特許第6014030号(P6014030)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6014030
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】流体弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 1/22 20060101AFI20161011BHJP
   F16K 1/226 20060101ALI20161011BHJP
   F02M 26/70 20160101ALN20161011BHJP
【FI】
   F16K1/22 H
   F16K1/226 F
   F16K1/22 G
   !F02M26/70
【請求項の数】10
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-517447(P2013-517447)
(86)(22)【出願日】2011年6月27日
(65)【公表番号】特表2013-531769(P2013-531769A)
(43)【公表日】2013年8月8日
(86)【国際出願番号】FR2011051485
(87)【国際公開番号】WO2012001282
(87)【国際公開日】20120105
【審査請求日】2014年6月5日
(31)【優先権主張番号】1002777
(32)【優先日】2010年6月30日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】508021716
【氏名又は名称】ヴァレオ システム ドゥ コントロール モトゥール
(74)【代理人】
【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一
(74)【代理人】
【識別番号】100087893
【弁理士】
【氏名又は名称】中馬 典嗣
(72)【発明者】
【氏名】セバスチャン アデノ
(72)【発明者】
【氏名】グレゴリー オデブール
【審査官】 北村 一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−139073(JP,A)
【文献】 実開平07−019668(JP,U)
【文献】 国際公開第2010/000752(WO,A1)
【文献】 特開2010−007776(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 1/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の羽根(3)および第2の羽根(4)を有する可動フラップ(1)を備えた流体循環弁であって;
前記流体循環弁は、シール(2)を備えていて、前記シール(2)は流体通過用の開口部(5)を有しており;
前記可動フラップ(1)が閉位置にあるとき、前記羽根の中の閉鎖羽根と呼ぶ少なくとも1つの第1の羽根(3)は、前記シール(2)の前記開口部(5)を少なくとも部分的に閉鎖することができるようになっていて;
前記フラップ(1)が閉位置にあるとき、前記羽根の中の閉鎖羽根と呼ぶ第1の羽根(3)と前記第2の羽根(4)は、前記シール(2)のそれぞれの側に1つの羽根が来るようになっており、前記フラップは、前記第1の羽根(3)と前記第2の羽根(4)を連結する中間域(6)を備えていて、前記シールの開口部(5)を通過するようになっている流体循環弁であって;
(A)前記シール(2)は、平面域(8)を備え、この平面域(8)は、前記フラップが閉位置にあるとき、前記フラップの閉鎖羽根と呼ぶ第1の羽根(3)における、平面になっており、前記閉鎖羽根と呼ぶ第1の羽根(3)の接触面と呼ぶ1つの面(10)によって、前記閉鎖羽根と呼ぶ第1の羽根(3)が接触しに来る背面(9)と、前記第2の羽根(4)における、平面になっており、前記第2の羽根(4)の接触面と呼ぶ背面(12)によって、前記第2の羽根(4)が接触するのと反対側の前面(11)とを有し、前記シール(2)に設けられている流体通過用の前記開口部(5)は、前記平面域(8)に位置していること;
(B)前記フラップ(1)の閉鎖羽根と呼ぶ第1の羽根(3)の接触する前面(10)、および前記第2の羽根(4)の前記接触する背面(12)は、互いに離れている2つの平行面上にあること;及び
(C)前記2つの平行面は、前記平面域(8)において前記シール(2)の厚さに相当する寸法だけ離れている流体循環弁において、
前記流体循環弁は、流体を流す主流路(31)と、前記主流路(31)に開口しており、流体を流す補助流路(32)とを有するボディ(30)を備え、前記フラップ(1)は、流体通過孔(33)において、前記2つの流路(31、32)間の連通を阻止するようになっている閉位置と、前記流路(31、32)間の連通を可能にする開位置との間を動くことができるようになっており、前記シール(2)の前記開口部(5)は、一方の流路から他方の流路へ、流体を通過させることができるようになっていること、及び
前記ボディ(30)は2つの部材(30a、30b)からなっていて、各部材(30a、30b)は、流路の一方を画定し、流体通過孔(33)を画定するために、互いに位置が合っている開口を有しており、また、前記シール(2)は、弁の外部に対して、2つの部材(30a、30b)との間のシールの役割も果たしているようになっていること、を特徴とする流体循環弁。
【請求項2】
前記フラップの前記第2の羽根(4)は、その平らな接触する背面(12)の反対側の背面(14)を有し、前記中間域(6)は、前記閉鎖羽根と呼ぶ第1の羽根(3)の接触する前面(10)と反対側の背面(14)との間に、傾斜面(15)を有していることを特徴とする請求項1に記載の弁。
【請求項3】
前記フラップの中間域(6)の近くに、前記フラップ(1)の中心を外れて、前記フラップが連結されている連結軸(16)を備え、前記閉鎖羽根と呼ぶ第1の羽根(3)は、前記フラップの連結軸の方向に、前記中間域(6)が延びている寸法を超えて、少なくとも前記中間域と前記閉鎖羽根と呼ぶ第1の羽根(3)との間の連結域において、両側に延びる寸法を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の弁。
【請求項4】
前記シール(2)は、前記フラップが閉位置にあるとき、前記フラップの前記第2の羽根(4)に面するようになっている前記開口部(5)の一部分に沿う、ボス(19)を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の弁。
【請求項5】
前記第1の羽根(3)は、前記フラップ(1)が閉位置にあるとき、前記流体通過孔(33)を閉じることができ、前記第2の羽根(4)は、前記フラップ(1)が開位置にあるとき、前記主流路(31)を少なくとも部分的に閉じることができ、前記第1の羽根は前記閉鎖羽根であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の弁。
【請求項6】
前記シール(2)は、前記フラップが閉位置にあるとき、前記第2の羽根(4)に面する無開口域(36)を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の弁。
【請求項7】
前記ボディ(30)は、フラップ作動モータ用のハウジング(37)を備え、かつ前記シールの前記無開口域(36)と前記ハウジング(37)との間に、流体間隙(38)を有するようになっていることを特徴とする請求項6に記載の弁。
【請求項8】
前記弁は、流体流路を画定しているボディ(50)を備え、前記フラップ(1)は、前記流路内の流体の循環を阻止するようになっている閉位置と、前記流路内の流体の循環を可能にする開位置との間を動くことができるようになっており、前記シール(2)は、前記フラップ(1)が開位置にあるとき、前記シールの前記開口部が流路に沿う流体の通過を可能にするように、前記流路に対して直角方向に位置していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の弁。
【請求項9】
前記開口部(5)は、前記フラップが閉位置にあるとき、前記閉鎖羽根と呼ぶ第1の羽根(3)および前記第2の羽根(4)に面して延びていることを特徴とする請求項8に記載の弁。
【請求項10】
前記シール(2)は、スリーブ(51)によって、前記ボディに保持されていることを特徴とする請求項8に記載の弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体循環用の弁に関する。この流体は、自動車エンジンの排気ガス、エンジンの吸気側に向かう新鮮な空気、または新鮮な空気と排気ガスの混合物であってもよい。
【背景技術】
【0002】
従って、この弁は、エンジンの吸気ラインに再循環させる排気ガスの流量を調節するために使用することができる。具体的には、この弁は、エンジンの設計、特にターボ圧縮機を備えるディーゼルエンジンにおいて使用することができる。この場合、排気ガスの一部を取り出すために、弁は、ターボ圧縮機のタービンの下流にあるエンジン排気ラインに設けられる。また、この弁は、吸気ライン、または排気ガス再循環ラインに沿って設けて、計量弁として使用してもよい。
【0003】
可動フラップおよびシールを備える弁は、現在既に公知である。このシールは、流体通過用の開口部を有し、この開口部は、フラップが閉位置にあるとき、フラップによって閉鎖されるようになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
閉鎖時における流体の封止は、シールから突き出しており、かつ閉位置において、フラップの面が接触する撓み易いタブによって行われる。しかし、フラップを移動できるようにするために、タブは、フラップが連結されている軸の領域において中断されており、そのため、封止が損なわれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの目的は、上記の問題を解決することである。そのため、本発明は、第1の羽根および第2の羽根を有する可動フラップを備える流体循環弁を提供するものである。また、この弁は、シールも備え、このシールは、流体通過用の開口部を有し、前述の羽根の中の閉鎖羽根と呼ぶ少なくとも1つの羽根は、フラップが閉位置にあるとき、少なくとも部分的に、シールの開口部を閉鎖するようになっている。
【0006】
本発明においては、この閉鎖羽根と他方の羽根は、フラップが閉位置にあるとき、シールのそれぞれの側に1つの羽根が来るようになっている。またフラップは、中間域を備え、この中間域は、第1の羽根と第2の羽根を連結しているとともに、シールの開口部を通過するようになっている。
【0007】
このようにして、フラップの移動を妨げることなく、開口部の周辺を囲むようにシールの面に接触することができる1つ以上の羽根によって、シールの開口部の周辺に沿って密封することができる。中間域の領域における密封に関しては、開口部を通り抜けることで、開口部の領域において、シールとぴったりと合うようになっている中間域自体により密封を強化することができる。
【0008】
種々の実施形態として、次のようなことがある。
−シールは、平面域を備え、この平面域は、フラップが閉位置にあるとき、フラップの閉鎖羽根の面の中の、平面になっており、閉鎖羽根の接触面と呼ぶこととする1つの面によって、閉鎖羽根が接触して来る面、および/または他方の羽根の面の中の、平面になっており、他方の羽根の接触面と呼ぶこととする1つの面によって、他方の羽根が接触して来る反対側の面を有している。シールに設けられている流体通過用の開口部は、平面域の部分に位置している。
−フラップの閉鎖羽根の接触面、および他方の羽根の接触面は、互いに離れている2つの平行面上にある。
−これらの平行面は、平面域におけるシールの厚さに相当する寸法だけ離れている。
−フラップの他方の羽根は、その平らな接触面の反対側の面を有し、中間域は、閉鎖羽根の接触面と、この反対側の面との間に傾斜面を有している。
−弁は、フラップの中間域の近くにおいて、フラップが枢支され、かつフラップの中心から外れている軸を備えている。閉鎖羽根は、フラップの連結軸の方向に、中間域が延びている寸法を超えて、少なくとも中間域と閉鎖羽根との間の連結域の領域において、両側に延びるような寸法を有している。
−シールは、フラップが閉位置にあるとき、フラップの他方の羽根に面するようになっている流体通過孔の一部分に沿うボスを有し、このボスは、フラップが閉位置にあるとき、フラップの他方の羽根によって圧縮されるようになっている。
【0009】
第1の実施形態においては、上記のシールおよびフラップは、流体を流す主流路と、この主流路に開口しており、流体を流す補助流路とを有するボディを備える弁において、使用することができる。フラップは、流体通過孔において、2つの流路間の連通を阻止するようになっている閉位置と、これらの流路間の連通を可能にする開位置との間を動くことができるようになっている。シールの開口部は、一方の流路から他方の流路に流体を通過させることができるようになっている。
【0010】
第1の羽根は、例えば、フラップが閉位置にあるとき、流体通過孔を閉じることができ、第2の羽根は、フラップが開位置にあるとき、第1の流路を、少なくとも部分的に閉じることができるようになっている。第1の羽根を、閉鎖羽根と呼び、第2の羽根を、他方の羽根と呼ぶこととする。
【0011】
シールは、フラップが閉位置にあるとき、特に、他方の羽根に面する位置にある無開口域を有するのがよい。
【0012】
本体は、例えば、フラップ作動モータ用のハウジングを備え、無開口域とハウジングとの間の空隙を画定するようになっている。
【0013】
第2の実施形態においては、上記のシールおよびフラップは、流体流路を画定しているボディを備える弁において使用することができる。フラップは、流路内の流体の循環を阻止するようになっている閉位置と、流路内の流体の循環を可能にする開位置との間を動くことができるようになっており、シールは、フラップが開位置にあるとき、シールの開口部が流体を流路に沿って通過しうるようにするために、流路に対して直角方向に位置するようになっている。
【0014】
前記開口部は、例えば、フラップが閉位置にあるとき、閉鎖羽根および他方の羽根に面している。
【0015】
シールは、スリーブを用いて、本体に保持されている。
【0016】
添付の図面を参照して、全く限定しない単なる例として挙げる以下の説明を読むことにより、本発明をより良く理解しうると思う。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1の実施形態であって、隠れている部分の詳細を示すために、シールを透明に描き、かつフラップが閉位置にある状態における、弁に取り付けられる前のシール、およびフラップの斜視図である。
図2】弁に取り付けられ、フラップが部分的に開位置にある状態における図1のシールおよびフラップを示すもので、フラップの連結軸と直交する面における断面図である。
図3図1および図2に示すシールおよびフラップが取り付けられ、熱交換器に取り付けられている状態における弁の斜視図である。
図4図3の弁の一部の斜視図である。
図5】本発明の第2の実施形態であって、隠れている部分の詳細を示すために、シールを透明に描き、かつフラップが閉位置にある状態における、弁に取り付けられる前のシール、およびフラップの斜視図である。
図6図5とほぼ同じであるが、フラップが開位置にある状態におけるシールおよびフラップの斜視図である。
図7図5および図6のシールおよびフラップが取り付けられている状態における弁の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1図2図5図6に示すように、本発明は、可動フラップ1およびシール2を備える流体循環用の弁に関する。フラップ1は、第1の羽根3および第2の羽根4を備えている。シール2は、流体通過用の開口部5を有している。
【0019】
これらの羽根の中の、以下閉鎖羽根と呼ぶこととする第1の羽根3は、フラップが閉位置にあるとき、シール2の開口部5を、少なくとも部分的に閉鎖することができるようになっている。図1および図2の実施形態においては、シール2の開口部5を閉じるのに、閉鎖羽根3だけで十分である。図5および図6の実施形態においては、フラップ1が閉位置にあるとき、他方の羽根4もシールの開口部5を閉鎖するのに寄与している。
【0020】
フラップが開位置にあるとき、流体が通過できるようにするために、閉鎖羽根3および第2の羽根4は、一方の羽根がシール2対して横方向の一方の側に、他方の羽根が他方の側に延びるようになっている。
【0021】
図1および図2の実施形態においては、フラップ1は、図示していないその全開位置において、シール2に対して斜めになる。
【0022】
図5および図6の実施形態においては、フラップ1は、その全開位置において、シール2に対して直角になる。
【0023】
本発明においては、閉鎖羽根3と第2の羽根4は、フラップ1が閉位置にあるとき、シール2の各側に来るようになっており、フラップ1は、中間域6を有し、この中間域6は、第1の羽根3と第2の羽根4を、かつシール2の開口部5の領域7、7’において、突き合わせ状に連結し、かつシール2の開口部5を通過するようになっている。
【0024】
このようにして、シール2の開口部5の周囲は密封されるとともに、シール2の開口部5とフラップ1との間に大きな隙間を設けることなしに、フラップ1は、その開位置と閉位置の間を動くことができる。
【0025】
図示の種々の実施形態においては、シール2は、平面域8を備えており、この平面域8は、フラップが閉位置にあるとき、フラップの閉鎖羽根3の面の中の、平面になっており、接触面と呼ぶこととする表面10によって、閉鎖羽根3が接触しに来る面9、および/または第2の羽根4の面の中の、平面になっており、第2の羽根4の接触面である背面12によって、第2の羽根4が接触しに来る反対側の前面11を有している。シール2に設けられている流体通過用の開口部5は、この平面域8に位置している。このようにして、1つ以上の羽根の領域における対面接触によって、密封が達成される。
【0026】
フラップ1の第1の羽根、すなわち閉鎖羽根3の接触面10、および第2の羽根4の接触面12は、例えば、平面域8のシール2の厚さに相当する寸法だけ、互いに離れている2つの平行面となっている。これにより、面対面タイプの接触を確実にすることができる。
【0027】
閉鎖羽根3は、その接触面である前面10の反対側の背面13を有し、第2の羽根4は、その接触面12の反対側である背面14を有している。これら2つの背面13、14は、平面であり、中間域6は、第1の羽根3の接触面10と、第2の羽根4の背面14との間に傾斜面15を有している。この傾斜面15は、流体がフラップの表面を流れるのを促進する。
【0028】
図示の実施形態においては、弁は、可動フラップ1用の連結軸を備えており、この連結軸は、フラップ1の中心から外れて、例えば、フラップの中間域6の近くに位置している。
【0029】
フラップの連結軸の方向において、閉鎖羽根3は、中間域6が延びている寸法y’を超えて、少なくとも中間域と閉鎖羽根3との連結域の領域において、両側に延びている寸法yを有している。従って、閉鎖羽根3の前面10は、シールの一方の側における、シールの開口部5の周辺の第1の部分において、シール2と接触する環状で角張った形態の接触域17を有している。これに対して、第2の羽根4の背面12は、シールの反対側における、シール2の開口部5の周辺の補完的な部分において、シール2と接触する接触域18を有している。
【0030】
図の実施形態においては、閉鎖羽根3に設けられている接触域17は、輪郭領域7、7’において、中間域6に沿って延びている。これにより、流体密封性を高め、シールの開口部5の輪郭と重ならない中間域6を有していることとなる。
【0031】
図2に具体的に示すように、シール2は、フラップ1が閉位置にあるとき、フラップ1の第2の羽根4に面するように設けられ、シール2の開口部5の一部に沿っているボス19を有している。このボス19は、フラップ1が閉位置にあるとき、フラップ1の第2の羽根4によって圧縮されるようになっている。これにより、シールはさらに改善されている。
【0032】
フラップ1は、旋回軸21用のハウジング20を有している。このハウジング20は、図2で符号22を付してある矢印で示すように、連結軸16の周りに回転可能となっている。ハウジング20は、例えば、フラップ1の閉鎖羽根3の接触面10の背面13、および第2の羽根4の背面12から延びている中間域6の拡張部23に位置している。
【0033】
このハウジング20は、貫通ハウジングであり、旋回軸21は、ハウジング20の両側へ貫通している。旋回軸21は、それ自体が公知の手法で拡張部23に連結されている。
【0034】
閉鎖羽根3、第2の羽根4、中間域6、およびその拡張部23は、例えば、1つのコンポーネントとして、特に一体成形されている。
【0035】
非限定的な実施形態を示す図1および図2により分かるように、シール2の開口部5は、閉鎖羽根3と同様に、実質上矩形の外形を有している。さらに、閉鎖羽根3の接触域17は、開口部の3つの辺に沿って延びている。接触域18は、残りの辺に沿って延びている。中間域6は、その対向する2つの辺の部分にわたって、開口部5の輪郭に沿って設けられている。閉鎖羽根3の接触域17は、輪郭領域7、7’において、中間域6に沿って延びている。第2の羽根4も、同様に矩形であってもよい。
【0036】
非限定的な実施形態に示す図5および図6に示すように、開口部5は、隣り合って設けられている2つの矩形の孔から成り、これら2つの矩形の孔の一方は、フラップの連結軸の方向において、他方より短く、かつこれら各矩形は、円弧状に延びている。第2の羽根4は、角形であって、円弧状に延び、開口部5の小さい方の矩形部を閉鎖するのに対して、閉鎖羽根3は、角形であって、円弧状に延び、開口部の大きい方の矩形部を閉鎖するようになっている。第2の羽根4は、その接触域18が、開口部5の小さい方の矩形部の、回転軸と直交する辺に沿って、かつ矩形部から延びている円弧状部に沿って位置している、シール2の開口部5の縁に追随するように、開口部5を越えて延びている。閉鎖羽根3は、その接触域17が、開口部5の大きい方の矩形部の、回転軸に直角方向の辺に沿って、かつ矩形部から延びている円弧状部に沿って位置している開口部5の縁に追随するように、開口部5を越えて延びている。中間域6は、中間域を作っている大きい方の矩形部の対向する2つの辺の部分において、開口部5の輪郭に面するように設けられている。他の実施形態と同様に、閉鎖羽根3の接触域17は、輪郭領域7、7’において、中間域6に沿って延びている。このようにして、密封は強化されている。
【0037】
次に、図1および図2の実施形態に戻り、図3および図4に示す弁の特定の適用例について説明する。
【0038】
この弁は、流体を流す主流路31と、この主流路31に開口し、流体を流す補助流路32とを有するボディ30を備えている。フラップ1は、流体通過開口33の領域において、2つの流路31と32の間の連通を阻止する閉位置と、これらの流路31と32の間の連通を可能にする開位置との間を動くことができるようになっている。シールの開口部5は、一方の流路31から他方の流路32へ、流体を通過させることができるようになっている。従って、シールの開口部5は、ボディ30の流体通過孔33に面している。
【0039】
第1の羽根3は、フラップが閉位置にあるとき、流体通過孔33を閉じることができ、第2の羽根4は、フラップが開位置にあるとき、主流路31を、少なくとも部分的に閉じることができる。第1の羽根3は、閉鎖羽根である。
【0040】
主流路31は、1つの例においては、エンジンの排気ラインと連通している吸排気口34を有している。補助流路32は、同じ例においては、排ガス再循環ラインと連通している連通口35を有している。
【0041】
ボディ30は、2つの部材30a、30bからなっているのがよい。各部材は、流路の一方を画定し、流体通過孔33を画定するために、互いに位置が合っている開口を有している。また、シールは、弁の外部に対して、2つの部材30aと30bとの間のシールの役割も果たしている。
【0042】
このような実施形態においては、シール2は、フラップ1が閉位置にあるとき、第2の羽根4に面する位置にある無開口域36を有している。言い換えると、上に説明したように、フラップ1は、閉位置にあり、シール2の開口部5は、閉鎖羽根3の領域だけに設けられている。
【0043】
ボディ30は、例えば、フラップ作動モータ用のハウジング37を備えている。そのため弁は、図示していないが、伝達装置を備え、この伝達装置は、モータの出力軸とフラップの連結軸との間の伝達を行っている。
【0044】
ボディ30は、シールの無開口域36とハウジング37との間に、流体間隙38を画定するようにもなっているのがよい。このようにすると、モータの断熱性が改善される。
【0045】
シール2は、例えば周辺部39を有し、この周辺部39から奥まった位置に、平面域8がある。このシール2は、例えばプレス加工で作られる。周辺部39は、ボディ30への取り付け用のフランジの役割を果たす拡張部40を有しているのがよい。
【0046】
旋回軸21を収容しているフラップの拡張部23は、流体間隙38を閉じるようになっている。ボディ30は、例えば補助流路32を画定している部材30bの領域に、フラップが連結されている旋回軸21用のハウジングを有している。
【0047】
図5図7に示す実施形態においては、弁は、流体流路を画定しているボディ50を備えている。フラップ1は、流路を通過する流体の循環を阻止する閉位置と、流路内の流体の循環を可能にする開位置との間を動くことができるようになっている。シール2は、フラップ1が開位置にあるとき、シール2の開口部5を、流体を流路に沿って通過することができるように、流路に対して直角方向に位置している。
【0048】
既に述べたように、シール2の開口部5は、フラップが閉位置にあるとき、閉鎖羽根3および他方の羽根4に面して延びる。
【0049】
シール2は、スリーブ51を用いて本体に保持されている。
【符号の説明】
【0050】
1 フラップ
2 シール
3 第1の羽根(閉鎖羽根)
4 第2の羽根
5 開口部
6 中間域
7、7’ 輪郭領域
8 平面域
9 (シールの)背面
10 第1の羽根3の前面
11 (シールの)前面
12 第2の羽根4の背面
13 第1の羽根3の背面
14 第2の羽根4の背面
15 傾斜面
16 連結軸
17、18 接触域
19 ボス
20 (旋回軸用の)ハウジング
21 旋回軸
22 回転
23 (フラップの)拡張部
30 ボディ
30a,30b (ボディ)の部材
31 主流路
32 補助流路
33 流体通過孔
34 吸排気口
35 連通口
36 無開口域
37 ハウジング
38 流体間隙
39 周辺部
40 拡張部
50 ボディ
51 スリーブ
y、y’ 寸法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7