【実施例1】
【0020】
図1は本発明の実施例1を示す、ザンメル印刷機を含む組合せ印刷機の全体構成図、
図2はひねり調整機構の構造説明図、
図3は天地調整機構の構造説明図、
図4Aはひねり調整機構の作用説明図、
図4Bは天地調整機構の作用説明図、
図5Aはザンメル印刷ユニットにおける胴配列の説明図である。
【0021】
図1に示すように、右から順にシートとしての紙を供給するシート供給部としての給紙部1,ザンメル印刷部2,オフセット印刷部3及びシート排出部としての排紙部4と配設され、先ず、給紙部1からの紙が一枚ずつスウィング5により3本の渡胴6,7,8を介してザンメル印刷部2の圧胴10に渡され、ザンメル印刷部2のゴム胴9と圧胴10との間に供給されるようになっている。
【0022】
前記ザンメル印刷部2は、3本の部分版胴11と集合ゴム胴12と集合版胴13と前記ゴム胴9及び圧胴10とが、上から順に配列されてなり、各部分版胴11上の画線は、集合ゴム胴12を介して、集合版胴13に転写一体化され、更にゴム胴9を介して該ゴム胴9と圧胴10間に供給された紙に印刷されるようになっている。
【0023】
次に、ザンメル印刷された紙は、前記圧胴10から5本の渡胴14を通り、前記オフセット印刷部3の1色目のオフセット印刷ユニット3aのゴム胴15と圧胴16との間に供給されるようになっている。
【0024】
前記オフセット印刷部3は、2つのインキツボ17a,17bを備えたダブルダクト式インキ供給装置18と版胴19と前記ゴム胴15及び圧胴16とを備えた8つのオフセット印刷ユニット3a〜3hから構成されており、それぞれのゴム胴15と圧胴16との間に供給された紙に各版胴19から転写された所定の色の画線による印刷が行われるようになっている。
【0025】
尚、隣接するオフセット印刷ユニット3a〜3hは圧胴16同士が接触するように連結されており、オフセット印刷ユニット3aで紙の一方の面(表面)にオフセット印刷を施すと、オフセット印刷ユニット3aの圧胴16からオフセット印刷ユニット3eの圧胴16にこの紙を受け渡し、オフセット印刷ユニット3eにおいて紙の他方の面(裏面)にオフセット印刷を施すのである。このように、隣接するオフセット印刷ユニットの圧胴を渡胴を介在させずに接触させることにより紙の表面印刷と裏面印刷とを交互に行うよう構成されている。ここで、オフセット印刷ユニット3a〜3dは紙の表面にオフセット印刷を施す表面オフセット印刷ユニットであり、オフセット印刷ユニット3e〜3hは紙の裏面にオフセット印刷を施す裏面オフセット印刷ユニットである。最後に、オフセット印刷された紙は、4色目の裏面オフセット印刷ユニット3hの圧胴16から渡胴20を介してデリバリー胴21に受け渡され、排紙チェーン22により排紙部4へ順次搬送されて、後述するパイル上に積載されるようになっている。
【0026】
尚、4色目の表面オフセット印刷ユニット3dの圧胴16および4色目の裏面オフセット印刷ユニット3hの圧胴16に向けて検査装置としての表面用検査カメラ23,裏面用検査カメラ24が設けられており、紙は表面オフセット印刷ユニット3dの圧胴16に搬送中に表面の印刷品質が検査され、裏面オフセット印刷ユニット3hの圧胴16に搬送中に裏面の印刷品質が検査される。検査カメラ23,24による検査の結果、正常と判断された紙は、例えば、排紙部4の正紙パイル4b,4cの何れかに排出され、不良と判断された紙は、例えば、排紙部4の不良紙パイル4aに排出される。
【0027】
そして、本実施例では、ザンメル印刷部2において、部分版胴11へインキを供給するインキ装置を備えた移動インカー25が、5本の渡胴14の上方(印刷機フレーム上)を水平方向へ移動可能に構成され(図中鎖線参照)、前記3本の部分版胴11,集合ゴム胴12,集合版胴13,ゴム胴9及び圧胴10を軸支したザンメル印刷ユニット26に対し進退(着脱)し得るようになっている。尚、インキ装置は各部分版胴11に対応して複数設けられている。また、図中40は差板上の左右方向に一対設けられて紙の紙サイズに応じてその左右方向位置が自動的に調整される横針装置である。
【0028】
このように構成されるため、三色のザンメル印刷後にインラインで同じく表面四色,裏面四色のオフセット印刷が行われ、例えば、裏面オフセット印刷ユニット3e〜3hのゴム胴15を圧胴16および版胴19から離間させる(脱させる)ことにより、表面のみのオフセット印刷を行うことができ、両面および任意の面のみの片面オフセット印刷を行うことができる。これにより、1台の印刷機で様々な組合せ印刷を行うことが可能となる。
【0029】
さらに、ザンメル印刷部2は、集合ゴム胴12が部分版胴11の直径の3倍の直径を有する3倍胴として構成されており、図示例では、この集合ゴム胴12の紙搬送方向下流側(排紙装置側)に対接する3本の部分版胴11のうち最も上方に位置する部分版胴11とその直下の部分版胴11との間隔が他の部分版胴11間における間隔より大きくなるように各部分版胴11が配列されている。最も上方に位置する部分版胴11とその直下の部分版胴11との間隔が作業空間Saを形成し、前記作業空間Saを介して前記部分版胴11を取り外すことなしに前記集合ゴム胴12へのアクセスが可能となるのである。
【0030】
すなわち、図示される移動インカー25の離間位置(図中鎖線位置)において、インキ装置と部分版胴11との間(ザンメル印刷ユニット26の排紙装置側)に形成される空間(第1空間)Sbに位置したオペレータは、移動インカー25と部分版胴11との間に形成される前記空間Sbから作業空間Saを介して、前記集合ゴム胴12の洗浄作業やブランケット交換作業などのメンテナンス作業を行うことができるのである。
【0031】
これにより、集合ゴム胴12の洗浄作業やブランケット交換作業などのメンテナンス時に、部分版胴11の取付け/取外しを行うことなく、隣接する前記部分版胴11の間に形成された作業空間Saを利用して集合ゴム胴12へアクセスすることが可能となり、集合ゴム胴12に対するメンテナンス作業を作業性が向上するのである。
【0032】
また、ザンメル印刷部2の集合版胴13、ゴム胴9は部分版胴11と同じ直径である単胴、圧胴10は部分版胴11の直径の2倍の直径を有する2倍胴として構成され、前記集合ゴム胴12の真下に集合版胴13が設置され、集合版胴13の紙搬送方向下流側(排紙装置側)にゴム胴9が設置され、前記ゴム胴9の真下に圧胴10が設置されるように各胴が配設されている。
【0033】
これにより、集合版胴13の紙搬送方向上流側(給紙装置側)には十分な空間(第2空間)が確保されるので、版交換はザンメル印刷ユニット26の紙搬送方向上流側(給紙装置側)より行うことができ、ゴム胴9の紙搬送方向下流側(排紙装置側)には十分な空間Sbが確保されるので、洗浄作業やブランケット交換作業などのメンテナンスはザンメル印刷ユニット26の紙搬送方向下流側(排紙装置側)より行うことができるのである。
【0034】
従来構成においては、集合ゴム胴を洗浄するときには、ザンメル印刷ユニットの紙搬送方向上流側(給紙装置側)で作業し、ゴム胴を洗浄するときには、ザンメル印刷ユニットの紙搬送方向下流側(排紙装置側)で作業しなければならず、作業者の負担が増え、作業時間も増えてしまっていたが、本発明の構成により、ひとつのジョブの中で、集合ゴム胴12やゴム胴9を洗浄する必要があるが、その際、オペレータは移動インカー25と部分版胴11との間に形成される空間Sbに位置したままで集合ゴム胴12やゴム胴9を洗浄することが可能になり、作業者の負担を減らして作業性が向上し、準備時間を減少させて生産性を向上させることができるのである。
【0035】
さらに、ザンメル印刷部2の圧胴10、ゴム胴9、集合版胴13は、前記ゴム胴9の前記集合版胴13及び前記圧胴10との対接箇所の間の円周長さが、ゴム胴9の円周全長から有効印刷長さを差し引いた非印刷長さ以内となるように配設されている。即ち、圧胴10の中心とゴム胴9の中心とを結ぶ線分とゴム胴9の中心と集合版胴13の中心とを結ぶ線分とのなす紙搬送方向上流側(給紙装置側)の角度αが、ゴム胴9の集合版胴13との対接箇所から圧胴10との対接箇所までの間の円周長さ(集合版胴13からインキを受け取って紙に印刷するまでのインキの搬送距離)がゴム胴9の円周全長から有効印刷長さ(本印刷機で印刷可能な最大印刷絵柄の円周方向長さ)を差し引いた長さ(非印刷長さ)以内となるように設定されている。
【0036】
ところで、
図5Aに示すように、ゴム胴9と集合版胴13との間の印圧(C2≒0.05mm)は、ゴム胴9と圧胴10との間の印圧(C1≒0.15mm)に比べて低く設定されているので、ゴム胴9と圧胴10の間から紙尻が通過して両胴9,10間の印圧が抜けたときに生ずるショックにより、ゴム胴9が強制的に回転方向に回転或いは制動させられる現象が発生し、ゴム胴9が集合版胴13に対して円周方向に相対的にずれて(スリップして)しまう。
【0037】
そこで、
図8の従来構成のように、上記角度αが、ゴム胴04の集合版胴03との対接箇所から圧胴05との対接箇所までの間の円周長さ(集合版胴03からインキを受け取って紙に印刷するまでのインキの搬送距離)がゴム胴04の円周全長から有効印刷長さ(本印刷機で印刷可能な最大印刷絵柄の円周方向長さ)を差し引いた長さ(非印刷長さ)以内にならないよう設定されている構成では、ゴム胴04と圧胴05との間の印圧が抜けたときに、ゴム胴04と集合版胴03とが有効面(ゴム胴04から集合版胴03へインキを転写する面)同士が対接しており、ゴム胴04の集合版胴03に対する円周方向へのずれによりインキ転写にムラが生じて、印刷障害が発生してしまう。
【0038】
ところが、本発明の構成により、
図5Aに示すように、ゴム胴9と圧胴10の間から紙尻が通過して両胴9,10間の印圧が抜けたときには、ゴム胴9と集合版胴13とは互いに切欠同士が対接しているので、ゴム胴9の集合版胴13に対する円周方向のずれを、両胴9,10間のインキの転写を行っていない範囲で発生させることができるので、集合版胴13からゴム胴9へのインキの転写に支障をきたすことが無く、印刷障害が発生することがないのである。
【0039】
また、スウィング5から受け取った紙をザンメル印刷部2の圧胴10へ搬送する3本の渡胴6,7,8のうち、渡胴6と渡胴7には見当調整機構が設けられており、前工程で印刷された画像と本願の組合せ印刷機で印刷される絵柄との見当合わせを、渡胴6,7による紙の位置調整により行うことができるのである。詳細には、渡胴6には後述するひねり調整機構が設けられ、渡胴7には図示しない天地調整機構が設けられている。
【0040】
ひねり調整機構は、
図2に示すように、渡胴6の一方の軸端6aを軸支すべくフレーム200に回転自在に嵌装された偏心軸受102と、この偏心軸受102を、フランジ部102a、ブラケット103、リンクプレート104及びピン105からなる連結機構を介して、回動させる図示しない駆動装置とを備えており、前記駆動装置により前記偏心軸受102を回動させることにより渡胴6の軸心を渡胴7の軸心に対して傾け、
図4Aに示すように、渡胴7へ紙Wを斜向させた状態で受け渡すものであり、これは特許文献2等により公知の機構である。
【0041】
また、天地調整機構は、
図3に示すように、フレーム200に軸受202を介して回転自在に支持された渡胴7の軸端7aに、互いにスプライン結合された伝達軸203,204を介して、軸方向移動自在でかつ回転不能に支持された第1はすば歯車217と、この第1はすば歯車217を渡胴7の軸方向に移動させる駆動装置とを備えている。第1はすば歯車217は図示しない原動モータのギアトレインにより回転される第2はすば歯車218と噛み合っている。
【0042】
前記駆動装置は、伝達軸204と一体の回転リング215と、この回転リング215が左右一対のスラスト軸受216を介して嵌合するねじ筒(ナット部材)208と、このねじ筒208にねじ込まれてサブフレーム206に固設されたねじ軸207と、ねじ筒207の外周に噛み合ってサブフレーム206に回転自在に軸支された歯車209と、この歯車209に連繋して図示しない調整モータの回転力を伝達するウォームギア機構212とからなり、ウォームギア機構212を介して歯車209が回転してねじ筒208が回転すると、送りねじ機構によりねじ筒208がその回転方向に対応した方向へ軸移動し、これに伴って回転リング215を介して第1はすば歯車217が軸方向に移動するようになっている。
【0043】
従って、前記駆動装置により第1はすば歯車217を軸方向に移動させると、第2はすば歯車218とのはすばの作用により、当該第1はすば歯車217が回転しながら渡胴7の軸端上を移動し、この第1はすば歯車217の回転が渡胴7に伝達されて当該渡胴7が回動する。これにより、渡胴6,8が停止している状態で渡胴7を回動させるので、渡胴7の渡胴6,8に対する位相調整、即ち、天地調整を行うことができる。したがって、
図4Bに示すように、渡胴8へ紙Wを天地方向(渡胴の円周方向)へずらした状態で受け渡すことができるのである。この天地調整機構は、特許文献3等により公知の機構である。
【0044】
さらに、渡胴7にはインキジェット装置27が対向しており、渡胴7上でインキジェット装置27により管理番号等の印刷を行うことができる。
【実施例2】
【0045】
図5Bは本発明の実施例2を示す、ザンメル印刷ユニットにおける胴配列の説明図である。
【0046】
この実施例は、実施例1におけるザンメル印刷ユニットにおける胴配列の変形例であり、その他の構成は実施例1と同じ構成であるため、その詳細説明は省略する。
【0047】
実施例1における胴配列との相違点は、ゴム胴9の設置位置である。即ち、ゴム胴9が前記集合ゴム胴12の真下に設置された集合版胴13の紙搬送方向上流側(給紙装置側)に設置されているのである。
【0048】
これにより、ゴム胴9の紙搬送方向上流側(給紙装置側)には十分な空間(第2空間)が確保されるので、洗浄作業やブランケット交換作業などのメンテナンスはザンメル印刷ユニット26の紙搬送方向上流側(給紙装置側)より行うことができ、集合版胴13の紙搬送方向下流側(排紙装置側)には十分な空間Sbが確保されるので、版交換はザンメル印刷ユニット26の紙搬送方向下流側(排紙装置側)より行うことができるのである。
【0049】
さらに、ザンメル印刷部2の圧胴10、ゴム胴9、集合版胴13は、前記ゴム胴9の前記集合版胴13及び前記圧胴10との対接箇所の間の円周長さが、ゴム胴9の円周全長から有効印刷長さを差し引いた非印刷長さ以内となるように配設されている。即ち、圧胴10の中心とゴム胴9の中心とを結ぶ線分とゴム胴9の中心と集合版胴13の中心とを結ぶ線分とのなす紙搬送方向下流側(排紙装置側)の角度αが、ゴム胴9の集合版胴13との対接箇所から圧胴10との対接箇所までの間の円周長さ(紙に印刷してから集合版胴13からインキを受け取るまでの距離)がゴム胴9の円周全長から有効印刷長さ(本印刷機で印刷可能な最大印刷絵柄の円周方向長さ)を差し引いた長さ(非印刷長さ)以内となるように設定されている。
【0050】
ところで、
図5Bに示すように、ゴム胴9と集合版胴13との間の印圧(C2≒0.05mm)は、ゴム胴9と圧胴10との間の印圧(C1≒0.15mm)に比べて低く設定されているので、ゴム胴9と圧胴10の間で切欠き同士が対接している状態から有効面同士が紙をその間に挟持して対向する状態となり、両胴9,10間の印圧が入ったときに生ずるショックにより、ゴム胴9が強制的に回転方向に回転或いは制動させられる現象が発生し、ゴム胴9が集合版胴13に対して円周方向に相対的にずれて(スリップして)しまう。
【0051】
ところが、本発明の構成により、
図5Bに示すように、両胴9,10間の印圧が入ったときには、ゴム胴9と集合版胴13とは互いに切欠同士が対接しているので、ゴム胴9の圧胴10からの強制回転或いは制動によるゴム胴9の集合版胴13に対する円周方向のずれを、両胴9,10間のインキの転写を行っていない範囲で発生させることができるので、集合版胴13からゴム胴9へのインキの転写に支障をきたすことが無く、印刷障害が発生することがないのである。
【実施例3】
【0052】
図6は本発明の実施例3を示す、ザンメル印刷機を含む組合せ印刷機の全体構成図である。
【0053】
この実施例は、実施例1における組合せ印刷機に凹版印刷部を追加したものであり、その他の構成は実施例1と同じ構成であるため、その詳細説明は省略する。
【0054】
本実施例の組合せ印刷機は、凹版印刷部28がオフセット印刷部3と排紙部4との間に設けられており、ザンメル印刷部2によりザンメル印刷が施され、オフセット印刷部3により両面/片面にオフセット印刷が施された紙に対して凹版印刷を施して排紙部4に排紙するものである。
【0055】
凹版印刷部28は、紙を保持して搬送する圧胴29と、周面に凹版が装着された凹版胴30と、前記凹版胴30にインキを供給するインキ集合胴31と、前記インキ集合胴31により凹版胴30の凹版に転写されたインキのうち余剰インキを除去するワイピングローラ33aを備えたワイピング装置33と、前記インキ集合胴31にインキを供給する5本のシャブロン胴32と、前記5本のシャブロン胴32に対応して5つ設けられ当該シャブロン胴32にインキを供給するインキ供給装置34aと、5つのインキ供給装置34aを支持する凹版移動インカー34と、を備えており、圧胴29と凹版胴30間に供給された紙に凹版印刷するようになっている。
【0056】
凹版印刷部28の圧胴29は、オフセット印刷部3の最終圧胴である裏面オフセット印刷ユニット3hの圧胴16から5つの渡胴20,35,36,37,38を介して紙を受取り、凹版胴30との間で凹版印刷を施したのち、デリバリー胴21にこの紙を受け渡すようになっている。
【0057】
5つのインキ供給装置34aを支持する凹版移動インカー34が、前記5本のシャブロン胴32,インキ集合胴31,凹版胴30,圧胴29を軸支した凹版印刷ユニット39に対して進退(着脱)し得るようになっている。
【0058】
そして、本実施例では、前記インキ集合胴31の洗浄作業やブランケット交換作業などのメンテナンス時に、前記シャブロン胴32を取り外すことなしに前記インキ集合胴31へのアクセスを可能とする作業空間Scが隣接するシャブロン胴32間に形成される。
【0059】
図示例では、5つのシャブロン胴32のうち最も上方に位置するシャブロン胴とその直下のシャブロン胴との間隔が他のシャブロン胴間における間隔より大きくなるように各シャブロン胴が配列されている。そして、凹版移動インカー34の離間位置(図中二点鎖線位置)において、インキ供給装置34aとシャブロン胴32との間に形成される空間Sdに位置したオペレータは、作業空間Scを介してインキ集合胴31へアクセスすることができるようになっている。
【0060】
即ち、インキ供給装置34aとシャブロン胴32との間に形成される空間Sdから作業空間Scを介してインキ集合胴31へのアクセスが可能となるのである。これにより、インキ集合胴31の洗浄作業やブランケット交換作業などのメンテナンス時には、シャブロン胴32の取付け/取外しを行うことなく、隣接する前記シャブロン胴32の間に形成された作業空間Scを利用してインキ集合胴31へアクセスすることが可能となり、インキ集合胴31に対するメンテナンス作業を容易に行うことができるのである。
【0061】
本実施例によれば、ザンメル印刷、両面/片面オフセット印刷、凹版印刷の任意の組合せ印刷が可能となり、さらに多様な印刷要求に対応することが出来ると共に、見当精度が高い高品質の印刷を行うことができる。