特許第6013040号(P6013040)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社カネカの特許一覧

<>
  • 特許6013040-有機ELモジュール 図000002
  • 特許6013040-有機ELモジュール 図000003
  • 特許6013040-有機ELモジュール 図000004
  • 特許6013040-有機ELモジュール 図000005
  • 特許6013040-有機ELモジュール 図000006
  • 特許6013040-有機ELモジュール 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6013040
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】有機ELモジュール
(51)【国際特許分類】
   H05B 33/02 20060101AFI20161011BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20161011BHJP
【FI】
   H05B33/02
   H05B33/14 A
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-143346(P2012-143346)
(22)【出願日】2012年6月26日
(65)【公開番号】特開2014-7109(P2014-7109A)
(43)【公開日】2014年1月16日
【審査請求日】2015年4月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000941
【氏名又は名称】株式会社カネカ
(74)【代理人】
【識別番号】100100480
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 隆
(72)【発明者】
【氏名】近藤 正隆
【審査官】 中村 博之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−044025(JP,A)
【文献】 特開2005−158370(JP,A)
【文献】 特開2002−100229(JP,A)
【文献】 特開2004−046164(JP,A)
【文献】 特開2004−227576(JP,A)
【文献】 特開2006−010811(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 33/02
H01L 51/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多角形又は円形の基材に少なくとも2層の電極層と前記電極層に挟まれた有機発光層が積層された有機ELパネルと、当該有機ELパネルの辺又は周の一部又は全部を保持する周囲保持部材とを有する有機ELモジュールにおいて、
前記周囲保持部材の露出面側を発光させる周辺発光部材を備え
前記周辺発光部材は複数のLEDからなり、前記周囲保持部材の露出面に当該複数のLEDが取り付けられていることを特徴とする有機ELモジュール。
【請求項2】
前記周囲保持部材の露出面及び前記有機ELパネルの発光面の全面又は一部の面を覆う導光部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の有機ELモジュール。
【請求項3】
前記導光部材は板状であり、前記周囲保持部材の露出面から一定の距離をあけて設けられていることを特徴とする請求項2に記載の有機ELモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有機ELモジュールに関する。本発明の有機ELモジュールは、天井面等に敷き詰めて使用する照明装置として有用なものである。
【背景技術】
【0002】
白熱灯や蛍光灯に代わる照明装置として、有機ELモジュールを利用した照明装置が注目されている。一般に、有機ELモジュールは、面状に広がりを持った有機ELパネルと、当該有機ELパネルの周囲を保持するフレームから構成されている。
【0003】
有機ELパネルは、ガラス基板や透明樹脂フィルム等の基材に、有機EL素子を積層したものである。また有機EL素子は、陰極及び陽極からなる一対の電極の間に有機化合物を含む発光層を備えている。有機EL素子は、電気的に励起された電子と正孔との再結合のエネルギーによって発光する。有機ELパネルは自発光デバイスであり、また、発光層の材料を適宜選択することにより、種々の波長の光を発光することができる。また有機ELパネルは、白熱灯や蛍光灯に比べて厚さが極めて薄く、かつ面状に発光するので、設置場所の制約が少ないという利点も有している。
【0004】
ところで、有機ELパネルは面状に発光するので、有機ELパネルを天井面や壁面に敷き詰めることにより、天井等の全面を発光させることができる。しかし、有機ELパネルはガラス基板等に有機EL素子が積層されたものであり、前述したように非常に薄く、且つある程度の面積を有するので、剛性が低い。またガラス基板は耐せん断力が皆無であり、天井面に直接ネジ止めすることは困難である。
【0005】
そこで、剛性の確保や天井への取り付けしろの確保を目的として、有機ELパネルを額縁状の部材(フレーム)に装着する必要がある。ところが、有機ELパネルをフレームに装着すると、フレームの部分は有機ELパネルが露出しないので発光しない。すなわち、有機ELパネルをフレームに装着してなる有機ELモジュールにおいては、フレーム部分が発光しない。そのため、当該有機ELモジュールを天井面等に敷き詰めた場合に、発光しない部分が生じてしまい、天井等の全面を発光させることが困難となる。
【0006】
なお、有機EL素子を備えた照明装置において、有機EL素子による発光を補う目的で、別の光源をさらに備えた照明装置が知られている(特許文献1〜5)。しかし、これらの照明装置は、有機ELパネルをフレームに装着したものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−146741号公報
【特許文献2】特開2005−158370号公報
【特許文献3】特開2009−146741号公報
【特許文献4】特開平11−136451号公報
【特許文献5】特開2007−173424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記現状に鑑み、本発明は、天井面等に敷きつめて使用でき、且つ天井面等の全面を発光できる有機ELモジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、多角形又は円形の基材に少なくとも2層の電極層と前記電極層に挟まれた有機発光層が積層された有機ELパネルと、当該有機ELパネルの辺又は周の一部又は全部を保持する周囲保持部材とを有する有機ELモジュールにおいて、前記周囲保持部材の露出面側を発光させる周辺発光部材を備え、前記周辺発光部材は複数のLEDからなり、前記周囲保持部材の露出面に当該複数のLEDが取り付けられていることを特徴とする有機ELモジュールである。
【0010】
本発明の有機ELモジュールは、有機ELパネルと周囲保持部材とを有するものである。本発明の有機ELモジュールは、周囲保持部材の露出面側を発光させる周辺発光部材を備えている。そのため、有機ELパネルによる発光が及ばない周囲保持部材の露出面を、周辺発光部材によって発光させることができる。本発明の有機ELモジュールによれば、有機ELモジュール自体の剛性を保持しつつ、周囲保持部材を含めた全面を発光させることができるので、天井面等に敷きつめた場合に、天井面の全体を発光させることができる。
【0011】
また本発明によれば、周辺発光部材の点灯様式や色調等を調節することにより、多様な意匠の照明が可能となる。例えば、周辺発光部材を消灯することにより、天井面等に敷き詰められた有機ELモジュールが格子状の影をもたらすことができる。その他、周辺発光部材と有機ELモジュールの発光の色調を変更したり、周辺発光部材のみを点灯させることにより、多様な意匠の照明が可能となる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、前記周囲保持部材の露出面及び前記有機ELパネルの発光面の全面又は一部の面を覆う導光部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の有機ELモジュールである。
【0013】
請求項3に記載の発明は、前記導光部材は板状であり、前記周囲保持部材の露出面から一定の距離をあけて設けられていることを特徴とする請求項2に記載の有機ELモジュールである。
【0014】
関連の発明は、多角形又は円形の基材に少なくとも2層の電極層と前記電極層に挟まれた有機発光層が積層された有機ELパネルと、当該有機ELパネルの辺又は周の一部又は全部を保持する周囲保持部材とを有する有機ELモジュールにおいて、前記周囲保持部材の露出面側を発光させる周辺発光部材を備え、前記周辺発光部材は導光部材を有し、当該導光部材は入光部と発光部を有すると共に入光部から光を導入して発光させるものであり、前記周辺発光部材が前記周囲保持部材の露出面側に取り付けられ、周囲保持部材の一部又は他の部位に取り付けられた発光部材の光が前記入光部に導入され、周囲保持部材の露出面を発光させることを特徴とする有機ELモジュールである。
【0015】
この有機ELモジュールでは、周辺発光部材が導光部材を有している。当該導光部材は入光部と発光部を有しており、入光部から光を導入して発光させるものである。また、当該周辺発光部材が、周囲保持部材の露出面側に取り付けられている。そして、この発明の有機ELモジュールでは、周囲保持部材の一部又は他の部位に取り付けられた「発光部材」の光が、導光部材の入光部に導入され、周囲保持部材の露出面を発光させる。すなわちこの発明の有機ELモジュールは、導光部材によって周囲保持部材の露出面を発光させる態様に係るものである。
【0016】
発光部材は、周囲保持部材の一部に取り付けられたものでもよいし、他の部位に取り付けられたものでもよい。また発光部材は、有機ELパネル自体でもよいし、別途設けた部材でもよい。すなわち、導光部材の入光部に入光される光は、有機ELパネルから発せられる光でもよいし、別の光源から発せられる光でもよい。
【0017】
この有機ELモジュールにおいて、前記導光部材は、板状であってもよい。
【0018】
この有機ELモジュールにおいて、前記導光部材は、光ファイバーであってもよい。
【0019】
この有機ELモジュールにおいて、前記導光部材は、プリズムであってもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の有機ELモジュールによれば、有機ELモジュール自体の剛性を保持しつつ、周囲保持部材を含めた全面を発光させることができるので、天井面等に敷きつめた場合に、天井面の全体を発光させることができる。また、周辺発光部材の点灯様式や色調を調節することにより、多様な意匠の照明が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】(a)は本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールを表す斜視図、(b)は(a)において光拡散板を省略した斜視図である。
図2図1(a)の有機ELモジュールの分解斜視図である。
図3】有機ELパネルの積層構造を表す断面図である。
図4】本発明の他の実施形態に係る有機ELモジュールを表す斜視図である。
図5図4の有機ELモジュールの要部を拡大して表す説明図である。
図6】本発明の他の実施形態に係る有機ELモジュールの要部を拡大して表す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、発明の理解を容易にするために、各図面において、各部材の大きさや厚み等については一部誇張して描かれており、実際の大きさや比率等とは必ずしも一致しないことがある。さらに、本発明が以下の実施形態に限定されないことは当然である。また、有機ELモジュールを見る方向については、有機ELモジュールの発光面(露出面)がある面を正面とする。
【0023】
本発明の一実施形態に係る有機ELモジュール1は、図1,2に示すように、有機ELパネル2がフレーム(周囲保持部材)3に装着されてなるものである。
【0024】
有機ELパネル2は、正面視が長方形状の薄い板体である。有機ELパネル2は、いわゆるボトムエミッション方式のものである。有機ELパネル2の積層構造は、図3に示すとおりであり、透光性を有するガラス基板(基材)10の上に、透明電極層である陽極(電極層)11、有機発光層15、及び陰極(電極層)12がこの順番に積層され、これらが封止部(図示せず)で封止された構造を有している。つまり、有機発光層15は、陽極11と陰極12に挟まれている。有機ELパネル2においては、ガラス基板10における陽極11と反対側の面が発光面17となる(ボトムエミッション方式)。なお、陽極11、有機発光層15、及び陰極12によって、有機EL素子16が構成されている。
【0025】
有機ELパネル2は、フレーム(周囲保持部材)3に装着されている。フレーム3は板状かつ額縁状の部材であり、正面視において外形が長方形状で、かつ中央に長方形状の開口5を有している。フレーム3の外形のサイズは、有機ELパネル2のサイズより一回り大きい。開口5のサイズは、有機ELパネル2の外形より一回り小さい。フレーム3は有機ELパネル2を周囲から保持する部材である。
【0026】
有機ELモジュール1において、有機ELパネル2は、その発光面17を開口5に向けた姿勢で、フレーム3の背面側に装着されている。このとき、有機ELパネル2とフレーム3とが、各々の中心(長方形の対角線の交点)を揃えて重ね合わせられている。そのため、有機ELパネル2の発光面17が開口5全体を裏側から覆っており、発光面17が開口5から露出している。すなわち、有機ELモジュール1の正面視において、発光面17の周りをフレーム3の片面(露出面6)が囲んでいる。
【0027】
フレーム3の露出面6には、複数の発光素子(周辺発光部材)8が取り付けられている。発光素子8はLEDであり、各々が点状の光源を構成している。発光素子8は露出面6の全面にわたって一様に配置されている。なお、発光素子8の配置方法については特に限定はなく、目的に応じて適宜設定すればよい。例えば、図1,2のように露出面6の全面に一様に配置してもよいし、偏りをもって配置してもよい。一様に配置する場合の密度も任意である。また、一定の規則性をもって配置してもよいし、ランダムに配置してもよい。さらに、発光素子8の種類(色)についても特に限定はなく、単一種のみを用いてもよいし、複数種を組み合わせてもよい。
【0028】
有機ELモジュール1は、さらに光拡散板(導光部材)18を備えている。光拡散板18は、フレーム3の露出面6及び発光面17の両方を覆うように、これらの前面に設けられている。光拡散板18は、露出面6から一定の距離をあけて設けられている。そのため、光拡散板18は露出面6と接触しておらず、露出面6と光拡散板18との間には隙間がある。
正面視において、光拡散板18の外形はフレーム3の外形と略同じである。
光拡散板18は、露出面6上の発光素子8から発せられる光と、有機ELパネル2の発光面17から発せられる光の両方に対して共通に機能し、有機ELモジュール1の全面が一様に光るようになる。
【0029】
有機ELモジュール1を動作させる際には、有機ELパネル2の陽極11と陰極12との間に電圧を印加すると共に、発光素子(周辺発光部材)8に電圧を印加する。これにより、有機ELパネル2の発光面17が発光すると共に、フレーム3の露出面6上の複数の発光素子8が発光する。そのため、フレーム3の露出面6の部分も発光させることができる。例えば、複数の有機ELモジュール1を天井面等に敷き詰めた場合に、天井面等の全面を発光させることが可能となる。
【0030】
なお有機ELパネル2はフレーム3の背面側に装着されているが、例えば、フレーム3を断面コ字状の枠体とし、コ字を形成している溝に有機ELパネル2を嵌め込む構成としてもよい。
【0031】
本実施形態では、光拡散板18を露出面6及び発光面17の両方を覆うように、有機ELモジュール1の全面に設けているが、一部の面のみに設けてもよい。例えば、露出面6のみに設けてもよい。
さらに、光拡散板18の設置は任意であり、省略してもよい。この場合には、必要に応じて、開口5の部分、あるいは開口5と露出面6を含む全面を、透明の保護カバーで覆い、有機ELモジュール1の表面全体を面一にしてもよい。
【0032】
上記した実施形態では、フレーム3は額縁状であり、有機ELパネル2の4辺を保持するものであるが、フレーム3は有機ELパネル2の一部の辺を保持するものでもよい。例えば、対向する2辺のみを保持するものでもよい。
【0033】
図1,2に示す有機ELモジュール1では、フレーム3の露出面6に複数の発光素子8が取り付けられており、複数の発光素子8が周辺発光部材として機能している。一方、以下に説明する実施形態では、導光部材が周辺発光部材の主要な構成を成している。
【0034】
図4に示す有機ELモジュール21は、図1,2に示す有機ELモジュール1と基本構成が共通しているが、露出面6には発光素子等を有していない。有機ELモジュール21は、有機ELパネル2と、フレーム(周囲保持部材)3と、板状の導光部材22を有している。
【0035】
導光部材22は、例えばアクリル製の導光板であり、その側面(入光部)25から入光した光を散乱させ、表面(発光部)26から発光させるものである。導光部材22のサイズは、フレーム3のサイズと略同じである。
導光部材22は、正面側から開口5全体を覆うと共に、露出面6の大半を覆っている。
【0036】
本実施形態では、図示しない発光部材から発せられた光が導光部材22の側面25に入光する構成を採用している。当該発光部材は、例えば、導光部材22の周囲に適宜の光源を設置することにより構成することができる。その他、有機ELパネル2から発せられる光を側面25に入光させる構成としてもよい。
【0037】
有機ELモジュール21を動作させる際には、有機ELパネル2の陽極11と陰極12との間に電圧を印加すると共に、前記発光部材を発光させる。このときの様子は図5に示すとおりであり、有機ELパネル2の発光面17が発光すると共に、発光部材から発せられた光が側面25から導光部材22に入光される(図5の矢印参照)。導光部材22に入光された光は、導光部材22内で散乱し、表面(発光部)26から出射される。これにより、導光部材22の表面26が面状に発光する。
本実施形態によれば、フレーム3の露出面6の部分を、導光部材22によって発光させることができる。その結果、複数の有機ELモジュール1を天井面等に敷き詰めた場合に、天井面等の全面を発光させることが可能となる。
【0038】
導光部材22への入光は、全ての側面25から行ってもよいし、一部の側面25から行ってもよい。例えば、対向する2個の側面25から入光する構成としてもよい。
【0039】
さらに他の実施形態について説明する。図6に示す有機ELモジュール31では、導光部材としてプリズムを採用している。
有機ELモジュール31は、上記した実施形態と同様に、有機ELパネル2にフレーム3が装着されたものである。そして本実施形態では、フレーム3の開口5の外周部分に、プリズム32が設けられている。さらに、プリズム32の外側に、鏡面38を有する反射部材37が設けられている。
【0040】
プリズム32は直角プリズムであり、入射光を90度曲げることができる。プリズム32における直交する2面がそれぞれ入射面33と出射面36として機能し、斜面が反射面35として機能する。プリズム32は、開口5を覆う透明カバー40の上に置かれている。
【0041】
反射部材37は、フレーム3の露出面6の全面に設けられている。反射部材37は、露出面6の全面を覆う鏡面38を有する。鏡面38は露出面6と平行ではなく、一定の角度を成した斜面を形成している。詳細には、正面視において、鏡面38は、有機ELモジュール31の内側(開口5側)から外側に向かうにつれて、鏡面38が手前側に近づく斜面を形成している。また、鏡面38の内側の端部はプリズム32の出射面36と接している。一方、露出面6を基準として、鏡面38の外側の端部(外郭部分)の高さは、プリズム32の入射面33の高さと略同じである。
【0042】
有機ELモジュール31を動作させる際には、有機ELパネル2の陽極11と陰極12との間に電圧を印加する。このときの様子は、図6に示すとおりである。すなわち、有機ELモジュール31を動作させると、有機ELパネル2の発光面17が発光すると共に、発光面17の光の一部がプリズム32の入射面33から直角に入光する(図6の矢印参照)。入光した光は、反射面35で内面全反射して90度曲げられ、出射面36から出射される。
出射面36から出射された光は、反射部材37に向かう。そして鏡面38で反射され、鏡面38が面状に発光する。これにより、フレーム3の露出面6の部分を鏡面38によって発光させることができる。
本実施形態では、有機ELパネル2の光がプリズム32に入光されるので、有機ELパネル2が発光部材を兼ねている。また、鏡面38とプリズム32との組み合わせによって、周辺発光部材が構成されている。
【0043】
本実施形態においては、プリズム32と反射部材37は、開口5の4辺全てに設けてもよいし、一部の辺に設けてもよい。例えば、対向する2辺にのみ設けてもよい。
【0044】
さらに他の実施形態としては、導光部材として光ファイバーを採用することができる。例えば、光ファイバーの束によって周辺発光部材を構成することができる。例えば、フレーム3の露出面6を光ファイバーの束で覆うと共に、光ファイバーの末端面(発光面)を手前側に向けて、露出面6の部分を発光させることができる。光ファイバーに入光する光は、有機ELパネル2の光でもよいし、別途設けた発光部材からの光でもよい。
【0045】
上記した実施形態では、有機ELパネル2が長方形状であるが、他の形状でもよい。例えば、三角形や五角形等の多角形でもよい。また、菱形や台形でもよい。さらに、円形(楕円を含む)でもよい。なお、この場合において、フレーム3は有機ELパネル2の全周を保持するものでもよいし、辺又は周の一部を保持するものでもよい。またフレーム3の形状と開口5の形状は、有機ELパネル2の形状に合わせて適宜選択すればよい。
【0046】
上記した実施形態では、ボトムエミッション方式の有機ELパネル2を採用しているが、トップエミッション方式の有機ELパネルを採用してもよい。
【符号の説明】
【0047】
1 有機ELモジュール
2 有機ELパネル
3 フレーム(周囲保持部材)
6 露出面
8 発光素子(周辺発光部材)
10 ガラス基板(基材)
11 陽極(電極層)
12 陰極(電極層)
15 有機発光層
18 光拡散板(導光部材)
21 有機ELモジュール
22 導光部材
25 側面(入光部)
26 表面(発光部)
31 有機ELモジュール
32 プリズム(導光部材)
38 鏡面
図1
図2
図3
図4
図5
図6