(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記点灯検査用パッド電極は、前記第1基板上で金属層により形成され、上から見てループ状の一部が、ゲート配線で分断された形状の第1の点灯検査用導電層および第2の点灯検査用導電層と、
前記ゲート絶縁膜上で金属層により形成され、第1の点灯検査用導電層および第2の点灯検査用導電層とコンタクトホールを介して電気的に接続されるループ状の第3の点灯検査用導電層と、
前記層間絶縁膜上で透明導電層により形成され、前記第3の点灯検査用導電層とコンタクトホールを介して電気的に接続される面状の第4の点灯検査用導電層とで構成され、
前記一方の信号線は、前記ゲート配線で分断されており、
前記第1の点灯検査用導電層には、前記一方の信号線における前記駆動回路に接続される部分の信号線が接続され、
前記第2の点灯検査用導電層には、前記一方の信号線における前記内蔵回路に接続される部分の信号線が接続されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
前記点灯検査用パッド電極は、前記第1基板上で金属層により形成され、上から見てループ状の一部が、ゲート配線で分断された形状の第1の点灯検査用導電層および第2の点灯検査用導電層と、
前記ゲート絶縁膜上で金属層により形成され、前記第1の点灯検査用導電層および第2の点灯検査用導電層とコンタクトホールを介してそれぞれ電気的に接続される、上から見てループ状の一部が、ゲート配線で分断された形状の第3の点灯検査用導電層および第4の点灯検査用導電層と、
前記層間絶縁膜上で透明導電層により形成され、前記第3の点灯検査用導電層および第4の点灯検査用導電層とコンタクトホールを介して電気的に接続される面状の第5の点灯検査用導電層とで構成され、
前記一方の信号線は、前記ゲート配線で分断されており、
前記第1の点灯検査用導電層には、前記一方の信号線における前記駆動回路に接続される部分の信号線が接続され、
前記第2の点灯検査用導電層には、前記一方の信号線における前記内蔵回路に接続される部分の信号線が接続されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、携帯電話機、あるいは、スマートホンなどに使用される小型の液晶表示パネルでは、液晶表示パネル内に駆動回路(例えば、走査線駆動回路等)を内蔵したものも知られている。
内蔵回路を搭載した液晶表示パネルでは、内蔵回路の点灯検査を実施するための針当て用点灯検査用パッド電極を、制御信号を内蔵回路に入力するための各信号線毎に全て配置しなければならない。
しかしながら、点灯検査用パッド電極が配置される、第1基板における第2基板と重ならない領域には、駆動回路(DRV)の他にアライメントマーク類なども配置する必要があり、入力される制御信号数が多い内蔵回路の場合、点灯検査用パッド電極を全て配置するための領域を確保するのが困難になっている。
この問題を解決するために、点灯検査用パッド電極の縮小・ピッチを縮小することが想定されるが、点灯検査用パッド電極の縮小・ピッチの縮小は、針当て精度の悪化によるスループットの低下や、検査治具自体の製作難度があがるためコスト増を招くという欠点がある。
前述の特許文献1、特許文献2には、点灯検査時に、トランジスタをオンとして、全ての信号線に、点灯検査用の制御信号を入力し、点灯検査用パッド電極を削減することが記載されている。
しかしながら、前述した液晶表示パネルに内蔵される内蔵回路には、点灯検査用の制御信号として、複数の制御信号を入力する必要があり、前述の特許文献1、特許文献2に記載の手法は、複数の点灯検査用の制御信号を入力する必要がある場合には適用できない。
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、点灯検査用の制御信号として、複数の制御信号を入力する必要がある場合に、点灯検査用パッド電極を削減することが可能となる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。
(1)内蔵回路を有する表示パネルを備え、前記内蔵回路に制御信号を入力する複数の信号線と、点灯検査用パッドとが形成される第1基板と、前記第1基板上に実装され、前記内蔵回路に制御信号を供給する駆動回路を有する表示装置であって、前記複数の信号線の中の互いに隣接する一対の信号線を、一方の信号線と他方の信号線とするとき、前記一方の信号線の途中には前記点灯検査用パッドが形成されており、前記他方の信号線は、スイッチ素子を介して前記点灯検査用パッドに接続されており、点灯検査時に、前記スイッチ素子をオンとして、前記点灯検査用パッドから同じ制御信号を、前記一方の信号線と前記他方の信号線に入力する。
(2)(1)において、前記スイッチ素子は、前記第1基板上に形成される薄膜トランジスタであり、前記第1基板は、前記薄膜トランジスタのゲート電極に供給するゲート電圧を入力するためのゲート電圧用パッド電極と、前記ゲート電圧用パッド電極に接続され、前記薄膜トランジスタのゲート電極にゲート電圧を供給するゲート配線を有し、前記点灯検査時に、前記ゲート電圧用パッド電極に前記薄膜トランジスタをオンとするゲート電圧を供給して、前記スイッチ素子をオンとする。
(3)(2)において、前記ゲート電圧用パッド電極は、前記第1基板上で金属層により形成されるループ状の第1のゲート電圧用導電層と、ゲート絶縁膜上で金属層により形成され、前記第1のゲート電圧用導電層とコンタクトホールを介して電気的に接続されるループ状の第2のゲート電圧用導電層と、層間絶縁膜上で透明導電層により形成され、前記第2のゲート電圧用導電層とコンタクトホールを介して電気的に接続される、面状の第3のゲート電圧用導電層とで構成され、前記第1のゲート電圧用導電層には、前記駆動回路に接続される信号線が接続され、前記ゲート配線は、前記第1基板上で、前記第1のゲート電圧用導電層に接続される金属層で構成され、前記ゲート配線は、前記点灯検査用パッド電極の下側に形成されている。
【0006】
(4)(3)において、前記点灯検査用パッド電極は、前記第1基板上で金属層により形成され、上から見てループ状の一部が、ゲート配線で分断された形状の第1の点灯検査用導電層および第2の点灯検査用導電層と、前記ゲート絶縁膜上で金属層により形成され、第1の点灯検査用導電層および第2の点灯検査用導電層とコンタクトホールを介して電気的に接続されるループ状の第3の点灯検査用導電層と、前記層間絶縁膜上で透明導電層により形成され、前記第3の点灯検査用導電層とコンタクトホールを介して電気的に接続される面状の第4の点灯検査用導電層とで構成され、前記一方の信号線は、前記ゲート配線で分断されており、前記第1の点灯検査用導電層には、前記一方の信号線における前記駆動回路に接続される部分の信号線が接続され、前記第2の点灯検査用導電層には、前記一方の信号線における前記内蔵回路に接続される部分の信号線が接続される。
(5)(4)において、前記薄膜トランジスタは、前記第1基板上に形成され、前記ゲート配線と電気的に接続されるゲート電極と、前記ゲート絶縁膜上に形成され、前記ゲート電極を覆うように形成される半導体層と、前記半導体層に形成される第2電極と第1電極とを有し、前記第2電極は、前記第3の点灯検査用導電層に接続されており、前記他方の信号線は、前記ゲート配線で分断されており、前記第1電極の一方の端部には、コンタクトホールを介して、前記他方の信号線における前記駆動回路に接続される部分の信号線が接続され、前記第1電極の他方の端部には、コンタクトホールを介して、前記他方の信号線における前記内蔵回路に接続される部分の信号線が接続される。
【0007】
(6)(3)において、前記点灯検査用パッド電極は、前記第1基板上で金属層により形成され、上から見てループ状の一部が、ゲート配線で分断された形状の第1の点灯検査用導電層および第2の点灯検査用導電層と、前記ゲート絶縁膜上で金属層により形成され、前記第1の点灯検査用導電層および第2の点灯検査用導電層とコンタクトホールを介してそれぞれ電気的に接続される、上から見てループ状の一部が、ゲート配線で分断された形状の第3の点灯検査用導電層および第4の点灯検査用導電層と、前記層間絶縁膜上で透明導電層により形成され、前記第3の点灯検査用導電層および第4の点灯検査用導電層とコンタクトホールを介して電気的に接続される面状の第5の点灯検査用導電層とで構成され、前記一方の信号線は、前記ゲート配線で分断されており、前記第1の点灯検査用導電層には、前記一方の信号線における前記駆動回路に接続される部分の信号線が接続され、前記第2の点灯検査用導電層には、前記一方の信号線における前記内蔵回路に接続される部分の信号線が接続される。
(7)(6)において、前記薄膜トランジスタは、前記第1基板上に形成され、前記ゲート配線と電気的に接続されるゲート電極と、前記ゲート絶縁膜上に形成され、前記ゲート電極を覆うように形成される半導体層と、前記半導体層に形成される第2電極と第1電極とを有し、前記第2電極は、前記第3あるいは第4の点灯検査用導電層に接続されており、前記他方の信号線は、前記ゲート配線で分断されており、前記第1電極の一方の端部は、コンタクトホールを介して、前記他方の信号線における前記駆動回路に接続される部分の信号線が接続され、前記第1電極の他方の端部は、コンタクトホールを介して、前記他方の信号線における前記内蔵回路に接続される部分の信号線が接続される。
【発明の効果】
【0008】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
本発明の表示装置によれば、点灯検査用の制御信号として、複数の制御信号を入力する必要がある場合に、点灯検査用パッド電極を削減することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施例は、本発明の特許請求の範囲の解釈を限定するためのものではない。
[本発明の前提となる液晶表示装置の構成]
図1は、本発明の前提となる液晶表示装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、SUB1は、第1基板(TFT基板ともいう)であり、SUB2は、大きさが第1基板(SUB1)よりも小さい第2基板(CF基板ともいう)である。
液晶表示パネル(PNL)は、画素電極(PX)、薄膜トランジスタ(TFT)等が形成される第1基板(SUB1)と、カラーフィルタ等が形成される第2基板(SUB2)とを、所定の間隙を隔てて重ね合わせ、該両基板間の周縁部近傍に枠状に設けたシール材により、両基板を貼り合わせると共に、シール材の一部に設けた液晶封入口から両基板間のシール材の内側に液晶を封入、封止し、さらに、両基板の外側に偏光板を貼り付けて構成される。なお、
図1において、ARは表示領域を示している。
【0011】
22A、22Bは、液晶表示パネル(PNL)の内部に内蔵される内蔵回路(例えば、走査線駆動等)であり、DRVはドライバICで構成される駆動回路である。この駆動回路(DRV)は、第1基板(SUB1)における、第2基板(SUB2)と重ならない領域(
図1のTAR)に実装される。
この領域(TAR)には、点灯検査用の制御信号を入力する点灯検査用パッド電極(PAD)も形成される。通常の動作時には、駆動回路(DRV)から制御信号が内蔵回路(22A,22B)に入力され、点灯検査時には、駆動回路(DRV)が実装されていないので、点灯検査用パッド電極(PAD)から制御信号が内蔵回路(22A,22B)に入力される。
液晶表示パネルは、R(赤)、G(緑)、B(青)の複数のサブピクセルを有し、各サブピクセルは、映像線(DL)と走査線(GL)とで囲まれた領域に設けられる。
各サブピクセルは、薄膜トランジスタ(TFT)を有し、薄膜トランジスタの第2電極(ドレイン電極またはソース電極)は映像線(DL)に接続され、薄膜トランジスタの第1電極(ソース電極またはドレイン電極)は画素電極(PX)に接続される。また、薄膜トランジスタのゲート電極は走査線(GL)に接続される。
なお、
図1において、Clcは、画素電極(PX)と対向電極(CT)との間に配置される液晶層を等価的に示す液晶容量である。また、画素電極(PX)と対向電極(CT)との間には保持容量(Cstg)も形成されるが、
図1では図示を省略している。
【0012】
図1において、映像線(DL)は、駆動回路(DRV)に接続され、走査線(GL)および対向電極(CT)は内蔵回路(22A,22B)に接続される。
液晶表示パネル(PNL)に画像を表示する際、内蔵回路(22A,22B)は、走査線(GL)を上から下に向かって、あるいは、下から上に向かって順次選択し、1水平走査時間、薄膜トランジスタ(TFT)をオンとする選択電圧を供給する。
一方、ある走査線(GL)が選択されている期間中に、駆動回路(DRV)は、表示データ電圧に対応する階調電圧を、映像線(DL)に供給する。
映像線(DL)に供給された階調電圧は、薄膜トランジスタ(TFT)を経由して画素電極(PX)に印加され、最終的に液晶容量(Clc)と保持容量(Cstg;図示せず)に電荷がチャージされ、液晶分子をコントロールすることにより画像が表示される。
なお、対向電極(CT)は、TN方式やVA方式の液晶表示パネルであれば第2基板側に設けられる。IPS方式の場合は、第1基板側に設けられる。
また、本発明は、液晶表示パネルの内部構造とは関係がないので、液晶表示パネルの内部構造の詳細な説明は省略する。さらに、本発明は、どのような構造の液晶表示パネルであっても適用可能である。
【0013】
前述したように、点灯検査時には、駆動回路(DRV)が実装されていないので、点灯検査用パッド電極(PAD)から制御信号を内蔵回路(22A,22B)に入力する必要がある。
図10は、従来の液晶表示装置における、内蔵回路22Aと駆動回路(DRV)との間の接続方法を説明するための図である。
一般に、内蔵回路(22A,22B)には、制御信号として、VG1〜VGnまでの位相が異なるクロック信号が入力される。なお、nは内蔵回路(22A,22B)の仕様により決定されるが、ここでは、n=8として説明する。
図8に示すように、従来例では、駆動回路(DRV)からの8個のそれぞれ位相が異なる全てのクロック信号が、点灯検査用パッド電極(PAD)を介して、内蔵回路22Aに入力する必要がある。この場合、点灯検査用パッド電極(PAD)は8個必要となる。
このように、内蔵回路(22A,22B)を搭載した液晶表示パネル(PNL)では、点灯検査時に、8個の制御信号(それぞれ位相が異なる8個のクロック信号)を入力するための針当て用点灯検査用パッド電極(PAD)を、8個の制御信号毎に全て配置しなければならない。
しかしながら、点灯検査用パッド電極(PAD)が配置される、第1基板(SUB1)における第2基板(SUB2)と重ならない領域(
図1のTAR)には、駆動回路(DRV)の他にアライメントマーク類なども配置するため限りがあり、内蔵回路(22A,22B)が、点灯検査時に入力する制御信号数が多い回路の場合、点灯検査用パッド電極(PAD)を全て配置するための領域確保に苦慮しているのが現実である。
【0014】
[本発明の特徴]
図2は、本発明の実施例における、点灯検査時に、内蔵回路22Aにクロック信号を入力する手法を説明するための図である。
図3は、本発明の実施例における、点灯検査時に、内蔵回路22Aに入力されるクロック信号の波形を説明するための図である。
内蔵回路(22A,22B)には、それぞれ位相が異なる8個のクロック信号(VG1〜VG8)を入力する代わりに、VG1とVG5のクロック信号、VG2とVG6のクロック信号、VG3とVG7のクロック信号、VG4とVG8のクロック信号として、同一位相のクロック信号を入力しても、点灯検査が可能である。
そこで、
図2に示すように、本実施例では、VG1、VG2、VG3、および、VG4のクロック信号が伝搬する信号線の途中に点灯検査用パッド電極(PAD)を設けるとともに、4個の点灯検査用パッド電極(PAD)と、VG5、VG6、VG7、および、VG8のクロック信号が伝搬する信号線との間にスイッチ(SW)を設けたことを特徴とする。
そして、
図2に示すように、点灯検査時に、ゲート電圧用パッド電極(PADS)に、Highレベルのゲート電圧を入力して、スイッチ(SW)をオンとし、各点灯検査用パッド電極(PAD)に、VG1、VG2、VG3、および、VG4のクロック信号を入力する。これにより、
図3に示すように、VG5、VG6、VG7、および、VG8のクロック信号として、VG1、VG2、VG3、および、VG4のクロック信号と同一位相のクロック信号が入力される。
【0015】
図4は、本発明の実施例における、通常動作時に、内蔵回路22Aにクロック信号を入力する手法を説明するための図である。
図5は、本発明の実施例における、通常動作時に、内蔵回路22Aに入力されるクロック信号の波形を説明するための図である。
図4に示すように、通常動作時には、ゲート電圧用パッド電極(PADS)に、Lowレベルのゲート電圧を入力して、スイッチ(SW)をオフとし、
図5に示すように、駆動回路(DRV)から、VG1ないしVG8のクロック信号を入力する。
このように、本実施例では、点灯検査を可能としたまま、点灯検査用パッド電極(PAD)の個数を、従来よりも半分に削減することが可能となる。
【0016】
図6は、本発明の実施例の点灯検査用パッド電極(PAD)とゲート電圧用パッド電極(PADS)の平面図である。
図6に示すように、本実施例では、スイッチ(SW)を構成する薄膜トランジスタのゲート電極にゲート電圧を供給するゲート配線(GLN)は、点灯検査用パッド電極(PAD)の下を利用して延在される。
そのため、駆動回路(DRV)から内蔵回路22Aに入力するVG1のクロック信号が伝搬する信号線が、SLD1−1とSLD1−2の2つに分断される。同様に、駆動回路(DRV)から内蔵回路22Aに入力するVG5のクロック信号が伝搬する信号線も、SLD2−1とSLD2−2の2つに、駆動回路(DRV)から内蔵回路22Aに入力するVG2のクロック信号が伝搬する信号線も、SLD3−1とSLD3−2の2つに、駆動回路(DRV)から内蔵回路22Aに入力するVG6のクロック信号が伝搬する信号線も、SLD4−1とSLD4−2の2つに分断される。
そこで、通常動作時には、VG1のクロック信号は、SLD1−1の信号線→コンタクトホール→点灯検査用パッド電極(PAD)の最上層の透明導電層→コンタクトホール→SLD1−2の信号線を経由して、駆動回路(DRV)から内蔵回路22Aに入力される。
同様に、通常動作時には、VG2のクロック信号は、SLD3−1の信号線→コンタクトホール→点灯検査用パッド電極(PAD)の最上層の透明導電層→コンタクトホール→SLD3−2の信号線を経由して、駆動回路(DRV)から内蔵回路22Aに入力される。
また、通常動作時には、VG5のクロック信号は、SLD2−1の信号線→コンタクトホール→スイッチ(SW)を構成するソース電極→コンタクトホール→SLD2−2の信号線を経由して、駆動回路(DRV)から内蔵回路22Aに入力される。
同様に、通常動作時には、VG6のクロック信号は、SLD4−1の信号線→コンタクトホール→スイッチ(SW)を構成するソース電極→コンタクトホール→SLD4−2の信号線を経由して、駆動回路(DRV)から内蔵回路22Aに入力される。
【0017】
図7ないし
図9は、本発明の実施例の点灯検査用パッド電極(PAD)とゲート電圧用パッド電極(PADS)の製造方法を説明するための図である。なお、
図7ないし
図9において、図(a)は平面図、図(b)は、図(a)のA−A’切断線に沿った断面構造を示す断面図である。
以下、
図7ないし
図9を用いて、本発明の実施例の点灯検査用パッド電極(PAD)とゲート電圧用パッド電極(PADS)の詳細な構造について説明する。
図7に示すように、第1基板(SUB1)上に、金属層(例えば、Al)で、ゲート電圧用パッド電極(PADS)の外周を縁取るループ状の第1のゲート電圧用導電層(MGL1)を形成する。
この第1のゲート電圧用導電層(MGL1)には、駆動回路(DRV)に接続される信号線(SLG)と、ゲート配線(GLN)が接続される。
ここで、
図7に示すように、ゲート配線(GLN)は、点灯検査用パッド電極(PAD)が形成される領域の下を通って延在するとともに、スイッチ(SW)が形成される領域に形成されるゲート電極(GTE)に接続される。
また、金属層(例えば、Al)で、点灯検査用パッド電極(PAD)の外周を縁取るループ状の一部が、ゲート配線(GLN)で分断された形状の第1の点灯検査用導電層(MPL1−1)と、第2の点灯検査用導電層(MPL1−2)とが形成される。
ここで、第1の点灯検査用導電層(MPL1−1)には、駆動回路(DRV)に接続される信号線(SLD1−1)が接続され、第2の点灯検査用導電層(MPL1−2)には、内蔵回路22Aに接続される信号線(SLD1−2)が接続される。
また、ゲート電極(GTE)を挟んで、駆動回路(DRV)に接続される信号線(SLD2−1)と、内蔵回路22Aに接続される信号線(SLD2−2)も形成される。
なお、信号線(SLG,SLD1−2,SLD1−2,SLD2−1,SLD2−2)と、ゲート配線(GLN)、および、ゲート電極(GTE)は、金属層(例えば、Al)で形成される。
【0018】
次に、
図8(b)に示すように、ゲート絶縁膜(GI)を形成した後、
図8(a)に示すように、ゲート絶縁膜(GI)上に、金属層(例えば、Cr,Mo)で、ゲート電圧用パッド電極(PADS)の外周を縁取るループ状の第2のゲート電圧用導電層(MGL2)を形成する。
図8(b)に示すように、この第2のゲート電圧用導電層(MGL2)と、第1のゲート電圧用導電層(MGL1)とは、コンタクトホール(CH)で電気的に接続されている。ここで、コンタクトホール(CH)は、第2のゲート電圧用導電層(MGL2)の全周に沿って形成されている。
また、金属層(例えば、Cr,Mo)で、上から見て、点灯検査用パッド電極(PAD)の外周を縁取るループ状の一部が、ゲート配線(GLN)で分断された形状の第3の点灯検査用導電層(MPL2−1)と、第4の点灯検査用導電層(MPL2−2)とが形成される。
図8(b)に示すように、第3の点灯検査用導電層(MPL2−1)と第1の点灯検査用導電層(MPL1−1)、および、第4の点灯検査用導電層(MPL2−2)と第2の点灯検査用導電層(MPL1−2)とは、コンタクトホール(CH)で電気的に接続されている。ここで、コンタクトホール(CH)は、第3の点灯検査用導電層(MPL2−1)と、第4の点灯検査用導電層(MPL2−2)の全周に沿って形成されている。なお、第3の点灯検査用導電層(MPL2−1)と、第4の点灯検査用導電層(MPL2−2)とは、点灯検査用パッド電極(PAD)の外周を縁取るループ状に形成してもよい。
【0019】
また、ゲート絶縁膜(GI)上で、ゲート電極(GTE)を覆うように、半導体層(AS)を形成し、当該半導体層(AS)上に、金属層(例えば、Cr,Mo)でソース電極(S)と、ドレイン電極(D)を形成する。
本実施例では、ソース電極(S)と、ドレイン電極(D)とは、ゲート幅を確保するために、櫛歯状に形成されている、
ここで、ソース電極(S)の一端は、コンタクトホール(CH)で、駆動回路(DRV)に接続される信号線(SLD2−1)に電気的に接続され、ソース電極(S)の他端は、コンタクトホール(CH)で、内蔵回路22Aに接続される信号線(SLD2−2)に電気的に接続されている。
また、ドレイン電極(D)は、金属層(例えば、Cr,Mo)で形成される第5の点灯検査用導電層(MPL2−3)を介して、第4の点灯検査用導電層(MPL2−2)に接続されている。
【0020】
次に、
図9(b)に示すように、層間絶縁膜(PAS)を形成した後、
図9(a)に示すように、透明導電層(ITO)で構成される第3のゲート電圧用導電層(MGL3)を形成する。
図9(b)に示すように、この第3のゲート電圧用導電層(MGL3)は、コンタクトホール(CH)を介して、第2のゲート電圧用導電層(MGL2)と電気的に接続されている。ここで、コンタクトホール(CH)は、第2のゲート電圧用導電層(MGL2)の全周に沿って形成されている。
また、
図9(a)に示すように、透明導電層(ITO)で構成される第6の点灯検査用導電層(MPL3)を形成する。
図9(b)に示すように、この第6の点灯検査用導電層(MPL3)は、コンタクトホール(CH)を介して、第3の点灯検査用導電層(MPL2−1)および第4の点灯検査用導電層(MPL2−2)と電気的に接続されている。ここで、コンタクトホール(CH)は、第3の点灯検査用導電層(MPL2−1)と、第4の点灯検査用導電層(MPL2−2)の全周に沿って形成されている。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。