特許第6013237号(P6013237)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6013237
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】灰皿
(51)【国際特許分類】
   A24F 19/14 20060101AFI20161011BHJP
   A24F 19/00 20060101ALI20161011BHJP
【FI】
   A24F19/14 B
   A24F19/00 C
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-47113(P2013-47113)
(22)【出願日】2013年3月8日
(65)【公開番号】特開2014-171431(P2014-171431A)
(43)【公開日】2014年9月22日
【審査請求日】2015年12月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000114709
【氏名又は名称】槌屋ヤック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082429
【弁理士】
【氏名又は名称】森 義明
(74)【代理人】
【識別番号】100162754
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 真樹
(72)【発明者】
【氏名】山田 浩生
【審査官】 宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭61-030541(JP,U)
【文献】 実公昭30-014470(JP,Y1)
【文献】 特開平10-136966(JP,A)
【文献】 特開2005-013092(JP,A)
【文献】 特開2007-53996(JP,A)
【文献】 特開2010-213603(JP,A)
【文献】 実開昭51-114288(JP,U)
【文献】 実公昭51-002074(JP,Y1)
【文献】 米国特許第5617880(US,A)
【文献】 米国特許第5345952(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 19/14
A24F 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タバコの灰や吸い殻が収容される有底筒状で上部が開口した容器本体と、
前記容器本体の開口に回動且つ挿脱可能に設けられた回動リングと、
前記回動リングに開閉自在に取り付けられた蓋と、
前記容器本体に設けられ、煙草が挿入されてこれを消火する火消用孔が形成されている火消用筒部とで構成され、
前記火消用筒部は1対の筒半体とで構成され、固定側の筒半体は容器本体の内周部分に設けられ、回転側の筒半体は回動リングに設けられ、筒半体が合致した時に火消用孔を形成する火消用筒部を構成することを特徴とする灰皿。
【請求項2】
前記容器本体の内周部分に、前記容器本体の開口から底に向けて斜めに螺旋溝が刻設され、前記螺旋溝に挿入され、前記回動リングの回動とともに前記螺旋溝を移動する突起が前記回動リングの外周面に突設されていることを特徴とする請求項1に記載の灰皿。
【請求項3】
前記火消用筒部に一致する位置にて前記蓋の下面に灰除去棒を突設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の灰皿。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タバコの吸い殻を捨てる際に、容器本体から蓋を取り外す時、灰が詰まっている火消用筒部から黒く固まった灰が外にこぼれないようにした灰皿に関する。
【背景技術】
【0002】
図4に示す従来の灰皿Bは、煙草の灰や吸殻を収容する容器本体2と、容器本体2に開閉可能に枢着された蓋1と、火消用孔3を有する火消用筒部4とを含み、火消用孔3の内側面3aは、その軸方向一方端側(煙草挿入端側)の内径が煙草の外径よりも大きくなり、軸方向他方端側の内径が煙草の外径よりも小さくなるようにテーパ状に形成されている。
【0003】
この灰皿Bを用いて煙草の火を消す場合には、火消用筒部4の火消用孔3に煙草の燃焼部を挿入する。すると、燃焼部がテーパ状の火消用孔3の内側面3aに接して熱を奪われ、燃焼部の温度が低下するとともに、周囲からの酸素の供給が途絶えて酸素欠乏状態となり、その結果、火が確実に消える。
【0004】
処が、この灰皿1では、消火の際に煙草の燃焼部が火消用筒部4の火消用孔3に挿入されるため、消火動作を繰り返し行っているうちに、煙草の灰が火消用孔3に溜まって固くなって火消用孔3が次第に細くなり、煙草を火消用孔に挿入しにくくなるという問題があった。
【0005】
そこで、煙草の灰が火消用孔3に溜まった場合、図5に示すように、灰皿Cの蓋1にブラシのような灰除去ブラシ5を設け、蓋1を閉めた時に灰除去ブラシ5がその都度、火消用孔3に挿入されて火消用孔3の灰を突き落とすようにした(特許文献1 図4)。別の方法として、図6に示すように、灰皿Dの火消用筒部4を半割り筒部4a、4bとで構成し、一方の半割り筒部4aを容器本体2の内周面に取り付け、他の半割り筒部4bを容器本体2に設けたスライド棒6に取り付け、スライド棒6をスライドさせることによって他方の半割り筒部4bを一方の半割り筒部4aに近接離間可能に移動させ、火消用孔3内に溜まった灰を容器本体2内の落とし込むようなものも提案された(特許文献1 図5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−33143号公報(図4図5
【0007】
図5の場合、閉蓋時の灰除去ブラシ5の作用によって、火消用孔3内の灰は容器本体2内に毎回落し込まれるが、ブラシ状の灰除去ブラシ5に灰が付着・堆積し、これが蓋1を開く度に周囲に散乱するというような問題があった。
【0008】
図6の場合は、これに対して半割り筒部4bを、固定側の半割り筒部4aに近接離間移動させるというものであるから、仮に灰が火消用孔3内で堆積・固化して詰まったとしても、半割り筒部4bを離間させる方向に移動させれば、灰は勿論、差し込んだ吸い殻も簡単に落とし込むことができる。しかしながら半割り筒部4a、4bは単に近接離間移動させるだけであるから、煙草のヤニで灰の塊が一方の半割り筒部の内面に付着して取れないということがあった。そしてこのような状態で容器本体2内の吸い殻や灰を捨てようとすると、付着していた灰の塊が散乱して周囲を汚すというような問題もあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明では容器本体内に収納された灰や吸い殻を捨てる際に、火消用孔内に溜まっていた灰の塊を自動的に破壊して容器本体に落とし込み、灰や吸い殻を捨てる時にこれらも一緒に捨てるようにすることで清掃時の灰の周囲への散乱をなくすことができる灰皿を開発することをその課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の灰皿Aは、
タバコの灰や吸い殻が収容される有底筒状で上部が開口した容器本体20と、
容器本体20の開口21に回動且つ挿脱可能に設けられた回動リング30と、
回動リング30に開閉自在に取り付けられた蓋10と、
容器本体20に設けられ、煙草が挿入されてこれを消火する火消用孔41が形成されている火消用筒部40とで構成され、
前記火消用筒部40は1対の筒半体40a,40bとで構成され、固定側の筒半体40aは容器本体20の内周部分22に設けられ、回転側の筒半体40bは回動リング30に設けられ、筒半体40a,40bが合致した時に火消用孔41を形成する火消用筒部40を構成することを特徴とする。
【0011】
請求項2は請求項1に記載の灰皿Aにおいて、
容器本体20の内周部分22に、容器本体20の開口21から底23に向けて斜めに螺旋溝25が刻設され、前記螺旋溝25に挿入され、回動リング30の回動とともに螺旋溝25を移動する突起35が回動リング30の外周面31に突設されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3は請求項1又は2に記載の灰皿Aにおいて、
火消用筒部40に一致する位置にて蓋10の下面11に灰除去棒12を突設したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、容器本体20の開口21に回動リング30を回動可能に設け、容器本体20の内周部分22と回動リング30の境界部分に、火消用筒部40を構成する1対の筒半体40a,40bをそれぞれ設けてあるので、容器本体20内に溜った灰や吸い殻を捨てるために閉蓋状態の蓋1と共に回動リング30を回すと、回動リング30側の筒半体40bが容器本体20側の筒半体40aから回動方向にずれ、火消用孔41内に溜っていた固い灰を剪断破壊して容器本体20内に落下させる。そしてこの状態で、蓋10とともに回動リング30を容器本体20から外しても火消用孔41内に溜っていた灰は既に容器本体20内に落下しており、周囲に飛び散ることがない。
【0014】
そしてこの場合において、容器本体20の内周部分22に螺旋溝25を刻設し、回動リング30の外周面31に突設された突起35を螺旋溝25に移動可能に挿入しておけば、吸殻を捨てる度に回動リング30を回すと回転リング30が自動的に螺旋回転運動を行い、火消用孔41内に溜っていた灰を螺旋方向に剪断することができ、より効果的に容器本体20内に落下させることができる。
【0015】
さらに、火消用筒部40に一致する位置にて蓋10の下面11に灰除去棒12を突設しておけば、火消用孔41内に溜っていた灰の中に灰除去棒12が入り込んでいるので、回動リング30の螺旋回転運動により、灰を内側から破壊して容器本体20内に落下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
図2図1の実施例において、回動リングを螺旋回転させて離脱させた状態の部分斜視図である。
図3図1の実施例において、開蓋状態の部分斜視図である。
図4】従来例1の断面図である。
図5】従来例2の断面図である。
図6】従来例3の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を図1から図3に示す実施例に基づいて説明する。本発明の適用された灰皿Aは、煙草の火を迅速に消す消火機能を有するものであり、容器本体20、蓋10、回動リング30および火消用筒部40から構成される。
【0018】
容器本体20は、煙草の吸い殻や灰を収容するためのものであり、上面開口有底円筒状のもので、容器本体20の前面側の内部には、火消用筒部40を構成する固定側の筒半体40aがセンターを中心に左右に1個づつ設けられている。そして、容器本体20の内周部分22の両側に螺旋溝25が形成されている。螺旋溝25の上端は上方に伸びて容器本体20の開口21に至る。この部分を入口部25aとする。左右の螺旋溝25は互いに反対方向に伸びている。そして螺旋溝25の下端近傍には低い凸条25bが形成されている。
【0019】
火消用筒部40は半割りの筒半体40a,40bとで構成され、筒半体40a,40bを合致させた時に軸方向(上下方向)に形成された孔が火消用孔41である。火消用孔41の内径は、容器本体20の開口21側が煙草の外径よりも若干大きく、反対側の端部(下端)の内径が煙草の外径よりも小さくなるように下すぼまりのテーパ状に形成される。適用される煙草はレギュラーサイズの太さのものと、細いスリムサイズで、開口21はレギュラーサイズの煙草を挿入することができる大きさであり、下端の内径はスリムサイズの煙草を保持できる太さである。以上から、筒半体40a,40bは火消用筒部40を軸に沿った縦割りで、半分に割った形状をしている。
【0020】
回動リング30は、リング本体30a、リング本体30aの前面側の内周部分に形成された三日月状部分30b、三日月状部分30bに設けられた火消用筒部40の他の筒半体40b、リング本体30aの背面側の内周部分に形成された三日月状の火消しプレート30c、リング本体30aの背面側の上面部分に形成された固定側ヒンジ30d及びリング本体30aの側面から背面にかけてその内側に形成され、両側面に突起35が形成されたC形壁部30eとで構成されている。
【0021】
リング本体30aは、容器本体20の開口21と同じ外径寸法で、容器本体20嵌め込んだとき、下面が開口縁に当接し、C形壁部30eが容器本体20の内側に嵌り込む。そしてC形壁部30eの両側面に設けている突起35が、螺旋溝25に嵌り込んでおり、螺旋溝25の下端において、凸条25bに接触して螺旋溝25からの脱落方向への移動が阻止されるようになっている。
【0022】
三日月状部分30bの上面には三日月状溝30fが全長に亙って凹設されており、三日月状溝30fの溝底には、リング本体30aの中心振り分けで、その両側に吸い殻挿入用の火消用孔41の上部開口を構成する丸孔41aが形成されている。丸孔41aの内径は前述のようにレギュラーサイズの煙草を挿入できる大きさに形成されている。そしてこの丸孔41aの下面に他の筒半体40bが垂下するように形成されている。筒半体40bは筒半体40aと対称形である。なお、丸孔41aの前後には三日月状溝30fを構成する土手部分30iに煙草を挟んで保持する保持溝30gが凹設されている。三日月状溝30fは火消用孔41に煙草を挿入した時、又は、保持溝30gに挟んで保持した時に灰が外にこぼれないようにするために設けられたものである。
【0023】
火消しプレート30cはリング本体30aの背面側の内周部分に太い三日月状又は半円状に形成され、背面側から内周縁に向けて複数の縦溝30hが形成されている。そして、火消しプレート30cはリング本体30aの背面側の内周部分に接する基部30jから火消しプレート30cの内縁30kに向けて下り傾斜に形成されている。前述の三日月状部分30bと火消しプレート30cの存在により、回動リング30の開口は平面視略ラグビーボール形或いは半月状に開口している。
【0024】
固定側ヒンジ30dはリング本体30aの背面側の上面部分に突出されている。そして固定側ヒンジ30dの内側にU字形に曲折された板ばね32が上向きに取り付けられている。リング本体30aの前面には蓋指掛け用の凹部30Lが設けられている。
【0025】
蓋10は平面視円形で、中央に太陽光電池パネル13が設けられており、内蔵された電池に蓄電されるようになっている。そして蓋10の下面11にはLED14が装着されされており、開蓋時、容器本体20内を照らすようになっている。蓋10の下面11の前面側には火消用筒部40に合わせて棒状の灰除去棒12が突出されている。灰除去棒12の火消用筒部40への深さは深いほど好ましいが、固定側ヒンジ30dからの回転半径の長さの関係から、閉蓋時に本実施例では三日月状部分30bに設けた丸孔41aの下端に至る深さまで突設されている。灰除去棒12は単なる円柱状のもの又は逆円錐台状のもので、表面に灰が付着しにくくなっている。
【0026】
蓋10の背面には回動側ヒンジ15が前述の固定側ヒンジ30dをまたぐように設けられており、回動側ヒンジ15が回動するように回転軸16が挿入されている。そして、前述の板ばね32に合わせて蓋10の背面側下面中央にカム17が設けられており、カム17の下端が板ばね32に挟み込まれ且つ弾接している。蓋10の開閉に合わせてカム17が回動し、板ばね32を拡開閉してクリック動作を行わせる。
【0027】
吸いさしの煙草を灰皿Aに保持させる場合、或いは吸い終った煙草を灰皿Aに捨てる場合、閉蓋状態に保持されている蓋10を指で開くことになる。まず、回転リング30の凹部30Lに指を沿わせ、当該部分の蓋10のエッジに指を掛けて蓋10を開く。閉状態の蓋10は板ばね32の弾発力によってカム17が閉蓋方向に押圧され、閉蓋状態が保持されている。そして開蓋時、カム17の回動によって板ばね32が開かれ、その閉じる方向の弾発力によってカム17が押圧され、蓋10がクリック動作にて勢いよく開く。そして、ストッパー(図示せず)に当接して開蓋状態が維持される。
【0028】
この状態で吸い終った煙草の燃焼部分を火消しプレート30cに押し付けてもみ消し、消えたところで容器本体20内に投入する。火消しプレート30cに押し付けられた灰の大半は下り傾斜の火消しプレート30cを転がって容器本体20内に転げ落ちる。或いは、吸い終った煙草をもみ消すことなく直接火消用孔41に挿入してもよい。
【0029】
火消用孔41は、入り口の丸孔41aが煙草の外径よりも大きく、下端は煙草の外径よりも小さくなるようにテーパ状に形成されているので、挿入された煙草の先端の燃焼部は火消用筒部40の内側面に接触して熱を奪われ、温度が低下する。同時に周囲からの酸素の供給も乏しく、酸素欠乏状態となって煙草の火が急速に消える。その結果、煙草の燃焼部分は不完全燃焼でヤニを含有した黒い塊となり、火消用孔41内に残る。このように消火した吸い殻は火消用孔41から抜き出され、容器本体20に投入される。また、喫煙途中では、吸いかけの煙草を三日月状部分30bの保持溝30gに挟み込んで保持することもできる。上記の消火の場合で、レギュラーサイズの煙草の場合は、フィルターの吸い口部分が火消用孔41に丸孔41aから上に出ているが、スリムサイズの煙草の場合は、火消用孔41の下まで嵌り込んでしまい、丸孔41aから上に出ない場合がある。
【0030】
喫煙が終わり、蓋10を閉じると、閉蓋時のカム17の閉蓋方向の回動によって板ばね32が開かれ、その閉じる方向の弾発力によってカム17が押圧され、蓋10がクリック動作にて勢いよく閉じる。そして、閉蓋状態が維持される。閉蓋されると、図1に示すように回転リング30の開口が蓋10によって閉塞されるが、この時、蓋10の灰除去棒12が火消用孔41に挿入され、火消用孔41に留まったレギュラーサイズの煙草の吸殻や灰を押し出す。スリムサイズの煙草の場合は、灰除去棒12の長さの関係から届かない場合もある。しかも長年使っていると灰が火消用孔41の内周面に灰がヤニとともに付着堆積して固まり、灰除去棒12の押出作用だけでは押し出すことが出来なくなることがある。
【0031】
容器本体20内に吸い殻がいっぱいになると、吸い殻を捨てることになるが、このとき閉蓋状態で回転リング30をひねると、螺旋溝25の下端に位置した回転リング30の突起35が凸条25bを越えて斜め上向きに移動し、入口部25aから離脱して回転リング30が容器本体20から外れる。この移動により、火消用筒部40の移動側の筒半体40bは固定側の筒半体40aから螺旋方向に移動して火消用筒部40の堆積して黒く固まった灰の塊を螺旋方向に剪断する。そして、移動側の筒半体40bは固定側の筒半体40aから完全に離脱し、付着していた灰の塊は容器本体20内に落下する。そして落下した灰の固まり共々容器本体20内の灰や吸い殻をごみ箱に捨てる。また、前述のようにスリムサイズの煙草の場合で灰除去棒12が届かない場合、上記螺旋回転で火消用孔41内に残っていた吸殻も力を加えられて確実に落下する。
【0032】
なお、図示していないが、螺旋溝25に代えて水平溝とし、水平溝の一端から入口部25aを設けるようにしても良い。この場合、黒く固まった灰の塊は水平方向に剪断されることになるし、火消用孔41内に残っていた吸殻も水平回転力を加えられて確実に落下する。
【符号の説明】
【0033】
A:本発明の灰皿、B・C・D:従来の灰皿、1:蓋、2:容器本体、3:火消用孔、3a:内側面、4:火消用筒部、4a、4b半割り筒部、5:灰除去ブラシ、6:スライド棒、10:蓋、11:下面、12:灰除去棒、13:太陽光電池パネル、14:LED、15:回動ヒンジ、16:回転軸、17:カム、20:容器本体、21:開口、22:内周部分、23:底、25:螺旋溝、25a:入口部、25b:凸条、30:回動リング、30a:リング本体、30b:三日月状部分、30c:火消しプレート、30d:固定側ヒンジ、30e:C形壁部、30f:三日月溝、30g:保持溝、30h:縦溝、30i:土手部分、30j:基部、30k:内縁、30L:凹部、31:外周面、32:板ばね、35:突起、40:火消用筒部、40a・40b:筒半体、41:火消用孔、41a:丸孔。
図1
図2
図3
図4
図5
図6