(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記フランジ(104)が内面(417)から延びる段部(414)を有し、前記内面(417)の一部が前記2つ以上の保持部品(105、106)上に延在し、前記段部(414)が前記2つ以上の保持部品(105、106)と当接するように構成されてなる、請求項1に記載のセンサー組立体(5)。
前記センサー組立体本体(6)が、ケース(101)と、パイプラインインターフェース(103)と、該パイプラインインターフェース(103)を前記ケース(101)と結合する遷移リング(102)とを有してなる、請求項1に記載のセンサー組立体(5)。
前記2つ以上の保持部品(105、106)の各々が、前記外周溝により受けられるサイズおよび形状に形成されるリップ(415、416)を有してなる、請求項1に記載のセンサー組立体(5)。
前記フランジが内面から突出する段部を有し、前記内面の一部が前記2つ以上の保持部品上に延在し、前記段部が前記2つ以上の保持部品と当接する、請求項7に記載の方法。
前記センサー組立体本体が、ケースと、パイプラインインターフェースと、前記パイプラインインターフェースを前記ケースと結合する遷移リングとを有する、請求項7に記載の方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
流量計が前もって決められた温度、たとえば室温またはそれに近い温度に置かれている場合、流量計を形成するために用いられる異なる材料が問題とはならない場合もあるものの、流量計のさまざまな部分が極端な温度変化にさらされるため、製造工程において、流量計のさまざまな部分の熱膨張率の差が重大な問題を引き起こす場合もある。流体が周囲の環境と比較して極端な温度におかれ、湿った流体パスが非常に高い温度にさらされ状況でも同様の問題が生じうる。後述の実施形態により、これらの問題および他の問題が克服され、技術進歩がもたらされる。後述の実施形態は、異なる熱膨張率を有するさまざまな部品を組み合わせることができかつ上述の欠点を有していない改良された流量計を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ある実施形態にかかる流量計用のセンサー組立体が提供される。かかるセンサー組立体は、センサー組立体本体と、センサー組立体本体に形成される1つ以上の外周溝(circumferential groove)とを備えている。ある実施形態によれば、2つ以上の保持部品同士が着脱可能に連結され、1つ以上の外周溝のうちの少なくとも1つと嵌合する。ある実施形態によれば、フランジが、センサー組立体本体の少なくとも一部を囲み、第一の保持部品および第二の保持部品によりセンサー組立体本体に保持される。
【0007】
ある実施形態に従ってセンサー組立体上にフランジを保持するための方法が提供される。かかる方法は、フランジがセンサー組立体本体に形成される外周溝よりもセンサー組立体本体の中央部の近くに位置するように、フランジをセンサー組立体本体の一部の周囲に配置するステップを有している。ある実施形態によれば、かかる方法は、外周溝のまわりの2つ以上の保持部品同士を着脱可能に連結して、フランジの内径の少なくとも一部よりも大きな外径のリングを提供することにより、フランジが2つ以上の保持部品を越えて移動するのを防止するステップをさらに有している。
【0008】
態様
ある態様によれば、流量計用のセンサー組立体は、センサー組立体本体と、センサー組立体本体に形成される1つ以上の外周溝と、着脱可能に相互に連結され、1つ以上の外周溝うちの少なくとも1つと嵌合する2つ以上の保持部品と、 センサー組立体本体の少なくとも一部を囲み、第一の保持部品および第二の保持部品によりセンサー組立体本体の周囲に保持されるフランジとを備えている。
【0009】
好ましくは、フランジは、内面から延びる段部を有し、内面の一部が2つ以上の保持部品上に延在し、前記段部が2つ以上の保持部品と当接する。
【0010】
好ましくは、センサー組立体本体は、ケースと、パイプラインインターフェースと、パイプラインインターフェースをケースと結合する遷移リング(transition ring)とを有する。
【0011】
好ましくは、1つ以上の外周溝が遷移リングに形成される。
【0012】
好ましくは、センサー組立体は、パイプラインインターフェースの一面に形成されるO-リング用の溝をさらに有する。
【0013】
好ましくは、2つ以上の保持部品の各々は、外周溝により受けられるサイズおよび形状に形成されるリップ(lip)を有する。
【0014】
好ましくは、センサー組立体は、2つ以上の保持部品と係合して2つ以上の保持部品同士を連結する機械的ファスナーをさらに含む。
【0015】
他の態様によれば、センサー組立体にフランジを保持するための方法は、フランジがセンサー組立体本体内に形成される外周溝よりもセンサー組立体本体の中央部の近くに位置するように、フランジをセンサー組立体本体の一部の周囲に配置することと、外周溝のまわりの2つ以上の保持部品同士を着脱可能に連結して、フランジの内径の少なくとも一部よりも大きな外径のリングを提供することにより、フランジが2つ以上の保持部品を越えて移動するのを防止することとを有している。
【0016】
好ましくは、フランジは、内面から延びる段部を有し、内面の一部が2つ以上の保持部品上に延在し、前記段部が2つ以上の保持部品と当接する。
【0017】
好ましくは、センサー組立体本体は、ケースと、パイプラインインターフェースと、パイプラインインターフェースをケースと結合する遷移リングとを有する。
【0018】
好ましくは、外周溝が遷移リングに形成される。
【0019】
好ましくは、パイプラインインターフェースがO-リング用の溝を有している。
【0020】
好ましくは、2つ以上の保持部品の各々は、外周溝により受けられるサイズおよび形状に形成されるリップを有する。
【0021】
好ましくは、外周溝のまわりの2つ以上の保持部品同士を着脱可能に連結するステップが、1つ以上の機械的ファスナーを2つ以上の保持部品内に形成される1つ以上のファスナーアパチャー(fastener aperture)と係合させることを含む。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1〜
図6および下記記載には、フローメーターを最良のモードで実施および利用する方法を当業者に教示するための実施形態の具体例が示されている。本発明の原理を教示するために、従来技術の一部が単純化または省略されている場合もある。当業者にとって明らかなように、これらの実施形態の変形例も本発明の範囲に含まれる。また当業者にとって明らかなように、後述の構成要素をさまざまな方法で組み合わせることにより本発明のフローメーターの複数の変形例を形成することもできる。したがって、後述の実施形態は、後述の具体的な例に限定されるものではなく、特許請求の範囲およびその均等物によってのみ限定されるものである。
【0024】
図1にはある実施形態にかかる流量計100が示されている。流量計100はセンサー組立体5とメーター電子機器20とを備えている。センサー組立体5はセンサー組立体本体6を備え、センサー組立体本体6は、ケース101と、第一の遷移リング102aと、第二の遷移リング102bと、第一のパイプラインインターフェース103a(
図5を参照)と、第二のパイプラインインターフェース103bとを有している。流量計100は、センサー組立体5上に保持されているように示されている第一のフランジ104aと、センサー組立体5からの束縛を受けていないように示されている第二のフランジ104bとをさらに備えている。第一の保持部品105a、106a(
図5を参照)および第二の保持部品105b、106bを用いて、フランジ104a、104bをセンサー組立体5に保持することができる。
【0025】
流量計100は、センサー組立体本体6内では、1つ以上の流体チューブ(
図5を参照)の如き従来部品と、ドライバおよび1つ以上のピックオフ部品の如き適切なセンサー部品とを有することができる。これらの部品は当該技術分野において一般的に知られているので、簡潔さのため、従来部品についての説明は明細書から省略する。ケース101は、センサー部品をメーター電子機器20に接続する電気リード線50用のフィードスルー(feed thru(貫通接続))104を有している。パス26は、1つ以上の電子機器20にオペレータとの通信を可能とする入力手段および出力手段となりうる。たとえば、メーター電子機器20は、たとえばワイヤーリード線またはあるタイプの無線通信インターフェースを用いてオペレータと通信可能となっていてもよい。メーター電子機器20は、たとえば当該技術分野において一般的に知られている位相差、周波数、時間遅延(位相差を周波数で除算したもの)、密度、質量流量、体積流量、総合質量流量、温度、メーター検証情報、および他の情報の如きテスト中の流動物質の1つ以上の特性を測定することができる。
【0026】
これらの特徴は、流量計産業で一般的に知られており、クレームされている実施形態の一部を構成するものではない。したがって、明細書に簡潔さのため、流量計の個々の操作およびメーター電子機器の説明は省略する。
【0027】
図2には、ある実施形態にかかるパイプラインインターフェース103が示されている。パイプラインインターフェース103は、第一のパイプラインインターフェース103aであってもよいしまたは第二のパイプラインインターフェース103bであってもよい。というのは、両方のインターフェースが実質的に同一であるからである。図示されている実施形態では、パイプラインインターフェース103は、第一の面203aと、第一の面203aとはおおむね反対側にある第二の面203bとを有している。ある実施形態によれば、第一の面203aは結合されるパイプライン(図示せず)に露出するようになっている。いうまでもなく、厳しい腐食環境では、パイプラインインターフェース103は、好ましくは高耐腐食性がある材料から形成されるべきである。ほとんどの実施形態では、パイプラインインターフェース103は、流体チューブ504、504’と同一の材料から形成されている(
図5を参照)。
【0028】
図示されている実施形態によれば、パイプラインインターフェース103は、1つの流体流を2つ以上の流体流に分流するマニホルドを備えている。したがって、図示されているパイプラインインターフェース103は、2つから構成されるチューブを有するメーターにおいて用いられてもよい。したがって、パイプラインインターフェース103は第一の流体チューブアパチャー204と第二の流体チューブアパチャー204’とを有している。第一の流体チューブアパチャー204および第二の流体チューブアパチャー204’は、2つの流体チューブを受けるためのサイズおよび位置に形成しうる(
図5を参照)。したがって、第一の流体チューブアパチャー204および第二の流体チューブアパチャー204’は、接続されているパイプラインから1つの流体流を受け取り、その1つの流体流を2つの流体チューブアパチャー204、204’に分流することができる。本実施形態では2つの流体チューブアパチャー204、204’が示されているものの、他の実施形態では、2を超える数の流体チューブアパチャーを設けて流体を2を超える数の流体流へと分流するようにしてもよい。それに代えて、パイプラインインターフェース103は単一のチューブを有するメーターの如き単一の流体チューブアパチャーを有していてもよい。パイプラインインターフェース103は、図示されている実施形態では流れを2つの流体チューブアパチャー204、204’に分流するように記載されているので、明細書の後の部分ではパイプラインインターフェース103をマニホルド103と呼ぶこととする。
【0029】
図3には、ある実施形態にかかる遷移リング102が示されている。遷移リング102は、
図1に示されている第一の遷移リング102aであってもよいしまたは
図1に示されている第二の遷移リング102bであってもよい。というのは、これらの遷移リングが本質的に同一であるからである。遷移リング102は、その第一の端部302aでパイプラインインターフェース103と結合し、その第二の端部302bでケース101と結合するように構成されている。したがって、遷移リング102は、センサー組立体5の2つの相違する金属同士を連結することができる。ある実施形態によれば、遷移リング102は第一の端部302aの近傍に外周溝303を有している。外周溝303は、第一の保持部品105および第二の保持部品106の少なくとも一部を受けるために設けられている。このことについての詳細は後述する。外周溝303は遷移リング102の実質的に全外周に沿って延設されているように図示されているが、他の実施形態では、外周溝303は遷移リング102のまわりに沿って単に部分的に延設されているだけでもよい。したがって、本明細書および特許請求の範囲は、外周溝303が遷移リング102の全外周に沿って延設されていることを必要とするように限定されるべきでない。さらに、単一の溝303のみが図示されているが、他の実施形態では、センサー組立体5の各端部に1を超える数の溝が設けられてもよい。
【0030】
図4は、センサー組立体5の第二の端部を示す拡大図である。
図4に示されている実施形態によれば、フランジ104bは、センサー組立体5にはまだ保持されていない。図示されているように、第一の保持部品105bおよび第二の保持部品106bは互いに分かれた状態にある。ある実施形態によれば、第一の保持部品105aおよび第二の保持部品105bは、センサー組立体5からフランジ104bを取り外すために互いに切り離すことができる。図示されているように、第一の保持部品105bおよび第二の保持部品106bはそれぞれ、相互に連結された時に形成されるリング形状の少なくとも一部を構成するほぼアーチ状の形状を有している。いうまでもなく、2つの保持部品105b、106bのみが図示されているが、他の実施形態では、2を超える数の保持部品が設けられる場合もある。たとえば、
図4に示されている第一の保持部品105bおよび第二の保持部品106bの各々が完全なリングのほぼ半分を構成しているが、3つの保持部品が設けられる場合、保持部品の各々は、完全なリングのほぼ1/3を構成しうる。したがって、本明細書および特許請求の範囲は2つの保持部品に限定されるべきでない。しかしながらいうまでもなく、実施形態によっては、保持部品は、隣接する保持部品と保持部品との間にスペースを有していてもよい。したがって本明細書および特許請求の範囲は、2つ以上の保持部品同士を連結する場合に連続的なリングが形成されることを要件とするべきではない。
【0031】
ある実施形態によれば、第一の保持部品105bは1つ以上のファスナーアパチャー405、405’を有していてもよい。
図4ではファスナーアパチャー405’が点線で示されている。その理由は、ファスナーアパチャー405’が保持部品内に実際に含まれてしまっているため
図4では他の方法では目視できないからである。ある実施形態によれば、第二の保持部品106bはそれに対応する1つ以上のファスナーアパチャー406、406’を有している。いうまでもなく、ファスナーアパチャー405、406が一直線に並び、同様に、ファスナーアパチャー405’、406’が一直線に並ぶようになっていてもよい。いったんファスナーアパチャーが一直線に並べられると、第一の保持部品105および第二の保持部品106が引き寄せられ、機械的ファスナー425がファスナーアパチャー405、405’406、406’の各々により受け入れられ、第一の保持部品105および第二の保持部品106同士の連結が可能となる。機械的ファスナー425には、たとえばボルト、ネジ、釘などが含まれうる。機械的ファスナー425がボルトまたはネジである実施形態では、ファスナーアパチャー405、406がねじ切りされている場合もある。いうまでもなく、機械的ファスナー以外の方法、たとえば接着剤、ろう付け、ボンディング(bonding)、溶接などを用いて第一の保持部品105および第二の保持部品106同士を連結することができるが、第一の保持部品105および第二の保持部品106の機械的結合は、従来の分割リングの如きフランジ保持部品を改良するものである。従来の分割リングの如きフランジ保持部品は、外周溝303上で何かの事情で容易に開いてしまってフランジが偶然に滑り落ちてしまう恐れがある。それに対して、第一の保持部品105と第二の保持部品106との間の機械的結合は、流量計100のセンサー組立体5上にフランジ104を保持するための安全なシステムを提供している。しかしながら、実質的に恒久的な結合を提供する接着剤、ろう付け、溶接などとは異なり、機械的ファスナー425は、フランジ104a、104bを交換するために取り外すことが可能である。
【0032】
ある実施形態によれば、第一の保持部品105および第二の保持部品106はリップ415、416を有している。リップ415、416は、保持部品105、106の内面418、419から内側方向に向けて延びている。リップ415、416は、遷移リング102に形成されている外周溝303に嵌合するサイズおよび形状に形成されている。したがって、外周溝303bとリップ415、416が嵌合すると、保持部品105、106の移動を制限することができる。ある実施形態によれば、第一の保持部品105bおよび第二の保持部品106bを切り離し、リップ415、416を外周溝303bから取り出すことにより、リップ415、416を外周溝303bから嵌脱させることができる。第一の保持部品105および第二の保持部品106の各々はたった1つのリップ415、416を備えたものとして示されているが、他の実施形態では、1を超える数のリップが設けられてもよい。たとえば、1を超える数の溝が設けられている場合、複数の溝を同時に嵌合させることができるように、保持部品は1を超える数のリップを有するようになっていてもよい。
【0033】
図4に示されている実施形態では、さらに段部414を備えているフランジ104bが示されている。ある実施形態によれば、段部414がフランジ104bのおおむね円形の内面417から内側方向に延出するため、フランジは2つの異なる内径寸法を有することとなる。段部414は遷移リング102にフィットする十分な大きさのサイズに形成されているものの、連結時、段部414は第一の保持部品105および第二の保持部品106の外径よりも通常小さい。したがって、段部414は、フランジ104bの移動を制限するようになっている。これについての詳細は後述する。いうまでもなく、他の実施形態では、段部414が省略され、円形内面417が、第一の保持部品105および第二の保持部品106の外径よりも小さなサイズに形成されるようになっていてもよい。当該他の実施形態では、フランジ104bは、保持部品105、106のうちのいずれの部分をも受け入れるのではなくむしろ、フランジ104bの外面が第一の保持部品105および第二の保持部品106に当接するようになっている。
【0034】
また
図4には、マニホルド103に形成されたO−リング用の溝404が示されている。O−リング用の溝404は、パイプラインと実質的に流体密封性のシールを形成するためにO−リングまたは同様のシーリング部材を保持することができる(
図6を参照)。実施形態によっては、シーリング部材がパイプライン側に設けられる場合もあるので、O−リング用の溝404がすべての実施形態において必要というわけではない。
【0035】
図5は、ある実施形態にかかる流量計100のセンサー組立体5の第一の端部を示す断面図である。続く説明では、第二の端部において同一の部品が示される場合、付随する「a」および「b」は続く説明では取り除かれる。たとえば、第一の端部はマニホルド103aを有し、第二の端部はマニホルド103bを有している。両方のマニホルド103a、103bが実質的に同一であるので、続く説明では、ほとんどの場合、マニホルド103と呼ぶこととする。
【0036】
ある実施形態によれば、マニホルド103は流体チューブ504、504’と結合することができる。一般的に、マニホルド103は溶接により流体チューブ504、504’と結合される。しかしながら、他の結合方法、たとえばろう付け、はんだ付け、接着剤などが用いられてもよい。図示されている実施形態によれば、マニホルド103は、湿った流体路の一部を構成している。したがって状況によっては、高耐腐食性をさらに有している材料からマニホルド103を形成することが重要なことである場合もある。ある実施形態によれば、マニホルド103は、流体チューブ504、504’に用いられる材料と実質的に類似する材料から形成することができる。したがって、実施形態によっては、マニホルド103は、たとえばチタン、ジルコニウムまたはタンタルの如き金属を含有していてもよい。
【0037】
マニホルド103に用いられる実質的に類似の材料がプロセス流体に対する耐腐食性を向上させるだけでなく、流体チューブ504、504’の熱膨張率に実質的に類似する熱膨張率をマニホルド103が有していることにより、溶接の如き高温結合技術を可能なものとしている。
【0038】
一般的に知られているように、ジルコニウムの熱膨張率は約5.5〜5.9mm/m/°Cの間にあり、タンタルの熱膨張率は約6.3〜6.7mm/m/°Cの間にあり、また、チタンの熱膨張率は約7.0〜7.4mm/m/°Cの間にある。当業者にとって一般的に明らかなように、これらの値は、金属の純度によって異なっており、本明細書および特許請求の範囲を全く制限するものではない。これらの値は、例示のみを意図したものである。意図する用途に基づいて、マニホルド103の熱膨張率が流体チューブ504、504’の熱膨張率にどの程度近いことが必要であるかは当業者にとって明らかである。
【0039】
ある実施形態によれば、マニホルド103も遷移リング102の第一の端部302aで遷移リング102と結合されている。典型的には、遷移リング102はろう付けによりマニホルド103と結合されている。1つの実施形態によれば、遷移リング102は真空ろう付けによりマニホルド103と結合されてもよい。一般的に、真空ろう付けは、マニホルド103と遷移リング102との間にろう付け材料を塗布することにより実行される。次に、流体チューブ504、504’、マニホルド103および遷移リング102が、ろう付け材料を溶かす十分な高さの温度にある真空ろう付け炉(図示せず)の中に入れられ、それによりマニホルド103および遷移リング102がろう付けされる。溶接された継ぎ目が通常ろう付け炉内で受ける温度よりもはるかに高い温度で溶けるため、マニホルド103と流体チューブ404、404’との間の溶接された継ぎ目がろう付け炉の温度に通常耐えることができることは当業者にとって明らかなことである。
【0040】
図示されている実施形態によれば、遷移リング102は、第二の端部302bでメーターケース101とさらに結合されている。一般的に、遷移リング102は溶接接合によりメーターケース101と結合されている。しかしながら、他の方法が用いられてもよい。ある実施形態によれば、メーターケース101は、マニホルド103および流体チューブ504、504’を形成するために用いられる材料とは異なる材料を含有していてもよい。たとえば、当該産業分野において、メーターケース101に対して300シリーズステンレス鋼を用いることは一般的である。したがって、ある実施形態によれば、遷移リング102は、センサー組立体5の2つの相違する金属同士を結合することができる。
【0041】
マニホルド103、遷移リング102およびケース101の間の一般的な結合、すなわちセンサー組立体本体6の結合は、国際特許出願第PCT/US11/59720号に詳細に説明されている。この出願の全ての教示内容は、ここで参照することにより援用するものとする。したがって、部品間の結合の詳細についてはさらに説明しない。
【0042】
マニホルド103、遷移リング102およびケース101を結合させることにより、フランジ104をセンサー組立体5に保持させることができる。上述のように、センサー組立体5をパイプラインシステムと結合するためにフランジ104を用いることができる。しかしながら、パイプラインシステムに設けられるフランジはパイプの位置およびサイズに依存して変わりうる。したがって、さまざまな構成に適合可能なセンサー組立体5を提供するために取り外し可能なフランジを提供することは有利である。さらに、センサー組立体5が高腐食状況で用いられる場合、通常300シリーズステンレス鋼であるフランジ104と、遷移リング102および/またはマニホルド103との間の熱膨張率の差を考えると、フランジ104を溶接することまたはろう付けすることは好ましくない。フランジ104を遷移リング102およびマニホルド103へ溶接することは、マニホルド103と遷移リング102との間のろう付けされた継ぎ目に過剰の熱ストレスを加え、ろう付けされた継ぎ目が早期に劣化してしまう。フランジ104がケース101と結合される場合であっても、溶接からの熱により、遷移リング102とケース101との間の溶接された継ぎ目および/またはマニホルド103と遷移リング102との間のろう付けされた継ぎ目の完全性が危険にさらされてしまう恐れがある。したがって、状況によっては、フランジをセンサー組立体と結合する従来のアプローチが望ましくない場合もある。
【0043】
フランジ104をセンサー組立体ハウジング6に溶接することに関する上述の問題を克服するために、本実施形態では、フランジ104をセンサー組立体5に保持するために2つ以上の保持部品105、106が用いられているものの、フランジ104はセンサー組立体5と結合されてはいない。図示されている実施形態によれば、フランジ104を摺動させて外周溝303を通過させてから保持部品105、106を外周溝303のうちの少なくとも1つと嵌合させることができる。換言すれば、フランジ104は、長手方向の軸線X−Xに沿ってセンサー組立体5の中央部により近い位置に(
図5で見た場合の溝303の右側に)配置することができる。いうまでもなく、ケース101の形状が段部414の内径よりも大きくなっていくため、フランジ104は、外周溝303の向こう側に前もって決められた距離のみ摺動させることができる。しかしながら、図示されているように、ここでいう前もって決められた距離は、外周溝303が第一の保持部品105および第二の保持部品106のリップ415、416を少なくとも部分的に受けることができるほど外周溝303の向こう側に向けた十分に離れた距離のことである。リップ415、416を外周溝303と嵌合させ、機械的ファスナー425を用いて第一の保持部品105および第二の保持部品106同士を連結することにより、保持部品105、106が外周溝303の
まわりに締め付け固定される。
【0044】
いうまでもなく、上述の実施形態によれば、機械的ファスナー425が第一の保持部品105および第二の保持部品106とだけ係合すると記載されているが、他の実施形態では、機械的ファスナー425が遷移リング102と係合するようになっていてもよい。たとえば、遷移リング102が、ファスナーアパチャー405、405’、406、406’を通り抜けた後の機械的ファスナー425を受けるためのファスナーアパチャーを有するようになっていてもよい。したがって、実施形態によっては、第一の保持部材105および第二の保持部材106は、遷移リング102に保持される(clamping)のではなく、遷移リング102に直接結合(coupling)されるようになっていてもよい。
【0045】
それに加えて、図示されている実施形態では、外周溝303が遷移リング102に形成されているが、いうまでもなく、外周溝303は、センサー組立体本体6の構成部品のうちのいずれに形成されてもよい。たとえば、他の実施形態では、外周溝303がマニホルド103に形成されてもよい。さらに他の実施形態では、外周溝303がケース101に形成されてもよい。実施形態によっては、複数のフランジ位置を提供するために各端部に1を超える数の外周溝303が設けられている場合もある。センサー組立体本体6の外周溝303の個々の位置は、センサー組立体5が結合される関連するパイプラインの意図した構成に依存しうる。
【0046】
いったん第一の保持部品105および第二の保持部品106が相互に連結されるおよび/または遷移リング102と結合されると、リップ415、416と外周溝303との嵌合により、保持部品105、106がセンサー組立体5の長手方向の軸線X−Xに対して平行または垂直な方向に沿って移動することが防止される。いうまでもなく、実施形態によっては、保持部品105、106が長手方向の軸線X−Xを中心として回転することができるようになっている場合もある。
【0047】
ある実施形態によれば、第一の保持部品105および第二の保持部品106が長手方向の軸線X−Xに沿って移動することが防止されていると、フランジ104は、センサー組立体5にしっかりと保持されるようになる。図示されているように、フランジ104は、保持部品105a、106aと当接してしまうため、図示されているよりも左側にむけてさらに移動することはできない。さらに詳細にいえば、図示されている実施形態では、フランジ104aの段部414が保持部品105a、106aに当接する。それと同様に、第二の端部では、フランジ104bは、段部414が保持部品105b、106bに当接することにより可能とされるよりも右側に向けてさらに移動することはできない。いうまでもなく、フランジ104は、依然として、ケース101の形状およびサイズによって決まる前もって決まる距離よりも右側に向けて移動することができる。しかしながら、いったんフランジ104がパイプラインシステムと結合されてしまうと(
図6を参照)、フランジ104は、
図5に示されている位置から移動して離れることができないようになってしまう。
【0048】
実施形態によっては、フランジ104aが段部414を有していない場合もある。もっと正確にいえば、フランジは単一の直径サイズのみ有している場合もある。しかしながら、段部414の場合、フランジ104の直径の大きな部分417は2つ以上の保持部品105、106を少なくとも部分的に覆うことができる。実施形態によっては、保持部品105、106を覆うことにより、機械的ファスナー425が振動などによりファスナーアパチャーから落下するのを実質的に防止することができるようになる。したがって、段部414を導入することにより、フランジ104をセンサー組立体5に保持するための他の安全対策を行うことができる。
【0049】
フランジ104の取り外しは実質的に反対の順番に行なっていけばよい。いったんフランジ104がパイプラインシステム600から切り離されると(
図6を参照)、フランジ104aを右側に移動して、第一の保持部品105および第二の保持部品106を露出することができる。第一の保持部品105および第二の保持部品106を切り離して、外周溝303から嵌脱させることができる。たとえば、第一の保持部品105および第二の保持部品106を外周溝303から取り外すと、たとえばメンテナンスまたは交換のためにフランジ104をセンサー組立体5から取り外すことができるようになる。
【0050】
図6は、ある実施形態に従ってパイプラインシステム600と結合されているセンサー組立体5を示す断面図である。図示されているように、センサー組立体5はフランジ104aを用いてパイプラインシステム600と結合されている。センサー組立体5に保持されているフランジ104aをパイプラインシステム600のフランジ604と結合するために1つ以上のボルト620を用いることができる。フランジ604はパイプ601と結合されている。パイプ601とマニホルド103aとの間に実質的な流体密封シールを形成するために、O−リング用の溝404内にO−リング602が設けられている。
【0051】
いうまでもなく、フランジ104aは、第一の保持部品105および第二の保持部品106により左側に移動できないようになっており、またフランジ604と係合(に挿入)されたボルト620により右側に移動できないようになっている。このようにして、フランジ104aはしっかりと適所に保持されている。
【0052】
上述の実施形態は、フランジ104をセンサー組立体5に保持するための改良されたシステムを提供している。かかるシステムは、フランジをセンサー組立体5へ溶接することにより、センサー組立体のハウジング6の他の結合された継ぎ目が早期に劣化してしまうところで用いることができる。かかるシステムは、取り外し可能なフランジが望ましいところで用いることもできる。相互に連結することができる2つ以上の保持部品105、106を導入することにより、上述の実施形態では、フランジが偶発的に滑り落ちてしまうという分割リング設計構造に特有の欠点が克服されている。
【0053】
上述の実施形態の詳細な記載は、本発明者らにより本発明の範囲に含まれると考えられる実施形態すべてを網羅したものではない。もっと正確にいえば、当業者にとって明らかなように、上述の実施形態のうちのいくつかの構成要素をさまざまに組み合わせてまたは除去してさらなる実施形態を作成してもよく、また、このようなさらなる実施形態も本明細書の技術範囲内および教示範囲内に含まれる。さらに当業者にとって明らかなように、上述の実施形態を全体的にまたは部分的に組み合わせて本明細書の技術および教示の範囲に含まれるさらなる実施形態を作成してもよい。
【0054】
以上のように、特定の実施形態または実施例が例示の目的で本明細書に記載されているが、当業者にとって明らかなように、本明細書の技術範囲内において、さまざまな変更が可能である。本明細書に記載の教示を上述のかつそれに対応する図に記載の実施形態のみでなく他の流量計にも適用することができる。したがって、上述の実施形態の技術範囲は添付の特許請求の範囲によって決まるものである。