特許第6013372号(P6013372)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6013372隣接セルについて伝達する方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6013372
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】隣接セルについて伝達する方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/02 20090101AFI20161011BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20161011BHJP
   H04W 24/02 20090101ALI20161011BHJP
【FI】
   H04W8/02
   H04W36/08
   H04W24/02
【請求項の数】18
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-553061(P2013-553061)
(86)(22)【出願日】2012年2月9日
(65)【公表番号】特表2014-511163(P2014-511163A)
(43)【公表日】2014年5月12日
(86)【国際出願番号】IB2012050595
(87)【国際公開番号】WO2012107898
(87)【国際公開日】20120816
【審査請求日】2015年1月20日
(31)【優先権主張番号】11172430.8
(32)【優先日】2011年7月1日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】13/023,828
(32)【優先日】2011年2月9日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】1111266.1
(32)【優先日】2011年7月1日
(33)【優先権主張国】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】516043155
【氏名又は名称】シャオミ ホンコン リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Xiaomi H.K. Limited
(74)【代理人】
【識別番号】100127188
【弁理士】
【氏名又は名称】川守田 光紀
(72)【発明者】
【氏名】マーティン ブライアン
【審査官】 石川 雄太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−159583(JP,A)
【文献】 Renesas Electronics Europe,Indication of log availability for inter-RAT ANR[online], 3GPP TSG-RAN WG2#73 R2-111201,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_73/Docs/R2-111201.zip>,2011年 2月25日
【文献】 Nokia Siemens Networks,Implementation of Cell Reselection Scheme for Inter-RAT 3G ANR[online], 3GPP TSG-RAN WG3#70 R3-103559,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_70/Docs/R3-103559.zip>,2010年11月20日
【文献】 Alcatel-Lucent,Scenarios to consider for ANR[online], 3GPP TSG-RAN WG2♯71bis R2-105671,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_71bis/Docs/R2-105671.zip>,2010年10月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル通信デバイスを制御する方法であって、前記方法は、
前のセルからの再選択の後に、現在のセルのシステム情報を受信すること、ただし、前記前のセルとは、前記現在のセルよりも前に前記モバイル通信デバイスにサービスを提供していたセルであって、その情報が前記再選択より前に前記モバイル通信デバイスによって記憶されたセルであり、前記システム情報は、前記現在のセルに関連する無線アクセス・ノードから受信されるものであるとともに、前記現在のセルの隣接セルに関する情報を含むものである、前記受信することと;
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が、前記前のセルに関する情報を含むかどうかを判断することと;
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が前記前のセルを識別する情報を含まないと判断した場合は、前記前のセルに関する隣接情報が利用可能であるという通知情報を、前記無線アクセス・ノードに伝達するが、前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が前記前のセルを識別する情報を含むと判断した場合は、前記通知情報を伝達しないことと;
を行うように前記モバイル通信デバイスを構成することを含む、方法。
【請求項2】
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報は、前記現在のセルの隣接セル・リストを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報は、前記現在のセルによって禁じられているセルのリスティングを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記前のセルから前記現在のセルへの前記再選択より前に、前記前のセルに関する情報を記憶するよう、前記モバイル通信デバイスを構成することをさらに含む、先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
設定プロセスの間に前記現在のセルへ伝送されるメッセージ内に、インジケータの形式で前記通知情報を含めるよう、前記モバイル通信デバイスを構成することを含む、先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記システム情報を受信することは、前記現在のセルと異なる無線アクセス技術に基づいて動作する前記前のセルからの再選択の後に、前記現在のセルの前記システム情報を受信することを含む、先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
モバイル通信デバイスを制御する装置であって、前記装置は、
前のセルからの再選択の後に、現在のセルのシステム情報を受信すること、ただし、前記前のセルとは、前記現在のセルよりも前に前記モバイル通信デバイスにサービスを提供していたセルであって、その情報が前記再選択より前に前記モバイル通信デバイスによって記憶されたセルであり、前記システム情報は、前記現在のセルに関連する無線アクセス・ノードから受信されるものであるとともに、前記現在のセルの隣接セルに関する情報を含むものである、前記受信することと;
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が、前記前のセルに関する情報を含むかどうかを判断することと;
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が前記前のセルを識別する情報を含まないと判断した場合は、前記前のセルに関する隣接情報が利用可能であるという通知情報を、前記無線アクセス・ノードに伝達するが、前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が前記前のセルを識別する情報を含むと判断した場合は、前記通知情報を伝達しないことと;
を行うように構成される処理システムを備える、装置。
【請求項8】
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報は、前記現在のセルの隣接セル・リストを含む、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報は、前記現在のセルによって禁じられているセルのリスティングを含む、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記処理システムはさらに、前記前のセルから前記現在のセルへの前記再選択より前に、前記前のセルに関する情報を記憶させるようになっている、請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記処理システムは、設定プロセスの間に前記現在のセルへ伝送されるメッセージ内に、インジケータの形式で前記通知情報を含めるようになっている、請求項7〜請求項10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記処理システムは、前記現在のセルと異なる無線アクセス技術に基づいて動作する前記前のセルからの再選択の後に、前記現在のセルの前記システム情報を受信するようになっている、請求項7〜請求項11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記装置は、チップまたはチップ・セットを含む、請求項7〜請求項12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
コンピューティング・デバイスによって動作させられると、前記コンピューティング・デバイスに、
前のセルからの再選択の後に、現在のセルのシステム情報を受信すること、ただし、前記前のセルとは、前記現在のセルよりも前に前記モバイル通信デバイスにサービスを提供していたセルであって、その情報が前記再選択より前に前記モバイル通信デバイスによって記憶されたセルであり、前記システム情報は、前記現在のセルに関連する無線アクセス・ノードから受信されるものであるとともに、前記現在のセルの隣接セルに関する情報を含むものである、前記受信することと;
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が、前記前のセルに関する情報を含むかどうかを判断することと;
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が前記前のセルを識別する情報を含まないと判断した場合は、前記前のセルに関する隣接情報が利用可能であるという通知情報を、前記無線アクセス・ノードに伝達するが、前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が前記前のセルを識別する情報を含むと判断した場合は、前記通知情報を伝達しないことと;
を実行させる命令のセットを含む、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報は、前記現在のセルの隣接セル・リストを含む、請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報は、前記現在のセルによって禁じられているセルのリスティングを含む、請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記命令のセットは、前記コンピューティング・デバイスに、前記前のセルから前記現在のセルへの前記再選択より前に、前記前のセルに関する情報を記憶させる、請求項14〜請求項16のいずれか1項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記命令のセットは、前記コンピューティング・デバイスに、設定プロセスの間に前記現在のセルへ伝送されるメッセージ内に、インジケータの形式で前記通知情報を含めさせる、請求項14〜請求項17のいずれか1項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施態様は、全般的に、ワイヤレス通信技術に関し、特に、自動隣接関係をサポートするために、セル再選択プロセスなどの間に隣接情報を伝達するようモバイル通信デバイスを制御する装置、方法、およびコンピュータ可読媒体に関する。
【背景】
【0002】
従来のモバイル・ネットワークにおける隣接セルの手動提供および管理は、難しく、さらなる無線アクセス技術(RAT:radio access technology)が開発および実装されるのに伴い、なおさら難しくなった。例えば、ロング・ターム・エボリューション(LTE:Long Term Evolution)プロトコルについては、一般に、隣接関係が、RAT内セル再選択のサポートのためにほかのLTEセルに関して保持されなければならないのみではなく、RAT間セル再選択のサポートのために、ほかの無線アクセス技術に基づいて動作する隣接セルに関しても保持されなければならない。
【0003】
隣接セルの提供および管理を促進するために、自動隣接関係(ANR:automatic neighbor relations)機能性が開発された。ANR機能性は、一般に、ノードB、進化型ノードB(eNB:evolved node B)、または同様のものなどの基地局に存在する。ノードBのANR機能性は、隣接セルのリスティングを保持して、それに対するハンドオーバーまたは再選択を促進することができる。ノードBによって保持される隣接リストは、各隣接セルに関して、一般に、セル・グローバル識別子(CGI:cell global identifier)、進化型ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(E−UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)セル・グローバル識別子(ECGI:E−UTRAN cell global identifier)、物理セル識別子(PCI:physical cell identifier)、または同様のものなどによって、隣接セルを識別する。ノードBは、ハンドオーバー、再選択、または同様の目的に許可されないノードBセルのブラックリストを維持し得る。典型的には、このブラックリストは、問題になっているノードBのRATと異なるRATのセルに関係する。したがって、例えば、UTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network:ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク)セルに関連するノードBは、GERANまたはE−UTRANセルに関連するノードBセルのブラックリストを維持し得る。
【0004】
現在のセルのノードBは、現在のセルへのハンドオーバーまたはセル再選択に関連して、それまでモバイル端末にサービス提供(serve)していたセル(「前のセル」と言われる)に関する情報により、隣接リストを更新し得る。最近、ハンドオーバーまたはセル再選択の対象とされたモバイル端末は、それまで前のセルによってサービス提供されていたことから、前のセルに関する隣接情報を有することもあるため、前のセルに関する情報は、そのモバイル端末によって提供され得る。
【0005】
あるユニバーサル移動体通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)から別のUMTSセルへなど、同じ無線アクセス技術のセル間のセル再配置の間、モバイル端末は、前のセルまたはその他任意の検出されたセルに関する情報の記録をとって記憶し、その後、後のある時点で、前のセルまたはその他任意の検出されたセルに関する情報を現在のセルにレポートするよう構成され得る。
【0006】
一方、モバイル端末が、あるタイプの無線アクセス技術に基づいて動作している前のセルから異なる無線アクセス技術に基づいて動作している別のセルへ再選択する場合、すなわち、RAT間セル再選択の場合、モバイル端末は、再選択の間、またはその直後に、前のセルに関する情報を現在のセルにレポートするよう構成され得る。そのようなRAT間セル再選択の例には、移動体通信用グローバル・システム(GSM:Global System for Mobile communications)グローバル・エボリューションのためのエンハンスト・データレート無線アクセス・ネットワーク(GERAN:GSM Enhanced Data−rates for Global Evolution Radio Access Network)またはE−UTRANセルからUMTSセルへの再選択が含まれる。モバイル端末は、再選択の前に、GERANまたはEUTRANセルなどの前のセルに関するANR情報、例えば周波数、PCI、CGI/セルIDなどを記憶していることもある。セル再選択および登録プロセスの間、モバイル端末は、モバイル端末が前のセルに関するANR情報などの情報を有することを信号伝達する通知情報を、UMTSセルなどの現在のセルに提供し得る。例えば、モバイル端末は、モバイル端末が前のセルに関するANR情報を有することを示すようセットされ得る単一ビットを含む、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)接続設定完了メッセージを、UMTSセルに伝送し得る。続いて、UMTSセルなどのネットワークが、前のセルに関するANR情報などの情報をリクエストするメッセージを、モバイル端末へ発行し得る。例えば、UMTSセルは、ANR情報を求めるユーザ機器(UE:User Equipment)情報リクエスト・メッセージを、モバイル端末へ発行し得る。その結果、モバイル端末は、UE情報レスポンス・メッセージなどを介して、情報を現在のセルに提供するとよく、その結果として現在のセルは、前のセルに関する隣接情報により隣接リストを更新できる。
【摘要】
【0007】
添付の特許請求の範囲により、モバイル通信デバイスを制御する方法、装置、およびコンピュータ可読媒体が提供される。
【0008】
より具体的には、ネットワークに対する信号伝達負荷を削減してモバイル端末による電池消費を節約する形で、セル再選択の後に、隣接セルに関する情報の伝達を制御する方法、装置、およびコンピュータ可読媒体が提供される。この関連で、例示の実施態様の方法、装置、およびコンピュータ可読媒体は、モバイル端末が、隣接セルに関する情報を盲目的に提供せず、代わりにまず、前のセルに関する隣接情報が、現在のセルによって既に保持されている隣接セルに関する情報と異なるかどうか、したがってそれに対する追加となるかどうかを判断するように構成される。結果的に、本発明の例示の実施態様によって、セル再選択の間、またはその後に、前のセルに関する隣接情報が現在のセルにレポートされる効率が改善され得る。
【0009】
RAT間再選択など、前のセルからの再選択の後に、現在のセルのシステム情報を受信することを含む方法が、例示の実施態様に基づいて提供される。システム情報は、現在のセルの隣接セル・リスト、または現在のセルによって禁じられたセルのリスティングなど、現在のセルの隣接セルに関する情報を含んでもよい。この例示の実施態様の方法は、モバイル端末上で有利に構成され、
前のセルからの再選択の後に、現在のセルのシステム情報を受信すること、ただし前記システム情報は、前記現在のセルに関連する無線アクセス・ノードから受信されるものであるとともに、前記現在のセルの隣接セルに関する情報を含むものであり、前記前のセルは、その情報が前記再選択より前に前記モバイル通信デバイスによって記憶されたセルである、前記受信することと;
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が、前記前のセルに関する情報を含むかどうかを判断することと;
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が前記前のセルを識別する情報を含まないと判断した場合は、前記前のセルに関する隣接情報が利用可能であるという通知情報を、前記無線アクセス・ノードに伝達するが、前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が前記前のセルを識別する情報を含むと判断した場合は、前記通知情報を伝達しないことと;
を行うよう、モバイル通信デバイスを構成することを含む。一実施態様では、本方法は、設定プロセスの間に現在のセルへ伝送されるメッセージ内のインジケータとして、前のセルに関する隣接情報が利用可能であるという通知情報を伝達することを含んでもよい。
【0010】
別の実施態様では、モバイル通信デバイスを制御する装置であって、RAT間再選択など、前のセルからの再選択の後に、現在のセルのシステム情報を少なくとも受信するよう構成された処理システムを含む、装置が提供される。システム情報は、現在のセルの隣接セル・リスト、または現在のセルによって禁じられたセルのリスティングなど、現在のセルの隣接セルに関する情報を含んでもよい。この実施態様によれば、処理システムは、
前のセルからの再選択の後に、現在のセルのシステム情報を受信すること、ただし前記システム情報は、前記現在のセルに関連する無線アクセス・ノードから受信されるものであるとともに、前記現在のセルの隣接セルに関する情報を含むものであり、前記前のセルは、その情報が前記再選択より前に前記モバイル通信デバイスによって記憶されたセルである、前記受信することと;
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が、前記前のセルに関する情報を含むかどうかを判断することと;
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が前記前のセルを識別する情報を含まないと判断した場合は、前記前のセルに関する隣接情報が利用可能であるという通知情報を、前記無線アクセス・ノードに伝達するが、前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が前記前のセルを識別する情報を含むと判断した場合は、前記通知情報を伝達しないことと;
を行うように構成される。
【0011】
さらなる実施態様では、モバイル通信デバイスなどのコンピューティング・デバイスによって実行されると、コンピューティング・デバイスに、
前のセルからの再選択の後に、現在のセルのシステム情報を受信すること、ただし前記システム情報は、前記現在のセルに関連する無線アクセス・ノードから受信されるものであるとともに、前記現在のセルの隣接セルに関する情報を含むものであり、前記前のセルは、その情報が前記再選択より前に前記モバイル通信デバイスによって記憶されたセルである、前記受信することと;
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が、前記前のセルに関する情報を含むかどうかを判断することと;
前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が前記前のセルを識別する情報を含まないと判断した場合は、前記前のセルに関する隣接情報が利用可能であるという通知情報を、前記無線アクセス・ノードに伝達するが、前記現在のセルの隣接セルに関する前記情報が前記前のセルを識別する情報を含むと判断した場合は、前記通知情報を伝達しないことと;
を実行させる命令のセットを含む、コンピュータ可読媒体が提供される。システム情報は、現在のセルの隣接セル・リスト、または現在のセルによって禁じられたセルのリスティングなど、現在のセルの隣接セルに関する情報を含んでもよい。
【0012】
本発明の実施態様は、ノードBなど、ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(UTRAN)ネットワーク・ノードへのハンドオーバーまたは再選択に特に適している。
【0013】
このように、本発明の特定の実施態様について一般的な文言で記載した。以下、添付の図面を参照する。図面は、必ずしも一定の縮尺で描かれてはいない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】異なる無線アクセス技術に基づいて動作するセル間のセル再配置をサポートする通信システムの例を示す。
図2】本発明の例示の実施態様に基づく装置のブロック図を示す。
図3】本発明の例示の実施態様に基づいて実行される動作を示すフローチャートである。
【詳細な説明】
【0015】
以下、本発明のいくつかの実施態様について、添付の図面を参照して以下にさらに詳しく記載する。図面には、本発明の、すべてではないが、一部の実施態様が示されている。実際、本発明の様々な実施態様は、多数の異なる形態で具現化でき、本願明細書に記載された実施態様に限定されると解釈されてはならない。むしろ、これらの実施態様は、本開示が、適用される法的要件を満たすように提供されるものである。同じ参照数字は、全体にわたって同じ構成要素を指す。
【0016】
上記のように、モバイル端末は、それまでモバイル端末にサービス提供していた前のセルに関する隣接情報をモバイル端末が有するという通知情報を、セル再選択プロセスの間に現在のセルに提供するよう構成され得る。その結果、現在のセルおよびモバイル端末は、メッセージを交換するとよく、それによって、モバイル端末によりそれまで収集された前のセルに関する隣接情報が、現在のセルに提供される。本発明者らは、少なくとも一部の場合には、モバイル端末によって提供される前のセルに関する隣接情報は、現在のセルが既に保有している隣接セルに関する情報と重複するということを特定した。このような場合には、モバイル端末が前のセルに関する隣接情報を有することを示し、次にモバイル端末および現在のセルがメッセージを交換し、それによって前のセルに関する隣接情報が現在のセルに提供される、モバイル端末と現在のセルとの間の信号伝達は、不必要ということになり、したがって、何らの利益もなくネットワークの信号伝達負荷を増大させていることになる。さらに、前のセルの隣接情報に関する様々なメッセージを交換することで、モバイル端末の電池残量が消費され、その結果、モバイル端末の電池寿命が制限され、不利であると考えられる。
【0017】
本発明のいくつかの実施態様に基づいて、本方法、装置、およびコンピュータ可読媒体は、セル再選択プロセスの間の、前のセルに関する隣接情報のレポートを制限してもよい。前のセルに関する隣接情報であって、現在のセルにとって新しいか、またはそれまで未知である該隣接情報はレポートされるが、現在のセルによって既に保持されている情報と重複する該隣接情報の伝送は回避されるように、セル再選択プロセスの間、前のセルに関する隣接情報のレポートを制限することによって、ネットワークにおける信号伝達負荷を削減でき、モバイル端末の電池寿命の延長につながる。
【0018】
本発明の実施態様は、前のセルと現在のセルとが異なる無線アクセス技術に基づいて動作するRAT間セル再選択プロセスにおいて、特に有用である。上記のように、ノードBは、問題となっている無線アクセス・ノードのRATと異なるRATのセルのブラックリストを保持することができる。したがって、現在のノードBは、後のいずれのセル再選択プロセスにおいても使用されないセルという文脈においてではあるが、そのようなブラックリスト・セルについて「認識」している。簡単に言えば、この状況では、前のセルがブラックリストに出現する場合、そのような前のセルにハンドオーバーすることは現在のセルのノードBには許可されないため、現在のセルのノードBは、前のセルについての情報を受信することを望まないと考えられる。本発明の実施態様は、現在のノードBのブラックリストに出現する前のセルについて、現在のセルに通知することを回避するメカニズムを提供する。
【0019】
そのような異種通信システムの例が、図1に示されている。異種通信システムは、例えばインターネットなどの広域ネットワーク(WAN:wide area network)などの1つ以上のほかのデータまたは通信ネットワークに接続された、1つ以上の公衆陸上モバイル・ネットワーク(PLMN:public land mobile network)を含み得る。図のように、各PLMNは、進化型パケット・コア(EPC:evolved packet core)などのコア・ネットワーク10を含み、コア・ネットワークおよびインターネットはそれぞれ、1つ以上の無線アクセス技術を実装する1つ以上の無線アクセス・ネットワーク、エア・インターフェース、または同様のものに接続されている。例えば、図1の実施態様では、異なるワイヤレス・アクセス技術に基づいて動作する第1の無線アクセス・ネットワーク12および第2の無線アクセス・ネットワーク14が示されている。なお、ほかの実施態様において、異種通信システムは、さらに別の無線アクセス技術に基づいて動作する、さらなる無線アクセス・ネットワークを含んでもよい。
【0020】
各無線アクセス・ネットワークは、本願明細書において概して基地局または無線アクセス・ノードと呼ばれる、1つ以上の基地局、eノードB、(eNB)、ノードB、アクセス・ポイント、または同様のものを含んでもよい。図1の実施態様を参照すると、第1の無線アクセス・ネットワーク12は、基地局16を含むよう示され、第2の無線アクセス・ネットワーク14は、基地局18を含むよう示されている。各基地局は、1つ以上のセルに分割されたカバレッジ・エリアにサービス提供してもよい。この点について、基地局16は、2つのセル20を含むよう示され、基地局18は、2つのセル22にサービス提供するよう示されている。
【0021】
さらに、通信システムは、1つ以上のモバイル端末24を含む。モバイル端末は、モバイル・コンピュータ、モバイル電話、携帯情報端末(PDA:portable digital assistant)、ページャー、モバイル・テレビ、タブレット、ゲーム機、ラップトップ・コンピュータ、カメラ、ビデオ・レコーダ、オーディオ/ビデオ・プレーヤ、ラジオ、グローバル・ポジショニング・システム(GPS:global positioning system)デバイス、前述のものの任意の組み合わせ、または同様のものとしてなど、様々な形で具現化され得る。動作中、モバイル端末は、無線アクセス・ネットワークの1つ以上に、その特定の無線アクセス技術に従って接続し、それによって、PLMNの特定のコア・ネットワークにアクセスするか、または例えばインターネットなどのほかのデータもしくは通信ネットワークの1つ以上にアクセスするよう構成されていてもよい。モバイル端末は、異なる複数の無線アクセス・ネットワークに接続するよう構成されるために、種々の無線アクセス技術に基づいて動作する、複数、すなわち2つ以上の無線アクセス・ネットワークをサポートするように構成されてもよい。
【0022】
第1および第2の無線アクセス・ネットワーク12、14などの無線アクセス・ネットワークは、第2世代(2G:second generation)、第3世代(3G:third generation)、第4世代(4G:fourth generation)、またはそれ以降の世代のモバイル通信技術、またはそれらの種々のバージョンに基づいて開発された、任意の無線アクセス技術、ならびにその他任意のワイヤレス無線アクセス技術に基づいて動作するように構成されてもよい。そのような、種々の無線アクセス技術に基づいて動作する無線アクセス・ネットワークの例には、GERAN、ロング・ターム・エボリューション(LTE)およびロング・ターム・エボリューション・アドバンスト(LTE−A:Long Term Evolution−Advanced)ネットワークを含むUTRAN、E−UTRAN、CDMA2000ネットワークを含む符号分割多重アクセス(CDMA:code division multiple access)ネットワーク、および同様のものが含まれる。例示の一実施態様において、第1の無線アクセス・ネットワークは、GERANまたはE−UTRANであってもよく、第2の無線アクセス・ネットワークは、UTRANであってもよい。したがって、一実施態様のモバイル端末24は、UTRAN無線アクセス技術、ならびにGERAN無線アクセス技術もしくはE−UTRAN無線アクセス技術のいずれかまたは両方をサポートするように構成されてもよい。
【0023】
モバイル端末24は、図2のブロック図によって表されている装置25として具現化されてもよく、そうでなければこれを含んでもよい。この点について、装置は、RAT間セル再選択などのセル再選択の後に、前のセルに関する隣接情報を、現在のセルにインテリジェントに提供することを進めるように構成されてもよい。以下、本発明の例示の実施態様について、図2の装置を参照して記載する。装置は、例えばモバイル端末によって用いられてもよい。なお、下記のコンポーネント、デバイス、または構成要素は、必須ではないこともあり、したがって、特定の実施態様では一部が省略されてもよい。
【0024】
図2に示されているように、装置25は、本願明細書に記載される例示の実施態様に基づいてアクションを実行するよう構成可能な、処理システム26を含んでもよく、そうでなければそれと通信してもよい。処理システムは、本発明の例示の実施態様に従って、データ処理、アプリケーション実行、および/またはその他処理および管理サービスを実行するように構成されてもよい。一部の実施態様では、装置または処理システムは、チップまたはチップ・セットとして具現化されてもよく、ほかの実施態様では、メモリ30内に維持されプロセッサ28によって実行可能なコンピュータ・プログラムとして構成されてもよい。
【0025】
処理システム26は、図2では独立したユニットとして示されているが、モバイル・コンピューティング・デバイスまたはその他モバイル端末の一部として具現化されてもよい。当然のことながら、当業者には理解されるとおり、プロセッサ28、メモリ30、ユーザ・インターフェース32、およびデバイス・インターフェース34は、標準のコンポーネントである。完全性のために、当然のことながらデバイス・インターフェース34は、ほかのデバイスおよび/またはネットワークとの通信を可能にする1つ以上のインターフェース・メカニズムを含む。場合によっては、デバイス・インターフェースは、処理システム26と通信しているネットワークおよび/またはその他任意のデバイスもしくはモジュールとの間でデータを受信および/または伝送するよう構成されている、ハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせのいずれかにおいて具現化された、デバイスまたは回路などの任意の手段とされ得る。この点について、デバイス・インターフェースは、例えば、ワイヤレス通信ネットワークおよび/または通信モデムとの通信を可能にする、アンテナ(または複数のアンテナ)およびサポーティング・ハードウェアおよび/またはソフトウェア、または、ケーブル、デジタル加入者回線(DSL:digital subscriber line)、ユニバーサル・シリアル・バス(USB:universal serial bus)、イーサネット、またはその他の方法を介した通信をサポートするほかのハードウェア/ソフトウェアを含み得る。
【0026】
上述のとおり、本発明の一実施態様は、異なる無線アクセス技術に基づいて動作する前のセルから現在のセルへのセル再選択の後に、前のセルに関する隣接情報をインテリジェントに提供することを実現する。例として、図1は、モバイル端末24がそれまで、第1の無線アクセス・ネットワーク12の無線アクセス技術に基づくセル20によってサービス提供されていたシナリオを示す。この関連で、第1の無線アクセス・ネットワークは、GERANまたはE−UTRANであってもよい。モバイル端末が第1の無線アクセス・ネットワークのセルによってサービス提供されていた間に、モバイル端末は、セルを識別する情報であって、例えばセルの動作周波数、PCI、GCI/セルIDなどを含む、セルの動作特性の少なくとも一部を定義する、情報を受信および記憶していてもよい。その後、セル再選択プロセスが発生し、モバイル端末はその後、第2の無線アクセス・ネットワーク14のセル22によってサービス提供されてもよい。本発明の例示の実施態様に基づいて、第2の無線アクセス・ネットワークは、第1の無線アクセス・ネットワークと異なる無線アクセス技術に基づいて動作する。よって、第1の無線アクセスがGERANまたはE−UTRANである場合、第2のアクセス・ネットワークはUTRANであってもよい。よって、このセル再選択プロセスは、RAT間再選択プロセスである。
【0027】
セル再選択プロセスの間、第2の無線アクセス・ネットワーク14は、基地局18およびセル22などを介したモバイル端末と第2の無線アクセス・ネットワークとの間の後の通信を促進するために、モバイル端末24にシステム情報を提供してもよい。このシステム情報には、現在のセル22の隣接セルに関する情報が含まれる。現在のセルの隣接セルに関する情報は、種々の形式で提供され得る。この点について、第2の無線アクセス・ネットワークによって提供される隣接セルに関する情報の形式およびタイプは、図1の例における第1の無線アクセス・ネットワーク12など、セル再選択の前にそれまでモバイル端末にサービスしていたネットワークのタイプによって決まってもよい。例えば、第1の無線アクセス・ネットワークがGERANであり、第2の無線アクセス・ネットワークがUTRANである場合には、第2の無線アクセス・ネットワークによって提供されるシステム情報は、現在のセルの隣接リストに含まれる個々のセルを識別する情報を含んでもよい。一方、それまでモバイル端末にサービスしていた第1の無線アクセス・ネットワークがE−UTRANであり、第2の無線アクセス・ネットワークがUTRANである場合には、第2の無線アクセス・ネットワークは、ハンドオーバー、再選択、または同様の目的に許可されないセルのリスティング、すなわちブラックリストを含むシステム情報を提供してもよい。このように、第1の無線アクセス・ネットワークのタイプに応じて、モバイル端末へ伝送される隣接情報のタイプが異なってもよい。第2の無線アクセス・ネットワークがUTRANであると仮定すると、第1の無線アクセス・ネットワークがGERANであれば、モバイル端末に伝送される隣接情報は、再選択が許可されるGERAN隣接を含むのに対し、第1のアクセス・ネットワークがE−UTRANであれば、モバイル端末へ伝送される隣接情報には、ブラックリストに載った(すなわち禁じられた)E−UTRAN隣接が含まれる。
【0028】
続いて、モバイル端末24は、現在のセル22によって提供されたシステム情報に含まれる隣接セルに関する情報が、前のセルと、前のセルに関連する周波数、PCI、CGI/セルIDなど、セルの動作特性とを特定する情報など、前のセル20に関してモバイル端末によってそれまでに収集および記憶された情報を含むかどうかを判断してもよい。モバイル端末が、現在のセルによって提供されたシステム情報に含まれる隣接セルに関する情報が、モバイル端末がそれまでに収集および記憶した前のセルに関する情報を既に含むと判断した場合、モバイル端末は、前のセルに関する隣接情報についてはそれ以上何らのアクションもとらないように構成されていてもよい。これは、そのような情報を現在のセルに提供することは、重複となり、ネットワークおよびモバイル端末に関して、それぞれ信号伝達リソースおよび電力リソースの浪費となるためである。さらに、第1のアクセス・ネットワークがE−UTRANであり、第2のアクセス・ネットワークがUTRANである場合、ブラックリストに載ったセルを識別するメッセージを現在のUTRANセルに送信するのは、まったく無意味である。したがって、例えば、モバイル端末は、現在のセルによって提供される許可された隣接リストまたは隣接セルのブラックリストのいずれかに、前のセルに関する隣接情報が含まれていることで、システム情報に含まれる隣接セルに関する情報が前のセルに関する隣接情報を含むと判断してもよい。
【0029】
あるいは、現在のセル22によってシステム情報において提供された隣接リストまたはブラックリストに、前のセル20に関する隣接情報が含まれていない場合など、システム情報に含まれる隣接セルに関する情報が、モバイル端末24によって収集および記憶された前のセルに関する隣接情報を含まない場合、モバイル端末は、前のセルに関する隣接情報が利用可能であることを示す通知情報の、現在のセルへの伝送を生じさせてもよい。その後、現在のセルは、前のセルに関する隣接情報をリクエストするとよく、モバイル端末は、そのようなリクエストに応答して、前のセルに関する隣接情報を提供するとよく、その結果、現在のセルは、隣接セルに関するその情報を、モバイル端末によって提供された前のセルに関する隣接情報により補足することができる。
【0030】
前のセル20に関する隣接情報が利用可能であるという通知情報を提供するのを、現在のセル22によって提供されたシステム情報に含まれる情報が前のセルに関する隣接情報を含まない場合に限定することで、現在のセルによって保持されている隣接セルに関する情報を前のセルに関する隣接情報が補足する場合にのみ、ネットワーク信号伝達が発生するため、例示の実施態様のモバイル端末24は、ネットワークに対する信号伝達負荷を不必要に増大させることを回避する。さらに、前のセルに関する隣接情報が現在のセルによって既に保持されている情報の重複となる場合、ほかの場合にはネットワークに前のセルに関する隣接情報の利用可能性を信号伝達するのに必要とされるエネルギーを、モバイル端末が費やさないため、モバイル端末の電池消費が節約され得る。
【0031】
処理システム26を用いて構成された場合にモバイル端末24の観点から実行される動作について、以下、図3のフローチャートに関連して記載する。ステップ40にて、モバイル端末によって、前のセル20に関する情報が、例えば、例として前のセルの周波数、PCI、CGI/セルIDなどを含む動作特性の形態で記憶される。前のセルに関するこの情報は、モバイル端末24が前のセルによってサービス提供されている間など、セル再選択プロセスより前に記憶されてもよい。その後、前のセルから、異なる無線アクセス・ネットワークによってサービス提供される現在のセル22へのセル再選択の間、またはその後に、モバイル端末24は、現在のセルのシステム情報を受信する(ステップ42)。このシステム情報には、現在のセルの隣接セルに関する情報が含まれる。例えば、現在のセルの隣接セルに関する情報は、現在のセルの隣接セル・リスト、または現在のセルによって禁じられているセルのリスティング、すなわちブラックリストを含んでもよい。
【0032】
ステップ44にて、モバイル端末24は、システム情報に含まれる隣接セルに関する情報が、ステップ40にてモバイル端末24によって収集および記憶された前のセル20に関する隣接情報を含むかどうかを判断する。この判断に応答して、モバイル端末46は、現在のセルにデータを伝送するか、または伝送しない。具体的には、現在のセル22によって提供されたシステム情報に含まれる隣接セルに関する情報が、前のセルに関する隣接情報を含まないと判断されると、モバイル端末24は、前のセルに関する隣接情報が利用可能であるという通知情報を伝送する(ステップ46)。1つの構成では、前のセルに関する隣接情報の利用可能性を示す、RRC接続設定完了メッセージ内のインジケータ・ビットとして、通知情報が提供されてもよい。当業者には当然のことながら、ほかのメッセージ・フィールドまたはまったく別のメッセージを、通知情報を伝達するために使用することができる。
【0033】
それに応答して、前のセル20に関する隣接情報を求める現在のセルからのリクエストを、現在のセル22が送信し、モバイル端末24が受信してもよい(ステップ48)。その後、モバイル端末24は、前のセルに対応する識別子(ステップ40において記憶されたものなど)を読み出して、これを現在のセルへ伝送してもよい(ステップ50)。続いて、現在のセルは、現在のセルによって保持されている隣接セルに関する情報を、モバイル端末によって提供された前のセルに関する隣接情報の少なくとも一部により補足してもよい。
【0034】
一方、図3の決定ブロック44に戻り、モバイル端末24が、現在のセルによって提供されたシステム情報に含まれる隣接セルに関する情報は、モバイル端末によってそれまでに収集および記憶された前のセルに関する隣接情報を確かに含むと判断した場合、例示の一実施態様のモバイル端末は、前のセルに関する隣接情報について、それ以上何らのアクションもとらない。よって、この状況では、モバイル端末は、前のセルに関する隣接情報の利用可能性について何らの通知情報も提供する必要はなく、結果としてモバイル端末は、前のセルに関する隣接情報を求める現在のセルからのリクエストに、前のセルに関する隣接情報を伝送することによって応答する必要がない。その結果、ネットワークに対する信号伝達負荷、およびモバイル端末の電池消費の両方が削減されてもよい。さらに、これに対応して、RAT間セル再選択の場合などにおけるセル再選択の間のANRプロセスの効率が、単純化および改善される。
【0035】
いくつかの実施態様では、第2の無線アクセス・ネットワーク14、およびその結果として現在のセル22は、前のセル20に関する隣接情報がモバイル端末によって現在のセルに提供されることがあり得るか否かについてモバイル端末24に信号伝達する通知情報を、システム情報などに含めてもよい。第2の無線アクセス・ネットワークが、前のセルに関する隣接情報への関心を示す場合、モバイル端末は、上記の、および例えば図3に示された方法に基づいて動作してもよい。あるいは、第2の無線アクセス・ネットワークが、前のセルに関する隣接情報への関心がないことを示す場合、この例示の実施態様のモバイル端末は、現在のセルによって提供されたシステム情報に含まれる隣接セルに関する情報が、前のセルに関する隣接情報を含むかどうかを判断する必要はない。いずれにせよ、この構成では、第2の無線アクセス・ネットワークが、前のセルに関する隣接情報への関心がないという通知情報を先に提供しているため、モバイル端末24は、現在のセルによって提供されたシステム情報が前のセルに関する隣接情報を含まないとモバイル端末24が特定するかどうかにかかわらず、前のセルに関する隣接情報が利用可能であるという通知情報の現在のセルへの伝送を生じさせる必要はない。
【0036】
当然のことながら、本発明は、開示された特定の実施態様に限定されず、変更およびほかの実施態様が、添付の特許請求の範囲に記載の範囲内に含まれるものとする。さらに、前述の記載および関連する図面は、構成要素および/または機能の特定の例示の組み合わせとの関連で例示の実施態様について記載しているが、当然のことながら、添付の特許請求の範囲に記載の範囲から逸脱することなく、ほかの実施態様によって、構成要素および/または機能の異なる組み合わせが提供され得る。この関連で、例えば、明確に上述した組み合わせとは異なる構成要素および/または機能の組み合わせも、添付の特許請求の範囲の一部に記載されたものと考えられる。本願明細書では、特定の用語が用いられているが、それらは、一般的かつ説明的な意味でのみ使用されており、限定を目的として使用されてはいない。
図1
図2
図3