(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記上面壁部におけるヒンジ側端部を含む所定のヒンジ近位領域は、該ヒンジ近位領域よりも該ヒンジから遠位に位置する所定のヒンジ遠位領域に比べて、奥行寸法が小さい、
請求項1から3の何れか一項に記載のサイドオープン型パッケージ。
前記内箱の前壁に設けられたフィルムゲージと、前記フィルムゲージの下に重ねられると共に下絵が表示された下絵表示シートと、を含み、両者を相対的にスライドさせることで動画を生じさせるスリットアニメーション手段を、更に備え、
前記下絵表示シートの端部が、前記ヒンジを介して前記内箱と接続される前記外蓋の前面壁部に固定されており、
前記外蓋の開閉動作に連動して前記下絵表示シートと前記フィルムゲージとが相対的にスライドするように構成されている、
請求項1から7の何れか一項に記載のサイドオープン型パッケージ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のサイドオープン型パッケージにおいては、外蓋を閉める際に、シガレットの束や、これを包み込むように折り込まれた内包材等といった被収容物、或いは、フラップ片自体が外蓋と干渉しやすいというのが実情である。すなわち、サイドオープン型パッケージは、外蓋が閉じられる際に、取り出し口を覆うための外蓋側の上面壁部がフラップ片上面の少なくとも一部に重なるように構成されているため、外蓋が閉じられる過程において、内箱側のフラップ片或いは内箱に収容されている被収容物に対して、外蓋側の上面壁部が衝突しやすく、これらが損傷する虞がある。特に、被収容物がシガレット及びこれを包む内包材を含む場合、上面壁部との衝突によって折り返された内包材の端部が上面壁部とフラップ片との間に挟み込まれ、外蓋の開閉が繰り返し行われると内包材が破れる要因となり、パッケージの外観(見た目)が損なわれる(悪化する)ことが懸念される。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされてものであって、サイドオープン型パッケージにおいて、外蓋を閉じる際に、外蓋が被収容物やフラップ片等と干渉することを抑制し、以って被収容物やフラップ片の損傷を招いたり、パッケージの外観が損なわれることを抑制可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために、サイドオープン側パッケージは、内箱におけるフラップ片を、内箱の幅方向における少なくとも一部の連接区間において前壁に連なって接続(連接)するようにした。
【0008】
詳細には、本発明に係るサイドオープン型パッケージは、上部に開口端を有する略直方体形状の内箱と、前記開口端の一部を被収容物の取り出し口として残しつつ残部を覆うフラップ部と、前記内箱の幅方向における一方の側壁に沿って形成されるヒンジを介して前記内箱に回動可能に接続される外蓋であって、閉じられた際に前記取り出し口を覆う上面壁部を少なくとも有する外蓋と、を備え、前記フラップ片は、前記内箱の幅方向における少なくとも一部の連接区間において前記内箱の前壁と連なって接続されている。
【0009】
サイドオープン型パッケージ(横開き型のパッケージ)は、内箱におけるフラップ片の平面方向に対してヒンジが直交する方向に延伸配置されることになる。一方、外蓋側には、外蓋が閉じられる際に、内箱の取り出し口を覆うための上面壁部が形成されている。この上面壁部は、内箱のフラップ片と平行に配置されており、外蓋が閉じられる際、フラップ片に対して徐々に接近する。そして、外蓋の上面壁部は、内箱のフラップ片と部分的に重なり合いながらスライドしつつ、最終的には取り出し口全体を覆うことで、外蓋の閉じ操作が完了することになる。
【0010】
これに対して、本発明に係るサイドオープン型パッケージにおいては、フラップ片を、内箱の幅方向における少なくとも一部の区間である連接区間において、内箱の前壁と連なって接続するようにしたため、外蓋が閉じられる際に、外蓋の上面壁部がフラップ片の下側(被収容物の収容空間側)に潜り込んだり、フラップ片と衝突することが起こりにくくなる。このため、フラップ片が折れ曲がったり破損することが抑制される。また、上記の連接区間においては、内箱に収容されている被収容物の上部がフラップ片によって覆われるため、外蓋側の上面壁部が被収容物と干渉(衝突、接触)することが抑制される。以上より、被対象物やフラップ片の損傷を招いたり、パッケージの外観が損なわれることを抑制することが可能なサイドオープン型パッケージが提供される。
【0011】
ここで、サイドオープン型パッケージは、パッケージの高さ(上下)方向に延伸するヒンジを中心に外蓋が開閉される。このため、外蓋を閉じる際において、ヒンジに近い領域ほど、内箱に収容された被収容物に対して外蓋の上面壁部が急な角度で接近するため、これらが干渉しやすくなる傾向がある。そこで、本発明において、前記フラップ片は、前記内箱におけるヒンジ側端部から該内箱の幅方向の途中位置まで連接されていてもよい。この場合、内箱の幅方向においてヒンジと近位の領域が、前壁とフラップ片とを連接する連接区間に設定される。これによれば、内箱におけるヒンジと近位の領域において被収容物がフラップ片によって覆われるため、上面壁部が急な角度で被収容物に対して接近しても、上面壁部が被収容物に衝突することがなく、被収容物が損傷することをより好適に抑制することができる。
【0012】
また、前記フラップ片は、前記連接区間において、前記前壁の上端縁から延びると共に、該上端縁に沿って形成される折り込み線を境に前記開放端側に折り込まれていてもよい。これによれば、内箱の連接区間に亘り、前壁側から一繋がりのフラップ片が開口端側に回り込むように配置される。これによれば、内箱の連接区間におけるフラップ片と前壁との接合箇所に、上面壁部の先端部が引っ掛かるような隙間、凹部等が形成されることがなく、外蓋の上面壁部との干渉によってフラップ片が折れ曲がったり破損することを、より確実に抑制することができる。
【0013】
また、前記上面壁部におけるヒンジ側端部を含む所定のヒンジ近位領域は、該ヒンジ近位領域よりも該ヒンジから遠位に位置する所定のヒンジ遠位領域に比べて、奥行寸法が小さく構成されていてもよい。この構成によれば、外蓋を閉じる際、内箱に収容された被収容物に対して外蓋の上面壁部が急な角度で接近することになるヒンジ近位領域の奥行寸法をヒンジ遠位領域に比べて相対的に小さくすることにより、ヒンジ近位領域の奥行寸法をヒンジ遠位領域と同等とする場合に比べて、上面壁部におけるヒンジ近位領域と内箱のフラップ片や被収容物との干渉が起こりにくくなる。従って、内箱のフラップ片や被収容物の損傷を好適に回避し、これらの外観が損なわれることを好適に防ぐことができる。また、上面壁部におけるヒンジ遠位領域については、ヒンジ近位領域に比べて、外蓋が閉じられる際に上面壁部とフラップ片や被収容物との干渉が相対的に起こりにくい。このため、上面壁部におけるヒンジ遠位領域については、ヒンジ近位領域に比べて奥行寸法を大きくしても上記干渉という不具合が顕在化しにくい。そして、上面壁部のヒンジ遠位領域においては、その奥行寸法をヒンジ近位領域よりも大きくすることで、ヒンジ遠位領域に対応する領域に形成される取り出し口の奥行開口幅を十分に確保することができるようになる。これにより、取り出し口を通じた被収容物の取り出し容易性の向上に資することが可能となる。
【0014】
また、上記のように、上面壁部のヒンジ遠位領域に比べてヒンジ近位領域の奥行寸法を小さくする場合、前記上面壁部における前記ヒンジ近位領域は、前記ヒンジ側端部に近づくほど奥行寸法が小さくなるように形成されていてもよい。これによれば、上面壁部におけるヒンジ近位領域のうち、ヒンジ側端部に近づくに従って奥行寸法を徐々に小さくすることで、上面壁部におけるヒンジ近位領域と内箱のフラップ片や被収容物との干渉を好適に回避することができる。また、この構成によれば、上面壁部のヒンジ近位領域における自由端側縁部が傾斜縁部として形成されるため、ヒンジ近位領域の途中で自由端側縁部に急な段差が形成されることがない。その結果、外蓋が閉じられる際に、上面壁部における自由端側縁部がフラップ片や被収容物等に引っ掛かりにくくなるという利点がある。一方で、ヒンジ近位領域のうち、ヒンジ側端部から離れるに従って奥行寸法を徐々に大きくすることにより、ヒンジから遠く離れた領域における取り出し口の奥行開口幅を十分に確保することができるという利点がある。このため、内箱のフラップ片や被収容物との干渉を回避できる範囲内で、取り出し口を通じた被収容物の取り出し容易性を好適に向上させることができる。
【0015】
また、前記上面壁部の前記ヒンジ側端部における奥行寸法が実質的に零であってもよい。この場合、上面壁部におけるヒンジ近位領域は、ヒンジ近位領域に近づくに従って徐々に奥行寸法が小さくなり、ヒンジ側端部において実質的に零となるように構成される。これによれば、上面壁部におけるヒンジ近位領域と内箱のフラップ片や被収容物との干渉をより一層好適に回避することができる。
【0016】
また、本発明において、前記ヒンジは、前記内箱における前記前壁と一方の側壁との境界をなす縁部に沿って形成されてもよい。このように、内箱の前壁と側壁との間の縁部に沿ってヒンジを形成することにより、外蓋が閉じられた際に内箱の前壁を覆う前面壁部の側方端を内箱に対して直接ヒンジ連結することができる。この構成によれば、内箱の後壁と側壁との間の縁部に沿ってヒンジを形成する場合に比べて、外蓋を閉じる際に、内箱のフラップ片や被収容物に対して外蓋の上面壁部を緩やかな角度で接近させることができる。従って、外蓋を閉じる際に、内箱のフラップ片や被収容物と上面壁部との干渉をより一層好適に回避することができる。更に、内箱における前壁と側壁との境界をなす縁部に沿って形成されたヒンジを介して外蓋を内箱に連結することで、上面壁部のヒンジ側端部における奥行寸法を実質的に零とした場合においても、外蓋における前面壁部の側方端を内箱に対して直接ヒンジ連結することができる。その結果、外蓋の剛性が低下することを抑制できる。
【0017】
また、本発明係るサイドオープン型パッケージは、前記内箱の前壁に設けられたフィルムゲージと、前記フィルムゲージの下に重ねられると共に下絵が表示された下絵表示シートと、を含み、両者を相対的にスライドさせることで動画を生じさせるスリットアニメーション手段を、更に備え、前記下絵表示シートの端部が、前記ヒンジを介して前記内箱と接続される前記外蓋の前面壁部に固定されており、前記外蓋の開閉動作に連動して前記下絵表示シートと前記フィルムゲージとが相対的にスライドするように構成されていてもよい。これによれば、扱い者が外蓋を開閉する度に、その開閉動作に連動して、下絵表示シートとフィルムゲージとを相対的にスライドさせることができ、スリットアニメーションを生じさせる視覚的効果が得られる。従って、パッケージに付加価値を付与することができ、消費者の購買意欲を増進することができる。
【0018】
なお、本発明に係るサイドオープン型パッケージに収容する被収容物は特に限定されるものではないが、例えば、たばこ商品を被収容物として好適に例示できる。たばこ商品とは、例えば紙巻たばこ(フィルタシガレット、両切たばこ(フィルタ無し))、シガー(葉巻)、シガリロ、スヌース、嗅ぎたばこ、チューイングたばこ、電子たばこ等が例示できる。勿論、本発明に係るサイドオープン型パッケージは、例えば菓子、ガム等といったたばこ商品以外の物品を収容してもよい。
【0019】
また、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて採用することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、サイドオープン型パッケージにおいて、外蓋を閉じる際に、外蓋が被収容物やとフラップ片等と干渉することを抑制し、以って被対象物やフラップ片の損傷を招いたり、パッケージの外観が損なわれることを抑制可能な技術を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
<実施形態>
本発明に係るサイドオープン型パッケージの実施形態について、図面に基づいて説明する。本発明が適用されるパッケージに収容する被収容物は特定のものに限定されないが、ここでは、シガレットをパッケージに収容する場合を例に説明する。
【0023】
[パッケージの構成]
図1、2は、実施形態に係るサイドオープン型パッケージ(以下、単に「パッケージ」という)1の斜視図である。
図1、2は、パッケージ1を正面側から眺めた斜視図である。パッケージ1は、全体として略直方体形状をなしており、ヒンジを介して連結された内箱2及び外蓋3を備えている。
図1は、内箱2に対して外蓋3が開いた状態のパッケージ1を示している。一方、
図2は外蓋3が閉じられた状態のパッケージ1を示しており、内箱2におけるシガレット(被収容物)の取り出し口26が外部に露出(開放)されている。以下、本明細書では、特に言及する場合を除いて、パッケージ1の正面側を“前方”と定義し、背面側を“後方”と定義する。
【0024】
内箱2は、略直方体形状を有し、シガレット61及び内包材62からなるインナパック6を収容可能な収容ボックスである。インナパック6の詳細については後述する。内箱2は、矩形状の後壁21、この後壁21と対向配置される前壁22、後壁21及び前壁22の両側縁部を相互に連結する一対の側壁23A,23B、底壁24等を有し、その上部に形成された開口端が部分的にフラップ片25によって塞がれている。底壁24は、後壁21、前壁22、及び一対の側壁23A,23Bそれぞれの下端に連結されている。ここで、前壁22と後壁21は内箱2における高さと幅によって規定され、一対の側壁23A,23Bは内箱2における高さと奥行によって規定され、底壁24は内箱2における幅と奥行によって規定される。本明細書において定義される内箱2の上下(高さ)方向、左右(幅)方向、前後(奥行)方向を
図2に図示する。図示のように、内箱2における上下(高さ)方向、左右(幅)方向、前後(奥行)方向はそれぞれが互いに直交している。
【0025】
ここで、符号4は、内箱2における側壁23Aと前壁22との境界をなす縁部に形成されたヒンジである。ヒンジ4は、内箱2における一方の側壁23Aに沿って形成されており、このヒンジ4を介して内箱2と外蓋3とが互いに回動自在にヒンジ接続されている。つまり、ヒンジ4は、内箱2の高さ方向(上下方向)に沿って延伸配置されている。内箱2の幅方向(左右方向)において、ヒンジ4が形成されていない方の側壁23Bと前壁22との境界をなす縁部5はラウンド形状(丸形状)を有するラウンドエッジ(ラウンドコーナー)として形成されている。また、内箱2における他の縁部、すなわち、側壁23Aと前壁22との境界をなす縁部、側壁23Aと後壁21との境界をなす縁部、及び、側壁23Bと後壁21との境界をなす縁部は、スクエア形状を有するスクエアエッジ(スクエアコーナー)として形成されている。なお、上記構成例では、内箱2における縁部5をラウンドエッジとし、内箱2における他の縁部をスクエアエッジとしているが、これには限定されない。例えば、内箱2の縁部を面取りエッジとしてもよい。例えば、内箱2における側壁23Bと前壁22との境界をなす縁部5をラウンドエッジもしくは面取りエッジで形成することで、外蓋3の側壁32と縁部5との干渉を抑制することができ、スムーズに外蓋3を閉めることができる。
【0026】
また、内箱2には、シガレット61の束を内包材62によって包み込むことで形成されたインナパック6の形態で、シガレット61が収容(収納)されている。内包材62は、例えば矩形状を有するシート状のアルミニウム蒸着紙であり、紙基材と、その表面に蒸着されたアルミニウムの膜とを含む。アルミニウムの膜は、シガレット61を湿気から保護する他、各シガレット61からの芳香の放出、散逸を防止し、また、シガレット61の束の形状保持にも有効である。
【0027】
次に、内箱2におけるフラップ片25及びシガレット61の取り出し口26について説明する。フラップ片25は、内箱2の開口端の一部を被収容物であるシガレット61の取り出し口26として残しつつ、開口端の残部を覆う部材である。すなわち、フラップ片25は、シガレット61を取り出すための取り出し口26が開口された、内箱2の底壁24と対向して配設された天壁(天板)として捉えることもできる。フラップ片25は、内箱2の上方から開口端を眺めた場合に、開口端における後方側(後壁21寄りの部分)を覆っている。また、フラップ片25は、開口端における前方側(前壁22寄りの部分)の一部、具体的にはヒンジ4が位置する方の端部に対して近位の領域の前方部も覆っている。
【0028】
更に、内箱2における前壁22及び側壁23Bの上部には、双方に跨るようにして切り欠き凹所27が形成されている。
図1に示すように、切り欠き凹所27は、内箱2を正面側から眺めて前壁22の右上角部に形成されている。また、切り欠き凹所27は、フラップ片25の縁部と共に取り出し口26の輪郭(外形)を画定している。つまり、内箱2の取り出し口26は、フラップ片25及び切り欠き凹所27によって囲まれた開口領域として画定されている。なお、切り欠き凹所27は、内箱2における前壁22の上部と側壁23Bの上部を跨がるように設けず、前壁22の上部のみ又は側壁23Bの上部のみの領域内に形成されていてもよい。但し、本実施形態のように、内箱2における切り欠き凹所27を、前壁22の上部と側壁23Bの上部とを跨ぐように形成することで、内箱2に収容されている被収容物の露出度合いが高まる。その結果、扱い者が被収容物をより一層容易に取り出すことが可能となる。
【0029】
また、
図1に示すように、フラップ片25は、内箱2の前壁22に対して、内箱2におけるヒンジ4側の端部(以下、「ヒンジ側端部」という)から内箱2における幅方向の途中位置まで連なって接続(連接)されている。以下、内箱2におけるフラップ片25と前壁22とが連接されている区間を「連接区間」と呼び、図中に符号Zcにて示す。前壁22の上端とフラップ片25の前端とが連接区間Zcに亘って連なり、互いに接続(接合)されることで、フラップ片25と前壁22とにおいて共通する縁部である連接縁部7が形成されている。
【0030】
フラップ片25は、第1フラップ片25aと、第2フラップ片25bとを有する。第2フラップ片25bは、第1フラップ片25aの上面(外面)に重ね合されて(積層されて)、接着されている。
図1には、第1フラップ片25aのうち、第2フラップ片25bによって覆われている部分を破線によって示している。図示のように、第1フラップ片25aの水平投影面積は第2フラップ片25bよりも大きく、フラップ片25の外形は実質的に第1フラップ片25aによって画定されている。第2フラップ片25bは、内箱2のヒンジ側端部において、前壁22の上端縁から延びると共に該上端縁に沿って形成される折り込み線28を境に内箱2の開放端側に折り込まれている。言い換えると、第2フラップ片25bは、前壁22における連接縁部7を基端として延出するフラップ片であり、連接縁部7から第1フラップ片25a側に折り込まれ(折り返され)、第1フラップ片25aの外面(上面)に重ね合されている。そして、第2フラップ片25bが接着材によって第1フラップ片25aに貼り合されることで、第1フラップ片25aと一体に固定されている。
【0031】
次に、外蓋3の詳細構成について説明する。ヒンジ4を介して内箱2に連結されている前面壁部31と、この前面壁部31におけるヒンジ4とは反対側の端部より前面壁部31と直交して立設した側面壁部32と、前面壁部31及び側面壁部32それぞれの上端に直交して連結された上面壁部33と、前面壁部31及び側面壁部32それぞれの下端に直交して連結された下面壁部34と、を有する。
【0032】
上記のように構成される外蓋3は、内箱2の取り出し口26を自在に開閉することができる。
図3は、外蓋3が開いた状態におけるパッケージ1の上面図である。また、
図4は、外蓋3が閉じた状態におけるパッケージ1の上面図である。
図3は、
図1に示す状態に対応しており、
図4は、
図2に示す状態に対応している。
図2及び
図4に示すように、外蓋3が閉じられると、外蓋3の上面壁部33及び前面壁部31によって内箱2の取り出し口26が塞がれる。また、外蓋3が閉じられた際には、外蓋3の前面壁部31、側面壁部32、上面壁部33及び下面壁部34が、それぞれ内箱2側の対応する前壁22、側壁23B、フラップ片25、及び底壁24に対向する位置に配置されるようになっている。
【0033】
図1及び
図3に示すように、外蓋3の上面壁部33は、概ね台形形状を有している。上面壁部33のうち、ヒンジ4側の端部(以下、「ヒンジ側端部」という)33aを含み、ヒンジ側端部33aから上面壁部33の幅方向において所定の所定区間までの領域を「ヒンジ近位領域33b」と呼ぶ。ヒンジ近位領域33bは、ヒンジ側端部33aから比較的近位に位置する領域ということができる。また、上面壁部33のうち、ヒンジ近位領域33bよりもヒンジ4(ヒンジ側端部33a)から遠位に位置する領域を「ヒンジ遠位領域33c」と呼ぶ。
【0034】
図3に示すように、上面壁部33におけるヒンジ遠位領域33cは、概ね矩形状を有し、ヒンジ近位領域33bは三角形状を有している。そして、上面壁部33は、ヒンジ遠位領域33cに比べてヒンジ近位領域33bの方が、奥行寸法が小さく形成されている。より詳しくは、上面壁部33のヒンジ近位領域33bは、ヒンジ側端部33aに近い部分(近づく)ほど奥行寸法が小さくなるように形成されている。また、上面壁部33のうち、ヒンジ側端部33aにおける奥行寸法が実質的に零となっている。その結果、ヒンジ近位領域33bにおける自由端側の縁部(前面壁部31とは反対側の縁部であり、以下では「自由端側縁部」という)は、ヒンジ側端部33aにおいて前面壁部31と実質的に接している。そして、上面壁部33におけるヒンジ近位領域33bの自由端側縁部は、ヒンジ側端部33aから幅方向に離れるに従って、前面壁部31から突出寸法(奥行方向)が大きくなっている。
【0035】
また、
図3に示すように、第1フラップ片25aは、内箱2の幅方向に沿って、その奥行寸法が3段階に変化している。第1フラップ片25aを、ヒンジ4側から第1領域251、第2領域252、第3領域253に分けると、第1領域251は連接区間Zcに対応した領域であり、その奥行寸法は内箱2の奥行寸法に一致している。つまり、第1フラップ片25aにおける第1領域251は、内箱2の開口端を、前壁22から後壁21に至るまで覆っている。これにより、フラップ片25の動きを抑制することができ、フラップ片25が外蓋3や被収容物と干渉することをより確実に抑制することができる。第1フラップ片25aにおける第2領域252は、第1領域251と第3領域253と挟まれた領域で、ヒンジ4から離れるに従って奥行寸法が徐々に小さくなっている。第2領域252は、第3領域253との境界部において奥行寸法が最小となっている。そして、第3領域253は、内箱2におけるヒンジ4と反対側の端部側に配置されており、ヒンジ4との離間寸法に関わらず一定の奥行寸法を有している。
【0036】
更に、外蓋3における側面壁部32には、略半円形の凹部としての手掛かり部35が形成されている。この手掛かり部35は、消費者(パッケージ1の扱い者)が外蓋3を開く際に指を掛けることで、その開蓋操作を補助するために設けられている。なお、側面壁部32に手掛かり部35を配置する位置としては、側面壁部32の高さ方向中央付近を避け、上部又は下部の何れかに寄った位置に設けるのが好ましい。本実施形態におけるパッケージ1では、側面壁部32における中央よりも若干低い高さに手掛かり部35を配置している。これはパッケージ1を密封する密封フィルムの開封テープ(図示せず)をパッケージ1の高さ中央付近に設ける際に、開封テープと手掛かり部35とが互いに干渉することを避けるためである。また、外蓋3における前面壁部31と側面壁部32との境界をなす縁部36は、ラウンド形状(丸形状)を有するラウンドエッジ(ラウンドコーナー)として形成されている。
【0037】
更に、パッケージ1は、内箱2の前壁22に設けられたフィルムゲージ71と、フィルムゲージ71の下に重ねられると共に下絵が表示された下絵表示シート72と、を含むスリットアニメーション部7(スリットアニメーション手段)を備えている。スリットアニメーション部7は、下絵表示シート72に表示された下絵と、フィルムゲージ71とを利用して、パラパラ漫画(flip-book)に類似する原理で、あたかも絵が動いているような(動画が生じているような)視覚的効果を付与する機能を有している。
【0038】
図5は、フィルムゲージ71及び下絵表示シート72を説明する図である。フィルムゲージ71は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等の透明基材上に「黒塗りの細長い帯状領域」を所定の間隔、この例では等間隔“X”で印刷したものである。図示のフィルムゲージ71は、「帯状領域の幅」と「各帯状領域間の間隔」とが共に“X”で等しくなっている。また、
図1に示すように、内箱2の前壁22には、フィルムゲージ71を配置するためのゲージ用窓孔22aが形成されており、前壁22のゲージ用窓孔22aを塞ぐようにしてフィルムゲージ71が前壁22(ゲージ用窓孔22aの縁部)に貼り付けられている。本実施形態では、ゲージ用窓孔22aを矩形状として形成しているが、他の形状を有していてもよい。また、
図1に示すように、フィルムゲージ71における帯状領域(格子)の延伸方向は、内箱2における前壁22の上下方向(高さ方向)と平行となるように、フィルムゲージ71が設置されている。
【0039】
下絵表示シート72は、略矩形状を有しており、複合画像で構成される下絵72aが印刷等によって表示されている。下絵表示シート72は、下絵72aの表示エリアがフィルムゲージ71の下に重なるように、内箱2におけるインナパック6(シガレット61)の収容空間側に配置されている。具体的には、下絵表示シート72の下絵72aがフィルムゲージ71側に面するように、下絵表示シート72がインナパック6の外面とフィルムゲージ71との間に挟まれるようにして配置されている。
【0040】
下絵表示シート72に表示された下絵72aは、上記のように複合画像で構成されている。この複合画像は、例えば、ある形態をモチーフにした画像を所定の間隔で間引いて、「残像」と「欠け」が繰り返されてなる中間画像を複数組み合わせた画像である。
図5には、星形をモチーフとした第1の中間画像と、円形をモチーフとした第2の中間画像とを、組み合わせて複合画像を作成する例が示されている。また、ここでは、第1の中間画像及び第2の中間画像の夫々を等間隔“X”で間引いている。そして、第1の中間画像と第2の中間画像とを複合させる際に、第1の中間画像の「欠け」の部分に、第2の中間画像の「残像」部分が一致するようにして、複合画像が形成されている。
【0041】
フィルムゲージ71を下絵72aの複合画像上に重ね合わせて、下絵表示シート72及びフィルムゲージ71を相対的にスライドさせると、
図5に示すように、第1の中間画像の「残像」がフィルムゲージ71の各帯状領域間に設けられる透明領域に位置するときには、第1の中間画像が表す模様、すなわち星形模様が視認される(
図5中、A)。一方、第2の中間画像の「残像」がフィルムゲージ71の各帯状領域間に設けられる透明領域に位置するときには、第2の中間画像が表す模様、すなわち円形模様が視認される(
図5中、B)。
【0042】
そして、下絵表示シート72とフィルムゲージ71との相対的なスライド動作を適度な速度で行うと、人間の目には、あたかも星形模様と円形模様が動的に変化しているかのように視認されるため、動画を生じさせる視覚的効果が得られる。なお、スリットアニメーションに関する技術自体は公知のものであり、ここでの詳しい説明は省略するが、複合画像に組み込まれる中間画像の数を3以上にすることも可能である。
【0043】
図1に示すように、内箱2の前壁22のうち、ゲージ用窓孔22aとヒンジ4との間には、前壁22の上下方向(つまり、ヒンジ4の延伸方向)に沿って細長い矩形状のスリット開孔22bが形成されている。このスリット開孔22bの長手方向の開口寸法は、前壁22の高さ方向におけるゲージ用窓孔22aの開口寸法よりも若干狭くなっている。より詳しくは、スリット開孔22bの下端位置は、ゲージ用窓孔22aの下端位置と略等しくなっている。また、スリット開孔22bの上端位置は、ゲージ用窓孔22aの上端位置よりも若干低い位置に配置されている。本実施形態においては、前壁22のヒンジ側端部にスリット開孔22bが配置されている。
【0044】
また、下絵表示シート72の一方の端部における高さ寸法は、スリット開孔22bの長手方向における開口寸法よりも狭くなっており、下絵表示シート72の上記端部がスリット開孔22bに差し込まれている。これにより、下絵表示シート72は、下絵72aが表示された領域を含む大部分を内箱2の内部に残しつつ、スリット開孔22bを通じて外部に露出した端部領域が、外蓋3における前面壁部31の内面に接着固定されている。
【0045】
ここで、下絵表示シート72のうち、前面壁部31の内面に接着固定される端部領域を「固定端部領域72b」と呼ぶ。
図1に示す例では、下絵表示シート72における固定端部領域72bは、前面壁部31のうちヒンジ4と近接する位置に固定されている。このように、下絵表示シート72の一端を、外蓋3における前面壁部31に固定することで、外蓋3が閉じた状態から開かれる際に、外蓋3の開蓋動作に連動して、下絵表示シート72がスリット開孔22bから所定量だけ引き出される。逆に、開かれた状態から外蓋3が閉じられる際には、外蓋3の閉蓋動作に連動して、下絵表示シート72がスリット開孔22b内に所定量だけ引き込まれる。つまり、本実施形態におけるパッケージ1は、外蓋3の開閉動作に連動して、下絵表示シート72とフィルムゲージ71とが相対的にスライドするように構成されている。このようにして、扱い者が外蓋3を開閉する度に、その開閉動作に連動して、下絵表示シート72とフィルムゲージ71とを相対的にスライドさせることができ、
図5を用いて説明したスリットアニメーションを生じさせる視覚的効果が得られる。従って、パッケージ1に付加価値を付与することができ、消費者の購買意欲を増進することができる。
【0046】
[ブランク]
次に、パッケージ1を構成するパッケージ用ブランクについて説明する。
図6は、第1ブランクB1を示す図であり、
図7は、第2ブランクB2を示す図である。第1ブランクB1は、折り込まれる(組み立てられる)ことで内箱2を成形するシート材料である。また、第2ブランクB2は、折り込まれる(組み立てられる)ことで外蓋3を成形するシート材料である。つまり、第1ブランクB1及び第2ブランクB2はそれぞれ、内箱2及び外蓋3を展開したシート材料と言える。そして、第1ブランクB1及び第2ブランクB2を折り込み、適所を接着することで、
図1に示すパッケージ1が成形される。なお、第1ブランクB1、第2ブランクB2にはカード紙、マニラボール紙等の紙材、又はプラスチックシートなどの樹脂を用いることができるが、これらに限定されるものではない。なお、
図6及び
図7におけるブランクの説明では、図面の上下左右方向を基準に説明する。
【0047】
図6に示すように、第1ブランクB1は、内箱2の後壁21となる後壁パネルP1を有しており、後壁パネルP1の両側縁には、内箱2の側壁23A,23BとなるインナサイドパネルP2A,P2Bが折り込み線を介して連なっている。また、後壁パネルP1の下端縁には、フラップ片25の第1フラップ片25aとなる第1トップパネルP3が折り込み線を介して連なっている。また、後壁パネルP1の上端縁には、内箱2の底壁24となる底壁パネルP4が折り込み線を介して連なっている。また、インナサイドパネルP2A,P2Bそれぞれの下端縁には、第1トップパネルP3に貼り合されて補強をなす補強パネルP5A,P5Bが折り込み線を介して連なっている。更に、インナサイドパネルP2A,P2Bそれぞれの上端縁には、底壁パネルP4に貼り合されて補強をなす補強パネルP6A,P6Bが折り込み線を介して連なっている。
【0048】
また、底壁パネルP4の上端縁には、内箱2の前壁22となる前壁パネルP7が折り込み線を介して連なっている。前壁パネルP7には、ゲージ用窓孔22a及びスリット開孔22bとなる開口部が形成されている。また、前壁パネルP7の両側縁には、内箱2の側壁23A,23Bとなる側壁パネルP8A,P8Bが折り込み線を介して連なっている。なお、前壁パネルP7と側壁パネルP8Bとの間には、複数の折り込み線が短いピッチで配置されており、これらによってラウンド形状を有する縁部5が形成されるようになっている。また、前壁パネルP7の上端縁には、フラップ片25の第2フラップ片25bとなる第2トップパネルP9が折り込み線を介して連なっている。なお、縁部5が呈するラウンド形状は、複数の折り込み線の代わりに、複数の圧線によって形成されていてもよい。
【0049】
次に、
図7に示す第2ブランクB2は、外蓋3の前面壁部31となる前面蓋パネルP10を有している。そして、前面蓋パネルP10における一方の側縁には、側面壁部32となる側面蓋パネルP11が折り込み線を介して連なっている。前面蓋パネルP10と側面蓋パネルP11との間には、複数の折り込み線が短いピッチで配置されており、これらによってラウンド形状を有する縁部36が形成されるようになっている。また、側面蓋パネルP11のうち、前面蓋パネルP10とは反対側の側縁には、外蓋3の側面壁部32となるインナサイドパネルP12が折り込み線を介して連なっている。インナサイドパネルP12は、側面蓋パネルP11に対して折り返され、双方は互いに重ね合わせられる。インナサイドパネルP12は、側面蓋パネルP11を補強すると共に、側面壁部32の内壁となる。そして、インナサイドパネルP12は、側面蓋パネルP11と共に外蓋3の側面壁部32を形成する。側面蓋パネルP11に対して折り返されたインナサイドパネルP12は、側面蓋パネルP11と接着されてもよいし、接着されなくてもよい。インナサイドパネルP12が側面蓋パネルP11と接着されず、単に折り返されて重ね合わせられている場合、インナサイドパネルP12は折り返しによる反発力によって外蓋3の内側方向(インナサイドパネルP12が側面蓋パネルP11から離れる方向)へ広がろうとする。これによれば、パッケージ1の組み立て後において、外蓋3を閉じた際にインナサイドパネルP12が内箱2に押し付けられることで、インナサイドパネルP12と内箱2の間に高い摩擦力を生じさせることができる。その結果、扱い者の意図しない外蓋3の開放を抑制することができる。なお、側面蓋パネルP11及びインナサイドパネルP12には、手掛かり部35が開口形成されている。また、側面蓋パネルP11の上端縁及び下端縁には、それぞれ補強パネルP13,P14が折り込み線を介して連なっているが、これらについては後述する。
【0050】
前面蓋パネルP10の上端縁には、上面壁部33となる上面蓋パネルP15と、インナトップパネルP16が折り込み線を介して順次連なっている。また、前面蓋パネルP10の下端縁には、下面壁部34となる下面蓋パネルP17とインナボトムパネルP18とが折り込み線を介して順次連なっている。また、前面蓋パネルP10のうち、側面蓋パネルP11とは反対側の縁部には、側壁パネルP19と、後壁パネルP20とが折り込み線を介して順次連なっている。
【0051】
インナトップパネルP16は上面蓋パネルP15に対して折り返され、双方は互いに重ね合わせられる。インナトップパネルP16は、上面蓋パネルP15を補強すると共に、上面壁部33の内壁となる。ここで、補強パネルP13は、上面蓋パネルP15とインナトップパネルP16との間に挟まれた状態で双方のパネルに接着される。また、補強パネルP14は、下面蓋パネルP17とインナボトムパネルP18との間には挟まれた状態で双方のパネルに接着される。側壁パネルP19は、第1ブランクB1の側壁パネルP8Aにおける外面に貼り合されることで、内箱2の側壁23Aの外壁面を形成する。また、後壁パネルP20は、第1ブランクB1の後壁パネルP1における外面に貼り合されることで、内箱2の後壁21の外壁面を形成する。
【0052】
以上のように構成される第1ブランクB1及び第2ブランクB2は、
図6及び
図7中破線で示される折り込み線でそれぞれ折り込まれる。そして、第1ブランクB1においては、底壁パネルP4に補強パネルP6A,P6Bが重ね合わせられる。また、側壁パネルP8A,P8Bの内面側に、それぞれインナサイドパネルP2A,P2Bが接着される。また、第1トップパネルP3の内面側に補強パネルP5A,P5Bが接着され、第1トップパネルP3の外面側に第2トップパネルP9が重ね合され、双方が接着される。なお、第1ブランクB1の折り込みは、別途用意したインナパック6を、例えば後壁パネルP1上に載置した状態で行われる。その際、インナパック6上に下絵表示シート72を載置しておいてもよい。そして、第1ブランクB1を折り込む際には、別途用意したフィルムゲージ71が、前壁パネルP7に開口されたゲージ用窓孔22aの縁部に接着される。
【0053】
また、第2ブランクB2の折り込みに際しては、上記のように、補強パネルP13が上面蓋パネルP15とインナトップパネルP16との間に挟まれた状態で双方のパネルに接着され、補強パネルP14が、下面蓋パネルP17とインナボトムパネルP18との間には挟まれた状態で双方のパネルに接着されることで、外蓋3が成形される。更に、側壁パネルP19及び後壁パネルP20を、上記の如く第1ブランクB1の側壁パネルP8Aの外面及び後壁パネルP1の外面に接着することで、外蓋3と内箱2とが一体となる。そして、第1ブランクB1の前壁パネルP7におけるスリット開孔22bを挿通させた下絵表示シート72の端部を、第2ブランクB2の前面蓋パネルP10における内面に接着する。これにより、スリットアニメーション部7が形成されると共に、パッケージ1の組み立てが完了する。
【0054】
[作用効果]
次に、パッケージ1を開閉時における動作内容及び作用効果について説明する。本実施形態に係るパッケージ1においては、上記の通り、第1フラップ片25a及び第2フラップ片25bからなるフラップ片25は、内箱2の開口端の一部を取り出し口26として残しつつ残部を塞いでいる。内箱2にフラップ片25を設置することにより、シガレット(巻)61の保護やタバコ刻の散乱等を防ぐことができる。
【0055】
パッケージ1は、サイドオープン型(横開き型)のパッケージであるため、内箱2におけるフラップ片25の平面方向に対してヒンジ4が直交する方向に延伸配置されている。一方、外蓋3の上面壁部33は、内箱2のフラップ片25と平行に配置されており、外蓋3が閉じられる際、フラップ片25に対して徐々に接近する。そして、外蓋3の上面壁部33は、内箱2のフラップ片25と部分的に重なり合いながらスライドしつつ、最終的には取り出し口26全体を覆うことで、外蓋3の閉じ操作が完了する。
【0056】
図8は、従来におけるサイドオープン型パッケージ1Aを説明する図である。従来のパッケージ1Aにおいては、内箱2Aにおける開口端の前方側を取り出し口26Aとして残し、残りの後方側をフラップ片25Aによって覆っている。そして、内箱2Aの後壁及び側壁の境界をなす縁部に沿って形成されたヒンジ4Aを介して、外蓋3Aが内箱2Aに対して回動自在に接続されている。このような従来のパッケージ1Aにおいては、外蓋3Aを閉じる際に、その上面壁部33Aにおける自由端側の縁部が、フラップ片25Aやシガレットを包む内包材62Aと干渉しやすい。その結果、従来のパッケージ1Aにおいては、外蓋2Aの上面壁部33Aとの干渉によって、フラップ片25Aや内包材62Aが折れ曲がったり破損したりして、見た目が悪くなりやすい。また、上面壁部33Aとの衝突によって折り返された内包材62Aの端部が上面壁部33Aとフラップ片25Aとの間に挟み込まれる場合があり、外蓋2Aの開閉が繰り返し行われることで、内包材62Aが破れる要因にもなる。
【0057】
これに対して、本実施形態に係るパッケージ1では、内箱2におけるヒンジ4側の端部から内箱2における幅方向の途中位置までの区間を連接区間Zcとして、フラップ片25を前壁22の上端と連接するようにした。これによれば、内箱2の幅方向のうち連接区間Zcにおいて、内箱2に収容されているインナパック6(シガレット61及び内包材62)の上部がフラップ片25によって覆われる。このため、外蓋3側の上面壁部33とインナパック6との干渉(衝突、接触)が抑止される。つまり、インナパック6における内包材62が折れ曲がったり、上面壁部33及びフラップ片25の間に内包材62が挟まれることで破れたりすることを抑制することができる。
【0058】
また、連接区間Zcにおいては、外蓋3の上面壁部33がフラップ片25の下側に潜り込むことがないため、フラップ片25が折れ曲がることも回避できる。以上より、本実施形態に係るパッケージ1によれば、インナパック6やフラップ片25の損傷を招いたり、パッケージの外観が損なわれることを抑制することが可能となる。
【0059】
特に、サイドオープン型のパッケージ1においては、パッケージの高さ(上下)方向に延伸するヒンジ4を中心に外蓋3が開閉されるため、外蓋3を閉じる際に、ヒンジ4に近い領域ほど、内箱2に収容されたインナパック6(シガレット61及び内包材62)に対して外蓋3の上面壁部33が急な角度で接近することになる。
【0060】
これに対して、本実施形態に係るパッケージ1によれば、内箱2のうちヒンジ4と近位の領域においては、前壁22とフラップ片25とが連接されることにより、インナパック6がフラップ片25によって覆われる。これにより、外蓋3が閉じられる際に、上面壁部33が急な角度でインナパック6に対して接近しても、上面壁部33がインナパック6に衝突することがなく、インナパック6の損傷を好適に抑制することができる。
【0061】
更に、パッケージ1においては、内箱2における開口端の一部を覆うフラップ片25を、第1フラップ片25aと第2フラップ片25bとの積層構造として構成した。そして、内箱2の連接区間Zcにおいて、第2フラップ片25bを、前壁22の上端縁から延伸させると共に該上端縁に沿って形成される折り込み線28を境に開放端側に折り込み、折り込んだ第2フラップ片25bを第1フラップ片25aの上面に接着、固定するようにした。
【0062】
これによれば、内箱2の連接区間Zcにおいて、内箱2の前壁22側から開口端側に一繋がりの第2フラップ片25bが回り込むように配置される。その結果、フラップ片25と前壁22との接合箇所に、外蓋3が閉じられる際に上面壁部33の先端部が引っ掛かるような隙間、凹部等が生じず、外蓋3の上面壁部33との干渉によってフラップ片25が折れ曲がったり破損することを、より確実に抑制することができる。
【0063】
更に、本実施形態に係るパッケージ1では、外蓋3における上面壁部33のうち、ヒンジ4の近傍部位の奥行寸法を小さくするようにした。すなわち、上面壁部33におけるヒンジ近位領域33bの奥行寸法(前面壁部31からの突出寸法)を、ヒンジ遠位領域33cに比べて小さくするようにした。これによれば、上面壁部33におけるヒンジ近位領域33bと、内箱2におけるフラップ片25やインナパック6との干渉を起こりにくくすることができる。従って、内箱2のフラップ片25やインナパック6の損傷を好適に抑制し、パッケージ1の外観が損なわれることを回避できる。
【0064】
一方、上面壁部33におけるヒンジ遠位領域33cについては、ヒンジ近位領域33bに比べて、外蓋3が閉じられる際に上面壁部33とフラップ片25やインナパック6との干渉が相対的に起こりにくいといえる。このため、上面壁部33におけるヒンジ遠位領域33cについては、ヒンジ近位領域33bに比べて奥行寸法を大きくしても、上面壁部33とフラップ片25等との干渉が顕在化しにくい。そして、上面壁部33のヒンジ遠位領域33cにおいては、その奥行寸法をヒンジ近位領域33bよりも大きくすることで、ヒンジ遠位領域33cに対応する領域に形成される取り出し口26の奥行開口幅を十分に確保することができるようになる。これにより、取り出し口26を通じたシガレット61の取り出し容易性の向上に資することが可能となる。
【0065】
また、本実施形態のパッケージ1では、上面壁部33のヒンジ近位領域33bにおける奥行寸法を、ヒンジ側端部33aに近づくほど小さくするようにした。つまり、上面壁部33のヒンジ近位領域33bを斜めにカットし、上面壁部33における自由端側の縁部を傾斜縁部として形成するようにした。このように、上面壁部33におけるヒンジ近位領域33bのうち、ヒンジ側端部33aに近づくに従って奥行寸法を徐々に小さくすることで、上面壁部33におけるヒンジ近位領域33bと内箱2のフラップ片25やインナパック6との干渉を好適に回避することができる。
【0066】
更に、上記構成によれば、上面壁部33のヒンジ近位領域33bにおける自由端側縁部が傾斜縁部として形成されるため、ヒンジ近位領域33bの途中で自由端側縁部に急激な段差が形成されることがない。これにより、外蓋3が閉じられる際に、上面壁部33における自由端側縁部がフラップ片25やインナパック6等に引っ掛かりにくくなる。一方、上面壁部33におけるヒンジ近位領域33bのうち、ヒンジ側端部から離間するに従って奥行寸法を徐々に大きくすることで、ヒンジ4から遠位の領域における取り出し口26の奥行開口幅を十分に確保することができるようになる。このため、内箱のフラップ片25やインナパック6との干渉を回避できる範囲内で、取り出し口26を通じたシガレット61の取り出し容易性を好適に向上させることができるという利点がある。
【0067】
また、本実施形態のパッケージ1によれば、上面壁部33におけるヒンジ側端部33aの奥行寸法を実質的に零としたので、外蓋3が閉じられた際に上面壁部33のヒンジ側端部33aによってフラップ片25や内包材62等が損傷を受けることをより確実に抑制することができる。
【0068】
また、本実施形態におけるパッケージ1では、内箱2における前壁22と側壁23Aとの境界をなす縁部に沿って形成したヒンジ4を介して、外蓋3を内箱2に接続するようにした。これによれば、外蓋3が閉じられた際に内箱2の前壁22を覆う前面壁部31の側方端を内箱2に対して直接ヒンジ連結することができる。よって、内箱2における後壁21と側壁23Aとの境界をなす縁部に外蓋3をヒンジ接続する場合に比べて、外蓋3を閉じる際に、上面壁部33のヒンジ近位領域33bにおける自由端側縁部を、緩やかな角度で内箱2(フラップ片25や内包材62等)に接近させることができる。その結果、外蓋3を閉じる際に、上面壁部33がフラップ片25や内包材62とより一層干渉し難くなり、上面壁部33とフラップ片25との間に内包材62をより一層巻き込みにくくすることができる。また、前壁22側にヒンジ4を形成することにより、上面壁部33におけるヒンジ側端部33aの奥行寸法を実質的に零とした場合に、外蓋3(ひいてはパッケージ1)の剛性が低くなることを抑制できる。
【0069】
以上のように、本実施形態に係るパッケージ1によれば、外蓋3を閉じる際に、外蓋3が被収容物やフラップ片等と干渉することを抑制し、以って被収容物やフラップ片の損傷を招いたり、外観が損なわれることを抑制することが可能となる。なお、本実施形態においては、内箱2におけるヒンジ4側の端部から内箱2における幅方向の途中位置までの区間を連接区間Zcとしてフラップ片25を前壁22の上端と連接するようにしたが、連接区間Zcの設定範囲は上記実施形態の例に限定されるものでない。フラップ片25は、内箱2の幅方向における少なくとも一部の連接区間において前壁22と連なるように接続されていればよい。このように、内箱2の幅方向における少なくとも一部の区間において、フラップ片25を前壁22と連接させることにより、外蓋3が閉じられる際に、外蓋3の上面壁部33がフラップ片25の下側(被収容物の収容空間側)に潜り込んだり、フラップ片25と衝突することを抑制する効果が得られる。その結果、パッケージ1の被対象物やフラップ片25の損傷を招いたり、パッケージ1の外観が損なわれることを抑制することが可能となる。
【0070】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上記実施形態には本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜の変更を加えることができる。また、上述した実施形態では、パッケージ1に収容する被収容物の好適な適用例として、フィルタシガレットや両切シガレット等のたばこ商品をパッケージに収容する場合を説明したが、これには限定されず、例えば菓子やガム等の物品をパッケージ1に収容してもよい。