(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6013491
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】注入可能な食品をパッケージングするための機械のためのパッケージング材料からなるウェブを滅菌するためのユニット
(51)【国際特許分類】
B65B 55/10 20060101AFI20161011BHJP
【FI】
B65B55/10 G
B65B55/10 A
【請求項の数】15
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-532298(P2014-532298)
(86)(22)【出願日】2012年8月29日
(65)【公表番号】特表2014-528878(P2014-528878A)
(43)【公表日】2014年10月30日
(86)【国際出願番号】EP2012066758
(87)【国際公開番号】WO2013045192
(87)【国際公開日】20130404
【審査請求日】2015年7月3日
(31)【優先権主張番号】11183645.8
(32)【優先日】2011年9月30日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】593205554
【氏名又は名称】テトラ・ラヴァル・ホールディングス・アンド・ファイナンス・ソシエテ・アノニム
【氏名又は名称原語表記】TETRA LAVAL HOLDINGS & FINANCE S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ロベルト・ギラルデッロ
(72)【発明者】
【氏名】ダニーロ・ヴェローニ
(72)【発明者】
【氏名】アレッサンドロ・ヴェロネシ
(72)【発明者】
【氏名】ロベルト・バルトリーニ
(72)【発明者】
【氏名】ダニエレ・アッパルティ
(72)【発明者】
【氏名】レンゾ・ベレイ
【審査官】
秋山 誠
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−053110(JP,A)
【文献】
特許第4651775(JP,B2)
【文献】
特開平11−348937(JP,A)
【文献】
特開2004−245545(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 55/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の経路(P2、P3)に沿って前進させられるパッケージング材料からなるウェブ(2)を滅菌するためのユニット(3)であって、前記ウェブ(2)は、その長手方向部分(2a)に沿って、一連の予付加された開放デバイス(5)を有し、かつ注入可能な食品を収容する複数のシールされたパッケージに変形させられるよう構成されており、前記ユニット(3)は、その中を前記開放デバイス(5)を備える前記ウェブ(2)が前進させられる滅菌剤を収容する槽(8)と、前記槽(8)の出口(13)に接続されかつ前記ウェブ(2)からの残留滅菌剤の除去のための乾燥手段(21)を収容する無菌チャンバ(9)と、を備えており;
前記乾燥手段(21)は、噴射手段(41)であって、前記槽(8)の前記出口(13)から所定の距離を置いて配置され、かつ前記ウェブ(2)に対して交差する方向にかつ前記開放デバイス(5)が設けられた前記ウェブ(2)の前記長手方向部分(2a)上へ空気流を方向付けるよう構成された噴射手段(41)を備え、
前記乾燥手段(21)は、前記ウェブ(2)の両側に配置される2つのエアナイフ(35)を備えており、前記エアナイフ(35)はそれぞれ、前記ウェブ(2)の関連する面上に空気流を方向付けるためのノズル(36、37)と、使用時に前記ウェブ(2)の移送方向とは反対の方向に前記空気流を誘導するためのガイド壁(38、39)と、を備えており;かつ、前記噴射手段(41)は、前記ガイド壁(38、39)の一方のガイド壁(38)に配置されていることを特徴とするユニット。
【請求項2】
前記ガイド壁(38、39)の一方のガイド壁(38)は、前記開放デバイス(5)のうち完成されたパッケージの内側へ向けて配向されるよう構成された面を向くよう配置されていることを特徴とする請求項1に記載のユニット。
【請求項3】
前記乾燥手段(21)は、前記ウェブ(2)の両面と協働する2つの絞りローラ(30)を備えており、前記ローラ(30)はそれぞれ、前記開放デバイス(5)の通過を可能にするために前記ウェブ(2)の前記長手方向部分(2a)において凹部(31)を有しており、かつ前記噴射手段(41)は、前記ウェブ(2)の前記経路(P3)に沿って前記絞りローラ(30)から下流に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のユニット。
【請求項4】
前記乾燥手段(21)は、前記ウェブ(2)の前記長手方向部分(2a)へ空気を方向付けるためのさらなる噴射手段(32)を備えており、かつ前記噴射手段(32)は、前記槽(8)の前記出口(13)に近接して、かつ前記絞りローラ(30)のすぐ上流に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のユニット。
【請求項5】
前記噴射手段(41)は、それから前記空気流が放出される少なくとも第1の流出領域(56)を備えており、かつ前記第1の流出領域(56)は、前記ウェブ(2)に平行でありかつ前記噴射手段(41)の領域において前記ウェブ(2)の移送方向に対して交差する第1の方向(R)に沿って延在していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項6】
前記第1の方向(R)は、前記ウェブ(2)に平行でありかつ前記噴射手段(41)の前記領域において前記ウェブ(2)の前記移送方向に直交する第2の方向(S)とともに、ゼロ以外の鋭角(β)を形成することを特徴とする請求項5に記載のユニット。
【請求項7】
前記噴射手段(41)は、前記槽(8)へ向かう傾斜方向に前記空気流を方向付けるよう構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項8】
前記噴射手段(41)は、前記槽(8)へ向けて傾斜した第1の流出ポート(54)を少なくとも備えることを特徴とする請求項7に記載のユニット。
【請求項9】
前記第1の流出ポート(54)は、前記ウェブ(2)に直交する第3の方向(Q)とともにゼロ以外の鋭角(α)を形成することを特徴とする請求項8に記載のユニット。
【請求項10】
前記第1の流出ポート(54)は、前記第1の流出領域(56)を規定するスロットであることを特徴とする請求項8または請求項9に記載のユニット。
【請求項11】
前記噴射手段(41)は、前記第1の流出領域(56)と同じタイプの第2の流出領域(57)を備えており、かつ前記第2の流出領域(57)は、前記ウェブ(2)に平行でありかつ前記第1の方向(R)と前記噴射手段(41)の前記領域における前記ウェブ(2)の前記移送方向とに交差する第4の方向(T)に沿って延在していることを特徴とする請求項5から請求項10のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項12】
前記第1および第2の流出領域(56、57)は、前記ウェブ(2)の前記移送方向に関して反対の傾斜を有することを特徴とする請求項11に記載のユニット。
【請求項13】
前記第2の流出領域(57)から放出された空気流は、前記第1の流出領域(56)から放出された空気流と干渉しないことを特徴とする請求項11または請求項12に記載のユニット。
【請求項14】
前記第4の方向(T)は、前記第1の方向(R)と90°の角度(γ)を形成することを特徴とする請求項11から請求項13のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項15】
前記噴射手段(41)は、前記第1および第2の流出領域(56、57)と同じタイプの第3の流出領域(62)を備えており、前記第3の流出領域(62)は、前記ウェブ(2)と前記第1の方向(R)とに平行な第5の方向(V)に沿って延在しており;前記第3の流出領域(62)は、前記ウェブ(2)の前記経路(P3)に沿って前記第2の流出領域(57)の下流に配置されていることを特徴とする請求項11から請求項14のいずれか一項に記載のユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注入可能な食品をパッケージングするための機械のためのパッケージング材料からなるウェブを滅菌するためのユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
公知のように、フルーツジュース、低温滅菌牛乳またはUHT(超高温処理)牛乳、ワイン、トマトソースなどの多くの食品が、長手方向にシールされたウェブから形成されたパッケージング材料の連続チューブから形成されたパッケージに入れられて市販されている。
【0003】
このパッケージング材料は、強く固い基層を備える多層構造を有しており、基層は、紙などの繊維材料またはミネラル充填ポリプロピレンなどの材料を備えてもよい。この基層は、例えばポリエチレンフィルムなどのヒートシールプラスチック材料からなる層で両面を被覆される;UHT牛乳などの長期保存用製品のための無菌パッケージの場合、このパッケージング材料はまた、例えばアルミニウムホイルまたはエチレンビニルアルコール(EVOH)フィルムなどの酸素バリア材料からなる層を備え、この層は、ヒートシールプラスチック材料からなる層に積層され、次いで、最終的に食品と接触するパッケージの内面を形成するヒートシールプラスチック材料からなる別の層により被覆される。
【0004】
公知のように、こうした種類のパッケージは、完全に自動化されたパッケージング機械で製造される。当該機械において、パッケージング材料からなるウェブは、リールから引き出され、滅菌ユニットへ供給される。一般的には滅菌ユニット内では、濃縮された過酸化水素と水との溶液などの液状の滅菌剤の溶液への含浸によってウェブが滅菌される。
【0005】
より詳細には、滅菌ユニットは、使用時に滅菌剤で充填される槽を備えており、この槽の中にウェブが連続的に供給される。槽は、便利なことに、パッケージング材料を処理するのに十分な時間が得られるように十分に長いU字経路を呈するよう底部で接続された2つの平行な垂直ブランチを備える。効果的かつ相対的に高速な処理のために、ひいては無菌チャンバのサイズを減少できるようにするために、滅菌剤を例えば約70℃〜80℃の高温に保持しなければならない。
【0006】
滅菌ユニットは、槽の出口に接続される無菌環境も規定する。無菌環境内では、パッケージング材料からなるウェブが乾燥され、続いて垂直チューブを形成するように長手方向に折り曲げられてシールされ、次いで該チューブは連続的にパッケージングのための食品で充填される。
【0007】
より詳細には、無菌環境において、ウェブは、残留滅菌剤が除去されるよう処置される。パッケージされた食品における残留滅菌剤の許容量は、厳格な規則によって規制されている(その許容される最大量は1ppmのわずかな範囲である)。
【0008】
上記処置は、通常、パッケージング材料上の液滴を機械的に取り除く予備工程と空気乾燥とを含む。
【0009】
液滴の予備除去は、例えば一対の絞りローラによって実施されてもよい。絞りローラは便利には無菌環境の入口付近に配置される;パッケージング材料は、ローラ間に供給され、肉眼で見える程度の液滴はないが依然として滅菌剤からなる薄膜で被覆された状態で送出される。
【0010】
乾燥は、パッケージング材料からなるウェブの両面へ方向付けられかつ滅菌剤の残留跡の乾燥のために滅菌空気が供給されるエアナイフを使用して実施されてもよい。
【0011】
無菌環境を離れる前に、ウェブは、公知の様式で連続垂直チューブを形成するように円筒状に折り曲げられて長手方向にシールされる。パッケージング材料からなるチューブは、実際に無菌環境の延長部を形成し、注入可能な食品で連続的に充填され、そして個別のパッケージを形成するために形成およびシールユニットへ供給される。当該形成およびシールユニット内では、チューブはまくら状パックを形成するべく一対のかみ合い部間に把持されシールされる。
【0012】
複数のまくら状パックは、これらパックの間のシール部分を切断することによって分離され、続いて、まくら状パックが完成形態となるように機械的に折り曲げられる最終的な折り曲げステーションへ供給される。
【0013】
いくつかの公知の解決法によれば、形成およびシールユニットから送出されたパッケージには、すでに再閉鎖可能な開放デバイスが設けられている。その場合、開放デバイスは、パッケージング材料からなるウェブが滅菌ユニットへ供給される前に、パッケージング材料からなるウェブに予め付与され、例えば直接射出成型される。
【0014】
上記タイプのパッケージング機械は、パッケージング材料からなるウェブからシールされたパッケージを製造するためにさまざまな食品産業に幅広くかつ十分対応するよう用いられる。そうした機械の滅菌ユニットのパフォーマンスは、特に、パッケージの無菌性と完成したパッケージにおける残留滅菌剤の量とを規制する規則を十分に遵守することを保証する。
【0015】
なお、そうした産業では、特にパッケージング機械の生産率の継続的な増大の点において、かつそうした増大が滅菌ユニットへのパッケージング材料の供給前にパッケージング材料に開放デバイスを付加することに基づく解決法を有し得るという効果の点において、さらに改良することが要求されている。
【0016】
実際に、生産率を継続的に増大させることは明らかに、無菌環境を通過して移送されるパッケージング材料からなるウェブの各部分から残留滅菌剤すべての除去を可能にする時間、特にウェブに比べてより複雑な形状を有するために残留滅菌剤に関してある種のトラップを形成する傾向がある予め付加された開放デバイス上の残留滅菌剤すべての除去を可能にする時間を減少させてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明の目的は、完成したパッケージにおける残留滅菌剤の許容量を規制する規則を十分に遵守することを確実なものとし、さらに生産率を大幅に増大させるよう構成された、あらかじめ付加される開放デバイスを備えるパッケージング材料からなるウェブを滅菌するためのユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明によれば、特許請求の範囲に記載の請求項1に記載されるように、パッケージング材料からなるウェブを滅菌するためのユニットが提供される。
【0019】
以下、添付の図面を参照して、好ましい非限定的な本発明の実施例について例示的に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の内容に基づく滅菌ユニットの特徴およびパッケージング材料によるウェブを基点として注入可能な食品をパッケージングするための機械の概略図である。
【
図2】
図1の滅菌ユニットの一部の拡大斜視図である。
【
図3】
図2の滅菌ユニットの一部の縦断面図である。
【
図4】
図2の滅菌ユニットの一部を通過する際の、
図1のパッケージング材料からなるウェブの一部を示す図である。
【
図5】
図1から
図3の滅菌ユニットのノズルの拡大正面図である。
【
図7】
図5のノズルの可能な変形例の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1における参照符号1は、パッケージング材料からなるウェブ2(以下では単にウェブ2と称する)から、注入可能な食品のシールされた無菌パッケージを連続的に製造するためのパッケージング機械全体を示す。
【0022】
機械1は滅菌ユニット3を備えており、滅菌ユニット3へ向けてウェブ2が経路P1に沿ってリール(図示せず)から引き出される。
【0023】
機械1はまた、再び閉じることができる開放デバイス5をウェブ2に付加するための付加ユニット4を備える。付加ユニット4は、経路P1に沿って滅菌ユニット3の上流に配置される。好都合には、付加ユニット4は、プラスチック材料を射出成型するための公知のステーションによって規定されており、ウェブ2は当該ステーションの中を徐々に通過させられる。付加ユニット4の出口においてウェブ2には、その中間長手方向部分2a(
図2および
図4参照)に沿って、等間隔で離間された一連の開放デバイス5が設けられる(該開放デバイス5は
図1および
図3ではウェブ2のわずかな部分に沿って概略的にしか図示されない;開放デバイス5のさらなる詳細図については
図2、
図4および
図6を参照されたい)。好都合には、付加ユニット4の出口および滅菌ユニット3の上流においては、2つのユニットのウェブ供給状態(段階的な供給と連続的な供給それぞれ)の差を補償するためにウェブ準備部6が設けられている。
【0024】
滅菌ユニット3は、基本的に、ウェブ2が最初に供給される移送チャンバ7と、液状滅菌剤(例えば過酸化水素(H2O2)と水との30%溶液)を収容しかつその中をウェブ2が前進する滅菌槽8と、その中でウェブ2が乾燥される無菌チャンバ9と、を備える。これらの詳細は以下で説明する。
【0025】
槽8は、実質的に使用時に所定の高さまで滅菌剤で充填されるU字形状導管によって規定される。このU字形状の導管は、別々の上部開口12、13を有する2つの垂直方向枝路10、11(それぞれ入口側および出口側の枝路である)によって規定される。上部開口12、13はそれぞれ、槽8内へのウェブ2の入口と、槽8からのウェブ2の出口と、を規定し、かつそれぞれ移送チャンバ7および無菌チャンバ9と連通している;2つの枝路10、11は、それらの底部において、水平方向軸線ガイドローラ15を収容する槽8の底部14によって接続されている。
【0026】
そのため、槽8内で、ウェブ2は、パッケージング材料が十分な時間にわたって滅菌剤中に保持されるような長さのU字形状経路P2を呈する。
【0027】
槽8は、過酸化物制御回路16−公知のため詳細には図示しない−に接続されており、かつ使用時には例えば約70℃〜80℃の制御された温度で保持される。
【0028】
無菌チャンバ9は、移送チャンバ7の上方に配置されており、仕切り17によって移送チャンバ7から区切られており、かつウェブ2のための入口を有する。この入口は、槽8の出口(上部開口13)と一致する。
【0029】
無菌チャンバ9は、ウェブ2および開放デバイス5から残留滅菌剤を除去するための乾燥手段21を収容する上部20と、垂直方向に延在しかつ槽8に平行な下部または塔22を備える。塔22内では、ウェブ2は、円筒状となるように長手方向に折り曲げられ、そして垂直方向軸線Aを有する連続的な円筒チューブ23を形成するように長手方向にシールされる。
【0030】
無菌チャンバ9は、周囲圧力よりわずかに高くなるように保持されており、そのため密閉部を介した漏出はチャンバの内側ではなく外側へ発生する。
【0031】
図1に示されるように、無菌チャンバ9の上部20内部で、ウェブ2は、まず、出口側枝路11内の経路P2の垂直方向の延長上に延在する水力方向経路P3を呈し、続いてウェブ2は、ローラ24によって略水平方向経路P4へ方向転換され、そしてローラ25によって、チューブ23の軸線Aに平行な、塔22内の垂直方向経路P5へ方向転換される。
【0032】
公知の様式であるため詳細には説明しないが、ローラ25の下流において形成されるチューブ23は、充填導管26を用いてパッケージング用の製品で連続的に充填され、かつ無菌チャンバ9における下部開口27を通って下流に送出され、そのうちのチューブ23が実質的に延長部を形成する。
【0033】
機械1は、詳細には示さないが、公知の横方向形成およびシールユニット28を備える。該ユニット28では、パッケージング材料からなるチューブ23が一対のかみ合い部28a間で把持される。かみ合い部28aは、公知の切断および折り曲げ工程によって最終的に個々のパッケージを形成する無菌まくら状パック29を形成するためにチューブ23を横方向にシールする。
【0034】
図1から
図4を参照すると、乾燥手段21は、2つのアイドル絞りローラ30を備える。これら絞りローラ30は、平行な水平方向軸線を有しており、ウェブ2の両側において無菌チャンバ9の入口に近接して配置されており、かつ少なくともその一方が相対的に軟質の材料によって被覆されている。絞りローラ30は、槽8からの滅菌剤の液滴を絞って槽8へ戻すために、ウェブ2の両面に圧力をかける。
【0035】
好都合には、これら絞りローラ30(
図2および
図4)はそれぞれ、開放デバイス5がローラ30と干渉せずに通過できるように、ウェブ2の中間長手方向部分2aに位置する中間凹部31を備える。図示される例では、凹部31は、絞りローラ30のそれぞれのより直径の小さな中間部によって規定される。
【0036】
図1、
図3および
図4に示されるように、乾燥手段21はまた、公知の様式で、ウェブ2の両側、経路P3に沿う絞りローラ30のすぐ上流、かつローラ30の凹部31において、無菌チャンバ9の入口に配置された2つのノズル32を備える。
【0037】
ノズル32は、開放デバイス5から残留滅菌剤を除去するために、開放デバイス5に、ウェブ2の中間長手方向部分2aへ個別の空気流を方向付けるために提供する。特にノズル32は、残留滅菌剤を、開放デバイス5から離してウェブ2の両側部および槽8へ向けて押し出すように構成されている。
【0038】
図1から
図3に示されるように、乾燥手段21はまた、経路P3に関連して絞りローラ30の下流(つまりローラ30の上方)において、ウェブ2の両側に配置された2つのいわゆる「エアナイフ」35を備える。
【0039】
各エアナイフ35は、相対的なノズル36、37と相対的なガイド壁38、39とを備えており、ノズル36、37は、空気流を下方へ(つまり槽8へ向けて)向けてウェブ2の関連する面へ方向付けるためのものであり、かつガイド壁38、39は、ウェブ2の略平行であるがウェブ2の移送方向とは反対の方向に、使用時に関連する空気流をガイドするように、ウェブ2に平行にかつウェブ2から縮小距離をおいて配置される。
【0040】
図3に示されるように、ガイド壁38は、開放デバイス5のうち完成したパッケージの内側へ向けて配向されるよう構成されかつ凹構造を有する面を向くように配置されており;そのため、ガイド壁39は、開放デバイス5のうち凸構造を有する反対側の面に向くよう配置される。
【0041】
図1から
図4を参照すると、乾燥手段21は、槽8の出口から所定の距離を置いて配置された付加的な噴射手段40をさらに有する。噴射手段40は、ウェブ2の横断方向においてかつウェブ2のうち開放デバイス5が設けられる長手方向部分2a上へ、空気流を方向付けるように構成されている。
【0042】
有利なことに、噴射手段40は、ガイド壁38上に、かつウェブ2の経路P3に沿って絞りローラ30の下流に、配置される。
【0043】
出願人は、こうした配置が、残留滅菌剤のほとんどが絞りローラ30によって除去された後の開放デバイス5への乾燥効果を高めることができることを見出した。特に、絞りローラ30のすぐ近くの領域は、滅菌剤の液滴が存在するため特定のレベルの乱流によって特性付けられており;特にエアナイフ35において、その乱流領域から所定の距離をおいて付加的な噴射手段40を位置決めすることによって、絞りローラ30における乱流を増大させずに、開放デバイス5へのさらなる乾燥ステップを達成可能にする。
【0044】
図2から
図6を参照すると、噴射手段40は、ウェブ2に面するようにガイド壁38の窓42内に遊びを伴って収容されるノズル41と、無菌チャンバ9の側壁44から無菌チャンバ9内に延出しかつ突出様式でノズル41を保持する供給導管43と、を備える。
【0045】
特にノズル41は、供給導管43の一端47に接続された後方開口46を有する中空箱型本体45を備える;より詳細には、後方開口46は、供給導管43の端部47に係合される突出縁部48によって境界を規定されており、かつ、ねじなどの取り外し可能な固定手段49によって供給導管43に固定されている。
【0046】
本体45は、中空形状の前方突出部51を備えるプレート50によって、その前方が閉鎖されている。突出部51は、本体45のキャビティと連通しており、かつウェブ2へ空気流を方向付けるよう適合されている。
【0047】
図面に示される実施例においては、プレート50は矩形状を有しており、かつ突出部51は、ウェブ2に平行な2つのブランチ52、53とともに略L字形状であり、ブランチ52、53は、ノズル41の領域内において、ウェブ2の移送方向に対して傾斜した様式で延在している。
【0048】
各ブランチ52、53には関連する流出ポート54、55が設けられており、該流出ポート54、55は、好ましくは関連するブランチ52、53とほぼ同様の広がりを有する関連するスロットによって規定される。
【0049】
流出ポート54、55は、槽8を向く傾斜方向に空気流を方向付けるよう構成されている。より詳細には(特に
図6を参照)、各流出ポート54、55は、ウェブ2を横断しかつ槽8へ向けて傾斜する関連軸線Bを有する;
図6に図示されるように、各流出ポート54、55の軸線Bは、ウェブ2に直交する方向Qとともにゼロを除く鋭角αを形成する。
【0050】
図5を参照すると、経路P3に沿って流出ポート55の上流に配置される流出ポート54は、関連する流出領域56を規定し、使用時には該流出領域56から空気流が放出される。流出領域56はウェブ2に平行な方向Rに沿って延在しており、該方向Rは、ウェブ2に平行でありかつノズル41の領域においてウェブ2の移送方向に直交する水平方向Sとともにゼロを除く鋭角βを形成する。
【0051】
同様の様式で、流出ポート55は関連する流出領域57を規定し、使用時には該流出領域57から空気流が放出される。流出領域57は、ウェブ2に平行であり方向Rに交差しかつノズル41の領域においてウェブ2の移送方向に交差する方向Tに延在する。
【0052】
図示された例において、流出領域56、57は、ノズル41の領域において、ウェブ2の移送方向に対して反対向きの傾斜を有する。
【0053】
さらに
図5に図示されるように、方向Tは方向Rとともに90°の角度γを形成する。この方法よれば、流出領域57から放出された空気流は、流出領域56から放出された空気流に干渉しない。
【0054】
実際の使用時に、ウェブ2は、開放デバイス5が形成される付加ユニット4を徐々に通過させられ、連続して槽8および無菌チャンバ9を通過させられる。
【0055】
無菌チャンバ9への進入時に、あらかじめ付加された開放デバイス5を備えるウェブ2の長手方向部分2aが、ノズル32からの空気流によってその両面を拭われる;そうした空気流は、残留滅菌剤を開放デバイス5からウェブ2の両側へ向けてかつ槽8へ向けて押し出す。
【0056】
続いてウェブ2は、槽8からの滅菌剤の液滴を絞って槽8へ戻す絞りローラ30を通過させられる。
【0057】
この時点で、ウェブ2は、エアナイフ35へ進み、ノズル36、37から噴射されてガイド壁38、39によってウェブ2の両面に沿ってガイドされる滅菌空気流によって拭われる。
【0058】
ガイド壁38、39の通過中に、開放デバイス5を備えるウェブ2の長手方向部分2aも、ノズル41によって噴射された空気流によって拭われる。
【0059】
ポート54、55の流出領域56、57の反対向きの傾斜構造により、個々の開放デバイス5は、まず第1の側端部から第1の側端部に対向する第2の側端部へ向けて乾燥され、続いて第1の側端部に対向する第2の側端部から第1の側端部へ向けて乾燥される。この様式により、下流の流出ポート55から放出される空気の噴流は、上流の流出ポート54から放出される空気の噴流と干渉せず、さらにパッケージング機械1の生産率の増大と同時に非常に効果的に開放デバイス5から残留滅菌剤の除去作用がもたらされる。
【0060】
ウェブ2は、エアナイフ35を離れると、経路P4に沿ってローラ24によって方向転換させられ、かつ経路P5に沿ってローラ25によって方向転換させられる。
【0061】
続いてウェブ2は、導管26から注入可能な食品で連続的に充填されるチューブ23を形成するために円筒状となるように折り曲げられて長手方向にシールされ、そして一連のまくら状パック29を形成するためにかみ合い部28aによって横方向に把持されてシールされる。
【0062】
図7の変形例はノズル41の別の構造に関連しており、その全体が参照符号51’で示されるノズル41の前方突出部は、対応する突出部51とは、経路P3に沿ってブランチ53の下流に配置されかつブランチ52に平行に延在するさらなるブランチ60を備える点において異なっている。
【0063】
より詳細には、さらなるブランチ60には、流出領域56、57と同様のタイプの関連する流出領域62を規定するスロットの形態の関連する流出ポート61が設けられており、該流出領域62は、ウェブ2と方向Rとに平行でありそれゆえ方向Tとともに90°の角度γを形成する方向Vに沿って延在する。
【0064】
図示しないが可能な代替例によれば、ノズル41の前方突出部51はまた、個々の流出領域56、57を規定する互い違いの一連のブランチ52、53によって形成されてもよく、流出領域56、57のそれぞれは、隣接する領域に対して反対向きの傾斜を有する。
【0065】
図示しないが別の可能な代替例によれば、ノズル41の前方突出部51は、単一の流出領域56、57または62を規定する関連する流出ポート54、55または61が設けられた単一のブランチ52、53または60によって形成されてもよい。
【0066】
図示しないがさらなる可能な代替例によれば、各流出ポート54、55、60は、一列に並んだ複数の孔によって規定されてもよい。これら孔のすべては、関連する流出領域56、57、62をともに形成する。
【0067】
ノズル41の流出領域のさらに別の構造;すなわち、
− 一連の水平方向流出領域によって規定される、つまり方向Sに平行に延在する、第1の構造;と、
− 一連の平行かつ傾斜した流出領域によって規定される、つまり方向Rまたは方向Tに平行に延在する、第2の構造;と、において、
試験を実施した。
【0068】
これら試験は、上述の構造が
図5および
図7の好ましい構造に比べて有効性が低いことを明らかにした。実際に、試験結果のいずれにおいても、上流の空気噴流はすぐ下流の噴流などを妨げ、あるいはさらに「上昇させる」傾向があり、結果として、空気流のこうした作用によって、開放デバイス5は十分に清掃されなくなってしまう。
【0069】
本発明に基づく滅菌ユニット3の利点は上記説明から明らかであろう。
【0070】
特に、絞りローラ30から所定の距離をおいたエアナイフ35のガイド壁38上のノズル41の位置と、槽8へ向けて傾斜し、かつウェブ2に平行であるがウェブの移送方向に対して傾斜された流出領域56、57、62をそれぞれ有する流出ポート54、55、60と、により、非常に効果的な空気流を、ウェブ2の長手方向部分2a上に配置された開放デバイス5へ方向付けることができる。これにより、開放デバイス5は、ウェブの移送方向と該移送方向に対する横方向との両方において清掃される。
【0071】
さらに、各流出領域57、62の延在方向T、Vがすぐ隣の上流流出領域56、57の延在方向R、Tに直交するという事実により、さまざまな流出領域56、57、62から放出される空気流は、互いに干渉しない。
【0072】
したがって、パッケージング機械の生産率の大幅な増大に加えてさらに、滅菌ユニット3は、安全に、完成したパッケージのパッケージング材料および開放デバイス5における残留滅菌剤の許容量を規制する現在の規則を十分に順守することを確実なものとする。
【0073】
明確なことに、特許請求の範囲で規定される発明の範囲から逸脱せずに、本明細書に開示されかつ図示された滅菌ユニット3に何らかの変更を加えてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1 パッケージング機械
2 ウェブ
2a 中間長手方向部分
3 滅菌ユニット
4 付加ユニット
5 開放デバイス
6 ウェブ準備部
7 移送チャンバ
8 槽
9 無菌チャンバ
10、11 枝路
11 出口側枝路
12 入口
13 出口
14 底部
15、24、25 ローラ
16 過酸化物制御回路
17 仕切り
21 乾燥手段
22 塔
23 円筒チューブ
26 導管
28 シールユニット
28a かみ合い部
30 絞りローラ
31 中間凹部
32 ノズル
35 エアナイフ
36、37 ノズル
38、39 ガイド壁
39 ガイド壁
41 噴射手段、ノズル
42 窓
45 本体
48 突出縁部
50 プレート
51 突出部
52、53 ブランチ
54、55、60 流出ポート
56、57、62 流出領域