(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
送信したデータを保持し、前記データの受信の成否を知らせる移動局からの信号に基づいて再送する第1の動作や、前記データを再送しない第2の動作で動作可能な基地局装置を制御する制御装置であって、
前記基地局装置が前記第1の動作で動作するときに、前記データの受信の成否を知らせる前記移動局からの信号、すなわち前記データの受信が成功したこと示す肯定的信号や、前記データの受信が失敗したこと示す否定的信号を取得し、取得した前記肯定的信号や前記否定的信号の数を計算し、前記肯定的信号や前記否定的信号の数を基に、前記基地局装置と前記移動局間の通信品質に対応する値を求め、前記基地局装置のメモリ使用量を測定し、前記通信品質に対応する値が所定値以下で、且つ、前記メモリ使用量が所定量以上であった場合に、前記第2の動作への切り替えを前記基地局装置に指示する、
ことを特徴とする制御装置。
前記肯定的信号と前記否定的信号のいずれも受信しなかったときに生成される信号、すなわち無応答信号を前記基地局装置から取得し、前記肯定的信号の数、前記否定的信号の数、および前記無応答信号の数を基に、前記基地局装置と前記移動局間の通信品質に対応する値を求める、
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
送信したデータを保持し、前記データの受信の成否を知らせる移動局からの信号に基づいて再送する第1の動作や、前記データを再送しない第2の動作で動作可能な基地局装置であって、
前記基地局装置が前記第1の動作で動作するときに、前記データの受信の成否を知らせる前記移動局からの信号、すなわち前記データの受信が成功したこと示す肯定的信号や、前記データの受信が失敗したこと示す否定的信号を取得し、取得した前記肯定的信号や前記否定的信号の数を計算し、前記肯定的信号や前記否定的信号の数を基に、前記基地局装置と前記移動局間の通信品質に対応する値を求め、前記基地局装置のメモリ使用量を測定し、前記通信品質に対応する値が所定値以下で、且つ、前記メモリ使用量が所定量以上であった場合に、前記第2の動作で動作することを決定する、
ことを特徴とする基地局装置。
送信したデータを保持し、前記データの受信の成否を知らせる対向装置からの信号に基づいて再送する第1の動作や、前記データを再送しない第2の動作で動作可能な装置を制御する制御方法であって、
前記装置が前記第1の動作で動作するときに、前記データの受信の成否を知らせる前記対向装置からの信号、すなわち前記データの受信が成功したこと示す肯定的信号や前記データの受信が失敗したこと示す否定的信号を取得し、取得した前記肯定的信号や前記否定的信号の数を計算し、前記肯定的信号や前記否定的信号の数を基に、前記基地局装置と前記移動局間の通信品質に対応する値を求め、前記装置のメモリ使用量を測定し、前記通信品質に対応する値が所定値以下で、且つ、前記メモリ使用量が所定量以上であった場合に、前記第2の動作への切り替えを前記装置に指示する、
ことを特徴とする制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
[第1の実施の形態]
[構成の説明]
(1)第1の実施の形態における制御装置の構成と接続
図1は、本発明の第1の実施の形態における制御装置の構成例を示す図である。
【0020】
第1の実施の形態における制御装置10は、
図1に示されるように、メモリ監視制御部100から構成される。第1の実施の形態における制御装置10は、基地局装置(eNB)20のRLCプロトコルを制御する装置である。その為、第1の実施の形態における制御装置10は、基地局装置(eNB)20のRLCレイヤの機能部に接続される。
【0021】
ここで、基地局装置(eNB)20のRLCレイヤの機能部は、
図1に示されるように、受信処理部200と、送信処理部201と、プロトコル制御部202と、再送用待避メモリ203と、から構成される。プロトコル制御部202は、受信処理部200と、送信処理部201と、再送用待避メモリ203に接続される。受信処理部200と送信処理部201は、下位レイヤであるMAC(Media Access Control)レイヤに接続される。また、図示していないが、プロトコル制御部202は、上位のレイヤであるPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤに接続される。
【0022】
制御装置10のメモリ監視制御部100は、基地局装置(eNB)20のRLCレイヤの機能部であるプロトコル制御部202と、再送用待避メモリ203に接続される。
【0023】
また、制御装置10のメモリ監視制御部100は、電子回路やFPGA(Field−Programmable Gate Array)、さらにDSP(Digital Signal Processor)を用いて実現することができる。メモリ監視制御部100は、CPU(Central Processing Unit)を用いて実現してもよい。再送用待避メモリ203は、RAM(Random Access Memory)等のメモリで実現される。
【0024】
(2)第1の実施の形態における制御装置の機能
第1の実施の形態における制御装置10は、基地局装置(eNB)20のRLCレイヤの機能部に接続される装置であり、まず基地局装置(eNB)20のRLCレイヤの各機能部の機能を以下に説明する。
【0025】
受信処理部200は、下位レイヤであるMACレイヤからACK若しくはNACKを受信し、出力する。
【0026】
送信処理部201は、入力されるRLC PDUを、下位レイヤであるMACレイヤに出力する。また、送信処理部201は、STATUS PDUが入力されると、MACレイヤに出力する。STATUS PDUは、非特許文献1に規定される信号である。
【0027】
プロトコル制御部202は、公知のRLCプロトコルを実行する。すなわち、プロトコル制御部202は、非特許文献1に規定されるAM若しくはUMの処理を行い、RLC PDUを出力する。また、プロトコル制御部202は、入力されるACK若しくはNACKを出力する。さらに、プロトコル制御部202は、RLC PDUを送信しても、その後ACKもNACKも受信できない場合には、無応答を表す信号を出力する。プロトコル制御部202は、入力されるAM若しくはUMの切り替えを指示する信号に基づいて、AM若しくはUMのいずれかにその処理を切り替える。また、プロトコル制御部202は、AM若しくはUMのいずれかに処理を切り替えた後、切り替えたモードをSTATUS PDUに含めて、出力する。
【0028】
次に、第1の実施の形態における制御装置10の機能を説明する。
【0029】
第1の実施の形態における制御装置10のメモリ監視制御部100は、ACK、NACK、若しくは無応答信号が入力される度に、これまでに入力されたACK、NACK、無応答信号の数をインクリメントする。例えば、メモリ監視制御部100は、初めてACKが入力されると、これまでに入力されたACKの数を初期値0から1にインクリメントする。また、メモリ監視制御部100は、これまでに入力されたACKやNACK、無応答信号の数を基に、AM若しくはUMの切り替えを判断する。切り替えの判断方法は、以下の動作の説明に詳細を記載する。メモリ監視制御部100は、AM若しくはUMの切り替えを指示する信号をプロトコル制御部202に出力する。メモリ監視制御部100は、AM若しくはUMの切り替えを判断した後、ACKやNACK、無応答信号の数を初期値に戻す。また、メモリ監視制御部100は、再送用待避メモリ203の使用状況を公知の機能で測定する。
【0030】
[動作の説明]
図2は、本発明の第1の実施の形態における制御装置10の動作を説明する為の図である。また、
図3は、本発明の第1の実施の形態における制御装置10のメモリ監視制御部100と基地局装置(eNB)20のプロトコル制御部202間の動作を説明する為の図である。
図2や
図3を用いて、本実施の形態の制御装置10の動作を説明する。
【0031】
まず、基地局装置(eNB)20が、公知のAMの動作を実行しているとする。例えば、
図2に示されるように、基地局装置(eNB)20が、通信を行っているUEとの間でS10〜S60の動作を行っているとする。S10〜S60の動作の詳細を以下に説明する。
【0032】
まず、基地局装置(eNB)20は、2つのRLC PDU#1、#2をUEに送信する(S10)。このとき、基地局装置(eNB)20の各機能部は、RLC PDU#1、#2をUEに送信する為に、以下の詳細動作を行う。
【0033】
まず、プロトコル制御部202は、PDCPレイヤから入力されたRLC SDUをもとに、ヘッダの付与やPolling bitの設定等を行ってRLC PDU#1、#2を作成し、送信処理部201に出力する。この際、プロトコル制御部202は、RLC PDU#2については、そのPolling bitを1に設定する。また、プロトコル制御部202は、RLC PDU#1、#2に対応するAMD PDUを再送用待避メモリ203に保存する。次に、送信処理部201は、プロトコル制御部202から入力されたRLC PDU#1、#2を下位のMACレイヤに出力する。MACレイヤは、送信処理部201から入力されたRLC PDU#1、#2を、さらに下位のレイヤ1の機能部を経由させて、UEに出力する。
【0034】
次に、UEは、Polling bitが1であるRLC PDU#2を受信すると、それまでに受信したRLC PDUがシーケンス番号順に組み立てられるかを確認する。ここでは、UEは、シーケンス番号順にRLC PDU#1、#2を組み立てられたとして説明を進める。UEは、RLC PDUがシーケンス番号順に組み立てられると、正常に受信できたことを示すSTATUS PDU、すなわちACKを基地局装置(eNB)20に出力する(S20)。
【0035】
基地局装置(eNB)20は、UEからACKを受信すると、RLC PDU#1、#2を再送対象とせず、次のRLC PDU#3、#4、#5をUEに送信する(S30)。このとき、基地局装置(eNB)20の各機能部は、次のRLC PDU#3、#4、#5をUEに送信する為に、以下の動作を行う。
【0036】
受信処理部200は、受信したACKをプロトコル制御部202に通知する。次に、プロトコル制御部202は、ACKが通知されると、RLC PDU#1、#2に対応するAMD PDUを再送用待避メモリ203から削除する。また、プロトコル制御部202は、次のRLC PDU#3、#4、#5について、上述(S10)に記載した詳細動作を行って、UEに送信する。この際、プロトコル制御部202は、RLC PDU#5については、そのPolling bitを1に設定する。
【0037】
次に、UEは、Polling bitを1であるRLC PDU#5を受信すると、それまでに受信したRLC PDUがシーケンス番号順に組み立てられるかを確認する。ここでは、UEは、例えば、RLC PDU#4が受信できておらず、シーケンス番号順にRLC PDU#3、#4、#5を組み立てられなかったとして説明を進める。UEは、シーケンス番号順にRLC SDU#3、#4、#5を組み立てられなかったので、NACKを基地局装置(eNB)20に出力する(S40)。
【0038】
次に、基地局装置(eNB)20は、UEからNACKを受信すると、RLC PDU#3、#4、#5を再送する(S50)。このとき、基地局装置(eNB)20の各機能部は、RLC PDU#3、#4、#5を再送する為に、以下の動作を行う。
【0039】
まず、受信処理部200は、UEからNACKを受信すると、プロトコル制御部202へNACKを通知する。プロトコル制御部202は、NACKを受信すると、RLC SDU#3、#4、#5に対応するAMD PDUを再送用待避メモリ203から取得し、RLC PDUに変換し、その後、上述(S10)に記載した詳細動作を行って、UEに送信する。
【0040】
この後、基地局装置(eNB)20のプロトコル制御部202は、ACKを受信できれば、RLC PDU#3、#4、#5に対応するAMD PDUを再送用待避メモリ203から削除する(S60)。
【0041】
基地局装置(eNB)20は、上述したように、公知のAMの動作を実行する。
【0042】
なお、
図3に示されるように、基地局装置(eNB)20のプロトコル制御部202は、AM動作中、受信処理部200からACKやNACKを受信する度に、受信したACKやNACKを制御装置10のメモリ監視制御部100に出力する。また、プロトコル制御部202は、Polling bitが1であるRLC PDUを送信しても、ACKもNACKも受信できない場合には、無応答を表す信号(以下、「無応答信号」という)をメモリ監視制御部100に出力する(S100)。
【0043】
次に、本実施の形態の制御装置10の動作を説明する。
【0044】
メモリ監視制御部100は、
図3に示されるとおり、プロトコル制御部202からACK、NACK、若しくは無応答信号が入力される度に、これまでに入力されたACKやNACK、無応答信号の数をインクリメントする(S101)。例えば、メモリ監視制御部100は、2回目のACKを受信すると、これまでに入力されたACKの数1をインクリメントし、2にする。
【0045】
次に、メモリ監視制御部100は、所定の周期毎に以下の動作を行う。
【0046】
(I)まず、メモリ監視制御部100は、これまでに入力されたACKやNACK、無応答信号の数を基に、基地局装置(eNB)20とUE間の通信品質に対応する値を求める(S102)。具体的には、メモリ監視制御部100は、これまでに入力されたACKやNACK、無応答信号の数の総和を求め、総和に対するACKの数の比率を算出し、その算出結果を通信品質に対応する値とする。なお、メモリ監視制御部100は、NACKの数に対するACKの数の比率を算出し、その算出結果を通信品質に対応する値にしてもよい。
【0047】
(II)次に、メモリ監視制御部100は、プロトコル制御部202がどの程度、再送用待避メモリ203を使用しているのか、そのメモリ量(以下、「メモリ使用量」という)を公知の機能で測定する(S103)。
【0048】
(III)次に、メモリ監視制御部100は、通信品質に対応する値が所定値以下であるか否か(以下、「切替条件」という)を判断する(S104)。なお、上述の切替条件は、メモリ使用量が所定量以上、且つ、通信品質に対応する値が所定値以下であるか否かであってもよい。メモリ監視制御部100は、上述の切替条件を満たす場合に、基地局装置とUE間の通信品質が悪く、何度データを送信しても正常にUEに届かない状況だと認識することができる。
【0049】
(IV)次に、メモリ監視制御部100は、切替条件を満たすのであれば(S104でYesの場合)、UEに正常に届かない送信データが再送用バッファに蓄積され続けないよう、UMへ切り替えを指示する信号をプロトコル制御部202に出力する(S105)。
【0050】
また、メモリ監視制御部100は、切替条件を満たさない場合(S104でNoの場合)には、AM動作を継続する為、以下のS107を実施する。上述の所定の周期、所定量、および所定値は、本実施の形態の制御装置10のユーザによってメモリ監視制御部100に設定される。
【0051】
(V)次に、メモリ監視制御部100は、S105を実施した後は、それまでに再送用待避メモリ203に保存したAMD PDUを削除する(S106)。
【0052】
(VI)次に、メモリ監視制御部100は、ACKやNACK、無応答信号の数を初期値0に戻し、S101に戻る(S107)。
【0053】
次に、基地局装置(eNB)20のプロトコル制御部202は、UMへ切り替えを指示する信号をメモリ監視制御部100から受信すると、非特許文献1に規定されるUMの動作を実行する(S108)。すなわち、基地局装置(eNB)20は、公知のUMの動作を行う。UMでは再送を行わないので、基地局装置(eNB)20は、再送用にデータを蓄積せず、その分、メモリを必要としなくなる。
【0054】
なお、プロトコル制御部202は、
図2に示す通り、切り替えたモードをUEへ知らせ、UEの動作モードも基地局装置(eNB)20と一致させるようにしてもよい(S70)。
【0055】
具体的には、プロトコル制御部202がUE宛のSTATUS PDUの所定の場所に基地局装置(eNB)20の動作モードを表す識別子を記載し、公知の手段でUEに送信する。UEは、受信したSTATUS PDUの所定の場所を読み取り、そこに記載された識別子をもとに、自身のモードを切り替える。所定の場所は、STATUS PDUの予約領域であってもよい。
【0056】
また、メモリ監視制御部100は、S105において、切替条件を満たすのであれば(S104でYesの場合)、UMへ切り替えを指示する信号を出力する代わりに、Polling bitを常に0とする信号をプロトコル制御部202に出力するとしてもよい。プロトコル制御部202は、この信号を受信すると、S108を実行せず、送信するRLC PDUのPolling bitを常に0にしたRLC PDUをUEに送信する。このとき、UEは、Polling bitが0のRLC PDUを所定の回数受け続けると、UMとして動作するUEであるものとする。
【0057】
上述した実施形態では、1組の受信処理部200と、送信処理部201と、プロトコル制御部202と、メモリ監視制御部100(以下、「無線ベアラ機能部」という)が、1つのUEに関する信号(例えば、ACKやNACK、PDU)を処理する。複数のUEの信号を処理する為に、複数の無線ベアラ機能部が基地局装置(eNB)20や制御装置10に備わっていてもよい。各無線ベアラ機能部は、それぞれ独立して各UEの信号を処理する。
【0058】
また、制御装置10は、基地局装置(eNB)20に接続する装置として記載したが、基地局装置(eNB)20と一体となり、基地局装置(eNB)20内の一機能部として備わっていてもよい。このとき、基地局装置(eNB)20は、通信品質に対応する値が所定値以下であった場合に、UMで動作することを決定し、UMで動作する。
【0059】
[効果の説明]
本実施形態によれば、制御装置は、基地局装置が膨大な量のメモリを必要としないようにすることができる。
【0060】
その理由としては、制御装置が、基地局装置とUE間の通信品質が悪く、何度データを送信しても正常に届かない状況を検出し、正常に届かない送信データが再送用バッファに蓄積され続けないよう、基地局装置にUMで動作することを指示するからである。基地局装置は、UMで動作することで、正常に届かない送信データを再送用のバッファに蓄積しなくなり、その結果、膨大な量のメモリも必要としなくなる。
【0061】
また、本実施形態の制御装置は、基地局が膨大な量のメモリを必要としなくなるので、実装するメモリの数を抑えた安価な基地局を実現することができる。
【0062】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0063】
[構成の説明]
図4は、本発明の第2の実施の形態における制御装置の構成例を示す図である。第2の実施の形態における制御装置30は、
図4に示されるように、メモリ監視制御部100の代わりに、メモリ監視制御部300を備える。メモリ監視制御部300は、基地局装置(eNB)20のプロトコル制御部202と、再送用待避メモリ203に接続される。
【0064】
メモリ監視制御部300は、第1の実施の形態に記載した切替条件を満たすか否かを判断することに加え、メモリ使用量が所定量より小さいか否か(以下、「切戻し条件」という)も判断する。所定量は、メモリ使用量が十分に小さいと考えられる値であり、本実施形態の制御装置30のユーザによってメモリ監視制御部300に設定される。
【0065】
メモリ監視制御部300は、上述の切戻し条件を満たすのであれば、AMへ切り戻しを指示する信号を出力する。
【0066】
なお、上述した以外の構成や機能は、第1の実施の形態のおける制御装置と同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
【0067】
[動作の説明]
図5は、本発明の第2の実施の形態における制御装置30のメモリ監視制御部300と基地局装置(eNB)20のプロトコル制御部202間の動作を説明する為の図である。
【0068】
メモリ監視制御部300は、第1の実施形態で上述した切替条件を満たすか否かを判断することに加え、メモリ使用量が所定量より小さいか否か、すなわち切戻し条件も判断する(S204)。
【0069】
次に、メモリ監視制御部300は、切戻し条件を満たすのであれば、AMへ切り戻しを指示する信号をプロトコル制御部202に出力する(S205)。
【0070】
次に、プロトコル制御部202は、AMへ切り戻しを指示する信号を受信すると、AMの動作を実行する(S208)。
【0071】
その他の動作については、第1の実施の形態の動作と同様である為、詳細の説明を省略する。
【0072】
[効果の説明]
本実施形態によれば、制御装置は、UMで動作させた基地局装置を再度AMで動作させることができると共に、AMに戻した直後に、再送用メモリからデータが溢れてしまわないようにすることができる。
【0073】
その理由としては、制御装置は、再送用のバッファのメモリ使用量が十分に小さい場合にのみ、基地局装置にAMで動作することを指示することができるからである。
【0074】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0075】
[構成の説明]
図6は、本発明の第3の実施の形態における制御装置の構成例を示す図である。第3の実施の形態における制御装置500は、
図6に示される通り、基地局装置600と有線回線を介して接続される。基地局装置600は、図示していないが、無線伝送路を介して、移動局に接続される。
【0076】
基地局装置600は、第1の動作や第2の動作で動作可能な基地局装置である。第1の動作は、送信したデータを保持し、移動局からの信号に基づいて再送する動作である。移動局からの信号とは、基地局装置600が送信したデータを移動局にて正常に受信した(以下、「受信が成功した」という)か否か、すなわち受信の成否を移動局が基地局装置600に知らせる信号である。第2の動作は、送信したデータ(以下、「送信データ」という)を再送しない動作である。第2の動作は、再送しないので、再送用に送信データを保持しない。上述の第1の動作は、RLCプロトコルに規定されるAM(Acknowledge Mode)であってもよいし、第2の動作は、RLCプロトコルに規定されるUM(Unacknowledge Mode)であってもよい。
【0077】
制御装置500は、基地局装置600が第1の動作で動作するときに、受信の成否を知らせる移動局からの信号、すなわちデータの受信が成功したこと示す肯定的信号や、データの受信が失敗したこと示す否定的信号を取得する。制御装置500は、取得した肯定的信号や否定的信号の数を計算し、肯定的信号や否定的信号の数を基に、基地局装置600と移動局間の通信品質に対応する値を求める。制御装置500は、通信品質に対応する値が所定値以下であった場合に、第2の動作への切り替えを基地局装置600に指示する。所定値は、本実施形態の制御装置500のユーザによって制御装置500に設定される。
【0078】
[動作の説明]
制御装置500は、基地局装置600が第1の動作で動作するときに、受信の成否を知らせる移動局からの信号、すなわち肯定的信号や否定的信号を取得する。次に、制御装置500は、取得した肯定的信号や否定的信号の数を計算し、肯定的信号や否定的信号の数を基に、基地局装置600と移動局間の通信品質に対応する値を求める。通信品質に対応する値は、否定的信号の数に対する肯定的信号の数の比率であってもよい。制御装置500は、通信品質に対応する値が所定値以下であった場合に、基地局装置500と移動局間の通信品質が悪く、何度データを送信しても正常に移動局に届かない状況だと認識することができる。制御装置500は、通信品質に対応する値が所定値以下であった場合に、第2の動作への切り替えを基地局装置600に指示する。
【0079】
基地局装置600は、その指示に基づいて、第2の動作で動作し、移動局に正常に届かない送信データを再送用に保持しなくなる。
【0080】
[効果の説明]
本実施形態によれば、制御装置は、基地局装置が膨大な量のメモリを必要としないようにすることができる。
【0081】
その理由としては、制御装置が、基地局装置とUE間の通信品質が悪く、何度データを送信しても正常に届かない状況を検出し、正常に届かないデータが再送用に保持されないよう、基地局装置に第2の動作で動作することを指示するからである。基地局装置は、第2の動作で動作し、正常に届かない送信データを再送用に保持しなくなるので、保持する為の膨大な量のメモリも必要としなくなる。
【0082】
また、本実施形態の制御装置は、基地局が膨大な量のメモリを必要としなくなるので、実装するメモリの数を抑えた安価な基地局を実現することができる。
【0083】
なお、上述した実施の形態は、その形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0084】
さらに、上記の各実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
送信したデータを保持し、前記データの受信の成否を知らせる移動局からの信号に基づいて再送する第1の動作や、前記データを再送しない第2の動作で動作可能な基地局装置を制御する制御装置であって、
前記基地局装置が前記第1の動作で動作するときに、前記データの受信の成否を知らせる前記移動局からの信号、すなわち前記データの受信が成功したこと示す肯定的信号や、前記データの受信が失敗したこと示す否定的信号を取得し、取得した前記肯定的信号や前記否定的信号の数を計算し、前記肯定的信号や前記否定的信号の数を基に、前記基地局装置と前記移動局間の通信品質に対応する値を求め、前記通信品質に対応する値が所定値以下であった場合に、前記第2の動作への切り替えを前記基地局装置に指示する、
ことを特徴とする制御装置。
(付記2)
前記通信品質に対応する値は、前記否定的信号の数に対する前記肯定的信号の数の比率である、
ことを特徴とする付記1に記載の制御装置。
(付記3)
前記肯定的信号と前記否定的信号のいずれも受信しなかったときに生成される信号、すなわち無応答信号を前記基地局装置から取得し、前記肯定的信号の数、前記否定的信号の数、および前記無応答信号の数を基に、前記基地局装置と前記移動局間の通信品質に対応する値を求める、
ことを特徴とする付記1に記載の制御装置。
(付記4)
前記通信品質に対応する値は、前記肯定的信号の数、前記否定的信号の数、および前記無応答信号の数の総和に対する前記肯定的信号の数の比率である、
ことを特徴とする付記3に記載の制御装置。
(付記5)
前記基地局装置のメモリ使用量を測定し、前記通信品質に対応する値が所定値以下で、且つ、前記メモリ使用量が所定量以上であった場合に、前記第2の動作への切り替えを前記基地局装置に指示する、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記6)
前記メモリ使用量が所定量より小さい場合、前記第1の動作への切り戻しを前記基地局装置に指示する、
ことを特徴とする付記5に記載の制御装置。
(付記7)
送信したデータを保持し、前記データの受信の成否を知らせる移動局からの信号に基づいて再送する第1の動作や、前記データを再送しない第2の動作で動作可能な基地局装置であって、
前記基地局装置が前記第1の動作で動作するときに、前記データの受信の成否を知らせる前記移動局からの信号、すなわち前記データの受信が成功したこと示す肯定的信号や、前記データの受信が失敗したこと示す否定的信号を取得し、取得した前記肯定的信号や前記否定的信号の数を計算し、前記肯定的信号や前記否定的信号の数を基に、前記基地局装置と前記移動局間の通信品質に対応する値を求め、前記通信品質に対応する値が所定値以下であった場合に、前記第2の動作で動作することを決定する、
ことを特徴とする基地局装置。
(付記8)
前記通信品質に対応する値は、前記否定的信号の数に対する前記肯定的信号の数の比率である、
ことを特徴とする付記7に記載の基地局装置。
(付記9)
送信したデータを保持し、前記データの受信の成否を知らせる対向装置からの信号に基づいて再送する第1の動作や、前記データを再送しない第2の動作で動作可能な装置を制御する制御方法であって、
前記装置が前記第1の動作で動作するときに、前記データの受信の成否を知らせる前記対向装置からの信号、すなわち前記データの受信が成功したこと示す肯定的信号や前記データの受信が失敗したこと示す否定的信号を取得し、取得した前記肯定的信号や前記否定的信号の数を計算し、前記肯定的信号や前記否定的信号の数を基に、前記基地局装置と前記移動局間の通信品質に対応する値を求め、前記通信品質に対応する値が所定値以下であった場合に、前記第2の動作への切り替えを前記装置に指示する、
ことを特徴とする制御方法。
(付記10)
前記通信品質に対応する値は、前記否定的信号の数に対する前記肯定的信号の数の比率である、
ことを特徴とする付記9に記載の制御方法。
(付記11)
前記第1の動作は、RLC(Radio Link Control)プロトコルに規定されるAM(Acknowledge Mode)である、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記12)
前記第2の動作は、RLC(Radio Link Control)プロトコルに規定されるUM(Unacknowledge Mode)である、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置。