特許第6013539号(P6013539)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6013539管理システム、管理装置、加熱調理器、及び管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6013539
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】管理システム、管理装置、加熱調理器、及び管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20120101AFI20161011BHJP
   F24C 7/02 20060101ALI20161011BHJP
   F24C 7/04 20060101ALI20161011BHJP
【FI】
   G06Q10/00 300
   F24C7/02 301J
   F24C7/02 340Z
   F24C7/04 301Z
【請求項の数】8
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2015-59024(P2015-59024)
(22)【出願日】2015年3月23日
(62)【分割の表示】特願2014-216303(P2014-216303)の分割
【原出願日】2014年10月23日
(65)【公開番号】特開2016-85722(P2016-85722A)
(43)【公開日】2016年5月19日
【審査請求日】2015年3月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100129115
【弁理士】
【氏名又は名称】三木 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(74)【代理人】
【識別番号】100131473
【弁理士】
【氏名又は名称】覚田 功二
(72)【発明者】
【氏名】児玉 太史
(72)【発明者】
【氏名】峯岡 竜也
【審査官】 宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−304159(JP,A)
【文献】 特開平05−073202(JP,A)
【文献】 特開2000−010734(JP,A)
【文献】 特開平11−190521(JP,A)
【文献】 特開2003−269729(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
F24C 7/02
F24C 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱調理器の使用に応じて得られる使用情報を取得する取得部と、
前記加熱調理器の操作部に配置された設定キーに対応する加熱調理の内容として前記設定キーに割り付けられた加熱調理の設定を変更する設定変更指示を、前記使用情報に応じて生成する変更処理部と、
を備える管理装置と、
前記変更処理部が生成した前記設定変更指示に基づいて、前記設定キーに割り付けられた前記加熱調理の設定を変更する加熱調理器と、
を備えることを特徴とする管理システム。
【請求項2】
前記使用情報は、前記設定キーの使用回数を含み、
前記変更処理部は、前記設定キーの使用回数に基づいて、前記使用回数が多く故障する可能性の高い前記設定キーと、前記使用回数が少ない前記設定キーとの設定を入れ替える設定変更を行う前記設定変更指示を生成することを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記変更処理部は、前記設定キーの使用回数が所定の回数に達した場合、前記設定変更指示を生成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管理システム。
【請求項4】
前記加熱調理器は、前記設定変更指示が記憶された外部記憶端末と接続されることによって、当該設定変更指示に基づいて、前記設定キーに割り付けられた前記加熱調理の設定を変更することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の管理システム。
【請求項5】
前記加熱調理器は、前記外部記憶端末と接続されて前記設定を変更する際に、前記使用情報を前記外部記憶端末に書き込むことを特徴とする請求項4に記載の管理システム。
【請求項6】
加熱調理器の使用に応じて得られる使用情報を取得する取得部と、
前記加熱調理器の操作部に配置された設定キーに対応する加熱調理の内容として前記設定キーに割り付けられた加熱調理の設定を変更する設定変更指示を、前記使用情報に応じて生成する変更処理部と、
を備えることを特徴とする管理装置。
【請求項7】
加熱調理の内容を割り付ける設定キーが配置された操作部と、
自機器の使用に応じて得られる使用情報を出力する出力部と、
前記使用情報に応じて生成された設定変更指示に基づいて、前記設定キーに対応する加熱調理の内容として前記設定キーに割り付けられた加熱調理の設定を変更する制御部と、
を備えることを特徴とする加熱調理器。
【請求項8】
加熱調理器を備える管理システムにおける管理方法であって、
取得部が、前記加熱調理器の使用に応じて得られる使用情報を取得する取得過程と、
変更処理部が、前記加熱調理器の操作部に配置された設定キーに対応する加熱調理の内容として前記設定キーに割り付けられた加熱調理の設定を変更する設定変更指示を、前記使用情報に応じて生成する変更処理過程と、
前記加熱調理器が、前記変更処理過程で生成された前記設定変更指示に基づいて、前記設定キーに割り付けられた前記加熱調理の設定を変更する変更過程と、
を有することを特徴とする管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム、管理装置、加熱調理器、及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンビニエンスストア等に設置される加熱調理器を管理する管理システムが知られている。このような管理システムでは、加熱する食品・商品の情報に基づいて、加熱調理器により調理する際の加熱調理を設定するものがある(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−130305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した管理システムでは、加熱調理する食品・商品に応じた加熱調理(加熱シーケンス)を設定することは可能であるが、加熱調理器がどのように使用されているのか検知することは困難であった。そのため、上述した管理システムでは、例えば、加熱調理器の故障や、食品の調理品質の低下が生じるなど、食材を効率よく加熱調理することができない場合があった。
【0005】
本発明は、上記のような状況に鑑みてなされたもので、その目的は、食材を効率よく加熱調理することができる管理システム、管理装置、加熱調理器、及び管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、加熱調理器の使用に応じて得られる使用情報を取得する取得部と、前記加熱調理器の操作部に配置された設定キーに対応する加熱調理の内容として前記設定キーに割り付けられた加熱調理の設定を変更する設定変更指示を、前記使用情報に応じて生成する変更処理部と、を備える管理装置と、前記変更処理部が生成した前記設定変更指示に基づいて、前記設定キーに割り付けられた前記加熱調理の設定を変更する加熱調理器と、を備えることを特徴とする管理システムである。
【0007】
また、本発明の一態様は、上記の管理システムにおいて、前記使用情報は、前記設定キーの使用回数を含み、前記変更処理部は、前記設定キーの使用回数に基づいて、前記使用回数が多く故障する可能性の高い前記設定キーと、前記使用回数が少ない前記設定キーとの設定を入れ替える設定変更を行う前記設定変更指示を生成することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様は、上記の管理システムにおいて、前記変更処理部は、前記設定キーの使用回数が所定の回数に達した場合、前記設定変更指示を生成することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一態様は、上記の管理システムにおいて、前記加熱調理器は、前記設定変更指示が記憶された外部記憶端末と接続されることによって、当該設定変更指示に基づいて、前記設定キーに割り付けられた前記加熱調理の設定を変更することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の一態様は、上記の管理システムにおいて、前記加熱調理器は、前記外部記憶端末と接続されて前記設定を変更する際に、前記使用情報を前記外部記憶端末に書き込むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の一態様は、加熱調理器の使用に応じて得られる使用情報を取得する取得部と、前記加熱調理器の操作部に配置された設定キーに対応する加熱調理の内容として前記設定キーに割り付けられた加熱調理の設定を変更する設定変更指示を、前記使用情報に応じて生成する変更処理部と、を備えることを特徴とする管理装置である。
【0012】
また、本発明の一態様は、加熱調理の内容を割り付ける設定キーが配置された操作部と、自機器の使用に応じて得られる使用情報を出力する出力部と、前記使用情報に応じて生成された設定変更指示に基づいて、前記設定キーに対応する加熱調理の内容として前記設定キーに割り付けられた加熱調理の設定を変更する制御部と、を備えることを特徴とする加熱調理器である。
【0013】
また、本発明の一態様は、加熱調理器を備える管理システムにおける管理方法であって、取得部が、前記加熱調理器の使用に応じて得られる使用情報を取得する取得過程と、変更処理部が、前記加熱調理器の操作部に配置された設定キーに対応する加熱調理の内容として前記設定キーに割り付けられた加熱調理の設定を変更する設定変更指示を、前記使用情報に応じて生成する変更処理過程と、前記加熱調理器が、前記変更処理過程で生成された前記設定変更指示に基づいて、前記設定キーに割り付けられた前記加熱調理の設定を変更する変更過程と、を有することを特徴とする管理方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、食材を効率よく加熱調理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る管理システムの概要を説明する図である。
図2】第1の実施形態による管理システムの一例を示す機能ブロック図である。
図3】第1の実施形態における使用情報記憶部のデータ例を示す図である。
図4】第1の実施形態における店舗設定記憶部のデータ例を示す図である。
図5】第1の実施形態における店舗情報記憶部のデータ例を示す図である。
図6】第1の実施形態における集計情報記憶部のデータ例を示す図である。
図7】第1の実施形態における配送スケジュールの提案処理の一例を示す図である。
図8】第1の実施形態による加熱調理器の一例を示す外観図である。
図9】第1の実施形態による加熱調理器の一例を示す機能ブロック図である。
図10】第1の実施形態における設定情報記憶部のデータ例を示す図である。
図11】第1の実施形態の管理システムによる使用情報のフィードバック処理の一例を示すフローチャートである。
図12】第1の実施形態の管理システムによる加熱調理器の設定変更処理の一例を示すフローチャートである。
図13】第2の実施形態による管理システムの一例を示す機能ブロック図である。
図14】第2の実施形態における使用情報記憶部のデータ例を示す図である。
図15】第2の実施形態の管理システムによる使用情報のフィードバック処理の一例を示すフローチャートである。
図16】第3の実施形態による管理システムの一例を示す機能ブロック図である。
図17】第3の実施形態の管理システムによる使用情報のフィードバック処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態による管理システムについて図面を参照して説明する。
本発明に係る各実施形態の詳細を説明する前に、図1を参照して、本発明の概要について説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る管理システムの概要を説明する図である。
図1に示すように、本発明に係る管理システムでは、コンビニエンスストア(以下、コンビニと称することがある)などの店舗(例えば、“コンビニA店舗”)に設置されている加熱調理器を顧客A、B、C、D、Eが焼き鳥とかカレーパンを購入して使用した際に得られる使用情報を、加熱調理器が記録する。なお、加熱調理器は、調理メニューを設定可能な調理キーを有しており、例えば、調理キーの“1番キー”(カレーパン)を操作した時刻を記録する。
【0018】
また、コンビニ本部(管理装置)は、例えば、“コンビニA店舗”のメニュー変更の指示を、店舗端末を介して配信する。加熱調理器では、配信されたメニュー変更の指示をUSB(Universal Serial Bus)メモリなどから書き込まれて調理キーの設定変更が行われる。また、加熱調理器は、この設定変更が行われる際に、例えば、調理キー及び操作した時刻の記録を使用情報としてUSBメモリに書き込み、この使用情報は、店舗端末を介してコンビニ本部(管理装置)に送信される。
【0019】
本発明に係る管理システムでは、この使用情報に基づいて、以下の処理にフィードバック(活用)する。
(処理1)コンビニ本部(管理装置)は、加熱調理器から取得した使用情報に基づいて、食材の増減産の指示や調理食材(例えば、カレーパン、焼き鳥などの食材)の配送にフィードバック(活用)する。
(処理2)コンビニ本部(管理装置)は、加熱調理器から取得した使用情報に基づいて、例えば、調理キーの割り付けを変更して調理キーの劣化防止などのメンテナンス指示(保守指示)にフィードバック(活用)する。
(処理3)コンビニ本部(管理装置)は、加熱調理器から取得した使用情報に基づいて、例えば、調理食材の開発依頼、加工指示など調理食材の提案をカレーパンとか焼き鳥の食材メーカに送信して、調理食材の開発、改良にフィードバック(活用)する。すなわち、食材メーカは、加熱調理器の加熱調理に合わせた調理食材の開発、及び改良を行う。
【0020】
[第1の実施形態]
次に、図面を参照して、第1の実施形態による管理システムについて説明する。
なお、本実施形態では、上述した(処理1)について詳細に説明する。
【0021】
図2は、本実施形態による管理システム1の一例を示す機能ブロック図である。
管理システム1は、管理装置10と、店舗(2−1、2−2、・・・)のそれぞれが有する店舗端末20及び加熱調理器(3−1、3−2、・・・)とを備えている。
ここで、店舗(2−1、2−2、・・・)は、店舗端末20及び加熱調理器(3−1、3−2、・・・)に関して同一の構成であり、管理システム1が備える任意の店舗を示す場合、又は特に区別しない場合には、店舗2として説明する。
【0022】
また、加熱調理器(3−1、3−2、・・・)は、使用情報記憶部52を備える構成に関して同一であり、店舗2が備える任意の加熱調理器を示す場合、又は特に区別しない場合には、加熱調理器3として説明する。
本実施形態において、管理装置10と、各店舗2が有する店舗端末20とは、ネットワークNTを介して接続されている。
【0023】
店舗2は、例えば、コンビニエンスストアなどの店舗であり、店舗端末20と、複数の加熱調理器3とを備えている。店舗2では、例えば、店員が商品の調理食材を加熱調理器3により加熱調理して、加熱調理した商品を顧客に販売する。
【0024】
店舗端末20(端末装置の一例)は、例えば、通信機能を備えたパーソナルコンピュータであり、ネットワークNTを介して、管理装置10と接続されている。また、店舗端末20は、USBメモリと接続可能である。店舗端末20は、例えば、管理装置10から送信された加熱調理器3の設定変更指示を受信し、受信した設定変更指示をUSBメモリに記憶させる。また、店舗端末20は、加熱調理器3から収集した使用情報を記憶するUSBメモリと接続され、当該USBメモリから使用情報を取得し、使用情報を管理装置10に送信する。ここで、使用情報は、例えば、加熱調理器3の使用に応じて得られる使用情報であり、その詳細については後述する。
【0025】
また、店舗端末20は、表示部21(出力部の一例)を備えており、管理装置10から取得した各種情報を表示部21に出力する。店舗端末20は、例えば、後述する使用情報を集計した集計結果、調理食材の配送案、加熱調理器3のメンテナンス情報などを管理装置10から取得して表示部21に表示する。
【0026】
加熱調理器3は、例えば、マイクロ波により加熱する電子レンジ(以下、レンジということがある)、電熱器の発熱に基づく熱風、輻射熱、又はトレイからの熱伝導により加熱するオーブン/グリル、過熱水蒸気により加熱するウォーターオーブン/ウォーターグリルなどの複数種類の加熱調理が可能な調理機器である。加熱調理器3は、例えば、加熱調理する各商品に対応する調理キーが設定されており、調理キーを押下して動作させることにより、各商品に対応する加熱調理を実行する。また、加熱調理器3は、使用情報記憶部52を備えている。なお、加熱調理器3の構成の詳細については、後述する。
【0027】
使用情報記憶部52は、加熱調理器3の使用に応じて得られる使用情報を記憶する。使用情報記憶部52は、加熱調理器3を識別する機器識別情報と、使用情報とを関連付けて記憶する。使用情報記憶部52は、例えば、図3に示すように、「機器ID」と、「調理時刻」と、「調理キー」と、「調理メニュー」と、「加熱モード」と、「設定温度」と、「設定時間」とを関連付けて記憶する。
【0028】
図3は、本実施形態における使用情報記憶部52のデータ例を示す図である。
ここで、「機器ID」は、上述した機器識別情報の一例であり、「調理時刻」、「調理キー」、「調理メニュー」、「加熱モード」、「設定温度」、及び「設定時間」が、使用情報の一例である。また、「調理時刻」は、加熱調理器3を使用した使用時刻を示し、「調理キー」は、使用された調理キーの番号を示している。また、「調理メニュー」は、調理された商品を示し、「加熱モード」は、加熱調理の種別を示している。また、「設定温度」及び「設定時間」は、使用された調理キーに設定されている設定温度及び設定時間を示している。
【0029】
図3に示す例では、例えば、「機器ID」が“XXXXX”の加熱調理器3が、“08:00”の「調理時刻」に「調理キー」の“2”が使用され、「調理メニュー」の“焼き鳥”が調理されたことを示している。また、この“焼き鳥”は、「調理キー」の“2”に割り付けられている「加熱モード」が“過熱水蒸気”、「設定温度」が“200度”、「設定時間」が“5分”で加熱調理されたことを示している。
なお、「加熱モード」の場合には、使用情報記憶部52は、「設定温度」の代わりにマイクロ波の出力(例えば、600W(ワット)など)を記憶するようにしてもよい。
【0030】
加熱調理器3は、使用されるたびに、自機器の「機器ID」と、上述した使用情報とを関連付けて、使用情報記憶部52に記憶させる。この使用情報記憶部52に記憶される情報は、例えば、USBメモリにより調理キーの設定変更が行われる際に、USBメモリに記憶され、店舗端末20は、USBメモリに記憶されている「機器ID」と、上述した使用情報とを、ネットワークNTを介して、管理装置10に送信する。
【0031】
図2の説明に戻り、管理装置10は、例えば、各店舗2を統括するコンビニ本部が有する通信機能を備えたコンピュータ装置である。管理装置10は、例えば、管理記憶部11と、管理制御部12とを備えている。
【0032】
管理記憶部11は、管理装置10が各種処理を実行する際に利用される各種情報を記憶する。管理記憶部11は、例えば、店舗設定記憶部111と、店舗情報記憶部112と、集計情報記憶部113と、配送情報記憶部114とを備えている。
【0033】
店舗設定記憶部111は、管理装置10が管理する店舗2に設置されている加熱調理器3の調理キーに関する情報を記憶する。店舗設定記憶部111は、例えば、店舗2を識別する店舗識別情報と、各調理キーの設定情報とを関連付けて記憶する。具体的に、店舗設定記憶部111は、図4に示すように、「店舗ID」と、「調理キー」と、「調理メニュー」と、「加熱モード」と、「設定温度」と、「設定時間」とを関連付けて記憶する。
【0034】
図4は、本実施形態における店舗設定記憶部111のデータ例を示す図である。
ここで、「店舗ID」は、店舗識別情報を示し、「調理キー」と、「調理メニュー」と、「加熱モード」と、「設定温度」と、「設定時間」とは、上述した図3と同様である。
図4に示す例では、「店舗ID」が“0001”である店舗2の「調理キー」の“1”が“カレーパン”に対応し、その加熱調理の設定である「加熱モード」、「設定温度」、及び「設定時間」がそれぞれ“過熱水蒸気”、“250度”、“10分”であることを示している。また、「店舗ID」が“0001”である店舗2の「調理キー」の“2”が“焼き鳥”に対応し、その加熱調理の設定である「加熱モード」、「設定温度」、及び「設定時間」がそれぞれ“過熱水蒸気”、“200度”、“5分”であることを示している。
なお、店舗設定記憶部111は、図4に示すような加熱調理器3の調理キーに関する情報を予め記憶しているものとする。
【0035】
再び図2の説明に戻り、店舗情報記憶部112は、管理装置10が管理する店舗2に関する店舗情報を記憶する。店舗情報記憶部112は、例えば、図5に示すように、「店舗名」と、「店舗ID」と、「エリアID」と、「機器ID」とを関連付けて記憶する。
【0036】
図5は、本実施形態における店舗情報記憶部112のデータ例を示す図である。
ここで、「店舗名」は、店舗2の店名を示し、「エリアID」は、店舗2があるエリア(地域)を識別する識別情報を示している。また、ここでの「機器ID」は、「店舗名」及び「店舗ID」に対応する店舗2に設置されている加熱調理器3の「機器ID」を示している。このように、店舗情報記憶部112は、「機器ID」と、当該「機器ID」に対応する加熱調理器3が設置されている店舗2を識別する店舗識別情報と関連付けて記憶する。なお、「店舗名」及び「店舗ID」は、店舗2を識別する店舗識別情報の一例である。
【0037】
図5に示す例では、「店舗名」が“○○店”の「店舗ID」が“0001”であり、「エリアID」が“A1”であることを示している。また、この“○○店”に設置されている加熱調理器3の「機器ID」が“XXXXX”及び“YYYYY”であることを示している。
なお、店舗情報記憶部112は、図5に示すような店舗情報を予め記憶しているものとする。
【0038】
再び図2の説明に戻り、集計情報記憶部113は、加熱調理器3が記憶している使用情報を集計した集計結果を示す情報を記憶する。ここでの集計結果は、例えば、店舗2ごとに、商品及び所定の時間帯に対応する加熱調理器3の使用回数を集計した結果である。集計情報記憶部113は、例えば、図6に示すように、「店舗ID」と、「時間帯」と、「調理キー」と、「調理回数」とを関連付けて記憶する。
【0039】
図6は、本実施形態における集計情報記憶部113のデータ例を示す図である。
ここで、「時間帯」は、加熱調理器3が使用された時間帯を示し、「調理キー」と、「調理回数」とは、当該時間帯に使用された調理キーと使用回数とを示している。
図6に示す例では、「店舗ID」が“0001”に対応する店舗2において、「時間帯」が“0:00〜1:00”に、「調理キー」の“1”が“0”回、“2”が“2”回使用されたことを示している。また、当該店舗2において、「時間帯」が“8:00〜9:00”に、「調理キー」の“1”が“10”回、“2”が“20”回使用されたことを示している。なお、集計情報記憶部113が記憶する集計結果を示す情報は、後述する使用情報集計部123によって記憶される。
【0040】
再び図2の説明に戻り、配送情報記憶部114は、加熱調理器3を使用する各商品に対応する調理食材の配送案を記憶する。なお、この調理食材の配送案は、後述する配送処理部124によって作成され、配送情報記憶部114に記憶される。配送情報記憶部114は、例えば、加熱調理器3を使用して加熱調理して各商品を販売する上で、適切な時刻、及び適切な数量を各店舗2に配送する配送案を記憶する。
【0041】
管理制御部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含むプロセッサであり、管理装置10を統括的に制御する。管理制御部12は、例えば、設定変更処理部121と、使用情報取得部122と、使用情報集計部123と、配送処理部124とを備えている。
【0042】
設定変更処理部121(変更処理部の一例)は、調理キーに対応する加熱調理の設定を変更する設定変更指示を商品の変更に応じて生成する。すなわち、設定変更処理部121は、例えば、コンビニ本部から商品の変更の指示があった場合に、調理キーの割り当てと、加熱調理の設定とを変更する設定変更指示を生成する。設定変更指示には、例えば、変更する「調理キー」と、「調理メニュー」と、「加熱モード」と、「設定温度」と、「設定時間」とが含まれる。設定変更処理部121は、調理キーの割り当て、及び加熱調理の設定の変更に応じて、店舗設定記憶部111が記憶する各店舗2の加熱調理器3の調理キーに関する情報を変更する。また、設定変更処理部121は、生成した設定変更指示を、商品を変更する各店舗2の店舗端末20に送信する。
【0043】
なお、商品の変更は、店舗2ごと、又は、店舗2があるエリア(地域)ごとに行ってもよく、設定変更処理部121は、商品の変更する各店舗2に対応する設定変更指示を、変更対象の各店舗2の店舗端末20に送信する。
これに対して、変更対象の各店舗2の店舗端末20は、受信した設定変更指示を、USBメモリに記憶させ、加熱調理器3は、USBメモリに記憶された設定変更指示に基づいて、調理キーの割り当て、及び加熱調理の設定の変更を実行する。また、加熱調理器3は、例えば、この調理キーの割り当て、及び加熱調理の設定の変更の際に、使用情報記憶部52が記憶する「機器ID」と、使用情報とをUSBメモリに記憶させる。なお、加熱調理器3は、定期的にUSBメモリが接続されて、使用情報記憶部52が記憶する「機器ID」と、使用情報とをUSBメモリに記憶させるようにしてもよい。
【0044】
使用情報取得部122(取得部の一例)は、加熱調理器3を識別する「機器ID」と、当該加熱調理器3の使用に応じて得られる使用情報とを取得する。使用情報取得部122は、例えば、「機器ID」と、使用情報とを、上述したUSBメモリが接続された店舗端末20から取得する。使用情報には、例えば、加熱調理器3を加熱調理に使用した使用時刻と、当該加熱調理した商品を識別する商品識別情報とが含まれる。なお、図4に示す仕様情報では、「調理キー」と、「調理メニュー」とが商品識別情報に対応する。
【0045】
使用情報集計部123(集計部の一例)は、使用情報取得部122が取得した「機器ID」に対応する加熱調理器3が設置されている店舗2ごとに、使用情報取得部122が取得した使用情報を集計する。使用情報集計部123は、例えば、使用時刻と、商品識別情報とに基づいて、店舗2ごとに、商品及び所定の時間帯に対応する加熱調理器3の使用回数を集計する。この場合、使用情報集計部123は、例えば、使用情報取得部122が取得した「機器ID」に関連付けられている「店舗ID」を、店舗情報記憶部112から読み出し、当該「店舗ID」に対応する店舗2ごとに、使用情報を集計する。また、使用情報集計部123は、図6に示すように、集計した集計結果を集計情報記憶部113に記憶させる。また、使用情報集計部123は、例えば、各店舗2の店舗端末20からの要求に応じて、集計した集計結果を店舗端末20に送信する。この場合、店舗端末20は、例えば、使用情報集計部123が集計した集計結果を取得し、取得した当該集計結果を表示部21に出力する。
【0046】
配送処理部124は、使用情報集計部123が集計した集計結果に基づいて、加熱調理器3に使用する調理食材の配送案を作成する。配送処理部124は、例えば、商品及び所定の時間帯に対応する加熱調理器3の使用回数に基づいて、商品に対応する調理食材の配送案を店舗2ごとに作成する。配送処理部124は、例えば、商品に対応して加熱調理器3の使用回数が多くなる時間帯から逆算して、当該使用回数が多くなる時間帯に調理が間に合うように、当該商品に対応する調理食材を配送する配送スケジュール(配送案)を作成する。また、配送処理部124は、例えば、商品ごとの加熱調理器3の使用回数に基づいて、配送する調理食材の量を増減させる配送案を作成する。
【0047】
図7は、本実施形態における配送スケジュールの提案処理の一例を示す図である。
図7示すグラフは、使用情報集計部123が集計した集計結果をグラフにしたものである。このグラフにおいて、縦軸は、調理回数(使用回数)を示し、横軸は、時刻を示している。また、波形W1は、例えば、調理キー“1”の調理回数を示し、波形W2は、調理キー“2”の調理回数を示している。ここで、調理キーは、商品を識別する商品識別情報として用いられる。
【0048】
例えば、波形W2の調理キー“2”に対応する商品は、時刻T2ごろから調理回数が増加する傾向にある。すなわち、調理キー“2”に対応する商品は、時刻T2ごろから売れる商品であることが推測される。配送処理部124は、時刻T2からの調理回数の増加に間に合うように、調理時間を考慮した時刻T1に、調理キー“2”に対応する商品の調理食材が届く配送スケジュールを作成する。また、配送処理部124は、例えば、商品ごとの1日の累積調理回数に基づいて、1日に使用する調理食材の量を推定し、各商品に対応する調理食材の量を増減させるよう配送案を作成する。例えば、調理キー“2”に対応する商品は、波形W1の調理キー“1”に対応する商品に比べて、1日の累積調理回数が多いので、調理キー“1”に対応する商品よりも多い調理食材を配送する配送案を作成する。
【0049】
また、配送処理部124は、作成した配送案を配送情報記憶部114に記憶させる。また、配送処理部124は、例えば、各店舗2の店舗端末20からの要求に応じて、作成した配送案を店舗端末20に送信する。この場合、店舗端末20は、例えば、配送処理部124が作成した調理食材の配送案を取得し、取得した当該調理食材の配送案を表示部21に出力する。
【0050】
次に、本実施形態による加熱調理器3の構成の詳細について、図面を参照して説明する。
図8は、本実施形態による加熱調理器3の一例を示す外観図である。
加熱調理器3は、ほぼ直方体の外観を有し、その前面の大部分を占める開口には扉DRが回動自在に取り付けられている。加熱調理器3は、前面の上部に操作パネル部30を備えている。
操作パネル部30は、加熱調理器3の各種操作を行うためのパネルであり、例えば、キー入力部31及び液晶表示部32を備えている。
【0051】
キー入力部31は、例えば、複数の操作キーを有しており、ユーザにより各種操作を受け付ける。キー入力部31は、例えば、加熱調理する各商品に対応する加熱調理の設定を割り付ける複数の調理キー31A(設定キーの一例)を備えている。ここで、調理キー31Aは、例えば、“1”に“カレーパン”、“2”に“焼き鳥”などの加熱調理される商品に対応する加熱調理の設定が割り付けられる。
液晶表示部32は、ユーザに情報を出力する出力部であり、例えば、液晶表示装置などである。液晶表示部32は、加熱調理器3の各種操作が行われる際に各種情報を表示する。液晶表示部32は、例えば、調理キー31Aが押下される操作がされた場合に、調理キー31Aに割り付けられた加熱調理に関する情報を表示する。ここで加熱調理に関する情報とは、加熱調理に必要な器具(例えば、水が必要、鉄板が必要、網が必要など)を示す情報、加熱調理に使用禁止の器具を示し情報などである。
【0052】
また、図9は、本実施形態による加熱調理器3の一例を示す機能ブロック図である。
図9に示すように、加熱調理器3は、操作パネル部30と、音声出力部33と、外部インターフェイス部34と、加熱調理部40と、記憶部50と、制御部60とを備えている。
【0053】
音声出力部33は、例えば、スピーカであり、液晶表示部32と同様に、ユーザに情報を出力する出力部である。音声出力部33は、例えば、加熱調理器3の操作における各種ガイダンスや注意、警告などを示す情報を音声によりユーザに出力する。音声出力部33は、例えば、調理キー31Aが押下される操作がされた場合に、調理キー31Aに割り付けられている調理メニューや加熱調理の設定を音声により報知する。これにより、調理キー31Aの操作ミスを低減することができる。
【0054】
外部インターフェイス部34は、加熱調理器3と外部との情報の送受信を行う。外部インターフェイス部34は、例えば、USBインターフェイスであり、USBメモリとの間の情報の受け渡しに利用される。
【0055】
加熱調理部40は、調理食材などの加熱調理を実行する。なお、本実施形態による加熱調理器3は、例えば、マイクロ波により加熱する電子レンジ(以下、レンジということがある)、電熱器の発熱に基づく熱風、輻射熱、又はトレイからの熱伝導により加熱するオーブン/グリル、過熱水蒸気により加熱するウォーターオーブン/ウォーターグリルなどの複数種類の加熱調理を実行可能である。
また、加熱調理部40は、給水ポンプ41、蒸気発生用ヒータ42、ヒータ43、マグネトロン44、冷却ファン45、及び庫内温度センサ46を備えている。
【0056】
給水ポンプ41は、給水タンク(不図示)内の水を蒸気発生用ヒータ42に供給する。
蒸気発生用ヒータ42(電熱器の一例)は、給水ポンプ41から供給された水を加熱して、水蒸気を発生させる。すなわち、蒸気発生用ヒータ42は、上述した過熱水蒸気による加熱調理の際に、水蒸気を発生する。
【0057】
ヒータ43(電熱器の一例)は、例えば、過熱水蒸気による加熱調理の際に、蒸気発生用ヒータ42によって発生された水蒸気を過熱して過熱水蒸気を発生させる。ここで、過熱水蒸気とは、100℃以上の過熱状態にまで加熱された水蒸気のことである。また、ヒータ43は、例えば、オーブン又はグリルによる加熱調理の際に発熱し、熱風、輻射熱又はトレイからの熱伝導によって被加熱物(例えば、調理食材)を加熱する。
【0058】
マグネトロン44は、例えば、電子レンジによる加熱調理の際に、マイクロ波を発生させる。
冷却ファン45は、給水ポンプ41などの電装品を冷却する。
庫内温度センサ46は、調理食材を過熱する加熱庫(不図示)内の空間温度を検出する。
【0059】
記憶部50は、加熱調理器3を動作させる際に利用される各種情報を記憶する。記憶部50は、例えば、設定情報記憶部51と、使用情報記憶部52とを備えている。
設定情報記憶部51は、調理キー31Aの割り当てに関する設定情報を記憶する。すなわち、設定情報記憶部51は、調理キー31Aと、当該調理キー31Aに対応する加熱調理の設定とを関連付けて記憶する。設定情報記憶部51は、例えば、図10に示すように、「機器ID」と、「調理キー」と、「調理メニュー」と、「加熱モード」と、「設定温度」と、「設定時間」とを関連付けて記憶する。
【0060】
図10は、本実施形態における設定情報記憶部51のデータ例を示す図である。
この図に示す例では、「機器ID」が“XXXXX”である加熱調理器3は、「調理キー」の“1”が“カレーパン”に、“2”が“焼き鳥”にそれぞれ設定されていることを示している。
なお、加熱調理器3は、設定変更処理部121が生成した設定変更指示に基づいて、調理キー31Aに対応する加熱調理の設定を変更する。すなわち、加熱調理器3は、設定変更指示に基づいて、設定情報記憶部51が記憶する加熱調理の設定(例えば、「調理キー」、「調理メニュー」、「加熱モード」、「設定温度」、及び「設定時間」)を変更する。
また、使用情報記憶部52については、上述の図3を参照して説明したので、ここではその説明を省略する。
【0061】
図9の説明に戻り、制御部60は、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、加熱調理器3を統括的に制御する。制御部60は、例えば、外部インターフェイス部34を介してUSBメモリから取得した設定変更指示に基づいて、設定情報記憶部51が記憶する加熱調理の設定を変更する。また、制御部60は、例えば、使用情報記憶部52が記憶する「機器ID」と、使用情報とを、外部インターフェイス部34を介してUSBメモリに記憶させる。また、制御部60は、調理キー31Aに応じた加熱調理の設定を設定情報記憶部51から取得し、取得した加熱調理の設定に基づいて、加熱調理部40を動作させる。また、制御部60は、加熱調理を実行するたびに、「機器ID」と、「調理時刻」と、「調理キー」と、「調理メニュー」と、「加熱モード」と、「設定温度」と、「設定時間」とを関連付けて、使用情報記憶部52に記憶させる。
【0062】
次に、図11及び図12を参照して、本実施形態による管理システム1の動作について説明する。
図11は、本実施形態の管理システム1による使用情報のフィードバック処理の一例を示すフローチャートである。
【0063】
なお、本実施形態では、管理システム1が、使用情報を調理食材の配送にフィードバックする場合の一例について説明する。
図11に示すように、管理装置10の使用情報取得部122は、各加熱調理器3の使用情報を取得する(ステップS101)。すなわち、使用情報取得部122は、USBメモリを介して、店舗端末20から各加熱調理器3の「機器ID」と使用情報とを取得する。
【0064】
次に、使用情報集計部123が、取得した仕様情報を店舗2ごとに集計する(ステップS102)。使用情報集計部123は、例えば、使用情報取得部122が取得した「機器ID」に関連付けられている「店舗ID」を、店舗情報記憶部112から読み出し、当該「店舗ID」に対応する店舗2ごとに、使用情報を集計する。すなわち、使用情報集計部123は、店舗2ごとに、商品及び所定の時間帯に対応する加熱調理器3の使用回数を集計する。また、使用情報集計部123は、図6に示すように、集計した集計結果を集計情報記憶部113に記憶させる。
【0065】
次に、使用情報集計部123は、店舗2より集計結果の表示要求があるか否かを判定する(ステップS103)。すなわち、使用情報集計部123は、店舗2の店舗端末20から使用情報集計部123が集計した集計結果の送信要求があるか否かを判定する。使用情報集計部123は、集計結果の送信要求(表示要求)がある場合(ステップS103:YES)に、処理をステップS104に進める。また、使用情報集計部123は、集計結果の送信要求(表示要求)がない場合(ステップS103:NO)に、処理をステップS101に戻す。
【0066】
ステップS104において、使用情報集計部123は、集計結果を店舗端末20に表示させる。すなわち、使用情報集計部123は、集計結果の送信要求に応じて、例えば、集計情報記憶部113が記憶している集計結果を店舗端末20に送付して、店舗端末20の表示部21に表示させる。なお、店舗端末20は、例えば、図7に示すようなグラフを表示部21に表示させるようにしてもよい。これにより、店舗2の店員には、使用情報集計部123が集積した集計結果が提示されるため、調理食材の発注などの参考にすることができる。
【0067】
次に、配送処理部124は、使用情報集計部123が集計した集計結果に基づいて、加熱調理器3に使用する調理食材の配送案を作成する(ステップS105)。配送処理部124は、例えば、商品及び所定の時間帯に対応する加熱調理器3の使用回数に基づいて、商品に対応する調理食材の配送案を店舗2ごとに作成する。配送処理部124は、例えば、商品に対応して加熱調理器3の使用回数が多くなる時間帯から逆算して、当該使用回数が多くなる時間帯に調理が間に合うように、当該商品に対応する調理食材を配送する配送スケジュール(配送案)を作成する。また、配送処理部124は、配送する調理食材の量を、商品ごとの加熱調理器3の使用回数に基づいて、増減させる配送案を作成する。配送処理部124は、作成した配送案を配送情報記憶部114に記憶させる。
【0068】
次に、配送処理部124は、作成した調理食材の配送案を店舗端末20に送信する(ステップS106)。店舗端末20は、調理食材の配送案を取得し、取得した当該調理食材の配送案を表示部21に出力する。これにより、店舗2の店員は、管理装置10が作成した調理食材の配送案を参考にして、効率のよい調理食材の発注、及び配送依頼を行うことが可能になる。ステップS106の処理後に、配送処理部124は、処理をステップS101に戻す。
【0069】
次に、図12を参照して、管理システム1による加熱調理器3の設定変更処理の動作について説明する。
図12は、本実施形態の管理システム1による加熱調理器3の設定変更処理の一例を示すフローチャートである。
図12に示すように、管理装置10は、加熱調理器3の設定変更処理を行う場合に、まず、商品の変更要求を受け付ける(ステップS201)。すなわち、管理装置10の設定変更処理部121は、例えば、コンビニ本部から商品の変更要求(調理メニューの変更要求)を受け付ける。
【0070】
次に、設定変更処理部121は、設定変更指示を店舗端末20に送信する(ステップS202)。設定変更処理部121は、例えば、商品の変更要求に応じて、調理キーの割り当てと、加熱調理の設定とを変更する設定変更指示を生成する。設定変更処理部121は、調理キーの割り当て、及び加熱調理の設定の変更に応じて、店舗設定記憶部111が記憶する各店舗2の加熱調理器3の調理キーに関する情報を変更する。また、設定変更処理部121は、生成した設定変更指示を、商品を変更する各店舗2の店舗端末20に送信する。
【0071】
ここで、店舗端末20に送信された設定変更指示は、USBメモリを介して、各加熱調理器3に配信されて、各加熱調理器3の設定変更が実行される。また、USBメモリには、各加熱調理器3の使用情報が記憶され、店舗端末20は、このUSBメモリから各加熱調理器3の使用情報を読み出すことにより、各加熱調理器3の設定変更が完了したことを示し情報を管理装置10に送信する。なお、加熱調理器3の設定変更が実行された際に、加熱調理器3の制御部60は、設定変更が実行された旨を音声により音声出力部33から報知させるようにしてもよい。また、加熱調理器3の設定変更が実行された後に、加熱調理器3を使用する際に、制御部60は、設定変更が実行された旨を音声により音声出力部33から報知させるようにしてもよい。
【0072】
次に、設定変更処理部121は、設定変更が完了したか否かを判定する(ステップS203)。すなわち、設定変更処理部121は、店舗端末20から各加熱調理器3の設定変更が完了したことを示し情報を受信したか否かにより、設定変更が完了したか否かを判定する。設定変更処理部121は、設定変更が完了した場合(ステップS203:YES)に、処理を終了する。また、設定変更処理部121は、設定変更が完了していない場合(ステップS203:NO)に、処理をステップS204に進める。
【0073】
ステップS204において、設定変更処理部121は、再度、設定変更指示を店舗端末20に送信する。ステップS204の処理後に、設定変更処理部121は、処理をステップS203に戻す。
【0074】
以上説明したように、本実施形態による管理システム1は、使用情報取得部122(取得部)と、使用情報集計部123(集計部)とを備える管理装置10と、店舗端末20(端末装置)とを備えている。使用情報取得部122は、加熱調理器3を識別する機器ID(機器識別情報)と、当該加熱調理器3の使用に応じて得られる使用情報とを取得する。使用情報集計部123は、使用情報取得部122が取得した機器IDに対応する加熱調理器3が設置されている店舗2ごとに、使用情報取得部122が取得した使用情報を集計する。そして、店舗端末20は、使用情報集計部123が集計した集計結果を取得し、取得した当該集計結果を表示部21(出力部)に出力する。
これにより、店舗2の店員は、加熱調理器3の使用情報の集計結果を参考にして、例えば、調理食材の発注や配送を適切に行うことができるので、本実施形態による管理システム1は、食材(調理食材)を効率よく加熱調理することができる。
【0075】
また、本実施形態では、管理装置10は、使用情報集計部123が集計した集計結果に基づいて、加熱調理器3に使用する調理食材の配送案を作成する配送処理部124を備える。店舗端末20は、配送処理部124が作成した調理食材の配送案を取得し、取得した当該調理食材の配送案を表示部21に出力する。
これにより、店舗2の店員は、管理装置10が作成した配送案を参考にして、例えば、調理食材の発注や配送を適切に行うことができるので、本実施形態による管理システム1は、調理食材を無駄なく加熱調理することができる。よって、本実施形態による管理システム1は、さらに効率よく調理食材を加熱調理することができる。
【0076】
また、管理装置10が作成した配送案に基づいて、調理食材が配送されることにより、本実施形態による管理システム1は、例えば、加熱調理後に売れ残った商品の廃棄や、加熱調理前に冷凍庫などで保管している商品を低減することができる。例えば、加熱調理前に冷凍庫などで保管している商品を低減することにより、本実施形態による管理システム1は、冷凍庫を維持するための電力を節約することができる。
【0077】
また、本実施形態では、使用情報には、加熱調理器3を加熱調理に使用した使用時刻と、当該加熱調理した商品を識別する商品識別情報(例えば、「調理キー」、「調理メニュー」など)とが含まれる。使用情報集計部123は、使用時刻と、商品識別情報とに基づいて、店舗2ごとに、商品及び所定の時間帯に対応する加熱調理器3の使用回数を集計する。そして、配送処理部124は、商品及び所定の時間帯に対応する加熱調理器3の使用回数に基づいて、商品に対応する調理食材の配送案を店舗2ごとに作成する。
これにより、商品、又は、時間帯に対する加熱調理器3の使用回数が集計されるので、本実施形態による管理システム1は、例えば、商品ごと、又は時間帯ごとの加熱調理器3の使用回数を正確に分析することができる。よって、本実施形態による管理システム1は、より正確な調理食材の配送案を作成することができる。
【0078】
また、商品ごと、又は時間帯ごとに集計するので、本実施形態による管理システム1は、店舗2ごとの売れ筋商品、及び売上の多い時間帯を把握することができる。
なお、配送処理部124は、複数の店舗2に対して、調理食材を配送する順序を各店舗2の集計結果に基づいて決定してもよい。この場合、本実施形態による管理システム1は、複数の店舗2に効率よく調理食材を配送することができる。
【0079】
また、本実施形態による管理システム1は、「機器ID」と、当該「機器ID」に対応する加熱調理器3が設置されている店舗2を識別する「店舗ID」(店舗識別情報)と関連付けて記憶する店舗情報記憶部112を備える。使用情報集計部123は、使用情報取得部122が取得した「機器ID」に関連付けられている「店舗ID」を店舗情報記憶部112から読み出し、当該「店舗ID」に対応する店舗2ごとに、使用情報を集計する。
これにより、本実施形態による管理システム1は、「機器ID」から「店舗ID」を判定することができるので、容易に店舗2ごとに使用情報を集計することができる。
なお、上述した本実施形態では、管理装置10が管理記憶部11を備える一例を説明したが、管理システム1は、加熱調理器3や店舗端末20、管理装置10の外部のサーバ装置などが、管理記憶部11を備えるようにしてもよい。
【0080】
また、本実施形態では、管理装置10は、加熱調理器3において加熱調理する商品に対応する加熱調理の設定が可能な調理キー31A(設定キー)と、当該調理キー31Aに対応する加熱調理の設定を変更する設定変更指示を、商品の変更に応じて生成する設定変更処理部121(変更処理部)を備えている。加熱調理器3は、設定変更処理部121が生成した設定変更指示に基づいて、調理キー31Aに対応する加熱調理の設定を変更する。
これにより、本実施形態による管理システム1は、商品の変更に応じて、加熱調理器3の設定変更を容易に行うことができる。
なお、管理装置10は、加熱調理器3の使用情報を取得することにより、店舗2が設定変更指示に基づいて加熱調理の設定変更を行ったか否かを確認することができるので、本実施形態による管理システム1は、各店舗2に指示した加熱調理の設定変更を確実に実行させることができる。
【0081】
また、本実施形態による管理装置10は、使用情報取得部122と、使用情報集計部123とを備えている。使用情報取得部122は、加熱調理器3を識別する「機器ID」と、当該加熱調理器3の使用に応じて得られる使用情報とを取得する。使用情報集計部123は、使用情報取得部122が取得した「機器ID」に対応する加熱調理器3が設置されている店舗2ごとに、使用情報取得部122が取得した使用情報を集計する。
これにより、本実施形態による管理装置10は、管理システム1と同様に、食材を効率よく加熱調理することができる。
【0082】
また、本実施形態による管理方法は、取得ステップと、集計ステップと、出力ステップとを含む。取得ステップにおいて、管理装置10が、加熱調理器3を識別する機器IDと、当該加熱調理器3の使用に応じて得られる使用情報とを取得する。集計ステップにおいて、管理装置10が、取得ステップにて取得した「機器ID」に対応する加熱調理器3が設置されている店舗2ごとに、取得ステップにて取得した使用情報を集計する。出力ステップにおいて、店舗端末20が、集計ステップにて集計された集計結果を取得し、取得した当該集計結果を表示部21に出力する。
これにより、本実施形態による管理方法は、管理システム1と同様に、食材を効率よく加熱調理することができる。
【0083】
[第2の実施形態]
次に、図面を参照して、第2の実施形態による管理システムについて説明する。
なお、本実施形態では、図1を参照して説明した上述の(処理2)について詳細に説明する。すなわち、本実施形態では、加熱調理器3から取得した使用情報に基づいて、例えば、調理キーの割り付けを変更して調理キーの劣化防止などのメンテナンス指示(保守指示)にフィードバックする場合の一例について説明する。
【0084】
図13は、本実施形態による管理システム1aの一例を示す機能ブロック図である。
管理システム1aは、管理装置10aと、店舗(2−1、2−2、・・・)のそれぞれが有する店舗端末20及び加熱調理器(3−1、3−2、・・・)とを備えている。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0085】
本実施形態の使用情報記憶部52aは、加熱調理器3の使用に応じて得られる使用情報を記憶する。使用情報記憶部52aは、例えば、図14に示すように、「機器ID」と、「累積使用時間」と、「調理キー」と、「調理回数」とを関連付けて記憶する。
【0086】
図14は、本実施形態における使用情報記憶部52aのデータ例を示す図である。
ここで、「累積使用時間」、「調理キー」、及び「調理回数」が、使用情報の一例である。使用情報には、少なくとも調理キー31Aを識別する調理キー番号(設定キー識別情報)と、当該調理キー31Aの使用状況(例えば、調理回数、累積使用時間など)を示す情報とが含まれる。なお、「累積使用時間」は、加熱調理器3の累積使用時間を示している。
図14に示す例では、例えば、「機器ID」が“XXXXX”の加熱調理器3が、「累積使用時間」が“200h”であり、「調理キー」の“1”が“50”回、「調理キー」の“2”が“80”回使用されたことを示している。
本実施形態における加熱調理器3は、使用されるたびに、図14に示すような使用情報を使用情報記憶部52aに記憶させる。
【0087】
図13の説明に戻り、管理装置10aは、例えば、各店舗2を統括するコンビニ本部が有するコンピュータ装置である。管理装置10aは、例えば、管理記憶部11aと、管理制御部12aとを備えている。
【0088】
管理記憶部11aは、管理装置10aが各種処理を実行する際に利用される各種情報を記憶する。管理記憶部11aは、例えば、店舗設定記憶部111と、店舗情報記憶部112と、集計情報記憶部113aと、保守情報記憶部115とを備えている。管理記憶部11aは、集計情報記憶部113及び配送情報記憶部114の代わりに、集計情報記憶部113a及び保守情報記憶部115を備える点が、第1の実施形態と異なる。
【0089】
集計情報記憶部113aは、加熱調理器3が記憶している使用情報を集計した集計結果を示す情報を記憶する。ここでの集計結果は、例えば、店舗2ごとに、各加熱調理器3の累積使用時間、各加熱調理器3の調理キーごとの使用回数などを集計した結果である。集計情報記憶部113aは、例えば、「店舗ID」と、「機器ID」と、「累積使用時間」と、「調理キー」と、「調理回数」とを関連付けて記憶する。なお、集計情報記憶部113aが記憶する集計結果を示す情報は、後述する使用情報集計部123aによって記憶される。
【0090】
保守情報記憶部115は、各加熱調理器3を保守するメンテナンス指示(保守指示)を示す情報を記憶する。なお、このメンテナンス指示を示す情報は、後述する保守処理部125によって生成され、保守情報記憶部115に記憶される。保守情報記憶部115は、例えば、調理キー31Aの“1”と“9”との設定(加熱調理の設定)を入れ替える変更指示情報、各加熱調理器3の部品の交換指示情報、消耗品の追加指示情報などを記憶する。
【0091】
管理制御部12aは、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、管理装置10aを統括的に制御する。管理制御部12aは、例えば、設定変更処理部121と、使用情報取得部122と、使用情報集計部123aと、保守処理部125とを備えている。管理制御部12aは、使用情報集計部123及び配送処理部124の代わりに、使用情報集計部123a及び保守処理部125を備える点が、第1の実施形態と異なる。
【0092】
使用情報集計部123a(集計部の一例)は、使用情報取得部122が取得した「機器ID」に対応する加熱調理器3が設置されている店舗2ごとに、使用情報取得部122が取得した使用情報を集計する。ここで、使用情報には、調理キー番号(例えば、「調理キー」)と、当該調理キー31Aの使用状況を示す情報(例えば、「累積使用時間」、「調理回数」)とが含まれる。使用情報集計部123aは、例えば、調理キー番号と、調理キー31Aの使用状況を示す情報とに基づいて、加熱調理器3における調理キー31Aごとの使用回数を集計する。なお、使用情報取得部122が取得する使用情報は、所定の期間に記録された情報であり、使用情報集計部123aは、使用情報取得部122が取得する使用情報の累積した情報を店舗2ごとに生成する。
【0093】
また、使用情報集計部123aは、集計した集計結果を集計情報記憶部113aに記憶させる。使用情報集計部123aは、例えば、各店舗2の店舗端末20からの要求に応じて、集計した集計結果を店舗端末20に送信する。この場合、店舗端末20は、例えば、使用情報集計部123aが集計した集計結果を取得し、取得した当該集計結果を表示部21に出力する。
【0094】
保守処理部125は、使用情報集計部123aが集計した集計結果に基づいて、加熱調理器3を保守する保守指示(メンテナンス指示)を生成する。保守処理部125は、例えば、集計した累積使用時間に基づいて、加熱調理器3の清掃指示(例えば、庫内の清掃指示など)、部品の交換指示、消耗品の追加指示(例えば、水の補給など)などをメンテナンス指示として生成する。また、保守処理部125は、例えば、各調理キー31Aの累積使用回数に基づいて、使用回数が多く故障する可能性の高い調理キー31Aと、使用回数が少ない調理キー31Aとの設定を入れ替える設定変更の指示をメンテナンス指示として生成する。すなわち、保守処理部125は、加熱調理器3における調理キー31Aごとの使用回数に基づいて、調理キー31Aに対応する加熱調理の設定を変更するメンテナンス指示を生成する。
【0095】
また、保守処理部125は、作成したメンテナンス指示を保守情報記憶部115に記憶させる。また、配送処理部124は、例えば、メンテナンスを行う必要のある店舗2に対して、生成したメンテナンス指示を店舗端末20に送信する。この場合、店舗端末20は、例えば、保守処理部125が生成したメンテナンス指示を取得し、取得した当該メンテナンス指示を表示部21に出力する。店舗2の店員は、メンテナンス指示に従ってメンテナンス作業、又は保守業者にメンテナンスを依頼する。また、店舗端末20は、メンテナンス指示が調理キー31Aとの設定変更を含むものである場合に、USBメモリに設定変更を記憶させて、USBメモリを介して加熱調理器3の調理キー31Aの設定変更を実行させてもよい。また、保守処理部125は、生成したメンテナンス指示に基づいて、保守業者にメンテナンスを依頼するようにしてもよい。また、保守処理部125は、生成したメンテナンス指示に基づいて、加熱調理器3の保守スケジュールを作成すようにしてもよい。
【0096】
次に、図15を参照して、本実施形態による管理システム1aの動作について説明する。
図15は、本実施形態の管理システム1aによる使用情報のフィードバック処理の一例を示すフローチャートである。
【0097】
なお、本実施形態では、管理システム1aが、使用情報をメンテナンス指示にフィードバックする場合の一例について説明する。
図15に示すように、管理装置10aの使用情報取得部122は、各加熱調理器3の使用情報を取得する(ステップS301)。すなわち、使用情報取得部122は、USBメモリを介して、店舗端末20から各加熱調理器3の「機器ID」と使用情報(例えば、「累積使用時間」、「調理キー」、「調理回数」)とを取得する。
【0098】
次に、使用情報集計部123aが、取得した仕様情報を店舗2ごとに集計する(ステップS302)。使用情報集計部123aは、例えば、使用情報取得部122が取得した「機器ID」に関連付けられている「店舗ID」を、店舗情報記憶部112から読み出し、当該「店舗ID」に対応する店舗2ごとに、使用情報を集計する。使用情報集計部123aは、例えば、店舗2ごとに、加熱調理器3における調理キー31Aごとの使用回数を集計する。また、使用情報集計部123aは、集計した集計結果を集計情報記憶部113aに記憶させる。
【0099】
次に、保守処理部125は、メンテナンスを必要な店舗2があるか否かを判定する(ステップS303)。保守処理部125は、例えば、集計情報記憶部113aが記憶する集計結果を参照し、メンテナンスを必要とする店舗2があるか否かを判定する。例えば、保守処理部125は、調理キー31Aごとの使用回数が所定の回数に達した場合、「累積使用時間」が所定の時間に達した場合などに、メンテナンスが必要であると判定する。保守処理部125は、メンテナンスを必要な店舗2がある場合(ステップS303:YES)に、処理をステップS304に進める。また、保守処理部125は、メンテナンスを必要な店舗2がない場合(ステップS303:NO)に、処理をステップS301に戻す。
【0100】
ステップS304において、保守処理部125は、集計情報記憶部113aが記憶する集計結果に基づいて、メンテナンス指示を生成する。例えば、保守処理部125は、加熱調理器3における調理キー31Aごとの使用回数に基づいて、調理キー31Aに対応する加熱調理の設定を変更するメンテナンス指示を生成する。保守処理部125は、作成したメンテナンス指示を保守情報記憶部115に記憶させる。
【0101】
次に、保守処理部125は、生成したメンテナンス指示を店舗端末20に送信する(ステップS305)。この場合、店舗端末20は、例えば、保守処理部125が生成したメンテナンス指示を取得し、取得した当該メンテナンス指示を表示部21に出力する。店舗端末20は、USBメモリにメンテナンス指示である調理キー31Aの設定変更を記憶させて、USBメモリを介して加熱調理器3の調理キー31Aの設定変更を実行させる。ステップS305の処理後に、保守処理部125は、処理をステップS301に戻す。
【0102】
以上説明したように、本実施形態による管理システム1aは、管理装置10aと、店舗端末20とを備えている。管理装置10aは、使用情報取得部122と、使用情報集計部123aと、保守処理部125とを備えている。使用情報取得部122は、加熱調理器3を識別する「機器ID」と、当該加熱調理器3の使用に応じて得られる使用情報とを取得する。使用情報集計部123aは、使用情報取得部122が取得した「機器ID」に対応する加熱調理器3が設置されている店舗2ごとに、使用情報取得部122が取得した使用情報を集計する。保守処理部125は、使用情報集計部123aが集計した集計結果に基づいて、加熱調理器3を保守する保守指示(メンテナンス指示)を生成する。また、店舗端末20は、保守処理部125が生成した保守指示を取得し、取得した当該保守指示を表示部21に出力する。
これにより、本実施形態による管理システム1aは、加熱調理器3の使用情報に基づいて、加熱調理器3の保守指示を生成するので、加熱調理器3の性能劣化及び故障を低減することができる。よって、本実施形態による管理システム1aは、食材を効率よく加熱調理することができる。
【0103】
また、本実施形態では、使用情報には、加熱調理する商品に対応する加熱調理の設定が可能な調理キー31Aを識別する調理キー番号(「調理キー」)と、当該調理キー31Aの使用状況を示す情報(例えば、「累積使用時間」、「調理回数」)とが含まれる。使用情報集計部123aは、調理キー番号と、調理キー31Aの使用状況を示す情報とに基づいて、加熱調理器3における調理キー31Aごとの使用回数を集計する。保守処理部125は、加熱調理器3における調理キー31Aごとの使用回数に基づいて、調理キー31Aに対応する加熱調理の設定を変更する保守指示を生成する。
これにより、本実施形態による管理システム1aは、例えば、使用回数が多く故障する可能性の高い調理キー31Aと、使用回数が少ない調理キー31Aとの設定を入れ替える設定変更を行うことができる。よって、本実施形態による管理システム1aは、加熱調理器3の性能劣化及び故障を低減することができ、加熱調理器3の稼働期間を長くすることができる。また、本実施形態による管理システム1aは、加熱調理器3の保守コストを低減することができる。
【0104】
また、本実施形態では、使用情報には、加熱調理器3の使用時間が含まれる。使用情報集計部123aは、加熱調理器3の使用時間に基づいて、加熱調理器3ごとの累積使用時間を集計する。
これにより、本実施形態による管理システム1aは、例えば、加熱調理器3の清掃指示、部品の交換指示、消耗品の追加指示などのメンテナンス指示や加熱調理器3の交換時期の判定を適切に行うことができる。
【0105】
また、本実施形態による管理装置10aは、上述した使用情報取得部122と、使用情報集計部123aと、保守処理部125とを備えている。
これにより、本実施形態による管理装置10aは、上述した管理システム1aと同様に、加熱調理器3の性能劣化及び故障を低減することができるので、食材を効率よく加熱調理することができる。
【0106】
また、本実施形態による管理方法は、取得ステップと、集計ステップと、保守処理ステップと、出力ステップとを含む。取得ステップにおいて、管理装置10aが、加熱調理器3を識別する機器IDと、当該加熱調理器3の使用に応じて得られる使用情報とを取得する。集計ステップにおいて、管理装置10aが、取得ステップにて取得した機器IDに対応する加熱調理器3が設置されている店舗2ごとに、取得ステップにて取得した使用情報を集計する。保守処理ステップにおいて、管理装置10aが、集計ステップにて集計した集計結果に基づいて、加熱調理器3を保守する保守指示を生成する。出力ステップにおいて、店舗端末20が、保守処理ステップにて生成された保守指示を取得し、取得した当該保守指示を表示部21に出力する。
これにより、本実施形態による管理方法は、上述した管理システム1aと同様に、加熱調理器3の性能劣化及び故障を低減することができるので、食材を効率よく加熱調理することができる。
【0107】
[第3の実施形態]
次に、図面を参照して、第3の実施形態による管理システムについて説明する。
なお、本実施形態では、図1を参照して説明した上述の(処理3)について詳細に説明する。すなわち、本実施形態では、加熱調理器3から取得した使用情報に基づいて、例えば、調理食材の開発依頼、加工指示など調理食材の提案にフィードバックする場合の一例について説明する。
【0108】
図16は、本実施形態による管理システム1bの一例を示す機能ブロック図である。
管理システム1bは、管理装置10bと、店舗(2−1、2−2、・・・)のそれぞれが有する店舗端末20及び加熱調理器(3−1、3−2、・・・)と、食材メーカ4が有するサーバ装置5とを備えている。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0109】
食材メーカ4(食材開発業者)は、商品に応じた調理食材を開発するメーカである。食材メーカ4は、例えば、管理装置10bが提案する調理食材の開発依頼に基づいて、加熱調理器3の加熱調理に合わせた調理食材を開発する。また、食材メーカ4は、管理装置10bが提案する加工指示など調理食材の提案に基づいて、調理食材を加工する。食材メーカ4は、例えば、管理装置10bからの調理食材の提案を受け付けるサーバ装置5を有している。
サーバ装置5は、食材メーカ4が有するコンピュータ装置である。
【0110】
管理装置10bは、例えば、各店舗2を統括するコンビニ本部が有するコンピュータ装置である。管理装置10bは、例えば、管理記憶部11bと、管理制御部12bとを備えている。
【0111】
管理記憶部11bは、管理装置10bが各種処理を実行する際に利用される各種情報を記憶する。管理記憶部11bは、例えば、店舗設定記憶部111と、店舗情報記憶部112と、集計情報記憶部113と、食材情報記憶部116とを備えている。管理記憶部11bは、配送情報記憶部114の代わりに、食材情報記憶部116を備える点が、第1の実施形態と異なる。
【0112】
食材情報記憶部116は、加熱調理器3に対応した加熱調理を行う調理食材を提案する提案情報を記憶する。なお、この提案情報は、後述する食材提案部126によって提案され、食材情報記憶部116に記憶される。食材情報記憶部116は、例えば、加熱調理器3が加熱調理することによって完成品となる半調理品の調理食材、地域(エリア)に応じて加熱調理の加熱条件の変更などを提案する提案情報を記憶する。
【0113】
管理制御部12bは、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、管理装置10bを統括的に制御する。管理制御部12bは、例えば、設定変更処理部121と、使用情報取得部122と、使用情報集計部123と、食材提案部126とを備えている。管理制御部12bは、配送処理部124の代わりに、食材提案部126を備える点が、第1の実施形態と異なる。
【0114】
食材提案部126は、使用情報集計部123が集計した集計結果に基づいて、加熱調理器3に対応した加熱調理を行う調理食材を提案する。食材提案部126は、例えば、集計結果に基づいて、加熱調理器3が加熱調理することによって完成品となる半調理品の調理食材を提案する。食材提案部126は、集計結果に基づいて、例えば、カレーパンの生地を加熱調理器3の加熱調理可能なレベルの半焼き状態の調理食材を提案する。すなわち、食材提案部126は、加熱調理器3の設定加熱時間、及び加熱温度により焼き具合(焼き色、香り付け)が完成するように、予め途中まで加熱調理した調理食材を提案する。また、食材提案部126は、例えば、集計結果に基づいて、加熱調理器3において加熱調理の設定が設定可能な調理キー31Aに設定されている加熱調理の設定に応じた半調理品の調理食材を提案する。例えば、調理キー31Aの“1”に設定されている設定温度が“250度”で、設定時間が“10分”である場合に、食材提案部126は、“250度”、“10分”の加熱調理に適した調理食材を提案する。
【0115】
なお、食材提案部126は、集計結果に基づいて、調理食材の増産、減算、調理食材のサイズ、梱包個数、食味の段階調整(例えば、味の濃い目、うすめ、たれ味変更など)を提案するようにしてもよい。また、食材提案部126は、例えば、集計結果により売れ筋商品の傾向を把握して、店舗2ごと、又はエリア(地域)ごとに、調理食材の加工状態、焼き具合、味付けなどを変更する提案を生成してもよい。
【0116】
また、食材提案部126は、生成した調理食材を提案する提案情報を食材情報記憶部116に記憶させる。また、食材提案部126は、例えば、食材へのフィードバック要求に応じて、調理食材を提案し、調理食材の提案を、例えば、食材メーカ4(サーバ装置5)に送信する。
【0117】
次に、図17を参照して、本実施形態による管理システム1bの動作について説明する。
図17は、本実施形態の管理システム1bによる使用情報のフィードバック処理の一例を示すフローチャートである。
【0118】
なお、本実施形態では、管理システム1bが、調理食材の提案にフィードバックする場合の一例について説明する。
図17に示すステップS401及びステップS402の処理は、図11に示すステップS101及びステップS102の処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0119】
次に、食材提案部126は、食材へのフィードバック要求があるか否かを判定する(ステップS403)。ここで、食材へのフィードバック要求は、コンビニ本部からの要求であってもよいし、各店舗2(店舗端末20)又は食材メーカ4(サーバ装置5)からの要求であってもよい。食材提案部126は、食材へのフィードバック要求がある場合(ステップS403:YES)に、処理をステップS404に進める。また、食材提案部126は、食材へのフィードバック要求がない場合(ステップS403:YES)に、処理をステップS401に戻す。
【0120】
ステップS404において、食材提案部126は、集計情報記憶部113が記憶する集計結果に基づいて、調理食材の提案を生成する。食材提案部126は、例えば、加熱調理器3の設定加熱時間、及び加熱温度により焼き具合(焼き色、香り付け)が完成するように、予め途中まで加熱調理した調理食材を提案する。保守処理部125は、生成した調理食材の提案である提案情報を食材情報記憶部116に記憶させる。
【0121】
次に、食材提案部126は、調理食材の提案を送信する(ステップS405)。すなわち、食材提案部126は、食材情報記憶部116が記憶する提案情報を、食材へのフィードバック要求の要求元(例えば、食材メーカ4)に送信する。なお、食材へのフィードバック要求の要求元が、コンビニ本部又は店舗2である場合には、食材提案部126は、コンビニ本部又は店舗2(店舗端末20)に送信するようにしてもよいし、食材メーカ4(サーバ装置5)に送信するようにしてもよい。コンビニ本部又は店舗2(店舗端末20)が調理食材の提案情報を取得した場合には、コンビニ本部又は店舗2(店舗端末20)は、提案情報の内容を検討し、食材メーカ4に提案すると判定された場合には、提案情報を食材メーカ4(サーバ装置5)に送信する。ステップS405の処理後に、食材提案部126は、処理をステップS401に戻す。
【0122】
以上説明したように、本実施形態による管理システム1bは、管理装置10bを備え、管理装置10bは、使用情報取得部122と、使用情報集計部123と、食材提案部126とを備えている。使用情報取得部122は、加熱調理器3を識別する「機器ID」と、当該加熱調理器3の使用に応じて得られる使用情報とを取得する。使用情報集計部123は、使用情報取得部122が取得した「機器ID」に対応する加熱調理器3が設置されている店舗2ごとに、使用情報取得部122が取得した使用情報を集計する。食材提案部126は、使用情報集計部123が集計した集計結果に基づいて、加熱調理器3に対応した加熱調理を行う調理食材を提案し、提案した調理食材を食材開発業者が有するサーバ装置5に送信する。
これにより、本実施形態による管理システム1bは、加熱調理器3の使用情報に基づいて、加熱調理器3に対応した加熱調理を行う調理食材を提案するので、食材を効率よく加熱調理することができる。また、本実施形態による管理システム1bは、加熱調理器3に適した商品を提供することができる。すなわち、本実施形態による管理システム1bは、例えば、焼き色、焼き具合、香り付けなどの商品の調理品質の高い商品を提供することができる。
【0123】
また、本実施形態では、食材提案部126は、集計結果に基づいて、加熱調理器3が加熱調理することによって完成品となる半調理品の調理食材を提案する。
これにより、本実施形態による管理システム1bは、例えば、加熱調理器3により短時間の加熱調理で商品を提供できる等、効率のよい加熱調理の商品の提供が可能になる。
【0124】
また、本実施形態では、食材提案部126は、集計結果に基づいて、加熱調理器3において加熱調理の設定が設定可能な調理キー31Aに設定されている加熱調理の設定に応じた半調理品の調理食材を提案する。
これにより、本実施形態による管理システム1bは、調理キー31Aの設定に合わせた調理食材を開発、改良することができるので、より効率のよい加熱調理が可能になる。
【0125】
また、本実施形態による管理装置10bは、使用情報取得部122と、使用情報集計部123と、食材提案部126とを備えている。使用情報取得部122は、加熱調理器3を識別する「機器ID」と、当該加熱調理器3の使用に応じて得られる使用情報とを取得する。使用情報集計部123は、使用情報取得部122が取得した「機器ID」に対応する加熱調理器3が設置されている店舗2ごとに、使用情報取得部122が取得した使用情報を集計する。食材提案部126は、使用情報集計部123が集計した集計結果に基づいて、加熱調理器3に対応した加熱調理を行う調理食材を提案する。
これにより、本実施形態による管理装置10bは、上述した管理システム1bと同様に、加熱調理器3に対応した加熱調理を行う調理食材を提案するので、食材を効率よく加熱調理することができる。
【0126】
また、本実施形態による管理方法は、取得ステップと、集計ステップと、食材提案ステップとを含む。取得ステップにおいて、管理装置10bが、加熱調理器3を識別する「機器ID」と、当該加熱調理器3の使用に応じて得られる使用情報とを取得する。集計ステップにおいて、管理装置10bが、取得ステップにて取得した「機器ID」に対応する加熱調理器3が設置されている店舗2ごとに、取得ステップにて取得した使用情報を集計する。食材提案ステップにおいて、管理装置10bが、集計ステップにて集計した集計結果に基づいて、加熱調理器3に対応した加熱調理を行う調理食材を提案し、提案した調理食材を章句材メーカ4(食材開発業者)が有するサーバ装置5に送信する。
これにより、本実施形態による管理方法は、上述した管理システム1bと同様に、加熱調理器3に対応した加熱調理を行う調理食材を提案するので、食材を効率よく加熱調理することができる。
【0127】
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の各実施形態は、独立して実施される例を説明したが、上記の各実施形態を組み合わせて実施してもよい。
【0128】
また、上記の各実施形態において、店舗端末20と加熱調理器3との間を、USBメモリを介して情報の受け渡しを行う例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、外部インターフェイス部34は、無線LAN(Local Area Network)インターフェイスや有線のLANインターフェイスであってもよく、店舗端末20と加熱調理器3との間を、無線LAN又は有線のLANを介して情報の受け渡しを行うようにしてもよい。また、加熱調理器3が、ネットワークNTに直接接続され、店舗端末20を介さずに、管理装置10(10a、10b)と直接、情報の受け渡しを行うようにしてもよい。この場合、加熱調理器3は、店舗端末20の機能の一部又は全部を備えるようにしてもよい。また、加熱調理器3が、ネットワークNTに直接接続される場合、管理装置10(10a、10b)が、各加熱調理器3の調理キー31Aの割り当て、及び加熱調理の設定を、ネットワークNTを介して直接変更するようにしてもよい。そして、調理キー31Aの割り当て、及び加熱調理の設定を変更する際に、加熱調理器3の制御部60は、設定変更の指示、又は、調理キー31Aの割り当て、及び加熱調理の設定を変更する旨を音声により音声出力部33から報知させるようにしてもよい。また、この場合、管理装置10(10a、10b)は、定期的に加熱調理器3から使用情報を取得するようにしてもよいし、加熱調理器3が使用されるたびに取得するようにしてもよい。
【0129】
上記の各実施形態において、出力部の一例として、表示部21に集計結果、配送案、メンテナンス指示などの各種情報を出力する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、出力部は、プリンタなどの紙に情報を出力するものでもよいし、ファイルに情報を出力する出力部であってもよい。
【0130】
また、上記の各実施形態において、管理記憶部11(11a、11b)の一部又は全部を管理装置10(10a、10b)の外部に備えるようにしてもよい。例えば、管理記憶部11(11a、11b)の一部又は全部を、ネットワークNTに接続されたサーバ装置が備えてもよい。
【0131】
また、上記の各実施形態において、使用情報には、例えば、「機器ID」、「調理時刻」、「調理キー」、「調理メニュー」、「加熱モード」、「設定温度」、「設定時間」、「累積使用時間」、「調理回数」などの情報が含まれる例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、使用情報には、加熱調理器3の使用間隔、焼き具合などの他の情報が含まれてもよい。また、使用情報集計部123(123a)が集計する集計結果は、上記の各実施形態に限定されるものではない。例えば、集計結果は、店舗2ごとに他に、エリアごと、1日単位、曜日単位、月単位、季節単位などにより集計するようにしてもよい。また、集計結果には、加熱調理器3の使用間隔、連続・同時使用回数などの集計が含まれてもよい。
【0132】
また、上記の各実施形態において、加熱調理器3は、一例として、レンジ、オーブン/グリル、ウォーターオーブン/ウォーターグリルに対応する調理器の例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、加熱調理器3は、レンジ、オーブン/グリル、ウォーターオーブン/ウォーターグリルのうちの1つ、又は一部に対応する調理器であってもよいし、使用情報を記録可能な構成であれば、例えば、高速空気循環技術を利用して過熱する調理器、オーブントースタ、ホットプレートなどの他の調理機器であってもよい。
また、上記の各実施形態において、店舗2は、コンビニエンスストアである例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ファミリーレストランなどのレストラン、ファーストフード店などの飲食店、等であってもよい。
【0133】
また、上記の第1の実施形態において、配送処理部124が作成する配送案には、例えば、調理食材の加工状態(例えば、あまり売れない店舗2には、保存に向いた状態にするなど)が含まれてもよい。なお、店舗2によって、冷凍状態、半凍結・微凍結状態、チルド状態など、調理食材の配送時の状態を変更してもよい。
また、配送処理部124が調理食材の配送案を送付する端末装置の一例として、店舗端末20に調理食材の配送案を送信する例を説明したが、コンビニ本部が有する端末装置などに調理食材の配送案を送信するようにしてもよい。この場合、コンビニ本部が調理食材の配送を手配する。
【0134】
また、上記の第2の実施形態において、加熱調理器3は、集計情報記憶部113aの代わりに、第1及び第3の実施形態の集計情報記憶部113を備えるようにしてもよい。すなわち、使用情報は、第1及び第3の実施形態と同様の図3が示すような情報であってもよい。
【0135】
また、上記の第3の実施形態において、加熱調理器3は、焼き色、香り付けなどの食味を段階調整し、使用情報として記録するようにしてもよい。この場合、使用情報集計部123aは、例えば、エリアごとの食味の好みを集計し、食材提案部126は、調理食材の開発、加工指示などの調理食材の提案を生成するようにしてもよい。
また、上記の第3の実施形態において、管理装置10bは、調理食材の提案を生成する食材提案部126を備える例を説明したが、食品技術者が、集計結果に基づいて、調理食材の提案するようにしてもよい。
【0136】
なお、上述した管理システム1(1a、1b)は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した管理システム1(1a、1b)が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述した管理システム1(1a、1b)が備える各構成における処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、管理システム1(1a、1b)に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0137】
また、上述した機能の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
【0138】
すなわち、この発明および実施形態を纏めると、次のようになる。
本発明の一実施形態の管理システムは、加熱調理器を識別する機器識別情報と、当該加熱調理器の使用に応じて得られる使用情報とを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記機器識別情報に対応する前記加熱調理器が設置されている店舗ごとに、前記取得部が取得した前記使用情報を集計する集計部とを備える管理装置と、前記集計部が集計した集計結果を取得し、取得した当該集計結果を出力部に出力する端末装置とを備えることを特徴としている。
上記構成によれば、食材を効率よく加熱調理することができる。
【0139】
一実施形態の管理システムでは、前記管理装置は、前記集計部が集計した集計結果に基づいて、前記加熱調理器に使用する食材の配送案を作成する配送処理部を備え、前記端末装置は、前記配送処理部が作成した前記食材の配送案を取得し、取得した当該食材の配送案を前記出力部に出力することを特徴としている。
上記構成によれば、食材の配送を調理器から集計した集計結果に基づいて配送案を作成するので、適切な配送案を作成することができる。
【0140】
一実施形態の管理システムでは、前記使用情報には、前記加熱調理器を加熱調理に使用した使用時刻と、当該加熱調理した商品を識別する商品識別情報とが含まれ、前記集計部は、前記使用時刻と、前記商品識別情報とに基づいて、前記店舗ごとに、前記商品及び所定の時間帯に対応する前記加熱調理器の使用回数を集計し、前記配送処理部は、前記商品及び前記所定の時間帯に対応する前記加熱調理器の使用回数に基づいて、前記商品に対応する前記食材の配送案を前記店舗ごとに作成することを特徴としている。
上記構成によれば、店舗ごとに使用回数の多い時間帯を把握することができ、適切な配送案を作成することができる。
【0141】
一実施形態の管理システムでは、前記機器識別情報と、当該機器識別情報に対応する前記加熱調理器が設置されている前記店舗を識別する店舗識別情報と関連付けて記憶する店舗情報記憶部を備え、前記集計部は、前記取得部が取得した前記機器識別情報に関連付けられている前記店舗識別情報を前記店舗情報記憶部から読み出し、当該店舗識別情報に対応する店舗ごとに、前記使用情報を集計することを特徴としている。
上記構成によれば、所定の条件を満たす店舗(例えば地域や店舗面積など)ごとに使用情報を集計することができ、目的に合った集計結果を得ることができる。
【0142】
一実施形態の管理システムでは、前記管理装置は、前記加熱調理器において加熱調理する商品に対応する加熱調理の設定が可能な設定キーと、当該設定キーに対応する加熱調理の設定を変更する設定変更指示を、前記商品の変更に応じて生成する変更処理部を備え、前記加熱調理器は、前記変更処理部が生成した前記設定変更指示に基づいて、前記設定キーに対応する加熱調理の設定を変更することを特徴としている。
上記構成によれば、設定キーに対応する加熱調理の設定を変更可能にすることで、好みの設定に変更することができる。
【0143】
一実施形態の管理システムでは、前記管理装置は、前記集計部が集計した集計結果に基づいて、前記加熱調理器を保守する保守指示を生成する保守処理部を備え、前記端末装置は、前記保守処理部が生成した前記保守指示を取得し、取得した当該保守指示を前記出力部に出力することを特徴としている。
上記構成によれば、保守処理部によって生成された保守指示によって、加熱調理器の保守を容易に行う事ができる。また、加熱調理器の使用情報に基づいて、加熱調理器の保守指示を生成するので、加熱調理器の性能劣化及び故障を低減することができる。
【0144】
一実施形態の管理システムでは、前記使用情報には、加熱調理する商品に対応する加熱調理の設定が可能な設定キーを識別する設定キー識別情報と、当該設定キーの使用状況を示す情報とが含まれ、前記集計部は、前記設定キー識別情報と、前記設定キーの使用状況を示す情報とに基づいて、前記加熱調理器における前記設定キーごとの使用回数を集計し、前記保守処理部は、前記加熱調理器における前記設定キーごとの使用回数に基づいて、前記設定キーに対応する加熱調理の設定を変更する前記保守指示を生成することを特徴としている。
上記構成によれば、キーの使用回数に基づいて加熱調理の設定を変更することで、他の使用回数の少ないキーと加熱調理の設定を入れ替えることなどによって、特定のキーのみの寿命を著しく低下させることを防ぐことができる。
【0145】
一実施形態の管理システムでは、前記使用情報には、前記加熱調理器の使用時間が含まれ、前記集計部は、前記加熱調理器の使用時間に基づいて、前記加熱調理器ごとの累積使用時間を集計することを特徴としている。
上記構成によれば、例えば、同じ店舗において特定の加熱調理器のみが使用されていることなどを把握でき、保守や機能の変更に役立てることができる。すなわち、例えば、加熱調理器の清掃指示、部品の交換指示、消耗品の追加指示などのメンテナンス指示や加熱調理器の交換時期の判定を適切に行うことができる。
【0146】
一実施形態の管理システムでは、前記管理装置は、前記集計部が集計した集計結果に基づいて、前記加熱調理器に対応した加熱調理を行う食材を提案する食材提案部を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、加熱調理器ごとによく使用される調理メニューに基づいて、例えば同じ食材を用いた調理メニューなどの検討に役立てることができる。また、上記構成によれば、加熱調理器に対応した加熱調理を行う調理食材を提案するので、食材を効率よく加熱調理することができる。また、上記構成によれば、加熱調理器に適した商品を提供することができる。すなわち、管理システムは、例えば、焼き色、焼き具合、香り付けなどの商品の調理品質の高い商品を提供することができる。
【0147】
一実施形態の管理システムでは、前記食材提案部は、前記集計結果に基づいて、前記加熱調理器が加熱調理することによって完成品となる半調理品の食材を提案することを特徴としている。
上記構成によれば、集計結果に基づいて、加熱調理されることの多い、すなわち集計した加熱調理器が設置された場所における消費者の嗜好に沿った食材を用いた加熱調理器で加熱調理することによって完成品となる半調理品を提案することが可能となる。例えば、加熱調理器により短時間の加熱調理で商品を提供できる等、効率のよい加熱調理の商品の提供が可能になる。
【0148】
一実施形態の管理システムでは、前記食材提案部は、前記集計結果に基づいて、前記加熱調理器において加熱調理の設定が設定可能な設定キーに設定されている前記加熱調理の設定に応じた前記半調理品の食材を提案することを特徴としている。
上記構成によれば、集計結果に基づいて、加熱調理されることの多い設定キーに対応した、すなわち集計した加熱調理器が設置された場所における消費者の嗜好に沿った食材を用いた加熱調理器で加熱調理することによって完成品となる半調理品を提案することが可能となる。
【0149】
一実施形態の管理システムでは、加熱調理器を識別する機器識別情報と、当該加熱調理器の使用に応じて得られる使用情報とを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記機器識別情報に対応する前記加熱調理器が設置されている店舗ごとに、前記取得部が取得した前記使用情報を集計する集計部と、前記集計部が集計した集計結果に基づいて、前記加熱調理器を保守する保守指示を生成する保守処理部とを備える管理装置と、前記保守処理部が生成した前記保守指示を取得し、取得した当該保守指示を出力部に出力する端末装置とを備えることを特徴としている。
上記構成によれば、店舗ごとに加熱調理器の使用状況に基づいて、加熱調理器の保守指示を生成するので、加熱調理器の性能劣化及び故障を低減することができる。
【0150】
一実施形態の管理システムでは、加熱調理器を識別する機器識別情報と、当該加熱調理器の使用に応じて得られる使用情報とを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記機器識別情報に対応する前記加熱調理器が設置されている店舗ごとに、前記取得部が取得した前記使用情報を集計する集計部と、前記集計部が集計した集計結果に基づいて、前記加熱調理器に対応した加熱調理を行う食材を提案し、提案した食材を食材開発業者が有するサーバ装置に送信する食材提案部とを備える管理装置を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、集計した使用情報に基づいて、加熱調理器に対応した加熱調理を行う調理食材を提案するので、加熱調理器に適した商品を提供することができるとともに、食材を効率よく加熱調理することができる。
【0151】
一実施形態の管理装置では、加熱調理器を識別する機器識別情報と、当該加熱調理器の使用に応じて得られる使用情報とを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記機器識別情報に対応する前記加熱調理器が設置されている店舗ごとに、前記取得部が取得した前記使用情報を集計する集計部とを備えることを特徴としている。
上記構成によれば、加熱調理器ごとの使用状況を容易に把握することができる。
【0152】
一実施形態の管理装置では、加熱調理器を識別する機器識別情報と、当該加熱調理器の使用に応じて得られる使用情報とを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記機器識別情報に対応する前記加熱調理器が設置されている店舗ごとに、前記取得部が取得した前記使用情報を集計する集計部と、前記集計部が集計した集計結果に基づいて、前記加熱調理器を保守する保守指示を生成する保守処理部とを備えることを特徴としている。
上記構成によれば、店舗ごとに加熱調理器の使用状況に基づいて、加熱調理器の保守指示を生成するので、加熱調理器の性能劣化及び故障を低減することができる。
【0153】
一実施形態の管理装置では、加熱調理器を識別する機器識別情報と、当該加熱調理器の使用に応じて得られる使用情報とを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記機器識別情報に対応する前記加熱調理器が設置されている店舗ごとに、前記取得部が取得した前記使用情報を集計する集計部と、前記集計部が集計した集計結果に基づいて、前記加熱調理器に対応した加熱調理を行う食材を提案する食材提案部とを備えることを特徴としている。
上記構成によれば、集計した使用情報に基づいて、加熱調理器に対応した加熱調理を行う調理食材を提案するので、加熱調理器に適した商品を提供することができるとともに、食材を効率よく加熱調理することができる。
【0154】
一実施形態の管理方法では、管理装置が、加熱調理器を識別する機器識別情報と、当該加熱調理器の使用に応じて得られる使用情報とを取得する取得ステップと、前記管理装置が、前記取得ステップにて取得した前記機器識別情報に対応する前記加熱調理器が設置されている店舗ごとに、前記取得ステップにて取得した前記使用情報を集計する集計ステップと、端末装置が、前記集計ステップにて集計された集計結果を取得し、取得した当該集計結果を出力部に出力する出力ステップとを含むことを特徴としている。
上記構成によれば、加熱調理器ごとの使用状況を容易に把握することができる。
【0155】
一実施形態の管理方法では、管理装置が、加熱調理器を識別する機器識別情報と、当該加熱調理器の使用に応じて得られる使用情報とを取得する取得ステップと、前記管理装置が、前記取得ステップにて取得した前記機器識別情報に対応する前記加熱調理器が設置されている店舗ごとに、前記取得ステップにて取得した前記使用情報を集計する集計ステップと、前記管理装置が、前記集計ステップにて集計した集計結果に基づいて、前記加熱調理器を保守する保守指示を生成する保守処理ステップと、端末装置が、前記保守処理ステップにて生成された前記保守指示を取得し、取得した当該保守指示を出力部に出力する出力ステップとを含むことを特徴としている。
上記構成によれば、店舗ごとに加熱調理器の使用状況に基づいて、加熱調理器の保守指示を生成するので、加熱調理器の性能劣化及び故障を低減することができる。
【0156】
一実施形態の管理方法では、管理装置が、加熱調理器を識別する機器識別情報と、当該加熱調理器の使用に応じて得られる使用情報とを取得する取得ステップと、前記管理装置が、前記取得ステップにて取得した前記機器識別情報に対応する前記加熱調理器が設置されている店舗ごとに、前記取得ステップにて取得した前記使用情報を集計する集計ステップと、前記管理装置が、前記集計ステップにて集計した集計結果に基づいて、前記加熱調理器に対応した加熱調理を行う食材を提案し、提案した食材を食材開発業者が有するサーバ装置に送信する食材提案ステップとを含むことを特徴としている。
上記構成によれば、集計した使用情報に基づいて、加熱調理器に対応した加熱調理を行う調理食材を提案するので、加熱調理器に適した商品を提供することができるとともに、食材を効率よく加熱調理することができる。
【符号の説明】
【0157】
1,1a,1b…管理システム、2,2−1,2−2…店舗、3,3−1,3−2…加熱調理器、4…食材メーカ、5…サーバ装置、10,10a,10b…管理装置、11,11a,11b…管理記憶部、12,12a,12b…管理制御部、20…店舗端末、21…表示部、30…操作パネル部、31…キー入力部、31A…調理キー、32…液晶表示部、33…音声出力部、34…外部インターフェイス、40…加熱調理部、41…給水ポンプ、42…蒸気発生用ヒータ、43…ヒータ、44…マグネトロン、45…冷却ファン、46…給水ポンプ、50…記憶部、51…設定情報記憶部、52,52a…使用情報記憶部、60…制御部、111…店舗設定記憶部、112…店舗情報記憶部、113、113a…集計情報記憶部、114…配送情報記憶部、115…保守情報記憶部、116…食材情報記憶部、121…設定変更処理部、122…使用情報取得部、123,123a…使用情報集計部、124…配送処理部、125…保守処理部、126…食材提案部
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