【実施例1】
【0015】
[画像形成装置の構成]
図1は、パネルユニットを有する画像形成装置を示すブロック図である。
【0016】
図1の画像形成装置1は、例えばデジタル複合機等であり、画像形成としての印刷を行うプリント機能等の各種の機能を備えている。本実施例の画像形成装置1は、それらの機能に応じた構成の他に、表示操作装置としてのパネルユニット3を備えている。なお、
図1では、各種機能に応じた構成は省略している。
【0017】
パネルユニット3は、表示操作画面5及びパネル制御部7等を備えている。
【0018】
表示操作画面5は、タッチパネル式の液晶表示画面等からなり、画像形成装置1に対する印刷設定の入力操作及びその入力結果の表示等を行わせるものである。入力操作は、ユーザーの指や専用のペン等によって行うことが可能である。ただし、以下においては、ユーザーの指によることを前提に説明する。
【0019】
パネル制御部7は、プロセッサー、その動作プログラムを記憶するROM(Read only Memory)、作業領域としてのRAM(Random Access Memory)等からなる。パネル制御部7は、表示操作プログラムを実行することにより、表示操作画面5上での入力操作及びその入力結果の表示を制御する。本実施例では、パネル制御部7がプレビュー表示部71、設定操作受付部72、設定反映部73、設定確定部74として機能する。
【0020】
プレビュー表示部71は、プレビュー表示機能を実現するものであり、例えば印刷設定のための文書のプレビュー画像を操作表示画面5に表示する。
【0021】
プレビュー画像は、印刷設定としての後処理設定を入力させ表示するものである。ここでの後処理設定は、例えば、パンチ穴、ステープル、両面印刷、集約印刷、回転等の設定である。
【0022】
図2は、パネルユニットの操作表示画面上でのプレビュー画像の表示画面例を示す概略図である。
【0023】
図2のプレビュー画像20は、後処理設定がなされていない状態(未設定状態)を示す。なお、プレビュー画像20は、文書情報を有さない白紙であるが、実際には、印刷が行われる文書のプレビュー表示となっている。ただし、プレビュー画像20は、
図2のように白紙であってもよい。この場合は、プレビュー画像20を後処理設定を入力させ表示するためのアイコンとして用いることができる。
【0024】
本実施例のプレビュー画像20上には、ガイドアイコン30A、30B及び30Cが表示されている。ガイドアイコン30A、30B及び30Cは、それぞれ異なる内容の後処理設定であるパンチ穴、ステープル、及び集約印刷(用紙中心線の線引き)の設定をガイドするために設けられるものである。なお、ガイドアイコン30A〜30Bは、ユーザーが指で触れることによる選択が可能となっている。
【0025】
ガイドアイコン30A、30B及び30Cは、後処理の設定内容に対応した形状で、後処理の設定内容の属性に応じた位置に配置されている。
【0026】
本実施例において、ガイドアイコン30Aは、パンチ穴に対応した円形形状となっており、パンチ穴の属性に応じてプレビュー画像20の上部短辺近傍及び左右の長辺の近傍に配置されている。
【0027】
ガイドアイコン30Bは、ステープルに対応した矩形形状となっており、ステープルの属性に応じてプレビュー画像20の左上隅近傍左辺の端部の近傍に配置されている。
【0028】
ガイドアイコン30Cは、集約印刷に対応し且つその属性に応じて、複数ページの文書を集約した後の状態を示す直線となっている。なお、
図2の例では、ガイドアイコン30Cがプレビュー画像20を上下に二分している。
【0029】
これらガイドアイコン30A〜30Cは、
図2において破線によって表示されているが、例えば色付きの実線等によって表示することも可能である。
【0030】
図1の設定操作受付部72は、設定操作受付機能を実現し、パネルユニット3の表示操作画面5上でプレビュー画像20の一部が選択されてから解除されるまでの操作種別及び操作位置に応じて異なる内容の後処理設定を受け付ける。
【0031】
選択及びその解除による操作種別としては、プレビュー画像20の一部を指で触れることによる選択及びその直後の解除を通じたタップ操作、選択した状態で指をずらすドラッグ操作、ドラッグ操作後の解除によるドロップ操作、選択した状態で指を所定速度以上でずらしてから解除するフリック操作等がある。
【0032】
操作位置としては、ガイドアイコン30A〜30Cの他、プレビュー画像20の各辺、プレビュー画像20の各辺から内側のガイドアイコン30A〜30Cが存在しない領域(非ガイドアイコン領域)等である。
【0033】
それら操作種別及び操作位置に基づき、本実施例の設定操作受付部72は、プレビュー画像20上のガイドアイコン30A〜30Cに対するタップ操作で、パンチ穴やステープルの位置、或いは集約印刷の設定を受け付ける(
図4〜
図6参照)。また、受け付けた設定内容のドラッグアンドドロップ操作で設定変更を受け付ける(
図4〜
図6参照)。
【0034】
その他、プレビュー画像20の一辺をなぞる操作(ドラッグ操作)でなぞられた辺を綴じ辺とする両面印刷設定を受け付け(
図7参照)、プレビュー画像20の非ガイドアイコン領域からのドラッグ操作による回転軌跡で画像の回転を受け付け(
図8参照)、受け付けた設定内容のフリック操作で設定内容のキャンセルを受け付け(
図9参照)、プレビュー画像20の被ガイドアイコン領域からプレビュー画像20外へのドラッグアンドドロップ操作で部数設定を受け付ける(
図11参照)。
【0035】
なお、後処理設定のための操作は、上記のものに限られず、任意のものを採用することが可能である。例えば、プレビュー画像20は、ガイドアイコン30A〜30Cを省略することもできる。この場合、ガイドアイコン30A〜30Cが表示されるべき領域やその近傍のタップ操作等により、パンチ穴やステープルの位置、或いは集約印刷の設定を受け付ければよい。
【0036】
また、ガイドアイコン30A〜30Cは、選択不能であってもよい。この場合は、ガイドアイコン30A〜30Cが後処理設定のためのプレビュー画像20上での操作位置を示すことになる。
【0037】
設定反映部73は、設定反映機能を実現し、設定操作受付部72により受け付けられた後処理設定をプレビュー画像20上に反映する。具体的には、ガイドアイコン30A〜30Cの選択によりパンチ穴又はステープルの位置、或いは集約印刷が設定された場合は、ガイドアイコン30A〜30Cを塗り画像や実線にしてプレビュー画像20上で強調表示する。強調表示は、ガイドアイコン30A〜30C上に位置させ、或いはアイコン30A〜30Cに代えて行えばよい。
【0038】
両面印刷が設定された場合には、ユーザーの指でなぞられた辺を綴じ辺としてプレビュー画像20上で塗り画像や実線による強調表示をする。両面印刷が設定された場合には、プレビュー画像20を回転させ、或いはプレビュー画像20と共に円弧状等の回転アイコンを表示する。印刷設定がキャンセルされた場合には、プレビュー画像20から対応する印刷設定を削除する。
【0039】
設定確定部74は、設定確定機能を実現し、表示操作画面5での設定確定操作に応じ、設定操作受付部72で受け付けた後処理設定の内容を確定する。
[表示操作処理]
図3は、画像形成装置1の表示操作処理を示すフローチャートである。
【0040】
本実施例の表示操作処理としては、例えばコピー時やボックス印刷時等に後処理設定を行う。なお、ボックス印刷は、画像形成装置1内の文書ボックスに記憶された画像データ(ボックス文書)による印刷を行う処理である。
【0041】
ステップS1では、「プレビュー画像の表示」が行われる。この処理では、プレビュー表示部71が、
図2のようにプレビュー表示画面50Aとして印刷対象となる文書のプレビュー画像20を表示操作画面5上に表示する。印刷対象となる文書は、例えば、スキャナー(図示せず)によって読み取られた原稿の画像データや文書ボックス内にのボックス文書等である。
【0042】
こうしてステップS1が完了し、ステップS2へ移行する。
【0043】
ステップS2では、「後処理設定操作あり?」の処理が行われる。この処理では、設定操作受付部72が、プレビュー画像20に対するユーザの指によるタップ、ドラッグ、フリック等の後処理設定操作を受け付ける。
【0044】
後処理設定操作を受け付けた場合は「後処理設定操作あり」と判断してステップS3に移行し(YES)、後処理設定操作を受け付けない場合は「後処理設定操作なし」と判断してステップS2の処理を繰り返す(NO)。
【0045】
図4〜
図9は、後処理設定操作の画面例を示す概略図であり、
図4はパンチ穴位置設定、
図5はステープル位置設定、
図6は集約印刷(2イン1印刷)設定、
図7は両面印刷設定、
図8は画像回転設定、
図9は後処理設定キャンセルをそれぞれ示している。
【0046】
図4〜
図6のように、本実施例では、ガイドアイコン30A〜30Cがタップ操作された場合、後処理設定操作が行われたと判断してステップS3に移行する。
【0047】
また、
図7〜
図9のように、プレビュー画像20の一辺をなぞるドラッグ操作(
図7参照)、プレビュー画像20の非ガイドアイコン領域からのドラッグ操作による回転軌跡描画(
図8参照)、プレビュー画像20に対するフリック操作(
図9参照)が行われた場合も、後処理設定操作が行われたと判断してステップS3に移行する。
【0048】
ステップS3では、「後処理設定の受付」が行われる。この処理では、設定操作受付部72が、ステップS2での後処理設定操作(操作種別及び操作位置)を判別し、それに応じたパンチ穴、ステープル、集約印刷、両面印刷、又は回転等の後処理設定を上記のように受け付ける。
【0049】
こうして後処理設定が受け付けられるとステップS4に移行する。
【0050】
ステップS4では、「後処理反映」が行われる。この処理では、設定反映部73が、ステップS3で受け付けられた後処理設定をプレビュー画像20上に反映する。
【0051】
この反映は、上記のように、パンチ穴やステープルの位置、或いは集約印刷の場合、ガイドアイコン30A〜30Cを塗り画像にして強調表示する(
図4〜
図6)。
【0052】
また、両面印刷の場合は、
図7のようにプレビュー画像20の一辺を塗り画像により強調表示し、回転の場合は、プレビュー画像20自体を回転させ、或いは
図8の実線のような回転アイコンを表示する。
【0053】
さらに、後処理設定の削除の場合は、既存の後処理設定をプレビュー画像20から削除する。
【0054】
図10は、後処理の設定が反映された後のプレビュー画像の一例を示す概略図である。
図10の例では、パンチP、ステープルS、両面Bが設定されて、プレビュー画像20上に反映されている。
【0055】
また、プレビュー画像20の上部には、「指定は正しいですか?」等の設定の確認を促すメッセージを表示すると共に、プレビュー画像20の下部には確定キー55及びキャンセルキー57が表示される。
【0056】
確定キー55は、プレビュー画像20上の後処理設定の確定を指示するキーであり、キャンセルキー57は、プレビュー画像20上の後処理設定のキャンセルを指示するキーである。
【0057】
こうして後処理設定の反映が完了すると、ステップS5に移行する。
【0058】
ステップS5では「設定確定?」の処理が行われる。この処理では、設定確定部74が、プレビュー表示画面50A上の確定キー55が選択されたか否か等に応じて後処理設定が確定したか否かを判断する。
【0059】
後処理設定が確定していない場合はステップS5の処理を繰り返し、後処理設定が確定した場合は、上記一連の表示操作処理を終了する。なお、キャンセルキー57が選択された場合は、後処理設定がなされずに表示操作処理が終了する。
【0060】
このような表示操作処理によれば、プレビュー画像20におけるガイドアイコン30A、30B、30Cへのタップ、辺をなぞる、回転描画、フリック等の直接操作(
図4〜
図9参照)により、後処理として、パンチ穴やステープルの形成位置、集約(2イン1)印刷、両面印刷、画像回転等の設定や、後処理の削除を行うことができる。
【0061】
なお、ガイドアイコン30Aや30Bに対する操作に関しては、タップ操作を行ってパンチ穴、ステープルの位置を設定した後(
図4、
図5参照)、プレビュー画像20上に反映されたパンチ穴やステープルをドラッグアンドドロップ操作して位置変更することも可能である。
[変形例]
図11は、本実施例の変形例に係り、プレビュー表示画面を示す概略図である。
【0062】
本変形例では、プレビュー表示部71が部数表示領域51を含むプレビュー表示画面50Bを表示させる。すなわち、プレビュー表示画面50Bには、プレビュー画像20外で部数表示領域51がプレビュー画像20に隣接して表示されている。部数表示領域51内には、印刷部数に応じた数字52と、その数字分の部数の文書を重ねたイメージの部数アイコン53とが、部数用のプレビュー画像として表示されている。そして、プレビュー表示画面50Bにおいては、プレビュー画像20を部数表示領域51内へドラッグアンドドロップ操作することで、印刷部数を設定することが可能となっている。
【0063】
このため、設定操作受付部72は、上記ドラッグアンドドロップ操作に応じて、プレビュー画像20に対応する文書の印刷部数を1だけ加算して設定する。
【0064】
そして、設定反映部73は、設定された印刷部数を、部数表示領域51内の数字52と部数アイコン53の重ね合わせ枚数とに反映させる。なお、
図11の例では、プレビュー画像20を部数表示領域51に対して4回ドラッグアンドドロップ操作することにより、印刷部数「4部」が設定される場合の画面例を示している。
【0065】
このように、本実施例では、プレビュー画像20に対する部数表示領域51へのドラッグアンドドロップ操作の回数に応じて印刷部数の設定を行うこともできる。
[実施例の効果]
本実施例は、印刷設定のための文書のプレビュー画像20を操作表示画面5に表示するプレビュー表示部71と、操作表示画面5上でプレビュー画像20の一部が選択されてから解除されるまでの操作種別及び操作位置に応じて異なる内容の後処理設定を受け付ける設定操作受付部72と、設定操作受付部72により受け付けられた後処理設定をプレビュー画像20に反映させる設定反映部73とを備える。
【0066】
従って、本実施例では、プレビュー画像20が表示される一つの画面上で、プレビュー画像20を直接操作して異なる内容の後処理設定を容易に行うことができる。
【0067】
しかも、本実施例では、異なる内容の後処理設定がプレビュー画像20に反映されるので、後処理の全体イメージを視認することができる。このため、異なる後処理設定が混在する場合でも、後処理設定の組み合わせを適切なものとすることが可能となる。例えば、ステープル位置と両面印刷との組み合わせの場合は、ステープル位置と両面印刷の綴じ辺とがプレビュー画像20上の同一の辺に沿って位置することが好ましいが、そのような設定を容易に行うことができる。
【0068】
また、本実施例では、設定操作受付部72が操作表示画面5上でプレビュー画像20の一部が選択されてから解除されるまでの操作種別及び操作位置に応じて異なる内容の後処理設定を受け付けるから、例えばプレビュー画像に対してユーザにより行われるタップ、ドラッグ、及びフリック等の直感的な操作で後処理設定が行えるようになる。
【0069】
本実施例では、プレビュー表示部71が異なる内容の後処理設定のための少なくとも操作位置を示すガイドアイコン30A〜30Cをプレビュー画像20中に表示するので、ガイドアイコン30A〜30Cに応じた適切な操作位置で異なる後処理設定を容易且つ確実に行わせることができる。
【0070】
特に、本実施例では、パンチ穴やステープルの位置及び集約印刷のための操作位置をプレビュー画像20のみでは正確に認識することができないが、それらの操作位置をガイドアイコン30A〜30Cによって正確に表してユーザーの操作を促すことができる。
【0071】
また、本実施例のガイドアイコン30A〜30Cは、選択可能であり、設定操作受付部72は、ガイドアイコン30A〜30Cの選択及びその解除により対応する後処理設定を受け付け、設定反映部73は、受け付けられた後処理設定をプレビュー画像20上でガイドアイコン30A〜30C上に又はガイドアイコン30A〜30Cに代えて表示する。
【0072】
従って、本実施例では、ガイドアイコン30A〜30Cを通じて行われた後処理設定を、プレビュー画像20上へ容易且つ確実に反映することができる。
[その他]
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、各種の変更が可能である。例えば、本発明は、タッチパネル式ではない表示操作装置に適用可能であるが、その場合は、マウス等の操作装置とディスプレイ等の表示装置を組み合わせて構成すればよい。プレビュー画像20に対するタップ、ドラッグ、及びフラック等の操作は、マウス等で実現できる。
【0073】
上記の実施例では、印刷設定としての後処理設定を行う場合について説明したが、プレビュー画像20上に反映可能な印刷設定であれば、後処理設定に限らず行うことができる。