(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示は、種々の修正および代替形態を受けることが可能であるが、その特定の例示的実施形態が、図面に図示され、本明細書に詳細に説明される。しかしながら、特定の例示的実施形態の本明細書の説明は、本開示を本明細書に開示される特定の形態に限定されることを意図せず、対照的に、本開示は、添付の請求項によって定義されるような全修正および均等物を網羅することを理解されたい。
【0016】
資産追跡は、拡張型無線周波数三角測量を通して、その中に埋め込まれたRFタグの場所および方位によって決定され得る。ビーコン配列は、特別に設計されたビーコンノードから、RFタグの方向を決定する。RFタグの場所特定は、複数の空間的に位置がずれたビーコンノードからこの測定を繰り返すことによってさらに改善される。ビーコンノードは、複数の戦略的に位置するアンテナを具備し、異なるアンテナに循環的に切り替えられる各シンボルを伴うフレームを送信する。異なる距離を進行するシンボルは、RFタグによって受信されるフレーム内に位相偏移をもたらす。位相偏移およびアンテナの既知の配列から、RFタグが、特定のビーコンノードからRF可視性である角度が、推定され得る。信号位相偏移の決定は、ベースバンド処理ハードウェアの一部であり、場所決定手順の残りは、ソフトウェアで実現され得る。
【0017】
有効なRFタグ場所特定はまた、逆方向にも同様に作用し、RFタグは、フレームを伝送し(単一アンテナを使用して)、ビーコンノードは、ビーコンノードのシンボル別切替アンテナを介して、RFタグから信号を受信する。順方向および逆方向の両方が、それら自身の位置および配向を較正するために、ビーコンノード間で使用され得る。これは、従来のRFタグ場所特定方法より優れた正確度とリソース強度との間のトレードオフ点をもたらす。
【0018】
RFタグのコストおよび電力制約は、比較的に狭いRF帯域幅を要求し、これは、RFタグの場所を決定する際、飛行時間または到達時間差の正確な推定を妨害する。したがって、無線周波数(RF)信号の到来角の推定が、好ましい。位置推定の代替として、到来角情報は、直接、あるロボットナビゲーション用途に適用されることができる。この解決策は、この基本的な測定をサポートすることができる、標準的IEEE802.15.4準拠無線を用いて適用され得る。一式の空間的に離れたビーコンノードに拡張された場合、拡張型三角測量を通した資産RFタグ位置の推定が、促進される。
【0019】
本発明とRFタグ資産を場所特定する他の方法との比較が、以下の表に要約される。
【0020】
【表1】
次に、図面を参照すると、特定の例示的実施形態の詳細が、図式的に図示される。図面中の同一要素は、同一参照番号によって表され、類似要素は、異なる小文字添え字とともに同一番号によって表されるであろう。
【0021】
図1を参照すると、描写されるのは、本開示の教示による、無線周波数タグ(RFタグ)場所特定アーキテクチャの概略図である。到来角(AoA)推定は、
図1に示されるように、各RFタグノード102内の単一アンテナ103と、ビーコンノード104における複数の循環的に選択されるアンテナ106とを要求する。測定の間、順モードでは、RFタグノード102は、受動的(リッスン)であり、少なくとも1つのビーコンノード104は、能動的(伝送)である。測定の間、逆モードでは、RFタグノード102は、能動的(伝送)であり、少なくとも1つのビーコンノード104は、受動的(リッスン)である。ビーコンノード104は、ネットワーク110を通して、中央処理ノード108に連結される。順および/または逆モードを利用するネットワーク110およびビーコンノード104は、スケーラブルである。
【0022】
順モードでは、ビーコンシンボルは、循環的に選択されるアンテナ106、例えば、3〜6つのアンテナ上で伝送される。異なるアンテナ106aから伝送されるビーコンシンボル間の位相跳躍は、RFタグノード102内の受信機およびデコーダを用いて知覚(決定)されるであろう。異なる受信シンボルのこれらの決定された位相跳躍から、到来角(AoA)推定が、中央処理ノード108を用いて、伝送ビーコンノード104aに対して行われ得る。前述のステップは、少なくとも1つの他の空間的に異なる伝送ビーコンノード104bおよびそのそれぞれのアンテナ106bを用いて繰り返される。次いで、それぞれの伝送ビーコンノード104の各々のAoA推定値から導出されたベクトルが、RFタグノード102の位置の推定のために使用され得る。
【0023】
逆モードでは、ビーコンシンボルは、循環的に選択されるアンテナ106、例えば、3〜6つのアンテナ上で受信される。異なるアンテナ106aにおいて受信されたビーコンシンボル間の位相跳躍は、ビーコンノード104a内の受信機およびデコーダを用いて知覚(決定)であろう。異なる受信シンボルのこれらの決定された位相跳躍から、到来角(AoA)推定が、中央処理ノード108を用いて、伝送RFタグノード102に対して行われ得る。前述のステップは、少なくとも1つの他の空間的に異なる受信ビーコンノード104bおよびそのそれぞれのアンテナ106bを用いて繰り返される。次いで、それぞれの受信ビーコンノード104の各々からのRFタグノード102のAoA推定値から導出されたベクトルは、次いで、RFタグノード102の位置の推定のために使用され得る。
【0024】
図2を参照すると、描写されるのは、本開示の特定の例示的実施形態による、ビーコンノードアーキテクチャの概略ブロック図である。アンテナ106は、順モードにおけるビーコン伝送の間および逆モードにおける受信の間、ビーコンノード104内のアンテナスイッチ220を用いて切り替えられる。TX/RXフレームバッファ(図示せず)が、それぞれのビーコンノード104のマイクロ制御ユニット(MCU)224またはRFデバイス222のいずれか内に位置し得る。MCU224は、RFデバイス222が、限定数の制御出力を有し得るので、その制御出力を用いて、アンテナ106を切り替え得る。アンテナ106の数および順序の選択は、場所特定用途の空間有効範囲要件に依存し得る。MCU224は、例えば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プログラマブル論理アレイ(PLA)または特定用途向け集積回路(ASIC)であり得るが、それらに限定されない。
【0025】
市販の既製品(COTS)アンテナスイッチは、MCU224への任意の制御出力インターフェースを可能にし得る。アンテナ切替周期は、1つ以上のシンボル持続時間内であり得る。受信周波数と伝送周波数との間の残留搬送波オフセット推定の間、アンテナ切替は、例えば、ソフトウェアプログラムからトリガをマスクすることによって、阻止されるであろう。RFデバイス222は、アンテナ106を切り替えるべきとき(例えば、シンボル境界においてアンテナを切り替える)のために、タイミングパルス(「トリガ」)をMCU224に提供し得る。MCU224応答待ち時間が、考慮され得る(
図3参照)。ソフトウェア待ち時間は、決定論的であり得、選択されるハードウェア選択肢に対応するであろう。
【0026】
図3を参照すると、描写されるのは、本開示の特定の例示的実施形態による、ビーコンノードの概略インターフェース信号タイミング波形図である。容認可能誤差は、100ナノ秒(ns)のオーダーであり、したがって、十分な粒度が、タイミングに与えられ得る。62.5nsのタイマ分解能が、16MHz周波数を有する発振器(図示せず)から導出され得る。好ましい最大ソフトウェア待ち時間標的は、16μsであり、直接シーケンス・スペクトラム拡散スペクトル(DSSS)シンボル長(または、250kbpsで4ビット持続時間)であり得、kは、ソフトウェアプログラム可能であり得る。
【0027】
コヒーレントまたはブロック非コヒーレントオフセット4位相偏移変調(OQPSK)受信機アーキテクチャでは、IEEE802.15.4PHYペイロードにおける受信DSSSシンボルは、16の仮説上予期される理想的波形の各々に対して相関され、受信シンボルは、最大相関規模に基づいて検出される。シンボル位相は、計算された複合相関の実数部および虚数部からも同様に得ることができる。
【0028】
位相は、複合相関(complex correlation)を極座標に変換することによって得られる。この目的を達成するために、主に、プリアンブル処理中の自動周波数制御(AFC)操作のために主に要求される、デジタルコンピュータ(CORDIC)ブロックによる座標回転が、再使用され得る。これは、データ経路へのわずかな微調整である。AFC追跡操作の間、アンテナ間のステッピングは、阻止される。
【0029】
位相および規模情報は両方とも、例えば、限定されないが、新しいシンボル毎にアップデートされ得る、特殊機能レジスタとしてのSPIインターフェースを通して、ホストMCU224に利用可能であり得る。SPI−読取操作は、RFデバイス222によりMCU224に提供されるイベントトリガ信号によってトリガされ得る。
【0030】
図4を参照すると、描写されるのは、本開示の教示による、概略スイッチングシーケンスおよび受信機処理信号タイミング波形図である。位相値は、雑音によって損なわれる。信号対雑音比は、受信した信号強度と媒体からの干渉レベルとに依存する。したがって、アンテナ切替の複数のサイクルが、要求され得、受信機は、各アンテナ106からの値の何らかの形態の平均化を行い得る。
【0031】
この操作は、以下により完全に説明されるように、2πの倍数における位相ラッピング(phase wrapping)および送信機と受信機との間の残留搬送波オフセットを考慮する必要がある。低信号対雑音条件下では、残留オフセット(AFC決定が完了した後)は、+/−3ppmにもなり得る。これは、以下により完全に説明されるように、ソフトウェア計算において、推定および補償される必要があり、そうでなければ、可能性として考えられる累積された位相のラップオーバー(wrap−over)は、検出されずに通過し得る。
【0032】
残留搬送波オフセットを推定するために、アンテナ106は、最初の数シンボルの間、切り替えられず、その間、受信機は、AFC推定を遂行する。RFデバイス222によって提供される切替トリガは、ソフトウェア内でマスクされ得る。
【0033】
シンボル間干渉(ISI)もまた、対処され得る。これは、アナログ受信機の限定された帯域幅ならびにRF信号の多経路伝搬によって生じる。1つおきのシンボル境界のみにおいて、ビーコンアンテナ106を切り替えることによって、受信機は、以前のアンテナ受信からのISIによって破損されている第1のシンボルの位相を破棄し、第2のシンボルの位相のみを使用することができる。これは、推定正確度と測定時間(シンボル境界毎にアンテナを切り替える)との間の選択可能トレードオフを確立する。
【0034】
(位相ラップオーバー)
(x)
WRAPが、以下の演算を示すとする。
【0035】
【数1】
WRAPは、その引数を−π・・・π[ラジアン]間隔にマップする。WRAPは、位相が測定されるとき、不可避的に生じる。WRAPは、最上位ビットが−πを表すとき、2の補数を使用した固定小数点計算におけるオーバーフローに相当する。
【0036】
【化1】
式中、Wは、ビット幅である。また、同一の恒等式は、固定小数点計算におけるオーバーフローに関して、WRAPに適用される(2πスケーリングによる異なる有効範囲は除く):
【0038】
【数3】
他の恒等式は、以下である。
【0039】
【数4】
これは、常時、成り立ち、引数の任意のものに繰り返し適用され得る。したがって、例えば、以下となる。
【0040】
【数5】
しかしながら、以下であることに留意されたい。
【0041】
【数5-1】
但し、C・x−C(x)
WARPが、2πの整数倍であることを除く。
【0042】
(式のアンラッピング)
任意の式(x)
WRAPをアンラップするために、式は、以下の形式に拡張され得る。
【0044】
【化1-1】
は、事前推定値であり、推定の誤差
【0045】
【化1-2】
は、WRAPに対する不変性のための基準を満たす。
【0046】
(空間モデルパラメータ)
図4Aを参照すると、描写されるのは、本開示の教示による、RFタグアンテナに関連する空間(3次元−3D)内のビーコンノードアンテナの概略平面および立面図である。アンテナの3D位置は、点によって表されることができ、ビーコンノードの複数のアンテナは、円上に位置すると仮定する。
3つの点が、以下に定義される。
Tは、RFタグアンテナの位置を表す。
A
iは、ビーコンノードのi番目のアンテナ位置を表す。
Cは、全ビーコンノードアンテナの位置を保持する、円の中心である。
これらは、投影のために、以下の2つの平面を使用して描写される。
X−Yは、全ビーコンノードアンテナを保持する、平面である。
X−Zは、CおよびTを保持する平面であって、X−Yに垂直である。
距離:
Rは、ビーコンアンテナ場所を保持する、円の半径である。
dは、CとTとの間の距離である(d>>R)。
xは、X−平面に投影されるときのCおよびTの像間の距離である(X>>R)。
X
i、Y
i、およびZ
iは、それぞれ、X、Y、およびZ軸上に投影されるとき、TおよびA
iの像間で測定される距離である。
d
iは、TとA
iとの間の距離である。
A
iおよびTのX−Y平面像間の距離は、sqrt(X
i2+Y
i2)であり、X
iによって近似され得る。一般に、R<<XおよびR<<dであるため、y−次元に沿った距離は、近似値の全てにおいて無視され得る。
【0047】
方位角φ
iおよび仰角θは、CおよびA
i(全iに対して)を接続するベクトルに対するTの方位を定義する。到来角(AoA)は、0番目のアンテナに対する方位角である、φ
0として定義される。これらの角度を使用すると、以下となる。
【0048】
【化2】
2次元の場合、θ=π/2であり、d
i=d−Rcosφ
i。
円の反対点における2つのビーコンアンテナを仮定すると、cosφ
j=−cosφ
iとなる。また、タグTまでの距離の差異は、以下となる。
【0049】
【化3】
または同等に、(d
i−d
j)=(x
i−x
j)sinθ。
【0050】
(到来角推定)
到来角(AoA)推定は、ソフトウェアにおいて遂行され得る。フレームあたり、いくつかの乗算および除算演算が必要であるが、シンボルにつき、固定小数点加算のみ、要求される。これは、AoA推定が、8ビットMCUを用いて、リアルタイム(例えば、追加のバッファリングを伴わず)で遂行され得ることを確実にする。
【0051】
(第1の原理)
次に、
図5を参照すると、描写されるのは、本開示の教示による、RFタグアンテナに関連する、2つのビーコンノードアンテナの概略平面図である。理想的には、以下の関係が、送信機と受信機との間の無信号障害または完全同期を仮定して、2次元シナリオにおいて利用される必要がある。
【0052】
【数7】
式中、α
iは、i番目のビーコンアンテナが選択された場合、伝送されたシンボルに対する受信したシンボルの位相偏移であり、d
iは、選択されたアンテナとRFタグアンテナとの間の距離である。d
i<λ/2ではない限り、式は、式(2)を用いて、アンラップされることができない。式(2)を適用するために、差異が、以下のように求められる。
【0053】
【数8】
注記:式(5)の恒等式は、式(8)の第2の等式に適用されている。|d
i−d
j|<λ/2の場合、式(8)は、アンラップされることができ、以下となる。
【0054】
【数9】
漸近的例では、d
iおよびd
jが、|d
i−d
j|より十分に大きい場合、
図5に示される角度φは、以下のように推定され得る。
【0055】
【数10】
以下に示されるように、この近似値の誤差は、場所推定の正確度を制限しない。
【0056】
(非理想性)
現実的には、以下の関係によってより良好に近似される。
【0057】
【数11】
式中、
n=−K−1,・・・,0,1,・・・,N−1は、シンボル指数であり、K+1およびNは、それぞれ、残留搬送波オフセット推定および位相測定のために使用されるシンボルの数を示す。
i=0、1,・・・,I−1は、アンテナ指数であり、これは、nによって完全に定義され、すなわち、i=i
n。
d
iは、RFタグアンテナとi番目のビーコンアンテナとの間の距離である。
ε
nは、nに対して独立し、ガウス分布すると考えられるランダム付加雑音を示す。
Ωは、AFC補償後に残留する残留搬送波オフセットによって生じる、各シンボル期間に対する角回転である。
γは、フレーム内のnおよびiに対して一定である、ランダム位相オフセットである。これは、送信機および受信機PLL間の初期位相オフセットの集合的寄与、アナログおよびデジタル処理の群遅延等である。
β
iは、時間において一定であるが、各アンテナ(i)に対して異なる系統的位相オフセットである。これは、推定される特定パラメータの関数である(d,φ,θ)。
【0058】
【化3-1】
は、以下に示されるように、d>>λの場合、仮定され得る。
注記:括弧内のWRAPは、式(4)を使用することにより、省略されている。
【0059】
(雑音除去タスク)
平均化された位相値が、以下のように定義されるとする。
【0061】
【化4】
は、iおよびnから独立したランダム位相オフセットである。
【0062】
【化5】
は、平均化された雑音である。
平均化された位相の差異が、アンテナiとjとの間で求められ、(5)が、以下のように適用される。
【0063】
【数13】
この式は、式(2)が成り立つ場合、アンラップされ得る。すなわち、
【0064】
【数14】
式(11)と(12)との間の主要な差異は、式(14)に示されるように、位相差をアンラッピングするために必要である、追加の雑音項が減少されることである
【0065】
【化6】
。(|Δβ
i,j|<<πもまた、要求されるが、これは、以下で対処されるであろうことに留意されたい。)
したがって、ソフトウェアにおける一次タスクは、α
i,nのシーケンスから
【0066】
【化6-1】
を計算することである。単純平均化が作用するであろうか。この質問に回答するために、式(12)は、以下のように書き換えられる。
【0067】
【数15】
内側括弧によって封入される式が、式(11)に従って、そのラップされた式、すなわち、α
i,nによって置換され得る場合、回答は、肯定となるであろう。しかしながら、式(4b)のため、この恒等式は、成り立たない。代替解は、式(11)における式を「アンラップ」し(式(6)におけるパターンに従って)、以下を得ることである。
【0068】
【数16】
式中、γ”=γ+任意の定数は、nおよびiに対して一定である、ランダム位相オフセットである。これは、式(13)において約分されていることに留意されたい。
【0069】
アンラッピングは、以下の計算によって試みられ得る。
【0070】
【数17】
式中、Pは、シンボルの数で表される、循環的アンテナ切替の周期を示す。
成立するために、以下の基準が、満たされるべきである。
【0071】
【数18】
低信号対雑音条件下、|P・Ω|<πは、成り立つように保証されず、式(18)において、予測不可能なラップオーバーを生じさせるであろう。したがって、式(17)は、以下のように修正される。
【0073】
【化7】
は、Ωの推定値である。
推定正確度に対する基準は、以下である。
【0074】
【数20】
式(20)が、満たされる場合、式(19)は、式(11)をアンラップするために使用され、式(16)をもたらすことができる。式(15)は、nに対して単純平均し、その結果をラップすることによって、式(16)から導出される。式(12)は、したがって、式(15)と同一である。
【0075】
(残留搬送波オフセット推定)
第1のステップは、式(20)を確実にする、
【0076】
【化8】
の推定を実装する。AFC操作が、フレームのプリアンブル部分の間に完了し、フレームのペイロード部分の間の補償のために、送信機および受信機に対して推定された搬送波周波数オフセットを使用することが仮定され得る。また、フレーム取得の成功が、|Ω|<<πを含意することは有効な仮定である。
【0077】
ペイロードの第1のK+1シンボル(−K/2,・・・,K/2とインデックスが付けられる)が、搬送波オフセット推定のために使用される。アンテナは、切り替えられない。すなわち、iは、一定である。Kが偶数であると仮定すると、最小二乗推定は、以下となる。
【0079】
【化9】
は、|Ω|<<πが仮定され得るので、P=1およびn=k+K/2を伴う式(17)を適用することによって得られる。高信号対雑音比(SNR)に対して、Ωは、小値であるため、式(18)が満たされ得、したがって、
【0080】
【化10】
は、容認可能であり、K=0である。1%PERの感度点の周囲のSNRに対して、P/3<=K<=P/2は、便宜的選択肢であって、式中、Pは、アンテナ切替の1つの完全サイクル周期を示す。例えば、K=4に対して、式(21)は、以下のように評価されることができる。
【0081】
【数22】
式中、1/6が、5/32によって近似され(すなわち、6%誤差を伴う)、除算を乗算で置換し、それによって、複雑性を低減させる。
【0083】
【化11】
は、減少した雑音を含有する、式(12)において定義されるように計算される。式(19)に説明される反復に対して、各アンテナに対応するα
i,n位相値が、1サイクル周期(P)に対して留保されなければならない。累算器が、各アンテナ(i)に割り当てられ、以下に従って、P番目のサイクル毎にアップデートされる。
【0084】
【数23】
N個のサンプルが、各アンテナi毎に累積された後、式(16)は、以下のように得られる。
【0085】
【数24】
便宜上、Nは、除算が、端数の変換から構成されるように、2のべき乗であるように選択され得る。
【0086】
(位相差推定)
第3のステップは、式(13)および(14)を評価し、
【0087】
【化11-1】
値の行列を得ることから構成される。|Δβ
i,j|<<πの基準は、第4のステップが、より制限的基準を定義するので、式(14)において制限的ではない。式(14)が成り立つために、以下の基準が満たされなければならない。
【0088】
【数25】
アンテナが、円上に均等に分布されると仮定する。元々、式(25)は、任意の2つのアンテナiおよびjに対して成り立たなければならない。したがって、その正方形の直径Dは、l/2未満である必要がある。l/2−Dは、非理想性を表す項に対して残されたあき高(headroom)である。ある条件下、あき高および/または円の直径を増加させる方法がある。例えば、AoAが、−π・・・πの部分区間に制限され得る場合または仰角(θ)が既知である場合である。
【0089】
(変化検出)
AoAに対する推定値が、以前の測定ラウンドならびに推定に対して使用された
【0090】
【化11-2】
位相差の行列から利用可能であると仮定する。現在の行列の要素が、記憶されたものと有意に異ならない場合(比較は、差異に続くWRAPを求めることで行われる)、AoA推定は、キャンセルされ、以前の推定および以前に記憶された
【0091】
【化11-3】
行列を維持することができる。
【0092】
(角度計算)
図6を参照すると、描写されるのは、本開示の教示による、RFタグアンテナと関連する、4つのビーコンノードアンテナの概略平面図である。ステップ4から、タスクは、
【0093】
【化12】
の行列からφを推定することである。このタスクは、ビーコンノード内のアンテナ配列およびアンテナ特性を規定することを要求する。解は、4つのアンテナが、円の周囲に均等に分布される配列に対して与えられる。円の半径は、前述のステップ3に説明されるように、l/4未満である必要がある。距離は、円の半径Rによって画定される1に基づいてスケーリングされるであろう。したがって、4つのアンテナは、対角線の長さ2を有する正方形の4つの角に位置する。解は、最初に、2次元の場合に対して示され、次いで、緻密なアンテナ設計を用いて、わずかな仰角(例えば、|sin(θ)|>0.5)に適用可能である「準3次元」に拡張されるであろう。
【0094】
(2−Dシナリオ)
2次元の場合、sin(θ)=1であり、関連平面における等方性アンテナ特性を仮定することによって、Δβ
i,j=0となる。したがって、式(14)は、以下となる。
【0095】
【数26】
式中、Δd
i,j=d
i−d
j、すなわち、RFタグまでのj番目のアンテナおよびRFタグまでのi番目のアンテナの距離の測定差であり、i、j=0,・・・,3。可能性として考えられる(i,j)組み合わせのうち、Δd
0,2、d
1,3のみ、式(26)から評価される。同等に、式(33)は、以下に示されるように使用され得る。
【0096】
Δd
0,2、d
1,3が、利用可能であるとき、以下の条件が、評価される。
【0097】
【数27】
これらは、以下の条件付き分岐のうちの1つを選択することによって使用される。
【0098】
【数28】
全分岐は、以下の2つの式のいずれかの評価を要求する。
【0099】
【数29】
引数が1となるようスケーリングすることによって、式(29)は、CORDICを使用して計算され得る。計算は、式(27)の評価のために、Δd
0,2,d
1,3を近似し、式(28)および(29)において必要とされるそれらのうちの1つのみを精緻化することによって、簡略化され得る。これは、式(28)における条件付き式の可用性の領域が、50%重複されるので、可能となる。式(27)の評価におけるわずかな誤差は、式(28)において徐々に劣化をもたらす。また、Δd
0,2,d
1,3は、式(27)において任意にスケーリングされた推定値と置換され得るが、スケーリングは、両値に対して共通であることに留意されたい。
【0100】
図7を参照すると、描写されるのは、本開示の教示による、推定の定誤差の概略グラフである。
図7は、式(27)が、真の到来角φと、円の中心からRFタグアンテナまでの距離dの種々の値に対する式(27)の定誤差の関数として評価される場合を示す。
【0101】
図8を参照すると、描写されるのは、本開示の教示による、推定の確率的誤差の概略グラフである。
図8は、式(26)における雑音を記号で表す項:
【0102】
【化13】
が、0.03ラジアンの標準偏差を伴う、独立かつ同様に分布したガウス確率変数であり、l=4Rと仮定するときの確率的誤差を示す。測定される角度の標準偏差は、dの各値から独立して、0.9度である。
【0103】
図9を参照すると、描写されるのは、本開示の教示による、別の推定の確率的誤差の概略グラフである。
図9は、雑音が増加されるときの確率的誤差を示す。
図9はまた、
【0104】
【化14】
の標準偏差が、0.06ラジアンであるときの式(27)における推定の確率的誤差を示す。結果として生じる標準偏差は、
【0105】
の各値に対してcca.1.7度である。
図8および
図9を比較することによって、かなりの線形関係が、入力に関する雑音と結果として生じる推定値に関する雑音との間に観察される。
【0106】
(準3−Dシナリオへの拡張)
図10を参照すると、描写されるのは、本開示の教示による、第1の平面上における4つのビーコンアンテナと、第2の平面上のRFタグアンテナの配列の概略等角3次元略図である。3−Dシナリオでは、仰角およびアンテナ特性は、無視されることができない。便宜上、式(14)は、ここでは、置換式(d
i−d
j)=(x
i−x
j)sinθを使用して繰り返される。
【0107】
【数29-1】
3−Dの場合、i番目のビーコンアンテナの位置は、RFタグを含み、ビーコンアンテナによって画定される(「投影平面」)と平行である2次元平面上に投影される。したがって、x
iは、得られた像とRFタグとの間の距離を示す。
【0108】
最初に、仰角(sin(θ))の影響が、分析される一方、
【0109】
【化14-1】
と仮定され、続いて、検証されるものとする。解は、以下に対して求められる。
【0110】
【数30】
d
i,d
jが画定される、「投影平面」では、以下が成り立つ。
【0111】
【数31】
したがって、sinθは、以下のように推定され得る。
【0112】
【数32】
仰角は、CORDICアルゴリズムを用いて、arcsinを評価することによって、式(32)から計算され得る。式(30)におけるsin(θ)を式(32)における第1の等式で置換すると、以下をもたらす。
【0113】
【数33】
これは、Δx
0,2およびΔx
1,3に対して解決される。最後に、Δx
0,2およびΔx
1,3は、式(27)から(29)におけるΔd
0,2およびΔd
1,3を形式的に置換するために使用され、これは、方位角φを推定するために使用される。
【0114】
(アンテナ特性)
アンテナは、わずかな仰角および大きな距離(d
i>>λ)に対して、3−Dでは、完全に等方性であると見なすことができないが、任意の2つのアンテナiおよびjは、わずかしか異ならない角度下でRFタグを認める。したがって、略同一の位相オフセットを導入すると仮定することができ、故に、
【0115】
【化15】
となる。残留効果は、最初に、θを推定し、次いで、ルックアップテーブルに基づいて、Δβ
i,jを推定し、最後に、式(14)に従って、Δd
0,2、Δ
1,3における補償のために、推定された位相差誤差Δβ
i,jを使用することによって、補正され得る。推定値は、交互における反復を通して、精緻化され得る。単調アンテナ特性は、θの実行可能間隔内で要求される。距離(d)へのΔβ
i,jの依存は、d>>λに対して無視され得る。
【0116】
図11を参照すると、描写されるのは、本開示の教示による、推定の別の確率的誤差の概略グラフである。
図11は、推定された仰角に関する雑音を示す。その標準偏差は、1.2度であって、同時に評価される、方位角AoA推定値のそれに類似する。分散は、仰角を伴わない場合に対して、増加することに留意されたい。θ=45°および
【0117】
【化16】
の標準偏差であるとき、θに対する推定値の確率的誤差は、0.03ラジアンである。θおよびφの標準偏差は両方とも、dの各値に対して、cca.1.2度である。
【0118】
(多経路伝搬効果の緩和)
多経路伝搬は、予測不能様式において、位相推定値を損ない、適合しない等式の組をもたらす。標準的技法は、複数のチャネル周波数(周波数ダイバーシティ)において、いくつかのビーコン(空間ダイバーシティ)を用いて、測定を繰り返し、最も適合しない式を推定からフィルタリングすることである。
【0119】
(例示的アルゴリズム:)
12回のAoA測定が、4ビーコンおよび3チャネルを使用して行われる。3つのビーコン
【0120】
【化17】
に属する、9つの式が、位置推定値計算時に使用され、4回の初期推定ラウンドおよび以4つの推定値
【0122】
【数34】
をもたらす。式中、
iは、反復の現在のラウンドを示す。
B
iは、推定のi番目の反復に関与する、選択されたビーコンの組を示す。
C
iは、推定のi番目の反復に関与する、選択されたチャネルの組を示す。
【0123】
【化19】
は、それぞれの組における要素の数を示す。
【0124】
【化20】
は、i番目の反復から得られた位置推定値を示し、最小誤差E
iをもたらす。
pは、E,f,gの評価において使用される位置座標を示す。
E(p、B,C)は、位置pをとり、チャネルCを用いて、ビーコンBの組によって得られた測定に対する推定されるAoAの誤差である。
注記:Eは、
【0125】
【化21】
に関して、誤差が対称であるが、異なる線形または非線形組み合わせも、ビーコン配列およびアンテナ特性に応じて、実践的であり得る。
【0126】
【化22】
は、それぞれ、チャネルcを用いて、ビーコンbに関して測定された方位角および仰角である。
f
bは、位置pをとる、ビーコンbに関する方位角である。
g
bは、位置pをとる、ビーコンbに関する仰角である。
|・|
νは、絶対値のν乗である。ν=2が、提案される。ν→∞の場合は、最大絶対誤差を最小限にすることに相当する。
式(34)に対する解を見つけることは、以下の3つのステップを含み得る(各ラウンドにおいて繰り返される)。
1.式の部分組を満たす厳密解の幾何学的構造によって、複数の初期値を見つける。
2.これらの解を平均し、単一初期値をもたらす。
3.初期推定値を用いて、最小二乗平均(LMS)アルゴリズムまたはその都合の良い変形を用いて、最適値の検索を開始する。
各反復ラウンドにおいて、得られた推定値は、全12の式に配置される。残留誤差は、最初に、推定
【0127】
【化23】
に関与した式を使用し、次いで、
【0128】
【化24】
を除外した式を使用して評価される。2つの差異(または、代替として、比率)は、以下のように、i番目の推定から除外されたビーコンをスコア化する可能な測定基準として選択される。
【0129】
【数35】
スコアが高いほど、より高い不適合性を示し、より高い信号障害レベルがそれぞれのビーコンノードによって経験される。この手順は、他のビーコンに対しても同様に繰り返され、最も高い不適合性スコアを伴うビーコンが、却下される。(このビーコン選択手順は、経験則に基づき、決して、最適ではない。誤差が、全ビーコンに対して同じく敏感であって、ビーコン間で相関しない場合、最良に機能する。)
【0130】
【数36】
ビーコン選択後に残っている9つの式は、LSの面で解決され得る(または、さらにビーコン毎に最良のチャネルを選択するように減少される)。
【0131】
(デューティサイクル)
単回の位置推定は、複数の測定を要求し得る。各測定は、最長フレームにオーバーヘッドを加えたものほど長くかかり得る。概算として、ロバストな測定は、12の128バイト長フレーム、各4msの持続時間、例えば、48msを若干超える合計を要求する。逆モードの場合、全ビーコンが、並行して、リッスンすることができるので、単一の4msパケットで十分である。信号対雑音レベルが優れているほど、より短い測定またはより多くの多経路緩和を可能にする。測定が短いほど、正確度が低下する。
【0132】
1−10秒のアップデート速度で位置推定を繰り返すことは(可変正確度を伴う)1%デューティサイクルをもたらす。したがって、10−20mAピーク電流消費は、100−200μA平均電流消費をもたらす。繰り返し率および測定持続時間の適合は、以下に基づいて可能である。
以下に適合されたウェークアップ周期
日/週の時間(夜の間および/または週末の間は頻度が低い)
現在の位置(いくつかの具体的物体または禁止区域に接近している)
前述の変位検出機構
システムまたはノード内の他のアクティビティまたはパラメータ変化等・・・
要求される正確度に適応された測定長および環境条件
一次データが以前に推定された位置に対して変位を示さない場合、AoA推定(および、残り)の放棄
その結果、平均電流消費は、ノードのライフサイクルにわたって、数十マイクロアンペアまで削減され得、ほとんどの用途の場合に便宜的となる。
【0133】
((自己)較正)
これまで、未知の(または、非決定的)非理想性ならびに既知のビーコン位置および配向が仮定されていた。実際、一方で、非理想性のいくつかは、展開前に測定および補償され得るが、他方で、ビーコン位置および配向は、展開後、正確に既知ではない。PCBトレースの差異は、測定モデルにおけるΔβ
i,jに対する決定的位相差の量に影響するであろう。この量は、例えば、トレース長差異が、波長の0.1%、すなわち、cca.0.1mmを超える場合、有意となり始める。この誤差の大部分は、展開前に測定され、計算において補償され得る。温度依存は、測定された温度の関数として、補正項をアップデートすることによって、または位置較正の一部として、展開後、補正係数を再較正することによってのいずれかで、補償され得る。
【0134】
較正手順は、順または逆のいずれかのAoA推定方法と協働する。議論では、この観点における区別は行われない。ネットワークの較正は、可変形態をとり得る(以下に説明されるように)が、基本原理は、共通である。簡単のため、これらは、2次元設定で表される。
【0135】
未知の位置および配向を伴う、2つのビーコンを検討する。次に、
図12(a)−12(d)を参照すると、描写されるのは、本開示の教示による、各々が相互角度を測定する4つのビーコンアンテナを有する、2つのビーコンノードの配列の概略等角図である。
図12(a)−12(d)は、2つのノードが、互に対する相対的配向を決定するために、どのように相互角度φ
(I,K)およびφ
(K,I)を測定し得るかを示す。最初に、ノードiは、その4つのアンテナを使用し、ノードkは、単一アンテナ(RFタグの役割を果たす)を用いて、次いで、反対となる。各ノードは、切り替えられないときに使用されるアンテナを選択するための4つの選択肢を有する。各アンテナによって得られた結果の集約は、線形組み合わせまたは選択の形態をとり得る(多経路に対応するため)。
【0136】
図13を参照すると、描写されるのは、各々が2次元における位置および配向によって表される、3つのビーコンノード間の測定の結果の略図である。
図13は、任意の配向および位置を伴うが、同一線上にはない3つのノードを示す。
図12に示される対式の測定を適用することによって、それぞれの角度および配向を決定することができる。その中心点を接続する、三角形のスケーリングおよび配向は、決定されない。角度は、ビーコン配列のスケーリングに対して準同型であり、したがって、絶対距離は、相互測定から決定されることができない。2つのノードの距離は、スケーリングを決定するために、外部方法によって測定される必要がある。より制約的なデータは、過剰決定推定問題およびより正確な推定値をもたらす。ビーコンネットワークの配向は、2または3次元の場合、ビーコン位置を接続する、少なくとも1つ(2つ)の線の配向の外部測定を要求する。
ビーコンネットワーク全体の(再)較正は、以下の2つの方法で生じ得る。
自己較正:通常適用されるビーコンのみ、較正において使用される
拡張較正:補助ビーコンが、較正に導入される
自己較正では、ビーコンのいくつかは、外部参照によって較正され、完全既知の位置(および、配向)を有する。それらは、推定のための制約として、絶対アンカー座標を提供する。しかしながら、各および全てのビーコンは、それら自身および相互の位置および配向の決定に関与する。本方法には、2つの不利点がある。
アンカーノードは、その正確な位置(および、配向)を測定するために、展開後、アクセスが困難である場合がある。
較正は、異なる空間領域(平面)内で生じるRFタグの場所特定とは対照的に、ピアビーコン間の場所特定の正確度を最大限にする。
【0137】
したがって、より優れた正確度を提供する場合がある、実践的により実行可能な方法は、RFタグが生じることが予期される空間領域内において、補助ビーコンが(一時的に)展開される場合である。各補助ビーコンノードの位置(および、配向)は、ビーコンネットワークが較正される前に、外部方法によって測定される必要がある。補助ビーコンは、移動され得、較正は、結果を集約することによって精緻化され得る。場所特定手順の作業性のための同期性に関して、特別な要件はない。
【0138】
本開示の実施形態が、描写、説明され、かつ本開示の例示的実施形態を参照することによって、定義されるが、そのような参照は、本開示の限定を含意するものではなく、そのような限定が、暗示されるわけでもない。開示される主題は、本開示の利益を有する当業者に想起されるであろうように、形態および機能において、多数の修正、改変、および均等物が可能である。本開示の描写および説明される実施形態は、実施例にすぎず、本開示の範囲の包括的なものではない。