【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成26年10月7日〜10日東京ビッグサイト(東京国際展示場)東展示棟(東京都江東区有明三丁目10番1号)において開催された2014東京国際包装展(主催者:公益社団法人日本包装技術協会)に出品
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
底面部の正面側の端辺の少なくとも一部は窪んだ形状に形成することにより第3切欠部(14)が形成され、包装箱が閉状態でロックされた状態では、正面視において、第2開口部から回動片部の下端が視認可能であり、回動片部における第2開口部から正面視において視認可能な領域の少なくとも一部の下方に該第3切欠部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
回動片部は、外側板部本体部から連設された回動片部本体部(52)と、回動片部本体部の下端から下方に突出して形成された突状部(54)とを有し、突状部の少なくとも一部が、包装箱が閉状態でロックされた状態において、正面視において、第2開口部から視認可能であり、該突状部の下方に第3切欠部が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の包装箱。
底面部の正面側の端辺における第3切欠部の両側に、底面部と外側板部本体部間の折れ線よりも正面側に突出した底面部突状部(12a、12b)が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の包装箱。
回動片部が、外側板部本体部との間の折れ線の左側の端部よりも左側面側に突出した第1突出部(50A)と、外側板部本体部との間の折れ線の右側の端部よりも右側面側に突出した第2突出部(50B)とを有することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の包装箱。
底面部の右側面側の辺部から連設された右外側板部(22a)と、右外側板部の底面部とは反対側の辺部から連設された帯状の右縁板部(24a)と、右縁板部の外側板部とは反対側の辺部から連設された右内側板部(26a)と、右内側板部の右縁板部とは反対側の辺部から連設された右底フラップ(40a)と、右外側板部の正面側の辺部から連設された右第1延設フラップ(32a)と、右内側板部の正面側の辺部から連設された右第2延設フラップ(34a)とが設けられ、
底面部の左側面側の辺部から連設された左外側板部(22c)と、左外側板部の底面部とは反対側の辺部から連設された帯状の左縁板部(24c)と、左縁板部の外側板部とは反対側の辺部から連設された左内側板部(26c)と、左内側板部の左縁板部とは反対側の辺部から連設された左底フラップ(40c)と、左外側板部の正面側の辺部から連設された左第1延設フラップ(32c)と、左内側板部の正面側の辺部から連設された左第2延設フラップ(34c)とが設けられ、
背面部の右側面側の辺部から連設された右第3延設フラップ(22d、24d)と、背面部の左側面側の辺部から連設された左第3延設フラップ(26d、28d)とが設けられ、
包装箱の組立て状態において、右第3延設フラップは、右外側板部と右内側板部間に挟まれるとともに、左第3延設フラップは、外側板部と左内側板部間に挟まれ、右第1延設フラップと右第2延設フラップと左第1延設フラップと左第2延設フラップとは、正面部における外側板部と内側板部間に挟まれ、右外側板部と右縁板部と右内側板部が右側面部を構成し、左外側板部と左縁板部と左内側板部が左側面部を構成することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7に記載の包装箱。
【背景技術】
【0002】
従来より、蓋部から連設された蓋正面部の先端に設けられた差込み片部を本体部の正面部と底面部の境界位置に差し込んで、閉蓋状態でロックさせる包装箱として、
図11〜
図13に示す構成のものが存在する。
【0003】
すなわち、
図11〜
図13に示す包装箱Bは、箱本体部101と、箱本体部101に対して開閉する蓋部170とを有し、箱本体部101は、底面部110と、右側面部120aと、正面部120bと、左側面部120cと、背面部120dとを有し、蓋部170は、背面部120dから連設された蓋本体部172と、蓋正面部174と、差込み片部180とを有している。
【0004】
包装箱Bを構成するブランクは、
図12に示すように構成され、箱本体部101は、底面部110の右側面側の辺部から形成された右側面側構成部A1と、底面部110の正面側の辺部から形成された正面側構成部A2と、底面部110の左側面側の辺部から形成された左側面側構成部A3と、底面部110の背面側の辺部から形成された背面側構成部A4とから構成され、右側面側構成部A1は、外側板部122aと、縁板部124aと、内側板部126aと、底フラップ140aと、延設フラップ130a、132aとを有し、正面側構成部A2は、外側板部122bと、縁板部124bと、内側板部126bと、底フラップ140bとを有し、左側面側構成部A3は、外側板部122cと、縁板部124cと、内側板部126cと、底フラップ140cと、延設フラップ130c、132cとを有し、背面側構成部A4は、背面部120dと、延設フラップ122d、124d、126d、128dとを有している。
【0005】
包装箱Bが組み立てられた状態では、外側板部122aと内側板部126aとは互いに平行で底面部110に対して直角に設けられ、外側板部122bと内側板部126bとは互いに平行で底面部110に対して直角に設けられ、外側板部122cと内側板部126cとは互いに平行で底面部110に対して直角に設けられ、延設フラップ130a、132a、130c、132cは、外側板部122bと内側板部126b間に挟まれた状態で設けられ、延設フラップ122dと延設フラップ124dとは互いに重なった状態で、外側板部122aと内側板部126a間に挟まれた状態で設けられ、延設フラップ126d、128dとは互いに重なった状態で、外側板部122cと内側板部126c間に挟まれた状態で設けられる。また、底フラップ140a、140b、140cは、底面部110に平行に底面部110の上面に接した状態となる。
【0006】
包装箱Bの展開状態では、底面部110と外側板部122bの境界領域に、半円状の開口部K110と、開口部K110の左右に連設された略鉤状の切込みK112、K114とにより底面部110には、突状部112a、112bと、突状部112aと突状部112b間に形成された半円状の切欠部114が設けられ、これにより、包装箱Bの組立て状態では、外側板部122bの下端位置に差込み片部180の被差込み部123が設けられる。
【0007】
また、包装箱Bの展開状態において、蓋正面部174と差込み片部180の境界位置には、略コ字状の切込みK182が形成され、これにより、蓋正面部174には、突状部182が形成されている。
【0008】
右側面側構成部A1における延設フラップ130a、132a以外の構成と延設フラップ122d、124dとが右側面部120aを構成し、正面側構成部A2と延設フラップ130a、132a、130c、132cとが正面部120bを構成し、左側面側構成部A3における延設フラップ130c、132c以外の構成と延設フラップ126d、128dとが左側面部120cを構成する。
【0009】
包装箱Bを閉状態でロックするには、蓋本体部172を箱本体部101に対して被せた状態とし、蓋正面部174を外側板部122bの正面側に案内して、差込み片部180を被差込み部123に差し込んで、蓋正面部174を外側板部122bに沿った状態とする。包装箱Bが閉状態でロックされた状態では、突状部182は下方に突出した状態となっている。
【0010】
そして、閉状態でロックされた包装箱Bを開封するには、突状部182に指を引っ掛けて差込み片部180を被差込み部123から引き出してロックを解除し、その後、蓋部170を開状態となるように回動させる。
【0011】
ここで、包装箱Bにおいては、突状部182の突出長さがあまり長いと、底面部110から下方に突出してしまうため、突状部182の突出長さはわずかに突出するように構成され、蓋正面部174と差込み片部180の連結強度を保つために、突状部182の左右方向の長さは、差込み片部180の左右方向の長さの半分以下に短く形成されている。
【0012】
なお、出願人は、先行技術文献として、特許文献1に記載の包装箱を知得している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかし、
図11〜
図13に示す包装箱Bにおいては、閉状態でロックされた包装箱Bを開ける際に、蓋正面部174の突状部182に指を引っ掛けて差込み片部180を引き出さなければならず、蓋正面部174においてわずかに突出した突状部182に指を引っ掛けるため、突状部182に指の力が伝わりにくく、また、突状部182がわずかに突出した構成であるので、突状部182に引っ掛けた指が滑りやすく、突状部182を引き出しにくく、包装箱Bを開封しづらいという問題があった。
【0015】
また、突状部182の左右方向の長さは短く形成されているので、差込み片部180を被差込み部123から引き出す際に、差込み片部180を左右均等に引き出すことが難しく、差込み片部180が前後方向に傾斜してしまって、差込み片部180を引き出しにくく、包装箱Bを開封しづらいという問題があった。
【0016】
そこで、本発明は、底面部と正面部と右側面部と左側面部と背面部とを有し、正面部の下端位置に被差込み部を有する箱本体部と、背面部から連設され、箱本体部に対して開閉する蓋部とを有し、蓋部が、背面部から連設され箱本体部の上面を覆う蓋本体部と、蓋本体部の先端から連設された蓋正面部と、蓋正面部の先端から連設された差込み片部とを有する包装箱において、差込み片部が被差込み部に差し込まれて包装箱が閉状態でロックされた状態から容易に開状態とすることができる包装箱を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、シート状のブランクにより形成された包装箱であって、箱本体部(1)と蓋部(70)とを有し、箱本体部が、正面側の辺部と背面側の辺部と右側面側の辺部と左側面側の辺部とを有する底面部(10)(「正面側の辺部と、正面側の辺部と平行な背面側の辺部と、正面側の辺部及び背面側の辺部に対して直角をなす右側面側の辺部及び左側面側の辺部とを有する底面部(10)」としてもよい)と、底面部の正面側の辺部に沿って形成された正面部(20b)と、底面部の右側面側の辺部に沿って形成された右側面部(20a)と、底面部の左側面側の辺部に沿って形成された左側面部(20c)と、底面部の背面側の辺部に沿って形成された背面部(20d)と、を有し、正面部が、底面部から折れ線を介して連設された外側板部(22b)と、外側板部と平行に外側板部の内側に形成された内側板部(26b)と、内側板部の下端から連設され、底面部の上面に沿って設けられた底フラップ(40b)とを有し、外側板部は、底面部から連設された外側板部本体部(60)と、外側板部本体部に対して回動する回動片部(50)とを有し、外側板部本体部は、下方に向けて開口した第1切欠部(K10)を有し、回動片部は、第1切欠部内に設けられ、回動片部の上端の辺部が左右方向に形成された折れ線(C20)を介して外側板部本体部と連設され、回動片部の下方には、第1切欠きの一部をなす第2切欠部(K20)が形成され、該第2切欠部と底面部の正面側の端辺(10b〜10f)とにより第1開口部(P1)が形成され、蓋部が、背面部から連設され、包装箱の閉状態において、箱本体部の上面を覆う蓋本体部(72)と、蓋本体部の背面部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設され、包装箱の閉状態において、正面部の正面側に配置される蓋正面部(74)と、蓋正面部の蓋本体部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設された差込み片部(80)とを有し、蓋正面部の先端側領域から差込み片部の基端側領域に第2開口部(P2)が形成され、差込み片部を底面部の内側の面に沿って第1開口部に挿入し、差込み片部を蓋正面部が外側板部に沿った状態となるまで挿入することにより、包装箱が閉状態でロックされ、包装箱が閉状態でロックされた状態では、差込み片部が底面部と底フラップの間の位置に挿入され、回動片部の下端が第2開口部の蓋正面部における上端よりも下方に突出し、包装箱が閉状態でロックされた状態からロックを解除する際には、第2開口部から回動片部の下端に指を係止し、回動片部を外側板部本体部との間の折れ線を介して正面斜め上方に回動させることにより、回動片部により蓋正面部が押されて蓋正面部が蓋本体部に対して回動し、蓋正面部が回動することにより差込み片部が第1開口部から引き出されることを特徴とする。
【0018】
第1の構成の包装箱においては、回動片部の下端に指を係止して、回動片部を回動させるのみで、差込み片部を第1開口部から引き出すことができるので、包装箱が閉状態でロックされた状態から容易に開状態とすることができる。
【0019】
なお、上記第1の構成において、回動片部は、外側板部における左右方向の略中央位置に設けられているものとするのが好ましい。
【0020】
また、第2には、上記第1の構成において、底面部の正面側の端辺の少なくとも一部は窪んだ形状に形成することにより第3切欠部(14)が形成され、包装箱が閉状態でロックされた状態では、正面視において、第2開口部から回動片部の下端が視認可能であり、回動片部における第2開口部から正面視において視認可能な領域の少なくとも一部の下方に該第3切欠部が配置されていることを特徴とする。
【0021】
また、第3には、上記第2の構成において、回動片部は、外側板部本体部から連設された回動片部本体部(52)と、回動片部本体部の下端から下方に突出して形成された突状部(54)とを有し、突状部の少なくとも一部が、包装箱が閉状態でロックされた状態において、正面視において、第2開口部から視認可能であり、該突状部の下方に第3切欠部が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装箱。
【0022】
よって、閉状態でロックされた包装箱を開ける際に、突状部に指を係止させやすくすることができる。
【0023】
また、第4には、上記第2又は第3の構成において、底面部の正面側の端辺における第3切欠部の両側に、底面部と外側板部本体部間の折れ線よりも正面側に突出した底面部突状部(12a、12b)が設けられていることを特徴とする。
【0024】
よって、差込み片部を第1開口部に挿入する際のガイドとすることができ、差込み片部を第1開口部に挿入させやすい。
【0025】
また、第5には、上記第1から第4までのいずれかの構成において、回動片部が、外側板部本体部との間の折れ線の左側の端部よりも左側面側に突出した第1突出部(50A)と、外側板部本体部との間の折れ線の右側の端部よりも右側面側に突出した第2突出部(50B)とを有することを特徴とする。
【0026】
よって、回動片部は全体に左右方向に横長に形成されるので、回動片部を回動させることにより、左右方向に広い範囲にわたって蓋正面部を内側から押すことができ、差込み片部を円滑に引き出すことができる。
【0027】
また、第6には、上記第1から第5までのいずれかの構成において、正面部における外側板部の上辺と内側板部の上辺の間には、帯状の縁板部(24b)が形成されていることを特徴とする。
【0028】
また、第7には、シート状のブランクにより形成された包装箱であって、箱本体部(1)と蓋部(70)とを有し、箱本体部が、正面側の辺部と、正面側の辺部と平行な背面側の辺部と、正面側の辺部及び背面側の辺部に対して直角をなす右側面側の辺部及び左側面側の辺部とを有する底面部(10)と、底面部の正面側の辺部に沿って形成された正面部(20b)と、底面部の右側面側の辺部に沿って形成された右側面部(20a)と、底面部の左側面側の辺部に沿って形成された左側面部(20c)と、底面部の背面側の辺部に沿って形成された背面部(20d)と、を有し、正面部が、底面部から折れ線を介して連設された外側板部(22b)と、外側板部の上辺から連設され、外側板部の上辺に沿って帯状に形成された縁板部(24b)と、縁板部の外側板部とは反対側の辺部から連設され、外側板部と平行に外側板部の内側に形成された内側板部(26b)と、内側板部の下端から連設され、底面部の上面に沿って設けられた底フラップ(40b)とを有し、外側板部は、底面部から連設された外側板部本体部(60)と、外側板部本体部に対して回動する回動片部(50)とを有し、外側板部本体部は、下方に向けて開口した第1切欠部(K10)を有し、回動片部は、第1切欠部内に設けられ、回動片部の上端の辺部が左右方向に形成された折れ線(C20)を介して外側板部本体部と連設され、回動片部は、外側板部本体部から連設された回動片部本体部(52)と、回動片部本体部の下端から下方に突出して形成された突状部(54)とを有し、回動片部本体部が、外側板部本体部との間の折れ線の左側の端部よりも左側面側に突出した第1突出部(50A)と、外側板部本体部との間の折れ線の右側の端部よりも右側面側に突出した第2突出部(50B)とを有し、回動片部の下方には、第1切欠きの一部をなす第2切欠部(K20)が形成され、該第2切欠部と底面部の正面側の端辺(10b〜10f)とにより第1開口部(P1)が形成され、底面部の正面側の端辺の少なくとも一部は窪んだ形状に形成することにより第3切欠部(14)が形成され、底面部の正面側の端辺における第3切欠部の両側に、底面部と外側板部本体部間の折れ線よりも正面側に突出した底面部突状部(12a、12b)が設けられ、蓋部が、背面部から連設され、包装箱の閉状態において、箱本体部の上面を覆う蓋本体部(72)と、蓋本体部の背面部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設され、包装箱の閉状態において、正面部の正面側に配置される蓋正面部(74)と、蓋正面部の蓋本体部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設された差込み片部(80)とを有し、蓋正面部の先端側領域から差込み片部の基端側領域に第2開口部(P2)が形成され、差込み片部を底面部の内側の面に沿って第1開口部に挿入し、差込み片部を蓋正面部が外側板部に沿った状態となるまで挿入することにより、包装箱が閉状態でロックされ、包装箱が閉状態でロックされた状態では、差込み片部が底面部と底フラップの間の位置に挿入され、回動片部の突状部の少なくとも一部が第2開口部の蓋正面部における上端よりも下方に突出して、正面視において、第2開口部から突状部の少なくとも一部が視認可能で、回動片部における突状部の下方に第3切欠部が配置され、包装箱が閉状態でロックされた状態からロックを解除する際には、第2開口部から回動片部の下端に指を係止し、回動片部を本体部との間の折れ線を介して正面斜め上方に回動させることにより、回動片部により蓋正面部が押されて蓋正面部が蓋本体部に対して回動し、蓋正面部が回動することにより差込み片部が第1開口部から引き出されることを特徴とする。
【0029】
第7の構成の包装箱においては、回動片部の下端に指を係止して、回動片部を回動させるのみで、差込み片部を第1開口部から引き出すことができるので、包装箱が閉状態でロックされた状態から容易に開状態とすることができる。
【0030】
また、底面部の正面側の端辺の少なくとも一部は窪んだ形状に形成することにより第3切欠部(14)が形成され、包装箱が閉状態でロックされた状態では、回動片部の突状部の少なくとも一部が第2開口部の蓋正面部における上端よりも下方に突出して、正面視において、第2開口部から突状部の少なくとも一部が視認可能で、回動片部における突状部の下方に第3切欠部が配置されているので、閉状態でロックされた包装箱を開ける際に、突状部に指を係止させやすくすることができる。
【0031】
また、回動片部本体部が、外側板部本体部との間の折れ線の左側の端部よりも左側面側に突出した第1突出部(50A)と、外側板部本体部との間の折れ線の右側の端部よりも右側面側に突出した第2突出部(50B)とを有しているので、回動片部は全体に左右方向に横長に形成されるので、回動片部を回動させることにより、左右方向に広い範囲にわたって蓋正面部を内側から押すことができ、差込み片部を円滑に引き出すことができる。
【0032】
また、底面部と外側板部本体部間の折れ線よりも正面側に突出した底面部突状部(12a、12b)が設けられているので、差込み片部を第1開口部に挿入する際のガイドとすることができ、差込み片部を第1開口部に挿入させやすい。
【0033】
また、第8には、上記第1から第7までのいずれかの構成において、底面部の右側面側の辺部から連設された右外側板部(22a)と、右外側板部の底面部とは反対側の辺部から連設された帯状の右縁板部(24a)と、右縁板部の外側板部とは反対側の辺部から連設された右内側板部(26a)と、右内側板部の右縁板部とは反対側の辺部から連設された右底フラップ(40a)と、右外側板部の正面側の辺部から連設された右第1延設フラップ(32a)と、右内側板部の正面側の辺部から連設された右第2延設フラップ(34a)とが設けられ、底面部の左側面側の辺部から連設された左外側板部(22c)と、左外側板部の底面部とは反対側の辺部から連設された帯状の左縁板部(24c)と、左縁板部の外側板部とは反対側の辺部から連設された左内側板部(26c)と、左内側板部の左縁板部とは反対側の辺部から連設された左底フラップ(40c)と、左外側板部の正面側の辺部から連設された左第1延設フラップ(32c)と、左内側板部の正面側の辺部から連設された左第2延設フラップ(34c)とが設けられ、背面部の右側面側の辺部から連設された右第3延設フラップ(22d、24d)と、背面部の左側面側の辺部から連設された左第3延設フラップ(26d、28d)とが設けられ、包装箱の組立て状態において、右第3延設フラップは、(互いに平行な)右外側板部と右内側板部間に挟まれるとともに、左第3延設フラップは、(互いに平行な)左外側板部と左内側板部間に挟まれ、右第1延設フラップと右第2延設フラップと左第1延設フラップと左第2延設フラップとは、正面部における(互いに平行な)外側板部と内側板部間に挟まれ、右外側板部と右縁板部と右内側板部が右側面部を構成し、左外側板部と左縁板部と左内側板部が左側面部を構成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0034】
本発明に基づく包装箱によれば、回動片部の下端に指を係止して、回動片部を回動させるのみで、差込み片部を第1開口部から引き出すことができるので、包装箱が閉状態でロックされた状態から容易に開状態とすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明においては、底面部と正面部と右側面部と左側面部と背面部とを有し、正面部の下端位置に被差込み部を有する箱本体部と、背面部から連設され、箱本体部に対して開閉する蓋部とを有し、蓋部が、背面部から連設され箱本体部の上面を覆う蓋本体部と、蓋本体部の先端から連設された蓋正面部と、蓋正面部の先端から連設された差込み片部とを有する包装箱において、差込み片部が被差込み部に差し込まれて包装箱が閉状態でロックされた状態から容易に開状態とすることができる包装箱を提供するという目的を以下のようにして実現した。
【0037】
本発明に基づく箱Aは、
図1〜
図8に示すように構成され、箱本体部1と、箱本体部1に対して開閉する蓋部70とを有している。
【0038】
箱本体部1は、底面部10と、右側面部20aと、正面部20bと、左側面部20cと、背面部20dとを有し、蓋部70は、背面部20dから連設された蓋本体部72と、蓋正面部74と、差込み片部80とを有している。
【0039】
包装箱Aの詳細について、展開状態を示す
図6〜
図8を主として利用して説明する。包装箱Aは、
図6に示す展開状態の1枚のシート状のブランク(具体的には、段ボール製(例えば、薄型段ボール製)のブランクであり、厚紙製のブランク等の他の紙製のブランクでもよい)を組み立てることにより形成されている。つまり、包装箱Aは、段ボール材(特に、両面段ボール材)等の紙製の箱である。段ボールにおける断面略波形形状の中芯の段の方向は、
図6における円内に示す方向(Y1−Y2方向)となっている。なお、図面において、Y1−Y2方向は、X1−X2方向に直角な方向である。
【0040】
まず、底面部10は、箱の底面を構成する部材であり、略方形状の板状に形成されている。
【0041】
すなわち、底面部10の正面側の辺部には、外側板部22bとの折れ線C10a、C10b間に左右方向に間隔を介して形成された突状部12a、12bと、突状部12aと突状部12b間に形成された切欠部14とが設けられている。折れ線C10aと折れ線C10bとは同一直線状に形成されている。
【0042】
すなわち、突状部12a、12bと切欠部14とは、折れ線C10aに対して略直角で、右側面側に向けて若干傾斜して形成された直線状の辺部10aと、辺部10aから連設され、折れ線C10aの方向と平行に形成された直線状の辺部10bと、辺部10bから連設され、背面側に向けて折れ線C10a、C10bの方向に対して傾斜して形成された直線状の辺部10cと、辺部10cから連設され、略円弧状に形成された辺部10dと、辺部10dから連設され、正面側に向けて折れ線C10a、C10bの方向に対して傾斜して形成された直線状の辺部10eと、辺部10eから連設され、折れ線C10bの方向と平行に形成された直線状の辺部10fと、辺部10fから連設され、折れ線C10bに対して略直角で、左側面側に向けて若干傾斜して形成された直線状の辺部10gとから形成され、辺部10a、10bにより突状部12aが形成され、辺部10f、10gにより突状部12bが形成され、辺部10c、10d、10eにより切欠部14が形成されている。なお、切欠部14の左右方向の長さは、回動片部50の突状部54の左右方向の長さよりも長く形成され、包装箱Aが閉状態でロックされた状態(後述)では、突状部54(特に、包装箱Aが閉状態でロックされた状態で、少なくとも突状部54における領域で、突状部54における正面視において開口部P2から視認可能な領域)の下方に切欠部14が配置されている。これにより、突状部54の下方が広く開放され、突状部54に対して下方から指を掛止しやすくなっている。
【0043】
また、突状部12a、12bが形成されているので、差込み片部80を開口部P1(後述)に挿入する際のガイドとすることができ、差込み片部80を開口部P1に挿入させやすい。
【0044】
なお、辺部10aと辺部10b間、辺部10bと辺部10c間、辺部10eと辺部10f間、辺部10fと辺部10g間には各辺部の端部になだらかに接続するようにアールが形成されている。また、辺部10aの背面側の部分は、切込みK5を形成することにより形成され、辺部10gの背面側の部分は、切込みK6を形成することにより形成されている。
【0045】
辺部10b〜10fが、開口部P1を構成するための底面部10の正面部側の端辺となる。つまり、辺部10b〜10fと切欠部K20とにより開口部P1が構成される。
【0046】
また、底面部10の右側面側の辺部に沿って、外側板部22aの底面部10側の辺部とともに、細長長方形状の開口部16c、16dが前後方向に間隔を介して形成され、また、底面部10の左側面側の辺部に沿って、外側板部22cの底面部10側の辺部とともに、細長長方形状の開口部16a、16bが前後方向に間隔を介して形成されている。包装箱Aの組立て状態において、突状部26a−1、26a−2が開口部16c、16dに係合し、突状部26c−1、26c−2が開口部16a、16bに係合する。
【0047】
また、底面部10のX2側(右側面側)の辺部からは折れ線を介して外側板部(第2外側板部)22aが連設されている。この外側板部22aは、略長方形状を呈し、前後方向(Y1−Y2方向)には底面部10と同じ幅を有している。この外側板部22aの正面側の辺部には、延設フラップ(第1延設フラップ)32aが折れ線を介して連設されている。すなわち、外側板部22aのY2側の辺部からは折れ線を介して延設フラップ32aが形成されている。この延設フラップ32aは、方形状の先端の角部の一方にアールを形成するとともに、角部の他方に台形形状の切欠部を形成した形状を呈している。なお、延設フラップ32aは、外側板部22bと分離した構成であり(つまり、外側板部22bとは連設されておらず、切込みにより区画されている)。
【0048】
また、外側板部22aの底面部10側とは反対側の辺部からは縁板部(第2縁板部)24aが折れ線を介して連設されている。この縁板部24aは、幅狭の帯状を呈し、組立て状態では、側壁部20aの上端部分を構成する。この縁板部24aの長手方向の長さは、外側板部22aの長手方向の長さと同一(略同一としてもよい)に形成されている。
【0049】
また、縁板部24aの外側板部22a側とは反対側の辺部からは内側板部(第2内側板部)26aが折れ線を介して連設されている。この内側板部26aは、略方形状を呈し、その幅(つまり、X1−X2方向の幅(組立て状態における高さ方向の幅))は、外側板部22aの幅(つまり、X1−X2方向の幅(組立て状態における高さ方向の幅))と同じか又は底面部10の厚みを考慮して、外側板部22aの幅よりも若干小さく形成されている。また、内側板部26aの長手方向の長さ(つまりY1−Y2方向の長さ)は、外側板部22aの長手方向の長さや縁板部24aの長手方向の長さよりも若干短く形成されている。
【0050】
内側板部26aは、略細長の長方形状を呈し、長方形状に2つの突状部と3つの切欠部を形成した形状を呈している。つまり、縁板部24aとは反対側の辺部側には、底フラップ40aとの境界に略コ字状の切込みJ1、J2を形成することにより形成された突状部26a−1、26a−2が設けられている。突状部26a−1と突状部26a−2は、略細長台形形状を呈し、内側板部26aの長手方向に間隔を介して設けられている。また、内側板部26aには、包装箱Aの展開状態において、底フラップ40aとの間で切込みJ3を形成することにより形成された切欠部と、底フラップ40aとの間で切込みJ4を形成することにより形成された切欠部と、延設フラップ34aとの間で切込みJ5を形成することにより形成された切欠部とが設けられている。
【0051】
また、内側板部26aの正面側の辺部には、延設フラップ(第2延設フラップ)34aが折れ線を介して連設されている。すなわち、内側板部26aのY2側の辺部からは折れ線を介して延設フラップ34aが形成されている。この延設フラップ34aは、長方形状の1つの角部(包装箱Aの組立て状態において、延設フラップ34aの先端の上側の角部)にアールが設けられた形状を呈しており、また、この延設フラップ34aは、長方形状の1つの角部に該アールが設けられるとともに、組立て状態において、外側板部22a側に突出する突状部34a−1を内側板部26aの折れ線の下側に設けた形状を呈している。
【0052】
また、内側板部26aの縁板部24a側とは反対側の辺部からは底フラップ(第2底フラップ)40aが形成されている。
【0053】
底フラップ40aは、内側板部26aの長手辺に沿って帯状に形成され、略細長長方形状を呈している。すなわち、底フラップ40aと内側板部26a間の境界位置に沿って設けられた略コ字状の切込みJ1、J2により、底フラップ40aには、略細長台形形状の切欠部が設けられている。
【0054】
ここで、底フラップ40aの長手方向の長さは、内側板部26aの長手方向の長さよりも短く形成され、底フラップ40aの背面側の端部は、内側板部26aの背面側の端部と前後方向において同一の位置であるが、底フラップ40aの正面側の端部は、内側板部26aの正面側の端部よりも前後方向において背面側にある。
【0055】
なお、底面部10のY1側の辺部から形成された各部(すなわち、外側板部22a、縁板部24a、内側板部26a、延設フラップ32a、34a、底フラップ40a)は、正面側構成部(第2構成部)A1を構成し、また、側壁部20aは、右側面側の側壁を形成するので、正面側構成部A1から延設フラップ32a、34aを除いた構成と延設フラップ22d、24dにより構成されるといえる。
【0056】
次に、底面部10のY2側(正面側)の辺部からは折れ線を介して外側板部(第1外側板部)22bが連設されている。この外側板部22bは、略長方形状を呈し、長手方向(X1−X2方向)には底面部10と同じ幅を有している(外側板部22bのX1−X2方向の長さは、底面部10のX1−X2方向の長さと同一である)。
【0057】
ここで、外側板部22bは、底面部10及び縁板部24bから連設された本体部60と、本体部60に対して回動する回動片部50とを有している。本体部60は、折れ線C10を介して底面部10から連設されている。ここで、折れ線C10は、突状部12aよりも左側面側の折れ線C10aと突状部12bよりも右側面側の折れ線C10bとから形成されている。折れ線C10は、左右方向に形成されている。
【0058】
本体部60には、折れ線C10を介して下方に向けて(すなわち、底面部10側に向けて)略台形形状の切欠部が形成され、該切欠部内に回動片部50が配置され、回動片部50の上辺を介して本体部60と連設され、回動片部50は、回動片部50の上辺を介して回動するよう構成されている。
【0059】
すなわち、本体部60には、辺部10aと対向して形成され、左右方向に対して略直角で、右側面側に向けて若干傾斜して形成された直線状の辺部60aと、辺部60aから連設され、右側面側にいくに従い縁板部24b側となるように左右方向に対して傾斜して形成された直線状の辺部60bと、辺部60bから連設され、回動片部50との間の折れ線C20に沿って形成された辺部60cと、辺部60cから連設され、右側面側にいくに従い底面部10側となるように左右方向の方向に対して傾斜して形成された直線状の辺部60dと、辺部60dから連設され、辺部10gと対向して形成され、左右方向に対して略直角で、左側面側に向けて若干傾斜して形成された直線状の辺部60eとにより形成された切欠部K10が形成されている。すなわち、切欠部K10は、外側板部22bにおいて、回動片部50を除いた状態において、外側板部22bに形成された切欠部(下方に向けて開口した切欠部)である。辺部60bの辺部60c側の端部は、辺部60c側に湾曲し、辺部60dの辺部60c側の端部は辺部60c側に湾曲して形成されている。なお、底面部10は、左右線対称に形成されている。
【0060】
また、回動片部50は、本体部60の切欠部K10内に設けられている。すなわち、回動片部50は、本体部60から折れ線C20を介して連設され、回動片部50の下端をなし、切欠部14に対向して形成され、左右方向(折れ線C10と平行な方向)に直線状に形成された辺部50aと、辺部50aの左側面側の端部から連設され、左側面側にいくに従い縁板部24b側となるように左右方向に対して傾斜して形成された直線状の辺部50bと、辺部50bの左側面側の端部から左右方向に直線状に形成された辺部50cと、辺部50cの左側面側の端部から連設され、右側面側にいくに従い縁板部24b側となるように左右方向に対して傾斜して形成された直線状の辺部50dと、辺部50dの辺部50cとは反対側の端部から連設され、本体部60との間の折れ線C20に沿って形成された辺部50eと、辺部50eの右側面側の端部から連設され、右側面側にいくに従い底面部10側となるように左右方向に対して傾斜して形成された直線状の辺部50fと、辺部50fの右側面側の端部から連設され、左右方向に直線状に形成され、辺部50cと同一直線上に形成された辺部50gと、辺部50gの左側面側の端部から連設され、左側面側にいくに従い底面部10側となるように左右方向に対して傾斜して形成された直線状の辺部50hとにより囲まれて形成されている。また、回動片部50には、辺部50dの辺部50e側の端部から連設された切込みK3と、辺部50fの辺部50e側の端部から連設された切込みK4とが形成され、切込みK3、K4は、ともに内側かつ下方に向けて湾曲して形成されている。
【0061】
切込みK3、K4が設けられている理由は、切欠きK3、K4が設けられていないと、回動片部50の回動を繰り返すことにより、切込みK1、K2の上端に掛かる力が切込みK1、K2の上端(折れ線C20との接点)から上方にかかり、切込みK1、K2の上端から上方に破れが生じる恐れや、切込みK1、K2の上端に掛かる力が折れ線C20に沿ってかかり、折れ線C20に沿って破れが生じる恐れがあるが、切欠きK3、K4を設けることにより、切込みK1、K2の上端に掛かる力を切込みK1、K2の上方や折れ線C20に沿った方向にかからないようにできるので、それらの破れを防止することができる。
【0062】
なお、辺部60cと辺部50eは、折れ線C20と一致している。また、辺部50dは、切込みK1を介して辺部60bと対向しており、辺部50dは辺部60bに沿って形成されている。また、辺部50fは、切込みK2を介して辺部60dと対向しており、辺部50fは辺部60dに沿って形成されている。なお、切欠部K10は、外側板部22bにおける左右方向の中央位置(略中央位置としてもおい)に設けられ、回動片部50は、外側板部22bにおける左右方向の中央位置(略中央位置としてもよい)に設けられている。
【0063】
回動片部50は以上のような形状を呈するので、回動片部50は、折れ線C20を介して本体部60から連設された略台形形状の回動片部本体部52と、回動片部本体部52の折れ線C20とは反対側の端部から連設され略台形形状に突出した突状部54とを有している。
【0064】
また、回動片部本体部52は、折れ線C20の左右両側の端部よりも左右両側に突出して形成され、回動片部本体部52は、折れ線C20の左側面側の端部よりも左側面側に突出した突出部(第1突出部)50Aと、折れ線C20の右側面側の端部よりも右側面側に突出した突出部(第2突出部)50Bを有し、これにより、全体に左右方向に横長に形成されている。これにより、回動片部50を回動させることにより、左右方向に広い範囲にわたって、蓋正面部74を内側から押すことができ、左右方向に均等に蓋正面部74を内側から押して蓋正面部74を蓋本体部72に対して回動させることができ、差込み片部80を円滑に引き出すことができる。
【0065】
なお、折れ線C20を介して回動片部50が回動しやすいように、折れ線C20に沿って間隔を介して切込みが形成されている。
【0066】
また、外側板部22bには、回動片部50の下方に切欠部K20(つまり、辺部60a、60bの一部と、辺部50cと、辺部50bと、辺部50aと、辺部50hと、辺部50gと、辺部60e、60dの一部により形成された切欠部)が形成され(この切欠部K20は、切欠部K10の下側の一部を構成している)、包装箱Aの展開状態では、底面部10の突状部12a、12bを構成する辺部(辺部10b、辺部10f)と切欠部14の辺部(辺部10c〜辺部10e)とともに開口部P1が形成されている。なお、辺部10b〜10fにより底面部10の正面側の端辺で、開口部P1を形成する端辺が形成される。
【0067】
また、外側板部22dには切欠部K20が形成され、底面部10には切欠部14が形成されているので、包装箱Aの組立て状態(すなわち、外側板部22dが底面部10に対して直角となった状態)では、突状部54の下方に切欠部14が存在するので、突状部54の下方が広く開放された状態となっている。
【0068】
なお、包装箱Aの組立て状態においては、突状部54の下端と底面部10の上面との間の高さ方向の長さは、差込み片部80の厚みよりも大きく形成され、これにより、底面部10と底フラップ40b間の隙間に差込み片部80を差し込むことができる。
【0069】
また、包装箱Aを組み立てた状態においては、回動片部50の下端(突状部54の下端)の高さ方向の位置は、内側板部26bの下面の高さ方向の位置と一致(略一致)しており、底面部10の上面よりは上方に位置している。
【0070】
また、外側板部22bの底面部10側とは反対側の辺部からは縁板部(第1縁板部)24bが折れ線を介して連設されている。この縁板部24bは、幅狭の帯状を呈し、組立て状態では、正面部20bの上端部分を構成する。この縁板部24bの長手方向の長さは、外側板部22b側から内側板部26bに向けて若干小さく形成されている。
【0071】
また、縁板部24bの外側板部22b側とは反対側の辺部からは内側板部(第1内側板部)26bが折れ線を介して連設されている。この内側板部26bは、略方形状を呈していて、左右両側の辺部の下端領域を除く領域に切欠部G20、G22が設けられている。つまり、切欠部G20、G22は、縁板部24bの内側板部26b側の辺部から底フラップ40bと内側板部26b間の折れ線までの途中位置まで形成され、縁板部24bの内側板部26b側の辺部に対する直角方向に沿って帯状に形成されている。これにより、内側板部26bの左右両側の下端には、突状部26b−1、26b−2が形成され、包装箱Aの組立て状態において、突状部26b−2が、突状部34a−1を形成することにより内側板部26aに形成された切欠部に係合し、突状部26b−1が、突状部34c−1を形成することにより内側板部26cに形成された切欠部に係合する。
【0072】
この内側板部26bの幅(つまり、Y1−Y2方向の幅(組立て状態における高さ方向の幅))は、外側板部22bの幅(つまり、Y1−Y2方向の幅(組立て状態における高さ方向の幅))と同じか又は底面部10の厚みを考慮して、外側板部22bの幅よりも若干小さく形成されている。また、内側板部26bの長手方向の長さ(最大長さ)(つまりX1−X2方向の長さ)は、外側板部22bの長手方向の長さよりも若干短く形成されている。
【0073】
また、内側板部26bの縁板部24bとは反対側の辺部からは底フラップ(第1底フラップ)40bが形成されている。この底フラップ40bは、細長の略長方形状を呈する。この底フラップ40bの先端側の辺部(内側板部26b側とは反対側の辺部)は、包装箱Aの組立て状態では、底フラップ40aの正面側の辺部と底フラップ40cの正面側の辺部と当接する。
【0074】
なお、底フラップ40bの幅方向の長さ(つまり、底フラップ40bの基端(内側板部26b側の端部)から先端までの長さ)L30は、差込み片部80の基端(蓋正面部74側の端部)から先端までの長さL31よりも長く形成され、これにより、差込み片部80を開口部P1に挿入して、包装箱Aを閉状態でロックした際に、差込み片部80が底フラップ40bの内側の端部から露出しないようになっている。
【0075】
なお、底面部10のX2側の辺部から形成された各部(すなわち、外側板部22b、縁板部24b、内側板部26b、底フラップ40b)は、展開状態において、線対称に形成されている(すなわち、左右対称に形成されている)、底面部10の正面側の辺部(Y2側の辺部)から形成された各部により正面側構成部A2が構成される。また、側壁部20bは、正面側の側壁を形成するので、正面側構成部A2と延設フラップ32a、34a、32c、34cとから構成されているといえる。
【0076】
次に、底面部10のX1側(左側面側)の辺部からは折れ線を介して外側板部(第2外側板部)22cが連設され、また、この外側板部22cの正面側の辺部には、延設フラップ(第1延設フラップ)32cが折れ線を介して連設され、また、外側板部22cの底面部10側とは反対側の辺部からは縁板部(第2縁板部)24cが折れ線を介して連設され、また、縁板部24cの外側板部22c側とは反対側の辺部からは内側板部(第2内側板部)26cが折れ線を介して連設され、また、内側板部26cの正面側の辺部には、延設フラップ(第2延設フラップ)34cが折れ線を介して連設され、さらには、内側板部26cの縁板部24cとは反対側の辺部からは底フラップ(第2底フラップ)40cが連設されているが、これらの構成は、外側板部22aと、延設フラップ32aと、縁板部24aと、内側板部26aと、延設フラップ34aと、底フラップ40aと同じ構成であるので、詳しい説明を省略する。つまり、底面部10の左側面側(X1側)に設けられた各部材の構成は、底面部10の右側面側(X2側)に設けられた各部材の構成と線対称(Y1−Y2方向の中心線を介して線対称)に形成されている。
【0077】
なお、底面部10のX1側の辺部から形成された各部(すなわち、外側板部22c、縁板部24c、内側板部26c、延設フラップ32c、34c、底フラップ40c)により左側面側構成部(第2構成部)A3が構成される。また、側壁部20cは、左側面側の側壁を形成するので、左側面側構成部A3から延設フラップ32c、34cを除いた構成と延設フラップ26d、28dとにより構成されるといえる。
【0078】
次に、底面部10の背面側の辺部からは折れ線を介して背面部20dが折れ線を介して連設されている。背面部20dは、方形状(具体的には、横長長方形状)を呈し、背面部20dの左右方向の長さは、底面部10の左右方向の長さと同一であり、上下方向の長さは、外側板部22bの上下方向の長さと同一(略同一としてもよい)に形成されている。
【0079】
また、背面部20dの右側面側の辺部からは、延設フラップ22dが折れ線を介して連設され、さらに、延設フラップ22dの包装箱Aの組立て状態における上辺からは、折れ線を介して延設フラップ24dが形成されている。延設フラップ22dは、略方形状を呈し、具体的には、方形状における下側の角部(つまり、延設フラップ22dの先端側における下側の角部)が面取りされた形状を呈している。また、延設フラップ24dは、略方形状を呈し、方形状における2つの角部(つまり、延設フラップ24dの先端側における2つの角部)にアールが形成された形状を呈している。延設フラップ22d、24dは、包装箱Aの組立て状態においては、延設フラップ22dと延設フラップ24d間の折れ線を介して折曲されて、延設フラップ22dと延設フラップ24dが重なった状態で、外側板部22aと内側板部26a間に挟まれた状態となる。
【0080】
また、背面部20dの左側面側の辺部からは、延設フラップ26dが折れ線を介して連設され、さらに、延設フラップ26dの包装箱Aの組立て状態における上辺からは、折れ線を介して延設フラップ28dが形成されている。延設フラップ26dは、略方形状を呈し、具体的には、方形状における下側の角部(つまり、延設フラップ26dの先端側における下側の角部)が面取りされた形状を呈している。また、延設フラップ28dは、略方形状を呈し、方形状における2つの角部(つまり、延設フラップ28dの先端側における2つの角部)にアールが形成された形状を呈している。包装箱Aの展開状態において、延設フラップ26dは、延設フラップ22dと左右線対称に形成され、延設フラップ28dは、延設フラップ24dと左右線対称に形成されている。延設フラップ26d、28dは、包装箱Aの組立て状態においては、延設フラップ26dと延設フラップ28d間の折れ線を介して折曲されて、延設フラップ26dと延設フラップ28dが重なった状態で、外側板部22cと内側板部26c間に挟まれた状態となる。
【0081】
なお、底面部10のY1側の辺部から形成された各部(すなわち、背面部20d、延設フラップ22d、24d、26d、28d)により左側面側構成部(第2構成部)A3が構成される。
【0082】
また、背面部20dの底面部10とは反対側の辺部からは蓋本体部72が折れ線を介して連設され、蓋本体部72は、方形状を呈し、組立て状態の箱本体部1の上面を覆う大きさを有している。すなわち、蓋本体部72の左右方向の長さは、底面部10の左右方向の長さと同一(略同一としてもよい)であり、蓋本体部72の左右方向に対する直角方向の長さ(Y1−Y2方向の長さ)は、底面部10の前後方向の長さよりも若干長く形成されている。
【0083】
また、蓋本体部72の背面部20dとは反対側の辺部からは蓋正面部74が折れ線を介して連設され、蓋正面部74は略方形状を呈している。具体的には、蓋正面部74の先端の両側の角部にアールが形成され、さらに、先端側の辺部には、開口部P2を形成することによる切欠部(横長長方形状の切欠部)P2aが形成されている。蓋正面部74の左右方向の長さは、蓋本体部72の左右方向の長さと同一であり、蓋正面部74の左右方向に対する直角方向の長さ(最大長さ)(Y1−Y2方向の長さ)は、外側板部22bの上下方向の長さ(左右方向に対する直角方向の長さ(Y1−Y2方向の長さ))と同一(略同一としてもよい)に形成されている。
【0084】
また、差込み片部80は、蓋正面部74の蓋本体部72とは反対側の辺部から折れ線を介して連設され、略方形状を呈し、横長長方形状の先端の2つの角部にアールを形成した形状を呈し、さらに、基端側の辺部には、開口部P2を形成することによる切欠部(略横長長方形状の切欠部(2つの角部にアールが形成された切欠部))P2bが形成されている。つまり、包装箱Aの展開状態においては、開口部P2は、略方形状を呈し、差込み片部80側の角部にアールが形成された長方形状を呈している。
【0085】
この開口部P2の左右方向の長さL10は、回動片部50の突状部54の先端の辺部50aの長さL20よりも長く形成され、また、蓋正面部74に形成された切欠部P2aの左右方向と直角方向の長さL11は、突状部54の上下方向の長さと略同一に形成されている。差込み片部80を開口部P1に差し込んだ状態では、差込み片部80の内側の面の高さ方向の位置(つまり、切欠部P2aの下端の高さ方向の位置ともいえる)と突状部54の下端の高さ方向の位置とが略一致する。
【0086】
また、切欠部P2bの左右方向に対する直角方向の長さL12は、差込み片部80を開口部P2に差し込み、差込み片部80を開口部P1の最も奥側にまで差し込んだ状態(これを包装箱Aを閉状態でロックした状態(包装箱Aの閉ロック状態としてもよい)とする)(
図4、
図5の状態)では、突状部54の下端が切欠部P2aの上端よりも下方に突出して、正面視において、開口部P2から突状部54が視認可能となっており、これにより、閉状態でロックされた包装箱Aを開ける際に、突状部54に指を係止させやすい。
【0087】
また、包装箱Aが閉状態でロックした状態では、底面視において、底フラップ40bの一部が視認できる長さに形成され、これにより、包装箱Aが閉状態でロックされた状態では、突状部54の下方の空間が開放され、開口部P2内に指を下側から挿入することにより、指を突状部54に係止させやすい。ただし、突状部54は、底面部10の下面から下方に突出してはいないので、突状部54が包装箱Aの載置面に接触することはなく、突状部54が邪魔になることはない。
【0088】
また、縁板部24bが設けられているとともに、外側板部22bと内側板部26b間に延設フラップ32a、34a、32c、34cが設けられることにより、包装箱Aの組立て状態において、外側板部22bと内側板部26b間に隙間が形成されるので、回動片部50と内側板部26b間にも隙間が形成され、これにより、回動片部50の突状部54に指を係止させやすい。
【0089】
なお、包装箱Aが閉状態でロックされた状態では、蓋正面部74が、外側板部22bと平行であり、外側板部22bの外側の面に沿って配置され、蓋正面部74の内側の面が外側板部22bの外側の面に接した状態となっている。
【0090】
包装箱Aを
図6に示す展開状態から組立て状態にするには、背面部20dを底面部10に対して立設させ、延設フラップ22d、26dを背面部20dに対して内側に折り曲げるとともに、延設フラップ24dを延設フラップ22dに対して内側に折り曲げ、延設フラップ28dを延設フラップ26dに対して内側に折り曲げる。
【0091】
そして、内側板部26aを縁板部24aに対して折り曲げ、さらに、縁板部24aを外側板部22aに対して折り曲げて、外側板部22aと内側板部26aにより延設フラップ22d、24dを挟んだ状態とし、突状部26a−1を開口部16cに係止させ、突状部26a−2を開口部16dに係止させる。これにより、外側板部22aと内側板部26aが互いに平行となり、底フラップ40aが底面部10と平行で底面部10に接した状態となる。
【0092】
同様に、内側板部26cを縁板部24cに対して折り曲げ、さらに、縁板部24cを外側板部22cに対して折り曲げて、外側板部22cと内側板部26cにより延設フラップ26d、28dを挟んだ状態とし、突状部26c−1を開口部16aに係止させ、突状部26c−2を開口部16bに係止させる。これにより、外側板部22cと内側板部26cが互いに平行となり、底フラップ40cが底面部10と平行で底面部10に接した状態となる。
【0093】
その後、外側板部22bを底面部10に対して折り曲げ、さらに、縁板部24bを外側板部22bに対して折り曲げるとともに、内側板部26bを縁板部24bに対して折り曲げるとともに、延設フラップ32a、34a、32c、34cに被せて、延設フラップ32a、34a、32c、34cが外側板部22bと内側板部26b間に挟まれた状態とする。そして、底フラップ40bが底面部10と平行に底面部10と接するとともに、底フラップ40bの先端側の辺部が底フラップ40aの正面側の辺部と底フラップ40cの正面側の辺部とに当接した状態とする。これにより、外側板部22bと内側板部26bとは互いに平行となる。以上のようにして、箱本体部1が組み立てられ、包装箱Aが組み立てられる。
【0094】
なお、突状部26a−1、26a−2により、外側板部22aと内側板部26a間に隙間が形成され、突状部26c−1、26c−2により、外側板部22cと内側板部26c間に隙間が形成される。
【0095】
次に、包装箱Aの使用状態について説明する。包装箱Aに被収納物を収納するには、
図1に示すように、蓋部70を箱本体部1に対して広く開けた状態とし、その状態で、箱本体部1内に被収納物を収納する。
【0096】
そして、包装箱Aを閉状態にするには、
図1に示す状態から蓋部70を箱本体部1側に回動させて、
図2、
図3に示す状態を経て、蓋本体部72を箱本体部1に対して被せた状態とする。つまり、蓋本体部72の内側の面が縁板部24a、24b、24cに接した状態とする。
【0097】
そして、差込み片部80を開口部P1内に挿入する。すなわち、差込み片部80の先端を突状部12a、12bの内側に案内し、底面部10の内側の面に沿って差込み片部80を挿入する。これにより、差込み片部80は、底面部10と底フラップ40bの間に挿入される。そして、差込み片部80を開口部P1の最も奥側にまで差し込んだ状態とすることにより、差込み片部80が箱本体部1と係合して、包装箱Aが閉状態でロックされた状態となる。
【0098】
次に、包装箱Aの閉状態でロックされた状態から包装箱Aを開状態とする場合には、開口部P2内に指を下側から挿入することにより、指を突状部54に係止させる(
図9参照)。そして、突状部54に係止した指を正面側斜め上方に引くことにより、回動片部50を本体部60に対して正面側に回動させる。すると、回動片部50が蓋正面部74を内側から押すので、蓋正面部74が蓋本体部72に対して正面側に回動し、蓋正面部74が回動するに伴い、差込み片部80が底面部10と底フラップ40b間の位置から引き出されて、開口部P1から引き出される(
図10参照)。これにより、差込み片部80の箱本体部1との係合が解除される(つまり、ロックが解除される)ので、蓋本体部72を背面部20dに対して外側に回動させることにより、包装箱Aを開状態とすることができる。
【0099】
以上のように、包装箱Aにおいては、回動片部50の下端(すなわち、突状部54の下端)に指を係止して、回動片部50を回動させるのみで、差込み片部80を開口部P1から引き出すことができるので、包装箱が閉状態でロックされた状態から容易に開状態とすることができる。
【0100】
特に、回動片部50は左右方向に形成された折れ線C20を介して回動するので、回動片部50を回動させることにより、左右均等に蓋正面部74を回動させることができ(特に、回動片部50の回動片部本体部52が横長に形成されていることにより、左右均等に蓋正面部74を回動させることができる)、よって、蓋正面部74が前後方向及び上下方向に傾斜することがなく、従って、差込み片部80も開口部P1から引き出す際に、前後方向に傾斜することがないので、差込み片部80を左右均等に引き出すことができ、よって、差込み片部80を容易に引き出すことができる。
【0101】
なお、上記の構成において、右側面側構成部A1には、縁板部24aが設けられ、正面側構成部A2には、縁板部24bが設けられ、左側面側構成部A3には、縁板部24cが設けられているとしたが、縁板部24a、24b、24cの構成を省略したものでもよい。すなわち、外側板部22aから内側板部26aが連設され、外側板部22bから内側板部26bが連設され、外側板部22cから内側板部26cが連設された構成でもよい。