整えられて重なっていくようになっている。
【0031】
一方、印刷用紙10の両面に印刷を行う両面印刷の場合は、表面(最初に印刷される面を「表面」、次に印刷される面を「裏面」とする)印刷終了時には排紙経路DR側に導かれずに、さらに筐体内を搬送され、反転経路SRに送出される。この排紙経路DRと反転経路SRとの分岐点には、裏面印刷用に搬送路を切り替えるための切替機構170が設けられており、切替機構170によって排出経路へ送出されなかった印刷用紙10は、反転経路SRに引き込まれる。
【0032】
この反転経路SRでは、通常経路CRから用紙が受け渡され、用紙を往復させることにより用紙の表裏を反転させる、所謂スイッチバックを行う。そして、ローラ等の駆動機構によって、切替機構172を経由して通常経路CRに戻され、レジスト部Rを経て再給紙され、表面と同様の手順によって裏面の印刷が行われる。その後、裏面の印刷が行われ、両面に画像が形成された印刷用紙10は、排紙経路DRを通じて排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に積載されていく。なお、本実施形態では、両面印刷時におけるスイッチバックを、排紙台150内に設けられた空間を利用して行うようにしている。排紙台150内に設けられた空間は、スイッチバック時に印刷用紙10が外部から取り出せないように覆われた構成となっている。
【0033】
印刷装置100では、給紙された印刷用紙10の先頭部分の基準位置となるレジスト部Rに、両面印刷時に片面印刷済みの印刷用紙10も再給紙されてくる。このため、レジスト部Rの直前部分には、新規に給紙される印刷用紙10の給紙経路と、裏面印刷の用紙が循環して搬送されてくる再給紙経路とが合流する合流点214が形成される。そして、レジスト部Rは、給紙系搬送路FRと通常経路CRとの合流点214下流側において、用紙の送り出しを行う。
【0034】
また、本実施形態においては、ある印刷用紙10を給紙した後、その印刷用紙10に印刷が施され排紙されるのを待って次の印刷用紙10を給紙するのではなく、スケジューリングにより、先行する印刷用紙10が排紙される前に、後続の印刷用紙10を給紙して、所定の間隔で連続的に印刷することができるようになっている。したがって、両面印刷時の通常のスケジューリングでは、表面の用紙を給紙する際に、反転経路SRから戻ってきた用紙が挿入される位置を確保するように、予めスペースを確保しておく。これにより、本装置では、表面の印刷と裏面の印刷とを並行させることができ、片面印刷時に対して2倍の生産性を確保することができる。
【0035】
前記搬送ベルト160は、通常経路CRにおいて、ヘッドユニット110に対向する面の前端及び後端に配設された駆動ローラ161及び従動ローラ162に掛け渡されており、
図1中、時計回り方向に回転移動する。また、搬送ベルト160の上面には、そのベルト移動方向に沿って、4色のインクヘッドが並べて配置され、複数の画像を互いに重なり合うようにしてカラー画像を形成するヘッドユニット110が対向配置されている。
【0036】
上述した印刷装置100には、用紙搬送方向の上流側において、給紙装置400が配設されている。この給紙装置400は、給紙装置400に収納された印刷用紙10が外部給紙経路FR1を通じて、印刷装置100側のレジスト部Rに導かれるようになっている。
【0037】
さらに、
図1に示すように、印刷装置100には、演算処理部330が備えられている。この演算処理部330は、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成された演算モジュールである。演算処理部330は、プログラムを適宜読み込んで実行することにより種々の機能モジュールを仮想的に構築し、構築された各機能モジュールによって、画像データに関する処理や、各部の動作制御、ユーザー操作に対する種々の処理を行う。また、この演算処理部330には、操作パネル340が接続されており、この操作パネル340を通じて、ユーザーによる指示や設定操作を受け付けることができる。
【0038】
(2)給紙装置400
次いで、給紙装置400の給紙経路について説明する。給紙装置400は、印刷装置100内に備えられた給紙トレイ130の用紙給紙を補助し、または大容量の画像形成処理に対応可能にするために着脱可能に装着される給紙ユニットである。
【0039】
本実施形態において、給紙装置400には、給紙系搬送路FRと連結された外部給紙経路FR1を有している。外部給紙経路FR1では、所定サイズの用紙を大量に積層して収納する給紙トレイ401から給紙された印刷用紙10を、外部給紙経路FR1上におけるローラ等の駆動機構によって印刷装置100内の給紙系搬送路FRに沿って搬送させる。これにより、印刷用紙10は、印刷用紙10の先頭部分の基準位置であるレジスト部Rに導かれ、上流の各ローラ駆動によって印刷用紙10の供給動作が行われる。
【0040】
さらに、
図1に示すように、給紙装置400においても、演算処理部440が備えられている。この演算処理部440も、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成された演算モジュールである。演算処理部440は、プログラムを適宜読み込んで実行することにより種々の機能モジュールを仮想的に構築し、構築された各機能モジュールによって、印刷用紙10を搬送する各部の動作制御を行う。
【0041】
ここで、印刷装置100と給紙装置400とは、単一の信号線20で電気的に接続されている。印刷装置100に設けられた演算処理部330は、この単一の信号線20を通して命令信号を給紙装置400の演算処理部440へ送信することにより、給紙装置400の動作を制御する。
【0042】
(給紙機構)
本実施形態において、上述した給紙系搬送路FR及び外部給紙経路FR1は、互いに連動して給紙装置400から印刷装置100に印刷用紙10を供給する印刷用紙搬送機構の一部となる給紙機構を構成している。
図2は給紙系搬送路FRの一部、及び外部給紙経路FR1を拡大して示す側面図である。同図に示すように、本実施形態の給紙機構は、上述した給紙系搬送路FR及び外部給紙経路FR1から構成され、レジスト部Rに印刷用紙10を送出する機構である。本実施形態では、印刷装置100の筐体側面の外部に配設された給紙装置400から新規に給紙を行うための外部給紙経路FR1を経て、レジスト部Rへ印刷用紙10が供給される。
【0043】
印刷装置100に配置されるレジスト部Rでは、レジストモータ駆動部240を構成するレジストローラ240a,240bが通常経路CRにおけるヘッドユニット110の上流に配置されている。そして、このレジストローラ240a,240bにより、給紙系搬送路FR側から通常経路CRに進入してくる印刷用紙10を一時的に保持し、ヘッドユニット110に対する印刷用紙10の送出タイミングが調整される。また、レジスト部Rには、レジ前モータ駆動部230を構成するレジ前ローラ230a,230bがレジストローラ240a,240bよりも搬送経路の上流側に隣接して配置されている。そして、このレジ前ローラ230a,230bにより、外部給紙経路FR1からレジストローラへ印刷用紙10が送出される。
【0044】
レジストローラ240a,240bのレジストモータ駆動部240は、一対のローラ(レジストローラ240a,240b)により給紙に係る印刷用紙10を保持し、画像形成部に対する印刷用紙10の送出タイミングを調整する駆動手段である。このレジストモータ駆動部240は、画像形成側の搬送駆動制御部350の制御により、動作の開始及び停止や動作速度を制御され、立ち上げ時の加速度と減速時の減速加速度等が制御される。
【0045】
レジ前ローラ230a,230bのレジ前モータ駆動部230は、画像形成側の搬送駆動制御部350の制御により、一対のローラ(レジ前ローラ230a,230b)により給紙に係る印刷用紙10を保持し、前記レジストローラの停止に合わせて、減速動作をしつつ、レジストローラ240a,240bへ印刷用紙10を送出して、印刷用紙10のレジストローラ240a,240bに対する斜行を補正して、画像形成部に対する印刷用紙10の送出タイミングを調整する、所謂、「突当て補正制御」を行う駆動手段である。「突当て補正制御」では、斜めに搬送された印刷用紙10の向きをまっすぐに補正して後段(搬送ベルト160)に送り出すことで、用紙の斜行を補正する。
【0046】
さらに、レジスト部Rには、レジストセンサ501が設けられている。レジストセンサ501は、レジストローラ240a,240bの上流側に近接して設置され、印刷用紙10のレジストローラ240a,240bへの到達を検知するセンサである。なお、本実施形態では、レジストセンサ501として反射式センサや透過式センサ、その他の種々のセンサを用いることができる。
【0047】
一方、給紙装置400に配置される外部給紙経路FR1の搬送方向上流には、印刷用紙10を積層する給紙トレイ401が設けられ、この給紙トレイ401の上方に、ピックアップモータ駆動部420を構成する、上流側のピックアップローラ420a及び下流側のスクレーパローラ420bが設けられている。そして、これらのローラが回転することによって積層された印刷用紙10のうち、最上位の印刷用紙10が一枚ずつ取り上げて、外部給紙経路FR1へと送出される。
【0048】
この外部給紙経路FR1には、ピックアップローラ420aよりも搬送方向の下流側に、中間搬送モータ駆動部430を構成する複数の中間搬送ローラ431(431a,431b),432(432a,432b),433(433a,433b)が、経路に沿って設けられている。そして、中間搬送ローラ431,432,433によって、印刷用紙10がレジスト部Rへと送出される。これらの中間搬送ローラ431,432,433は、請求項中の中間搬送ローラ群を構成している。
【0049】
このピックアップローラ420a及びスクレーパローラ420bのピックアップモータ駆動部420は、給紙側の搬送駆動制御部450の制御により、ピックアップローラ420aを直接回転させ、かつ、ベルトプーリ機構を介してスクレーパローラ420bを間接的に回転させることで、印刷用紙10を一枚ずつ取り上げて、外部給紙経路FR1へと送出する駆動手段である。
【0050】
また、中間搬送ローラ431,432,433の中間搬送モータ駆動部430は、給紙側の搬送駆動制御部450の制御により、複数配置された一対のローラ(中間搬送ローラ431(431a,431b),432(432a,432b),433(433a,433b)により給紙に係る印刷用紙10を保持し、レジスト部Rに対する印刷用紙10の送出タイミングを調整する駆動手段である。
【0051】
本実施形態において、これらの複数の中間搬送ローラ431,432,433は、給紙経路の上流側に位置する中間搬送ローラ431のみ中間搬送モータ駆動部430で直接駆動され、その他の中間搬送ローラ432,433は、ベルトプーリ機構により伝達される動力で従動回転する。
【0052】
また、この中間搬送ローラ群には、中間入口センサ461と、中間出口センサ462とが設けられている。中間入口センサ461は、外部給紙経路FR1内の上流側の中間搬送ローラ431に近接して設置され、印刷用紙10の外部給紙経路FR1への到達を検知するセンサである。また、中間出口センサ462は、外部給紙経路FR1内の下流側の中間搬送ローラ433に近接して設置され、印刷用紙10の外部給紙経路FR1からの通過を検知するセンサである。
【0053】
また、給紙トレイ401には、その給紙台を上下に移動させるエレベータモータ駆動部410が設けられている。このエレベータモータ駆動部410は、給紙側の搬送駆動制御部450の制御により、駆動力をトレイ底板に伝達してこれを上下動させることによって、載置された印刷用紙10を上下させる。
【0054】
このような画像形成側の搬送駆動制御部350(
参考例の画像形成装置における画像形成制御手段に相当)及び給紙側の搬送駆動制御部450(請求項中の給紙制御手段に相当)は、各搬送経路の搬送動作をそれぞれ独立して制御するドライブ回路等である。そして、演算処理部330及び440からの制御信号を受けて対象の駆動部に電流を供給することで、各駆動部の動作の開始及び停止や、その動作速度を制御するとともに、立ち上げ時の加速度と減速時の減速加速度等についても制御する。
【0055】
各搬送経路における給紙は、上述した演算処理部330及び演算処理部440によって行われる。
図3は、演算処理部330、演算処理部440及びその周辺装置の給紙制御に関するモジュールを示すブロック図であり、
図4は給紙制御による各駆動部の動作を示すタイムチャート図である。なお、説明中に用いられる「モジュール」とは、装置や機器等のハードウェア、或いはその機能を持ったソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成され、所定の動作を達成するための機能単位を示す。
【0056】
(1)印刷装置100の内部構成
図4に詳細に示すように、印刷装置100の演算処理部330は、主として、ジョブデータ受信部331と、用紙種別取得部332と、操作信号取得部333と、スケジューリング部337と、画像処理部336と、動作パターン決定部335とを備えている。
【0057】
ジョブデータ受信部331は、一連の印刷処理単位であるジョブデータを受信する通信インターフェースであり、受信したジョブデータに含まれるデータをスケジューリング部337及び画像処理部336に受け渡すモジュールである。ここでの通信としては、例えば、10BASE−Tや100BASE−TX等によるイントラネット(企業内ネットワーク)や家庭内ネットワークなどのLANの他、赤外線通信等の近距離通信も含まれる。
【0058】
画像処理部336は、画像処理に特化したデジタル信号処理を行う演算処理装置であり、印刷に必要な画像データの変換等を行い、印刷を実行するモジュールである。この画像処理部336は、画像形成制御部336aと、色変換回路336bとを備えている。
【0059】
色変換回路336bは、RGB印刷画像をCMYK印刷画像に変換する回路であり、各色についての印刷画像に基づいて、画像形成制御部336aに印刷を実行させる。画像形成制御部336aは、各色のインクヘッドの駆動や、搬送経路の駆動部の動作を制御し、画像形成処理全体を制御するモジュールであり、スケジューリング部337によるスケジューリングに従ったタイミング及び印字速度で画像形成を行う。
【0060】
操作信号取得部333は、操作パネル340からユーザーによる操作信号を受信するモジュールであり、受信した操作信号を解析し、ユーザー操作に応じた処理を他のモジュールに実行させる。用紙種別取得部332は、操作信号取得部333によって検出された、給紙に係る印刷用紙10のサイズ、種類又は厚さ等の用紙種別データとして取得するモジュールである。そして、用紙種別取得部332は、印刷処理に際し、取得した用紙種別データを動作パターン決定部335に送信する。
【0061】
また、演算処理部330には、記憶部334が接続されている。記憶部334は、各種のデータや、プログラムを記憶保持するメモリ装置等であり、本実施形態においては、レジストローラ240a,240b及びレジ前ローラ230a、230bに関する動作パターンのデータを記憶し、印刷処理に際し、選択された用紙サイズに応じた動作パターンを動作パターン決定部335へ送信する。
【0062】
特に、本実施形態において、レジ前ローラ230a,230bの動作パターンは、レジ前ローラ230a,230bの動作速度を、レジストローラ240a,240bの駆動の開始や停止、急加速や急減速などの挙動に同期させ、レジ前ローラ230a,230bの相対的な速度を適正に調節するデータが含まれている。これらの動作パターンは、各駆動部までの距離を含む給紙経路の特性と、印刷用紙10の搬送方向における長さから算出される。
【0063】
この各駆動部の動作パターンについて説明する。先ず、レジストローラ240a,240bの駆動は、
図4に示すように、所定のタイミングで起動及び加速し、レジストローラ240a,240bから用紙後端が抜けるまでは、所定の速度で駆動させるような動作パターンとなっている(P10)。
【0064】
次に、レジ前ローラ230a,230bの動作パターンについて説明する。レジ前ローラ230a,230bでは、レジストローラ240a,240bの起動するタイミングに印刷用紙10の先端がレジストローラ240a,240bに到達するように、所定のタイミングで駆動及び加速する(P20)。
【0065】
また、レジ前ローラ230a,230bは、レジストローラ240a,240bへ印刷用紙10を受け渡す際には、レジストセンサ501の検知タイミング(T2)で「突当て補正制御」の減速動作を行うようになっている(P21)。さらに、一枚の印刷用紙10がレジ前ローラ230a、230bとレジストローラ240a,240b間で把持される区間では、レジ前ローラ230a、230bはレジストローラ240a,240bの回転速度と同じ速度にする(P22)。そして、次の印刷用紙10がレジ前ローラに到達するタイミングで、所定の速度に変化させる(P23)。
【0066】
スケジューリング部337は、ジョブデータを解析し、印刷に係る用紙のサイズや枚数、両面印刷の有無を判断し、この判断結果に基づいて、画像形成の速度及び各駆動部の動作速度、順序及びタイミング等の搬送条件を決定するモジュールである。このスケジューリング部337によって決定されたスケジュールに基づいて、画像形成制御部336aは、画像形成処理を実行し、搬送駆動制御部350及び搬送駆動制御部450は、搬送動作を実行する。また、このスケジューリング部337によって決定されたスケジュールは、動作パターン決定部335にも入力される。
【0067】
動作パターン決定部335は、操作信号取得部333によって検出された用紙種別データや、スケジューリング部337におけるスケジュールを照合し、記憶部334に記憶された複数の動作パターンから、いずれかを決定するモジュールである。本実施形態では、レジストモータ駆動部240及びレジ前モータ駆動部230の動作パターンを用紙サイズに応じて適宜選択する。
【0068】
制御信号生成部338(
参考例の画像形成装置における信号出力手段に相当)は、スケジューリング部337における搬送条件と、動作パターン決定部335により決定された動作パターンに基づいて、各駆動部の制御を切り替え、各駆動部の動作速度を制御する制御信号を生成するモジュールである。具体的に、制御信号生成部338は、決定された動作パターン、及びスケジューリングに応じて、各駆動部の動作速度がレジストローラ240a,240bの駆動の開始や停止、急加速や急減速などの挙動に同期するように、他の各駆動部の起動や停止などのタイミングを制御する信号を生成したり、各駆動部の各地点における印刷用紙10の搬送速度を制御する信号を生成したりする。
【0069】
ここで、制御信号生成部338は、印刷装置100側に設置されている、レジストローラ240a,240b、及びレジ前ローラ230a、230bに関しては、スケジュール及び動作パターンに応じて、起動タイミングや搬送速度に関するデータ信号を生成して、搬送駆動制御部350に送出する。搬送駆動制御部350では、この制御信号に応じて、スケジュール及び動作パターンに従った給紙制御を実行すべく、レジストモータ駆動部240及びレジ前モータ駆動部230を駆動させる。
【0070】
一方、制御信号生成部338は、給紙装置400側に設置されている、ピックアップローラ420a、スクレーパローラ420b、及び中間搬送ローラ431,432,433に関しては、スケジュールに応じて、ピックアップモータ駆動部420及び中間搬送モータ駆動部430の動作タイミングを示す信号を給紙基準信号として生成して、給紙装置400の搬送駆動制御部450へ伝送する。
【0071】
この給紙基準信号は、
図4に示すように、第1のタイミングで立ち下がるLow電圧パルスと、第2のタイミングで立ち上がるHigh電圧パルスとを交互に組み合わせた矩形波のパルス信号である。そして、本実施形態では、この信号におけるLow電圧パルス又はHigh電圧パルスへの変化によって、ピックアップモータ駆動部420及び中間搬送モータ駆動部430の動作タイミングを個別に制御する。具体的には、制御信号生成部338は、ピックアップローラ420a、スクレーパローラ420b、及び中間搬送ローラ431,432,433を起動させるタイミングで、信号をHigh電圧パルスからLow電圧パルスへと変化させる。
【0072】
この給紙基準信号の変化させるタイミングとしては、レジストローラ240a,240bが起動する時点で、印刷用紙10の先端がレジストローラ240a,240bに到達するように、レジストローラ240a,240bが起動する時間と、外部給紙経路FR1及びレジスト部Rの搬送距離と、用紙サイズから算出される。一方、制御信号生成部338は、中間搬送ローラ431,432,433の「突当て補正制御」の減速動作を開始させるタイミングで、信号をLow電圧パルスからHigh電圧パルスへと変化させる。この給紙基準信号の変化させるタイミングとしては、レジストセンサ501による検知に基づいて実行される。このように、制御信号生成部338は、各タイミングにおいて、Low電圧パルス又はHigh電圧パルスへと変化させた給紙基準信号を生成して給紙装置400の演算処理部440に伝送する。
【0073】
(給紙装置400の内部構成)
図4に示すように、給紙装置400には、演算処理部440と、搬送駆動制御部450と、記憶部470とを備えている。
【0074】
記憶部470(請求項中の記憶手段に相当)は、各種のデータや、プログラムを記憶保持するメモリ装置等であり、本実施形態においては、上述したピックアップローラ420a、スクレーパローラ420b、及び中間搬送ローラ431,432,433に関する動作パターンのデータを記憶する。本実施形態において、この動作パターンには、中間搬送ローラ431,432,433、及びピックアップローラ420a、スクレーパローラ420bの動作速度を、レジストローラ240a,240bの駆動の開始や停止、急加速や急減速などの挙動に同期させ、各駆動部の相対的な速度を適正に調節するデータが含まれている。これらの動作パターンは、各駆動部までの距離を含む給紙経路の特性と、印刷用紙10の搬送方向における長さから算出される。
【0075】
ピックアップローラ420a、スクレーパローラ420bの動作パターンは、
図4に示すように、先ず、給紙基準信号の立ち下がりのタイミングT1で、ピックアップローラ420a、スクレーパローラ420bを起動及び加速し(P30)、中間入口センサ461が印刷用紙10の先端を検知した後は停止して(P31)、次の所定タイミングで再度駆動を開始する。中間搬送ローラ431,432,433の動作パターンは、給紙基準信号の立ち下がりのタイミングT1で、ピックアップローラ420a、スクレーパローラ420bと同時に駆動及び加速し(P40)、中間搬送ローラ431,432,433からレジ前ローラ230a、230bへの受け渡し速度は、レジ前ローラ230a、230bの受入速度と等速レベルとする(P41)。
【0076】
また、一枚の印刷用紙10が中間搬送ローラ431,432,433とレジ前ローラ230a、230b間で接続される区間について、中間搬送ローラ431,432,433はレジ前ローラ230a、230bの回転速度と同じ速度にする(P42)。また、印刷用紙10がレジストローラ240a,240bに把持される区間では、中間搬送ローラ431,432,433はレジストローラ240a,240bの回転速度と同じ速度にする(P43)。さらに、中間搬送ローラ431,432,433から印刷用紙10の後端が抜けた後、中間搬送ローラ431,432,433の回転速度は、ピックアップローラ420a、スクレーパローラ420bの回転速度と等速レベルとする(P44)。
【0077】
演算処理部440(請求項中の信号入力手段に相当)は、制御信号生成部338から伝送された給紙基準信号に基づいて、給紙装置400側の各駆動部の制御を切り替え、各駆動部の動作全体を制御するモジュールである。具体的に、演算処理部440は、給紙基準信号の変化に応じて、駆動させるモータ駆動部410,420,430を決定し、そのモータ駆動部410,420,430に対する動作パターンを記憶部470から読み取り、これらのデータを給紙側の搬送駆動制御部450に送出する。
【0078】
搬送駆動制御部450では、演算処理部440の制御に基づいて、スケジュールに従った給紙制御を実行すべく、動作パターンを参照しつつ、外部給紙経路FR1内の駆動制御を実行し、ピックアップローラ420a、スクレーパローラ420b、及び中間搬送ローラ431,432,433を駆動させる。具体的に、伝送された給紙基準信号がHigh電圧パルスからLow電圧パルスへと変化した場合には、
図4に示すように、ピックアップローラ420a、スクレーパローラ420b、及び中間搬送ローラ431,432,433を起動させる(P30、P40)。一方、伝送された給紙基準信号がLow電圧パルスからHigh電圧パルスへと変化した場合には、
図4に示すように、レジ前ローラの動作と同期するように、中間搬送ローラ431,432,433のを、レジ前ローラの減速動作と同期させて減速させる(P42)。
【0079】
(給紙制御の動作)
以上の構成を有する給紙制御機構の動作について説明する。
図5は、搬送速度制御の動作を示すフローチャート図である。なお、ここでは、印刷装置100には、給紙装置400内の印刷用紙10を用いて印刷処理を行うジョブデータが入力された場合を例に説明する。また、給紙装置400の記憶部470には、予めピックアップモータ駆動部420及び中間搬送モータ駆動部430の動作パターンが記憶されているものとする。
【0080】
図5に示すように、先ず、ジョブデータ受信部331において、ジョブデータが受信されると(ステップS101)、これらのジョブデータは、スケジューリング部337に送出される。
【0081】
スケジューリング部337は、ジョブデータを解析し、印刷に係る用紙のサイズや枚数、両面印刷の有無を判断し、この判断結果に基づいて、画像形成の速度及び各駆動部の動作速度、順序及びタイミング等の搬送条件を決定し(ステップS102)、この搬送条件の情報を動作パターン決定部335へ送出する。動作パターン決定部335では、スケジューリングの搬送条件に基づいて、先ず、印刷装置100側のレジストローラ240a,240bの動作パターン及び動作タイミングを決定する。そして、動作パターン決定部335は、レジストローラ240a,240bの動作パターン及びスケジューリングに基づいて、他の各駆動部における動作速度がレジストローラ240a,240bの駆動の開始や停止、急加速や急減速などの挙動に同期するように他の駆動部の動作パターンを決定する。
【0082】
その後、搬送条件及び動作パターンに関する情報は、制御信号生成部338に入力され、制御信号生成部338は、各駆動部の各地点における印刷用紙10の搬送速度を制御する信号を生成する。具体的に、制御信号生成部338は、先ず、レジストローラ240a,240bの動作タイミングの情報に基づいて、レジストローラ240a,240bが起動するタイミングに印刷用紙10の先端がレジストローラ240a,240bに到達するように、ピックアップローラ420a、スクレーパローラ420b、及び中間搬送ローラ431,432,433を起動させるタイミングを算出する。そして、算出された結果から、所定のタイミングで給紙基準信号をHigh電圧パルスからLow電圧パルスへと変化させ、給紙装置400の演算処理部440へ送信する(ステップS103)。
【0083】
演算処理部440は、この給紙基準信号の立ち下がりエッジを検知すると、ピックアップモータ駆動部420及び中間搬送モータ駆動部430を起動させることを決定するとともに、記憶部470から用紙サイズに応じた動作パターンを決定して、その情報を給紙側の搬送駆動制御部450に送信する。
【0084】
搬送駆動制御部450では、ピックアップモータ駆動部420及び中間搬送モータ駆動部430に対して、スケジュールに従った給紙制御を実行すべく、ピックアップモータ駆動部420及び中間搬送モータ駆動部430を駆動させ、ピックアップローラ420a、スクレーパローラ420b、及び中間搬送ローラ431,432,433を回転させる(ステップS104)。その後、ピックアップローラ420a、スクレーパローラ420bは、中間入口センサ461が印刷用紙10の先端を検知した後に停止する。
【0085】
一方、レジ前ローラ230a,230bは、印刷用紙10の先端が下流側の中間搬送ローラ433を通過する時間で、起動を開始し(ステップS105)、中間搬送ローラ433の搬送速度と同一速度で印刷用紙10を受け入れる。その後、レジストセンサ501が印刷用紙10の到達を検知すると(ステップS106)、制御信号生成部338は、レジ前ローラ230a,230bに対して、「突当て補正制御」の減速動作を開始させる制御信号を生成して、搬送駆動制御部350へ入力し、レジ前ローラ230a,230bは、「突当て補正制御」の減速動作を行うステップS109。この際、制御信号生成部338は、給紙基準信号をLow電圧パルスからHigh電圧パルスへと変化させて、給紙装置400の演算処理部440へ送信する(ステップS107)。
【0086】
演算処理部440は、Low電圧パルスからHigh電圧パルスへと変化した給紙基準信号の立ち上がりエッジを検知すると、レジ前ローラ230a,230bの動作と同期するように、中間搬送ローラ431,432,433の「突当て補正制御」の減速動作を開始させる(ステップS108)。
【0087】
その後、予め定められた時間になると、レジストローラ240a,240bは、印刷用紙10を把持した状態で回転駆動を開始して(ステップS110)、印刷用紙10をヘッドユニット110へ搬送する。次いで、制御信号生成部338は、スケジュールの情報を参照して、印刷ジョブが終了したか否かを判断する(ステップS111)。印刷ジョブが終了していない場合には(ステップS111におけるNO)、次の印刷用紙10に対してステップS103からステップS110までの処理を繰り返す。印刷ジョブが終了した場合には(ステップS111におけるYES)、動作を終了する。
【0088】
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、レジ前ローラ230a,230bが「突当て補正制御」の減速動作を開始するタイミングを通知する給紙基準信号を、単一の信号線20を通じて給紙装置400側に送信する。そして、給紙装置400側では、この給紙基準信号を受信した際に、記憶部470に記憶された動作パターンに基づいて、中間搬送ローラ431,432,433を、レジ前ローラ230a,230bにおける「突当て補正制御」の減速動作と同じように駆動させる。
【0089】
このため、中間搬送ローラ431,432,433と、レジ前ローラ230a,230bとが1枚の印刷用紙10を把持している場合の搬送速度を同一にすることができる。これにより、バックテンションの発生を防止して、画像形成処理を高速化させることができる。さらに、本実施形態によれば、印刷装置100側は、動作を開始するタイミング信号のみを伝送させることで、印刷装置100と給紙装置400との各駆動部の動作を同期させることができるので、印刷装置100と給紙装置400とを接続する信号線20の数を減らして、装置全体の小型化及び製造コストの低廉化を図ることができる。
【0090】
さらに、本実施形態によれば、制御信号生成部338は、レジストセンサ501による検知によって、給紙制御信号をHigh電圧パルスからLow電圧パルスに変化させ、レジストローラ240a,240bの動作から算出された所定タイミングでLow電圧パルスからHigh電圧パルスに変化させる。そして、High電圧パルス又はLow電圧パルスへと変化した給紙制御信号を給紙装置400側に送信する。
【0091】
この給紙基準信号を受け取った給紙側の搬送駆動制御部450は、給紙基準信号の立ち下がりでは、ピックアップローラ420a、スクレーパローラ420b、及び中間搬送ローラ431,432,433の起動及び加速を行い、給紙基準信号の立ち上がりでは、中間搬送ローラ431,432,433の動作を、レジ前ローラ230a,230bによる「突当て補正制御」の減速動作と同期させる。
【0092】
このように、本実施形態では、High電圧パルス又はLow電圧パルスへと変化する2ビットの単一タイミング信号(給紙基準信号)による立ち上がり又は立ち下がりの変化で、異なる駆動部の動作を個別に同期することができる。これにより、信号線20とその接続に必要な印刷装置100や給紙装置400の接続ポートの数を減らして、システム全体の小型化や、接続ポート数削減による制御ユニットの低スペック化、及び製造コストの低廉化を図ることができる。